JP2014199040A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単気筒エンジンであっても、クランク角速度差を用いて精度よく失火の推測検知を行うことができ、しかも、クランクパルサロータの公差をキャンセルしながら失火の推測検知を行うことができるエンジン制御装置を提供する。【解決手段】あるサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)と、その直前のサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)との差であるサイクル間変動量差分(ΔΔω)が所定の変動大しきい値(ΔΔωth)を超えると、当該サイクルを変動大サイクルとしてカウントし、予め設定されたサイクル数の監視サイクル内で前記変動大サイクルの数が所定の失火検知回数に達した場合、前記エンジン(12)の失火を推測検知する。【選択図】図10

Description

本発明は、エンジン制御装置に関し、例えば自動二輪車等の鞍乗型車両の失火検知に用いて好適なエンジン制御装置に関する。
従来例には、多気筒エンジンの失火検知装置で、ある気筒と他の気筒とのクランク角速度差をΔωとして算出し、Δωが所定のしきい値を超えている場合に失火が起きたと判定する検知手法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−289111号公報
従来例に開示される失火検知手法は、自動車用多気筒エンジンでは有効である。その理由としては次の2点が挙げられる。
(1) 自動車用エンジンは慣性モーメントが比較的大きいため、エンジンが正常に回転している間は角速度変化のばらつきが小さい。
(2) 4気筒エンジンであれば、1サイクル中に、4気筒分の燃焼行程があるため、単気筒等と比較して角速度変化が小さい。
このため、気筒間の角速度差から算出されるΔωがしきい値より大きいことを検出すれば、精度よく失火として判定することができる。
しかしながら、例えば鞍乗型車両等の小型車両に搭載される単気筒エンジンでは、Δω自体のばらつきが大きいため、従来例のような失火検知手法では、精度よく失火を検知しにくい課題があった。
また、Δωを用いて失火検知を行うにあたっては、クランクパルサロータの公差の影響をキャンセルできるような手法が望まれる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、単気筒エンジンであっても、クランク角速度差を用いて精度よく失火の推測検知を行うことができ、しかも、クランクパルサロータの公差をキャンセルしながら失火の推測検知を行うことができるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の特徴を有する。
第1の特徴;エンジン(12)のクランク軸(36)に同期して回転するクランクパルサロータ(38)に設けられる複数のリラクタ(60)の通過を検知するピックアップ(40)と、前記エンジン(12)の圧縮上死点(TDC)に重なる第1所定区間(T1)の第1クランク角速度(ω1)を算出し、燃焼上死点(BDC)に重なる第2所定区間(T2)の第2クランク角速度(ω2)を算出し、前記第2クランク角速度(ω2)から前記第1クランク角速度(ω1)を減ずることで、クランク角速度変動量(Δω)を算出する角速度変動量算出手段(108)と、を具備するエンジン制御装置において、あるサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)と、その直前のサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)との差であるサイクル間変動量差分(ΔΔω)が所定の変動大しきい値(ΔΔωth)を超えると、当該サイクルを変動大サイクルとしてカウントし、予め設定されたサイクル数の監視サイクル内で前記変動大サイクルの数が所定の失火検知回数に達した場合、前記エンジン(12)の失火を推測検知することを特徴とする。
第2の特徴;前記変動大しきい値(ΔΔωth)を、オーバーリーン空燃比におけるサイクル間変動量差分(ΔΔω)の発生頻度がその値以上では略30%となる値で設定し、前記監視サイクルのサイクル数を10、前記失火検知回数を3とする。
第3の特徴;前記監視サイクルは、前記サイクル間変動量差分(ΔΔω)が前記変動大しきい値(ΔΔωth)を超えたサイクルを1回目としてカウントする。
第1の特徴によれば、1サイクルのクランク角速度変動量のみで失火検知を行おうとすると、精度よく検知することが難しい場合が多いが、失火が起きるオーバーリーン空燃比におけるサイクル間変動量差分の頻度を実験等により取っておき、監視サイクル数に対する変動大サイクルの数を比較することで、より精度よく失火を検知することが可能となる。
