JP5397823B1 - グラウト注入装置とそれを使用したグラウト注入工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短管を継ぎ足しながら作業しなければならない煩わしを一挙に解決することのできる新たなグラウト注入管を提供する。
【解決手段】地盤に圧入されて先端部からグラウトを噴出する先端ロッド2と、その先端ロッド2の後端に接続されて、その先端ロッド2にグラウトを送り込む高圧ホース3と、その高圧ホース3の外周を着脱自在に覆うとともに、前記先端ロッド2の後端に順次連結される剛性のある複数の保護部材4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤沈下や液状化によって傾いた建造物をグラウト注入工法により修復するグラウト注入装置とそれを使用したグラウト注入工法に関する。
軟弱地盤や液状化した地盤を改良する工法として、これまで種々のグラウト注入工法が開発されているが、これらの工法で使用される注入管(ロッド)には、例えば、下記特許文献1に開示されるような単管と、下記特許文献2、3に開示されるような多重管とがある。
これらの注入管は、鋼管で構成され、通常は、十分な長さの注入管を用いて、そこに加圧水を送り込みながら地盤を削孔してグラウトを注入していくが、住宅密集地や市街地の狭隘な場所では、十分な長さの注入管とそれを圧入するボーリングマシーンとを使用することができないので、これらの場所では、1メートル程度の短管を継ぎ足しながら、加圧水とハンマードリル等を併用しながら設定深さまで削孔している。
特開2007−247175号公報 特開2011−127294号公報 特開2012−202119号公報
ところが、短管を継ぎ足すときは、地上から突き出た短管頭部のスイベルを取り外し、そこに短管を継ぎ足しては、再びスイベルを取り付けるという作業を繰り返さなければならない。同様に、短管を取り外すときも、先にスイベルを取り外してから、短管を取り外さなければならない。しかも、短管が二重管で構成され、その先端ロッドで2液を混合して硬化させる工法を採用する場合には、スイベルを取り外す前に、短管内に十分な洗浄水を送り込んで、短管内に残留する液剤やセメントミルク等を洗い流す必要がある。それを怠ると、短管内で液剤やセメントミルクが混ざりあって硬化し、使用不能に陥る。
そのため、短管を地中でステップダウンさせたりステップアップさせたりして、ステップ毎にグラウトを注入していく工法を採用するときは、短管の継ぎ足し、取り外し毎に、短管内の洗浄と、スイベルの着脱と、短管の着脱とを繰り返すことになるから、作業効率が極めて悪いという問題がある。しかも、埋め立て地等の軟弱地盤では、短管の進行速度が速いために、前述の洗浄作業や着脱作業に追われることになる。
さらに、大量の洗浄水を使って注入管に残留する液剤を洗浄するので、隣地へのグラウトの浸入問題も発生するおそれがある。また、夏場になると、グラウトの硬化速度が速くなるから、そうした作業を手際よく進めていくには、熟練を要するという問題もある。
本発明は、短管を継ぎ足しながら作業しなければならない狭隘地でのグラウト注入におけるこうした問題を一挙に解決することのできる新たなグラウト注入装置それを使用した新たなグラウト注入工法を提供することを課題とする。
本発明に係るグラウト注入装置は、地盤に圧入されて先端部からグラウトを噴出する先端ロッドと、その先端ロッドの後端に接続されて、その先端ロッドにグラウトを送り込む高圧ホースと、その高圧ホースの外周を着脱自在に覆うとともに、前記先端ロッドの後端に次々と継ぎ足して連結される剛性のある複数の保護部材と、地上に露出する前記保護部材の後端部に取り付けられて、前記高圧ホースを避けながら前記保護部材に軸芯方向の力を伝達する付属装置と、該付属装置に連結されて前記保護部材を地中に圧入するバイブレータと、前記付属装置に連結されて圧入された前記保護部材を地上に引き上げるウインチとを備える。
先端ロッドは、地盤に圧入されて先端部からグラウトを噴出するものであれば、どのような形態のものであっても構わないが、その後端部には、少なくとも高圧ホースを接続するジョイントを設けておく。先端ロッドが2液混合タイプの場合には、2本のジョイントを設け、それぞれに種類の異なる液剤を送る高圧ホースを接続して、先端ロッド内で2液が混合されて地中に噴出されるようにしておく。保護部材は、前記ジョイントと、そこに接続された高圧ホースとを外周から取り囲んで保護するとともに、先端ロッドと連結されて一体化されるように構成しておく。加えて、既に連結された保護部材の後端に新たな保護部材を継ぎ足して連結できるように構成しておく。
