JP2014201898A - グラウト充填用治具およびグラウト充填方法 - Google Patents

グラウト充填用治具およびグラウト充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グラウト硬化前でも注入ホースおよび排出ホースを取り外して、グラウト充填作業を終了して後工程に移行できるグラウト充填用治具およびグラウト充填方法を提供する。
【解決手段】グラウト注入側の開口部に装着される注入治具11と、排出側の開口部に装着される排出治具12とを備え、注入治具11は、注入部11bを有する注入治具本体11aと、注入部11bに取り付けられる注入ホースジョイント13と、注入孔11hを閉塞可能な閉塞部材14とを備え、排出治具12は、排出部12bを有する排出治具本体12aと、排出部12bに取り付けられる排出ホースジョイント16と、排出孔12hを閉塞可能な閉塞部材24と、閉塞部材24が排出孔12hを閉塞するのを阻止するとともに、排出治具本体12a内のグラウトの圧力によって排出孔12hから押し出される閉塞防止部材20とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、グラウト充填用治具およびこのグラウト充填用治具を用いたグラウト充填方法に関するものである。
地中に管路を構築する方法として、地中に立設した発進立坑から、推進菅を横方向に地中に押し込みながら掘削していく推進工法が知られている。これは、工場で所定長さに製造された鉄筋コンクリート製の推進管を、先に押し込まれた推進管の後方端に接続しながら押し込んでいくことにより、必要な長さの管路を構築していくものである。
このような推進工法によって構築されている管路は、従来、径が約3m以下のものがほとんどである。これは、工場で構築され、現場へ輸送される推進管の径が3mを超えると輸送が困難になることに起因している。しかし、都市部における共同溝の普及等にともない、大口径の管路を推進工法で構築することが求められるようになっている。そこで、推進管を周方向に2つに分割した形状の鉄筋コンクリート製の半割セグメントを形成し、これら2つの半割セグメントを組み立てて推進管とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように分割された半割セグメントは、口径が大きなものであっても、トレーラー等で搬送することができる。
大口径の推進管を一対の半割セグメントを接合することによって構築する場合、管状に接合された半割セグメントの内部に周方向に沿ってPC鋼線を配置し、当該PC鋼線の両端部をジャッキ等により緊張したうえでPC鋼線の両端部を、半割セグメントの内周面に設けられた定着部にする。なお、PC鋼線は、半割セグメントにそれぞれ挿通され、半割セグメントを管状に接合することによって環状に配置されたシース管に挿通されている。
そして、PC鋼線を定着部に定着した後、シース管内のPC鋼線が錆びないようにするとともに、PC鋼線をシース管内に固定するために、当該シース管内にグラウトを充填している。
このようなグラウトの充填方法としては、例えば、図6に示すような方法が知られている。すなわちまず、図6(a)に示すように、一方の半割セグメント1のうちの一方の半割セグメントの内周面に、凹所2,2が周方向に間隔をあけて、かつ軸方向にずらして対向配置して形成されるとともに、これら凹所2,2間の定着部3内に、一対の管部5a,5bが交差するようにして一体に形成された定着具5が埋設されている。この定着具5の管部5a,5bのそれぞれ一端部は前記凹所2,2に開口しているとともに、当該管部5a,5baの他端部にシース管6のそれぞれの端部が接続されている。
また、管部5aの一端部にはグラウト充填用治具7の注入側の部材であるグラウト注入治具7aが装着され、管部5bの一端部にはグラウト充填用治具7の排出側の部材であるグラウト排出治具7bが装着されている。そして、グラウト注入治具7aにホースジョイント7cを介して接続された注入ホース8aからグラウト注入治具7a、管部5aを介してシース管6内にグラウトが注入され、このシース管6内に注入されたグラウトが管部5b、グラウト排出治具7bを介して、当該グラウト排出治具7bに接続された排出ホース8bに排出されるようになっている。なお、排出ホース8bはホースジョイント7cを介してグラウト排出治具7bに接続されている。そして、排出ホース8bからシース管6内に充填された残りのグラウトが排出されることによって、シース管6内にグラウトが充満状態で充填されることになる。
なお、このような定着具5およびグラウト充填用治具7は特許文献2にも記載されている。
そして、シース管6内にグラウトが充満された後、図6(b)に示すように、注入ホース8aおよび排出ホース8bを途中で折り曲げて結束線9によって折り曲げた状態に束ねるとともに、適宜切断したうえで、前記凹所2,2に収納する。
その後、グラウトが硬化するまで放置し、グラウト硬化後に、図6(c)に示すように、注入ホース8aおよび排出ホース8bを取り外したうえで、グラウト注入治具7aおよびグラウト排出治具7bにキャップを取り付け、最後に凹所2,2をモルタルMによって埋め戻す。
