JP2006306301A - 電動パーキングブレーキ用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の停止を確実に判定して、走行から停車時にパーキングブレーキを自動引きしてドライバーの負担を軽くすること。
【解決手段】 車両の停車時においてオートPKBモードが有効であり、イグニッションスイッチがオンで、且つATポジションの駐車/ニュートラルポジション以外で、且つアクセルペダルが踏み込まれていない状態で、ブレーキペダルが踏み込まれていること。さらに、車速が無しになってから所定の時間T1が経過し、さらに、この所定時間T1が経過後にブレーキペダルが踏まれている時間T2の経過後に電動モータ16が駆動される。この電動モータ16が駆動されることで、目標荷重電流値までコントロールケーブルが自動引きされる。これにより車両の停止を確実に判定でき、走行から停車時にパーキングブレーキを自動引きしてドライバーの負担を軽くすることができる。
【選択図】 図23

Description

本発明は、電動モータによりパーキングブレーキを作動、解除の制御を行なう電動パーキングブレーキ用制御装置に関するものである。
従来、車両を停止させた場合に電動パーキングブレーキ装置の電動モータを駆動してパーキングブレーキを自動的に作動させて車輪に制動力を付与したり(自動引き)、また、車両を発進させる場合には、車輪の制動力を電動パーキングブレーキ装置にて解除するようにしたものが提供されている。特に、車両が停止した場合に車輪に制動力を自動的に付与するようにしたものとして、例えば、下記の特許文献1〜3がある。
特許第3595249号 特開2003−327100号公報 特開2004−142517号公報
上記特許文献1では、車両を停止させて電動モータにて車輪に制動力を付与する場合、車速センサからの信号を受けて作動を行なったり、また、坂道に停止した場合には傾斜センサの信号にて作動を行なっている。特許文献1のように、車速センサからの信号にて車両の停止状態を判定して行なっている場合、車速が2km/h以下になると測定ができず、車輪に付与する制動力が十分でない場合が生じる。また、坂道で車両を停止させた場合に、車体に搭載されている傾斜センサを使用して車両の傾斜角度を検出し、所定の荷重にて制動力を付与している場合、車両の挙動に対してセンサ値が変化するため、正確に傾斜を判定することが出来ず、車両がずり下がる恐れがある。
特許文献2では、車両を停止させた場合にパーキングブレーキを自動引きする場合に、停止後にブレーキを踏み増しする必要があり、単にブレーキを踏んで停止しても自動引きがかからず、ブレーキを踏み増しする分だけドライバーの負担をかけてしまうことになる。
また、特許文献3では、停止確定タイマーにて車両の停止を認識するようにしているが、タイマー時間が短く、車の挙動が安定しないうちに停止を認識しているので、正確な傾斜角度を判定できず、車両がずり下がる恐れがある。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った電動パーキングブレーキ用制御装置を提供するものである。
(1)車両の停止を確実に判定して、走行から停車時にパーキングブレーキを自動引きしてドライバーの負担を軽くすること。
(2)車両の停車時における車両の挙動に対しても傾斜センサによる傾斜角度を正確に判定し、坂道において最適な目標荷重にて車輪に制動力を付与して、車両のずり下がりを防止すること。
そこで、本発明の請求項1に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置では、電動モータ16によりコントロールケーブル8を引き作動、または戻し作動してパーキングブレーキ4を制動、または解除を行なうようにした電動パーキングブレーキ用制御装置において、
車両の停止時におけるブレーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッチ25と、車速を検出する車速センサ24とを有し、前記ブレーキスイッチ25からのオン信号があり、車速センサ24からの車速がゼロの状態が所定時間経過した場合に前記電動モータ16によりコントロールケーブル8を自動的に引き作動する制御手段を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置では、前記の引き作動する条件に、イグニッションがオンで、且つシフトポジションが駐車/ニュートラルポジション以外で、且つアクセルペダルが踏み込まれていないことを付加していることを特徴としている。
請求項3に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置では、前記所定時間とは、車速がゼロの状態が続く一定時間T1と、この一定の時間T1経過後でブレーキペダルが踏み込まれている一定時間T2との和としていることを特徴としている。
請求項4に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置では、電動モータ16によりコントロールケーブル8を引き作動、または戻し作動してパーキングブレーキ4を制動、または解除を行なうようにした電動パーキングブレーキ用制御装置において、
車両の停止時におけるブレーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッチ25と、車速を検出する車速センサ24と、車両の傾斜角度を検出する傾斜センサ43と、車両の傾斜角度に対応したパーキングブレーキ4の荷重電流値を予め設定したテーブルとを有し、
前記車速センサ24からの信号にて、ある速度以下が一定時間継続し、前記ブレーキスイッチ25からの信号にてブレーキペダルの踏み込みも一定時間継続したときに前記傾斜センサ43からのセンサ値を基に傾斜角度を確定する傾斜確定手段と、
