JP2014195915A - 化粧板 - Google Patents

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Akinori Akiyama
明功 秋山
健一 江原
Kenichi Ebara
健一 江原
邦具 水島
Kunitomo Mizushima
邦具 水島
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Abstract

【課題】インクジェット印刷機の不具合を招くことなく、該印刷機により印刷形成された模様層を有する意匠性が高く且つ耐摩耗性が高い化粧板を得る。
【解決手段】化粧板10は、平滑な表面を有する基材1と、基材1の表面に、インクジェット印刷機により模様3が印刷された模様層2と、模様層2の上に、インクジェット印刷機により模様層2の模様3の一部と同調するように形成された盛り上げ部4と、盛り上げ部4の上側に形成された減摩材層5と、模様層2、盛り上げ部4及び減摩材層5を覆うように形成された透明塗膜層6とを備えている。盛り上げ部4、減摩材層5及び透明塗膜層6が積層して構成された凸部7aの表面は、盛り上げ部4及び減摩材層5が形成されていない領域である凹部7bの表面と艶が異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、床材等の内装材に用いられる化粧板に関し、特にインクジェット印刷機により基材上に模様が印刷された化粧板に関する。
従来から、この種の床材等に用いられる化粧板として、基材表面に印刷層が設けられた化粧板が知られている。このような化粧板として、木目模様に同調した凹凸模様が印刷形成された化粧板が特許文献1に開示されている。この特許文献1の化粧板では、インクジェット印刷機により基材上に絵柄層が染料系インクで印刷されており、この絵柄層上に絵柄と同調した盛り上げ部(凸部模様)が顔料系インクで印刷形成されている。このように、凸部を印刷形成することで木目模様に同調した凹凸模様が形成されている。
しかしながら、特許文献1の化粧板を床材として用いる場合、人又は物との接触により化粧板の表面における凸部模様に傷や欠損が生じたり、凸部模様が剥離したりするおそれがあり、耐摩耗性に欠けるため、実際に床材に適用することは困難である。
この床材用途の問題を解決する化粧板として、特許文献2には、化粧板の表面に印刷されるインクジェット印刷機のインク自体にシリカ又はアルミナ等のいわゆる減摩材を混合することで、耐摩耗性が向上した化粧板が開示されている。
特開2008−179073号公報 特開2008−265229号公報
しかしながら、特許文献2のようにインクジェット印刷機のインク自体に減摩材を混合すると、インクの安定性を損なうだけでなく、高価なインク吐出設備の不具合を招いたり、又はその寿命を短くしたりするおそれがある。また、特許文献2では、特許文献1の意匠性の問題を解決するような構成の開示は見られない。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、減摩材が混入したインクによるインクジェット印刷機の不具合を招くことなく、該印刷機により印刷された模様に同調した凹凸形状を有している意匠性が高く且つ耐摩耗性が高い化粧板を得ることにある。
前記の問題を達成するために、本発明では、化粧板の基材表面に、インクジェット印刷機により印刷された模様と同調し且つ減摩材を含む層で覆われた凸部を形成し、その表面に艶を調整する加工を施すようにした。
具体的に、本発明に係る化粧板は、平滑な表面を有する基材と、基材の表面に、インクジェット印刷機により模様が印刷された模様層と、模様層の上に、インクジェット印刷機により模様層の模様の一部と同調するように形成された盛り上げ部と、この盛り上げ部の上側に形成された減摩材層と、少なくとも模様層及び盛り上げ部を覆うように形成された透明塗膜層とを備え、盛り上げ部、減摩材層及び透明塗膜層が積層して構成された凸部の表面は、盛り上げ部及び減摩材層が形成されていない領域である凹部の表面と艶が異なっていることを特徴とする。
本発明に係る化粧板によると、インクジェット印刷機により印刷形成された模様層における模様と同調するように形成された凸部の艶が、凹部の艶と異なるように加工されているため、凸部と凹部で光の反射率が異なり、より自然な風合いを表現でき、意匠性が高い化粧板を得ることができる。
また、この化粧板において、インクジェット印刷機により印刷形成される模様層及び盛り上げ部には、減摩材が含まれていないため、インクジェット印刷機の不具合を招くことはない。
