JP2014194406A - ガスセンサ素子及びガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】酸素透過性の第1電極と、これに接続された非酸素透過性の第1リードとを備えるガスセンサ素子において、第1電極の酸素ポンプ性能を低下させることなく、短時間で測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるガスセンサ素子を提供する。
【解決手段】第1電極133は、第2測定室160に露出する露出部133bと、第2測定室160に露出しない位置に配置されて第1リード137と接続する接続部133dであって、当該第1電極133の中で第2測定室160から最も離れた位置に配置された接続部133dとを有する。接続部133d全体が、第2測定室160からの距離が1.0mm以内の領域A1内に位置している。
【選択図】図7

Description

本発明は、ガスセンサ素子、及び、これを備えたガスセンサに関する。
従来、自動車エンジンなどの内燃機関の排気通路に取り付けられ、排気ガス(測定対象ガス)中のNOx(窒素酸化物)濃度を検知するガスセンサが知られている(特許文献1,2参照)。特許文献1,2には、このガスセンサを構成するガスセンサ素子として、酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた第1電極と、上記第1電極に接続された第1リードと、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた第2電極と、上記第1電極と対向して配置された測定室(第2室)であって測定対象ガスが導入される測定室と、上記第2電極と対向して配置された基準酸素室とを備えるガスセンサ素子が記載されている。このガスセンサ素子は、上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記基準酸素室に移動することで、上記NOx由来
の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間に流れるように構成されている。
特許文献1,2では、酸素ポンプ性能を確保するために、第1電極を多孔質に形成している。その結果、第1電極は、酸素透過性となる。一方、電気導通性を向上させるためには、単位面積当たりの充填度合を高くことが好ましく、そのために、第1リードを緻密に形成している。その結果、第1リードは、非酸素透過性となる。
特許第4165652号公報 特開2010−122187号公報
ところで、特許文献1の図4には、第1電極として、測定室(第2室)内に配置された第1電極が記載されている。さらに、第1リードとして、測定室内において第1電極に重なりあうようにして接続する第1リードが記載されている。
ところが、第1電極と第1リードが、上述したような、酸素透過性の第1電極と非酸素透過性の第1リードとの組み合わせの場合には、次のような不具合が発生する虞があった。つまり、第1電極のうち、第1リードに重なる部位(以下、接続部ともいう)において、酸素ポンプ性能が低下し、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下する虞があった。
一方、上述の問題を考慮し、第1電極の一部を測定室に露出しない位置(測定室の外側)まで延ばすことで、接続部を、測定室に露出しない位置(測定室の外側)に配置することが考えられる。これにより、「接続部が測定室内に配置されることで酸素ポンプ性能が低下し、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下する」ことを抑制することができる。
ところが、接続部を上記測定室に露出しない位置に配置したとしても、次のような不具合が発生する虞があった。上述のガスセンサでは、測定対象ガス中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始する前に、一定時間、第1電極と第2電極との間に一定電流を流すことで、ガスセンサ素子の内部に溜まっている酸素を、測定室を通じて基準酸素室に移動させる(汲み出す)制御を行うことが要求される。ガスセンサ素子の内部(詳細には、測定室や第1電極の内部)に溜まっている酸素の影響を受けることなく、外部から導入される測定対象ガス中のNOx濃度(NOx由来の酸素濃度)を適切に検出できるようにするためである。
しかしながら、第1電極の接続部を測定室に露出しない位置(閉塞された位置)に配置していると、接続部内に溜まっている(吸着している)酸素を速やかに汲み出すことができない虞があった。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始した後も、接続部内に多くの酸素が残留してしまい、通常制御中に、この残留酸素が少しずつ測定室内に時間をかけて移動してゆく現象が生じる虞があった。このように、接続部内の残留酸素が長時間にわたって測定室内に供給される影響で、制御を開始してからセンサ出力(固体電解質体を通じて測定室から基準酸素室に酸素イオンが移動することによって第1電極と第2電極との間を流れる電流値、これに対応するNOx濃度)が安定するまでに、長時間を要してしまう虞があった。すなわち、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるまでに、長時間を要してしまう虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、酸素透過性の第1電極と、これに接続された非酸素透過性の第1リードとを備えるガスセンサ素子において、第1電極の酸素ポンプ性能を低下させることなく、短時間で測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるガスセンサ素子、及びこれを備えたガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、を備え、上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記測定室外の移動先に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなるガスセンサ素子において、上記第1電極は、上記測定室に露出する露出部と、上記測定室に露出しない位置に配置されて、上記第1リードと接続する接続部であって、当該第1電極の中で上記測定室から最も離れた位置に配置された接続部と、を有し、上記接続部全体が、上記測定室からの距離が1.0mm以内の領域内に位置してなるガスセンサ素子である。
上述のガスセンサ素子は、酸素透過性の第1電極と、この第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードとを備えている。このうち、第1電極は、測定室に露出する露出部と、測定室に露出しない位置(測定室の外側)に配置されて第1リードと接続する接続部とを有している。この接続部は、測定室の外側で第1リードと接続させるために、第1電極を測定室から離れる方向に延長して形成されるため、第1電極のうちで測定室から最も離れた位置に配置されている。
