JP2014207145A - 平板状コネクタおよび隔壁実装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】隔壁実装構造の隔壁の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造の低背化を図ることができる、平板状コネクタ及びその平板状コネクタが隔壁に取り付けられた隔壁実装構造を提供する。【解決手段】平板状コネクタ2は、隔壁40で区画される気密チャンバCの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられる。平板状コネクタ2は、隔壁40の開口部41内に配置される平板状の基材10と、基材10の気密チャンバCの内側に向けて位置する内表面10a及び内表面10aと反対側の外表面10b間を電気的に接続する電気接続部14とを備える。基材10の側壁面10cの全周には、開口部41の内壁に半田付けされる半田付け層17が設けられている。隔壁実装構造1は、平板状コネクタ2の基材10が隔壁40の開口部41内に配置され、半田付け層17が開口部41の内壁に半田付けされてなる。【選択図】図3

Description

本発明は、隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられ、隔壁に形成された、気密チャンバの内部と外部とを貫通する開口部を塞ぐ平板状コネクタ及びその平板状コネクタが隔壁に取り付けられた隔壁実装構造に関する。
従来より、隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続する要請がある。例えば、集積回路を搭載した半導体チップ製造プロセスにおいて内部を真空に近い状態にまで減圧することが可能な真空チャンバを用い、この真空チャンバの内部及び外部を電気的に接続することが行われる。また、隔壁で区画される気密チャンバの内部を分子量の少ないガス、例えばHeガスや水素ガスで充満させて減圧することも行われている。このような圧力が調整された気密チャンバの内部と外部との電気的接続に際しては、チャンバ内部の気密性を保持すると同時に、チャンバの内部と外部との確実な電気的接続性が求められる。
従来の、隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられる平板状コネクタ及びその平板状コネクタを備えた隔壁実装構造として、例えば、図12に示すものが知られている(特許文献1参照)。
図12に示す隔壁実装構造101は、隔壁120に平板状コネクタ102を取り付けてなる。平板状コネクタ102は、隔壁120で区画され内部の圧力が調整されるチャンバ(図示せず)の内部A側及び外部B側を電気的に相互接続する。
この隔壁実装構造101において、隔壁120には、チャンバの内部A側と外部B側とを貫通する開口部121が形成されている。そして、この開口部121は、平板状コネクタ102によって塞がれている。
ここで、平板状コネクタ102は、開口部121を塞ぐ基材110を備えている。基材110は、チャンバの内部A側を向くように位置する内表面110aと、内表面110aと反対側の外表面110bと、内表面110aの周縁と外表面110bの周縁とを繋いで一周する側面110cとを有する絶縁性の板部材である。側面110cは、内表面110aの周縁に繋がる第1側面部110dと、外表面110bの周縁に繋がる第2側面部110eとを備えている。第1側面部110dは、隔壁120の開口部121の外径よりも大きな外径を有する。第2側面部110eは、第1側面部110dの外径よりも大きな外径を有して第1側面部110dに対して出っ張る形状をなしている。
また、基材110には、該基材110の内表面110a及び外表面110b間を電気的に接続する複数の電気接続部114が設けられている。各電気接続部114は、基材110の内表面110a及び外表面110b間を貫通する貫通孔111の内周面に設けられた環状の導電めっき部112と、導電めっき部112の内部に充填された充填材113とからなっている。導電めっき部112は、基材110の内表面110a及び外表面110b間を電気的に接続する。また、充填材113は、導電めっき部112の内部に充填されてチャンバの内部A側と外部B側との気密性を確保する機能を有する。
更に、基材110の内表面110aの周縁の全周及び第1側面部110dの全周には、半田付け層115が設けられている。
このように構成された平板状コネクタ102は、基材110の内表面110aが隔壁120の開口部121側に向けて配置されるとともに、半田付け層115が半田Sにより隔壁120の外表面120bに半田Sによって接続される。
これにより、チャンバの内部A側の気密性を保持すると同時に、チャンバの内部Aと外部Bとの確実な電気的接続性を得ることができる。
特開2013−37890号公報
しかしながら、この図12に示した隔壁実装構造101にあっては、以下の問題点があった。
即ち、平板状コネクタ102を構成する基材110は、所定の厚さを有する。このため、平板状コネクタ102を隔壁120に固定した状態では、隔壁120の厚さ方向において、隔壁120の厚さに加えて平板状コネクタ101の厚さも最低限必要となる。このため、隔壁実装構造1全体の厚さを薄くできず、低背化を図れることができない、という問題があった。
従って、本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、隔壁実装構造の隔壁の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造の低背化を図ることができる、平板状コネクタ及びその平板状コネクタが隔壁に取り付けられた隔壁実装構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のうちある形態に係る平板状コネクタは、隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられ、前記隔壁に形成された、気密チャンバの内部と外部とを貫通する開口部を塞ぐ平板状コネクタであって、前記隔壁の開口部内に配置される平板状の基材と、該基材の前記気密チャンバの内側に向けて位置する内表面及び該内表面と反対側の外表面間を電気的に接続する電気接続部とを備え、前記基材の側壁面の全周には、前記開口部の内壁に半田付けされる半田付け層が設けられていることを特徴としている。
