JP2014194524A - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数方向のいずれから観察した場合においても良好な立体視を可能とする立体画像表示装置を提供する。
【解決手段】立体画像表示装置10は、視差画像に対応し電気光学素子からなる複数のサブ画素31から構成される画素32がマトリクス状に配置された表示パネル12と、第1および第2の方向に配列された画素から出射した光を各々第1および第2の方向に沿って相互に異なる方向に振り分ける光学手段21と、を備えると共に、表示パネル上に、サブ画素の開口境界間に存在する電気光学変換の制御ができない領域である第1および第2の非制御領域を有し、第1および第2の非制御領域の交差部は、格子線によって構成される単位格子で線分の交点である格子点上に配置され、第1もしくは第2の非制御領域が格子線に対して単位格子内で少なくとも1回以上屈曲している。
【選択図】図1

Description

本発明は立体画像表示装置に関し、特に第1および第2の方向に対して同時に、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する複方向性立体画像表示と、前記第1および前記第2の方向のいずれか一方に対して、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する単方向性立体画像表示とが可能な立体表示装置に関する。
たとえばテレビ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機などで、立体視を可能とする画像を表示する立体画像表示装置が、既に民生用機器にも普及し始めている。
立体画像表示装置は一般的に画素を複数設けた表示パネルと、画素に対応した光学手段から構成される。2眼式立体画像表示装置は、各視点画像に対応したサブ画素からの光線を観察者の右眼と左眼にそれぞれ異なる画像として入力する。これによって、観察者は立体視が可能となる。
多眼式立体画像表示装置も同様の構成であるが、視点の数を増やすように画素あるいは光学手段の設計変更および出力画像処理の変更を行ったものである。これによって、多くの観察者あるいは方向からの複数の視点で、立体視が可能となる。またインテグラルフォトグラフィー(IP)方式も、空間像を画像の位置に対応した要素画像と指向性レンズにより表示するものであるので、前述の構成からなる点は2眼式、多眼式立体画像表示装置と同様である。
特許文献1には、表示装置の水平方向及び垂直方向いずれにも視差画像を表示することが可能な既存の立体画像表示装置(以後、複方向性立体画像表示装置という)が記載されている。ここに記載された技術も、2眼式、多眼式、IP方式などの様々な方式に対して適用可能なものである。
このような立体画像表示装置においては、固有の問題が存在する。一般的な表示パネルには、サブ画素開口境界間において、各種信号線などにより遮光される、もしくは信号印加に対して電気光学変換の制御ができない領域(以後、非制御領域という)が存在する。この表示パネルと光学手段とを組み合わせることにより前記非制御領域が拡大して投影されるため、観察者においていわゆる3Dモアレが観察される。
3Dモアレとは、異なる角度方向に異なる画像を投影することに起因して発生する周期的な輝度(もしくは色)のムラをいい、視野角方向に対する輝度の変動である。観察位置によっては問題とならない場合もあるが、視野角方向に対する輝度変動が大きいと、立体画像表示に好ましくない影響があると考えられるため、輝度変動を所定値以下とすることが望ましい。
この3Dモアレは特に観察位置をずらすときに顕著に発生し、具体的には2眼式や多眼式立体画像表示装置においては立体視域から別の立体視域に移動するときに顕著であり、IP方式においては空間像の変化のときに顕著となる。
3Dモアレの軽減について、以下のような技術文献がある。特許文献2,3,および8には、画素の1辺を斜めに傾けるなどにより、画素内の空間分離方向における開口面積を一定とし、また境界領域においては隣接サブ画素との重なり領域を利用し、画素開口面積を一定とするという技術が記載されている。特許文献4には、サブ画素をデルタ配列とすることによって3Dモアレを抑制するという技術が記載されている。
特許文献5には、拡散シートにより光線を散乱させることによって3Dモアレを抑制するという技術が記載されている。特許文献6および7には、サブ画素形状を工夫することにより隣接画素との重なりを利用して3Dモアレを抑制するという技術が記載されている。特許文献2〜8に記載されたこれらの手法は、いずれも、一つの視点画素の画像と他の画素からの画像を混在させることにより、立体表示における3Dモアレを軽減しようとするものである。
特許4968655号公報 特許3525995号公報 特許4197716号公報 特許3027506号公報 特開平08−149520号公報 特許4010564号公報 特開2010−026499号公報 特開2011−164148号公報
しかしながら、特許文献1に記載された既存の複方向性立体画像表示装置に対して、特許文献2〜8に記載された3Dモアレを軽減する手法を適用することは不可能である。その理由は、複方向性立体画像表示装置では、視差画像が水平方向及び垂直方向の両方に表示されるため、サブ画素を取り囲む非制御領域のうち4辺で3Dモアレが発生するからである。特許文献2〜8に記載された手法は、一方向での3Dモアレを軽減するためには適用できるが、他方向においては輝度平滑性を確保できないので、3Dモアレを軽減できない。
また、特許文献2〜8に記載された手法は、前述した通りいずれも、一つの視点画素の画像と他の画素からの画像を混在させることにより、立体表示における3Dモアレを軽減するものである。しかしながら、このことによって同時に、一つの画像に対して他の画像の表示内容が侵入する、いわゆる3Dクロストークを生じることになる。特に複方向性立体画像表示装置においては前述のクロストークの影響はより顕著となる。
なぜなら、複方向性立体画像表示装置では画素間の境界は水平方向だけでなく垂直方向にも存在し、立体表示3Dモアレを解決するためには隣接サブ画素からの画像混在をいずれの方向においても実施する必要があるからである。この際水平方向における3Dモアレを水平方向に隣接するサブ画素からの画像混在を利用し、垂直方向における3Dモアレを垂直方向に隣接するサブ画素からの画像混在を利用しなければ立体表示特性が悪化することになる。
同時に、複方向性立体画像表示装置では、観察者の不快感を低減するために複数方向のいずれからでも立体表示の画品位を同等にする必要がある。つまり水平方向における3Dモアレ改善効果と垂直方向における3Dモアレ改善効果が同等であり、かついずれの方向においても3Dクロストークのレベルが同等である必要がある。
特許文献1には、水平及び垂直方向に視差画像を表示する立体画像表示装置における素子配置についての発明が開示されているが、3Dモアレの解決手段についての記載はなく、またその示唆もない。
前述の通り、特許文献2〜8に記載された手法では一方向での3Dモアレを軽減することしかできないので、立体画像表示装置に適用することはできない。たとえば特許文献4は、サブ画素をデルタ配列とすることによって3Dモアレを軽減しようとするものであるが、この配列では画素を高密度に配置することができず、さらに非制御領域の増大により開口率を大きくすることができない。これは高輝度化に対する弊害となる。
さらに、デルタ配列では、最近接のサブ画素が必ずしも視差方向に沿って隣接しているわけではない。そのため、例えば水平方向で発生する3Dモアレを垂直視差に対応するサブ画素の輝度補償を利用して抑制することになる。従って、この技術では3Dモアレの抑制と共に発生する3Dクロストークが、水平方向であるにも関わらず垂直視差画像との関係で生じることになり、良好な立体視を得ることができない。
本発明の目的は、複数方向のいずれから観察した場合においても、3Dモアレの発生および3Dクロストークの影響を抑制して良好な立体視を可能とする立体画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る立体画像表示装置は、
第1および第2の方向に対して同時に、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する複方向性立体画像表示と、前記第1および前記第2の方向のいずれか一方に対して、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する単方向性立体画像表示とが可能な立体表示装置であって、
前記視差画像に対応し電気光学素子からなる複数のサブ画素から構成される画素がマトリクス状に配置された表示パネルと、
前記第1の方向に配列された画素から出射した光をこの第1の方向に沿って相互に異なる方向に振り分けると共に前記第2の方向に配列された画素から出射した光をこの第2の方向に沿って相互に異なる方向に振り分ける光学手段と、を備えると共に、
前記表示パネル上に、前記サブ画素の開口境界間に存在する電気光学変換の制御ができない領域である第1および第2の非制御領域を有し、
前記第1の非制御領域は前記第1の方向に沿って、前記第2の非制御領域は前記第2の方向に沿って、それぞれ延伸するものであり、
かつ、前記第1および第2の非制御領域の交差部は、前記第1の方向と前記第2の方向に対してそれぞれ垂直かつ等間隔に配置された線分である格子線によって構成される単位格子で前記線分の交点である格子点上に配置され、前記第1かつ第2の非制御領域が前記格子線に対して前記単位格子内で少なくとも1回以上屈曲していること、
を特徴とする。
本発明は、上記したように、複数の方向に対して出射された光を光学手段によって適切に振り分けるように構成したので、これによって複数方向から観察した場合においても、3Dモアレの発生および3Dクロストークの影響を抑制して良好な立体視を可能であるという優れた特徴を持つ立体画像表示装置を提供することができる。
