JP2014205504A - 袋状容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋状容器における液ダレを防止するとともに密封性を高める。
【解決手段】袋状容器1の袋部10に吐出部20を設ける。袋部10内の貯液室19と吐出部20内の吐出路29とを逆止弁3にて仕切る。逆止弁3の硬質の第1隔壁30の上面に柔軟な第2隔壁40を重ね、第2隔壁40の外端部42を第1隔壁30に対して固定し、第2隔壁40の外端部42より内側部分41の上面にて、吐出路29の底面を画成する。第1隔壁30には、貯液室19に連なる連通口39を形成する。第2隔壁40には、非覆部49を設け、非覆部49を通して第1隔壁30の一部33を吐出路29に露出させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、液状の流動体を収容するための袋状の容器に関し、特に上記液状流動体を密封して収容するのに好適な袋状容器に関する。
例えば、特許文献1に記載の容器には、上端部の吐出部の内部に逆止弁が設けられている。この逆止弁は、2枚の膜にて構成されている。これら2枚の膜は、長円状になっており、互いに上下に重ねられ、かつ周縁部どうしが全周にわたって接合されている。下側の膜の長手方向の基端部には、容器内に連なる穴が形成されている。2枚の膜からなる逆止弁の長手方向の先端部は、容器の外に突出されている。内容液の使用を開始する際、つまり容器から内容液を最初に吐出する際、予め逆止弁の上記先端部を切断する。これによって、2枚の膜の切り口どうしの間に開口が形成される。その後、容器を傾けると、容器内の内容液が、上記穴から2枚の膜どうしの間の吐出流路に入り込み、この吐出流路を通って上記切り口から吐出される。容器を直立姿勢に戻すと、内容液の吐出が止まる。そして、内容液の一部が吐出流路内に残留する。この残留液の表面張力によって2枚の膜どうしを粘着させることで、外部の空気が吐出流路から容器内に侵入するのを防止している。
特開2011−73771号公報
上掲特許文献1の容器は、内容液の吐出操作を終えたとき、2枚の膜の先端の切り口から液ダレが起きやすい。また、2枚の膜どうし間の残留液の表面張力だけでは空気の逆流を必ずしも阻止しきれず、密封性が十分でない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、液状流動体を吐出可能に貯める袋状容器であって、膨縮可能な貯液室を有する袋部と、前記袋部の上端部に設けられ、内部には吐出路が形成された吐出部と、硬質の第1隔壁及び柔軟な第2隔壁を有して、前記貯液室と前記吐出路とを仕切る逆止弁と、を備え、前記第1隔壁には、前記貯液室に連なる連通口が形成され、前記第2隔壁が、前記第1隔壁の上面に重ねられ、かつ前記第2隔壁の外端部が前記第1隔壁に対して固定され、かつ前記第2隔壁の前記外端部より内側の部分が、前記吐出路の底面を画成するとともに前記第1隔壁との対向方向に膨縮するように弾性変形可能かつ前記連通口を開閉可能であり、さらに、前記第2隔壁には、前記第1隔壁の一部を前記吐出路に露出させる非覆部が設けられていることを特徴とする。
この袋状容器によれば、液状流動体の吐出操作時には、第2隔壁の前記内側部分が第1隔壁から離れる向きに膨張変形することで、連通口が開き、ひいては逆止弁が開く。液状流動体は、貯液室、連通口、第1、第2隔壁どうし間の連通路、非覆部、及び吐出路を順次経て、吐出路の先端の吐出口から外部に吐出される。液状流動体の吐出操作を終えると、第1、第2隔壁どうし間の液状流動体が連通口から貯液室に戻ることで、第2隔壁の前記内側部分が第1隔壁に向かって萎むように収縮変形する。これに伴なって、吐出路の内容積が吐出操作時よりも増大する。したがって、液状流動体の液面が吐出口(吐出路の先端開口)から吐出路の内部に引っ込む。これによって、吐出口から液ダレが起きるのを防止できる。
