JP2014204651A - 静電アクチュエータ - Google Patents

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倉持 浩
Hiroshi Kuramochi
浩 倉持
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【課題】動作特性が優れ、製造が容易で、製造コストを低減でき、小型化ないしは細径化が容易な静電アクチュエータを提供する【解決手段】この静電アクチュエータ1は、それぞれ螺旋状をなす第一および第二の電極2,3を、互いに同軸で、かつ螺旋軸方向に関し両電極2,3の螺旋の巻き間に間隙が設けられるように配置し、両電極2,3の螺旋の巻き間に電気絶縁性およびゴム弾性を有する電気絶縁性エラストマー4,5からなるゴム弾性電気絶縁層を介在させてなる。両電極2,3間に電位差が印加され、螺旋軸方向に関し両電極2,3の螺旋の巻き間の間隔を小さくしようとする静電引力が作用すると、前記ゴム弾性電気絶縁層がそのゴム弾性に抗して圧縮される。このため、前記電位差の大きさに応じてアクチュエータ1が伸縮する。【選択図】図1

Description

本発明は静電アクチュエータに係り、特に第一の電極と第二の電極との間に電位差を与えて両電極間に静電引力を発生させ、この静電引力によって両電極間の間隔を変化させることにより伸縮する静電アクチュエータに関する。
従来のこの種の静電アクチュエータとしては、特許文献1に開示されているものがある。この従来の静電アクチュエータは、それぞれ銅等の金属層からなる導電部の上下にPET等のフィルム状の電気絶縁部を重ねたサンドイッチ構造を有する2本の帯状の電極フィルムを、それぞれジグザク状となるようにして、互いに対し直交するように交互に折り込んでなるものである。
また、本出願人は、特許文献2に開示されている静電アクチュエータを先に提案している。
特開2001−268948号公報 特開2013−017287号公報
特許文献1に開示されている静電アクチュエータにおいては、第一の電極と第二の電極(各電極フィルムの導電部の一部が構成している)とが各電極フィルムの折曲部(折り返し部)を回動中心として相対的に回動することにより、すなわち和鋏と同様の運動することにより、電極間の距離を変化するようになっていた。また、これに伴い、各電極フィルムは和鋏と同様のばね特性を有することが必要であった。
このため、謂わば互いに直交する和鋏が複数積層され、その動きの集積がアクチュエータ全体の収縮するような構造となっているので、各部の運度方向とアクチュエータ全体としての運動方向との間に比較的大きな相違があり、各部の動きがスムーズにアクチュエータ全体としての収縮につながって行かないため、動作特性において問題があった。また、外力により、各電極フィルムの折曲部を中心とする電極間の角度が一定以上増大されると、折曲部と反対側の第一および第二の電極間の間隔が大きく広がり、電極間に電位差を印加しても、収縮できなくなる等の問題もあった。
また、電極フィルムの導電部(電極部および配線部)並びに電気絶縁部を複雑な形状に加工しなければならないので、製造コストが高くなるという問題もあった。
特許文献2に開示されている静電アクチュエータは、このような問題を解決することができる。
しかしながら、特許文献2に開示されている静電アクチュエータの実施例においては、特許文献1に記載のものよりは大幅に製造を容易にすることができるものの、それでもなお、特許文献1の場合と同様に、第一の電極および第二の電極をそれぞれジグザク状になるとともに互いに直交するように交互に折り込む必要があり(図1〜11の実施例の場合)、製造が必ずしも容易ではない点がなお残っていた。また、小型化ないしは細径化が難しいという問題もあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、動作特性が優れた静電アクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造が一層容易な静電アクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造コストを一層低減することができる静電アクチュエータを提供することにある。
本発明の他の目的は、小型化ないしは細径化が容易な静電アクチュエータを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による静電アクチュエータは、
螺旋状をなす第一の電極と、この第一の電極と同軸な螺旋状をなし、螺旋軸方向に関し自己の螺旋の巻きと前記第一の電極の螺旋の巻きとの間に間隔を設けられている第二の電極と、
前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間に介在された、電気絶縁性およびゴム弾性を有する電気絶縁性エラストマーからなるゴム弾性電気絶縁層とを有し、
螺旋軸方向に関し前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔は可変とされており、
前記第一の電極と前記第二の電極との間に電位差が印加され、螺旋軸方向に関し前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔を小さくしようとする静電引力が作用したとき、前記ゴム弾性電気絶縁層が該絶縁層のゴム弾性に抗して圧縮されるようにしたものである。
なお、一般的には、「螺旋」の語は、平面的な渦巻き形状の意味でも使用されることがあるが、本願の明細書および特許請求の範囲において、「螺旋」の語は、平面的な渦巻き形状は含まず、立体的な形状のみを意味する。