特開2001−3684号公報 特開2004−190341
上述したように、従来のグラウト充填方法では、シース管内にグラウトが充満された後、注入ホースおよび排出ホースを途中で折り曲げて結束線によって折り曲げた状態に束ねるとともに、適宜切断したうえで、凹所に収納し、その後、グラウトが硬化するまで放置している。これは、グラウトが完全に硬化する前に、グラウト注入治具およびグラウト排出治具から注入ホースおよび排出ホースを取り外すと、シース管内のグラウトがグラウト注入治具およびグラウト排出治具から漏れ出るおそれがあるからである。
したがって、従来では、グラウト硬化後でなければ、注入ホースおよび排出ホースを取り外すことができなないので、グラウト充填作業を終了できず、このため、グラウト硬化後でなければ、凹所の埋戻し等の後工程に移行できなかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、グラウト充填後、グラウト硬化前でも注入ホースおよび排出ホースを取り外して、グラウト充填作業を終了して後工程に移行できるグラウト充填用治具およびグラウト充填方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のグラウト充填用治具は、構造部材に形成された貫通孔にグラウトを充填する際に使用されるグラウト充填用治具であって、
前記貫通孔の前記グラウトの注入側の開口部に装着される注入治具と、前記貫通孔の前記グラウトの排出側の開口部に装着される排出治具とを備え、
前記注入治具は、一端部に注入部を有するとともに、他端部が前記注入側の開口部に装着される筒状の注入治具本体と、
前記グラウト注入用の注入ホースが接続されるととももに、前記注入部に着脱可能に取り付けられる注入ホースジョイントと、
前記注入治具本体の内部に設けられ、前記貫通孔が前記注入治具から注入されたグラウトによって充満された際に、前記注入治具本体内のグラウトの圧力によって前記注入部に形成された注入孔側に移動して当該注入孔を閉塞可能な閉塞部材とを備え、
前記排出治具は、一端部に排出部を有するとともに、他端部が前記排出側の開口部に装着される筒状の排出治具本体と、
前記グラウト排出用の排出ホースが接続されるととももに、前記排出部に着脱可能に取り付けられる排出ホースジョイントと、
前記排出治具本体の内部に設けられ、前記貫通孔が前記注入治具から注入されたグラウトによって充満された際に、前記排出治具本体内のグラウトの圧力によって前記排出部に形成された排出孔側に移動して当該排出孔を閉塞可能な閉塞部材と、
前記排出孔から前記排出治具本体の内部に挿通され、前記排出ホースジョイントを前記排出部に取り付けることによって、先端部が排出孔から前記排出治具本体に突出するように保持されることで、前記閉塞部材が前記排出孔を閉塞するのを阻止するとともに、前記貫通孔が前記グラウトによって充満されて前記排出ホースジョイントが排出治具本体から取り外された際に、当該排出治具本体内のグラウトの圧力によって前記排出孔から押し出される閉塞防止部材とを備えていることを特徴とする。
本発明においては、注入治具の注入治具本体を、貫通孔のグラウトの注入側の開口部に装着するとともに、注入ホースが接続された注入ホースジョイントを注入部に取り付ける一方で、排出治具の排出治具本体を、貫通孔のグラウトの排出側の開口部に装着するとともに排出ホースが接続された排出ホースジョイントを排出部に取り付けた後、注入ホースによって、注入治具から貫通孔にグラウトを注入する。すると、注入治具本体の内部の閉塞部材は、注入孔からグラウトが注入されてきて注入孔側には移動しないので、グラウトは貫通孔にスムーズに注入されていく。
そして、貫通孔に注入されたグラウトは貫通孔内を充満し、余ったグラウトが排出治具から排出ホースに排出される。その際、排出治具本体の内部の閉塞部材は、閉塞防止部材によって排出孔を閉塞するのを阻止されるので、グラウトはスムーズに排出治具から排出ホースに排出されていく。
そして、グラウトが排出治具から排出ホースに排出されることによって、貫通孔内がグラウトによって充満された後、注入ホースジョイントを注入治具本体から取り外す一方で、排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外すことによって、注入ホースおよび排出ホースを取り外す。
貫通孔内がグラウトによって充満した後、注入ホースを注入ホースジョイントとともに注入治具本体から取り外すと、注入治具本体内のグラウトの圧力によって閉塞部材が注入孔側に移動して当該注入孔を閉塞し、一方、排出ホースを排出ホースジョイントともに排出治具本体から取り外すと、排出治具本体内のグラウトの圧力によって排出孔から閉塞防止部材が押し出されるとともに、前記グラウトの圧力によって閉塞部材が排出孔側に移動して当該排出孔を閉塞する。
したがって、貫通孔内のグラウトは注入治具の注入孔および排出治具の排出孔から漏れ出すことがない。よって、グラウト硬化前に、注入ホースおよび排出ホースを取り外して、グラウト充填作業を終了して後工程に移行できる。
本発明の前記構成において、前記排出ホースジョイントに、その内部の流通孔を開閉可能なバルブが設けられているのが好ましい。
