JP2014205934A - 重袋用包装用紙 - Google Patents

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Hiroyuki Wakasa
浩之 若狭
優斗 井上
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優斗 井上
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Yasuhiro Arai
康宏 荒井
龍三郎 末田
Ryuzaburo Sueda
龍三郎 末田
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Toru Yokoyama
徹 横山
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Kyoko Uchida
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Abstract

【課題】 本発明は、重袋に加工されて使用される包装用紙に関し、印刷適性、粉体の充填適性が良好で、破袋し難いなどの紙袋としての適性に優れた重袋用包装用紙を提供する。
【解決手段】 パルプ配合としてNUKPを85〜100質量%、LUKP若しくはLOKPを0〜15質量%としたパルプを原料として抄紙された坪量75〜95g/m、JIS P 8117に準拠して測定した透気度が5秒以下、JIS P 8113に準拠して測定した縦方向および横方向の破断伸びが共に6%以上であることを特徴とする重袋用包装用紙である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、重袋に加工されて使用される包装用紙に関し、さらに詳しく述べるならば、印刷及び製袋加工後に内容物となる粉体を充填する際、粉体の飛散を軽減でき、充填効率に優れ、且つ破袋トラブルを生じ難い重袋用包装用紙に関するものである。
製粉業、製糖業、化学品製造業などの粉体製品を製造する産業においては、包装用紙から製造される紙袋内に粉体製品を充填する工程を経て、それぞれ製品となり出荷されている。これら製品は1袋約30kg、更にセメント袋用途となると40〜50kgの重量になるため、粉体用の袋は包装用紙を二重および三重の袋状にして使用される。包装用紙の通気性が悪いと空気が抜け難いため、充填の際に粉体が飛散し作業効率が悪くなるばかりでなく、作業環境の悪化にもつながり好ましくない。小麦粉のように人体にほとんど影響を与えないものもあれば、肺胞に付着し、じん肺を起こすものもあり、作業環境は非常に重要である。したがって作業性に優れた重袋用包装用紙が要望されているのが現状である。
しかしながら、通気性と破袋し難さは相反するものであり、通気性を重視した設計にすると紙力が低下するため破袋しやすく、逆に破袋防止に重点を置く設計にすると通気性が悪くなるといったことがあり、これらを両立させることは従来から難しい問題であった。
紙袋用に使用される包装用紙の強度を下げずに通気性を良くするために、平均繊維長の長いクラフトパルプを原料として、フリーネスと乾燥紙力剤を一定の範囲にする方法(特許文献1)や、カチオン交換能を有した無機系物質と高分子凝集材を併用する方法(特許文献2)、また、クルパック装置を用いて高強度を得る方法(特許文献3)があるが必ずしも十分とは言えなかった。
紙力と非常に高い通気性の両立は難しい。更にプラスチックフィルムを用いた粉体用の袋(特許文献4、5)についても提案されているが、使用後の古紙再利用といった環境保護の観点からリサイクル性が劣るといった問題があって、必ずしも十分な対応とは言えなかった。
特開2006−89889号公報 特開平7−70975号公報 特開2007−262603号公報 実登第3087194号公報 特表2008−510668号公報
本発明は上記問題点を鑑み、紙袋用に加工されて使用される包装用紙に関し、印刷適性、粉体の充填適性が良好で、破袋し難いなど紙袋としての適性に優れ、安定した品質を維持した重袋用包装用紙を提供するものである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)NUKPを85〜100質量%、LUKP若しくはLOKPを0〜15質量%のパルプ配合で抄紙した、坪量75〜95g/m、JIS P 8117に準拠して測定した透気度が5秒以下、JIS P 8113に準拠して測定した縦方向および横方向の破断伸びが共に6%以上であることを特徴とする重袋用包装用紙。
(2)澱粉を0.3〜1.5質量%含有していることを特徴とする前記(1)記載の重袋用包装用紙。