この平板状コネクタにおいて、前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の内表面の周縁の全周に形成された第2半田付け層と、前記第1半田付け層に連続し、前記基材の外表面の周縁の全周に形成された第3半田付け層とを備えていることが好ましい。
また、この平板状コネクタにおいて、前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の内表面の周縁の全周に形成された第2半田付け層とを備えていてもよい。
また、この平板状コネクタにおいて、前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の外表面の周縁の全周に形成された第3半田付け層とを備えていてもよい。
また、この平板状コネクタにおいて、前記基材は単一の基材であり、該単一の基材の内表面及び外表面のそれぞれに前記電気接続部によって接続される2層の導電層を有する両面基板で構成されることが好ましい。
また、この平板状コネクタにおいて、前記基材は複数の基材を積層してなるものであり、該複数の基材のうち最内側の基材の内表面、最外側の基材の外表面、及び隣接する基材間に前記電気接続部によって接続される多層の導電層を有する多層基板で構成されていてもよい。ここで、「多層基板」とは、4層以上で構成される多層基板を意味する。
更に、本発明に係る別の形態に係る隔壁実装構造は、前述の平板状コネクタの前記基材が前記隔壁の開口部内に配置され、前記半田付け層が前記開口部の内壁に半田付けされてなることを特徴としている。
また、この隔壁実装構造において、前記平板状コネクタに、前記隔壁の一面に当接して前記隔壁に対する前記平板状コネクタの位置決めをする前記平板状コネクタとは別個のコネクタが実装されていてもよい。
更に、この隔壁実装構造において、前記別個のコネクタが固定具によって前記隔壁の一面に取り付けられていてもよい。
本発明に係る平板状コネクタ及び隔壁実装構造によれば、基材の側壁面の全周には、隔壁の開口部の内壁に半田付けされる半田付け層が設けられているので、平板状コネクタの基材を開口部内に配置した状態で半田付け層を半田によって開口部の内壁に半田付けする。これにより、平板状コネクタが開口部の内壁に固定されると共に、開口部が平板状コネクタによって塞がれる。このため、平板状コネクタを隔壁に固定した隔壁実装構造では、隔壁の厚さと平板状コネクタの厚さが隔壁の開口部において重複することになる。これにより、隔壁実装構造の隔壁の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造の低背化を図ることができる。
本発明に係る隔壁実装構造の第1実施形態の概略模式図である。 図1に示す隔壁実装構造の第1実施形態に用いられる平板状コネクタを示し、(A)は平面図、(B)は(A)における2B−2B線に沿う断面図である。 図1に示す隔壁実装構造の主要部を示す断面図である。 図2(A),(B)に示す平板状コネクタの第1変形例の断面図である。 図4に示す平板状コネクタを隔壁に取り付けた隔壁実装構造の主要部の断面図である。 図4に示す平板状コネクタを隔壁に取り付けた隔壁実装構造の変形例の主要部の断面図である。 図2(A),(B)に示す平板状コネクタの第2変形例を示し、(A)は平面図、(B)は7B−7B線に沿う断面図である。 本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態に用いられる平板状コネクタ及びその平板状コネクタに実装された第1コネクタ及び第2コネクタを示し、(A)は平面図、(B)は(A)における8B−8B線に沿う断面図である。 本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態を示し、図8(B)における9−9線に沿って切断した断面を示している。但し、図9においては、第1コネクタは図示していない。 図9に示した隔壁実装構造の第1変形例の断面図である。但し、図10においては、第1コネクタは図示していない。 本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態に用いられる平板状コネクタ及びその平板状コネクタに実装された第1コネクタ及び第2コネクタの第2変形例を示し、(A)は平面図、(B)は11B-11B線に沿う断面図である。 従来の、隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられるコネクタを隔壁の取り付けた隔壁実装構造の一例の断面図である。
以下、本発明に係る平板状コネクタ及びその平板状コネクタが隔壁に取り付けられた隔壁実装構造の実施形態を図面を参照して説明する。
図1には、本発明に係る隔壁実装構造の第1実施形態が示されており、この隔壁実装構造1は、隔壁40と、隔壁40に取り付けられた平板状コネクタ2とからなる。この隔壁実装構造1において、隔壁40で区画され内部が気密に保たれる気密チャンバCの内側及び外側を平板状コネクタ2を用いて電気的に相互接続する。気密チャンバCの内部は、真空に近い状態であってもよいし、分子量の少ないガス、例えばHeガスや水素ガスで充満させて外気圧よりも低い圧力の状態に減圧してもよい。また、気密チャンバCの内部は、外気圧よりも高い圧力の状態であってもよい。
ここで、隔壁40には、気密チャンバCの内部と外部とを貫通する開口部41が形成されている。また、隔壁40には、隔壁40の気密チャンバC内にガスを注入するためのガス注入用開口部42が形成されている。この隔壁40は、金属製である。