また2つの異なる方向における3Dモアレを改善した結果、前記複数方向以外の方向から観察した場合でも3Dモアレの発生および3Dクロストークの影響を抑制して良好な立体視が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置の構成について示す説明図である。 図1に示した表示パネルを構成するサブ画素とレンズアレイを構成するレンズ素子との配置例を示した説明図である。 図2に示したサブ画素の開口形状の一例(観察者が水平方向から見た場合)について示す説明図である。 図2に示したサブ画素の開口形状の一例(観察者が垂直方向から見た場合)について示す説明図である。 図2に示したサブ画素の開口形状が、サブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していない場合の例(一方向に対してのみサブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点から外した例)について示す説明図である。 図2に示したサブ画素の開口形状が、サブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していない場合の例(二方向とも正方格子点から外した例)について示す説明図である。 図2に示したサブ画素の開口形状の別の例について示す説明図である。 図3および5に示したサブ画素の開口形状(第1の非制御領域が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し2回屈曲している場合)をより詳しく示す説明図である。 図3および5に示したサブ画素の開口形状(第1の非制御領域が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し1回屈曲している場合)をより詳しく示す説明図である。 図3および5に示したサブ画素の開口形状(第1の非制御領域が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し3回屈曲している場合)をより詳しく示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の屈曲角度と、その各々で観察者に視認される観察イメージ(屈曲角度φa=約6゜)について示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の屈曲角度と、その各々で観察者に視認される観察イメージ(屈曲角度φb=約25゜)について示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の屈曲角度と、その各々で観察者に視認される観察イメージ(屈曲角度φc=約45゜)について示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の幅が2値存在する場合の、各ポイントで観察者に視認される観察イメージについて示す説明図である。 非制御領域の幅をW1d1で略一定とした場合と図7dに示した第1例の場合とで、発生する電界について示す説明図である。 非制御領域の幅をW1d1で略一定とした場合と図7dに示した第1例の場合との、色相のパターンずれについて示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の幅が連続的に変化する場合の、各ポイントで観察者に視認される観察イメージについて示す説明図である。 図3,5および6に示したサブ画素で、非制御領域の幅が不連続的に変化する場合の、各ポイントで観察者に視認される観察イメージについて示す説明図である。 図4に示したサブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していない開口形状で、非制御領域の形状と、観察者に視認される観察イメージについて示す説明図である。 図3に示したサブ画素で、非制御領域の屈曲角度と立体表示特性の関係(2回屈曲のサブ画素の場合)について示すグラフである。 図5に示したサブ画素で、非制御領域の屈曲角度と立体表示特性の関係(1回屈曲のサブ画素の場合)について示すグラフである。 図3,5および6に示したサブ画素で、第1非制御領域と第2非制御領域の交差部を直径Dの正方格子円上に配置した場合の例について示す説明図である。 図10に示した第1非制御領域と第2非制御領域の交差部を直径Dの正方格子円上に配置した場合で、正規化直径D/Pの大きさに対する、各色輝度の不均一性に起因する色ズレの表示特性レベルの主観評価を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置の構成について示す説明図である。 図12に示した表示パネル112で、各々のサブ画素が配置される正方格子の外観について示す説明図である。 図12に示した表示パネル112で、各々のサブ画素が配置される長方格子の外観について示す説明図である。 図12に示した表示パネル112で、各々のサブ画素が配置される斜方格子の外観について示す説明図である。 図13a〜cに示した正方格子、長方格子、斜方格子の各々の内容について示す表である。 図13bに示した長方格子を適用したサブ画素について示す説明図である。 図13cに示した斜方格子を適用したサブ画素について示す説明図である。 図13bおよび図15aに示した長方格子を適用したサブ画素とレンズアレイの配置の一例について示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置の構成について示す説明図である。 図17に示した表示パネルで、各々のサブ画素の配置について示す説明図である。 図18aに示したサブ画素を、Z軸を中心にXY軸を反時計方向に90°回転した場合の配置について示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る立体画像表示装置の構成について示す説明図である。 図19に示した表示パネルを構成する画素とレンズアレイを構成するレンズ素子との配置例を示す説明図である。 図19〜20に示した立体画像表示装置で、具体的に多視点に対して立体画像を表示する表示例(一方向のみの光線分離)について示す説明図である。 図19〜20に示した立体画像表示装置で、具体的に多視点に対して立体画像を表示する表示例(一方向のみの光線分離)について示す説明図である。 図19〜20に示した立体画像表示装置で、具体的に多視点に対して立体画像を表示する表示例(二方向の光線分離)について示す説明図である。 図19〜20に示した立体画像表示装置で、各サブ画素に対する色の配置の一例について示す説明図である。 図18〜20に示した立体画像表示装置を、各画素を任意のM×Nのサブ画素で構成するよう拡張した例について示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置の構成について示す説明図である。 図24に示した表示パネルを構成するサブ画素におけるスイッチング素子と信号配線の構成例を示す説明図である。 図24に示した表示パネルを構成するサブ画素におけるスイッチング素子と信号配線の別の構成例を示す説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1、図2、図3に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係る立体画像表示装置10は、第1および第2の方向に対して、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する複方向性立体画像表示装置である。この立体画像表示装置10は、視差画像に対応し電気光学素子からなる複数のサブ画素31から構成される画素32がマトリクス状に配置された表示パネル12と、第1の方向に配列された画素から出射した光をこの第1の方向に沿って相互に異なる方向に振り分けると共に第2の方向に配列された画素から出射した光をこの第2の方向に沿って相互に異なる方向に振り分ける光学手段(レンズアレイ21)と、を備えると共に、表示パネル上に、サブ画素の開口境界間に存在する電気光学変換の制御ができない領域である第1および第2の非制御領域41〜42を有し、第1の非制御領域は第1の方向に沿って、第2の非制御領域は第2の方向に沿って、それぞれ延伸するものである。そして、第1および第2の非制御領域の交差部は、第1の方向と第2の方向に対してそれぞれ垂直かつ等間隔に配置された線分である格子線によって構成される単位格子で線分の交点である格子点上に配置され、第1かつ第2の非制御領域が格子線に対して単位格子内で少なくとも1回以上屈曲している。ここで、本明細書では屈曲部形状は多角形状のみならず弧状も含むものとする。
ここで、第1の方向と第2の方向は直交している。また、第1および第2の非制御領域の、格子線に対する単位格子内の屈曲の回数は同一である。さらに、この屈曲の回数が1回であり、第1及び第2の非制御領域の屈曲部と格子線との間のなす角度が18〜62°であるものとしてもよい。また、この屈曲の回数が2回であり、第1及び第2の非制御領域の屈曲部と格子線との間のなす角度が38〜82°であるものとしてもよい。
さらに、観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向を水平方向とし、左眼から右眼の方向を正の方向と定義し、第2の方向を水平方向と一致させた場合に、水平方向と直交する格子線を基準として正の方向を右側、負の方向を左側と定義した場合、格子線と第1の非制御領域との間で右側に形成される第1の多角形の面積と左側に形成される第2の多角形の面積とが同一であるものとしてもよい。そして、格子線と第2の非制御領域との間で右側に形成される第1の多角形の面積と左側に形成される第2の多角形の面積とが同一であるものとしてもよい。また、水平方向と直交する格子線と第1の非制御領域との間で右側に形成される第1の多角形の面積と左側に形成される第2の多角形の面積、および水平方向と平行な格子線と第2の非制御領域との間で右側に形成される第3の多角形の面積と左側に形成される第4の多角形の面積とが全て同一であるものとしてもよい。ここで、水平方向と直交する格子線と第1の非制御領域との間、および水平方向と平行な格子線と第2の非制御領域との間で形成される各多角形は三角形である。
また、単位格子内の格子線の長さをP、格子点を中心とした格子円の直径をD、正規化直径をD/Pとした場合、第1と第2の非制御領域の交差部は、正規化直径0.1以内の格子円内に配置されるものとしてもよい。
