JP2014203523A - 燃料電池および燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池において用いられる電解質膜に触媒層を接合する際に、電解質膜や触媒層の厚みなどの誤差を考慮して、高品質な接合を行う。
【解決手段】以下の工程を備える。支持基材14上の電解質膜12と、転写用基材24上の触媒層22を向い合わせて配し、ロール62,64間を通過させて押圧して接合する。触媒層22から転写用基材24を剥離する。触媒層22の検査をする。触媒層22の検査結果に基づき、ロール62,64をフィードバック制御をする。触媒層22の検査後、電解質膜12から支持基材14を剥離する。電解質膜12と、転写用基材34上の触媒層32を、向い合わせて配し、ロール82,84間を通過させて押圧して、触媒層22と逆側に触媒層32を接合する。触媒層32の検査をする。触媒層32の検査結果に基づき、ロール82,84をフィードバック制御する。触媒層32から転写用基材34を剥離する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池において用いられる電解質膜に触媒層を接合する方法および装置に関するものである。
従来より、熱転写ロールを使用して、電解質膜の両面に触媒層を接合する方法が知られている。たとえば、特許文献1の図4の技術においては、電解質膜の両面に触媒層を接合する際に、非接触式の温度検出手段により、電解質膜に積層される直前の触媒層の温度を検出する。そして、検出された実温度値と設定値との差分を解消するように、熱転写ロールの加熱手段が所要温度に加熱される。しかし、特許文献1の技術においては、接合される前の電解質膜や触媒層の厚みなどの誤差については、考慮されていない。
一方、特許文献2の技術においては、回転ロールを通過した多孔質炭素系成形品前駆体シート状物の厚みは、CCDレーザ式厚み測定装置によってオンラインで測定され、検出された信号は、厚み変動制御装置に送信される。厚み変動制御装置は、検出された厚みが予め設定された基準値よりも大きい場合には、回転ロールに設けられた油圧シリンダ式の圧力調節器を制御し、油圧シリンダの押し圧力を増加させる。一方、検出された厚みが基準値よりも小さい場合には、厚み変動制御装置は、回転ロールに設けられた圧力調節器を制御し、油圧シリンダの押し圧力を低下させる。
特開2008−103251号公報 特開2003−53759号公報 特開2010−225421号公報 特開2010−73639号公報
しかし、特許文献2の技術は、ロールで搬送されている間、単独で自らの形状および寸法を保つことができる多孔質炭素系成形品前駆体シート状物を対象とする技術である。一方、特許文献1の電解質膜や触媒層は、ロールで搬送される際に単独で自らの形状および寸法を維持することができない。すなわち、形状および寸法を維持しつつ搬送し押圧されるために担持フィルムを必要とする。このため、特許文献2の技術は、特許文献1の電解質膜や触媒層には、そのまま適用することはできない。
また、特許文献2の技術は、ある層の両側に別の層を接合するための技術ではない。このため、特許文献2の技術は、電解質膜の両側に触媒層を接合する技術には、そのまま適用することはできない。すなわち、特許文献1の技術において、電解質膜の一方の面に触媒層を接合するのに最適な圧力と、電解質膜の他方の面に触媒層を接合するのに最適な圧力とが異なる場合には、特許文献2の技術は、適用できない。
よって、燃料電池において用いられる電解質膜に触媒層を接合する際に、電解質膜や触媒層の厚みなどの誤差を考慮して、高品質な接合を行う技術が望まれている。そのほか、従来の電解質膜と触媒層との接合技術において、製品の製造誤差の低減、製造コストの低減、省資源化、製造の容易化、装置の使い勝手の向上、装置の小型化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池の製造方法が提供される。この燃料電池の製造方法は、(a)支持基材上に配された電解質膜と、第1の転写用基材上に配された第1の触媒層とを、向かい合わせて配し、第1の一対のロールの間を通過させて押圧することにより、接合する工程と;(b)前記電解質膜と接合された前記第1の触媒層から前記第1の転写用基材を剥離する工程と;(c)前記第1の触媒層について、転写欠陥と厚さの少なくとも一方の検査を行う工程と;(d)前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と;(e)前記第1の触媒層についての前記検査の後に、前記第1の触媒層と接合された前記電解質膜から前記支持基材を剥離する工程と;(f)前記第1の触媒層と接合された前記電解質膜と、第2の転写用基材上に配された第2の触媒層とを、向かい合わせて配し、第2の一対のロールの間を通過させて押圧することにより、前記電解質膜の前記第1の触媒層が接合されている側とは逆の側に、前記第2の触媒層を接合する工程と;(g)前記電解質膜と接合された前記第2の触媒層について、転写欠陥と厚さの少なくとも一方の検査を行う工程と;(h)前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と;(i)前記電解質膜と接合された前記第2の触媒層から前記第2の転写用基材を剥離する工程と、を備える。このような態様とすれば、支持基材に支持された状態で、電解質膜上に配された第1の触媒層について、正確な検査を行うことができる。その結果、第1の一対のロールの動作について、正確なフィードバック制御を行うことができ、電解質膜の上に高精度に第1の触媒層を接合することができる。また、電解質膜への第2の触媒層の接合は、電解質膜への第1の触媒層の接合とは別に行っている。このため、第2の触媒層の検査結果に基づいて、第2の一対のロールの動作について、正確なフィードバック制御を行うことができ、電解質膜の上に高精度に第2の触媒層を接合することができる。すなわち、燃料電池において用いられる電解質膜の両側に触媒層を接合する際に、電解質膜や触媒層の厚みなどの製造誤差を考慮して、高品質な接合を行うことができる。
(2)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(g)は、前記工程(i)の前に行われ;前記工程(g)における検査は、前記第2の触媒層の厚さの検査であってもよい。このような態様とすれば、第2の転写用基材上に配された第2の触媒層について、厚さの検査を正確に行うことができる。その結果、第2の一対のロールの動作について、正確なフィードバック制御を行うことができ、電解質膜の上に高精度に第2の触媒層を接合することができる。なお、本明細書においては、触媒層の単独の厚さが測定できなくても、その触媒層を含む接合体の厚さが測定できる場合には、「その触媒層の厚さの検査」に含まれるものとする。