また、吐出操作の終了後は、第1、第2隔壁どうしの間に液状流動体が薄い膜状になって残留するだけでなく、逆止弁が閉まることで、吐出路にも液状流動体が残留する。第1、第2隔壁どうし間の残留液状流動体は、表面張力によって第1、第2隔壁どうしを粘着させてシールする。吐出路の残留液状流動体は、第2隔壁の上面及び非覆部を覆うことで、逆止弁を外部の空気から隔てるバリア層となる。加えて、吐出路の残留液状流動体は、その重みによって第2隔壁を第1隔壁に向けて押さえ付ける。したがって、本発明の袋状容器によれば、第1、第2隔壁どうし間の残留液状流動体の表面張力によるシール機能に加えて、吐出路内の残留液状流動体のバリア機能及び重みによっても、外部の空気が逆止弁を逆流するのを防止でき、ひいては上記空気が貯液室に侵入するのを防止することができる。この結果、袋状容器の密封性を高めることができる。
前記吐出路が、前記第2隔壁の前記内側部分に面する底路部分と、前記底路部分の上部に連なるとともに前記第2隔壁の前記内側部分の面積よりも小さい流路断面積の先端路部分とを含み、前記先端路部分における前記底路部分とは反対側の先端が開口されて吐出口を構成していることが好ましい。
これによって、液状流動体の吐出操作終了時における第2隔壁の収縮変形量が小さくても、液状流動体の液面の引っ込み量を大きくすることができる。したがって、液ダレを確実に防止することができる。
前記第2隔壁が、長手方向に長く、前記長手方向と直交する幅方向に短い形状であり、かつ前記長手方向の両側の外端部が前記第1隔壁に対して固定されており、前記第1隔壁の一部が、前記第2隔壁の前記幅方向の外側にはみ出して前記吐出路に露出していることが好ましい。これによって、第1、第2隔壁間の連通路と吐出路との間の流通抵抗を十分に小さくできる。したがって、液状流動体の吐出操作時には、液状流動体をスムーズに吐出させることができ、吐出操作を容易化できる。また、吐出操作の終了時には、液状流動体を吐出口から吐出路の内部に素早く引っ込ませることができ、液ダレを確実に防止できる。
前記第2隔壁の前記内側の部分には、前記非覆部として穴状の第2連通口が形成されており、前記連通口と前記第2連通口とが、前記第1隔壁の上面に沿う一方向に互いにずれて配置されていてもよい。
本発明によれば、液状流動体の吐出操作終了時の液ダレを防止できるとともに、外部の空気が逆止弁を逆流して貯液室に侵入するのを確実に防止でき、袋状容器の密封性を高めることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る袋状容器を、液状流動体が充填され、かつ使用開始前の状態で示す、図2のI−I線に沿う正面断面図である。 図2は、上記袋状容器の平面図である。 図3は、上記袋状容器の斜視図である。 図4は、上記袋状容器の上端部を図5のIV−IV線に沿って拡大して示す正面断面図である。 図5は、上記袋状容器の吐出部を、図4のV−V線に沿って示す平面断面図である。 図6は、上記袋状容器の上端部を使用状態すなわち液状流動体を吐出している状態で示す正面断面図である。 図7(a)は、上記袋状容器の上端部を、上記吐出操作の終了直後の状態で示す正面断面図である。図7(b)は、上記袋状容器の上端部を、上記吐出操作終了後、逆止弁が閉じた状態で示す正面断面図である。図7(c)は、図7(b)の円部Aを拡大して示す断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態を示し、袋状容器の上端部における、図9のVIII−VIII線に沿う正面断面図である。 図9は、上記第2実施形態に係る袋状容器の吐出部を、図8のIX−IX線に沿って示す平面断面図である。 図10(a)は、本発明の第3実施形態を示し、袋状容器の上端部における、図11のXa−Xa線に沿う正面断面図である。図10(b)は、上記第3実施形態の袋状容器の上端部における、図11のXb−Xb線に沿う側面断面図である。 