さらに、盛り上げ部の上に位置するように減摩材層が形成されているため、凸部を構成し、模様と同調した盛り上げ部を保護でき、化粧板の耐摩耗性を向上できる。
本発明に係る化粧板は、模様層の上に形成された透明なクリア層をさらに備え、盛り上げ部は、模様層の模様の一部と同調するようにクリア層の上に形成されていてもよい。
このように、凸部のみならず、凹部上にも一定の厚みを有するクリア層を設けることによって、見る角度により意匠性の異なる、より立体的な意匠外観を有する化粧板を提供できる。
本発明に係る化粧板において、減摩材層は、盛り上げ部の表面に形成されていることが好ましい。
このようにすると、減摩材層が上方に膨出する盛り上げ部の表面を覆うため、模様と同調した盛り上げ部を摩擦等から保護でき、耐摩耗性が高い化粧板を得ることができる。
本発明に係る化粧板において、減摩材層は、透明塗膜層の上に形成されていてもよい。
このようにしても、上記の場合と同様に、減摩材層が上方に膨出した盛り上げ部の上を、透明塗膜層を介して覆うため、模様と同調した盛り上げ部を摩擦等から保護でき、耐摩耗性が高い化粧板を得ることができる。
本発明に係る化粧板において、凸部表面は、透明塗膜層又は減摩材層が除去されない程度にサンディング処理が施されることで、凹部表面よりも艶が低いことが好ましい
このようにすると、化粧板における模様層に同調した凸部と凹部との間に凸部の方が低い艶の差を付けることができるため、上記の通り、より自然な風合いを表現でき、高い意匠性を得ることができる。
また、これとは別に、本発明に係る化粧板は、凸部の上に形成され、凹部表面よりも艶が低い仕上げ塗膜層をさらに備えていてもよい。
このようにしても、前記と同様に、化粧板における模様層に同調した凸部と凹部との艶が仕上げ塗膜層の有無によって異なり、意匠性が高い化粧板を得ることができる。また、この場合においても万が一仕上げ塗膜層に傷がついても、減摩材層の効果により、凸部が欠損することなく保持される。
これらに対して、本発明に係る化粧板において、凸部表面は、透明塗膜層又は減摩材層が除去されない程度に研磨処理が施されることで、凹部表面よりも艶が高くてもよい。
このようにしても、化粧板における凸部と凹部との間に凸部の方が高い艶の差を付けることができるため、上記の通り、より自然な風合いを表現でき、高い意匠性を得ることができる。
また、本発明に係る化粧板は、凸部の上に形成され、凹部表面よりも艶が高い仕上げ塗膜層をさらに備えていてもよい。
このようにしても、前記と同様に、化粧板における凸部と凹部との艶が異なり、意匠性が高い化粧板を得ることができる。また、この場合においても万が一仕上げ塗膜層に傷がついても、減摩材層の効果により、凸部が欠損することなく保持される。
本発明に係る化粧板によると、インクジェット印刷機の不具合を招くことなく、該印刷機により印刷された模様に同調した凹凸形状を有する意匠性が高く且つ耐摩耗性が高い化粧板を得ることができる。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る化粧板を模式的に示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る化粧板の一変形例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る化粧板について図1(a)及び(b)を参照しながら説明する。図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る化粧板を模式的に示し、(a)はその平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る化粧板10では、例えば平滑な表面を有する板状の基材1の該表面上に、インクジェット印刷機により印刷された模様層2が形成されている。基材1には、例えば集成材、合板、パーティクルボード及び木質繊維板等の木質板や、火山性ガラス質繊維板、ケイカル板、石膏ボード等の無機質板、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS等の樹脂を板状に成形した樹脂板等を用いることができる。また、基材1の表面には、インクジェット印刷機からドット噴射されたインクを速やかにその表面に定着するために、例えば白地のインク受理層(図示せず)が予め設けられていてもよい。模様層2は、例えば木目模様3が印刷形成された層であり、この木目模様3は、密度が高く且つ色が濃い秋目が表現された秋目柄部3aと、密度が低く且つ色が淡い春目が表現された春目柄部3bとを含む。なお、本実施形態では模様層2における模様を木目模様3としているが、これに限らず、石目、布目又は抽象柄等の種々の模様を適用することができる。
