JP2014205688A - マレイン酸オルブピタントの無水結晶形 - Google Patents

マレイン酸オルブピタントの無水結晶形 Download PDF

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Abstract

【課題】NK1拮抗薬である無水結晶性マレイン酸オルブピタントの特定形態、及びそれを含んでなる医薬製剤、治療におけるその使用及びその製造方法の提供。
【解決手段】特定の粉末X線回折図1と実質的に同じである粉末X線回折(XRD)パターンを有する無水結晶性マレイン酸オルブピタントであり、前記XRDパターンが2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる、無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)及びその使用。
Figure 2014205688

【選択図】なし

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、NK1拮抗薬化合物マレイン酸オルブピタント(orvepitant maleate)の結晶形態、この結晶形態を含んでなる医薬製剤、治療におけるその使用、およびその製造方法に関する。
背景技術
WO03/066635号公報には、2−(R)−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−4−(S)−((8aS)−6−オキソ−ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸[1−(R)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−メチルアミド(他方、オルブピタント(orvepitant)として知られる)をはじめとするNK1活性を有するいくつかのジアザ二環式誘導体が記載されている。
2−(R)−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−4−(S)−((8aS)−6−オキソ−ヘキサヒドロ−ピロロ[1,2−a]−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸[1−(R)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−メチルアミド(他方、オルブピタントとして知られる)の構造は下式(I)で示される。
Figure 2014205688
以下、オルブピタントという場合には式(I)の化合物を表す。
オルブピタントはまた、
CAS索引名
1−ピペリジンカルボキサミド,N−[(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−[(8aS)−ヘキサヒドロ−6−オキソピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−N−メチル−(2R,4S)および
IUPAC名
(2R,4S)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−[(8aS)−6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−1−ピペリジンカルボキサミド
としても知られる。
この化合物の好ましい塩は、別名、塩酸オルブピタント(orvepitant hydrochloride)として知られるその塩酸塩である。
この化合物のさらに好ましい塩は、別名マレイン酸オルブピタントとして知られるそのマレイン酸塩である。
特に、WO03/066635号公報の実施例11Cには、本特許出願の実施例1に記載する実験条件と、実質的に同じである実験条件を用いたマレイン酸オルブピタントの合成が記載されている。
これまでに、マレイン酸オルブピタントは新しい結晶形態で得ることができることが分かっている。特に、我々は、無水かつ結晶性の、驚くべきことに特に良好な薬学的特性を有するマレイン酸オルブピタントの形態を見出した。これは特に安定しており、本質的に非吸湿性である。この形態はまた、良好な保存特性も有し、錠剤やカプセル剤などの医薬組成物へと容易に処方することができる。
本発明の無水結晶形態の製造のための方法は、また高度に規制された化合物の優位性である高度なロバスト性も示す。この結晶形態のバッチは、本発明の方法により、常に高結晶形純度に作製することができる。すなわち、マレイン酸オルブピタントの溶媒和およびその他の無水結晶形態の割合は限られる(特に10%未満、より詳しくは5%未満、さらに詳しくは3%未満)。
多形性は、成分または化合物が2以上の別個の結晶相に結晶化する能力として定義される。従って、多形は同じ分子式を共有する別個の固体であるが、いかなる固体の特性もその構造によって決定されるため、異なる多形は、別個の物理的特性、例えば、異なる溶解性プロファイル、異なる融点、異なる溶解プロファイル、異なる熱および/または光安定性、異なる保存期間、異なる懸濁特性、および異なる生理学的吸収速度を示し得る。結晶性固体が溶媒を含むと溶媒和物となり、溶媒が水の場合には水和物となる。
化合物の多形相は、限定されるものではないが、粉末X線回折(XRD)、赤外分光法(IR)、ラマン分光法、示差走査熱量測定(DSC)、および固体核磁気共鳴(ssNMR)を含む方法により互いに識別し得え、その化合物の非晶相とも識別し得る。
本発明は、「形態1」に指定するマレイン酸オルブピタントの多形を提供する。マレイン酸オルブピタントの形態1は、限定されるものではないが、粉末X線回折(XRD)、示差走査熱量測定(DSC)、および固体核磁気共鳴(固体NMR)を含む複数の従来の分析技術を用いて特性評価し、識別し得る。
よって、本発明の第1の態様において、図1と実質的に同じである粉末X線回折(XRD)パターンを有することを特徴とする無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)であり、前記XRDパターンが2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる、無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
第2の態様として、本発明は、図1と実質的に同じである粉末X線回折(XRD)パターンを有することを特徴とする無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)であり、前記XRDパターンが2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られ、前記XRDパターンが本質的に次の位置7.3±0.1、7.5±0.1、10.7±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、15.0±0.1、15.3±0.1、16.5±0.1、17.0±0.1、17.5±0.1、19.3±0.1、19.6±0.1、20.1±0.1、20.3±0.1、20.9±0.1、21.1+0.1、21.8±0.1、22.6±0.1°に2θ角度ピークを含み、それらの値がそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.3、8.1、7.0、5.9、5.8、5.4、5.2、5.1、4.6、4.5、4.4、4.4、4.3、4.2、4.1、3.9オングストローム(Å)に対応する、無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
第3の態様として、本発明は、2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる粉末X線回折(XRD)パターンを有することを特徴とする無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)であり、前記XRDパターンが本質的に7.3±0.1、7.5±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、16.5±0.1°に2θ角度ピークを含み、それらの値がそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.1、7.0、および5.4オングストローム(Å)に対応する、無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
第4の態様として、本発明は、図3と実質的に同じである13C固体核磁気共鳴(固体NMR)スペクトルを有することを特徴とする無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)であり、前記固体NMRスペクトルが、分光計において4mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを温度296K、回転速度10kHzで使用し、13C観測のために周波数90.55MHzで作動して得られる無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
第5の態様として、本発明は、4mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを温度296K、回転速度10kHzで使用し、13C観測のために周波数90.55MHzで作動する分光計を使用して得られる固体NMRスペクトルを特徴とする無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(すなわち、形態1)であり、前記固体NMRが173.6±0.3、172.6±0.3、165.8±0.3、164.0±0.3、162.6±0.3、160.1±0.3、146.5±0.3、140.4±0.3、136.5±0.3、132.4±0.3、131.7±0.3、129.3±0.3、127.6±0.3、126.5±0.3、121.8±0.3、114.7±0.3、114.2±0.3、64.6±0.3、57.0±0.3、56.5±0.3、52.8±0.3、51.2±0.3、48.1±0.3、43.7±0.3、36.6±0.3、30.2±0.3、24.0±0.3、22.9±0.3、18.7±0.3、15.9±0.3ppmの化学シフトを含む無水結晶形態のマレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、本発明による無水結晶性マレイン酸オルブピタント(すなわち、形態1)を含んでなる医薬組成物を提供する。この医薬組成物は、1以上の薬学上許容される担体または希釈剤をさらに含んでなり得る。