本発明においては、第一の電極と第二の電極との間に電位差が印加されると、螺旋軸方向に関し第一の電極の螺旋の巻きと第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔を小さくしようとする静電引力が両電極間に作用し、ゴム弾性電気絶縁層をそのゴム弾性に抗して圧縮するので、前記電位差の大きさに応じて両電極の螺旋の巻き間の間隔が小さくなり、アクチュエータ全体が収縮する。他方、電極間に対する電位差の印加が停止されれば、ゴム弾性によりゴム弾性電気絶縁層が元の状態に復帰する。このため、電極間に印加される電位差の大きさに応じて、電極の螺旋の巻き間の間隔が変化し、アクチュエータ全体が伸縮する。
ここにおいて、本発明では、第一および第二の電極は螺旋状をなしているので、特許文献1に開示されている静電アクチュエータの場合のように、第一の電極と第二の電極とが折曲部(折り返し部)を回動中心として相対的に回動運動をするようなことはなく、第一の電極の螺旋の巻きと第二の電極の螺旋の巻きとが螺旋軸方向に相対運動し、この相対運動の集積がアクチュエータ全体としての収縮となるので、両電極の螺旋の各部の相対運動がアクチュエータ全体としての収縮に極めてスムーズにつながって行くため、動作特性が非常に優れている。
また、第一および第二の電極を螺旋状に巻くこと、並びに第一および第二の電極の螺旋の巻き間にゴム弾性電気絶縁層を介在させることは容易であるので、製造が非常に容易であり、ひいては製造コストを一層低減できる。
また、特許文献2の実施例のようにシート状の電極および電気絶縁層を積層するのでなく、第一および第二の電極を螺旋状とするので、アクチュエータを容易に小型化ないしは細径化できる。
本発明の一つの態様においては、第一および第二の電極のうちの少なくとも一方が導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーから構成される。この場合は、前記電位差の印加に応じて前記ゴム弾性電気絶縁層のみならずエラスマーからなる電極の横断面もそのゴム弾性に抗して圧縮され、アクチュエータの伸縮に寄与する。
本発明のさらにもう一つの態様においては、静電アクチュエータは、第一および第二の電極を、これらの電極の螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段をさらに有する。
本発明のアクチュエータのストロークは、第一および第二の電極の全長に対応する。したがって、アクチュエータが収容される空間の長さが同じであっても、前記非直線状態維持手段により第一および第二の電極を全体として非直線状に延びるように維持すれば、第一および第二の電極の全長を長くし、第一および第二の電極が全体として直線状に延びる場合より、アクチュエータのストロークを大きくすることができる。
本発明の静電アクチュエータは、
(イ)動作特性が優れている、
(ロ)製造が一層容易である、
(ハ)製造コストを一層低減できる、
(ニ)小型化ないしは細径化が容易である、
(ホ)第一および第二の電極を全体として非直線状に延びるように維持することにより、ストロークを大きくすることができる、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の静電アクチュエータの実施例1を示す平面図である。 図2のII−II線における断面図である。 前記実施例1における第一および第二の電極並びに電気絶縁性エラストマー(ゴム弾性電気絶縁層)の圧縮変形状態を模式的に示す拡大断面図である。 前記実施例1の静電アクチュエータを製造する際、電気絶縁性エラストマーをそれぞれ被覆された第一および第二の電極を構成する2本の線材を螺旋状に巻く方法の一例を示す斜視図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例4を示す縦断面図である。 前記実施例4における電気絶縁性エラストマー(ゴム弾性電気絶縁層)の圧縮変形状態を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例5を示す縦断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例6を示す縦断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例7を直線状に延びている状態で示す縦断面図である。 前記実施例7を湾曲させた状態で示す部分断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例8を一部断面して示す平面図である。 前記実施例8を示す正面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例9を示す部分断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例10を示す正面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例11を示す縦断面図である。 本発明の静電アクチュエータの実施例12を示す縦断面図である。
本発明においては、第一および第二の電極の両方を導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーで構成することも、第一および第二の電極の両方を金属、炭素、導電性プラスチック等の導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料で構成することも、第一および第二の電極のうちの一方を導電性エラストマー、他方を導電性を有する変形可能な非エラストマー材料で構成することもできる。
