JP2014192295A - 半導体装置 - Google Patents

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太 古田
Kenichi Takeda
健一 武田
Kenichi Osada
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    • H01L2224/16145Disposition the bump connector connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip the bodies being stacked

Abstract

【課題】貫通孔を形成する際に受電極がエッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極と半導体基板との間に発生する寄生容量を低減することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板1の表面1a上に設けられた絶縁層61上に互いに離れて設けられた複数の電極81a、81bからなる電極群81と、平面視において、電極群81が設けられた領域8a内で、半導体基板1および絶縁層61を貫通する貫通電極4とを有する。複数の電極81a、81bのうち一部の電極81aは、貫通電極4と電気的に接続され、かつ、半導体基板1の表面1a上に設けられた配線9と電気的に接続されている。一方、複数の電極81a、81bのうち他の電極81bは、電気的に浮遊状態である。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体装置に関し、貫通電極を有する半導体装置に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体素子が形成された半導体チップ(以下、単にチップともいう)については、半導体素子(以下、単に素子ともいう)の素子サイズを微細化することにより、1チップでの性能を向上させてきた。しかし、微細化が進むにつれて、例えば素子の動作速度の向上に伴って素子間の配線遅延が顕在化すること等により、1チップでの性能の向上に、鈍化傾向が現れてきた。
一方、一定規模の情報処理システムを構築する場合には、複数のチップを組み合わせ、チップ間を電気的に接続する必要がある。ところが、複数のチップを配線基板等の表面上に水平方向に並べた場合、チップ間の信号の伝送距離が、チップの一辺の長さよりも長くなる。このため、微細化により素子の動作速度が向上しても、依然としてチップ間での情報の伝送、または、電源電流の伝送に時間を要し、情報処理システム全体としての性能を向上させることが困難であった。
1チップでの性能の向上の鈍化傾向に対応するため、または情報処理システム全体としての性能を向上させるために、非特許文献1に記載された、いわゆるSIP(System In Package)と呼ばれる半導体装置が提案されている。これは、複数のチップを3次元的に積層し、チップを貫通する貫通ビア、すなわち貫通電極によりチップ間を電気的に接続することで、情報や電力を伝送する技術である。例えばシリコンからなる半導体基板に形成された貫通電極は、シリコン貫通電極(Through Silicon Via:TSV)とも呼ばれる。このようなTSVを用いて複数のチップを3次元的に積層する場合、水平方向に複数のチップを並べ、チップ間を電気的に接続する場合に比べて、チップ間の信号の伝送距離を短くすることができる。したがって、各チップ内での素子間の配線遅延、または、情報処理システム全体でのチップ間での伝送遅延を大幅に低減できることが期待される。また、特開2011−82450号公報(特許文献1)にも、TSVを用いて複数のチップを3次元的に積層する技術が記載されている。
このような貫通電極の製造工程では、例えば半導体基板の表面上に形成される配線層中に、貫通電極を受けるための受電極を予め形成しておく。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、半導体基板の裏面から半導体基板を貫通して受電極に達する貫通孔を形成する。このとき、例えば銅からなる受電極のエッチング速度は、例えばシリコンからなる半導体基板のエッチング速度、および、配線層内の例えば酸化シリコン等からなる絶縁層のエッチング速度よりも小さい。したがって、貫通孔を形成するためのエッチングは、貫通孔が受電極に達したときに停止するので、受電極は、貫通電極からの信号や電源電流を伝送する機能に加え、エッチングストッパとしての機能を有する。
例えば特開平8−204006号公報(特許文献2)にも、スルーホールが形成される絶縁層の下側の絶縁層をエッチングストッパとすることで、スルーホールの位置がずれた場合でも、スルーホールを形成するためのエッチングがエッチングストッパに達したときに減速または停止することが記載されている。
特開2011−82450号公報 特開平8−204006号公報
K.Takahashi et.al., Japanese Journal of Applied Physics, 40, 3032-3037(2001).
