JP2014195561A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定遊技の終了条件に対して技術介入を可能とすることにより遊技性を高めた遊技機を提供する。【解決手段】転落抽選手段158は、大当りとなる確率が通常状態よりも高められた確率変動状態である場合に、確率変動状態を終了させるか否かを判定するための転落抽選を実行し、転落抽選に当選した場合には、大当りとなる確率が通常状態となる遊技状態へ移行させる。入球容易状態制御手段156は、特別遊技の終了後に、入球容易状態へ移行させるとともに、入球容易状態を終了させる条件として定められる複数種類の終了条件のいずれかを選択する。入球容易状態制御手段156は、特別遊技へ移行する前の遊技状態が確率変動状態であるか否かに応じて前記複数種類の終了条件のいずれかを選択し、選択した終了条件にしたがって入球容易性が通常状態となる遊技状態へと移行させる。【選択図】図8

Description

遊技球が発射される遊技領域を備えた弾球遊技機に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当りと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当りとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、キャラクタ画像や背景画像等を用いて図柄の変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行効率を高める確率変動および変動時間短縮、始動入賞口への入球容易性を高める入球容易状態へ移行したりする制御によっても遊技者の期待感を高めている。
遊技機の中には、特別遊技の終了後にいわゆる確率変動遊技(以下「確変」ともいう)と呼ばれる遊技者に有利な特定遊技に移行するものがある。確変では通常の遊技状態より当りとなる確率の高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生するので、遊技者の期待感が一層高められる。また、特別遊技の終了後に始動入賞口への入球容易性を高める特定遊技(その状態を「入球容易状態」ともいう)に移行するものもある。入球容易状態では拡開式の始動入賞口の開放時間が延長されたり、通常の状態より図柄の変動時間が短縮されたりするため、遊技者の期待感が高められる。
特開2003−230714号公報
上述した特定遊技は、その継続期間が長いほど新たな特別遊技が早期に発生しやすくなることから、特定遊技の継続期間や終了条件に変化をつけることで特定遊技のバリエーションを増やし、遊技性を高めることがある。また、大当りとなる図柄の種類に応じて、特別遊技の終了後に移行する特定遊技の継続期間を変化させる制御が一般的に行われる。しかしながら、大当りとなる図柄の種類は一般に抽選により決まることから、特定遊技の継続期間を長くするために遊技者が技術介入する余地は少なく、遊技者にとって不利な図柄で大当りとなってしまうと、遊技者の遊技意欲を減退させてしまうおそれがあった。そこで、本発明者は特定遊技の継続期間の長短について、技術介入できる遊技形態を提案できれば、遊技の単調化や興味の低下を抑制し、遊技者の遊技意欲を一層高められるとの考えに到った。
本願発明は上記課題に鑑みたもので、特定遊技の終了条件に対して技術介入を可能とすることにより遊技性を高めた遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域に設けられた第1始動口と、遊技領域の第1始動口とは異なる位置に設けられ、遊技球の入球容易性を高めるよう作動可能な入球変動機構を有する第2始動口と、第1始動口または第2始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、第1始動口への入球を契機としてなされる当否抽選の結果を示す図柄である第1特別図柄が変動表示される第1特別図柄表示装置と、第2始動口への入球を契機としてなされる当否抽選の結果を示す図柄である第2特別図柄が変動表示される第2特別図柄表示装置と、第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、当否抽選が大当りとなった場合に特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、特別遊技の終了後に、当否抽選が大当りとなる確率が通常状態よりも高められた確率変動状態へ移行させる確率変動状態制御手段と、遊技状態が確率変動状態である場合に、第1始動口または第2始動口への入球を契機として確率変動状態を終了させるか否かを判定するための移行抽選を実行するとともに、移行抽選が確率変動状態を終了させる旨の結果となる場合に、当否抽選が大当りとなる確率が通常状態となる遊技状態へ移行させる移行抽選手段と、特別遊技の終了後に、第2始動口への入球容易性が通常状態よりも高められた入球容易状態へ移行させるとともに、入球容易状態へ移行させる場合には複数種類定められる入球容易状態の継続期間および終了条件のいずれかを選択する入球容易状態制御手段と、を備える。第1特図制御手段は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かにかかわらず第1特別図柄の変動表示を開始し、第2特図制御手段は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かにかかわらず第2特別図柄の変動表示を開始し、入球容易状態制御手段は、特別遊技へ移行する前の遊技状態が確率変動状態であるか否かに応じて複数種類の終了条件のいずれかを選択し、選択した終了条件にしたがって第2始動口への入球容易性が通常状態となる遊技状態へと移行させる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、特定遊技の終了条件に対して技術介入を可能とすることにより遊技性を高めた遊技機を提供することができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 当否判定テーブルを模式的に示す図である。 図柄判定テーブルの構成例を示す図である。 変動パターンテーブルを模式的に示す図である。 外れ用の変動パターンテーブルを詳細に示す図である。 特別遊技の前後における遊技状態の変化を示すタイムチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS20、S22の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS37の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS48の変動終了処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図14におけるS318の特定遊技開始を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS17の小当り遊技処理を詳細に示すフローチャートである。
本実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。その複数の遊技としての第1の遊技と第2の遊技の遊技性を両立させるために、本実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプを備える。遊技球が第1始動入賞口または第2始動入賞口に入球すると、第1の当否抽選(単に「第1の抽選」という)、第2の当否抽選(単に「第2の抽選」ともいう)がそれぞれ実行され、その抽選結果が「大当り」であった場合、大入賞口が開閉を繰り返す特別遊技が開始される。大入賞口が開放されて遊技球が入球すると、その都度所定数の賞球が払い出されることで遊技者は大きな利益を獲得できる。なお、封入式遊技機といわれる、所定個数の遊技球が遊技機内で循環しその循環する遊技球にて遊技を行なう遊技機では、賞球という概念は必須ではなく、賞球を払い出す代わりに遊技球の発射可能回数を増やすことで遊技者に利益を与えてもよい。
大当りとなって特別遊技が実行されると、特別遊技の終了後に確変状態となる。確変状態となった場合、第1始動入賞口または第2始動入賞口への入球を契機として転落抽選が実行され、転落抽選に当選した場合に確変状態が終了する。また、特別遊技の終了後は、いわゆる「時短」とも呼ばれる入球容易状態へ移行する。入球容易状態は、所定の終了条件を満たした場合に終了し、その条件として、遊技者にとって相対的に有利となる条件と不利となる条件とが含まれるように複数種類が設定される。遊技者にとって有利な条件として、次の大当りが発生するまで入球容易状態を継続し、その大当りによって特別遊技が実行されるときを終了の条件とする。一方、遊技者に不利となる条件として、第1の遊技の図柄変動回数と第2の遊技の図柄変動回数の合計値が100回に到達したとき、または、大当りが発生して特別遊技が実行されるとき、のいずれかを満たしたときを終了条件とする。なお、第1の遊技における図柄変動または第2の遊技における図柄変動のいずれか一方の回数が100回に到達したときを終了条件としてもよい。
このとき、入球容易状態の終了条件は、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態であるか否かにより決定され、特別遊技が開始する前の遊技状態が確変状態ではない通常状態である場合に、確変状態である場合に比べて遊技者にとって有利な終了条件が選択される、もしくは相対的に選択されやすくなる。したがって、遊技者は大当りとなる前に転落抽選に当選させて遊技状態を確変状態から通常状態に移行させることができれば、大当りとなって特別遊技が実行された後に、入球容易状態の終了条件として有利な条件を獲得できる。この結果、特別遊技終了後の遊技状態を遊技者にとって有利なものとするための技術介入の余地が生まれることとなり、特定遊技の終了条件に対して技術介入が可能となる新たな遊技性を提供することができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等をする機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、後述する演出を制御する手段によって遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下「第2始動口」という)63、センター飾り64、大入賞口91、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口62は第1の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第2始動口63は第2の遊技に対応する始動入賞口として設けられる。第1始動口62は遊技領域52のセンター飾り64の中央下方位置に配置され、通常のいわゆる左打ち、すなわちセンター飾り64の左側を流れた遊技球が主に入球する。第2始動口63はセンター飾り64の右下方位置に配置され、第2始動口63へ入球すべき期間、例えば入球容易状態において、いわゆる右打ちによってセンター飾り64の右側を流れた遊技球が主に入球する。作動口68も遊技領域52の右方に設けられることで、第2始動口63を狙った遊技球が作動口68にも通過しやすく、第2始動口63への入球数増加を同時に狙うことができ、速やかな連続当りが期待できる。当否抽選は、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定する抽選であり、第1始動口62または第2始動口63へ入球があるたびに実行される。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75と、開閉機構である普通電動役物65(いわゆる電動チューリップ)と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。
普通電動役物ソレノイド76の駆動力により普通電動役物65が拡開されると、第2始動口63への入球容易性が高まる。普通電動役物65の1回の開放時間は、通常状態においては0.2秒程度の短時間であるが、入球容易状態においては普通電動役物65の1回の開放時間が6秒程度と通常入球状態よりも長く設定されるので、遊技球は第2始動口63に入球しやすくなる。
