JP2014207947A - 対極電極および電気離脱型生体内留置具キット - Google Patents

対極電極および電気離脱型生体内留置具キット Download PDF

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Abstract

【課題】 手術の途中にて、患者を裏返すことなく、簡易かつ安全に、電気離脱型コイルを使用させる。【解決手段】 シース33およびシース33の内腔に通すガイディングカテーテル32を用いて、電気離脱型コイル20が使用される場合に、対極電極10における導電体11は、シース33の内面とガイディングカテーテル32の外面との隙間に入り込みつつ延びて、シース33の両端から露出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、対極電極および電気離脱型生体内留置具キットに関する。
現在、動脈瘤など血管内病変に対する侵襲の少ない治療法としてカテーテル等を使用する血管内治療法が知られている。例えば、図8に示されるように、電気離脱型コイル120を用いる手技が知られている。
この手技では、電源140からの電気エネルギーを受ける電気離脱型コイル120が、シース133、ガイディングカテーテル132、およびマイクロカテーテル131と併用されることで、患者161の動脈瘤160等に導かれる。さらに、電気離脱型コイル120は、電気エネルギーによって、プッシャー122から留置コイル121を離脱させて、動脈瘤161等に留置させる。
このような電気離脱型コイル120は、動脈瘤160等の病変までのスムーズな移動を実現させるとともに、病変に対して過大な負荷(動脈瘤の壁を傷つける等)を与えないようにすべく、柔軟性を要求される。この要求に対する工夫としては、例えば、留置コイル121を搬送させるプッシャー122を可能な限り細くすることが挙げられる。
そのため、図8に示されるような電気離脱型コイル120、および、特許文献1に記載の電気離脱型コイルのように、電源140からの電気エネルギーを受ける電極も兼ねるプッシャー122は、1本の導電性ワイヤーで形成されていると望ましい(このよう電気離脱型コイルは、モノポーラ式と称される)。
ところで、電気離脱型コイル120では、プッシャー122と留置コイル121との接続を断つべく、電気エネルギー(電流等)の流路となる電気回路を構築せねばならないため、単極であるプッシャー122に対応する対極110も必要になる。そして、モノポーラ式の電気離脱型コイル120の場合、図8に示されるように、対極110は、体外、特に患者の背中に貼られるタイプ(貼付型対極板)が多い。
特表2004−534553号公報
しかしながら、貼付型対極板であると、手術の途中にて、電気離脱型コイルを要するような事態になった場合、患者を裏返えさなくてはならず、このような電気離脱型コイルは、使い勝手がよいとはいいがたい。
また、貼付型対極板ではなく、患者の鼠径部に挿入するような針型対極板も有るが、このような針の場合、患者に対する負担が大きい。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。そして、その目的は、手術の途中にて、患者を裏返すことなく、簡易、安全、かつ低侵襲に、電気離脱型コイルを使用させる対極電極等を提供することにある。
電源からの電気エネルギーを受ける単極を備える搬送具と、電気エネルギーによって搬送具から離脱され生体内に留置される留置部と、を有する電気離脱型生体内留置具に対しては、対極電極が使用される。電気離脱型生体内留置具に、シースおよびシースの内腔に通すガイディングカテーテルを併用する場合、対極電極は、シースの内面とガイディングカテーテルの外面との隙間に入り込みつつ延びて、シースの両端から露出する導電体を含む。
また、導電体は、シースにおける両端の一方から露出する薄膜電極片、他方から露出する接続端子、および、薄膜電極片から接続端子に至る導通線を含むと望ましい。
また、薄膜電極片は、対向する端部同士を近づけることで、シースの内面とガイディングカテーテルの外面との隙間に沿う形状になると望ましい。
また、導電体は、シースの内面とガイディングカテーテルの外面との隙間に入り込む薄膜シートに保持されると望ましい。
