JP2014202843A - 光学素子ユニット及び撮像装置 - Google Patents

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昌良 大里
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勲 石母田
忠生 立山
Tadao Tateyama
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【課題】コストを抑えつつも、コンパクト化を図り、高精度な画像を形成しつつ、加工容易性を確保した光学素子ユニット及び撮像装置を提供する。【解決手段】プリズムPRの光学面の少なくとも一方(PR1)を、非平面(球面又は非球面)としたので、別個にレンズを設ける場合に比べ、光学素子ユニットの厚みを薄くできる。又、平行平板PPの一方の面(PP1)には反射膜RMが形成されて反射面となっており、隙間なく反射面をプリズムPRの平面PR2に密着させるか、もしくは接着剤を介して平行平板PPとプリズムPRとは接合されているので、コストを抑えつつ光学面PR1の加工性も高まり、精度の良い面PP1をプリズム反射面として機能させることで、良好な反射光を出射できる。【選択図】図5

Description

本発明は、光学素子ユニット及び撮像装置に関し、特に薄型の携帯端末等に搭載される撮像装置に用いられると好適な光学素子ユニット及び撮像装置に関する。
近年、スマートフォンをはじめとする携帯端末が発売され、急速に拡大している。かかる携帯端末は、一般的に撮像装置を搭載し、これにより撮像した画像を転送したり、携帯端末上で画像処理を行うなど種々の用い方がなされている。しかるに、一般的な携帯端末は薄形であることから、それに内蔵される撮像装置にはコンパクト化が厳しく要求されている。一方、現状では広角の単焦点光学系が搭載される携帯端末が多いのであるが、ユーザーによっては、よりワイドで撮像したい、或いは遠方の被写体を大きく撮像したい等、種々の要望がある。かかる要望に応えるためには複数のレンズ等の光学素子を設ける必要があり、それにより光学系全長が長くなるため、撮像装置のコンパクト化に反するという問題がある。
これに対し、プリズムを持つ、いわゆる屈曲光学系を携帯端末用の撮像装置に内蔵すれば、最大光路長を携帯端末の横方向にとることで薄型化を実現できるという考えがある。ところが、より薄型化を目指す携帯端末では、屈曲光学系の大きささえ問題となる場合がある。かかる問題を具体的に説明する。
屈曲光学系では,プリズムを小型化する為,図1に示すように、プリズムPRの物体側にレンズL1を配置するのが一般的だが,プリズムPRの厚みに加えてレンズL1分の厚みが足され、全厚Tが増加してしまう。そこで,物体側のレンズL1を省略する代わりに、図2に示すように、プリズムPRの物体側面に凹面CP(もしくは凸面)を形成することで、全厚Tを抑えるという技術が知られている。しかしながら、プリズムPRの物体側面を凹(もしくは凸)形状とするには、以下のような課題がある。
プリズムを樹脂などから成形で形成する場合、成形上の技術的観点から、図3を参照して、要求される精度まで平面度を高めることが困難という課題がある。特に、近年の携帯端末などに搭載される固体撮像素子は小型でありながら高画素を有するので、画素ピッチが小さくなっており、樹脂成形したプリズムの面RPに反射膜を蒸着などして反射面とした場合、成形により生じた微小な凹凸やうねりなどの影響を拾いやすいため画質が低下しやすくなる。
これに対し、ガラス等でプリズムを三角柱状に精度良く形成することは可能である。しかし、プリズムに凹面を形成する際の機械加工における課題がある。すなわち、図4に示すように、工具Tを用いて小型のプリズムPRに凹面を形成していくと、加工面がプリズムPRの短辺方向の縁に干渉するようになり、これにより加工面の縁が非常に薄くなり、わずかな力で欠け(C)が生じやすいのである。
特開2007−193057号公報
特許文献1には、プリズムの物体側面を凹面とし、且つ光学面に非拘束状態で対向配置されたセラミック基板を備えた光学部品が開示されている。ここでプリズムとセラミック基板とは、柔軟性のある接着剤で接着されている。従って、プリズムとセラミック基板とが相対移動可能であるため、固体撮像素子へ向かう被写体光の位置が安定せず、撮像用の光学系としては使用するには問題である。又、特許文献1は、プリズムの物体側面を凹面に形成する際の問題点に言及していない。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、コストを抑えつつも、コンパクト化を図り、高精度な画像を形成しつつ、加工容易性を確保した光学素子ユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、
