JP2014195875A - 化粧板 - Google Patents

化粧板 Download PDF

Info

Publication number
JP2014195875A
JP2014195875A JP2013071509A JP2013071509A JP2014195875A JP 2014195875 A JP2014195875 A JP 2014195875A JP 2013071509 A JP2013071509 A JP 2013071509A JP 2013071509 A JP2013071509 A JP 2013071509A JP 2014195875 A JP2014195875 A JP 2014195875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
layer
decorative board
coating layer
powder coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013071509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6026937B2 (ja
Inventor
明功 秋山
Akinori Akiyama
明功 秋山
健一 江原
Kenichi Ebara
健一 江原
邦具 水島
Kunitomo Mizushima
邦具 水島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Corp
Original Assignee
Daiken Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Corp filed Critical Daiken Corp
Priority to JP2013071509A priority Critical patent/JP6026937B2/ja
Publication of JP2014195875A publication Critical patent/JP2014195875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6026937B2 publication Critical patent/JP6026937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】インクジェット印刷機により印刷された模様に同調する凹凸感に富む形状を有する化粧板を簡単に得る。
【解決手段】化粧板10は、平滑な表面を有する基材1と、基材1の表面に、インクジェット印刷機により模様が印刷された模様層2と、模様層2の上に、模様層2の模様の一部と同調するように積層された粉体塗装層4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、床材等の内装材に用いられる化粧板に関し、特にインクジェット印刷機により基材上に模様が印刷された化粧板に関する。
従来から、この種の床材等に用いられる化粧板として、基材表面に印刷層が設けられた化粧板が知られている。このような化粧板として、木目模様に同調した凹凸模様が印刷形成された化粧板が特許文献1に開示されている。この特許文献1の化粧板では、インクジェット印刷機により基材上に絵柄層が染料系インクで印刷されており、この絵柄層上に絵柄と同調した盛り上げ部(凸部模様)が顔料系インクで印刷形成されている。このように、凸部を印刷形成することで木目模様に同調した凹凸模様が形成されている。
特開2008−179073号公報
しかしながら、特許文献1の化粧板では、盛り上げ部が溶剤型塗料の一種である顔料系インクで形成されているので、膜厚が5〜15μm程度であり、凹凸感に乏しい。そこで、凹凸感を出すために顔料系インクを重ね塗りして盛り上げ部を厚くすることが考えられるが、そうすると、手間がかかる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクジェット印刷機により印刷された模様に同調する凹凸感に富む形状を有する化粧板を簡単に得ることにある。
前記の問題を達成するために、本発明では、化粧板の基材表面に、インクジェット印刷機により印刷された模様の一部と同調する凸部を粉体塗装層で形成するようにした。
具体的に、本発明に係る化粧板は、平滑な表面を有する基材と、前記基材の表面に、インクジェット印刷機により模様が印刷された模様層と、前記模様層の上に、前記模様層の模様と同調するように積層された粉体塗装層とを備えることを特徴とする。
本発明に係る化粧板によると、インクジェット印刷機により印刷形成された模様層における模様と同調するように形成された凸部が粉体塗装層で形成されているので、凸部を従来の顔料系インクで形成された凸部よりも厚く形成することができる。そのため、上記樹脂を塗り重ねる必要がない。したがって、凹凸感に富む形状を有する化粧板を簡単に得ることができる。
本発明に係る化粧板は、粉体塗装層が減摩材を含んでもよい。
このようにすると、粉体塗装層の耐摩耗性が向上し、その結果、化粧板の耐摩耗性が向上する。
