JP2014201204A - シート支持ユニット及び乳母車 - Google Patents

シート支持ユニット及び乳母車 Download PDF

Info

Publication number
JP2014201204A
JP2014201204A JP2013078889A JP2013078889A JP2014201204A JP 2014201204 A JP2014201204 A JP 2014201204A JP 2013078889 A JP2013078889 A JP 2013078889A JP 2013078889 A JP2013078889 A JP 2013078889A JP 2014201204 A JP2014201204 A JP 2014201204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame element
seat
base
pair
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013078889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6552781B2 (ja
Inventor
地 亨 宮
Toru Miyaji
地 亨 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Combi Corp filed Critical Combi Corp
Priority to JP2013078889A priority Critical patent/JP6552781B2/ja
Priority to TW103109623A priority patent/TWI616371B/zh
Priority to CN201410136888.1A priority patent/CN104097678B/zh
Publication of JP2014201204A publication Critical patent/JP2014201204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6552781B2 publication Critical patent/JP6552781B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】乳母車に乳幼児が着座した際に、シートを保持するシート支持ユニットの変形を抑制する。
【解決手段】シート支持ユニット50は、一対の側部60a及び連結部60bを含むフレーム要素60と、フレーム要素に装着されたベースシート80と、を有する。ベースシートは、側部及び連結部によって三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置するベース支持部61と、ベース支持部の端縁61bに設けられ且つ連結部が貫通する筒状部82と、ベース支持部の側縁に両端部を接続されたベルト部83と、を有する。一対の側部は、ベース支持部およびベルト部の間に形成された貫通穴83aを通過して延びる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乳母車に用いられシートを保持するシート支持ユニットに係り、とりわけ、乳幼児の着座時における変形を低減することができるシート支持ユニット、並びに、このシート支持ユニットを有した乳母車に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、乳幼児を乗車させる乳母車が広く利用に供されている。昨今の多くの乳母車では、図12に示すように、一対の側部91および側部間を連結する連結部92を有した三方枠体90と、この三方枠体90に支持されたシート材95と、からなる支持体99上に、クッション性を有したシートの座部または背部が支持されるようになっている。シート材95は、三方枠体90の一対の側部91および連結部92の各々に対応する位置に筒状部95bを有している。そして、一対の側部91および連結部92の各々が筒状部95bを貫通して延びることにより、シート材95が三方枠体90に支持されている。
実開昭56−8576号公報
このような支持体99は、予め三つの筒状部が形成されたシート材を用意し、三方枠体90の一方の側部91の端部を先頭として、筒状部を順に通過させていくことにより作製される。しかしながら、このような支持体99においては、少なくとも一方の側部91をシート材の三つの筒状部を通過させる際に、側部91と連結部92との間の角部も筒状部内を通過させる必要がある。したがって、側部91や連結部92の寸法と比較して、筒状部の内寸法を大きく作製しておかなければならない。加えて、三方枠体90における一対の側部91の間の間隔や、三方枠体90における側部と連結部との間の間隔と比較して、シート材の対応する筒状部間の間隔を広く設定しておかないと、シート材よりも高剛性の三方枠体90を筒状部に通していくことができない。この結果、シート材が三方枠体に装着された状態において、シート材の張りが弱くなってしまい、乳幼児の着座時にシート材が大きく落ち込むように変形する。この場合、衝撃吸収性が低下し、乳母車の乗り心地が低下してしまう。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、乳母車に乳幼児が着座した際に、シートを保持するシート支持ユニットの変形量を低減することを目的とする。
本発明によるシート支持ユニットは、
乳母車に用いられシートを保持するシート支持ユニットであって、
一対の側部と、前記一対の側部を一方側の端部分において連結する連結部と、を有するフレーム要素と、
前記フレーム要素に装着されたベースシートと、を備え、
前記ベースシートは、
前記一対の側部および前記連結部によって三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置するベース支持部と、
前記ベース支持部の端縁に設けられ且つ前記連結部が貫通する筒状部と、
前記ベース支持部の一方の側縁に一方の端部を接続され且つ前記ベース支持部の他方の側縁に他方の端部を接続され、前記ベース支持部との間に前記一対の側部が通過して延びる貫通穴を形成するベルト部と、を有する。
本発明におけるシート支持ユニットにおいて、フレーム要素は、前記ベースシートとともに、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持体、或いは、前記乳幼児の背部に対面するようになる背部支持体を形成するようにしてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記フレーム要素は、曲げられた一本の金属製パイプを含み、前記金属製パイプは、前記一対の側部および前記連結部を少なくとも部分的に形成するようにしてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記金属製パイプは、前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記金属製パイプは、前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっており、前記一対の側部のうちの他方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットが、
一対の側部と、前記一対の側部を一方側の端部分において連結する連結部と、を有する第2のフレーム要素を、さらに備え、
前記ベースシートは、
前記筒状部が設けられている側とは反対側において前記ベース支持部と接続され、且つ、前記第2のフレーム要素の前記一対の側部および前記連結部によって三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置する第2ベース支持部と、