前記傾斜確定手段にて確定した傾斜角度に応じた目標荷重電流値まで前記電動モータ16を駆動して前記コントロールケーブル8を引き作動する制御手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置によれば、車両の停止時におけるブレーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッチ25と、車速を検出する車速センサ24とを有し、前記ブレーキスイッチ25からのオン信号があり、車速センサ24からの車速がゼロの状態が所定時間経過した場合に前記電動モータ16によりケーブル8を自動的に引き作動するようにしているので、車両の停止を確実に判定して走行から停車時にパーキングブレーキ4を自動引きしてドライバーの負担を軽くすることができる。
請求項2に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置によれば、前記の引き作動する条件に、イグニッションがオンで、且つシフトポジションが駐車/ニュートラルポジション以外で、且つアクセルペダルが踏み込まれていないことを付加しているので、走行から停車時において、シフトレバー(ATポジション)を例えば、駐車する際のPポジションにシフトさせることなく、自動引きを行なうことができて、ドライバーの負担を軽くすることができる。
請求項3に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置によれば、前記所定時間とは、車速がゼロの状態が続く一定時間T1と、この一定の時間T1経過後でブレーキペダルが踏み込まれている一定時間T2との和としているので、車両の挙動が安定してから自動引きされることになり、車輪に制動力を確実に付与できて、車両のずり下がりを防止することができる。
請求項4に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置によれば、前記車速センサ24からの信号にて、ある速度以下が一定時間継続し、前記ブレーキスイッチ25からの信号にてブレーキペダルの踏み込みも一定時間継続したときに前記傾斜センサ43からのセンサ値を基に傾斜角度を確定するするようにしているので、車両の停車時における車の挙動に対してセンサ値が安定した状態で傾斜角度を正確に判定することができる。また、前記傾斜確定手段にて確定した傾斜角度に応じた目標荷重電流値まで前記電動モータ16を駆動して前記コントロールケーブル8を引き作動するようにしているので、坂道で車両を停止させた場合でも、傾斜角度に対応した適切な荷重でもって車輪に制動力を付与でき、車両のずり下がりを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は電動パーキングブレーキ装置を搭載した車両1の概略構成図を示し、左右の後輪2、3にドラム式あるいはディスク式のパーキングブレーキ4が設けられている。また、運転席の横には電動パーキングブレーキ装置であるアクチュエータ5が配置されており、このアクチュエータ5から導出されているブレーキケーブル6がイコライザー7の中央部分に接続されている。コントロールケーブル8、8の一端が左右のパーキングブレーキ4、4にそれぞれ接続され、コントロールケーブル8、8の他端は該コントロールケーブル8、8の張力を均一化するためのイコライザー7の両端にそれぞれ接続されている。
ここで、上記パーキングブレーキ4は周知なものであるので図示はしないが、例えば、ブレーキドラムと、このブレーキドラムの内周面を押し付けるブレーキシューと、ブレーキシューを戻し方向に付勢するリターンスプリングと、コントロールケーブル8で作動するパーキングレバーとで構成されている。
上記アクチュエータ5は電動パーキングブレーキコントローラ10(以下、EPKBコントローラ10と称す。)にて駆動制御されるようになっており、また、運転席側のインストールメントパネルあるいはハンドル側などのドライバーの手が届く任意の場所に設けられているアクチュエータ5操作用の操作スイッチ11からの信号がEPKBコントローラ10に入力されるようになっている。
図2は上記操作スイッチ11の構成図を示しており、該操作スイッチ11の操作部(図示せず)は跳ね返り式で上側あるいは下側を操作しない限り中立位置を維持する自己復帰型の3位置切換タイプのスイッチである。上記操作部と連動している接片12は図示するように中立位置を維持しており、該接片12が図中の上側の接触端子13に接触するとコントロールケーブル8を引き作動(引き操作)するための作動信号が出力され、また接片12が下側の接触端子14に接触するとコントロールケーブル8を戻し作動(戻し操作)するための解除信号が出力される。
この操作スイッチ11は、いわゆるアクチュエータ5をマニュアル操作をするためのものであり、また、接触端子13側を作動SW(作動スイッチ)と以後称し、接触端子14側を解除SW(解除スイッチ)と以後称する。
図3は上記電動パーキングブレーキであるアクチュエータ5の構成図を示し、このアクチュエータ5は、電動モータ16と、歯車などで構成される減速機17と、ケーブル操作部18及びパルスエンコーダなどのストロークセンサ19とで構成されており、ケーブル操作部18にコントロールケーブル8が接続されている。このコントロールケーブル8は、導管と該導管内に挿通される内索とからなっている。
コントロールケーブル8の他端は上述したようにパーキングブレーキ4に接続されており、コントロールケーブル8を引き操作すると、パーキングブレーキ4のブレーキシューなどの摩擦部材がブレーキドラムまたはブレーキディスクに付勢されるようになっている。
ここで、コントロールケーブル8を操作するとは、コントロールケーブル8の導管を固定して、導管に対する内索をコントロールケーブル8の軸方向に動かすことである。コントロールケーブル8を操作するには、例えば、ケーブルの内索の端部にボルトを形成し、ボルトに噛み合うナットを軸方向の動きを規制して回転することによって、内索を軸方向に動かすようにすることができる。この場合、ナットを電動モータ16によって正転または逆転することによって、内索を前後に動かすことができる。あるいは、例えば、内索の端部にラックを形成し、ラックに噛み合うピニオンを回転させて内索を前後に動かすような構成でも良い。