上記したように、配線層中に形成される受電極は、貫通電極からの信号や電源電流を伝送する機能と、エッチングストッパとしての機能とを両立させることが重要である。そして、エッチングストッパとして十分な機能を有するように、貫通孔を形成する位置の位置ずれを考慮して、受電極の面積を大きくすることが考えらえる。
しかし、本発明者の検討によれば、エッチングストッパとして十分な機能を有するように、受電極の面積を大きくすると、受電極と半導体基板との間に大きな寄生容量が発生することが分かった。
平面視で貫通電極と重なり合わない部分の受電極は、半導体基板と対向している。また、半導体基板の電位は、接地されて0電位となっているか、または電源電圧に等しくなっており、受電極とは異なる電位を有する。さらに、配線層とシリコンとの間の距離は、例えば数100nmであり、非常に短い。したがって、受電極と半導体基板との間には、大きな寄生容量が発生し、貫通電極からの信号や電源電流を伝送する機能が低下するため、半導体装置の性能が低下する。
一方、上記特許文献1に記載された技術では、信号系の貫通電極用の受電極と半導体基板との間で発生する寄生容量を低減するために、信号系の貫通電極用の受電極の面積を、電源系の貫通電極用の受電極の面積よりも小さくしている。しかし、受電極の面積を小さくすると、受電極にエッチングストッパとしての十分な機能を持たせることができず、例えば製造歩留りが低下し、製造コストが増大する等の問題がある。
そこで、本発明は、貫通電極を有する半導体装置において、貫通電極を受ける受電極が、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する際に、エッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極と半導体基板との間に発生する寄生容量を低減することができる半導体装置を提供する。
代表的な実施の形態による半導体装置は、半導体基板の表面上に設けられた第1絶縁層と、第1絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第1電極からなる第1電極群とを有する。また、この半導体装置は、平面視において、第1電極群が設けられた領域内で、半導体基板の裏面から半導体基板および絶縁層を貫通して第1電極群に達する貫通孔と、貫通孔に埋め込まれた導電膜からなる貫通電極と、半導体基板の表面上に設けられた配線とを有する。複数の第1電極のうち一部の第1電極は、貫通電極および配線と電気的に接続されている。一方、複数の第1電極のうち他の第1電極は、電気的に浮遊状態である。
代表的な実施の形態によれば、貫通電極を有する半導体装置において、貫通電極を受ける受電極が、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する際に、エッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極と半導体基板との間に発生する寄生容量を低減することができる。
実施の形態1の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の要部断面図である。 比較例1における受電極を貫通電極と重ねて示す平面図である。 実施の形態1における受電極を貫通電極と重ねて示す平面図である。 実施の形態1における受電極を貫通電極と重ねて示す平面図である。 受電極が形成される領域と貫通電極とを重ねて示す平面図である。 受電極が形成される領域と貫通電極とを重ねて示す平面図である。 受電極が形成される領域と貫通電極とを重ねて示す平面図である。 実施の形態1の変形例における受電極を示す平面図である。 実施の形態1における受電極を示す平面図である。 実施の形態1における受電極を示す断面図である。 実施の形態1における受電極を示す平面図である。 実施の形態1における受電極を示す断面図である。 実施の形態1における受電極を示す平面図である。 実施の形態1における受電極を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 実施の形態2における受電極を示す断面図である。 実施の形態3における受電極を示す平面図である。 実施の形態3における受電極を示す断面図である。 実施の形態3における受電極を示す平面図である。 実施の形態4における受電極を示す平面図である。 実施の形態4における受電極を示す断面図である。 実施の形態4における受電極を示す断面図である。 実施の形態4における受電極を示す平面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことはいうまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを付す場合もある。
