以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の構成とその動作>
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図2)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカー
テンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
[各装置の構成]
次に、各装置の構成について説明する。
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。
正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、事後接客部210、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、利用者が行っている撮影処理の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部210と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部302、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部303、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部304、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部305を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部の構成]
図10は、図9の撮影処理部302のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図10の例において、撮影処理部302は、進行制御部311、撮影準備処理部312、合成用画像選択制御部313、ライブビュー表示制御部314、撮影画像取得部315、合成画像処理部316、用途選択制御部317、明るさ決定処理部318、目サイズ決定処理部319、および用途情報生成部320から構成される。
進行制御部311は、撮影作業の工程の進行を制御する。
撮影準備処理部312は、写りの調整や明るさの調整等、撮影の準備に関する処理を行う。
合成用画像選択制御部313は、背景や前景などからなる合成用画像をタッチパネルモニタ93に表示して、利用者により行われる合成用画像の選択に関する処理を制御する。
ライブビュー表示制御部314は、タッチパネルモニタ93の表示(ライブビュー表示)に関する処理を行う。
撮影画像取得部315は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。
合成画像処理部316は、撮影画像の合成等の、合成画像の生成に関する処理を行う。
用途選択制御部317は、事後接客において、撮影画像や編集済みの画像が携帯端末に送信された後、利用者によって携帯端末上でその画像が利用される用途の、利用者による選択に関する処理を制御する。
明るさ決定処理部318は、撮影画像の明るさの決定に関する処理を行う。
目サイズ決定処理部319は、撮影画像における被写体の目のサイズの決定に関する処理を行う。
用途情報生成部320は、上述した用途を表す用途情報の生成に関する処理を行う。用途情報は、事後接客において、撮影画像や編集済みの画像が携帯端末に送信された後、利用者によって携帯端末上でその画像が利用される、その用途を表す情報である。用途としては、詳細は後述するが、携帯端末に送信された画像を、グリーティングカードの代わりとして利用者の友達等にメールや専用サイトを介して送信すること、インターネット等の通信ネットワークを介してやりとりされるメールやブログに添付される装飾画像(デコ画像)として用いること、撮影時の利用者の状態、具体的には、撮影時の利用者の装い(服装、ネイル、化粧、アクセサリ等の装飾品)を記録するための記録用画像として保存すること等がある。
[編集処理部の構成]
図11は、図9の編集処理部303のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、編集処理部303は、進行制御部351、編集準備処理部352、入力受付制御部353、編集画面表示制御部354、および落書き編集処理部355から構成される。
進行制御部351は、編集作業の工程の進行を制御する。
編集準備処理部352は、編集対象画像の選択等、編集の準備に関する処理を行う。
入力受付制御部353は、タブレット内蔵モニタ131を制御し、タブレット内蔵モニタ131に表示される各種のGUIに対して利用者により行われる操作入力を受け付ける処理を行う。
編集画面表示制御部354は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の表示や、その編集画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
落書き編集処理部355は、利用者によるタッチペン132を用いた入力操作に応じて、
編集画像に対して落書き編集に関する処理を行う。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図12のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の制御部201の撮影処理部302は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、撮影処理部302は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。なお、撮影処理については、図13乃至図15のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。なお、編集処理については、図30のフローチャートを参照して後述する。
ステップS5において、編集処理部303は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部304は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。
ステップS7において、事後接客処理部305は、事後接客部210を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部305は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部305は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
[撮影処理の例]
次に、図13乃至図15のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の撮影処理の流れの例を説明する。
撮影処理が開始されると、ステップS31において、合成用画像選択制御部313は、予め用意されている、撮影画像に合成される前景や背景の画像である合成用画像(以下、通常合成用画像ともいう)を選択させるための合成用画像選択画面(GUI)を、タッチパネルモニタ93に表示する。
ステップS32において、合成用画像選択制御部313は、ステップS31の処理で表示された通常合成用画像の中から、利用者による通常合成用画像の選択を所定枚数(例えば5枚)分受け付ける。
図16は、タッチパネルモニタ93に表示される合成用画像選択画面としての背景選択画面の例を示している。図16の背景選択画面は、4つの背景画像のテーマ「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、および「全身」それぞれのタブ411乃至414から構成されており、利用者により選択されたタブのテーマに対応する背景画像(モデルを被写体とした撮影画像に合成された背景画像)が表示される。図16の例では、「ノーマル」に対応する背景画像が15枚表示されている。利用者によって、背景画像が選択されると、その背景画像は選択背景画像表示領域415に表示されるようになる。
図13のフローチャートに戻り、ステップS33において、ライブビュー表示制御部314は、通常合成用画像とカメラ91の取り込み画像を合成し、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)する。
ステップS34において、撮影画像取得部315は、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータを表示し、カメラ91を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。
ステップS35において、合成画像処理部316は、撮影画像に通常合成用画像を合成し、合成画像を生成する。さらに、合成画像処理部316は、ステップS36において、生成した合成画像をタッチパネルモニタ93等に表示し、利用者に合成画像(撮影結果)を確認させる。なお、以下においては、撮影結果としての合成画像を、単に撮影画像ともいう。
ステップS37において、進行処理部311は、所定回数撮影したか否かを判定し、撮影枚数が予め定められている所定回数に達していない場合、処理は、ステップS33に戻り、それ以降の処理が繰り返される。例えば、合成用画像選択画面により選択された合成用画像のそれぞれと合成する撮影画像を得るための撮影が行われ、合計5回の撮影が行われた場合、ステップS37において所定回数撮影したと判定される。
ステップS37において、所定回数撮影したと判定された場合、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、用途選択制御部317は、事後接客における携帯送信ゲームによって利用者の携帯端末に送信される画像であって、携帯端末上で利用者により利用される携帯送信後利用画像である「使えるプリ画」の撮影についてのガイダンスを行うためのガイダンス画面を、タッチパネルモニタ93に表示する。
図17は、タッチパネルモニタ93に表示される「使えるプリ画」撮影のガイダンス画面の例を示している。「使えるプリ画」の用途には、「お祝いメール」、「ブログデコ」、および「コーデアルバム」の3つがあり、図17のガイダンス画面には、それぞれの用途に応じた撮影によって得られる「使えるプリ画」のサンプル画像421乃至423が表示されている。
ここで、「お祝いメール」は、携帯端末に送信された画像を、利用者の友達等に対するメッセージを含むグリーティングカード(装飾メール)の代わりとして、利用者の友達等にメールや専用サイトを介して送信することを目的とする用途である。「ブログデコ」は、携帯端末に送信された画像を、通信ネットワーク(インターネット)を介してやりとりされるテキストデータ(メールやブログ)に添付される装飾画像(デコ画像)として用いることを目的とする用途である。そして、「コーデアルバム」は、携帯端末に送信された画像を、撮影時の利用者の状態、具体的には、撮影時の利用者の装い(服装、ネイル、化粧、アクセサリ等の装飾品)を記録するための記録用画像として保存することを目的とする用途である。
ステップS39において、用途選択制御部317は、ステップS38の処理で表示されたガイダンス画面の用途(サンプル画像421乃至423)の中から、利用者による用途の選択を受け付ける。ここでは、「お祝いメール」、すなわちサンプル画像421が選択されたものとして、以下説明する。
用途が選択されると、ステップS40において、合成用画像選択制御部313は、ステップS39において選択された用途に応じた前景や背景の画像である、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)用の合成用画像を選択させるための合成用画像選択画面(GUI)を、タッチパネルモニタ93に表示する。
ステップS41において、合成用画像選択制御部313は、ステップS40の処理で表示された合成用画像の中から、利用者による合成用画像の選択を1枚分だけ受け付ける。
図18は、タッチパネルモニタ93に表示される、使えるプリ画用の合成用画像選択画面との例を示している。図18の合成用画像選択画面は、3つの用途「お祝いメール」、「ブログデコ」、および「コーデアルバム」それぞれのタブ431乃至433から構成されており、図18の例では、図17のガイダンス画面で選択された「お祝いメール」の合成用画像が6枚、モデルを被写体とした撮影画像に合成されて表示されている。「お祝いメール」の合成用画像は、撮影画像における被写体の前景として合成される「Happy Birthday」や「おめでとう」等のメッセージからなる前景画像、および撮影画像の外側(周囲)に合成されるメッセージ画像を含む画像である。メッセージ画像は、前景画像としての「Happy Birthday」や「おめでとう」等のメッセージに関連する定型の文章(定型文)を含む画像である。なお、撮影画像の背景色は、タブ431の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域434に表示され、決定ボタン435が選択されることで、その合成用画像が確定される。なお、図18の合成用画像選択画面において、タブ432またはタブ433が選択されることで、「ブログデコ」または「コーデアルバム」の合成用画像が表示されるようになる。
なお、「お祝いメール」の合成用画像として、季節に応じた合成用画像を表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、5月1日乃至5月第2日曜日までは、「お祝いメール」の合成用画像として、母の日をイメージしたデザインの合成用画像を表示するようにしたり、6月10日乃至6月第3日曜日までは、「お祝いメール」の合成用画像として、父の日をイメージしたデザインの合成用画像を表示するようにしてもよい。
図13のフローチャートに戻り、ステップS42において、ライブビュー表示制御部314は、使えるプリ画用の合成用画像とカメラ91の取り込み画像を合成し、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)する。
ステップS43において、撮影画像取得部315は、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータを表示し、カメラ91を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。
図19は、タッチパネルモニタ93におけるライブビュー表示画面の例を示している。図19のライブビュー表示画面は、「お祝いメール」の合成用画像のうちの前景画像とカメラ91の取り込み画像を合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域441、「お祝いメール」のメッセージ画像を含む合成用画像とカメラ91の取り込み画像を合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域442、およびカウントダウンインジケータ443から構成されている。図19のライブビュー表示画面において、カウントダウンインジケータ443で示される数字が0になったときに、ライブビュー表示領域441に表示されている合成画像が撮影画像として得られる。なお、図19の例において、ライブビュー表示領域441およびライブビュー表示領域442のうちのいずれか一方のみが表示されるようにしてもよい。
ステップS44において、合成画像処理部316は、撮影画像に合成用画像(メッセージ画像)を合成し、撮影画像とは別に、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)を生成する。さらに、合成画像処理部316は、ステップS45において、得られた撮影画像および携帯送信後利用画像(使えるプリ画)をタッチパネルモニタ93等に表示し、利用者に撮影画像および携帯送信後利用画像(使えるプリ画)を、撮影結果として確認させる。
図20は、タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果の例を示している。タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果としては、図20に示されるように、使えるプリ画として得られた使えるプリ画451と、合成用画像のうちの前景画像が合成された撮影画像452とが、撮影画像452の方が大きくなるようにして、それぞれ表示されるようにしてもよいし、使えるプリ画451のみが表示されるようにしてもよい。また、時間的に先に撮影画像452が表示され、その後に使えるプリ画451が表示されるようにしてもよいし、その逆であってもよい。さらに、合成用画像(使えるプリ画451から撮影画像452を除いたメッセージ画像)と撮影画像452とが別個に表示されている状態から、図中、太矢印で示されるように、合成用画像(メッセージ画像)に撮影画像452が合成される様子を表すアニメーションを表示させることで、最終的に、使えるプリ画451が表示されるようにしてもよい。