図11は、上記第3実施形態に係る袋状容器の吐出部を、図10(a)のXI−XI線に沿って示す平面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図7は、本発明の第1実施形態を示したものである。図3に示すように、袋状容器1は、液状流動体2を吐出可能に貯める自立式袋である。液状流動体2は、例えば液状の接着剤、薬剤、飲料液等である。図1及び図2に示すように、袋状容器1は、袋部10と、吐出部20を備えている。袋部10は、2枚の主シート11,12と底シート13を有している。これらシート11,12,13は、柔軟かつ気密性の材質にて構成されている。例えば、シート11,12,13の材質として、樹脂層及びアルミニウム層を含むラミネートシートが挙げられる。主シート11,12は、同一の大きさの長方形状になっており、その長手方向が上下に向けられている。これら主シート11,12が互いに重ねられ、上端縁どうし及び左右の側端縁どうしが溶着にて接合されている。袋部10の底部に底シート13が配置されている。底シート13の周縁の半周が、第1の主シート11の下端縁と溶着にて接合され、かつ底シート13の周縁の残りの半周が、第2の主シート12の下端縁と溶着にて接合されている。
図1に示すように、袋部10の内部に貯液室19が形成されている。貯液室19は、密閉され、かつ膨縮可能になっている。すなわち、袋部10が内外の圧力差に応じて膨らんだり縮んだりするように変形することで、貯液室19の内容積が増減される。貯液室19内には液状流動体2が封入されている。液状流動体2は、重力によって貯液室19における下側部分に偏る。したがって、図3に示すように、袋部10の上側部分は相対的に萎み、袋部10の下側部分は膨らむ。これによって、袋状容器1を台や棚等の上に自立させた状態で安定的に載置できる。
図1及び図2に示すように、袋部10の上端部に吐出部20が設けられている。吐出部20は、袋部10から上へ突出されている。吐出部20は、袋部10の上端部の中央部に配置されているが、袋部10の上端部と左右端部との角部に配置されていてもよい。吐出部20の材質としては、例えばポリプロピレンやポリエチレンなどの硬質樹脂が挙げられる。
図3及び図4に示すように、吐出部20は、筒部22と、ノズル部24を一体に含み、その内部には吐出路29が形成されている。筒部22は、直径が高さよりも大きい円筒状になっている。図4に示すように、筒部22の上側部分22aの内径は、筒部22の下側部分22bの内径よりも小さい。筒部22の上側部分22aの内周面と下側部分22bの内周面との間には、段差面22dが形成されている。
筒部22の下端部の半周部分が、接続筒(図示省略)を介して又は直接、第1の主シート11に溶着にて接合され、かつ筒部22の下端部の残りの半周部分が、上記接続筒を介して又は直接、第2の主シート12に溶着にて接合されている。図4に示すように、筒部22の上端部にはキャップ部23が設けられている。キャップ部23は、円形の板状になっており、その外周部が筒部22の上端部に一体に連なっている。キャップ部23によって、筒部22の内部空間の外周部分が上方から塞がれている。
図2及び図3に示すように、キャップ部23の中央部にノズル部24が一体に設けられている。ノズル部24は、筒部22よりも小径の円錐形の筒状になっている。このノズル部24が、キャップ部23から上方に突出されている。
図4に示すように、吐出路29は、底路部分29aと、先端路部分29bとを含む。底路部分29aは、筒部上側部分22aの内部空間にて構成されている。先端路部分29bは、ノズル部24の内部空間によって構成されている。底路部分29aの上部に先端路部分29bが連なっている。先端路部分29bは、底路部分29aよりも小径になっている。底路部分29aの上部と先端路部分29bとの間には段差29dが形成されている。段差29dは、キャップ部23の下面によって画成されている。先端路部分29bは、底路部分29aから上方へ延出されるとともに、流路断面積が上方に向かうにしたがって漸次小さくなっている。先端路部分29bの上端(底路部分29bとは反対側の先端すなわち吐出路29の下流端)は、開口されて、吐出口29eを構成している。
