JP2014197970A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤の充填作業を容易にでき、かつ永久磁石を確実に保持できる電動機を提供すること。【解決手段】ハウジング内に装着された環状のステータと、ステータ内に配置されてハウジングに回転可能に支持されたロータとを備えるとともに、ロータのロータコア41に複数の永久磁石43が埋め込まれている電動機であって、ロータコア41には、永久磁石43が嵌合される埋込孔41Bが設けられ、埋込孔41Bにおける永久磁石43の対角位置には、ロータコア41の軸方向に沿って連続した充填孔48が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電動機に係り、特に埋込永久磁石型同期電動機のロータに用いられる永久磁石の固定構造の改良に関する。
従来、埋込永久磁石型同期電動機のロータでは、ロータコアに設けられた複数の穴部内に永久磁石を挿入し、永久磁石の外表面と穴部内面との間に形成される隙間に接着剤を充填し、よって永久磁石をロータコアに固定することが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2007−236020号公報 特開2009−303445号公報
しかし、従来では、永久磁石の外表面と穴部内面との間の広い範囲に接着剤を充填するため、充填作業に手間がかかるという問題がある。特に特許文献1では、穴部に連続して設けられたフラックスバリアまでもが接着剤で満たされており、充填作業に余計に時間がかかって作業性が悪い。
しかも、従来では、穴部と永久磁石との隙間の中でも、ロータコアの内周側の位置に形成される隙間に接着剤を充填している。こうすることで、永久磁石をロータコアの外周側に押しやり、ロータコアの外周側に位置する穴部内面に当接させている。このため、外周側では隙間が形成されず、接着剤が回っていない。従って、接着剤が内周側の位置に形成される隙間に主に充填されることとなるが、この隙間に十分に充填されていない事態が生じると、永久磁石の固定強度が格段に低下し、高負荷、高回転時に生じる大きな遠心力が繰り返し作用した場合に、永久磁石が穴部内で脱落する可能性がある。
また、従来においては、接着剤を圧送して充填する構成であるため、圧送用のポンプ等が必要になるなど、設備が高価になるという問題がある。
さらに、特許文献1,2にあっては、永久磁石やロータコアの冷却に関しては一切触れられておらず、冷却不足を招く可能性がある。
本発明の目的は、接着剤の充填作業を容易にでき、かつ永久磁石を確実に保持できる電動機を提供することにある。
第1発明に係る電動機は、ハウジング内に装着された環状のステータと、前記ステータ内に配置されて前記ハウジングに回転可能に支持されたロータとを備えるとともに、前記ロータのロータコアに複数の永久磁石が埋め込まれている電動機であって、前記ロータコアには、前記永久磁石が嵌合される埋込孔が設けられ、前記埋込孔における前記永久磁石の対角位置には、前記ロータコアの軸方向に沿って連続した充填孔が形成されることを特徴とする。
第2発明に係る電動機では、前記ロータコアには、前記埋込孔の端部によりフラックスバリアが設けられ、前記フラックスバリアは、冷却油が流通する油路になっていることが望ましい。
第3発明に係る電動機では、前記ロータコアには、前記埋込孔の端部によりフラックスバリアが設けられ、前記フラックスバリアには、前記永久磁石を支持する支持部が設けられることが望ましい。
第4発明に係る電動機では、前記支持部は、角柱状とされた前記永久磁石の角部を挟んで前記充填孔とは反対側に設けられることが望ましい。
第5発明に係る電動機は、ハウジング内に装着された環状のステータと、前記ステータ内に配置されて前記ハウジングに回転可能に支持されたロータとを備えるとともに、前記ロータのロータコアに複数の断面矩形状の永久磁石が埋め込まれている電動機であって、前記ロータの軸中心から見てV字形状に配置された一対の前記永久磁石により1つの磁極が形成され、前記ロータコアには、前記永久磁石が嵌合される埋込孔と、前記埋込孔の一方の端部により形成され、かつ前記ロータコアの外周寄りに位置した外周側のフラックスバリアと、前記埋込孔の他方の端部により形成され、かつ前記フラックスバリアよりも内方側に位置した内方側のフラックスバリアとが設けられ、前記埋込孔における前記永久磁石の対角位置には、前記ロータコアの軸方向に沿って連続した充填孔が形成され、前記内方側のフラックスバリアは、冷却油が流通する油路になっており、前記外周側のフラックスバリアおよび前記内方側のフラックスバリアには、前記永久磁石の端面の一部と当接して該永久磁石を支持する支持部が設けられ、前記支持部は、角柱状とされた前記永久磁石の角部を挟んで前記充填孔とは反対側に設けられることを特徴とする。