本発明に係る化粧板は、模様層の上に形成された透明なクリア層をさらに備え、粉体塗装層は、模様層の模様と同調するようにクリア層の上に形成されていてもよい。
このようにすると、凸部のみならず、凹部上にも一定厚みを有するクリア層を設けることにより、見る角度により意匠性が異なる、より立体的な意匠外観を有する化粧板を提供できる。
本発明に係る化粧板において、クリア層が減摩材を含んでもよい。
このようにすると、クリア層の耐摩耗性が向上し、その結果、化粧板の耐摩耗性が向上する。
本発明に係る化粧板は、模様層及び粉体塗装層の上に積層された透明塗膜層をさらに備えてもよい。
このようにすると、模様層及び粉体塗装層が透明塗膜層によって保護され、また、透明塗膜層が模様層を透過するので、見栄えを損なわない。
本発明に係る化粧板において、透明塗膜層が減摩材を含んでもよい。
このようにすると、透明塗膜層の耐摩耗性が向上し、その結果、化粧板の耐摩耗性が向上する。
本発明に係る化粧板において、透明塗膜層の凸部表面は、透明塗膜層が除去されない程度にサンディング処理が施されることで、凹部表面よりも艶が低いことが好ましい。
このようにすると、化粧板における絵柄層に同調した凸部と凹部との間に凸部の方が低い艶の差を付けることができるため、上記の通り、より自然な風合いを表現でき、高い意匠性を得ることができる。この場合においても、万が一仕上げ層に傷がついても、減摩材を含む透明塗膜層の効果により、凸部が欠損することなく、保持される。
本発明に係る化粧板において、透明塗膜層の凸部表面は、透明塗膜層が除去されない程度に研磨処理が施されることで、凹部表面よりも艶が高くてもよい。
このようにしても、化粧板における絵柄層に同調した凸部と凹部との間に凸部の方が高い艶の差を付けることができるため、上記の通り、より自然な風合いを表現でき、高い意匠性を得ることができる。
また、本発明に係る化粧板において、前記凸部の上に形成された減摩材層をさらに備えてもよい。
これにより、凸部を構成し、模様と同調した凸部を保護でき、化粧板の耐摩耗性が向上する。
本発明に係る化粧板によると、インクジェット印刷機により印刷された模様に同調する凹凸感に富む形状を有する化粧板を簡単に得ることができる。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る化粧板を模式的に示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る化粧板について図1(a)及び(b)を参照しながら説明する。図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る化粧板を模式的に示し、(a)はその平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る化粧板10では、例えば平滑な表面を有する板状の基材1の該表面上に、インクジェット印刷機により印刷された模様層2が形成されている。基材1には、例えば集成材、合板、パーティクルボード及び木質繊維板等の木質板や、火山性ガラス質繊維板、ケイカル板、石膏ボード等の無機質板、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS等の樹脂を板状に成形した樹脂板等を用いることができる。また、基材1の表面には、インクジェット印刷機からドット噴射されたインクを速やかにその表面に定着するために、例えば白地のインク受理層(図示せず)が予め設けられていてもよい。模様層2は、例えば木目模様3が印刷形成された層であり、この木目模様3は、密度が高く且つ色が濃い秋目が表現された秋目柄部3aと、密度が低く且つ色が淡い春目が表現された春目柄部3bとを含む。なお、本実施形態では模様層2における模様を木目模様3としているが、これに限らず、石目、布目又は抽象柄等の種々の模様を適用することができる。
模様層2における木目模様3の一部と同調して、その秋目柄部3aの上には、粉体塗装層4が形成されている。粉体塗装層4は、秋目柄部3aに同調してインクジェット印刷機により接着剤の役割をする樹脂材(図示せず)が印刷形成され、未硬化の該樹脂材に粉体塗料が塗布され、該粉体塗料が加熱溶融、焼き付けされて形成される。インクジェット印刷機により印刷形成される樹脂材は、インクジェット印刷機を用いて塗布できる樹脂であれば、どのような樹脂を用いても構わない。但し、模様層2との密着性、及び後に説明する粉体塗装層4の上に形成される透明塗膜層5との密着性を考慮して適宜選択する必要はある。この樹脂は、紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えば、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。
