JP2014204514A - 電線保護装置及び電線保護方法 - Google Patents

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信介 筒井
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Abstract

【課題】電線保護のためのプロセッサがリセットされた後であっても、電流の通流による過熱から電線を確実に保護する電線保護装置、及び、電線保護方法を提供すること。【解決手段】電線に介装されたスイッチ(FET131)をオン又はオフにし、反復して検出した電流値に基づいて算出した電線温度が所定値を超える場合に、スイッチをオフにする通流制御を行い、スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、復帰情報を記憶部15に記憶した後に、通流制御を停止し、リセットされた場合は、スイッチを一時的にオフにして通流制御を一時的に停止し情報を記憶部に記憶しない制御部11を備える電線保護装置において、制御部11が通流制御を開始しスイッチをオンにするに先だって、記憶部15に情報が記憶してあるか否かを判定する手段(制御部11)を備え、否と判定したときは、制御部11はスイッチを引き続き所定時間オフにしておくようにしてある。【選択図】図1

Description

本発明は、通流する電流値に基づいて算出する電線温度により、電線を保護する電線保護装置、及び、電線保護方法に関する。
電流が通流することにより電線が過熱されると、電線の絶縁被膜が焼損する。大電流の発生時に、ヒューズが電流を遮断すれば電線の過熱が防止される。しかし、過電流であってもヒューズが遮断しない程度の場合は、電流が通流し続けることにより、電線の温度が時間とともに上昇し、絶縁被膜が焼損する虞がある。
特許文献1には、電源から負荷への電流の通流/遮断を切り替えるスイッチを制御する制御回路が、電線を通流する電流値を反復して検出することと、制御回路が、電線の熱特性、検出した電流値、及び、通流した経過時間に基づいて、電線温度を算出することとが記載されている。特許文献1では、算出した電線温度に基づいて、電流を遮断し、電線及び負荷を保護する。
前述したような制御回路は、プログラムを実行するプロセッサを有しており、プロセッサは、所定の期間に亘って処理を行わない場合に、処理を実行することが可能な状態から、スリープ状態に遷移する。スリープ状態では、プロセッサのクロックが停止し、プロセッサへの電力の一部又は全部が供給されない。
そこで、スリープ状態に遷移する前に、実行していた処理に係る情報を、プロセッサがスリープ状態であっても記憶を保持することのできる記憶手段に記憶する。これにより、スリープ状態から処理を実行可能な状態へ戻る際に、記憶手段に記憶している情報を参照し、以前の状態に復帰することができる。
プロセッサは、プログラムを実行している時に、リセットされることがある。リセットは、例えば、プロセッサが用いるクロックの停止、実行しているプログラムの暴走、プロセッサに供給している電圧の低下、又は、プロセッサが使用しているメモリが不正にアクセスされた等により発生する。
電線温度を算出するプログラムを実行しているプロセッサは、リセットされると、一時的にスイッチをオフにする。
特開2010−172191号公報
プロセッサがリセットされた場合は、復帰するための情報を記憶手段に記憶させることなく一時的に電源の供給が止められ、又は、クロックが停止する。リセットから復帰した場合は、既に算出した電線温度、及び、通流した経過時間の情報が消去され、確度の高い電線温度を算出することができなくなる。算出した電線温度が実際の電線温度とかけ離れていると、実際に電線が過熱している場合であっても、電流を遮断せず、電線を過熱から保護することができなくなるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、第1から第4発明では、電線保護のためのプロセッサがリセットされた後であっても、電流の通流による過熱から電線を確実に保護できる電線保護装置を提供することを目的とする。
また、第5から第7発明では、電線保護のためのプロセッサがリセットされた後であっても、電流の通流による過熱から電線を確実に保護できる電線保護方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る電線保護装置は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する手段を備え、該手段が否と判定したときは、前記制御部は前記スイッチを引き続き所定時間オフにしておくようにしてあることを特徴とする。
