JP2014205407A - 電動パーキングブレーキシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動パーキングブレーキの解除時間を適切に変更することで坂道発進時における車両のずり落ちを抑制することができる電動パーキングブレーキシステムを提供する。【解決手段】車両に制動力を付与するための電動パーキングブレーキと、電動パーキングブレーキの動作を制御するECUと、電動パーキングブレーキの作動状態と解除状態とを切り替えるためのPKB操作スイッチと、車両のシフトレンジを検出するシフトセンサと、車両のアクセルペダルの操作を検出するアクセルペダルセンサと、を備え、ECUは、PKB操作スイッチにより電動パーキングブレーキが作動状態から解除状態に切り替えられる場合において、シフトレンジが車両を駆動可能な位置であり、且つ、所定時間内にアクセルペダルの操作を検出した時と比べて、それ以外の時に、当該操作スイッチの切り替えから電動パーキングブレーキが解除されるまでの解除時間を延長する。【選択図】図3

Description

本発明は、電動パーキングブレーキシステムに関する。
従来の電動パーキングブレーキシステムとして、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、電動モータと、電動モータに接続された駆動力伝達機構と、駆動力伝達機構に一端が連結されたワイヤと、ワイヤの他端に接続されたパーキングブレーキと、を備えた電動パーキングブレーキであって、車両の制御装置からの信号により電動モータを駆動させることで車両のパーキングブレーキを作動させるものが開示されている。
特開2003−254367号公報
ところで、車両の坂道発進時において電動パーキングブレーキの解除が運転者のアクセルペダル操作よりも先に行われると、車両のずり落ちが発生する。このような車両のずり落ちのリスクを抑制する観点から見ると、電動パーキングブレーキシステムには未だ改善の余地が存在する。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、電動パーキングブレーキの解除時間を適切に変更することで坂道発進時における車両のずり落ちを抑制することができる電動パーキングブレーキシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電動パーキングブレーキシステムは、車両に制動力を付与する電動パーキングブレーキを備えた電動パーキングブレーキシステムであって、電動パーキングブレーキを制御する制御部と、電動パーキングブレーキの作動状態と解除状態とを切り替えるためのPKB操作スイッチと、車両のシフトレンジを検出するシフトレンジ検出手段と、車両のアクセルペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、を備え、制御部は、PKB操作スイッチにより電動パーキングブレーキが作動状態から解除状態に切り替えられる場合において、シフトレンジが車両を駆動可能な位置であり、且つ、所定時間内にアクセルペダルの操作を検出した時と比べて、それ以外の時に、当該操作スイッチの切り替えから電動パーキングブレーキが解除されるまでの解除時間を延長する、ことを特徴とする。
本発明に係る電動パーキングブレーキシステムによれば、運転者が操作スイッチにより電動パーキングブレーキを解除状態に切り替えたとしても、シフトレンジが車両の駆動可能な位置であり、且つ、所定時間内にアクセルペダルの操作が検出された時を除いて、電動パーキングブレーキの解除時間を延長するので、運転者は十分な余裕を持ってアクセルペダルを操作することができ、坂道発進時における車両のずり落ちを抑制することができる。
本発明に係る電動パーキングブレーキシステムにおいて、制御部は、解除時間を延長した後、電動パーキングブレーキが解除される前に、シフトレンジが車両を駆動可能な位置であり、且つ、アクセルペダルの操作を検出した時は解除時間を短縮してもよい。
この電動パーキングブレーキシステムによれば、解除時間を延長した後であっても電動パーキングブレーキが解除される前に、シフトレンジが車両を駆動可能な位置であり、且つ、アクセルペダルの操作を検出した時には、解除時間を短縮することにより運転者の待機時間を少なくできるので、運転者の利便性を向上することができる。
本発明に係る電動パーキングブレーキシステムにおいて、電動パーキングブレーキは、車両のパーキングブレーキと、パーキングブレーキに接続されたケーブルと、ケーブルの巻き取り及び送り出しを行うアクチュエータと、を有し、制御部は、アクチュエータからケーブルを送り出し、ケーブルの長さがPKB作動ストロークからPKB解除ストロークまで伸びることでパーキングブレーキを解除し、解除時間を延長する場合には、PKB作動ストロークから所定の中間ストロークまでの送り出し速度より、中間ストロークから前記PKB解除ストロークまでの送り出し速度を遅くしてもよい。