また、薄膜シートは、対向する端部同士を近づけることで、シースの内面とガイディングカテーテルの外面との隙間に沿う形状になると望ましい。
また、薄膜シートは、スリットを有するチューブであると望ましい。
また、薄膜シートには、シースの両端の縁に当たることで、移動を停止させるストッパーが形成されると望ましい。
また、ストッパーは、導電体の一部で、シースにおける両端の他方から露出する接続端子および導通線の少なくとも一方が兼ねると望ましい。
なお、以上の対極電極と、この対極電極に対応する単極を有する電気離脱型生体内留置具と、を含む電気離脱型生体内留置具キットも、本発明といえる。
本発明の対極電極によれば、手術の途中にて、患者を裏返すことなく、簡易、安全、かつ低侵襲に、電気離脱型コイルを使用できる。
は、電気離脱型コイルと、この電気離脱型コイルに併用されるマイクロカテーテル、ガイディングカテーテル、シース、および、対極電極、を示す斜視図である。 は、図1におけるA−A’線矢視断面図であり、シースにて覆われる、電気離脱型コイル、マイクロカテーテル、ガイディングカテーテル、対極電極、および、シース、の断面を示す。 は、図1におけるB−B’線矢視断面図であり、シースの遠位端から露出する、電気離脱型コイル、マイクロカテーテル、ガイディングカテーテル、および、対極電極の断面を示す。 は、動脈瘤等を患った患者に対して、電気離脱型コイルを使用する様子を示す説明図である。 は、対極電極を示す斜視図である。 は、動脈瘤等を患った患者に対して、電気離脱型コイルを使用している場合に形成される電気回路を示す電気回路図である。 は、対極電極を示す斜視図である。 は、動脈瘤等を患った患者に対して、従来の電気離脱型コイルを使用する様子を示す説明図である。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。逆に、便宜上、断面図でなくてもハッチングを使用することもある。また、図面における種々部材の寸法は、便宜上、見やすいように調整されていることがある。
図1は、電気離脱型コイル[電気離脱型生体内留置具]20と、この電気離脱型コイル20と併用される、マイクロカテーテル31、ガイディングカテーテル32、シース33、電源40、および、対極電極10、を示す斜視図である。図2は図1におけるA−A’線矢視断面図であり、図3は図1におけるB−B’線矢視断面図である。
図4は、動脈瘤(例えば、脳動脈瘤60)を患った患者61に対して、電気離脱型コイル20を使用する様子を示す説明図である。図5は、対極電極10の拡大斜視図である。なお、対極電極10と、この対極電極10に対応する電極コイル24を有する電気離脱型コイル20とを含むキットを、電気離脱型コイルキット[電気離脱型生体内留置具キット]KTと称する。
電気離脱型コイル20は、図4に示されるように、電源40からの電気エネルギー(電流等)を利用して、螺旋状等の留置コイル[留置部]21を動脈瘤60等の病変に留置させる医療器具である。
そして、この電気離脱型コイル20は、マイクロカテーテル31の内腔に挿入されることで、動脈瘤60の入口にまで誘導され、マイクロカテーテル31は、ガイディングカテーテル32の内腔に挿入されることで、動脈瘤60に近づくように誘導される。また、ガイディングカテーテル32は、患者61に体表面から体内に差し込まれるシース33の内腔に挿入されることで、体内に誘導される。
電源40は、電気エネルギーである電流(例えば高周波電流)を電気離脱型コイル20に対して供給する。詳説すると、電源40は、電流を供給することで、留置コイル21を電気離脱型コイル20に接続させている部材(接続片25;後述)を断ち、その留置コイル21を離脱させる。なお、電源40は、接続片25を溶解または電解等で断絶させられるだけの電気エネルギーを供給できるものであれば、特に限定されるものではない。
電気離脱型コイル20は、図1に示されるように、留置コイル21の他に、この留置コイル21を搬送するプッシャー[搬送具]22、および、プッシャー22と留置コイル21とを接続する接続片[接続部]25、を含む。
なお、以降では、電気離脱型コイル20のプッシャー22において、留置コイル21の配置される側を遠位側、この遠位側の反対側を近位側、とする。また、各部材における側を明示する場合、近位側、遠位側と称することもある。また、各部材において、近位側の端を近位端、近位端の付近を近位端部とするとともに、遠位側の端を遠位端、遠位端の付近を遠位端部とすることもある。