模様層2及び粉体塗料の接着に用いられる樹脂材を印刷するために用いられるインクジェット印刷機は、一般的なインクジェット印刷機であれば特に限定されず、ヘッド固定式の印刷機(ライン方式又はシングルパス方式)及びヘッド移動式の印刷機(シリアルヘッド方式)等の種々の印刷機を用いることが可能である。但し、模様層2の印刷を行うヘッドと、粉体塗料の接着に用いられる樹脂の印刷形成が可能なヘッドとの2種類を用いる必要がある。ヘッド固定式のインクジェット印刷機を用いる場合、例えば矩形の化粧板を印刷する際に、定規測定点を決め、測定点からのセンシングにより柄印刷ヘッドにより得られる絵柄(秋目柄部3a)と、樹脂印刷ヘッドにより得られる粉体塗装層4の下地膜との同調を図る。これに対して、ヘッド移動式のインクジェット印刷機を用いる場合、印刷対象物が固定されているため、柄印刷ヘッドにより得られる絵柄(秋目柄部3a)と、樹脂印刷ヘッドにより得られる粉体塗装層4の下地膜との同調を図りやすい。
未硬化の樹脂材の表面に粉体塗料を撒布する方法は、例えば、粉体塗料をホッパーから搬送装置により搬送される模様層2の表面に停止又は前後に振動している篩を通して撒布する方法でもよく、さらに粉体塗料を吹きつける方法、密閉した容器の底に設けた多孔板から高圧の空気等のガスを噴出させ、多孔板にのせた粉体を舞い立たせた霧の中に模様層2が形成された基材1を入れて塗布する流動浸漬法、その他に粉体塗料を供給できるあらゆる方法が適用できる。
粉体塗装層4を形成するために、未硬化の樹脂材に塗布した粉体塗料は、余剰粉体として該樹脂材に付着したものを除いて除去されるが、その除去方法としては、負圧を利用して吸引除去する方法、空気等の加圧気体を吹きつけて吹き飛ばす方法、粉体塗料が付着した基材1を傾けたり、裏返すことにより自然落下させる方法、さらには振動を加えてこの自然落下に加えて強制落下させる方法等、未硬化の樹脂材に付着した粉体塗料とその他の表面に単に載置された粉体塗料との下地に対する付着力の差を利用したあらゆる方法を用いることができる。また、下向け又は上向けの状態の未硬化の樹脂材4aにこれらを吹き付けるようにしてもよい。この場合、自然落下により余剰粉体が除去される。
粉体塗料は樹脂及び必要に応じて可塑剤、着色剤(染料や顔料を含む)、流展剤、黄変防止剤等の添加剤からなる組成物を練り合わせ、粉体化したものである。木質基材用としては、これらから顔料を除いた無色透明なクリヤー又は染料を加えた着色クリヤー塗料を使用すると生地の模様を活かした仕上げをすることができる。樹脂成分としては熱可塑性樹脂としてポリオレフィン樹脂系、ポリ塩化ビニル樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系などを使用することができる。また、熱硬化性樹脂系ではエポキシ樹脂系、ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂系とポリエステル樹脂系からなるハイブリッド系、アクリル系などを使用することができる。
さらに、粉体塗料としては、紫外線硬化型粉体塗料を使用できる。紫外線硬化型粉体塗料としては、ポリエステル系やエポキシ系等の重合反応性高分子に光重合開始剤を配合してなる無色透明又は有色透明のクリア塗装のもの、又は、これに顔料を配合した着色塗装用のものが一般に用いられる。
これら粉体塗料の加熱溶融は、赤外線ヒータ等の非接触型の加熱手段が用いられ、木質基材のように水分や空気を含む多孔質基材の場合にはこれらによる発泡を避けるためにより低温、例えば90〜120℃、好ましくは100〜110℃で加熱される。加熱温度が90℃未満の場合、粉体塗料の溶融が不十分となり、120℃を超えると、熱エネルギーを消費するだけで、粉体塗料の流動性が高まらず、被塗材である木質基材の熱破壊や熱変形等を生じさせる。また、木質基材の上記のような発泡をより確実に回避するために、基材1を予熱し、水分を或る程度蒸発させておくことが有効である。その場合、基材1が含む水分が完全に蒸発するほどの熱をかけないように注意する必要がある。
上記加熱溶融の条件は、木質基材を使用する場合には、木質基材にダメージを与えない程度に粉体塗料の加熱溶融の条件に鑑みて適宜設定すればよい。
また、樹脂に付着した粉体塗料を焼き付ける焼付け工程は、熱硬化型粉体塗料の場合、対流加熱や、近赤外線、遠赤外線(セラミック等を放射体とする)の熱線照射による加熱、その他のいかなる焼付け手段でも良い。また、紫外線硬化型粉体塗料の場合、水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ等の使用が可能であり、紫外線の波長としては、例えば100〜140nmの紫外領域の放射線を利用することができる。
このように、模様層2の模様に同調する凸部が粉体塗装層4で形成され、その膜厚が従来の溶剤型塗料よりも厚い40〜150μm程度に設定することができる。そのため、従来の顔料系インクで凸部を構成するよりも、凹凸感に富む形状を有する化粧板10を簡単に得ることができる。
模様層2及び粉体塗装層4の双方の上には、透明塗膜層5が塗布形成されている。ここで、透明塗膜層5は、その表面が粉体塗装層4に起因して凹凸形状となるように形成されている。すなわち、粉体塗装層4の上に位置する透明塗膜層5は、他の部分よりも上方に膨出した凸部6aを構成し、一方、粉体塗装層4が形成されていない領域に位置する透明塗膜層5は凹部6bを構成している。