第一および(または)第二の電極を導電性エラストマーで構成する場合、その導電性エラストマーとしては、次のようなものが使用可能である。
(A)導電性ゴム
イ)電子伝導性ゴム
ゴムに導電性フィラーを分散させたもの。ゴムとしては、あらゆる種類のゴムを使 用可能である。導電性フィラーとしては、例えば、カーボンブラック、カーボンファ イバー、グラファイト、金属粉、金属繊維、金属被覆された粒子等を使用できる。
上記のように本発明においては、広範囲の電子伝導性ゴムが使用可能であるが、特 に好ましい電子導電性ゴムは、EPDM(エチレンプロピレンゴム)またはシリコー ンゴムにカーボンブラックを分散させたものである。
ロ)イオン伝導性ゴム
ゴムにイオン伝導剤を分散したもの。ゴムとしては、ウレタンゴム、アクリルゴム 等を使用できる。イオン伝導剤としては、例えば電解質溶液(ゲル)、過塩素リチウ ムの炭酸プロピレン溶液等を使用できる。
(B)導電性TPE(熱可塑性エラストマー)
イ)電子伝導性TPE
TPEに導電性フィラーを分散させたもの。TPEとしては、あらゆる種類のTP Eを使用可能である。導電性フィラーとしては、前記電子導電性ゴムの場合と同じも のを使用できる。
特に好ましい電子導電性TPEは、スチレン系またはオレフィン系TPEにカーボ ンブラックを分散させたものである。
ロ)イオン伝導性TPE
TPEにイオン伝導剤を分散したもの。TPEとしては、ウレタン系、アクリル系 、エステル系TPE等を使用できる。イオン伝導剤としては、前記イオン伝導性ゴム の場合と同じものを使用できる。
本発明において、ゴム弾性電気絶縁層を構成するエラストマーとしては、導電性フィラーおよびイオン伝導剤を含まないあらゆる種類のゴムまたはTPEが使用可能である。なお、電極を導電性エラストマーで構成する場合は、電極とゴム弾性電気絶縁層との親和性の観点からは、一般には、電極に使用する導電性エラストマーとゴム弾性電気絶縁層に使用するエラストマーとは、その成分中のゴムまたはTPEが同一になるようにすることが好ましいが、場合によっては、電極に使用する導電性エラストマーと電気絶縁層に使用するエラストマーとの成分中のゴムまたはTPEが異なるようにしてもよい。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜3は本発明による静電アクチュエータの実施例1を示している。このうち、図1および2は、電位差を印加されていない状態における本実施例の静電アクチュエータ1を示している。第一および第二の電極2,3は、それぞれ導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーからなる。具体的には、EPDMにカーボンブラックを分散させた電子伝導性ゴムからなる。 前記第一および第二の電極2,3は、それぞれ螺旋状とされている。外力を作用されていない状態において、前記第一および第二の電極2,3を構成する線材の横断面はそれぞれ円形とされている。また、外力を作用されていない状態における前記第一および第二の電極2,3の線材径および螺旋径は、それらの全長に渡って均一で互いに同一とされている。
前記第一の電極2は、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第一の電気絶縁性エラストマー4を被覆されている。前記第二の電極3も、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第二の電気絶縁性エラストマー5を被覆されている。前記第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5は、それぞれ具体的には、導電性フィラーおよびイオン伝導剤を含まないスチレン系TPEからなる。外力を作用されていない状態における前記第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の被覆層の厚さは、互いに同一とされている。
前記第一および第二の電極2,3が構成する螺旋は互いに同軸に配置されており、かつ第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の被覆層は互いに接触された状態とされている。これにより、螺旋軸方向に関し、第一の電極2の螺旋の巻きと第二の電極3の螺旋の巻きとの間に間隔が設けられ、両電極2,3の螺旋の巻き間に第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の一部が介在された状態となっている。したがって、本実施例では、本発明における第一および第二の電極2,3間のゴム弾性電気絶縁層は、第一および第二の電極2,3の外周を被覆している第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5により構成されている。
このような第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5からなる静電アクチュエータ1の基本構成は、例えば、次のようにして容易に得ることができる。
まず、第一および第二の電極2,3を構成する線材は、例えば押出成形により容易に製造できる。第一および第二の電極2,3に対する第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の被覆は、二重押出成形により、第一および第二の電極2,3を構成する線材の成形と同時に行うこともできるし、第一および第二の電極2,3を構成する線材に対しディッピング処理や、スプレーイング処理等によって行うこともできる。