光学材料にて構成され、2つの光学面と、平面とを備えたプリズムと、
前記プリズムの平面に接合した平行平板とを有する撮像装置用の光学素子ユニットであって、
前記プリズムの光学面の少なくとも一方は、非平面であり、
前記平行平板の一方の面には反射膜が形成されて反射面となっており、前記反射面を前記プリズムの平面に密着させるか、もしくは接着剤を介して前記平行平板と前記プリズムとは隙間なく接合されており、
前記2つの光学面のうち一方から前記プリズムに入射した被写体光は、前記プリズムの平面で反射して、他方の光学面から出射するようになっており、
前記2つの光学面の光軸を含む仮想面を、前記平行平板に交差させたとき、前記反射面と前記仮想面との交線の長さをa(mm)とし、前記平行平板の厚みをb(mm)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
b≧a/5 (1)
本発明によれば、前記プリズムの光学面の少なくとも一方を、非平面(球面又は非球面)としたので、別個にレンズを設ける場合に比べ、光学素子ユニットの厚みを薄くできる。又、前記平行平板の一方の面には反射膜が形成されて反射面となっており、隙間なく前記反射面を前記プリズムの平面に密着させるか、もしくは接着剤を介して前記平行平板と前記プリズムとは接合されているので、精度の良い前記反射面をプリズム面として機能させることで、良好な反射光を出射できる。
更に、図5を参照して、型成形したプリズムを用いる効果について説明する。図5(a)に示すように、プリズムPRの凹状の第1面(物体側光学面)PR1を転写する転写面を有する上型M1と、プリズムPRの平面である第2面PR2と第3面(像側光学面)PR3を転写する転写面を有する下型M2と型締めした後、内部のキャビティに樹脂を射出することで、図5(b)に示すプリズムPRを成形できる。このとき、第1面PR1の凹形状と、第2面PR2と第3面PR3のなす角度は高精度を確保できるが、第2面PR2の平面度が劣ることとなる。
一方、ガラス製の平行平板PPは、フロート板ガラスを所望の寸法に切断するなどして得られるが、一般的に高い平面度を有する。このようにして得られた平行平板PPの一方の面PP1に、ミラー用の反射膜RMを蒸着する(図5(c)参照)。
その後、プリズムPRの第2面PR2と、平行平板PPの面PP1とを接合する。このとき、第2面PR2と面PP1とを密着させるか、或いはプリズムPRとほぼ同じ屈折率の接着剤で第2面PR2と面PP1とを接合する(図5(c)参照)。このようにして得られたプリズム組立体PRAは、第1面PR1から入射した光を、高精度な平面である平行平板PPの面PP1で反射して、第3面PR3から出射させることができる。すなわち、平面度が劣る第2面PR2では反射も屈折もさせないことで、反射光への影響を阻止して高画質を維持するのである。
次に、図6を参照して、研磨加工したプリズムを用いる効果について説明する。図5(c)と同様に、平行平板PPの一方の面PP1にミラー用の反射膜RMを蒸着する(図6(a))。次いで、図6(b)に示すように各面を精度良く研磨加工したプリズムPRの第2面PR2と、平行平板PPの面PP1とを接合する。このとき、第2面PR2と面PP1とを密着させるか、或いはプリズムPRとほぼ同じ屈折率の接着剤で第2面PR2と面PP1とを接合する(図6(c)参照)。その後、プリズム組立体PRAの第1面PP1を、工具Tを用いて凹状に加工するが、たとえ工具Tの加工面がプリズムPRの短辺方向の縁に干渉したとしても、加工面に対向して裏側に接着された平行平板PPが補強部材としての機能を発揮するので、プリズムPRの縁が欠けるなどの不具合を抑制できる。又、平行平板PPは、使用環境の変化によるプリズムPRの変形などを抑制する効果も有する。
更に、図5,6の紙面が2つの光学面の光軸(像側面が平らである場合は、プリズムPRの像側のレンズL2の光軸をもって光軸とする)を含む仮想面に相当するので、a、bは図に示した部位の寸法であり、これが(1)式を満たすので、前記平面に接する前記反射面と前記仮想面との交線の長さa(mm)に対して、前記平行平板の厚みb(mm)を比較的大きく確保することで、上述した補強機能を満足できるようにしている。
b≧a/5 (1)
尚、以下の式を満たすとより好ましい。
a/2≧b≧a/5 (1’)
