JP2014195358A - 電気接続箱内のワイヤハーネス収容構造 - Google Patents

電気接続箱内のワイヤハーネス収容構造 Download PDF

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Abstract

【課題】電気接続箱内に配線する電線群が入り乱れないように整理して収容する構造を提供する。
【解決手段】電気接続箱としてのリレーボックス1のロアカバー5Bに、ワイヤハーネス4を構成する電線3を挿入し、電線を複数のグループG1、G2、G3に分けて集束し、暗部硬化性の紫外線硬化樹脂からなるゲル状の結束シートで束ねた後、その所要箇所を紫外線照射して硬化され、硬化した結束シート2Bを電気接続箱の狭スペース内に集束状態で癖付けされて収容する。
【選択図】図1

Description

本発明は電気接続箱内のワイヤハーネス収容構造に関し、特に、車両に搭載されるリレーボックス等の電気接続箱において、リレーやヒューズと接続するためにボックス内に配線するワイヤハーネスの電線群を整理してコンパクト化し、省スペース化を図るものである。
従来、自動車にリレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱を搭載し、該電気接続箱に装着するリレー、ヒューズ等の電気部品と接続する電線がボックス内に多数収容されている。これらの電線はボックスに挿入されるまではワイヤハーネスとして集束されているが、ボックス内に挿入される段階では図6に示すように電線wはバラバラの状態となり、ボックスB内で電線wが繁雑に入り乱れて錯綜し、所要スペースが大きくなり、ボックスが大型化しやすい。かつ、ボックスBのアンダーボックスBuにアッパーボックスBaを結合する際に、ボックス間に電線が噛み込みやすくなっている。
また、ボックス内に多数の電線が入り乱れて収容されていると、車両振動でボックス内の電線が激しく揺れて電線同士が接触し、電線の絶縁被覆の摩耗や損傷が生じる問題がある。該問題に対して、特開平9−37437号公報で、ボックスの側壁内面に可撓把持片を付設し、該可撓把持片の内側に電線を緊締して、ボックス内部で電線が車両振動により激しく振動するのを防止している。
特開平9−37437号公報
前記特許文献1では、ボックスの側壁内面から突設している可撓把持片で電線を保持しているため、電線が多数の場合には側壁内面の複数箇所から可撓把持片を突出させる必要があり、金型が複雑な構造となり、かつ、保持できる電線本数が抑制される。さらに、ボックスの側壁内面に沿わずに中央部に配線した方が、ボックス内で電線を曲げずに配線できる場合もある。
本発明は前記問題に鑑みてなされもので、電気接続箱の側壁内面より可撓把持片等の電線保持具を突設することなく、電気接続箱内で電線が入り乱れることなく束ねられた整列状態で収容できるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、電気接続箱内に挿入されるワイヤハーネスの電線群が、その所要箇所で塗布された紫外線硬化樹脂が紫外線照射され、前記電気接続箱の狭スペース内に集束状態で癖付けされて硬化されて収容されていることを特徴とする電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造を提供している。
前記電気接続箱に収容されているワイヤハーネスの電線群は1以上のグループに分けられ、グループ毎に断面丸形状またはフラット形状に前記紫外線硬化樹脂で癖付けされ、該癖付けされたグループの電線群が前記電気接続箱内に領域分けして収容されていることが好ましい。
これは、比較的大きな電気接続箱に多数本の電線を接続する場合、グループ分けする方が電線群の癖付け作業を容易に行うことができるからである。
前記ワイヤハーネスの複数の電線が束ねられてL字状、U字状等の所要の曲げ姿勢とされ、曲げ起点が硬化した前記紫外線硬化樹脂で癖付けされていることが好ましい。
前記紫外線硬化樹脂として暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂を用いることが好ましい。
該暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂は、
イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネート化合物に対し、水酸基を2つ以上有するポリオールの水酸基の2つ以上が(メタ)アクリレートとエステル結合を形成することにより、水酸基の数が1以下に設定されたポリオールの(メタ)アクリレートを主成分とする紫外線硬化材(A)と、
ウレタン結合、尿素結合、イソシアネート基から選択される少なくとも1種を1個以上含む化合物と、含金属化合物とを含有する金属錯体化合物からなる連鎖移動剤(B)と、 紫外線重合開始剤(C)と、
を配合した組成物からなる。