次に、上述の方法等によって得られた、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5を外周に被覆された第一および第二の電極2,3の線材を、例えば図4に示されるように、横断面円形の芯材14に一緒に巻き付けて行くことにより、前述のような螺旋構造を容易に得ることができる。
本実施例では、第一の電気絶縁性エラストマー4と第二の電気絶縁性エラストマー5とは、焼結成形法により焼結されることにより、互いの接触部において互いに固着されている。これにより、第一および第二の電極2,3は、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5を介して互いに分離できないように結合されており、螺旋軸方向に関し第一の電極2の螺旋の巻きと第二の電極3の螺旋の巻きとの間の間隔は所定範囲内においてのみ可変とされている。
この静電アクチュエータ1においては、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差が印加されると、これらの電極2,3を互いに近づけようとする静電引力が電極2,3間に作用し、図3に模式的に示されているように、電極2,3の螺旋の巻き間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)がそのゴム弾性に抗して圧縮され、前記電位差の大きさに応じて電極2,3の螺旋の巻き間の間隔が小さくなる。また、本実施例では、第一および第二の電極2,3もエラストマーからなるので、前記電位差の印加により、第一および第二の電極2,3の横断面もそのゴム弾性に抗して圧縮される。
これにより、前記電位差の大きさに応じて、アクチュエータ1全体が収縮する。他方、電極2,3間に対する電位差の印加が停止されれば、ゴム弾性により電極2,3の螺旋の巻き間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の被覆層(ゴム弾性電気絶縁層)が元の状態に復帰するとともに、第一および第二の電極2,3の横断面も元の状態に復帰する。このため、電極2,3間に印加される電位差の大きさに応じて電極2,3の螺旋の巻き間の間隔が変化し、アクチュエータ1が伸縮する。
ここにおいて、この静電アクチュエータ1では、第一および第二の電極2,3は螺旋状をなしているので、特許文献1に開示されている静電アクチュエータの場合のように、第一の電極2と第二の電極3とが折曲部(折り返し部)を回動中心として相対的に回動運動をするようなことはなく、第一の電極2の螺旋の巻きと第二の電極3の螺旋の巻きとが螺旋軸方向に相対運動し、この相対運動の集積がアクチュエータ1全体としての収縮となるので、両電極2,3の螺旋の各部の相対運動がアクチュエータ1全体としての収縮に極めてスムーズにつながって行くため、動作特性が非常に優れている。
また、既に述べように、第一および第二の電極2,3を螺旋状とすること、並びに第一および第二の電極2,3の螺旋の巻き間に第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)を介在させることは容易であるので、製造が非常に容易であり、ひいては製造コストを一層低減できる。
また、特許文献2の実施例のようにシート状の電極および電気絶縁層を積層するのでなく、第一および第二の電極2,3をを螺旋状とするので、アクチュエータ1を容易に小型化ないしは細径化できる。
なお、本発明においては、第一および第二の電極2,3を構成する線材は、必ずしも横断面円形でなくてもよく、横断面矩形等の他の横断面形状としてもよい。しかし、多くの場合、本実施例のように横断面円形とすることが好ましい。これは次の理由による。
本実施例のように、第一および第二の電極2,3を構成する線材を横断面円形とすると、図2,3に示されるように、第一の電気絶縁性エラストマー4と第二の電気絶縁性エラストマー5との接触部に隣接して両エラストマー4,5間に空隙6が形成され、静電引力が作用して圧縮されたときにエラストマー4,5が横方向に逃げ易くなる(前記空隙6に逃げる)ので、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)並びに第一および第二の電極2,3が電極2,3間の間隔が縮小する方向に変形し易くなる。
ところが、前記線材が例えば横断面矩形状となっていると、静電引力が作用して圧縮力を受けても、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5が横方向に逃げにくいので、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5並びに第一および第二の電極2,3が電極2,3間の間隔が縮小する方向に変形しにくいのである。
また、本実施例では、第一および第二の電極2,3は第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5の被覆層を介して互いに分離できないように結合されており、螺旋軸方向に関し第一の電極2の螺旋の巻きと第二の電極3の螺旋の巻きとの間の間隔は所定範囲内においてのみ可変とされているので、アクチュエータ1を伸ばそうとする大きな外力が作用しても、電極2,3間の間隔が過大に広がり、電位差を印加しても電極2,3間の間隔を縮小できなくなるような不都合が防止される。
なお、第一の電気絶縁性エラストマー4と第二の電気絶縁性エラストマー5とを、焼結ではなく、接着等の他の方法により互いに分離できないように結合してもよい。