留置コイル21は、生体内、例えば、血管に生じた動脈瘤のような病変に留置されるもので、線材(素線)を加工することで形成される。線材の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、プラチナ(白金)、タングステン、金、タンタル、イリジウム、チタニウム、ステンレス、または、これら材料から適宜選択された材料で形成される合金、が挙げられる。また、線材の断面形状(線材の全長方向に対する直交断面形状)も、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形が挙げられる。
そして、線材がマンドレル等に巻き付けられて螺旋状等に1次加工され(この1次加工後の線材を1次コイルとも称する)、さらに、この1次コイルが、別なマンドレル等に巻き付けられて螺旋状等に2次加工されることで(この2次加工後の線材を2次コイルとも称する)、留置コイル21は完成する(なお、3次加工を経て完成する留置コイル21であっても構わない)。
プッシャー22は、留置コイル21を搬送させる線材で、例えば、導電性のワイヤー23と、このワイヤー23に取り付けられる電極コイル[電極(単極)]24とを含む(なお、電極コイル24を有するワイヤー23を電極と称しても構わないし、プッシャー22そのものを電極としても構わない)。
ワイヤー23は、プッシャー22の大部分を占める部材で、例えば、ステンレス合金のような導電性の線材である。そして、プッシャー22は、体内にて曲がりくねるマイクロカテーテル31の内腔に挿入され、術者によって進められるため、ワイヤー23は、柔軟性を有するだけでなく、術者の力を効率よく遠位端に向けて伝える高い伝達性(プッシャビリティ)を有する。
電極コイル24は、ワイヤー23同様、導電性の材料で形成されたコイルで、ワイヤー23の先端(遠位端)に取り付けられる(なお、この取り付け方は、特に限定されるものではない)。そのため、例えば、ワイヤー23に電流が流れると、この電極コイル24にも電流は流れる。また、ワイヤー23に供給された電流が流れるのであれば、コイル状以外のその他の種々形状で電極24は形成されていてもよい。
なお、プッシャー22は、電極コイル24とワイヤー23とを物理的に接続させて1本状にするとともに電気的にも接続させ、さらに、電源40における端子41{正端子(+端子)41Aまたは負端子(−端子)41B}の一方に、リード線51A等を介してつなげられる。そのため、電源40からの電気エネルギーを受ける電極コイル24を備えるプッシャー22(詳説すると、電極コイル24)は、1個の電極(単極)として機能する。そこで、このようなプッシャー22を含む電気離脱型コイル20は、モノポーラ式と称される。
接続片25は、プッシャー22と留置コイル21とをつなぐ接続部材で、例えば、中実のロッド状または中空のチューブ状のような棒である。そして、この接続片25は、電極コイル24の内腔に差し込まれるとともに、留置コイル21の内腔に差し込まれ、接着剤等で、電極コイル24・留置コイル21に固定される。
なお、接続片25は、電流等のような電気エネルギーの影響で断絶するような材料で形成される。例えば、ポリビニルアルコールのような熱可塑性材料が挙げられる。このようなポリビニルアルコール製の接続片25であれば、電気エネルギーを受け発熱する電極コイル24により溶断させられ、留置コイル21を電気離脱型コイル20から離脱させる(すなわち、留置コイル21は、電気エネルギーによってプッシャー22から離脱され生体内に留置される)。
ここで、電極コイル24(ひいてはプッシャー22)に対応する対極電極10、すなわち、電源40の電気エネルギーを利用するための電気回路X(図6参照)の形成に要する導電性部材である対極電極10について、説明する。
対極電極10は、電極コイル24(ひいてはプッシャー22)との短絡(ショート)を防止しつつ、電気回路Xを形成するために、自身と電極コイル24との間に、患者の生体内電解質63(血液等)を介在させるに適した構造である。このような対極電極10は、薄膜シート16と、血液63等を介して電極コイル24に導通する導電体11とを含む。