請求項2に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記仮想面に直交する方向において、前記プリズムの平面の長さは、前記平行平板の反射面の長さより長くなっており、前記平行平板よりはみ出した前記プリズムの平面により、前記プリズムを支持することを特徴とする。
前記プリズムの取り付け角度は、撮像素子の撮像面の適正位置に被写体光を入射させる際に重要となるため、その取り付け精度を高く確保することが要求されている。引用文献1では、反射面が固定されないので,取り付け精度のズレにより色にじみなど光学性能の劣化を招くとともに,衝撃を受けた際に,ズレを生じる可能性がある。本発明によれば、前記プリズムの平面は、前記反射面に対して高精度な平行状態を維持しているので、前記平行平板よりはみ出した平面で前記プリズムを支持することで、前記反射面が撮像素子に対して適正な位置に配置されることとなる。
請求項3に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項2に記載の発明において、前記プリズムの平面は、前記平行平板の両側からはみ出ていることを特徴とする。
これにより、前記平行平板の両側からはみ出た平面で前記プリズムを支持することで、前記反射面が撮像素子に対して更に適正な位置に配置されることとなる。
請求項4に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項2に記載の発明において、前記プリズムの平面は、前記平行平板の片側からはみ出ていることを特徴とする。
携帯端末に許される取り付けスペースが小さい場合、前記平行平板の片側からはみ出た平面で前記プリズムを支持することで、前記光学素子ユニットをコンパクトにできる。
請求項5に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項1に記載の発明において、前記仮想面に直交する方向において、前記平行平板の反射面の長さは、前記プリズムの平面の長さより長くなっており、前記プリズムよりはみ出した前記平行平板の反射面により、前記プリズムを支持することを特徴とする。
前記プリズムの取り付け角度は、撮像素子の撮像面の適正位置に被写体光を入射させる際に重要となるため、その取り付け精度を高く確保することが要求されている。引用文献1では、反射面が固定されないので,取り付け精度のズレにより色にじみなど光学性能の劣化を招くとともに,衝撃を受けた際に,ズレを生じる可能性がある。本発明によれば、前記プリズムよりはみ出した前記平行平板の反射面で前記プリズムを直接支持することで、前記反射面が撮像素子に対して適正な位置に配置されることとなる。
請求項6に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項5に記載の発明において、前記平行平板の反射面は、前記プリズムの平面の両側からはみ出ていることを特徴とする。
これにより、前記プリズムの両側からはみ出た平面で前記プリズムを支持することで、前記反射面が撮像素子に対して更に適正な位置に配置されることとなる。
請求項7に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項5に記載の発明において、前記平行平板の反射面は、前記プリズムの平面の片側からはみ出ていることを特徴とする。
携帯端末に許される取り付けスペースが小さい場合、前記プリズムの片側からはみ出た平面で前記プリズムを支持することで、前記光学素子ユニットをコンパクトにできる。
請求項8に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記仮想面に沿った方向における前記平行平板の一方の縁部において、前記反射面に対向する裏面に接続する斜面が形成されていることを特徴とする。
前記斜面を設けることで、プリズム組立体PRAの厚み(図5,6で上下方向)を抑えることが出来、光学素子ユニットのコンパクト化を図れる。
請求項9に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項8に記載の発明において、前記斜面は、前記裏面に対して45度で傾いており、前記平行平板の厚みをb(mm)とし、前記平行平板の厚み方向における前記斜面の長さをc(mm)とすると、以下の式が成立することを特徴とする。
c≧b/2 (2)
(2)式を満たすような長さを前記斜面に持たせることで、プリズム組立体PRAの強度を確保しつつ、光学素子ユニットのコンパクト化を図れる。以下の式を満たすと,より好ましい。
b>c≧b/2 (2’)