前記ベース支持部と接続されている側とは反対側となる前記第2ベース支持部の端縁に設けられ、且つ、前記第2のフレーム要素の前記連結部が貫通する第2筒状部と、
前記第2ベース支持部の一方の側縁に一方の端部を接続され且つ前記第2ベース支持部の他方の側縁に他方の端部を接続され、前記第2ベース支持部との間に前記第2のフレーム要素の前記一対の側部が通過して延びる貫通穴を形成する第2ベルト部と、をさらに有するようにしてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記フレーム要素と前記第2のフレーム要素は、互いに対して揺動可能に接続されていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記第2のフレーム要素は、曲げられた一本の金属製パイプを含み、前記金属製パイプは、前記一対の側部および前記連結部を少なくとも部分的に形成するようにしてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記第2のフレーム要素の前記金属製パイプは、前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記第2のフレーム要素の前記金属製パイプは、前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっており、前記一対の側部のうちの他方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記フレーム要素と、前記ベースシートのうちの前記フレーム要素に支持されている部分と、によって、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持体が形成され、前記第2のフレーム要素と、前記ベースシートのうちの前記第2のフレーム要素に支持されている部分と、によって、前記乳幼児の背部に対面するようになる背部支持体が形成されていてもよい。
本発明によるシート支持ユニットが、
前記フレーム要素に対して揺動可能に設けられたプレート要素を、さらに備え、前記フレーム要素および前記ベースシートによって、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持体および前記乳幼児の背部に対面するようになる背部支持体のうちの一方が形成され、
前記プレート要素によって、前記座部支持体および前記背部支持体のうちの他方が形成されるようにしてもよい。
本発明によるシート支持ユニットにおいて、前記プレート要素は、前記フレーム要素と揺動可能に接続されていてもよい。
本発明による乳母車は、
上述した本発明によるシート支持ユニットのいずれかと、
前記シート支持ユニットを支持する乳母車本体と、を備える。
本発明によれば、乳母車に乳幼児が着座した際に、シートを保持するシート支持ユニットの変形量を低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、シートを取り外した乳母車をシート支持ユニットの背部支持体が立ち上がった状態で示す斜視図である。 図2は、図1の乳母車を背部支持体が倒れた状態で示す側面図である。 図3は、図1の乳母車に取り付けられたシート支持ユニットを示す斜視図である。 図4は、図3のシート支持ユニットを示す部分側断面図である。 図5は、図3及び図4のシート支持ユニットに組み込まれる前のベースシートを示す斜視図である。 図6は、図5のベースシートを背部フレーム要素に取り付ける方法を模式的に説明するため部分斜視図である。 図7は、図5のベースシートを背部フレーム要素に取り付ける方法を模式的に説明するため部分斜視図である。 図8は、図5のベースシートを背部フレーム要素に取り付ける方法を模式的に説明するため部分斜視図である。 図9は、図5のベースシートを装着する方法を模式的に説明するため部分上面図である。 図10は、シート支持ユニットの一変形例を示す斜視図である。 図11は、シート支持ユニットの他の変形例を示す斜視図である。 図12は、従来のシート支持ユニットを示す部分斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1〜図9は本発明による乳母車の一実施の形態を説明するための図である。
図1及び図2には、本実施の形態における乳母車10の全体構成が示されている。図示された乳母車10は、前脚22および後脚24を有する乳母車本体15と、乳母車本体15に支持されたシート支持ユニット50と、シート支持ユニット50に装着されたシート13と、を有している。シート13は、クッション性を有した既知のものを用いることができ、好ましくは、シート支持ユニット50に対して着脱可能となっている。このシート13上に乳幼児が座る又は寝ることになる。なお、シート13は、理解の便宜上、図2のみに二点鎖線で示している。
本実施の形態において、乳母車本体15は、前脚22および後脚24を有する本体フレーム16と、本体フレーム16に揺動可能に接続された手押しハンドル38と、を有している。この乳母車10では、ハンドル38が本体フレーム16に対して揺動可能となっている。ハンドル38は、図1および図2に実線で示す背面押し位置(後方位置)と、図2に二点鎖線で示す対面押し位置(前方位置)と、に固定され得る。ハンドル38を本体フレーム16に対して揺動可能とする構成は、既知の構成、例えば、JP2008−254688Aに開示された構成を、採用することができる。
また、本実施の形態における乳母車10は、前脚22、後脚24およびハンドル38が互いに接近するようにして、折り畳むことが可能となっている。乳母車本体15の多くの構成要素は、折り畳みを可能とするため互いに枢着されている。また、シート13は、柔軟性を有した布材等を用いて形成されており、乳母車10の折り畳み動作にともなって変形可能となっている。
なお、本明細書中において、乳母車10、乳母車本体15及びシートシート支持ユニット50に対する「前」、「後」、「上」および「下」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある乳母車10に乗車する乳幼児を基準とした「前」、「後」、「上」および「下」を意味する。したがって、「前後方向」とは、図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、乗車した乳幼児が向く側であり、図1における紙面の左下側が「前側」となる。一方、「上下方向」とは前後方向に直交するとともに乳母車10の接地面に直交する方向である。したがって、乳母車10の接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「横方向」および「幅方向」とは、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。さらに、「右」および「左」についても、それぞれ、乳母車10に乗車する乳幼児を基準とした横方向または幅方向における「右」および「左」のことを意味する。
以下、図1〜図9を参照しながら、本実施の形態におけるシート支持ユニット50および乳母車本体15について順に詳述していく。図1〜図9から理解され得るように、乳母車10は、全体的に、前後方向に沿って延びる幅方向中心面を中心として概ね対称な構成となっている。
図3および図4によく示されているように、シート支持ユニット50は、座部フレーム要素60と、座部フレーム要素60と接続された背部フレーム要素65と、座部フレーム要素60および背部フレーム要素65に装着されたベースシート80と、を有している。座部フレーム要素60は、一対の側部60aと、一対の側部60aを一方の側の端部分、図示された例では前方側の先端において連結する連結部60bと、を有し、ベースシート80を支持する三方枠を構成する。同様に、背部フレーム要素65は、一対の側部65aと、一対の側部65aを一方の側の端部分、図示された例では上方側の先端において連結する連結部65bと、を有し、ベースシート80を支持する三方枠を構成する。