第2発明に係る電線保護装置は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する手段を備え、該手段が否と判定したときは、前記制御部は、前記初期温度値を所定値にして前記電線温度の算出をするようにしてあることを特徴とする。
第3発明に係る電線保護装置は、前記制御部は、前記初期温度値を前記所定値にして前記通流制御を開始した後、算出した電線温度が前記所定値より低い第2所定値以下になった場合は、前記初期温度値を前記第2所定値にして、前記通流制御を行うようにしてあることを特徴とする。
第4発明に係る電線保護装置は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、前記電線温度が、前記所定値以下の予め定めてある複数の温度範囲の何れに含まれるかを判定する第1判定手段と、該第1判定手段が判定した温度範囲を記憶する記憶手段と、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する第2判定手段とを備え、該第2判定手段が否と判定したときは、前記制御部は、前記記憶手段が記憶している温度範囲の上限値を前記初期温度値にして前記電線温度の算出をするようにしてあることを特徴とする。
第5発明に係る電線保護方法は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定するステップと該ステップで否と判定したときに、前記スイッチを引き続き所定時間オフにしておくステップとを有することを特徴とする。
第6発明に係る電線保護方法は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定するステップと、該ステップで否と判定したときに、前記初期温度値を所定値にして前記電線温度の算出をするステップとを有することを特徴とする。
第7発明に係る電線保護方法は、電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、前記電線温度が、前記所定値以下の予め定めてある複数の温度範囲の何れに含まれるかを判定する第1の判定ステップを有し、該第1の判定ステップで判定された温度範囲を記憶する記憶手段を用意し、前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する第2の判定ステップと、該第2の判定ステップで否と判定したときは、前記記憶手段が記憶している温度範囲の上限値を前記初期温度値にして前記電線温度の算出を行うステップとを有することを特徴とする。
第1発明及び第5発明にあっては、制御部がスイッチをオンにするに先立って、記憶部に通流制御の状態に復帰するための情報が記憶してあるか否かを判定する。否と判定したときは、制御部が、スイッチを引き続き所定時間オフにしておく。
これにより、リセットから復帰したとみなされる場合に、スイッチをオフにし続けることにより、電線を過熱から保護することができる。
第2発明及び第6発明にあっては、制御部がスイッチをオンにするに先立って、記憶部に通流制御の状態に復帰するための情報が記憶してあるか否かを判定する。否と判定したときは、制御部が、初期温度値を所定値にして通流制御を開始する。
これにより、リセットから復帰したとみなされる場合に、電線温度を算出する際の初期温度値を電線が過熱しているとみなせる所定値にすることで、算出される電線温度が過小な値になることを防ぎつつ通流制御を行うので、電線を過熱から保護することができる。
第3発明にあっては、制御部は、初期温度値を所定値にして電線温度の算出を開始した後、算出した電線温度が所定値より低い第2所定値以下になった場合に、初期温度値を第2所定値にして通流制御を行う。
これにより、第2所定値を電線を過熱から保護することのできる温度にすることで、電線を過熱から保護することができる。
第4発明及び第7発明にあっては、電線温度が、所定値以下の予め定めてある複数の温度範囲の何れに含まれるかを判定し、判定した温度範囲を記憶手段に記憶する。制御部が通流制御を開始しスイッチをオンにするに先立って、記憶部に通流制御の状態に復帰するための情報が記憶してあるか否かを判定する。否と判定したときは、制御部は、記憶手段が記憶している温度範囲の上限値を初期温度値にして電線温度を算出するようにする。
これにより、リセットから復帰したと判定された場合に、電線温度を算出する際の初期温度値を複数の温度範囲のうちの、直前に算出した電線温度が含まれる温度範囲の上限値にするので、電線を過熱から保護するために算出する電線温度を実際の電線温度により近似することができる。
本発明によれば、電線保護のためのプロセッサがリセットされた後であっても、電流の通流による過熱から電線を確実に保護できる電線保護装置を実現することができる。