請求項10に記載の撮像装置用の光学素子ユニットは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記プリズムの光学面の少なくとも一方は、非球面であることを特徴とする。
これにより、光学素子ユニットの収差補正特性の自由度が高まる。
請求項11に記載の撮像装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の撮像装置用の光学素子ユニットを有することを特徴とする。
本発明によれば、コストを抑えつつも、コンパクト化を図り、高精度な画像を形成しつつ、加工容易性を確保した光学素子ユニット及び撮像装置を提供することができる。
従来例の光学素子ユニットを説明するための図である。 従来例の光学素子ユニットを説明するための図である。 従来例のプリズムを説明するための図である。 従来例のプリズムの加工を説明するための図である。 本発明の一例を説明する図である。 本発明の一例を説明する図である。 本実施の形態にかかる携帯端末の斜視図である。 撮像装置200の斜視図である。 撮像装置200の分解図である。 プリズム組立体202をサブフレーム203に組み付けた状態で示す斜視図である。 プリズム組立体202の斜視図である。サブフレーム203を示す図である。 サブフレーム203を示す斜視図である。 サブフレーム203を示す正面図である。 別な実施の形態にかかるプリズム組立体202をサブフレーム233に組み付けた状態で示す斜視図である。 プリズム組立体202の斜視図である。 サブフレーム233を示す図である。 変形例であるプリズム組立体202の斜視図である。 変形例であるプリズム組立体202の斜視図である。 プリズム組立体の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7は、撮像装置である携帯端末を示す斜視図である。図7に示す携帯端末100は、矩形状である薄形のボディ101を有している。ボディ101の前面には、円形開口101aが形成されている。ボディ101の内部には、撮像装置200が配置されており、撮像装置200に設けたプリズム202aの物体側面202cが円形開口101aから露出している。
図8は、撮像装置200の斜視図である。図9は、撮像装置200の分解図であり、ケース201を除いて示している。撮像装置200の主要部は、携帯端末100のボディ101に固定される直方体状のケース201内に収容されている。一方、プリズム組立体202は、サブフレーム203を介して、ケース201に固定されている。尚、ケース201のサブフレーム203側の面は開放している。
図9において、ケース201内には、物体側(プリズム組立体202側)から順に、プリズム組立体202とともに第1レンズ群を構成するレンズ204,第2レンズ群205,第3レンズ群206,第4レンズ群207が配置されている。208はカバーガラス、209はCMOS等の固体撮像素子である。第1レンズ群(202,204)、第4レンズ群207は固定されている。
ケース201の長手方向に延在するようにして、ガイドシャフト210、211が配置されている。又、ガイドシャフト210,211にそれぞれ隣接して、その外側にねじ軸212,213が平行に延在している。第1のねじ軸212には第1のモータ214に回転軸が連結され、第2のねじ軸213には第2のモータ215に回転軸が連結されている。モータ214,215は、ねじ軸212,213の両端を回転自在に支持してなるコ字状に曲げられた保持板216,217を介してケース201に対して固定されている。
第2レンズ群205を保持する鏡枠218は、光軸直交方向に両側に延在するアーム218a、218bを有し、アーム218a、218bはガイドシャフト210,211に対して軸線方向に移動可能に係合している。又、アーム218aには、第1のねじ軸212に螺合する第1のナット218cを固定している。
一方、第3レンズ群206を保持する鏡枠219は、光軸直交方向に両側に延在するアーム219a、219bを有し、アーム219a、219bはガイドシャフト210,211に対して軸線方向に移動可能に係合している。又、アーム219bには、第2のねじ軸213に螺合する第2のナット219cを固定している。