そして、隔壁40の開口部41は、図1に示すように、平板状コネクタ2によって塞がれる。
平板状コネクタ2は、図2(A),(B)及び図3に示すように、開口部41内に配置される基材10を備えている。基材10は、図2(A),(B)に示すように、幅方向(図2(A)における左右方向)及び長手方向(図2(A)における上下方向)に延びる所定の厚さを有する略矩形形状の平板状部材である。基材10は単一の基材であり、平板状コネクタ2は、後述する基材10の内表面10a及び外表面10bのそれぞれに電気接続部14によって接続される2層の内側導電層15及び外側導電層16を有する両面基板で構成される。基材10の外形寸法は、図3に示すように、隔壁40の開口部41内に配置されるように開口部41の内径とほぼ同一寸法かあるいはやや小さな寸法を有する。そして、基材10は、図3に示すように、気密チャンバCの内側に向けて配置される内表面10aと、内表面10aと反対側の外表面10bと、側壁面10cとを有する。基材10は、例えば、ガラス入りエポキシ製である。基材10の厚さは、図3に示すように、隔壁40の厚さよりも薄く、基材10が開口部41内に配置された状態では、基材10の内表面10a及び外表面10bがそれぞれ隔壁40の内表面40a及び外表面40bの内側に位置する。
また、基材10には、基材10の内表面10a及び外表面10b間を電気的に相互接続する複数の電気接続部14が設けられている。複数の電気接続部14は、図2(A),(B)に示すように、基材10の幅方向において2列状に形成されている。各列の電気接続部14は、基材10の長手方向に沿って所定ピッチで設置されている。各電気接続部14は、基材10の内表面10a及び外表面10b間を貫通する貫通孔11の内周面に設けられた導電めっき部12と、この導電めっき部12内に充填された充填材13とからなる。導電めっき部12は、図2(B)に示すように、基材10の内表面10a及び外表面10b間を延びる。各導電めっき部12の内表面10a側は、基材10の内表面10aに形成された矩形状の内側導電層15に接続される。その一方、導電めっき部12の外表面10b側は、基材10の外表面10bに形成された矩形状の外側導電層16に接続される。各導電めっき部12は、すずめっきあるいは金めっきで形成される。充填材13を導電めっき部12内に充填しているので、気密チャンバCの内部に充満されているガスの透過率を効果的に抑制することができる。この充填材13は、本実施形態の場合、導電性のある半田が使用される。充填材13に導電性のある半田を用いると、基材10の内表面10aと外表面10bとの電気的接続が確実に行えるばかりでなく、気密チャンバCの内部に充填されているガスが気密チャンバCの内部から外部に向けて移動する際に半田によってその移動を効果的に遮断できる。なお、充填材13は、必ずしも導電性は必要なく、気密性を有する樹脂(例えば、商品名「Torr Seal」(登録商標))であってもよい。
また、図2(A),(B)及び図3に示すように、基材10の側壁面10cの全周には、隔壁40の開口部41の内壁に半田付けされる半田付け層17が設けられている。この半田付け層17は、基材10の側壁面10cの全周に形成された第1半田付け層17aを備える。また、半田付け層17は、第1半田付け層17aに連続し、基材10の内表面10aの周縁の全周に形成された第2半田付け層17bを備える。更に、半田付け層17は、第1半田付け層17aに連続し、基材10の外表面10bの周縁の全周に形成された第3半田付け層17cを備えている。半田付け層17を構成する第1半田付け層17a、第2半田付け層17b、及び第3半田付け層17cは、図3に示すように、隔壁40の開口部41の内壁に半田付けされる。半田付け層17は、例えば、すずめっきあるいは金めっきで形成される。
次に、気密チャンバCの内側及び外側を平板状コネクタ1を用いて電気的に相互接続する際には、先ず、図1に示すように、第1回路基板20を気密チャンバC内に配置しておく。そして、平板状コネクタ2の内表面10aを気密チャンバCの内側に向けて、図3に示すように、平板状コネクタ2の基材10を隔壁40の開口部41内に配置する。この際に、図示しない治具によって平板状コネクタ2を気密チャンバCの内部側から支持し、隔壁40に対する平板状コネクタ2の位置決めを行う。この状態で、平板状コネクタ2の半田付け層17を半田Sによって開口部41の内壁に半田付けする。これにより、平板状コネクタ2が開口部41の内壁に固定されると共に、開口部41が平板状コネクタ2によって塞がれる。また、平板状コネクタ2の内側導電層15が第1回路基板20に設けられたコンタクト21に接触する。
このように、基材10の側壁面10cの全周には、隔壁40の開口部41の内壁に半田付けされる半田付け層17が設けられているので、平板状コネクタ2の基材10を開口部41内に配置した状態で半田付け層17を半田Sによって開口部41の内壁に半田付けする。これにより、図3に示すように、平板状コネクタ2が開口部41の内壁に固定されると共に、開口部41が平板状コネクタによって塞がれる。このため、平板状コネクタ2を隔壁40に固定した隔壁実装構造1では、隔壁40の厚さと平板状コネクタ2の厚さが隔壁40の開口部41において重複することになる。これにより、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造1の低背化を図ることができる。図3に示す本実施形態の場合、平板状コネクタ2の厚さは隔壁40の厚さよりも薄いので、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さは、隔壁40の厚さとなる。これに対し、図12に示す従来の隔壁実装構造101の厚さは平板状コネクタ2の厚さと隔壁40の厚さとの和であり、本実施形態の隔壁実装構造1の厚さより厚い。