もう一つの態様として、本発明は、中枢神経系障害の処置または予防のための方法であって、哺乳類に、本発明による無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の有効量を投与することを含む方法を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、鬱病、不安、心的外傷後ストレス障害、嘔吐、および/または睡眠障害の処置または予防のための方法を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、治療に用いるための、本発明による無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、中枢神経系疾患の処置または予防のための医薬の製造における、本発明による無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の使用を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、鬱病、不安、心的外傷後ストレス障害、嘔吐、および/または睡眠障害の処置または予防のための医薬の製造における、本発明による無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の使用を提供する。
もう一つの態様として、本発明は、無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)を製造するための方法を提供する。
一つの特定の実施形態において、前記方法は、
a)溶液中に遊離塩基または塩のいずれかの形態でオルブピタントを形成する工程、
b)前記遊離塩基オルブピタントまたはその塩(そのマレイン酸塩でない場合)をマレイン酸オルブピタントへ変換する工程、
c)無水形態のマレイン酸オルブピタント(すなわち、形態2)もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物が残る溶液からマレイン酸オルブピタントを単離する工程、
d)工程cのマレイン酸オルブピタントを可溶化溶媒または溶媒混合物で処理する工程、
e)工程c)のマレイン酸オルブピタントのある量を、形態1のマレイン酸オルブピタントへ変換するために、前記混合物を加熱しマレイン酸オルブピタント形態1の種晶を添加する工程、および
f)前記無水結晶性の形態1を冷却し、単離する工程
を含む。
さらなる実施形態において、前記方法は、
a)オルブピタントを溶液中に遊離塩基または塩のいずれかの形態で形成する工程、
b)前記遊離塩基オルブピタントまたはその塩(そのマレイン酸塩でない場合)をマレイン酸オルブピタントへ変換する工程、
c)無水形態のマレイン酸オルブピタント(すなわち、形態2)もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物が残る溶液からマレイン酸オルブピタントを単離する工程、
d)マレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物を形態1のマレイン酸オルブピタントへ変換する間、マレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物を炭化水素溶媒中でほぼ周囲温度〜その溶媒のほぼ沸点の温度でスラリーにする工程、および
e)前記無水結晶性形態1を冷却し、単離する工程
を含む。
本発明による形態1のマレイン酸オルブピタントのXRDパターン。このXRDパターンは、本明細書に記載の手順に従い、2θ角度により表し、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる。 本発明による形態1のマレイン酸オルブピタントの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム。このDSCは、本明細書に記載の手順に従い、TA Q1000 TAシステムにおいて走査速度10℃/分で、サンプルサイズ1〜2mgを用いて実施した。 本発明による形態1のマレイン酸オルブピタントの固体NMRスペクトル。この固体NMRスペクトルは、本明細書に記載の手順に従い、分光計において温度296K、回転速度10kHzで13C観測のために周波数90.55MHzで作動して得た。 形態2マレイン酸オルブピタントのXRDパターン。このXRDパターンは、本明細書に記載の手順に従い、2θ角度により表し、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる。 形態2マレイン酸オルブピタントの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム。このDSCは、本明細書に記載の手順に従い、TA Q1000 TAシステムにおいて走査速度10℃/分で、サンプルサイズ1〜2mgを用いて実施した。
発明の具体的説明
本発明は、1以上の有利な薬学的特性または他の多形相に勝る、もしくは非晶相に勝る他の利点を示すマレイン酸オルブピタントの結晶形態(形態1)を提供する。この形態1は、特に安定しており、本質的に非吸湿性である。この形態はまた、良好な保存特性も有し、錠剤やカプセル剤などの医薬組成物へと容易に処方することができる。本発明の結晶形態は、例えば、形態2に比べて熱力学的に安定している。
本明細書において「形態1のマレイン酸オルブピタント」とは、1)正確に位置合わせした回折計により銅KαX線を用いて測定した時に図1に示したのと実質的に同じであるXRDパターンを有するマレイン酸オルブピタントの無水結晶形態、2)示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを、TA Q1000熱量計において走査速度10℃/分で、サンプルサイズ1〜2mgを用いて(アルミニウムパンに計量し、その上にパンの蓋を載せ、パンを密閉しないで軽く圧着した)得た時に図2に示したようなサーモグラムを実質的に有するマレイン酸オルブピタントの無水結晶形態、または3)分光計において温度296K、回転速度10kHzで13C観測のために周波数90.55MHzで作動して得られる、図3に示したのと実質的に同じである固体NMRスペクトルを有するマレイン酸オルブピタントの無水結晶形態のいずれかを指す。
形態1のマレイン酸オルブピタントの粉末X線回折(XRD)パターンは、分析化学および物理的特性評価の分野の業者に公知の従来の技術および装置を用いて決定することができる。図1の回折パターンは、X’Celerator検出器を備えたPANalytical社製X’−Pert Pro粉末回折計モデルPW3040/60で銅KαX線を用いて得た。取得条件は以下であった(発生電圧:40kV、発生電流:45mA、開始角度:2.0°2θ、終了角度:40.0°2θ、ステップサイズ:0.0167°2θ、1ステップ当たりの時間:31.75秒)。数mgのサンプルをシリコンウエハー(ゼロバックグラウンド)プレート上に載せることによりサンプルを調製し、粉末の薄層とした。
実施例5から得られる形態1のマレイン酸オルブピタントの粉末サンプルを用いて図1のXRDパターンを得た。2θ角度(°)(x軸)をピーク強度(計数率/秒)(y軸)に対してプロットしている。XRDパターンは、個々の形態に特有であり、2θ角度(°)またはd−格子面間隔(Å)で表すことができる独自の回折ピークを示す。
2θ回折角と、対応するd−格子面間隔の値とは、XRDパターンにおける様々なピークの位置を示し、d−格子面間隔の値は、ブラッグの式を用いて観測された2θ角度と銅Kα1波長により計算する。使用した特定の回折計と分析者のサンプル調製技術に基づき、観測された2θ角度とd−格子面間隔においてわずかな変動が見込まれる。相対ピーク強度についてはより大きな変動が見込まれる。結晶形態学の違いから生じる選択配向によって、相対ピーク強度の大きな変動が観測され得る。それらの値を測定する温度によっても、観測された2θ角度とd−格子面間隔の変動が観測され得る。化合物の正確な結晶形の同定は、主に観測された2θ角度またはd−格子面間隔に基づくべきである。
形態1を同定するためには、特徴的な2θ角度は7.3±0.1、7.5±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、16.5±0.1°において起こり、そしてそれらの値はそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.1、7.0、および5.4オングストローム(Å)に対応する。
当業者は、これらの特徴的な2θ角度ピークまたはd−格子面間隔から形態1を同定することができるが、状況によっては、式(I)の形態1化合物の同定のために追加の2θ角度またはd−格子面間隔に頼ることが望ましい場合もある。
よって、形態1のマレイン酸オルブピタントは、一般に、本質的に次の位置7.3±0.1、7.5±0.1、10.7±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、15.0±0.1、15.3±0.1、16.5±0.1、17.0±0.1、17.5±0.1、19.3±0.1、19.6±0.1、20.1±0.1、20.3±0.1、20.9±0.1、21.1+0.1、21.8±0.1、22.6±0.1°に2θ角度ピークを示し、それらの値はそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.3、8.1、7.0、5.9、5.8、5.4、5.2、5.1、4.6、4.5、4.4、4.4、4.3、4.2、4.1、3.9オングストローム(Å)に対応する。
上述した2θ角度割り当てと、d−格子面間隔の各々とには多少の誤差がある。d−格子面間隔の決定における誤差は、回折走査角度の増大またはd−格子面間隔の減少に伴って減少する。上述の2θ角度の誤差の範囲は、上述のピーク割り当ての各々に対しておよそ±0.1°である。
2θ角度およびd−格子面間隔の割り当てにおいて多少の誤差が生じ得るため、マレイン酸オルブピタントサンプルのその個々の形態を同定するためのXRDパターンの好ましい比較方法は、未知サンプルのXRDパターンを既知形態のXRDパターンの上に重ね合わせることである。例えば、当業者は、本明細書に記載の方法を用いて得られるマレイン酸オルブピタント未知サンプルのXRDパターンを図1の上に重ね合わせることができ、当技術分野の専門知識と経験を用いて、未知サンプルのXRDパターンが形態1のマレイン酸オルブピタントのXRDパターンと実質的に同じであるか否かを容易に判定することができる。
2θ角度(°)およびd−格子面間隔(Å)から考慮すれば、形態1のマレイン酸オルブピタントは次のXRDパターン特性を示す:
Figure 2014205688
形態1のマレイン酸オルブピタントのXRDパターンの上述の特徴に基づき、当業者は、形態1のマレイン酸オルブピタントを容易に同定することができる。当業者ならば、本明細書に記載の方法を用いて得られる形態1のマレイン酸オルブピタントサンプルのXRDパターンが追加のピークを示す場合もあることは十分に理解するであろう。上述の表は、その結晶形態に特有の最も強いピークを示す。この表は、形態1のマレイン酸オルブピタントが示すピークを網羅したリストではない。実施例2、実施例3、実施例4、実施例6、実施例7、および実施例8の粉末X線回折(XRD)パターンは、図1において記録したものと一致する。