(3)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(i)は、前記工程(g)の前に行われ;前記工程(g)における検査は、前記第2の触媒層の表面を写した画像データに基づく検査である態様とすることもできる。このような態様とすれば、第2の触媒層の表面の広がりを持った範囲について、検査を行うことができる。その結果、一点または複数点について検査を行う態様に比べて、不良箇所を見落とす可能性を低減でき、電解質膜の上に高精度に第2の触媒層を接合することができる。
(4)上記の燃料電池の製造方法において;前記第2の触媒層は、厚みに応じて色の濃さが変化する半透明の層であり;前記工程(g)は、前記第2の触媒層の色の濃淡に基づいて検査を行う工程を含む態様とすることもできる。このような態様とすれば、2次元的な画像に基づいて画像の奥行き方向の厚みに関する検査を行うことができる。
(5)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(d)は、前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの押圧力をフィードバック制御する工程を含む態様とすることもできる。このような態様とすれば、第1の触媒層の転写欠陥と厚さの少なくとも一方について、不良が生じないように、押圧力を制御しつつ工程(a)を実行することができる。
(6)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(h)は、前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの押圧力をフィードバック制御する工程を含む態様とすることもできる。このような態様とすれば、第2の触媒層の転写欠陥と厚さの少なくとも一方について、不良が生じないように、押圧力を制御しつつ工程(f)を実行することができる。
(7)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(a)は、前記第1の一対のロールで、前記電解質膜と前記第1の触媒層を加熱しつつ押圧する工程であり;前記工程(d)は、前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの温度をフィードバック制御する工程を含む態様とすることもできる。このような態様とすれば、検査が行われる、第1の触媒層の転写欠陥と厚さの少なくとも一方について、不良が生じないように、温度を制御しつつ工程(a)を実行することができる。
(8)上記の燃料電池の製造方法において;前記工程(f)は、前記第2の一対のロールで、前記電解質膜と前記第2の触媒層を加熱しつつ押圧する工程であり;前記工程(h)は、前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの温度をフィードバック制御する工程を含む態様とすることもできる。このような態様とすれば、検査が行われる、第2の触媒層の転写欠陥と厚さの少なくとも一方について、不良が生じないように、温度を制御しつつ工程(f)を実行することができる。
(9)本発明は、上記の燃料電池の製造方法によって製造された燃料電池の態様で実現することもできる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、(a)電解質膜と第1の触媒層とを接合する工程と;(b)第1の転写用基材を剥離する工程と;(c)第1の触媒層について検査を行う工程と;(d)検査の結果に基づいて、第1の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と;(e)電解質膜から支持基材を剥離する工程と;(f)電解質膜に第2の触媒層を接合する工程と;(g)第2の触媒層について検査を行う工程と;(h)検査の結果に基づいて、第2の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と;(i)第2の触媒層から第2の転写用基材を剥離する工程と、のうち一つ以上の工程を備えた方法として実現可能である。すなわち、この方法は、工程(a)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(b)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(c)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(d)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(e)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(f)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(g)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(h)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(i)を有していても良く、有していなくても良い。この方法は、工程(j)を有していても良く、有していなくても良い。こうした方法は、例えば燃料電池の製造方法として実現できるが、燃料電池の製造方法以外の他の方法としても実現可能である。このような形態によれば、工程の簡略化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、製品の使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述した燃料電池の製造方法の各形態の技術的特徴の一部または全部は、いずれもこの方法に適用することが可能である。
本発明は、燃料電池の製造方法および燃料電池以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、膜電極接合体の製造方法や膜電極拡散層接合体の製造方法、その製造方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
燃料電池の製造方法の処理を示すフローチャート。 図1のステップS100において、膜電極接合体を連続的に生産するMEA生産設備1の概略図。 図2のMEA生産設備1を使用して膜電極接合体を生産する処理を示すフローチャート。 第2実施例におけるMEA生産設備1bの概略図。 図4のMEA生産設備1bを使用して膜電極接合体を生産する処理を示すフローチャート。
A.第1実施例:
