JP2014208405A - 静電スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体からなる膜を従来よりも均一に形成することができる静電スクリーン印刷装置を提供する。
【解決手段】静電スクリーン印刷装置は、所定の形状を有するメッシュ網11が形成されたスクリーン10と、粉体をスクリーン10に擦り込むスポンジローラー12と、スポンジローラー12をその軸心まわりに回転させるローラー回転機構19と、スポンジローラー12上に粉体を供給するホッパ14と、スクリーン10と対象物1との間に電圧を印加する電圧印加装置DCと、スポンジローラー12の外周面に沿った形状の内周面を有するローラーカバー31とを備える。ローラーカバー31の内周面は、スポンジローラー12の外周面に接触しており、ローラーカバー31の内周面の下端は、スクリーン10に近接した位置にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、可食性粉体や機能性粉体などの粉体を静電力により対象物に付着させる静電スクリーン印刷装置に関する。
静電スクリーン印刷装置は、静電力を利用して機能性粉体や可食性粉体などの粉体を対象物の表面に付着させ、文字や図形などの印刷パターンを対象物の表面に印刷することができる装置である。図16は、従来の静電スクリーン印刷装置を示す模式図である。図16に示すように、静電スクリーン印刷装置は、対象物1の上方に配置されるステンシルスクリーン110と、スクリーン110上に置かれたスポンジローラー112と、粉体をスポンジローラー112に供給するホッパ114とを備えている。スクリーン110と対象物1とは非接触とされる。スクリーン110には文字や図形などの所定形状を有した印刷パターンがメッシュ網111によって形成されている。
ホッパ114からスポンジローラー112に供給された粉体は、スポンジローラー112の回転によってスクリーン110に運ばれる。そして、粉体は回転するスポンジローラー112によってスクリーン110のメッシュ網111に擦り込まれ、メッシュ網111を通ってスクリーン110の下方に押し出される。粉体は、回転するスポンジローラー12でスクリーン110のメッシュ網111に擦り込まれることによって摩擦帯電される。粉体を擦り込みながら、スポンジローラー112はスクリーン110上を図16の矢印に示すように移動させる。スポンジローラー112を移動させることに代えて、スクリーン110を移動させてもよい。
対象物1とスクリーン110との間には直流電源DCによって直流高電圧が印加されており、対象物1とスクリーン110との間に静電界が形成されている。メッシュ網111を通過し荷電された粉体は、静電界中を対電極である対象物1に向かって直進して対象物1の表面に付着する。このようにして、スクリーン110に形成された文字や図形などの印刷パターンが対象物1の表面に印刷される。このような静電スクリーン印刷技術は、粉体からなる膜を対象物上に均一に形成することができるので、菓子から工業製品に至るまで幅広い分野で使用されている。
特開2002−347221号公報
図16に示す従来の静電スクリーン印刷装置では、ホッパ114から供給された粉体の一部は、回転するスポンジローラー112からスクリーン110上にこぼれ落ちる。これらの粉体の一部は、スポンジローラー112で擦り込まれることなく、スクリーン110のメッシュ網111を通って対象物1上に落下することがある。スクリーン110のメッシュ網111が粗いほど、スクリーン110から落下する粉体量が多くなり、不均一な膜厚の原因ともなる。
最近では、工業製品の品質向上の観点から、機能性粉体からなる膜をより均一に形成する要請が高まっている。そこで、本発明は、粉体からなる膜を従来よりも均一に形成することができる静電スクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、静電力により粉体を対象物に付着させる静電スクリーン印刷装置であって、前記対象物から離間して配置され、所定の形状を有するメッシュ網が形成されたスクリーンと、前記粉体を前記スクリーンに擦り込むスポンジローラーと、前記スポンジローラーをその軸心まわりに回転させるローラー回転機構と、前記スポンジローラー上に前記粉体を供給するホッパと、前記スクリーンと対象物との間に電圧を印加する電圧印加装置と、前記スポンジローラーの外周面に沿った形状の内周面を有するローラーカバーとを備え、前記ローラーカバーの内周面は、前記スポンジローラーの外周面に接触しており、前記ローラーカバーの内周面の下端は、前記スクリーンに近接した位置にあることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ローラーカバーの内周面の上端と前記スポンジローラーの外周面との間には隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記スポンジローラーの外周面に対する前記ローラーカバーの接触圧力を調整する接