第1発明によれば、永久磁石をその対角の2箇所に対応した部分のみでロータコアに接着するため、接着剤等の充填量を大幅に少なくでき、充填作業を迅速かつ容易にできる。また、永久磁石を埋込孔に嵌合させるので、2箇所のみの接着による固定であっても、ロータ回転時の遠心力に十分に対抗でき、永久磁石を埋込穴内に確実に保持させておくことが可能である。
第2発明によれば、フラックスバリア内が接着剤で満たされることがないから、そのフラックスバリアを冷却油流通用の油路として確実に確保でき、永久磁石やロータコアを良好に冷却できる。
第3発明によれば、フラックスバリアに支持部を設けるので、埋込穴内に嵌合された永久磁石をより確実に固定でき、埋込孔内での永久磁石の脱落をより確実に防止できる。
第4発明によれば、支持部を永久磁石の角部を挟んで接着剤の充填孔とは反対側に設けるため、充填孔および支持部を互いに干渉されない位置で十分な大きさにでき、固定強度や耐久性を向上させることができる。
第5発明によれば、第1発明ないし第4発明での作用効果を同様に得ることができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の全体を示す断面図。 前記電動機のロータコアを示す図。 前記ロータコアの要部を拡大して示す拡大図。
〔電動機の全体構成〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電動機1の全体を示す断面図である。図2は、電動機1のロータコア41を示す図である。
図1において、電動機1は、ハウジング2の内部に装着された環状のステータ3と、ステータ3内に配置されるとともに、ハウジング2内で回転可能に支持されたロータ4とを備える。このような電動機1は、ロータ4のロータコア41内に永久磁石43が埋め込まれた埋込永久磁石型同期電動機として構成されている。
〔ステータ〕
ステータ3は、図には明示していないが、電磁鋼板を軸方向に沿って多数積層することにより構成されたステータコア31を備える。ステータコア31は、周方向に連続した外周側のヨーク32と、ヨーク32から中央のロータ4側に向けて突出した複数のティース33とを備える。複数のティース33は、ヨーク32の周方向に沿って互いに等間隔で設けられている。このようなティース33には、電磁コイル34が巻線されている。
〔ロータ〕
ロータ4は、ステータコア31と同様に電磁鋼板を軸方向に沿って多数積層することにより構成された環状のロータコア41と、ロータコア41の中央に設けられた挿通孔41Aに挿通されたロータシャフト42と、ロータコア41の埋込孔41B(図2参照)内に嵌合された合計16個の角柱状の永久磁石43とを備える。
図2において、ロータコア41の埋込孔41Bは、軸心側から見て対称となるようにV字形状に設けられている。このような埋込孔41Bの一対を一組とし、この一組の埋込孔41B内に埋め込まれた一対の永久磁石43により1つの磁極が形成される。すなわち、本実施形態のロータ4の極数は、8極である。隣り合う磁極の極性は、互いに相違している。それぞれの磁極は、ロータコア41の周方向に沿って等間隔で形成されている。
ロータコア41において、開口形状が長孔とされた埋込孔41Bの長手方向の一端は、空隙からなるフラックスバリア41Cになっている。このフラックスバリア41Cには、断面矩形状の永久磁石43の短辺側の一対の端面43B、43Bのうち、一方の端面43B(図3参照)が位置する。同様に埋込孔41Bの長手方向の他端は、永久磁石43の他方の端面43Bが位置する同様なフラックスバリア41Dになっている。つまり、埋込孔41Bの内面に対しては、後述の支持部71,72に当接する端面43Bの一部を除き、永久磁石43の長辺側の一対の側面43A(図3参照)が接触している。
フラックスバリア41C,41Dのうち、ロータコア41の外周側に位置するフラックスバリア41Cは、永久磁石43からの漏れ磁束を低減するために設けられている。ロータコア41の外周表面から遠い内方側に位置したフラックスバリア41Dは、永久磁石43からの漏れ磁束の低減、および後述する冷却構造の一部を構成するために設けられている。なお、フラックスバリア41Cとロータコア41の外周表面との間は、サイドブリッジ44となっており、磁極の中心側で隣設し合うフラックスバリア41Dの間は、センタブリッジ45となっている。サイドブリッジ44については後述する。
