JP2014208949A - 防水シートの敷設構造及び防水シートの敷設方法 - Google Patents

防水シートの敷設構造及び防水シートの敷設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】断熱材の経時変化による防水シートの損傷を抑制又は防止する防水シートの敷設構造及び防水シートの敷設方法を得る。
【解決手段】各断熱材24の中央部にディスク板28が複数配置され、ディスク板28の頭部28Aに防水シート16が溶着されるが、当該ディスク板28において、頭部28Aからは突起28Bが突出し、突起28Bが断熱材24に刺突されるようになっている。これにより、当該ディスク板28は断熱材24の平面方向に沿った移動が規制されるようになっているが、ディスク板28は断熱材24の厚み方向において固定されているわけではない。したがって、経時変化により断熱材24が沈み込んだとき、当該断熱材24に追従してディスク板28は沈み込むことになる。つまり、断熱材24の沈み込みに対してディスク板28が浮き上がることはないため、当該ディスク板28による防水シート16の損傷は防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物における防水シートの敷設構造及び防水シートの敷設方法に関する。
従来から建物の屋根やベランダなどにおいて、断熱材及び防水シートが敷設される。例えば、特許文献1及び特許文献2では、防水シートを断熱材に固定させるため、防水シートが接合されるディスク板を用いて断熱材の上から防水シートをビス止めする技術が開示されている。
特開2003−90105号公報 特開2012−122243号公報
しかしながら、これらの先行技術では、断熱材が経時変化により沈み込む(へたる)と、ディスク板又は固定ビスは当該断熱材の沈み込みに追従できず、断熱材の上面に対してディスク板又は固定ビスが浮き上がった状態となる。このため、当該断熱材の上面と防水シートとの間には隙間が設けられ、ディスク板のエッジ部又は固定ビスの頭部によって防水シートが傷付けられてしまう可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、断熱材の経時変化による防水シートの損傷を抑制又は防止する防水シートの敷設構造及び防水シートの敷設方法を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る防水シートの敷設構造は、建物における屋根又はベランダに配設された固定枠と、前記固定枠内の収容部に設けられ、断熱材を含んで構成された断熱層と、前記断熱層の上面に面接触するように押し付けられた頭部と、前記頭部から突出し前記断熱層に刺突された突起と、を含んで構成されたディスク板と、前記固定枠に固定されると共に前記ディスク板の頭部に接合されて、前記断熱層を覆う防水シートと、を有している。
請求項1に記載の発明に係る防水シートの敷設構造では、建物における屋根又はベランダに固定枠が配設されており、当該固定枠内の収容部には、断熱材を含んで構成された断熱層が設けられている。
ここで、断熱層の上面には、ディスク板の頭部が面接触するように押し付けられるようになっている。このディスク板の頭部からは突起が突出されており、当該突起が断熱層に刺突される。これにより、当該ディスク板は断熱層の平面方向に沿った移動が規制される。
また、固定枠には断熱層を覆う防水シートが固定されており、当該防水シートはディスク板の頭部に接合される。つまり、防水シートにおいて、外側は固定枠によって固定され、内側はディスク板によって固定されるようになっている。
ディスク板は、当該ディスク板の突起が断熱層に刺突されただけであるため、断熱層の厚み方向において固定されているわけではない。したがって、経時変化により断熱層(断熱材)が沈み込んだとき、ディスク板は当該断熱材に追従して沈み込むことになる。このため、断熱材の沈み込みに対してディスク板が断熱層の上面から浮き上がることはなく、当該ディスク板の浮き上がりによる防水シートの損傷は防止される。
請求項2に記載の発明に係る防水シートの敷設構造は、請求項1に記載の発明に係る防水シートの敷設構造において、前記収容部が複数設けられ、各収容部に対応して防水シートが設けられ、隣接して配設された収容部を区画する区画枠部に対して一方の収容部に対応する一方の防水シートの端部が固定ビスを介して固定されると共に、前記固定ビスは一方の収容部に隣接された他方の収容部に対応する他方の防水シートの端部によって覆われている。