以上の構成を備えることにより、立体画像表示装置10は、複数方向のいずれから観察した場合においても、3Dモアレの発生および3Dクロストークの影響を抑制して良好な立体視を実現することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る立体画像表示装置10の構成について示す説明図である。立体画像表示装置10は、後述する構成の表示パネル12と、この表示パネル12の前面に配置された光学手段であるレンズアレイ21とを備えている。
このレンズアレイ21は、X軸方向とX軸と垂直な方向であるY軸方向の2方向のそれぞれに対して光線を空間分離する。このため、X軸を水平方向とした場合に、水平方向に画像1と画像2を、垂直方向に画像3と画像4が展開され、水平垂直の複方向で立体表示を実現することができる。ここで、観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向を、水平方向と定義する。
表示パネル12としては、液晶表示素子(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示素子(有機EL)、電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を用いることができる。レンズアレイ21としては、フライアイレンズやパララックスバリアなどの光学素子および屈折率制御を備えた液晶レンズや遮光制御を備えた液晶バリアなどの電気光学素子を用いることができるが、透過率という観点では、フライアイレンズおよび液晶レンズが特に好適である。
図2は、図1に示した表示パネル12を構成するサブ画素31とレンズアレイ21を構成するレンズ素子22との配置例を示した説明図である。表示パネル12は、多数の画素が格子状に配置されて構成されている。そのうちの一つである画素32は、サブ画素31a、31b、31c、31dという4つのサブ画素が2×2に並べられた形で構成され、立体表示時における単位画素となる。この実施形態では、各々の画素およびサブ画素が正方格子上に配置されている。
レンズアレイ21は、多数のレンズ素子が格子状に配置されて構成されている。そして、各レンズ素子は表示パネル12の各画素に対応する位置およびサイズとなっている。ここでは、表示パネル12の画素32に、レンズアレイ21のレンズ素子22が対応するものとしている。
図2では、各サブ画素に「H1V1」「H2V1」…などのように表示しているが、この表示の意味について説明する。図1で示した水平方向において、「H1」は画像1に対応するサブ画素、「H2」は画像2に対応するサブ画素を各々意味する。同様に、図1で示した垂直方向において、「V1」は画像3に対応するサブ画素、「V2」は画像4に対応するサブ画素を各々意味する。レンズの配置および表示する画像の位置と数によって、立体表示時における単位画素である画素32とサブ画素31の配置関係が決定される。
画素32を例に取ると、サブ画素31aは「H1」および「V1」を表示するので図2では「H1V1」と表示している。同様に、サブ画素31bは「H2V1」、サブ画素31cは「H1V2」、サブ画素31dは「H2V2」を各々表示する。水平方向と垂直方向に画像を分離するサブ画素の密度は同一であるので、水平解像度と垂直解像度は当然ながら同一とある。
なお、H1V1、H2V1、H1V2、H2V2の各サブ画素は、モノクロ画素でも構わないし、RGBW、RGBY、CMYK、CMYWなどのような任意の4色を用いた画素でも構わない。また、X軸とY軸に対して各色の存在確率が同一となるように、画素内のサブ画素色を画素間で異なるように配置しても構わない。
図3aおよび図3bは、図2に示したサブ画素31の開口形状の一例について示す説明図である。ここで、表示パネル12上で前述の水平方向(観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向)をX軸、表示パネル12上でX軸と垂直な方向をY軸、表示パネル12と垂直な方向をZ軸と各々定義する。図3aは観察者が水平方向から見た場合、図3bは垂直方向から見た場合を各々示す。
格子状に並べられたサブ画素31の区切りで、X軸と垂直な方向を第1格子線51とし、Y軸と垂直な方向を第2格子線52とする。第1格子線51と第2格子線52は、それぞれX軸とY軸に対して表示装置の解像度に対応するピッチで等間隔に配列されている。第1格子線51と第2格子線52の交点を正方格子点54とする。4つの正方格子点54を四隅に配置されたものが正方格子53である。
まず、水平方向から見た場合(図3a)、サブ画素間の第1非制御領域41が第1格子線51に対して屈曲し、第2非制御領域42も同様に第2格子線に対して屈曲している。ここで、第1非制御領域は第1格子線に沿って延伸し、第2非制御領域は第2格子線に沿って延伸している。この第1非制御領域41と第2非制御領域42が交差している点は、正方格子点54と一致する。
これを言い換えると、サブ画素間の非制御領域を決める境界線は、常に正方格子点上を通過し、かつこの境界が格子線に対して屈曲するこれら複数の境界線に囲まれるように、画素の開口形状が規定されていることになる。
このサブ画素形状を採用することにより、X軸を水平方向とした場合に、第1非制御領域が屈曲しているため隣接サブ画素の輝度混入を利用することにより非制御領域の拡大による水平方向に対する3Dモアレ現象を防ぎ、第2非制御領域についても同様に、垂直方向に対する3Dモアレ現象を防ぐことが出来る。
図3aに対してZ軸を中心にXY軸を90°回転させた状態の、垂直方向から見た場合(図3b)についても、Y軸が水平方向、X軸が垂直方向となるだけで、図3aで示した水平方向から見た場合と同様に非制御領域の拡大による3Dモアレ現象を防ぐことが可能である。即ち、この立体画像表示装置10を第1格子線51と第2格子線のなす角度で回転させた場合にも、実効的に同一の表示状態を観察することが可能となる。
なお、上述した第1の格子線51、第2の格子線52、正方格子53、正方格子点54は、いずれもサブ画素33の形状を規定するために導入したパラメータであり、表示パネル内の仮想上の線もしくは点であることに留意されたい。
図4aおよび図4bは、図2に示したサブ画素の開口形状が、サブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していない場合の例について示す説明図である。サブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していないと、「水平視差画像が垂直視差画像に大幅に混入する」点と「隣接サブ画素間の開口率が均一でない」という2点で不都合が発生することとなる。従来例の1方向で3Dモアレを軽減する画素形状をもとに、単純に2方向に展開する画素形状では上記2点を満足することができない。
図4aは水平もしくは垂直方向のうちいずれか一方向に対してのみサブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点から外した例を、図4bは水平および垂直方向の両方向とも正方格子点から外した例を、各々示している。特に図4bでは、水平視差画像が垂直視差画像に大幅に混入していることが認められる。これはサブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上から大きく離れているために、サブ画素の開口形状が複方向に対応できていないことに起因する。これについては後述する。
図5は、図2に示したサブ画素の開口形状の別の例について示す説明図である。この例に示したサブ画素33の非制御領域は、1つの正方格子の一辺に対して、第1非制御領域と第2非制御領域共に2回屈曲している。この屈曲形状により、X軸及びY軸方向のサブ画素の開口形状をすべて相似とすることができるため、隣接サブ画素間(例えば、H1V1−H2V1間、H1V1−H1V2間)の開口形状が略一定となり、各サブ画素間の色バランスが優れるといった特徴を有する。
これに対し、図3aおよび図3bに示した形状では、サブ画素34間の非制御領域の屈曲回数が、第1非制御領域と第2非制御領域共に1回の例を示しているが、サブ画素開口形状がX軸とY軸方向との間で異なり、隣接サブ画素間(例えば、H1V1−H2V1間、H1V1−H1V2間)の開口形状が90°回転して配置されたようになる。
ただ、この図5に示した形状では、高精細画素においては屈曲数が1回で済むため開口率の確保という観点で有利であるのと同時に、後述するように立体表示特性にも有利である。その他の技術的意義はサブ画素33の形状と同様である。
図6a〜cは、図3および5に示したサブ画素33または34の開口形状をより詳しく示す説明図である。この図6では、図を簡便に表示するため、開口形状の一部にのみ着目して記載している。第1格子線51に対し第1の非制御領域41が屈曲することにより、第1の非制御領域と第1格子線とで囲まれた三角形が形成される。また、図6a〜cでは、第1の非制御領域41の屈曲回数に応じて形成される三角形の形状と1サブ画素あたりの三角形の数が異なる各々の例を示している。
より具体的には、図6aは、第1の非制御領域41が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し2回屈曲している場合を示している。図6bは、第1非制御領域41が、第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し1回屈曲している場合を示している。図6cは、第1非制御領域41が、第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し3回屈曲している場合を示している。
図6aに示す、第1の非制御領域41が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し2回屈曲している場合には、第1格子線51および第1の非制御領域41によって、右側三角形101と左側三角形102が形成される。ここで、格子線51を基準に+X軸方向を「右側」、−X軸方向を「左側」と定義する。右側三角形101はサブ画素31aの開口に寄与するものであり、左側三角形はサブ画素31bの開口に寄与する。