第2の特徴によれば、先ず、出願人は、研究の成果、サイクル間変動量差分の発生頻度が、ストイキ(理論空燃比)や経済空燃比では差分の差が大きいほど頻度が下がる傾向があり、対してオーバーリーン空燃比では、差分の値が大きくなっても発生頻度はそれほど下がらず、結果、ストイキや経済空燃比と比較してはるかに高い頻度になることを発見した。この性質を基に、変動大サイクルとして認定するしきい値を、オーバーリーン空燃比でのサイクル間変動量差分の発生頻度がその値以上で30%となる値に設定すれば、失火検知用のしきい値として精度を高くすることができた。
また、10の監視サイクル内において、変動大サイクルを3回検知した段階で、失火の推測検知を行えば、時間的にわずかの期間で検知することができるため、失火検知の精度を確保しながら、運転者が失火によって感じるエンジン運転状態の違和感を可及的に抑えることも可能となる。
第3の特徴によれば、監視サイクルを変動大サイクルが出てからカウントするようにすることで、エンジン制御装置の処理負担を極力低減することができる。
本実施の形態に係るエンジン制御装置にて制御される単気筒エンジンの構成図である。 本実施の形態に係るエンジン制御装置を示す構成図である。 図示平均有効圧力(NMEP)の変動率(%)とクランク軸の角速度変動量Δωの変動率(%)との相関関係を示すグラフである。 各サイクルにおけるクランク軸の角速度ωの変化を、リラクタの位置関係(一つの例)と共に示す説明図である。 各サイクルにおけるクランク軸の角速度ωの変化を、リラクタの位置関係(他の例)と共に示す説明図である。 サイクル毎の角速度変動量Δωのばらつき、特に、空燃比による角速度変動量Δωのばらつきの違いを示すグラフである。 角速度変動量Δωの小さな変動幅から大きな変動幅の出現頻度の各空燃比(14.5、16.5、18.5)による違いを示すグラフである。 リラクタの取付公差による角速度変動量Δωのばらつきを示すグラフである。 リラクタの取付公差によるサイクル間変動量差分ΔΔωのばらつきを示すグラフである。 第1実施の形態に係るエンジン制御装置(第1エンジン制御装置)の構成を示すブロック図である。 第1エンジン制御装置の処理動作(失火の推測検知の動作)を示すフローチャートである。 図12Aはサイクル間変動量差分ΔΔωの算出処理ルーチンを示すフローチャートであり、図12Bはサイクル間変動量差分ΔΔωの算出条件処理ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施の形態に係るエンジン制御装置(第2エンジン制御装置)の構成を示すブロック図である。 第2エンジン制御装置の処理動作(失火の推測検知の動作)を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエンジン制御装置を例えば自動二輪車等の鞍乗型車両に搭載される単気筒エンジンに適用した実施の形態例を図1〜図14を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るエンジン制御装置10(図2参照)にて制御される単気筒エンジンの構成図である。
エンジン12の気筒14に接続された吸気管16には、気筒14に吸入される空気量を調整するためのスロットルバルブ18と、スロットルバルブ18を通過した空気に燃料を噴射する燃料噴射装置20とが設けられている。この空気に燃料を噴射することで燃料が気化し混合気が生成される。このスロットルバルブ18の開度(スロットル開度)は、車両のアクセルグリップ22の開度に応じて大きくなる。気筒14には、燃焼室24内の混合気を爆発させるための点火プラグ26が設けられている。
この気筒14には、吸気バルブ28が設けられており、該吸気バルブ28が開いている間は、吸気管16の混合気が気筒14の燃焼室24に流入する(吸気行程)。この混合気の流入と共に、ピストン30は下降する。混合気が燃焼室24に流入され、ピストン30が上昇することで燃焼室24内の混合気が圧縮される(圧縮行程)。その後、気筒14に設けられた点火プラグ26が点火することで、圧縮された混合気が爆発してピストン30が加速しながら下降する(膨張行程)。再びピストン30が上昇すると、排気バルブ32が開かれ、燃焼室24内にある排気ガスが排気管34から排出される(排気行程)。このピストン30の上下運動によってエンジン12のクランク軸36が回転する。
図2は、エンジン制御装置10の構成図である。エンジン制御装置10は、燃料噴射装置20、クランクパルサロータ38、ピックアップ(パルス発生器)40、スロットル開度センサ42、エンジン回転数センサ44、吸気圧センサ46、吸気温センサ48、水温センサ50、大気圧センサ52及び制御部54を有する。