このような構成のガスセンサ素子では、従来、接続部内に溜まっている(吸着している)酸素を速やかに汲み出すことができない虞があった。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始した後も、接続部内に多くの酸素が残留しており、通常制御中に、この残留酸素が少しずつ測定室内に移動してゆく現象が生じる虞があった。この影響で、制御を開始してからセンサ出力が安定するまでに、長時間を要してしまう虞があった。すなわち、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるまでに、長時間を要してしまう虞があった。
これに対し、上述のガスセンサ素子では、接続部全体を、上記測定室からの距離が1.0mm以内の領域内に配置している。これにより、接続部内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことが可能となり、制御を開始してからセンサ出力が安定するまでの時間を短くすることが可能となる。すなわち、短時間で、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になる。
しかも、上述のガスセンサ素子では、第1電極が、上記測定室に露出しない位置において第1リードと接続している。このため、前述の特許文献1(特許第4165652号公報)と異なり、「接続部が測定室内に配置されることで、酸素ポンプ性能が低下し、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下する」ことを抑制することができる。
なお、NOx由来の酸素イオンが測定室から測定室外に移動する「移動先」としては、例えば、当該測定室とは異なるガスセンサ素子の内部空間(例えば、後述する基準酸素室、他の測定室)、ガスセンサ素子外の空間(例えば、ガスセンサ素子が接して測定対象ガスが流通する空間、ガスセンサ素子が接して大気が流通する空間)が挙げられる。
さらに、上記のガスセンサ素子であって、前記第2電極と対向して配置された基準酸素室、を備え、前記測定室外の前記移動先は、上記基準酸素室であるガスセンサ素子とすると良い。
すなわち、酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、上記第2電極と対向して配置された基準酸素室と、を備え、上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記基準酸素室に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなるガスセンサ素子において、上記第1電極は、上記測定室に露出する露出部と、上記測定室に露出しない位置に配置されて、上記第1リードと接続する接続部であって、当該第1電極の中で上記測定室から最も離れた位置に配置された接続部と、を有し、上記接続部全体が、上記測定室からの距離が1.0mm以内の領域内に位置してなるガスセンサ素子とすると良い。
上述のガスセンサ素子を用いることで、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出することができる。
さらに、上記いずれかのガスセンサ素子であって、前記固体電解質体の表面上または裏面上に形成された絶縁層を有し、前記第1電極の一部と前記第1リードは、上記絶縁層上に形成されてなり、上記第1電極の前記露出部は、上記絶縁層を貫通する貫通孔を通じて、上記固体電解質体と接触する接触部を含み、上記第1電極の前記接続部は、上記絶縁層上において、上記第1リードと接続してなるガスセンサ素子とすると良い。
上述のガスセンサ素子では、第1電極の露出部(第1電極のうち測定室に露出する部位)は、絶縁層の貫通孔を通じて、固体電解質体と接触する接触部を有している。一方、第1リードは、絶縁層上に形成している(これにより、固体電解質体と接触させないようにしている)。また、第1電極の接続部は、絶縁層上において、第1リードと接続している。従って、上述のガスセンサ素子では、第1電極の接続部を、測定室に露出しない位置に配置すると共に、固体電解質体と接触させないようにしている。
これにより、上述のガスセンサでは、第1電極の接触部のみを、実際に感応部として機能させることができ、検知対象であるNOx濃度を精度良く検知することが可能となる。なお、第1リードは、第1電極とは電気特性が異なるため、第1リードやこれと接続した接続部の一部が固体電解質体と接触する構成とした場合は、ガス濃度を精度良く検知することができないことがある。
本発明の他の態様は、酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、を備え、上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記測定室外の移動先に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなるガスセンサ素子において、上記第1電極は、上記測定室内に配置されてなり、上記ガスセンサ素子は、上記固体電解質体の表面上または裏面上に形成された絶縁層を有し、上記第1電極の一部と上記第1リードは、上記絶縁層上に形成されてなり、上記第1電極は、上記絶縁層を貫通する貫通孔を通じて、上記固体電解質体と接触する接触部と、上記測定室内で且つ上記絶縁層上において、上記第1リードと接続する接続部と、を有するガスセンサ素子である。
上述のガスセンサ素子は、酸素透過性の第1電極と、この第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードとを備えている。このうち、第1電極は、その全体が測定室内に配置されている(第1電極の表面または裏面の全体が測定室に露出している)。さらに、接続部は、測定室内で第1リードと接続している。
このような構成とすることで、接続部内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことが可能となり、制御を開始してからセンサ出力が安定するまでの時間を短くすることが可能となる。すなわち、短時間で、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になる。
しかも、上述のガスセンサ素子では、第1電極の接続部が、絶縁層上において、第1リードと接続している(これにより、固体電解質体と接触させないようにしている)。従って、接続部が測定室内に配置されていても、接続部が第1電極の酸素ポンプ性能に影響を及ぼすことがない(第1電極の酸素ポンプ性能を低下させることがない)。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下することを抑制できる。
さらに、上記のガスセンサ素子であって、前記第2電極と対向して配置された基準酸素室、を備え、前記測定室外の前記移動先は、上記基準酸素室であるガスセンサ素子とすると良い。