また、本発明によれば、電線保護のためのプロセッサがリセットされた後であっても、電流の通流による過熱から電線を確実に保護できる電線保護方法を実現することができる。
本発明に係る電線保護方法の実施の形態を実行する電線保護装置、及び、本発明に係る電線保護装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 電線保護装置が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。 FETをオフにした後にスリープ状態に遷移する処理の手順を示すフローチャートである。 リセットが発生した場合の動作の例を示すタイミングチャートである。 電線保護装置が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。 リセットが発生した場合の動作の例を示すタイミングチャートである。 電線保護装置が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。 複数の温度範囲を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る電線保護方法の実施の形態1を実行する電線保護装置、及び、本発明に係る電線保護装置の実施の形態1の要部構成を示すブロック図である。図1の電線保護装置1は、バッテリ3から負荷2への電力供給のオン/オフを制御するものであり、例えば、車両に好適に使用される。電線保護装置1は、制御部11、スイッチ部13、記憶部15、記憶手段17、及び、監視部19を備える。
スイッチ部13は、NチャネルMOS型FET(Field effect transistor)(以下、「FET」という。)131及びセンサ132を内蔵している。FET131は、ドレインが電線5によりバッテリ3の正極に接続され、ソースが電線5により負荷2の一方の端子に接続されている。FET131のゲートは、制御部11に接続されている。センサ132は、FET131を通流する電流値を検出して制御部11に与える。負荷2の他方の端子は接地されている。
制御部11は、スイッチ部13のオンとオフとを切り替えることにより、バッテリ3から負荷2への電流の通流と遮断とを切り替え制御する。制御部11は、スイッチ部13が備えるセンサ132が検出した電流値に基づいて、バッテリ3から負荷2へ電力を供給するための電線5の電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、スイッチ部13に対し、電流を遮断するオフ信号を出力する。すなわち、FET131のゲート電圧をLレベルにする。
制御部11は、算出した電線温度に係る情報を記憶手段17に記憶させる。電線温度に係る情報とは、例えば、電線温度である。
制御部11は、スリープ状態に遷移する際に、元の状態に復帰するための情報(以下、「復帰情報」という。)を記憶部15に記憶させる。
制御部11は、処理を実行している間、監視部19に対して間欠的に信号を出力する。制御部11は、リセット信号が入力された場合に、処理を中断し、再起動する。
記憶部15は、復帰情報を記憶する。記憶部15は、制御部11がリセットから復帰した直後に電線温度が算出できない場合に、制御部11がFET131をオフにする時間の情報を記憶する。この情報は、電線の種類に応じて定められている。
記憶手段17は、制御部11が算出した電線温度に係る情報を記憶する。記憶手段17は、不揮発性メモリとして構成されるとよく、少なくとも、制御部11がスリープ状態の際に、情報を保持する。なお、記憶部15が不揮発性メモリの場合は、記憶手段17及び記憶部15は、一つの記憶手段として構成されてもよい。監視部19は、制御部11から規則的に入力されるべき信号が、所定の期間に入力されない場合に、制御部11に対してリセット信号を出力する。
図2は、電線保護装置1が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。図2では、先ず、制御部11が、起動処理を行う(ステップS11)。続いて、制御部11が、起動時の保護処理を行い(ステップS12からステップS16)、その後、通常の保護処理を行う(ステップS17からステップS31)。
先ず、制御部11が、起動処理を行い(ステップS11)、記憶部15に記憶されている情報を参照し(ステップS12)、復帰情報を記憶しているか否かを判定する(ステップS13)。記憶していない場合(否の場合)(ステップS13:NO)は、制御部11が、記憶部15に記憶されている所定時間を読み出し、FET131を、引き続きオフにし、計時を開始する(ステップS14)。