クランクパルサロータ38は、クランク軸36と一体的に回転するものであり、歯欠け部56を有する。つまり、クランクパルサロータ38は、円板状のロータ58と、該ロータ58の外周に設けられた9個のリラクタ60(第1リラクタ60a〜第9リラクタ60i)とで構成される。リラクタ60は中心角30°間隔で配置され、歯欠け部56の中心角は120°である。ピックアップ40は、リラクタ60を検出し、検出パルスを発生して出力する。
スロットル開度センサ42は、スロットルバルブ18の開度(回転角度)THを検出する。エンジン回転数センサ44は、エンジン12のクランク軸36の回転数(以下、エンジン回転数)NEを検出する。吸気圧センサ46及び吸気温センサ48は、吸気管16に設けられ、気筒14に吸気される空気圧PB及び吸気温TAを検出する。水温センサ50は、エンジン12の水温TWを検出し、大気圧センサ52は、大気圧PAを検出する。
制御部54は、リラクタ60の検知によるピックアップ40からの検知信号と、スロットル開度センサ42、エンジン回転数センサ44、吸気圧センサ46、吸気温センサ48、水温センサ50及び大気圧センサ52の検出信号に基づいて、エンジン12を制御する。
そして、本実施の形態に係るエンジン制御装置10は、例えば低燃費化の目的等でリーン化制御を行っている際に、何らかの原因で、空燃比がオーバーリーン領域に突入してしまった場合に、クランク軸36の角速度変動量Δωを監視することで、失火を推測検知する。
ここで、本実施の形態に係るエンジン制御装置10での失火の推測検知の原理について図3〜図9を参照しながら説明する。
一般に、空燃比がオーバーリーン領域に突入してしまった場合、空燃比におけるCOV(Coefficient Of Variance)、すなわち、図示平均有効圧力(NMEP:Net Mean Effective Pressure)の変動率が大きくなり、エンジン駆動に影響が出る。そこで、エンジン駆動に影響が出る直前の目標COVが規定できれば、該目標COVになる直前でリーン化制御を停止することが可能となる。このCOVを読み取る技術として、クランク軸36の角速度変動量Δωが挙げられる。図3に示すように、NMEPの変動率(%)とΔωの変動率(%)には相関があるからである。
特に、本実施の形態では、空燃比におけるCOVの変化に着目し、Pmi(図示平均有効圧力)と相関がある膨張行程におけるクランク軸36の角速度変動量Δωを活用する。
ここで、角速度変動量Δωの算出方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。図4及び図5は各サイクルにおけるクランク軸36の角速度ωの変化を、リラクタ60の位置関係と共に示す説明図である。図6はサイクル毎の角速度変動量Δωのばらつきを示し、特に、空燃比による角速度変動量Δωのばらつきの違いを示すグラフである。なお、図6の横軸は経過サイクル、すなわち、運転中のあるサイクルを0とした時点からの経過サイクルを示す。これは後述する図8及び図9においても同様である。
図2に示すように、回転方向に対して最も進み位置にあるリラクタ60を第1リラクタ60aとし、最も遅れ位置にあるリラクタ60を第9リラクタ60iとし、その間にある7つのリラクタ60を順番に第2リラクタ60b〜第8リラクタ60hとする。また、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の一連の行程を1サイクルとする。
そして、各サイクルにおいて、ピックアップ40からの検知信号(リラクタ60を検知したことを示すパルス信号)の入力タイミングとリラクタ60間の中心角とからリラクタ60間の角速度を算出する。特に、エンジンの圧縮上死点(TDC)に重なる第1所定区間T1の第1角速度ω1を算出し、燃焼上死点(BDC)に重なる第2所定区間T2の第2角速度ω2を算出する。
具体的に、図4に基づいて説明すると、圧縮行程と膨張行程との境界62を含む第1所定区間T1におけるクランク軸36の角速度(第1角速度ω1)を算出する。図4の例では、境界62を挟む2つのリラクタ60(第5リラクタ60e及び第6リラクタ60f)の検知信号の入力タイミング(第1検知信号S1の入力時点と第2検知信号S2の入力時点の時間)とリラクタ60間の中心角に基づいて第1角速度ω1を算出する。
次に、各サイクルの膨張行程内において境界から最も離れた第2所定区間T2の角速度を算出する。図4の例では、境界62から最も離れた2つのリラクタ60(第8リラクタ60h及び第9リラクタ60i)の検知信号の入力タイミング(第3検知信号S3の入力時点と第4検知信号S4の入力時点の時間)とリラクタ60間の中心角に基づいて第2角速度ω2を算出する。
そして、第2角速度ω2から第1角速度ω1を減算して角速度変動量Δωを算出する。