正方格子点は前述の通り等間隔ピッチで配列されており各サブ画素に対応する各正方格子は同一の面積であるから、右側三角形101と左側三角形102の面積を等しくすることにより、サブ画素31aおよび31bの開口面積を同一とすることができる。また隣接サブ画素の画像混在も同程度となるため立体表示特性も良好となる。
図6bに示す、第1非制御領域41が第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し1回屈曲している場合には、サブ画素31aと31bにおいては左側三角形102のみが存在し、サブ画素31cと31dにおいては右側三角形101のみが存在する。
図6bに記載した箇所のみに着目すると、サブ画素31aと31b及びサブ画素31cと31dではそれぞれの開口に偏りが生じてしまうことになる。しかしながら、サブ画素形状を図5に示した形状とすることにより、サブ画素31a〜dを全体的にすべて同一の開口とすることができる。もちろんこの場合も右側三角形101と左側三角形102の面積は等しい。
図6cに示す、第1非制御領域41が、第1格子線の正方格子一辺分の長さに対し3回屈曲している場合には、右側三角形101と左側三角形103、104の3つの三角形が形成される。右側三角形101の面積と左側三角形103、104の面積の和を同一とすれば2回屈曲の場合と同様の効果を得ることができる。
なお屈曲角度によっては三角形ではなく多角形(弧状も含む)となる場合もあるが、図6に示した各々の場合と同様に、それぞれの多角形の面積を同一とすることにより図6の各場合と同様の効果を得ることが出来る。また4回以上の屈曲に対しても本構造を同様に適用することができる。但し、正方格子の大きさが小さい、すなわち高い精細度の立体画像表示装置の場合には、3Dモアレ抑制と開口率の観点から、三角形とするのが望ましい。
図3,5および6に示したサブ画素33または34は、サブ画素に対応する正方格子の4辺すべてに対して、非制御領域が2回もしくは1回屈曲とした場合の例であるが、4辺すべてを同様の屈曲回数・屈曲角度にする必要は特になく、各多角形の面積が同一となっていれば立体表示特性として同様の効果を得ることが出来る。
特に立体画像表示装置を90°回転させて使用する場合においては、第1格子線を基準とした場合の左側多角形、右側多角形と、第2格子線を基準とした場合の左側多角形、右側多角形を全て同じ面積にすることにより、90°回転させた場合に3Dモアレ感を含む立体表示特性が同一となるため好適である。
隣接するサブ画素境界間の非制御領域は表示パネルの種類によってその構成態様が異なってくる。具体的にはLCDにおいてはブラックマトリックスや信号配線、有機ELにおいては隔壁や信号配線、PDPにおいては隔壁などが挙げられる。これらは数μm〜数十μmの幅で形成されているのが一般的である。
また、図2は光学手段としてフライアイレンズアレイを用いている。X軸に対して水平視差及び垂直視差を有するように、X軸とX軸と直交しているY軸にそれぞれ平行に、かつ各画素に対応してフライアイレンズがマトリクス状に配列されている。レンズによってサブ画素から出射された光線がX軸及びY軸と平行な方向に分離されることにより、2方向に視差を有することが可能となる。
これ以外にも光学手段として、所望しない方向の光線を遮断するパララックスバリアやピンホールバリアを用いることができる。またこれ以外にも液晶を用いたGRINレンズのような屈折率に分布を持たせたレンズも光線制御手段として用いることができる。
いずれの光学手段も、2方向に対して同時に光線分離できることが望ましいが、同時に2方向同時光線分離せずに1方向ずつ光線分離する、例えばX軸方向に光線分離している際はY軸方向には光線分離しない、もしくはY軸方向に光線分離している際にはX軸方向には光線分離しない、といった手段でもよい。このような光学手段を用いる場合、第1もしくは第2方向のみの立体画像表示モードと、第1および第2方向同時の複方向性の立体画像表示モードとの間の切り替えを、レンズアレイの電気的制御で行うことが可能となる。
液晶などを用いたアクティブ素子によるパララックスバリアやGRINレンズであれば、2方向同時光線分離もしくは1方向のみ光線分離のいずれの選択も可能である。1方向のみ光線分離を実施する場合は、立体画像表示装置を通常方向で観察する場合と、90°回転させた場合、のそれぞれの場合において水平視差の方向に対応するアクティブ素子の制御を実施して、光線分離を行えばよい。
例えば図2に示した例で、H1V1に対応する画像1とH1V2に対応する画像3を同一とし、H2V1に対応する画像2とH2V2に対応する画像4を同一とすると、X軸方向である水平方向のみに光線分離される。同様に、画像1と画像2を同一とし、画像3と画像4を同一とすると、Y軸方向である垂直方向のみに光線分離される。
この2つの視差方向は一般的に画像表示装置の通常の用法により決まる。たとえば携帯端末(スマートフォンおよびフィーチュアフォン)、タブレット端末、ゲーム機、(パーソナルコンピュータなどの)モニターディスプレイで、使用時の装置の向きや、アプリケーションやコンテンツに応じて表示方向を変更する場合がこれに該当する。観察者にとって立体表示が認識できる方向でありさえすれば十分であるので、この2つの視差方向が厳密に互いに直交の関係にある必要はない。
図7は、図3,5および6に示したサブ画素33または34で、非制御領域71a〜fの屈曲角度および形状と、その各々で観察者に視認される観察イメージ81a〜cについて示す説明図である。図7a〜cでは非制御領域71a〜cの幅を略一定として、図7aは屈曲角度φa=約6゜、図7bは屈曲角度φb=約25゜、図7cは屈曲角度φc=約45゜である場合を各々示している。図7d以後については後述する。
図7aで示す隣接サブ画素境界61aと62bの間には非制御領域71aが存在する。この非制御領域71aの屈曲角度φがほぼ0°に近い状態であるため、視差方向であるX軸に対して非制御領域に起因する暗部が形成される。この暗部が前述の光学手段により拡大表示され、観察イメージ81aに示す3Dモアレとして観察者に視認される。
図7b〜cのように屈曲角度が大きくなるにつれて、X軸に対する非制御領域の暗部は軽減され、その結果、観察イメージ81b及び81cに示すように3Dモアレは改善していく。
図7a〜cでは非制御領域71a〜cの幅を略一定としたが、この非制御領域の幅を変化させることによって、さらに3Dモアレを改善する効果を得ることができる。以下、これについて説明する。図7dは非制御領域の幅が2値存在する場合(第1例)、図7gは非制御領域の幅が連続的に変化する場合(第2例)、図7hは非制御領域の幅が不連続的に変化する場合(第3例)の、非制御領域の形状(上側)と各ポイントで観察者に視認される観察イメージ(下側)について示す。図7d,g,hの各々の下側には、非制御領域のX軸位置に対するY軸成分の幅を示すグラフを観察イメージに重ね合わせて示している。図7eおよび図7fは、図7dに示す第1例によって得られる効果について示す。
図7dに示す第1例は、非制御領域の幅が2値存在する場合の例である。非制御領域の中心線L1d上の任意の点における非制御領域の幅は、L1d上の任意の点と隣接サブ画素境界上の2つの点を通る最短の線分の長さによって規定される。この第1例では、単位格子点Q1d及びQ2dにおける非制御領域のそれぞれの幅をW1dとW3dの2つの値としている。
中心線L1d上の単位格子点Q1dから屈曲点P1dの方向にかけて、非制御領域の幅はW1dで一定である。屈曲点P1d近傍の点Jから非制御領域の幅が連続的に変化して屈曲点P1dでW2dとなり、P1dから点Kに向かうまでの間も非制御領域の幅が連続的に変化する。点Kから単位格子点Q2dの方向にかけて非制御領域の幅はW3dで一定である。
このような非制御領域の形状で、屈曲点P1d近傍の非制御領域幅のX軸範囲をPx1、開口部のX軸範囲をPx2とすると、X軸方向に対する非制御領域部のY軸成分の幅の大きさは、Px1内では連続的に変化し、Px2内では一定値となる。観察者が視認する3Dモアレは、非制御領域により生ずる視差方向の暗部変化であるが、視差方向とX軸方向が略平行である場合には、この形状によりX軸方向における暗部変化は連続的な変化となる。即ち、これによって表示画質の改善が可能となる。
図7eは、非制御領域の幅をW1d1で略一定とした場合と図7dに示した第1例の場合とで発生する電界について示す図であり、画素電極1および画素電極2の端部を拡大した形状について示している。隣接サブ画素境界として、画素電極1の端部と画素電極2の端部が配置され、画素電極2の一部に狭小部が存在し、図7eはその狭小部の拡大図である。
非制御領域として信号配線またはブラックマトリックスが構成されている。画素電極1と画素電極2がそれぞれ異なる電位である場合は、この2つの電極間に一定の電界が生じることになる。図7eではこの電界を電気力線(点線矢印)の模式図で示している。
図7eの向かって左側、非制御領域の幅W1d1が略一定である場合には、この狭小部の先端部において生じる電位分布は、他の場所に比較して非常に急峻な変化となる。この急峻な電位変動により所望しない電界が画素電極1に生じ、狭小先端部において表示不良が発生する。
これに対して、図7eの向かって左側、図7dに示した第1例を適用した場合には、狭小先端部における画素電極1と画素電極2の距離を広くとる、即ち非制御領域の幅を狭小先端部でW2d1(>W1d1)とすれば、開口率をほぼ一定に保ったまま電位変動を緩和して、表示不良を軽減することができる。
そして、この第1例を適用した場合には、画素電極はそのままで、狭小先端部におけるブラックマトリックスや信号配線の幅を広くとる、即ち非制御領域の幅を狭小先端部でW3d1(>W1d1)とすれば、表示不良をブラックマトリックスまたは信号配線で覆い隠すことができる。いずれの場合も、表示画質の改善において有用な効果が得られる。
図7fは、非制御領域の幅をW1d1で略一定とした場合と図7dに示した第1例の場合との、色相のパターンずれについて示す図であり、画素電極1および画素電極2の端部を拡大した形状について上半分に示している。隣接サブ画素境界として色層1の端部と色層2の端部が配置され、色層2の一部に狭小部が存在し、図7fはその狭小部の拡大図である。そして、非制御領域の幅を略一定とした場合と第1例の場合の各々についての断面図を下半分に示している。