図4はアクチュエータ5の電動モータ16の電流値と荷重、斜度との関係を示すグラフであり、コントロールケーブル8の引き作動、戻し作動におけるストロークとの関係で、St2(mm)のコントロールケーブル8の引き操作の場合に、モータ電流がIth(A)で、N2 (N)の最大荷重となる。また、この関係は周囲温度をパラメーターとして適宜設定される。
図5は本発明に関連するブロック図を示し、アクチュエータ5を制御したり、パーキングブレーキランプ45を点灯、点滅、消灯の制御を行なうEPKBコントローラ10は、コンピュータで構成される制御装置30と、アクチュエータ5の電動モータ16を正転、逆転の駆動制御を行なうモータ駆動部40と、パーキングブレーキランプ45を駆動制御するランプ駆動部41と、後述するオートPKBモードを有効とした場合にオートパーキングブレーキランプ(以下、オートPKBランプという。)46を点灯駆動するオートパーキングブレーキランプ駆動部(以下、オートPKBランプ駆動部という。)と、車両1の傾斜を検出する傾斜センサ43とで構成されている。
また、上記制御装置30の各部の詳細は後述するが、該制御装置30は、アクチュエータ5のコントロールケーブル8のストローク量に応じて電動モータ16にてパーキングブレーキ4を最適荷重、最大荷重まで作動させたり、電動モータ16を逆転させて解除を行なうモータ制御部31と、車両1の速度を判定する車速判定部32と、車両1が例えば8km/h以下の場合に車両1を停止するまで制動をかけるオート作動パーキング制御部36と、車両1の停止状態から走行する場合にアクセルペダルを踏んだ場合の信号を受けてパーキングブレーキ4を自動的に解除の制御を行なうアクセル解除制御部37と、車両が確実に停止するまでの時間を計測する場合に用いるタイマー部39と、本発明の制御を行なわしめるためのプログラムを格納しているROMや各種の信号やデータを一時的に格納するRAMからなる記憶部38とで構成されている。また、記憶部38は、図4に示すテーブルが予め格納されている。
また、上記EPKBコントローラ10には、図4に示すように、ドライバーによる手動操作による操作スイッチ11からの作動信号/解除信号と、イグニッションスイッチ21からのオン信号、オフ信号と、アクセルペダルの踏み込みに応じたスロットル開度センサ22からの信号と、後輪2、3にそれぞれ取り付けられている車輪速センサ23からの車輪速の信号と、車速センサ24からの車両1の速度信号と、ブレーキペダル(サービスブレーキ)のブレーキスイッチ25からのブレーキペダルのオン信号、オフ信号と、シフトレバーの各シフトポジションの位置を検出するATポジションセンサ26からは、P(パーキング)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、R(リバース)ポジションの各信号と、エンジン回転数センサ27からはエンジンの回転数の信号と、後述するオートパーキングブレーキモード(以下、オートPKBモードという。)を有効か無効かの操作を行なうオートパーキングブレーキスイッチ(以下、オートPKBスイッチという。)からの信号がそれぞれ入力されるようになっている。
なお、図5に示す各部には、イグニッションスイッチ21のオン、オフに関わらずバッテリから電源が供給されている。
次に、EPKBコントローラ10によるスタティックパーキング制御での作動制御、解除制御について説明する。先ず、ドライバーの操作スイッチ11の操作によるマニュアル作動開始の制御について図6に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS1において、作動許可条件を判定するが、この作動許可条件は実際には複数の条件を有しているが、この説明では、例えば車速が8km/h以下の場合とする。また、この作動制御、解除制御は、図4に示すオート作動パーキング制御部36にて制御が行なわれる。
図6に示すステップS1において、例えば車速が8km/h以上の場合にはステップS2に移行し、操作スイッチ11からの作動SWからの作動信号が入力され、該作動信号が一定時間が経過した場合にオンが確定される。作動SWのオンが確定されるとステップS3に移行し、この時点で電動モータ16が作動(正転駆動)してコントロールケーブル8の引き操作が開始されてパーキングブレーキ4が駆動され後輪2、3に制動がかけられる。
図7はマニュアル作動開始の場合のタイミングチャートを示しており、時系列的に、より詳しく説明する。図7(a)に示す作動許可条件は図6の場合と同様であり、(d)に示す操作スイッチ11の解除SWはオフ状態であり、また、イグニッションスイッチ21からの信号は、オン、オフのいずれでも良い(図7(e)参照)。
図7(b)に示すように、操作スイッチ11から作動SWの作動信号が時刻t1で入力されて所定時間経過してオンが確定しても、作動許可条件が不成立のためオンが受け付けられない。時刻t2で再度、作動SWがオンされて入力して所定時間経過してオンが確定した場合、作動許可条件が成立しているため、オンが受け付けられる。
上記のオンが確定した時刻t3で電動モータ16は停止状態から起動されて正転駆動され(図7(g)参照)、(f)に示すようにモータ電流がコントロールケーブル8の張力に応じて上昇していく。なお、(f)に示すT1は電動モータ16の突入電流が発生している期間であり、この期間は電流値を読み込まないようにしている。
なお、図7(c)において、時刻t4で作動SWがオンされた場合に、作動許可条件が不成立であるのでオンが受け付けられないが、作動SWがオン状態で時刻t5で作動許可条件が成立してから所定の時間が経過した後にオンが確定し、オンが受け付けられる。これにより上記と同様に電動モータ16が作動する(図7(f)(g)の破線参照)。