なお、ノズル部24の上端部に開閉蓋(図示省略)を設けて、吐出口29eを開閉可能に塞いでもよい。
図4及び図5に示すように、さらに、袋状容器1は、逆止弁3を備えている。逆止弁3は、筒部下側部分22bの内部に装着されている。筒部下側部分22bは、逆止弁固定手段を構成している。なお、逆止弁3が上記不図示の接続筒の内部に装着されていてもよい。逆止弁3は、第1隔壁30と、第2隔壁40とを有している。これら隔壁30,40によって、ひいては逆止弁3によって、貯液室19と吐出路29とが仕切られている。
図5に示すように、第1隔壁30は、硬質であり、かつ円形の板状になっている。第1隔壁30の材質としては、例えばポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂が挙げられる。図4に示すように、第1隔壁30の上面及び下面が、吐出部20の中心軸線Lと直交するように向けられている。この第1隔壁30が、筒部下側部分22bに圧入されている。第1隔壁30の外周部が筒部下側部分22bの内周面に圧接することで、第1隔壁30が吐出部20に固定されている。第1隔壁30には、第1連通口39(連通口)が形成されている。連通口39は、例えば円形状になっており、第1隔壁30の中央部に配置されるとともに、第1隔壁30を厚み方向(上下)に貫通している。連通口39の下端が、貯液室19に連なっている。
図5に示すように、第2隔壁40は、円形の膜状になっている。第2隔壁40は、柔軟で、かつ液体に対し不透過性の材質にて構成されている。このような材質として、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂が挙げられる。第2隔壁40の厚みは、十分に小さく、第1隔壁30の厚みと比べると遥かに小さい。例えば、第2隔壁40の厚みは、20μm〜30μm程度である。図4等において、第2隔壁40の厚みは、誇張されている。第2隔壁40は、第2隔壁40よりも剛性が十分に低く、弾性変形し易い。つまり、隔壁30,40に同等の大きさの外力が作用したとき、第2隔壁40の弾性変形量は、第1隔壁30の弾性変形量よりも十分に大きい。
図4に示すように、第2隔壁40は、第1隔壁30より上側(吐出路29の側)に配置され、第1隔壁30の上面(吐出路29を向く面)に重ねられている。したがって、隔壁30,40どうしが上下(軸線Lに沿う方向)に対向している。第2隔壁40の外周部42(外端部)は、筒部22の段差面22dと第1隔壁30の外周部とによって挟み付けられている。これによって、第2隔壁40の外周部42が、全周にわたって吐出部20及び第1隔壁30に対して固定されている。第2隔壁40の外周部42より内側の部分41は、その全域が吐出路29の底路部分29aに面している。第2隔壁40の内側部分41の上面によって、吐出路29の底面が画成されている。非変形時(図4)における第2隔壁40の内側部分41の面積S41と後記第2連通口49の面積S49(<<S41)との和は、筒部上側部分22aの内部空間の軸線Lと直交する断面積S22aと等しく(S41+S49=S22a)、吐出路29の底路部分29aの断面積S29aと等しい(S41+S49=S29a)。先端路部分29bの流路断面積S29bは、該流路断面積S29bが最大になる箇所(先端路部分29bの下端部)においても、第2隔壁40の内側部分41の面積S41より小さい(S29b<S41)。先端路部分29bの流路断面積は、第2隔壁40の内側部分41の面積の数分の1〜十数分の1ないしは数十分の1である。