不図示の駆動回路より、第1のモータ214に給電が行われると、第1のねじ軸212が回転し、それに応じて第1のナット218が軸線方向に移動するから、第2レンズ群205を光軸方向に移動させることが出来る。又、第2のモータ215に給電が行われると、第2のねじ軸213が回転し、それに応じて第2のナット219が軸線方向に移動するから、第3レンズ群206を光軸方向に移動させることが出来る。すなわち、第1のモータ214と第2のモータ215の駆動量を調整することで、第2レンズ群205と第3レンズ群206とをズームのために移動させることができる。又、第2のモータ215のみ駆動することで、第3レンズ群206をフォーカシングのために移動させることができる。尚、撮像装置200より,固体撮像素子209を除いたものが光学素子ユニットである。
図10は、プリズム組立体202をサブフレーム203に組み付けた状態で示す斜視図である。図11は、プリズム組立体202の斜視図である。図12,13はサブフレーム203を示す図である。
図11において、プリズム組立体202は、プリズム202aと、平行平板202bとからなり、図5,6に示す製造方法により製造されている。すなわち、ガラスもしくはプラスチック製のプリズム202aは、非球面形状の物体側面(光学面)202c、平面状の像側面(光学面)202d、平面202e(図10,11では隠れている)を有している。物体側面202cの非球面形状は、短辺方向で途切れている。一方、平行平板202bは、ミラー用の反射膜を蒸着させた平面である反射面202fと、それに対向する裏面202gと、裏面202gに隣接して設けた斜面202hとを有する。
寸法位置は図5,6を参照して、プリズム202aにおいて、物体側面202cと、像側面202d(レンズ204)の光軸を含む仮想面(ここでは短辺方向に平行)を、平行平板202bに交差させたとき、反射面202fと仮想面との交線の長さをa(mm)とし、平行平板PPの厚みをb(mm)とすると、以下の式を満たすようになっている。
b≧a/5 (1)
又、平行平板PPの斜面202hは、裏面202gに対して45度で傾いており、平行平板202bの厚みをb(mm)とし、平行平板202bの厚み方向における斜面202hの長さをc(mm)とすると、以下の式が成立する。
c≧b/2 (2)
平行平板202bは、反射面202fの面精度(うねり等)を確保していれば足りる。一般的に平行平板202bの厚みの公差は大きいことが多いので、裏面202gを取り付け基準面とすると、取り付け誤差が増える恐れがある。そこで、反射面202fを取り付け基準面として用いるのである。
図5,6を参照して説明したように、プリズム202aの平面202eと、平行平板202bの反射面202fとが密着するようにして接着されている。平面202eと反射面202fとの間に接着剤が介在する場合、その屈折率はプリズム202aの屈折率に等しいと好ましい。
図11に示すように、平行平板202bの反射面202fの短辺方向の長さは、プリズム202aの平面202eの短辺方向の長さに等しいが、反射面202fの長辺方向の長さΔ1は、平面202eの短辺方向の長さΔ2より長くなっており、反射面202fは平面202eの両側にはみ出している。このはみ出した反射面202fにより、プリズム組立体202をサブフレーム203に取り付けるのである。
図12,13において、サブフレーム203は、ケース201に取り付ける取り付け板部203aと、取り付け板部203aの両側から平行に延在する略三角板状の側板部203b、203cと、底板部203dとを一体的に形成している。取り付け板部203aの中央には、レンズ204に対向して開口した開口部203eが形成されており、更に図13に示すように、開口部203eの両脇には、半円筒状の支持部203f、203gが形成されている。
側板部203bは、段部203hを隔てて二段形状となっており、縁部側には薄肉部203iが形成され、取り付け板部203a側には厚肉部203jが形成されている。段部203hには、2つの半円筒状の支持部203k、203mが形成され、厚肉部203jの中央には、短円筒203nが形成されている。一方、対向する側板部203cの縁には、半円筒状の支持部203pが形成されている。
組み付け時に、プリズム組立体202をサブフレーム203の上方から挿入してゆくと、プリズム202aの像側面202dが、取り付け板部203aの支持部203f、203gに当接し、これによりレンズ204との軸間距離が定まる。又、プリズム組立体202の反射面202fを、側板部203bの支持部203k、203mと、側板部203cの支持部203pに突き当てることで3点支持され、サブフレーム203に対して、プリズム202aを精度良く位置決めすることができる。又、側板部203bの短円筒203nに、プリズム202aの側面が当接することで、物体側面202cの光軸と、レンズ204の光軸とを一致させることができる。その後接着を行って、プリズム組立体202をサブフレーム203に固定する。