また、平板状コネクタ2の半田付け層17は、基材10の側壁面10cの全周に設けられているから、開口部41の内壁全周において半田付けがなされる。このため、平板状コネクタ2を確実に開口部41の内壁に固定できる。また、基材10の側壁面10c全周と開口部41の内壁全周との間を半田Sによって埋めることができ、気密チャンバCの内部に充填されているガスが気密チャンバCの内部から外部に向けて移動する際に半田Sによってその移動を効果的に遮断できる。
また、半田付け層17は、基材10の側壁面10cの全周に形成された第1半田付け層17aのみならず、基材10の内表面10aの周縁の全周に形成された第2半田付け層17b及び基材10の外表面10bの周縁の全周に形成された第3半田付け層17cを備えている。このため、図3に示すように、第1半田付け層17aのみならず、第2半田付け層17b及び第3半田付け層17cも開口部41の内壁に半田Sによって接続される。これにより、平板状コネクタ2をより確実に開口部41の内壁に固定することができる。また、気密チャンバCの内部から外部に向けてガスの移動遮断効果を向上させることができる。
また、平板状コネクタ2において、基材10は単一の基材である。そして、平板状コネクタ2は、該単一の基材10の内表面10a及び外表面10bのそれぞれに電気接続部14によって接続される2層の内側導電層15及び外側導電層16を有する両面基板で構成される。これにより、両面基板で構成される平板状コネクタ2を隔壁40に取り付けた隔壁実装構造1において、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができる。
そして、図示しない治具を取り外してから、図1に示すように、第2回路基板30に設けられたコンタクト31を、平板状コネクタ1の外表面10bにある導電パッド16に接触させる。これにより、第1回路基板20及び第2回路基板30が平板状コネクタ2を介して電気的に相互接続される。
次に、図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2の第1変形例を図4を参照して説明する。図4において、図2(A),(B)における部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図4に示す平板状コネクタ2は、図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2と基本構成は同一であるが、半田付け層17の構成が相違している。
図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2における半田付け層17は、第1半田付け層17aのみならず、第2半田付け層17b及び第3半田付け層17cを備えている。
これに対して、図4に示す平板状コネクタ2における半田付け層17は、基材10の側壁面10cの全周に形成された第1半田付け層17aのみで構成されている。第1半田付け層17aは、基材10の内表面10aから外表面10bに至るまで延びている。
このように、半田付け層17を、基材10の側壁面10cの全周に形成された第1半田付け層17aのみで構成しても、図5に示すように、平板状コネクタ2を開口部41の内壁に固定できる。また、開口部41を平板状コネクタ2によって塞ぐことができる。また、平板状コネクタ2を隔壁40に取り付けた隔壁実装構造1において、隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができる。
そして、平板状コネクタ2の第1半田付け層17aは、基材10の側壁面10cの全周に設けられているから、開口部41の内壁全周において半田付けがなされる。このため、平板状コネクタ2を確実に開口部41の内壁に固定できる。また、基材10の側壁面10c全周と開口部41の内壁全周との間を半田Sによって埋めることができる。このため、気密チャンバCの内部に充填されているガスが気密チャンバCの内部から外部に向けて移動する際に半田Sによってその移動を効果的に遮断できる。
なお、図4に示す平板状コネクタ2を隔壁40に取り付けた隔壁実装構造1において、図6に示すように、隔壁40の厚さを平板状コネクタ2の厚さより小さくしてもよい。逆に述べると、平板状コネクタ2の厚さを隔壁40の厚さよりも厚くし、基材10の内表面10a及び外表面10bのそれぞれが隔壁40の内表面40a及び外表面40bのそれぞれから突出するようにしてもよい。この場合であっても、隔壁40の厚さと平板状コネクタ2の厚さが隔壁40の開口部41において重複している。このため、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さは平板状コネクタ2の厚さとなる。このため、従来のように、隔壁実装構造101の厚さが平板状コネクタ102の厚さと隔壁120の厚さとの和となる場合よりも薄くすることができる。もちろん、平板状コネクタ2の厚さは、図5に示すように、隔壁40の厚さよりも薄くしてもよい。更に、図2(A)、(B)に示す平板状コネクタ2の厚さ及び後に述べる図7(A),(B)に示す平板状コネクタ2の厚さも、隔壁40の厚さより厚くしても良いし薄くしてもよいし、もちろん、同一の厚さであってもよい。
次に、図2(A),(B)に示す平板状コネクタの第2変形例を、図7(A),(B)を参照して説明する。図7(A),(B)において、図2(A),(B)における部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図7(A),(B)に示す平板状コネクタ2は、図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2と基本構成は同様である。しかし、図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2が両面基板で構成されるのに対して、図7(A),(B)に示す平板状コネクタ2は多層基板としての4層基板で構成される点で相違している。