触圧力調整機構をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記接触圧力調整機構は、前記ローラーカバーの内周面の下端と前記スポンジローラーの外周面との相対位置を変えるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ローラーカバーの内周面に沿って延び、前記スポンジローラーの両側面にそれぞれ接触する2つの側板をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記側板は前記ローラーカバーに固定されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記スポンジローラーの両側面は、該スポンジローラーの外周面に沿って延びる環状の突出部を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ローラーカバーの内周面の下端と前記スクリーンとの距離は、1mm〜20mmであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ローラーカバーは金属から構成されており、接地されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ローラーカバーは、前記スポンジローラーの外周面に沿って延びる樹脂製の接触プレートを有しており、前記ローラーカバーの内周面は、前記接触プレートの内面から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、粉体は、ローラーカバーとスポンジローラーとの間に挟まれながらスクリーンまで運ばれる。したがって、粉体はスポンジローラーからスクリーン上にこぼれ落ちることがほとんどなく、ホッパから供給された粉体のほぼすべてがスポンジローラーによってスクリーンに擦り込まれる。結果として、従来よりも均一な粉体膜を形成することが可能となる。
ホッパから供給された粉体は、通常、凝集した状態でスポンジローラー上に供給される。本発明によれば、これらの凝集した粉体はローラーカバーとスポンジローラーとの隙間に進入し、ローラーカバーによってスポンジローラーの外周面に押し付けられる。その結果、凝集した粉体が崩れ、ローラーカバーによって粉体が均一にならされる。スポンジローラーの外周面に均一に付着した粉体は、スクリーンに擦り込まれ、静電力によって対象物に向かって運ばれ、対象物の表面に付着する。このように、ローラーカバーは、粉体がスクリーンに擦り込まれる直前に粉体を均一にならすので、均一な厚さの粉体膜を対象物上に形成することができる。
本発明によれば、粉体は、回転するスポンジローラーによってローラーカバーに擦りつけられる。したがって、スポンジローラーによってスクリーンに運ばれる間に粉体は摩擦帯電によって荷電される。さらに、スポンジローラーによってスクリーンに擦り込まれることによって粉体は荷電される。このように、摩擦帯電が2段階で起こるので、粉体の荷電がより確実となり、より均一な膜の形成が実現される。
本発明の実施形態に係る静電スクリーン印刷装置を示す側面図である。 図1に示す静電スクリーン印刷装置の正面図である。 ローラーカバーおよびスポンジローラーを示す側面図である。 ローラーカバーおよびスポンジローラーの正面図である。 樹脂製の接触プレートを備えたローラーカバーを示す図である。 本発明の他の実施形態を示す側面図である。 図6に示す実施形態の正面図である。 図6および図7に示す実施形態の変形例を示す側面図である。 図8に示すスポンジローラーの一部を示す水平断面図である。 図10(a)は図8のA−A線断面図であり、図10(b)は図8のB−B線断面図である。 図6および図7に示す実施形態の他の変形例を示す側面図である。 図11に示すスポンジローラーの一部を示す水平断面図である。 図13(a)は図11のC−C線断面図であり、図13(b)は図11のD−D線断面図である。 図11、図12、図13(a)、および図13(b)に示すスポンジローラーおよびローラーカバーを備えた静電スクリーン印刷装置を示す上面図である。 図14に示す静電スクリーン印刷装置の正面図である。 従来の静電スクリーン印刷装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る静電スクリーン印刷装置を示す側面図であり、図2は、図1に示す静電スクリーン印刷装置の正面図である。図1に示すように、静電スクリーン印刷装置は、対象物1の上方に配置されるステンシルスクリーン10と、スクリーン10上に置かれたスポンジローラー12と、粉体をスポンジローラー12に供給するホッパ14とを備えている。スクリーン10と対象物1とは非接触とされる。スクリーン10には文字や図形などの所定形状を有した印刷パターンがメッシュ網11によって形成されている。スポンジローラー12としては、スクリーン10に対する粉体の擦込性の良さから軟質の連泡ウレタンスポンジが採用されている。