図14は、別な実施の形態にかかるプリズム組立体202をサブフレーム233に組み付けた状態で示す斜視図である。図15は、プリズム組立体202の斜視図である。図16はサブフレーム233を示す図である。
図15に示すように、本実施に形態においては、平行平板202bの反射面202fの短辺方向の長さは、プリズム202aの平面202eの短辺方向の長さに等しいが、反射面202fの長辺方向の長さΔ1は、平面202eの短辺方向の長さΔ2より短くなっており、平面202eは反射面202fの両側にはみ出している。本実施の形態では、このはみ出した平面202eにより、プリズム組立体202をサブフレーム233に取り付けるのである。上述したように、プリズム202aを成形で製造すると、面精度を高めることが困難であるが、面同士の角度精度は確保できる。よって、平面202eを取り付け基準面としても問題はない。
図16に示すように、サブフレーム233は、ケース201に取り付ける取り付け板部233aと、取り付け板部233aに対して傾いて対向する背面板233bと、取り付け板部233aと、背面板233bとを片側で連結する略三角板状の側板部233cとを一体的に形成している。取り付け板部233aの中央には、レンズ204に対向して開口した開口部233dが形成されており、更に開口部233dの両脇には、半円筒状の支持部233e、233fが形成されている。
背面板233bの取り付け板部233aを向いた側には、平行平板202bとの干渉を回避する凹部233kが形成され、その両側において、図16で手前側には半円筒状の支持部233g、233hが形成され、奥側には半円筒状の支持部233iが形成されている。側板部233cの中央には、短円筒233jが形成されている。
組み付け時に、プリズム組立体202をサブフレーム233の上方から挿入してゆくと、プリズム202aの像側面202dが、取り付け板部233aの支持部233e、233fに当接し、これによりレンズ204との軸間距離が定まる。又、プリズム組立体202の平面202eを、背面板233bの支持部233g、233h、233iに突き当てることで3点支持され、サブフレーム233に対して、プリズム202aを精度良く位置決めすることができる。又、側板部233cの短円筒233jに、プリズム202aの側面が当接することで、物体側面202cの光軸と、レンズ204の光軸とを一致させることができる。その後接着を行って、プリズム組立体202をサブフレーム233に固定する。
図17は、上述した実施の形態の変形例を示す図である。本変形例では、反射面202fの長辺方向の長さΔ1は、平面202eの短辺方向の長さΔ2より長くなっているが、反射面202fは平面202eの片側にのみはみ出しており、ここで支持が行われる。これにより,より小型のサブフレームを用いることができる。
図18は、上述した実施の形態の変形例を示す図である。本変形例では、反射面202fの長辺方向の長さΔ1は、平面202eの短辺方向の長さΔ2より短くなっているが、平面202eは反射面202fの片側にのみはみ出しており、ここで支持が行われる。これにより,より小型のサブフレームを用いることができる。
本携帯端末100により撮像を行う場合、図1に示す状態で、撮像装置200のプリズム202aの物体側面202cを被写体に向け、ユーザーが不図示のレリーズボタンを操作すると、プリズム202a、レンズ204,第2レンズ群205,第3レンズ群206,第4レンズ群207を介して、固体撮像素子209の撮像面に結像し、それに応じた画像信号が出力される。かかる画像信号を画像処理することで、携帯端末100の裏面にあるモニタに表示したり、画像処理後の画像信号を不図示の内蔵メモリやメモリカードに保存できる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、図19(a)に示すように、プリズムPRの物体側面PR1を非球面形状にすることに限らず、図19(b)に示すように、プリズムPRの像側面PR3を非球面形状にしても良く、或いは、図19(c)に示すように、物体側面PR1,像側面PR3の双方を非球面としても良い。
100 携帯端末
101 ボディ
101a 円形開口
200 撮像装置
201 ケース
202 プリズム組立体
202a プリズム
202b 平行平板
202c 物体側面
202d 像側面
202e 平面
202f 反射面
202g 裏面
202h 斜面
203 サブフレーム
203a 取り付け板部
203b 側板部
203c 側板部
203d 底板部
203e 開口部
203f 支持部