このようなロータコア41の軸方向の両側には、環状のエンドプレート46,47が取り付けられている。ロータシャフト42の出力部42A(図1中の左側)側にて、ロータコア41に取り付けられたエンドプレート46には、ロータコア41のフラックスバリア41Dに対応した部位とロータシャフト42側とを連通させる油路46Aが、径方向に沿って設けられている。油路46Aの端部には、ハウジング2内に開口した吐出孔46Bが設けられている。もう一方のエンドプレート47には、フラックスバリア41Dに対応した位置に吐出開口47Aが設けられ、フラックスバリア41Dとハウジング2内とが連通している。なお、本実施形態では、ロータシャフト42の軸方向が略水平とされた横置きの電動機1について説明しているが、本発明としては、ロータシャフトの軸方向が略鉛直とされた縦置きの電動機であってもよい。そして、縦置きとした場合には、吐出孔46Bを省略してもよい。
ロータシャフト42の中央には、出力部42Aとは反対側に開口し、軸方向に沿って出力部42A側に向かって延びた油路42Bが設けられている。油路42Bの出力部42A側の端部は、径方向に貫通した油路42Cと連通している。油路42Cは、エンドプレート46の油路46Aと連通している。
永久磁石43としては、ネオジウムやジスプロシウムなどの希土類永久磁石が好適に用いられる。このような永久磁石43は、ロータコア41の埋込孔41B内に嵌合された状態で接着剤により固定される。永久磁石43の固定構造に関しては後述する。
〔冷却構造〕
電動機1では、ヒステリシス損や渦電流損を要因とする発熱によってステータコア31、電磁コイル34、ロータコア41、永久磁石43が高温状態となる。このため、本実施形態においては、ハウジング2の内部と、外部の冷却油タンク51との間で冷却油が循環し、電動機1を冷却する構造を採用している。
本構造において、電動機1のロータシャフト42に設けられた油路42Bの開口側には、冷却油タンク51からの供給流路52が接続されている。一方、電動機1を構成するハウジング2の底部分に設けられたドレン開口2Aには、冷却油タンク51へのドレン流路53が接続されている。供給流路52には油圧ポンプ54が設けられ、ドレン流路53にはオイルクーラ55が設けられている。
冷却油タンク51から油圧ポンプ54にて吸い上げられた冷却油は、ロータシャフト42の油路42Bに入り込み、油路42B内を軸方向に沿って一端側から他端側に向けて流れ、他端側に設けられた径方向の油路42Cを通ってエンドプレート46の油路46Aに流れ込む。
油路46Aに入り込んだ冷却油の一部は、吐出孔46Bからハウジング2内に噴射され、ロータコア41および電磁コイル34を冷却する。また、油路46Aに入り込んだ他の冷却油は、ロータコア41のフラックスバリア41Dに入り込み、フラックスバリア41D内を軸方向に沿って流れることでロータコア41および永久磁石43を冷却する。フラックスバリア41Dを流れ終えた冷却油は、エンドプレート47の吐出開口47Aからハウジング2内に噴射され、やはりロータコア41および電磁コイル34を冷却する。
吐出孔46Bおよび吐出開口47Aから噴射された冷却油は、ロータコア41および電磁コイル34を冷却する他、ロータシャフト42を回転支持するベアリング21,22を冷却する。これらを冷却した冷却油は、ハウジング2内を滴下等して底部分の油溜部23に集約される。集約された冷却油は、油溜部23からドレン開口2Aを通してドレン流路53を流れ、オイルクーラ55にて冷却された後に冷却油タンク51に戻る。
〔サイドブリッジ〕
図3は、ロータコア41の要部を拡大して示す拡大図である。この図3には、隣り合う2極分が示されている。
図3に示すように、ロータコア41の外周表面には、この外周寄りに位置したフラックスバリア41Cの近傍において、内方に向けて窪んだ第1凹部61および第2凹部62が設けられている。各磁極では、第1凹部61同士が磁極の中心に対して周方向の外側の位置に設けられ、第2凹部62同士が磁極の中心に対して周方向の内側の位置に設けられている。そして、第1凹部61および第2凹部62の周方向の間隔は、フラックスバリア41Cを周方向に跨ぐ程度の大きさである。すなわち、第1凹部61とロータコア41の軸中心とを結ぶ線をL1とし、第2凹部62とロータコア41の軸中心とを結ぶ線をL2としたとき、線L1,L2の間にフラックスバリア41Cが設けられている。この結果、フラックスバリア41Cとロータコア41の外周表面との間の薄肉部分により、第1凹部61および第2凹部62の間を連結するサイドブリッジ44が形成される。