図1は、燃料電池の製造方法の処理を示すフローチャートである。ステップS100においては、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)が準備される。膜電極接合体は、電解質膜と、電解質膜の両面に配された触媒層と、を有する。電解質膜の両面に配された触媒層は、燃料電池の運転時に、それぞれアノード極とカソード極として機能する。膜電極接合体は、それぞれあらかじめ生成された電解質膜と二つの触媒層とを接合することにより連続的に生産され、いったんMEA巻取ロールに巻き取られる。その後、MEA巻取ロールから巻き出されて、切断されることにより、シート状のMEAが生産される。
ステップS200においては、シート状の膜電極接合体の両側に拡散層GDLが配され、膜電極拡散層接合体が生成される。そして、反応ガスの流路が形成されたセパレータSと、膜電極拡散層接合体と、が交互に配されて積層され、それらの両端にエンドプレートEPが配される。
ステップS300においては、ステップS200で生成された積層体の両端のエンドプレートが積層方向に押圧され、その状態で締結されて、燃料電池FCが製造される。
図2は、図1のステップS100において、膜電極接合体を連続的に生産するMEA生産設備1の概略図である。MEA生産設備1は、電解質膜ロール10と、第1の触媒層ロール20と、第2の触媒層ロール30と、合紙ロール40と、MEAロール50と、を備える。電解質膜ロール10と、第1の触媒層ロール20と、第2の触媒層ロール30と、合紙ロール40と、MEAロール50の幅(図2において紙面に垂直な方向の寸法)は略同一である。電解質膜ロール10と、第1の触媒層ロール20と、第2の触媒層ロール30と、合紙ロール40は、MEA生産設備1によるMEAの生産開始前の所定のタイミングで、外部からMEA生産設備1に供給される。MEAロール50は、MEA生産設備1によるMEAロール50一本分のMEAの生産が終了した後の所定のタイミングで、MEA生産設備1から外部に運び出される。
MEA生産設備1は、さらに、第1のロール62,64、第2のロール82,84、剥離ロール72,74,76を備える。第1のロール62,64は、第1の一対のロール62,64とも表記する。第2のロール82,84は、第2の一対のロール82,84とも表記する。MEA生産設備1は、さらに、第1のセンサS1と、第2のセンサS2とを備える。
電解質膜ロール10は、支持基材14上に配された電解質膜12が、コア管に巻き取られているロールである。電解質膜12は、ナフィオン(デュポン社の商標)などのフッ素系樹脂材料で構成された、湿潤状態において良好な導電性を有するイオン交換膜である。支持基材14は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)のほか、ETFEなどのフッ素樹脂で構成することもできる。支持基材14の厚みは、30〜200μmとすることができる。電解質膜12の厚みは、5〜100μmとすることができる。本明細書において、支持基材14を「膜バックシート」とも呼ぶ。
第1の触媒層ロール20は、第1の転写用基材24上に配された第1の触媒層22が、コア管に巻き取られているロールである。第1の触媒層22は、Ketjenなどのカーボンブラックにプラチナを担持した触媒と、ナフィオン(デュポン社の商標)などのフッ素系樹脂材料で構成される。第1の転写用基材24は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のほか、ETFEなどのフッ素樹脂で構成することもできる。第1の転写用基材24の厚みは、30〜200μmとすることができる。第1の触媒層22の厚みは、1〜50μmとすることができる。
第2の触媒層ロール30は、第2の転写用基材34上に配された第2の触媒層32が、コア管に巻き取られているロールである。第2の触媒層ロール30、第2の転写用基材34、および第2の触媒層32の構成は、それぞれ、第1の触媒層ロール20、第1の転写用基材24、および第1の触媒層22と同じである。
合紙ロール40は、MEA生産設備1において生産された膜電極接合体(MEA)をMEAロール50に巻き取る際に膜電極接合体の間に挟むための合紙44が、コア管に巻き取られているロールである。合紙44は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)のほか、ETFEなどのフッ素樹脂で構成することもできる。
第1のロール62,64は、ステンレス等の金属でその円柱状の基本構造を形成され、その表面をシリコンゴムやテフロン(登録商標)でコートすることにより設けられた一対の押圧用のロールである。第1のロール62,64は、MEA生産設備1の運転時には、電解質膜ロール10の電解質膜12および第1の触媒層ロール20の第1の触媒層22の温度(環境温度に等しい)より高い温度に加熱されている。具体的には、第1のロール62,64の温度は、摂氏100〜180度に制御される。
また、第1のロール62,64は、MEA生産設備1の運転時には、電解質膜12、第1の触媒層22などをそれらの間に挟んで、互いに押圧しつつ同期して回転される。その押圧力は、面圧に換算して0.1〜10MPaである。第1のロール62,64の押圧量および温度ならびに回転速度は、第1のロール制御部100(図2参照)によって制御される。
第2のロール82,84の構成、ならびに温度および押圧力などの運転内容も、第1のロール62,64の構成、および運転内容と略同様である。第2のロール82,84の押圧量および温度ならびに回転速度は、第2のロール制御部200(図2参照)によって制御される。
第1のセンサS1は、X線変位計である。第1のセンサS1は、剥離ロール72の下流かつ剥離ロール74の上流の位置において、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の厚みを計測することができる。第1のセンサS1は、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の幅方向の複数の位置について、その厚みを計測することができる。第1のセンサS1の出力は、第1のロール制御部100に送信される。
第2のセンサS2も、X線変位計である。第2のセンサS2は、第2のロール82,84の下流かつ剥離ロール76の上流の位置において、第2の転写用基材34、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の厚みを計測することができる。第2のセンサS2は、第2の転写用基材34、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の幅方向の複数の位置について、その厚みを計測することができる。第2のセンサS2の出力は、第2のロール制御部200に送信される。