図5に示す例では、リラクタ60の位置関係を図4の場合よりも遅れ方向に60°だけずらし、第1所定区間T1における第1角速度ω1を、第3リラクタ60c及び第4リラクタ60dの検知信号の入力タイミングとリラクタ60間の中心角に基づいて算出し、第2所定区間T2における第2角速度ω2を、同じく第8リラクタ60h及び第9リラクタ60iの検知信号の入力タイミングとリラクタ60間の中心角に基づいて算出する例を示している。この場合、略膨張行程全域での角速度変動量Δω、すなわち、図示平均有効圧力Pmiに対応した角速度変動量Δωを得ることができる。
次に、角速度変動量Δωのばらつきについて確認すると、図6に示すように、サイクル毎の角速度変動量Δωのばらつきは、空燃比によって違いが出ていることがわかる。図6は、車速20km/hのクルーズ負荷における各空燃比(14.5、16.5、18.5)でのサイクル毎の角速度変動量Δωのばらつきを見たものである。ここで、14.5が理論空燃比、16.5が経済空燃比、18.5がオーバーリーンである。
図6からわかるように、経済空燃比を超えてリーン側に移行すると、角速度変動量Δωのばらつきが大きくなっている。
そこで、角速度変動量Δωの変動幅を求め、小さな変動幅から大きな変動幅の出現頻度を、車速20km/hのクルーズ負荷における各空燃比(14.5、16.5、18.5)によってどのように異なるかを確認した。図7にその結果を示す。角速度変動量Δωの変動幅は、今回サイクルの角速度変動量Δωと前回サイクルの角速度変動量Δωとの差分の絶対値|今回のΔω−前回のΔω|(=ΔΔω:サイクル間変動量差分と記す)とした。
図7からわかるように、理論空燃比に近いほど、サイクル間変動量差分ΔΔωが小さいところに集中し、オーバーリーンに近いほど、サイクル間変動量差分ΔΔωが大きいところに集中している。特に、オーバーリーンに近い場合、サイクル間変動量差分ΔΔωが71(r/min)以上において急激に頻度が上がり、30%を超えている。従って、上述の例では、サイクル間変動量差分ΔΔω=71(r/min)以上の頻度が30%であった場合に、オーバーリーンを推測検知、すなわち、失火を推測検知することができ、エンジン駆動に影響が出る前にリーン化制御を停止することができることがわかる。
上述の例は、あくまでも一例であり、エンジンの種類等によって、オーバーリーン側で頻度が30%となるサイクル間変動量差分ΔΔωも異なってくるため、実験等で把握しておくことが好ましい。
ここで、失火の推測検知にあたって、角速度変動量Δωではなく、サイクル間変動量差分ΔΔωを用いた理由について図8及び図9を参照しながら説明する。
9個のリラクタ60は、クランクパルサロータ38のロータ58の外周に、中心角30°間隔で設けられるが、取付公差がある。今、リラクタ60間の中心角が規定の30°である場合を「中」、中心角が規定よりも1°大きい31°である場合を「上」、中心角が規定よりも1°小さい29°である場合を「下」としたとき、角速度変動量Δωを算出する上で理想的な組み合わせは、以下の通りである。
Δω「中」=第2角速度ω2「中」−第1角速度ω1「中」
角速度変動量Δωを算出する上で交差の影響が出てくる組み合わせとしては、以下の2つが挙げられる。
Δω「上」=第2角速度ω2「下」−第1角速度ω1「上」
Δω「下」=第2角速度ω2「上」−第1角速度ω1「下」
これらの組み合わせにおいて、サイクルの経過に伴うΔω「上」、Δω「中」及びΔω「下」の変化は、図8に示す通りであり、Δω「上」とΔω「中」との差、並びにΔω「下」とΔω「中」との差は例えば150(r/min)にもなり、リラクタ60の取付公差が失火検知において大きな影響を与えることになる。
これに対して、本実施の形態では、サイクル間変動量差分ΔΔωを用いるようにしている。
上述と同様に、ΔΔω「上」、ΔΔω「中」及びΔΔω「下」を考えると、サイクル間変動量差分を算出する組み合わせは以下のようになる。
ΔΔω「上」=今回Δω「下」−前回Δω「上」
ΔΔω「中」=今回Δω「中」−前回Δω「中」
ΔΔω「下」=今回Δω「上」−前回Δω「下」
これらの組み合わせにおいて、サイクルの経過に伴うΔΔω「上」、ΔΔω「中」及びΔΔω「下」の変化は、図9に示す通りであり、ΔΔω「上」とΔΔω「中」との差、並びにΔΔω「下」とΔΔω「中」との差は例えば1.5(r/min)未満であり、リラクタ60の取付公差があっても失火の推測検知において影響はほとんどないことがわかる。
次に、上述の失火の推測検知の原理に基づいた本実施の形態に係るエンジン制御装置10について説明する。
先ず、第1実施の形態に係るエンジン制御装置(以下、第1エンジン制御装置10Aと記す)を図10〜図12Bを参照しながら説明する。
第1エンジン制御装置10Aの制御部54は、図10に示すように、リーン化制御フラグ100と、リーン化判別部102と、差分算出判別部104と、サイクル監視設定部106、角速度変動量算出部108、変動量差分算出部110、第1差分比較部112A、第1失火推測検知部114Aとを有する。