即ち、図7(A),(B)に示す平板状コネクタ2における基材10は、内側から外側にかけて3つの第2基材60、第1基材50、及び第3基材70基材を積層して構成されている。そして、この平板状コネクタ2は、最内側の第2基材60の内表面60a、最外側の第3基材70の外表面70a、隣接する第2基材60及び第1基材50間、及び隣接する第1基材50及び第3基材70間に電気接続部によって接続される4層の第1導電層64、第2導電層55、第3導電層56、及び第4導電層74を有する4層基板で構成される。
具体的に平板状コネクタ2の構成について説明すると、基材10は、平板状の第1基材50と、第1基材50の内表面50aに配置された平板状の第2基材60と、第1基材50の外表面50bに配置される平板状の第3基材70とを備えている。
ここで、第1基材50は、幅方向(図7(A)における左右方向)及び長手方向(図7(A)における上下方向)に延びる略矩形形状の平板状部材である。第1基材50は、気密チャンバC(図1参照)の内部側に向けて位置する内表面50aと、その内表面50aと反対側の外表面50bとを有する。第1基材50は、例えば、ガラス入りエポキシ製である。
また、第1基材50には、図7(B)に示すように、第1基材50の内表面50a及び外表面50b間を電気的に相互接続する複数のバイア54が形成されている。複数のバイア54は、第1基材50の幅方向において2列状に形成されている。図示はしないが、各列のバイア54は、長手方向に沿って所定ピッチで形成されている。そして、各バイア54は、第1基材50の内周面50a及び外表面50b間を貫通する貫通孔51の内周面に施された環状の第1導電めっき部52を備えている。第1導電めっき部52の内部には、充填材53が充填されている。第1導電めっき部52は、第1基材50の内周面50a及び外表面50b間を延びている。この第1導電めっき部52は、例えば、すずめっきあるいは金めっきで形成される。また、充填材53は、導電性のある半田が使用される。充填材53に導電性のある半田を用いると、第1基材50の内表面50a及び外表面50b間の電気的接続が確実に行えるばかりでなく、気密チャンバCの内部に充填されているガスが気密チャンバCの内部から外部に向けて移動する際に半田によってその移動を効果的に遮断できる。これにより、気密チャンバCの内部に充満されているガスの透過率をより効果的に抑制することができる。なお、充填材53は、必ずしも導電性は必要なく、気密性を有する樹脂(例えば、商品名「Torr Seal」(登録商標))であってもよい。
また、隣接する第2基材60及び第1基材50間の、第1基材50の内表面50aには、第1導電めっき部52の内表面50a側に接続された複数の第2導電層55が設けられている。また、隣接する第1基材50及び第3基材70間の、第1基材50の外表面50bには、第1導電めっき部52の外表面50b側に接続された複数の第3導電層56が設けられている。
そして、第2基材60は、幅方向(図7(A)における左右方向)及び長手方向(図7(A)における上下方向)に延びる略矩形形状の平板状部材である。第2基材60は、第1基材50の内表面50aと同一の幅及び長さを有する。そして、第2基材60は、図1に示す気密チャンバCの内部側に向けて位置する内表面60aと、この内表面60aと反対側の外表面60bとを有する。第2基材60は、例えば、ガラス入りエポキシ製である。
また、第2基材60には、図7(B)に示すように、第2基材60の内表面60a及び外表面60b間を相互接続する複数の第1めっきスルーホール63が形成されている。複数の第1めっきスルーホール63は、第2基材60の幅方向においてバイア54よりも外側の位置に2列状に形成されている。各列の第1めっきスルーホール63は、第2基材60の内表面60a及び外表面60b間を貫通する貫通孔61の内周面に、第2導電めっき部62を施してなる。第2導電めっき部62は、第2基材60の内表面60a及び外表面60b間を延びる。第2導電めっき部62は、図7(B)に示すように、貫通孔61の内部をすべて埋め尽くすように形成されている。そして、各第2導電めっき部62の外表面60b側は、第1基材50に形成されたバイア54を構成する第1導電めっき部52の内表面60a側に接続された第2導電層55と接続する。また、第2基材60の内表面60aには、第2導電めっき部62の内表面側に接続された複数の第1導電層64が設けられている。複数の第1導電層64は、第2基材60の内表面60aにおいて、幅方向に2列状に形成される。各第1導電層64は、長方形状に形成される。
更に、第3基材70は、幅方向(図7(A)における左右方向)及び長手方向(図7(A)における上下方向)に延びる略矩形形状の平板状部材である。第3基材70は、第1基材50の外表面50bと同一の幅及び長さを有する。そして、第3基材70は、図1に示す気密チャンバCの内部側に向けて位置する内表面70aと反対側の外表面70bとを有する。第3基材70は、例えば、ガラス入りエポキシ製である。
また、第3基材70には、図7(B)に示すように、第3基材70の内表面70a及び外表面70b間を相互接続する複数の第2めっきスルーホール73が形成されている。複数の第2めっきスルーホール73は、第3基材70の幅方向においてバイア54よりも外側の位置に2列状に形成されている。各列の第2めっきスルーホール73は、第3基材70の内表面70a及び外表面70b間を貫通する貫通孔71の内周面に、第3導電めっき部72を施してなる。第3導電めっき部72は、第3基材70の内表面70a及び外表面70b間を延びる。第3導電めっき部72は、図7(B)に示すように、貫通孔71の内部をすべて埋め尽くすように形成されている。そして、各第3導電めっき部72の内表面70a側は、第1基材50に形成されたバイア54を構成する第1導電めっき部52の外表面50b側に接続された第3導電層56と接続する。また、第3基材70の外表面70bには、第3導電めっき部72の外表面側に接続された複数の第4導電層74が設けられている。複数の第4導電層74は、図7(A)に示すように、第3基材70の外表面70bにおいて、幅方向に2列状に形成される。各第4導電層74は、長方形状に形成される。