これらの制御は、図5において、操作スイッチ11から作動信号がEPKBコントローラ10の制御装置30へ入力され、該制御装置30のオート作動パーキング制御部36にて制御が行なわれ、また、オート作動パーキング制御部36にて制御されるモータ制御部31ではモータ駆動部40を駆動し、アクチュエータ5の電動モータ16を駆動してコントロールケーブル8の引き作動が開始される。
次に、オート作動の制御について図8及び図9により説明する。図8のステップS11において、上記と同様に車速が8km/h以下などの場合には作動許可条件が成立し、ステップS12に移行する。ステップS12において、ATポジションがPポジションで、且つドライバーがブレーキを踏んでブレーキスイッチ25がオンしている場合には、ステップS13に移行する。ステップS13に示すように、ATポジションがPポジションで、且つブレーキスイッチ25がオンの場合には、電動モータ16が作動(正転駆動)してコントロールケーブル8の引き作動が開始されてパーキングブレーキ4が駆動され後輪2、3に制動がかけられる。
図9において、(b)の解除SWがオフで、(e)のイグニッションスイッチ21はオン、オフのいずれでも良い。(c)(d)に示すようにATポジションがPポジションで、且つブレーキスイッチ25がオンとなっても、(a)に示す作動許可条件が不成立なので、オート作動は受け付けられない。
作動許可条件が成立している状態で、(c)に示すようにATポジションがPポジションとなって所定の時間が経過した後に、オンが確定し(時刻t1)、この時刻t1でブレーキスイッチ25がオンとなっているので、(g)に示すように電動モータ16が起動されて、正転駆動される。(f)に示すように、電動モータ16が駆動されて、コントロールケーブル8の引き作動による張力に応じて電流値が上昇していき、オート作動制御に移る。
次に、マニュアル/オート作動における正常停止の制御について説明する。図10はイグニッションスイッチ21がオンの場合であり((a)参照)、電動モータ16のモータ電流値が予め設定した最適荷重になるまで作動される(図4及び図10(b)参照)。図4に示される設定テーブルはEPKBコントローラ10の記憶部38に予め格納されており、アクチュエータ5のコントロールケーブル8の引き作動におけるストローク量からモータ電流を換算し、パーキングブレーキ4の荷重に対応したモータ電流から電動モータ16が駆動制御される。
予め設定した最適荷重に対応したモータ電流に達すると(時刻t1)、図10(c)に示すように、電動モータ16は停止され、電動モータ16が完全に停止するとモータ電流はゼロになる((b)参照)。また、(d)に示すように、パーキングブレーキランプ45はランプ駆動部41により点灯される。
図11はイグニッションスイッチ21がオフの場合を示しており、この場合には、パーキングブレーキ4が最大荷重になるまで電動モータ16が作動される(図11(b)(c)参照)。最大荷重に達した時刻t1で電動モータ16が停止され、また、電動モータ16が完全に停止した時点でモータ電流はゼロになる。パーキングブレーキランプ45は、電動モータ16が停止してからランプ駆動部41により一旦点灯され、所定の時間T2経過後に消灯する(図11(d)参照)。
図12は、パーキングブレーキ4が最適荷重に制動がかけられた後に、イグニッションスイッチ21がオフとなった場合を示している。最初はイグニッションスイッチ21がオンの状態で、最適荷重となる時刻t1まで電動モータ16が作動し、その後に電動モータ16は停止し、モータ電流はゼロとなる(図12(b)(c)参照)。
電動モータ16が停止した状態でイグニッションスイッチ21が時刻t2でオフされると、電動モータ16が起動され、最大荷重まで電動モータ16が作動される。その後、電動モータ16が停止し、モータ電流もゼロとなり、電動モータ16が停止する時刻t3から所定の時間T2の経過後にパーキングブレーキランプ45が消灯する。
次に、操作スイッチ11によるマニュアル解除の制御について説明する。図13はかかる場合のフローチャートを示し、ステップS21で解除許可条件が判定される。ここで、解除許可条件は複数あり、そのうち例えば、操作スイッチ11が正常の場合である。解除許可条件が成立する場合は、ステップS22に移行し、イグニッションスイッチ21がオンで、且つ操作スイッチ11の解除SWがオンかどうかが判断される。
イグニッションスイッチ21がオンで、且つ解除SWがオンの場合には、ステップS23に移行し、電動モータ16が逆転駆動され、コントロールケーブル8は戻し作動される。これによりパーキングブレーキ4が操作スイッチ11のマニュアル操作により解除されることになる。
図14はかかる場合のタイミングチャートを示しており、図14(a)に示す解除許可条件が不成立の場合に、時刻t1で解除SWのオン信号が入力されてもオン(解除動作)は受け付けられない((b)参照)。また、解除許可条件が成立している場合に、時刻t2、時刻t3で解除SWのオン信号が入力されてもイグニッションスイッチ21がオフであるので(図14(e)参照)、オン(解除動作)は受け付けられない。
また、解除許可条件が不成立の場合の時刻t6(図14(c)参照)に解除SWのオン信号が入力された後に解除許可条件が成立した場合で、解除SWのオン信号自体が確定しても、イグニッションスイッチ21がオフのため、オンは受け付けられない。
図14(c)の時刻t7で解除SWのオン信号が入力され、オンが確定しても、このオンの確定時の時刻t8において、イグニッションスイッチ21がオンしてからオンが確定していないため、オンは受け付けられない。
次に、図14(e)に示すように、イグニッションスイッチ21がオフからオンとなり、その後の(b)に示す時刻t4で解除SWからのオン信号が入力し、イグニッションスイッチ21のオン確定後に、解除SWのオンが確定して時刻t5において、電動モータ16が起動し((g)参照)、該電動モータ16は逆転駆動(解除方向)し始める。
電動モータ16が逆転する場合は、制動をかける場合とは異なり、比較的少ないモータ電流値でもって駆動でき((f)参照)、アクチュエータ5のコントロールケーブル8のストローク量がゼロとなるまで、電動モータ16が駆動される。そして、該ストローク量が完全にゼロとなると、電動モータ16は停止し、同時にパーキングブレーキランプ45が点灯状態から消灯状態となる。これにより車両1を走行させることができる。