透明塗膜層5は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂であれば、どのような樹脂でも用いることができる。紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。また、透明塗膜層5の塗布には、例えばロールコーター、スポンジコーター、スプレーや刷毛等を用いることができる。透明塗膜層5は、模様層2及び粉体塗装層4の上に塗布された後、凹部6bに溜まらない程度の粘度や塗布量の調整が必要であるが、粘度が過剰に高いと、塗布による筋状の凹凸が生じるため、適宜モノマーを用いて粘度の調整を行うことが好ましい。
また、透明塗膜層5は、減摩材を含んでいる。これにより、化粧板10の耐摩耗性が向上する。減摩材としては、例えばホワイトアルミナ、グリーンカーボン、セラミック粉等を用いることができ、300番手〜1500番手程度のものを用いることが好ましい。なお、減摩材は、その番手が小さくなるに従って化粧板10の耐摩耗性をより高くできるが表面性が粗くなり、一方、番手が大きくなるに従って化粧板10の耐摩耗性の向上の程度は小さくなるが表面を滑らかにできるため、化粧板10の所望する仕上がり程度及び使用用途等によって、用いる減摩材を適宜選択すればよい。
本実施形態では、秋目柄部3aに同調する部分を凸部6aとし、春目柄部3bに同調する部分を凹部6bとしたが、これに限られず、逆であってもよいし、模様層2の模様の少なくとも一部に同調するように凸部6aが凹部6bと凸部6aの艶が異なる様に形成されていればよい。また、木目模様3に限らず、模様層2における模様として、例えば石目模様を用いた場合、その石目に同調するように凸部を設けることにより、化粧板の意匠性を向上することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る化粧板について図2を参照しながら説明する。図2は本発明の第2の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る化粧板20は、第1の実施形態と比較して、透明塗膜層5が無く、その一方、模様層2の上に、該模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性を有するクリア層8が形成されていることが異なる。具体的に、本実施形態に係る化粧板20では、模様層2の上にクリア層8が形成され、そのクリア層8の上における秋目柄部3aに対応する位置に粉体塗装層4が形成されている。クリア層8は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂であれば、どのような樹脂でも用いることができる。紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えば、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。模様層2の上にクリア層8を形成することにより、凸部6aのみならず、凹部6b上にも一定の厚みを有するクリア層8を設けることにより、見る角度により意匠性が異なる、より立体的な意匠外観を有する化粧板を提供できる。
また、本実施形態に係る化粧板20は、第1の実施形態と比較して、粉体塗装層4が減摩材(図示せず)を含んでいる。減摩材としては、例えばホワイトアルミナ、グリーンカーボン、セラミック粉等を用いることができ、300番手〜1500番手程度のものを用いることが好ましい。なお、減摩材は、その番手が小さくなるに従って化粧板20の耐摩耗性をより高くできるが表面性が粗くなり、一方、番手が大きくなるに従って化粧板20の耐摩耗性の向上の程度は小さくなるが表面を滑らかにできるため、化粧板20の所望する仕上がり程度及び使用用途等によって、用いる減摩材を適宜選択すればよい。
なお、クリア層8が減摩材を含んでもよい。これにより、クリア層8の耐摩耗性が向上し、化粧板20の耐摩耗性がさらに向上する。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る化粧板について図3を参照しながら説明する。図3は本発明の第3の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第2の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る化粧板30は、第2の実施形態と比較して、模様層2及び粉体塗装層4の双方の上に、透明塗膜層5が形成されていることが異なる。
本実施形態の化粧板30のように、模様層2の上にクリア層8を形成し、さらに透明塗膜層5を形成することにより、模様層2をより確実に保護することができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る化粧板について図4を参照しながら説明する。図4は本発明の第4の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る化粧板40は、第1の実施形態と比較して、透明塗膜層5における凸部6aの表面に、その艶を調整するための加工が施されることにより艶調整部7が形成されている。その加工として、例えばサンディングを用いることができる。サンディングを用いることで、凸部6aの表面(艶調整部7)を粗くでき、その部分の艶を凹部6bよりも下げることができる。その結果、凸部6aの艶と凹部6bの艶とに差を付けることができる。艶を低下するためのサンディングに用いる研磨ペーパーの番手は、透明塗膜層5に含まれる減摩材の粒度及び含有量に依存した透明塗膜層5の表面の粗さに従って決定する。例えば、透明塗膜層5に含まれる減摩材(例えばホワイトアルミナ)の粒度がWA300〜WA500、また含有量が5重量%〜10重量%の場合、サンディングにより凸部6aの艶を下げるには、400番手〜1000番手程度の研磨ペーパーを用いることができる。