このように、「お祝いメール」の使えるプリ画の撮影においては、1回の撮影で、撮影画像と携帯送信後利用画像(使えるプリ画)の、見た目も目的も異なる2枚の画像を得ることができる。なお、使えるプリ画は、携帯端末に送信されることを前提としているが、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
図13のフローチャートに戻り、ステップS45の後、処理は、図14のステップS46に進み、進行制御部311は、撮影可能時間内か否かを判定し、経過時間または残り時間に基づいて、また撮影可能か否かを判定する。ステップS46において、撮影可能であると判定された場合、処理は、ステップS47に進み、追加的な撮影、いわゆる「ボーナス撮影」の処理が行われる。
ステップS47において、進行制御部311は、ボーナス撮影を案内するためのボーナス撮影用案内画面をタッチパネルモニタ93等に表示し、利用者にボーナス撮影の概要を確認させる。
ステップS48において、合成用画像選択制御部313は、図13のステップS31と同様に、合成用画像選択画面をタッチパネルモニタ93に表示し、ステップS49において、ステップS32と同様に、利用者による通常合成用画像の選択を受け付ける。
ステップS50において、ライブビュー表示制御部314は、ステップS33と同様に、通常合成用画像とカメラ91の取り込み画像を合成し、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)する。
ステップS51において、撮影画像取得部315は、追加的な撮影であるボーナス撮影を行う。このボーナス撮影も上述した通常の撮影と同様に行われる。つまり、撮影画像取得部315は、ステップS34と同様に、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータを表示し、カメラ91を制御して撮影を行い、撮影画像を得る。
ステップS52において、合成画像処理部316は、ステップS35と同様に、撮影により得られた撮影画像に通常合成用画像を合成し、合成画像を生成する。
ステップS53において、合成画像処理部316は、ステップS36と同様に、合成画像を、タッチパネルモニタ93に表示し、利用者に撮影結果を確認させる。
ステップS54において、進行制御部311は、所定時間経過したか否かを判定し、まだ撮影可能である場合、処理は、ステップS48に戻り、それ以降の処理が繰り返され、ボーナス撮影が再度行われる。
一方、ステップS54において、所定時間経過したと判定された場合、処理は、図15のステップS55に進む。また、先に述べたステップS46において、撮影可能時間内ではないと判定された場合も、ボーナス撮影が行われないため、ステップS47乃至ステップS54をスキップして、処理は、図15のステップS55に進む。
図15のステップS55において、明るさ決定処理部318は、撮影画像に写る被写体の明るさの選択に用いられる明るさ選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。
図21は、利用者自身が写されている撮影画像を使用して、被写体の明るさを選択するのに用いられる明るさ選択画面の例を示す図である。
明るさ選択画面には、本撮影処理によって得られた撮影画像471が表示される。例えば、撮影を6回行ったときには、6枚の撮影画像が得られており、明るさ選択画面では、6枚の撮影画像471−1乃至471−6が、画面の中央から左側に表示される。なお、明るさ選択画面に表示される撮影画像471−1乃至471−6は、撮影されたままの画像である。
明るさ選択画面の右側には、5つの明るさ選択ボタン472−1乃至472−5が上から順に表示される。明るさ選択ボタン472−1乃至472−5には、「1」から「5」までの数値がそれぞれ表示されているとともに、明るさの異なるモデルがそれぞれ表示されている。
明るさ選択ボタン472−1乃至472−5の「1」から「5」までの数値は、明るさの程度を示しており、数値が大きくなるほど被写体が暗い色合いとなる。
また、明るさ選択ボタン472−1乃至472−5の右方には、上から下に向かって順に、「美白」、「おすすめ」、および「美黒」という文字が表示されている。つまり、明るさ選択ボタン472−1乃至472−5の並びにおいて、上側が被写体を明るくし、下側が被写体を暗くすることを示唆している。
また、明るさ選択画面の右下側には、被写体の明るさを決定するときに操作される決定ボタン473が表示されており、決定ボタン473には、「決定」という文字が表示されている。
このような明るさ選択画面がタッチパネルモニタ93に表示され、利用者が、明るさ選択ボタン472−1乃至472−5のいずれかを選択すると、明るさ決定処理部318は、利用者による選択を受け付ける。そして、明るさ決定処理部318は、利用者により選択された明るさで被写体が写されている画像になるように、撮影画像471−1乃至471−6の被写体の明るさを一括して変更する画像処理を行う。
そして、利用者が、被写体の明るさの選択を行った後に決定ボタン473を選択すると、その時点で撮影画像471−1乃至471−6に反映されていた明るさで、被写体の明るさの選択が決定される。
図15のフローチャートに戻り、ステップS56において、利用者が、明るさ選択画面の明るさ選択ボタン472−1乃至472−5のいずれかに対する操作(タッチ)を行って被写体の明るさを選択すると、明るさ決定処理部318は、タッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて、利用者による選択を受け付ける。
ステップS57において、明るさ決定処理部318は、利用者により選択された明るさの被写体になるように、全ての撮影画像471−1乃至471−6の被写体の明るさを一括して変更する。
ステップS58において、明るさ決定処理部318は、被写体の明るさを変更した撮影画像471−1乃至471−6をタッチパネルモニタ93に表示し、明るさの変更結果を利用者に確認させる。
ステップS59において、明るさ決定処理部318は、決定ボタン473が押されたか否かをタッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて判定し、押されていないと判定した場合、ステップS56に戻り、以上の処理を繰り返す。
一方、決定ボタンが押されたとステップS59において判定した場合、ステップS60において、明るさ決定処理部318は、被写体の明るさを決定し、決定した明るさを表す情報を記憶部202などに記憶させて保存する。
ステップS61において、目サイズ決定処理部319は、撮影画像に写る利用者の目のサイズの選択に用いられる目サイズ選択画面を、タッチパネルモニタ93に表示させる。
図22は、利用者自身が写されている撮影画像を使用して、被写体の目のサイズを選択するのに用いられる目サイズ選択画面の例を示す図である。
目サイズ選択画面には、撮影処理によって得られた撮影画像481が表示される。例えば、撮影を6回繰り返し行ったときには、6枚の撮影画像が得られており、目サイズ選択画面では、6枚の撮影画像481−1乃至481−6が、画面の中央から左側に表示される。
目サイズ選択画面の右側には、3つの目サイズ選択ボタン482−1乃至482−3が上から順に表示される。目サイズ選択ボタン482−1には、「ナチュラルeye」という文字と、目のサイズが自然な大きさのモデルの目の画像とが表示されている。目サイズ選択ボタン482−2には、「パッチリeye」という文字と、目のサイズが若干大きな(例えば、自然な大きさよりも1割程度大きな)モデルの目の画像とが表示されている。また、目サイズ選択ボタン482−2には、この大きさの目サイズを選択することが推奨されることを示唆する「おすすめ」の文字がハート形の図形とともに表示されている。
目サイズ選択ボタン482−3には、「ボリュームeye」という文字と、目のサイズが比較的大きな(例えば、自然な大きさよりも2割程度大きな)モデルの目の画像とが表示されている。また、目サイズ選択ボタン482−1乃至482−3の右方には、上から下に向かう矢印が表示されるとともに、その矢印の上方に「natural」という文字が表示され、その矢印の下方に「big」という文字が表示されている。つまり、目サイズ選択ボタン482−1、目サイズ選択ボタン482−2、および目サイズ選択ボタン482−3の順に下に向かうにしたがって、目サイズが大きくなることを示唆している。
また、目サイズ選択画面の右下側には、目のサイズの選択を決定するときに操作される決定ボタン483が表示されており、決定ボタン483には、「決定」という文字が表示されている。
このような目サイズ選択画面がタッチパネルモニタ93に表示され、利用者が、目サイズ選択ボタン482−1乃至482−3のいずれかを選択すると、目サイズ決定処理部319は、利用者による選択を受け付ける。そして、目サイズ決定処理部319は、利用者により選択されたサイズの目が写されている画像になるように、撮影画像481−1乃至481−6の被写体の目のサイズを一括して変更する。
そして、利用者が、目のサイズの選択を行った後に決定ボタン483を選択すると、その時点で撮影画像481−1乃至481−6に反映されていた大きさで、被写体の目のサイズの選択が決定される。
図15のフローチャートに戻り、ステップS62において、利用者が、目サイズ選択画面の目サイズ選択ボタン482−1乃至482−3のいずれかに対する操作(タッチ)を行って目のサイズを選択すると、目サイズ決定処理部319は、タッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて、利用者による選択を受け付ける。
ステップS63において、目サイズ決定処理部319は、利用者により選択されたサイズの目が写っている画像になるように、全ての撮影画像481−1乃至481−6に写る利用者の目のサイズを一括して変更する。
ステップS64において、目サイズ決定処理部319は、目のサイズを変更した撮影画像481−1乃至481−6をタッチパネルモニタ93に表示し、目のサイズの変更結果を利用者に確認させる。
ステップS65において、目サイズ決定処理部319は、決定ボタン483が押されたか否かをタッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて判定し、押されていないと判定した場合、ステップS62に戻り、以上の処理を繰り返す。
一方、決定ボタン483が押されたとステップS65において判定した場合、ステップS66において、目サイズ決定処理部319は、目のサイズを決定し、決定した目のサイズを表す情報を記憶部202などに記憶させて保存する。
ステップS67において、用途情報生成部320は、ステップS39において選択された「お祝いメール」、「ブログデコ」、および「コーデアルバム」のうちのいずれか1つの用途を表す用途情報を生成する。
ステップS68において、合成画像処理部316は、携帯送信後利用画像および合成用画像が合成された撮影画像を、用途情報生成部320によって生成された用途情報を含む付加情報とともに記憶部202に記憶させる。付加情報には、上述した用途情報の他、携帯送信後利用画像用の合成用画像に含まれるテキスト(文章)や画像等のデータが含まれる。
ステップS68の処理が終了すると、撮影処理は終了され、処理は、図12のステップS2に戻る。
以上の処理によれば、利用者に、通常の撮影を行わせるのに加えて、携帯端末に送信されてから利用される携帯送信後利用画像の用途を選択させ、その用途に応じた合成用画像を選択して撮影を行わせることができるようになる。これにより、利用者に、撮影時に、得られる画像が携帯端末に送信されることを意識させることができるので、最終的に携帯端末に送信されてきた画像を、利用者の満足のいくものとすることができ、利用者にとってより満足度の高い画像を提供することが可能となる。
また、携帯送信後利用画像の撮影によれば、合成用画像を合成しないそのままの撮影画像と、合成用画像を合成した携帯送信後利用画像とが得られ、1回の撮影で2枚の画像を得ることができるようになる。これにより、利用者に、複数回の撮影作業を行わせることなく、すなわち、煩わしさを与えることなくスムーズに、異なる画像を提供することが可能となる。
以上においては、図17のガイダンス画面において、用途として「お祝いメール」が選択された場合の画面表示について説明したが、図23,24を参照して、図17のガイダンス画面において、用途として「ブログデコ」が選択されたか、または、図18の合成用画像選択画面において、タブ432が選択された場合の画面表示について説明する。
図23は、用途として「ブログデコ」が選択されたときにタッチパネルモニタ93に表示される、使えるプリ画用の合成用画像選択画面の例を示している。図23の合成用画像選択画面においては、「ブログデコ」の合成用画像として、「ありがとう系」、「ラブラブ系」、「おめでとう系」、「よろしく系」、「あいさつ系」、「ごめんね系」、「おやすみ系」、および「じゆう系」の8種類(8枚)の合成用画像が、モデルを被写体とした撮影画像に合成されて表示されている。「ブログデコ」の合成用画像は、撮影画像の一部分(具体的には、被写体の顔部分)に隣接するように(図23の例では左側に)合成される吹き出し画像を含む画像である。吹き出し画像は、撮影画像における被写体が言葉を発しているように見せるための吹き出しと、その吹き出しに表示される所定の定型文を含む画像である。なお、撮影画像の背景色は、タブ432の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域434に表示され、決定ボタン435が選択されることで、その合成用画像が確定される。
図24は、用途として「ブログデコ」が選択されたときの、タッチパネルモニタ93におけるライブビュー表示画面の例を示している。図24のライブビュー表示画面は、カメラ91の取り込み画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域491、合成用画像とカメラ91の取り込み画像を合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域492、およびカウントダウンインジケータ493から構成されている。ライブビュー表示領域491に表示される取り込み画像において、合成画像(携帯送信後利用画像)に含まれない部分、すなわち、取り込み画像の下半分は、半透明のグレーがかった表示(グレースケール表示)となっている。図24のライブビュー表示画面においても、カウントダウンインジケータ493で示される数字が0になったときに、ライブビュー表示領域491に表示されている取り込み画像が撮影画像として得られる。
なお、撮影後の撮影結果としては、ライブビュー表示領域492に表示される画像に対応する、「使えるプリ画」として得られた携帯送信後利用画像と、ライブビュー表示領域491に表示される画像に対応する、合成用画像が合成されていない撮影画像とが、それぞれ別個に表示されるようにしてもよいし、携帯送信後利用画像のみが表示されるようにしてもよい。
このように、「ブログデコ」の使えるプリ画の撮影においても、1回の撮影で、撮影画像と携帯送信後利用画像(使えるプリ画)の、見た目も目的も異なる2枚の画像を得ることができる。これにより、利用者に、複数回の撮影作業を行わせることなく、すなわち、煩わしさを与えることなくスムーズに、異なる画像を提供することが可能となる。
次に、図25乃至29を参照して、図17のガイダンス画面において、用途として「コーデアルバム」が選択されたか、または、図18の合成用画像選択画面において、タブ433が選択された場合の画面表示について説明する。