また、制御部54は、サイクル間変動量差分ΔΔωの算出の許可/禁止を指示する差分算出許可フラグ116と、失火の推測検知のためのサイクル監視に突入したことを示すサイクル監視中フラグ118と、監視したサイクルの数を計数する監視サイクルカウンタ120と、サイクル間変動量差分ΔΔωがしきい値ΔΔωthを超えた回数を計数するオーバーリーンカウンタ122とを使用する。
リーン化制御フラグ100は、リーン化制御が実施されているかどうかを判別するためのフラグであり、定期的あるいは不定期にリーン化制御が実施された際に、例えば「1」にセットされる。リーン化制御が終了した段階で、「0」にリセットされる。
リーン化判別部102は、リーン化制御フラグ100の内容に基づいてリーン化制御中か否かを判別する。リーン化制御中であれば、差分算出許可フラグ116に許可を示す例えば「1」をセットし、リーン化制御中でなければ、差分算出許可フラグ116に禁止を示す「0」をセットする。
差分算出判別部104は、リーン化判別部102での判別結果に基づいて、変動量差分算出を行うか否かを判別する。具体的には、差分算出許可フラグ116が「1」であれば、角速度変動量算出部108及び変動量差分算出部110での算出処理を実行する。差分算出許可フラグ116が「0」であれば、角速度変動量算出部108及び変動量差分算出部110での算出処理を実行せずに、失火検知のための監視を停止する。
サイクル監視設定部106は、後述するサイクル間変動量差分ΔΔωがしきい値ΔΔωth以上となった最初のサイクルから失火検知のために監視すべきサイクルとして設定する。具体的には、サイクル監視中フラグ118を「1」にセットし、監視すべきサイクルにおいてサイクル間変動量差分ΔΔωが算出される毎に監視サイクルカウンタ120の計数値(計数サイクル数)を+1更新する。そして、計数サイクル数が予め設定された規定値Na(監視サイクル数)に達した段階で、フラグやカウンタ等のリセット処理を行う。
角速度変動量算出部108は、第1角速度算出部124Aと、第2角速度算出部124Bとを有する。第1角速度算出部124Aは、各サイクルにおいて、圧縮行程と膨張行程との境界62を挟む2つのリラクタ(第5リラクタ60e及び第6リラクタ60f)の検知信号の入力タイミング(第1検知信号S1の入力時点と第2検知信号S2の入力時点の時間)とリラクタ60間の中心角に基づいて第1角速度ω1を算出する。第2角速度算出部124Bは、各サイクルの膨張行程内において境界62から最も離れた2つのリラクタ(第8リラクタ60h及び第9リラクタ60i)の検知信号の入力タイミング(第3検知信号S3の入力時点と第4検知信号S4の入力時点の時間)とリラクタ60間の中心角に基づいて第2角速度ω2を算出する。そして、角速度変動量算出部108は、第2角速度ω2から第1角速度ω1を減算して角速度変動量Δωを算出する。
変動量差分算出部110は、今回のサイクルにおける角速度変動量Δωと前回のサイクルにおける角速度変動量Δωとの差分の絶対値(サイクル間変動量差分ΔΔω)を算出する。
第1差分比較部112Aは、サイクル間変動量差分ΔΔωと予め設定されたしきい値ΔΔωthとを比較し、サイクル間変動量差分ΔΔωがしきい値ΔΔωth以上の場合に、オーバーリーンカウンタ122の値(変動が大きいサイクルの数(変動大サイクル数))を+1更新する。
第1失火推測検知部114Aは、オーバーリーンカウンタ122の値と予め設定されたオーバーリーン検知回数Nb(失火検知回数)とを比較し、オーバーリーンカウンタ122の値がオーバーリーン検知回数Nbに達した段階で、失火を推測検知する。
ここで、第1エンジン制御装置10Aの処理動作、特に、失火の推測検知の動作を図11〜図12Bのフローチャートも参照しながら説明する。
先ず、図11のステップS1において、サイクル間変動量差分ΔΔωの算出処理(サブルーチン)に入る。このサイクル間変動量差分ΔΔωの算出処理は、図12AのステップS101において、サイクル間変動量差分ΔΔωの算出条件処理(サブルーチン)に入る。サイクル間変動量差分ΔΔωの算出条件処理とは、現在、リーン化制御中であるかを確認するためのルーチンである。つまり、このサイクル間変動量差分ΔΔωの算出条件処理では、図12BのステップS201において、リーン化判別部102は、リーン化制御フラグ100の内容に基づいてリーン化制御中か否かを判別する。リーン化制御中であれば、ステップS202に進み、差分算出許可フラグ116に算出許可を示す「1」をセットし、リーン化制御中でなければ、ステップS203に進み、差分算出許可フラグ116に算出禁止を示す「0」をセットする。