図3は、図2のMEA生産設備1を使用して膜電極接合体を生産する処理を示すフローチャートである。なお、図3の各処理は、電解質膜ロール10から引き出された電解質膜12(図2の左端参照)の同一部分に着目して、その部分がMEA生産設備1内で搬送されることにより、時間の経過とともに受ける処理を順に記述したものである。電解質膜12は、電解質膜ロール10から連続的に引き出されるため、図3の各処理は、搬送方向Tに連なる電解質膜12の各部分に対して、並行して行われる。
図3のステップS110において、図2の左端に示すように、支持基材14と電解質膜12の接合体は、電解質膜ロール10から引き出される。また、第1の転写用基材24と第1の触媒層22との接合体も、第1の触媒層ロール20から引き出される。そして、それら二つの接合体は、電解質膜12と第1の触媒層22とが向かい合うように配されて、第1のロール62,64の間を通される。その結果、第1のロール62,64に加熱され、押圧されて、電解質膜12と第1の触媒層22とが接合される。第1の触媒層22は、燃料電池の運転時には、アノードとして機能する。すなわち、ステップS110は、アノードとしての第1の触媒層22を電解質膜12に転写する工程である(図3参照)。
ステップS120においては、支持基材14、電解質膜12、第1の触媒層22(アノード)、および第1の転写用基材24の接合体から、第1の転写用基材24の側に配された剥離ロール72を使って、第1の転写用基材24が剥離される(図2の左下部参照)。すなわち、ステップS120は、アノードの転写用基材を剥離する工程である(図3参照)。ステップS120の処理が行われた後は、MEA生産設備1においては、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体が、搬送される(図2の中央部参照)。
ステップS130においては、第1のセンサS1によって、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体の厚みが計測される。支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体は、電解質膜12や、第1の触媒層22(アノード)の製造誤差のために、厚みや硬さが一定ではない場合がある。また、電解質膜12と第1の触媒層22(アノード)との接合が十分ではない場合には、ステップS120において、第1の転写用基材24とともに第1の触媒層22(アノード)の一部が電解質膜12から剥離してしまう場合もある。このため、ステップS130における第1のセンサS1による検査は、アノードとしての第1の触媒層22の検査として把握することができる。第1のセンサS1の出力は、第1のロール制御部100に送信される。
第1のロール制御部100(図2参照)は、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも大きい場合には、第1のロール62,64の押圧力をそれまでよりも増大させる。第1のロール62,64の押圧力を増大させると、その後に第1のロール62,64から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも薄くなる。
また、第1のロール制御部100(図2参照)は、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも大きい場合には、第1のロール62,64の温度をそれまでよりも上昇させる。第1のロール62,64の温度を上昇させても、電解質膜12および第1の触媒層22がより柔らかくなるため、その後に第1のロール62,64から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも薄くなる。
逆に、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも小さい場合には、第1のロール制御部100は、第1のロール62,64の押圧力をそれまでよりも減少させる。第1のロール62,64の押圧力を減少させると、その後に第1のロール62,64から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも厚くなる。
また、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも小さい場合には、第1のロール制御部100は、第1のロール62,64の温度をそれまでよりも低下させる。第1のロール62,64の温度を低下させても、電解質膜12および第1の触媒層22がより硬くなるため、その後に第1のロール62,64から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも厚くなる。
このようにして、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体の厚みが一定となるように、第1のロール62,64の運転が制御される。このため、たとえば、燃料電池における膜電極接合体の厚さ不足や、触媒層の転写欠陥による短絡が防止される。
一方、第1のロール制御部100は、計測された接合体の厚みの値に基づいて、第1の触媒層22の転写欠陥が検出された場合には、第1のロール62,64の押圧力をそれまでよりも増大させる。ここで、第1の触媒層22の「転写欠陥」とは、第1の触媒層22が部分的に電解質膜12に転写されていない状態をいう。第1のロール62,64の押圧力を増大させると、第1の触媒層22が電解質膜12により強く押しつけられるため、転写欠陥は減少する。
また、第1のロール制御部100は、計測された接合体の厚みの値に基づいて、第1の触媒層22の転写欠陥が検出された場合には、第1のロール62,64の温度をそれまでよりも上昇させる。第1のロール62,64の温度を上昇させても、第1の触媒層22と電解質膜12の粘度および粘着力が上がるため、転写欠陥は減少する。
第1の触媒層22が電解質膜12に転写されなかった部分においては、支持基材14、電解質膜12、第1の触媒層22の接合体の厚みが目標値よりも薄くなる。より具体的には、支持基材14、電解質膜12、第1の触媒層22の接合体の厚みが、支持基材14と電解質膜12の厚みの合計値に近い値となる。そして、転写欠陥の部分においては、接合体の厚みが目標値近傍の値から上記の目標値よりも薄い値(たとえば、支持基材14と電解質膜12の厚みの合計値に近い値)に変化する部分の変化の割合が、電解質膜12や第1の触媒層22の製造誤差に起因する接合体の厚みの変化に比べて急激である。ここで、変化の割合とは、搬送方向Tの寸法に対する厚み変化量である。同様に、転写欠陥の部分においては、接合体の厚みが上記の目標値よりも薄い値から目標値近傍の値に戻る部分の変化の割合が、電解質膜12や第1の触媒層22の製造誤差に起因する接合体の厚みの変化に比べて急激である。さらに、その間の接合体の厚みの変化の割合が、それら前後の変化の割合に比べて小さい。これらの特徴から、第1のロール制御部100は、転写欠陥を、電解質膜12や第1の触媒層22の製造誤差に起因する接合体の厚みの変化と、区別することができる。図3のステップS130で行われる第1のロール62,64のフィードバック制御を、図2および図3において、矢印FB1で示す。