サイドブリッジ44は、フラックスバリア41Cの開口形状との関係で、ロータコア41の周方向において略均一な厚さ(径方向の肉厚)を有しているとともに、ロータコア41の径方向の外方に突出するように湾曲したアーチ状に形成されている。つまり、アーチ状とされたサイドブリッジ44の基端側に第1凹部61および第2凹部62が設けられている。サイドブリッジ44の曲率半径は、ロータコア41の外周の半径よりも小さい。
このような形状のサイドブリッジ44では、ロータ4の回転に伴う遠心力によって応力集中が生じるが、生じる箇所は、サイドブリッジ44の周方向の両端部および周方向の中央付近である。具体的には、第1凹部61および第2凹部62の底部分と、サイドブリッジ44(フラックスバリア41C)の内面側の部分との3箇所に分散して応力が生じる。従って、1点に応力集中が生じることがなく、各箇所で生じる応力を小さくでき、耐久性が向上する。また、第1凹部61および第2凹部62のうち、本実施形態では特に、第2凹部62をトルク脈動や、鉄損、磁束高調波、あるいはコギングトルクを低下させる部位として機能させることができ、電動機1の特性を良好にできる。
〔永久磁石の固定構造〕
以下には、図3に基づき、永久磁石43の固定構造について説明する。
図3に示すように、鋼板7のフラックスバリア41C,41Dを形成する部分には、永久磁石43の2箇所の対角位置に向けて突出した支持部71,72が設けられている。フラックスバリア41C側の支持部71は、永久磁石43の一方の端面43Bの中でも、ロータコア41の外周表面から遠い方の辺縁に当接している。フラックスバリア41D側の支持部72は、センタブリッジ45の外方側の基端部分に設けられており、永久磁石43の他方の端面43Bの中でも、ロータコア41の外周表面に近い方の辺縁に当接している。このように、永久磁石43は、対向する短辺側の辺縁の2箇所の対角位置にてロータコア41に支持されている。
ここで、支持部71,72が永久磁石43の端面43Bに当接する当接幅は、端面43Bが設けられている永久磁石43の短辺側の全幅に対して、略1/5(5分の1)よりも短いことが望ましい。1/5よりも短いことで、端面43Bからの漏れ磁束を低減できる。また、支持部71,72の端面43Bでの当接箇所は、永久磁石43の角部である端面43Bの幅方向の端部から離れていてもよい。
そして、鋼板7の埋込孔41Bを形成する部分には、支持部71,72とは永久磁石43の角部を挟んで反対側の位置に拡張部73が設けられている。拡張部73は、永久磁石43の側面43Aとの間に僅かな隙間を形成するために、埋込孔41Bの一部を拡張して設けられている。拡張部73はまた、積層される全ての鋼板7に設けられている。積層される鋼板7は全て同一形状であり、それぞれを位置合わせすることで積層方向(ロータコア41の軸方向と同じ)に連通した埋込孔41Bが形成され、この埋込孔41Bに永久磁石43を組み込むことが可能である。
また、積層方向に連通した全ての拡張部73により、埋込孔41Bにおける永久磁石43の別の対角位置にある2箇所には、ロータコア41を軸方向に沿って貫通した充填孔48が形成される。つまり、このような充填孔48は、永久磁石43が埋込孔41Bに組み込まれた状態で、永久磁石43と拡張部73との間に形成される。軸方向に連続した充填孔48に対して接着剤を充填することにより、永久磁石43の対向する長辺側の辺縁の2箇所の対向位置がロータコア41に固定されることになる。なお、モールド材等の樹脂材料などを接着剤として用いてもよい。
従って、本実施形態では、永久磁石43の側面43A全体に接着剤を回して固定する必要がなく、接着剤を充填する手間を大幅に省くことができ、組立作業を容易にできる。しかも、永久磁石43は埋込孔41B内に嵌合されており、永久磁石43の両側の側面43Aが埋込孔41Bの内面と接触した状態にある。従って、接着剤の充填量が少なくとも、永久磁石43を埋込孔41B内に確実に保持しておくことができる。
〔変形例〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ロータコア41の軸方向に沿って充填孔48が形成されていたが、このような充填孔48とフラックスバリア41C,41Dとを連通させる連通部をさらに設けてもよい。このような構成では、連通部を通して充填孔48内の空気を抜くことが可能であり、充填孔48内に接着剤を容易に充填できる。