なお、本実施例では、普通電動役物65が拡開していない状態においては第2始動口63がその直上の釘等によって遮蔽され、その入球が規制される態様となる。また、入球容易状態でない限り普通電動役物65の拡開頻度は低いため、第2始動口63への入球はほぼ期待できない。このように、入球容易状態でない場合、第2始動口63へ入球させることは第1始動口62へ入球させるより困難となる。一方、入球容易状態になると、普通電動役物65が高頻度で、かつ、長く拡開されることにより第2始動口63への入球容易性が高められ、第1始動口62へ入球させるよりもむしろ第2始動口63へ入球させる方が容易となる。このため、第2始動口63の入球容易性が低い状態においては主に第1始動口62へ入球させ、第2始動口63の入球容易性が高められた状態においては主に第2始動口63へ入球させる遊技性となる。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を複数備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
大入賞口91は、第1の遊技および第2の遊技に共通の大入賞口として設けられ、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置77と、大入賞口91を拡開させるための大入賞口ソレノイド78を備える。入賞検出装置77は、大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。大入賞口91は、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の態様にて停止したときに開始される特別遊技において「大当り」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口91は、例えばアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口91の設置個数としては、一つだけ設置する構成に限らず、複数個の大入賞口91を設置してそれぞれを遊技状態等に応じて使い分ける構成としてもよい。大入賞口91の入賞検出装置77は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左下方に第1の遊技に対応する第1特別図柄表示装置70と第2の遊技に対応する第2特別図柄表示装置71とが左右に並設され、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動が表示される。遊技領域52の略中央には演出表示装置60が設けられ、第1特別図柄192に変動時間が連動する第1装飾図柄190と第2特別図柄193に変動時間が連動する第2装飾図柄191とを含む演出画像の変動を表示する。以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という。
第1特別図柄192は、第1始動口62への遊技球の入球を契機として行われる第1の抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当り態様にて停止されたときに特別遊技としての大当りが発生する。第2特別図柄193は、第2始動口63への遊技球の入球を契機として行われる第2の抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当り態様にて停止されたときに特別遊技としての大当りが発生する。第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71は、例えば7セグメントLEDで構成される表示装置である。本実施例においてセグメントの組合せで表される第1特別図柄192および第2特別図柄193は、必ずしも文字や数字の体をなしておらず、7セグメントLEDを構成する各セグメントの組合せで形成される一般に意味を持たない記号であってよい。これらの記号が高速で次々に入れ替わって第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71へ表示されることにより、第1特別図柄192および第2特別図柄193の図柄変動表示が実現される。また、7セグメントLEDは、「8の字」を形成する7個のセグメントおよび「ドット」を表す1個のセグメントからなる8個のセグメントで構成されてもよい。この場合、8個のセグメントを組み合わせることにより8ビット分の数値を表現できる。さらに、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71を7セグメントLEDではないLEDドットアレーを用いて、その点灯パターンや点灯色の組合せで複数種類の第1特別図柄192および第2特別図柄193を表現してもよい。
演出表示装置60は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動表示と変動時間が連動する形で第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を変動表示する液晶ディスプレイで構成される表示装置である。第1装飾図柄190および第2装飾図柄191は、第1特別図柄192および第2特別図柄193で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄を変動させる動画像を画面を左右に分割して形成される左エリア201と右エリア202に表示する。本実施例においては、「0」〜「9」の数字で構成される図柄を3列に表示して変動させ、最終的に停止表示される3個の図柄組合せによって当りまたは外れを示す。第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を構成する複数図柄のそれぞれは、色彩や模様の装飾が施された数字、文字、または記号で構成されるが、これら数字、文字、記号に対して全図柄に共通する絵柄または図柄ごとに異なる絵柄を加えて一体化させる形で構成されてもよい。この絵柄は、ぱちんこ遊技機10の当該機種に設定された装飾または演出のテーマに関連するモチーフが描かれた絵柄であり、例えば人物や動物のキャラクターが描かれた絵柄であってもよい。第1装飾図柄190および第2装飾図柄191は、絵柄が一体的に含まれる図柄が変動表示される場合と、絵柄が分離して数字、文字、記号の部分のみが変動表示される場合とが、演出の展開に沿って切り替えられる構成であってもよい。第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の変動表示の背景には、ぱちんこ遊技機10の当該機種に設定された装飾または演出のテーマに関連する演出的効果を有する動画像が図柄変動と連動して表示される。
演出表示装置60は、本実施例では液晶ディスプレイなどの高精細なドットマトリクス型表示装置で構成されるが、ドラム回転式などの機械的表示手段やLEDマトリクス式などの表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させる。ただし、特別図柄自体に演出的な役割をもたせることで装飾図柄を用いずに表現する手法を採用する場合には、特別図柄を7セグメントLEDではなく液晶ディスプレイに表示させる構成としてもよい。
作動口68は、遊技盤50の右側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は普通電動役物65を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。したがって、開放抽選は「普通図柄抽選」とも呼ぶ。本実施例における普通図柄表示装置59は、便宜上、二つのランプで構成されるとともに、それらのうちいずれのランプが点灯しているかによって普通図柄の表示状態が表現される。例えば、第1のランプの点灯が外れを示し、第2のランプが当りを示すとき、それらが交互に点灯と消灯を繰り返すことによって普通図柄の変動表示が表現され、最終的にいずれかの点灯状態にて停止されることで普通図柄の停止図柄が表現される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。変動開始から所定時間の経過後に、普通図柄の変動表示が停止する。
このとき、通常入球状態では例えば1/256程度の低確率にて普通図柄が当りの図柄で停止し、入球容易状態では例えば250/256程度の高確率にて普通図柄が当りの図柄で停止する。普通図柄が当りの図柄で停止すると、普通電動役物65が所定時間拡開される。普通電動役物65の開放時間は、例えば通常状態では0.2秒間であり、入球容易状態では6秒間である。普通図柄の変動時間は、例えば通常状態では30〜60秒間であり、入球容易状態では2秒間である。なお、上述の通り普通図柄の当り確率の変動、普通電動役物65の開放時間の延長、普通図柄の変動時間の短縮の3つの機能を用いて第2始動口63への入球容易性を高める構成を本実施例では採用する。ただし、変形例としては、これら3つの機能のうち、1つまたは2つの機能を用いて第2始動口63への入球容易性を高める構成としてもよい。このように3つの機能のうち一部だけを用いても第2始動口63への入球容易性を高めることは可能である。また、後述の通り本実施例ではいわゆる「時短」と呼ばれる特別図柄の変動時間短縮機能を入球容易状態においてさらに実施する仕様とするが、変形例では入球容易状態において特別図柄の時短を実施しない仕様としてもよい。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。遊技領域52の左下部には、第1特別図柄保留表示装置20および第2特別図柄保留表示装置21が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に普通図柄保留表示装置22が設けられている。
遊技効果ランプ90がセンター飾り64の上部および下部に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。第1特別図柄表示装置70の下方には第1の遊技に対応する第1特別図柄保留表示装置20が設けられ、第2特別図柄表示装置71の下方には第2の遊技に対応する第2特別図柄保留表示装置21が設けられている。第1特別図柄保留表示装置20は2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数によって第1の遊技における当否抽選値の保留数を表示する。第1特別図柄保留表示装置20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中または特別遊技の実行中に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特別図柄保留表示装置21も2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数によって第2の遊技における当否抽選値の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示装置21における当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中または特別遊技の実行中に第2始動口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。
当否抽選の保留数が3個になると、遊技効率を高めるために外れの場合の図柄変動時間が通常より短縮される(以下、「短縮変動」ともいう)。同様に、当否抽選の保留数が4個になると、さらに遊技効率を高めるために外れの場合の図柄変動時間が上記3個の場合よりもさらに短縮される(以下、「超短縮変動」ともいう)。
普通図柄保留表示装置22もまた2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄195の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄195の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。
操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作する操作入力手段であり、その操作入力の内容に応じて演出内容等に変化が加えられる。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。本実施例における操作ボタン82は一つのボタンで構成されるが、複数のボタンや十字キーなどの方向指示ボタンで構成されてもよい。可動役物140は、演出に連動して動作が制御される可動物であり、その動作によって演出的役割を果たす。