続いて、制御部11が、計時を開始してから、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS15)。所定時間が経過していない場合(ステップS15:NO)は、引き続き計時を行う(ステップS14)。所定時間が経過した場合(ステップS15:YES)、又は、記憶部15に復帰情報が記憶されている場合(ステップS13:YES)は、初期温度値を取得する(ステップS16)。初期温度値は、例えば、図示しない温度センサが検出した室温である。
続いて、制御部11が、FET131をオンに切り替える(ステップS17)。次に、制御部11は、センサ132が検出している電流値を取得する(ステップS18)。続いて、取得した電流値に基づく電線温度を算出する(ステップS19)。電線温度の算出には、例えば、特許文献1に記載の式(1)(下記)が用いられる。なお、特許文献1の「周囲温度」は「室温」に対応する。
T1=T2+pow(i1,2)・r・R・(1−exp(―(1/(C・R))・t))・・(1)
但し、
T1:電線の温度(℃)
T2:周囲温度(℃)
i1:電流値(アンペア)
r :電線を含む導体の抵抗(オーム)
R :電線を含む導体の熱抵抗(℃/W)
C :電線を含む導体の熱容量(J/℃、又は、W・sec/℃)
t :経過時間(sec)、
pow(i1,2)は、i1の2乗を表す
である。
続いて、制御部11は、算出した電線温度が所定値以上か否かを判定する(ステップS20)。所定値以上の場合(ステップS20:YES)は、FET131をオフに切り替える(ステップS21)。所定値以上でない場合(ステップS20:NO)は、ステップS18に戻り、電流値を取得する(ステップS18)。制御部11は、FET131をオフにした(ステップS21)後、ステップS14に戻り、計時を開始する(ステップS14)。
なお、図2の処理の間に、リセットされた場合は、記憶部15に復帰情報を記憶することなく、制御部11が処理を中断し、ステップS11に戻って起動処理を開始する。
図3は、制御部11が実行するFET131をオフにした後にスリープ状態に遷移する処理の手順を示すフローチャートである。図3の処理は、図2の処理を実行している間に、イグニッションキーのオフ信号等の操作信号によるFET131をオフにする指示が制御部11に入力された場合に、図2の処理に割り込んで実行される。
先ず、制御部11は、FET131のゲート電圧を制御して、FET131をオフにする(ステップS1)。続いて、制御部11は、計時を開始し(ステップS2)、オンの指示が入力されているか否かを判定する(ステップS3)。オンの指示が入力されている場合(ステップS3:YES)は、図2のステップS16に戻って、初期温度値を取得し(ステップS16)、通流制御を繰り返す。
一方、制御部11は、オンの指示が入力されていない場合(ステップS3:NO)は、ステップS2で計時を開始してから、所定期間が経過したか否かを判定する(ステップS4)。所定期間が経過していない場合(ステップS4:NO)は、所定期間が経過するまで、オンの指示の有無を確認する(ステップS3)処理を繰り返す。
また、制御部11は、所定期間が経過している場合(ステップS4:YES)は、復帰情報を記憶部に記憶し(ステップS5)、電線温度の算出に基づく電線を過熱から保護する処理を終了する。すなわち、制御部11が、スリープ状態に遷移する。
図4は、図2に示す処理手順においてリセットが発生した場合の動作の例を示すタイミングチャートである。図4Aは、監視部19が出力するリセット信号を、図4Bは、制御部11が印加するスイッチ部13(FET131)のゲート電圧を、図4Cは、制御部11が算出する電線温度の時間変化を、それぞれ示す。
図4では、時点t1でリセット信号がHレベルからLレベルになったことにより(A)、制御部11がリセットを行い、制御部11が印加するFET131のゲート電圧が、HレベルからLレベルになる(B)。
図4では、制御部11が算出する電線温度は、算出を開始した時の初期温度から、時間の経過とともに、少しずつ上昇する(C)。時点t1からt2でリセットが行われると、直前の電線温度の情報が失われる。そこで、記憶部15に復帰情報が記憶されていない場合には、制御部11が、記憶部15に記憶されている所定時間の情報を読み出し、時点t2又は時点t1から、所定時間、FET131のゲート電圧をLレベルにする(B)。より詳細には、時点t2から時点t4までの間、FET131のゲート電圧をLレベルにする(B)。この間に、実際の電線温度は、初期温度(室温)付近まで下がる(C)。電線温度が初期温度値付近まで下がった後、ゲート電圧をHレベルにすることにより、リセットにより復帰情報が失われた場合でも、電線の保護を実現しつつ、通流制御を行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2における電線保護装置は、図1に示す電線保護装置1と同一の構成を有し、実行する手順が図2と異なるので、ここでは、処理手順について詳述する。