固体核磁気共鳴(固体NMR)は、形態1のマレイン酸オルブピタントサンプルの物理的特徴を同定するためのもう一つの従来分析技術である。形態1のマレイン酸オルブピタントの固体NMRスペクトルは固有のものである。本発明による、形態1のマレイン酸オルブピタント無水結晶形態の固体NMRスペクトルは、分析化学および物理的特性評価の分野の業者に公知の従来の装置および技術を用いて決定される。
図3の13C固体NMRデータは、13C観測のために90.55MHzで作動するBruker AV360分光計を使用して取得した。4mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを使用した。サンプルをジルコニアローターにゆっくりと充填し、温度296Kで、10kHzで回転させた。ランプド交差分極(ramped cross-polarization)およびTOSS(サイドバンド完全抑制)パルスシーケンスを用いてデータを得た。プロトンデカップリングは、RFパワー100kHzでSPINAL64デカップリングシーケンスを用いて行った。特徴的な13C NMRピーク位置は、0ppmのテトラメチルシランと比較して100万分の1(ppm)周波数で記録しており、機器変動および較正により精度は+/−0.3ppmである。
温度296K、回転速度10kHzで13C観測のために周波数90.55MHzで作動する分光計を使用した形態1のマレイン酸オルブピタントの固体NMRスペクトルにおいて観測された特徴的な化学シフトは、次のものを含む:173.6±0.3、172.6±0.3、165.8±0.3、164.0±0.3、162.6±0.3、160.1±0.3、146.5±0.3、140.4±0.3、136.5±0.3、132.4±0.3、131.7±0.3、129.3±0.3、127.6±0.3、126.5±0.3、121.8±0.3、114.7±0.3、114.2±0.3、64.6±0.3、57.0±0.3、56.5±0.3、52.8±0.3、51.2±0.3、48.1±0.3、43.7±0.3、36.6±0.3、30.2±0.3、24.0±0.3、22.9±0.3、18.7±0.3、15.9±0.3ppm。
使用した特定の分光計と分析者のサンプル調製技術に基づき、観測された化学シフトにおいてわずかな変動が見込まれる。上述した化学シフトの各々には多少の誤差がある。上述の化学シフトの誤差の範囲は、およそ±0.3ppmである。
化学シフトの割り当てにおいて多少の誤差が生じ得るため、マレイン酸オルブピタントの未知形態が形態1のマレイン酸オルブピタントであるか否かを判定する好ましい方法は、そのサンプルの固体NMRスペクトルを図3に示す固体NMRスペクトルの上に重ね合わせることである。当業者は、本明細書に記載の方法を用いて得られるマレイン酸オルブピタント未知サンプルのNMRスペクトルを図3の上に重ね合わせることができ、当技術分野の専門知識と経験を用いて、未知サンプルのNMRスペクトルが形態1のマレイン酸オルブピタントのNMRスペクトルと実質的に同じであるか否かを容易に判定することができる。具体的には、図3の13C固体NMRデータは、本特許出願の実施例8のサンプルに対応するものである。
実施例7についても13C固体NMRデータを得、それは図3のものと一致した。
上述の分析技術はいずれも、形態1のマレイン酸オルブピタントを同定するために単独でまたは組み合わせて使用することができる。加えて、他の物理的特性評価方法もまた、形態1のマレイン酸オルブピタントを同定し特性評価するために使用することができる。結晶性の無水形態または溶媒和形態の物理的特性評価または同定に有用であることが当業者に公知である好適な技術の例としては、限定されるものではないが、示差走査熱量測定および赤外分光法が挙げられる。これらの技術は、マレイン酸オルブピタントの未知形態のサンプルを特性評価するために単独でまたは他の技術と組み合わせて使用し得る。
もう一つの態様において、本発明は、形態1のマレイン酸オルブピタントを含んでなる医薬組成物を提供する。そのような医薬組成物は、1以上の薬学上許容される担体または希釈剤を含み得る。好適な医薬組成物およびそれらの製造方法の例は、PCT公開番号WO03/066635号公報に記載されており、このPCT公開の内容は引用することにより本明細書の開示の範囲とされる。便宜には、好適な医薬組成物は、従来の技術と、使用する場合には、担体および希釈剤とを用いて製造することができる。錠剤およびカプセル剤処方物などの経口投与用医薬組成物が好ましい。
さらなる態様において、本発明は、形態1のマレイン酸オルブピタントを製造するための方法を提供する。
マレイン酸オルブピタントは、PCT公開番号WO03/066635号公報およびPCT公開番号WO07/048642号公報に記載されている方法に従って製造することができ、これらのPCT公開の内容は引用することにより本明細書の開示の範囲とされる。
マレイン酸オルブピタントの合成では、一般的に、その化合物が溶液中に反応混合物として形成され、この反応混合物からその化合物が固体生成物として分離され精製され得る。
どの無水結晶形が生じるかについては、ある特定の因子が影響を及ぼしている。これらの因子としては、限定されるものではないが、核形成、種晶添加(アクティブおよびインアドバータントの両方(both active and inadvertant))、および溶媒媒介効果が挙げられる。溶媒組成物および溶媒と生成物の比は、所望の形態の核形成に重要である。一般に、種晶添加は、溶媒混合物からの所望の形態の核形成に影響を及ぼし得る。次の方法において、分離およびさらなる処理についての条件は、形態1のマレイン酸オルブピタントを生成するように選択する。
一つの特定の実施形態において、前記方法は、
a)オルブピタントを溶液中に遊離塩基または塩のいずれかの形態で形成する工程、
b)前記遊離塩基オルブピタントまたはその塩(そのマレイン酸塩でない場合)をマレイン酸オルブピタントへ変換する工程、
c)無水形態のマレイン酸オルブピタント(すなわち、形態2)もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物が残る溶液からマレイン酸オルブピタントを単離する工程、
d)工程cのマレイン酸オルブピタントを可溶化溶媒または溶媒混合物で処理する工程
e)工程c)のマレイン酸オルブピタントのある量を形態1のマレイン酸オルブピタントへ変換するために、前記混合物を加熱しマレイン酸オルブピタント形態1の種晶を添加する工程、および
f)前記無水結晶性形態1を冷却し、単離する工程
を含む。
上記工程a)およびb)に従って、マレイン酸オルブピタントを、溶液中に、例えば、イソ−プロパノール中に形成することができ、その後、それを、例えば、種晶の存在下でイソ−オクタンを添加することによる、沈殿によって単離する(すなわち、マレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物)。
次いで、このマレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物)は、この段階で濾過によって分離することができ、さらに、所望により乾燥させることができる(工程c)。
工程d)は、工程c)から得られるマレイン酸オルブピタントをある量の低級ケトン、例えば、約100g/L〜200g/Lの量のメチルイソブチルケトンと混合して実施することができ、例えば、約70〜75℃からその材料が溶解するまで加熱することができる。
最後に、(工程f)この形態1のマレイン酸オルブピタントを、結晶化させ、続いて、約100g/L溶媒〜200g/Lの量でイソ−オクタンの添加を行い、形態1のマレイン酸オルブピタントの種晶を添加し(工程e)、25°〜7℃の温度範囲で冷却した後、濾過により単離し得る。所望により、このようにして生成した形態1のマレイン酸オルブピタントを、例えば、約45〜55℃で、真空乾燥させ残留溶媒を除去してよい。
また、工程d)は、工程c)から得られるマレイン酸オルブピタントをイソ−プロパノールと混合し、この溶液を約50°〜60℃から加熱して実施することができる。
さらなる実施形態において、前記方法は、
a)オルブピタントを溶液中に遊離塩基または塩のいずれかの形態で形成する工程、
b)前記遊離塩基オルブピタントまたはその塩(そのマレイン酸塩でない場合)をマレイン酸オルブピタントへ変換する工程、
c)無水形態のマレイン酸オルブピタント(すなわち、形態2)もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物が残る溶液からマレイン酸オルブピタントを単離する工程、
d)マレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物を形態1のマレイン酸オルブピタントへ変換する間、マレイン酸オルブピタント形態2もしくはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物を炭化水素溶媒中でほぼ周囲温度〜その溶媒のほぼ沸点の温度でスラリーにする工程、および
e)前記無水結晶性形態1を冷却し単離する工程
を含む。
スラリーにする工程(工程d)は、イソ−オクタンなどの炭化水素溶媒中でマレイン酸オルブピタント形態2またはマレイン酸オルブピタント溶媒和形態またはそれらの混合物を形態1のマレイン酸オルブピタントへ変換するのに十分な時間、ほぼ周囲〜還流温度(例えば、98〜99℃)の範囲の温度で実施することができ、この形態1のマレイン酸オルブピタントは室温に冷却した後濾過により回収することができる。所望により、このようにして生成した形態1のマレイン酸オルブピタントを、例えば、約45〜55℃で、真空乾燥させ残留溶媒を除去してよい。
本発明において用いる形態1のマレイン酸オルブピタントは、他の治療薬と組み合わせて使用し得る。同様に、本発明の医薬製剤は、1以上の追加の治療薬を含み得る。形態1のマレイン酸オルブピタントと組み合わせ得る、PCT公開番号WO03/066635号公報(このPCT公開の内容は引用することにより本明細書の開示の範囲とされる)に開示されている様々な治療薬も、形態1のマレイン酸オルブピタントに同様に適用可能である。
よって、本発明は、さらなる態様において、中枢神経系疾患(CNS)の処置における形態1のマレイン酸オルブピタントと、さらなる治療薬とを含んでなる組合せの使用を提供する。
形態1のマレイン酸オルブピタントを他の治療薬と組み合わせて使用する場合には、任意の便宜な経路によりそれらの化合物を連続的または同時に投与し得る。
同じ処方物に組み込む場合には、それらの二つの化合物は安定しており、かつ互いにもその処方物の他の成分とも相溶性でなければならず、投与用に処方し得ることは分かるであろう。別々に処方する場合には、当技術分野でそのような化合物について公知の方法により、それらを任意の便宜な処方物で提供し得る。
形態1のマレイン酸オルブピタントを、第2の治療薬と組み合わせて使用する場合には、各化合物の用量が、化合物を単独で使用する場合と異なることがある。当業者ならば、適当な用量は容易に分かるであろう。