隔壁40の内側部分41は、下方へは第1隔壁30によって変形が規制されるとともに、上方へはフリーになっている。したがって、図4、並びに図6及び図7(a)に示すように、第2隔壁40の内側部分41は、その上面及び下面における圧力状態に応じて、収縮状態(図4)と膨張状態(図6及び図7(a))との間で、第1隔壁30に対して接近離間するように、第1隔壁30との対向方向に弾性変形可能(ないしは伸縮可能)になっている。図4に示すように、上記収縮状態における第2隔壁40の内側部分41は、第1隔壁30にぴったり重ね合わされている。図6及び図7(a)に示すように、上記膨張状態における第2隔壁40の内側部分41は、中央が盛り上がるように膨らんでいる。この膨張状態においては、隔壁30,40どうしの間に連通路3aが形成される。
ここで、第2隔壁40の内側部分41が最大限膨らんだ最大膨張状態(図6)においても、後記第2連通口49がキャップ部23にて塞がれないように、筒部上側部分22aの高さ寸法、つまりは非変形時(図4)の第2隔壁40とキャップ部23との間の隙間の厚みが設定されている。また、上記最大膨張状態における連通路3aの内容積は、吐出路29の内容積と比べて小さい。
図4に示すように、第2隔壁40の内側部分41には、第2連通口49(非覆部)が形成されている。第2連通口49は、例えば円形の穴状になっており、第2隔壁40を厚み方向(上下)に貫通している。第2連通口49の面積S49は、第2隔壁40の内側部分41の面積S41よりも十分に小さい(S49<<S41)。第2連通口49の上端が吐出路29に連なっている。図5に示すように、第2連通口49は、第2隔壁40の中央部から半径方向ずれた位置に配置され、連通口39に対して隔壁30,40の半径方向に離れている。つまり、連通口39と第2連通口49は、第1隔壁30の上面に沿う一方向に互いにずれて配置されている。軸線Lに沿う方向から見て、連通口39及び第2連通口49には、互いの重なり部分がまったく存在しない(図5)。図4に示すように、第2隔壁40の収縮状態において、連通口39の上端は第2隔壁40によって塞がれ、かつ第2連通口49の下端は第1隔壁30によって塞がれている。図6及び図7(a)に示すように、第2隔壁40の膨張状態において、連通口39を介して貯液室19と連通路3aとが連なるとともに、第2連通口49を介して連通路3aと吐出路29とが連なる。したがって、第2隔壁40の内側部分41は、連通口39を開閉可能である。また、第1隔壁30は、第2連通口49を開閉可能である。
図5に示すように、第1隔壁30の一部33(露出部)は、第2連通口49を通して吐出路29に露出している。言い換えると、第2連通口49は、第1隔壁30の一部33を吐出路29に露出させる非覆部を構成している。
かかる構成の逆止弁3は、流体が貯液室19から吐出路29に向かう流れを許容する一方、流体が吐出路29から貯液室19に向かう流れを制限する。すなわち、図6に示すように、貯液室19から吐出路29に向かう流れに対しては、その流体圧によって第2隔壁40の内側部分41が膨らむことで、連通路3aが形成されるとともに、連通口39及び第2連通口49が開く。つまり、逆止弁3が開状態になる。一方、図7(a)及び同図(b)に示すように、吐出路29から貯液室19に向かう流れに対しては、その流体圧によって第2隔壁40の内側部分41が第1隔壁30に押し当てられることで、連通路3aが潰れ、連通口39及び第2連通口49が閉じられる。つまり、逆止弁3が閉状態になる。
上記構成の袋状容器1の使用方法を説明する。
袋状容器1においては、上掲特許文献1とは違って、液状流動体2を最初に吐出する際(使用開始時)、膜切断作業は不要である。そのような切断作業を省略して、図6に示すように、袋状容器1を単に傾ければよい。或いは、袋部10を押し潰すように圧縮してもよい。(なお、ノズル部24に開閉蓋が設けられている場合は開閉蓋を予め取り外しておく。)すると、図6の矢印にて示すように、液状流動体2が、貯液室19から連通口39を経て、第1隔壁30と第2隔壁40の内側部分41との間に入り込むことで、第2隔壁40の内側部分41を押して、該内側部分41を膨らませるように弾性変形させる。これによって、連通路3aが形成されるとともに、第1、第2連通口39,49が開き、ひいては逆止弁3が開く。さらに、液状流動体2は、連通路3aから第2連通口49を経て、吐出路29に導出されて吐出路29に充填される。そして、液状流動体2が吐出口29eから吐出される。この液状流動体2の吐出過程に先行して、袋状容器1の連通口39や吐出路29等に存在していたガスが、吐出口29eから外部に追い出される。