本実施の形態において、座部フレーム要素60は、座部フレーム要素60と、ベースシート80のうちの座部フレーム要素60に支持されている部分と、によって、乳母車10に乗車した乳幼児の臀部に下方から対面する座部支持体51を構成する。一方、背部フレーム要素65は、背部フレーム要素65と、ベースシート80のうちの背部フレーム要素65に支持されている部分と、によって、乳母車10に乗車した乳幼児の背中に後方から対面する背部支持体52を構成する。また、背部フレーム要素65は、座部フレーム要素60に対して揺動可能(傾倒可能)となっている。これにより、乳母車10のリクライニング動作が可能となっている。なお、背部フレーム要素65のリクライニング角度は、背部フレーム要素65の背面を通過して乳母車本体15に取り付けられたリクライニング調節ベルト37(図2参照)の長さを調節することによって、制御し得る。
図3に示すように、座部フレーム要素60は、全体として、U字状(より厳密にはやや角張った略U字の輪郭)に形成されており、背部フレーム要素65も、全体として、U字状(より厳密にはやや角張った略U字の輪郭)に形成されている。そして、図3に示すように、U字状の座部フレーム要素60とU字状の背部フレーム要素65とが、互いの開放部を向かい合わせるようにして、対応する端部同士を枢着されている。すなわち、本実施の形態において、背部フレーム要素65は、座部フレーム要素60と直接的に接続され、座部フレーム要素60に対して揺動可能となっている。ただし、この例に限られず、背部フレーム要素65が、他の部材、例えばシート支持ユニット50以外を構成する乳母車本体15の部材を介して、座部フレーム要素60と間接的に接続されていてもよい。
本実施の形態において、座部フレーム要素60は、U字状に形成された第1フレーム部材(以下においては、座部フレーム材とも呼ぶ)61と、座部フレーム材61がなすU字の端部61aにそれぞれ取り付けられた支持基材63と、を有している。座部フレーム材61は、一対の側枠部62aと、一対の側枠部62aの間を延びる連結枠部62bと、を有している。一対の側枠部62aは、対称的に構成されて略前後方向に延びている。連結枠部62bは、一対の側枠部62aの前側端部を繋ぐように延びている。座部フレーム材61は、単一の材料、例えばアルミニウムからなる金属製パイプを曲げることによって形成された一体物の部品(部材)とすることができる。一方、座部フレーム材61の端部61aに固着された支持基材63は、幅方向に直交する面内を延びる部品(部材)として、例えば樹脂を用いて形成され得る。本実施の形態では、座部フレーム材61の連結枠部62bによって、座部フレーム要素60の連結部60bが形成され、座部フレーム材61の側枠部62aと支持基材63とによって、座部フレーム要素60の側部60aが形成されている。
背部フレーム要素65は、U字状に形成された第2フレーム部材(以下においては、背部フレーム材とも呼ぶ)66と、背部フレーム材66がなすU字の端部66aにそれぞれ取り付けられた端部材(キャップ材)68と、を有している。背部フレーム材66は、一対の側枠部67aと、一対の側枠部67aの間を延びる連結枠部67bと、を有している。一対の側枠部67aは、対称的に構成され、略前後方向を延びる面内を延びている。連結枠部67bは、一対の側枠部67aの後側端部を繋ぐように延びている。背部フレーム材66は、単一の材料、例えばアルミニウムからなる金属製のパイプを曲げることによって形成された一体物の部品(部材)とすることができる。一方、背部フレーム材66の端部66aに固着された端部材68は、背部フレーム材66の端部66aを覆うキャップ状の部材として構成されている。本実施の形態では、座部フレーム材61の連結枠部62bによって、座部フレーム要素60の連結部60bが形成され、座部フレーム材61の側枠部62aと支持基材63とによって、座部フレーム要素60の側部60aが形成されている。
そして、図3および図4に示すように、軸部材を用いて、背部フレーム要素65の端部材68が、座部フレーム要素60の支持基材63に枢着されている。これにより、上述したように、背部フレーム要素65が、座部フレーム要素60と直接的に接続され、座部フレーム要素60に対して揺動可能となっている。
なお、曲げられた一本の金属製パイプを用いて作製されたフレーム要素60,65は、図12に示された側部と連結部とが別の部品からなるフレームと比較して、優れた剛性を有するようになる。
図1によく示されているように、座部フレーム要素60および背部フレーム要素65で囲まれた部分に、シート13を下方から支持するようになるベースシート80が張設、言い換えると張った状態で保持されている。ベースシート80は、例えば布材やメッシュ材から形成されたシート状の部材である。ベースシート80には、通気性を確保するための孔や、利便性を向上させるため収納ポケット等を形成することができる。
図3に示すように、ベースシート80は、座部フレーム要素60の一対の側部60a及び連結部60bにより平面視において三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置する第1ベース支持部81と、背部フレーム要素65の一対の側部65a及び連結部65bにより平面視において三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置する第2ベース支持部86と、を有している。また、図5に示すように、ベースシート80は、第1ベース支持部81に接続または取り付けられた第1筒状部82及び第1ベルト部83と、第2ベース支持部86に接続または取り付けられた第2筒状部87及び第2ベルト部88と、を有している。
図5に示すように、第1筒状部82は、第1ベース支持部81の一端縁81aに設けられている。より具体的には、第1筒状部82は、図3に示すように、第1ベース支持部81の前端縁81aに接続し、第1ベース支持部81の前端縁81aに沿って幅方向に延びる貫通孔82aを画成している。このような第1筒状部82は、例えば、第1ベース支持部81をなすシート状材料の端部を折り返して縫い付けることにより、第1ベース支持部81と一体的に形成され得る。
図5に示すように、第1ベルト部83は、その両端において、第1ベース支持部81と接続されており、第1ベース支持部81との間に貫通穴83aを形成する。より具体的には、第1ベルト部83は、第1ベース支持部81の一方の側縁81aに一方の端部を接続され且つ第1ベース支持部81の他方の側縁81aに他方の端部を接続されている。第1ベルト部83は、例えば、第1ベース支持部81をなすシート状材料とは別途に用意されたシート状材料の両端を、第1ベース支持部81に縫い付けることにより、形成され得る。
ベースシート80をなす部分のうち、第1ベース支持部81、第1筒状部82及び第1ベルト部83は、座部フレーム要素60に、とりわけ座部フレーム要素60の座部フレーム材61に張設される。まず、座部フレーム要素60の一対の側部60aをなす座部フレーム材61の一対の側枠部62aが、第1ベース支持部81と第1ベルト部83との間に形成された貫通穴83aを通過して延びている。座部フレーム要素60の一対の側部60aは、第1ベース支持部81及び第1ベルト部83を幅方向に張った状態に維持するようにして、貫通穴83aを貫通している。第1ベース支持部81及び第1ベルト部83が幅方向に張った状態に維持されることにより、座部フレーム要素60の側部60aの長手方向、すなわち前後方向に沿った、第1ベース支持部81及び第1ベルト部83の移動が効果的に規制される。