この電動パーキングブレーキシステムによれば、解除時間を延長する場合に、先に速い送り出し速度でケーブルを送り出し、その後に遅い送り出し速度とするので、送り出し速度を一律に遅くする場合と比べて、運転者によるシフトレンジやアクセルペダル操作を検出した時のケーブルの長さがPKB解除ストロークに近くなり、短時間で迅速に電動パーキングブレーキを解除することができる。
本発明に係る電動パーキングブレーキシステムにおいて、車両の傾きを検出する傾き検出手段を更に備え、制御部は、傾き検出手段の検出した車両の傾きに基づいて解除時間を変更してもよい。
この電動パーキングブレーキシステムによれば、車両の傾き(道路勾配)に応じて解除時間を変更することができるので、例えば、車両の傾きが急な場合には解除時間を長く変更して車両のずり落ちを抑制すると共に、車両の傾きが緩やかな場合には解除時間を短く変更して運転者の待機時間を短くすることで利便性を向上できる。
本発明によれば、電動パーキングブレーキの解除時間を適切に変更することで坂道発進時における車両のずり落ちを抑制することができる。
一実施形態に係る電動パーキングブレーキシステムの構成を示す概略図である。 通常のPKBの解除を説明するためのグラフである。 PKBの解除時間の延長を説明するためのグラフである。 電動パーキングブレーキシステムの解除動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電動パーキングブレーキシステムの構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の電動パーキングブレーキシステム1は、車両Vに搭載されるものであって、アクセルペダルセンサ5と、電動パーキングブレーキ(Electronic Parking Brake)10と、シフトセンサ20と、Gセンサ30と、PKB操作スイッチ40と、ECU(Electronic Control Unit)50と、を備えている。
なお、車両Vとしては、例えばトラック、バス又は重機等の大型車両や中型車両が挙げられる。また、適用される車両Vは限定されるものではなく、普通乗用車、小型車両又は軽車両等であってもよい。
アクセルペダルセンサ5は、車両Vのアクセルペダルの操作を検出するものであり、ECU50に電気的に接続されている。アクセルペダルセンサ5は、アクセルペダルに対して設けられ、アクセルペダルの操作量(踏み込み量)の検出信号をECU50へ出力する。アクセルペダルセンサ5は、特許請求の範囲に記載のペダル操作検出手段に相当する。
電動パーキングブレーキ10は、車両Vを制動させるための電動式駐車ブレーキであって、アクチュエータ11、ケーブル12及びPKB(Parking Brake:パーキングブレーキ機構)13を有している。この電動パーキングブレーキ10では、電動モータを内蔵するアクチュエータ11が作動されて、ケーブル12が巻き取られることにより、PKB13が駆動されて車両Vの後輪Hに所望の制動力が付与される。
アクチュエータ11は、ECU50に電気的に接続されており、当該ECU50によってケーブル12の巻き取り及び送り出しが制御される。ケーブル12は、アクチュエータ11とPKB13とに接続されたブレーキワイヤである。図示する一例では、ケーブル12は、例えば車両Vにおいて、アクチュエータ11から運転席Dと助手席Pとの間を前方へ向けて延びた後、運転席Dの前側及び右側を通るようにして曲がるように後方へ向けて延び、PKB13に接続されている。
PKB13は、センターブレーキ式のドラムブレーキ等が採用され、トランスミッション2の後方に設置されている。このPKB13は、例えばケーブル12の牽引に応じてドラムにシューを押し付け、これにより、プロペラシャフト3を拘束する。なお、PKB13は、その構成や方式について限定されるものではなく、車輪Hに設置されている常用ブレーキ機構を兼用してもよいし、当該常用ブレーキ機構とは別のパーキングブレーキ機構を車輪Hに内蔵したものであってもよい。また、電動パーキングブレーキ10は、ケーブル12を用いるものに限られず、その動作に圧縮空気を用いた空気ブレーキ機構や油圧ブレーキ機構を採用してもよい。