この保護部材は、先端ロッドに接続された高圧ホースをその回りから着脱自在に取り囲んで保護するもので、例えば、鋼管を縦方向に2分割した中に高圧ホースを挟み込みながら合体させれば、鋼管内に高圧ホースが収納されるように構成しておく。さらに、この保護部材は、先端ロッドの後端部に接続された高圧ホースを保護するだけでなく、先端ロッドを地盤に圧入したり、それを引き上げたりするときに、保護部材に加えられる力が先端ロッドにそのまま伝達されるように、剛性のある材質で形成しておく。加えて、継ぎ足された地上の保護部材の後端部に力を加えると、先端ロッドを地盤に圧入したり引き上げたりできるように、先端ロッドと各保護部材とを強固に連結しておく。
こうした保護部材の中に収納された高圧ホースの終端は、地上の注入ポンプに接続されて、グラウトや清水がそのまま先端ロッドに送り込まれるようにしておく。そして、先端ロッドとその後端に接続された高圧ホースの一部とそれを保護する保護部材とが地中に圧入されて、地上には、高圧ホースと保護部材の後端部のみが露出するようになると、その保護部材の後端に新たな保護部材を継ぎ足して連結していく。保護部材を地中に圧入するには、保護部材の後端から延びる高圧ホースを避けながら、保護部材の軸芯方向に力を伝達する付属装置を保護部材の後端に取り付け、その付属装置にバイブレータを連結して保護部材を地中に圧入していく。また、先端ロッドを引き上げる場合は、前記付属装置をウインチで引き上げて、地中に埋もれていた保護部材が地上に露出する度に、それを地中の保護部材から分離除去していく。これにより、地中の高圧ホースは、保護部材によって保護されるとともに、先端ロッドの地盤への圧入や引き上げも保護部材を介して行うことができる。したがって、このグラウト注入装置を用いると、グラウト注入中に高圧ホースを注入管に接続したり外したりする作業が不要になる。
本発明によれば、住宅密集地等の狭隘な場所で地盤にグラウトを注入するときに、先端ロッドに高圧ホースを接続したまま保護部材を介してバイブレータで地盤に圧入したり、ウインチで引き上げたりすることができる。したがって、これまでの工法で採用していた短管の継ぎ足しや短管内の洗浄、スイベルの着脱作業が不要になるから、作業が極めて楽になり、作業効率も飛躍的に向上する。さらに、バイブレータを手に持って操作することができるから、住宅密集地の狭隘な場所であっても、傾いた家屋を水平状態に戻す地盤改良工事を進めることができる効果がある。
本発明の一実施形態に係るグラウト注入管の外観斜視図 2液混合タイプの先端ロッドを接続した前記グラウト注入管の先端断面図 1液タイプの先端ロッドを接続した前記グラウト注入管の他の先端断面図 保護部材を開いた状態の外観斜視図 保護部材同士を連結する連結部材の外観斜視図 上記連結部材の他の実施形態を示す外観斜視図 2液混合タイプの先端ロッドの他の実施形態を示す断面図 図7の実施形態で使用する保護部材の外観斜視図 本発明の他の実施形態に係る保護部材の連結状態の外観斜視図 (a)図9の保護部材のAA矢視断面図 (b)図9の保護部材のBB断面図 (a)保護部材の後端部に連結する付属装置の外観斜視図 (b)保護部材の後端部に連結する他の付属装置の外観斜視図 保護部材の第2の実施形態に係る外観斜視図 前記第2の実施形態を接続するときの外観斜視図
図1は、一実施形態に係るグラウト注入管の外観斜視図を示す。この図において、グラウト注入管1は、先端ロッド2と、その後端部に接続される高圧ホース3と、その高圧ホース3を内部に収納するとともに、先端ロッド2と連結されて先端ロッド2に力を伝達する保護部材4とで構成されている。
先端ロッド2は、地盤の種類によって種々の形態のものが採用可能である。図1から図3に示す先端ロッド2は、先端部にドリル21とリーマ22とを備えたもので、比較的硬い地盤を切削するときに使用する。図2は、2液混合タイプの先端ロッド2を示し、図3は、1液タイプの先端ロッド2を示す。図7に示すものは、2液混合タイプの他の実施形態に係る先端ロッド2で、このタイプの先端ロッド2は、先端部が円錐形に形成されて、埋め立て地等の軟弱地盤に使用する。