請求項2に記載の発明に係る防水シートの敷設構造では、固定枠内に収容部が複数設けられており、各収容部に対応して防水シートが設けられている。つまり、隣接して配設された一方の収容部側には、一方の防水シートが固定枠を介して固定され、他方の収容部側には、他方の防水シートが当該固定枠を介して固定されている。
ここで、固定枠において、一方の収容部と他方の収容部との間を区画する区画枠部には、一方の防水シートの端部が固定ビスを介して固定されている。このため、当該一方の防水シートには、固定ビスにより穴部が形成されることになるが、当該固定ビスは、他方の防水シートの端部によって覆われているので、穴部は他方の防水シートの端部によって塞がれることになる。これにより、収容部内への浸水を防止又は抑制することができる。
請求項3に記載の発明に係る防水シートの敷設構造は、請求項2に記載の発明に係る防水シートの敷設構造において、前記他方の防水シートの端部は前記一方の防水シートに接合されている。
請求項3に記載の発明に係る防水シートの敷設構造では、他方の防水シートの端部は一方の防水シートに接合されているため、複数の防水シートが一体化された状態となり、収容部内への浸水を防止又は抑制することができる。
請求項4に記載の発明に係る防水シートの敷設構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明に係る防水シートの敷設構造において、前記断熱層は前記断熱材の上面に捨張合板が敷設されて構成され、前記捨張合板に前記ディスク板の突起が刺突されている。
請求項4に記載の発明に係る防水シートの敷設構造では、断熱層は断熱材の上面に捨張合板が敷設されて構成されている。捨張合板は、断熱材よりも剛性が高いため、ディスク板の突起は、断熱材に刺突される場合よりも、捨張合板に刺突された方が、より強固に刺突されることになる。
請求項5に記載の発明に係る防水シートの敷設方法は、建物における屋根又はベランダに配設される請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記固定枠内の収容部に断熱層を設ける第1工程と、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記ディスク板の頭部から突出された突起を前記断熱層に刺突させる第2工程と、前記断熱層を覆う請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記防水シートを前記固定枠に固定させる第3工程と、前記固定枠に固定された防水シートを前記ディスク板の頭部に溶着させる第4工程と、を有している。
請求項5に記載の発明に係る防水シートの敷設方法では、第1工程において、建物における屋根又はベランダに配設する固定枠内に断熱層を設け、第2工程において、ディスク板の頭部に設けられた突起を断熱層に刺突させる。これにより、当該ディスク板において、断熱層の平面方向に沿った移動が規制される。また、第3工程では、断熱層を覆う防水シートを固定枠に固定させ、第4工程では、固定枠に固定された防水シートをディスク板の頭部に溶着させる。
上記の第1工程〜第4工程のうち、少なくとも第1工程〜第3工程は工場内での作業が可能であるため、固定枠内に断熱層、ディスク板及び防水シートが設けられたものを防水シート敷設ユニットとして運搬し、当該防水シート敷設ユニットを現場で配設することによって、現場での作業性が向上する。
請求項6に記載の発明に係る防水シートの敷設方法は、請求項5に記載の発明に係る防水シートの敷設方法において、隣接して配設された収容部を区画する区画枠部に対して一方の収容部に対応する一方の防水シートの端部を固定ビスによって固定させると共に、一方の収容部に隣接された他方の収容部に対応する他方の防水シートの端部によって前記固定ビスを覆う第5工程と、前記他方の防水シートの端部を前記一方の防水シートに接合させる第6工程と、を有している。
請求項6に記載の発明に係る防水シートの敷設方法では、隣接して配設された収容部において、一方の収容部側には、一方の防水シートが固定枠を介して固定され、他方の収容部側には他方の防水シートが当該固定枠を介して固定されている。