すなわち、酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、上記第2電極と対向して配置された基準酸素室と、を備え、上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記基準酸素室に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなるガスセンサ素子において、上記第1電極は、上記測定室内に配置されてなり、上記ガスセンサ素子は、上記固体電解質体の表面上または裏面上に形成された絶縁層を有し、上記第1電極の一部と上記第1リードは、上記絶縁層上に形成されてなり、上記第1電極は、上記絶縁層を貫通する貫通孔を通じて、上記固体電解質体と接触する接触部と、上記測定室内で且つ上記絶縁層上において、上記第1リードと接続する接続部と、を有するガスセンサ素子とすると良い。
上述のガスセンサ素子を用いることで、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出することができる。
また、本発明の他の態様は、上記いずれかのガスセンサ素子、を備えるガスセンサである。
このガスセンサは、前述のいずれかのガスセンサ素子を有している。このため、このガスセンサでは、第1電極の酸素ポンプ性能を低下させることなく、短時間で測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態にすることが可能となる。
実施形態及び変形形態にかかるガスセンサの断面図である。 実施形態及び変形形態にかかるガスセンサ素子の斜視図である。 図2のB−B断面図である。 ガスセンサ素子を構成する各層を示す斜視図である。 図4のE部の拡大図である。 図4のF部の拡大図である。 Ip2−電極の接続部の位置を示す図であり、図3のC矢視図である。 ガスセンサ素子の性能評価試験の結果を示す図である。 ガスセンサ素子の性能評価試験の結果を示す他の図である。 変形形態にかかるガスセンサ素子について、Ip2−電極の接続部の位置を示す図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態にかかるガスセンサ1の縦断面図(軸線AXに沿って切断した断面図)である。図2は、実施形態にかかるガスセンサ素子10の斜視図である。図3は、図2のB−B断面図であり、ガスセンサ素子10の内部構造を示している。図4は、ガスセンサ素子10を構成する各層を示す斜視図であり、積層方向(図4において上下方向)について積層順に並べて示している。図5は、図4のE部の拡大図であり、図6は、図4のF部の拡大図である。
ガスセンサ1は、測定対象ガスである排ガス中のNOx(窒素酸化物)の濃度を検出可能なガスセンサ素子10を備え、内燃機関の排気管(図示なし)に装着されて使用されるNOxセンサである(図1参照)。このガスセンサ1は、排気管に固定するためのネジ部21が外表面の所定位置に形成された筒状の主体金具20を備える。ガスセンサ素子10は、軸線AX方向に延びる細長板状をなし、主体金具20の内側に保持されている(図1、図2参照)。
さらに詳しくは、ガスセンサ1は、ガスセンサ素子10の後端部10k(図1において上端の部位)が挿入される挿入孔62を有する保持部材60と、この保持部材60の内側に保持された6個の端子部材とを備える。なお、図1では、6個の端子部材のうち2個の端子部材(具体的には、端子部材75,76)のみを図示している。
ガスセンサ素子10の後端部10k(図2において右端部)には、平面視矩形状の電極端子部が合計6個形成されている。詳細には、ガスセンサ素子10の第1面10aに、電極端子部13,14,15が形成され、第2面10bに、電極端子部16,17,18が形成されている。電極端子部13〜18には、それぞれ、前述の端子部材が弾性的に当接して電気的に接続している(図1参照)。具体的には、各々の端子部材の先端側に位置する素子当接部が、電極端子部13〜18のいずれかに弾性的に当接する。例えば、電極端子部14には、端子部材75の素子当接部75bが弾性的に当接して電気的に接続している。また、電極端子部17には、端子部材76の素子当接部76bが弾性的に当接して電気的に接続している(図1参照)。
さらに、6個の端子部材(端子部材75,76など)には、それぞれ、異なるリード線71が電気的に接続されている。具体的には、端子部材の後端部に位置するリード線把持部によって、リード線71の芯線が把持されることで、端子部材にリード線71が電気的に接続される。例えば、図1に示すように、端子部材75のリード線把持部77によって、リード線71の芯線が把持されることで、端子部材75にリード線71が電気的に接続される。また、端子部材76のリード線把持部78によって、他のリード線71の芯線が把持されることで、端子部材76に他のリード線71が電気的に接続される。
主体金具20は、軸線AX方向に貫通する貫通孔23を有する筒状部材である。この主体金具20は、径方向内側に突出する形態で貫通孔23の一部を構成する棚部25を有している。主体金具20は、ガスセンサ素子10の先端部10sを自身の先端側外部(図1において下方)に突出させると共に、ガスセンサ素子10の後端部10kを自身の後端側外部(図1において上方)に突出させた状態で、ガスセンサ素子10を貫通孔23内に保持している。
また、主体金具20の貫通孔23の内部には、環状のセラミックホルダ42、滑石粉末を環状に充填してなる2つの滑石リング43,44、及びセラミックスリーブ45が配置されている。詳細には、ガスセンサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で、セラミックホルダ42、滑石リング43,44、及びセラミックスリーブ45が、この順に、主体金具20の軸線方向先端側(図1において下端側)から軸線方向後端側(図1において上端側)にわたって重ねて配置されている。
また、セラミックホルダ42と主体金具20の棚部23との間には、金属カップ41が配置されている。また、セラミックスリーブ45と主体金具20のカシメ部22との間には、加締リング46が配置されている。なお、主体金具20のカシメ部22が、加締リング46を介してセラミックスリーブ45を先端側に押し付けるように、加締められている。
主体金具20の先端部20bには、ガスセンサ素子10の先端部10sを覆うように、複数の孔を有する金属製(具体的にはステンレス)の外部プロテクタ31及び内部プロテクタ32が、溶接によって取り付けられている。一方、主体金具20の後端部には、外筒51が溶接によって取り付けられている。外筒51は、軸線AX方向に延びる筒状をなし、ガスセンサ素子10を包囲している。
保持部材60は、絶縁性材料(具体的にはアルミナ)からなり、軸線AX方向に貫通する挿入孔62を有する筒状部材である。挿入孔62内には、前述した6個の端子部材(端子部材75,76など)が配置されている(図1参照)。保持部材60の後端部には、径方向外側に突出する鍔部65が形成されている。保持部材60は、鍔部65が内部支持部材53に当接する態様で、内部支持部材53に保持されている。なお、内部支持部材53は、外筒51のうち径方向内側に向けて加締められた加締部51gにより、外筒51に保持されている。