また、そのような連通部が設けられない場合でも、接着剤をよりスムーズに充填するために、例えば、拡張部73によって形成される充填孔48の断面を、接着剤充填用のニードルが挿入可能な程度に大きく設けておいてもよい。そして、そのようなニードルを充填孔48の奥側まで挿入させた後、奥側から手前に戻しながらニードルを通して接着剤を充填する。
また、ロータコア41にエンドプレート46,47が設けられる前工程、つまり充填孔48の端部が開放された状態にある段階で、接着剤を充填することも可能である。
加えて、ロータコア41にエンドプレート46,47を設けられた後の工程であっても、例えば、エンドプレート46に充填孔48と外部とを連通させる連通孔を予め設けておくことで、そのような連通孔を通して接着剤充填時に空気抜きが抜けるように構成してもよい。
前記実施形態では、ロータコア41の外周表面には、第1、第2凹部61,62が設けられていたが、発電機1の特性向上のために機能する第2凹部62のみを設け、第1凹部61を省いた場合や、第1、第2凹部61,62の両方がない場合でも、本発明に含まれる。
本発明は、電動自動車、ハイブリッド自動車、電動建設機械、ハイブリッド建設機械等の車両に用いられ、好ましくはこれら建設機械の走行用の電動機として利用できる。
1…電動機、2…ハウジング、3…ステータ、4…ロータ、41…ロータコア、41B…埋込孔、41C,41D…フラックスバリア、43…永久磁石、48…充填孔、71,72…支持部。

Claims (5)

  1. ハウジング内に装着された環状のステータと、前記ステータ内に配置されて前記ハウジングに回転可能に支持されたロータとを備えるとともに、前記ロータのロータコアに複数の永久磁石が埋め込まれている電動機であって、
    前記ロータコアには、前記永久磁石が嵌合される埋込孔が設けられ、
    前記埋込孔における前記永久磁石の対角位置には、前記ロータコアの軸方向に沿って連続した充填孔が形成される
    ことを特徴とする電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機において、
    前記ロータコアには、前記埋込孔の端部によりフラックスバリアが設けられ、
    前記フラックスバリアは、冷却油が流通する油路になっている
    ことを特徴とする電動機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動機において
    前記ロータコアには、前記埋込孔の端部によりフラックスバリアが設けられ、
    前記フラックスバリアには、前記永久磁石を支持する支持部が設けられる
    ことを特徴とする電動機。
  4. 請求項3に記載の電動機において、
    前記支持部は、角柱状とされた前記永久磁石の角部を挟んで前記充填孔とは反対側に設けられる
    ことを特徴とする電動機。
  5. ハウジング内に装着された環状のステータと、前記ステータ内に配置されて前記ハウジングに回転可能に支持されたロータとを備えるとともに、前記ロータのロータコアに複数の断面矩形状の永久磁石が埋め込まれている電動機であって、
    前記ロータの軸中心から見てV字形状に配置された一対の前記永久磁石により1つの磁極が形成され、
    前記ロータコアには、
    前記永久磁石が嵌合される埋込孔と、
    前記埋込孔の一方の端部により形成され、かつ前記ロータコアの外周寄りに位置した外周側のフラックスバリアと、
    前記埋込孔の他方の端部により形成され、かつ前記フラックスバリアよりも内方側に位置した内方側のフラックスバリアとが設けられ、
    前記埋込孔における前記永久磁石の対角位置には、前記ロータコアの軸方向に沿って連続した充填孔が形成され、
    前記内方側のフラックスバリアは、冷却油が流通する油路になっており、
    前記外周側のフラックスバリアおよび前記内方側のフラックスバリアには、前記永久磁石の端面の一部と当接して該永久磁石を支持する支持部が設けられ、
    前記支持部は、角柱状とされた前記永久磁石の角部を挟んで前記充填孔とは反対側に設けられる
    ことを特徴とする電動機。
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