図25は、用途として「コーデアルバム」が選択されたときにタッチパネルモニタ93に表示される、使えるプリ画用の合成用画像選択画面の例を示している。図25の合成用画像選択画面においては、「コーデアルバム」の合成用画像として、6枚の合成用画像が、モデルを被写体とした撮影画像に合成されて表示されている。その6枚の合成用画像のうち、下段の3枚は、1人用の合成用画像(1人用合成用画像)であり、上段の3枚は、2人用の合成用画像(2人用合成用画像)である。1人用合成用画像は、利用者(被写体)が2人であっても、撮影画像からそれぞれの被写体がトリミングされたトリミング画像に合成される合成用画像であり、2人用合成用画像は、2人の被写体の撮影画像に合成される合成用画像である。「コーデアルバム」の合成用画像(1人用合成用画像および2人用合成用画像)は、撮影画像(トリミング画像)における被写体の前景として合成される前景画像、被写体の背景として合成される背景画像、および、利用者(被写体)の身につけているアイテムを紹介するための画像であるアイテムスタンプを含む画像である。なお、背景画像の色は、タブ433の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。利用者によって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域434に表示され、決定ボタン435が選択されることで、その合成用画像が確定される。なお、1人用合成用画像が選択され確定された場合、もう1枚の1人用合成用画像が選択可能となる。すなわち、1人用合成用画像は、2枚(2人分)選択されるようになる。
図26は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として1人用合成用画像が選択されたときの、タッチパネルモニタ93におけるライブビュー表示画面の例を示している。この場合、2人の被写体が写っている、図26の左側に示されるカメラ91の取り込み画像511に対して、被写体部分それぞれがトリミングされる。図26の右側に示されるライブビュー表示画面は、1人用合成用画像とカメラ91の取り込み画像511からトリミングされた被写体それぞれの画像を合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域512,513、およびカウントダウンインジケータ514から構成されている。ライブビュー表示領域512には、図25の合成用画像選択画面において選択された1人目の1人用合成用画像と、取り込み画像511からトリミングされた左側の被写体の画像とが合成された合成画像が表示され、ライブビュー表示領域513には、図25の合成用画像選択画面において選択された2人目の1人用合成用画像と、取り込み画像511からトリミングされた右側の被写体の画像とが合成された合成画像が表示されている。また、ライブビュー表示領域512とライブビュー表示領域513との間には、いずれかの合成画像に合成されている合成用画像と、モデルを被写体とした撮影画像とが合成されたモデルサンプル画像が表示されている。図26のライブビュー表示画面においては、カウントダウンインジケータ514で示される数字が0になり「shot!!」となったときに、ライブビュー表示領域512,513に表示されている合成画像がそれぞれ携帯送信後利用画像として得られる。
図27は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として1人用合成用画像が選択された場合の、タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果の例を示している。タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果としては、「使えるプリ画」として得られた携帯送信後利用画像521,522がそれぞれ表示される。
このように、「コーデアルバム」の使えるプリ画の撮影において、合成用画像として1人用合成用画像が選択された場合には、1回の撮影で、複数人(2人)の利用者それぞれについての携帯送信後利用画像(使えるプリ画)として、異なる2枚の画像を得ることができる。これにより、利用者に、複数回の撮影作業を行わせることなく、すなわち、煩わしさを与えることなくスムーズに、異なる画像を提供することが可能となる。
図28は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として2人用合成用画像が選択されたときの、タッチパネルモニタ93におけるライブビュー表示画面の例を示している。図28に示されるライブビュー表示画面は、2人用合成用画像とカメラ91の取り込み画像とを合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域531およびカウントダウンインジケータ532から構成されている。ライブビュー表示領域531には、図25の合成用画像選択画面において選択された2人用合成用画像と、取り込み画像511(図26)とが合成された合成画像が表示されている。また、ライブビュー表示領域531の左側には、ライブビュー表示領域531の合成画像に合成されている合成用画像と、モデルを被写体とした撮影画像とが合成されたモデルサンプル画像が表示されている。図28のライブビュー表示画面においては、カウントダウンインジケータ532で示される数字が0になり「shot!!」となったときに、ライブビュー表示領域531に表示されている合成画像が携帯送信後利用画像として得られる。
図29は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として2人用合成用画像が選択された場合の、タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果の例を示している。タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果としては、「使えるプリ画」として得られた携帯送信後利用画像541が表示される。
このように、「コーデアルバム」の使えるプリ画の撮影において、合成用画像として2人用合成用画像が選択された場合には、1回の撮影で、1枚の携帯送信後利用画像のみが得られる。
なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画は、携帯端末に送信されるとともに、シール紙に印刷される。
[編集処理の例]
次に、図30のフローチャートを参照して、図12のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、編集空間A2−1または編集空間A2−2のうち、図13乃至15のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームの撮影工程をプレイした利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が編集空間A2−1に移動したか編集空間A2−2に移動したかを特に明言せずに、編集空間A2に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、ステップS81において、編集準備処理部352は、撮影部208によって得られた撮影画像を、用途情報とともに記憶部202から取得する。
ステップS82において、編集準備処理部352は、記憶部202から取得した撮影画像を、タブレット内蔵モニタ131に表示させることで、それら複数枚(例えば6枚)の撮影画像を編集対象画像(キープ画像)として選択させる。なお、ボーナス撮影が行われた場合には、編集準備処理部352は、利用者に、複数枚(例えば6枚)の撮影画像とボーナス撮影による撮影画像の中から、複数枚(例えば6枚)の編集対象画像(キープ画像)を選択させる。
ステップS83において、編集準備処理部352は、タブレット内蔵モニタ131に、シール紙のレイアウト(配置)を決定する写真シールの分割パターンを選択させる分割パターン選択画面を表示させ、利用者に分割パターンを選択させる。利用者が分割パターンを選択すると、編集準備処理部352は、次に、タブレット内蔵モニタ131に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン132を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、タブレット内蔵モニタ131に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
そして、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS84において、編集画面表示制御部354は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
ステップS85において、入力受付制御部353は、編集部209のタブレット内蔵モニタ131やタッチペン132を制御し、利用者による編集画面に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
ステップS86において、入力受付制御部353は、タブレット内蔵モニタ131より供給される入力信号(すなわち、タッチペン132の位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。利用者等によりタッチペン132が操作され、タブレット内蔵モニタ131に対して位置情報が入力されたと判定した場合、入力受付制御部353は、処理をステップS87に進め、落書き編集処理部355は、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
このような入力に対応する処理が終了すると、落書き編集処理部355は、処理をステップS88に進める。なお、ステップS86において指示が入力されていないと判定した場合、落書き編集処理部355は、ステップS87の処理を省略し、ステップS88に処理を進める。
ステップS88において、進行制御部351は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、進行制御部351は、処理をステップS86に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、進行制御部351は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS86乃至ステップS88の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS88において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、進行制御部351は、処理をステップS89に進める。
ステップS89において、進行制御部351は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM207や記憶部202に保存するかしないかは任意である。
ステップS90において、進行制御部351は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS90の処理を終了すると、進行制御部351は、編集処理を終了し、処理を図12のステップS4に戻し、ステップS5以降の処理が実行される。
[編集画面の表示例]
ここて、図31乃至図33を参照して、編集処理における編集画面(GUI)の表示例について説明する。
図31乃至図33は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の例を示す図である。この例では、便宜上、編集画面の左側の部分のみを説明することとする。
図31乃至図33の編集画面601には、編集対象画像選択部611、編集画像表示部612、残時間表示部613、制御指示受付部614、編集ツール選択部615、および編集用パレット616が設けられている。
編集対象画像選択部611は、編集画面601において利用者に落書き編集される画像となり得る編集対象画像の中から、利用者が落書きを行う編集画像を選択するGUIである。
この編集対象画像は、撮影空間32における撮影作業により生成され、利用者により選択されたキープ画像である。編集対象画像選択部611には、このキープ画像のサムネイル画像の一覧がGUIとして表示される。利用者が、この編集対象画像選択部611に表示された編集対称画像の中から所望のものをタッチペン132で選択すると、その選択された画像が編集画像とされ、編集画面601上に編集画像として大きく表示される。
編集画像表示部612は、利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、編集対象画像選択部611に対してタッチペン132が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。
なお、編集対象画像選択部611において、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)に対応する編集対象画像が選択された場合、編集画像表示部612に選択された編集対象画像が表示されるとともに、編集画面601の所定の領域に、切替ボタンが表示される。この切替ボタンが操作されると、編集画像表示部612の表示が、編集対象画像選択部611において選択された編集対象画像と、その編集対象画像に対応する使えるプリ画とで切り替わるようになる。
残時間表示部613は、編集作業に予め割り当てられた制限時間の残り時間(残時間)を表示する。この表示により利用者は、落書き編集のペース配分を行うことができる。
制御指示受付部614は、編集画像表示部612に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのGUIである。この制御指示受付部614は、例えば、今まで行った落書きを消す消しゴム機能のGUIや、編集作業の最初からのやり直しを指定するGUIや、編集作業の終了を指示するGUI等が表示される。
編集ツール選択部615は、編集画像表示部612に表示されている編集画像の編集に使用する編集ツールを選択するGUIが表示される。この例の場合、このGUIとして、例えば、「スペシャル」ボタン、「デコリ」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「変身」ボタン、「文字」ボタン、および「コロコロ」ボタンが設けられている。これらのGUIボタンは編集ツールの大カテゴリ(編集ツールをグループ化したもの)を選択するものである。各大カテゴリには、それぞれ、1つまたは複数の編集ツールが属する。
利用者がタッチペン132を操作して、これらのボタンを押下すると、押下されたボタンに、そのボタンに対応する編集ツールが選択されたことを示す選択アンカが表示される。
このように選択された大カテゴリに属する編集ツールが、編集用パレット616に表示される。編集用パレット616には、利用者がタッチペン132を操作して選択したカテゴリに属する編集ツールを操作するためのGUIが表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部612に表示される編集画像に対する落書きに使用される。
カテゴリに複数の編集ツールが属する場合、各編集ツールは、編集用パレット616にタブで表示される。
まず、図31においては、編集対象画像選択部611において、使えるプリ画に対応する編集対象画像が選択され、編集画像表示部612に、選択された編集対象画像が表示され、図示せぬ切替ボタンが操作されると、編集画像表示部612には、編集対象画像選択部611において選択された編集対象画像に対応する使えるプリ画が表示される。このとき、編集画像表示部612に表示されている使えるプリ画に対する落書きは行うことができないようになっている。
この状態で、図示せぬ切替ボタンが操作されるか、または、編集画像表示部612に表示されている使えるプリ画における撮影画像の領域がタッチペン132によりタッチされる等すると、図32に示されるように、編集画像表示部612には、使えるプリ画に合成されている撮影画像が表示されるようになる。これにより、編集画像表示部612に表示されている撮影画像に対する落書きが行うことができるようになる。図32においては、編集画像表示部612に表示されている撮影画像の上部に、「ペン」の編集ツール(ペンツール)による落書き612aが入力されている。
そして、この状態で、図示せぬ切替ボタンがさらに操作されると、図33に示されるように、編集画像表示部612には、使えるプリ画が表示されるようになる。このとき、使えるプリ画に合成されている撮影画像の上部には、その撮影画像に対して入力された落書き612aが反映されるようになる。