保持部材60の後端面61上には、絶縁部材90が配置されている。絶縁部材90は、電気絶縁性材料(具体的にはアルミナ)からなり、円筒状をなす。この絶縁部材90には、軸線AX方向に貫通する貫通孔91が合計6個形成されている。この貫通孔91には、前述した端子部材のリード線把持部(リード線把持部77,78など)が配置されている。
また、外筒51のうち軸線方向後端部(図1において上端部)に位置する後端開口部51cの径方向内側には、フッ素ゴムからなる弾性シール部材73が配置されている(図1参照)。この弾性シール部材73には、軸線AX方向に延びる円筒状の挿通孔73cが、合計6個形成されている。各々の挿通孔73cは、弾性シール部材73の挿通孔面73b(円筒状の内壁面)によって構成されている。各々の挿通孔73cには、リード線71が1本ずつ挿通されている。各々のリード線71は、弾性シール部材73の挿通孔73cを通じて、ガスセンサ1の外部に延出している。弾性シール部材73は、外筒51の後端開口部51cを径方向内側に加締めることで径方向に弾性圧縮変形し、これにより、挿通孔面73bとリード線71の外周面71bとを密着させて、挿通孔面73bとリード線71の外周面71bとの間を水密に封止している。
一方、ガスセンサ素子10は、図3に示すように、板状の固体電解質体111、121、131と、これらの間に配置された絶縁体140、145とを備え、これらが積層方向(図3において上下方向)に積層された構造を有する。さらに、ガスセンサ素子10には、固体電解質体131の裏面131c側(図3において下面側)に、ヒータ161が積層されている。このヒータ161は、アルミナを主体とする板状の絶縁体162、163と、その間に埋設されたヒータパターン164(Ptを主体としている)とを備えている(図3,6参照)。ヒータパターン164は、W字状の発熱部164dと、発熱部164dの両端にそれぞれ接続される直線状の第1リード部164b及び第2リード部164cとを備える。第1リード部164bは電極端子部16に電気的に接続され、第2リード部164cは電極端子部18に電気的に接続されている(図6参照)。
固体電解質体111、121、131は、固体電解質であるジルコニアからなり、酸素イオン伝導性を有する。固体電解質体111の表面111b側(図3において上面側)には、多孔質のIp1+電極112が設けられている。また、固体電解質体111の裏面111c側(図3において下面側)には、多孔質のIp1−電極113が設けられている。Ip1+電極112及びIp1−電極113は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されており、酸素透過性を有している。
なお、本実施形態では、次のようにして、Ip1+電極112及びIp1−電極113を形成している。具体的には、まず、100重量部のPt粉末と14重量部のセラミック粉末と10重量部の有機バインダー(例えば、エチルセルロース)を混合し、この混合物に対し所定量の溶媒を加えて、電極用ペーストを作製する。次いで、この電極用ペーストを固体電解質体111の表面111b側及び裏面111c側に塗工する。その後、加熱により有機バインダを消失させて、多孔質の電極112、113が形成される。
図5に示すように、Ip1+電極112の接続部112dには、Ip1+リード116が接続されている。このIp1+リード116は、電極端子部13に電気的に接続されている。また、Ip1−電極113の接続部113dには、Ip1−リード117が接続されている。このIp1−リード117は、電極端子部15に電気的に接続されている。Ip1+リード116及びIp1−リード117は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されているが、Ip1+電極112及びIp1−電極113と異なり、緻密に形成されている。このため、Ip1+リード116及びIp1−リード117は、非酸素透過性となっている。
なお、本実施形態では、次のようにして、Ip1+リード116及びIp1−リード117を形成している。具体的には、まず、100重量部のPt粉末と18重量部のセラミック粉末と5重量部の有機バインダー(例えば、エチルセルロース)を混合し、この混合物に対し所定量の溶媒を加えて、リード用ペーストを作製する。次いで、このリード用ペーストを固体電解質体111の表面111b側及び裏面111c側に塗工する。その後、加熱により有機バインダを消失させて、リード116、117が形成される。
ところで、リード用ペーストは、前述の電極用ペーストに比べて、有機バインダーの添加量を少量(約半分の量)にしている。このように、加熱により消失して内部空孔を形成する有機バインダの添加量を少量とすることで、内部空孔の少ない緻密なリード116、117が形成される。
また、Ip1+電極112及びIp1+リード116の表面側(図3〜図5において上面側)には、アルミナ等からなる保護層115が積層されている。この保護層115のうちIp1+電極112と積層方向に対向する位置には、ガスセンサ素子10の外部に露出する第1多孔質体114が設けられている。この第1多孔質体114は、ガス透過性を有し、Ip1+電極112の一部と接触している。Ip1+電極112のうち第1多孔質体114と接触する部位を、接触部112bとする。
固体電解質体111及び電極112、113は、Ip1セル110(第1ポンプセル)を構成する(図3参照)。このIp1セル110は、電極112、113間に流すポンプ電流Ip1に応じて、電極112の接する雰囲気(ガスセンサ素子10の外部の雰囲気)と電極113の接する雰囲気(後述する第1測定室150内の雰囲気)との間で酸素の汲み出し及び汲み入れ(いわゆる酸素ポンピング)を行う。
固体電解質体121は、絶縁体140を挟んで、固体電解質体111と積層方向に対向するように配置されている。固体電解質体121の表面121b側(図3において上面側)には、多孔質のVs−電極122が設けられている。また、固体電解質体121の裏面121c側(図3において下面側)には、多孔質のVs+電極123が設けられている。Vs−電極122及びVs+電極123は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されており、酸素透過性を有している。
図5に示すように、Vs−電極122の接続部122dには、Vs−リード126が接続されている。このVs−リード126は、電極端子部15に電気的に接続されている。このVs−リード126は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されているが、Vs−電極122と異なり、緻密に形成されている。このため、Vs−リード126は、非酸素透過性である。一方、図5,6に示すように、Vs+電極123には、Vs+リード127が接続されている。このVs+リード127は、電極端子部14に電気的に接続されている。このVs+リード127は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されているが、Vs+電極123と同時に形成されるため、多孔質に形成されている。このため、Vs+リード127は、酸素透過性を有している。