非制御領域として、例えばブラックマトリックスや信号配線などが構成される。図7fの向かって左上側、非制御領域の幅W1d1が略一定である場合には、図7fの向かって左下側に示すように、他の場所に比較して色層のパターンずれが大きくなりやすい傾向にある。これは、狭小先端部において、パターンずれが隣接する他の色層に及ぶことによる混色などの不具合が発生しやすいことが懸念されることになる。
そこで、この第1例を展開して、狭小先端部におけるブラックマトリックスまたは信号配線の幅を広くとる、即ち狭小先端部における非制御領域の幅を広くしてW2d2(>W1d2)とすれば、開口率をほぼ一定に保ったまま、パターンずれが隣接する他の色層に及ぶことを抑制して色層1と色層2の混色を防止し、表示不具合を軽減することができる。これも、表示画質の改善において有用な効果である。
図7gに示す第2例は、非制御領域の幅が連続的に変化する場合の例である。非制御領域の中心線L1e上の単位格子点Q1eから屈曲点P1eの方向にかけて、単位格子点Q1eにおける非制御領域の幅W1eから屈曲部P1eにおける幅W2eまで連続的に変化し、非制御領域の中心線L1e上の屈曲点P1eから単位格子点Q2eの方向にかけても同様に、屈曲部P1eにおける幅W2eから単位格子点Q2eにおける幅W3eまで連続的に変化している点が、この第2例の特徴である。
このような非制御領域の形状において、屈曲点P1d近傍の非制御領域幅のX軸範囲をPx1、開口部のX軸範囲をPx2とすると、X軸方向に対する非制御領域部のY軸成分の幅の大きさは、Px1内では単調増加し、Px2内では単調減少となっている。第1例と同様に、この形状によりX軸方向における暗部変化は連続的な変化となるために3Dモアレの緩和が可能となる。
この第2例では、中心線に対して非制御領域の幅を連続的に変化させることができるため、例えば、非制御領域を構成する信号配線の抵抗値の調整をするなどのように、解像度に応じた設計調整が可能となる。
図7hに示す第3例は、非制御領域の幅が不連続的に変化する場合の例である。中心線L1f上の屈曲部P1fと単位格子点Q2fの間で非制御領域の幅がW1fとW2fの2つの値が存在し、かつこの幅の変化が不連続的である点が、この第3例の特徴である。
この不連続点を有することにより、暗部変化が急峻になることも懸念されるが、非制御領域が屈曲していることにより、X軸方向に対する非制御領域部のY軸成分の幅の大きさは、連続的な変化もしくは一定値となる。従って、前述の第1例及び第2例と同様に、X軸方向における暗部変化を連続的な変化として、3Dモアレを緩和することが可能となる。
また、この第3例では、単位格子点から屈曲点までの間において中心線に対する非制御領域の幅を不連続に変化させることができるため、例えば、信号配線上にスイッチングデバイスやコンタクトホールを配置するなどのような変則的な設計も可能となる。
図7d,g,hで説明した第1例〜第3例は、いずれも非制御領域の屈曲回数が1回の場合を示したが、この屈曲回数が2回以上である場合に対してもこれらの例を適用することが可能であり、同様の効果を得ることができる。より具体的には、単位格子点Qを屈曲部Pに置き換えることによって、屈曲回数が2回以上の場合に適用可能となる。
図8は、図4に示したサブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在していない開口形状で、非制御領域72の形状と、観察者に視認される観察イメージ82について示す説明図である。このように非制御領域72が屈曲せず、正方格子点上に配置されず、Y軸に対して斜めに配置している場合においても、X軸方向に対する3Dモアレの軽減は可能である。しかしながら、この場合は図4aおよびbで前述したように、X軸方向とY軸方向の両方向に対する3Dモアレは軽減されない。
即ち、サブ画素における第1非制御領域と第2非制御領域の交差部がすべて正方格子点上に配置されることにより、2つの視差方向で同時に3Dモアレを軽減または防止することが可能となる。
図9は図3および図5に示したサブ画素33または34で、非制御領域71a〜cの屈曲角度と立体表示特性の関係について示すグラフである。図9aは図3に示した2回屈曲のサブ画素33の場合、図9bは図5に示した1回屈曲のサブ画素34の場合を各々示している。図9aおよびbのいずれも、立体表示特性として3Dモアレと3Dクロストークを示している。
3Dモアレは、図8で示した視野角に対する輝度変動であり、輝度変動の大きさと輝度変動が発生する角度の大きさで主観的に与える影響が決定される。3Dクロストークは、右眼用画像(R画像)に左眼用画像(L画像)が混合する割合、または逆にL画像にR画像が混合する割合を表す。この値が大きくなると立体視が難しくなる。
図9aおよびbの縦軸で、実際の光学特性と主観的に評価した結果から決定した実用的な上限値を、レベル1およびレベル2として示す。レベル1は許容可能な特性レベル、レベル2は望ましい特性レベルを示している。また、精細度に依存する部分を反映させるために、非制御領域の幅を1としたときの格子間隔を8,14,20の場合を示している(以下、この格子間隔を規格化格子間隔とする)。
図9aおよびbのいずれも、屈曲角度が大きくなるにつれて、上述したように視差方向対する非制御領域の暗部は軽減され、3Dモアレが軽減していく。その一方で隣接するサブ画素の画像が混入する面積が大きくなるため、3Dクロストークが大きくなり、立体表示特性が悪化する。つまり屈曲角度による立体表示特性変化は3Dモアレと3Dクロストークとのトレードオフの関係がある。
また、規格化格子間隔を変化させると立体表示特性も変化する。3Dモアレについては格子間隔に対する相対的な非制御領域が拡大するため、同一の屈曲角度では規格化格子間隔が小さくなるにつれ3Dモアレが悪化する。一方で3Dクロストークは、格子間隔に対する相対的な非制御領域が拡大すると隣接サブ画素からの混入面積が小さくなるため、同一の屈曲角度では規格化格子間隔が小さくなるにつれて3Dクロストークは良好になる。ただし、図9aおよびbの比較より、規格化格子間隔の変化に対する立体表示特性変化については、屈曲回数に大きく依存することが分かる。
図9a(図3に示した2回屈曲のサブ画素33の場合)で、規格化格子間隔8,14,20のトータルで見ると、レベル1では屈曲角度は38°〜82°の範囲内が、レベル2では屈曲角度は55°〜80°の範囲内が望ましい。ここから規格化格子間隔8を除くと、屈曲角度の範囲は更に広くなりレベル1で22°〜82°、レベル2で28〜80°が好適な範囲となる。つまり2回屈曲のサブ画素形状は、規格化格子間隔8と14との間で適用できる屈曲角度範囲に大きな差が出てくることが分かる。
図9b(図5に示した1回屈曲のサブ画素34の場合)で、規格化格子間隔8,14,20のトータルで見ると、レベル1では屈曲角度は18°〜62°の範囲内が、レベル2では屈曲角度24°〜53°の範囲内が望ましい。ここから規格化格子間隔8を除くと、屈曲角度の範囲は広くなりレベル1で10°〜62°、レベル2で13〜53°が好適な範囲となる。
即ち、1回屈曲のサブ画素34の形状では、規格化格子間隔8と14との間で適用できる屈曲角度範囲の差が図9aと比べて小さく、また規格化格子間隔8だけで比較すると図9bの方が屈曲角度範囲が大きい。つまり、規格化格子間隔が小さい、すなわち精細度が高い場合は、図3の2回屈曲よりも図4の1回屈曲の方が望ましい。これは図5の説明で述べた通りである。
これまで、サブ画素間の非制御領域を正方格子点上に配置した例を示してきたが、正方格子点は大きさは正方格子の大きさに依存して正方格子円として見なすことも可能である。サブ画素間の非制御領域の交差部が正方格子点上に存在しなければならない理由は、既に述べた通り「隣接サブ画素間の開口率の均一性確保のため」である。この場合の正方格子円の半径の大きさは、隣接サブ画素間での開口率変動の許容性から導かれる。
図10は、図3,5および6に示したサブ画素33または34で、第1非制御領域と第2非制御領域の交差部を直径Dの正方格子円上に配置した場合の例について示す説明図である。この場合、正方格子の一辺の長さPに対する正方格子円の直径Dの大きさが大きくなるにつれて、隣接サブ画素間の開口率変動が大きくなることとなる。
図11は、図10に示した第1非制御領域と第2非制御領域の交差部を直径Dの正方格子円上に配置した場合で、正規化直径D/Pの大きさに対する、各色輝度の不均一性に起因する色ズレの表示特性レベルの主観評価を示すグラフである。ここでPは、サブ画素33または34の配置される正方格子の間隔である。
ここで、X軸とY軸に対して各色の存在確率が同一となるように、画素内のサブ画素色を画素間で異なるように配置している。この評価より正方格子円の正規化直径D/Pの大きさが0.1以内であればディスプレイの表示特性として許容される結果となった。0.1を越えてくると、各サブ画素間での開口面積の均一性の低下に伴い、色の視野角に対する不均一性が顕在化し、色ズレとして表示品位が大きく低下する。従って、正方格子円の直径Dは正方格子間隔Pに対して0.1以下とするのが望ましい。
以上で説明した第1の実施形態に係る立体画像表示装置10は、第1方向を水平方向、第2方向を垂直方向とした場合に、水平視差画像が垂直視差画像に大幅に混入することを防止し、隣接サブ画素間の開口率の均一性が確保できるため、3Dモアレ抑制と3Dクロストーク抑制を両立することが可能となる。また、水平方向と垂直方向で同一の3D解像度を得ることも可能となるので、表示装置を90°回転させて同一の立体表示特性を得ることができる。
この立体画像表示装置10は、たとえば携帯端末(スマートフォンおよびフィーチュアフォン)、タブレット端末、ゲーム機、(パーソナルコンピュータやワークステーションの)モニターディスプレイなどで、使用時の装置の向きや、アプリケーションやコンテンツに応じて表示方向を変更可能なものに適している。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置110は、第1の実施形態では正方格子上に配置されていた各々のサブ画素を、長方格子もしくは斜方格子上に配置されるように構成した。
以上の構成によれば、長方格子もしくは斜方格子上に配置された画素によって構成された立体画像表示装置にあっても、第1の実施形態と同一の効果が得ることが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る立体画像表示装置110の構成について示す説明図である。立体画像表示装置110は、後述する表示パネル112と、この表示パネル112の前面に配置された光学手段であるレンズアレイ121とを備えている。表示パネル112およびレンズアレイ121の構造は第1の実施形態に等しいが、各々の形状が第1の実施形態と異なる。