このような構成によれば、貫通孔内がグラウトによって充満した後、排出ホースを排出ホースジョイントともに排出治具本体から取り外す前に、前記バルブによって排出ホースジョイントの流通孔を閉じることによって、排出ホースを取り外した際に、排出ホース内のグラウトが排出ホースジョイントから漏れ出るのを防止できる。
また、本発明の前記構成において、前記注入ホースジョイントに、その内部の流通孔を開閉可能なバルブが設けられているのが好ましい。
このような構成によれば、貫通孔内がグラウトによって充満した後、注入ホースを注入ホースジョイントともに注入治具本体から取り外す前に、前記バルブによって注入ホースジョイントの流通孔を閉じることによって、注入ホースを取り外した際に、注入ホース内のグラウトが注入ホースジョイントから漏れ出るのを防止できる。
また、本発明の前記構成において、前記閉塞部材は、前記グラウトより比重が小さい材料で形成されているのが好ましい。
このような構成によれば、貫通孔にグラウトを注入している際に、注入治具本体および排出治具本体の内部の閉塞部材は、当該注入治具本体および排出治具本体の内部で沈むことなく、グラウト中を泳ぐように動くので、閉塞部材が注入治具本体および排出治具本体内で固定されることがない。したがって、貫通孔内がグラウトによって充満した後、注入ホースを注入ホースジョイントとともに注入治具本体から取り外すとともに、排出ホースを排出ホースジョイントとともに排出治具本体から取り外した際に、閉塞部材によって確実に注入孔および排出孔を閉塞できる。
また、本発明のグラウト注入方法は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填するグラウト充填方法であって、
前記構造部材が、一対の半割状の半割セグメントを管状に接合してなる推進管であり、
前記推進管に、シース管が当該推進管の周方向に沿って挿通され、当該シース管の両端開口部が一方の前記半割セグメントに設けられた定着部に接続され、
前記シース管に挿通され、緊張力が付与されたPC鋼線の両端部が前記定着部に定着されており、
前記注入治具の注入治具本体を、前記定着部において前記シース管の一端開口部に装着するとともに、注入ホースが接続された注入ホースジョイントを注入部に取り付ける一方で、
前記排出治具の排出治具本体を、前記定着部において前記シース管の他端開口部に装着するとともに、排出ホースが接続された排出ホースジョイントを排出部に取り付け、
次に、前記注入ホースによって、前記注入治具から前記シース管内にグラウトを注入するとともに、排出治具から前記排出ホースに排出することによって、前記シース管内がグラウトによって充満した後、
前記注入ホースジョイントを前記前記注入治具本体から取り外す一方で、前記排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外すことを特徴とする。
本発明においては、注入ホースによって、注入治具からシース管内にグラウトを注入すると、注入治具本体の内部の閉塞部材は、注入孔からグラウトが注入されてきて注入孔側には移動しないので、グラウトはシース管内にスムーズに注入されていく。
そして、シース管内に注入されたグラウトはシース管内を充満し、余ったグラウトが排出治具から排出ホースに排出される。その際、排出治具本体の内部の閉塞部材は、閉塞防止部材によって排出孔を閉塞するのを阻止されるので、グラウトはスムーズに排出治具から排出ホースに排出されていく。
そして、グラウトが排出治具から排出ホースに排出されることによって、シース管内がグラウトによって充満された後、注入ホースジョイントを注入治具本体から取り外す一方で、排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外すことによって、注入ホースおよび排出ホースを取り外す。
シース管内がグラウトによって充満した後、注入ホースを注入ホースジョイントとともに注入治具本体から取り外すと、注入治具本体内のグラウトの圧力によって閉塞部材が注入孔側に移動して当該注入孔を閉塞し、一方、排出ホースを排出ホースジョイントともに排出治具本体から取り外すと、排出治具本体内のグラウトの圧力によって排出孔から閉塞防止部材が押し出されるとともに、前記グラウトの圧力によって閉塞部材が排出孔側に移動して当該排出孔を閉塞する。
したがって、シース管内のグラウトは注入治具の注入孔および排出治具の排出孔から漏れ出すことがない。よって、グラウト硬化前に、注入ホースおよび排出ホースを取り外して、グラウト充填作業を終了して後工程に移行できる。
本発明の前記構成において、請求項2に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填する場合に、前記排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外す前に、前記バルブによって前記排出ホースジョイントの内部の流通孔を閉鎖することが好ましい。