固体電解質体111と固体電解質体121との間には、ガスセンサ素子の内部空間としての第1測定室150が形成されている(図3参照)。この第1測定室150は、排気通路内を流通する排ガスが、ガスセンサ素子10内に最初に導入される内部空間であり、ガス透過性を有する第2多孔質体151を通じてガスセンサ素子10の外部と連通している。第2多孔質体151は、ガスセンサ素子10の外部との仕切りとして、第1測定室150の側方に設けられており、第1測定室150内への排ガスの単位時間あたりの流通量を制限する(図2、図5参照)。
第1測定室150の後端側(図3において右側)には、第1測定室150と後述する第2測定室160との間の仕切りとして、排ガスの単位時間あたりの流通量を制限する第3多孔質体152が設けられている。
固体電解質体121及び電極122、123は、Vsセル120を構成する(図3参照)。このVsセル120は、主として、固体電解質体121により隔てられた雰囲気(電極122の接する第1測定室150内の雰囲気と、電極123の接する基準酸素室170内の雰囲気)間の酸素分圧差に応じて起電力を発生する。
固体電解質体131は、絶縁体145を挟んで、固体電解質体121と積層方向に対向するように配置されている。固体電解質体131の表面131b側(図3において上面側)には、多孔質のIp2+電極132と多孔質のIp2−電極133が設けられている。Ip2+電極132及びIp2−電極133は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されており、酸素透過性を有している。
図6に示すように、Ip2+電極132には、Ip2+リード136が接続されている。このIp2+リード136は、電極端子部17に電気的に接続されている。このIp2+リード136は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されているが、Ip2+電極132と同時に形成されるため、多孔質に形成されている。このため、Ip2+リード136は、酸素透過性を有している。一方、Ip2−電極133の接続部133dには、Ip2−リード137が接続されている。このIp2−リード137は、電極端子部15に電気的に接続されている。このIp2−リード137は、Pt粉末とセラミック粉末とを含むサーメットにより形成されているが、Ip2−電極133と異なり、緻密に形成されている。このため、Ip2−リード137は、非酸素透過性である。
Ip2+電極132と対向する位置、より具体的には、Ip2+電極132とVs+電極123との間には、孤立した小空間としての基準酸素室170が形成されている(図3参照)。換言すれば、Ip2+電極132(第2電極)は、ガスセンサ素子10内に形成された基準酸素室170に面している(臨んでいる)。この基準酸素室170は、絶縁体145に形成されている開口部145bにより構成されている。なお、基準酸素室170内のうちIp2+電極132側には、セラミックス製の多孔質体が配置されている。
また、Ip2−電極133と積層方向に対向する位置には、ガスセンサ素子の内部空間としての第2測定室160が形成されている。換言すれば、Ip2−電極133(第1電極)は、ガスセンサ素子10内に形成された第2測定室160に面している(臨んでいる)。この第2測定室160は、絶縁体145を積層方向に貫通する開口部145cと、固体電解質体121を積層方向に貫通する開口部125と、絶縁体140を積層方向に貫通する開口部141とにより構成されている。
第1測定室150と第2測定室160とは、ガス透過性を有する第3多孔質体152を通じて連通している。従って、第2測定室160は、第2多孔質体151、第1測定室150、及び第3多孔質体152を通じて、ガスセンサ素子10の外部と連通している。
なお、本実施形態では、固体電解質体131が、特許請求の範囲に記載の「固体電解質体」に相当する。また、Ip2−電極133が、特許請求の範囲に記載の「第1電極」に相当する。また、Ip2−リード137が、特許請求の範囲に記載の「第1リード」に相当する。また、Ip2+電極132が、特許請求の範囲に記載の「第2電極」に相当する。また、第2測定室160が、特許請求の範囲に記載の「測定室」に相当する。また、基準酸素室170が、特許請求の範囲に記載の「測定室外の移動先」及び「基準酸素室」に相当する。また、接続部133dが、特許請求の範囲に記載の「接続部」に相当する。
固体電解質体131及び電極132、133は、NOx濃度を検知するためのIp2セル130(第2ポンプセル)を構成する。このIp2セル130は、第2測定室160内で分解されたNOx由来の酸素(酸素イオン)を、固体電解質体131を通じて、第2測定室160外の移動先である基準酸素室170に移動させる。このとき、電極132に接続されたリード136及び電極133に接続されたリード137には、第2測定室160内に導入された排ガス(測定対象ガス)に含まれるNOxの濃度に応じた電流が流れる。
なお、本実施形態では、固体電解質体131の表面131b上に、アルミナ絶縁層138が形成されている。さらに、Ip2+電極132の一部及びIp2+リード136は、アルミナ絶縁層138上に形成されている。さらに、Ip2−電極133の一部及びIp2−リード137も、アルミナ絶縁層138上に形成されている(これにより、固体電解質体131と接触させないようにしている)。また、Ip2−電極133の接続部133dは、アルミナ絶縁層138上において、リード137と接続している。なお、この接続部133dは、第2測定室160の外側に位置し、且つ、Ip2−電極133のうちで第2測定室160から最も離れた位置に配置されている(図7参照)。
また、電極132は、アルミナ絶縁層138を積層方向に貫通する貫通孔138bを通じて、固体電解質体131と接触する接触部132cを有する。また、電極133のうち第2測定室160に露出する露出部133bは、アルミナ絶縁層138を積層方向に貫通する貫通孔138cを通じて、固体電解質体131と接触する接触部133cを有する(図3参照)。
従って、本実施形態では、Ip2−電極133の接続部133dを、第2測定室160に露出しない位置に配置すると共に、固体電解質体131と接触させないようにしている。これにより、Ip2−電極133のうち接触部133cのみを、実際に感応部として機能させることができ、測定対象であるNOx濃度を精度良く検知することが可能となる。なお、リード137と電極133とは電気特性が異なるため、リードやこれと接続した接続部の一部が固体電解質体と接触する構成とした場合は、接触させない本実施形態と
比べて、ガス濃度の検知精度が劣ることになる。
なお、本実施形態では、露出部133bが、特許請求の範囲に記載の「露出部」に相当する。また、アルミナ絶縁層138が、特許請求の範囲に記載の「絶縁層」に相当する。また、接触部133cが、特許請求の範囲に記載の「接触部」に相当する。