即ち、表示パネル112は、第1の実施形態では各々のサブ画素が正方格子上に配置されて構成されていたものが、本実施形態では長方格子もしくは斜方格子上に配置されて構成されている。以下、その配置について説明する。
図13は、図12に示した表示パネル112で、各々のサブ画素が配置される正方格子、長方格子、斜方格子の外観について示す説明図である。図13aは正方格子53、図13bは長方格子55、図13cは斜方格子57を各々示す。
いずれの図にも、第1視差方向と垂直な方向の第1格子線51、第2視差方向と垂直な方向の第2格子線52を各々示している。そして、第1格子線51は第1視差方向に対してピッチjで等間隔に配列され、第2格子線52は第2視差方向に対してピッチkで等間隔に配置されている。ここで、ピッチjとピッチkは表示パネルの解像度に対応して決定される。解像度とは単位長さあたりの画素数であり、図13においてjおよびkはサブ画素間隔となっている。一般的にディスプレイの表示方式に応じて、画素数とサブ画素数の関係は一意に決まるものであるため、本発明において「解像度に対応して」とはピッチがサブ画素間隔もしくは画素間隔であることを含むと解釈できる。
図13aの正方格子53では、ピッチj=kであり、かつ第1視差方向と第2視差方向のなす角度θ=90°である。図13bの長方格子55では、ピッチj≠kであり、かつ第1視差方向と第2視差方向のなす角度θ=90°である。図13cの斜方格子57では、ピッチj=kまたはj≠kのどちらでもよく、かつ第1視差方向と第2視差方向のなす角度θ≠90°である。
第1格子線51と第2格子線52の交点は、図13aでは正方格子点54、図13bでは長方格子点56、図13cでは斜方格子点58である。図14は、図13a〜cに示した正方格子53、長方格子55、斜方格子57の各々の内容について示す表である。
図15は、図13b〜cに示した長方格子55および斜方格子57を適用したサブ画素35および36について示す説明図である。図14aは、長方格子55を適用したサブ画素35について示す。図14bは、斜方格子57を適用したサブ画素36について示す。サブ画素35および36の形状は、いずれも第1の実施形態と同一である。
いずれも、第1の実施形態では第1非制御領域41(45,47)と第2非制御領域42(46,48)の交点が正方格子点54だったのを、長方格子点56、もしくは斜方格子点58に置換するのみである。図14a〜bにはいずれも「2回屈曲」の形状を示しているが、もちろんこれを第1の実施形態で既に説明した「1回屈曲」やその他の形状にしてもよい。
図16は、図13bおよび図15aに示した長方格子55を適用したサブ画素35とレンズアレイ121の配置の一例について示す説明図である。表示パネル112は縦ストライプ状の画素37が多数、長方格子状に配置されて構成されている。画素37は、サブ画素37a、37b、37c、37dという4つのサブ画素(図15aのサブ画素35と同一)が2×2に並べられた形で構成されている。
レンズアレイ121は、多数のレンズ素子が格子状に配置されて構成されている。そして、各レンズ素子は表示パネル112の各画素に対応する位置およびサイズとなっている。ここでは、表示パネル112の画素132に、レンズアレイ121のレンズ素子122が対応するものとしている。
以上、各々の画素132およびレンズ素子122の構成は図2に示した第1の実施形態に準じるが、画素132およびレンズ素子122はいずれも長方形状である。
このサブ画素配置例において例えば37a、37d、37g、37jをレッド画素、37b、37e、37h、37kをグリーン画素、37c、37f、37i、37lをブルー画素とすると、一般的な縦ストライプ色配置された画素群と同様の配置となる。
このように構成することにより、一般的な縦ストライプをもつ表示パネルにおいても本実施形態を適用して、第1の実施形態として説明した効果と同じく、第1視差方向と第2視差方向のいずれの方向においても3Dモアレ及び3Dクロストークの発生を抑制するという効果を得ることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置210は、第1の実施形態とは別の第1および第2の非制御領域を備える。即ち、第1および第2の非制御領域のうちいずれか一方が、第1の方向と第2の方向に対してそれぞれ垂直かつ等間隔に配置された線分である格子線によって構成される2つの単位格子で1回屈曲し、かつ第1および第2の非制御領域の他方が単位格子内で少なくとも1回以上屈曲すると共に、第1および第2の非制御領域の交差部が、単位格子の4つの格子点のうちの2つの点上に存在しないように構成した。
以上の構成によっても、第1の実施形態と同一の効果が得ることが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図17は、本発明の第3の実施形態に係る立体画像表示装置210の構成について示す説明図である。立体画像表示装置210は、後述する表示パネル212と、この表示パネル212の前面に配置された光学手段である第1の実施形態と同一のレンズアレイ21とを備えている。表示パネル212の構造は第1および第2の実施形態に等しいが、形状が第1の実施形態と異なる。
即ち、表示パネル212は、第1の実施形態と同じく各々のサブ画素が正方格子上に配置されて構成されているものであるが、第1および第2の実施形態では第1非制御領域と第2非制御領域とが単位格子内で少なくとも1回は屈曲し、全ての交差部が正方格子点(または長方格子点もしくは斜方格子点)の上に非制御領域が存在する構成であるのに対し、
本実施形態では第1非制御領域と第2非制御領域のいずれか一方が2つの単位格子で1回屈曲し、他方の非制御領域が単位格子内で少なくとも1回以上屈曲するという構成となっている。この構成でも前述した本発明の目的を達成できる。以下、これについて説明する。
図18aは、図17に示した表示パネル212で、各々のサブ画素38の配置について示す説明図である。図18bは、図18aに示したサブ画素38を、Z軸を中心にXY軸を反時計方向に90°回転した場合の配置について示す説明図である。第1の非制御領域43は1つの正方格子に対して1回屈曲であり、第2の非制御領域44は2つの正方格子に対して1回屈曲である。
この場合、交差部73aと73bは正方格子点上に配置され、交差部73cと73dは正方格子点上に配置されず、交差部73eと73fは正方格子点上に配置されている。このように、交差部73aと73cと73eを含む第2正方格子線においては、X軸に対して第1正方格子線の2周期で正方格子点上に配置されない交差部が存在することが分かる。
Y軸においても同様に、交差部73aと73bを含む第1正方格子線では、全ての交差部が正方格子点上に配置されているのに対して、交差部73cと73dを含む第1正方格子線では、全ての交差部が正方格子点上に配置されていない。
即ち、このように全ての交差部が正方格子点上に配置されていない第1正方格子線がX軸に対して2周期で存在している。このような構成でも、水平および垂直のいずれの方向においても3Dモアレ及び3Dクロストークの発生を抑制することができる。なお、第1の非制御領域43は、図6に示したような1つの正方格子に対して1回以上の屈曲回数でも何ら問題がなく適用することができる。
なお、実際の第1と第2の非制御領域の交差部が格子点上もしくは格子円上に存在するかどうかを確認する方法については、次の通りである。まず、第1と第2の非制御領域の交差部をプロットして、このプロットした点を含む形で光線分離する第1の方向と第2の方向に対して、それぞれ垂直な線分である第1と第2の格子線を引いて、これら格子線が交わる格子点及び単位格子を求める。この格子点と前記交差部が全ての単位格子内で2つ重なっていれば、本発明の構成となっていることが確認できる。また、格子点は単位格子の一辺の長さに対して0.1の直径範囲内でも構わない。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る立体画像表示装置310は、第1の実施形態をさらに拡張して、第1の方向の視点数をN、第2の方向に対する視点数をMとした場合に(MおよびNはいずれも2以上の整数)、画素がN×M個のサブ画素から構成されるものとしている。
以上の構成によれば、視点数をさらに多くした場合においても、第1の実施形態と同一の効果が得ることが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図19は、本発明の第4の実施形態に係る立体画像表示装置310の構成について示す説明図である。立体画像表示装置310は、後述する表示パネル312と、この表示パネル312の前面に配置された光学手段であるレンズアレイ321とを備えている。表示パネル312およびレンズアレイ321の構造は第1の実施形態に等しいが、各々の形状が第1の実施形態と異なる。
即ち、表示パネル312は、第1の実施形態では正方格子上に配置された各画素が2×2のサブ画素によって構成されていたものが、本実施形態では各画素が4×4のサブ画素によって構成されている。以下、これについて説明する。
図20は、図19に示した表示パネル312を構成する画素332とレンズアレイ321を構成するレンズ素子322との配置例を示す説明図である。画素332は、16個のサブ画素331a〜pが4×4に並べられた形で構成されている。レンズアレイ321は、多数のレンズ素子322が格子状に配置されて構成されている。
そして、各レンズ素子は表示パネル312の各画素に対応する位置およびサイズとなっている。ここでは、表示パネル312の画素332に、レンズアレイ321のレンズ素子322が対応するものとしている。これが立体表示時の単位画素となる。
図20では、図2と同様に、水平方向で画像1に対応するサブ画素を「H1」、画像2に対応するサブ画素を「H2」、画像3に対応するサブ画素を「H3」、画像4に対応するサブ画素を「H4」と記載し、同様に垂直方向で、画像5に対応するサブ画素を「V1」、画像6に対応するサブ画素を「V2」、画像7に対応するサブ画素を「V3」、画像8に対応するサブ画素を「V4」と各々記載している。