一方、座部フレーム材61の連結枠部62bによってなされる座部フレーム要素60の連結部60bが、ベースシート80の第1筒状部82の貫通孔82aを貫通している。このようにして第1筒状部82が座部フレーム要素60の連結部60bによって保持されるとともに、上述したように第1ベース支持部81及び第1ベルト部83の前後方向への移動が規制される。この結果、ベースシート80のうちの、座部フレーム要素60に支持されて座部支持体51を構成する部分は、前後方向および幅方向の両方向に張った状態に維持される。
同様に、図5に示すように、第2筒状部87は、第2ベース支持部86の一端縁をなす前端縁86aに接続され、当該前端縁86aに沿って幅方向に延びる貫通孔87aを画成している。第2筒状部87は、例えば、第2ベース支持部86をなすシート状材料の端部を折り返して縫い付けることにより、第2ベース支持部86と一体的に形成され得る。また、第2ベルト部88は、その両端において、第2ベース支持部86と接続されており、第2ベース支持部86との間に貫通穴88aを形成する。第2ベルト部88は、例えば、第2ベース支持部86をなすシート状材料とは別途に用意されたシート状材料の両端を、第2ベース支持部86に縫い付けることにより、形成され得る。
ベースシート80をなす部分のうち、第2ベース支持部86、第2筒状部87及び第2ベルト部88は、背部フレーム要素65に、とりわけ背部フレーム要素65の背部フレーム材66に張設される。まず、背部フレーム要素65の一対の側部65aをなす背部フレーム材66の一対の側枠部67aが、第2ベース支持部86と第2ベルト部88との間に形成された貫通穴88aを通過して延びている。背部フレーム要素65の一対の側部65aは貫通穴88aを貫通し、第2ベース支持部86及び第2ベルト部88を幅方向に張った状態に維持し、さらに、背部フレーム要素65の側部65aの長手方向、すなわち概ね上下方向に沿った、第2ベース支持部86及び第2ベルト部88の移動を効果的に規制する。一方、背部フレーム材66の連結枠部67bによってなされる背部フレーム要素65の連結部65bが、ベースシート80の第2筒状部87の貫通孔87aを貫通して保持している。第2筒状部87が背部フレーム要素65の連結部65bによって保持されるとともに、第2ベース支持部86及び第2ベルト部88の前後方向への移動が規制されることから、ベースシート80のうちの、背部フレーム要素65に支持されて背部支持体52を構成する部分は、前後方向(または上下方向)および幅方向の両方向に張った状態に維持される。
図5に示すように、第1筒状部82が設けられている一端縁(前端縁)81bとは反対側となる第1ベース支持部81の他端縁81c(後端縁)と、第2筒状部87が設けられている一端縁(上端縁)86bとは反対側となる第1ベース支持部81の他端縁(下端縁)86cとは、接続している。第1ベース支持部81及び第2ベース支持部86は、一枚の材料から一体的に形成されていてもよい。そして、図6〜9を参照して以下に説明する方法によれば、図5に示すように、予め、筒状部82,87及びベルト部83,88がベース支持部81,86に設けられたシート支持ユニット50を、座部フレーム要素60及び背部フレーム要素65に装着することができる。
以下の説明では、ベースシート80を、先に、一方のフレーム要素60,65をなすフレーム材61,66に装着する。図6〜図8では、ベースシート80の第2ベース支持部86、第2筒状部87及び第2ベルト部88を、背部フレーム要素65をなす背部フレーム材66に装着する例を示し、ベースシート80のその他の部分の図示を省略している。
まず、図6に示すように、図5に示された状態から、第2筒状部87が貫通穴88aを通過するように、第2ベース支持部86を折り返す。これにより、第2筒状部87が、第2ベース支持部86の下端縁86c側となる貫通穴88aの開口から、露出するようにする。次に図6に示すように、略U字状の背部フレーム材66の側枠部67aを、その一方の端部66aから、第2筒状部87の貫通孔87aに挿入する。その後、図7に示すように、第2筒状部87内において背部フレーム材66を移動させて、背部フレーム材66の連結枠部67bが第2筒状部87の貫通孔87a内に位置するようにする。
なお、一本の金属製パイプからなる背部フレーム材66は、一方の側枠部67aと連結枠部67bとが接続する領域において、二回以上の曲げ加工を行うことにより、二箇所以上で曲がっており、他方の側枠部67aと連結枠部67bとが接続する領域において、二回以上の曲げ加工を行うことにより、少なくとも二箇所以上で曲がっていることが好ましい。図示された例において、背部フレーム材66の各側枠部67aと連結枠部67bとは二回の曲げ加工により屈曲している。言い換えると、背部フレーム要素65の一方の側部65aと連結部65bとが接続する領域において、一本の金属製パイプからなる背部フレーム材66は二箇所で曲がっており、背部フレーム要素65の他方の側部65aと連結部65bとが接続する領域において、一本の金属製パイプからなる背部フレーム材66は二箇所で曲がっている。このような形態によれば、図6に示されているように、第2筒状部87内において背部フレーム材66を移動させる際、側枠部67aと連結枠部67bとの間の屈曲部分が第2筒状部87内をスムースに通過することが可能となり、また、第2筒状部87の貫通孔87aの大きさを必要以上に大きくする必要もない。なお、以上の点は、背部フレーム要素65に含まれる金属製パイプについてだけでなく、座部フレーム要素60に含まれて座部フレーム材61をなす金属製パイプについても同様に当てはまる。
その後、図7及び図8に示すように、連結枠部67bが第2筒状部87の貫通孔87a内を通過している背部フレーム材66を、連結枠部67bの側から、貫通穴88a内に押し込む。そして、背部フレーム材66を、第2ベース支持部86の下端縁86cの側から上端縁86b側へと移動させる。この結果、図8に示すように、連結枠部67bを収容した第2筒状部87が、第2ベース支持部86の下端縁86c側となる貫通穴88aの開口から、露出するようになり、さらに、ベースシート80が背部フレーム材66の所定の位置に装着されるようになる。
以上の手順と同様の手順を踏むことにより、図9に示すように、ベースシート80の第1ベース支持部81、第1筒状部82及び第1ベルト部83を、座部フレーム要素60の座部フレーム材61の所定の位置に装着することができる。図9に示された状態から、座部フレーム材61に支持基材63を取り付け、背部フレーム材66に端部材68を取り付ける。そして、端部材68を支持基材63に取り付けることにより、上述してきたシート支持ユニット50を作製することができる。
このようなシート支持ユニット50では、ベース支持部81,86とベルト部83,88との間に形成される貫通穴83a,88aの大きさを、フレーム要素60,65の一対の側部60a,60a間の寸法と比較して大きく設定する必要がない。むしろ、上述した作業時にフレーム材61,66を弾性変形させることにより、一対の側枠部62a,67a間の間隔を狭めることも可能なので、ベースシート80が装着された状態においてベース支持部81,86およびベルト部83,88が張った状態となるように、予めベース支持部81,86およびベルト部83,88を作製しておけばよい。また、図6に示すように、フレーム材61,66が筒状部82,87を通過する際、従来と異なり、フレーム材61,66の他の部分は他の筒状部を通過していない。したがって、従来と異なり、装着作業を考慮することなく最終的なフレーム要素60,65の形状を主として考慮し、ベース支持部81,86に対して適切な位置に筒状部82,87を配置することができる。また、フレーム材61,66を筒状部82,87内に通す際、筒状部82,87に対してフレーム材61,66を適切な姿勢および位置に維持することができ、この結果、筒状部82,87の内寸法を従来ほど大きく設定する必要もない。したがって、フレーム要素60,65に装着されたベースシート80の張り具合、すなわち、緊張の程度を安定して強くすることができ、また併せて、シート支持ユニット50の組み立て作業性を大幅に向上させることができる。