スポンジローラー12は、ローラー回転機構19に連結されている。スポンジローラー12はスクリーン10と平行に延びるその軸心を中心としてローラー回転機構19により回転駆動され、スポンジローラー12の外周面12aがスクリーン10に摺接される。ローラー回転機構19は、モータ20、モータ20に連結された駆動スプロケット21、スポンジローラー12に連結された被駆動スプロケット22、およびこれらスプロケット21,22に掛け渡されたチェーン23を備えている。なお、ローラー回転機構19は、この例に限定されず、例えば、スポンジローラー12に直結されたモータであってもよい。
ホッパ14はスポンジローラー12の上方に配置されており、回転するスポンジローラー12の上から粉体を供給する。スポンジローラー12の側方にはローラーカバー31が設けられている。ローラーカバー31は、スクリーン10の上方に配置され、スクリーン10とは非接触となっている。このローラーカバー31は、スポンジローラー12の外周面12aに沿った形状の内周面32を有しており、この内周面32はスポンジローラー12の外周面12aに接触している。ローラーカバー31は、スポンジローラー12の回転方向において、ホッパ14の下流側に配置されている。したがって、ホッパ14からスポンジローラー12の外周面12a上に供給された粉体は、ローラーカバー31の内周面32に摺接されながら、スクリーン10まで運ばれる。そして、粉体は回転するスポンジローラー12によってスクリーン10のメッシュ網11に擦り込まれ、メッシュ網11を通ってスクリーン10の下方に押し出される。
回転するスポンジローラー12が粉体をローラーカバー31の内周面32に摺接させることによって摩擦帯電が起き、粉体が荷電される。さらに、回転するスポンジローラー12が粉体をスクリーン10のメッシュ網11に擦り込むことによって摩擦帯電が起き、粉体が荷電される。このように摩擦帯電が2段階で起こるので、粉体の荷電がより確実となり、結果として均一な粉体膜が対象物1上に形成される。粉体をスクリーン10に擦り込みながら、図示しない移動機構によりスポンジローラー12をローラーカバー31と一体にスクリーン10上を図1の矢印に示すように移動させる。スポンジローラー12およびローラーカバー31を移動させることに代えて、スクリーン10を移動させてもよい。
対象物1とスクリーン10との間には直流電源(電圧印加装置)DCによって直流高電圧が印加されており、対象物1とスクリーン10との間に静電界が形成されている。メッシュ網11を通過した粉体は、静電界中を対電極である対象物1に向かって直進して対象物1の表面に付着する。このようにして、スクリーン10に形成された文字や図形などの印刷パターンが対象物1の表面に印刷される。
次に、ローラーカバー31について詳細に説明する。図3はローラーカバー31およびスポンジローラー12を示す側面図であり、図4はローラーカバー31およびスポンジローラー12の正面図である。ローラーカバー31の内周面32は、スポンジローラー12の外周面12aに沿った円弧状の縦断面を有しており、スポンジローラー12の外周面12aのほぼ半分を覆うように配置されている。ローラーカバー31の内周面32の上端32aは、スポンジローラー12の軸心よりも上方に位置し、ローラーカバー31の内周面32の下端32bは、スポンジローラー12の軸心よりも下方に位置している。より具体的には、ローラーカバー31の内周面32の上端32aは、スポンジローラー12上の粉体供給位置に近接しており、ローラーカバー31の内周面32の下端32bはスクリーン10に近接した位置にある。
ローラーカバー31は金属から構成されており、接地されている。ローラーカバー31の内周面32の下端32bとスクリーン10との距離は、1mm〜30mm、好ましくは1mm〜20mmである。この距離は、対象物1とスクリーン10との間に印加される電圧に基づいて決定される。すなわち、ローラーカバー31とスクリーン10との間に放電が起きない程度にローラーカバー31はスクリーン10から離間して配置される。言い換えれば、ローラーカバー31は放電が起きない限りにおいて、できるだけスクリーン10に近づけることが好ましい。図4に示すように、ローラーカバー31の幅は、スポンジローラー12の幅とほぼ同じである。
ローラーカバー31の中央部は、支持シャフト34に固定されている。この支持シャフト34の端部は、ねじ35によって支持アーム37の一端に固定されている。このねじ35を緩めると、ローラーカバー31はその中央部を中心として(すなわち、ねじ35を中心として)回転可能となる。支持アーム37の他端には2つの長穴38,38が直列に形成されている。これらの長穴38,38には2つのねじ39,39がそれぞれ挿入され、スポンジローラー12を回転自在に支える基台41に形成された雌ねじ(図示せず)に螺合されている。長穴38,38の長辺は、スポンジローラー12の半径方向に延びている。従って、ねじ39,39を緩めることにより、ローラーカバー31の全体をスポンジローラー12に近接および離間する方向に移動させることが可能となる。