以上のような構成においてなされる遊技の方法および制御の流れを概説する。遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や第1始動口62、第2始動口63、大入賞口91の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
第1始動口62または第2始動口63に入球すると、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71および演出表示装置60において第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された変動表示時間の経過後に停止される。第1特別図柄192および第2特別図柄193は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動パターンにしたがって変動表示される。第1装飾図柄190および第2装飾図柄191は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動演出パターンにしたがって変動表示される。変動パターンおよび変動演出パターンはそれぞれ複数種ずつ用意され、それぞれが長短様々な変動時間をもつ。変動パターンにしたがって第1特別図柄192および第2特別図柄193が変動表示される間、同じ変動時間をもつ変動演出パターンにしたがって第1装飾図柄190および第2装飾図柄191が変動表示される。変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動が停止される。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の変動表示としては、まず変動開始とともにスロットマシンのリール回転のように3列とも図柄を変動させ、変動終了タイミングへ近づいたときに一列ずつ停止させることで最終的な停止態様としての図柄組合せを表示する。停止時の第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191が大当りを示す停止態様となった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口91の開閉動作が開始される。大当りを示す第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止態様は、例えば3つの図柄の種類が一致する組合せの態様である。
変動演出パターンには、通常外れ演出パターン、リーチ外れ演出パターン、リーチ大当り演出パターンが含まれる。通常外れ演出パターンは、通常の外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ外れ演出パターンは、あと一つ図柄が揃えば大当りとなる状態であるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ大当り演出パターンは、リーチ状態を経て大当りの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれ、相対的に変動時間の短いリーチパターンを「ノーマルリーチ」と称し、変動時間の長いリーチパターンを「スーパーリーチ」と称する。
特別遊技には通常特別遊技と短縮特別遊技の2種類があり、それぞれ獲得賞球による利益に大きな差が生じる。通常特別遊技は、開始デモ時間と呼ばれる演出画面の表示によって開始される。開始デモ時間の画面表示後に大入賞口91が開放され、その開放が約30秒間続いた後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口91の開放から閉鎖までが、基本的には単位遊技と呼ばれるが、1回の単位遊技の間に複数回の短時間の開放を繰り返す場合があってもよい。大入賞口91の開閉ないし単位遊技が所定回数、例えば15回繰り返された後、終了デモ時間と呼ばれる演出画面の表示によって通常特別遊技が終了される。通常特別遊技においては、1回の単位遊技あたり9球以上の入球が十分に期待でき、15回分の単位遊技によって十分な賞球(これを「出玉」ともいう)を獲得でき、大きな利益が得られる。15回の単位遊技が繰り返される特別遊技を適宜「15R大当り」とも称する。
一方、短縮特別遊技は、開始デモ時間および終了デモ時間もなく、1回の単位遊技で大入賞口91を0.2秒間だけ開放させる。この単位遊技を2回繰り返して短縮特別遊技が終了される。短縮特別遊技では、ごく短時間の大入賞口91の開放を2回繰り返すだけであるため、大入賞口91にはほとんど入球し得ず、実質的に出玉がほぼゼロに等しい特別遊技である。2回の単位遊技が繰り返される特別遊技を適宜「2R大当り」とも称する。
停止時の第1特別図柄192または第2特別図柄193および第1装飾図柄190または第2装飾図柄191が所定の小当り態様であった場合、1回の単位遊技で構成される小当り遊技に移行し、大入賞口91の開閉動作が実行される。小当り遊技を構成する1回の単位遊技においては、大入賞口91が約0.2秒間の開放を2回繰り返すので、外観上は2R大当りと同様の動作態様となる。
特別遊技が終了した後の通常遊技において特定遊技の一つである入球容易状態が開始される。入球容易状態においては、開放抽選が当りになる確率を通常より高め、普通図柄の変動時間を通常状態より短縮するとともに、普通電動役物65の拡開時間を通常状態よりも長くする、いわゆる開放延長を実行する。このように、入球容易状態では一定時間あたりの普通図柄の変動回数が通常状態よりも増加する可能性が高まる上、第2始動口63への入球容易性も増すため、第2始動口63への入球数が増加する可能性も高い。したがって、入球容易状態では第2始動口63への入球による賞球を得られる機会が増加する結果、持ち玉をほとんど減らさないか、あるいは少しずつ持ち玉を増やしながら遊技し続けることが可能となる。
入球容易状態においては、さらに第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動時間が通常状態よりも短縮される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動時間は、所定の変動回数、例えば100回の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。または、図柄の変動回数によらず、大当りの発生を条件として入球容易状態をいったん終了する。入球容易状態において第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動時間が短縮されるため、通常の変動時間のまま図柄変動がなされる通常状態の場合と比べて、大当りが発生するまでの時間を短縮することができ、大当りの獲得容易性を相対的に高めることができる。
ここで、本実施例における入球容易状態の終了条件は、特別遊技の開始前における遊技状態に応じて異なる終了条件が設定される。大当りとなる前の遊技状態が確変を伴わない状態であった場合、特別遊技の終了後に移行する入球容易状態として、次回の大当り発生を終了条件とする第1入球容易状態に移行する。一方、大当りとなる前の遊技状態が確変状態であった場合、特別遊技の終了後に移行する入球容易状態として、所定の図柄変動回数を終了条件とする第2入球容易状態に移行する。したがって、第2入球容易状態は、第1入球容易状態と比べて遊技者に不利な状態といえる。第2入球容易状態の終了条件として、例えば、第1特別図柄192または第2特別図柄193について、100回の変動表示がなされる場合を終了条件とする。変形例として、第1特別図柄192の変動回数と第2特別図柄193の変動回数の合計が100回となる場合を終了条件としてもよいし、第1特別図柄192の変動回数によらず、第2特別図柄193の変動回数が100回となる場合を終了条件としてもよい。また、100回の図柄変動がなされる前に大当りが発生した場合には、大当り発生を終了条件として組み合わせてもよい。このように本実施例では、入球容易状態の終了条件として、大当り発生前の遊技状態が確変状態である場合と比べて、確変を伴わない通常状態である場合の方が遊技者にとって有利な条件が設定される。
また、特別遊技が発生した場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確変がさらに開始される。確変中は、通常の確率状態より当りの確率が高い当否抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生し得る。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40は、ぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口63へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。裏セット機構39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、大入賞口91、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作や遊技の進行を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御する主制御装置としてのメイン基板102と、図柄の演出等を制御する副制御装置としてのサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段129、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、小当り遊技制御手段121、特定遊技制御手段122、開閉制御手段124、特図調整手段152を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、図柄態様決定手段131、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
ただし、メイン基板102とサブ基板104の間におけるデータの送受信はメイン基板102からサブ基板104への一方向であるため、そのような一方向でのデータ送受信にて全体動作が実現されるよう各構成がメイン基板102とサブ基板104に配置される。このようにメイン基板102からサブ基板104へのデータ送信の一方向性が保たれるため、サブ基板104に含まれる構成からメイン基板102に含まれる構成へはデータを送信することができず、データ送信の要求もできない。したがって、メイン基板102で生成された情報は、メイン基板102がサブ基板104へ一方的に送信しない限りサブ基板104から参照することはできない。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口63に入賞したと判断する。入球判定手段110は、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口91に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否抽選手段として機能する。第1抽選手段126は、第1抽選値取得手段112、第1当否判定手段113、第1パターン決定手段114を含み、第1始動口62への入球に対応する当否抽選として第1の抽選を実行する。第1の抽選の結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の変動表示の形で示され、演出表示装置60の左エリア201において第1装飾図柄190の変動表示の形で示される。第2抽選手段128は、第2抽選値取得手段115、第2当否判定手段117、第2パターン決定手段119を含み、第2始動口63への入球に対応する当否抽選として第2の抽選を実行する。第2の抽選の結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の変動表示の形で示され、演出表示装置60の右エリア202において第2装飾図柄191の変動表示の形で示される。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、図柄変動を開始するにあたり、その図柄変動に対応する抽選の結果を演出決定手段132へ送信する。