シフトセンサ20は、車両Vのシフトレンジ(シフトレバーの操作位置)を検出するシフトレンジ検出手段である。シフトセンサ20は、例えば、トランスミッション2がAMT(自動制御式マニュアルトランスミッション)である場合、自動変速走行用のDレンジ、マニュアルシフト用のSレンジ、ニュートラル用のNレンジ、後退用のRレンジの何れにシフトレバーが位置しているかを検出する。Nレンジ以外は、車両Vがエンジンの動力を受けて駆動可能なシフトレンジである。シフトセンサ20は、シフトレンジの検出信号をECU50へ出力する。
Gセンサ30は、車両Vの加速度を検出する加速度センサであり、車両Vの前後方向の加速度を検出する。このGセンサ30は、ECU50に電気的に接続されており、その検出値をECU50へ出力する。ECU50では、Gセンサ30の検出結果を利用して車両Vの傾き(前後方向の傾き、すなわち道路勾配)を得る。Gセンサ30の検出結果を利用して車両Vの傾きを得る手法は周知の技法であるため説明を省略する。Gセンサ30及びECU50は、車両Vの傾きを検出する傾き検出手段として機能する。なお、車両Vの傾きを検出するための専用のセンサを別に設けてもよい。
PKB操作スイッチ40は、電動パーキングブレーキ10の作動状態と解除状態とを切り替えるためのものであり、ECU50に電気的に接続されている。このPKB操作スイッチ40のON/OFFに応じてECU50はアクチュエータ11を動作させ、ケーブル12を介したPKB13の作動及び解除を行う。
ECU50は、電動パーキングブレーキ10の動作を制御する制御部であり、例えばCPU(CentralProcessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。
このECU50では、PKB操作スイッチ40がOFFからONに切り替えられると、アクチュエータ11の電動モータによりケーブル12の長さがPKB解除ストロークからPKB作動ストロークになるまでケーブル12を巻き取られ、PKB13が作動状態に切り替わる。ここで、PKB解除ストロークとは、PKB13が確実に解除される十分に長いケーブル12のストローク、すなわちPKB13の解除のためケーブル12の引張荷重が十分に小さくなるストロークを意味する。また、PKB作動ストロークとは、PKB13が確実に作動開始する十分に短いケーブル12のストローク、すなわちPKB13の作動のためケーブル12の引張荷重が十分に大きくなるストロークを意味する。
一方で、このECU50では、PKB操作スイッチ40がONからOFFに切り替えられると、アクチュエータ11の電動モータによりケーブル12の長さがPKB解除ストロークになるまでケーブル12が送り出され、PKB13が解除状態に切り替わる。
このとき、本実施形態に係るECU50では、運転者の操作状況及び車両Vの傾きを検出して解除時間の変更を行う。解除時間とは、PKB操作スイッチ40におけるONからOFFへの切り替えから電動パーキングブレーキ10(PKB13)が解除されるまでの時間である。以下、図2及び図3を参照して解除時間の変更について説明する。
図2は、通常のPKB解除を説明するためのグラフである。また、図3は、PKBの解除時間の延長を説明するためのグラフである。図2,3において、上側のグラフはケーブル12のストローク(縦軸)と時間(横軸)の関係を示しており、下側のグラフはPKB操作スイッチ40のON/OFFの信号切り替え(縦軸)と時間(横軸)の関係を示している。
ECU50では、PKB操作スイッチ40がONからOFFに切り替えられた場合において、所定の判定時間内に有効なアクセルペダルの操作が検出されない時、図2に示す通常のPKB解除が行われる。有効なアクセルペダルの操作とは、シフトレンジが車両Vを駆動可能な位置(本実施形態ではNレンジ以外)である場合に行われたアクセルペダルの操作を意味する。
図2に示す通常のPKB解除において、ECU50は、PKB操作スイッチ40のONからOFFへの切り替えに応じて、アクチュエータ11によるケーブル12の送り出しを開始し、ケーブル12の長さがPKB作動ストロークからPKB解除ストロークに至ることでPBK13が解除される。このときのアクチュエータ11によるケーブル12の送り出し速度は一定である。
一方、ECU50では、PKB操作スイッチ40がONからOFFに切り替えられた場合において、シフトレンジが車両の駆動可能な位置であり、且つ、所定時間内にアクセルペダルの操作が検出された時、図3に示す解除時間の延長が行われる。
図3に示す解除時間の延長において、ECU50は、PKB操作スイッチ40のOFFからONへの切り替えに応じて、アクチュエータ11によるケーブル12の送り出しを開始するが、所定の判定時間内に上述したシフトレンジの位置及びアクセルペダルの操作が検出されなかった時、ケーブル12の送り出し速度を遅くすることにより解除時間の延長を行う。