なお、上述した説明において、編集画像表示部612に表示されている使えるプリ画に対する落書きは行うことができないものとしたが、使えるプリ画専用の編集ツールを用意し、その編集ツールを用いて使えるプリ画を編集するようにしてもよい。具体的には、例えば、図31または図33に示されるように、編集画像表示部612に表示されている使えるプリ画の合成用画像部分(すなわち、撮影画像以外の部分)の領域がタッチペン132によりタッチされると、使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレット616が、用途情報に応じて表示されるようにしてもよい。
[編集用パレットの例]
ここで、図34乃至図40を参照して、使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレットの例について説明する。
図34および図35は、用途が「お祝いメール」の使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレットの例を示している。
図34および図35の編集用パレットには、2つのタブとして、「名前&日付メッセージ」タブおよび「追加メッセージ」タブが設けられており、図34には、「名前&日付メッセージ」タブが選択された状態の編集用パレットが、図35には、「追加メッセージ」タブが選択された状態の編集用パレットがそれぞれ表示されている。
図34に示される、「名前&日付メッセージ」タブが選択された状態の編集用パレットには、名前入力領域621、日付入力領域622、および差し替えメッセージ623−1乃至623−6が表示されている。
名前入力領域621は、友達等へのグリーティングカードでもある「お祝いメール」の使えるプリ画のメッセージ部分に挿入可能な、送り先の友達の名前を入力する領域である。
日付入力領域622は、「お祝いメール」の使えるプリ画のメッセージ部分に挿入可能な、日付を入力する領域である。
差し替えメッセージ623−1乃至623−6は、「お祝いメール」の使えるプリ画のメッセージ画像を、デフォルトのものから変更するための画像である。図34の例では、差し替えメッセージ623−1乃至623−6の6種類のメッセージ画像が表示されるようになされているが、差し替えメッセージ623−1以外のメッセージ画像の図示は省略するものとする。
なお、図18を参照して説明した合成用画像選択画面において選択された「お祝いメール」の合成用画像に応じて、差し替えメッセージ623−1乃至623−6のメッセージ画像が変更されるようにしてもよい。例えば、合成用画像選択画面において、「バースデーセット」の「お祝いメール」の合成用画像が選択された場合には、「バースデーセット」に対応したメッセージ画像を含む差し替えメッセージが表示され、「お祝いセット」の「お祝いメール」の合成用画像が選択された場合には、「お祝いセット」に対応したメッセージ画像を含む差し替えメッセージが表示される。
図35に示される、「追加ミニメッセージ」タブが選択された状態の編集用パレットには、ミニメッセージ631−1乃至631−8が表示されている。
ミニメッセージ631−1乃至631−8は、「お祝いメール」の使えるプリ画のメッセージに、所定のメッセージを追加するために選択されるメッセージである。図34の例では、ミニメッセージ631−1乃至631−8の8種類のメッセージが表示されるようになされているが、ミニメッセージ631−1以外のメッセージの図示は省略するものとする。
なお、「名前&日付メッセージ」タブおよび「追加ミニメッセージ」タブの表示の切り替えは、利用者によっていずれかが選択されることで行われるようにしてもよいが、編集画像表示部612に表示されている使えるプリ画の合成用画像の所定の領域が選択されることで行われるようにしてもよい。
図36乃至図39は、用途が「ブログデコ」の使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレットの例を示している。
図36乃至図39の編集用パレットには、4つのタブとして、「吹き出し」タブ、「細ペン」タブ、「ミニスタ」タブ、および「ふち変え」タブが設けられており、図36には、「吹き出し」タブが選択された状態の編集用パレットが、図37には、「細ペン」タブが選択された状態の編集用パレットが、図38には、「ミニスタ」タブが選択された状態の編集用パレットが、図39には、「ふち変え」タブが選択された状態の編集用パレットがそれぞれ表示されている。
図36に示される、「吹き出し」タブが選択された状態の編集用パレットには、差し替え吹き出し641−1乃至641−8が表示されている。
差し替え吹き出し641−1乃至641−8は、「ブログデコ」の使えるプリ画の吹き出し画像を、デフォルトのものから変更するための画像である。図36の例では、差し替え吹き出し641−1乃至641−8の8種類の吹き出し画像が表示されるようになされているが、差し替え吹き出し641−1以外の吹き出し画像の図示は省略するものとする。また、差し替え吹き出し641−1乃至641−8には、差し替え吹き出し641−1として図示されているように、「おはよう」等の文言(定型文)が予め記されているものに加え、利用者が自由に文言を入力できるように、何も記されていない吹き出し画像が表示されるようにしてもよい。
図37に示される、「細ペン」タブが選択された状態の編集用パレットには、線種アイコン651が表示されている。
線種アイコン651は、「ブログデコ」の使えるプリ画に対して落書き入力するための、いわゆるペンツールの線種を選択するためのアイコンである。「ブログデコ」の使えるプリ画のサイズは通常の編集対象画像より小さいので、線種アイコン651が選択されることで落書き入力される「ペン」の太さは、通常の編集対象画像に対する落書き入力に用いられる「ペン」の太さより細いものなっている。
図38に示される、「ミニスタ」タブが選択された状態の編集用パレットには、スタンプアイコン661乃至663が表示されている。
スタンプアイコン661乃至663は、「ブログデコ」の使えるプリ画に対して落書き入力するための、いわゆる「スタンプ」ツールの図柄を選択するためのアイコンである。「ブログデコ」の使えるプリ画のサイズは通常の編集対象画像より小さいので、スタンプアイコン661乃至663が選択されることで落書き入力される「ミニスタンプ」の大きさは、通常の編集対象画像に対する落書き入力に用いられる「スタンプ」の大きさより小さいものなっている。
図39に示される、「ふち変え」タブが選択された状態の編集用パレットには、ふち画像671−1乃至671−6が表示されている。
ふち画像671−1乃至671−6は、「ブログデコ」の使えるプリ画の縁の部分を、デフォルトのものから変更するための画像である。図39の例では、ふち画像671−1乃至671−6の6種類のふち画像が表示されるようになされているが、ふち画像671−1乃至671−3以外のふち画像の図示は省略するものとする。
図40は、用途が「コーデアルバム」である使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレットの例を示している。
図40の編集用パレットには、「アイテムスタンプ」タブが設けられており、アイテムスタンプアイコン681−1乃至681−16が表示されている。
アイテムスタンプアイコン681は、「コーデアルバム」の使えるプリ画において、利用者(被写体)の身につけている装い(服装、ネイル、化粧品、アクセサリ等の装飾品)の種類やブランド名を紹介するためのアイテムスタンプ(アイコン)である。図40の例では、アイテムスタンプアイコン681−1乃至681−16の16種類のアイコンが表示されるようになされているが、アイテムスタンプアイコン681−1以外のアイコンの図示は省略するものとする。
以上のような編集用パレットによれば、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)に対して、その用途に応じた編集を行うことができるようになる。
なお、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)の合成用画像部分に対する編集が行われる際、図31および図33に示される編集画像表示部612において、編集可能な部分がわかるように、撮影画像部分に斜線を施したり、撮影画像部分の表示をグレースケール表示とするようにしてもよい。
なお、編集処理部303による編集処理によって得られた編集済み画像は、通常の撮影によって得られた撮影画像であるか、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)であるかに関わらず、利用者によって選択された編集済み画像が、印刷処理部304による印刷処理によってシール紙に印刷され、事後接客処理部305による事後接客処理としての携帯送信ゲーム処理によって携帯端末に送信される携帯送信用画像に決定される。
また、印刷処理部304には、通常の撮影によって得られた撮影画像のみをシール紙に印刷させ、事後接客処理部305には、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)のみを携帯送信用画像に決定させるようにしてもよい。
これにより、利用者に、撮影時に、得られる画像が携帯端末に送信されることをより強く意識させることができ、利用者にとってより一層満足度の高い画像を提供することが可能となる。
<写真シール作成装置を含む情報管理システムの構成とその動作>
[情報管理システムの構成例]
図41は、上述で説明してきた写真シール作成装置1を含む情報管理システムの構成例を示している。
図41の情報管理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末702、および管理サーバ703から構成される。携帯端末702は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末であり、管理サーバ703は、例えば写真シール作成装置1のメーカが管理するサーバである。
写真シール作成装置1には、非接触型ICとの間で近接通信を行う非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、携帯端末702には非接触型ICが内蔵されている。図41の情報管理システムにおいて、写真シール作成装置1と携帯端末702の間の情報の送受信は、携帯端末702が写真シール作成装置1のリーダライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。写真シール作成装置1と管理サーバ703の間、携帯端末702と管理サーバ703の間の情報の送受信は、インターネットなどの通信ネットワークを介して行われる。
管理サーバ703においては、携帯端末702の利用者による写真シール作成装置1の利用によって得られた画像(携帯送信用画像)が、その画像を管理するための画像管理情報に基づいて管理されている。
[管理サーバの構成例]
図42は、管理サーバ703の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)711、ROM712、RAM713は、バス714により相互に接続される。
バス714には、さらに、入出力インタフェース715が接続される。入出力インタフェース715には、キーボード、マウスなどよりなる入力部716、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部717が接続される。また、入出力インタフェース715には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部718、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール作成装置1や携帯端末702と通信を行う通信部719、リムーバブルメディア721を駆動するドライブ720が接続される。
記憶部718には、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像、その携帯送信用画像を管理するための画像管理情報、管理サーバ703が管理する各種のサイトの情報などが記憶される。
図43は、管理サーバ703の機能構成例を示すブロック図である。図43に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図42のCPU711により所定のプログラムが実行されることによって実現される。管理サーバ703においては、携帯送信用画像管理部731、情報管理部732、およびサービス提供部733が実現される。
携帯送信用画像管理部731は、写真シール作成装置1から送信されてきたサーバ送信用画像を取得し、サーバ送信用画像のうち、携帯送信用画像として選択された画像を携帯送信用画像IDに基づいて特定する。携帯送信用画像管理部731は、携帯送信用画像に、保存先となるURL(Uniform Resource Locator)を割り当て、記憶部718に携帯送信用画像を記憶させる。携帯送信用画像管理部731は、通信部719を制御し、保存先URLを含む電子メールを携帯端末702に送信する。保存先URLは、携帯端末702が、記憶部718に記憶された携帯送信用画像にアクセスし、利用者に提示するためのアクセス情報となる。また、携帯送信用画像管理部731は、画像管理情報に基づいて、携帯送信用画像を管理する。
情報管理部732は、携帯送信用画像管理部731が携帯送信用画像を管理するための画像管理情報を記憶部718に記憶させ、携帯端末IDと紐付けて管理する。サービス提供部733は、各種のサイトを管理し、サイトにアクセスしてきた携帯端末702に対して各種のサービスを提供する。写真シール作成装置1との通信、および携帯端末702との通信は、それぞれ、携帯送信用画像管理部731、情報管理部732、サービス提供部733により通信部719が制御されることによって行われる。
[携帯端末の構成例]
図44は、携帯端末702の構成例を示すブロック図である。
携帯端末702は、制御部741、アンテナ742、通信部743、記憶部744、表示部745、非接触型IC746、および操作部747から構成される。
制御部741は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末702の全体の動作を制御する。例えば、制御部741は、通信部743を制御して管理サーバ703と通信を行い、非接触型IC746を制御して写真シール作成装置1と通信を行う。
通信部743は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ742から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部741に出力する。また、通信部743は、制御部741から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ742から送信する。
記憶部744はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID、メールアドレス、管理サーバ703からダウンロードされた携帯送信用画像などの各種の情報を記憶する。
表示部745はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部745には、管理サーバ703から送信され、通信部743において受信された携帯送信用画像が表示される。
非接触型IC746は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。
操作部747は、各種のボタンや表示部745に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部741に出力する。
<情報管理システムの動作>
次に、図45のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1において得られた携帯送信用画像を、管理サーバ703に提供し、携帯端末702に送信するまでの一連の処理について説明する。
なお、図45のフローチャートにおけるステップS111乃至S116,S124の処理は、図12のフローチャートにおけるステップS1乃至S8の処理と同様であるので、その説明は省略する。言い換えると、図45のフローチャートにおけるステップS117乃至S123の処理は、図12のフローチャートにおけるステップS7の事後接客処理に対応する。
タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理として行われる携帯送信ゲーム処理の開始ボタンが選択されると、ステップS117において、事後接客処理部305は、携帯送信ゲーム処理を開始する。なお、以下で説明する携帯送信ゲーム処理においては、最大1枚の画像を携帯端末に送信することができるものとするが、携帯端末に送信される画像の枚数は1枚に限られない。