第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5を構成する材料のみを実施例1から変更した。第一および第二の電極2,3は、それぞれスチレン系TPEにカーボンブラックを分散させた電子伝導性TPEからなり、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5は、それぞれ導電性フィラーおよびイオン伝導剤を含まないスチレン系TPEからなる。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においても、実施例1と同様であるの作用効果を得ることができる。
第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5を構成する材料と、隣り合う第一の電気絶縁層4と第二の電気絶縁層5との結合方法のみを実施例1および2から変更した。
第一および第二の電極2,3は、それぞれEPDMにカーボンブラックを分散させた電子伝導性ゴムからなり、第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5はそれぞれ導電性フィラーおよびイオン伝導剤を含まないEPDMからなる。第一の電気絶縁層4と第二の電気絶縁層5とは、焼結ではなく、接着により互いに固着されている。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においても、実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図5および6は、本発明による静電アクチュエータ1の実施例4を示している。本実施例においては、第一および第二の電極2,3は、それぞれ銅合金等の金属、炭素、導電性プラスチック等の、導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料からなる。前記第一の電極2は、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第一の電気絶縁性エラストマー4を被覆されている。前記第二の電極も、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第二の電気絶縁性エラストマー5を被覆されている。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においても、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差が印加されると、これらの電極2,3を互いに近づけようとする静電引力が電極2,3間に作用し、これらの電極2,3間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)をそのゴム弾性に抗して圧縮するので、図6に模式的に示されているように、前記電位差の大きさに応じて電極2,3の螺旋の巻き間の間隔が小さくなり、アクチュエータ1全体が収縮する。他方、電極2,3間に対する電位差の印加が停止されれば、ゴム弾性により電極2,3間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)が元の状態に復帰する。このため、電極2,3間に印加される電位差の大きさに応じて電極2,3の螺旋の巻き間の間隔が変化し、アクチュエータ1が伸縮する。
本実施例では、第一および第二の電極2,3はゴム弾性を有さない非エラストマー材料からなるので、前記電位差の印加により圧縮されるのは、電極2,3間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)のみで、第一および第二の電極2,3の横断面が圧縮されることはないが、その他は、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図7は本発明による静電アクチュエータ1の実施例5を示している。本実施例においては、第一の電極2は導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーからなる。他方、第二の電極3は金属、炭素、導電性プラスチック等の導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料からなる。前記第一の電極2は、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第一の電気絶縁性エラストマー4を被覆されている。前記第二の電極3も、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する第二の電気絶縁性エラストマー5を被覆されている。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においては、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差が印加されると、電極2,3間の第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5(ゴム弾性電気絶縁層)および第一の電極2の横断面がそのゴム弾性に抗して圧縮される。