具体的には、図3に示されるように、ECU50は、PKB作動ストロークから所定の中間ストロークまでの送り出し速度より、中間ストロークからPKB解除ストロークまでの送り出し速度を遅くすることで解除時間を延長する。送り出し速度はグラフの傾きに相当する。
なお、送り出し速度は、必ずしも二段階で変更する必要はなく、三段階で変更してもよく、四段階以上変更してもよい。また、本実施形態では、判定時間の終了時におけるケーブル12のストロークが中間ストロークと一致しているが、必ずしも一致させる必要はなく、判定時間が経過した後の時点におけるケーブル12のストロークを中間ストロークとしてもよい。すなわち、判定時間が経過した後も一定の送り出し速度でケーブル12を送り出し、ケーブル12の長さが所定の中間ストロークに至った後、より遅い送り出し速度へ切り替えてもよい。
また、ECU50は、Gセンサ30の検出結果から得た車両Vの前後方向の傾き(道路勾配)に応じて解除時間を変更する。具体的には、ECU50は、車両Vの傾きが急であるほど解除時間を長くすると共に、車両Vの傾きが緩やかなほど解除時間を短くする。この解除時間の変更は、図2に示す通常のPKB解除の場合も図3に示す解除時間の延長の場合も両方行われる。なお、車両Vの傾きが所定の急勾配閾値以上の場合にのみ解除時間を長く変更し、車両Vの傾きが所定の低勾配閾値以下の場合にのみ解除時間を短く変更する態様であってもよい。
次に、電動パーキングブレーキシステム1の解除動作について図4を参照して説明する。図4は、電動パーキングブレーキシステム1の解除動作を示すフローチャートである。
図4に示されるように、ステップS1として、ECU50は、PKB操作スイッチ40のONからOFFへの切り替えを検知する。そして、次のステップS2として、ECU50は、現在の車両Vの傾きを検出する。本実施形態においては、ECU50は、Gセンサ30の検出結果を利用して車両Vの傾きを検出し、検出結果に基づいて、基礎となる解除時間の長さを変更する。
その後、ステップS3として、ECU50は、アクセルペダルセンサ5及びシフトセンサ20の検出結果に基づいて、車両Vを駆動可能なシフトレンジにおいて所定の判定時間内にアクセルペダルの操作が検出されたか否かの条件を判定する。
ECU50は、ステップS3の条件を満たすと判定した場合、ステップS4として、図2に示すような通常のPKB解除を行う。通常のPKB解除において、ECU50は、一定の送り出し速度でケーブル12を送り出し、ケーブル12の長さがPKB作動ストロークからPKB解除ストロークに至ることでPBK13が解除される。これにより、電動パーキングブレーキシステム1の解除動作は終了する。
一方で、ECU50は、ステップS3の条件を満たさないと判定した場合、ステップS5として、図3に示すようなPKBの解除時間の延長を行う。ECU50は、ケーブル12の長さがPKB作動ストロークから中間ストロークに至るまで一定の送り出し速度でケーブル12を送り出し、その後、ケーブル12の長さが中間ストロークからPKB解除ストロークに至るまでをより遅い送り出し速度とすることで、解除時間を延長する。
ECU50は、解除時間を延長した場合、ステップS6として、PKB解除前に、車両Vを駆動可能なシフトレンジにおいて所定の判定時間内にアクセルペダルの操作が検出されたか否かの条件を判定する。ECU50は、この条件が満たされないと判定した場合、解除時間を延長したままとし、解除時間の終了によりPBK13が解除されることで、電動パーキングブレーキシステム1の解除動作は終了する。
一方、ECU50は、ステップS6の条件が満たされると判定した場合、ステップS7として、解除時間の短縮を行う。ECU50は、アクチュエータ11によるケーブル12の送り出し速度を速くすることで解除時間を短縮し、ステップS6の条件が満たされてから短時間で迅速にPKB13を解除する。これにより、電動パーキングブレーキシステム1の解除動作が終了する。
以上説明した本実施形態に係る電動パーキングブレーキシステム1によれば、運転者がPKB操作スイッチ40をONからOFFに切り替えたとしても、シフトレンジが車両の駆動可能な位置(本実施形態ではNレンジ以外)であり、且つ、所定の判定時間内にアクセルペダルの操作が検出された時を除き、電動パーキングブレーキ10の解除時間を延長するので、運転者は十分な余裕を持ってアクセルペダルを操作することができ、坂道発進時における車両のずり落ちを抑制することができる。
また、この電動パーキングブレーキシステム1によれば、解除時間を延長した後であっても電動パーキングブレーキ10が解除される前に、シフトレンジが車両の駆動可能な位置であり、且つ、所定の判定時間内にアクセルペダルの操作が検出された時は解除時間を短縮するので、運転者の電動パーキングブレーキ解除の待機時間を短くすることができ、利便性を向上することができる。