図2、図7の先端ロッド2の内部には、混合室23が形成され、その混合室23の前側壁面には、外部と連通する複数の噴出口24が形成されている。また、図示はしていないが、必要に応じて円筒壁面(側面)にも複数の噴出口が形成される。前記混合室23の後側壁面には、2つの連通口25が形成され、それらの連通口25にジョイントパイプ26がそれぞれ平行に取り付けられている。
各ジョイントパイプ26のネジ部には、高圧ホース3の袋ナット27が接続されて、混合室23内に高圧ホース3から2種類の液剤、例えば、セメントミルクとそれを硬化させる液剤、あるいは、水ガラスを主剤とする2種類の薬剤等が送り込まれるようになっている。混合室23内に送り込まれた2種類の液剤(グラウト)は、そこで混合されて複数の噴出口24から排出される。図2、図7では、上下の噴出口24と上下の連通口25とが互いに対向するように見えているが、実際には、各噴出口24と各連通口25とは、位相がずれた状態で配置されている。これにより、2種類のグラウトが混合室23内で撹拌されてから外部に排出されるようになっている。
各ジョイントパイプ26は、段違いの長さに形成され、それぞれの後端部に高圧ホース3の袋ナット27が接続される。その場合に、袋ナット27同士が干渉しないようになっている。また、ジョイントパイプ26の後端部は、先端ロット2の後端部から飛び出ており、それによって、袋ナット27を接続するときの作業が楽に行えるようになっている。
図3の先端ロッド2には、減圧室23aの前側壁面に複数の噴出口24が形成されているが、この減圧室23aの円筒壁面(側面)にも、図示はしないが、必要に応じて複数の噴出口24が形成される場合もある。そして、減圧室23aの後側壁面には、1つの連通口25が形成され、そこにスイベルジョイント28を介して高圧ホース3の袋ナット27が接続されている。このスイベルジョイント28は、そのジョイント部が軸芯回りに自由に回転する構成であるから、ドリル21を軸芯として先端ロッド2全体が回転しても、高圧ホース3は、回転しないようになっている。なお、このタイプの先端ロッド2には、例えば、セメントミルクに硬化剤を添加したグラウトが送り込まれる。
図4は、図1から図3に示した保護部材4の外観斜視図を示す。この図4において、保護部材4は、鋼管を縦方向に2分割したものをヒンジ41で結合することによって開閉式に構成したもので、2分割された各保護部材4の中に高圧ホース3を収納して閉鎖することができるようになっている。
この保護部材4を閉じると、円筒状になるが、その外径は、先端ロッド2の外径と同系に形成されている。そのため、先端ロッド2と円筒形の保護部材4とを接続するときは、それらの外周に円弧状の連結部材42(図5参照)を被せ、その上からボルト43で連結部材42と先端ロッド2とを、また、連結部材42と保護部材4とを連結する。
各連結部材42には、馬鹿穴44が形成され、それが被せられる先端ロッド2の対応する位置には、ボルト43がネジ込まれる雌ネジ45が形成されている。同様に、保護部材4の前記馬鹿穴44に対応する位置にも雌ネジ45が形成されている。
図6は、上記連結部材42の他の実施形態の外観斜視図を示す。この実施形態では、連結部材42を円筒形とし、その中に先端ロッド2の後端部と保護部材4の先端部とを挿入してボルト43で連結するようにしている。したがって、この実施形態の連結部材42にも、ボルト43を挿通する馬鹿穴44が形成されている。
図7の先端ロッド2は、その後端部に保護部材4の先端部を挿入するようにしたものである。そのため、先端ロッド2の後端部内側には、段差部29が設けられている。また、保護部材4の先端部にも、その段差部29に勘合する大きさの段差部46(図8参照)が設けられ、それらの段差部29、46を勘合してから、ボルト43でもって連結固定するようになっている。そのため、図8の保護部材4の段差部46には、ボルト43がネジ込まれる雌ねじ44が形成され、それが挿入される先端ロッド2の対応位置には、ボルト43を挿通する馬鹿孔が形成されている。