また、本実施形態では、固体電解質体111の表面111b上に、アルミナ絶縁層118が形成されている(図3参照)。さらに、Ip1+電極112の一部及びIp1+リード116は、アルミナ絶縁層118上に形成されている。さらに、Ip1+電極112の接触部112bは、アルミナ絶縁層118を積層方向に貫通する貫通孔118bを通じて、固体電解質体111と接触する接触部112cを有する。
さらに、固体電解質体111の裏面111c上には、アルミナ絶縁層119が形成されている。さらに、Ip1−電極113の一部及びIp1−リード117は、アルミナ絶縁層119上に形成されている。さらに、Ip1−電極113のうち第1測定室150に露出する露出部113bは、アルミナ絶縁層119を積層方向に貫通する貫通孔119bを通じて、固体電解質体111と接触する接触部113cを有する。
さらに、本実施形態では、固体電解質体121の表面121b上に、アルミナ絶縁層128が形成されている。さらに、Vs−電極122の一部及びVs−リード126は、アルミナ絶縁層128上に形成されている。さらに、Vs−電極122のうち第1測定室150に露出する露出部122bは、アルミナ絶縁層128を積層方向に貫通する貫通孔128bを通じて、固体電解質体121と接触する接触部122cを有する。
さらに、固体電解質体121の裏面121c上には、アルミナ絶縁層129が形成されている。さらに、Vs+電極123の一部及びVs+リード127は、アルミナ絶縁層129上に形成されている。さらに、Vs+電極123は、アルミナ絶縁層129を積層方向に貫通する貫通孔129bを通じて、固体電解質体121と接触する接触部123cを有する。
また、本実施形態では、Ip2−電極133の接続部133dが、第2測定室160に露出しない位置に配置され、第2測定室160の外側でIp2−リード137と接続している(図7参照)。このため、前述の特許文献1(特許第4165652号公報)と異なり、「接続部が測定室内に配置されることで、酸素ポンプ性能が低下し、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下する」ことを抑制できる。
ここで、本実施形態のガスセンサ1によるNOx濃度検知について、簡単に説明する。
ガスセンサ素子10の固体電解質体111、121、131は、ヒータパターン164の昇温に伴い加熱され、活性化する。これにより、Ip1セル110、Vsセル120、及びIp2セル130が動作するようになる。
排ガス(測定対象ガス)中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始する前に、一定時間(例えば、20秒間)、電極132と電極133との間に一定電流を流すことで、ガスセンサ素子10の内部に溜まっている酸素を、第2測定室160を通じて基準酸素室170に移動させる(汲み出す)制御を行う。ガスセンサ素子10の内部(詳細には、第2測定室160や電極133の内部)に溜まっている酸素の影響を受けることなく、外部から導入される排ガス中のNOx濃度(NOx由来の酸素濃度)を適切に検出できるようにするためである。
排気通路(図示なし)内を流通する排ガス(測定対象ガス)は、第2多孔質体151による流通量の制限を受けつつ第1測定室150内に導入される。このとき、Vsセル120には、電極123側から電極122側へ微弱な電流Icpが流されている。このため、排ガス中の酸素は、負極側となる第1測定室150内の電極122から電子を受け取ることができ、酸素イオンとなって固体電解質体121内を流れ、基準酸素室170内に移動する。つまり、電極122、123間で電流Icpが流されることによって、第1測定室150内の酸素が基準酸素室170内に送り込まれる。
第1測定室150内に導入された排ガスの酸素濃度が所定値より低い場合、電極112側が負極となるようにIp1セル110に電流Ip1を流し、ガスセンサ素子10の外部から第1測定室150内へ酸素の汲み入れを行う。一方、第1測定室150内に導入された排ガスの酸素濃度が所定値より高い場合、電極113側が負極となるようにIp1セル110に電流Ip1を流し、第1測定室150内からガスセンサ素子10外部へ酸素の汲み出しを行う。
このように、第1測定室150において酸素濃度が調整された排ガスは、第3多孔質体152を通じて、第2測定室160内に導入される。第2測定室160内で電極133と接触した排ガス中のNOxは、電極132、133間に一定電圧Vp2を印加することで、電極133上で窒素と酸素に分解(還元)され、分解された酸素は、酸素イオンとなって固体電解質体131内を流れ、基準酸素室170内に移動する。このとき、第1測定室150で汲み残された残留酸素も同様に、Ip2セル130によって基準酸素室170内に移動する。これにより、Ip2セル130には、NOx由来の電流及び残留酸素由来の電流が流れる。
ここで、第1測定室150で汲み残された残留酸素の濃度は、上記のように所定値に調整されているため、その残留酸素由来の電流は略一定とみなすことができ、NOx由来の電流の変動に対し影響は小さく、Ip2セル130を流れる電流は、NOx濃度に比例することとなる。従って、Ip2セル130を流れる電流Ip2を検出し、その電流値に基づいて、排ガス中のNOx濃度を検知することができる。
ところで、本実施形態のガスセンサ1では、ガスセンサ素子10が、前述のように、酸素透過性のIp2−電極133と、このIp2−電極133に接続された非酸素透過性のIp2−リード137とを備えている。このうち、電極133は、第2測定室160に露出する露出部133bと、第2測定室160に露出しない位置に配置されてリード137と接続する接続部133dとを有している。この接続部133dは、第2測定室160の外側でリード137と接続させるために、電極133を第2測定室160から離れる方向に延長して形成されるため、電極133のうちで第2測定室160から最も離れた位置に配置されている(図7参照)。
従来、このような構成のガスセンサ素子を備えるガスセンサでは、Ip2−電極の接続部内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことができない虞があった。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始した後も、接続部内に多くの酸素が残留(吸着)しており、通常制御中に、この残留酸素が少しずつ測定室内に時間をかけて移動してゆく現象が生じる虞があった。このように、接続部内の残留酸素が長時間にわたって測定室内に供給される影響で、制御を開始してからセンサ出力(固体電解質体131を通じて第2測定室160から基準酸素室170に酸素イオンが移動することによって電極132と電極133との間を流れる電流値、これに対応するNOx濃度値)が安定するまでに、長時間を要してしまう虞があった。すなわち、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるまでに、長時間を要してしまう虞があった。