更に、この電動パーキングブレーキシステム1によれば、解除時間を延長する場合に、先に速い送り出し速度でケーブル12を送り出し、その後に遅い送り出し速度とするので、送り出し速度を一律に遅くする場合と比べて、運転者によるシフトレンジの位置変更やアクセルペダル操作を検出した時のケーブル12の長さがPKB解除ストロークに近くなり、短時間で迅速に電動パーキングブレーキを解除できる。
また、この電動パーキングブレーキシステム1によれば、解除時間を延長する場合に、先に速い送り出し速度でケーブル12ルを送り出し、その後に遅い送り出し速度とするので、送り出し速度を一律に遅くする場合と比べて、電動パーキングブレーキ10が解除される前にシフトレンジやアクセルペダル操作を検出した時に、短時間で迅速にケーブル12をPKB解除ストロークまで送り出すことができるので、運転者を待たせることなく、電動パーキングブレーキ10を解除することができる。
また、この電動パーキングブレーキシステム1によれば、車両の傾き(道路勾配)に応じて解除時間を変更することができるので、例えば、車両の傾きが急な場合には解除時間を長く変更して車両のずり落ちを抑制すると共に、車両の傾きが緩やかな場合には解除時間を短く変更して運転者を待たせないようにすることで利便性を向上できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、必ずしも車両の傾きに応じて解除時間を変更する必要はない。また、トランスミッションはAMTに限られない。例えばシフトレンジがPレンジを有する場合には、Nレンジ及びPレンジ以外のシフトレンジが車両を駆動可能なシフト位置となる。
1…電動パーキングブレーキシステム、5 …アクセルペダルセンサ(ペダル検出手段)、11…アクチュエータ、12…ケーブル、13…PKB、10…電動パーキングブレーキ、20…シフトセンサ(シフトレンジ検出手段)、30…Gセンサ(傾き検出手段)、50…ECU(制御部、傾き検出手段)、V…車両。

Claims (4)

  1. 車両に制動力を付与する電動パーキングブレーキを備えた電動パーキングブレーキシステムであって、
    前記電動パーキングブレーキを制御する制御部と、
    前記電動パーキングブレーキの作動状態と解除状態とを切り替えるためのPKB操作スイッチと、
    前記車両のシフトレンジを検出するシフトレンジ検出手段と、
    前記車両のアクセルペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記PKB操作スイッチにより前記電動パーキングブレーキが前記作動状態から前記解除状態に切り替えられる場合において、前記シフトレンジが前記車両を駆動可能な位置であり、且つ、所定時間内に前記アクセルペダルの操作を検出した時と比べて、それ以外の時に、当該操作スイッチの切り替えから前記電動パーキングブレーキが解除されるまでの解除時間を延長する、ことを特徴とする電動パーキングブレーキシステム。
  2. 前記制御部は、前記解除時間を延長した後、前記電動パーキングブレーキが解除される前に、前記シフトレンジが前記車両を駆動可能な位置であり、且つ、前記アクセルペダルの操作を検出した時は前記解除時間を短縮する、ことを特徴とする請求項1に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  3. 前記電動パーキングブレーキは、前記車両のパーキングブレーキと、前記パーキングブレーキに接続されたケーブルと、前記ケーブルの巻き取り及び送り出しを行うアクチュエータと、を有し、
    前記制御部は、前記アクチュエータから前記ケーブルを送り出し、前記ケーブルの長さがPKB作動ストロークからPKB解除ストロークまで伸びることで前記パーキングブレーキを解除し、
    前記解除時間を延長する時には、前記PKB作動ストロークから所定の中間ストロークまでの送り出し速度より、前記中間ストロークから前記PKB解除ストロークまでの送り出し速度を遅くする、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  4. 前記車両の傾きを検出する傾き検出手段を更に備え、
    前記制御部は、前記傾き検出手段の検出した前記車両の傾きに基づいて前記解除時間を変更する、ことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の電動パーキングブレーキシステム。
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