したがって、ゴム弾性を有さない非エラストマー材料からなる第二の電極3の横断面は圧縮されないことを除いて、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図8は本発明による静電アクチュエータ1の実施例6を示している。本実施例においては、第一の電極2は、導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーまたは金属、炭素、導電性プラスチック等の導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料からなり、その外周の全周に電気絶縁性およびゴム弾性を有する電気絶縁性エラストマー4を被覆されている。他方、第二の電極3は、導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーまたは金属、炭素、導電性プラスチック等の導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料からなり、その外周には何も被覆されていない。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においては、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差が印加されると、電極2,3間の電気絶縁性エラストマー4(ゴム弾性電気絶縁層)がそのゴム弾性に抗して圧縮される。第一および(または)第二の電極2,3が導電性エラストマーからなる場合は、その導電性エラストマーからなる電極の横断面も圧縮される。
したがって、第二の電気絶縁性エラストマー5が存在しないことを除いて、実施例1,4または5と同様の作用効果を得ることができる。
図9および10は、本発明による静電アクチュエータ1の実施例7を示している。本実施例において、静電アクチュエータ1は、可撓性を有していて湾曲可能な、金属またはプラスチック等からなる可撓性管体7を有している。この可撓性管体7内には、実施例1の静電アクチュエータ1(第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5)がアクチュエータ本体8として、該可撓性管体7に沿って延びるように収容されている。アクチュエータ本体8の一端部(図9における下端部)は可撓性管体7の一端部に固定されている。アクチュエータ本体8の他端部(図9における上端部)には出力端部材9が固定されている。
本実施例においては、図10に示されるように、可撓性管体7を、その内部に収容されているアクチュエータ本体8(第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5)とともに所望の形状に湾曲することができる。すなわち、本実施例において、可撓性管体7は、第一および第二の電極2,3を、それらの螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段を構成している。アクチュエータ本体8は、勿論、図に示される形状以外の形状にも湾曲できる。そして、可撓性管体7を所望の形状に湾曲させた状態でも、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差を印加することにより、アクチュエータ本体8を収縮させることができる。
ここで、アクチュエータ1のストロークは第一および第二の電極2,3の全長に対応する。したがって、可撓性管体7を湾曲させて第一および第二の電極2,3を全体として非直線状に延びるようにすれば、第一および第二の電極2,3が全体として直線状に延びている状態では収容できない長さの空間にもアクチュエータ1を収容し、直線状に延びる短いアクチュエータを使用する場合より第一および第二の電極2,3の全長を長くし、ひいてはアクチュエータ1のストロークを大きくすることができる。ストロークを大きく取れるか否かは、アクチュエータの性能評価上極めて重要なファクターであるので、これは特筆すべきことである。
また、本実施例においては、出力の方向(出力端部材9の移動方向)の選択の自由度も大きくなる。
さらに、本実施例においては、直線状とすると障害物にぶつかって設置できないような場合でも、可撓性管体7を適当に湾曲することにより、障害物をよけてアクチュエータ1を設置することも可能になる。
なお、第一および第二の電極2,3の動きを円滑にするため、可撓性管体7の内壁と第一および第二の電極2,3の外周との間に潤滑剤を介在させてもよい。
また、電位差を印加したとき、可撓性管体7のみでは、電極2,3から受ける力により可撓性管体7が所望の非直線形状を維持できなくなるような場合には、可撓性管体7を所望の非直線形状に湾曲させた後、適当な固定手段により可撓性管体7の適当な箇所を固定し、可撓性管体7が確実に所望の非直線形状を維持するようにしてもよい。
また、本実施例においては、アクチュエータ本体8の一端部を可撓性管体7に固定しているが、本発明においては、必ずしもアクチュエータ本体8の一部を可撓性管体7に固定しなくてもよい。
また、本実施例においては、アクチュエータ本体8の一端部に出力端部材9を固定しているが、本発明においては、アクチュエータ本体8の一端部に出力端部材9を固定しなくてもよいし、アクチュエータ本体8の一端部に他の形状の出力端部材を固定してもよい。
図11および12は、本発明による静電アクチュエータ1の実施例8を示している。本実施例において、金属またはプラスチック等からなる非可撓性管体10は非可撓性であり、大部分を螺旋状に湾曲されている。この非可撓性管体10内には、実施例1の静電アクチュエータ1(第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5)がアクチュエータ本体8として、該非可撓性管体10に沿って延びるように収容されている。本実施例においては、非可撓性管体10が、第一および第二の電極2,3を、両電極2,3の螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段を構成している。
本実施例においても、アクチュエータ本体8の一端部(図11における下端部)は非可撓性管体10の一端部に固定されている。アクチュエータ本体8の他端部(図11における上端部)には出力端部材9が固定されている。