形態1のマレイン酸オルブピタントおよびそれを含んでなる医薬組成物は、動物、例えば、ヒトなどの哺乳類における、治療において、特にCNS障害および精神病性障害の処置において有用である。PCT公開番号WO03/066635号公報(この内容は引用することにより本明細書の開示の範囲とされる)に開示されている様々な治療的使用も、形態1のマレイン酸オルブピタントに同様に適用可能である。形態1のマレイン酸オルブピタントは、不安、鬱病、睡眠障害、および嘔吐の処置または予防にとりわけ有用である。
本発明はまた、CNS障害および精神病性障害の処置または予防のための、特に、哺乳類(例えば、ヒト)などの動物における抑鬱状態の処置または予防におけるおよび/または不安の処置における方法であって、その動物に形態1のマレイン酸オルブピタントの有効量を投与することを含む方法も提供する。上述の方法は、不安、鬱病、心的外傷後ストレス障害、睡眠障害、および嘔吐の処置または予防に特に有用である。
本発明はまた、哺乳類(例えば、ヒト)などの動物におけるCNS障害の処置または予防のための、特に、不安、鬱病、心的外傷後ストレス障害、睡眠障害、および嘔吐の処置または予防のための医薬の製造における形態1のマレイン酸オルブピタントの使用も提供する。
次の実施例は、単に例示するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。以下の手順では、各出発材料の後に、説明について一般に記載する。これは単に熟練した化学者への支援のために記載している。出発材料は、必ずしも記述したバッチから調製したものでなくてよい。
実施例では、特に断りのない限り:
Η核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Bruker社製機器において400MHzまたは700MHzにより記録し、化学シフトは、内部標準として残留溶媒系またはテトラメチルシランを用いてppm(δ)により記録される。分裂パターンは、s,一重線、d,二重線、t,三重線、q,四重線、m,多重線、b,幅広線として示す。示差走査熱量測定(DSC)は、TA Q1000熱量計において実施した。走査速度10℃/分。サンプルサイズは1〜2mgである。
本書に次の略語を用いる:
イソ−プロパノールについてはIPA、分についてはmin、メチルイソ−ブチルケトンについてはMIBK、核磁気共鳴についてはNMR、100万分の1についてはppm、粉末X線回折についてはXRD、重量/重量についてはw/w、ミリリットルについてはml、グラムについてはg、およそについてはca、キログラムについてはkgである。
実施例1:マレイン酸オルブピタント(形態2)の製造
酢酸エチル(5.4リットル)および15%w/w炭酸ナトリウム溶液(5.4リットル)に、{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルアミン−(2R)−2−ヒドロキシブタン二酸(1.8kg)を加え、総ての固体が溶解するまで攪拌した。有機相を分離し、水(5.4リットル)で洗浄した。新鮮な酢酸エチル(6.7リットル)を加え、この溶液を減圧下で5.4リットルまで蒸留した。この溶液を酢酸エチル(3.6リットル)で希釈した。この反応槽を二酸化炭素でパージし、連続した一定の二酸化炭素流を維持した。トリエチルアミン(810ml)を30分かけて加え、酢酸エチル(250ml)ですすいだ。この反応混合物を30分間攪拌した。クロロトリメチルシラン(850ml)を、温度を17℃〜23℃の間に保持するように冷却しながら30分かけて加え、酢酸エチル(250ml)ですすいだ。この反応混合物を30分間攪拌した。ピリジン(720ml)を加え、酢酸エチル(250ml)ですすいだ。塩化チオニル(480ml)を10分かけて加えた後、酢酸エチル(500ml)すすいだ。この反応混合物を二酸化炭素雰囲気下、20℃で16時間攪拌した。28%w/wラセミリンゴ酸溶液(5.3リットル)を加え、この混合物を15分間攪拌した。有機相を分離し、酢酸エチル(1.5リットル)で希釈し、水(2×2.7リットル)および20%w/w第二リン酸カリウム溶液(5.6リットル)で洗浄した。この溶液を減圧下で総容量2.5リットルまで蒸留した。酢酸エチル(5リットル)を加え、この溶液を3リットルまで再蒸留し、{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルカルバミン酸クロリドの溶液を得た。
15%w/w炭酸ナトリウム溶液(4.8リットル)および酢酸エチル(4.8リットル)に、(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン−(2S)−ヒドロキシ(フェニル)エタン酸(1.2kg)を加え、この混合物を固体が溶解するまで攪拌した。有機相を分離し、20%w/w塩化ナトリウム溶液(4リットル)を洗浄した。新鮮な酢酸エチル(4.8リットル)を加え、この(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン溶液を減圧下で容量3リットルまで蒸留した。
{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルカルバミン酸クロリド溶液に、(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン溶液、次いで、酢酸エチル洗液(300ml)を投入した。トリエチルアミン(857g)、次いで酢酸エチル(300ml)を加え、この混合物を還流下で18時間煮沸した。このスラリーを20℃まで冷却し、N−アセチルピペラジン(240g)を加えた。この反応混合物を20℃で30分間攪拌した後、28%w/wラセミリンゴ酸溶液(3.6リットル)を投入した。有機相を分離し、20%w/w塩化ナトリウム溶液(4.8リットル)で洗浄した。酢酸エチル(4.8リットル)を加え、この(2R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−オキソ−1−ピペリジンカルボキサミド溶液を減圧蒸留下で総容量3リットルまで蒸留した。
(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン−(2S)−(アセチルオキシ)(フェニル)エタン酸(1.5kg)をアセトニトリル(11.4リットル)に加え、トリエチルアミン(450g)を加えた。アセトニトリル洗液(250ml)を加え、このスラリーを20℃で30分間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(900g)を加え、この反応物を10℃まで冷却した。この混合物に、温度を15℃より低く保ちながら30分かけてギ酸(396ml)を加えた。アセトニトリル洗液(250ml)を加え、この反応物を20℃まで温めた。この反応混合物に、酢酸エチル中、(2R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−オキソ−1−ピペリジンカルボキサミドの溶液を加え、アセトニトリル(1リットル)ですすいだ。この反応物を16時間20℃で攪拌した。
このスラリーを減圧下で5リットルまで蒸留した。この混合物を酢酸エチル(10リットル)で希釈し、13%w/wアンモニア溶液(2×4リットル)および10%w/w塩化ナトリウム溶液(4リットル)で洗浄した。有機溶液を減圧下で5リットルまで蒸留した。この溶液をIPA(8リットル)で希釈し、減圧下で5リットルまで蒸留した。IPA(8リットル)を追加し、この溶液を再び5リットルまで蒸留した。
IPA(2.5リットル)中、マレイン酸(248.5g)の溶液を加えた。次に、この混合物にマレイン酸オルブピタントA(1g)を播種し、この混合物を1時間熟成させた。イソ−オクタン(10リットル)を30分かけて加え、この混合物をさらに1時間熟成させた。このスラリーを7℃まで冷却し、さらに90分熟成させた。生じた固体を濾過し、IPA/イソ−オクタン(2×3リットルの1:1混合物)で洗浄した。得られた固体を減圧下、40℃で乾燥させ、標題化合物を得た(1.095kg、44%)。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.52-1.53 (d, 3H), 1.68-1.78 (m, 1H), 1.82-1.91 (q, 1H), 1.95-2.05 (m, 1H), 2.16-2.37 (m, 3H), 2.38-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.81-2.87 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.90-2.99 (m, 2H), 3.11-3.18 (dt, 1H), 3.48-3.60 (m, 3H), 3.66-3.69 (d, 1H), 3.89-3.96 (m, 1H), 4.15-4.19 (dd, 1H), 4.33-4.36 (dd , 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.85-6.88 (dd, 1H), 7.27-7.31 (dd, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
(M+H)3135Oの理論値629、実測値629。
実施例1のXRDパターンを図4に開示する。
実施例1のDSCサーモグラムを図5に開示する。
実施例1a 非晶質マレイン酸オルブピタントの製造
塩酸オルブピタント(1.00g)を酢酸エチル(20ml)に懸濁させ、水(10ml)および25%w/wアンモニア(10ml)を加えた。水層を分離し、有機層を10%w/w塩化ナトリウム溶液(2×10ml)で洗浄した。有機溶液を分離し、蒸発乾固させ、イソプロパノール(20ml)を加えた。この溶液を蒸発乾固させた。この材料をイソプロパノール(6ml)で希釈し、イソプロパノール(2.0ml)中マレイン酸(0.174g)の溶液を加えた。イソ−オクタン(総量8ml)を加え、この溶液を一晩攪拌した。この溶液を蒸発させて油状物とした。tert−ブチルメチルエーテル(10ml)を加え、この溶液を蒸発乾固させた。tert−ブチルメチルエーテルの添加と蒸発を計4回繰り返した。最後の蒸発の際に泡沫が生じ、これが固化させて標題化合物を得た。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.68-1.77 (m, 1H), 1.80-1.89 (q, 1H),1.93-2.02 (m, 1H), 2.14-2.37 (m, 3H), 2.38-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.77-2.83 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.90-2.96 (m, 2H), 3.09-3.15 (dt, 1H), 3.45-3.59 (m, 3H), 3.63-3.66 (d, 1H), 3.87-3.94 (m, 1H), 4.14-4.18 (dd, 1H), 4.32-4.36 (dd , 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.85-6.89 (dd, 1H), 7.27-7.31 (dd, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