図5は、電線保護装置1が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。図5では、先ず、制御部11が、起動処理を行う(ステップS41)。続いて、制御部11が、起動時の保護処理を行い(ステップS42からステップS48)、その後、通常の保護処理を行う(ステップS49からステップS53)。
先ず、制御部11が、起動処理を行い(ステップS41)、続いて、記憶部15に記憶されている情報を参照し(ステップS42)、復帰情報を記憶しているか否かを判定する(ステップS43)。記憶していない場合(否の場合)(ステップS43:NO)は、制御部11が、初期温度値を第3所定値に設定し(ステップS44)、電線温度を算出する(ステップS45)。第3所定値は、例えば、電流が通流している際にFET131をオフに切り替える電線温度、又は、その電線温度に近く、かつ、その電線温度より低い値である。この電線温度の算出は、例えば、電流値に依存せず、時間の経過に応じて、算出される電線温度が低くなる関数を用いる。例えば、特許文献1に記載の式(2)(下記)が用いられる。なお、特許文献1の「周囲温度」は「室温」に対応する。
T3=T4+pow(i2,2)・r・R・exp(―(1/(C・R))・t)・・・(2)
但し、
T3:電線の温度(℃)
T4:周囲温度(℃)
i2:電流値が検出されない時、又は、電流値が減少した時の、温度T3で発熱が飽和する電流値(アンペア)
r :電線を含む導体の抵抗(オーム)
R :電線を含む導体の熱抵抗(℃/W)
C :電線を含む導体の熱容量(J/℃、又は、W・sec/℃)
t :経過時間(sec)、
pow(i2,2)は、i2の2乗を表す
である。
続いて、制御部11が、算出した電線温度が第2所定値以下か否かを判定する(ステップS46)。第2所定値以下ではない場合(ステップS46:NO)は、電線温度の算出(ステップS45)から繰り返す。第2所定値以下の場合(ステップS46:YES)は、電線温度を算出する際の初期温度値を第2所定値にする(ステップS47)。
一方、記憶部15に、復帰情報が記憶されている場合(ステップS43:YES)は、制御部11は、初期温度値を設定する(ステップS48)。初期温度値は、例えば、図示しない温度センサが検出した室温である。
制御部11は、初期温度値を第2所定値にし(ステップS47)、又は、初期温度値を取得(ステップS48)した後、FET131をオンに切り替える(ステップS49)。次に、制御部11は、センサ132が検出している電流値を取得する(ステップS50)。続いて、電流値に基づく電線温度を算出する(ステップS51)。電線温度の算出には、初期温度値(例えば、室温)が用いられる。
続いて、制御部11は、算出した電線温度が所定値以上か否かを判定する(ステップS52)。所定値以上の場合(ステップS52:YES)は、FET131をオフに切り替える(ステップS53)。所定値以上でない場合(ステップS52:NO)は、ステップS50に戻り、電流値を取得する(ステップS50)。制御部11は、FET131をオフにした(ステップS53)後、ステップS45に戻り、電線温度の算出を行う(ステップS45)。
なお、図5の処理の間に、リセットされた場合は、記憶部15に復帰情報を記憶することなく、制御部11が処理を中断し、ステップS41に戻って起動処理を開始する。
また、図5の処理を実行している間に、イグニッションキーのオフ信号等の操作信号によるFET131をオフにする指示が制御部11に入力された場合に、図3の処理が、図5の処理に割り込んで実行される。
図6は、図5に示す処理手順において、リセットが発生した場合の動作の例を示すタイミングチャートである。図6Aは、監視部19が出力するリセット信号を、図6Bは、制御部11が印加するスイッチ部13(FET131)のゲート電圧を、図6Cは、制御部11が算出する電線温度の時間変化を、それぞれ示す。
図6では、時点t1でリセット信号がHレベルからLレベルになったことにより(A)に、リセット信号に基づいて、制御部11がリセットを行い、制御部11が印加するFET131のゲート電圧が、HレベルからLレベルになった後(B)、リセット信号がHレベルに戻る時点t2を過ぎてもLレベルのままである(B)。
図6Cでは、制御部11が算出する電線温度は、算出を開始した時の初期温度から、時間の経過とともに、少しずつ上昇する。算出した電線温度が複数の温度範囲の何れに含まれるかの情報が記憶手段17に記憶される。時点t1からt2でリセットが行われ、記憶部15に復帰情報が記憶されていない場合には、制御部11が、初期温度値を記憶手段17に記憶している温度範囲の上限値とし、FET131のゲート電圧を引き続きLレベルにする。算出する電線温度が、時点t5で第2所定値以下まで下がった後、初期温度値を第2所定値にする。