ステップS118において、事後接客処理部305は、記憶部202から編集済み画像を読み出し、その編集済み画像をサーバ送信用画像として、それぞれのサーバ送信用画像にIDを設定する。事後接客処理部305は、サーバ送信用画像IDとサーバ送信用画像を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ703においては、ステップS131において、携帯送信用画像管理部731が、写真シール作成装置1から送信されてきたサーバ送信用画像とサーバ送信用画像IDを受信し、それぞれを対応付けて記憶部718に記憶させる。
なお、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信されるサーバ送信用画像には、撮影画像に対して落書き編集を行った編集済み画像の他、上述で説明した「使えるプリ画」が含まれる。使えるプリ画のサイズは、用途によっては、通常の編集済み画像のサイズと異なるが、使えるプリ画が管理サーバ703に送信される際には、使えるプリ画のサイズを、編集済み画像のサイズと同じサイズにして送信するようにしてもよい。
さて、ステップS119において、写真シール作成装置1の事後接客処理部305は、タブレット内蔵モニタ161に、図46乃至図48に示されるような、携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。
[携帯送信用画像選択画面の例1]
図46は、携帯送信後利用画像の用途として「お祝いメール」が選択された場合の携帯送信用画像選択画面の表示例を示している。図46の携帯送信用画像選択画面の表示例においては、携帯送信用画像として、編集済み画像748−1乃至748−6、ケータイおまけ画像748−7,748−8、「お祝いメール」の使えるプリ画に合成されている撮影画像748−9、および「お祝いメール」の使えるプリ画748−10が表示されている。ケータイおまけ画像は、携帯端末に送信するために編集対象画像から作成された画像である。
なお、上述したように、携帯送信用画像選択画面に表示される画像は、予め管理サーバ703に送信され記憶されている。すなわち、図46の例では、最大10枚の画像が、管理サーバ703に送信されており、携帯送信用画像選択画面において選択された画像の画像IDが、後述する処理において管理サーバ703に送信されることで、その画像が利用者の携帯端末に送信されるようになる。
ここで、図46の携帯送信用画像選択画面においては、携帯送信用画像として、編集済み画像748−1乃至748−6、ケータイおまけ画像748−7,748−8、および「お祝いメール」の使えるプリ画に合成されている撮影画像748−9の9枚のうちの1枚が選択され、その画像の画像ID(携帯送信用画像ID)が、管理サーバ703に送信される。さらに、携帯送信用画像として、どの画像が選択されたかに関わらず、「お祝いメール」の使えるプリ画の画像IDが、管理サーバ703に送信されるとともに、その画像IDに対応する「お祝いメール」の使えるプリ画が、管理サーバ703から電子メールに添付されて携帯端末に送信される。結果として、携帯端末の利用者は、その利用者が携帯送信用画像を友達等に公開するためのサイトの会員であるかないかに関わらず、自身が選択した携帯送信用画像とともに、「お祝いメール」の使えるプリ画を取得することができる。
なお、利用者が上述のサイトの会員であれば、その利用者は、そのサイトにおいて、管理サーバ703に送信された全ての画像を取得することができる。
[携帯送信用画像選択画面の例2]
図47は、携帯送信後利用画像の用途として「ブログデコ」が選択された場合の携帯送信用画像選択画面の表示例を示している。図47の携帯送信用画像選択画面の表示例においては、携帯送信用画像として、編集済み画像749−1乃至749−6、ケータイおまけ画像749−7,749−8、および「ブログデコ」の使えるプリ画749−9が表示されている。
携帯送信用画像選択画面に表示される画像は、予め管理サーバ703に送信され記憶されているので、図47の例では、最大9枚の画像が、管理サーバ703に送信されており、携帯送信用画像選択画面において選択された画像の画像IDが、後述する処理において管理サーバ703に送信されることで、その画像が利用者の携帯端末に送信されるようになる。
ここで、図47の携帯送信用画像選択画面においては、携帯送信用画像として、編集済み画像749−1乃至749−6、およびケータイおまけ画像749−7,749−8の8枚のうちの1枚が選択され、その画像の画像IDが、管理サーバ703に送信される。さらに、携帯送信用画像として、どの画像が選択されたかに関わらず、「ブログデコ」の使えるプリ画の画像IDが、管理サーバ703に送信されるとともに、その画像IDに対応する「ブログデコ」の使えるプリ画が、管理サーバ703から電子メールに添付されて携帯端末に送信される。結果として、携帯端末の利用者は、その利用者が携帯送信用画像を友達等に公開するためのサイトの会員であるかないかに関わらず、自身が選択した携帯送信用画像とともに、「ブログデコ」の使えるプリ画を取得することができる。
なお、「ブログデコ」の使えるプリ画は、一旦携帯端末に取得されれば、サイトから新たに取得する必要性がないので、管理サーバ703に送信されてから一定期間(例えば、管理サーバ703に送信されてから1週間等)を経過すると削除される。したがって、利用者が上述のサイトの会員であれば、管理サーバ703に送信されてから一定期間は、管理サーバ703には「ブログデコ」の使えるプリ画が記憶されているので、利用者は、そのサイトにおいて、管理サーバ703に送信された全ての画像を取得することができる。また、管理サーバ703に送信され記憶されてから一定期間を経過した後は、管理サーバ703から「ブログデコ」の使えるプリ画が削除されているので、利用者は、そのサイトにおいて、管理サーバ703に送信された画像のうちの、「ブログデコ」の使えるプリ画以外の画像を取得することができる。
[携帯送信用画像選択画面の例3]
図48は、携帯送信後利用画像の用途として「コーデアルバム」が選択された場合の携帯送信用画像選択画面の表示例を示している。図48の携帯送信用画像選択画面の表示例においては、携帯送信用画像として、編集済み画像750−1乃至750−6、「コーデアルバム」の使えるプリ画(1人用画像)750−7,750−8、およびケータイおまけ画像750−9,750−10が表示されている。
携帯送信用画像選択画面に表示される画像は、予め管理サーバ703に送信され記憶されているので、図48の例では、最大10枚の画像が、管理サーバ703に送信されており、携帯送信用画像選択画面において選択された画像の画像IDが、後述する処理において管理サーバ703に送信されることで、その画像が利用者の携帯端末に送信されるようになる。
ここで、図48の携帯送信用画像選択画面においては、携帯送信用画像として、編集済み画像750−1乃至750−6、「コーデアルバム」の使えるプリ画(1人用画像)750−7,750−8、およびケータイおまけ画像750−9,750−10の10枚のうちの1枚が選択され、その画像の画像IDが、管理サーバ703に送信される。なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画が選択されても、「コーデアルバム」の使えるプリ画の画像IDは、管理サーバ703に送信されるものの、その画像IDに対応する「コーデアルバム」の使えるプリ画は、管理サーバ703から電子メールに添付されて携帯端末に送信されることはない。
なお、利用者が上述のサイトの会員であれば、その利用者は、そのサイトにおいて、管理サーバ703に送信された全ての画像を取得することができる。
また、「コーデアルバム」の使えるプリ画が2人用画像である場合には、携帯送信用画像選択画面には、9枚の画像が表示され、最大9枚の画像が、管理サーバ703に送信され、そのうちの1枚が携帯送信用画像として選択されるようになる。
図45のフローチャートに戻り、ステップS120において、事後接客処理部305は、携帯送信用画像選択画面において、利用者により選択された携帯送信用画像のID(携帯送信用画像ID)を管理サーバ703に送信する。
管理サーバ703においては、ステップS132において、携帯送信用画像管理部731が、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像IDを受信する。携帯送信用画像管理部731は、受信した携帯送信用画像IDと同一のサーバ送信用画像IDに対応付けられているサーバ送信用画像を携帯送信用画像として記憶部718から読み出す。
さて、ステップS121において、写真シール作成装置1の事後接客処理部305は、タブレット内蔵モニタ161にメールアドレス入力画面を表示させ、利用者による携帯端末702のメールアドレスの入力を受け付ける。なお、携帯端末702のメールアドレスの入力は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163と、携帯端末702の非接触型IC746との近接通信により受け付けられるようにしてもよい。
利用者によってメールアドレス入力画面に携帯端末702のメールアドレスが入力されると、ステップS122において、事後接客処理部305は、入力された携帯端末702のメールアドレスを管理サーバ3に送信する。
管理サーバ703においては、ステップS133において、携帯送信用画像管理部731が、記憶部718から読み出した携帯送信用画像に対して、保存先URLを割り当て、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯端末702のメールアドレスと携帯送信用画像とを対応付けて記憶部718に記憶させる。
このとき、情報管理部232は、画像管理情報を生成または更新する。具体的には、携帯端末702の携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報が存在しない場合、すなわち、利用者が会員登録されていない場合、情報管理部232は、その携帯端末IDに紐付けた画像管理情報を生成する。また、携帯端末702の携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報が存在する場合、すなわち、利用者が会員登録されている場合、情報管理部232は、その携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報を更新する。
ここで、図49を参照して、画像管理情報の例について説明する。
図49には、既に会員登録を行っている利用者(会員)の携帯端末の携帯端末IDに紐付けられて記憶されている画像管理情報である。
図49の画像管理情報は、画像ID、撮影日時、機器ID、付加情報から構成されている。
画像IDは、携帯送信用画像を特定する情報である。撮影日時は、携帯送信用画像が写真シール作成装置1において作成された年月日を表す情報である。機器IDは、携帯送信用画像を作成した写真シール作成装置1を特定する情報である。
付加情報は、携帯送信用画像に関する付加的な情報であり、図49に示されるように、使えるプリ画の用途を表す用途情報の他、使えるプリ画に含まれるテキストデータや画像情報、携帯送信用画像が保存される保存先URL、利用者のメールアドレスや、友達として登録している利用者のメールアドレス等を含む。また、付加情報に含まれる利用者のメールアドレスや、友達として登録している利用者のメールアドレスは、利用者専用のサイトのURLや、友達専用のサイトのURLであってもよい。
図49の画像管理情報によれば、画像IDが「0001」である携帯送信用画像は、2010年12月27日に、機器ID「0A02」で特定される写真シール作成装置で、「お祝いメール」の使えるプリ画として作成されたものであり、画像IDが「0002」である携帯送信用画像は、2011年1月16日に、機器ID「0D13」で特定される写真シール作成装置で、通常の撮影画像として作成されたものであり、画像IDが「0003」である携帯送信用画像は、2011年6月1日に、機器ID「0F09」で特定される写真シール作成装置で、「ブログデコ」の使えるプリ画として作成されたものであることが示されている。
さて、図45のフローチャートに戻り、ステップS123において、写真シール作成装置1の事後接客処理部305は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像の送信確認画面を表示させ、携帯送信用画像の送信の指示を受け付け、その旨の情報を管理サーバ703に送信する。
管理サーバ703においては、ステップS134において、携帯送信用画像管理部731が、携帯端末702のメールアドレスに、ステップS133において割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを送信する。
携帯端末702においては、ステップS151において、携帯端末702の制御部741が、管理サーバ703から送信されてきた、割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを受信する。
ステップS152において、制御部741は、電子メールの内容を確認した利用者により携帯送信用画像へのアクセスが指示された場合、携帯送信用画像にアクセスするためのアクセス情報である、受信した電子メールに含まれるURLに基づいてアクセスを行う。
管理サーバ703においては、ステップS135において、サービス提供部733が、携帯端末702からのアクセスに応じて、携帯送信用画像の保存先を指定する。
ステップS136において、サービス提供部733は、指定された保存先の携帯送信用画像を読み出し、携帯端末702に送信する。
携帯端末702においては、ステップS153において、制御部741が、管理サーバ703から送信されてきた携帯送信用画像を受信し、表示部745に表示させる。
なお、上述した説明においては、携帯送信用画像は、携帯端末に送信されるものとしたが、携帯端末に限らず、パーソナルコンピュータ等の、利用者が所有する端末装置に送信されるようにすることができる。
また、上述した説明において、ステップS119において、携帯送信用画像が選択されるときに、携帯送信用画像として、「お祝いメール」または「ブログデコ」の使えるプリ画(デフォルトで送信)と、通常の撮影画像の2枚が選択された場合、ステップS134において、通常の撮影画像の保存先URLを含む電子メールと、使えるプリ画が添付された電子メールの、2通の電子メールが携帯端末702に送信されるようにしてもよい。
図50は、携帯送信用画像として、「お祝いメール」の使えるプリ画と通常の撮影画像の2枚が選択された場合に携帯端末702に送信される電子メールについて説明する図である。
図50Aには、1通目の電子メールとしての、通常の撮影画像の保存先URLを含む電子メールm1が示されている。図50Aにおいて、電子メールm1の本文中の所定のリンクが選択されると、携帯端末702の表示部745には、その会員専用のサイトのトップページに、携帯送信用画像としての撮影画像と、「お祝いメールをGET」と記された、使えるプリ画をダウンロードするためのリンクが表示される。このリンクは、電子メールm1の本文中に含まれていてもよい。
図50Bには、2通目の電子メールとしての、「お祝いメール」の使えるプリ画が添付された電子メールm2が示されている。電子メールm2の本文中には、「お祝いメール」の使えるプリ画に合成されている撮影画像Picm2と、デコ画像としての合成用画像とが表示されている。なお、電子メールm2のタイトルTm2には、電子メールm2の本文中に示される「お祝いメール」の使えるプリ画が、どのようなセット(「バースデーセット」、「お祝いセット」等)であるかと、その使えるプリ画が作成された写真シール作成装置1の筐体名(機種名)とを利用者に報知するタイトルが入力されているものとする。具体的には、例えば、「バースデーセット」の「お祝いメール」の使えるプリ画が添付された電子メールm2のタイトルTm2には、“お誕生日メールが届いたよ!(筐体名)”等といったタイトルが入力されている。
図51は、携帯送信用画像として、「ブログデコ」の使えるプリ画と通常の撮影画像の2枚が選択された場合に携帯端末702に送信される電子メールについて説明する図である。
図51Aには、1通目の電子メールとしての、通常の撮影画像の保存先URLを含む電子メールm1が示されている。図51Aにおいて、電子メールm1の本文中の所定のリンクが選択されると、携帯端末702の表示部745には、その会員専用のサイトのトップページに、携帯送信用画像としての撮影画像と、「ブログデコをGET」と記された、使えるプリ画をダウンロードするためのリンクが表示される。このリンクは、電子メールm1の本文中に含まれていてもよい。