実施例1b マレイン酸オルブピタントAの製造
方法A
酢酸エチル(93ml)中、塩酸オルブピタント(6.65g)の攪拌スラリーを水(47ml)および880アンモニア水溶液(47ml)で処理した。室温で10分間攪拌した後、有機相を分離し、水(3×47ml)で洗浄した。有機相を蒸発させて白色泡沫(6.323g)とした。この泡沫をTHF(74ml)に溶解させ、この無色透明な溶液をマレイン酸(1.161g)で処理した。この溶液を還流下で1時間加熱した後、この溶液を二等分した。この一方にマレイン酸(290mg)を追加し、この混合物を還流下で加熱した。0.75時間後、イソ−オクタン(37ml)を加え、この混合物を室温まで冷却してやや曇りのある溶液を得た。マレイン酸オルブピタント非晶質実施例1aの少量のサンプルをホットプレート上の顕微鏡スライド上で加熱して褐色融解物を得た。これを冷却すると、結晶化が見られた。この固体をスライドから掻き取った。
顕微鏡スライドから得られた固体を上記の曇りのある溶液に種結晶として用いたところ、すぐに結晶化して粘稠なスラリーが得られた。このスラリーを一晩攪拌した後、約70℃まで加熱した。1時間後、このスラリーを室温まで冷却した後、さらに2時間後に生成物を回収した。1:1 THF/イソ−オクタン(3×5ml)で洗浄し、軽く吸引乾燥した後、室温で真空乾燥させ、固体マレイン酸オルブピタントA(3.782g)を得た。
NMR (CDCl3) δ (ppm) 1.42-1.44 (d, 3H), 1.60-1.70 (m, 1H), 1.84-1.93 (q, 1H), 1.93-2.01 (m, 1H), 2.12-2.15 (d, 1H), 2.21-2.25(d, 1H), 2.30-2.40 (m, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.42-2.51 (m, 3H), 2.73 (s, 3H), 2.72-2.77 (m, 1H), 2.94-3.00 (t, 1H), 3.26-3.32 (t, 1H), 3.36-3.50 (m, 3H), 3.58-3.60 (d, 1H), 4.03-4.10 (m, 1H), 4.19-4.23 (dd, 1H), 4.31-4.34 (dd , 1H), 5.49-5.54 (q, 1H), 6.29 (s, 2H), 6.80-6.86 (m, 2H), 7.15-7.19 (dd, 1H), 7.55 (s, 2H), 7.78 (s, 1H).
方法B
酢酸エチル(270リットル)および15%w/w炭酸ナトリウム溶液(310kg)に、{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルアミン−(2R)−2−ヒドロキシブタン二酸(90kg)を加え、総ての固体が溶解するまで攪拌した。有機相を分離し、水(270リットル)で洗浄した。新鮮な酢酸エチル(336リットル)を加え、この溶液を減圧下でおよそ270リットルまで蒸留した。酢酸エチル(336リットル)を追加し、この溶液を減圧下でおよそ270リットルまで蒸留した。
この溶液を酢酸エチル(180リットル)で希釈した。この反応槽を二酸化炭素でパージし、連続した一定の二酸化炭素流を維持した。トリエチルアミン(29.8kg)をおよそ30分かけて加え、酢酸エチル(15リットル)ですすいだ。この反応混合物をおよそ30分間攪拌した。クロロトリメチルシラン(36.2kg)を、温度をおよそ20℃に保持するように冷却しながらおよそ30分かけて加え、酢酸エチル(15リットル)ですすいだ。この反応混合物をおよそ30分間攪拌した。ピリジン(35.2kg)を加え、酢酸エチル(30リットル)ですすいだ。塩化チオニル(39.1kg)を加えた後、酢酸エチル(30リットル)ですすいだ。この反応混合物を、二酸化炭素雰囲気下、およそ20℃でおよそ16時間攪拌した。
28%w/wラセミリンゴ酸溶液(302kg)を加え、この混合物をおよそ15分間攪拌した。有機相を分離し、酢酸エチル(90リットル)で希釈し、水(2×135リットル)および20%w/w第二リン酸カリウム溶液(316kg)で洗浄した。この溶液を減圧下で総容量およそ150リットルまで蒸留した。酢酸エチル(300リットル)を加え、この溶液をおよそ150リットルまで再蒸留し、{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルカルバミン酸クロリドの溶液を得た。
酢酸エチル(240リットル)をおよそ−10℃まで冷却し、(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン−(2S)−ヒドロキシ(フェニル)エタン酸(60kg)を投入した。このスラリーをおよそ0℃まで温め、15%w/w炭酸ナトリウム溶液(275kg)を加えた。この混合物を総ての固体が溶解するまで攪拌した。有機相を分離し、20%w/w塩化ナトリウム溶液(274kg)で洗浄した。新鮮な酢酸エチル(240リットル)を加え、(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン溶液を減圧下で容量およそ180リットルまで蒸留した。
(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン溶液に{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルカルバミン酸クロリド溶液、次いで酢酸エチル洗液(60リットル)を投入した。トリエチルアミン(43kg)、次いで酢酸エチル(12リットル)を加え、この混合物を還流下で計およそ23時間煮沸した。このスラリーをおよそ20℃まで冷却し、N−アセチルピペラジン(12kg)および酢酸エチル(12リットル)を加えた。この反応混合物をおよそ30分攪拌した後、28%w/wラセミリンゴ酸溶液(202kg)を投入した。有機相を分離し、20%w/w塩化ナトリウム溶液(274リットル)で洗浄した。酢酸エチル(240リットル)を加え、(2R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−オキソ−1−ピペリジンカルボキサミド溶液を減圧蒸留下で総容量およそ180リットルまで蒸留した。
(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン−(2S)−(アセチルオキシ)(フェニル)エタン酸(75kg)をアセトニトリル(570リットル)に加え、トリエチルアミン(22.7kg)を加えた。アセトニトリル洗液(15リットル)を加え、このスラリーをおよそ20℃でおよそ30分間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(45kg)を加え、この反応をおよそ20℃まで冷却した。この混合物にギ酸(24.2kg)を、温度を15℃より低く保ちながらおよそ2時間かけて加えた。アセトニトリル洗液(15リットル)を加え、この反応物をおよそ20℃まで温めた。この反応混合物に、酢酸エチル中、(2R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−オキソ−1−ピペリジンカルボキサミドの溶液を加え、アセトニトリル(60リットル)ですすいだ。この反応物をおよそ20℃でおよそ32時間攪拌した。
このスラリーを減圧下でおよそ300リットルまで蒸留した。この混合物を酢酸エチル(600リットル)で希釈し、13%w/wアンモニア溶液(228kgおよび221kg)、次いで10%w/w塩化ナトリウム溶液(256kg)で洗浄した。
有機溶液を減圧下でおよそ300リットルまで蒸留した。この溶液をIPA(480リットル)で希釈し、減圧下でおよそ300リットルまで蒸留した。IPA(480リットル)を追加し、この溶液をおよそ300リットルまで再び蒸留した。この溶液をIPA(80リットル)で希釈した。IPA(150リットル)中、マレイン酸(16.4kg)の溶液を加え、さらにIPA(6リットル)ですすいだ。次いで、この混合物に形態2のマレイン酸オルブピタント(60g)を播種し、この混合物をおよそ2.5時間熟成させた。イソ−オクタン(510リットル)をおよそ50分かけて加え、この混合物をさらにおよそ1時間熟成させた。このスラリーをおよそ5〜10℃まで冷却し、さらにおよそ90分間熟成させた。生じた固体を濾過し、IPA/イソ−オクタン1:1混合物(2×180リットル)で洗浄した。得られた固体を減圧下50℃で乾燥させ、87.0kgの(2R,4S)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−[(8aS)−6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−1−ピペリジンカルボキサミドマレーエートと(2R,4R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−[(8aS)−6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−1−ピペリジンカルボキサミドマレエートの63.8:36.6混合物を得た。この固体1.00kgをMIBK(8L)でスラリーとし、20〜25℃で23時間30分攪拌した。次に、このスラリーを真空下で濾過した。濾液を容量およそ2.0リットルまで真空濃縮した(35mbar、温度<45℃に保持)。次に、2−メチルテトラヒドロフラン(9L)を、添加中、温度を45±5℃に保ちながら加えた。この溶液を完全に溶解するよう65〜70℃まで加熱した後、40〜45℃まで冷却し、その後、マレイン酸オルブピタントA(0.635g)を播種した。このスラリーをおよそ2時間かけて20〜25℃まで冷却した後、この温度でおよそ15.5時間攪拌した。この生成物を真空濾過により回収し、濾過ケーキを2Me−THF/MIBK(6:1、2×1.27L)で洗浄した後、真空下およそ50℃で乾燥させ、500gのマレイン酸オルブピタントAを得た。DSCによれば、112℃で融解開始。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.68-1.78 (m, 1H), 1.79-1.88 (q, 1H),1.92-2.02 (m, 1H), 2.14-2.37 (m, 3H), 2.40-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.76-2.84 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.88-2.96 (m, 2H), 3.08-3.15 (dt, 1H), 3.43-3.59 (m, 3H), 3.62-3.65 (d, 1H), 3.86-3.93 (m, 1H), 4.14-4.18 (dd, 1H), 4.32-4.36 (dd , 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.85-6.88 (dd, 1H), 7.27-7.30 (dd, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