(実施の形態3)
本実施の形態3における電線保護装置は、図1に示す電線保護装置1と略同一の構成を有するので、ここでは、第1の実施の形態と異なる機能について詳述する。
制御部11は、算出した電線温度に係る情報を記憶手段17に記憶させる。本実施の形態における電線温度に係る情報とは、電線温度に加えて、電線温度が複数の温度範囲の何れに含まれているかを示す情報を含む。記憶手段17は、制御部11が算出した電線温度に係る情報、及び、予め定められている温度範囲の何れに、制御部11が算出した電線温度が含まれるかを記憶する。
図7は、電線保護装置1が実行する処理手順の概略を示すフローチャートである。図7では、先ず、制御部11が、起動処理を行う(ステップS71)。続いて、制御部11が、起動時の保護処理を行い(ステップS72からステップS79)、その後、通常の保護処理を行う(ステップS80からステップS85)。
先ず、制御部11が、起動処理を行い(ステップS71)、記憶部15に記憶されている情報を参照し(ステップS72)、復帰情報を記憶しているか否かを判定する(ステップS73)。記憶していない場合(否の場合)(ステップS73:NO)は、制御部11が、記憶手段17に記憶されている温度範囲を参照し(ステップS74)、初期温度値を温度範囲の上限値に設定する(ステップS75)。続いて、制御部11が、電線温度を算出する(ステップS76)。この電線温度の算出は、例えば、電流値に依存せず、時間の経過に応じて、算出される電線温度が低くなる関数を用いる(例えば、上式(2)参照)。
続いて、制御部11が、算出した電線温度が第2所定値以下か否かを判定する(ステップS77)。第2所定値以下ではない場合(ステップS77:NO)は、電線温度の算出(ステップS76)から繰り返す。第2所定値以下の場合(ステップS77:YES)は、電線温度を算出する際の初期温度値を第2所定値にする(ステップS78)。
一方、制御部11は、記憶部15に、復帰情報が記憶されている場合(ステップS73:YES)は、初期温度値を設定する(ステップS79)。初期温度値は、例えば、図示しない温度センサが検出した室温(周囲温度)である。
制御部11は、初期温度値を第2所定値にし(ステップS78)、又は、初期温度値を取得(ステップS79)した後、FET131をオンに切り替える(ステップS80)。次に、制御部11は、センサ132が検出している電流値を取得する(ステップS81)。続いて、取得した電流値に基づく電線温度を算出する(ステップS82)。この電線温度の算出は、電流値に依存する関数を用いる(例えば、上式(1)参照)。
続いて、制御部11は、算出した電線温度及びその電線温度が含まれる温度範囲を記憶手段17に記憶し(ステップS83)、算出した電線温度が所定値以上か否かを判定する(ステップS84)。所定値以上の場合(ステップS84:YES)は、FET131をオフに切り替える(ステップS85)。所定値以上でない場合(ステップS84:NO)は、ステップS81に戻り、電流値を取得する(ステップS81)。制御部11は、FET131をオフにした(ステップS85)後、ステップS76に戻り、電線温度の算出を行う(ステップS76)。
なお、図7の処理の間に、リセットされた場合は、記憶部15に情報を記憶することなく、制御部11が処理を中断し、ステップS71に戻って起動処理を開始する。
また、図7の処理を実行している間に、イグニッションキーのオフ信号等の操作信号のFET131をオフにする指示が制御部11に入力された場合は、図3の処理が、図7の処理に割り込んで実行される。
図8は、複数の温度範囲を説明する説明図である。図8は、温度範囲A1からA3の3つの温度範囲を示している。温度範囲A1は初期温度から温度T1以下、温度範囲A2は温度T1を超えて温度T2以下、及び、温度範囲A3は温度T2を超えて上限温度以下である。この温度範囲に係る情報は、記憶部15に記憶されている。
制御部11は、電線温度を算出する都度、算出した電線温度が何れの温度範囲にふくまれているかを判定し、その温度範囲を記憶手段17に記憶する。リセットから復帰する際には、記憶手段17に記憶してある温度範囲を参照し、電線温度を算出する際の初期温度値を、その温度範囲の上限値にすることにより、算出する電線温度が過小な値になることを防止するだけでなく、過大な値になることをも防止することができる。これにより、電線を過熱から保護しつつ、なるべく速やかに電流の通流を開始することができる。