図51Bには、2通目の電子メールとしての、「ブログデコ」の使えるプリ画が添付された電子メールm2が示されている。電子メールm2の本文中には、デコ画像としての「ブログデコ」の使えるプリ画Picm2と、「ブログデコ」の使えるプリ画の使い方を利用者に説明するテキスト(文章)とが表示されている。なお、電子メールm2のタイトルTm2には、電子メールm2の本文中に示される「ブログデコ」の使えるプリ画が、どのような種類(「おめでとう系」、「ラブラブ系」等)であるかと、その使えるプリ画が作成された写真シール作成装置1の筐体名(機種名)とを利用者に報知するタイトルが入力されているものとする。具体的には、例えば、「ラブラブ系」の「ブログデコ」の使えるプリ画が添付された電子メールm2のタイトルTm2には、“「ラブラブ系」のブログデコが届いたよ!(筐体名)”等といったタイトルが入力される。
また、電子メールm2において、所定のコミュニティサイト(例えば、SNS(Social Network Service)等)にアクセスするためのリンクが選択されると、携帯端末702の表示部745には、そのコミュニティサイトのトップページが表示される。
このようにして、利用者は、より簡単に「お祝いメール」の使えるプリ画を友達に送信したり、「ブログデコ」の使えるプリ画を自身のブログに載せることができるようになる。
<携帯端末における画面表示例>
ここで、以下においては、上述の処理によって携帯送信用画像を受信した携帯端末における画面表示例について説明する。
例えば、既に会員登録を行っている利用者(会員)の携帯端末に、使えるプリ画が携帯送信用画像として送信される場合、携帯端末702の表示部745には、図52Aに示されるように、その会員専用のサイトのトップページに、携帯送信用画像としての使えるプリ画のサムネイル画像751および使えるプリ画をダウンロードするためのリンク752が表示される。
図52Aにおいて、利用者の操作によって、リンク752が選択されると、携帯端末702の表示部745には、図52Bに示されるように、使えるプリ画753、および、その利用者が過去に撮影し管理サーバ703に保存されている携帯送信用画像を閲覧するためのリンク754が表示される。
そして、図52Bにおいて、利用者の操作によって、リンク754が選択されると、携帯端末702の表示部745には、図52Cに示されるように、タブ755−1乃至755−4が表示される。タブ755−1には、「お祝いメール」の使えるプリ画が表示され、タブ755−2には、「ブログデコ」の使えるプリ画が表示され、タブ755−3には、「コーデアルバム」の使えるプリ画が表示される。また、タブ755−4には、使えるプリ画以外の携帯送信用画像が表示される。
このとき、管理サーバ703のサービス提供部733は、携帯端末702の携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報に基づいて、記憶部718に記憶されている携帯送信用画像を用途情報毎に読み出し、図52Cのタブ755−1乃至755−4毎に表示される画像として、携帯端末702に提供する。
以上のようにして、図52Cの例においては、使えるプリ画が、その用途毎に表示されるようになる。したがって、利用者が、過去に撮影した画像を携帯端末から検索する際、撮影時に選択した使えるプリ画の用途を基に検索することができるので、所望の画像を容易に検索することができ、携帯端末の利用者の満足度を向上させることが可能となる。
なお、図52Bにおいて、リンク754が選択された後、図53Aに示されるように、画像表示領域761およびソートボタン762−1乃至762−3が表示されるようにしてもよい。画像表示領域761には、携帯送信用画像が、画像管理情報の撮影日時に基づいて配列されて表示されている。ソートボタン762−1乃至762−3は、画像表示領域761に表示されている携帯送信用画像を用途毎にソートして表示するためのボタンである。具体的には、ソートボタン762−1は、携帯送信用画像をソートすることで「お祝いメール」の使えるプリ画をまとめてタブ表示するためのボタンであり、ソートボタン762−2は、携帯送信用画像をソートすることで「ブログデコ」の使えるプリ画をまとめてタブ表示するためのボタンであり、ソートボタン762−3は、携帯送信用画像をソートすることで「コーデアルバム」の使えるプリ画をまとめてタブ表示するためのボタンである。
すなわち、図53Aにおいて、利用者の操作によって、ソートボタン762−1が選択されると、携帯端末702の表示部745には、図53Bに示されるように、図52Cと同様の表示がされる。なお、図53Bに示される、使えるプリ画がソートされたタブ755−1乃至755−4に加え、その近傍に、使えるプリ画を再ソートするための再ソートボタンを設けるようにしてもよい。
また、図53Aにおいて、利用者の操作によって、ソートボタン762−1乃至762−3のいずれかが選択された後、図53Bに示されるようなタブは表示させずに、選択されたソートボタンの用途の画像群を表示させるとともに、その画像群の近傍に、選択されたソートボタン以外の用途に対応するソートボタンを表示させるようにしてもよい。
なお、会員登録を行っていない利用者(非会員)の携帯端末には、使えるプリ画が携帯送信用画像として送信されない。具体的には、非会員の操作によって、非会員の携帯端末に使えるプリ画を携帯送信用画像として送信しようとした場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、使えるプリ画に対応する撮影画像と、会員登録サイトのURLを携帯端末702に送信する。
これにより、使えるプリ画を受信しようとした非会員の携帯端末702の表示部745には、図54に示されるように、非会員用サイトのページに、使えるプリ画に対応する撮影画像のサムネイル画像771および会員登録ページへのリンク772が表示される。これにより、非会員に対して、会員登録すれば使えるプリ画をダウンロードすることができることをアピールすることができる。
ところで、会員登録を行っている利用者(会員)の携帯端末に送信された使えるプリ画が、「お祝いメール」の使えるプリ画である場合には、その使えるプリ画は、利用者によってその友達の携帯端末に送信される。
ここで、図55を参照して、友達の携帯端末へ送信する「お祝いメール」の使えるプリ画を、利用者に選択させるときの携帯端末の画面表示例について説明する。
まず、図55Aに示されるように、携帯端末702の表示部745には、管理サーバ703に記憶されている「お祝いメール」の使えるプリ画から、友達の携帯端末へ送信する「お祝いメール」の使えるプリ画を選択するためのページへのリンク773、および、管理サーバ703に記憶されている通常の撮影画像から「お祝いメール」の使えるプリ画を作成するためのページへのリンク774が表示されている。
図55Aにおいて、リンク773が選択されると、表示部745には、図55Bに示されるように、「お祝いメール」の使えるプリ画を、写真シール作成装置1において作成された使えるプリ画の中から選択させるためのページへのリンク775、および、携帯端末702において作成された使えるプリ画の中から選択させるためのページへのリンク776が表示される。
図55Bにおいて、リンク775が選択され、かつ、利用者が写真シール作成装置1において「お祝いメール」の使えるプリ画の撮影を行ったことがある場合、表示部745には、図55C上段に示されるように、写真シール作成装置1において作成された「お祝いメール」の使えるプリ画のサムネイル画像777−1乃至777−7、および決定ボタン778が表示される。図55Cにおいては、サムネイル画像777−1乃至777−7それぞれの下側に、サムネイル画像777−1乃至777−7それぞれを選択するためのチェックボックスが設けられている。図55C上段において、決定ボタン778が選択されると、サムネイル画像777−1乃至777−7において、チェックボックスにチェックマークが入れられているサムネイル画像(図55C上段の例では、サムネイル画像777−1)の使えるプリ画が、友達の携帯端末へ送信する使えるプリ画として決定される。そして、表示部745には、図55Dに示されるように、選択された使えるプリ画781、メールによって使えるプリ画を友達の携帯端末へ送信するためのページへのリンク782、および、サイトを介して使えるプリ画を友達の携帯端末へ送信するためのページへのリンク783が表示される。
一方、図55Bにおいて、リンク775が選択され、かつ、利用者が写真シール作成装置1において「お祝いメール」の使えるプリ画の撮影を行ったことがない場合、表示部745には、図55C下段に示されるように、写真シール作成装置1において作成された「お祝いメール」の使えるプリ画が存在しない旨のメッセージと、管理サーバ703に記憶されている通常の撮影画像から「お祝いメール」の使えるプリ画を作成するためのページへのリンク779が表示されるようになる。
次に、「お祝いメール」の使えるプリ画の友達の携帯端末への送信方法について説明する。
(送信方法1)
図55Dの表示例と同様である図56Aにおいて、利用者の操作によって、リンク782が選択されると、表示部745には、図56Bに示されるように、管理サーバ703へのメール(空メール)の送信画面が表示される。利用者の操作によって、管理サーバ703へ空メールが送信されると、携帯端末702には、管理サーバ703から、図56Cに示されるような、使えるプリ画781が添付されたメールが送信されてくる。そして、利用者の操作によって、その友達のメールアドレス宛てに、図56Cに示されるメールが送信されることによって、友達の携帯端末には、図56Dに示される、使えるプリ画781が添付されたメールが送信されるようになる。
(送信方法2)
図56Aの表示例と同様である図57Aにおいて、利用者の操作によって、リンク782が選択されると、表示部745には、図57Bに示されるように、使えるプリ画781がダウンロードされる管理サーバ703上のサイトへアクセスするためのURL791が本文中に記されたメールの送信画面が表示される。利用者の操作によって、その友達のメールアドレス宛てに、図57Bに示されるメールが送信されると、友達の携帯端末は、図57Cに示される、図57Bのメールと同様のメールを受信する。そして、友達の操作によって、図57CのURL791が選択されると、管理サーバ703は、使えるプリ画781を含むサイトのページを友達の携帯端末に提供する。これにより、友達の携帯端末の表示部には、図57Dに示されるように、使えるプリ画781を含む画面が表示されるようになる。
(送信方法3)
図56Aの表示例と同様である図58Aにおいて、利用者の操作によって、リンク782が選択されると、表示部745には、図58Bに示されるように、サイト上で利用者の友達として登録されている他の利用者のサイトに、使えるプリ画781を提供するためのリンク811−1乃至811−4が表示される。利用者の操作によって、リンク811−1乃至811−4のうちのいずれかが選択されると、そのリンクに対応する他の利用者(友達)のサイト上に使えるプリ画781が保存されるとともに、その友達の携帯端末に対して、図57Cに示される、使えるプリ画781が保存されたその友達自身のサイトへアクセスするためのURL821が本文中に記されたメールが送信される。そして、友達の操作によって、図58CのURL812が選択されると、管理サーバ703は、使えるプリ画781を含むサイトのページを友達の携帯端末に提供する。これにより、友達の携帯端末の表示部には、図58Dに示されるように、使えるプリ画781を含む画面が表示されるようになる。
以上のようにして、利用者は、携帯端末702に送信されてきた使えるプリ画を、友達に転送することができる。
このようにして友達に転送(送信)することを用途とする「お祝いメール」の使えるプリ画に含まれる友達に対するメッセージは、写真シール作成装置1において使えるプリ画が作成される際に撮影画像に合成される合成用画像、または、編集作業において選択される差し替えメッセージに応じて決定されるが、携帯端末702に送信された後に変更されるようにしてもよい。
具体的には、利用者の操作によって、自身のサイト上に保存されている使えるプリ画のうちの1つが選択されると、図59に示されるように、選択された使えるプリ画に含まれる撮影画像821とともに、メッセージ画像822−1乃至822−3が表示される。そして、利用者によって、メッセージ画像822−1乃至822−3のうちのいずれかが選択されると、サイト上に保存されている使えるプリ画のメッセージは、選択されたメッセージ画像に変更されるようになる。
これにより、利用者は、写真シール作成装置1から送信されてきた使えるプリ画をより個性的なものに仕上げることができる。
上述したように、携帯端末702に送信されてきた使えるプリ画は、友達の携帯端末に転送されるようにすることができるが、携帯端末同士の使えるプリ画のやりとりを利用者によりわかりやすく表示するようにしてもよい。
図60は、携帯端末同士の使えるプリ画のやりとりを利用者によりわかりやすく表示するようにした、表示部745の表示例である。
図60においては、使えるプリ画831の他に、タブ832−1,832−2、新着メッセージ833が表示されている。
タブ832−1には、他の利用者の携帯端末より転送されてきた使えるプリ画が、他の利用者の名前(ニックネーム)とともに表示される。図60の例では、「ゆうき」の携帯端末から転送されてきた使えるプリ画841−1、「まい」の携帯端末から転送されてきた使えるプリ画841−2、および「なおみ」の携帯端末から転送されてきた使えるプリ画841−3がタブ832−1上に表示されている。なお、図60の例では、使えるプリ画841−1の上側に、その使えるプリ画が他の利用者から直近に送信されてきたことを示す新着表示842が表示されている。
タブ832−2には、他の利用者の携帯端末へ転送した使えるプリ画が、他の利用者の名前(ニックネーム)とともに表示される。
新着メッセージ833は、新着表示842と同様に、使えるプリ画が他の利用者から直近に送信されてきたことを示すメッセージであり、図60の例では、「ゆうきちゃんからプリが届いたよ!」と表示されている。
このような表示により、利用者は、どの使えるプリ画を誰にあげたか、または、誰からもらったかを一目で確認することができるとともに、新たに使えるプリ画をもらったことも一目で確認することができるようになる。
また、図59を参照した説明では、「お祝いメール」の使えるプリ画に含まれるメッセージ画像を変更することについて説明したが、編集作業において入力可能とされる名前や日付、追加メッセージ等の文章を編集するようにしてもよい。
具体的には、図61Aに示されるように、使えるプリ画851に含まれるメッセージの文章を編集するためのリンク852を設けるようにする。利用者の操作によって、リンク852が選択されると、メッセージ編集入力画面(図示せず)が表示され、名前、日付、追加メッセージを変更・追加することができるようになる。図61の例では、メッセージ編集入力画面において、名前に「YUKARI」が入力(追加)されることにより、図61Bに示されるように、使えるプリ画851に含まれるメッセージに名前851aが追加されるようになる。
さらに、サイト上で他の利用者の携帯端末から送信されてきた「お祝いメール」の使えるプリ画に対して、サイト上で返信できるようにしてもよい。
具体的には、図62に示されるように、使えるプリ画861に対する返信メールを作成するためのリンク862を設けるようにする。利用者の操作によって、リンク862が選択されると、メール編集画面(図示せず)が表示され、返信メールを作成することができるようになる。なお、図62に示されるように、利用者が非会員である場合には、メール本文にテキストデータのみが使用可能とされるが、利用者が会員である場合には、メール本文に、テキストデータに加え動画像(動く絵文字)が使用可能とされたり、背景のデザインや書体等が特別なものとされたりする。この動く絵文字は、Flash(登録商標)形式等の所定の形式の動画像であり、もともとの「お祝いメール」の使えるプリ画、すなわち、写真シール作成装置1により作成された「お祝いメール」の使えるプリ画にも使用されるものとする。
なお、サイト上で、「お祝いメール」の使えるプリ画を友達の携帯端末に転送する際や、携帯端末から送信されてきた「お祝いメール」の使えるプリ画に対して返信する場合に、送信先および送信日時を指定して自動的に使えるプリ画や返信メールを送信するようにもできる。