第1抽選値取得手段112は、第1始動口62への入球を契機に、第1の抽選のために乱数の値を第1当否抽選値として取得する。第2抽選値取得手段115は、第2始動口63への入球を契機に、第2の抽選のために乱数の値を第2当否抽選値として取得する。例えば、当否抽選のために第1当否抽選値および第2当否抽選値として取得する値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1当否抽選値、第2当否抽選値として取得する値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、所定の保留上限数を超えない範囲で当否抽選値が保留される。
第1当否判定手段113は、第1当否抽選値に基づき、特別遊技または小当り遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。第2当否判定手段117は、第2当否抽選値に基づき、特別遊技または小当り遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、当否判定で参照する当否判定テーブルを保持する。
第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、当否判定で参照する当否判定テーブルを複数保持する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、通常確率状態においては通常の当り確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動状態においては通常確率より大当り確率が高くなる当否テーブルを参照する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当りであるか否かを判定する。
図4は、当否判定テーブルを模式的に示す図である。本図の当否判定テーブルには、大当り、小当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられたそれぞれの範囲設定に応じて大当り当否確率や小当りの当否確率が定まる。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、当否判定において本図の当否判定テーブルを参照する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117による当否抽選においては、通常時には図4(a)の通り、当否抽選値が0〜399の範囲に該当したときのみ大当りとなる。確変時には図4(b)の通り、大当りの範囲が拡大され、当否抽選値が0〜399の範囲に該当する場合だけでなく、400〜2999の範囲に該当する場合にも大当りとなる。このように、大当りに該当する範囲は遊技状態に応じて変化する。大当りに該当した場合、15R大当りと2R大当りのいずれとなるかは、特別図柄の停止図柄に応じて別途決定される。
本実施例においては、当否抽選値が大当り範囲に該当しない場合であっても、所定の範囲に該当した場合には小当りとなる。本図の例では、第1抽選値取得手段112または第2抽選値取得手段115が取得する当否抽選値が65000〜65535の範囲に該当した場合に小当りとなる。このように、大当りに該当しなかった場合、本来はすべて「外れ」であるが、本図の例では大当りに該当しなかった場合のうち小当りにも該当しなかった場合の当否抽選値範囲を特に「外れ」と表現している。なお、本図では大当りか否かの判定テーブルと小当りか否かの判定テーブルとを単一の当否判定テーブルの形で実現する例を示したが、それぞれを別個のテーブルとして実現してもよい。
図3に戻り、第1当否判定手段113および第2当否判定手段117による判定結果は、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71において第1特別図柄192および第2特別図柄193の形で変動表示される。また、第1当否判定手段113および第2当否判定手段117による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、図柄変動を開始するタイミングにおいて、その図柄変動に対応する抽選の結果を図柄変動の制御コマンドとともに図柄態様決定手段131および演出決定手段132へ送信する。
第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、当否判定の結果と別途取得する図柄抽選値に基づいて、特別図柄の変動開始にあたってその停止図柄を決定する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、特別図柄の停止図柄を決定するために参照する図柄範囲テーブルを保持する。
図5は、図柄判定テーブルを模式的に示す図である。図5(a)は当否判定結果が大当りであった場合に参照するテーブルであり、図5(b)は当否判定結果が外れであった場合に参照するテーブルであり、図5(c)は当否判定結果が小当りであった場合に参照するテーブルである。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、図柄判定において本図の図柄判定テーブルを参照する。各図柄判定テーブルには、特別図柄の種類を示す「0」〜「10」の番号と図柄抽選値との対応関係が定められている。特別図柄の種類はそれぞれ大当り、小当り、外れの当否判定結果と対応付けられており、「0」〜「4」が大当りに対応し、「5」〜「9」が小当りに対応し、「10」が外れに対応する。各種類には複数の特別図柄、すなわちセグメントの組合せで形成される一般に意味を持たない記号が複数割り当てられている。
図5(a)に示す通り、特別図柄の種類「0」〜「4」が大当りに対応付けられている。そのうち、種類「0」〜「3」は確変を伴う15R大当りを示し、図柄抽選値の範囲「0〜229」のうち図柄ごとの異なる範囲に対応付けられる。種類「4」は確変を伴う2R大当りを示し、図柄抽選値の範囲「230〜255」に対応付けられる。このように図柄抽選値の範囲の大きさによって大当り種類ごとの選択確率が定まる。なお、第1の遊技と第2の遊技とは15R大当りと2R大当りの当選確率が同じとなるように設定されており、大当りとなる場合には必ず確変を伴うように設定される。変形例として、第1の遊技と第2の遊技とで15R大当りと2R大当りの当選確率が異なるように設定してもよい。例えば、第2の遊技では第1の遊技と比べて15R大当りとなる当選確率を高めることにより、第2の遊技における期待度を第1の遊技よりも優遇してもよい。
図5(b)に示す通り、種類「10」は当否判定結果が外れの場合における全範囲の図柄抽選値に対応付けられている。図5(c)に示す通り、特別図柄の種類「5」〜「9」が小当りに対応付けられており、図柄抽選値の範囲「0〜255」のうち図柄ごとの異なる範囲に対応付けられる。
図3に戻り、第1パターン決定手段114は、第1特別図柄表示装置70および演出表示装置60に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得するパターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第2パターン決定手段119は、第2特別図柄表示装置71および演出表示装置60に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得するパターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、それぞれ図柄変動を開始する際に変動パターンテーブルを参照してその図柄変動の変動パターンを決定する。第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、変動パターンを決定するために参照する変動パターンテーブルをそれぞれ複数保持する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつとともに、その変動時間にて複数の図柄で構成される装飾図柄による図柄変動も実行されることを前提として規定される。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
図6は、変動パターンテーブルを模式的に示す図である。通常状態において第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、当否判定結果が外れのときは図6(a)に示される外れ用の変動パターンテーブルを参照する。当否判定結果が15R大当りのときは図6(b)に示される15R大当り用の変動パターンテーブルを参照する。当否判定結果が2R大当りまたは小当りのときは図6(c)に示される2R大当りおよび小当り用の変動パターンテーブルを参照する。
図6(a)においては、パターン抽選値0〜10には「スーパー1」というスーパーリーチが対応付けられ、パターン抽選値11〜20には「スーパー2」というスーパーリーチが対応付けられている。パターン抽選値21〜255には「ノーマル1」「ノーマル2」「リーチなし」のいずれかの変動パターンが対応付けられている。このように、当否判定結果が外れの場合、スーパーリーチ、ノーマルリーチ、リーチなしのいずれも選択される可能性がある。なお、外れ用の変動パターンテーブルにおいて、特に「リーチなし」の変動パターンを選択するとき、時短状態においては通常状態よりもさらに変動時間が概ね短い変動パターンが選択されるよう異なるテーブルを参照する。また、外れ用の変動パターンテーブルは保留数ごとに参照すべき欄が異なるように規定されるが、通常状態を例とするその詳細は後述する。
図6(b)においては、パターン抽選値0〜120には「スーパー1」のスーパーリーチが対応付けられ、パターン抽選値121〜240には「スーパー2」のスーパーリーチが対応付けられている。パターン抽選値241〜250には「ノーマル1」のリーチが対応付けられ、パターン抽選値251〜255には「ノーマル2」のリーチが対応付けられている。このように、当否判定結果が15R大当りの場合はリーチ付きの変動パターンが選択される。
図6(c)においては、パターン抽選値0〜122には「スーパー3」というスーパーリーチが対応付けられ、パターン抽選値123〜255には「ノーマル3」というノーマルリーチが対応付けられている。このように当否判定結果が2R大当りまたは小当りの場合は「スーパー3」または「ノーマル3」がそれぞれ約50%の確率で選択される。
図7は、外れ用の変動パターンテーブルを詳細に示す図である。本図の変動パターンテーブル210においては、保留数ごとにそれぞれ変動パターンに対応付けられたパターン抽選値の範囲が異なる。具体的には、保留数が少ないほど変動時間が相対的に長い変動パターンに割り当てられたパターン抽選値の範囲が広くされており、それら変動時間の長い変動パターンが選択される確率を高めている。そのため、保留制御手段116による保留数が少ないほど平均的な変動時間が長くなる。したがって、保留制御手段116による保留数が所定数、例えば1〜2個より少なくなった場合に、変動時間の長い変動パターンの選択確率が通常より高くなり、変動時間が比較的長くなりやすい。
第1欄212には、保留制御手段116による当否抽選の結果保留数が1の場合のパターン抽選値範囲と変動パターンとの対応関係が示される。同様に、第2欄214、第3欄216、第4欄218に、保留制御手段116による当否抽選の結果保留数がそれぞれ2、3、4の場合のパターン抽選値範囲と変動パターンとの対応関係が示される。すなわち、第1欄212、第2欄214、第3欄216、第4欄218が保留数ごとの変動パターンテーブルを示すと考えることができる。本図では、外れのときに選択され得る複数の変動パターンを変動時間別に5種類に分類した例を説明するが、実際にはそれらの分類ごとに複数の変動演出パターンが用意されており、全体で数十種類の変動演出パターンがその分類ごとの抽選値範囲に対応付けられていることに等しい。なお、本図の第2欄214、第3欄216、第4欄218の各パターン抽選値範囲の割合と第1欄212におけるパターン抽選値範囲の割合を比較するために、第1欄212のパターン抽選値範囲の割合を示す破線を第2欄214、第3欄216、第4欄218に描いている。
第1範囲222には、抽選値が0から10までのパターン抽選値に該当する場合の変動パターンとして、第1欄212、第2欄214、第3欄216、第4欄218のいずれにも「スーパー1」というスーパーリーチの変動パターンが対応付けられる。第2範囲224には、抽選値が11から20までのパターン抽選値に該当する場合の変動パターンとして、第1欄212、第2欄214、第3欄216、第4欄218のいずれにも「スーパー2」というスーパーリーチの変動パターンが対応付けられる。このように、抽選値が0から10までのパターン抽選値と抽選値が11から20までのパターン抽選値の場合には、保留数にかかわらず同じ変動時間の変動パターンが選択される。