ここで、固定枠において、一方の収容部と他方の収容部との間を区画する区画枠部には、第5工程において、一方の防水シートの端部を固定ビスによって固定させると共に、他方の防水シートの端部によって当該固定ビスを覆う。次に、第6工程において、当該他方の防水シートの端部を一方の防水シートに接合させる。
これにより、固定ビスを固定させる際に一方の防水シートに形成された穴部を塞ぐと共に、他方の防水シートの端部を一方の防水シートに接合させるため、当該穴部からの収容部内への浸水を防止することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る防水シートの敷設構造は、断熱材の経時変化による防水シートの損傷を抑制又は防止することができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る防水シートの敷設構造は、固定枠における区画枠部において、一方の防水シートと他方の防水シートの端部同士が重なり合うことで、固定ビスによって形成された穴部を塞ぎ、収容部内への浸水を防止することができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る防水シートの敷設構造は、複数の防水シートが一体化され、収容部内への浸水を防止することができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る防水シートの敷設構造は、ディスク板の突起が断熱材に刺突された場合よりも、より強固にディスク板の突起が刺突されるため、ディスク板の据わりがより安定する、という優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る防水シートの敷設方法は、現場での作業性が向上し、施工時間を短縮させることができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る防水シートの敷設方法は、建物における屋根又はベランダにおいて、収容部内への浸水を防止又は抑制し、建物の寿命を延ばすことができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係る防水シートの敷設構造を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る防水シートの敷設構造を示す断面図である。 (A)は、本実施形態に係る防水シートの敷設構造の一部を構成する断熱材が沈み込む前の状態を示す断面図であり、(B)は、断熱材が沈み込んだ状態を示す断面図である。 本実施形態に係る防水シートの敷設構造の変形例を示す断面図である。
以下、本実施形態に係る防水シートの敷設構造が適用された陸屋根について説明する。図1に示されるように、建物10の屋上に設けられた陸屋根12の外縁部には、パラペット14が立設されている。このパラペット14で囲まれた陸屋根12の上面に防水シート16が敷設される。
(防水シートの敷設構造の構成)
ここで、本実施形態に係る防水シートの敷設構造について説明する。
例えば、図1及び図2に示されるように、防水シート敷設ユニット18の下部には、構造用合板で形成された下地合板20が設けられており、当該下地合板20は陸屋根12の下部を構成する床フレーム(図示省略)に固定される。
下地合板20の上面には、矩形状を成す木製の固定枠22が固定されている。固定枠22は、当該固定枠22の長手方向に沿って配設された横桟22A、22Bと、当該横桟22A、22Bの両端部を架け渡すようにして固定枠22の幅方向に沿って配設された縦桟22C、22Dと、を含んで構成されている。
固定枠22には、区画枠部22E、22Fが固定枠22の幅方向に沿って配設されており、当該区画枠部22E、22Fによって固定枠22内には複数(ここでは3つ)の収容部26A、26B、26Cが設けられることになる。ここで、収容部26のうち、隣接する収容部26A、26Bでは、一方の収容部は収容部26Bとなり、他方の収容部は収容部26Aとなる。また、隣接する収容部26B、26Cでは、一方の収容部は収容部26Cとなり、他方の収容部は収容部26Bとなる。
また、固定枠22内には、例えば発泡性の樹脂(例えばポリスチレンフォーム)により構成され断熱層を形成する断熱材24が収容可能とされるが、各収容部26A、26B、26Cに対応して、矩形板状の断熱材24A、24B、24Cがそれぞれ収容されている。