また、これとは逆に、透明塗膜層5における凸部6aの表面(艶調整部7)の平滑性を上げて、その部分の艶を凹部6bよりも上げることにより、凸部6aの艶と凹部6bの艶とに差を付けてもよい。この場合、艶を調整するための加工として、番手が大きい研磨ペーパーを用いたサンディングやバフ研磨等を用いることができる。凸部6aの艶を上げるためのサンディングに用いる研磨ペーパーの番手は、上記の場合と同様に透明塗膜層5に含まれる減摩材の粒度及び含有量に依存した透明塗膜層5の表面の粗さに従って決定する。例えば、透明塗膜層5に含まれる減摩材(例えばホワイトアルミナ)の粒度がWA300〜WA500、また含有量が5重量%〜10重量%の場合、1000番手〜1500番手程度の研磨ペーパーを用いることが好ましい。また、バフ研磨とは、ポリッシャーともいわれ、微粒子の磨き粉(コンパウンド)の存在下で、フェルト又は不織布等により化粧板40の表面を磨く方法である。これらにより、透明塗膜層5における凸部6aの表面(艶調整部7)が滑らかになり、その部分の艶を上げることができる。その結果、模様層2の秋目柄部3aに同調する凸部6aの艶と春目柄部3bに同調する凹部6bの艶とに差を付けることができるため、それぞれの光の反射率が異なり、自然の風合いを表現でき、化粧板40の意匠性を向上できる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る化粧板について図5を参照しながら説明する。図5は本発明の第5の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る化粧板50は、第1の実施形態と比較して、透明塗膜層5における凸部6aの表面には、その艶を調整するための加工が施されることで形成された艶調整部7でなく、その凸部6aの表面にのみに減摩材層9が形成されていることが異なる。
減摩材層9は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂に減摩材が混合されてなる。そのような樹脂としては、紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えば、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。減摩材層9の塗布には、例えばロールコーター、スポンジコーター、スプレーや刷毛等を用いることができる。また、減摩材には、例えばホワイトアルミナ、グリーンカーボン、セラミック粉等を用いることができ、300番手〜1500番手程度のものを用いることが好ましい。なお、減摩材は、その番手が小さくなるに従って化粧板50の耐摩耗性をより高くできるが減摩材層9の表面性が粗くなり、一方、番手が大きくなるに従って化粧板50の耐摩耗性の向上の程度は小さくなるが減摩材層9の表面を滑らかにできるため、化粧板50の所望する仕上がり程度及び使用用途等によって、用いる減摩材を適宜選択すればよい。減摩材層9は、化粧板50の表面に設けられているので、その平滑性を考慮すると減摩材の番手は大きい方が好ましい。
本発明に係る化粧板は、インクジェット印刷機により印刷された模様に同調する凹凸感に富む形状を有する意匠性の高い化粧板を簡単に得ることができ、特にインクジェット印刷機により基材の表面に模様が印刷された化粧板等に有用である。
1 基材
2 模様層
3 木目模様
3a 秋目柄部
3b 春目柄部
4 粉体塗装層
5 透明塗膜層
6a 凸部
6b 凹部
7 艶調整部
8 クリア層
9 減摩材層
10,20,30,40,50 化粧板

Claims (9)

  1. 平滑な表面を有する基材と、
    前記基材の表面に、インクジェット印刷機により模様が印刷された模様層と、
    前記模様層の上に、前記模様層の模様の一部と同調するように積層された粉体塗装層とを備えることを特徴とする化粧板。
  2. 前記粉体塗装層は、減摩材を含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 前記模様層の上に形成された透明なクリア層をさらに備え、
    前記粉体塗装層は、前記模様層の模様と同調するように前記クリア層の上に積層されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板。
  4. 前記クリア層は、減摩材を含むことを特徴とする請求項3に記載の化粧板。
  5. 前記模様層及び粉体塗装層の上に積層された透明塗膜層をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化粧板。