具体的には、携帯端末702の表示部745に、使えるプリ画や返信メールの送信先や送信日時を設定する設定画面を表示するためのリンクを表示するようにする。利用者の操作によって、そのリンクが選択されると、設定画面が表示され、送信先のメールアドレスおよび所望の送信日時を入力することができるようになる。これにより、利用者に指定された送信先および送信日時に、自動的に、使えるプリ画や返信メールを送信することができるようになる。
また、写真シール作成装置1から送信されてくる、図34に示される編集用パレットの名前入力領域621に入力された名前や、日付入力領域622に入力された日付、メッセージ画像やその分類(誕生日、入学祝、母の日等)に基づいて、管理サーバ703は、入力された日付の当日または前日等に、利用者自身の携帯端末や利用者友達の携帯端末に対して、「お祝いメール」の使えるプリ画が添付された電子メールを送信するようにしてもよい。さらに、その電子メールのタイトル(件名)として、「お祝いメール」の使えるプリ画のメッセージ画像やその分類に応じたタイトルを付与するようにしてもよい。
具体的には、例えば、写真シール作成装置1において作成された「お祝いメール」の使えるプリ画について、メッセージ画像の分類が誕生日であり、日付入力領域622に入力された日付が8/20である場合、管理サーバ703は、「お祝いメール」の使えるプリ画の撮影を行った利用者またはその友達の携帯端末に対して、8/20に、タイトルとして「お誕生日おめでとう!」の文言が付与された電子メールを送信する。
以上においては、携帯端末に送信された使えるプリ画が、「お祝いメール」の使えるプリ画である場合の、携帯端末の画面表示について説明したが、以下においては、携帯端末に送信された使えるプリ画が、「ブログデコ」の使えるプリ画である場合の、携帯端末の画面表示について説明する。
図52Aを参照して説明した場合と同様に、利用者の操作によって、携帯端末702の表示部745において、使えるプリ画をダウンロードするためのリンクが選択されると、携帯端末702の表示部745には、図63に示されるように、使えるプリ画871、および、使えるプリ画に含まれる(合成された)撮影画像872が表示される。
これにより、利用者は、メールやブログに添付するデコ画像とともに、そのデコ画像に含まれる(合成された)撮影画像を、自身の携帯端末にダウンロードすることができる。特に、「ブログデコ」の使えるプリ画のサイズは他の使えるプリ画より小さいので、利用者に対して損をさせた印象を与えかねないが、通常のサイズの撮影画像とセットでダウンロードさせるようにすることで、利用者に対して損をさせた印象を与えないようにすることができる。
なお、携帯端末702の表示部745に、使えるプリ画871のみを表示させるようにしてもよい。これにより、携帯端末にダウンロードされるデータ容量をより少なくすることができる。
また、図39を参照して説明したように、「ブログデコ」の使えるプリ画のデザインは、編集作業において変更することができるものとしたが、携帯端末において変更することができるようにしてもよい。
具体的には、図64に示されるように、使えるプリ画881の他に、サンプル画像882−1乃至882−6を設けるようにする。サンプル画像882−1は、使えるプリ画881のサイズを小さくするために選択される。サンプル画像882−2は、使えるプリ画881のサイズを通常のサイズにするために選択される。サンプル画像882−3は、使えるプリ画881のサイズを大きくするために選択される。サンプル画像882−4は、使えるプリ画881の角(長方形の頂点)を、丸みを帯びた形にするために選択される。サンプル画像882−5は、使えるプリ画881の縁の部分をポラロイド(登録商標)写真のようにするために選択される。サンプル画像882−6は、使えるプリ画881の吹き出し部分のデザインを変更するために選択される。
これにより、「ブログデコ」の使えるプリ画のデザインを携帯端末において変更することができるようになる。
また、図示はしないが、図61Aを参照して説明したようにして、使えるプリ画881の吹き出し部分に含まれるメッセージの文章を編集するためのリンクを設けるようにし、利用者の操作によって、そのリンクが選択されることで、メッセージ編集入力画面が表示されるようにして、メッセージを変更・追加するようにしてもよい。
以下においては、携帯端末に送信された使えるプリ画が、「コーデアルバム」の使えるプリ画である場合の、携帯端末の画面表示について説明する。
図52Aを参照して説明した場合と同様に、利用者の操作によって、携帯端末702の表示部745において、使えるプリ画をダウンロードするためのリンクが選択されると、携帯端末702の表示部745には、図65に示されるような、「コーデアルバム」のトップページが表示される。「コーデアルバム」のトップページにおいては、使えるプリ画891、その利用者の過去の「コーデアルバム」の使えるプリ画が表示されるタブ892、その利用者のサイトにアクセスするためのURL893、および、その利用者のサイトのページを他の利用者に公開していることを表す公開中表示マーク894が表示される。
このように、他の利用者に対して自身のサイトのページを公開することで、他の利用者が自身のサイトにアクセスできるようにできるので、自身が身につけていた服やアイテムを友達に教えることができるようになる。なお、サイトの公開範囲は、不特定多数の利用者であってもよいし、サイト上で利用者の友達として登録されている他の利用者に限定してもよい。
また、他の利用者(友達として登録されている他の利用者)に公開しているサイトのページ上に、図66Aに示されるように、リンク911を設けるようにしてもよい。リンク911は、図66Aに示されるページを閲覧している他の利用者により選択され、その選択された数は、管理サーバ703によりカウントされる。図66Aの例では、リンク911が30回選択されたことが示されている。リンク911が選択されると、表示部745には、図66Bに示されるように、リンク911が選択された数が多い上位3枚の使えるプリ画912−1乃至912−3が表示される。なお、リンク911が選択された数が最も多い使えるプリ画912−1が「コーデアルバム」のトップページが表示されるようにしてよい。
なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画には、写真シール作成装置または携帯端末上で、利用者が身につけていた服やアイテム(帽子、スカート、靴等)のブランド(メーカ)を、キーワードとして入力するようにもできる。
例えば、図67Aにおいては、使えるプリ画891に対して、帽子のブランド名「Seciru」で、ワンピースのブランド名「HdG」で、靴のブランド「H&N」を示すキーワード921が入力されている。キーワード921のうちの1つが、利用者またはその友達によって選択されると、図67Bに示されるように、その利用者の「コーデアルバム」の使えるプリ画のうちの選択されたキーワードが入力されている使えるプリ画922−1乃至922−3が表示されるようになる。図67Bの例では、ブランド名「Seciru」がキーワードとして入力されている使えるプリ画922−1乃至922−3が表示されている。また、図67Bに示されるように、ブランド名「Seciru」の公式ホームページへアクセスするためのリンク923を表示するようにしてもよい。
なお、図45のフローチャートを参照して説明した処理において、写真シール作成装置1において、利用者に、携帯端末702のメールアドレスを入力させることで、携帯送信用画像を携帯端末702に送信するようにしたが、携帯端末702のメールアドレスに加えて、利用者の友達が所有する携帯端末のメールアドレスを入力させることで、管理サーバ703が、友達の携帯端末に直接、使えるプリ画を送信するようにしてもよい。
これにより、利用者は、友達に使えるプリ画を送信するために、所定のURLにアクセスしたり、メールを転送する必要なく、その友達も、転送されてきたメールから所定のURLにアクセスする必要なく、友達に対して使えるプリ画を送信することができる。
また、写真シール作成装置1において出力されるシール紙の所定の領域に、使えるプリ画をダウンロードするためのサイトにアクセスできるQRコード(登録商標)を印刷することで、利用者に、携帯端末702のメールアドレスを入力させることなく、使えるプリ画を携帯端末702にダウンロードさせることができる。
なお、携帯端末702に送信され表示される「使えるプリ画」は、それぞれの用途(「お祝いメール」、「ブログデコ」、「コーデアルバム」)以外の用途で用いられるようにしてももちろんよい。
また、携帯端末702に送信された「使えるプリ画」に、上述の動く絵文字が使用されている場合、その動く絵文字は、他の用途の「使えるプリ画」や、「使えるプリ画」以外の目的で使用可能とされる。例えば、「お祝いメール」の使えるプリ画に使用されている動く絵文字を、「ブログデコ」の使えるプリ画に使用するようにしてもよいし、携帯端末702によって作成される電子メールやブログに使用するようにしてもよい。
ところで、上述で説明した「お祝いメール」の使えるプリ画(以下、お祝いメール画像という)は、他の用途の使えるプリ画と比較して、より複数の合成用画像が撮影画像に合成されて構成されている。
ここで、図68を参照して、「お祝いメール」の使えるプリ画(お祝いメール画像)の構造について説明する。
図68に示されるお祝いメール画像1101は、撮影画像1111、メインメッセージ画像1112、ミニメッセージ画像1113、およびテンプレート画像1114から構成される。
撮影画像1111は、上述した撮影処理によって得られた撮影画像、または、編集処理によって得られた編集済み画像である。
メインメッセージ画像1112は、グリーティングカードとしてのお祝いメール画像の送信相手に対するメッセージを表す画像であり、図34で説明した差し替えメッセージ623−1乃至623−6によって編集(変更)される。なお、図34に示される編集用パレットにおいて、名前入力領域621に入力された名前と、日付入力領域622に入力された日付は、表示の上ではメインメッセージ画像1112に含まれるようになされる。また、メインメッセージ画像1112は、HTMLで作成されており、携帯端末702に送信された場合、携帯端末702上で、利用者により自由に編集可能になされている。
ミニメッセージ画像1113は、メインメッセージ画像1112で表わされるメッセージの付加的なメッセージを表す画像であり、図35で説明したミニメッセージ631−1乃至631−8によって編集(変更)される。
テンプレート画像1114は、お祝いメール画像1101における撮影画像1111の形状や、お祝いメール画像1101の背景色を決定するための画像である。なお、テンプレート画像1114は、携帯端末702に送信された場合、携帯端末702上で、利用者によって自由に編集可能とされる。具体的には、例えば、図69Aに示されるように、テンプレート画像1114において、撮影画像1111が合成される領域を、四角形からハート形に変更するように編集されてもよいし、図69Bに示されるように、テンプレート画像1114の背景色を変更するように編集されてもよい。
このように、お祝いメール画像1101は、撮影画像1111と、合成用画像としてのメインメッセージ画像1112、ミニメッセージ画像1113、およびテンプレート画像1114とが合成されて構成されている。
[お祝いメール画像のデータの構成例1]
次に、図70を参照して、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される際の、お祝いメール画像のデータの構成例について説明する。
図70に示されるお祝いメール画像1201は、撮影画像1211、メインメッセージ画像1212、ミニメッセージ画像1213、名前画像1214、日付画像1215、およびテンプレート画像1216から構成される。
撮影画像1211は、図68の撮影画像1111に対応し、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化方式により符号化されている画像データである。撮影画像1211には、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される使えるプリ画を特定するための画像IDが付加されている。なお、画像IDの詳細については、後述する。
メインメッセージ画像1212は、図68のメインメッセージ画像1112に対応し、HTML形式のデータである。
ミニメッセージ画像1213は、図68のミニメッセージ画像1113に対応し、HTML形式のデータである。
名前画像1214は、図68のメインメッセージ画像1112のメッセージに含まれる送信相手の名前を表す、HTML形式のデータであり、図34に示される編集用パレットにおいて、名前入力領域621に入力された名前のデータである。
日付画像1215は、図68のメインメッセージ画像1112のメッセージに含まれる日付を表す、HTML形式のデータであり、図34に示される編集用パレットにおいて、日付入力領域622に入力された日付のデータである。
テンプレート画像1216は、図68のテンプレート画像1114に対応し、例えば、JPEG符号化方式により符号化されている画像データである。テンプレート画像1216には、図68のお祝いメール画像1101における撮影画像1111の形状を表す形状情報と、お祝いメール画像1101の背景色を表す背景色情報とが付加されている。
ここで、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信された使えるプリ画は、図49を参照して説明した画像管理情報に基づいて管理されるものとしたが、以下では、より詳細な画像管理情報の例について説明するとともに、その画像管理情報に基づいて管理される使えるプリ画およびそれに関わるサービスの提供の例について説明する。
[より詳細な画像管理情報の例1]
図71は、図70を参照して説明したお祝いメール画像のデータに基づいて生成される、より詳細な画像管理情報の例を示している。
図71の画像管理情報は、用途情報、画像ID、ミニメッセージ画像、メインメッセージ画像、メインメッセージ画像の名前、メインメッセージ画像の日付、テンプレート画像から構成されている。
図71の画像管理情報においては、用途情報は全て「お祝いメール」である。なお、用途情報、ミニメッセージ画像、メインメッセージ画像、メインメッセージ画像の名前、メインメッセージ画像の日付、テンプレート画像は、図49の画像管理情報における付加情報に対応する。
画像IDは、図70の撮影画像1211に付加されて写真シール作成装置1から送信されてくる、携帯送信用画像(使えるプリ画)を特定する情報であり、図71の画像管理情報においては、撮影日時、機器ID、および、その撮影日時、機器IDで示される年月日、写真シール作成装置1で撮影された撮影画像に対してシーケンシャルに振られる番号である連番からなる。
ミニメッセージ画像は、図70のミニメッセージ画像1213の分類(種類)を表す情報である。
メインメッセージ画像は、図70のメインメッセージ画像1212の分類(種類)を表す情報である。
メインメッセージ画像の名前は、図70の名前画像1214で表わされる名前であり、メインメッセージ画像の日付は、図70の名前画像1214で表わされる日付である。
テンプレート画像は、形状および色味からなる。形状は、図70のテンプレート画像1216に付加されて写真シール作成装置1から送信されてくる形状情報であり、色味は、図70のテンプレート画像1216に付加されて写真シール作成装置1から送信されてくる背景色情報である。
また、図71の画像管理情報は、利用者の所有する携帯端末702の携帯端末IDおよびメールアドレスに紐付けられているものとする。
このように、管理サーバ703の情報管理部732は、図70に示される、写真シール作成装置1から送信されてくるお祝いメール画像のデータに基づいて、図71に示される画像管理情報を生成し、管理する。具体的には、情報管理部732は、お祝いメール画像を、そのお祝いメール画像を構成する撮影画像と、複数の合成用画像を表示するための表示データとに分けて対応付けて管理する。なお、撮影画像は、管理サーバ703において、携帯端末702での表示に適したサイズに縮小されて記憶される。
そして、携帯端末702からお祝いメール画像の読み出しが要求された場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、携帯端末702からの要求に応じて、撮影画像に対応付けられている表示データを変更し、変更した表示データにより表示される合成用画像に撮影画像を合成したお祝いメール画像を利用者に提示することで、お祝いメール画像を利用したサービスを提供する。具体的には、お祝いメール画像自体は、撮影画像と合成用画像(表示データ)とに分けて管理されているので、それぞれの画像を別個に、利用者の携帯端末上で利用させることができる。例えば、携帯端末702上で、お祝いメール画像の撮影画像が選択された場合には、その撮影画像に合成される合成用画像を変更可能とし、お祝いメール画像の合成用画像が選択された場合には、その合成用画像を、他の撮影画像に合成可能とする。