(3)重袋用包装用紙をJIS P 8220に記載のパルプ離解方法に準拠して離解し、得られた離解パルプがJIS P 8121−2(カナダ標準ろ水度法)に準拠して測定された濾水度が600〜750mlであり、且つJIS P 8226で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法により測定された数平均繊維長分布の割合として0.2mm以上の繊維が全体の80%以上であることを特徴とする前記(1)および(2)記載の重袋用包装用紙。
本発明の重袋用包装用紙は、特定のパルプ配合のパルプを原料として抄紙し、透気度が5秒以下、JIS P 8113に準拠して測定した縦方向および横方向の破断伸びが共に6%以上を満足する用紙であるが、優れた強度を有し、紙袋としての適性も優れたものである。
NUKPとは針葉樹からなり、漂白工程前のパルプでクラフト紙として一般的に使用されるパルプである。またLUKPとは広葉樹からなり、NUKP同様、漂白工程前のパルプである。LOKPとはこのLOKPを公知のアルカリ酸素法によって脱リグニン処理を施したパルプである。
本発明の重袋用包装用紙は、パルプ配合として、NUKPを85〜100質量%、LUKP若しくはLOKPを0〜15質量%としたパルプを原料として抄紙された坪量75〜95g/m2の用紙であるが、透気度が5秒以下、縦方向および横方向の破断伸びを共に6%以上とすることで、袋に粉体を充填する際の作業効率が向上し、加えて破袋トラブルが抑制されるものである。
したがって、紙袋に優れた通気性と強度を併せ持たせるためには、その原料となるパルプ配合や調成工程での処理が重要になってくる。以下にそれらの方法を説明すると同時に、規定した数値の意義、効果などについて詳述する。
本発明の重袋用包装用紙の優れた通気性と破袋を抑制する強度を併せ持たせるには、先述したように、パルプ配合としてNUKPを質量85%以上、LUKP若しくはLOKPを質量15%以下、好ましくはNUKPを90質量%以上、LOKPを10質量%以下とすることが重要である。
LUKP若しくはLOKPの配合率が15%を超える(NUKPの配合率が85%未満である)と、重袋用包装紙としての強度を維持することが難しくなり、同時に透気度が上昇し通気性が悪化する。
本発明の重袋用包装用紙はJIS P 8117に準拠して測定した透気度が5秒以下であることが好ましいとしている。透気度が5秒を超えると通気性が悪化し、製袋加工後に内容物を充填する際に空気が抜けにくく作業効率が悪化するため好ましくない。
また、本発明は重袋用包装用紙として強度と共に伸縮性も重要で、その品質を安定的に維持するためには以下の破断伸び率が大きいことが必要である。
本発明の重袋用包装用紙の、JIS P 8113に準拠して測定した縦方向および横方向の破断伸びを共に6%以上に調整すると、製袋加工後に内容物を充填する際、紙袋が伸びることで破袋トラブルを抑制するものである。好ましくは6.5%以上であり、また破断伸びが6%未満であると破袋トラブルが発生し易く、重袋用包装紙としての用途には好ましくない。破断伸びはL材を10質量%配合した時に最大となることが分かっている。
また、LOKPはLUKP対比更に破断伸びが大きいことが分かっている。その結果、強度とのバランスが取り易く好ましい。
また、本発明の紙中の澱粉の含有量はL材を配合することと同様に破断伸びを向上させる効果がある。本発明の場合、0.3〜1.5%含有させると、重袋用包装用紙として安定した強度を維持しつつ、製袋適性に優れた用紙が得られることが分かった。好ましくは0.5〜1.2%である。紙中に含有する澱粉量が0.3%未満であると強度が低下してしまい破袋トラブルが発生しやすくなる。逆に1.5%を超えると、破断伸びは大きくなるが、通気性が悪化してしまう。紙中の澱粉は以下に述べるように公知のものを使用することができる。
例えば、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、デキストリン、マンナン、キトサン、アラビノガラクタン、グリコーゲン、イヌリン、ペクチン、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の天然多糖類およびそのオリゴマーさらにはその変性体が挙げられる。
また、本発明の重袋用包装用紙はJIS P 8220に記載のパルプ離解方法により離解して得られる離解パルプのJIS P 8121−2(カナダ標準ろ水度法)に準拠して測定されたろ水度が600〜750cc、好ましくは600〜700ccであり、且つJJIS P 8226で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法により測定された離解パルプの数平均繊維長分布の割合として0.2mm以上の繊維が全体の80%以上であると、製袋適性に優れ、品質が安定することが分かった。離解して得られるパルプのろ水度が600cc未満であると強度は強くなるが、通気性が悪化してしまい、750ccを超えると強度が低下するため破袋トラブルが発生し易くなる。一方数平均繊維長分布の割合として0.2mm以上の繊維が全体の80%未満であると、微細繊維が多くなるため、紙にした際、空隙を埋めてしまい通気性が大きくなって、粉体の自動充填適性が劣る。