前記連鎖移動剤(B)を配合した暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂として、本出願人の先願に係わるWO2012/102299号公報に記載の紫外線硬化性組成物が好適に用いられる。
該暗部硬化性の紫外線硬化性組成物は、紫外線照射前は柔軟性を有するため、従来のテープと同様に分岐部で幹線および枝線に巻き付けることができる。また、紫外線を照射すると、照射光が届かない暗部に位置してラジカル発生が無い部分も硬化できる。
なお、有機・無機フィラー、カーボン・金属粒子、繊維、ポリマー・オリゴマー、各種改質添加剤等からなる紫外線透過抑制物を配合した場合も、全体を確実に硬化させることができる。
前記暗部硬化性は、熱処理や湿気硬化処理等を必要とせず、一部が紫外線で照射されて硬化すると、紫外線が遮られた暗部に位置する重ねられた内側を前記連鎖移動剤により硬化させることができる。
また、暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂は、前記のように、外部から紫外線を照射しただけで、暗部側に位置する部分も硬化できる。よって、ワイヤハーネスの組立作業台上で布線治具に保持した状態のままで、紫外線硬化樹脂を塗布し、その後、上方に配置した紫外線照射ランプで照射するだけで硬化でき、硬化作業を簡素化できる。具体的には、UVランプで10秒間紫外線照射を行うと、ランプにより照射された部分は瞬時に硬化し、かつ、UVランプの光が届かない暗部も約数十秒間の放置で硬化できる。
前記本発明の電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造は、
ワイヤハーネスの組立作業台上で電気接続箱に挿入する前記電線群を集束し、
前記集束した電線群の所要箇所に紫外線硬化樹脂を塗布し、
その後、前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して前記集束状態で電線群を硬化し、前記電気接続箱内に狭スペースで収容可能な状態に癖付けしておき、
前記癖付けした電線群を前記電気接続箱に挿入して形成することが好ましい。
なお、電気接続箱内に挿入する電線群を予め紫外線硬化樹脂により癖付けしておく代わりに、電気接続箱に挿入した電線群のうち、所要の複数の電線を摘まみ、電線同士を密着させて紫外線硬化樹脂を塗布し、または紫外線硬化樹脂で作成した粘土状またはゲル状のシートで覆い、
その後、前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化して前記複数の電線同士を結束してもよい。
前記のように、本発明では、リレーボックス等の電気接続箱に収容する電線群にテープを巻き付けたり、結束バンドで締結することなく、紫外線硬化樹脂を塗布した後に硬化するだけで、狭いスペースのボックス内に整理よく収容できるように簡単に癖付けすることができる。その結果、電気接続箱に多数の電線が入り乱れることなく、整理よく収容でき、所要スペースを減少して電気接続箱の小型化をはかれる。また、振動により電線同士が接触して摩耗するのを低減でき、さらに、電気接続箱のボックスから電線がはみ出さないため、ボックス同士の結合が容易に行えると共に、結合時に電線が噛み込むのを防止できる。
特に、紫外線硬化樹脂として暗部硬化性の紫外線硬化樹脂を用いると、電線に塗布した紫外線硬化樹脂の一部を紫外線照射するだけで、内部および照射側と反対側の裏面の紫外線硬化樹脂まで迅速に硬化させることができ、硬化作業をワイヤハーネスの組立作業台上で簡単に行える利点がある。
本発明の第1実施形態で電線群を集束してリレーボックスに接続している状態を示す断面図である。 集束する電線群を示す図面である。 ワイヤハーネスの組立作業台上で前記電線群を癖付けしている状態を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例を示す図面である。 第2実施形態を示す概略図である。 従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に第1実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載するリレーボックス1内にワイヤハーネス4を構成する多数の電線3を挿入している。これら電線3の端末に接続した端子(図示せず)をリレーボックス1のケース本体5Aに装着するリレー6と接続している。電線3をケース本体5Aの下方に被せるロアカバー5B内を通して、ロアカバー5Bの下端中央に設ける電線出口5eより引き出している。また、ロアカバー5Bの上方にアッパーカバー5Cをかぶせて、互いに結合している。
前記ロアカバー5B内を通す多数の電線3は、図2に示すように、第1グループG1、第2グループG2、第3グループG3にわけて集束している。これら3つのグループの電線群はいずれも暗部硬化性の紫外線硬化樹脂からなるゲル状の結束シート2Aで束ねた後に、紫外線を照射して硬化し、硬化した結束シート2Bでそれぞれ結束してロアカバー5B内に挿通している。