次に、パーキングブレーキ4が引かれた状態からの車両1の発進をスムーズに行なう場合、特に、パーキングブレーキ4を引いた状態で坂道発進するときに自動解除してスムーズに発進できるようにしたアクセル解除制御について説明する。
車両1が坂道などの勾配のある路面に停車した場合、その車両1の傾斜角度を図5に示す傾斜センサ43にて検出するようにしており、この傾斜センサ43はEPKBコントローラ10内に設けている。この傾斜センサ43は重力Gの懸かり具合により出力電圧が変化する、あるいは出力パルス周期が変化することを利用して傾斜角度を検出している。
重力Gの変化により出力信号が変化するので、車両1が加速したり、減速したりした際のG変化も検出することになり、この特性を利用し、後述するように傾斜センサ43で車両1の減速度あるいは加速度を検出することができるようになっている。
坂道で停車している状態から発進する場合、いわゆる坂道発進する場合には、勾配がゼロや勾配が小さい場合と比べて多くのトルクが必要となり、そのため、勾配が大きいほど、多くのトルクが必要となる。また、多くのトルクが必要となるほど、エンジンの回転数を上げる必要がある。
そこで、図15に示すように、勾配とエンジンの回転数とを予め対応させておき、勾配が大きくなるにつれてパーキングブレーキ4を自動解除する時のエンジンの回転数を上げるようにしている。図15に示すテーブルは制御装置30の記憶部38に予め格納している。
図15において、「仰角」は上り坂を表し、「俯角」は下り坂を表している。また、勾配は0%(斜度0°)から30%(斜度16.7°)以上までの5%刻みの8段階に分けている。さらに、路面の傾斜角度がゼロの平坦路(勾配=0%)の場合でも、アイドリング時の回転数より大きいエンジン回転数(En0rpm)とし、平坦路でもエンジン回転数がEn0rpmを超えた場合にパーキングブレーキ4を自動解除するようにしている。
傾斜センサ43の仰角における出力AOUTは、A0V(ボルト)からA6Vであり、また、俯角における出力AOUTは、−A6VからA0Vである。上り坂においてATポジションがRポジションの場合にはエンジンの回転数は、En0rpmで一定であり、Dポジションの場合にそれぞれパーキングブレーキ4の自動解除のしきい値となるエンジン回転数を勾配が大きくなるほど高くしている(En0rpmからEn7rpm)。
また、下り坂において、ATポジションがDポジションのエンジンの回転数は、En0rpmで一定であり、Rポジションの場合にそれぞれパーキングブレーキ4の自動解除のしきい値となるエンジン回転数を勾配が大きくなるほど高くしている(En0rpmからEn7rpm)。
図16は図5に示す制御装置30のアクセル解除制御部37により制御されるタイミングチャートを示し、図17及び図18はアクセル解除制御のフローチャートを示している。図16において、(b)に示すアクセル開度のオン、オフの信号はスロットル開度センサ22からEPKBコントローラ10に入力され、また(c)に示すエンジン回転数は、エンジン回転数センサ27からEPKBコントローラ10に入力される。また、(d)に示すATポジションのRポジション、Dポジションの信号はATポジションセンサ26からEPKBコントローラ10に入力され、(e)に示すアクチュエータ5のコントロールケーブル8のストローク量はアクチュエータ5のストロークセンサ19からEPKBコントローラ10に入力される。
先ず、図17に示すステップS31において、イグニッションスイッチ21がオンしている場合には(図16(a)参照)ステップS32に進み、ステップS32においてスロットル開度センサ22がオンしている場合には(図16(b)参照)、ステップS33に進む。
ステップS33において、ATポジションセンサ26からの信号がRポジションかDポジションかを判定し(図16(d)参照)、ステップS34においてRポジションまたはDポジションに応じて路面の勾配に応じたエンジンの回転数データを記憶部38から取り込む。今、例えば、車両1の進行方向がDポジションであって、勾配が25%とする。なお、傾斜センサ43からの路面の勾配データは車両1が停車した後に、サンプリングを行なって該勾配データが記憶部38に一旦記憶される。
ステップS34において、図5に示す制御装置30のアクセル解除制御部37が記憶部38から現在の勾配データを読み取り、この勾配データからアクセル解除制御部37は図15のテーブルからパーキングブレーキ4を自動解除するときのエンジン回転数をEn7rpmと設定する。
ドライバーがアクセルペダルを踏み込んでいくにしたがい、図16(c)に示すように、エンジンの回転数が徐々に上昇していき、エンジンの回転数が路面の勾配に応じたトルク(ここでは、上記のEn7rpm)まで上がるまで判断する。つまり、坂道発進に必要なトルクまで上がったかを監視、判断する。
次に、エンジンの回転数が坂道発進に必要なトルク(回転数がEn7rpm)まで上がった場合には、図18のステップS36及び図16(f)に示すように、電動モータ16を逆転駆動(解除動作)し、アクチュエータ5のコントロールケーブル8を戻し作動する。
コントロールケーブル8の戻し作動に伴い、図16(e)に示すようにコントロールケーブル8のストローク量は作動完了位置から解除完了位置へと少なくなり、ストローク量がゼロとなる解除完了位置となった場合には、ステップS38に移行して電動モータ16が停止され、パーキングブレーキランプ45が消灯する(図16(f)(g)参照)。
なお、上り坂、下り坂における各勾配の違いによるPポジションまたはDポジションにおけるアクセル解除制御は上記と同様の制御でパーキングブレーキ4が自動解除される。
このように、ATポジションによって進行方向を判定し、スロットル開度センサ22にてアクセルペダルの踏み込みを判定して、パーキングブレーキ4を引いた状態でエンジン回転数が坂道発進に必要なトルクまで上がったときに、パーキングブレーキ4を自動解除するので、車両1がずり下がることなく、スムーズな発進を実現することができるものである。