  6. 前記透明塗膜層は、減摩材を含むことを特徴とする請求項5に記載の化粧板。
  7. 前記透明塗膜層の凸部の表面は、前記透明塗膜層が除去されない程度にサンディング処理が施されることで、前記凹部表面よりも艶が低いことを特徴とする請求項5又は6に記載の化粧板。
  8. 前記透明塗膜層の凸部の表面は、前記透明塗膜層が除去されない程度に研磨処理が施されることで、前記凹部の表面よりも艶が高いことを特徴とする請求項5又は6に記載の化粧板。
  9. 前記透明塗膜層の凸部の上に形成された減摩材層をさらに備えることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の化粧板。
JP2013071509A 2013-03-29 2013-03-29 化粧板 Active JP6026937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071509A JP6026937B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071509A JP6026937B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 化粧板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014195875A true JP2014195875A (ja) 2014-10-16
JP6026937B2 JP6026937B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=52357095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013071509A Active JP6026937B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 化粧板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6026937B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017075495A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 永大産業株式会社 木質系化粧材
KR20170131501A (ko) * 2015-03-26 2017-11-29 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 시트
CN110004759A (zh) * 2019-04-04 2019-07-12 佛山市金福板业有限公司 一种喷射铺叠制板系统
CN114837369A (zh) * 2022-05-24 2022-08-02 江西固特尤新材料有限公司 一种耐磨型防老化地坪材料及生产装置
CN115609712A (zh) * 2021-07-15 2023-01-17 上海国轩木业有限公司 一种环保地板装饰用原木图案片材制造工艺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106113170A (zh) * 2016-01-15 2016-11-16 上海菲林格尔木业股份有限公司 表面带有立体仿古效果的木质地板及加工设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS501135A (ja) * 1973-05-04 1975-01-08
JPS5783452A (en) * 1980-11-12 1982-05-25 Dantani Plywood Co Manufacture of thrust board pasted decorative board abounding in solid feeling
JPS63107780A (ja) * 1986-10-25 1988-05-12 Yamaha Corp 化粧材の製法
JP2008265229A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 化粧材および基材の表面塗装方法
JP2009173003A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 木目調化粧材及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS501135A (ja) * 1973-05-04 1975-01-08
JPS5783452A (en) * 1980-11-12 1982-05-25 Dantani Plywood Co Manufacture of thrust board pasted decorative board abounding in solid feeling
JPS63107780A (ja) * 1986-10-25 1988-05-12 Yamaha Corp 化粧材の製法