第3範囲226には、抽選値が21から255までのパターン抽選値に該当する場合の変動パターンとして、第1欄212、第2欄214、第3欄216、第4欄218にはそれぞれノーマルリーチである「ノーマル1」「ノーマル2」と「リーチなし外れ」の3種類の変動パターンが対応付けられる。ただし、それぞれの変動パターンが対応付けられるパターン抽選値の範囲は保留数によって異なる。第1欄212では、「ノーマル1」「ノーマル2」「リーチなし」のそれぞれが対応付けられる抽選値範囲の大きさがそれぞれほぼ等しく、21から255をほぼ3等分した範囲が対応付けられている。これに対し、第2欄214では、「ノーマル1」「ノーマル2」のそれぞれに対応付けられる抽選値範囲の大きさが「リーチなし」に対応付けられる抽選値範囲より小さい。また、第3欄216および第4欄218では「ノーマル1」「ノーマル2」のそれぞれに対応付けられる抽選値範囲の大きさがさらに小さくなっている。
「ノーマル1」「ノーマル2」の変動時間は「リーチなし外れ」の変動時間より長くてもよく、また「リーチなし外れ」のときは時短状態のように変動時間が短縮される場合もあるため、上記の第3範囲226の設定内容に応じて平均的な変動時間が異なることとなる。保留数が0から1、2、3、4と多くなるにつれて「ノーマル1」および「ノーマル2」のパターン抽選値範囲は小さくなり、逆に「リーチなし外れ」のパターン抽選値範囲が大きくなる。したがって、保留数が多いほど平均的な変動時間は短くなり、逆に保留数が少ないほど平均的な変動時間は長くなる。このように保留数ごとにパターン抽選値範囲と変動パターンの対応関係が異なる変動パターンテーブルを用いることにより、保留数が少なくなったときに変動時間の長い変動パターンが選択されやすくなる制御を実現することができる。
第3欄216に対応付けられた「リーチなし外れ」の変動パターンは、第1欄212、第2欄214に対応付けられた「リーチなし外れ」よりも変動時間が短い、いわゆる「短縮変動」の変動パターンである。また、第4欄218に対応付けられた「リーチなし外れ」の変動パターンは、第1欄212、第2欄214に対応付けられた「リーチなし外れ」よりも変動時間が短く、第3欄216の「短縮変動」よりもさらに変動時間が短い、いわゆる「超短縮変動」の変動パターンである。
図3に戻り、普図抽選手段129は、作動口68を遊技球が通過したときに抽選値(以下「普図抽選値」ともいう)を取得することにより抽選を実行する。普図抽選手段129が参照する当否テーブルには、当りまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。入球容易状態では250/256程度の高確率で当たるよう設定され、作動口68を遊技球が通過するとほぼ確実に第2始動口63が拡開される。逆に通常状態では1/256程度の低確率に設定される。普図抽選手段129による抽選の結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄195の形で変動表示される。普図抽選手段129は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄195の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。その図柄範囲テーブルには普図抽選値と普通図柄195の対応関係が定められており、普図抽選手段129は、普通図柄195の停止図柄を図柄範囲テーブルを参照して決定する。
普図抽選手段129は、また、普通図柄195の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持し、内部状態に応じて普通図柄195の変動時間を選択する。普図抽選手段129は、通常状態における普通図柄195の変動表示において30秒から60秒の間で比較的長い変動時間をランダムに選択する。一方、入球容易状態においては2秒と通常状態よりも相当短い変動時間を選択する。時間決定テーブルには、このような内部状態と普通図柄195の変動時間との対応関係が定められており、普図抽選手段129は、普通図柄195の変動時間を時間決定テーブルを参照して決定する。
普通図柄195について決定された停止図柄が所定の図柄となった場合、普通図柄195が当りに該当したと判定され、その停止図柄にて普通図柄195の変動表示が停止された後に開閉制御手段124が第2始動口63の普通電動役物65を所定時間拡開する。普通図柄の抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ抽選値が保留される。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段145、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、新たに第1の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな第1の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施例では第1の抽選の結果として4個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。その保留数が第1特別図柄保留表示装置20の点灯数により表される。第2保留手段145は、新たに第2の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな第2の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施例では第2の抽選の結果として4個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。その保留数が第2特別図柄保留表示装置21の点灯数または点滅数により表される。普図保留手段147は、普図抽選手段129により取得された普図抽選値を保留球として保持する。その保留数が普通図柄保留表示装置22の点灯数または点滅数により表される。
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1抽選手段126による第1の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがい第1特別図柄192の変動を第1特別図柄表示装置70に表示させる。第1特図制御手段148は、それ以前になされた第1の抽選に対応する第1特別図柄192の変動表示が終了したことを新たな図柄変動の開始条件とする。また第1特図制御手段148は、特別遊技の実行中以外において第2特別図柄193が変動表示中であるか否かにかかわらず第1特別図柄192の変動表示を開始する。第2特図制御手段150は、第2抽選手段128による第2の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがい第2特別図柄193の変動を第2特別図柄表示装置71に表示させる。第2特図制御手段150もまた、それ以前になされた第2の抽選に対応する第2特別図柄193の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。また第2特図制御手段150は、特別遊技の実行中以外において第1特別図柄192が変動表示中であるか否かにかかわらず第2特別図柄193の変動表示を開始する。
第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信する。変動開始コマンドを送信するとき、決定された当否判定結果、停止図柄、変動パターンのそれぞれを示す値を変動開始コマンドとともに演出表示制御手段134へ送信する。変動停止コマンドを送信するとき、あらためて停止図柄を示す値を変動停止コマンドとともに演出表示制御手段134へ送信する。これにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段129による抽選の結果を普通図柄195の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方の特別図柄が当り態様で変動が開始されているときは、他方の特別図柄を変動させる際に外れ態様で停止させる。すなわち、本実施例では、特別図柄および装飾図柄が第1の遊技と第2の遊技とで同時に大当りを示す図柄変動が表示されないよう、一方の遊技において先に大当りとなる図柄変動が開始された場合、他方の遊技は強制的に外れを示す図柄変動をさせるように調整する。このようにすることで、双方の遊技において同時に大当りが発生して遊技が煩雑になることを防止している。また、一方の特別図柄が大当り態様で変動開始される場合、その図柄が大当り態様で変動停止し特別遊技が開始するまでの間に、他方の特別図柄を外れ態様で先に停止させることにより、特別遊技が開始される前に他方の特別図柄の変動に伴う転落抽選を実行できる。これにより、特別遊技の実行契機となる大当り変動の開始時点における遊技状態が確変状態であったとしても、特別遊技開始前の大当り変動中に遊技状態を確変状態から通常状態に移行させることができる。
特別遊技制御手段120は、第1抽選手段126による第1の抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第1特別図柄192が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口91を開放させることにより特別遊技を実行する。同様に、特別遊技制御手段120は、第2抽選手段128による第2の抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第2特別図柄193が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口91を開放させることにより特別遊技を実行する。
特別遊技は、大入賞口91の開閉動作を複数回連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。特別遊技には、単位遊技を15回繰り返す15R大当りと、15R大当りより開放時間が短い単位遊技を2回だけ繰り返す2R大当りがある。15R大当りにおいては、1回の単位遊技において大入賞口91を原則として約30秒間開放させる。2R大当りにおいては、1回の単位遊技において大入賞口91を約0.2秒間だけ開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。なお、2R大当りとなった場合においても、所定の条件を満たした場合には、15R大当りと同様の開放態様で大入賞口91を開放させてもよい。
小当り遊技制御手段121は、第1抽選手段126による第1の抽選が小当り遊技への移行を示す結果となった場合、第1特別図柄192が所定の小当り態様で停止されたときに小当り遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口91を開放させることにより小当り遊技を実行する。同様に、小当り遊技制御手段121は、第2抽選手段128による第2の抽選が小当り遊技への移行を示す結果となった場合、第2特別図柄193が所定の小当り態様で停止されたときに小当り遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞口91を開放させることにより小当り遊技を実行する。小当り遊技は1回の単位遊技で構成される。ただし、1回の単位遊技の間に大入賞口91が2回開放される。大入賞口91の開放時間は、1回の開放につき所定時間(例えば1.8秒)未満である。本実施例では0.2秒に設定されているため、大入賞口91の開放態様において外観上2R特別遊技と近似したものとなる。
特定遊技制御手段122は、確率変動状態制御手段154、入球容易状態制御手段156、転落抽選手段158を有し、確変状態および入球容易状態における通常遊技を制御する。確率変動状態制御手段154は、第1の抽選または第2の抽選の結果が大当りであった場合に作動し、その特別遊技の終了後に遊技状態を確変状態に移行させる。転落抽選手段158は、遊技状態が確変状態である場合に、第1始動口62または第2始動口63への入球を契機とした転落抽選を実行する。転落抽選によって確変状態から通常状態に転落する確率は、例えば1/30に設定される。転落抽選に当選した場合、遊技状態を確変状態から通常状態へと移行させる。転落抽選に当選しない場合には、遊技状態を確変状態のまま維持する。したがって、転落抽選手段158は、遊技状態を確変状態から通常状態へ移行させるか否かを決定するための移行抽選手段として機能する。
