JP2014196049A - 車体下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で車室内空間を阻害することなく、サイドストラクチャの倒れが抑制されて車体剛性が確保できる車体下部構造を提供する。【解決手段】フロア1の両側に結合された左右のサイドストラクチャ20のタイヤハウス21を形成するホイールエプロン22間をフロア1の下面に沿って車幅方向に延在するサポートフレーム30を介して連結する。サポートフレーム30の中間部をスペヤタイヤ格納部3の下面3a及びサイドレール5に締結する。フロア1の下面に沿って車幅方向に延在するサポートフレームによって左右のサイドストラクチャ20のホイールエプロン22間を連結する簡単な構成で、左右のサイドストラクチャ20の横倒れが抑制されて車体剛性の向上が得られる。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車体下部構造に関し、特に簡単な構成で車体剛性が確保できる車体下部構造に関する。
自動車、例えばテールゲートを有するワゴン車の車体下部は、フロアの両側に沿って前後方向に延在する閉断面形状のサイドシルが形成され、サイドシルの後部に前後方向に延在する左右のサイドフレームが結合される。車体上部はルーフパネルの両側に沿って閉断面形状のルーフサイドレールが前後方向に延在する。
車体側部は、車体下部のサイドシルと車体上部のルーフサイドレールの前端間を連結するフロントピラと、フロントドア開口部とリヤドア開口部との間に延在するセンタピラと、リヤドア開口部に後端に沿って延在してサイドシルの後端とルーフサイドシルとの間を連結するリヤピラと、後部開口に沿って延在してフロアの後端とのルーフサイドレールの後端を連結するゲートピラと、リヤピラとゲートピラとの間にタイヤハウスを形成するフェンダとを有し、これら各ピラ及びフェンダ等によってサイドストラクチャを形成する。
この種の車体構造では、車体下部と車体側部との結合剛性が低い場合には、走行中の振動や悪路走行等による衝撃或いは車体側方からの荷重等によって、例えば図4に模式的に示すように、車体下部を構成するフロアFLに対し車体側部を構成するサイドストラクチャSが仮想線Saで示すように横方向に倒れて車体に捩れが発生することが懸念される。
この車体剛性の低下に伴う車体の捩れ等は、直進走行性や操舵走行の際の迅速な応答性や操縦安定性及び乗り心地等に大きく影響することから、車体剛性の向上を図る種々の方策がある。
例えば、従来からフロアとサイドストラクチャと結合部付近に、フロアとサイドストラクチャとを直結するガセットを設けて、サイドストラクチャの倒れを抑制する車体剛性の向上が知られている。
また、特許文献1に開示される技術は、図5の(a)に要部斜視図を示し、同図(b)及び(c)にそれぞれ(a)のb部及びc部の拡大図を示すように、ルーフサイドレール101及びサイドシル102に上下端が結合されたセンタピラ103を有する車体構造において、センタピラ103の上部をルーフセンタレインフォース104にアッパブラケット105を介して直結し、かつセンタピラ103の下部をフロアクロスメンバ106にロアブラケット107を介して直結する。
これにより、センタピラ103に作用する横倒れ方向の荷重が剛性の高いルーフセンタレインフォース104やフロアクロスメンバ106に分散させて車体全体の剛性を向上させると共に、センタピラ103の倒れ込みを防止する。
また、特許文献2に開示される技術は、フロアの両側に沿って延在する左右のサイドフレームに弾性ブッシュを介して連結されるサスペンション用のサブフレーム及び車幅方向に延在するサポート部材を備え、弾性ブッシュを介してサブフレーム及びサポート部材の両端を左右のサイドフレームに共締めすると共に、サポート部材の中央部をフロアに締結する。これにより、弾性ブッシュ間に掛け渡されて中央部がフロアに結合するサポート部材によって、左右のサイドフレーム及び弾性ブッシュの横倒れやフロアの捩れを抑制する。
また、特許文献3に開示される技術は、車両のフロアの両側に前後方向に延在する一対のサイドフレームの下方側に、マウントを介してサブフレームを取り付けると共に、両マウント部間を連結したテンション部材の中央部をフロアに結合する。テンション部材の中央部をフロアに結合することで、左右のサイドレールの横倒れやフロアの捩れを抑制する。