たとえば、支持基材14が剥離された後(図2の中段上側参照)、電解質膜12と第1の触媒層22の接合体のみの状態で搬送されているときに、厚みの検査を行う態様においては、電解質膜12と第1の触媒層22の接合体の剛性が不足しているために、検査の精度が低下するおそれがある。しかし、本実施例においては、支持基材14に支持された状態で、電解質膜12上に配された第1の触媒層22について、第1のセンサS1による厚みの検査が行われる(図2の中央部参照)。このため、正確な検査を行うことができる。その結果、第1の一対のロール62,64の動作の正確なフィードバック制御を行うことができ、電解質膜12の上に高精度に第1の触媒層22を接合することができる。
図3のステップS140においては、支持基材14(膜バックシート)、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体から、支持基材14の側に配された剥離ロール74を使って、支持基材14が剥離される(図2の中央上側参照)。すなわち、ステップS140は、膜バックシートを剥離する工程である(図3参照)。ステップS140の処理が行われた後は、MEA生産設備1においては、電解質膜12と第1の触媒層22の接合体が支持基材に支持されていない状態で搬送される(図2の中央部参照)。
ステップS150において、図2の中央上段に示すように、第2の転写用基材34と第2の触媒層32との接合体が、第2の触媒層ロール30から引き出される。そして、第2の転写用基材34と第2の触媒層32との接合体と、電解質膜12と第1の触媒層22の接合体とは、電解質膜12と第2の触媒層32とが向かい合うように配されて、第2のロール82,84の間を通される。その結果、第2のロール82,84に加熱され、押圧されて、電解質膜12と第2の触媒層32とが接合される。第2の触媒層32は、燃料電池の運転時には、カソードとして機能する。すなわち、ステップS150は、カソードとしての第2の触媒層32を電解質膜12に転写する工程である(図3参照)。
ステップS160においては、第2のセンサS2によって、第2の転写用基材34、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の厚みが計測される。第2の転写用基材34、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体は、第2の触媒層32(カソード)の製造誤差のために、厚みや硬さが一定ではない場合がある。なお、ステップS160においては、電解質膜12と第1の触媒層22の厚みの合計は、上工程の第1のロール62,64のフィードバック制御のため、ある程度一定であると推定される。このため、ステップS160における第2のセンサS2による検査は、カソードとしての第2の触媒層32の検査として把握することができる。第2のセンサS2の出力は、第2のロール制御部200に送信される。
第2のロール制御部200(図2参照)は、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも大きい場合には、第2のロール82,84の押圧力をそれまでよりも増大させる。第2のロール82,84の押圧力を増大させると、その後に第2のロール82,84から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも薄くなる。
また、第2のロール制御部200(図2参照)は、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも大きい場合には、第2のロール82,84の温度を上昇させる。第2のロール82,84の温度を上昇させても、第2の触媒層32、電解質膜12および第1の触媒層22がより柔らかくなるため、その後に第2のロール82,84から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも薄くなる。
逆に、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも小さい場合には、第2のロール制御部200は、第2のロール82,84の押圧力をそれまでよりも減少させる。第2のロール82,84の押圧力を減少させると、その後に第2のロール82,84から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも厚くなる。
また、計測された接合体の厚みの値が、目標値よりも小さい場合には、第2のロール制御部200は、第2のロール82,84の温度を低下させる。第2のロール82,84の温度を低下させても、第2の触媒層32、電解質膜12および第1の触媒層22がより硬くなるため、その後に第2のロール82,84から吐き出される接合体の厚みは、それまでよりも厚くなる。
このようにして、第2の転写用基材34、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の厚みが一定となるように、第2のロール82,84の運転が制御される。このため、たとえば、燃料電池における膜電極接合体の厚さや不足や第2の触媒層32の転写欠陥による短絡が防止される。図3のステップS160で行われる第2のロール82,84のフィードバック制御を、図2および図3において、矢印FB2で示す。
たとえば、第2の転写用基材34が剥離された後(図2の右上部参照)、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体のみの状態で搬送されているときに、厚みの検査を行う態様においては、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の剛性が不足しているために、検査の精度が低下するおそれがある。しかし、本実施例においては、第2の転写用基材34に支持された状態で、電解質膜12上に配された第2の触媒層32について、第2のセンサS2による厚みの検査が行われる(図2の中央部参照)。このため、正確な検査を行うことができる。その結果、第2の一対のロール82,84の動作の正確なフィードバック制御を行うことができ、電解質膜12の上に高精度に第2の触媒層32を接合することができる。
また、本実施例においては、電解質膜12への第2の触媒層32の接合は、第2のロール82,84によって、電解質膜12への第1の触媒層22の接合とは別に行われる。このため、電解質膜12への第1の触媒層22の接合のための要請とは切り離して、第2のセンサS2による第2の触媒層32の検査結果に基づいて、第2の一対のロール82,84の動作の正確なフィードバック制御を行うことができる。その結果、電解質膜12の上に高精度に第2の触媒層32を接合することができる。