薄膜シート16は、ポリイミド等の絶縁性材料で形成されるシートで、導電体11を保持する。そして、薄膜シート16は、導電体11の一端を体内(血液63等)に配置させる一方、図4に示されるように、導電体11の他端を体外に配置させて、電源40からの電気エネルギー供給を受けやすいようにする。詳説すると、薄膜シート16は、図2に示されるように、筒状のシース33の内面33Nと筒状のガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pに入り込むことで、体外から体内へと進入し、保持する導電体11の一端を体内に配置させ、他端を体外に露出させる。
そこで、薄膜シート16は、図1に示されるように、導電体11を保持した状態で、少なくとも一部の肉厚を、シース33の内面33Nとガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pよりも薄くする。さらに、薄膜シート16は、シース33の全長(シース33の近位端から遠位端までの長さ)と同程度またはそれ以上の全長を有する。
導電体11は、薄膜シート16の遠位端部から近位端部に至るまで延びた状態で薄膜シート16に保持される(例えば、導電体11は、薄膜シート16の全長方向に沿って、シース33の全長よりも長い全長を有する)。なお、導電体11は、薄膜シート16に保持されつつ、隙間Pに入り込むので、導電体11の少なくとも一部の肉厚も、隙間Pより薄い。
このような対極電極10であると、シース33およびシース33の内腔に通すガイディングカテーテル32を用いて、電気離脱型コイル20が使用される場合に、シース33の遠位端から薄膜シート16の一端と導電体11の一端、シース33の近位端から薄膜シート16の他端と導電体11の他端が、シース33から露出する。すなわち、導電体11は、シース33の内面33Nとガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pに入り込み、体内にあるシース33の遠位端から一端を露出させ、体外にあるシース33の近位端から他端を露出させる。
そのため、体外側の導電体11の一部に、電源40における端子41{負端子(−端子)41Bまたは正端子(+端子)41A}の他方が、リード線51Bを介してつなげられると、リード線51A、プッシャー22、生体内電解質63、対極電極10(詳説すると導電体11)、および、リード線51Bが電気的に接続され、図6に示されるような電気回路Xが形成される。そして、この電気回路Xを流れる電気エネルギーによって、電極コイル24が発熱し、プッシャー22の接続片25が溶解して断絶し、留置コイル21がプッシャー22から離脱する。
そして、この電気回路Xの形成に要する対極電極10は、例えば足の付け根(鼠径部)の大腿動脈61Fに挿入されているシース33とガイディングカテーテル32との隙間Pの近位端の開口から、隙間Pに差し込まれる。そのため、手術の途中にて、患者61を裏返すことなく、簡易、安全、かつ低侵襲に、電気離脱型コイル20を使用できる。
ここで、対極電極10における導電体11について、図5を用いて詳説する。導電体11は、電源40における端子41{負端子(−端子)41Bまたは正端子(+端子)41A}の他方につなげられるもので、接続端子12、薄膜電極片13、および導通線14を含む。
接続端子12は、体外に配置され、リード線51B等を介して電源40に接続される端子である。この接続端子12の形状は、図5ではリング状であるが、リード線51Bをつなげやすい形状であれば、特に限定されるものではなく、シート状、ロッド状、またはプレート状であっても構わない。
薄膜電極片13は、体内に配置され、例えば、シース33の内面とガイディングカテーテル32の外面との隙間Pに入り込める程度の極めて薄い膜状の電極である。詳説すると、薄膜電極片13の肉厚は、薄膜シート16に保持された状態で、隙間Pの近位端から遠位端までを通過できる厚みである。なお、この薄膜電極片13の形状は、隙間Pに入り込める形状であれば、特に限定されず、例えば、切片状でも棒状であっても構わない。