このような構成によれば、シース管内がグラウトによって充満した後、排出ホースを排出ホースジョイントともに排出治具本体から取り外す前に、前記バルブによって排出ホースジョイントの流通孔を閉じることによって、排出ホースを取り外した際に、排出ホース内のグラウトが排出ホースジョイントから漏れ出るのを防止できる。
また、本発明の前記構成において、請求項3に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填する場合に、前記注入ホースジョイントを前記注入治具本体から取り外す前に、前記バルブによって前記注入ホースジョイントの内部の流通孔を閉鎖することが好ましい。
このような構成によれば、シース管内がグラウトによって充満した後、注入ホースを注入ホースジョイントともに注入治具本体から取り外す前に、前記バルブによって注入ホースジョイントの流通孔を閉じることによって、注入ホースを取り外した際に、注入ホース内のグラウトが注入ホースジョイントから漏れ出るのを防止できる。
本発明によれば、グラウト充填後、グラウト硬化前でも注入ホースおよび排出ホースを取り外して、グラウト充填作業を終了して後工程に移行できる。
本発明の実施の形態に係るグラウト充填用治具を示すもので、(a)は注入治具を定着具の管部に装着した状態を示す断面図、(b)は排出治具を定着具の管部に装着した状態を示す断面図である。 同、閉塞防止部材を示すもので、(a)は側面図、(b)は正面図である。 同、排出治具本体から閉塞防止部材が押し出されている状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るグラウト充填方法を説明するためのもので、(a)はグラウトを注入している状態を示す断面図、(b)は注入治具本体から注入ホースジョイントを取り外した状態を示す断面図、(c)は排出治具本体から排出ホースジョイントを取り外した状態を示す断面図、(d)は凹所にモルタルを充填した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るグラウト充填用治具の注入治具の他の例を示すもので、注入治具を定着具の管部に装着した状態を示す断面図である。 従来のグラウト充填方法の一例を説明するためのもので、(a)はグラウトを注入している状態を示す断面図、(b)は注入および排出ホースを折り曲げてグラウト硬化まで放置している状態を示す断面図、(c)は凹所にモルタルを充填した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施の形態に係るグラウト充填用治具の一例を示すもので、(a)は注入治具を定着具の管部に装着した状態を示す断面図、(b)は排出治具を定着具の管部に装着した状態を示す断面図である。
本実施の形態のグラウト充填用治具10は、一対の半割状の半割セグメントを管状に接合してなる推進管の前記半割セグメントに設けられたシース管にグラウトを充填する際に用いられるものであり、注入治具11と排出治具12とを備えている。
図1(a)に示すように、注入治具11は、シース管6(図4参照)のグラウトの注入側の開口部に装着されるもので、一端部に注入部11bを有するとともに、他端部が注入側の開口部に装着される筒状の注入治具本体11aと、グラウト注入用の注入ホース8aが接続されるととももに、注入部11bに着脱可能に取り付けられる注入ホースジョイント13とを備えている。
注入治具本体11aは六角柱状に形成され、その内部には円筒状の孔11dが形成されている。また、注入治具本体11aの先端部にはフランジ11fが形成され、このフランジ11fより先端側に雄ねじが形成されている。この雄ねじを管部5aの開口部にねじ込むことによって、注入治具本体11aが管部5aに着脱自在に取り付けられている。
前記注入部11bは円筒状のものであり、前記注入治具本体11aと同軸かつ一体的に形成され、その外周部には雄ねじ11gが形成されている。注入部11bは注入治具本体11aより小径のものであり、その内部には注入孔11hが形成されている。この注入孔11hは前記孔11dに連通している。
前記注入ホースジョイント13は、ナット部13aと、このナット部13aの端部から延出して形成された接続部13bとを備えて構成されている。接続部13bは円筒状のものであり、ナット部13aより小径に形成され、その外周部に注入ホース8aが外嵌されて接続されるようになっている。このような注入ホースジョイント13はそのナット部13aを、注入部11bの外周の雄ねじ11gに螺合することによって、注入部11bに着脱可能に取り付けられている。
また、前記注入治具本体11aの内部の孔11dには、閉塞部材14が挿入されている。この閉塞部材14は、グラウトより比重が小さい合成樹脂やゴム等の材料によって球状に形成されており、その直径は前記注入孔11hの直径より大きくなっている。
また、前記孔11dには、シース管6に挿通されたPC鋼線15の端部が挿入されている。PC鋼線15の端部と孔11dの内周面との間の間隔は、閉塞部材14の直径より狭くなっており、これによって、閉塞部材14はPC鋼線15の端面を通り、かつ孔11dの軸と直交する仮想平面と、注入孔11hが開口する注入治具本体11aの端部の内面との間を自由に動くことができるようになっている。したがって、閉塞部材14は、シース管6が注入治具11から注入されたグラウトによって充満された際に、注入治具本体11a内のグラウトの圧力によって注入孔11h側に移動して当該注入孔11hを閉塞可能となっている。