その後、図7(a)に示すように、袋状容器1をほぼ直立の姿勢に戻したり、袋部10への押し潰し力を解除したりすれば、液状流動体2の吐出を停止することができる。このとき、図7(a)において矢印にて示すように、連通路3aの液状流動体2が連通口49から貯液室19に戻ることで、第2隔壁40の内側部分41が萎む。この萎み分だけ、吐出路29の内容積が吐出操作時(図4)よりも増大する。したがって、液状流動体2の液面2fが、吐出口29eからはみ出た状態(図7(a)の二点鎖線)から吐出路29内に引っ込む((図7(a)の実線))。これによって、吐出口29eからノズル部24の外面に液ダレが起きるのを防止できる。しかも、吐出路29の先端路部分29bの流路断面積が第2隔壁40の内側部分41の面積よりも十分に小さいから、液状流動体2の吐出操作終了時に、第2隔壁40が少し萎んだだけで、液状流動体2の液面2fを吐出路29内に大きく引っ込ませることができる。したがって、液ダレを確実に防止することができる。吐出路29における液面2fよりも上側の部分には、吐出口29eから外部の空気が入り込む。
やがて、図7(b)に示すように、第2隔壁40の内側部分41が第1隔壁30と重ね合わされて、連通路3aが潰れるとともに、連通口39,49が塞がれ、ひいては逆止弁3が閉まる。これによって、吐出路29には、液状流動体2の残留液2e(以下「残留液状流動体2e」と称す)が形成される。また、図7(c)において拡大して示すように、隔壁30,40どうしの間には、液状流動体2の微小厚みの残留膜2g(以下「膜状残留液状流動体2g」と称す)が形成される。なお、図7(c)において、膜状残留液状流動体2gの厚みは、連通口39,49どうし間の離間距離に対して誇張されている。
隔壁30,40間の膜状残留液状流動体2gは、その表面張力によって隔壁30,40どうしを粘着させる。これによって、隔壁30,40間を気密にシールすることができる。
吐出路29の残留液状流動体2eは、第2隔壁40を上方から覆うとともに、一部分は第2連通口49内すなわち非覆部49に充填される。好ましくは、残留液状流動体2eは、吐出路29の底路部分29aの全体に充填され、かつ液面が先端路部分29bの中間部に位置している。この残留液状流動体2eは、先端路部分29bの上側部分の空気や外部の空気を逆止弁3から隔てるバリア層として機能する。しかも、残留液状流動体2eは、その重みによって第2隔壁40を第1隔壁30に押し付ける。これによって、逆止弁3を確実に閉状態にすることができる。
加えて、貯液室19内の液状流動体2が、重力によって貯液室19の底部側(下側)に偏ることで、貯液室19の上側部分の内圧が下がる。そのため、第2隔壁40が第1隔壁30に吸い付けられる。これによって、逆止弁3を一層確実に閉状態にすることができる。
したがって、袋状容器1によれば、膜状残留液状流動体2gの表面張力だけでなく、残留液状流動体2eのバリア機能及び重みや、貯液室19の負圧力によっても、空気が逆止弁3を逆流するのを防止でき、ひいては空気が貯液室19に侵入するのを確実に防止できる。この結果、袋状容器1の密封性を高めることができ、貯液室19の液状流動体2の酸化、変色等の劣化反応を確実に防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において記述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図8及び図9は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態は、第2連通口すなわち非覆部の変形例に係る。