ところで、本実施の形態では、図3に示すように、座部フレーム要素60の両端部の間または背部フレーム要素65の両端部の間に連結フレーム要素55が設けられている。そして、図4に示すように、ベースシート80と連結フレーム要素55との間を緊張部材79が延び、ベースシート80の緊張状態をこの緊張部材79によっても張設し得るようにしてもよい。図示された本実施の形態において、連結フレーム要素55は、例えばアルミニウム等からなる金属製のパイプからなり、その両端を座部フレーム要素60の支持基材63に固着されている。
また、図1〜図4に示すように、シート支持ユニット50は、背部フレーム要素65に接続され背部フレーム要素65に対して揺動可能な第3フレーム要素(上方フレーム要素)70と、第3フレーム要素70および座部フレーム要素60にそれぞれ接続された第4フレーム要素(側方フレーム要素)75と、を有している。第4フレーム要素75は、第3フレーム要素70と座部フレーム要素60とに対して揺動可能となっている。
本実施の形態において、第3フレーム要素70は、幅方向に離間して配置された二つの接続具53を介して、背部フレーム要素65に間接的に接続されている。接続具53は、背部フレーム要素65の連結部65bに、すなわち背部フレーム材66の連結枠部67bに固着されている。そして、第3フレーム要素70の下端部が、接続具53に揺動可能に取り付けられている。一方、本実施の形態において、背部フレーム要素65の両側方に一対の第4フレーム要素75が設けられている。各第4フレーム要素75は、その下端部分を対応する側の支持基材63に枢着されている。また、各第4フレーム要素75の上端部分には、第3フレーム要素70の接続係合部(接続係合手段)71と係合可能な接続係合部(接続係合手段)76が設けられている。各第4フレーム要素75は、接続係合部71,76の係合により、第3フレーム要素70に対して相対的に揺動可能に接続されている。すなわち、本実施の形態において、各第4フレーム要素75は、第3フレーム要素70および座部フレーム要素60のそれぞれに対して、他の部材を介することなく直接接続されている。
ただし、図示された例に限られず、第3フレーム要素70は、背部フレーム要素65に他の部材を介することなく直接的に接続されていてもよい。また、第4フレーム要素75は、第3フレーム要素70および座部フレーム要素60の少なくとも一方に対して、他の部材、例えばシート支持ユニット50以外を構成する乳母車本体15の部材を介して、間接的に接続されていてもよい。
上述したシート支持ユニット50をなす構成部品は互いに接続され、結果として、上述したシート支持ユニット50は、乳母車本体15から分離して成立し得る一つのユニットを形成している。次に、主として図1及び図2を参照して、上述してきたシート支持ユニット50を支持する乳母車本体15について詳述する。
図1及び図2に示すように、乳母車本体15は、左右の前脚22および左右の後脚24を有した本体フレーム16と、各前脚22の下端に回転可能に設けられた車輪(前輪)23と、各後脚24の下端に回転可能に設けられた車輪(後輪)25と、本体フレーム16に対して対面押し位置と背面押し位置との間を揺動可能なハンドル38と、を有している。本体フレーム16は、対応する側の前脚22および後脚24がそれぞれ枢着された左右のアームレストとしても機能する第1リンク要素28と、対応する側の第1リンク要素28の後端部に枢着された左右の第2リンク要素26と、対応する側の前脚22に取り付けられた左右の前側支持要素40と、対応する側の後脚24に取り付けられた左右の後側支持要素45と、を有している。
各第1リンク要素28には、対応する側の前脚22の上端部および対応する側の後脚24の上端部が枢着されている。各第2リンク要素26は、後側支持要素45と接続されており、且つ、後側支持要素45に対して揺動可能となっている。とりわけ図示された例では、第2リンク要素26は、後側支持要素45に枢着されている。すなわち、第2リンク要素26は、揺動可能となるようにして後側支持要素45に直接接続されている。
本実施の形態に係る乳母車10において、前側支持要素40は、前脚22の中間部に固着された幅方向延出部分42と、幅方向延出部分42に接続された前側支持部41と、を有している。前側支持部41は、幅方向延出部分42および前脚22を貫通する軸部材を用いて、幅方向延出部分42および前脚22に枢着されている。これにより、前側支持部41は、前脚22に対して揺動可能となっている。
前側支持要素40の前側支持部41は、シート支持ユニット50と固着されている。本実施の形態に係る乳母車10では、前側支持部41は、シート支持ユニット50の座部フレーム要素60に固着されている。より詳しくは、各前側支持部41は、座部フレーム要素60をなす座部フレーム材61の対応する側の側枠部62aと固着されている。図3に示すように、前側支持部41の上端部には、座部フレーム要素60の座部フレーム材61を上方から受ける凹部が形成されている。座部フレーム材61がこの凹部の内部に配置された状態で、例えばピン等を用いて、座部フレーム材61が前側支持部41に対して固着されている。
後側支持要素45は、シート支持ユニット50と枢着された後側支持部46を有している。本実施の形態において、後側支持部46は、シート支持ユニット50の座部フレーム要素60に枢着されている。より詳しくは、各後側支持部46は、軸部材49を用いて、座部フレーム要素60なす支持基材63に枢着されている。これにより、座部フレーム要素60が後側支持要素45によって下方から支持されるようになる。
図2によく示されているように、軸部材49は、後側支持部46の上方端部部分を貫通している。その一方で、後側支持部46は、下方端部部分において、後脚24に接続されている。とりわけ本実施の形態では、後側支持部46は、後脚24の中間部に枢着されている。すなわち、後側支持部46は、後脚24に対して揺動可能となるようにして、当該後脚24に直接接続されている。また、図視された例において、後側支持要素45は、後側支持部46のみによって構成されている。
図1に示すように、本体フレーム16は、幅方向に延びる構成要素として、一対の前脚22の間を延びるフットレスト17と、一対の後脚24の間を延びる後方連結材19と、一対の第1リンク要素28の間を延びるガード部材18と、を有している。
以上のような構成からなる本体フレーム16に対して、U字状のハンドル38が揺動可能に接続されている。ハンドル38は、U字の両端部を、対応する側の後側支持要素45に回動可能(揺動可能)に接続されている。より具体的には、ハンドル38は、軸部材49を用いて、後側支持要素45の後側支持部46、第2リンク要素26、シート支持ユニット50に枢着されている。ハンドル38は、ハンドル38の長手方向に沿ってハンドル38に対して摺動可能なハンドル固定部材30を有している。ハンドル固定部材30は、本体フレーム16に設けられた係合ピン31と係合可能となっている。係合ピン31とハンドル固定部材30とが係合することにより、ハンドル38は、対面押し位置または背面押し位置に係止されるようになる。
以上のような構成からなる乳母車10は、図1および図2に示された展開状態から折り畳み状態に折り畳むことができる。折り畳み動作中、乳母車10をなす各構成要素は、幅方向に延びる軸線を中心として、互いに回動(枢動、揺動)する。