この図7の実施形態では、図2、図3に示すような、先端ロッド2と保護部材4とを連結する連結部材42を必要としないから、先端ロッド2を地中に圧入するときの抵抗を減らすことができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る保護部材の連結状態の外観斜視図を示し、図10(a)は、そのAA矢視横断面を、図10(b)は、そのBB横断面を示す。これらの図において、保護部材4aは、分離可能な上下一対のアルミダイカストで構成され、それらを上下に重ねて勘合させると、図10に示すように、高圧ホース3を通す左右一対の空洞47が中央部に形成されるようになっている。また、各保護部材4aの中央部には、上下方向に貫通孔が形成され、その貫通孔にボルト48が挿通されて、上下の保護部材4aをボルト48とナット49で連結できるようになっている。
また、この保護部材4aは、先行する保護部材4aの後端に、後続の保護部材4aの先端を挿入して連結できるようになっている。そのため、保護部材4aの先端部には、図7の先端ロッド2の後端に形成された段差部29に嵌り合う段差部46aが形成され、その段差部46aが先端ロッド2の後端部に挿入されるようになっている。また、この段差部46aには、ボルト43がネジ込まれる雌ねじ44が形成されている。
この図9、図10の保護部材4aを使用するときは、中央部を連結しているボルト48とナット49とを外して保護部材4aを上下に分離し、中央の空洞47内に高圧ホース3を沿わせて先端ロッド2の後端部に段差部46aを挿入する。その状態で、ボルト43でもって先端ロッド2と保護部材4aの段差部46aとを結合する。また、上下一対の保護部材4a同士をボルト48とナット49とで結合して、高圧ホース3を空洞47内に閉じ込める。そして、先端ロッド2と保護部材4aの大部分が地中に沈むと、後続の保護部材4aを先行の保護部材4aの後端部に同様な方法で接続する。
図11は、保護部材4を地中に圧入したり、引き抜いたりするときに使用する付属装置5、6の外観斜視図を示す。
図11(a)において、付属装置5は、ベース部50と、連結部材51と、二股連結シャフト52とを有している。ベース部50は、鉄材で長円形に形成され、中央部には、高圧ホース3を逃がす切り欠け53が設けられている。また、ベース部50の底面には、保護部材4の後端部に勘合される円弧状の連結部材51が取り付けられ、この連結部材51を保護部材4の後端部に挿入すると、ベース部50の底面が保護部材4の後端面に密着するようになっている。また、連結部材51に形成された馬鹿穴54に、ボルトや抜け止めピン55を挿通すれば、保護部材4と連結できるようになっている。
一方、ベース部50の上面両端には、二股連結シャフト52の脚部が溶接されるが、その脚部が二股に分かれることにより、高圧ホース3と干渉しないようになっている。そして、そのシャフト52の先端部に電動バイブレータを装着して駆動すれば、バイブレータの振動を、ベース部50を介して保護部材4に伝達することができるようになっている。
図11(b)の付属装置6は、ベース部60と、連結部材61と、アイボルト62とを備えている。このベース部60は、図11(a)のベース部50と同じ構造であり、連結部材61も前記連結部材51と同じ構造である。そして、この連結部材61を保護部材4の後端部に挿入し、その連結部材61に形成された馬鹿穴64と保護部材4に設けられた馬鹿穴45とを一致させて抜け止めピン65を挿入すれば、両者が連結できるようになっている。そして、この付属装置6では、前述の二股連結シャフト51に代えて、2本のアイボルト62をベース部60の両端に固定している。このアイボルト62のフープに電動ウインチのフックを引っ掛けてウインチを作動させれば、地中に圧入されたグラウト注入管1全体を引き上げることができるようになっている。
以上の実施形態において、先端ロッド2を地中に打ち込むときは、まず、先端ロッド2に高圧ホース3を接続し、続いて、高圧ホース3に保護部材4を被せて、先端ロッド2と保護部材4とを連結する。そして、図11(a)に示す付属装置5を保護部材4の後端部に取り付け、付属装置5の二股連結シャフト52に図示しないバイブレータを取り付けて先端ロッド2を地中に打ち込んで行く。それに加えて、高圧ホース3に加圧水を送り込みながら地盤を削孔して行く。ただし、地盤が軟弱な場合は、バイブレータを止めることもできる。そして、保護部材4の大部分が地中に沈み込んだ時点で付属装置5を取り外して保護部材4の後端部に新たな保護部材4を接続して、再びその後端部に付属装置5を取り付けて地中に打ち込んで行く。こうした手順を繰り返しながら、先端ロッド2を地中深く打ち込む。