このように、ATポジションセンサ26にて車両の進行方向を判定すると共に、スロットル開度センサ22にてアクセルペダルの踏み込みを判定し、傾斜センサ43からの路面の傾斜角度に対応したエンジン回転数センサ27からのエンジン回転数になったときに前記パーキングブレーキ4の解除を行なうようにしているので、特に坂道発進をする場合には、大きなトルクが必要となり、ずり下がりが発生し易くなるが、本発明ではパーキングブレーキ4をかけた状態で坂道発進をするときに自動解除してスムーズに発進することができる。なお、勾配が0%の平坦路の場合でも、車両をスムーズに発進させることができる。
ところで、乗員数や座った位置により、また、荷物の積載により車両が傾いて停止した場合など、路面が傾斜していても傾斜センサ43が平坦路であると認識する場合がある。かかる場合、路面が平坦路の場合には最初からパーキングブレーキ4を解除していると、車両がずり下がる場合がある。しかし、傾斜センサ43の出力が傾斜角度をゼロとした平坦路の場合でも前記パーキングブレーキ4の解除は、アイドリング時の回転数より大きい回転数を設定しているので、間違って傾斜センサ43が平坦路として認識していても、アイドリング時の回転数ではパーキングブレーキ4は解除されず、そのため、車両のずり下がりを防止することができる。
さらに、上り坂であってATポジションがRポジションの場合や、下り坂であってATポジションがDポジションの場合など車両の進行方向が下りの場合は、路面の傾斜角度に関係なく一定のエンジン回転数になった時にパーキングブレーキ4の解除を行なっているので、小さなトルクで車両をスムーズに発進させることができる。
次に、車両が停車したときに、EPKBコントローラ10によりパーキングブレーキ4を駆動して後輪2、3に自動的に制動力を付与するオートホールド制御について説明する。このオートホールド制御は、走行から停車時にパーキングブレーキ4を自動引きして、ドライバーの負担を軽くするものであり、ドライバーはオートPKBスイッチ28でオートホールド制御の有効、無効を選択でき、「有効」とした場合のみオートホールド制御(オートPKBモード)が作動する。
図19はオートPKBモードを有効に切り替えた場合のタイミングチャートを示し、イグニッションスイッチ21がオン中のみ切替が可能であり、図19(a)に示すように、ドライバーがオートPKBスイッチ28をオン操作すると、オートPKBランプ46が点灯すると共に(図19(b)参照)、(c)に示すように、オートPKBモードが「無効」から「有効」となる。なお、イグニッションスイッチ21がオフからオンとなった場合には、このオートPKBモードが「無効」となる。
また、オート作動パーキング制御部36にてオート作動となっている場合、オートPKBスイッチ28をオン操作することで、このオートPKBモードが優先される。
図20はオートPKBモードを「有効」から「無効」に切り替えた場合のタイミングチャートを示し、(a)に示すようにオートPKBスイッチ28を再度オン操作すると、オートPKBランプ46が消灯すると共に、オートPKBモードが「有効」から「無効」に切り替わる(図20(b)(c)参照)。
なお、「無効」に切り替わると、オート作動パーキング制御部36によりオート作動が自動的にキャンセルされる。
次に、走行から停車時にパーキングブレーキ4を自動引きするオートホールド制御について図21〜図23により説明する。図23(a)に示すように、オートホールド制御(自動引き)の作動の前提条件として、イグニッションスイッチ21がオンで、且つATポジションがPポジションとNポジション以外で、且つアクセルペダルを踏んでおらずスロットル開度センサ22からの信号がオフの場合である。
先ず、図21のステップS41において、上記の自動引き作動前提条件が有効の場合にはステップS42に移行してブレーキスイッチ25がオンしているかを判定し(図23(b)参照)、ブレーキスイッチ25がオンされている場合にはステップS43に移行する。ブレーキ(主ブレーキ)が踏み込まれていくに従い車速が落ちていく。
ステップS43において、車速センサ24から車速「無」の信号が出力されるとステップS44に進み、制御装置30のタイマー部39が起動されて図23(c)に示す停車の待ち時間であるT1時間がカウントされる。ステップS45において、タイマー部39によるカウント中に車速が「有」と判定されると、タイマー部39がリセットされて再度カウントがし直される。
この時間T1により車両の挙動が安定する時間を確保しているものであり、また、停車までの時間待ち時間も併せて確保する目的である。この時間T1は、例えば、約1secとしており、時間T1をカウントするためのタイマー起動条件が車速「無」であり、タイマーリセット条件が車速「有」である。
ステップS45で車速が無い場合でステップS46に進み、T1時間が経過しない場合はステップS44に戻り、また、T1時間が経過すると、図23(c)に示す時間T2をカウントするためにタイマー部39によるタイマーが起動される。
タイマーが起動されて、ブレーキスイッチ25がオンしておれば、図22に示すステップS48に移行し、車速の有無、あるいはブレーキが踏まれているかをブレーキスイッチ25からの信号から判断する。車速が「有」か、あるいはブレーキスイッチ25がオフの場合にはタイマーをリセットし、再度カウントがし直される。
ここで、時間T2は、車両の停車後、主ブレーキが踏まれていることを確認するための時間である。また、時間T2のタイマー部39によるタイマー起動の条件は、上記T1時間経過後で、主ブレーキが踏まれていること(ブレーキスイッチ25がオン)であり、タイマーリセット条件は、車速が「有」、あるいは主ブレーキが踏まれていないこと(ブレーキスイッチ25がオフ)であることである。
車速が「無」で、且つブレーキスイッチ25がオンの場合で、T2時間が経過していない場合は、ステップS49からステップS47に戻ってタイマーのカウントが継続される。T2時間が経過すると、ステップS50に移行してアクチュエータ5の電動モータ16が正転駆動され、コントロールケーブル8を引き作動し、所定の目標荷重になるまで駆動される。