本実施の形態において、リセットが発生した場合の動作の例を示すタイミングチャートは、図6と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上、発明を実施するための形態について説明を行ったが、本発明は、この発明を実施するための形態で述べた実施形態に限定されるものではない。上記の複数の実施の形態を組み合わせてもよく、また他の実施の形態との組み合わせでもよい。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
1 電線保護装置
2 負荷
3 バッテリ
11 制御部
13 スイッチ部
15 記憶部
17 記憶手段
19 監視部
131 FET
132 センサ

Claims (7)

  1. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する手段
    を備え、
    該手段が否と判定したときは、前記制御部は前記スイッチを引き続き所定時間オフにしておくようにしてあることを特徴とする電線保護装置。
  2. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する手段
    を備え、
    該手段が否と判定したときは、前記制御部は、前記初期温度値を所定値にして前記電線温度の算出をするようにしてあることを特徴とする電線保護装置。
  3. 前記制御部は、前記初期温度値を前記所定値にして前記通流制御を開始した後、算出した電線温度が前記所定値より低い第2所定値以下になった場合は、前記初期温度値を前記第2所定値にして、前記通流制御を行うようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の電線保護装置。
  4. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置において、
    前記電線温度が、前記所定値以下の予め定めてある複数の温度範囲の何れに含まれるかを判定する第1判定手段と、
    該第1判定手段が判定した温度範囲を記憶する記憶手段と、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する第2判定手段と
    を備え、
    該第2判定手段が否と判定したときは、前記制御部は、前記記憶手段が記憶している温度範囲の上限値を前記初期温度値にして前記電線温度の算出をするようにしてあることを特徴とする電線保護装置。
  5. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定するステップと
    該ステップで否と判定したときに、前記スイッチを引き続き所定時間オフにしておくステップと
    を有することを特徴とする電線保護方法。
  6. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定するステップと、
    該ステップで否と判定したときに、前記初期温度値を所定値にして前記電線温度の算出をするステップとを有することを特徴とする電線保護方法。
  7. 電線に介装されたスイッチをオン又はオフにし、前記電線を通流する電流値を反復して検出し、検出した電流値、及び、電線温度を算出する処理を開始する時の初期温度値に基づいて電線温度を算出し、算出した電線温度が所定値を超える場合に、前記スイッチをオフにする通流制御を行い、該通流制御を行っている際に、前記スイッチを所定期間オンにしなかった場合は、現状に復帰するための情報を記憶部に記憶した後に、前記通流制御を停止し、リセットされた場合は、前記スイッチを一時的にオフにして前記通流制御を一時的に停止し前記情報を前記記憶部に記憶しない制御部を備える電線保護装置における電線保護方法において、
    前記電線温度が、前記所定値以下の予め定めてある複数の温度範囲の何れに含まれるかを判定する第1の判定ステップを有し、
    該第1の判定ステップで判定された温度範囲を記憶する記憶手段を用意し、
    前記制御部が前記通流制御を開始し前記スイッチをオンにするに先だって、前記記憶部に前記情報が記憶してあるか否かを判定する第2の判定ステップと、
    該第2の判定ステップで否と判定したときは、前記記憶手段が記憶している温度範囲の上限値を前記初期温度値にして前記電線温度の算出を行うステップとを有することを特徴とする電線保護方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018152991A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 矢崎総業株式会社 電線保護装置

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