模様層2における木目模様3の一部と同調して、その秋目柄部3aの上には、インクジェット印刷機により、樹脂材からなる盛り上げ部4が形成されている。盛り上げ部4は、インクジェット印刷機を用いて塗布できる樹脂であれば、どのような樹脂を用いても構わない。但し、模様層2との密着性、及び後に説明する盛り上げ部4の上に形成される減摩材層5との密着性を考慮して適宜選択する必要はある。盛り上げ部4の材料となる樹脂は、紫外線硬化型、電子線硬化型、熱効果型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えばアクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。また、盛り上げ部4は、秋目柄部3aの印刷柄を透過できる程度の透明性を有していてもよいし、着色されていてもよく、いわゆるカラークリアであってもよい。
模様層2及び盛り上げ部4の形成のために用いられるインクジェット印刷機は、一般的なインクジェット印刷機であれば特に限定されず、ヘッド固定式の印刷機(ライン方式又はシングルパス方式)及びヘッド移動式の印刷機(シリアルヘッド方式)等の種々の印刷機を用いることが可能である。但し、模様層2の印刷を行うヘッドと、盛り上げ部4の印刷形成が可能なヘッドとの2種類を用いる必要がある。ヘッド固定式のインクジェット印刷機を用いる場合、例えば矩形の化粧板を印刷する際に、定規測定点を決め、測定点からのセンシングにより柄印刷ヘッドにより得られる絵柄(秋目柄部3a)と、盛り上げ部印刷ヘッドにより得られる盛り上げ部4との同調を図る。これに対して、ヘッド移動式のインクジェット印刷機を用いる場合、印刷対象物が固定されているため、柄印刷ヘッドにより得られる絵柄(秋目柄部3a)と、盛り上げ部印刷ヘッドにより得られる盛り上げ部4との同調を図りやすい。
盛り上げ部4の形成は、例えば塗布される樹脂の量を増やし、その粘度を高く設定することにより盛り上げ塗装することで可能となる。また、粘度を低く設定して、複数回の重ね塗りを行うことにより盛り上げ部4を形成しても構わない。
盛り上げ部4の上には減摩材層5が形成されている。減摩材層5は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂に減摩材が混合されてなる。そのような樹脂としては、紫外線硬化型、電子線硬化型、熱効果型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えばアクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。減摩材層5の塗布には、例えばロールコーター、スポンジコーター、スプレーや刷毛等を用いることができる。また、減摩材には、例えばホワイトアルミナ、グリーンカーボン、セラミック粉等を用いることができ、300番手〜1500番手程度のものを用いることが好ましい。なお、減摩材は、その番手が小さくなるに従って化粧板10の耐摩耗性をより高くできるが減摩材層5の表面性が粗くなり、一方、番手が大きくなるに従って化粧板10の耐摩耗性の向上の程度は小さくなるが減摩材層5の表面を滑らかにできるため、化粧板10の所望する仕上がり程度及び使用用途等によって、用いる減摩材を適宜選択すればよい。本実施形態では、減摩材層5を透明塗膜層6の下側に設けているため、減摩材の番手を小さくしても化粧板10の表面性が粗くなることはないが、減摩材層5を化粧板10の表面に設ける場合、その平滑性を考慮すると減摩材の番手は大きい方が好ましい。
また、模様層2と、減摩材層5が表面に形成された盛り上げ部4との上には、それらを覆うように透明塗膜層6が塗布形成されている。透明塗膜層6は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂であれば、どのような樹脂でも用いることができる。紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えばアクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。また、透明塗膜層6の塗布には、例えばロールコーター、スポンジコーター、スプレーや刷毛等を用いることができる。
上記のような構成により、化粧板10の表面には、盛り上げ部4、減摩材層5及び透明塗膜層6が積層した凸部7aと、盛り上げ部4及び減摩材層5が形成されていない凹部7bとにより構成される凹凸形状が形成されている。
このような凹凸形状が形成されるために、透明塗膜層6は、模様層2及び盛り上げ部4の上に塗布された後、凹部7bに溜まらない程度の粘度や塗布量の調整が必要であるが、粘度が過剰に高いと、塗布による筋状の凹凸が生じるため、適宜モノマーを用いて粘度の調整を行うことが好ましい。