ステップS51において、目標荷重に達した場合には、ステップS52に移行して、電動モータ16を停止し、パーキングブレーキランプ45が点灯する(図23(e)(f)参照)。
なお、オートPKBモード中は、停車時、アクセルペダルを踏まない限り車両は動かさないようになっており、アクセルペダルを踏むことで、アクセル解除制御部37により車両が発進する。
また、オートPKBモードにおいて、上述した操作スイッチ11によるマニュアル作動が行なえるようになっている。
このように、先のマニュアル作動や、停車してからATポジションをPポジションにした場合に車輪に制動力を付与するオート作動の場合と比べて、オートホールド制御の場合には、走行から停車させるだけでパーキングブレーキ4を自動引きすることができるので、ドライバーの負担を軽くすることができる。
また、図23に示すように、引き作動(自動引き)する条件(ブレーキペダルが踏まれて、且つ車速がゼロ)に、イグニッションがオンで、且つシフトポジションが駐車/ニュートラルポジション以外で、且つアクセルペダルが踏み込まれていないことを付加しているので、走行から停車時において、シフトレバー(ATポジション)を例えば、駐車する際のPポジションにシフトさせることなく、自動引きを行なうことができて、ドライバーの負担を軽くすることができる。
さらに、車速がゼロ(無し)になってからの所定時間として、車速がゼロの状態が続く一定時間T1と、この一定の時間T1経過後でブレーキペダルが踏み込まれている一定時間T2との和としているので、車両の挙動が安定してから自動引きされることになり、車輪に制動力を確実に付与できて、車両のずり下がりを防止することができる。
次に、車両が停車したときに正確な車両の傾斜を認識して、パーキングブレーキ4に適切な荷重を自動引きするヒルホールド制御について図24及び図25により説明する。また、傾斜センサ(加速度センサ)43を使用して、車両の傾斜を判定する場合、車の挙動に対してセンサ値が変化するため、正確に傾斜を判定することが必要であり、また、停車時をできるだけ早く判定できるようにしている。
そこで、傾斜センサ43は、挙動に対してセンサ値が変化するため、車が完全に停止して挙動に対する反応が無くなった時に傾斜を確定するようにしている。車両の傾斜の確定方法として、車速センサ24からの信号から、ある速度(例えば、2km/h)以下が一定時間継続して、主ブレーキペダルの踏み込みも一定時間継続したときの傾斜センサ43のセンサ値を基に傾斜を確定するようにしている。この確定方法により、正確且つすばやく車両の傾斜を判定することができる。
以下、具体的に傾斜の確定方法を説明する。図25(a)に示すように、車速センサ24からの出力にて車速が減速されてきて、図24のステップS61及び図25(b)(c)に示すように、ブレーキスイッチ25がオンで、且つスロットル開度センサ22がオフの場合はステップS62に移行する。なお、車速が2km/h以下になると、車速センサ24では車速が測定できなり、そのため、図25に示す時刻t1以後は、車速は「無」と判定される。
ステップS62において、車速が「無」と判定されるとステップS63に移行し、所定の時間T1が経過した場合には、ステップS64に示すように、所定の時間T2が経過するか判定される。なお、上記時間T1、T2は、例えば、1secとしている。
ここで、車両が走行から停車した場合、車両姿勢が前のめりになっているので、図25(d)に示すように、傾斜センサ43の出力は大きく振れており、例えば、時刻t2で傾斜センサ43のセンサ値を読み取ると、センサ値は車の挙動によって変化するため、正確な傾斜値(センサ値)を読み取ることはできない。
そこで、時刻t1から所定の時間T1経過後に、さらに所定の時間T2が経過した時の時刻t4で傾斜センサ43からのセンサ値を読み取る(ステップS65参照)。時刻t3を少し経過すると、図25(d)に示すように傾斜センサ43のセンサ値は変化が無くなって落ち着き、完全に落ち着いた時刻t4で傾斜センサ43からのセンサ値を読み取ることで、車両の正確な傾斜角度を読み取ることができる。また、車速が2km/h以下となり、実際に車速が停止してから、ほぼ1secで傾斜の判定を行なっているので、傾斜の判定を早く行なうことができる。
ステップS65において、車両の傾斜角度とパーキングブレーキ4の制動力を付与するための電動モータ16の荷重電流値との関係を対応させたテーブルが予め制御装置30の記憶部38に記憶されており、この記憶部38のテーブルから傾斜角度に対応した目標荷重電流値を読み込む。そして、ステップS66で目標荷重電流値まで電動モータ16を作動させる(図25(e)(f)参照)。
ステップS67において、目標荷重電流値に達した場合にはステップS68に移行し、電動モータ16が停止し、同時にパーキングブレーキランプ45が点灯する(図25(f)(g)参照)。
このようにして、車両が停止してから所定時間の経過後に車両の傾斜角度を判定しているので、正確且つすばやく傾斜角度を判定することができる。また、この判定して傾斜角度に応じたパーキングブレーキ4の目標荷重電流値まで自動引きするので、傾斜角度に対応した適切な荷重でもって車輪に制動力が付与でき、そのため、坂道に停車した場合に、ブレーキペダルから足を離しても車両のずり下がりを防止することができる。