203h 段部
203i 薄肉部
203j 厚肉部
203k 支持部
203n 短円筒
203p 支持部
204 レンズ
205 第2レンズ群
206 第3レンズ群
207 第4レンズ群
209 固体撮像素子
210,211 ガイドシャフト
212 第1のねじ軸
213 第2のねじ軸
214 第1のモータ
215 第2のモータ
216,217 保持板
218 鏡枠
218 ナット
218a、218b アーム
218c ナット
219 鏡枠
219 ナット
219a アーム
219b アーム
219c ナット
233 サブフレーム
233a 取り付け板部
233b 背面板
233c 側板部
233d 開口部
233e 支持部
233g 支持部
233i 支持部
233j 短円筒

Claims (11)

  1. 光学材料にて構成され、2つの光学面と、平面とを備えたプリズムと、
    前記プリズムの平面に接合した平行平板とを有する撮像装置用の光学素子ユニットであって、
    前記プリズムの光学面の少なくとも一方は、非平面であり、
    前記平行平板の一方の面には反射膜が形成されて反射面となっており、前記反射面を前記プリズムの平面に密着させるか、もしくは接着剤を介して前記平行平板と前記プリズムとは隙間なく接合されており、
    前記2つの光学面のうち一方から前記プリズムに入射した被写体光は、前記プリズムの平面で反射して、他方の光学面から出射するようになっており、
    前記2つの光学面の光軸を含む仮想面を、前記平行平板に交差させたとき、前記反射面と前記仮想面との交線の長さをa(mm)とし、前記平行平板の厚みをb(mm)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする撮像装置用の光学素子ユニット。
    b≧a/5 (1)
  2. 前記仮想面に直交する方向において、前記プリズムの平面の長さは、前記平行平板の反射面の長さより長くなっており、前記平行平板よりはみ出した前記プリズムの平面により、前記プリズムを支持することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  3. 前記プリズムの平面は、前記平行平板の両側からはみ出ていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  4. 前記プリズムの平面は、前記平行平板の片側からはみ出ていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  5. 前記仮想面に直交する方向において、前記平行平板の反射面の長さは、前記プリズムの平面の長さより長くなっており、前記プリズムよりはみ出した前記平行平板の反射面により、前記プリズムを支持することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  6. 前記平行平板の反射面は、前記プリズムの平面の両側からはみ出ていることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  7. 前記平行平板の反射面は、前記プリズムの平面の片側からはみ出ていることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  8. 前記仮想面に沿った方向における前記平行平板の一方の縁部において、前記反射面に対向する裏面に接続する斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  9. 前記斜面は、前記裏面に対して45度で傾いており、前記平行平板の厚みをb(mm)とし、前記平行平板の厚み方向における前記斜面の長さをc(mm)とすると、以下の式が成立することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
    c≧b/2 (2)
  10. 前記プリズムの光学面の少なくとも一方は、非球面であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の撮像装置用の光学素子ユニット。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の撮像装置用の光学素子ユニットを有することを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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