図12Aのサイクル間変動量差分ΔΔωの算出処理ルーチンに戻り、次のステップS102において、差分算出判別部104は、差分算出許可フラグ116が「1」であるか否かを判別する。差分算出許可フラグ116が「0」であれば、ステップS103に進み、フラグやカウンタ等のリセット処理を行う。具体的には、サイクル監視中フラグ118を「0」にし、監視サイクルカウンタ120及びオーバーリーンカウンタ122にそれぞれ初期値「0」を格納する。その後、図11のメインルーチンのステップS8に進み、オーバーリーン検知フローから脱出する。
一方、図12AのステップS102において、差分算出許可フラグ116が「1」であると判別された場合は、ステップS104に進み、変動量差分算出処理が行われる。すなわち、第1角速度算出部124Aが第1角速度ω1を算出し、第2角速度算出部124Bが第2角速度ω2を算出し、角速度変動量算出部108が、第2角速度ω2から第1角速度ω1を減算して角速度変動量Δωを算出する。そして、変動量差分算出部110は、今回のサイクルにおける角速度変動量(今回Δω)と前回のサイクルにおける角速度変動量(前回Δω)との差分の絶対値、すなわち、サイクル間変動量差分ΔΔωを算出する。
図11のメインルーチンに戻り、次のステップS2において、第1差分比較部112Aは、サイクル間変動量差分ΔΔωとしきい値ΔΔωthとを比較する。サイクル間変動量差分ΔΔωがしきい値ΔΔωth以上の場合、すなわち、変動が大きいサイクル(変動大サイクル)である場合に、次のステップS3に進み、サイクル監視設定部106は、サイクル監視中フラグ118が「1」であるか否かを判別する。「1」でなければ(「0」の場合)、ステップS4に進み、失火の推測検知のためのサイクル監視に突入する。すなわち、このステップS4では、サイクル監視設定部106は、サイクル監視中フラグ118に「1」をセットすると共に、監視サイクルカウンタ120に「1」を格納する。また、第1差分比較部112Aは、オーバーリーンカウンタ122に「1」を格納する。その後、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を繰り返す。
一方、上述のステップS3において、サイクル監視中フラグ118が「1」であると判別された場合(サイクル監視中)は、ステップS5に進み、サイクル監視設定部106は、監視サイクルカウンタ120の計数値を+1更新し、第1差分比較部112Aは、オーバーリーンカウンタ122の計数値を+1更新する。
その後、ステップS6において、第1失火推測検知部114Aは、オーバーリーンカウンタ122の計数値とオーバーリーン検知回数Nbとを比較する。オーバーリーンカウンタ122の計数値がオーバーリーン検知回数Nb以上であれば、ステップS7に進み、変動が大きいサイクルの頻度が高いとして、失火を推測検知し、リーン化制御の停止を要求する。制御部54は、第1失火推測検知部114Aからのリーン化制御の停止要求に基づいてリーン化制御を停止する。
その後、ステップS8において、制御部54への終了要求(電源断等)があるか否かを判別し、終了要求がなければステップS1以降の処理に戻り、終了要求があった場合に、制御部54での処理を終了する。
他方、上述したステップS2において、サイクル間変動量差分ΔΔωがしきい値ΔΔωth未満の場合、すなわち、変動が小さい場合は、次のステップS9に進み、サイクル監視設定部106は、サイクル監視中フラグ118が「1」であるか否かを判別する。「1」でなければ(サイクル監視中ではない)、ステップS1に戻り、該ステップS1以降の処理を繰り返す。ステップS9において、サイクル監視中フラグが「1」であると判別された場合(サイクル監視中)は、次のステップS10に進み、サイクル監視設定部106は、監視サイクルカウンタ120の計数値を+1更新する。
上述したステップS6において、オーバーリーンカウンタ122の計数値がオーバーリーン検知回数Nb未満と判別された場合、あるいは、上述のステップS10での処理が終了した段階で、ステップS11に進み、サイクル監視設定部106は、監視サイクルカウンタ120の計数値と規定値Naとを比較する。計数値が規定値Na未満であれば、サイクル監視の継続のために、ステップS1以降の処理に戻る。計数値が規定値Na以上であれば、変動が大きいサイクルの頻度が低いとして、ステップS12に進み、フラグやカウンタ等のリセット処理を行う。具体的には、サイクル監視中フラグ118を「0」にし、監視サイクルカウンタ120及びオーバーリーンカウンタ122にそれぞれ初期値「0」を格納する。その後、ステップS1以降の処理に戻る。