このような構成に対しても、第1〜3の実施形態で示した、サブ画素間の非制御領域の交差部と格子点54との関係性や該非制御領域の格子線に対する屈曲構成を適用することが可能である。つまり、多視点に対しても、水平方向と垂直方向に画像を分離するサブ画素の密度、すなわち水平垂直解像度は同一として、3Dモアレを抑制することを可能とする立体画像表示装置を提供することが、これによって可能となる。
図21a〜cは、図19〜20に示した立体画像表示装置310で、具体的に多視点に対して立体画像を表示する表示例について示す説明図である。図21aおよびbは水平もしくは垂直方向のうちいずれか一方向のみの光線分離、図21cは水平および垂直方向の両方に対する光線分離の表示例を示す。レンズ素子322を構成する単位レンズとして、ここではフライアイレンズを使用するものとして図示している。これ以外にも液晶などを用いたアクティブ素子によるパララックスバリアやGRINレンズであれば、2方向同時光線分離もしくは1方向のみ光線分離のいずれの選択も可能であるため、図21a〜cの制御を同一構成で行う場合には好適である。
図21aは水平方向のみ視差を有する4つの各視点画像(第1〜第4画像)を用いて、サブ画素群340a(サブ画素331a,e,i,m)に第1画像に対応した信号、サブ画素群340b(サブ画素331b,f,j,n)に第2画像に対応した信号、サブ画素群340c(サブ画素331c,g,k,o)に第3画像に対応した信号、サブ画素群340d(サブ画素331d,h,l,p)に第4画像に対応した信号がそれぞれ入力されて、X軸の水平方向のみに光線分離され、水平方向に4視点の立体視を実現している。
図21bは、図21aを時計方向に90°回転させた形を示す。サブ画素群341a(サブ画素331a,b,c,d)に第1画像に対応した信号、サブ画素群341b(サブ画素331e,f,g,h)に第2画像に対応した信号、サブ画素群341c(サブ画素331i,j,k,l)に第3画像に対応した信号、サブ画素群341d(サブ画素331m,n,o,p)に第4画像に対応した信号がそれぞれ入力されて、Y軸の水平方向のみに光線分離され、水平方向に4視点の立体視を実現している。
図21cは水平方向と垂直方向に視差を有する4つの各視点画像(第5〜第8画像)を用いて、サブ画素群342a(サブ画素331a,b,e,f)に第5画像に対応した信号、サブ画素群342b(サブ画素331c,d,g,h)に第6画像に対応した信号、サブ画素群342c(サブ画素331i,j,m,n)に第7画像に対応した信号、サブ画素群342d(サブ画素331k,l,o,p)に第8画像に対応した信号がそれぞれ入力されて、X軸の水平方向とY軸の垂直方向に光線分離され、水平方向と垂直方向にそれぞれ2視点の立体視を実現している。
図22は、図19〜20に示した立体画像表示装置310で、各サブ画素331に対する色の配置の一例について示す説明図である。この例では、各サブ画素331に対してRGBWの4原色を配置するものであるが、これ以外にもRGBY、CMYK、CMYWなどの任意の4色を配置するものとしてもよい。この例を図20a〜cに当てはめると、各サブ画素群341を、常にRGBWの4色から構成されるようにすることが可能となる。
このような色配置を用いることによって、多視点においても一方向と二方向の光線分離を画像信号と光学手段の信号だけで実現でき、さらに水平垂直解像度を同一として、3Dモアレの発生を抑制し、色3Dモアレが発生しない立体画像表示装置の提供が可能となる。
もちろんこの構成は、各画素を4×4のサブ画素で構成する場合に限らず、任意のM×Nに拡張することが可能である。図23は、図18〜20に示した立体画像表示装置310を、各画素を任意のM×Nのサブ画素で構成するよう拡張した例について示す説明図である。図23は、図20〜21と同様に、表示パネル312を構成する画素332とレンズアレイ321を構成するレンズ素子322との配置例を示すものである。
これは、水平方向にM視点、垂直方向にN視点を有する以外は、図18〜20に示した「4×4」の例と同一である。ここで、M=Nとすれば、水平方向と垂直方向を同一視差数とすることが可能となる。またNを原色数の倍数とすれば、一方向と二方向の光線分離を画像信号と光学手段の信号だけで行う際の色ワレと3Dモアレを抑制することが可能となる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置410は、第1および第2の非制御領域を除くサブ画素の開口部内に存在する遮光パターンが、第1および第2の非制御領域と平行な線分で形成されている。また、その遮光パターンは信号線、スイッチング素子、コンタクトホールまたはソース電極のうちのいずれかである。さらに、非制御領域が信号線、隔壁またはブラックマトリックスのうちのいずれかからなる。
以上の構成によっても、透過型のLCDやボトムエミッション型の有機ELなどでも、第1の実施形態と同一の効果が得ることが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図24は、本発明の第5の実施形態に係る立体画像表示装置410の構成について示す説明図である。立体画像表示装置410は、後述する表示パネル412と、この表示パネル412の前面に配置された光学手段であるレンズアレイ421とを備えている。表示パネル412およびレンズアレイ421の構造は第1の実施形態に等しい。
前述した第1〜第4の実施形態で、サブ画素の出射パターンすなわち開口部は、前記した第1および第2の非制御領域以外の領域として規定されてきた。これは表示パネルの電気光学素子の種類に依存するが、反射型のLCDや電気泳動素子、トップエミッション型の有機ELの場合は、スイッチング素子や信号配線の影響を受けにくいために、概ね上記概念がそのまま適用でき、第1と第2の非制御領域のパターンのみに着目しても特に問題はない。
しかしながら、透過型のLCDやボトムエミッション型の有機ELの場合には、スイッチング素子や信号配線の影響により出射光が遮蔽されるため、サブ画素の開口部は上記の概念がそのまま適用できず、開口部のパターンが変化することになる。本実施形態は、このような場合においても、第1と第2の非制御領域のパターンだけでなくスイッチング素子や信号配線において、前述した第1〜第4の実施形態と同じ概念を適用することを可能とするものである。以下、これについて説明する。
図25は、図24に示した表示パネル412を構成するサブ画素431におけるスイッチング素子と信号配線の構成例を示す説明図である。サブ画素431で、スイッチング素子431aを介してソース電極431bとデータ信号線431cが接続されている。ゲート信号線431dから所定のゲート信号が入力されることにより、データ信号線431cからソース電極431bに所定の電位が書き込まれる。ストレージ配線431eとソース電極431bとが絶縁膜を介して容量結合することによりストレージ431fを形成している。
ここで、ゲート信号線431dとデータ信号線431cは、前記した第1と第2の非制御領域に該当すると見なせるのに対して、ストレージ配線431eは前記した第1と第2の非制御領域に該当しない。このようなストレージ配線431eを、非制御領域であるゲート信号線431dと略平行に、第2の格子線52に対して屈曲させる構成とすることで、第1の実施形態と同一の3Dモアレ現象を抑制する効果を得ることが可能となる。
スイッチング素子431a及びソース電極431bについても、データ信号線431cまたはゲート信号線431dと略平行に形成されることが望ましい。
図26は、図24に示した表示パネル412を構成するサブ画素431におけるスイッチング素子と信号配線の別の構成例を示す説明図である。この例では、ソース電極431bからコンタクトホール431gを介して画素電極431hに接続している構成である。この場合におけるスイッチング素子431a、ソース電極431b及びコンタクトホール431gはゲート信号線431dまたはデータ信号線431cと略平行に形成されているのが望ましい。
但し、図24および図25に記載の配線例で、スイッチング素子や信号配線などの非制御領域のパターンに関しては、サイズ効果も踏まえて適用を考える方が好ましい。例えば、図21におけるストレージ配線は、各サブ画素間を貫いて表示パネル全面に連続的に形成されるため、3Dモアレ現象に対しては非制御領域と同様の影響を及ぼす。従って、ストレージ配線はデータ信号線またはゲート信号線と略平行に形成されることが求められる。
一方、図24および図25におけるスイッチング素子、ソース電極及びコンタクトホールについては、単位格子の大きさと該パターンの大きさとのバランスで、データ信号線またはゲート信号線と略平行にするかどうか決定することも可能である。本発明者らによる主観評価では、該パターンの大きさが単位格子の0.2以下であれば、データ信号線またはゲート信号線と略平行にしなくても、3Dモアレに関して許容できることを確認している。
スイッチング素子、ソース電極及びコンタクトホールのパターンに関して、それらが単位格子に対して極めて小さい場合は、必ずしもデータ信号線431cまたはゲート信号線431dと略平行にする必要はない。
(実施形態の拡張)
以上で説明してきた各々の実施形態は、立体画像表示装置として説明してきた。しかしながら、本実施形態が解決する課題とした3Dモアレ現象は立体画像表示装置に限定されるものではない。たとえば運転席と助手席の各々に対して異なる画像を表示するカーナビゲーション装置などのように、光線に指向性を付加する光学手段を利用して複数の観察位置に対して異なる画像を表示する表示装置においても3Dモアレは生じうる。そのような表示装置に対しても、本実施形態の技術を適用して3Dモアレを抑制することが可能である。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
本発明は、テレビ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、カーナビゲーション装置などで、立体視を可能とする画像を表示する表示装置、あるいは複数の観察位置に対して異なる画像を表示する表示装置に対して幅広く利用可能である。
10、110、210、310、410 立体画像表示装置