また、本発明の効果を阻害しない程度に以下のパルプを含めることもできる。例えばサルファイトパルプ(SP)、ソーダパルプ(AP)等の化学パルプと、損紙パルプが挙げられ、パルプの蒸解、酸素晒、叩解度合等のパルプ調整条件は従来公知の技術を適用して得られるものである。
本発明の重袋用包装用紙は、パルプを含む紙料を調製し、その紙料を抄紙することにより得られる。その際使用される抄紙機としては、例えば、長網式、円網式、短網式、ツインワイヤー式抄紙機などが挙げられる。紙料中には、必要に応じて、各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤や内添サイズ剤等の各種抄紙用内添助剤、染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤を適宜添加することができる。
また、本発明の重袋用包装用紙は、2本ロールサイズプレスコーター、ゲートロールコーター、プレメタリングサイズプレスコーターを使用して、澱粉等の天然接着剤やポリビニルアルコール、ポリアリルアミド、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリル樹脂等の合成接着剤等の接着剤を主成分とする塗被層を設けても良い。塗被層を設ける場合は片面あたり0.5〜5g/mの範囲とすることが好ましい。
また各塗被層には、必要に応じて、青系統あるいは紫系統の染料や有色顔料、蛍光染料、増粘保水剤、酸化防止剤、老化防止剤、導電誘導剤、消泡剤、紫外線吸収剤、分散剤、pH調整剤、離型剤、耐水化剤、紙力増強剤、外添サイズ剤、撥水剤等の各種助剤を適宜配合することができる。
なお本発明においては、各種の仕上げ装置、例えばワインダー部前のマシンキャレンダー、ソフトニップキャレンダー等に通紙して製品仕上げが施される。
かくして得られた重袋用包装用紙は、優れた通気性と高い強度を併せ持ち、印刷適性、粉体の自動充填適性が良好で、破袋し難いなど製袋適性に優れた重袋用包装用紙として用いられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ質量部及び質量%を示す。以下の方法によって、得られた重袋用包装用紙の物性測定及び紙袋適性の評価を行う。
(1)透気度
JIS P 8117に規定される方法により、用紙の表及び裏から5枚ずつガーレーデンソメーターで測定し、その平均値を小数点以下四捨五入で表示した。
(2)破断伸び率
JIS P 8113に規定される方法により、ロードセル式引張り試験機を用いて測定した。
(3)紙中の澱粉の含有量測定
50mm四方の試験片を5mm四方の大きさとし、α−アミラーゼ(濃度μl/ml)を2ml添加し、80℃、2時間浸とう後、室温に冷却した後、グルコアミラーゼ(濃度μl/ml)を2m?添加し、50℃、2時間浸とう後、室温に冷却しサンプルとした。
上記で得たサンプルをバイオセンサー(王子計測機器製、BF3)で測定し、下記計算式にて澱粉濃度を算出した。
<計算式>A=((C−B)×L×0.9÷S)×100
A:澱粉濃度(%)
B:酵素ブランク値(g/l)
C:グルコース濃度(測定値)(g/l)
L:分解後の試料溶液の総量(ml)
0.9:澱粉係数
S:元の試料重量(mg)
(4)離解パルプのろ水度
紙基材をJIS P 8220に記載のパルプ離解方法により離解し、これにより得られた離解パルプをJIS P 8121−2(カナダ標準ろ水度法)に準拠して濾水度を測定した。
(5)離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合
紙基材をJIS P 8220に記載のパルプ離解方法により離解し、JIS P 8226で規定される光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法を用いて測定された数平均繊維長分布の0.2mm以上の繊維の本数割合を示す。
(6)紙袋の印刷適性
製袋加工時に、紙袋の最表層にフレキソ印刷を施し、印刷面を肉眼で観察し、紙むけが全く発生していないものを「◎」印、紙むけが少し発生しているが問題ない「○」印、紙向けが多く発生し問題あり「×」印で表示した。
(7)微粉体を充填した場合の紙袋の充填適性
多重袋に微粉体を自動充填し、封緘した際に袋の表面に汚れが全く発生せず、風送に用いたガスが素早く抜けて自動充填が極めて旨く行えたものを「◎」印、自動充填がうまく行えたもの「○」印、紙の表面に汚れが少し発生し、自動充填はやや時間を要したもの「△」印、袋に粉体のしみだしが発生したもの及びガスが旨く抜けなくて封緘部或いはその近辺が汚れてしまったものを「×」印で表示した。
(8)微粉体を充填した場合の紙袋の破袋適性