これに対し、本実施形態のガスセンサ1では、ガスセンサ素子10において、図7に示すように、Ip2−電極133の接続部133d全体を、第2測定室160からの距離が1.0mm以内の領域A1(図7において二点鎖線K1で囲まれた領域)内に配置している。これにより、接続部133d内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことが可能となり、ガスセンサ1(ガスセンサ素子10)の制御を開始してからセンサ出力が安定するまでの時間を短くすることが可能となる。すなわち、短時間で、排ガス(測定対象ガス)中のNOx濃度を適切に検出できる状態になる。このことは、後述する性能評価試験の結果より明らかである。
(変形形態)
次に、本発明の変形形態について説明する。なお、本変形形態のガスセンサ201は、実施形態のガスセンサ1と比較してガスセンサ素子のみが異なり、その他の部位については同様である(図1参照)。詳細には、本変形形態のガスセンサ素子210は、実施形態のガスセンサ素子10と比較して、第2測定室に対するIp2−電極の位置が異なり、その他についてはほぼ同様である。従って、ここでは、実施形態と異なる点を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
実施形態のガスセンサ素子10では、図7に示すように、Ip2−電極133のうち接続部133dを、第2測定室160の外側で、且つ、第2測定室160からの距離が1.0mm以内の領域A1(図7において二点鎖線K1で囲まれた領域)の内側に配置した。
これに対し、本変形形態のガスセンサ素子210では、図10に示すように、Ip2−電極233を、第2測定室260内に配置している。すなわち、接続部233dを含めてIp2−電極233の全体を、第2測定室260内に配置している。これにより、接続部233dを含めたIp2−電極233の全体を、第2測定室260内に露出させている。また、Ip2−リード237は、第2測定室260内で、Ip2−電極233の接続部233dと接続している。
このような構成とすることで、Ip2−電極233の接続部233d内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことが可能となり、制御を開始してからセンサ出力が安定するまでの時間を短くすることが可能となる。すなわち、短時間で、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になる。このことは、後述する性能評価試験の結果より明らかである。
また、固体電解質体131の表面131b上には、アルミナ絶縁層238が形成されており、Ip2−電極233は、アルミナ絶縁層238の貫通孔238cを通じて、固体電解質体131と接触する接触部233cを有している(図10参照)。一方、Ip2−リード237は、アルミナ絶縁層238上に形成されている(これにより、固体電解質体131と接触させないようにしている)。また、Ip2−電極233の接続部233dは、アルミナ絶縁層238上において、Ip2−リード237と接続している(これにより、固体電解質体131と接触させないようにしている)。
これにより、接続部233dが第2測定室260内に配置されていても、接続部233dがIp2−電極233の酸素ポンプ性能に影響を及ぼすことがない(Ip2−電極233の酸素ポンプ性能を低下させることがない)。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する検知精度が低下することを抑制できる。しかも、Ip2−電極233の接触部233cのみを、実際に感応部として機能させることができ、検知対象であるNOx濃度を精度良く検知することが可能となる。
なお、本変形形態では、Ip2−電極233が、特許請求の範囲に記載の「第1電極」に相当する。また、接続部233dが、特許請求の範囲に記載の「接続部」に相当する。また、Ip2−リード237が、特許請求の範囲に記載の「第1リード」に相当する。また、アルミナ絶縁層238が、特許請求の範囲に記載の「絶縁層」に相当する。また、接触部233cが、特許請求の範囲に記載の「接触部」に相当する。
(性能評価試験)
次に、ガスセンサ素子(ガスセンサ)の性能評価試験について説明する。
まず、Ip2−電極の接続部のうち第2測定室から最も離れている箇所から第2測定室までの距離D1(図7参照)を異ならせたガスセンサ素子を作製した。距離D1は、0〜2.0mmの範囲で、0.5mm間隔で異ならせている。次いで、各々のガスセンサ素子を用いて、ガスセンサ(図1参照)を作製した。このようにして、距離D1の異なるガスセンサを用意した。なお、距離D1=0mmのガスセンサ素子は、変形形態のガスセンサ素子210に相当し、接続部233dを含めてIp2−電極233の全体を第2測定室260内に配置した形態である。
次に、大気(空気)を測定対象ガスとして、各々のガスセンサについて性能評価試験を行った。具体的には、各々のガスセンサの固体電解質体を活性化させた後、各々のガスセンサを制御して、測定対象ガス中のNOx濃度を測定した。まず、一定時間(例えば、20秒間)、電極132、133間に一定電流を流す制御を行って、ガスセンサ素子の内部に溜まっている酸素を、第2測定室160を通じて基準酸素室170に移動させる(汲み出す)。なお、本明細書では、この制御を予備制御と呼ぶことにする。
その後、電極132、133間に一定電圧Vp2を印加して、測定対象ガス中のNOx濃度を検知する通常制御を行う。電極132、133間に一定電圧Vp2を印加することで、第2測定室160内で電極133と接触した測定対象ガス中のNOxが、電極133上で窒素と酸素に分解(還元)され、分解された酸素は、酸素イオンとなって固体電解質体131内を流れ、基準酸素室170内に移動する。これにより、Ip2セル130には、NOx由来の電流が流れる。
本試験では、各々のガスセンサについて、制御(予備制御)を開始した時点からIp2セル130を流れる電流Ip2を検出し、その電流値に基づいて測定対象ガス中のNOx濃度(ppm)を測定した。その結果を、図8に示す。なお、本試験は、大気(空気)を測定対象ガスとしているため、NOx濃度の値が0ppm付近の値に安定したとき、出力安定状態になった、すなわち、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になったと判断できる。
図8では、距離D1を0mmとしたガスセンサのデータを、細実線で示している。また、距離D1を0.5mmとしたガスセンサのデータを、破線で示している。また、距離D1を1.0mmとしたガスセンサのデータを、二点鎖線で示している。また、距離D1を1.5mmとしたガスセンサのデータを、一点鎖線で示している。また、距離D1を2.0mmとしたガスセンサのデータを、太実線で示している。
また、各々のガスセンサについて、制御を開始した時点から180秒後に検出されたNOx濃度の値を取得した。その結果を図9に示す。なお、図9では、距離D1に対するNOx濃度の値を示している。
図8に示すように、距離D1を1.0mmよりも大きくした場合は、NOx濃度の値が0ppm付近に安定するまでに長時間を要した。具体的には、距離D1を1.5mmとした場合は、NOx濃度の値が0ppm付近に安定するまでに、約400秒を要した。なお、制御開始から180秒後に検出されたNOx濃度の値は、約1.8ppmであった(図9参照)。また、距離D1を2.0mmとした場合は、NOx濃度の値が0ppm付近に安定するまでに、約600秒を要した。なお、制御開始から180秒後に検出されたNOx濃度の値は、約4.0ppmであった(図9参照)。