左右両側の第1、第3グループG1とG3は左右対称のL字状に屈曲した後に結束シート2Aを二つ折り状にして束ね、中央の第2グループG2はU字状に屈曲した後に結束シート2Aで束ねている。前記結束シート2Aは紫外線照射前は電線群に巻き付けることができる柔軟性を有するゲル状体であり、その一面側に粘着剤を塗布して粘着層(図示せず)を設けている。なお、粘着層を設けない場合がある。
前記第1〜第3グループG1、G2、G3の電線3は図3に示すようにワイヤハーネスの組立作業台10上でそれぞれ束ねて、前記L字状およびU字状となるように癖づけしている。
前記結束シート2Aとする暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂は、紫外線硬化材(A)、連鎖移動剤(B)と、紫外線重合開始剤(C)を配合した暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂としている。以下、紫外線硬化樹脂について詳述する。
前記暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂の成分である前記連鎖移動剤(B)は、(a)ウレタン結合、尿素結合、イソシアネート基から選択される少なくとも1種を1個以上含む化合物と、(b)含金属化合物とを含有する金属錯体化合物からなる。
前記連鎖移動剤(B)は発生したラジカルを安定化した上で、分子間または分子内伝達機能を発揮できる。よって、連鎖移動剤(B)が系内に発生したラジカルをラジカルの発生のない箇所にまで瞬時に伝達し、重合反応を開始してラジカル重合反応を進行させることができる。その結果、紫外線硬化材(A)に連鎖移動剤(B)を配合すると、従来、硬化させることが困難であった照射光が届かない内部や裏面側も確実に硬化することができる。かつ、硬化直前に硬化剤を混合する作業工程や、照射後に加熱や湿気硬化等により暗部を硬化させる工程等が不要であり、硬化作業を短時間で行うことができ、硬化作業性に優れている。
連鎖移動剤(B)における前記(a)成分のウレタン結合、尿素結合、イソシアネート基を含む化合物は、下記(式1)で示されるウレタン結合部、下記(式2)で示される尿素結合部、下記(式3)で示されるイソシアネート基から選択される少なくとも1種を1分子中に1個以上含有すればよい。
(式1)−NH−COO−
(式2)−NH−CO−NH−
(式3)−N=C=0
連鎖移動剤(B)を構成する前記(b)の含金属化合物は、スズ、銅、亜鉛、コバルト、ニッケルから選択される少なくとも1種の金属を含むことが好ましい。これらのうちでは、比較的高温(例えば120℃程度の温度)で活性化され、常温では暗部での硬化速度を向上させる効果が奏されにくいため、本組成物の保存安定性を高くできるなどの観点から、亜鉛系の金属錯体化合物や、銅系の金属錯体化合物などがより好ましい。
前記(b)の含金属化合物の具体例として、本出願人の先願に係わるWO2012/102299号公報の段落0010、段落0154に列挙された含金属化合物が挙げられる。
連鎖移動剤(B)において、前記(a)と(b)の配合比は、質量比で(a):(b)=100:0.001〜100:10、好ましくは100:0.005〜100:5であることが好ましい。
前記(a)と(b)とからなる連鎖移動剤(B)として機能する金属錯体化合物において、錫系の金属錯体化合物としては、ビス(2,4−ペンタンジオナト)錫、ジブチル錫ビス(トリフルオロメタンスルホナート)、ジブチル錫ジアセタート、ジラウリン酸ジブチル錫、ジブチル錫マレアート、フタロシアニン錫(IV)ジクロリド、テトラブチルアンモニウムジフルオロトリフェニル錫、フタロシアニン錫(II)、トリブチル(2−ピリジル)錫、トリブチル(2−チエニル)錫、酢酸トリブチル錫、トリブチル(トリメチルシリルエチニル)錫、トリメチル(2−ピリジル)錫 などを挙げることができる。
銅系の金属錯体化合物としては、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト)銅(II)、ビス(2,4−ペンタンジオナト)銅(II)、ビス(1,3−プロパンジアミン)銅(II)ジクロリド、ビス(8−キノリノラト)銅(II)、ビス(トリフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)銅(II)、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸銅(II)、ジエチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸銅(II)、エチレンジアミン四酢酸銅(II)二ナトリウム、フタロシアニン銅(II)、ジクロロ(1,10−フェナントロリン)銅(II)、フタロシアニン銅 、テトラ−4−tert−ブチルフタロシアニン銅、テトラキス(アセトニトリル)銅(I)ヘキサフルオロホスファート、ナフテン酸銅等を挙げることができる。