ローラーカバー3は、さらに、支持シャフト34の上方に配置された固定シャフト43に固定されている。この固定シャフト43の端部は、ねじ44によって固定アーム45の一端に固定されている。固定アーム45の他端には2つの長穴47,47が直列に形成されている。これらの長穴47,47には2つのねじ48,48がそれぞれ挿入され、基台41に形成された雌ねじ(図示せず)に螺合されている。長穴47,47の長辺は、スポンジローラー12の半径方向に延びている。
支持シャフト34を支持アーム37に固定しているねじ35を緩め、固定シャフト43を固定アーム45に固定しているねじ44を緩め、さらに固定アーム45を基台41に固定している2つのねじ48,48を緩めると、ローラーカバー31はその中央部を中心として(ねじ35を中心として)回転可能となる。スポンジローラー12に対するローラーカバー31の角度は、支持アーム37と固定アーム45との相対位置によって調整することができる。
ローラーカバー31の内周面32の上部はテーパー面32cとなっており、内周面32の上端32aとスポンジローラー12の外周面12aとの間には隙間が形成されている。この隙間は、内周面32の下端32bに向かって徐々に小さくなり、内周面32の下端32bはスポンジローラー12の外周面12aに接触し、この外周面12aを押圧している。スポンジローラー12は弾性を有しているので、内周面32の約下半分はスポンジローラー12の外周面12aに接触している。
スポンジローラー12の外周面12aに対するローラーカバー31の接触圧力は、上述したねじ35を中心としてローラーカバー31を回転させることで変えることができる。すなわち、ローラーカバー31の内周面32の上端32aがスポンジローラー12から離間し、かつ内周面32の下端32bがスポンジローラー12の外周面12aを押圧する方向にローラーカバー31を回転させると、接触圧力が大きくなる。本実施形態では、ねじ35,44,48、長穴47、支持アーム37、および固定アーム45は、第1の接触圧力調整機構を構成する。この第1の接触圧力調整機構は、ローラーカバー31の内周面32の下端32bとスポンジローラー12の外周面12aとの相対位置を変えることによって、ローラーカバー31の接触圧力を変化させる。
ローラーカバー31の接触圧力は、スポンジローラー12に対するローラーカバー31全体の相対位置を変えることによっても変えることができる。支持アーム37、ねじ39、長穴38は、ローラーカバー31の内周面32の全体とスポンジローラー12の外周面12aとの相対位置を変える第2の接触圧力調整機構を構成する。
スポンジローラー12が回転するに従い、ホッパ14から供給された粉体は、ローラーカバー31の内周面32とスポンジローラー12の外周面12aとの間の隙間に進入し、さらにローラーカバー31の内周面32によってスポンジローラー12の外周面12aに押し付けられながら(ローラーカバー31とスポンジローラー12との間に挟まれながら)、スポンジローラー12によってスクリーン10まで運ばれる。粉体はスポンジローラー12からスクリーン10上にこぼれ落ちることがほとんどなく、ホッパ14から供給された粉体のほぼすべてがスポンジローラー12によってスクリーン10に運ばれ、スクリーン10に擦り込まれる。したがって、従来よりも均一な粉体膜を形成することが可能となる。
ホッパ14から供給された粉体は、通常、凝集した状態でスポンジローラー12上に供給される。これらの凝集した粉体はローラーカバー31とスポンジローラー12との隙間に進入し、ローラーカバー31によってスポンジローラー12の外周面12aに押し付けられる。その結果、凝集した粉体が崩れ、ローラーカバー31によって粉体が均一にならされる。スポンジローラー12の外周面12aに均一に付着した粉体は、スクリーン10に擦り込まれ、静電力によって対象物1に向かって運ばれ、対象物1の表面に付着する。このように、ローラーカバー31は、粉体がスクリーン10に擦り込まれる直前に粉体を均一にならすので、均一な厚さの粉体膜を対象物1上に形成することができる。
図5に示すように、ローラーカバー31は、スポンジローラー12の外周面12aに沿って延び、スポンジローラー12の外周面12aに接触する樹脂製の接触プレート50を有してもよい。この例では、ローラーカバー31の内周面32は、接触プレート50の内面から構成されている。この例によれば、接触プレート50が樹脂から構成されているので、スクリーン10と対象物1との間に高い電圧(例えば、5000V以上)を印加する場合でも、接触プレート50とスクリーン10との間に放電が起こらない。従って、接触プレート50の下端(すなわち、内周面32の下端32b)を限りなくスクリーン10に近づけることができる。
図6は、本発明の他の実施形態を示す側面図であり、図7は、図6に示す実施形態の正面図である。本実施形態では、ローラーカバー31の両側面に側板53,53が固定されている。ローラーカバー31の幅は、スポンジローラー12の幅(軸方向の長さ)とほぼ等しい。側板53,53は、ローラーカバー31の内周面32に沿って延びており、スポンジローラー12の両側面にそれぞれ接触している。このような側板53,53をローラーカバー31の両側に設けることにより、粉体がローラーカバー31の両側からこぼれ落ちることを防止することができる。