凸部7aの表面には、その艶を調整するための加工が施されることにより艶調整部8が形成されている。その加工として、例えばサンディングを用いることができる。サンディングを用いることで、凸部7aの表面(艶調整部8)を粗くでき、その部分の艶を凹部7bよりも下げることができる。その結果、凸部7aの艶と凹部7bの艶とに差を付けることができる。サンディングにより凸部7aの艶を下げるには、400番手〜1000番手程度の研磨ペーパーを用いることができる。
また、これとは逆に、凸部7aの表面(艶調整部8)の平滑性を上げて、凸部7aの艶を凹部7bの艶よりも上げることにより、凸部7aの艶と凹部7bの艶とに差を付けてもよい。この場合、艶を調整するための加工として、番手が大きい研磨ペーパーを用いたサンディングやバフ研磨等を用いることができる。凸部7aの艶を上げるためのサンディングに用いる研磨ペーパーの番手は、1000番手〜1500番手程度の研磨ペーパーを用いることが好ましい。また、バフ研磨とは、ポリッシャーともいわれ、微粒子の磨き粉(コンパウンド)の存在下で、フェルト又は不織布等により化粧板10の表面を磨く方法である。これらにより、凸部7aの表面(艶調整部8)が滑らかになり、その部分の艶を上げることができる。その結果、模様層2の秋目柄部3aに同調する凸部7aの艶と春目柄部3bに同調する凹部7bの艶とに差を付けることができるため、それぞれの光の反射率が異なり、自然の風合いを表現でき、化粧板10の意匠性を向上できる。
また、本実施形態の化粧板10では、インクジェット印刷機により形成される模様層2及び盛り上げ部4には、減摩材が含まれておらず、それらの上に形成された透明塗膜層6に減摩材が含まれているため、インクジェット印刷機の不具合を招くことなく、化粧板10の耐摩耗性を向上できる。
本実施形態では、秋目柄部3aに同調する部分を凸部7aとし、春目柄部3bに同調する部分を凹部7bとしたが、これに限られず、逆であってもよいし、模様層2の模様の少なくとも一部に同調するように凸部7aが形成されていればよく、また、凹部7bの艶と凸部7aの艶とが異なるように形成されていればよい。また、木目模様3に限らず、模様層2における模様として、例えば石目模様を用いた場合、その石目に同調するように凸部を設けることにより、化粧板の意匠性を向上することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る化粧板について図2を参照しながら説明する。図2は本発明の第2の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る化粧板20は、第1の実施形態と比較して、模様層2の上に、該模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性を有するクリア層9が形成されていることが異なる。
具体的に、本実施形態に係る化粧板20では、模様層2の上にクリア層9が形成され、そのクリア層9の上における秋目柄部3aに対応する位置に盛り上げ部4が形成されている。クリア層9は、模様層2の秋目柄部3aを透過できる程度の透明性がある樹脂であれば、どのような樹脂でも用いることができる。紫外線硬化型、電子線硬化型、熱硬化型や湿気硬化型等の合成樹脂塗料を好適に用いることができ、例えばアクリル系、ウレタン系、エポキシ系又はポリエステル系の樹脂を用いることができる。
本実施形態の化粧板20のように、模様層2の上にクリア層9を形成することにより、凸部7aのみならず、凹部6b上にも一定の厚みを有するクリア層9を設けることによって、見る角度により意匠性が異なる、より立体的な意匠外観を有する化粧板を提供できる。なお、クリア層9の上にさらに模様層を設けることもできる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る化粧板について図3を参照しながら説明する。図3は本発明の第3の実施形態に係る化粧板を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る化粧板30は、第1の実施形態と比較して、減摩材層5が盛り上げ部4の表面でなく、盛り上げ部4の上における透明塗膜層6の表面(凸部7aの表面)に形成されていることが異なる。
具体的に、凸部7aの表面上に、減摩材層5が形成されており、この減摩材層5により上記と同様に化粧板10の耐摩耗性を向上している。さらに、減摩材層5が凸部7aの表面に形成されているため、凸部7aの表面の艶は、透明塗膜層6により構成された凹部7bの表面の艶と異なる。すなわち、減摩材層5は、凸部7aの表面の艶を凹部7bの表面の艶と異なるようにするための仕上げ塗膜層ともなる。減摩材層5は、含まれる減摩材の番手に依存するが、通常、透明塗膜層6よりも表面が粗くなるため、凸部7aの表面の艶が凹部7bの表面の艶よりも低くなる。