亜鉛系の金属錯体化合物としては、ビス[2−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラト]亜鉛(II)、ビス[2−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラト]亜鉛(II)、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸亜鉛(II)、ビス(2,4−ペンタンジオナト)亜鉛(II)、ビス(8−キノリノラト)亜鉛(II)、ビス(テトラブチルアンモニウム)ビス(1,3−ジチオール−2−チオン−4,5−ジチオラト)亜鉛コンプレックス、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム亜鉛、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛(II)、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(II)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、フタロシアニン亜鉛、ナフテン酸亜鉛などを挙げることができる。
コバルト系の金属錯体化合物としては、ビス(シクロペンタジエニル)コバルト(III)ヘキサフルオロホスファート、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]コバルト(II)ジクロリド、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト)コバルト(II)、(1R,2R)−N,N’−ビス[3−オキソ−2−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ブチリデン]−1,2−ジフェニルエチレンジアミナトコバルト(II)、(1S,2S)−N,N’−ビス[3−オキソ−2−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ブチリデン]−1,2−ジフェニルエチレンジアミナトコバルト(II)、ビス(2,4−ペンタンジオナト)コバルト(II)、ビス(トリフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)コバルト(II)、フタロシアニンコバルト(II)、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムコバルト、ヘキサアンミンコバルト(III) クロリド、N,N’−ジサリチラルエチレンジアミンコバルト(II)、[5,10,15,20−テトラキス(4−メトキシフェニル)ポルフィリナト]コバルト(II)、トリス(2,4−ペンタンジオナト)コバルト(III)、ナフテン酸コバルトなどを挙げることができる。
ニッケル系の金属錯体化合物としては、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)ジクロリド、ビス(ジチオベンジル)ニッケル(II)、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト)ニッケル(II)、ビス(2,4−ペンタンジオナト)ニッケル(II)、ビス(テトラブチルアンモニウム)ビス(マレオニトリルジチオラト)ニッケル(II)コンプレックス、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリド、ブロモ[(2,6−ピリジンジイル)ビス(3−メチル−1−イミダゾリル−2−イリデン)]ニッケルブロミド、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムニッケル(II)、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(II)、ジエチルジチオカルバミン酸ニッケルなどを挙げることができる。
前記金属錯体化合物の市販品として下記が挙げられる。
・BPDZ:[東京化成社製「ビス(2,4−ペンタンジオナト)亜鉛(II)」]
・CDEDTC:[東京化成社製「ジエチルジチオカルバミン酸銅(II)」]
・DBTDL:[東京化成社製「ジラウリン酸ジブチル錫」]
前記紫外線硬化材(A)は、イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネート化合物に対し、水酸基を2つ以上有するポリオールの水酸基の2つ以上が(メタ)アクリレートとエステル結合を形成することにより、水酸基の数が1以下に設定されたポリオールの(メタ)アクリレートを主成分とすることが好ましい。