具体的には、背面押し位置に配置されたハンドル38をいったん後上方に引き上げ、その後、下方に押し下げることによって、後側支持要素45の後側支持部46を後脚24に対し図2において時計回り方向に回動させる。この操作にともなって、第1リンク要素28およびシート支持ユニット50の座部フレーム要素60が第2リンク要素26に対し図2において時計回り方向に回動する。この操作により、ハンドル38と前脚22とが、乳母車10の側面視において接近して略平行に配置されるとともに、ハンドル38の配置位置が下げられるようになる。以上のようにして、乳母車10を折り畳むことができ、乳母車10の前後方向および上下方向に沿った寸法を小型化することができる。一方、乳母車10を折り畳み状態から展開するには、上述した折り畳み操作と逆の手順を踏めばよい。
すなわち、この乳母車10において、後側支持要素45は、乳母車10の折り畳み操作時および乳母車10の展開操作時に、リンクとしても機能する。同様に、シート支持ユニット50の一部分(具体的には、後側支持要素45と枢着された領域から前側支持要素40へ固着された領域までの部分)および前側支持要素40も、乳母車10の折り畳み操作時および乳母車10の展開操作時に、一つのリンクとして機能する。
以上のような本実施の形態では、シート支持ユニット50上に支持されたシート13に、乳幼児が着座する。シート支持ユニット50は、一対の側部60a,65aおよび連結部60b,65bを有するフレーム要素60,65と、フレーム要素60,65に装着されたベースシート80と、を含んでいる。そして、ベースシート80は、一対の側部60a,65aおよび連結部60b,65bによって三方から囲まれる領域内に位置するベース支持部81,86と、ベース支持部81,86の一端縁81b,86bに設けられ且つ連結部60b,65bが貫通する筒状部82,87と、ベース支持部81,86の側縁81a,86aに両端を接続され且つベース支持部81,86との間に一対の側部60aが通過して延びる貫通穴83a,88aを形成するベルト部83,88と、を有している。
このようなシート支持ユニット50においては、ベースシート80をフレーム要素60,65に装着する際、従来のように、予め作製しておいたベースシートの三つの筒状部に三方枠体の一つの側部を順に通していく必要がない。例えば、上述したように、連結枠部62b,67bが筒状部82,87を通過した状態のフレーム材61,66を、ベース支持部81,86とベルト部83,88との間に形成される貫通穴83a,88a内に一方向に押し込むだけで、フレーム要素60,65にベースシート80を装着することが可能となる。この場合、フレーム要素60,65の一対の側部60a,65a間の寸法と比較して貫通穴83a,88aの大きさを大きく設定しておく必要がない。むしろ、装着作業時にフレーム材61,66を弾性変形させて一対の側枠部62a,67a間の間隔を狭めることも可能なので、ベースシート80が装着された状態においてベース支持部81,86およびベルト部83,88が張った状態となるように、予めベース支持部81,86およびベルト部83,88を作製しておけばよい。また、フレーム材61,66を予め筒状部82,87内に通しておく作業時、従来と異なり、フレーム材61,66の他の部分は他の筒状部を通過していない。したがって、従来と異なり、最終的なフレーム要素60,65の形状を考慮し、ベース支持部81,86に対して適切な位置に筒状部82,87を配置することができる。また、フレーム材61,66を筒状部82,87内に通す際、筒状部82,87に対してフレーム材61,66を適切な姿勢および位置に維持することができ、この結果、筒状部82,87の内寸法を従来ほど大きく設定する必要もない。以上のことから、前後方向及び幅方向の両方向へのベースシート80の適切な緊張状態を確保することができる。これにより、シート13を支持するベースシート80の乳幼児の着座時における変形を抑制することができ、シート支持ユニット50が、適切な衝撃吸収性を発揮することができる。以上のことから、乳母車10の生産性を向上させることができるとともに、乳母車10の乗り心地を改善することができる。
なお、乳母車10の乗り心地を改善する観点からは、ベースシート80をフレーム要素60,65に装着した後、例えばリベット等の締結具を用いて、当該ベースシート80をフレーム要素60,65、とりわけフレーム要素60,65の側部60a,65aに固定するようにしてもよい。この場合、シート13を介した乳幼児の体重は、幅が狭いベルト部83,88に加えられ難くなり、主として、ベース支持部81,86で受けられるようになる。この結果、乳母車10の幅方向へのベースシート80の伸張量を効果的に低減することができ、これにより、乳幼児の着座時におけるベースシート80の変形量をさらに効果的に低減することができる。
以上に説明した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形の一例について説明する。
上述した実施の形態において、シート支持ユニット50が、座部フレーム要素60及び背部フレーム要素65と、これらに張設されたベースシート80と、を有する例を示したが、この例に限られない。例えば、図10に示すように、シート支持ユニット150が、フレーム要素160と、フレーム要素160に装着されたベースシート180と、フレーム要素160に対して相対揺動可能なプレート要素69と、を有するようにしてもよい。図10に示されたシート支持ユニット150において、フレーム要素160は、上述した実施の形態の座部フレーム要素60と同様に構成され得る。ベースシート180は、上述した実施の形態におけるベースシート80の第1ベース支持部81、第1筒状部82及び第1ベルト部83を含むように構成され得る。そして、第1ベース支持部81の後端縁81cが、プレート要素69に接続されている。また、図示された例では、プレート要素69は、フレーム要素160の一対の支持基材63に揺動可能に接続されている。図10に示されたシート支持ユニット150では、フレーム要素160及びベースシート180が座部支持体51を形成し、プレート要素69が背部支持体52を形成している。
また、図11に示すように、シート支持ユニット250が、フレーム要素265と、フレーム要素265に装着されたベースシート280と、フレーム要素265に対して相対揺動可能なプレート要素64と、を有するようにしてもよい。図11に示されたシート支持ユニット250において、フレーム要素265は、上述した実施の形態の背部フレーム要素65と同様に構成され得る。ベースシート280は、上述した実施の形態におけるベースシート80の第2ベース支持部86、第2筒状部87及び第2ベルト部88を含むように構成され得る。そして、第2ベース支持部86の下端縁86cが、プレート要素64に接続されている。また、図示された例では、プレート要素64は、フレーム要素265と揺動可能に接続されている。図11に示されたシート支持ユニット250では、フレーム要素265及びベースシート280が背部支持体52を形成し、プレート要素64が座部支持体51を形成している。
なお、プレート要素64,69は、他の部材、例えばシート支持ユニット以外を構成する乳母車本体15の部材を介して、フレーム要素160,265と間接的に接続されていてもよいし、或いは、図示された例のようにフレーム要素160,265と直接的に接続されていてもよい。
また、前後方向に小型化するように折り畳んだ後にさらに折り畳んで幅方向にも小型化させ得るよう、乳母車10が構成されていてもよい。具体的には、乳母車本体15の幅方向に延びる部材、すなわち、シート支持ユニット50、ハンドル38、ガード部材18、フットレスト17および後方連結材19等がヒンジ(屈曲点)を有し、これらの部材が、上述したように前後方向に小型化するように折り畳まれた後に、さらに、ヒンジを中心として屈曲し得るようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態において説明した乳母車10において、ハンドル38が背面押し位置(後方位置)と対面押し位置(前方位置)との間を揺動可能に構成されている例を示した。すなわち、上述した実施の形態では、ハンドル38が第2リンク要素26とは別途に設けられ、ハンドル38が本体フレーム16に対して揺動可能に構成されている例を示した。しかしながら、ハンドル38が後方位置に固定され、背面押し位置から揺動不可能に乳母車10が構成されていてもよい。具体的には、ハンドル38の下端部に相当する部分によって、一対の第2リンク要素26が構成されるようにしてもよい。言い換えると、第2リンク要素26が、第1リンク要素28との接続箇所を越えてさらに延び、ハンドル38の一部分を構成するようになっていてもよい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 乳母車