導通線14は、薄膜電極片13と接続端子12とを物理的かつ電気的につなぐ線で、シース33の全長よりも長い全長を有する。そして、この導通線14が、薄膜電極片13と接続端子12との間に架け渡ることで、薄膜電極片13、導通線14、および接続端子12は、この順で一列に並び、かつ、物理的に一連状に接続し、電気的にも接続する。
なお、導通線14において、薄膜電極片13に近い部分はシース33の遠位端から露出して体内に、接続端子12に近い部分はシース33の近位端から露出して体外に配置される。そのため、導通線14において、シース33の遠位端から露出する部分、および、シース33内部に留まる部分は、隙間Pよりも薄い(要は、導通線14の少なくとも一部の厚みは、隙間Pに入り込める程度の厚みである)。
そして、このような導電体11、すなわち、シース33における両端の一方である遠位端から露出する薄膜電極片13、他方である近位端から露出する接続端子12、および、薄膜電極片13から接続端子12に至る導通線14を含む導電体11であれば、接続端子12を介して、電源40を簡単に接続できる一方、薄膜電極片13は体内に留置されるので、血液63等を介して、電気回路Xが確実に形成される。
なお、薄膜電極片13の形状は、特に限定されるものではないが、薄膜電極片13は、シース33の内面とガイディングカテーテル32の外面との隙間Pを通過しなくてはならないので、対向する端部同士を近づけることで、隙間Pに沿う形状になっていると望ましい。
例えば、図2に示されるよう、円筒のような筒状のシース33の内面33Nと、同じく円筒のような筒状のガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pが円環のような環状の場合、薄膜電極片13は、導電体11の全長方向を境にした一方側の端部と、他方側の端部とを近づけることで、隙間Pに沿う形状である英文字C形状{導電体11の全長方向に対する交差(例えば直交)断面にて英文字C形状}になっていると望ましい。このようになっていれば、薄膜電極片13は、隙間Pを通過しやすい。
また、このような薄膜電極片13を含む導電体11は、隙間Pに入り込む薄膜シート16に保持されることで、取扱いしやすいようになっているが、導電体11を保持する薄膜シート16も、自身の全長方向を境に一方側の端部と他方側の端部とを近づけることで、隙間Pに沿う形状になっていると望ましい。
例えば、図2に示されるような、円筒状のシース33の内面33Nと円筒状のガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pが円環状の場合、薄膜電極片13同様に、薄膜シート16も、隙間Pに沿う形状である英文字C形状にするとよい
このような英文字C形状に丸まった薄膜シート16は、薄膜電極片13を保持しつつ、隙間Pに入り込んで進みやすい。その上、薄膜シート16が、丸まって棒状になると、単純なシートに比べて、自身の全長方向、および、その全長方向に対する交差方向に対しても撓みにくくなり(要は、強度を増し)、対極電極10への術者の押し込み力が伝わりやすくなる(プッシャビリティが向上する)。
なお、チューブが、自身の全長方向に沿うスリット17(図5参照)を有することで、断面英文字C形状の薄膜シート16になってもいてもよい。このようなチューブ16(便宜上、薄膜シート16と同じ部材番号を使用する)であれば、簡単に薄膜シート16が製造される。
なお、薄膜シート16による導電体11の保持の仕方は、特に限定されるものではないが、薄膜シート16の全長方向に沿った導電体11の一端と他端と(すなわち、導電体11全長方向の一端と他端と)が、薄膜シート16から露出させるようになっていると、その一端が体内、その他端が体外に配置されやすい。そこで、薄膜シート16の表面上に、導電体11が露出するように埋め込まれることが、保持の仕方の一例として挙げられる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、対極電極10の薄膜シート16の厚みは、一定である必要はない。対極電極10は、円筒状のシース33の内面33Nと円筒状のガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pに入り込んで進行するが、その隙間Pの近位端を経て遠位端から出てくるのは、一部分だけである。したがって、薄膜シート16の肉厚は、隙間Pの近位端を経て遠位端から出てくる部分のみが、隙間Pより薄ければよい