前記ポリオールの(メタ)アクリレートは、水酸基の数が1以下に設定されているため、ポリイソシアネート化合物に配合された状態では、ポリイソシアネート化合物とのウレタン化反応が進行するのを抑えられている。これにより、本組成物の保存安定性が高められている。前記ポリオールの(メタ)アクリレートの水酸基の数は、1であっても良いし、0であっても良い。本組成物の保存安定性の点では、より好ましくは0である。
該ポリオールの(メタ)アクリレートとしては、ジプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、1−アクリロイロキシ−3−メタクリロイロキシ−2−プロパノール(2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート)等が好ましい。該(メタ)アクリレートの具体例として、前記WO2012/102299号公報の段落0131に記載のものが挙げられる。
該(メタ)アクリレートの市販品としては、下記が挙げられる。
・DPGA:[東京化成社製「ジプロピレングリコールジアクリレート」]
・TEGDA:[東京化成社製「テトラエチレングリコールジアクリレート」]
・AMPOH:[東京化成社製「1−アクリロイロキシ−3−メタクリロイロキシ−2−プロパノール(2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート)」]
・IBA:[東京化成社製「イソボルニルアクリレート」]
前記イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネート化合物としては、具体的には、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートなどを挙げることができる。また、これらのポリイソシアネートを水と反応させて得られるビウレット型ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートをトリメチロールプロパン等の多価アルコールと反応させて得られるアダクト型ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートを一部ポリエステルやポリエーテル誘導体と重合させた液状プレポリマー、これらのポリイソシアネートをイソシアヌレート化して得られる多量体などを挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネート化合物の市販品として下記が挙げられる。
・N3600:[住化バイエルウレタン社製「デスモジュールN3600」]
・N3200:[住化バイエルウレタン社製「デスモジュールN3200」]
また、ウレタンプレポリマーの合成品として下記UP−1とUP−2が挙げられる。
前記ウレタンプレポリマーUP−1は下記の方法で合成される。
攪拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が400のポリプロピレングリコール80質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート40質量部とジブチル錫ジラウレート0.1質量部を仕込み、攪拌しながら液温度を室温から50℃まで1時間かけて上げる。その後少量をサンプリングしFT−IRを測定して2300cm−1付近のイソシアネートの吸収を確認しながら、50℃にて攪拌を続ける。その吸収が無くなった時を反応終了とする。これをウレタンプレポリマーUP−1とする。
前記ウレタンプレポリマーUP−2は下記の方法で合成される。
攪拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が1250の末端ジオール型ポリカプロラクトン50質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート13.5質量部とジブチル錫ジラウレート0.1質量部を仕込み、攪拌しながら液温度を室温から50℃まで1時間かけて上げる。その後少量をサンプリングしFT−IRを測定して2300cm−1付近のイソシアネートの吸収を確認しながら、50℃にて攪拌を続ける。その吸収が無くなった時を反応終了とする。これをウレタンプレポリマーUP−2とする。
前記紫外線硬化材(A)において、前記ポリイソシアネート化合物と前記ポリオールの(メタ)アクリレートの配合比が、質量比で、90:10〜10:90、好ましくは80:20〜20:80である。前記ポリオールの(メタ)アクリレートの配合量が質量比で90を超えると、ポリイソシアネート化合物の配合量に対して多過ぎるので、暗部での硬化反応を担うポリイソシアネート化合物の量が不十分となり、暗部での硬化速度が遅くなる傾向にある。一方、前記ポリオールの(メタ)アクリレートの配合量が質量比で10未満でも、ポリイソシアネート化合物を硬化させる活性種の発生量が不十分となり、暗部での硬化速度が遅くなる傾向にある。
