JP2014198021A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リール本体1に回転自在に支持され、巻き取り操作されるハンドル6を装着したハンドル軸7と、リール本体1の外側面においてハンドル軸7周りに設けられた凹部105,110と、凹部105,110に取り付けられるカバー部材30Aと、を備え、凹部105,110は、ハンドル軸7の径方向に間隔を空けて少なくとも2つ設けられている構成とした。
【選択図】図1
Description
特許文献1では、リール本体の外側面のハンドル軸周りに凹部が設けられており、この凹部にカバー部材の外周部が挿入されて取り付けられていた。
また、それぞれの凹部に収まるようにして大きさの異なるカバー部材を取り付けることができるので、糸絡みのリスクを好適に回避することができる。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1cが形成されたリール本体1(例えば、金属から形成される)と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ3と、このロータ3の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール4とを有して構成される。
リール本体1は、リールボディ1aと、このリールボディ1aの一側に固定される蓋体1bとを有し、リールボディ1aから延出する脚部1cの端部に形成された竿取付部1dを介して図示しない釣竿に取り付けられる。蓋体1bは、例えば、図示しない複数の止めねじでリールボディ1aの一側の開口部1e(図2参照)に着脱可能に固定される。
なお、ハンドル軸7の左端部7aおよび右端部7bには、それぞれ径の異なる雄ねじが互いに逆向きに形成してある。締結装置20には、これらの雄ねじに互いに対応する雌ねじが形成されており、これらを螺合することにより、締結装置20を介してハンドル6を連結することができる。
凹部105,110は、蓋体1bの外側面および右側壁1hの外側面において同形状とされているので、以下では、蓋体1bの外側面に設けられる凹部105,110について説明する。
凹部110は、側面視で略C字状(図4(b)参照)を呈しており、凹部105の径方向外側に凹部105と間隔を空けて同心状に凹設されている。
図4(a)に示すように、カバー部材30Aは、ハンドル軸7の左端部7aを挿通する内孔31aを形成するフランジ部31と、このフランジ部31に連続する段部32と、段部32から径方向外側に延びる略ディスク状の延出部33と、を有する。内孔31aの内面には、図3に示すように、ハンドルキャップ21を螺合により取り付けるための雌ねじが形成されている。つまり、カバー部材30Aは、ハンドル軸7周りに付設されるハンドルキャップ21を保持する部材として機能するようになっている。
なお、ハンドルキャップ21の周壁21aは、カバー部材30Aに螺着した状態で、カバー部材30Aの段部32の側面32aに当接するようになっており、この当接により必要以上にねじ込まれることが防止されている。
なお、凹部105にカバー部材30Aを取り付けると、図4(b)に示すように、カバー部材30Aの長孔34を通じて、内側の被覆部材40が露出する状態となる。
このカバー部材30Bは、円環状を呈しており、凹部105内に全体が収容されるようになっている。
カバー部材30Bには、周方向に並ぶ3つの長孔34aが形成されている。3つの長孔34は、蓋体1bの凹部105の長溝104にそれぞれ対応した形状とされている。また、隣接する長孔34a間には、計3つのねじ孔35aが形成されている。3つのねじ孔35aは、蓋体1bの凹部105のねじ孔103に対応して形成されている。
なお、カバー部材30Bは、前記したカバー部材30Aに備わるフランジ部31等を有していないので、前記したカバー部材30Aに比べて軽量化が可能である。
このようなカバー部材30Bを用いた場合には、蓋体1bの円筒部101にボール軸受10(11)を保持する突起等を設けることで、ボール軸受10(11)の保持が可能である。
図6,7に示すように、カバー部材30Cが前記した小径のカバー部材30Aと異なるところは、延出部33が径方向外側へ向けてさらに延出している点である。
延出部33の外周縁部33aは、蓋体1bの凹部110に対応して延出形成されており、凹部110に対して挿入可能となっている。これにより、カバー部材30Cを蓋体1bに取り付けると、図6に示すように、先端となる外周縁部33aがリブ106を跨ぐ(覆う)ようにして凹部110内に挿入される。つまり、凹部110は、カバー部材30Cの径方向最外部を収容可能に構成されている。
なお、延出部33の先端部は、外周縁部36aへ向けて緩やかに湾曲しており、釣糸の解れ等による糸絡みが生じることがない。
カバー部材30Dは、図8(a)〜(c)に示すように、三方向に延出する延出部37を有しており、側面視で手裏剣形状(図8(b)参照)を呈している。延出部37は、段部32から径方向外側に向けてそれぞれ延出している。延出部37の径方向最外部となる先端縁部37bは、凹部110に対応して延出形成されており、凹部110に対して挿入可能となっている。なお、延出部37の先端部には孔部37aが形成されている。
なお、延出部37の先端部は、凹部110に向けて傾斜しており、延出部37の先端部に対して釣糸の解れ等による糸絡みが生じることがない。
枠部材38は、蓋体1bの凹部110に対応して形成されており、凹部110に対して挿入可能となっている。これにより、カバー部材30Eを蓋体1bに取り付けると、図9(b)に示すように、延出端となる先端縁部37bがリブ106を跨ぐ(覆う)ようにして位置し、枠部材38が凹部110内に挿入される。また、枠部材38を介して先端縁部37bが凹部110内に確実に収容されることとなり、延出部37の先端部に対して釣糸の解れ等による糸絡みが生じることをより確実に回避することができる。
図9(c)は、被覆部材40として、透明な材質のものを用いたものであり、被覆部材40を通じて外部に蓋体1bの長溝104が臨むようになっている。なお、図9(c)では、先端部に孔部37aが形成されていないものを示した。
また、それぞれの凹部105,110に収まるようにして大きさの異なるカバー部材30A〜30Eを取り付けることができるので、糸絡みのリスクを好適に回避することができる。
このような魚釣用スピニングリールによれば、凹部110bを利用して五角形の例えばワッペン状のカバー部材を取り付けることができる。
このような魚釣用スピニングリールによれば、凹部110cを利用して、凹部110cに収容される延出部を備えた径方向に大きいカバー部材を取り付けることができる。
6 ハンドル 30A〜30J カバー部材
7 ハンドル軸
Claims (3)
- リール本体に回転自在に支持され、巻き取り操作されるハンドルを装着したハンドル軸と、前記リール本体の外側面において前記ハンドル軸周りに設けられた凹部と、前記凹部に取り付けられるカバー部材と、を備え、
前記凹部は、前記ハンドル軸の径方向に間隔を空けて少なくとも2つ設けられていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記カバー部材は前記ハンドル軸の径方向外側に延出する延出部を備えており、
前記凹部のうち前記ハンドル軸の径方向外側に設けられた前記凹部は、前記延出部の径方向最外部を収容可能であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 - 前記カバー部材は、前記凹部に取り付けられることで、前記ハンドル軸周りに付設される付設部材の保持部材として機能することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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