また、以下の実施の形態において、A〜Bとして範囲を示す場合には、特に明示した場合を除き、A以上B以下を示すものとする。
(実施の形態1)
<半導体装置の構成>
実施の形態1の半導体装置を、図面を参照して説明する。以下では、半導体装置を、複数の半導体チップを積層した積層チップシステムに適用した例について説明する。
図1は、実施の形態1の半導体装置を示す断面図である。図2は、実施の形態1の半導体装置の要部断面図である。図1は、複数のチップを積層した半導体装置の断面図である。図2では、積層された2つのチップCH1、CH2の貫通電極4および受電極8の周辺を拡大して示している。
図1に示すように、本実施の形態1の半導体装置は、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体素子を含む回路が形成された半導体チップとしてのチップCH1、チップCH2およびチップCH3を有する。チップCH1、チップCH2およびチップCH3は、配線基板(図示は省略)上に、インターポーザINTを介して、順次積層されている。チップCH1、CH2、CH3のそれぞれは、半導体基板1と、半導体基板1の表面1aに形成されたピラー電極2と、半導体基板1の裏面1bに形成されたピラー電極3と、ピラー電極3と電気的に直接接続された貫通電極4とを有する。チップCH1の表面1aのピラー電極2と、チップCH2の裏面1bのピラー電極3とは、平面視において、重なり合う位置に配置され、かつ、バンプ電極5を介して電気的に接続されている。また、チップCH2の表面1aのピラー電極2と、チップCH3の裏面1bのピラー電極3とは、平面視において、重なり合う位置に配置され、かつ、バンプ電極5を介して電気的に接続されている。
なお、図1に示す例では、積層されたチップは3つであるが、この積層数に限られず、積層されたチップは2つ以上の複数であればいくつでもよい。また、MISFET等の半導体素子を含む回路が形成されたチップに代え、メモリやアナログ回路等、チップ毎に別々の機能を有するチップが積層されたものでもよい。さらに、複数の要素回路が形成されたシステムLSI(Large Scale Integration)が形成されたチップが積層されたものでもよい。あるいは、1つのチップのみが配線基板上にインターポーザを介して搭載されたものでもよい。
なお、本願明細書において、平面視において、とは、半導体基板1の表面1aに垂直な方向から視た場合、または、裏面1bに垂直な方向から視た場合を意味する。また、本願明細書において、形成されている、とは、設けられていることも意味する。
図1に示す例では、チップCH1、チップCH2およびチップCH3が、互いに同一のチップである例を示している。そのため、以下では、チップCH1、チップCH2およびチップCH3を代表してチップCH1について説明する。しかし、チップCH1、チップCH2およびチップCH3を、互いに異なるチップとすることもできる。
図1および図2に示すように、チップCH1は、半導体基板1を有する。半導体基板1は、第1主面としての表面1aと、表面1aと反対側の、第2主面としての裏面1bとを有する。
チップCH1は、半導体基板1の表面1a上に形成された絶縁膜6と、絶縁膜6を挟んで裏面1bと反対側、すなわち絶縁膜6上に形成されたピラー電極2と、ピラー電極2上に形成されたバンプ電極5を有する。絶縁膜6は、例えば絶縁層61および絶縁層6aを含み、これらが下から順に積層されたものである。絶縁層61は、半導体基板1の表面1a上に形成されている。チップCH1は、半導体基板1の表面1a上に形成された、例えばMISFET等の半導体素子7を有する。そして、絶縁層61は、半導体素子7の表面を含めて半導体基板1の表面1a上に形成されている。
チップCH1は、絶縁層61上に形成された受電極8、および、受電極8と電気的に接続された配線9を有する。配線9は、例えば絶縁層61および絶縁層6aの一部の層を貫通して形成されたプラグ10を介して、半導体素子7に含まれた電極と電気的に接続されている。つまり、絶縁膜6は、受電極8および配線9を覆うように形成されている。受電極8の詳細な構造については、後述する。