多層袋に微粉体を充填しても破袋が全く発生しそうにないものを「◎」印、多重袋の一部に破袋が見られたが使用上問題ない「○」印、破袋が発生し使用上問題あり「△」破袋が多く発生したものを「×」印で表示した。
<実施例1>
ダグラスファーからなる木材チップを用い、液比3.5硫化度28%、有効アルカリ14質量%(NaOとして)となるように調整した白液を用いて蒸解温度165℃にて1.5時間クラフト蒸解を行った。クラフト蒸解終了後、黒液を分離し、得られたチップを高濃度離解機によって離解後、濾布で遠心脱水と水洗浄を3回繰り返し、次いでスクリーンにより、未蒸解物を除き、遠心脱水してカッパー価45であるN材未晒パルプ(NUKP)を得た。このN材未晒パルプについてリファイナーを用いて叩解した。叩解後のN材未晒パルプスラリーの濃度は3.6質量%であった。
上記叩解後のN材未晒パルプスラリー2777.8部(固形分換算100部)に合成サイズ剤(荒川化学社製、サイズパインMXE)を0.1部(対パルプ、固形分換算)硫酸バンド1.0部(対パルプ。固形分換算)、カチオン化澱粉を攪拌しながら添加し紙料を調整した。
上記紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合を表1に示している。
更に、この用紙の巻取りを用いて製袋工場において紙袋に加工、2層からなる630mm×495mmの縦長の重袋を製造し、微粉末状粒子として平均粒径が0.4μmのカーボンブラックを充填した。充填は風送自動充填及び自動封滅工程で行った。また以下の紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例2>
ダグラスファーからなる木材チップを用い、液比3.5、硫化度28%、有効アルカリ14質量%(NaOとして)となるように調整した白液を用いて蒸解温度165℃にて1.5時間クラフト蒸解を行った。クラフト蒸解終了後、黒液を分離し、得られたチップを高濃度離解機によって離解後、濾布で遠心脱水と水洗浄を3回繰り返し、次いでスクリーンにより、未蒸解物を除き、遠心脱水してカッパー価45であるN材未晒パルプ(NUKP)を得た。
次にユーカリ木材チップとアカシア木材チップを60%と40%で混合したL材木材チップを用い、液比3.5、硫化度28%、有効アルカリ14質量%(NaOとして)となるように調整した白液を用いて蒸解温度155℃にて6時間クラフト蒸解を行った。クラフト蒸解終了後、黒液を分離し、得られたチップを高濃度離解機によって離解後、濾布で遠心脱水と水洗浄を3回繰り返し、次いでスクリーンにより、未蒸解物を除き、遠心脱水してカッパー価20.7であるL材未晒パルプ(LUKP)を得た。次に、このL材未晒パルプに対し、絶乾パルプ質量あたり苛性ソーダを2.5%、酸素を2.1%添加し、パルプ濃度10%、95℃、90分の条件で二段アルカリ酸素漂白を行ってL材酸素晒パルプ(LOKP)を得た。
上記N材未晒パルプ(NUKP)90部とL材酸素晒パルプ(LOKP)10部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナーを用いて叩解した。叩解後のL/N混合パルプスラリーの濃度は3.6質量%であった。
上記叩解後のL/N混合パルプスラリー2777.8部(固形分換算100部)に合成サイズ剤(荒川化学社製、サイズパインMXE)を0.1部(対パルプ、固形分換算)硫酸バンド1.0部(対パルプ。固形分換算)、カチオン化澱粉を攪拌しながら添加し紙料を調整した。
上記紙料を用いて、オントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合を表1に示している。更に紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例3>
実施例2のNUKP85部とLOKP15部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例4>
実施例2のNUKP95部とLOKP5部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例5>
実施例1と同様にして得られたNUKP90部と実施例2と同様にして得られたLUKP10部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記紙料を用いて、オントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例6>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、カチオン化澱粉添加量とリファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例7>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、カチオン化澱粉添加量とリファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例8>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<実施例9>