そして、先端ロッド2が所定の深さまで沈めば、今度は、図11(b)に示す付属装置6を保護部材4の後端部に取り付け、その付属装置6のアイボルト62に図示しない電動ウインチのフックを引っ掛けて、保護部材4をウインチで引き上げなから、同時に、高圧ホース3からグラウトを送り込んで地中に充填していく。そして、後端の保護部材4が地上から完全に出れば、それを取り外して、再び、地中に沈んだ保護部材4の後端部に付属装置6を取り付けて、ウインチで引き上げながら高圧ホース3からグラウトを送り込んでいく。したがって、この実施形態では、先端ロッド2と高圧ホース3とを常時連結したままグラウトの注入作業を進めることができる。
以上の実施形態では、鋼管を縦方向に2分割したもので保護部材4を構成したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その他の形態も採用可能である。例えば、図12は、板金等で形成した上下一対の保護部材7の一例を示したものである。この図12において、各保護部材7は、横断面が半円形の樋状部材70を2列設けた形状に形成されており、それらの樋状部材70の両側には、フランジ71が設けられ、そこには、馬鹿穴72が一定ピッチで形成されている。
そして、使用に際しては、図13のように、上下の保護部材7を向かい合わせにし、向き合った状態の各樋状部材70の間に高圧ホース3を挟み込む。そして、フランジ71の馬鹿穴72に、図示しないボルトを挿通してナットで締め付ける。また、先行する保護部材7に対して後続の保護部材7を連結するときは、図13に示す端寸の連結部材73を上下に重ね合わせ、その間に各保護部材7、7をサンドイッチにして、フランジ74に設けられた馬鹿穴75と保護部材7、7の馬鹿穴72とを一致させて、ボルトとナットで締め付ける。また、先端ロッド2とこの保護部材7との連結には、両端がそれぞれ異形のアダプタを用いることができる。このようにすれば、保護部材7をより安価に製造することができる。
1 グラウト注入管
2 先端ロッド
3 高圧ホース
4 保護部材
4a 保護部材
7 保護部材

Claims (2)

  1. 地盤に圧入されて先端部からグラウトを噴出する先端ロッドと、その先端ロッドの後端に接続されて、その先端ロッドにグラウトを送り込む高圧ホースと、その高圧ホースの外周を着脱自在に覆うとともに、前記先端ロッドの後端に次々と継ぎ足して連結される剛性のある複数の保護部材と、最後尾の保護部材の後端から延びる前記高圧ホースを避けながら最後尾の保護部材の後端に取り付けられて、その後端に軸芯方向の力を伝達する付属装置と、その付属装置に連結されて前記保護部材と先端ロッドを地中に圧入するバイブレータと、前記付属装置に連結されて圧入された前記保護部材と先端ロッドを地上に引き上げるウインチと、を備えてなるグラウト注入装置
  2. 請求項1に記載のグラウト注入装置を使用して地盤にグラウトを注入するグラウト注入工法であって、前記先端ロッドの後端に接続された高圧ホースの外周に保護部材を被せてその保護部材と前記先端ロッドとを連結する工程と、その保護部材の後端に前記付属装置を取り付け、その付属装置にバイブレータを連結して前記保護部材と先端ロッドを地盤に圧入する工程と、前記先端ロッドが地盤に所定深さ圧入される度に、地上に露出した前記高圧ホースの外周に新たな保護部材を被せ、その新たな保護部材を、前記付属装置を取り外した保護部材の後端に継ぎ足していく工程と、継ぎ足された新たな保護部材の後端に前記付属装置を取り付けて、前記バイブレータで前記保護部材と先端ロッドを地盤に圧入していて行く工程とを備え、前記先端ロッドが設定深さ圧入されると、最後尾の保護部材の後端に取り付けられた付属装置にウインチを連結して、前記高圧ホースにグラウトを送り込んで先端ロッドから地盤にグラウトを注入しつつ、前記先端ロッドをウインチで引き上げていく工程と、その引き上げによって地中に埋もれていた前記保護部材が地上に露出する度に、露出した保護部材を地中の保護部材から分離除去していく工程とからなるグラウト注入工法。
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