各断熱材24A、24B、24Cの幅方向の中央部には、当該断熱材24A、24B、24Cの長手方向に沿って所定の間隔で金属製のディスク板28が複数設けられている。このディスク板28は頭部28Aが円板状を成している。当該頭部28Aの下面からは、先端が尖った突起28Bが突出しており、頭部28Aの周方向に沿って所定の間隔で複数(ここでは4本)設けられている。
この突起28Bが断熱材24A、24B、24Cにそれぞれ刺突された状態で、ディスク板28の頭部28Aのみが外部に露出された状態となる。なお、この突起28Bは、図3(B)に示されるように、経時変化により断熱材24が沈み込んだときでも、下地合板20に到達しない長さとなるように設定されている。
図1及び図2に示すディスク板28の頭部28Aには、塩化ビニル製の防水シート16が接着剤等を介して接合(溶着)可能とされる。ここで、防水シート16は各収容部26A、26B、26Cに対応して、矩形状の防水シート16A、16B、16Cがそれぞれ設けられており、それぞれ固定枠22に固定されるようになっている。
具体的には、防水シート16Aは、固定枠22における横桟22A、22B及び縦桟22Cに対して固定ビス30を介して固定され、収容部26A内に収容された断熱材24Aを覆うようになっている。なお、防水シート16Aでは、区画枠部22Eに対して固定ビス30による固定はなされない(後述する)。
また、防水シート16Bは、固定枠22における横桟22A、22B及び区画枠部22Eに対して固定ビス30を介して固定され、収容部26B内に収容された断熱材24Bを覆うようになっている。なお、防水シート16Bにおいて、区画枠部22Eに対して固定ビス30が固定された領域を固定ビス固定領域31Bという。また、防水シート16Bでは、区画枠部22Fに対して固定ビス30による固定はなされない(後述する)。
さらに、防水シート16Cは、固定枠22における横桟22A、22B及び区画枠部22Fに対して固定ビス30を介して固定され、収容部26C内に収容された断熱材24Cを覆うようになっている。なお、防水シート16Cにおいて、区画枠部22Fに対して固定ビス30が固定された領域を固定ビス固定領域31Cという。
収容部26Aに対応する防水シート16Aにおいて、当該収容部26Aと隣接する収容部26Bに対応する防水シート16B側には、当該防水シート16Bにおける固定ビス固定領域31Bと略同一の面積を有する重合部33Aが設けられている。この重合部33Aは防水シート16Bが区画枠部22Eに固定された状態で、防水シート16Bにおける当該固定ビス固定領域31Bに重なり溶着される。なお、防水シート16B、16Cにおいても防水シート16Aと同様、重合部33B、33Cがそれぞれ設けられている。
これにより、区画枠部22E側では、防水シート16Bにおける固定ビス固定領域31Bが固定ビス30を介して固定されると共に、当該固定ビス固定領域31Bには防水シート16Aの重合部33Aが溶着される。また、区画枠部22F側では、防水シート16Cにおける固定ビス固定領域31Cが固定ビス30を介して固定されると共に、当該固定ビス固定領域31Cには防水シート16Bの重合部33Bが溶着される。なお、防水シート16Cでは、防水シート16Cの端部側が固定ビス30によって縦桟22Dに固定される(固定ビス固定領域31C)と共に、重合部33Cが当該固定ビス固定領域31Cに溶着されても良い。
(防水シートの敷設方法)
次に、本実施の形態に係る防水シートの敷設方法について説明する。
図1に示されるように、まず、下地合板20上に固定枠22を固定させ、第1工程において、当該固定枠22の収容部26A、26B、26C内に断熱材24A、24B、24Cをそれぞれ収容させる。
次に、第2工程において、断熱材24A、24B、24Cの平面方向における所定位置にそれぞれディスク板28の突起28Bを刺突させる。これにより、当該ディスク板28を断熱材24A、24B、24Cの平面方向に対して移動規制させる(図2参照)。
そして、第3工程において、防水シート16Aを固定枠22(横桟22A、22B及び縦桟22C)に固定し、防水シート16Bを固定枠22(横桟22A、22B及び区画枠部22E)に固定して、防水シート16Cを固定枠22(横桟22A、22B及び区画枠部22F)に固定する。
第4工程では、防水シート16をディスク板28の頭部28Aに溶着させる。また、第5工程では、防水シート16Bの固定ビス固定領域31Bを防水シート16Aの重合部33Aで覆い、防水シート16Cの固定ビス固定領域31Cを防水シート16Bの重合部33Bで覆う。