ここで、図7(B)に示すように、第2基材60の外表面60bが第1基材50の内表面50aに接するように配置されて、第2基材60によって第1基材50に形成されたバイア54の内表面側が塞がれる。また、第3基材70の内表面70aが第1基材50の外表面50bに接するように配置されて、第3基材70によって第1基材50に形成されたバイア54の外表面側が塞がれる。
なお、4層の第1導電層64、第2導電層55、第3導電層56、及び第4導電層74を接続する電気接続部は、前述した第1めっきスルーホール63、バイア54、及び第2めっきスルーホール73で構成される。
そして、図7(B)に示すように、基材10を構成する第1基材50、第2基材60、及第3基材70の側壁面の全周には、隔壁40の開口部41の内壁に半田付けされる半田付け層17が設けられている。半田付け層17は、第2基材60の内表面60aから第3基材70の外表面70bに至るまで延びている。
このように、平板状コネクタ2は4層基板で構成され、基材10を構成する第1基材50、第2基材60、及第3基材70の側壁面の全周には、隔壁40の開口部41の内壁に半田付けされる半田付け層17が設けられている。このため、平板状コネクタ2の基材10を開口部41内に配置した状態で半田付け層17を半田によって開口部41の内壁に半田付けする。これにより、平板状コネクタ2が開口部41の内壁に固定されると共に、開口部41が平板状コネクタ2によって塞がれる。このため、平板状コネクタ2を隔壁40に固定した隔壁実装構造1では、隔壁40の厚さと平板状コネクタ2の厚さが隔壁40の開口部41において重複することになる。これにより、4層基板で構成される平板状コネクタ2を隔壁40に取り付けた隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造1の低背化を図ることができる。
また、平板状コネクタ2の半田付け層17は、基材10を構成する第1基材50、第2基材60、及第3基材70の側壁面の全周に設けられているから、開口部41の内壁全周において半田付けがなされる。このため、平板状コネクタ2を確実に開口部41の内壁に固定できる。また、基材10の側壁面10c全周と開口部41の内壁全周との間を半田によって埋めることができ、気密チャンバCの内部に充填されているガスが気密チャンバCの内部から外部に向けて移動する際に半田によってその移動を効果的に遮断できる。
次に、本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態を図8(A),(B)及び図9を参照して説明する。
図8(A),(B)には、本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態に用いられる平板状コネクタ及びその平板状コネクタに実装された第1コネクタ及び第2コネクタが示されている。図9には、本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態が示されている。
図8(A),(B)及び図9において、図1及び図2(A),(B)における部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図8(A),(B)に示す平板状コネクタ2は、図2(A),(B)に示す平板状コネクタ2と同一の構成を有している。そして、この平板状コネクタ2を構成する基材10の内表面10aには第1コネクタ80が実装され、その一方、基材10の外表面10bには第2コネクタ90が実装されている。
ここで、第1コネクタ80は、絶縁性のハウジング81と、ハウジング81に2列状に取り付けられた複数のコンタクト82とを備えている。ハウジング81は、図示はしないが長手方向(図8(A)における上下方向)に細長く延びる略直方体形状を有する。ハウジング81の長手方向の長さは、平板状コネクタ2の長手方向の長さよりも短く、隔壁40の開口部41を通過可能となっている。
また、複数のコンタクト82は、平板状コネクタ2の複数の内側導電層15に対応して基材10の幅方向において2列状に配置されている。各コンタクトは、図1に示す第1回路基板20の表面に形成された導電パッド(図示せず)に接触する接触部83と、内側導電層15に半田接続される接続部84とを備えている。各コンタクト82は、金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成される。
一方、第2コネクタ90は、絶縁性のハウジング91と、ハウジング91に2列状に取り付けられた複数のコンタクト92とを備えている。ハウジング91は、図8(A)に示すように、長手方向(図8(A)における上下方向)に細長く延びる略直方体形状を有する。ハウジング91の長手方向の長さは、平板状コネクタ2の長手方向の長さよりも長く、図9に示すように、ハウジング91の長手方向の両端に平板状コネクタ2から突出した一対の位置決め部95が設けられている。これら位置決め部95は、平板状コネクタ2を開口部41内に配置する際に、隔壁40の外表面40bに当接して隔壁40に対する平板状コネクタ2の位置決めをする機能を有する。
また、複数のコンタクト92は、平板状コネクタ2の複数の外側導電層16に対応して基材10の幅方向において2列状に配置されている。各コンタクト92は、図1に示す第2回路基板30の表面に形成された導電パッド(図示せず)に接触する接触部93と、外側導電層16に半田接続される接続部94とを備えている。各コンタクト92は、金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成される。
この平板状コネクタ2及び平板状コネクタ2に実装された第1コネクタ80、第2コネクタ90を用いて電気的に相互接続する方法について、図1を参照して説明する。
この際には、図1において、第1回路基板20としてコンタクト21が設けられていないものを用い、第2回路基板30としてコンタクト31が設けられていないものを用いる。