入球容易状態制御手段156は、第1の抽選または第2の抽選の結果が大当りであった場合に作動し、その特別遊技の終了後に遊技状態を入球容易状態に移行させる。入球容易状態においては、普通図柄抽選が当りとなる確率が通常入球状態よりも高くなり、さらに第2始動口63が拡開する期間が通常入球状態よりも相対的に長くなる開放延長がなされる。入球容易状態においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示時間が概ね短くなるよう、第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119が変動時間の短い変動パターンを選択する。
また、入球容易状態制御手段156は、特別遊技の開始前の遊技状態が通常状態であるか確変状態であるかに応じて入球容易状態の終了条件を選択する。特別遊技の開始直前の遊技状態が通常状態である場合、次回の大当り発生を終了条件とする第1入球容易状態に移行させる。一方、特別遊技の開始直前の遊技状態が確変状態であった場合、所定の図柄変動回数を終了条件とする第2入球容易状態に移行させる。入球容易状態へ移行してから選択した終了条件を満たした場合、入球容易状態制御手段156は入球状態が通常状態となる遊技状態へ移行させる。
上述した制御を実行することにより、遊技者にとって本来有利な状況となる確変状態において確変状態のまま大当りが発生すると、特別遊技後に移行される入球容易状態は、遊技者にとって不利な第2入球容易状態となってしまう。つまり、確変状態が大当り発生の直前においては逆に不利な状況となる。そこで、本実施例では、大当りとなる図柄変動の開始時に遊技状態が確変状態である場合、このままでは特別遊技の終了後に第2入球容易状態に移行してしまうことを遊技者に報知するとともに、転落抽選により遊技状態を通常状態に移行させるよう仕向ける。仮に、大当り変動中に転落抽選に当選させることができれば、特別遊技後に移行される入球容易状態として遊技者に有利な第1入球容易状態が選択される。このように、大当り変動であることを遊技者に報知するとともに、その変動中に転落抽選を実行させることで、特別遊技の終了後における遊技状態を有利な状態とするための技術介入の余地を与えることができる。
図8は、特別遊技の前後における遊技状態の変化を示すタイムチャートであり、第1特別図柄が大当りとなって特別遊技が実行される場合に、特別遊技の開始前の遊技状態と、特別遊技の終了後の遊技状態の関係を示している。図8(a)は、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態ではない通常状態である場合を示し、図8(b)、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態である場合を示す。図8(c)は、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態であった場合に、転落抽選の当選により遊技状態が通常状態に移行した場合を示す。
図8(a)に示すように、特別遊技の開始前の遊技状態が通常状態である場合、特別遊技の終了後に移行される遊技状態は、遊技者にとって有利な第1入球容易状態となる。第1入球容易状態は、次に大当りが発生するまでの間、図柄の変動回数に関する制限なく入球容易状態が継続する。図8(b)に示すように、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態である場合、特別遊技の終了後に移行される遊技状態は、遊技者にとって不利な第2入球容易状態となる。第2入球容易状態は、図柄変動回数が所定の回数に達すると、入球容易状態が終了し、通常入球状態に移行してしまう。
一方、図8(c)に示すように、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態であったとしても、特別遊技の開始前に転落抽選に当選させ、遊技状態を確変状態から通常状態へと移行させることができれば、特別遊技の終了後に遊技者にとって有利な第1入球容易状態に移行される。特に、本実施例においては、第1特別図柄と第2特別図柄を並列的に変動表示させることができるため、第1特別図柄の大当り変動中においても第2始動口を狙うことで、第2始動口への入球を契機とする転落抽選を実行させることができる。これにより、特別遊技の終了後に移行させる遊技状態を有利とするため、大当り変動中においても第2始動口を狙う新たな遊技性を提供することができる。また、大当りが確定し、変動が停止して特別遊技が開始されるまでの間において、遊技球の消費を抑えるために打ち止めするよりも、第2始動口を狙って遊技球を消化した方が遊技者にとって有利となりやすくなることから、遊技球の消化率向上も期待できる。
なお、図8に示す場合とは異なり、第2特別図柄が大当りとなる変動の表示中に遊技状態が確変状態である場合には、第1始動口への入球を契機とする転落抽選に当選させることで、遊技状態を通常状態へ移行させて、特別遊技終了後の遊技状態を第1入球容易状態とすることができる。第2特別図柄が大当りとなるのは入球容易状態である場合がほとんどであり、その場合には第2始動口を狙う右打ちを継続することとなるが、第2特別図柄の大当り変動中においては、第1始動口を狙う遊技性となる。これにより、第1の遊技と第2の遊技を並行して行うという、新たな遊技性を提供することができる。
開閉制御手段124は、第2始動口63の普通電動役物65や大入賞口91の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄195が特定の態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第2始動口63の普通電動役物65を開放させる。開閉制御手段124は、入球容易状態においては普通電動役物65を通常状態に比べて長い時間作動させ、第2始動口63を通常状態に比べて長い時間拡開させる開放延長を実行する。第2始動口63の入球容易性を高め、遊技者が持ち玉を減らさずに遊技を継続できるようにするものである。開閉制御手段124は、特別遊技においては大入賞口ソレノイド78に開放指示を送り、大入賞口91を開放させる。
パターン記憶手段130は、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動において演出表示装置60に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当りへの期待度の高さを変動表示の停止前に予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。
演出決定手段132は、第1抽選手段126から受け取る第1の抽選の結果または第2抽選手段128から受け取る第2の抽選の結果に応じて、演出表示制御手段134によって演出表示装置60へ表示させる演出内容を決定する。演出決定手段132は、第1パターン決定手段114または第2パターン決定手段119により決定された特別図柄の変動パターンに対応する複数の変動演出パターンデータの中からいずれかを選択してパターン記憶手段130から読み出す。演出決定手段132は、読み出した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。演出決定手段132は、変動演出パターンを選択するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段131は、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の停止図柄の組合せとその配置を、第1抽選手段126または第2抽選手段128による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段131は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段134へ送信する。図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1当否判定手段113および第2当否判定手段117による当否判定結果が15R大当りの特別遊技への移行を示す場合には特定の組合せ、例えば「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。当否判定結果が2R大当りの場合や小当りの場合もまた特定の組合せ、例えば「357」のような所定の組合せが選択されるが、それらの特定の組合せは必ずしも3つの図柄が揃った組合せでなくてもよい。当否判定結果が大当りでも小当りでもない場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せであって、2R大当りや小当りのときに選択される特定の組合せに該当しない組合せが選択される。当否判定結果が15R大当りではない場合であって、リーチ付きの外れを示す変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当りとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当り図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当り態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当りへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。
予告演出パターンには、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段132は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置60に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定するとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段132は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当りの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるよう、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当りへの期待度の高さを示唆することができる。
演出決定手段132は、当否抽選の結果が大当りとなる場合であって、大当り変動中における遊技状態が確変状態である場合に、大当りの確定を報知する予告演出パターンを決定する。この予告演出パターンにしたがった演出では、大当りの確定を報知とともに、特別遊技の終了後に移行される遊技状態が遊技者にとって不利となる旨が報知され、さらには、特別遊技の終了後に移行される遊技状態を有利にするための遊技者に対する指令がなされる。例えば、第1特別図柄が大当りとなる場合に選択される予告演出パターンとして、転落抽選に当選させるために第2始動口を狙って右打ちするよう遊技者に指令する予告演出のパターンが定められる。一方、第2特別図柄が大当りとなる場合には、第1始動口を狙わせる指令をする予告演出のパターンが定められる。これにより、遊技者に特別遊技の開始直前であることを報知し、大当りが確定していない状況では狙うことのない第1始動口への入球を契機とする転落抽選を狙わせ、特別遊技の開始前に遊技状態を通常状態へ移行させる遊技を提供することができる。
演出表示制御手段134は、第1抽選手段126または第2抽選手段128による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置60へ第1装飾図柄190、第2装飾図柄191を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動開始コマンドを受け取ったときに新たな図柄変動を開始させる。
演出表示制御手段134は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段132により決定された場合、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を図柄変動の演出に重畳させる形で演出表示装置60へ表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