また、凸部7aの表面の艶を凹部7bの表面の艶よりも高くするために、減摩材層5の上に凹部7bの表面よりも艶が高い塗料を塗布することにより、さらに仕上げ塗膜層(図示せず)を形成してもよい。これにより、凸部7aと凹部7bとの艶に差を付けることができるため、化粧板30の意匠性を向上できる。なお、減摩材層5の上に凹部7bの表面よりも艶が低い塗料を塗布することにより、仕上げ塗膜層を形成してもよい。
また、減摩材層5の表面に、上記サンディングやバフ研磨等の艶を調整する加工を施すことにより艶調整部7が形成されていてもよい。
これらのようにしても、上記と同様に、凸部7aと凹部7bとの艶に差を付けることができるため、化粧板30の意匠性を向上できる。
また、艶を下げる方法としては、樹脂自体に艶消し剤を混合し、艶を落とす方法や、減摩材等の粒度の粗い粉末を混合し、表面を凹凸にすることで艶を下げる方法がある。
なお、図4に示すように、クリア層9を有する第2の実施形態に係る化粧板20において、減摩材層5を盛り上げ部4の表面でなく、盛り上げ部4の上に位置する透明塗膜層6の表面に設けることで化粧板40が構成されていてもよい。この場合も、減摩材層5の表面に上記のような仕上げ塗膜層又は艶調整部を形成することができる。
本発明に係る化粧板は、インクジェット印刷機の不具合を招くことなく、該印刷機により印刷形成された模様層を有し、また高い意匠性及び耐摩耗性を得ることができ、特にインクジェット印刷機により基材の表面に模様が印刷された化粧板等に有用である。
1 基材
2 模様層
3 木目模様
3a 秋目柄部
3b 春目柄部
4 盛り上げ部
5 減摩材層
6 透明塗膜層
7a 凸部
7b 凹部
8 艶調整部
9 クリア層
10,20,30,40 化粧板

Claims (8)

  1. 平滑な表面を有する基材と、
    前記基材の表面に、インクジェット印刷機により模様が印刷された模様層と、
    前記模様層の上に、インクジェット印刷機により前記模様層の模様の一部と同調するように形成された盛り上げ部と、
    前記盛り上げ部の上側に形成された減摩材層と、
    少なくとも前記模様層及び盛り上げ部を覆うように形成された透明塗膜層とを備え、
    前記盛り上げ部、減摩材層及び透明塗膜層が積層して構成された凸部の表面は、前記盛り上げ部及び減摩材層が形成されていない領域である凹部の表面と艶が異なっていることを特徴とする化粧板。
  2. 前記模様層の上に形成された透明なクリア層をさらに備え、
    前記盛り上げ部は、前記模様層の模様の一部と同調するように前記クリア層の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 前記減摩材層は、前記盛り上げ部の表面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板。
  4. 前記減摩材層は、前記透明塗膜層の上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板。
  5. 前記凸部表面は、前記透明塗膜層又は前記減摩材層が除去されない程度にサンディング処理が施されることで、前記凹部表面よりも艶が低いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧板。
  6. 前記凸部の上に形成され、前記凹部表面よりも艶が低い仕上げ塗膜層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧板。
  7. 前記凸部表面は、前記透明塗膜層又は前記減摩材層が除去されない程度に研磨処理が施されることで、前記凹部表面よりも艶が高いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧板。
  8. 前記凸部の上に形成され、前記凹部表面よりも艶が高い仕上げ塗膜層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ1項に記載の化粧板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7487496B2 (ja) 2020-03-04 2024-05-21 株式会社リコー 凹凸表面物の製造方法

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