本実施例においては、非可撓性管体10の湾曲形状が決まっており、変化させることはできないが、実施例7の場合と同様に、アクチュエータ1が収容される空間の長さが同じであっても、第一および第二の電極2,3が全体として直線状に延びる場合より、アクチュエータ1のストロークを大きくすることができる。
なお、本実施例においても、第一および第二の電極2,3の動きを円滑にするため、非可撓性管体10の内壁と第一および第二の電極2,3の外周との間に潤滑剤を介在させてもよい。
また、アクチュエータ本体8の一部を非可撓性管体10に固定しなくてもよいし、アクチュエータ本体8の一端部に出力端部材9を固定しなくてもよいし、アクチュエータ本体8の一端部に他の形状の出力端部材を固定してもよい。
図13は、本発明による静電アクチュエータ1の実施例9を示している。本実施例において、静電アクチュエータ1は、可撓性を有していて湾曲可能な、金属またはプラスチック等からなる可撓性軸体11を有している。この可撓性軸体11は、アクチュエータ本体8(実施例1の静電アクチュエータ1)の第一および第二の電極2,3が構成する螺旋内を螺旋軸に沿って延びている。アクチュエータ本体8の一端部(図13における左端部)は可撓性軸体11の一端部に固定されている。
本実施例においては、可撓性軸体11を、アクチュエータ本体8(第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5)とともに所望の形状に湾曲することができる。これにより、本実施例において、可撓性軸体11は、第一および第二の電極2,3を、それらの螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段を構成している。そして、可撓性軸体11を所望の形状に湾曲させた状態でも、第一の電極2と第二の電極3との間に電位差を印加することにより、アクチュエータ本体8を収縮させることができる。
このため、本実施例においても、可撓性軸体11を湾曲させて第一および第二の電極2,3を全体として非直線状に延びるようにすれば、第一および第二の電極2,3が全体として直線状に延びている状態では収容できない長さの空間にもアクチュエータ1を収容し、直線状に延びる短いアクチュエータを使用する場合より第一および第二の電極2,3の全長を長くし、ひいてはアクチュエータ1のストロークを大きくすることができる。
また、本実施例においても、出力の方向の選択の自由度が大きくなる。
さらに、本実施例においても、直線状とすると障害物にぶつかって設置できないような場合でも、管体を適当に湾曲することにより、障害物をよけてアクチュエータ1を設置することも可能になる。
なお、本実施例においては、アクチュエータ本体8の一端部を可撓性軸体11の一端部に固定しているが、本発明においては、必ずしもアクチュエータ本体8の一部を可撓性軸体11に固定しなくてもよい。
また、可撓性軸体11の代わりに非可撓性かつ非直線状の非可撓性軸体を用いてもよい。その場合は軸体の形状が決まっており、変化させることはできないが、本実施例と同様に、アクチュエータ1のストロークを大きくすることができる。
図14は本発明による静電アクチュエータ1の実施例10を示している。本実施例において、静電アクチュエータ1は、プーリー12,13を有しており、これらのプーリー12,13は設置位置を固定されている軸12a,13aを中心として回転可能とされている。
本実施例においては、実施例1の静電アクチュエータ1(第一および第二の電極2,3並びに第一および第二の電気絶縁性エラストマー4,5)がアクチュエータ本体8として巻き掛けられている。ここにおいて、本実施例においては、プーリー12,13が第一および第二の電極2,3を、それらの螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段を構成している。
このため、本実施例においても、アクチュエータ1が収容される空間の長さが同じであっても、第一および第二の電極2,3が全体として直線状に延びる場合より、アクチュエータ1のストロークを大きくすることができる。
なお、プーリーの設置数は適宜選択できるし、プーリーに巻き掛けられてアクチュエータ本体8が延びる非直線形状も適宜選択できる。また、本実施例では、プーリー2,3が回転可能とされているが、場合によってはプーリーを回転不可能としてもよい(ただし、勿論、回転可能とした方がアクチュエータ本体8がプーリーから受ける運動抵抗を小さくすることができる)。
また、本発明において、非直線状態維持手段を設ける場合、その非直線状態維持手段は、前述の可撓性管体7、非可撓性管体10、可撓性軸体11、非可撓性軸体、プーリー2,3に限られることはなく、例えば固体部材に設けられた穴や、管のように横断面が完全には閉じられていない横断面形状を有する部材等のその他の手段であってもよい。
また、前記実施例7〜10においては、全体として直線状に延びる状態で成形された第一および第二の電極2,3を非直線状に延びるように使用しているが、本発明においては、はじめから全体として非直線状に延びるよう成形された第一および第二の電極を非直線状に延びるように使用してもよい。
図15は本発明による静電アクチュエータ1の実施例11を示している。本実施例においては、第一および第二の電極2,3が構成する螺旋の径が螺旋軸に沿って変化している。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図16は本発明による静電アクチュエータ1の実施例12を示している。本実施例においては、金属、炭素、導電性プラスチック等の導電性は有するがゴム弾性は有さない変形可能な非エラストマー材料からなる第一および第二の電極2,3が、電気絶縁性およびゴム弾性を有する1つの筒状をなす電気絶縁性エラストマー15内に埋め込まれている。他の構成は実施例1と同様である。