12、112、212、312、412 表示パネル
21、121、321、421 レンズアレイ
22 レンズ素子
31、31a〜d、33〜36、37a〜l、38、331、431 サブ画素
32 画素
41、43、45、47 第1非制御領域
42、44、46、48 第2非制御領域
51 第1格子線
52 第2格子線
53 正方格子
54、54a〜b 正方格子点
55 長方格子
56 長方格子点
57 斜方格子
58 斜方格子点
61a〜f、62a〜f 隣接サブ画素境界
71a〜f、72 非制御領域
73、73a〜f 交差部
81a〜c、82 観察イメージ
101 右側三角形
102、103、104 左側三角形
340a〜d、341a〜d、342a〜d サブ画素群
431a スイッチング素子
431b ソース電極
431c データ信号線
431d ゲート信号線
431e ストレージ配線
431f ストレージ
431g コンタクトホール
431h 画素電極

Claims (19)

  1. 第1および第2の方向に対して同時に、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する複方向性立体画像表示と、前記第1および前記第2の方向のいずれか一方に対して、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する単方向性立体画像表示とが可能な立体表示装置であって、
    前記視差画像に対応し電気光学素子からなる複数のサブ画素から構成される画素がマトリクス状に配置された表示パネルと、
    前記第1の方向に配列された画素から出射した光をこの第1の方向に沿って相互に異なる方向に振り分けると共に前記第2の方向に配列された画素から出射した光をこの第2の方向に沿って相互に異なる方向に振り分ける光学手段と、を備えると共に、
    前記表示パネル上に、前記サブ画素の開口境界間に存在する電気光学変換の制御ができない領域である第1および第2の非制御領域を有し、
    前記第1の非制御領域は前記第1の方向に沿って、前記第2の非制御領域は前記第2の方向に沿って、それぞれ延伸するものであり、
    かつ、前記第1および第2の非制御領域の交差部は、前記第1の方向と前記第2の方向に対してそれぞれ垂直かつ等間隔に配置された線分である格子線によって構成される単位格子で前記線分の交点である格子点上に配置され、前記第1かつ第2の非制御領域が前記格子線に対して前記単位格子内で少なくとも1回以上屈曲していること、
    を特徴とする立体画像表示装置。
  2. 第1および第2の方向に対して同時に、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する立体画像表示と、前記第1および前記第2の方向のいずれか一方に対して、それぞれ少なくとも2つ以上の視点に視差画像を表示する単方向性立体画像表示とが可能な立体表示装置であって、
    前記視差画像に対応し電気光学素子からなる複数のサブ画素から構成される画素がマトリクス状に配置された表示パネルと、
    前記第1の方向に配列された画素から出射した光をこの第1の方向に沿って相互に異なる方向に振り分けると共に前記第2の方向に配列された画素から出射した光をこの第2の方向に沿って相互に異なる方向に振り分ける光学手段と、を備えると共に、
    前記表示パネル上に、前記サブ画素の開口境界間に存在する電気光学変換の制御ができない領域である第1および第2の非制御領域を有し、
    前記第1の非制御領域は前記第1の方向に沿って、前記第2の非制御領域は前記第2の方向に沿って、それぞれ延伸するものであり、
    かつ、前記第1および第2の非制御領域のうちいずれか一方が、前記第1の方向と前記第2の方向に対してそれぞれ垂直かつ等間隔に配置された線分である格子線によって構成される2つの単位格子で1回屈曲し、かつ前記第1および第2の非制御領域の他方が前記単位格子内で少なくとも1回以上屈曲すると共に、前記第1および第2の非制御領域の交差部が、前記単位格子の4つの格子点のうちの2つの点上に存在しないこと、
    を特徴とする立体画像表示装置。
  3. 前記第1の方向と前記第2の方向が直交していること、を特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の立体画像表示装置。
  4. 前記第1および第2の非制御領域の、前記格子線に対する前記単位格子内の屈曲の回数が同一であること、を特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
  5. 前記屈曲の回数が1回であり、前記第1及び第2の非制御領域の屈曲部と前記格子線との間のなす角度が18〜62°であること、を特徴とする請求項1、請求項3、請求項4のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  6. 前記屈曲の回数が2回であり、前記第1及び第2の非制御領域の屈曲部と前記格子線との間のなす角度が38〜82°であること、を特徴とする請求項1、請求項3、請求項4のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  7. 観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向を水平方向とし、左眼から右眼の方向を正の方向と定義し、前記第2の方向を水平方向と一致させた場合に、前記水平方向と直交する前記格子線を基準として複数の屈曲を該格子線の両側に設け、正の方向を右側、負の方向を左側と定義した場合、前記格子線と前記第1の非制御領域との間で右側に形成される第1の多角形の面積と左側に形成される第2の多角形の面積とが同一であること、を特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  8. 観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向を水平方向とし、左眼から右眼の方向を正の方向と定義し、前記第2の方向を水平方向と一致させた場合に、前記水平方向の第2方向の格子線を基準として、複数の屈曲を該格子線の両側に設け、正の方向を上側、負の方向を下側と定義した場合、前記格子線と前記第2の非制御領域との間で上側に形成される第1の多角形の面積と下側に形成される第2の多角形の面積とが同一であること、を特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  9. 観察者の左眼と右眼を結ぶ線と平行な方向を水平方向とし、左眼から右眼の方向を正の方向と定義し、前記第2の方向を水平方向と一致させた場合に、前記水平方向と直交する前記格子線を基準として正の方向を右側、負の方向を左側と定義した場合、前記水平方向と直交する前記格子線と前記第1の非制御領域との間で右側に形成される第1の多角形の面積と左側に形成される第2の多角形の面積、および前記水平方向と平行な前記格子線と前記第2の非制御領域との間で上側に形成される第3の多角形の面積と下側に形成される第3の多角形の面積とが全て同一であること、を特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  10. 前記水平方向と直交する前記格子線と前記第1の非制御領域との間、もしくは前記水平方向と平行な前記格子線と前記第2の非制御領域との間で形成される前記各多角形が三角形であること、を特徴とする請求項7乃至請求項9のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  11. 前記単位格子内の格子線の長さをP、前記格子点を中心とした格子円の直径をD、正規化直径をD/Pとした場合、前記第1と第2の非制御領域の交差部は、正規化直径0.1以内の前記格子円内に配置されること、を特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  12. 前記第1の方向の視点数をN、前記第2の方向に対する視点数をMとした場合に(MおよびNはいずれも2以上の整数)、前記画素がN×M個のサブ画素から構成されること、を特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  13. 前記第1の非制御領域の幅と前記第2の非制御領域の幅とが異なっていること、を特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  14. 前記第1の非制御領域または前記第2の非制御領域の幅が非制御領域の前記第2の方向または第1の方向の位置に対応して連続的に変化すること、を特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  15. 前記第1の非制御領域または前記第2の非制御領域の前記第1の方向または前記第2の方向における、第1の屈曲部または単位格子点と前記第1の屈曲部に隣接する第2の屈曲部または単位格子点との間で、前記第1の非制御領域または前記第2の非制御領域の幅が非制御領域の前記第2の方向または第1の方向の位置に対応して不連続的に変化すること、を特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  16. 前記N=前記Mであること、を特徴とする請求項12に記載の立体画像表示装置。
  17. 前記サブ画素の開口部内に存在する遮光パターンが、前記第1と第2の非制御領域と平行な線分で形成されている、を特徴とする請求項1乃至請求項16のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  18. 前記遮光パターンが信号線、スイッチング素子、コンタクトホールまたはソース電極のうちのいずれかであること、を特徴とする請求項17に記載の立体画像表示装置。
  19. 前記非制御領域が信号線、隔壁またはブラックマトリックスのうちのいずれかからなること、を特徴とする請求項1乃至請求項18のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
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