13 シート
15 乳母車本体
50 シート支持ユニット
60 座部フレーム要素、フレーム要素
60a 側部
60b 連結部
64 プレート要素
65 背部フレーム要素、フレーム要素
65a 側部
65b 連結部
69 プレート要素
80 ベースシート
81 第1ベース支持部
82 第1筒状部
83 第1ベルト部
86 第1ベース支持部
87 第2筒状部
88 第2ベルト部

Claims (11)

  1. 乳母車に用いられシートを保持するシート支持ユニットであって、
    一対の側部と、前記一対の側部を一方側の端部分において連結する連結部と、を有するフレーム要素と、
    前記フレーム要素に装着されたベースシートと、を備え、
    前記ベースシートは、
    前記一対の側部および前記連結部によって三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置するベース支持部と、
    前記ベース支持部の端縁に設けられ且つ前記連結部が貫通する筒状部と、
    前記ベース支持部の一方の側縁に一方の端部を接続され且つ前記ベース支持部の他方の側縁に他方の端部を接続され、前記ベース支持部との間に前記一対の側部が通過して延びる貫通穴を形成するベルト部と、を有する、シート支持ユニット。
  2. 前記フレーム要素は、曲げられた一本の金属製パイプを含み、
    前記金属製パイプは、前記一対の側部および前記連結部を少なくとも部分的に形成する、請求項1に記載のシート支持ユニット。
  3. 前記金属製パイプは、
    前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっており、
    前記一対の側部のうちの他方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっている、請求項2に記載のシート支持ユニット。
  4. 一対の側部と、前記一対の側部を一方側の端部分において連結する連結部と、を有する第2のフレーム要素を、さらに備え、
    前記ベースシートは、
    前記筒状部が設けられている側とは反対側において前記ベース支持部と接続され、且つ、前記第2のフレーム要素の前記一対の側部および前記連結部によって三方から囲まれる領域内に少なくとも一部分が位置する第2ベース支持部と、
    前記ベース支持部と接続されている側とは反対側となる前記第2ベース支持部の端縁に設けられ、且つ、前記第2のフレーム要素の前記連結部が貫通する第2筒状部と、
    前記第2ベース支持部の一方の側縁に一方の端部を接続され且つ前記第2ベース支持部の他方の側縁に他方の端部を接続され、前記第2ベース支持部との間に前記第2のフレーム要素の前記一対の側部が通過して延びる貫通穴を形成する第2ベルト部と、をさらに有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート支持ユニット。
  5. 前記フレーム要素と前記第2のフレーム要素は、互いに対して揺動可能に接続されている、請求項4に記載のシート支持ユニット。
  6. 前記第2のフレーム要素は、曲げられた一本の金属製パイプを含み、
    前記金属製パイプは、前記一対の側部および前記連結部を少なくとも部分的に形成する、請求項4または5に記載のシート支持ユニット。
  7. 前記第2のフレーム要素の前記金属製パイプは、
    前記一対の側部のうちの一方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっており、
    前記一対の側部のうちの他方の側部と前記連結部とが接続する領域において、少なくとも二箇所で曲がっている、請求項6に記載のシート支持ユニット。
  8. 前記フレーム要素と、前記ベースシートのうちの前記フレーム要素に支持されている部分と、によって、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持体が形成され、
    前記第2のフレーム要素と、前記ベースシートのうちの前記第2のフレーム要素に支持されている部分と、によって、前記乳幼児の背部に対面するようになる背部支持体が形成される、請求項4〜7のいずれか一項に記載のシート支持ユニット。
  9. 前記フレーム要素に対して揺動可能に設けられたプレート要素を、さらに備え、
    前記フレーム要素および前記ベースシートによって、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持体および前記乳幼児の背部に対面するようになる背部支持体のうちの一方が形成され、
    前記プレート要素によって、前記座部支持体および前記背部支持体のうちの他方が形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート支持ユニット。
  10. 前記プレート要素は、前記フレーム要素と揺動可能に接続されている、請求項9に記載のシート支持ユニット。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のシート支持ユニットと、
    前記シート支持ユニットを支持する乳母車本体と、を備える、乳母車。
JP2013078889A 2013-04-04 2013-04-04 シート支持ユニット、乳母車、シート支持ユニットの製造方法及び乳母車の製造方法 Active JP6552781B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013078889A JP6552781B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 シート支持ユニット、乳母車、シート支持ユニットの製造方法及び乳母車の製造方法
TW103109623A TWI616371B (zh) 2013-04-04 2014-03-14 Seat support unit and stroller
CN201410136888.1A CN104097678B (zh) 2013-04-04 2014-04-04 座椅支承单元及婴儿车

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013078889A JP6552781B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 シート支持ユニット、乳母車、シート支持ユニットの製造方法及び乳母車の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014201204A true JP2014201204A (ja) 2014-10-27
JP6552781B2 JP6552781B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=51666325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013078889A Active JP6552781B2 (ja) 2013-04-04 2013-04-04 シート支持ユニット、乳母車、シート支持ユニットの製造方法及び乳母車の製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6552781B2 (ja)