実開昭61−7473号公報 特開2006−290272号公報 特開2001−151144号公報
上記フロアとサイドストラクチャとの結合部付近にフロアとサイドストラクチャとを直結するガセットを設ける補剛構造にあっては、サイドストラクチャの倒れを防止するには、大きなガセットが必要であり、車室内空間の確保に影響を及ぼすと共に、構成部材の板厚を増加する必要があり、車両重量の増加を招くことが懸念される。
また、特許文献1によると、センタピラ103に作用する横倒れ荷重を剛性の高いルーフセンタレインフォース104やフロアクロスメンバ106に分散させることで車体剛性の向上が期待できる。しかし、センタピラ103の上端及び下端をルーフセンタレインフォース104やフロアクロスメンバ106に連結するためのアッパブラケット105及びロアブラケット107により、車室内の上部空間及び下部空間が阻害されて居住性に影響を及ぼすことが懸念される。また、アッパブラケット105やロアブラケット107による車体構造の複雑化や車両重量の増加を招く要因となる。
また、特許文献2及び特許文献3によると、サイドフレームの横倒れやフロアの捩れ等が抑制されて車体下部の剛性が向上するものの、フロアに対するサイドストラクチャとの結合剛性やサイドストラクチャの倒れ抑制への寄与は殆ど期待できないものである。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で車室内空間を阻害することなく、サイドストラクチャの倒れを抑制して車体剛性が確保できる車体下部構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車体下部構造の発明は、フロアの両側に、左右のサイドストラクチャの下部が結合されると共に該左右のサイドストラクチャの上部にルーフが架設される車体下部構造であって、前記各左右のサイドストラクチャは、前記フロアとの結合部から下方に延在する下端部を有し、前記フロアの下面に沿って車幅方向に延在して前記左右のサイドストラクチャの下端部間を連結するサポートフレームを備えたことを特徴とする。
これによると、フロアの下面に沿って車幅方向に延在するサポートフレームによって左右のサイドストラクチャの下端部間を連結する簡単な構成で、左右のサイドストラクチャの横倒れが抑制されて車体剛性の向上が得られる。即ち、サイドストラクチャに横倒れ方向の荷重が作用した際、その横倒れ荷重がサイドストラクチャの下端部間に連結されたサポートフレームを介して他方のサイドストラクチャの下端部に円滑に伝達されて受け止められ、サイドストラクチャの横倒れが抑制されて車体剛性の向上が得られる。また、サポートフレームがフロアの下方側に配置されて車室内空間を阻害することが回避できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の車体下部構造において、前記サポートフレームは、車幅方向中間部を前記フロアに締結したことを特徴とする。
これによると、サポートフレームの車幅方向中間部をフロアに締結することで、サイドストラクチャに横倒れ荷重が作用した際、その横倒れ荷重がサポートフレームを介してフロア及び他方のサイドストラクチャの下端部に円滑に分散伝達されて受け止められてサイドストラクチャの倒れ込みが効率的に防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2の車体下部構造において、前記サポートフレーム車幅方向中間部を締結するフロアの締結部は、該フロアの下方に膨出するスペヤタイヤ格納部の下面に設けられたサポートフレーム取付ブラケットであって、該サポートフレーム取付ブラケットに前記サポートフレームの車幅方向中間部が締結されることを特徴とする。