前記紫外線硬化材(A)と連鎖移動剤(B)との配合比は、質量比で、(A):(B)=90:10〜10:90が好ましい。具体的には、前記紫外線硬化材(A)の(メタ)アクリレートが50〜70質量%、好ましくは、55〜65質量%、連鎖移動剤(B)が50〜30質量%、好ましくは45〜35質量%である。
前記紫外線重合開始剤(C)はポリオールの(メタ)アクリレートをラジカル反応させるなどの目的で用いられる。紫外線重合開始剤(C)は、紫外線を吸収してラジカル反応を開始させる化合物であれば特に制限されるものではない。該紫外線重合開始剤(C)として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−テイルアントラキノン等、前記WO2012/102299号公報の段落0133に記載のものが挙げられる。
該紫外線重合開始剤(C)の市販品としては、例えば、IRGACURE184、369、651、500、907、CGI1700、CGI1750、CGI1850、CG24−61;Darocure1116、1173,LucirinTPO(以上、BASF製)、ユベクリルP36(UCB製)などを挙げることができる。
前記紫外線重合開始剤(C)の配合量としては、前記紫外線硬化材(A)100質量部に対し、0.01〜10質量部の範囲内であることが好ましい。より好ましくは0.1〜7質量部の範囲である。紫外線重合開始剤の配合量が0.01質量部未満では、紫外線重合開始剤の量が少な過ぎて、紫外線による硬化反応が開始しにくい。一方、紫外線重合開始剤の配合量が10質量部を超えると、不溶物を生じ、硬化物の物性を損なうおそれがある。
紫外線硬化樹脂には、本発明の目的を損なわない範囲で、上記各種成分以外に、必要に応じて、各種の配合剤を配合することができる。配合剤としては、前記WO2012/102299号公報の段落0117〜0126に記載の安定化剤、可塑剤、軟化剤、顔料、染料、帯電防止剤、難燃剤、接着性付与剤、増感剤、分散剤、溶剤、抗菌抗カビ剤などを挙げることができる。各配合剤は適宜、組み合わせて用いることができる。また、配合剤の配合量は、用途等に合わせて適宜定めることができる。
前記紫外線硬化樹脂の製造方法は、特に限定されないが、上記各成分を、例えば減圧下または窒素等の不活性ガス雰囲気下で、混合ミキサー等の撹拌装置を用いて十分に混練し、均一に分散させる方法が好ましい。
前記のように、暗部硬化性の紫外線硬化樹脂からなる結束シート2Aで電線3のL字状の曲げ起点を中心として束ねた後、紫外線照射ランプ17で結束シート2Aを上方から照射して硬化し、結束した電線3を曲げ姿勢に癖付けしている。同様に、第2、第3グループG2、G3も電線3をそれぞれ束ねてL字状、U字状に屈曲し、暗部硬化性の紫外線硬化樹脂からなる結束シート2Aで束ねた後に、紫外線を照射して硬化し、束ねた状態で曲げ姿勢に癖付けしている。
前記紫外線の照射は、ワイヤハーネスの組立作業台10上の布線治具11で保持した電線を、前記L字状、U字状に屈曲し、屈曲部分を結束シート2Aで束ねた後に、組立作業台上で前記布線治具の側方に設置している紫外線照射ランプ(SEN特殊光源社製)17で上方から照射している。
結束シート2Aは、紫外線が直接に照射される面から硬化する。結束シート2Aは暗部硬化性の紫外線硬化樹脂で形成しているため、紫外線が照射されない重ね部や電線3で隠れる下側に位置する部分は、連鎖移動剤(B)により硬化が進み、数十秒で束ねた結束シート2Aの全体が硬化し、硬化した結束シート2Bとなる。
前記ワイヤハーネスの組立作業台10上での組立作業が終了すると、布線治具11からワイヤハーネスを上方へ引き出して、組み立てられたワイヤハーネスを取り出す。その後、リレーボックス1のケース本体5Aに装着したリレー6に前記癖付けした第1〜第3グループG1〜G3の電線3をそれぞれ接続する。その後、電線群にロアカバー5Bをかぶせて、ロアカバー5B内を通し、ロアカバー5Bに、車両ラインでアッパーカバー5Cを結合して、図1に示す状態とする。
ロアカバー5B内で第1グループG1の電線3が図中左側、第2グループG2の電線3が図中右側、第3グループG3の電線が中央に配線される。これら第1〜第3グループG1〜G3の電線はロアカバー5Bの下端中央の電線出口5eに向かって配線されるが、両側の第1、第3グループG1、G3の電線3はL字状に集束しているため、中央の第2グループG2の電線3と入り乱れることなく整列状態で配線することができる。かつ、中央の第2グループG2の電線3はロアカバー5B内で余長が発生するため、前記のようにU字状に屈曲しておくことで、余長が他の電線3と入り乱れて接触するのを防止できる。