また、閉塞部材14は孔11dに注入されるグラウトの圧力によって、孔11dの開口側に移動しようとするが、PC鋼線15の端面を通り、かつ孔11dの軸と直交する仮想平面から先には移動できないので、当該閉塞部材14が孔11dから抜け出てしまうことはない。このように、本実施の形態では、PC鋼線15の端部を孔11dに挿入することによって、閉塞部材14の抜け出しを防止しているが、閉塞部材14の抜け出しを防止する手段はこれに限ることはない。例えば、孔11dの開口側に孔11の直径より小さい目を有するメッシュ状の抜出し防止手部材等を設けてもよい。
図1(b)に示すように、排出治具12は、シース管6のグラウトの排出側の開口部に装着されるもので、一端部に排出部12bを有するとともに、他端部が排出側の開口部に装着される筒状の排出治具本体12aと、グラウト排出用の排出ホース8bが接続されるととももに、排出部12bに着脱可能に取り付けられる排出ホースジョイント16とを備えている。
排出治具本体12aは六角柱状に形成され、その内部には円筒状の孔12dが形成されている。また、排出治具本体12aの先端部にはフランジ12fが形成され、このフランジ12fより先端側に雄ねじが形成されている。この雄ねじを管部5bの開口部にねじ込むことによって、排出治具本体12aが管部5bに着脱自在に取り付けられている。
前記排出部12bは、円筒状ものであり、前記排出治具本体12aと同軸かつ一体的に形成され、その外周部には雄ねじ12gが形成されている。排出部12bは排出治具本体12aより小径のものであり、その内部には排出孔12hが形成されている。この排出孔12hは前記孔12dに連通している。
前記排出ホースジョイント16は、一端部にナット部16aを有するバルブ部16bと、このバルブ部16bの他端部に着脱自在に取り付けられたホースジョイント16cとを備えている。
バルブ部16bは内部に流通孔16dを有しており、この流通孔16dはバルブ16eにより開閉可能となっている。バルブ16eはバルブ部16bに設けられたコック16fを作業者が回すことによって、流通孔16dを開閉可能としている。また、バルブ部16bの他端部には接続管部16gが設けられており、この接続管部16gの外周部に雄ねじが形成されている。
また、ナット部16aは、バルブ部16bに対して軸回りに正逆方向に回転自在に設けられている。この場合、例えば、ナット部16aを回転部材16kを介してバルブ部16bに取り付けてもよいし、ナット部16aを直接バルブ部16bに対して回転自在に取り付けてもよい。回転部材16kは、ナット部16aをバルブ部16bに対してその軸回りに正逆方向に回転自在に保持するものである。
そして、バルブ部16bは、当該バルブ部16bに対してナット部16aをその軸回りに回転させて、排出部12bの外周の雄ねじ12gに螺合することによって、当該排出部12bに着脱自在に取り付けられている。
このように、ナット部16aをバルブ部16bに対して回転自在に設けて、ナット部16aのみを回転させることによって、当該ナット部16aを排出部12bに着脱自在に取り付けることができる、つまり、排出ホースジョイント16をナット部16aのみを回転させて排出治具本体12aに着脱自在に取り付けることができるので施工性が向上するという利点がある。
ホースジョイント16cは、ナット部16hと、このナット部16hの端部から延出して形成された接続部16jとを備えて構成されている。接続部16jは円筒状のものであり、ナット部16hより小径に形成され、その外周部に排出ホース8bが外嵌されて接続されるようになっている。このようなホースジョイント16cは、そのナット部16hをバルブ部16bの接続管部16gの外周の雄ねじに螺合することによって、当該接続管部16gに着脱自在に取り付けられている。
また、前記排出治具本体12aの内部の孔12dには、閉塞部材24が挿入されている。この閉塞部材24は、グラウトより比重が小さい合成樹脂やゴム等の材料によって球状に形成されており、その直径は前記排出孔12hの直径より大きくなっている。
また、前記孔12dには、シース管6に挿通されたPC鋼線15の端部が挿入されている。PC鋼線15と孔12dの内周面との間の間隔は、閉塞部材24の直径より狭くなっており、これによって、閉塞部材24はPC鋼線15の端面を通り、かつ孔12dの軸と直交する仮想平面と、後述する閉塞防止部材20の先端部を通り、かつ孔12dの軸と直交する仮想平面との間を自由に動くことができるようになっている。したがって、閉塞部材24は、孔12d内にグラウトが排出された場合でも、閉塞防止部材によって排出孔12hを閉塞するのを阻止されるので、グラウトはスムーズに排出治具12から排出ホース8bに排出されていく。