JP2008265229A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 化粧材および基材の表面塗装方法
JP2009173003A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 木目調化粧材及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170131501A (ko) * 2015-03-26 2017-11-29 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 시트
US10457025B2 (en) 2015-03-26 2019-10-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Sheet
KR102220100B1 (ko) * 2015-03-26 2021-02-25 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 시트
JP2017075495A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 永大産業株式会社 木質系化粧材
CN110004759A (zh) * 2019-04-04 2019-07-12 佛山市金福板业有限公司 一种喷射铺叠制板系统
CN115609712A (zh) * 2021-07-15 2023-01-17 上海国轩木业有限公司 一种环保地板装饰用原木图案片材制造工艺
CN114837369A (zh) * 2022-05-24 2022-08-02 江西固特尤新材料有限公司 一种耐磨型防老化地坪材料及生产装置
CN114837369B (zh) * 2022-05-24 2023-09-15 江西固特尤新材料有限公司 一种耐磨型防老化地坪材料及生产装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6026937B2 (ja) 2016-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6026937B2 (ja) 化粧板
US11717850B2 (en) Method and apparatus for producing a decorative workpiece and workpiece
CN104768771B (zh) 用于装饰面板的方法和设备
KR102275050B1 (ko) 장식용 내마모 층을 형성하는 방법
JP5711971B2 (ja) 装飾模様入り積層体を製造するための方法
ES2912558T3 (es) Aparato de impresión digital
ES2725623T3 (es) Panel de construcción grabado en relieve y con impresión digital y método para su fabricación
SE520381C2 (sv) Förfarande för framställning av dekorativa paneler
CN105026172B (zh) 数码热粘结剂和粉末印刷
CN102256805A (zh) 包含泡沫或聚氯乙烯的涂层板材和制造方法
CN104640643A (zh) 利用数码印刷/涂敷技术给建筑镶板施加涂层的方法
KR20150109384A (ko) 디지털 바인더 및 분말 프린터
CN106687269A (zh) 用于3d打印部件的修整系统
RU2661835C2 (ru) Цифровое тиснение
JP2014195914A (ja) 化粧板
KR102180851B1 (ko) 디지털 프린팅용 건조 잉크
KR20150116838A (ko) 투명 블랭크 잉크에 의한 디지털 프린팅
ITMI20071212A1 (it) Rivestimento decorativo per oggetti e relativo metodo per decorare
ITPI20090097A1 (it) Substrato patinato per la stampa e relativo metodo di produzione
JP5931789B2 (ja) 化粧板の製造方法
KR100891137B1 (ko) 입체문양을 가지는 장식판재의 제조방법
JP2014193575A (ja) 化粧板及びその製造方法
JP2014195915A (ja) 化粧板
JP2008179072A (ja) 木質基材の化粧方法および化粧された木質基材
KR20160144670A (ko) 에어프리 기능을 갖춘 엠보 패턴의 잉크젯 미디어 합성지 및 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6026937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250