なお、薄膜シート16は、導電体11を保持する。そのため、例えば、導電体11(特に、薄膜電極片13および導通線14)が薄膜シート16の表面から盛り上がるように保持されているならば、隙間Pを通過する対極電極10の部分では、導電体11の厚みを加味した薄膜シート16の最大肉厚が隙間Pより薄くなる。
また、以上では、対極電極10は、薄膜シート16を有していたが、必須とは限らない。例えば、導電体11のみで、円筒状のシース33の内面33Nと円筒状のガイディングカテーテル32の外面32Tとの隙間Pに入り込んで進行できるような強度、形状を有していれば、薄膜シート16は不要で、導電体11のみで、対極電極10が形成されていてもよい。
また、対極電極10は、電源40と接続させるために、自身の一部を隙間Pの近位端から露出させなくてはならない。そのため、例えば、導電体11の厚みを加味した薄膜シート16全体の厚みが隙間Pよりも薄い場合、図7に示されるように、薄膜シート16の表面等に、シース33の端(近位端)の縁に当たることで、移動を停止させるストッパー18が形成されてもよい。
なお、このようなストッパー18ではなく、導電体11の一部である接続端子12および導通線14の少なくとも一方が、シース33の近位端から露出し、その近位端の縁に当たることで、対極電極10の移動を停止させるストッパーの役割を果たしてもよい。
10 対極電極
11 導電体
12 接続端子
13 薄膜電極片
14 導通線
16 薄膜シート
17 スリット
20 電気離脱型コイル
21 留置コイル
22 プッシャー
23 ワイヤー
24 電極コイル
25 接続片
31 マイクロカテーテル
32 ガイディングカテーテル
32T ガイディングカテーテルの外面
33 シース
33N シースの内面
P シースの内面とガイディングカテーテルの外面との隙間
40 電源
41 電源端子
41A 電源の正(+)端子
41B 電源の負(−)端子
51A リード線
51B リード線
X 電気回路
KT 電気離脱型コイルキット
60 動脈瘤
61 患者

Claims (9)

  1. 電源からの電気エネルギーを受ける単極を備える搬送具と、上記電気エネルギーによって上記搬送具から離脱され生体内に留置される留置部と、を有する電気離脱型生体内留置具に使用される対極電極であって、
    上記電気離脱型生体内留置具に、シースおよび上記シースの内腔に通すガイディングカテーテルを併用する場合、
    上記シースの内面と上記ガイディングカテーテルの外面との隙間に入り込みつつ延びて、上記シースの両端から露出する導電体を含む対極電極。
  2. 上記導電体は、上記シースにおける両端の一方から露出する薄膜電極片、他方から露出する接続端子、および、上記薄膜電極片から上記接続端子に至る導通線を含む請求項1に記載の対極電極。
  3. 上記薄膜電極片は、対向する端部同士を近づけることで、上記シースの内面と上記ガイディングカテーテルの外面との隙間に沿う形状となる請求項2に記載の対極電極。
  4. 上記導電体は、上記シースの内面と上記ガイディングカテーテルの外面との隙間に入り込む薄膜シートに保持される請求項1〜3に記載の対極電極。
  5. 上記薄膜シートは、対向する端部同士を近づけることで、上記シースの内面と上記ガイディングカテーテルの外面との隙間に沿う形状となる請求項4に記載の対極電極。
  6. 上記薄膜シートは、スリットを有するチューブである請求項5に記載の対極電極。
  7. 上記薄膜シートには、上記シースの両端の縁に当たることで、移動を停止させるストッパーが形成される請求項4〜6のいずか1項に記載の対極電極。
  8. 上記ストッパーは、上記導電体の一部で、上記シースにおける両端の他方から露出する接続端子および導通線の少なくとも一方が兼ねる請求項7に記載の対極電極。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の対極電極と、
    上記対極電極に対応する単極を有する電気離脱型生体内留置具と、
    を含む電気離脱型生体内留置具キット。
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