これによると、サポートフレームの車幅方向中間部がサポートフレーム取付ブラケットを介して剛性を有するスペヤタイヤ格納部の下面に締結されることから、サイドストラクチャの下端部からの横倒れ荷重がスペヤタイヤ格納部によって効率的に受け止められ、サイドストラクチャの倒れがより確実に抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体下部構造において、前記サポートフレームは、車幅方向中間部を前記フロアの下面に沿って前後方向に延在する左右のサイドフレームに締結したことを特徴とする。
これによると、サポートフレームの車幅方向中間部を左右のサイドフレームに締結することで、サイドストラクチャに横倒れ荷重が作用した際、横倒れ荷重が左右のサイドフレームやフロア及び他方のサイドストラクチャに円滑に伝達されて受け止められ、サイドストラクチャの倒れ込みが効率的に防止できる。更に、左右のサイドストラクチャに架設されたサポートフレームによってサイドフレームの横倒れが防止されると共にフロアの捩れが抑制されて車体下部の剛性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車体下部構造において、前記サポートフレームを締結するサイドフレームの締結部は、前記左右のサイドフレーム間に架け渡されるサスペンション用のサブフレームの端部を支持する弾性ブッシュをサイドフレームに取付支持する取付支持ボルトの下端であることを特徴とする。
左右のサイドストラクチャに架設されたサポートフレームによってサイドフレームに弾性ブッシュを取付支持する取付支持ボルトの下端が支持されることから、サイドストラクチャに横倒れ荷重が作用した際、横倒れ荷重が左右のサイドフレームやフロア及び他方のサイドストラクチャに円滑に伝達されて受け止められ、サイドストラクチャの倒れ込みを効率的に防止することができる。更にサポートフレームによる弾性ブッシュの支持剛性向上に伴ってサブフレームの支持剛性が確保されて車両の操縦安定性及び乗り心地等が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体下部構造において、前記サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部は、タイヤハウスのホイールエプロンであることを特徴とする。
これは、サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部を具体的なタイヤハウスのホイールエプロンに特定するものであって、高い剛性を有するタイヤハウスのホイールエプロンにサポートフレームを連結することで、より効率的にサイドストラクチャの横倒れが抑制できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体下部構造において、前記サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部は、タイヤハウスのホイールエプロンとアーチインナとの結合部であることを特徴とする。
これは、サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部を具体的なタイヤハウスのホイールエプロンとアーチインナとの結合部に特定するものであって、高い剛性を有するホイールエプロンとアーチインナとの結合部にサポートフレームを連結することで、より効率的にサイドストラクチャの横倒れが抑制できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の車体下部構造において、前記サポートフレームは、該サポートフレームの両端がそれぞれ前記左右のサイドストラクチャの下端部に設けられた連結ブラケットに締結することを特徴とする。
これによると、サポートフレームの両端をそれぞれ左右のサイドストラクチャの下端に設けられた連結ブラケットに締結することで、サポートフレームの形状の簡素化及び設計自由度が得られると共に、サポートフレームの組み付けが容易になる。
本発明によると、左右のサイドストラクチャのフロアとの結合部から下方に延在する下端部間を車幅方向に延在するサポートフレームによって連結する簡単な構成で、サイドストラクチャの横倒れが抑制されて車体剛性の向上が得られる。また、サポートフレームがフロアの下方側に配置されて車室内空間を阻害することが回避できる。