距離D1を1.0mmよりも大きくした場合において、上述のように、出力が安定するまでに長時間を要した理由は、次のように考えることができる。距離D1を1.0mmよりも大きくすると、予備制御を行っても、Ip2−電極の接続部内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことができなくなると考えられる。このため、測定対象ガス中のNOx濃度を検知するための通常制御を開始した後も、接続部内に多くの酸素が残留(吸着)しており、通常制御中に、この残留酸素が少しずつ第2測定室内に移動してゆく現象が生じると考えられる。この影響で、制御を開始してからセンサ出力が安定するまでに、すなわち、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるまでに、長時間を要してしまうと考えられる。
一方、距離D1を1.0mm以下とした場合は、図8に示すように、制御開始から180秒程度で、NOx濃度の値が0ppm付近に安定した。また、図9に示すように、距離D1を1.0mm以下とした場合では、制御開始から180秒後に検出されたNOx濃度の値が、ほぼ0ppmになった。
以上の結果より、距離D1を1.0mm以下とすることで、接続部133d内に溜まっている酸素を速やかに汲み出すことが可能となり、制御を開始してから出力が安定するまでの時間を短くすることが可能となるといえる。すなわち、短時間で、測定対象ガス中のNOx濃度を適切に検出できる状態になるといえる。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態及び変形形態では、第2測定室160内で分解されたNOx由来の酸素(酸素イオン)の移動先を、基準酸素室170としたガスセンサを例示した。しかしながら、本発明は、このようなガスセンサに限定されるものではなく、第2測定室160内で分解されたNOx由来の酸素(酸素イオン)の移動先を、基準酸素室170とは異なる第2測定室160の外部(例えば、第1測定室150、ガスセンサ素子10外の測定対象ガスが流通する空間、ガスセンサ素子10外の大気が流通する空間)としたガスセンサにも適用することができる。
1,201 ガスセンサ
10,210 ガスセンサ素子
111,121,131 固体電解質体
111b,121b,131b 固体電解質体の表面
111c,121c,131c 固体電解質体の裏面
132 Ip2+電極(第2電極)
133,233 Ip2−電極(第1電極)
133b 露出部
133c,233c 接触部
133d,233d 接続部
136 Ip2+リード
137,237 Ip2−リード(第1リード)
138,238 アルミナ絶縁層(絶縁層)
138c,238c 貫通孔
150 第1測定室
160,260 第2測定室(測定室)
170 基準酸素室
A1 第2測定室(測定室)からの距離が1.0mm以内の領域

Claims (6)

  1. 酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、
    上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、
    上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、
    上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、
    上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、を備え、
    上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記測定室外の移動先に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなる
    ガスセンサ素子において、
    上記第1電極は、
    上記測定室に露出する露出部と、
    上記測定室に露出しない位置に配置されて、上記第1リードと接続する接続部であって、当該第1電極の中で上記測定室から最も離れた位置に配置された接続部と、を有し、
    上記接続部全体が、上記測定室からの距離が1.0mm以内の領域内に位置してなる
    ガスセンサ素子。
  2. 請求項1に記載のガスセンサ素子であって、
    前記第2電極と対向して配置された基準酸素室、を備え、
    前記測定室外の前記移動先は、上記基準酸素室である
    ガスセンサ素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサ素子であって、
    前記固体電解質体の表面上または裏面上に形成された絶縁層を有し、
    前記第1電極の一部と前記第1リードは、上記絶縁層上に形成されてなり、
    上記第1電極の前記露出部は、上記絶縁層を貫通する貫通孔を通じて、上記固体電解質体と接触する接触部を含み、
    上記第1電極の前記接続部は、上記絶縁層上において、上記第1リードと接続してなるガスセンサ素子。
  4. 酸素イオン伝導性を有する板状の固体電解質体と、
    上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第1電極と、
    上記第1電極に接続された非酸素透過性の第1リードと、
    上記固体電解質体の表面側または裏面側に設けられた酸素透過性の第2電極と、
    上記第1電極と対向して配置された測定室であって、測定対象ガスが導入される測定室と、を備え、
    上記測定室内に導入された上記測定対象ガスに含まれるNOx由来の酸素イオンが、上記固体電解質体を通じて上記測定室から上記測定室外の移動先に移動することで、上記NOx由来の酸素濃度に応じた電流が上記第1電極と上記第2電極との間を流れるように構成されてなる
    ガスセンサ素子において、
    上記第1電極は、上記測定室内に配置されてなり、
    上記ガスセンサ素子は、上記固体電解質体の表面上または裏面上に形成された絶縁層を有し、
    上記第1電極の一部と上記第1リードは、上記絶縁層上に形成されてなり、
    上記第1電極は、
    上記絶縁層を貫通する貫通孔を通じて、上記固体電解質体と接触する接触部と、
    上記測定室内で且つ上記絶縁層上において、上記第1リードと接続する接続部と、を有する
    ガスセンサ素子。
  5. 請求項4に記載のガスセンサ素子であって、
    前記第2電極と対向して配置された基準酸素室、を備え、
    前記測定室外の前記移動先は、上記基準酸素室である
    ガスセンサ素子。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のガスセンサ素子、を備える
    ガスセンサ。
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