このようにして、利用者は、携帯端末上で、お祝いメール画像に合成されている撮影画像や合成用画像を自由に組み合わせることができるようになるので、携帯端末の利用者の満足度を向上させることが可能となる。
また、お祝いメール画像における撮影画像は、利用者が、お祝いメール画像として利用されることを意識して撮影することで得られたものであるので、利用者の画像を用いたオリジナリティのある装飾メールを提供することができ、携帯端末の利用者の満足度を向上させることが可能となる。
なお、お祝いメール画像のデータの構成は、図70に示されたものに限られない。
[お祝いメール画像のデータの構成例2]
ここで、図72を参照して、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される際の、お祝いメール画像のデータの他の構成例について説明する。
図72に示されるお祝いメール画像1401は、合成画像1411、メインメッセージ画像1412、名前画像1413、および日付画像1414から構成される。
合成画像1411は、図70の撮影画像1211、ミニメッセージ画像1213、およびテンプレート画像1216が合成された1枚の画像が、JPEG符号化方式により符号化されている画像データである。合成画像1411には、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される使えるプリ画を特定するための画像IDと、お祝いメール画像1401の背景色情報とが付加されている。
メインメッセージ画像1412、名前画像1413、および日付画像1414は、それぞれ、図70のメインメッセージ画像1212、名前画像1214、および日付画像1215と同一であるので、その説明は省略する。
このように、図72に示されるお祝いメール画像1401は、図70に示されるお祝いメール画像1201と比較して、構成される画像の数が小さいので、管理サーバ703における記憶容量の増大を抑制するとともに、処理の負荷を低減させることができる。
[より詳細な画像管理情報の例2]
図73は、図72を参照して説明したお祝いメール画像のデータに基づいて生成される、より詳細な画像管理情報の他の例を示している。
図73の画像管理情報は、用途情報、画像ID、ミニメッセージ画像、メインメッセージ画像の名前、メインメッセージ画像の日付、テンプレート画像の色味から構成されている。
図73の画像管理情報において、図71の画像管理情報と異なる点は、メインメッセージ画像、およびテンプレート画像の形状が削除された点である。
なお、図73の画像管理情報もまた、利用者の所有する携帯端末702の携帯端末IDおよびメールアドレスに紐付けられているものとする。
このように、管理サーバ703の情報管理部732は、図72に示される、写真シール作成装置1から送信されてくるお祝いメール画像のデータに基づいて、図73に示される画像管理情報を生成し、管理する。具体的には、情報管理部732は、お祝いメール画像を、そのお祝いメール画像を構成する撮影画像(合成画像)と、複数の合成用画像とに分けて管理する。
なお、上述したメインメッセージ画像およびミニメッセージ画像は、HTML形式のデータであるので、管理サーバ703において、メッセージ部分をテキストのみのプレーンテキスト形式に変換して記憶されるようにしてもよい。
[お祝いメール画像に関わるサービスの提供の例]
次に、上述した画像管理情報に基づいて管理されるお祝いメール画像に関わるサービスの提供の例について説明する。
まず、お祝いメール画像が、図72に示されるように構成されている場合、管理サーバ703は、合成画像1411(図72)に合成されているテンプレート画像を、透過GIF画像に変換するようにしてもよい。これにより、お祝いメール画像の背景色が半透明になるので、撮影画像やメインメッセージ画像、ミニメッセージ画像が、浮き上がったような装飾メール(お祝いメール画像)を提供することができる。
同様に、お祝いメール画像が、図72に示されるように構成されている場合、写真シール作成装置1において、テンプレート画像の色味(背景色)をWebサイトの表示に適した色とし、管理サーバ703は、利用者に提供するWebサイトやメールの背景色を、写真シール作成装置1から送信されてくるお祝いメール画像に含まれるテンプレート画像の背景色に変更するようにしてもよい。これにより、利用者に対して、より見栄えのよいWebサイトやメールを提供することができる。
また、写真シール作成装置1において、撮影前等に、お祝いメール画像に適用するメインメッセージ画像、ミニメッセージ画像、およびテンプレート画像の候補を複数選択させ、それらの情報を管理サーバ703に送信させ、管理サーバ703は、それらの情報に基づいて、携帯端末702の利用者に、お祝いメール画像に適用するメインメッセージ画像、ミニメッセージ画像、およびテンプレート画像を決定させるようにしてもよい。これにより、優柔不断な性格の利用者であっても、撮影後に、お祝いメール画像に適用する合成用画像を選択することができるので、そのような利用者の満足度を高めることができるようになる。
さらに、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信されるお祝いメール画像のデータを、撮影画像とテンプレート画像のみとし、管理サーバ703が、携帯端末702の利用者に対して、そのお祝いメール画像に所定のメッセージ画像を合成させるようにしてもよい。これにより、利用者は、自身で考案した画像や文言のメッセージ画像をお祝いメール画像に合成することができるので、利用者に、よりオリジナリティのあるお祝いメール画像を提供することができるようになる。
また、携帯端末702が、例えば、他の利用者の携帯端末等からお祝いメール画像を受信し、その後、携帯端末702の利用者が写真シール作成装置1において撮影を行う際、管理サーバ703は、携帯端末702が受信したお祝いメール画像に合成されている合成用画像(メインメッセージ画像、ミニメッセージ画像、およびテンプレート画像)を写真シール作成装置1に供給し、利用者に提示させるようにしてもよい。
具体的には、図74に示されるように、まず、携帯端末702の利用者が写真シール作成装置1において撮影を行う場合、携帯端末702と写真シール作成装置1との間で非接触通信や赤外線通信を行うことで、写真シール作成装置1が、携帯端末702の携帯端末IDを取得する。
次に、写真シール作成装置1は、携帯端末702から取得した携帯端末IDを管理サーバ703に送信する。管理サーバ703は、写真シール作成装置1からの携帯端末IDに対応付けられている画像管理情報に基づいて、携帯端末702が過去に受信したお祝いメール画像に合成されている合成用画像(メインメッセージ画像、ミニメッセージ画像、およびテンプレート画像)を抽出し、写真シール作成装置1に送信する。
そして、写真シール作成装置1は、管理サーバ703からの合成用画像を、利用者に選択させ、撮影処理を行う。
これにより、携帯端末702が受信したお祝いメール画像の中に、利用者が気に入った合成用画像が合成されているお祝いメール画像があった場合、利用者に、その合成用画像を用いた撮影を行わせることができる。さらに、その結果得られたお祝いメール画像を他の友達にも送信することができるようになる。
なお、写真シール作成装置1が、管理サーバ703からの合成用画像を利用者に選択させる際に、その合成用画像が合成されていたお祝いメール画像が作成された写真シール作成装置1が設置されている店舗の店舗名や、写真シール作成装置1の筺体の種類を、利用者に提示させるようにしてもよい。これにより、写真シール作成装置1の利用のリピート率を向上させることができる。
さらに、携帯端末702が、他の利用者の携帯端末等からお祝いメール画像を受信した場合、その携帯端末702上で、受信したお祝いメール画像に合成されている合成用画像を利用したお祝いメール画像を新たに作成させるようにしてもよいし、その合成用画像を装飾メールに利用させるようにしてもよい。
また、管理サーバ703が、利用者毎のお祝いメール画像の送受信履歴を管理し、その送受信の回数が所定の数を超えたとき、そのときの撮影画像や、その撮影画像に特別な合成用画像を合成した画像等を、利用者の携帯端末702に送信するようにしてもよい。このとき、管理サーバ703は、利用者の携帯端末702に送信する画像のサイズを、携帯端末702の待受用画像のサイズに拡大して提供する。このように、お祝いメール画像の送受信回数に応じて、お祝いメール画像以外の画像が提供されるようになるので、利用者の、写真シール作成装置1やサイトの利用のリピート率を向上させることができる。
さて、お祝いメール画像のデータの構成は、図70や図72に示されたものにも限られない。
[お祝いメール画像のデータの構成例3]
ここで、図75を参照して、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される際の、お祝いメール画像のデータのさらに他の構成例について説明する。
図75に示されるお祝いメール画像1501は、合成画像1511から構成される。
合成画像1511は、図70の撮影画像1211、メインメッセージ画像1212、ミニメッセージ画像1213、名前画像1214、日付画像1215、およびテンプレート画像1216が合成された1枚の画像が、JPEG符号化方式により符号化されている画像データである。合成画像1511には、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される使えるプリ画を特定するための画像IDと、お祝いメール画像1501の背景色情報とが付加されている。
また、図75の例においては、お祝いメール画像1501とともに、合成画像1511に合成されている撮影画像1502が、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される。撮影画像1502もまた、JPEG符号化方式により符号化されている画像データである。
このように、図75に示されるお祝いメール画像1501は、図70に示されるお祝いメール画像1201と比較して、構成される画像の数が1枚であるので、管理サーバ703における記憶容量の増大をより抑制するとともに、処理の負荷をより低減させることができる。
[より詳細な画像管理情報の例3]
図76は、図75を参照して説明したお祝いメール画像のデータに基づいて生成される、より詳細な画像管理情報の他の例を示している。
図76の画像管理情報は、用途情報、画像ID、およびお祝いメール利用フラグから構成されている。
なお、図76の画像管理情報において、用途情報および画像IDは、図71および図73の画像管理情報における用途情報および画像IDと同様であるので、その説明は省略する。
お祝いメール利用フラグは、その画像が、お祝いメール画像に合成されている画像であるか否かを表す情報である。お祝いメール利用フラグが「−」である画像は、お祝いメール画像そのものとされ、お祝いメール利用フラグが「1」である画像は、お祝いメール画像に合成されている画像とされる。
ここで、図76において、1行目の画像管理情報によって管理されている画像は、用途情報が「お祝いメール」である使えるプリ画(お祝いメール画像)であり、2行目の画像管理情報によって管理されている画像は、用途情報が「通常画像」である、携帯送信用画像としての通常の撮影画像である。また、図76において、2行目の画像管理情報によって管理されている画像は、お祝いメール利用フラグが「1」とされ、1行目の画像管理情報によって管理されているお祝いメール画像に合成されている画像とされる。すなわち、図76の画像管理情報によって管理されている画像は、写真シール作成装置1において、1回の撮影により生成された複数(2枚)の画像であり、互いに対応付けて管理されている。
なお、図76の画像管理情報もまた、利用者の所有する携帯端末702の携帯端末IDおよびメールアドレスに紐付けられているものとする。
このように、管理サーバ703の情報管理部732は、図75に示される、写真シール作成装置1において、1回の撮影により生成されたお祝いメール画像と、そのお祝いメール画像に合成されている撮影画像とに基づいて、図76に示される画像管理情報を生成し、管理する。具体的には、情報管理部732は、お祝いメール画像と、そのお祝いメール画像を構成する撮影画像とを対応付けて管理するようになる。
そして、携帯端末702からお祝いメール画像の読み出しが要求された場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、携帯端末702からの要求に応じて、お祝いメール画像、または、そのお祝いメール画像を構成する撮影画像を利用者に提示することで、お祝いメール画像を利用したサービスを提供する。具体的には、例えば、お祝いメール画像を撮影した利用者本人の携帯端末702から要求された場合には、撮影画像のみが提示され、他の利用者(例えば、グリーティングカードとしてのお祝いメール画像の送信相手)の携帯端末702から要求された場合には、お祝いメール画像が提示される。このようにして、利用者は、その友達に対して、グリーティングカードとしてのお祝いメール画像を送ることができ、写真シール作成装置1で撮影を行った利用者の友達の満足度を向上させることが可能となる。
また、図75に示されるお祝いメール画像1501は、撮影画像と複数の合成用画像とが合成された1枚の画像であるので、上述したお祝いメール画像1201(図70)やお祝いメール画像1401(図72)のように、携帯端末702上で編集することはできないが、利用者に対して、写真シール作成装置1で作成されたお祝いメール画像と同一のお祝いメール画像を提供することができるようになる。
なお、図76に示される画像管理情報により管理されるお祝いメール画像であっても、管理サーバ703は、図52乃至図58,60,62を参照して説明したサービスや、利用者毎のお祝いメール画像の送受信履歴に応じたサービスを提供することは可能である。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
本発明の一側面の画像提供システムは、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記画像を送信する写真シール作成装置と、前記写真シール作成装置から送信されてくる前記画像を携帯端末に提供するサーバとからなる画像提供システムであって、前記写真シール作成装置が、複数回の撮影により複数の撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像とは別に、前記携帯端末上で利用される携帯送信後利用画像を生成する生成手段と、生成された複数の前記撮影画像のうちのいずれかの選択を受け付ける選択受付手段と、生成された複数の前記撮影画像と、生成された前記携帯送信後利用画像とを、前記サーバに送信する送信手段とを備え、前記サーバが、前記利用者が所定のサイトの会員である場合、前記利用者が所有する前記携帯端末に、前記写真シール作成装置から送信されてきた複数の前記撮影画像全てと前記携帯送信後利用画像とを提供し、前記利用者が前記サイトの会員でない場合、前記利用者が所有する前記携帯端末に、前記写真シール作成装置から送信されてきた画像のうちの選択された前記撮影画像と前記携帯送信後利用画像とを提供する提供手段を備える。
本発明の一側面の画像提供方法は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記画像を送信する写真シール作成装置と、前記写真シール作成装置から送信されてくる前記画像を携帯端末に提供するサーバとからなる画像提供システムの画像提供方法であって、前記写真シール作成装置が、複数回の撮影により複数の撮影画像を生成し、前記撮影画像とは別に、前記携帯端末上で利用される携帯送信後利用画像を生成し、生成された複数の前記撮影画像のうちのいずれかの選択を受け付け、生成された複数の前記撮影画像のうち選択された前記撮影画像と、生成された前記携帯送信後利用画像とを、前記サーバに送信し、前記サーバが、前記利用者が所定のサイトの会員である場合、前記利用者が所有する前記携帯端末に、前記写真シール作成装置から送信されてきた複数の前記撮影画像全てと前記携帯送信後利用画像とを提供し、前記利用者が前記サイトの会員でない場合、前記利用者が所有する前記携帯端末に、前記写真シール作成装置から送信されてきた画像のうちの選択された前記撮影画像と前記携帯送信後利用画像とを提供するステップを含む。