図8は、図6および図7に示す実施形態の変形例を示す側面図であり、図9は、図8に示すスポンジローラー12の一部を示す水平断面図であり、図10(a)は図8のA−A線断面図であり、図10(b)は図8のB−B線断面図である。この例では、スポンジローラー12の両側面は、その外周面12aに沿って延びる環状の突出部55,55を有している。この突出部55,55はスポンジローラー12と同じ材料から形成され、スポンジローラー12と一体に形成されている。図10(a)および図10(b)に示すように、側板53,53は、スポンジローラー12の側面の一部である突出部55,55に接触し、これら突出部55,55を押しつぶしている。この例によれば、図6および図7に示す例に比べて、側板53,53とスポンジローラー12との接触面積を小さくしつつ、粉体がローラーカバー31の両側からこぼれ落ちることをより確実に防止することができる。
図11は、図6および図7に示す実施形態の他の変形例を示す側面図であり、図12は、図11に示すスポンジローラー12の一部を示す水平断面図であり、図13(a)は図11のC−C線断面図であり、図13(b)は図11のD−D線断面図である。この例に係るスポンジローラー12およびローラーカバー31の構成は、図8,図9,図10(a),および図10(b)に示すものと基本的に同じであるが、スポンジローラー12およびローラーカバー31の幅(軸方向の長さ)が、上記例に比べて短くなっている。すなわち、スポンジローラー12は、円盤状の形状を有している。この例のスポンジローラー12は、サイズの小さいスクリーン10を使用した静電スクリーン印刷装置に適している。
図14は、図11、図12、図13(a)、および図13(b)に示すスポンジローラー12およびローラーカバー31を備えた静電スクリーン印刷装置を示す上面図であり、図15は、図14に示す静電スクリーン印刷装置の正面図である。特に説明しない構成は、図1に示す構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。この静電スクリーン印刷装置は、複数のスクリーン10と、これらスクリーン10が固定される円形のテーブル61と、スクリーン10およびテーブル61を水平面内で回転させるテーブル回転機構62とを備えている。
複数のスクリーン10は、テーブル61の軸心まわりに等間隔で配置されている。スポンジローラー12は、複数のスクリーン10のうちの1つの上に配置されている。スクリーン10の下方には対象物1を搬送する搬送機構としてのベルトコンベア63が配置されている。このベルトコンベア63は、テーブル61とともに回転するスクリーン10の速度と同じ速度で対象物1を移動させるように構成されている。対象物1は、ベルトコンベア63を介して直流電源(電圧印加装置)DCに電気的に接続されている。
ホッパ14は、スポンジローラー12の上方に配置されており、スポンジローラー12に粉体を供給するようになっている。テーブル61は金属から構成されており、各スクリーン10はテーブル61を介して直流電源DCに電気的に接続されている。対象物1とスクリーン10との間に電圧を印加した状態で、テーブル61およびスクリーン10をテーブル回転機構62で図14の矢印で示す方向に回転させながら、スポンジローラー12をローラー回転機構19で回転させることで、粉体はスポンジローラー12によってスクリーン10に順次擦り込まれる。対象物1はスクリーン10と同期して図14の矢印で示す方向に移動し、対象物1は順次印刷される。
一般に、対象物1上に形成される粉体膜の厚さは、スポンジローラー12に対するスクリーン10の相対速度に反比例し、スクリーン10のメッシュ網11の粗さに比例する。すなわち、スポンジローラー12に対するスクリーン10の相対速度が速いと、膜厚が小さくなり、スクリーン10のメッシュ網11が粗くなると、膜厚が大きくなる。したがって、テーブル61の回転速度を上げると、単位時間当たりに印刷される対象物1の数(以下、スループットという)が増加するが、粉体膜が薄くなる。この場合、より粗いメッシュ網11を持つスクリーン10を使用すれば、スループットを維持しつつ、粉体膜を厚くすることができる。図16に示す従来の静電スクリーン印刷装置では、ホッパ114から供給された粉体の一部は、回転するスポンジローラー112からスクリーン110上に落下する。この粉体の一部は、さらに粗いメッシュ網111を通過して対象物1に付着し、不均一な膜厚の原因ともなっていた。本実施形態に係るローラーカバー31は、このような粉体の落下を防止することができるので、均一な膜厚を実現することができる。