このように、第1エンジン制御装置10Aにおいては、あるサイクルにおける角速度変動量Δωと、その直前のサイクルにおける角速度変動量Δωとの差であるサイクル間変動量差分ΔΔωを算出し、このサイクル間変動量差分ΔΔωが所定の変動しきい値ΔΔωth以上となった場合に、当該サイクルを変動が大きいサイクル(変動大サイクル)としてカウントし、カウント数(監視サイクル内における変動大サイクルの数)が所定のオーバーリーン検知回数Nbに達した場合に、エンジンの失火を推測検知するようにしたので、1サイクルの角速度変動量Δωのみで失火の推測検知を行う場合よりも、精度よく検知することができる。特に、失火が起きるオーバーリーン空燃比におけるサイクル間変動量差分ΔΔωの頻度を実験等により取っておき、監視サイクル内における変動大サイクルの数を比較することで、より精度よく失火を検知することが可能となる。
しかも、サイクル間変動量差分ΔΔωを用いて失火の推測検知を行うので、リラクタ60の取付公差があっても失火の推測検知において影響はほとんどなく、精度よく検知することができる。
さらに、変動大しきい値ΔΔωthを、オーバーリーン空燃比におけるサイクル間変動量差分ΔΔωの発生頻度がその値以上では略30%となる値で設定し、監視サイクルの数を10、オーバーリーン検知回数を3としたので、失火検知用のしきい値として精度を高くすることができる。また、10の監視サイクル内において、変動大サイクルを3回検知した段階で、失火の推測検知を行えば、時間的にわずかの期間で検知することができるため、失火検知の精度を確保しながら、運転者が失火によって感じるエンジン運転状態の違和感を可及的に抑えることも可能となる。
監視サイクルはサイクル間変動量差分ΔΔωが変動大しきい値ΔΔωthを超えたサイクルを1回目としてカウントしたので、第1エンジン制御装置10Aの処理負担を極力低減することができる。
次に、第2実施の形態に係るエンジン制御装置(以下、第2エンジン制御装置10Bと記す)について図13及び図14を参照しながら説明する。
第2エンジン制御装置10Bは、図13に示すように、上述した第1エンジン制御装置10Aと同様に、リーン化制御フラグ100と、リーン化判別部102と、角速度変動量算出部108と、変動量差分算出部110とを有するが、その他、リングバッファ126、リングバッファ処理部128、リングバッファ消去部130を有し、第1差分比較部112Aに代えて第2差分比較部112Bを有し、第1失火推測検知部114Aに代えて第2失火推測検知部114Bを有する点で異なる。
リーン化判別部102は、リーン化制御フラグ100の内容に基づいてリーン化制御中か否かを判別する。
リングバッファ126は、所定個数のバッファが論理的にリング状につながって構成されている。リングバッファ処理部128は、リングバッファ126に順番にサイクル間変動量差分ΔΔωを書き込む(上書きする)。リングバッファ消去部130は、リーン化制御中でない場合に、リングバッファ126を初期化して、全てのバッファの値を初期値「0」にする。
第2差分比較部112Bは、リングバッファ126に書き込まれた所定個数のサイクル間変動量差分ΔΔωと予め設定されたしきい値ΔΔωthとを比較し、しきい値ΔΔωth以上のサイクル間変動量差分ΔΔωが書き込まれたバッファの数(バッファ数Nc)を取得する。
第2失火推測検知部114Bは、取得されたバッファ数Ncと予め設定されたオーバーリーン検知回数Nbとを比較し、バッファ数Ncがオーバーリーン検知回数Nbに達していれば、失火を推測検知する。
ここで、第2エンジン制御装置10Bの処理動作、特に、失火の推測検知の動作を図14のフローチャートも参照しながら説明する。
先ず、ステップS301において、リーン化判別部102は、リーン化制御フラグ100の内容に基づいてリーン化制御中か否かを判別する。リーン化制御中であれば、ステップS302に進み、カウンタiに初期値「0」を格納する。
ステップS303において、角速度変動量算出部108及び変動量差分算出部110を経て、今回のサイクルにおける角速度変動量(今回Δω)と前回のサイクルにおける角速度変動量(前回Δω)との差分の絶対値、すなわち、サイクル間変動量差分ΔΔωを算出する。
ステップS304において、リングバッファ処理部128は、サイクル間変動量差分ΔΔωをリングバッファ126におけるi番目のバッファに格納する。
ステップS305において、カウンタiの計数値を+1更新する。次のステップS306において、カウンタiの計数値が規定値Na(監視サイクル数)以上であるか否かを判別する。カウンタiの計数値が規定値Na未満であれば、ステップS303以降の処理に戻り、次のサイクル間変動量差分ΔΔωの算出処理及びリングバッファ126への書き込み処理を行う。
上述のステップS306において、カウンタiの計数値が規定値Na以上となった段階で、次のステップS307に進み、第2差分比較部112Bは、リングバッファ126に書き込まれた所定個数のサイクル間変動量差分ΔΔωとしきい値ΔΔωthとを比較し、しきい値ΔΔωth以上のサイクル間変動量差分ΔΔωが書き込まれたバッファの数(バッファ数Nc)を取得する。