CN (1) CN104097678B (ja)
TW (1) TWI616371B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021130420A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 コンビ株式会社 乳母車
JP6987422B1 (ja) * 2020-12-24 2022-01-05 コンビ株式会社 シート支持ユニット及び乳母車

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54110543A (en) * 1978-03-27 1979-08-30 Combi Co Folding system babyycar
JPS61181566U (ja) * 1985-05-02 1986-11-12
JPH08107816A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Konbi Kk ベビー用シートのカバー
JP2005170240A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Hiro Yamamoto International:Kk 運搬車
JP2007098998A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Combi Corp 摺動制御装置
JP2009073481A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Otto Bock Healthcare Ip Gmbh & Co Kg 特にベビーカー用のシート
JP2011255884A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Wonderland Nurserygoods Hong Kong Co Ltd 複数の使用形態を有する幼児搬送装置及びその操作方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3986826B2 (ja) * 2002-01-15 2007-10-03 コンビ株式会社 リクライニング機構付ベビーカー
JP2007098996A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Combi Corp ベビーカーの手押し杆
JP5693916B2 (ja) * 2010-10-29 2015-04-01 コンビ株式会社 ベビーカー
CN104816750B (zh) * 2011-09-05 2019-11-19 明门香港股份有限公司 可收合婴儿承载装置
CN202518323U (zh) * 2012-03-27 2012-11-07 昆山威凯儿童用品有限公司 婴儿推车座兜布套的缝制结构

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54110543A (en) * 1978-03-27 1979-08-30 Combi Co Folding system babyycar
JPS61181566U (ja) * 1985-05-02 1986-11-12
JPH08107816A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Konbi Kk ベビー用シートのカバー
JP2005170240A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Hiro Yamamoto International:Kk 運搬車
JP2007098998A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Combi Corp 摺動制御装置
JP2009073481A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Otto Bock Healthcare Ip Gmbh & Co Kg 特にベビーカー用のシート
JP2011255884A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Wonderland Nurserygoods Hong Kong Co Ltd 複数の使用形態を有する幼児搬送装置及びその操作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021130420A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 コンビ株式会社 乳母車
JP6987422B1 (ja) * 2020-12-24 2022-01-05 コンビ株式会社 シート支持ユニット及び乳母車
WO2022137474A1 (ja) * 2020-12-24 2022-06-30 コンビ株式会社 シート支持ユニット及び乳母車

Also Published As

Publication number Publication date
TW201507906A (zh) 2015-03-01
CN104097678A (zh) 2014-10-15
TWI616371B (zh) 2018-03-01
JP6552781B2 (ja) 2019-07-31
CN104097678B (zh) 2019-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2857279B1 (en) Stroller and seat unit
US9451829B2 (en) Foldable chair frame
US7419181B2 (en) Foldable carriage body for carrying a seat
JP4757594B2 (ja) ベビーカー
TWI680074B (zh) 嬰兒車
JP2007099000A (ja) ベビーカー
JP6494979B2 (ja) 乳母車
JP6205211B2 (ja) ガード部材及び乳母車
JP6552781B2 (ja) シート支持ユニット、乳母車、シート支持ユニットの製造方法及び乳母車の製造方法
CN104276198B (zh) 婴儿车
WO2018051807A1 (ja) ベビーカー
JP5953123B2 (ja) 押し棒スライド式乳母車
JP3172695U (ja) 調整可能な背もたれパッド
JP6169416B2 (ja) シート支持ユニット及び乳母車
JP6009221B2 (ja) シートおよびベビーカー
CN112758165B (zh) 儿童支撑组件及婴儿载具
KR20120046022A (ko) 유모차
JP2015063296A (ja) ベビーカー
CN104276200B (zh) 车轮保持单元及婴儿车
CN104276196B (zh) 婴儿车
JP6334953B2 (ja) 背対面切替式乳母車
JP6109639B2 (ja) 乳母車
CN205548036U (zh) 耐用的折叠休闲椅
JP6255278B2 (ja) 背対面切替式乳母車
JP6440022B2 (ja) 車両のシート構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6552781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250