実施例1のNUKP100部からなるパルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例1と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例1>
実施例2のNUKP80部とLOKP20部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例2>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、カチオン化澱粉添加量とリファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例3>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、カチオン化澱粉添加量とリファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例4>
実施例2のNUKP90部とLOKP10部からなるL/N混合パルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例2と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例5>
実施例1のNUKP100部からなるパルプに対し、リファイナー条件を変えて叩解する以外は実施例1と同様にして紙料を調成した。
上記の紙料を用いてオントップフォーマーにて抄紙し、米坪81g/mの重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
<比較例6>
ダグラスファー50%、国内松35%及び国内杉15%から構成される混合針葉樹材を用いて、公知のクラフト蒸解により蒸解してカッパ価が40の未晒クラフトパルプを製造し、このパルプを原料としてレファイナーでフリーネス580mlcsfに叩解後、絶乾パルプ重量当たり。合成サイズ(荒川化学製、SPS400)0.2部、硫酸バンド1.0部、紙力増強剤としてポリアクリルアミド(ミサワセラミック社製、CK−311)0.2部、無機系物質としてベントナイトクレー(アライドコロイド製、オルガノゾーブ)0.18部及び高分子凝集剤として非イオン性アクリルアミド(アライドコロイド製、パーコール47)0.025部添加し、紙料を調整した。上記の紙料を用いて伸縮装置(クルパック製)を備えた湿式抄紙機(ベルフォーム型、三菱重工製)において)抄紙速度600m/分で抄紙し、紙の表面にクレープが付与されたJIS規格による米坪量83g/m1号伸張紙(EKI−83)重袋用包装用紙を得た。得られた重袋用包装用紙の透気度、縦方向および横方向の破断伸び、澱粉含有量、離解パルプのろ水度、離解パルプの0.2mm以上の繊維の割合及び紙袋としての各適性の評価を行って表1に追記した。
Figure 2014205934
表1から明らかなように、本発明により得られた重袋用包装用紙は透気度が低く紙力が高いもので、製袋適性にも優れていることがわかる。
本発明による、特定のパルプ配合や紙中澱粉量、離解パルプのろ水度を一定の範囲に調整し抄紙した重袋用包装用紙から製造した紙袋は、作業効率に優れ破袋トラブルは発生しなかった。

Claims (3)

  1. NUKPを85〜100質量%、LUKP若しくはLOKPを0〜15質量%のパルプ配合で抄紙した、坪量75〜95g/m、JIS P 8117に準拠して測定した透気度が5秒以下、JIS P 8113に準拠して測定した縦方向および横方向の破断伸びが共に6%以上であることを特徴とする重袋用包装用紙。
  2. 澱粉を0.3〜1.5質量%含有していることを特徴とする請求項1記載の重袋用包装用紙。
  3. 重袋用包装用紙をJIS P 8220に記載のパルプ離解方法に準拠して離解し、得られた離解パルプがJIS P 8121−2(カナダ標準ろ水度法)に準拠して測定されたろ水度が600〜750mlであり、且つJIS P 8226で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法により測定された数平均繊維長分布の割合として0.2mm以上の繊維が全体の80%以上であることを特徴とする請求項1および2記載の重袋用包装用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021155091A (ja) * 2020-03-28 2021-10-07 旭加工紙株式会社 重包装紙袋に用いるカットテープ付き補強紙

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