そして、第6工程において、防水シート16Aの重合部33Aを防水シート16Bの固定ビス固定領域31Bに溶着させ、防水シート16Bの重合部33Bを防水シート16Cの固定ビス固定領域31Cに溶着させる。そして、防水シート16Cの重合部33Cを当該防水シート16Cにおける固定ビス固定領域31Cに溶着させる。なお、この第4工程と第5工程、第6工程について、作業手順上、その順番は特に問われるものではない。
次に、固定枠22の上には、建物10の高さ方向に沿って切断された断面形状が略L字状を成す水切り部材32、34が固定されるようになっている。水切り部材32は、固定枠22の横桟22A、22Bの長手方向の中央部に固定されるようになっており、水切り部材34は、固定枠22の縦桟22C、22Dの長手方向の中央部にそれぞれ固定されるようになっている。なお、固定枠22における角部及び横桟22B側については、現地において固定される。
(防水シートの敷設構造の作用・効果)
次に、本実施の形態に係る防水シートの敷設構造の作用・効果について説明する。
図1に示されるように、各断熱材24A、24B、24Cの中央部にディスク板28が複数配置され、ディスク板28の頭部28Aに防水シート16が溶着されるが、当該ディスク板28において、頭部28Aからは突起28Bが突出し、突起28Bが断熱材24に刺突されるようになっている。
これにより、図3(A)に示されるように、当該ディスク板28は断熱材24の平面方向に沿った移動が規制されるようになっているが、ディスク板28は断熱材24の厚み方向において固定されているわけではない。したがって、図3(B)に示されるように、経時変化により断熱材24が沈み込んだとき、ディスク板28は当該断熱材24に追従して沈み込むことになる。
つまり、断熱材24の沈み込みに対してディスク板28が断熱材24の上面25から浮き上がることはない。このため、当該ディスク板28による防水シート16の損傷は防止される。なお、図3(B)では、断熱材24の沈み込みを分かり易く示すため、断熱材24における実際の沈み込み量よりも過大に示している。
また、図1に示されるように、防水シート16Aは固定枠22(横桟22A、22B及び縦桟22C)に固定され、防水シート16Bは固定枠22(横桟22A、22B及び区画枠部22E)に固定されて、防水シート16Cは固定枠22(横桟22A、22B及び区画枠部22F)に固定される。そして、防水シート16Bの固定ビス固定領域31Bに防水シート16Aの重合部33Aを重ね、防水シート16Cの固定ビス固定領域31Cに防水シート16Bの重合部33Bを重ねる。
そして、防水シート16Bの固定ビス固定領域31Bに防水シート16Aの重合部33Aを溶着させ、防水シート16Cの固定ビス固定領域31Cに防水シート16Bの重合部33Bを溶着させる。区画枠部22E、22Fに固定ビス30を固定させる際、当該固定ビス30によって防水シート16B、16Cには穴部36(図1参照)が形成されるが、重合部33B、33Cによって穴部36を塞ぐことができ、当該穴部36からの浸水を防止することができる。したがって、本実施形態による防水シートの敷設構造によって、陸屋根12の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態では、防水シートの敷設方法として、第1工程において、図1に示す固定枠22内に断熱材24を収容し、第2工程において、ディスク板28の頭部28Aに設けられた突起28Bを断熱材24に刺突させる。また、第3工程では、断熱材24を覆う防水シート16を固定枠22に固定させ、第4工程では、固定枠22に固定された防水シート16をディスク板28の頭部28Aに溶着させる。
上記の第1工程〜第4工程のうち、少なくとも第1工程〜第3工程は工場内での作業が可能であるため、固定枠22内に断熱材24、ディスク板28及び防水シート16が設けられたものを防水シート敷設ユニット18として運搬し、防水シート敷設ユニット18を現場で配設することによって、現場での作業性が向上する。
(その他の実施形態)
本実施形態では、図3(A)に示されるように、断熱材24によって断熱層を構成し、当該断熱材24にディスク板28の突起28Bを刺突しているが、図4に示されるように、断熱材24の上面25に捨張合板38を敷設して断熱層を構成しても良い。この場合、当該捨張合板38を介して断熱材24にディスク板28の突起28Bを刺突させることになる。