本発明の一実施の形態の概要を示す車体後部を下から見た概要平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII部拡大図である。 従来の車体構造の概要説明図である。 従来の車体構造の概要説明図である。
以下、本発明の車体下部構造の実施の形態を、図1乃至図3を参照して説明する。なお、各図において矢印Frは車体前方方向を示し、Wは車体幅方向を示す。
図1は自動車の車体後部を下方から視た概要平面図であり、図2は図1のII−II線断面図、図3は図2のIII部拡大図である。
図1及び図2に示すように、車体下部には車幅方向中央が下方に膨出するスペヤタイヤ格納部3及び平坦なフロア面2が形成されるリヤフロア1を有し、フロア面2の両側に沿って下方に折曲するサイドストラクチャ結合部4が形成される。
スペアタイヤ格納部3を隔てたフロア面2の下面に、両側面5A及び下面5Bを有する断面ハット状で前後方向に延在する左右のサイドフレーム5を有する。左右のサイドフレーム5の間に車幅方向に延在する図示しないクロスメンバが架設される。これら各サイドフレーム5の前部は、前方に移行するに従って互いに車幅方向に離反するように湾曲して前端がフロントフロアの両側に配設される左右のサイドシルの後端に連結する。
このタイヤ格納部3の車体前側において、左右のサイドフレーム5に亘ってサスペンション用のサブフレーム10が配設される。このサブフレーム10は、車幅方向に延在する前部フレーム部材11及び後部フレーム部材12と、前後方向に延在する左右の側部フレーム部材13によって平面視略ロ字状乃至井桁状に形成される。
前部フレーム部材11の各端部が弾性ブッシュ15及び取付支持ボルトを介してそれぞれ左右のサイドフレーム5の下面に支持される。一方、後部フレーム部材12の各端部が弾性ブッシュ15を介して左右のサイドフレーム5に支持される。
なお、弾性ブッシュ15による後部フレーム部材12の支持構造及びフロントフロアの両端に配置されるサイドシル及びリヤフロア1のサイドストラクチャ結合部4に亘って結合されるサイドストラクチャ20、リヤフロア1の下面に沿って車幅方向に沿って延在して左右のサイドストラクチャ20の下端部に連結されるサポートフレーム30については後述する。
サブフレーム10及びサイドフレーム5にサスペンション部材によって車輪50が支持される。本実施の形態では車輪50を回転自在に支持するハウジング41が、そのハウジング41の前端にボールジョイントを介して連結されて基端が弾性ブッシュを介してサブフレーム10の前端近傍に支持される前側ラテラルリンク42と、ハウジング41の後端に弾性ブッシュを介して連結されて基端が弾性ブッシュを介してサブフレーム10の後端近傍に支持される後側ラテラルリンク43と、ハウジング41の下端に弾性ブッシュを介して連結されて前方方向に延在して基端がトレーリングリンク支持用弾性ブッシュを介してサブフレーム10に支持されるトレーリングリンク44と、ハウジング41とサブフレーム10との間に架設されたアッパアーム45とにより上下移動可能に支持され、かつ後側ラテラルリンク43の先端近傍に下端が弾性ブッシュを介して支持され上端が車体部材に支持されたダンパとスプリングからなるショックアブソーバ46によって支持されている。このサスペンション部材の詳細な説明は省略する。
一方、フロントフロアの両端に配置されるサイドシル及びリヤフロア1の両端に折曲形成されたサイドストラクチャ結合部4に亘ってフロントピラ、センタピラ、リヤピラ、ゲートピラ等の各ピラ、及びリヤピラとゲートピラとの間にタイヤハウスを有するフェンダ等を有するサイドストラクチャ20の下部が結合される。左右のサイドストラクチャ20の上部にそれぞれ左右のルーフサイドレールが連結され、左右のルーフサイドレールにルーフが掛け渡される。
このサイドストラクチャ20は、サポートフレーム30が配置される車体前後位置においては、図2及び図3に示すように、リヤフロア面2から下方に折曲するサイドストラクチャ結合部4に車体幅方向外側からタイヤハウス21の後端となるホイールエプロン22及びアーチインナ23の下部が重ねられてスポット溶接等によって結合される。更に、サイドストラクチャ結合部4から下方に突出して互いに重ねられるホールエプロン22の下端部22aとアーチインナ23の下端部23aがスポット溶接等によって結合される。また、アーチインナ23に車体外面を形成するアウタパネル24が重ねられてスポット溶接等によって結合させる。