図9は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、一般入賞口72、大入賞口91などへ入球した場合の処理を実行し(S10)、通常遊技中であれば(S12のY)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、通常遊技中でなければ(S12のN)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、小当り遊技の制御処理を実行し(S17)、S10の入賞処理においてセットされた賞球数にて各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図10は、図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技の制御処理においては、まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S20)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S22)、普通図柄の変動表示を処理する(S24)。なお、S20、S22、S24の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。第1特別図柄192および第2特別図柄193は同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
図11は、図10におけるS20、S22の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。第1特別図柄192と第1装飾図柄190の変動表示過程と、第2特別図柄193と第2装飾図柄191の変動表示過程は、基本的に同じである。
すなわち、第1の遊技において第1特別図柄192および第1装飾図柄190が変動表示中でない場合(S30のN)、第1保留手段144に第1当否抽選値の保留がなされており(S32のY)、遊技状態が確変状態であるとき(S33のY)、転落抽選手段158が転落抽選を実行する(S34)。転落判定がなされた場合(S35のY)、遊技状態を確変状態から通常状態へ移行させる(S36)。転落判定に当選しなかった場合(S35のN)、S36の処理はスキップされる。遊技状態が確変状態でない場合(S33のN)、S34からS36の処理はスキップされる。その後、第1抽選手段126が第1の抽選として当否判定処理を実行するとともに(S37)、第1パターン決定手段114が第1特別図柄192の変動パターンを決定し、演出決定手段132が決定された変動パターンに対応する第1装飾図柄190の変動演出パターンを決定する(S38)。決定されたパターンに基づき、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の図柄変動が開始される(S40)。なお、第1当否抽選値の保留がなければ(S32のN)、S33からS40の処理はスキップされる。S30において図柄変動が開始済みであった場合は(S30のY)、図柄変動表示処理を実行し(S46)、タイミングに応じた変動終了の処理がなされる(S48)。
一方、第2の遊技において第2特別図柄193と第2装飾図柄191の図柄変動処理についても同様である。すなわち、第2の遊技において第2特別図柄193および第2装飾図柄191が変動表示中でない場合(S30のN)、第2保留手段145に第2当否抽選値の保留がなされており(S32のY)、遊技状態が確変状態であるとき(S33のY)、転落抽選手段158が転落抽選を実行する(S34)。転落判定がなされた場合(S35のY)、遊技状態を確変状態から通常状態へ移行させる(S36)。転落判定に当選しなかった場合(S35のN)、S36の処理はスキップされる。遊技状態が確変状態でない場合(S33のN)、S34からS36の処理はスキップされる。その後、第2抽選手段128が第2の抽選として当否判定処理を実行するとともに(S37)、第2パターン決定手段119が第2特別図柄193の変動パターンを決定し、演出決定手段132が決定された変動パターンに対応する第2装飾図柄191の変動演出パターンを決定する(S38)。決定されたパターンに基づき、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の図柄変動が開始される(S40)。なお、第2当否抽選値の保留がなければ(S32のN)、S33からS40の処理はスキップされる。S30において図柄変動が開始済みであった場合は(S30のY)、図柄変動表示処理を実行し(S46)、タイミングに応じた変動終了の処理がなされる(S48)。
図12は、図11におけるS37の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。第1当否判定手段113は、取得した第1当否抽選値を用いて図4に示した当否判定テーブルを参照する。このとき、第1の抽選の結果が当りであれば(S130のY)、第2特別図柄193が当りを示す図柄変動中でなければ、すなわち第2の抽選の結果が当りであることを示す図柄変動が開始されていなければ(S132のN)、そのまま当りとして判定する(S134)。一方、第2特別図柄193が当りを示す図柄変動中であれば(S132のY)、第1の抽選の結果が当りであっても強制的に外れとして判定する(S136)。第1の抽選の結果が外れであれば(S130のN)、そのまま外れとして判定する(S136)。
同様に、第2当否判定手段117は、取得した第2当否抽選値を用いて図4に示した当否判定テーブルを参照する。このとき、第2の抽選の結果が当りであれば(S130のY)、第1特別図柄192が当りを示す図柄変動中でなければ、すなわち第1の抽選の結果が当りであることを示す図柄変動が開始されていなければ(S132のN)、そのまま当りとして判定する(S134)。一方、第1特別図柄192が当りを示す図柄変動中であれば(S132のY)、第2の抽選の結果が当りであっても強制的に外れとして判定する(S136)。第2の抽選の結果が外れであれば(S130のN)、そのまま外れとして判定する(S136)。このようにして、第1の遊技と第2の遊技とで、同時に大当りが発生して特別遊技へ移行されないようにしている。
図13は、図11におけるS48の変動終了処理を詳細に示すフローチャートである。第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動終了タイミングであれば(S160のY)、その図柄を停止して変動表示を終了する(S162)。このとき、第2入球容易状態である場合(S164のY)、入球容易状態の終了判定のためにカウントする図柄変動回数をカウントアップし(S166)、図柄変動回数が終了条件を満たした場合(S168のY)、入球容易状態を終了し(S170)、終了条件を満たしていない場合は(S168のN)、S170をスキップする。S164において第2入球容易状態でない場合はS166からS170までをスキップする(S164のN)。
第1特別図柄192または第2特別図柄193が大当り態様で停止した場合は(S180のY)、特別遊技へ移行し(S182)、大当り態様ではなく(S180のN)、小当り態様で停止した場合は(S184のY)、小当り遊技へ移行し(S186)、外れの場合はS186をスキップする(S184のN)。第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動終了タイミングでなければS162からS186までスキップする(S160のN)。
図14は、図9におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口91がまだ開放済でない場合(S300のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S302)、開閉制御手段124が大入賞口91を開放する(S304)。大入賞口91が開放済であればS302およびS304をスキップする(S300のY)。大入賞口91が開放されてから、所定の開放時間が経過した場合(S306のY)、または、開放時間が経過していないものの(S306のN)、大入賞口91への入球数が9球以上に達した場合(S308のY)、開閉制御手段124が大入賞口91を閉鎖させる(S310)。開放時間が経過しておらず(S306のN)、大入賞口91への入球数も9球以上に達していない場合は(S308のN)、S310以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S310における大入賞口91の閉鎖後、単位遊技が最終ラウンドに達していた場合(S312のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S314)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させ(S316)、単位遊技が最終ラウンドに達していなければ(S312のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S319)。
図15は、図14におけるS318の特定遊技開始を詳細に示すフローチャートである。特別遊技の開始前における遊技状態が確変状態であった場合(S350のY)、確変状態を維持するとともに(S352)、第2入球容易状態となる特定遊技に移行させる(S354)。一方、特別遊技の開始前における遊技状態が確変状態でなかった場合(S350のN)、遊技状態を確変状態にするとともに(S356)、第1入球容易状態となる特定遊技に移行させる(S358)。
図16は、図9におけるS17の小当り遊技処理を詳細に示すフローチャートである。当否抽選の結果が小当りであった場合(S180のY)、既に小当り遊技が開始済みであって(S182のY)、大入賞口91が開放済でなければ(S184のN)、大入賞口91の開放処理を実行する(S186)。すなわち、設定された開閉パターンに基づく大入賞口91の所定の開放タイミングとなったときに、開閉制御手段124が開閉パターンの動作を設定し、大入賞口91を開放させる。一方、開放済みであれば(S184のY)、大入賞口91の閉鎖処理を実行する(S188)。すなわち、設定された開閉パターンに基づく大入賞口91の所定の閉鎖タイミングとなったとき、開閉制御手段124は大入賞口91を閉鎖させる。すなわち、小当り遊技において開放時間による終了条件が満たされれば、大入賞口を閉鎖する。すなわち、小当り遊技中において、入球数による終了条件が満たされるか、または開放時間による終了条件が満たされれば、大入賞口91を閉鎖する。なお、入球数による終了条件は大入賞口91への9球以上の入球である。また、開放時間による終了条件は大入賞口91の開放開始から開閉パターンに沿った設定時間の経過であり、本実施例ではその開放開始から0.2秒の経過である。
その結果、大入賞口が閉鎖状態となり(S190のY)、小当り遊技終了条件が満たされていれば(S192のY)、小当り遊技を終了する(S194)。ここで、小当り遊技終了条件は小当り遊技に設定された開閉パターンにしたがう大入賞口91の開閉処理および所定の演出処理が終了したことがその条件となる。
一方、S190において閉鎖状態でなければ(S190のN)、S192以降の処理をスキップし、S192にて小当り遊技終了条件が満たされていなければ(S192のN)、S194以降の処理をスキップして本処理を一旦終了する。一方、S182において小当り遊技が開始済みでない場合は(S182のN)、小当り遊技を開始して(S196)、本処理を一旦終了する。小当りでない場合には(S180のN)、S182以降の処理をスキップして本処理を終了する。
以上、本発明に関して実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の実施例においては、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態であるか否かにより