本実施例においては、筒状の電気絶縁性エラストマー15のうちの、第一および第二の電極2,3の螺旋の巻き間に介在された部分がゴム弾性電気絶縁層を構成する。
本実施例においても、基本的に実施例1と同様の作用効果を得ることができる。また、第一および第二の電極2,3が電気絶縁性エラストマー15(ゴム弾性電気絶縁層)を介して互いに分離できないように結合されており、これにより螺旋軸方向に関し第一の電極2の螺旋の巻きと第二の電極3の螺旋の巻きとの間の間隔の大きさは所定の大きさの範囲内においてのみ可変とされているので、アクチュエータ1を伸ばそうとする大きな外力が作用しても、電極2,3間の間隔が過大に広がり、電位差を印加しても電極2,3間の間隔を縮小できなくなるような不都合が防止される。
ただし、電気絶縁性エラストマー15が1つの筒状をなしているため、電極2,3間に゜電位差を印加されて圧縮力を受けたとき、変形し難いという不利はある。
以上のように本発明による静電アクチュエータは、第一の電極と第二の電極との間に与えられる電位差によって両電極間に発生する静電引力により伸縮する静電アクチュエータとして有用である。
1 静電アクチュエータ
2 第一の電極
3 第二の電極
4 第一の電気絶縁性エラストマー(ゴム弾性電気絶縁層)
5 第二の電気絶縁性エラストマー(ゴム弾性電気絶縁層)
7 可撓性管体(非直線状態維持手段)
8 アクチュエータ本体
10 非可撓性管体(非直線状態維持手段)
11 可撓性軸体(非直線状態維持手段)
12,13 プーリー(非直線状態維持手段)
12a,13a プーリーの回転軸
15 電気絶縁性エラストマー(ゴム弾性電気絶縁層)

Claims (13)

  1. 螺旋状をなす第一の電極と、この第一の電極と同軸な螺旋状をなし、螺旋軸方向に関し自己の螺旋の巻きと前記第一の電極の螺旋の巻きとの間に間隔を設けられている第二の電極と、
    前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間に介在された、電気絶縁性およびゴム弾性を有する電気絶縁性エラストマーからなるゴム弾性電気絶縁層とを有し、
    螺旋軸方向に関し前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔は可変とされており、
    前記第一の電極と前記第二の電極との間に電位差が印加され、螺旋軸方向に関し前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔を小さくしようとする静電引力が作用したとき、前記ゴム弾性電気絶縁層が該絶縁層のゴム弾性に抗して圧縮されるようにした静電アクチュエータ。
  2. 前記ゴム弾性電気絶縁層は、前記第一および第二の電極のうちの少なくとも一方の外周に被覆された電気絶縁性およびゴム弾性を有する電気絶縁性エラストマーからなる請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 前記第一および第二の電極の両方が導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーからなる請求項1または2記載の静電アクチュエータ。
  4. 前記第一および第二の電極の両方が導電性を有する非エラストマー材料からなる請求項1または2記載の静電アクチュエータ。
  5. 前記第一および第二の電極のうちの一方が導電性およびゴム弾性を有する導電性エラストマーからなり、他方が導電性を有する非エラストマー材料からなる請求項1または2記載の静電アクチュエータ。
  6. 前記第一および第二の電極を、これらの電極の螺旋の巻き間の間隔は可変な状態で、全体として非直線状に延びるように維持する非直線状態維持手段をさらに有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の静電アクチュエータ。
  7. 前記非直線状態維持手段は、可撓性を有していて湾曲可能な可撓性管体であり、この可撓性管体内に前記第一および第二の電極が該管体に沿って延びるように収容されている請求項6記載の静電アクチュエータ。
  8. 前記非直線状態維持手段は、非可撓性かつ非直線状をなす非可撓性管体であり、この非可撓性管体内に前記第一および第二の電極が該管体に沿って延びるように収容されている請求項6記載の静電アクチュエータ。
  9. 前記管体の内壁と前記第一および第二の電極の外周との間に潤滑剤が介在されている請求項7または8記載の静電アクチュエータ。
  10. 前記非直線状態維持手段は、可撓性を有していて湾曲可能な可撓性軸体であり、この可撓性軸体が前記第一および第二の電極が構成する螺旋内を螺旋軸に沿って延びている請求項6記載の静電アクチュエータ。
  11. 前記非直線状態維持手段は、非可撓性かつ非直線状をなす非可撓性軸体であり、この非可撓性軸体が前記第一および第二の電極が構成する螺旋内を螺旋軸に沿って延びている請求項6記載の静電アクチュエータ。
  12. 前記非直線状態維持手段は、プーリーであり、このプーリーに前記第一および第二の電極が巻き掛けられている請求項6記載の静電アクチュエータ。
  13. 前記第一および第二の電極が前記ゴム弾性電気絶縁層を介して互いに分離できないように結合されており、これにより螺旋軸方向に関し前記第一の電極の螺旋の巻きと前記第二の電極の螺旋の巻きとの間の間隔の大きさは所定の大きさの範囲内においてのみ可変とされている請求項2記載の静電アクチュエータ。
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