このフロア1との連結部から下方、即ちフロア面2から下方に所定距離だけ離間したれサイドストラクチャ20の下端部となるホイールエプロン22の下端部22aとアーチインナ23の下端部23aとが重ねられて結合された剛性が高いサイドストラクチャ20の下端部分に、連結ブラケット35が取り付けられる。
この連結ブラケット35は、その基部35Aがホイールエプロン22の下端部22a及びアーチインナ23の下端部23aと共にスポット溶接される。連結ブラケット35はホイールエプロン22の下端部22a及びアーチインナ23の下端部23aに結合される基部35Aから車幅方向内方に向かって折曲して延在する略L字状であって、先端に後述するサポートフレーム30の連結ブラケット結合部34が重なると共に取付孔36aを有する連結部36が形成される。なお、連結ブラケット35は基部35Aから先端に亘る補強リブ35aを形成することで剛性強度が維持される。
次に、サブフレーム10の後部フレーム部材12をサイドフレーム5に支持する支持構造及びサポートフレーム30等について図2及び図3を参照して説明する。
左右の各サイドフレーム5における後端フレーム部材12の取付部は、図3に示すようにサイドフレーム5の下面5Bと間隙を有して対向するブッシュ取付面6Aを備えた断面コ字状のサブフレーム取付ブラケット6が取り付けられる。このブッシュ取付面6Aには取付孔6aが穿設されると共に図示しないナットが設けられる。
また、リヤフロア1のスペアタイヤ格納部3の下面3aに取付孔7aが穿設された一対のサポートフレーム取付ブラケット7が車幅方向に離反して取付けられる。各取付孔7aに対応して図示しないナットが設けられる。
一方、サブフレーム10の後部フレーム部材12の各端部には、弾性ブッシュ15が取り付けられる。弾性ブッシュ15は図3に示すように後部フレーム部材12の端部に嵌合支持されて上下方向に延在する外筒15aと、この外筒15a内に間隙を有して配置される内筒15bと、外筒15aと内筒15bとの間に介装されるゴム等の弾性体15cとによって円筒状に構成される。
これらリヤフロア面2から下方に膨出するスペヤタイヤ収納部3の下面3aに設けられるサポートフレーム取付ブラケット7までの距離La、リヤフロア面2からサイドフレーム5に支持される弾性ブッシュ15の下端まで距離Lb、及びリヤフロア面2から連結ブラケット35が取り付けられるホイールエプロン22及びアーチインナ23の下端部22a、23aまでの距離Lcはほぼ等しく設定される。
サポートフレーム30は、車幅方向に略直線状で延在する基部31及び基部31の両側に沿って下方に折曲する補強フランジ31aを有する断面略コ字状であって、車幅方向中間部である中央部32にスペヤタイヤ格納部3の下面3aに取り付けられた各サポートフレーム取付ブラケット7の取付孔7aと対向して穿設された一対の取付孔32aを有する。
また、中央部32の両側となる車幅方向中間部に後部フレーム部材12の各端部に配設された各弾性ブッシュ15の内筒15bに対向して穿設された取付孔33aを有するサイドフレーム連結部33が形成される。更に、サポートフレーム30の両端に左右のサイドストラクチャ20の下端部に設けられた連結ブラケット35の連結部36に下側から当接可能な連結ブラケット結合部34が形成され、連結ブラケット結合部34に取付孔34aが穿設される。
このように構成されたサポートフレーム30は、図2及び図3に示すように、スペヤタイヤ格納部3の下面に取り付けられた各サポートフレーム取付ブラケット7の下面に中央部32が下方から重ねた状態で、取付孔32a及び7aに下側からボルト37を挿入し、サポートフレーム取付ブラケット7側の図示しないナットと締結することで中央部32が剛性を有するスペアタイヤ収納部3の下面3aに固定される。