特別遊技の終了後に移行させる遊技状態を決定することとしたが、開始前の遊技状態が入球容易状態であるか否かにより移行させる遊技状態を決定してもよい。この場合、遊技状態を入球容易状態から非入球容易状態へと移行させるか否かを判定する転落抽選を実行し、入球容易状態である場合に転落抽選に当選した場合には、入球容易性が通常状態となる遊技状態に移行させればよい。なお、確変状態を通常状態へと移行させるか否かを判定する転落抽選の結果と同期させて、入球容易状態から非入球容易状態へと移行させる判定を行ってもよい。いいかえれば、転落抽選に当選し、確変状態から通常状態へと移行すべき旨の判定がなされた場合には、その判定結果を契機として遊技状態を入球容易状態から非入球容易状態へと移行させてもよい。
上記の実施例においては、特別遊技の終了後には必ず確変状態となる特定遊技に移行させることとしたが、特別遊技の開始前の遊技状態に応じて、確変状態とするか否かを決定してもよい。例えば、特別遊技の開始前の遊技状態が確変状態であった場合には、確変なしの特定遊技状態に移行させ、開始前の遊技状態が通常状態であった場合には、確変付きの特定遊技状態に移行させる。この場合、確変状態のまま大当りとなってしまうと、確変状態となる利益が得られなくなることから、大当り変動中に転落抽選を何とか当選させたいという遊技者の期待感を煽り、転落抽選をあえて狙わせることで遊技性を高めることができる。
上記の実施例においては、第2入球容易状態となる場合には、図柄の変動回数により入球容易状態の継続期間に制限を設けることとしたが、入球容易状態のみならず確変状態の継続期間に制限を設けることとしてもよい。この場合、第2入球容易状態が選択された場合には入球容易状態の終了とともに確変状態も終了することとなる。この場合、確変状態のまま大当りとなってしまうと、入球容易状態のみならず確変状態となる継続期間に制限がかかることとなり、大当り変動中に転落抽選をあえて狙わせるという新たな遊技を提供することができる。また、入球容易状態の継続期間と確変状態の継続条件に差を設けてもよい。例えば、入球容易状態の継続期間は特別遊技開始前の遊技状態によって複数種類を設定する一方で、確変状態の継続期間は特別遊技開始前の遊技状態によらず、一律に変動回数が100回に達するまでとしてもよい。
上記の実施例においては、転落抽選に当選した場合には、その時点で入球容易状態を終了させることとしたが、転落抽選に当選した場合であっても所定の変動回数に到達するまでは入球容易状態を継続させることとしてもよい。例えば、入球容易状態の継続条件として変動回数が100回に到達するまで保障するとした場合、変動回数が100回に到達するまでは、その間に転落抽選に当選したとしても入球容易状態を継続し、変動回数が100回に到達した時点で入球容易状態を終了させる。一方、変動回数が100回に到達するまでに転落抽選に当選しなかった場合、そのまま転落抽選に当選するまで入球容易状態を継続させる。このような継続条件として、例えば、遊技者に相対的に有利となる第1入球容易状態では変動回数100回までを保障し、遊技者に不利となる第2入球容易状態では50回までを保障する。このような継続条件を設定することで、保障された変動回数に達する前に大当り変動が開始され、大当り変動中に転落抽選に当選した場合には、入球容易状態が継続させたまま確変状態から通常状態へと移行させる。これにより、特別遊技終了後の遊技状態を遊技者に有利とすることができる。
なお、入球容易状態の継続のみならず、確変状態の継続を保障する継続条件を設定してもよい。この場合、保障された変動回数に達する前に大当り変動が開始され、大当り変動中に転落抽選に当選した場合には、遊技状態が転落しなくなることから、大当り変動中においては、保障された変動回数に達したか否かによらず、遊技状態を強制的に転落させることとしてもよい。これにより、大当り変動中に転落抽選に当選した場合には、入球容易状態かつ確変状態の遊技状態を通常状態へと移行させることができる。これにより、特別技終了後の遊技状態へ遊技者に有利とすることができる。
上記の実施例では、図柄を大当り態様で変動させる場合、所定の変動パターンを選択することで遊技状態とは関係なく変動表示時間を決めることとした。変形例では、遊技状態が確変状態であるか否かによって異なる変動パターンを選択し、遊技状態に応じて大当り変動の変動表示時間に差をつけることとしてもよい。例えば、遊技状態が確変状態かつ入球容易状態である場合には、大当り変動の変動パターンとして、変動表示時間が相対的に長く設定される変動パターンを選択することとする。これにより、遊技者に大当り変動中であることを報知する時間を稼ぐとともに、報知された遊技者は、比較的長い変動時間内において転落抽選に当選するまで、場合によっては複数回の転落抽選を実行させることができる。なお、遊技状態が確変状態でない場合、つまり、大当り確率が通常となる通常確率状態であって入球容易状態である場合には、大当り変動の変動時間を相対的に短くしてもよい。この場合、大当り変動中に転落抽選を実行させる必要がなく、遊技状態が変化することなく特別遊技が開始されたとしても、特別遊技の終了後に移行される遊技状態が遊技者に有利なものとなるためである。
上記の実施例においては、特別遊技開始前の遊技状態により、特別遊技終了後に移行される遊技状態が画一的に定まることとした。変形例では、移行させる遊技状態を選択するための複数種類のテーブルを用意し、開始前の遊技状態によって参照するテーブルを変えることで、移行後の遊技状態の選択傾向に差を設けてもよい。例えば、遊技状態を選択するためのテーブルとして、遊技者に有利となる第1入球容易状態が選択される可能性が相対的に高くなるように定められる第1テーブルと、第1入球容易状態が選択される可能性が相対的に低くなるように定められる第2テーブルとを用意し、移行前の遊技状態に応じて、いずれかのテーブルを参照することとする。開始前の遊技状態が確変状態である場合、第2テーブルを参照することとし、遊技者にとって不利な第2入球容易状態が選択されやすくする。一方、開始前の遊技状態が通常状態であれば、第1テーブルを参照することとし、遊技者にとって有利な第1入球容易状態が選択されやすくする。これにより、特別遊技開始前の遊技状態に応じて、遊技者に有利な遊技状態へと移行しやすくすることができる。
上記の実施例においては、第1始動口62と第2始動口63が左右に分かれて配置された構成を説明した。変形例においては、第1始動口62と第2始動口63とがセンター飾り64の下方位置に上下に並ぶように配置されてもよい。その場合、第2始動口63は拡開状態となるまでその開口部が第1始動口62に遮蔽されて実質的に入球しない状態となり、拡開されてはじめて入球し得る。このように始動口が上下に配置される遊技機において、遊技状態が入球容易状態であれば、遊技者は左打ちをして第1始動口62を狙うだけで、第2始動口63へも比較的容易に入球させることができる。そのため、第1始動口62への入球により大当り変動が開始される場合に、左打ちを継続することで第2始動口63への入球による転落抽選を狙うことができる。一方、第2始動口63への入球により大当り変動が開始される場合、第2始動口63に比べて第1始動口62は入球容易ではないものの、第1始動口62に入球させて転落抽選を狙うことができる。したがって、遊技者は左打ちを継続するだけで、第1の遊技と第2の遊技を並列させるとともに、特別遊技後に移行される遊技状態をより有利にするための遊技をすることができる。
上記の実施例においては、特別遊技の開始前の遊技状態を確変状態から通常状態に転落させることにより、特別遊技の終了後に移行される遊技状態を遊技者にとって有利にすることとしたが、逆に、転落してしまうと移行される遊技状態が不利となってしまうようにしてもよい。例えば、開始前の遊技状態が確変状態であった場合、第1入球容易状態へ移行させることとし、開始前の遊技状態が通常状態であった場合、第2入球容易状態へ移行させることとする。この場合、大当り変動中に転落抽選に当選してしまうと、遊技者にとって不利な状況となってしまうことから、遊技状態が確変状態であったとしても、大当り変動中においては転落抽選の実行を無効にし、遊技状態を転落させないようにする。このようにすることで、一方の特別図柄が大当り変動中であっても、転落抽選により不利な状況に追い込まれることを気にすることなく、第1の遊技と第2の遊技を並行させることができる。
尚、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜組合せにより種々の発明を形成しても良いし、上記実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。更に、複数の実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
62 第1始動口、 63 第2始動口、 70 第1特別図柄表示装置、 71 第2特別図柄表示装置、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技制御手段、 148 第1特図制御手段、 150 第2特図制御手段、 154 確率変動状態制御手段、 156 入球容易状態制御手段、 158 転落抽選手段、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄。

Claims (3)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられた第1始動口と、
    前記遊技領域の前記第1始動口とは異なる位置に設けられ、遊技球の入球容易性を高めるよう作動可能な入球変動機構を有する第2始動口と、
    前記第1始動口または前記第2始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記第1始動口への入球を契機としてなされる当否抽選の結果を示す図柄である第1特別図柄が変動表示される第1特別図柄表示装置と、
    前記第2始動口への入球を契機としてなされる当否抽選の結果を示す図柄である第2特別図柄が変動表示される第2特別図柄表示装置と、
    前記第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させる第1特図制御手段と、 前記第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させる第2特図制御手段と、
    前記当否抽選が大当りとなった場合に前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技の終了後に、前記当否抽選が大当りとなる確率が通常状態よりも高められた確率変動状態へ移行させる確率変動状態制御手段と、
    遊技状態が前記確率変動状態である場合に、前記第1始動口または前記第2始動口への入球を契機として前記確率変動状態を終了させるか否かを判定するための移行抽選を実行するとともに、前記移行抽選が前記確率変動状態を終了させる旨の結果となる場合に、前記当否抽選が大当りとなる確率が通常状態となる遊技状態へ移行させる移行抽選手段と、
    前記特別遊技の終了後に、前記第2始動口への入球容易性が通常状態よりも高められた入球容易状態へ移行させるとともに、前記入球容易状態へ移行させる場合には、前記入球容易状態を終了させる条件として定められる複数種類の終了条件のいずれかを選択する入球容易状態制御手段と、
    を備え、
    前記第1特図制御手段は、前記第2特別図柄が変動表示中であるか否かにかかわらず前記第1特別図柄の変動表示を開始し、
    前記第2特図制御手段は、前記第1特別図柄が変動表示中であるか否かにかかわらず前記第2特別図柄の変動表示を開始し、
    前記入球容易状態制御手段は、前記特別遊技へ移行する前の遊技状態が前記確率変動状態であるか否かに応じて前記複数種類の終了条件のいずれかを選択し、選択した終了条件にしたがって前記第2始動口への入球容易性が通常状態となる遊技状態へと移行させる弾球遊技機。
  2. 前記当否抽選が前記特別遊技へ移行すべき旨の結果となる場合に、その当否抽選の結果を示す図柄の変動表示とともに前記特別遊技への移行が確定された旨を遊技者に事前に報知する報知手段をさらに備える請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記移行抽選手段は、遊技状態が前記確率変動状態であって、前記第1始動口または前記第2始動口のいずれか一方の始動口への入球を契機としてなされる当否抽選が大当りとなる場合、当該大当りとなる当否抽選の結果を示す図柄の変動表示開始から当該図柄の変動表示の停止後に移行される前記特別遊技が開始されるまでの期間において、他方の始動口への入球を契機とする前記移行抽選を実行する請求項1または2のいずれかに記載の弾球遊技機。
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