前記のように、ロアカバー5B内に多数の電線3が入り乱れて繁雑に交錯することなく収容できる。よって、ロアカバー5Bの側壁の上端から電線3があふれることはなく、アッパーカバー5Cとの結合時に電線がカバーの隙間に噛み込むことはなく、カバー同士の結合が容易となる。さらに、車両振動により電線3がロアカバー5B内で大きく揺れて他の電線との接触摩擦が発生するのも防止できる。
図4に第1実施形態の第1変形例を示す。
前記第1実施形態では、第1〜第3グループの電線3は結束シート2Aで結束して紫外線照射して癖付け硬化した部分の下方は下向きに配線して電気接続箱から引き出しているが、該配線形態に限定されず、図4に示す変形例では、電気接続箱から横向きに引き出している。即ち、第1〜第3グループG1〜G3の電線3をフラット化して、ゲル状の結束シートで結束し、L字状に癖付け硬化している。この硬化した結束シート2BでL字を保持し、このL字の横向き部分をそのまま横向きに配線して、リレーボックス1からなる電気接続箱から引き出している。
第1実施形態の第2変形例では、暗部硬化性の紫外線硬化樹脂からなる結束シートを電線の外周に結束する代わりに、L字状やU字状に曲げた電線群に暗部硬化性を有する紫外線硬化樹脂を、直接に塗布している。
具体的には、各グループの複数の電線を束ねて所要形状に屈曲し、この状態で屈曲部分に、溶融させた暗部硬化性の紫外線硬化樹脂を塗布している。その後、紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ、束ねた電線を所要の屈曲形状に癖付けしている。このように、癖付けした電線をリレーボックスに収容している。
図5に本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態では、リレーボックス内に挿入する多数の電線は、前記第1実施形態のように前もって癖付けはしていない。
リレーボックス1のロアケース内に挿入する電線3のうち、前記第1グループG1に属することとなる電線3を作業員が摘まみ挙げて、ロールコータ34等で暗部硬化性の紫外線硬化樹脂21を直接に塗布する。その後、ハンドタイプの紫外線照射ランプ18で塗布した箇所を照射して、紫外線硬化樹脂21を硬化する。同様に、第2、第3グループに属することとなる電線3を摘まみ挙げて紫外線硬化樹脂を塗布し、その後紫外線を照射して硬化する。
このように、ワイヤハーネスの組立作業台上で予め癖付けするのではなく、リレーボックスに挿入した後から、電線を摘まみ挙げて紫外線硬化樹脂を塗布するとともに紫外線を照射して硬化し、癖付けしている。
他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
1 リレーボックス
2A 紫外線照射前の紫外線硬化樹脂からなる結束シート
2B 紫外線照射後の硬化した結束シート
3 電線
4 ワイヤハーネス
5A ケース本体
5B ロアカバー
10 ワイヤハーネスの組立作業台

Claims (4)

  1. 電気接続箱内に挿入されるワイヤハーネスの電線群が、その所要箇所で塗布された紫外線硬化樹脂が紫外線照射され、前記電気接続箱の狭スペース内に集束状態で癖付けされて硬化されて収容されていることを特徴とする電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造。
  2. 前記電気接続箱に収容されているワイヤハーネスの電線群は1以上のグループに分けられ、グループ毎に断面丸形状またはフラット形状に前記紫外線硬化樹脂で癖付けされ、該癖付けされたグループの電線群が前記電気接続箱内に領域分けして収容されている請求項1に記載の電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造。
  3. 前記ワイヤハーネスの複数の電線が束ねられてL字状、U字状等の所要の曲げ姿勢とされ、曲げ起点が硬化した前記紫外線硬化樹脂で癖付けされている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造。
  4. 前記紫外線硬化樹脂は、
    イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネート化合物に対し、水酸基を2つ以上有するポリオールの水酸基の2つ以上が(メタ)アクリレートとエステル結合を形成することにより、水酸基の数が1以下に設定されたポリオールの(メタ)アクリレートを主成分とする紫外線硬化材(A)と、
    ウレタン結合、尿素結合、イソシアネート基から選択される少なくとも1種を1個以上含む化合物と、含金属化合物とを含有する金属錯体化合物からなる連鎖移動剤(B)と、 紫外線重合開始剤(C)と、
    を配合した組成物からなる暗部硬化性の紫外線硬化樹脂である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱内のワイヤハーネスの収容構造。
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