前記排出部12bの排出孔12hには、排出治具本体12aの外側から閉塞防止部材20が挿通されている。閉塞防止部材20は、図2に示すように、リング状の当接部20aと、この当接部20aの一方の面に当該面と直角に設けられた3本のピン20pからなる挿通部20bとから構成されている。図1(b)に示すように、当接部20aは排出部12bの端面に当接することによって、閉塞防止部材20全体が排出治具本体12aの孔12dに入り込むのを防止するためのものである。また、当接部20aはバルブ部16bのナット部16aを排出部12bに取り付けた際に、ナット部16aの底面に当接し、この底面と排出部12bの端面とで挟持されるようになっている。
挿通部20bを構成する3本のピン20pは当接部20aに周方向に等間隔で設けられており、当該ピン20pの長さは排出孔12hの長さより長くなっている。したがって、ピン20pの先端部、つまり挿通部20bの先端部は排出孔12hから排出治具本体12aの孔12d内に突出している。閉塞防止部材20の当接部20aが、ナット部16aの底面と排出部12bの端面とで挟持されているので、挿通部20bの先端部は孔12dに所定長さだけ突出するように保持されている。挿通部20bを構成する3本のピン20pはそれらの平面視における内接円の直径が閉塞部材24の直径より小さくなるように配置されている。また、孔12dに突出している挿通部20bと当該孔12dの内周面との間の距離は閉塞部材24の直径より小さくなっている。
したがって、閉塞部材24はPC鋼線15の端面を通り、かつ孔12dの軸と直交する仮想平面と、閉塞防止部材20の先端部を通り、かつ孔12dの軸と直交する仮想平面との間を自由に動くことができるようになっている。
また、閉塞防止部材20は、図3に示すように、シース管6内がグラウトによって充満されて排出ホースジョイント16が排出治具本体12aから取り外された際に、当該排出治具本体12aの孔12d内のグラウトの圧力によって排出孔12hから押し出されるようになっている。
そして、閉塞防止部材20が排出孔12hから押し出されると、閉塞部材24は、排出治具本体12aの孔12d内のグラウトの圧力によって排出孔12h側に移動して当該排出孔12hを閉塞するようになっている。
次に、前記のような構成のグラウト充填用治具10を用いたグラウト充填方法の一例について図4を参照して説明する。
この例では、まず図4(a)に示すように、一対の半割セグメント1を管状に接合してなる推進管に、周方向に沿ってシース管6が挿通され、このシース管6に図示しないPC鋼線が挿通され、このPC鋼線の両端部が半割セグメント1に内周部に設けられた定着部3に定着されている。また、シース管6の両端開口部は、それぞれ定着部3に接続されている。
また、定着部3内に、一対の管部5a,5bが交差するようにして一体に形成された定着具5が埋設され、この定着具5の管部5a,5bのそれぞれ一端部は定着部3の両側にある凹所2,2に開口しているとともに、当該管部5a,5bの他端部にシース管6のそれぞれの端部が接続されている。
次に、注入治具11の注入治具本体11aを、シース管6が接続された管部5aのグラウトの注入側の開口部に装着するとともに、注入ホース8aが接続された注入ホースジョイント13を注入部11bに取り付ける。
一方、排出治具12の排出治具本体12aを、シース管6が接続された管部5bのグラウトの排出側の開口部に装着するとともに、排出ホース8bが接続された排出ホースジョイント16を排出部12bに取り付ける。
この場合、予め注入治具本体11aの孔11dに閉塞部材14を入れておくとともに、排出治具本体12aの孔12dに閉塞部材24を入れておく。また、排出治具12には、前記閉塞防止部材20も内蔵されている。
次に、注入ホース8aによって、注入治具11から管部5aを通してシース管6にグラウトを注入する。すると、注入治具本体11aの孔12d内の閉塞部材14は、注入孔11hからグラウトが注入されてきて注入孔11h側には移動しないので、グラウトはシース管6にスムーズに注入されていく。
そして、シース管6に注入されたグラウトはシース管6内を充満し、余ったグラウトが排出治具12から排出ホース8bに排出される。その際、排出治具本体12aの孔12d内の閉塞部材24は、閉塞防止部材20によって排出孔12hの閉塞が阻止されるので、グラウトはスムーズに排出治具12から排出ホース8bに排出されていく。なお、排出ホース8bに排出されたグラウトは、当該排出ホース8bの端部に設けられた図示しない貯留槽に排出されて貯留される。
そして、グラウトが排出治具12から排出ホース8bに排出されることによって、シース管6内がグラウトによって充満された後、図4(b)に示すように、注入ホースジョイント13を注入治具本体11aから取り外すことによって、注入ホース8aを取り外すとともに、バルブ部16bのコック16fを操作して、バルブ16eによって排出ホースジョイント16の内部の流通孔16dを閉鎖する。
すると、注入治具本体11aの孔11d内のグラウトの圧力によって閉塞部材14が注入孔11h側に移動して当該注入孔11hを閉塞する。
次に、図4(c)に示すように、排出ホースジョイント16を排出治具本体12aから取り外すことによって、排出ホース8bを取り外す。すると、図3に示すように、排出治具本体12aの孔12d内のグラウトの圧力によって排出孔12hから閉塞防止部材20が押し出されるとともに、グラウトの圧力によって閉塞部材24が排出孔12h側に移動して当該排出孔12hを閉塞する。