第2実施形態における第2連通口48は、切り欠き状になっている。すなわち、第2連通口48は、第2隔壁40の内側部分41から外周部42へ延びて、第2隔壁40の外周縁に達している。第2連通口48のうち、第2隔壁40の内側部分41に配置された部分48aが、吐出路29と連通している。この部分48aが、非覆部を構成している。第1隔壁30の一部33(露出部)が、非覆部48aを通して吐出路29に露出されている。第2連通口48のうち、第2隔壁40の外周部分42に配置された部分48bは、筒部上側部分22aによって上方から塞がれている。
図10及び図11は、本発明の第3実施形態を示したものである。図11に示すように、第3実施形態では、第2隔壁50が長方形になっている。つまり、第3実施形態の第2隔壁50は、長手方向に長く、長手方向と直交する幅方向に短い形状になっている。第2隔壁50の長さ(長手方向の寸法)は、円形の第1隔壁30の直径と同等であるか、又は第1隔壁30の直径より少し小さい。第2隔壁50の幅は、第1隔壁30の直径よりも例えば数分の1程度小さい。この第2隔壁50が、その長手方向を第1隔壁30の1の直径方向に向け、かつ第1隔壁30の中央部を通るようにして、第1隔壁30の上面に重ねられている。図10(b)に示すように、第2隔壁50の長手方向の両側の外端部52,52は、筒部22の段差面22dと第1隔壁30の外周部との間に挟み付けられている。これによって、第2隔壁50の外端部52,52が、第1隔壁30に対してそれぞれ固定されている。図11に示すように、第2隔壁50における外端部52,52どうし間の部分51すなわち外端部52,52より内側の部分51は、連通口39に被さっている。図10(a)及び同図(b)において二点鎖線にて示すように、第2隔壁50の内側部分51は、第1隔壁30との対向方向に膨縮するように弾性変形可能になっている。第2隔壁50の内側部分51によって連通口39が開閉される。
図10(a)及び図11に示すように、第1隔壁30における上記1の直径方向と直交する方向の両側部35,35(露出部)は、それぞれ第2隔壁50の幅方向の外側にはみ出し、吐出路29に直接に面している。言い換えると、第1実施形態の円形状の第2隔壁40(図5)に対して、第3実施形態の第2隔壁50は、幅方向の両側部がそれぞれ直線状に大きく切り欠かれており、これら幅方向の両側部の切り欠きが、非覆部59を構成している。第1隔壁30の上記各露出部35が、非覆部59を通して、吐出路29に露出している。第2隔壁50の内側部分51が、吐出路29の底部の一部分を画成している。非覆部59ひいては露出部35が、吐出路29の底部の他の一部分を画成している。第2隔壁50の面積は、上記切り欠き(非覆部59)の分だけ小さくなるが、それでも先端路部分29bの流路断面積と比べると数倍〜十数倍ないしは数十倍大きい。
第3実施形態では、図10(a)及び同図(b)の二点鎖線にて示すように、第2隔壁50の内側部分51が膨張変形した状態において、第2隔壁30の下面と第1隔壁50との間に連通路3aが形成されるとともに、第2隔壁50の両側の長辺側縁と第1隔壁50の間に連通開口3b,3bが形成される。連通開口3bは、第2隔壁50の長手方向に沿って延び、かつ長手方向の中央部に向かうにしたがって開口度が大きくなる。連通路3aが、長手方向の全長にわたって、これら連通開口3b,3bを介して吐出路29に連なる。つまり、連通路3aの幅方向の両側が吐出路29に向かって大きく開口する。したがって、連通路3aと吐出路29との間の流通抵抗を十分に小さくできる。このため、液状流動体2の吐出操作時には、液状流動体2をスムーズに吐出させることができる。これによって、吐出操作を容易に行なうことができる。また、吐出操作の終了時には、液状流動体2を吐出口29eから吐出路29の内部に素早く引っ込ませることができる。これによって、液ダレを確実に防止できる。