ステップS170においては、第2の転写用基材34、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体から、第2の転写用基材34の側に配された剥離ロール76を使って、第2の転写用基材34が剥離される(図2の右上部参照)。すなわち、ステップS170は、カソードの転写用基材を剥離する工程である(図3参照)。ステップS170の処理が行われた後は、MEA生産設備1においては、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体が支持基材に支持されていない状態で搬送される(図2の右側部分参照)。第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体は、すなわち、膜電極接合体(MEA)である。
ステップS180においては、図2の右端に示すように、合紙44が、合紙ロール40から引き出される。そして、第2の触媒層32(カソード)、電解質膜12、および第1の触媒層22(アノード)の接合体、すなわち、膜電極接合体(MEA)と、合紙44とは、重ねられてMEAロール50に巻き取られる。以上のようにして、MEA生産設備1において、MEA巻取ロールに巻き取られた状態で、MEAが生産される。
以上で説明した第1実施例の処理によれば、燃料電池において用いられる電解質膜12の両側に触媒層22,32を接合する際に、電解質膜12や触媒層22,32の厚みなどの製造誤差や、実際に生じた厚み不良、転写欠陥を考慮して、高品質な接合を行うことができる。
B.第2実施例:
図4は、第2実施例におけるMEA生産設備1bの概略図である。MEA生産設備1bにおいては、アノード検査を行う第1のセンサS1bの構成が第1実施例の第1のセンサS1とは異なっている。また、カノード検査を行う第2のセンサS2bの構成および配置が第1実施例の第2のセンサS2とは異なっている。そして、アノード検査およびカソード検査の内容と、カソード検査とカソード基材剥離の順番とが、第1実施例とは異なっている(図3のS160,S170参照)。第2実施例の他の点は、第1実施例と同じである。
第2実施例においては、MEA生産設備1bは、第1のセンサS1に代えて第1のセンサS1bを備える。第1のセンサS1bは、CCD(Charge Coupled Device)カメラである。第1のセンサS1bは、第1のセンサS1と同様に、剥離ロール72の下流かつ剥離ロール74の上流の位置に配されている。第1のセンサS1bは、搬送される支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体に対して、第1の触媒層22の側に配されており、第1の触媒層22(アノード)の表面の画像を取得する。なお、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体、ならびにMEA生産設備1bの状態を、第1の触媒層22側から監視するためのカメラ(ラインカメラ、エリアカメラなど)を、第1のセンサS1bとして使用することもできる。第1のセンサS1bの出力は、第1のロール制御部100bに送信される。
また、MEA生産設備1bは、第2のセンサS2に代えて第2のセンサS2bを備える。第2のセンサS2bも、CCDカメラである。第2のセンサS2bは、剥離ロール76の下流かつMEAロール50の上流の位置に配されている。第2のセンサS2bは、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体に対して第2の触媒層32の側に配されており、第2の触媒層32(カソード)の表面の画像を取得する。なお、第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体、ならびにMEA生産設備1bの状態を、第2の触媒層32側から監視するカメラ(ラインカメラ、エリアカメラなど)を、第2のセンサS2bとして使用することもできる。第2のセンサS2bの出力は、第2のロール制御部200bに送信される。
図5は、図4のMEA生産設備1bを使用して膜電極接合体を生産する処理を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、図1のフローチャートのステップS130に代えてステップS135を有する。そして、図5のフローチャートは、ステップS160に代えてステップS175を有する。図5のフローチャートの他の点は、図1のフローチャートと同じである。
ステップS135においては、第1の触媒層22(アノード)側から撮影した支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の写真の画像データが、第1のセンサS1bによって取得される。第1のロール制御部100b(図4参照)は、第1のセンサS1bから受信した画像データに基づいて、第1の触媒層22(アノード)の厚みおよび転写欠陥を検査し、検査結果に基づいて、第1のロール62,64の温度および押圧力を制御する。
前述のとおり、第1の触媒層22は、カーボンブラックにプラチナを担持した触媒と、ナフィオン(デュポン社の商標)などのフッ素系樹脂材料で構成される。すなわち、黒い粉末を含む半透明の樹脂で構成される。このため、第1の触媒層22は、その厚みに応じて、厚み方向から見たときの色の濃さが変化する。よって、電解質膜12を不透明な明るい色(たとえば、白や薄い有彩色)を有するように構成することにより、または、電解質膜12を透明または半透明の素材で構成し、かつ支持基材14を不透明な明るい色(たとえば、白や薄い有彩色)を有するように構成することにより、以下のように厚みおよび転写欠陥を検査することができる。
すなわち、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体においては、上記のような明るい色の下地の上に、第1の触媒層22としてのカーボンブラックを含む半透明の樹脂の層が1〜50μmの厚みで接合されている。このため、第1の触媒層22の厚みが目標値よりも厚い場合には、第1の触媒層22側から見たとき、接合体の色は、第1の触媒層22の厚みが目標値であるときよりも暗くなる。逆に、第1の触媒層22の厚みが目標値よりも薄い場合には、第1の触媒層22側から見たとき、接合体の色は、第1の触媒層22の厚みが目標値であるときよりも明るくなる。また、斜め方向から光を当てて写真画像を取得する場合には、接合体の凹凸は影や濃淡となって画像上に表れる。すなわち、第1のロール制御部100bは、第1のセンサS1bから受信した画像データに対して画像処理を行って、接合体各部の濃淡に基づいて、接合体各部の第1の触媒層22の厚みの目標値からのずれを推定することができる。そして、そのずれの大きさに基づいて、第1実施例の第1のロール制御部100と同様に、第1のロール制御部100bは、第1のロール62,64の温度および押圧力を制御する。