そして、先ず、図1に示すように、第1回路基板20を気密チャンバC内に配置しておく。次いで、平板状コネクタ2の内表面10aを気密チャンバCの内側に向けて、図9に示すように、平板状コネクタ2の基材10を隔壁40の開口部41内に配置する。この際に、平板状コネクタ2に実装された第2コネクタ90の各位置決め部95が隔壁40の外表面40bに当接して隔壁40に対する平板状コネクタ2の位置決めをする。このため、平板状コネクタ2の位置決めを行うための治具は必要ない。そして、この状態で、平板状コネクタ2の半田付け層17を半田Sによって開口部41の内壁に半田付けする。これにより、平板状コネクタ2が開口部41の内壁に固定されると共に、開口部41が平板状コネクタ2によって塞がれる。また、平板状コネクタ2に実装された第1コネクタ80のコンタクト82が第1回路基板20に設けられた導電パッドに接触する。
次いで、第2回路基板30に形成された導電パッドを、第2コネクタ90のコンタクト92に接触させる。これにより、第1回路基板20及び第2回路基板30が平板状コネクタ2、第1コネクタ80、及び第2コネクタ90を介して電気的に相互接続される。
この隔壁実装構造の第2実施形態にあっても、隔壁40の厚さと平板状コネクタ2の厚さが隔壁40の開口部41において重複する。これにより、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができ、隔壁実装構造1の低背化を図ることができる。
また、前述したように、平板状コネクタ2に実装された第2コネクタ90の位置決め部95が隔壁40の外表面40bに当接して隔壁40に対する平板状コネクタ2の位置決めをする。このため、図1乃至図3に示した隔壁実装構造の第1実施形態のように平板状コネクタ2の位置決めを行うための治具を要しない。
次に、図10には、図9に示した隔壁実装構造の第1変形例を示す。図10において、図9における部材と同一部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図10に示す隔壁実装構造1は、図9に示す隔壁実装構造1と各位置決め部95が取付けねじ(固定具)96によって隔壁40の外表面40bに取り付けられている点で相違している。
このように、第2コネクタ90の各位置決め部95を取付けねじ96によって隔壁40の外表面40bに取り付けることにより、平板状コネクタ2を隔壁40の開口部41内に配置する際に、位置決め部95を有する第2コネクタ90全体及び平板状コネクタ2が隔壁40に対して固定される。このため、平板状コネクタ2を隔壁40の開口部41内に配置する際の、位置決め部95による平板状コネクタ2の位置決めを確実かつ容易に行うことができる。
更に、本発明に係る隔壁実装構造の第2実施形態に用いられる平板状コネクタ及びその平板状コネクタに実装された第1コネクタ及び第2コネクタの第2変形例を図11(A),(B)を参照して説明する。図11(A),(B)において、図8(A),(B)における部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図11(A),(B)に示す平板状コネクタ2は、図8(A),(B)に示す平板状コネクタ2と同一の構成を有している。そして、この平板状コネクタ2を構成する基材10の内表面10aには第1コネクタ80が実装され、その一方、基材10の外表面10bには第2コネクタ90が実装されている。
ここで、図11(A),(B)に示す第1コネクタ80の構成及び形状は、図8(A),(B)に示第1コネクタ80と同一である。しかし、図11(A),(B)に示す第2コネクタ90の構成及び形状は、図8(A),(B)に示す第2コネクタ90の構成及び形状と異なっている。
即ち、図11(A),(B)に示す第2コネクタ90は、第1コネクタ80と同一の構成及び形状を有し、ハウジング91の長手方向の両端に平板状コネクタ2から突出した一対の位置決め部95が設けられていない。
この位置決め部95を有しない第2コネクタ90を用いた隔壁実装構造1において、基材10を隔壁40の開口部41内に配置する際には、図2に示す平板状コネクタ2と同様に、図示しない治具を用いて平板状コネクタ2の隔壁40に対する位置決めを行う。そして、この状態で、平板状コネクタ2の半田付け層17を半田によって開口部41の内壁に半田付けする。これにより、平板状コネクタ2が開口部41の内壁に固定されると共に、開口部41が平板状コネクタ2によって塞がれる。また、平板状コネクタ2に実装された第1コネクタ80のコンタクト82が第1回路基板20に設けられた導電パッドに接触する。
次いで、第2回路基板30に形成された導電パッドを、第2コネクタ90のコンタクト92に接触させる。これにより、第1回路基板20及び第2回路基板30が平板状コネクタ2、第1コネクタ80、及び第2コネクタ90を介して電気的に相互接続される。
この隔壁実装構造の第2実施形態にあっても、隔壁40の厚さと平板状コネクタ2の厚さが隔壁40の開口部41において重複し、これにより、隔壁実装構造1の隔壁40の厚さ方向に沿う厚さを薄くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、半田付け層17は、両面基板の場合、前述したように、基材10の側壁面10cの全周に設けられていれば良く、基材10の内表面10aの周縁あるいは基材10の外表面10bの周縁に設けられている必要は必ずしもない。つまり、半田付け層17は、次の4つの態様が許容される。(1)第1半田付け層17aのみで構成される態様、(2)第1半田付け層17aと第2半田付け層17bとで構成される態様、(3)第1半田付け層17aと第3半田付け層17cとで構成される態様、(4)第1半田付け層17aと第2半田付け層17bと第3半田付け層17cとで構成される態様。