チップCH1は、半導体基板1の裏面1bから半導体基板1および絶縁層61を貫通して受電極8に達する孔部としての貫通孔11を有する。また、チップCH1は、貫通孔11に埋め込まれた導電膜4aからなる貫通電極4を有する。貫通孔11の側面には、絶縁膜12が形成されており、側面に絶縁膜12が形成された貫通孔11の内部に、貫通電極4が形成されている。
チップCH1は、半導体基板1の裏面1bに形成され、例えば絶縁膜12と同層の絶縁膜からなる絶縁膜13を有する。また、半導体基板1の裏面1bには、ピラー電極3が形成されており、ピラー電極3は、貫通電極4と電気的に接続されている。
チップCH1は、絶縁層6aを挟んで裏面1bと反対側に形成されたパッド電極14と、絶縁層6aおよびパッド電極14を挟んで裏面1bと反対側、すなわち絶縁層6a上およびパッド電極14上に形成された絶縁膜15とを有する。また、チップCH1は、絶縁膜15を貫通してパッド電極14に達する開口部16と、開口部16に埋め込まれた導電膜からなるピラー電極2とを有する。ピラー電極2上には、バンプ電極5が図示されている。
本実施の形態1では、絶縁層61上に形成された受電極8が、平面視において、複数の電極に分割されている。すなわち、本実施の形態1では、受電極8は、絶縁層61上に互いに離れて形成された複数の電極からなる電極群81を含む。以下では、本実施の形態1における受電極の詳細な構造について、比較例1における受電極の構造と対比しながら説明する。
図3は、比較例1における受電極を貫通電極と重ねて示す平面図である。図4および図5は、実施の形態1における受電極を貫通電極と重ねて示す平面図である。図3〜図5では、受電極を、貫通電極の外周の位置と重ねて示している。
図3に示すように、比較例1の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置における貫通孔11に代え、貫通孔111を有し、実施の形態1の半導体装置における貫通電極4に代え、貫通孔111に埋め込まれた貫通電極104を有するものとする。また、比較例1の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置における受電極8に代え、受電極108を有し、実施の形態1の半導体装置における配線9に代え、配線109を有するものとする。また、受電極108が、配線109を介して、チップ内の通信回路120に接続されているものとする。それ以外の部分については、実施の形態1の半導体装置と同様である。
このような比較例1では、本発明者の検討によれば、エッチングストッパとして十分な機能を有するように、受電極108の面積を大きくすると、受電極108と半導体基板1(図2参照)との間に大きな寄生容量が発生することが分かった。
平面視で貫通電極104と重なり合わない部分の受電極108は、半導体基板1(図2参照)と対向している。そして、貫通電極104の位置に関わらず、受電極108全体が通信回路120に接続される。したがって、比較例1では、平面視で貫通電極104と重なり合わない部分の受電極108は、全て寄生容量に寄与する。また、半導体基板1の電位は、接地されて0電位となっているか、もしくは電源電圧に等しくなっており、受電極108とは異なる電位を有する。さらに、受電極108と半導体基板1との間の距離は、例えば数100nmであり、非常に短い。したがって、受電極108と半導体基板1との間には、大きな寄生容量が発生し、貫通電極104からの信号や電源電流を伝送する機能が低下するため、半導体装置の性能が低下する。
一方、図4に示すように、本実施の形態1の半導体装置では、受電極8は、互いに離れて形成された複数の電極からなる電極群81を含む。すなわち、電極群81からなる受電極8は、平面視において、複数の電極81aおよび複数の電極81bに電気的に分割されている。ここで、複数の電極81aを、貫通電極4が形成される前から配線9と電気的に接続されていた電極であると定義する。一方、複数の電極81bを、少なくとも貫通電極4が形成される前は、配線9と電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態であった電極であると定義する。
本実施の形態1では、平面視において、電極81a、81bが矩形形状を有し、図4のX軸方向、および、X軸方向に交差するY軸方向にマトリクス状に配列されている。なお、好適には、Y軸方向は、X軸方向と直交するものであり、以下では、Y軸方向がX軸方向と直交する場合を例示して説明する。また、平面視において、電極81a、81bは、矩形形状以外の形状、例えば円形形状、矩形以外の多角形形状を有してもよい。