更に、サイドフレーム5に設けられたサブフレーム取付ブラケット6のブッシュ取付面6Aの下面に貫通孔を有する円板状のスペーサ17を介在してサブフレーム10の後端フレーム部材12に設けられた弾性ブッシュ15を下側から当接させ、この弾性ブッシュ15の内筒15bにサポートフレーム30のサイドフレーム連結部33を重ねた状態で、取付支持ボルト16をサポートフレーム30の取付孔33aから弾性ブッシュ15の内筒15b、スペーサ17の貫通孔及びサブフレーム取付ブラケット6の取付孔6aに挿入し、サブフレーム取付ブラケット6側の図示しないナットと締結することでサイドフレーム連結部33が弾性ブッシュ15を介在してサイドフレーム5の下面5Bに固定される。
また、サイドストラクチャ20の下端部に設けられた連結ブラケット35の連結部36に下側からサポートフレーム30の連結ブラケット連結部34を重ねた状態で、取付孔34a、36aに下側からボルト38を挿入し、連結ブラケット35側の図示しないナットと締結することでサポートフレーム30と連結ブラケット35を連結する。
これにより、フロア面2の左右の端部から下方に延在するサイドスストラクチャ20の下端部間がリヤフロア1の下面に沿って略水平状態で車幅方向に延在するサポートフレーム30によって連結され、サポートフレーム30の車幅方向中間部がスペヤタイヤ格納部3の下面3aに締結されかつスペアタイヤ格納部3とサイドストラクチャ20との間においてサイドフレーム5の下面5Bにサブフレーム10を支持する弾性ブッシュ15を固定支持する取付支持ボルト16の下端に締結される。
次に、このように構成された本実施の形態の作用及び効果について説明する。
リヤフロア1の両側に下部が連結される左右のサイドストラクチャ20におけるリヤフロア1との結合部より下方に離間したサイドストラクチャ20の下端部間を、リヤフロア1の下側において車幅方向に延在するサポートフレーム30によって連結し、このサポートフレーム30がスペヤタイヤ格納部3の下面3a及び左右のサイドフレーム5に締結することで、左右のサイドストラクチャ20の下端部がスペヤタイヤ収納部3の下面3a及び左右のサイドフレーム5に連結されてサイドストラクチャ20の横倒れが抑制されて車体剛性が確保できる。
更に、左右のサイドストラクチャ20間に架設されて中央部32がリヤフロア1のスペヤタイヤ格納部3の下面3aに結合支持されたサポートフレーム30によって弾性ブッシュ15を取付支持する取付支持ボルト16の下端が支持されて、サイドフレーム5の横倒れが防止されると共にリヤフロア1の捩れが抑制されて車体下部の剛性が確保できる。更に弾性ブッシュ15の支持剛性が向上に伴ってサスペンション用のサブフレーム10の支持剛性が確保されて車両の操縦安定性及び乗り心地等が向上する。
具体的に説明すると、例えば、図2に矢印Fで示すように、一方のサイドストラクチャ20に横倒れ方向の荷重が作用した際、その横倒れ荷重が、リヤフロア1との結合部から下方に所定距離離間したサイドストラクチャ20の下端部となるホイールエプロン22とアーチインナ23との結合部に設けられた連結ブラケット35からサポートフレーム30を介してリヤフロア1のスペヤタイヤ格納部3及び左右のサイドフレーム5に弾性ブッシュ15を取付支持する取付ボルト16を介して左右のサイドレール5に分散伝達され、更に連結ブラケット35を介して他方のサイドストラクチャ20の下端部に分散伝達されて、スペヤタイヤ格納部3、左右のサイドフレーム5及び他方のサイドストラクチャ20に受け止められてサイドストラクチャ20の倒れ込みが効率的に防止できる。
更に、スペヤタイヤ格納部3及び左右のサイドストラクチャ20の支持されるサポートフレーム30によって取付支持ボルト16が保持されてサイドフレーム5の横倒れが防止されると共にサイドフレーム5が結合されるリヤフロア1の捩れが抑制されて車体下部の剛性が向上する。
更に、弾性ブッシュ15の支持剛性の向上に伴ってサスペンション用のサブフレーム10の支持剛性が確保され車両の操縦安定性及び乗り心地の向上が期待できる。
更に、サポートフレーム30を、サポートフレーム30の両端がそれぞれサイドストラクチャ20の下端部に設けられた連結ブラケット35を介して締結することから、サポートフレーム30の形状の簡素化及び設計自由度が得られると共に、サポートフレーム30の組み付けが容易になる。
更に、左右のサイドストラクチャ20の下部をリヤフロア1の下面に沿って車幅方向に延在するサポートフレーム30で連結する構成であり、車室内空間を阻害することが回避できる。