その後、注入治具本体11aの注入部11bと、排出治具本体12aの排出部12bとにそれぞれキャップを嵌めたうえで、図4(d)に示すように、凹所2,2をモルタルMによって埋め戻す。
このように本グラウトの充填方法では、閉塞部材14と閉塞部材24とによって、注入治具11の注入孔11hと、排出治具12の排出孔12hとが閉塞されるので、これら注入孔11hおよび排出孔12hからグラウトが漏れ出すことがない。よって、グラウト硬化前に、注入ホース8aおよび排出ホース8bを取り外して、グラウト充填作業を終了し、後工程であるモルタルMによる埋戻し工程に移行できる。
また、シース管6内がグラウトによって充満した後、排出ホース8bを排出ホースジョイント16ともに排出治具本体12aから取り外す前に、バルブ16eによって排出ホースジョイント16の流通孔16dを閉じるので、排出ホース8bを取り外した際に、排出ホース8b内のグラウトが排出ホースジョイント16から漏れ出るのを防止できる。
さらに、閉塞部材14,24がグラウトより比重が小さい合成樹脂やゴム等の材料によって形成されているので、シース管6にグラウトを注入している際に、注入治具本体11aおよび排出治具本体12aの孔11d,12d内の閉塞部材14,24は、当該孔11d,12d内で沈むことなく、グラウト中を泳ぐように動くので、閉塞部材14,24が孔11d,12d内で固定されることがない。したがって、シース管6内がグラウトによって充満した後、注入ホース8aを注入ホースジョイント13とともに注入治具本体11aから取り外すとともに、排出ホース8bを排出ホースジョイント16ともに排出治具本体12aから取り外した際に、閉塞部材14,24によって確実に注入孔11hおよび排出孔12hを閉塞できる。
なお、本実施の形態では、本発明に係るグラウト充填用治具10を、推進管に設けられたシース管6にグラウトを充填する場合を例とって説明したが、本発明のグラウト充填方法は、これに限ることなく、コンクリート部材等の構造部材に形成された貫通孔にグラウトを充填するものであれば全て適用できる。
また、本実施の形態において、注入治具11の注入ホースジョイント13に代えて、図1(b)に示す排出ホースジョイント16と同様の構造の図5に示すような注入ホースジョイント21を使用してもよい。
この注入ホースジョイント21は、一端部にナット部21aを有するバルブ部21bと、このバルブ部21bの他端部に着脱自在に取り付けられたホースジョイント21cとを備えている。
バルブ部21bは内部に流通孔21dを有しており、この流通孔21dはバルブ21eにより開閉可能となっている。バルブ21eはバルブ部21bに設けられたコック21fを作業者が回すことによって、流通孔21dを開閉可能としている。また、バルブ部21bの他端部には接続管部21gが設けられており、この接続管部21gの外周部に雄ねじが形成されている。
また、ナット部21aは、バルブ部21bに対して軸回りに正逆方向に回転自在に設けられている。この場合、例えば、ナット部21aを回転部材21kを介してバルブ部21bに取り付けてもよいし、ナット部21aを直接バルブ部21bに対して回転自在に取り付けてもよい。回転部材21kは、ナット部21aをバルブ部21bに対してその軸回りに正逆方向に回転自在に保持するものである。
そして、バルブ部21bは、当該バルブ部21bに対してナット部21aをその軸回りに回転させて、注入部11bの外周の雄ねじ11gに螺合することによって、当該注入部11bに着脱自在に取り付けられている。
このように、ナット部21aをバルブ部21bに対して回転自在に設けて、ナット部21aのみを回転させることによって、当該ナット部21aを注入部11bに着脱自在に取り付けることができる、つまり、注入ホースジョイント21をナット部21aのみを回転させて注入治具本体11aに着脱自在に取り付けることができるので施工性が向上するという利点がある。
ホースジョイント21cは、ナット部21hと、このナット部21hの端部から延出して形成された接続部21jとを備えて構成されている。接続部21jは円筒状のものであり、ナット部21hより小径に形成され、その外周部に注入ホース8aが外嵌されて接続されるようになっている。このようなホースジョイント21cは、そのナット部21hをバルブ部21bの接続管部21gの外周の雄ねじに螺合することによって、当該接続管部21gに着脱自在に取り付けられている。
このような注入ホースジョイント21を使用すれば、シース管6内がグラウトによって充満した後、注入ホース8aを注入ホースジョイント21ともに注入治具本体11aから取り外す前に、バルブ部21bのコック21fを操作して、バルブ21eによって注入ホースジョイント21の内部の流通孔21dを閉鎖するので、注入ホース8aを取り外した際に、注入ホース8a内のグラウトが注入ホースジョイント21から漏れ出るのを防止できる。
1 半割セグメント(コンクリート部材)
6 シース管(貫通孔)
8a 注入ホース
8b 排出ホース
10 グラウト充填用治具
11 注入治具
11a 注入治具本体
11b 注入部
11d 孔
11h 注入孔
12 排出治具