第3実施形態においては、第2隔壁50となるべき大面積ないしは長尺状の樹脂フィルムを長方形に切り取ることで、長方形の第2隔壁50を簡単に作製できる。したがって、端材の量を減らすことができ、材料を節約できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨の範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、袋部10が硬質の外殻に収容されていてもよい。液状流動体2が吐出されることによって袋部10が収縮するのに伴なって、外殻と袋部10との間の空間に空気が入り込むようにしてもよい。
連通口39と第2連通口49とは、互いにずれて配置されていればよく、第2連通口49が第2隔壁40の中央部に配置されるとともに連通口39が第1隔壁30の中央部から半径方向にずれて配置されていてもよい。
連通口39を第1隔壁30の複数箇所に形成してもよい。
第2連通口49を第2隔壁40の複数箇所に形成してもよい。
第3実施形態の第2隔壁50は、長手方向に長く、幅方向に短い形状であればよく、長方形に限られず、長円形、楕円形等であってもよい。
本発明は、自立式以外の袋状容器にも適用可能である。
液状流動体2は、粘性が大きいゲル状流体であってもよい。
本発明は、例えば接着剤、薬剤、飲料液等の液状流動体を収容する容器に適用可能である。
1 袋状容器
2 液状流動体
3 逆止弁
10 袋部
19 貯液室
20 吐出部
29 吐出路
29a 底路部分
29b 先端路部分
29e 吐出口
30 第1隔壁
33,35 露出部(一部)
39 第1連通口(連通口)
40 第2隔壁
41 内側部分
42 外周部(外端部)
48a 第2連通口(非覆部)
49 第2連通口(非覆部)
50 第2隔壁
51 内側部分
52 外端部
59 非覆部

Claims (4)

  1. 液状流動体を吐出可能に貯める袋状容器であって、
    膨縮可能な貯液室を有する袋部と、
    前記袋部の上端部に設けられ、内部には吐出路が形成された吐出部と、
    硬質の第1隔壁及び柔軟な第2隔壁を有して、前記貯液室と前記吐出路とを仕切る逆止弁と、を備え、
    前記第1隔壁には、前記貯液室に連なる連通口が形成され、
    前記第2隔壁が、前記第1隔壁の上面に重ねられ、かつ前記第2隔壁の外端部が前記第1隔壁に対して固定され、かつ前記第2隔壁の前記外端部より内側の部分が、前記吐出路の底面を画成するとともに前記第1隔壁との対向方向に膨縮するように弾性変形可能かつ前記連通口を開閉可能であり、さらに、前記第2隔壁には、前記第1隔壁の一部を前記吐出路に露出させる非覆部が設けられていることを特徴とする袋状容器。
  2. 前記吐出路が、前記第2隔壁の前記内側部分に面する底路部分と、前記底路部分の上部に連なるとともに前記第2隔壁の前記内側部分の面積よりも小さい流路断面積の先端路部分とを含み、前記先端路部分における前記底路部分とは反対側の先端が開口されて吐出口を構成していることを特徴とする請求項1に記載の袋状容器。
  3. 前記第2隔壁が、長手方向に長く、前記長手方向と直交する幅方向に短い形状であり、かつ前記長手方向の両側の外端部が前記第1隔壁に対して固定されており、
    前記第1隔壁の一部が、前記第2隔壁の前記幅方向の外側にはみ出して前記吐出路に露出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の袋状容器。
  4. 前記第2隔壁の前記内側の部分には、前記非覆部として穴状の第2連通口が形成されており、前記連通口と前記第2連通口とが、前記第1隔壁の上面に沿う一方向に互いにずれて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の袋状容器。
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