同様に、支持基材14、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体において転写欠陥が生じている部分は、第1の触媒層22が電解質膜12に適切に転写され、第1の触媒層22の厚みが目標値である場合に比べて、明るい色になる。そして、第1の触媒層22が電解質膜12に適切に転写されている部分との境界部分において明るさの変化は急激である。また、斜め方向から光を当てて写真画像を取得する場合には、接合体の転写欠陥の箇所の凹凸は影となって画像上に表れる。これらの特徴から、第1のロール制御部100bは、第1のセンサS1bから受信した画像データに対して画像処理を行って、転写欠陥を、電解質膜12や第1の触媒層22の製造誤差に起因する接合体の厚みの変化と、区別することができる。第1のロール制御部100bは、転写欠陥が検出されると、第1実施例の第1のロール制御部100と同様に、第1のロール62,64の温度および押圧力を制御する。図5のステップS135で行われる第1のロール62,64のフィードバック制御を、図4および図5において、矢印FB1bで示す。
上記処理においては、剥離ロール72による第1の転写用基材24の剥離(ステップS120)の後に、CCDカメラである第1のセンサS1によって、第1の触媒層22の側から取得した画像に基づいて、厚さ不良、および転写欠陥の検査を行っている。このため、第1の触媒層22の2次元的な広がりを持った範囲について、厚さ不良および転写欠陥を行うことができる。すなわち、幅方向の複数の地点について検査を行う第1実施例に比べて、第1の触媒層22の不良箇所の見落としをする可能性が少ない。
図5のステップS175においては、第2の触媒層32(カソード)から撮影した第2の触媒層32、電解質膜12、および第1の触媒層22の接合体の写真の画像データが、第2のセンサS2bによって取得される。第2のロール制御部200bは、第2のセンサS2bから受信した画像データに基づいて、第1のロール制御部100bと同様の処理で、第2の触媒層32(カソード)の厚みおよび転写欠陥を監視する。そして、第2のロール制御部200bは、第2の触媒層32の厚みに基づいて、第1実施例の第2のロール制御部200と同様に、第2のロール82,84の温度および押圧力を制御する。第2のロール制御部200bは、第2の触媒層32の転写欠陥の検出に基づいて、第1実施例の第1のロール制御部100と同様に、第2のロール82,84の温度および押圧力を制御する。図5のステップS175で行われる第2のロール82,84のフィードバック制御を、図4および図5において、矢印FB2bで示す。
上記処理においては、剥離ロール76による第2の転写用基材34の剥離(ステップS170)の後に、CCDカメラである第2のセンサS2によって、第2の触媒層32の側から取得した画像に基づいて、厚さ不良、および転写欠陥の検査を行っている。このため、第2の触媒層32の2次元的な広がりを持った範囲について、厚さ不良および転写欠陥を行うことができる。すなわち、幅方向の複数の地点について検査を行う第1実施例に比べて、第2の触媒層32の不良箇所の見落としをする可能性が少ない。
また、本実施例においては、第2の転写用基材34が剥離された後(図2の右上部参照)、第2の触媒層32と電解質膜12と第1の触媒層22の接合体のみの状態で搬送されているときに、第2の触媒層32(カソード)の検査が行われる。このため、第2の転写用基材34が貼付されている状態に比べれば、接合体の剛性は低い。しかし、この時点では、搬送対象(接合体)は、第2の触媒層32と電解質膜12と第1の触媒層22の3層の接合体となっている。このため、電解質膜12と第1の触媒層22の2層の接合体として搬送される箇所(図2および図4の中央部参照)よりは、接合体の剛性は高くなっている。このため、検査結果に与える影響も少ない。また、第2実施例では、厚み計や変位計ではなく、画像データに基づく検査を行っている。よって、この点でも、接合体の剛性が不足していたとしても、検査に与える影響は少ない。
C.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
C1.変形例1:
上記第1実施例においては、センサS1,S2として、X線変位計が用いられる。しかし、接合体の厚みを計測するためのセンサは、レーザ変位計など、他のセンサとすることもできる。
また、上記第2実施例においては、センサS1b,S2bとして、CCDカメラが用いられる。しかし、接合体の表面の状態を計測するためのセンサは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラなど、他のセンサとすることもできる。
C2.変形例2:
上記実施例においては、センサS1,S1bによるアノードの検査(図3および図5のS130)は、アノード基材を剥離(同、S120)した後に行われる。しかし、アノードの検査は、アノード基材を剥離する前に行われることもできる。そのような態様においては、アノードの検査のためのセンサは、可視光によって画像を生成するカメラによるものではないことが好ましい。そのような態様としては、センサとしては、たとえば、X線厚さ計やレーザ変位計などを採用することができる。
C3.変形例3:
上記第2実施例のアノード検査(S135)およびカソード検査(S175)においては、明るい色の層の上に配された触媒層の厚みに応じて変化する色の明度に基づいて、検査が行われる。しかし、アノード検査およびカソード検査における画像に基づく検査においては、そのような態様に限らず、他の態様を採用することもできる。たとえば、半透明の触媒層が有する色とは色相が異なる色を下の層に配して、触媒層の厚みに応じて変化する接合体の色にもとづいて、検査を行うこともできる。
C4.変形例4:
上記第2実施例のアノード検査(S135)およびカソード検査(S175)においては、触媒層の厚みに応じて変化する接合体の色の明度に基づいて、検査が行われる。しかし、アノード検査(S135)、およびカソード検査(S175)において写真画像に基づいて検査を行う場合には、そのような態様に限らず他の態様を採用することもできる。たとえば、凹凸の外形線に基づく判定を行って、表面の凹凸や転写欠陥の検査を行うこともできる。
C5.変形例5:
上記第1実施例においては、X線変位計によるアノード検査(S130)およびカソード検査(S160)が行われ、第2実施例においては、CCDカメラによるアノード検査(S135)およびカソード検査(S175)が行われる。しかし、これら、厚み計や変位計による検査と、カメラによる接合体の表面の状態を計測する検査とは、併用されることができる。すなわち、MEA生産設備は、アノードの検査として、厚み計や変位計による検査と、表面の状態を計測する検査とをいずれも行う態様とすることができる。そして、MEA生産設備は、カソードの検査として、厚み計や変位計による検査と、表面の状態を計測する検査とをいずれも行う態様とすることができる。また、アノード検査とカソード検査のうち、一方を厚み計や変位計による検査とし、他方を表面の状態を計測する検査とすることもできる。