次のステップS308において、第2失火推測検知部114Bは、取得されたバッファ数Ncとオーバーリーン検知回数Nbとを比較する。バッファ数Ncがオーバーリーン検知回数Nb以上であれば、ステップS309に進み、変動が大きいサイクルの頻度が高いとして、失火を推測検知し、リーン化制御の停止を要求する。制御部54は、第2失火推測検知部114Bからのリーン化制御の停止要求に基づいてリーン化制御を停止する。
一方、上述したステップS301において、リーン化制御中でないと判別された場合は、ステップS310に進み、リングバッファ消去部130は、リングバッファ126を初期化して、全てのバッファの値を初期値「0」にする。
上述したステップS309での処理が終了した段階、あるいは、ステップS307において、バッファ数Ncがオーバーリーン検知回数Nb未満であると判別された場合、あるいは、ステップS310での処理が終了した段階で、次のステップS311に進み、制御部54への終了要求(電源断等)があるか否かを判別し、終了要求がなければステップS301以降の処理に戻り、終了要求があった場合に、制御部54での処理を終了する。
このように、第2エンジン制御装置10Bにおいては、上述した第1エンジン制御装置10Aと同様の効果を有する。特に、リングバッファ126を利用して所定数のサイクル間変動量差分ΔΔωを書き込み、その中からしきい値ΔΔωth以上のバッファ数Ncを取得してオーバーリーン検知回数Nbと比較するようにしたので、制御手順がシンプルになり、プログラムデバッグや保守点検も容易になる。
なお、本発明に係るエンジン制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…エンジン制御装置 12…エンジン
36…クランク軸 38…クランクパルサロータ
40…ピックアップ 54…制御部
56…歯欠け部 58…ロータ
60…リラクタ
60a〜60i…第1リラクタ〜第9リラクタ
62…境界 100…リーン化制御フラグ
102…リーン化判別部 104…差分算出判別部
106…サイクル監視設定部 108…角速度変動量算出部
110…変動量差分算出部 112A…第1差分比較部
112B…第2差分比較部 114A…第1失火推測検知部
114B…第2失火推測検知部 116…差分算出許可フラグ
118…サイクル監視中フラグ 120…監視サイクルカウンタ
122…オーバーリーンカウンタ 124A…第1角速度算出部
124B…第2角速度算出部 126…リングバッファ
128…リングバッファ処理部 130…リングバッファ消去部
Δω…角速度変動量 ΔΔω…サイクル間変動量差分
ΔΔωth…しきい値

Claims (3)

  1. エンジン(12)のクランク軸(36)に同期して回転するクランクパルサロータ(38)に設けられる複数のリラクタ(60)の通過を検知するピックアップ(40)と、
    前記エンジン(12)の圧縮上死点(TDC)に重なる第1所定区間(T1)の第1クランク角速度(ω1)を算出し、燃焼上死点(BDC)に重なる第2所定区間(T2)の第2クランク角速度(ω2)を算出し、前記第2クランク角速度(ω2)から前記第1クランク角速度(ω1)を減ずることで、クランク角速度変動量(Δω)を算出する角速度変動量算出手段(108)と、を具備するエンジン制御装置において、
    あるサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)と、その直前のサイクルにおけるクランク角速度変動量(Δω)との差であるサイクル間変動量差分(ΔΔω)が所定の変動大しきい値(ΔΔωth)を超えると、当該サイクルを変動大サイクルとしてカウントし、
    予め設定されたサイクル数の監視サイクル内で前記変動大サイクルの数が所定の失火検知回数に達した場合、前記エンジン(12)の失火を推測検知することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジン制御装置において、
    前記変動大しきい値(ΔΔωth)を、オーバーリーン空燃比におけるサイクル間変動量差分(ΔΔω)の発生頻度がその値以上では略30%となる値で設定し、
    前記監視サイクルのサイクル数を10、前記失火検知回数を3とすることを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 請求項2記載のエンジン制御装置において、
    前記監視サイクルは、前記サイクル間変動量差分(ΔΔω)が前記変動大しきい値(ΔΔωth)を超えたサイクルを1回目としてカウントすることを特徴とするエンジン制御装置。
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