マレイン酸オルブピタントAは結晶度が中程度の生成物である。形態2のマレイン酸オルブピタントとマレイン酸オルブピタント溶媒和形の種々の混合物である。
実施例2:形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
酢酸エチル(200ml)中、{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}メチルアミンと(2R)−2−ヒドロキシブタン二酸(67.5g)の混合物を、水(200ml)中、炭酸ナトリウム(26g)の溶液で処理した。この混合物を総ての固体が溶解するまで攪拌した。有機層を分離し、水(200ml)で洗浄した。有機相をさらに酢酸エチル(250ml)で希釈した後、250mlまで真空濃縮した。次に、有機相をさらに酢酸エチル(250ml)で希釈した後、250mlまで再び真空濃縮した。
この溶液をフラスコに移し、酢酸エチル(2×5ml)で洗浄した後、このフラスコを二酸化炭素流でフラッシュした。次に、このフラスコにトリエチルアミン(30.5ml)を6分かけて投入した。36分後、塩化トリメチルシリル(32ml)を29分かけて加えた。さらに50分後、ピリジン(27ml)を1分かけて加えた。さらに8分後、塩化チオニル(18ml)を4分かけて加えた。この混合物を二酸化炭素雰囲気下、周囲温度で一晩攪拌した。この反応混合物を、氷浴冷却しながら、水(100ml)中、リンゴ酸(28g)の溶液で10分かけて処理した。15分間攪拌した後、水相を分離した。有機相を水(100ml)、次いで水(150ml)中、炭酸ナトリウム(19.5g)の溶液で洗浄した。有機相をさらに酢酸エチル(150ml)で希釈し、125mlまで真空濃縮した。酢酸エチル(150ml)を追加した後、この溶液を125mlまで再濃縮した(溶液A)。
酢酸エチル(200ml)、水(200ml)および炭酸ナトリウム(26g)の攪拌混合物に、(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノン−(2S)−ヒドロキシ(フェニル)エタン酸(50g)を加えた。透明な溶液が生じたところで有機相を分離し、水(200ml)中、塩化ナトリウム(40g)の溶液で洗浄した。有機相をさらに酢酸エチル(200ml)で希釈し、125mlまで真空濃縮した(溶液B)。
溶液Bをトリエチルアミン(49ml)で処理した後、溶液Aを加え、酢酸エチル(2×2ml)で洗浄した。この混合物をおよそ76℃まで加熱した。およそ18時間後、この混合物をN−アセチルピペラジン(10g)で処理し、酢酸エチル(2×2ml)で洗浄した。20分間攪拌した後、水(150ml)中、リンゴ酸(42g)の溶液を加えた。5分間攪拌した後、有機相を分離し、水(200ml)中、塩化ナトリウム(40g)の溶液で洗浄した。有機相をアセトニトリル(200ml)で希釈し、125mlまで真空濃縮した。アセトニトリル(200ml)を追加し、この溶液を50mlまで真空濃縮した(溶液C)。
窒素下、アセトニトリル(250ml)およびトリエチルアミン(13ml)中、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン−(2S)−(アセチルオキシ)(フェニル)エタン酸(31.25g)の攪拌スラリーに、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(18.75g)を加えた。この混合物を10℃より低く冷却し、15℃より低い温度にえギ酸(8.25ml)で処理した。溶液Cの一部(62g)を10分かけて加え、この混合物を周囲温度まで温めた。およそ24時間後、この反応混合物をおよそ150mlまで真空濃縮した。酢酸エチル(225ml)を加え、この溶液を13%w/vアンモニア水溶液(2×100ml)および10%w/v塩化ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄した。有機相をおよそ125mlまで真空濃縮し、イソ−プロパノール(200ml)で希釈した。この混合物をおよそ120mlまで真空濃縮した。イソ−プロパノール(200ml)を追加し、濃縮を繰り返した。この濃縮物をイソ−プロパノールで希釈し、総容量125mlとした(溶液D)。
溶液Dの一部(25ml)をフラスコに投入し、IPA(10.3ml)で希釈した。この溶液をIPA(9.1ml)中、マレイン酸(1.237g)の溶液で5分かけて処理し、IPA(1.2ml)で洗浄した。この溶液をおよそ60℃まで温め、イソ−オクタン(41.3ml)で処理した。この混合物をおよそ49℃まで冷却し、形態1のマレイン酸オルブピタント(実施例5に従って製造されたもの10mg)を播種した。この混合物をおよそ35℃まで冷却し、一晩攪拌した。このスラリーをおよそ7℃まで冷却した。さらに2.5時間後、生成物を真空濾過により回収した。ベッドを1:1のIPA/イソ−オクタン(2×10ml)で洗浄し、軽く吸引乾燥した後、固体をおよそ50℃で真空乾燥させ、形態1のマレイン酸オルブピタントを得た。収量:2.886g。融点183〜185℃(Electrothermal IA9000シリーズ融点装置を用いて測定。値は補正していない)。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.67-1.77 (m, 1H), 1.78-1.87 (q, 1H), 1.91-2.01 (m, 1H), 2.13-2.22 (m, 2H), 2.25-2.34 (m, 1H) 2.36-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.74-2.80 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.86-2.96 (m, 2H), 3.06-3.13 (dt, 1H), 3.41-3.59 (m, 3H), 3.61-3.64 (d, 1H), 3.84-3.91 (m, 1H), 4.13-4.18 (dd, 1H), 4.32-4.36 (dd , 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.86-6.89 (dd, 1H), 7.27-7.30 (dd, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
実施例3:形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
イソ−オクタン(10ml)中、マレイン酸オルブピタントA実施例1b方法A(500mgのスラリーを98〜99℃(還流)で一晩攪拌した。このスラリーを周囲温度まで冷却した。生成物を真空濾過により回収し、イソ−オクタンで洗浄し、軽く脱液し(deliquored)た後、およそ50℃で真空乾燥させ、形態1のマレイン酸オルブピタントを得た。収量:365mg。分解を伴った融解の開始=181℃(DSCによる)。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.67-1.77 (m, 1H), 1.78-1.87 (q, 1H), 1.91-2.01 (m, 1H), 2.13-2.22 (m, 2H), 2.25-2.34 (m, 1H) 2.36-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.74-2.80 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.86-2.96 (m, 2H), 3.06-3.13 (dt, 1H), 3.41-3.59 (m, 3H), 3.61-3.64 (d, 1H), 3.84-3.91 (m, 1H), 4.13-4.18 (dd, 1H), 4.32-4.36 (dd , 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.86-6.89 (dd, 1H), 7.27-7.30 (dd, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
実施例4:形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
実施例1(1.00kg)をメチルイソ−ブチルケトン(MIBK)(9.0L)に溶解させ、50〜55℃まで温めた。この溶液を清浄な温かい容器中へ濾過し、MIBK(1.0L)を通して洗浄した。この溶液を70〜75℃まで再加熱し、イソ−オクタン(5L)を40分かけて加えた。この溶液を55〜57℃まで冷却し、マレイン酸オルブピタント(形態1の種結晶、10g)を加えた。1.5時間攪拌した後、このスラリーを23〜27℃まで冷却し、イソ−オクタン(5.0L)を追加した。このスラリーを23〜27℃で16時間攪拌し、生成物を濾過により単離し、イソ−オクタン(1L)とMIBK(1L)の混合物で洗浄した。この固体を真空炉にて50℃で乾燥させ、形態1のマレイン酸オルブピタント(908g、90.8%th)を得た。分解を伴った融解の開始=186℃(DSCよる)。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.52 (d, 3H), 1.69-1.76 (m, 1H), 1.84 (q, 1H), 1.93-2.01 (m, 1H), 2.13-2.18 (m, 1H), 2.19-2.24 (m, 1H), 2.27-2.33(m, 1H), 2.37-2.49 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.77 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.87-2.97 (m, 2H), 3.11 (dt, 1H), 3.41-3.48 (m, 1H), 3.50 (d, 1H), 3.56 (dt, 1H), 3.62 (d, 1H), 3.86-3.92 (m, 1H), 4.15 (dd, 1H), 4.34 (dd , 1H), 5.42 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.78 (dt, 1H), 6.87 (dd, 1H), 7.28 (dd, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.87 (s, 1H).