C6.変形例6:
上記実施例においては、第1のロール62,64の温度および押圧力がフィードバック制御され、第2のロール82,84の温度および押圧力がフィードバック制御される。しかし、各ロールの温度と圧力のうち、いずれか一方のみがフィードバック制御される態様とすることもできる。
また、上記実施例においては、第1のロール62,64と第2のロール82,84は、ともに加熱と押圧を行うロールである。しかし、カソードを接合するロールは、加熱を行わない態様とすることもできる。そして、アノードを接合するロールは、加熱を行わない態様とすることもできる。
C7.変形例7:
上記実施例においては、第1のロール62,64および第2のロール82,84の制御の詳細な内容については言及していない。たとえば、接合体の厚みが厚い場合には、ロールの温度の上昇と押圧力の増大のうち、少なくとも一方を行えばよい。接合体の厚みが薄い場合には、ロールの温度の下降と押圧力の減少のうち、少なくとも一方を行えばよい。転写欠陥が検出された場合には、ロールの温度の上昇と押圧力の増大のうち、少なくとも一方を行えばよい。たとえば、接合体の厚さ不足と転写欠陥が同時に検出された場合には、ロールの温度を上げつつ、押圧力を低減してもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1,1b…MEA生産設備
10…電解質膜ロール
12…電解質膜
14…支持基材
20…第1の触媒層ロール
22…第1の触媒層
24…第1の転写用基材
30…第2の触媒層ロール
32…第2の触媒層
34…第2の転写用基材
40…合紙ロール
44…合紙
50…MEAロール
62,64…第1のロール
72,74,76…剥離ロール
82,84…第2のロール
100,100b…第1のロール制御部
200,200b…第2のロール制御部
EP…エンドプレート
FB1,FB1b…フィードバック
FB2,FB2b…フィードバック
FC…燃料電池
GDL…拡散層
S…セパレータ
S1,S1b…第1のセンサ
S2,S2b…第2のセンサ
T…搬送方向

Claims (9)

  1. 両側に触媒層が接合された電解質膜を有する燃料電池の製造方法であって、
    (a)支持基材上に配された電解質膜と、第1の転写用基材上に配された第1の触媒層とを、向かい合わせて配し、第1の一対のロールの間を通過させて押圧することにより、接合する工程と、
    (b)前記電解質膜と接合された前記第1の触媒層から前記第1の転写用基材を剥離する工程と、
    (c)前記第1の触媒層について、転写欠陥と厚さの少なくとも一方の検査を行う工程と、
    (d)前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と、
    (e)前記第1の触媒層についての前記検査の後に、前記第1の触媒層と接合された前記電解質膜から前記支持基材を剥離する工程と、
    (f)前記第1の触媒層と接合された前記電解質膜と、第2の転写用基材上に配された第2の触媒層とを、向かい合わせて配し、第2の一対のロールの間を通過させて押圧することにより、前記電解質膜の前記第1の触媒層が接合されている側とは逆の側に、前記第2の触媒層を接合する工程と、
    (g)前記電解質膜と接合された前記第2の触媒層について、転写欠陥と厚さの少なくとも一方の検査を行う工程と、
    (h)前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの動作をフィードバック制御する工程と、
    (i)前記電解質膜と接合された前記第2の触媒層から前記第2の転写用基材を剥離する工程と、を備える燃料電池の製造方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(g)は、前記工程(i)の前に行われ、
    前記工程(g)における検査は、前記第2の触媒層の厚さの検査である、燃料電池の製造方法。
  3. 請求項1記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(i)は、前記工程(g)の前に行われ、
    前記工程(g)における検査は、前記第2の触媒層の表面を写した画像データに基づく検査である、燃料電池の製造方法。
  4. 請求項3記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記第2の触媒層は、厚みに応じて色の濃さが変化する半透明の層であり、
    前記工程(g)は、前記第2の触媒層の色の濃淡に基づいて検査を行う工程を含む、燃料電池の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(d)は、前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの押圧力をフィードバック制御する工程を含む、燃料電池の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(h)は、前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの押圧力をフィードバック制御する工程を含む、燃料電池の製造方法。
  7. 請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(a)は、前記第1の一対のロールで、前記電解質膜と前記第1の触媒層を加熱しつつ押圧する工程であり、
    前記工程(d)は、前記第1の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(a)における前記第1の一対のロールの温度をフィードバック制御する工程を含む、燃料電池の製造方法。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記工程(f)は、前記第2の一対のロールで、前記電解質膜と前記第2の触媒層を加熱しつつ押圧する工程であり、
    前記工程(h)は、前記第2の触媒層についての前記検査の結果に基づいて、前記工程(f)における前記第2の一対のロールの温度をフィードバック制御する工程を含む、燃料電池の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の燃料電池の製造方法によって製造された、燃料電池。
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