また、4層基板の場合、半田付け層17は、基材10の側壁面の全周に設けられている例を説明したが、これに加えて、基材10の第2基材60の内表面60aの周縁の全周あるいは基材10の第3基材70の外表面70bの周縁の全周に設けられていてもよい。つまり、4層基板にあっても、半田付け層17は、次の4つの態様が許容される。(1)基材10の側壁面の全周に設けられる第1半田付け層のみで構成される態様、(2)第1半田付け層と、この第1半田付け層に連続し、第2基材60の内表面60aの周縁の全周に設けられる第2半田付け層とで構成される態様、(3)第1半田付け層と、この第1半田付け層に連続し、第3基材70の外表面70bの周縁の全周に設けられる第3半田付け層とで構成される態様、(4)第1半田付け層と第2半田付け層と第3半田付け層とで構成される態様。
また、両面基板において、基材10の側壁面10cの全周に半田付け層17を設ける場合、半田付け層17は、基材10の内表面10aから外表面10bに至るまで延びている必要は必ずしもない。また、4層基板において、基材10の側壁面の全周に半田付け層17を設ける場合、半田付け層17は、第2基材60の内表面60aから第3基材70の外表面70bに至るまで延びている必要は必ずしもない。
また、多層基板として図7(A),(B)に4層基板の例を説明したが、4層に限らず6層以上の多層基板であってもよい。
また、平板状コネクタ2が4層基板以上の多層基板で構成される場合、バイア54の第1導電めっき部52内に充填材53を充填する必要は必ずしもない。
また、図8(A),(B)、図9及び図10において、位置決め部95は第2コネクタ90のハウジンジ91に一体的に設けられているが、平板状コネクタ2を隔壁40に対して位置決めできるものであれば、位置決め部95をハウジング91と別体で構成してもよい。
また、平板状コネクタ2を構成する基材10の内表面10a及び外表面10bに、それぞれ第1コネクタ80及び第2コネクタ90を実装した例を説明したが、これら第1コネクタ80及び第2コネクタ90ではなく、単なる金属製の端子を実装するようにしてもよい。
1 隔壁実装構造
2 平板状コネクタ
10 基材
10a 内表面
10b 外表面
10c 側壁面
14 電気接続部
15 内側導電層(2層のうちの一つの導電層)
16 外側導電層(2層のうちの他の導電層)
17 半田付け層
17a 第1半田付け層
17b 第2半田付け層
17c 第3半田付け層
40 隔壁
41 開口部
50 第1基材
54 バイア(電気接続部)
55 第2導電層(4層のうちの他の導電層)
56 第3導電層(4層のうちのもう一つ他の導電層)
60 第2基材(最内側の基材)
63 第1めっきスルーホール(電気接続部)
64 第1導電層(4層のうちの一つの導電層)
70 第3基材(最外側の基材)
73 第2めっきスルーホール(電気接続部)
74 第4導電層(4層のうちのもう一つ他の導電層)
90 第2コネクタ(別個のコネクタ)
95 位置決め部
96 取付けねじ(固定具)
C 気密チャンバ

Claims (9)

  1. 隔壁で区画される気密チャンバの内側及び外側を電気的に相互接続するために用いられ、前記隔壁に形成された、気密チャンバの内部と外部とを貫通する開口部を塞ぐ平板状コネクタであって、
    前記隔壁の開口部内に配置される平板状の基材と、該基材の前記気密チャンバの内側に向けて位置する内表面及び該内表面と反対側の外表面間を電気的に接続する電気接続部とを備え、
    前記基材の側壁面の全周には、前記開口部の内壁に半田付けされる半田付け層が設けられていることを特徴とする平板状コネクタ。
  2. 前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の内表面の周縁の全周に形成された第2半田付け層と、前記第1半田付け層に連続し、前記基材の外表面の周縁の全周に形成された第3半田付け層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の平板状コネクタ。
  3. 前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の内表面の周縁の全周に形成された第2半田付け層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の平板状コネクタ。
  4. 前記半田付け層が、前記基材の側壁面の全周に設けられた第1半田付け層と、該第1半田付け層に連続し、前記基材の外表面の周縁の全周に形成された第3半田付け層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の平板状コネクタ。
  5. 前記基材は単一の基材であり、該単一の基材の内表面及び外表面のそれぞれに前記電気接続部によって接続される2層の導電層を有する2層基板で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の平板状コネクタ。
  6. 前記基材は複数の基材を積層してなるものであり、該複数の基材のうち最内側の基材の内表面、最外側の基材の外表面、及び隣接する基材間に前記電気接続部によって接続される多層の導電層を有する多層基板で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の平板状コネクタ。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の平板状コネクタの前記基材が前記隔壁の開口部内に配置され、前記半田付け層が前記開口部の内壁に半田付けされてなることを特徴とする隔壁実装構造。
  8. 前記平板状コネクタに、前記隔壁の一面に当接して前記隔壁に対する前記平板状コネクタの位置決めをする前記平板状コネクタとは別個のコネクタが実装されていることを特徴とする請求項7に記載の隔壁実装構造。
  9. 前記別個のコネクタが固定具によって前記隔壁の一面に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の隔壁実装構造。
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