本発明の実施の形態における電動パーキングブレーキ装置を搭載した車両の概略構成図である。 本発明の実施の形態における操作スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態におけるアクチュエータの一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるストローク量、モータ電流と斜度や荷重との関係を示す図である。 本発明の実施の形態におけるブロック図である。 本発明の実施の形態におけるマニュアル作動開始におけるフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるマニュアル作動開始のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるオート作動開始におけるフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるオート作動開始におけるタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるイグニッションがオンの場合のマニュアル/オート作動の正常停止を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるイグニッションがオフの場合のマニュアル/オート作動の正常停止を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるイグニッションがオンからオフの場合のマニュアル/オート作動の正常停止を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるマニュアル解除開始におけるフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるマニュアル解除開始におけるタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるアクセル解除制御を行なう場合の解除開始のしきい値を示す図である。 本発明の実施の形態におけるアクセル解除制御のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるアクセル解除制御を行なう場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるアクセル解除制御を行なう場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるオートホールド制御のオートPKBモードを有効に切り替える場合のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるオートホールド制御のオートPKBモードを無効に切り替える場合のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるオートホールド制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるオートホールド制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるオートホールド制御のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態におけるヒルホールド制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるヒルホールド制御のタイミングチャートである。
符号の説明
4 パーキングブレーキ
8 コントロールケーブル
10 電動パーキングブレーキコントローラ(EPKBコントローラ)
16 電動モータ
24 車速センサ
25 ブレーキスイッチ
30 制御装置
43 傾斜センサ

Claims (4)

  1. 電動モータ(16)によりコントロールケーブル(8)を引き作動、または戻し作動してパーキングブレーキ(4)を制動、または解除を行なうようにした電動パーキングブレーキ用制御装置において、
    車両の停止時におけるブレーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッチ(25)と、車速を検出する車速センサ(24)とを有し、
    前記ブレーキスイッチ(25)からのオン信号があり、車速センサ(24)からの車速がゼロの状態が所定時間経過した場合に前記電動モータ(16)によりコントロールケーブル(8)を自動的に引き作動する制御手段を備えていることを特徴とする電動パーキングブレーキ用制御装置。
  2. 前記の引き作動する条件に、イグニッションがオンで、且つシフトポジションが駐車/ニュートラルポジション以外で、且つアクセルペダルが踏み込まれていないことを付加していることを特徴とする請求項1に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置。
  3. 前記所定時間とは、車速がゼロの状態が続く一定時間(T1)と、この一定の時間(T1)経過後でブレーキペダルが踏み込まれている一定時間(T2)との和としていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パーキングブレーキ用制御装置。
  4. 電動モータ(16)によりコントロールケーブル(8)を引き作動、または戻し作動してパーキングブレーキ(4)を制動、または解除を行なうようにした電動パーキングブレーキ用制御装置において、
    車両の停止時におけるブレーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッチ(25)と、車速を検出する車速センサ(24)と、車両の傾斜角度を検出する傾斜センサ(43)と、車両の傾斜角度に対応したパーキングブレーキ(4)の荷重電流値を予め設定したテーブルとを有し、
    前記車速センサ(24)からの信号にて、ある速度以下が一定時間継続し、前記ブレーキスイッチ(25)からの信号にてブレーキペダルの踏み込みも一定時間継続したときに前記傾斜センサ(43)からのセンサ値を基に傾斜角度を確定する傾斜確定手段と、
    前記傾斜確定手段にて確定した傾斜角度に応じた目標荷重電流値まで前記電動モータ(16)を駆動して前記コントロールケーブル(8)を引き作動する制御手段とを備えていることを特徴とする電動パーキングブレーキ用制御装置。
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