12a 排出治具本体
12b 排出部
12d 孔
12h 排出孔
13,21 注入ホースジョイント
21b バルブ部
21e バルブ
21d 流通孔
14,24 閉塞部材
16 排出ホースジョイント
16b バルブ部
16e バルブ
16d 流通孔
20 閉塞防止部材

Claims (7)

  1. 構造部材に形成された貫通孔にグラウトを充填する際に使用されるグラウト充填用治具であって、
    前記貫通孔の前記グラウトの注入側の開口部に装着される注入治具と、前記貫通孔の前記グラウトの排出側の開口部に装着される排出治具とを備え、
    前記注入治具は、一端部に注入部を有するとともに、他端部が前記注入側の開口部に装着される筒状の注入治具本体と、
    前記グラウト注入用の注入ホースが接続されるととももに、前記注入部に着脱可能に取り付けられる注入ホースジョイントと、
    前記注入治具本体の内部に設けられ、前記貫通孔が前記注入治具から注入されたグラウトによって充満された際に、前記注入治具本体内のグラウトの圧力によって前記注入部に形成された注入孔側に移動して当該注入孔を閉塞可能な閉塞部材とを備え、
    前記排出治具は、一端部に排出部を有するとともに、他端部が前記排出側の開口部に装着される筒状の排出治具本体と、
    前記グラウト排出用の排出ホースが接続されるととももに、前記排出部に着脱可能に取り付けられる排出ホースジョイントと、
    前記排出治具本体の内部に設けられ、前記貫通孔が前記注入治具から注入されたグラウトによって充満された際に、前記排出治具本体内のグラウトの圧力によって前記排出部に形成された排出孔側に移動して当該排出孔を閉塞可能な閉塞部材と、
    前記排出孔から前記排出治具本体の内部に挿通され、前記排出ホースジョイントを前記排出部に取り付けることによって、先端部が排出孔から前記排出治具本体に突出するように保持されることで、前記閉塞部材が前記排出孔を閉塞するのを阻止するとともに、前記貫通孔が前記グラウトによって充満されて前記排出ホースジョイントが排出治具本体から取り外された際に、当該排出治具本体内のグラウトの圧力によって前記排出孔から押し出される閉塞防止部材とを備えていることを特徴とするグラウト充填用治具。
  2. 前記排出ホースジョイントには、その内部の流通孔を開閉可能なバルブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグラウト充填用治具。
  3. 前記注入ホースジョイントには、その内部の流通孔を開閉可能なバルブが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のグラウト充填用治具。
  4. 前記閉塞部材は、前記グラウトより比重が小さい材料で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のグラウト充填用治具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填するグラウト充填方法であって、
    前記構造部材が、一対の半割状の半割セグメントを管状に接合してなる推進管であり、
    前記推進管に、シース管が当該推進管の周方向に沿って挿通され、当該シース管の両端開口部が一方の前記半割セグメントに設けられた定着部に接続され、
    前記シース管に挿通され、緊張力が付与されたPC鋼線の両端部が前記定着部に定着されており、
    前記注入治具の注入治具本体を、前記定着部において前記シース管の一端開口部に装着するとともに、注入ホースが接続された注入ホースジョイントを注入部に取り付ける一方で、
    前記排出治具の排出治具本体を、前記定着部において前記シース管の他端開口部に装着するとともに、排出ホースが接続された排出ホースジョイントを排出部に取り付け、
    次に、前記注入ホースによって、前記注入治具から前記シース管内にグラウトを注入するとともに、排出治具から前記排出ホースに排出することによって、前記シース管内がグラウトによって充満した後、
    前記注入ホースジョイントを前記前記注入治具本体から取り外す一方で、前記排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外すことを特徴とする。グラウト充填方法。
  6. 請求項2に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填するグラウト充填方法であって、
    前記排出ホースジョイントを前記排出治具本体から取り外す前に、前記バルブによって前記排出ホースジョイントの内部の流通孔を閉鎖することを特徴する請求項5に記載のグラウト充填方法。
  7. 請求項3に記載のグラウト充填用治具を用いてグラウトを充填するグラウト充填方法であって、
    前記注入ホースジョイントを前記注入治具本体から取り外す前に、前記バルブによって前記注入ホースジョイントの内部の流通孔を閉鎖することを特徴する請求項5に記載のグラウト充填方法。
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