捨張合板38は断熱材24の上面25に敷設されているため、経時変化により断熱材24が沈み込むと、当該捨張合板38は断熱材24と共に沈み込む。したがって、断熱材24の沈み込みに対してディスク板28が断熱材24の上面25から浮き上がることはない。ここで、捨張合板38は、断熱材24よりも剛性が高いため、ディスク板28の突起28Bは、断熱材24に刺突させる場合よりも、より強固に刺突されることになる。このため、ディスク板28の据わりがより安定する。
なお、本実施形態では、一つの防水シート敷設ユニット18について説明したが、陸屋根12の広さによって複数の防水シート敷設ユニット18をつなぎ合わせることができる。但し、この場合、下地合板20同士の継ぎ目には、目地シール(図示省略)が貼着される。さらに、本実施形態では、固定枠22に複数の収容部26が設けられているが、一つの固定枠に対して収容部は一つであっても良い。
さらにまた、本実施形態では、建物における陸屋根12に本発明における防水シートの敷設構造が適用された例について説明したが、これに限るものではく、ベランダ(バルコニも含む)や勾配屋根等に適用されても良い。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 建物
12 陸屋根(屋根)
16 防水シート
18 防水シート敷設ユニット(防水シートの敷設構造)
20 下地合板
22 固定枠
22E 区画枠部
22F 区画枠部
24 断熱材(断熱層)
25 上面
26 収容部
28 ディスク板
28A 頭部
28B 突起
30 固定ビス
38 捨張合板(断熱層)

Claims (6)

  1. 建物における屋根又はベランダに配設された固定枠と、
    前記固定枠内の収容部に設けられ、断熱材を含んで構成された断熱層と、
    前記断熱層の上面に面接触するように押し付けられた頭部と、前記頭部から突出し前記断熱層に刺突された突起と、を含んで構成されたディスク板と、
    前記固定枠に固定されると共に前記ディスク板の頭部に接合されて、前記断熱層を覆う防水シートと、
    を有する防水シートの敷設構造。
  2. 前記収容部が複数設けられ、各収容部に対応して防水シートが設けられ、
    隣接して配設された収容部を区画する区画枠部に対して一方の収容部に対応する一方の防水シートの端部が固定ビスを介して固定されると共に、前記固定ビスは一方の収容部に隣接された他方の収容部に対応する他方の防水シートの端部によって覆われている請求項1に記載の防水シートの敷設構造。
  3. 前記他方の防水シートの端部は前記一方の防水シートに接合されている請求項2に記載の防水シートの敷設構造。
  4. 前記断熱層は前記断熱材の上面に捨張合板が敷設されて構成され、前記捨張合板に前記ディスク板の突起が刺突されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の防水シート敷設構造。
  5. 建物における屋根又はベランダに配設される請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記固定枠内の収容部に断熱層を設ける第1工程と、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記ディスク板の頭部から突出された突起を前記断熱層に刺突させる第2工程と、
    前記断熱層を覆う請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の前記防水シートを前記固定枠に固定させる第3工程と、
    前記固定枠に固定された防水シートを前記ディスク板の頭部に溶着させる第4工程と、
    を有する防水シートの敷設方法。
  6. 隣接して配設された収容部を区画する区画枠部に対して一方の収容部に対応する一方の防水シートの端部を固定ビスによって固定させると共に、一方の収容部に隣接された他方の収容部に対応する他方の防水シートの端部によって前記固定ビスを覆う第5工程と、
    前記他方の防水シートの端部を前記一方の防水シートに接合させる第6工程と、
    を有する請求項5に記載の防水シートの敷設方法。
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