HRMS C3135の理論値629.2721、実測値629.2770。
3135の分析値:C、56.5、H、7.5、F、5.3、N、17.9、実測値:C,56.5、H,7.4、F,5.1、N,18.0。
実施例5:形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
(2R,4S)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−[(8aS)−6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−1−ピペリジンカルボキサミド(10.01g)および(2R,4R)−N−{(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−4−[(8aS)−6−オキソヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]−1−ピペリジンカルボキサミド(4.27g)を含有するIPA溶液(計70ml)をIPA(23.8ml)で希釈した。IPA(21ml)中、マレイン酸(2.85g)を加え、IPA(2.8ml)で洗浄し、マレイン酸オルブピタントA(10mg)を播種した。このスラリーを1時間攪拌し、イソオクタン(95ml)を15分かけて滴下し、このスラリーをさらに1時間攪拌した。この混合物を7〜10℃まで冷却し、濾過し、IPAとイソオクタンとの1:1混合物で洗浄し、約50℃で真空乾燥させた。収量10.88g。このうち2.0gをIPA(20ml)に溶解させ、加熱して無色透明な溶液を得、約50℃まで冷却し、播種し(10mgの実施例3 形態1の)、その後、冷却した。これにより極めて粘稠な攪拌できないスラリーが得られ、これを再加熱して溶液を得た。イソオクタン(20ml)を60℃で加え、約50℃まで冷却し、再播種した(10mg 実施例3 形態1の)。この曇りのある溶液を一晩約50℃で攪拌し、約20℃まで冷却した。5時間後、この固体を真空濾過により回収し、IPAとイソ−オクタンの1:1混合物(2×2ml、2×1ml)で洗浄し、50℃で真空乾燥させた。収量1.546g。分解を伴った融解の開始=183℃(DSCによる)
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.67-1.77 (m, 1H), 1.79-1.87 (q, 1H), 1.91-2.01 (m, 1H), 2.14-2.37 (m, 3H), 2.39-2.50 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.73-2.79 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.86-2.96 (m, 2H), 3.06-3.13 (dt, 1H), 3.40-3.58 (m, 3H), 3.60-3.63 (d, 1H), 3.84-3.91 (m, 1H), 4.13-4.17 (dd, 1H), 4.32-4.36 (dd, 1H), 5.40-5.45 (q, 1H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.86-6.89 (dd, 1H), 7.27-7.30 (dd, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.88 (s, 1H).
実施例6 形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
マレイン酸オルブピタントA(25Kg)を、およそ70℃まで温めながらメチルイソ−ブチルケトン(MIBK)(100Kg)に溶解させた。この溶液を、フィルターを通して清浄な温かい容器に入れ、工程配管を温MIBK(20Kg)を通して洗浄した。得られたMIBK溶液をおよそ70℃まで再加熱した。濾過したイソ−オクタン(10.4Kg)をおよそ70℃で17分かけて加えた。この溶液をおよそ60℃まで冷却し、予め作製しておいた、イソ−オクタン(0.7Kg)中、形態1のマレイン酸オルブピタントのスラリー(実施例4に従って製造したもの0.158Kg)を用いて播種した後、その播種容器をイソ−オクタン(1.4Kg)で洗浄し、およそ60℃でおよそ1時間攪拌した。濾過したイソ−オクタン(17.2Kg)をおよそ80分かけて追加した後、およそ30分間攪拌した。濾過したイソ−オクタン(17.3Kg)をおよそ1.5時間かけて追加し、得られたスラリーをおよそ0.5時間攪拌した。濾過したイソ−オクタン(6.9Kg)を0.5時間かけて追加した。さらにおよそ15時間攪拌した後、イソ−オクタン(103.5Kg)をおよそ2時間かけて追加し、このスラリーをおよそ1時間およそ60℃で攪拌した。このスラリーをおよそ26℃まで2時間かけて冷却した。およそ26℃でおよそ11.5時間攪拌した後、生成物を真空濾過により回収した。濾過ケーキを濾過したMIBK−イソ−オクタン(洗浄ごとにMIBK 20Kgとイソ−オクタン25.9Kgから作製)で2回洗浄し、脱液した後、真空炉にておよそ50℃で乾燥させ、標題化合物(21.5Kg、86%)を得た。分解を伴った融解の開始=185℃(DSCによる)。
NMR (CD3OD) δ(ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.68-1.78 (m, 1H), 1.85-1.93 (q, 1H), 1.97-2.07 (m, 1H), 2.18-2.37 (m, 3H), 2.40-2.48 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.83-2.88 (t, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.91-3.01 (m, 2H), 3.13-3.21 (dt, 1H), 3.51-3.59 (m, 3H), 3.68-3.71 (d, 1H), 3.92-3.99 (m, 1H), 4.15-4.19 (dd, 1H), 4.34-4.37 (dd , 1H), 5.40-5.46 (q, 1H), 6.25 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1H), 6.85-6.88 (dd, 1H), 7.27-7.31 (dd, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.87 (s, 1H).
実施例7 形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
実施例1b 方法B(12kg)を、メチルイソ−ブチルケトン(MIBK)(およそ60.4L)に、70〜75℃まで温めることにより溶解させた。この溶液を清浄な温かい容器中に濾過し、温MIBK(およそ12L)を通して洗浄した。この溶液を70〜75℃まで再加熱して結晶性物質を溶解させた。イソ−オクタン(およそ10kg)を、70〜75℃に保ちながらおよそ10分かけて加えた。この溶液をおよそ60℃まで冷却し、播種し(0.24L濾過済みイソ−オクタン中でスラリーとした形態1の種結晶およそ24g)、およそ60℃でおよそ0.5時間保持した。イソ−オクタン(64.8kg)を、温度をおよそ60℃に保ちながらおよそ3時間かけて加えた。およそ60℃でおよそ63分熟成させた後、このスラリーをおよそ2時間かけておよそ25℃まで冷却した。さらにおよそ1時間熟成させた後、生成物を濾過により回収した。ベッドをまず濾過した2:3のMIBK/イソ−オクタン(1×57L)、次に無希釈のイソ−オクタン(1×57L)で洗浄し、吸引乾燥した後、45〜55℃で乾燥させた。収量93.8%th。分解を伴った融解の開始=185℃(DSCによる)。
NMR (CD3OD) δ(ppm) 1.52-1.54 (d, 3H), 1.72-1.78 (m, 1H), 1.83-1.90 (q, 1H), 1.96-2.03 (m, 1H), 2.17-2.19 (dd, 1H), 2.22-2.25 (d, 1H), 2.28-2.36 (m, 1H), 2.39-2.51 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.77-2.81 (t, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.90-2.98 (m, 2H), 3.10-3.16 (dt, 1H), 3.44-3.48 (m, 1H), 3.52-3.55 (m, 1H), 3.57-3.61 (m, 1H), 3.64-3.66 (d, 1H), 3.89-3.94 (m, 1H), 4.16-4.19 (dd, 1H), 4.35-4.38 (dd , 1H), 5.43-5.46 (q, 1H), 6.28 (s, 2H), 6.79-6.82 (dt, 1H), 6.87-6.90 (dd, 1H), 7.29-7.32 (dd, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.89 (s, 1H).
実施例8 形態1のマレイン酸オルブピタントの製造
マレイン酸オルブピタントA(550g)をメチルイソ−ブチルケトン(MIBK)(2.76L)に溶解させ、70〜75℃まで温めた。この溶液を清浄な温かい容器中に濾過し、MIBK(0.55L)を通して洗浄した。この溶液を70〜75℃で再加熱し、イソオクタン(0.33L)を9分かけて加えた。この内容物を、完全な溶液となるよう70〜75℃で保持した。この溶液を60〜65℃まで冷却し、マレイン酸オルブピタント(形態1の種結晶、実施例4に従って製造したもの3.47g)を加え、この内容物を57〜63℃で1時間攪拌した。イソオクタン(1.32L)を、温度を57〜63℃に保ちながら3時間45分かけて追加した。このスラリーを57〜63℃で17.5時間攪拌した。このスラリーにイソオクタン(3.31L)を、温度を57〜63℃に保ちながら2時間かけて追加し、この混合物を1時間攪拌した。このスラリーを22〜28℃まで2時間かけて冷却し、1時間攪拌した。生成物を濾過により単離し、イソオクタン(0.83L)とMIBK(0.55L)の混合物で2回洗浄した。この固体を真空炉にて50℃で乾燥させ、形態1のマレイン酸オルブピタント(519g、94.3%th)を得た。分解を伴った融解の開始=185℃(DSCによる)。
NMR (CD3OD) δ (ppm) 1.51-1.53 (d, 3H), 1.68-1.77 (m, 1 H), 1.80-1.89 (q, 1 H), 1.94-2.03 (m, 1 H), 2.15-2.37 (m, 3H), 2.38-2.51 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.78-2.84 (t, 1 H), 2.83 (s, 3H), 2.90-2.96 (m, 2H), 3.09-3.16 (dt, 1 H), 3.46-3.59 (m, 3H), 3.64-3.67 (d, 1 H), 3.87-3.95 (m, 1 H), 4.14-4.18 (dd, 1 H), 4.32-4.36 (dd , 1 H), 5.40-5.45 (q, 1 H), 6.26 (s, 2H), 6.76-6.81 (dt, 1 H), 6.85-6.88 (dd, 1 H), 7.27-7.31 (dd, 1 H), 7.70 (s, 2H), 7.88 (s, 1 H).