本発明に係る静電スクリーン印刷装置は、粉体を均一な厚さで対象物上に堆積させることができる。本発明に使用することができる粉体の例としては、可食性粉体や機能性粉体が挙げられる。機能性粉体には、電極粉体、絶縁粉体、配線や導電膜を構成する導電性粉体、カーボン粉体、金属粉体、樹脂粉体、顔料、粉体塗料、粉体ゴム、半導体粉体、粉末状の化学物質、その他静電力が作用するあらゆる機能性粉体が含まれる。
また、本発明は、機能性粉体が使用されるあらゆる製品に適用可能であり、その例として、一次電池、二次電池、燃料電池などの化学電池、太陽電池などの物理電池、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどのディスプレイ装置、内燃機関などの動力機械の部品、化粧品、日常用品、絵柄が付された物品、家庭用品、被服、履物、半導体デバイス、コンデンサやダイオードなどの電気素子、製造装置や加工機械の部品、乗り物(自動車、自転車、オートバイ、鉄道、航空機、船舶など)の部品、医療機械器具、調理器具、文房具、建築部材、ガラス製品、家具、スポーツ用具、繊維、敷物、遊戯用器具などが挙げられる。
上記列挙した機能性粉体および製品は例示にすぎず、本発明は、上述したような既存の機能性粉体および製品のみならず、全く新しい機能性粉体および製品にも適用することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載に従って最も広く解釈されるべきである。
1 対象物
10 スクリーン
11 メッシュ網
12 ローラー
14 ホッパ
19 ローラー回転機構
20 モータ
21 駆動スプロケット
22 被駆動スプロケット
23 チェーン
31 ローラーカバー
32 ローラーカバーの内周面
34 支持シャフト
35 ねじ
37 支持アーム
38 長穴
39 ねじ
41 基台
43 固定シャフト
44 ねじ
45 固定アーム
47 長穴
48 ねじ
50 接触プレート
53 側板
55 突出部
61 テーブル
62 テーブル回転機構
63 ベルトコンベア
DC 直流電源(電圧印加装置)

Claims (10)

  1. 静電力により粉体を対象物に付着させる静電スクリーン印刷装置であって、
    前記対象物から離間して配置され、所定の形状を有するメッシュ網が形成されたスクリーンと、
    前記粉体を前記スクリーンに擦り込むスポンジローラーと、
    前記スポンジローラーをその軸心まわりに回転させるローラー回転機構と、
    前記スポンジローラー上に前記粉体を供給するホッパと、
    前記スクリーンと対象物との間に電圧を印加する電圧印加装置と、
    前記スポンジローラーの外周面に沿った形状の内周面を有するローラーカバーとを備え、
    前記ローラーカバーの内周面は、前記スポンジローラーの外周面に接触しており、
    前記ローラーカバーの内周面の下端は、前記スクリーンに近接した位置にあることを特徴とする静電スクリーン印刷装置。
  2. 前記ローラーカバーの内周面の上端と前記スポンジローラーの外周面との間には隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の静電スクリーン印刷装置。
  3. 前記スポンジローラーの外周面に対する前記ローラーカバーの接触圧力を調整する接触圧力調整機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の静電スクリーン印刷装置。
  4. 前記接触圧力調整機構は、前記ローラーカバーの内周面の下端と前記スポンジローラーの外周面との相対位置を変えるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の静電スクリーン印刷装置。
  5. 前記ローラーカバーの内周面に沿って延び、前記スポンジローラーの両側面にそれぞれ接触する2つの側板をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
  6. 前記側板は前記ローラーカバーに固定されていることを特徴とする請求項5に記載の静電スクリーン印刷装置。
  7. 前記スポンジローラーの両側面は、該スポンジローラーの外周面に沿って延びる環状の突出部を有することを特徴とする請求項5または6に記載の静電スクリーン印刷装置。
  8. 前記ローラーカバーの内周面の下端と前記スクリーンとの距離は、1mm〜20mmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
  9. 前記ローラーカバーは金属から構成されており、接地されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
  10. 前記ローラーカバーは、前記スポンジローラーの外周面に沿って延びる樹脂製の接触プレートを有しており、
    前記ローラーカバーの内周面は、前記接触プレートの内面から構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
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