また、左右のサイドストラクチャ20の下部をリヤフロア1の下面に沿って車幅方向に延在するサポートフレーム30で連結する簡単な構成であり、従来の車体基本構造を変更することなくサポートフレーム30等を配置することが可能であり、車体構造の信頼性が維持できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態ではサポートフレーム30の端部を連結ブラケット35を介して左右のサイドストラクチャ20の下端部に連結したが、サポートフレーム30の端部を左右のサイドストラクチャ20に直接連結することで、連結ブラケット35を省略して構成の簡素化を図ることもできる。また、上記実施の形態ではホイールエプロン22とアーチインナ23との結合部にサポートフレーム30の端部連結ブラケット35を介して結合したが、ホイールエプロン22とアーチインナ23との結合部に限定されることなく、フロアとの連結部より下方となるサイドストラクチャ20の任意の下端部に連結することもできる。
1 リヤフロア(フロア)
2 フロア面
3 スペヤタイヤ格納部
5 サイドフレーム
6 ブッシュ取付ブラケット
7 サポートフレーム取付ブラケット
10 サブフレーム
15 弾性ブッシュ
16 取付支持ボルト
20 サイドストラクチャ
21 タイヤハウス
22 ホイールエプロン
23 アーチインナ
30 サポートフレーム
32 中央部
33 サイドフレーム連結部
35 連結ブラケット
50 車輪

Claims (8)

  1. フロアの両側に、左右のサイドストラクチャの下部が結合されると共に該左右のサイドストラクチャの上部にルーフが架設される車体下部構造であって、
    前記各左右のサイドストラクチャは、前記フロアとの結合部から下方に延在する下端部を有し、
    前記フロアの下面に沿って車幅方向に延在して前記左右のサイドストラクチャの下端部間を連結するサポートフレームを備えたことを特徴とする車体下部構造。
  2. 前記サポートフレームは、車幅方向中間部を前記フロアに締結したことを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記サポートフレームの車幅方向中間部を締結するフロアの締結部は、該フロアの下方に膨出するスペヤタイヤ格納部の下面に設けられたサポートフレーム取付ブラケットであって、該サポートフレーム取付ブラケットに前記サポートフレームの車幅方向中間部が締結されることを特徴とする請求項2に記載の車体下部構造。
  4. 前記サポートフレームは、車幅方向中間部を前記フロアの下面に沿って前後方向に延在する左右のサイドフレームに締結したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体下部構造。
  5. 前記サポートフレームを締結するサイドフレームの締結部は、前記左右のサイドフレーム間に架け渡されるサスペンション用のサブフレームの端部を支持する弾性ブッシュをサイドフレームに取付支持する取付支持ボルトの下端であることを特徴とする請求項4に記載の車体下部構造。
  6. 前記サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部は、タイヤハウスのホイールエプロンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体下部構造。
  7. 前記サポートフレームが連結されるサイドストラクチャの下端部は、タイヤハウスのホイールエプロンとアーチインナとの結合部であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体下部構造。
  8. 前記サポートフレームは、該サポートフレームの両端がそれぞれ前記左右のサイドストラクチャの下端部に設けられた連結ブラケットに締結することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車体下部構造。
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