粉末X線回折(XRD)
XRDパターンは、PANalytical社製X’−Pert Pro粉末回折計モデルPW3040/60においてモノクロメーターを備えたX’Celerator検出器を使用し、銅KαX線を用いて決定した。取得条件は以下であった:発生電圧:40kV、発生電流:45mA、開始角度:2.0°2θ、終了角度:40.0°2θ、ステップサイズ:0.0167°2θ、1ステップ当たりの時間:31.75秒。
数mgの実施例5をシリコンウエハー(ゼロバックグラウンド)プレート上に載せることによりサンプルを調製し、粉末の薄層とした。
そのパターンを図1に示している。
形態1のマレイン酸オルブピタントは、7.3±0.1、7.5±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、16.5±0.1°における特徴的な2θ角度ピークによって同定することができ、そしてそれらの値はそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.1、7.0、および5.4オングストローム(Å)に対応する。
形態1のマレイン酸オルブピタントは、一般に、本質的に次の位置7.3±0.1、7.5±0.1、10.7±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、15.0±0.1、15.3±0.1、16.5±0.1、17.0±0.1、17.5±0.1、19.3±0.1、19.6±0.1、20.1±0.1、20.3±0.1、20.9±0.1、21.1±0.1、21.8±0.1、22.6±0.1°に2θ角度ピークを示し、それらの値はそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.3、8.1、7.0、5.9、5.8、5.4、5.2、5.1、4.6、4.5、4.4、4.4、4.3、4.2、4.1、3.9オングストローム(Å)に対応する。
熱分析
示差走査熱量測定(DSC)は、TA Q1000熱量計において実施した。実施例6のサンプルをアルミニウムパンに計量し、その上にパンの蓋を載せ、パンを密閉しないで軽く圧着した。走査速度10℃/分。サンプルサイズ1〜2mg。マレイン酸オルブピタント形態1のサーモグラムを図2に示す。
DSCデータを記録する場合には、事象の開始またはピークの温度を記録することができる。電流充電時には、開始温度だけを記録する。開始温度は、主要な事象の接線とベースラインとの交点である。
開始温度185℃でのややシャープな非対称的融解吸熱は分解を伴った。
融解が分解を伴う場合には、同じ材料の異なるバッチで開始融解温度に小さな変動が観測され得ることは当業者ならば十分に理解するであろう。
固体核磁気共鳴
図3の13C固体NMRデータは、13C観測のために周波数90.55MHzで作動するBruker分光計を使用して取得した。4−mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを使用した。実施例4をジルコニアローターにゆっくりと充填し、温度296Kで、10kHzで回転させた。ランプド交差分極およびTOSS(サイドバンド完全抑制)パルスシーケンスを用いてデータを得た。プロトンデカップリングは、RFパワー100kHzでSPINAL64デカップリングシーケンスを用いて行った。特徴的な13C NMRピーク位置は、0ppmのテトラメチルシランと比較して100万分の1(ppm)周波数で記録しており、機器変動および較正により精度は+/−0.3ppmである。
医薬組成物
マレイン酸オルブピタントの形態1は、必ずしもそうではないが、通常は、患者への投与の前に医薬組成物へと処方される。一つの態様において、本発明は、マレイン酸オルブピタント形態1を含んでなる医薬組成物を示す。
マレイン酸オルブピタントの形態1の錠剤を、経口投与する有効成分の即時放出を提供する、10mg、30mg、50mg、および60mgのオルブピタントを含有する白色〜灰白色の円形フィルムコート錠として処方した。賦形剤のリストと錠剤の定量組成を以下の表1に記録する。
表1 錠剤マレイン酸オルブピタントの組成
Figure 2014205688
マレイン酸オルブピタント錠剤、10mg、30mg、50mg、および60mgを、湿式造粒工程、乾式混合工程、打錠工程、およびフィルムコーティング工程を用いて製造した。原体、ラクトース一水和物、結晶セルロース、およびクロスカルメロースナトリウムをふるいにかけ、高剪断混合造粒機に入れておよそ5分間乾式混合した。乾式混合した原体、ラクトース一水和物、結晶セルロース、およびクロスカルメロースナトリウムに造粒水を噴霧した。湿った顆粒を流動層乾燥機に入れておよそ65℃でおよそ45分間(<2%LOD)乾燥させ、コニカルミル(ふるいサイズ813μm)を用いて粉砕し、ビン型混合機に入れてラクトース一水和物、結晶セルロース、およびクロスカルメロースナトリウムとおよそ20分間混合した。滑沢のためにステアリン酸マグネシウムをこのビン型混合機に添加し、この混合物をおよそ3分間混合した。
この混合物を、好適な回転式打錠機を使用して圧縮してコーティングしない錠剤を得た。OpadryWhite OY−S−28876を精製水および調製したフィルムコーティング懸濁液とともに攪拌しながら混合容器に投入した。この錠剤を好適なパンコーティング機に入れてフィルムコーティングした(およそ3%の重量増加)。

Claims (12)

  1. 図1と実質的に同じである粉末X線回折(XRD)パターンを有することを特徴とする無水結晶性マレイン酸オルブピタントであり、前記XRDパターンが2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる、無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  2. 2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて回折計により得られる粉末X線回折(XRD)パターンを有することをさらに特徴とし、前記XRDパターンが本質的に7.3±0.1、7.5±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、16.5±0.1°に2θ角度ピークを含み、それらの値がそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.1、7.0、および5.4オングストローム(Å)に対応する、請求項1に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  3. 2θ角度により表され、かつ銅KαX線を用いて得られるXRDパターンを有することをさらに特徴とし、前記XRDパターンが本質的に次の位置7.3±0.1、7.5±0.1、10.7±0.1、10.9±0.1、12.7±0.1、15.0±0.1、15.3±0.1、16.5±0.1、17.0±0.1、17.5±0.1、19.3±0.1、19.6±0.1、20.1±0.1、20.3±0.1、20.9±0.1、21.1+0.1、21.8±0.1、22.6±0.1°に2θ角度ピークを含み、それらの値がそれぞれd−格子面間隔12.2、11.8、8.3、8.1、7.0、5.9、5.8、5.4、5.2、5.1、4.6、4.5、4.4、4.4、4.3、4.2、4.1、3.9オングストローム(Å)に対応する、請求項1または2に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  4. 図3と実質的に同じである13C固体核磁気共鳴(固体NMR)スペクトルを有することを特徴とする無水結晶性マレイン酸オルブピタントであり、前記固体NMRが、分光計において4mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを温度296K、回転速度10kHzで使用し、13C観測のために周波数90.55MHzで作動して得られる、無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  5. 4mm Bruker HFX MAS(マジック角回転)プローブを温度296K、回転速度10kHzで使用し13C観測のために周波数90.55MHzで作動する分光計を使用して得られる固体NMRスペクトルを有することをさらに特徴とし、前記固体NMRが173.6±0.3、172.6±0.3、165.8±0.3、164.0±0.3、162.6±0.3、160.1±0.3、146.5±0.3、140.4±0.3、136.5±0.3、132.4±0.3、131.7±0.3、129.3±0.3、127.6±0.3、126.5±0.3、121.8±0.3、114.7±0.3、114.2±0.3、64.6±0.3、57.0±0.3、56.5±0.3、52.8±0.3、51.2±0.3、48.1±0.3、43.7±0.3、36.6±0.3、30.2±0.3、24.0±0.3、22.9±0.3、18.7±0.3、15.9±0.3ppmの化学シフトを含む、請求項4に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)を含んでなる、医薬組成物。
  7. 1以上の薬学上許容される担体または希釈剤をさらに含んでなる、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. 治療に用いるための、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)。
  9. 中枢神経系障害の処置または予防のための方法であり、哺乳類に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の有効量を投与することを含む、方法。
  10. 前記中枢神経系障害が、鬱病、不安、心的外傷後ストレス障害、嘔吐、および/または睡眠障害である、請求項9に記載の処置または予防のための方法。
  11. 中枢神経系疾患の処置または予防のための医薬の製造における、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の使用。
  12. 鬱病、不安、心的外傷後ストレス障害、嘔吐、および/または睡眠障害の処置または予防のための医薬の製造における、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無水結晶性マレイン酸オルブピタント(形態1)の使用。
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