図2および図4に示すように、貫通孔11は、電極群81が設けられた領域である領域8a内で、半導体基板1の裏面1bから半導体基板1および絶縁層61を貫通して電極群81に達している。また、貫通電極4は、貫通孔11に埋め込まれた導電膜4aからなる。したがって、複数の電極81a、81bのうち一部の電極81aは、平面視において貫通電極4と重なり合っており、すなわち貫通孔11に露出しており、かつ、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されている。この貫通電極4および配線9と電気的に接続された電極81aは、配線9を介してチップCH1(図2参照)内の通信回路20(図4参照)に接続されている。
一方、複数の電極81a、81bのうち他の一部の電極81bは、平面視において貫通電極4と重なり合っておらず、すなわち貫通孔11に露出しておらず、電気的に浮遊状態であり、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されていない。この電気的に浮遊状態である電極81bは、受電極8と半導体基板1との間の寄生容量には寄与しない。したがって、本実施の形態1では、受電極8と半導体基板1との間に、大きな寄生容量が発生することを防止または抑制することができ、貫通電極4からの信号や電源電流を伝送する機能が低下することを防止または抑制することができるので、半導体装置の性能を向上させることができる。
好適には、図4に示すように、複数の電極81aは、領域8aの中心部に設けられており、複数の電極81bは、領域8aの周辺部に設けられている。このような場合、領域8aの中心部に複数の電極81bが設けられた場合に比べ、図5に示すように、貫通電極4の中心位置が領域8aの中心位置からずれた場合にも、貫通電極4が複数の電極81aのいずれかと電気的に接続されやすくなる。
図6〜図8は、受電極が形成される領域と貫通電極とを重ねて示す平面図である。
具体的には、図6に示すように、電極群81が形成される領域8aを、平面視において、X軸方向に延在する辺8bと、X軸方向に直交するY軸方向に延在する辺8cとを有する正方形形状の領域であるとする。貫通孔11に埋め込まれた貫通電極4が、平面視において円形形状を有するものとし、貫通電極4の直径をAとする。このとき、貫通孔11の直径も、貫通電極4の直径Aに略等しいものとする。また、貫通電極4すなわち貫通孔11の、X軸方向およびY軸方向において想定される最大の位置ずれ量をBとする。このとき、辺8bおよび辺8cの長さをA+2Bとすることで、想定される最大の位置ずれが発生した場合でも、貫通電極4が、平面視において領域8aに内包されることになる。
また、図7に示すように、複数の電極81a(図4参照)は、平面視において、領域8aに内包され、領域8aの中心CNTと同一の中心CNTを有し、かつ、X軸方向に延在する辺8dと、Y軸方向に延在する辺8eとを有する正方形形状の領域8fに設けられているものとする。さらに、辺8dおよび辺8eの長さをCとする。そして、図7に示すように、A、B、Cが、下記式(1)
C=2B−A/(√2) 式(1)
の関係を満たすように調整する。上記式(1)の関係を満たすときは、想定される最大の位置ずれが発生した場合でも、平面視において、貫通電極4と領域8fとが接触するので、貫通電極4を複数の電極81aのいずれかと電気的に接続させつつ、領域8fの面積を最小にすることができる。
なお、A、B、Cが満たすべき条件として、上記式(1)に代え、上記式(1)を満たす条件が含まれるようにしてもよい。例えば、図8に示すように、下記式(2)
2B−A/(√2)≦C≦2B 式(2)
を満たすようにすることもできる。上記式(2)の関係を満たすときは、想定される最大の位置ずれが発生した場合でも、平面視において、貫通電極4と領域8fとが十分に重なり合うので、貫通電極4を確実に複数の電極81aのいずれかと電気的に接続させることができる。
図9は、実施の形態1の変形例における受電極を示す平面図である。
好適には、図9に示すように、複数の電極81a、81bについては、領域8aの中心部から離れて設けられている電極ほど、電極の面積が小さい。これにより、例えば、平面視で貫通電極4と重なり合う部分を有する1つの電極81bのうち、平面視で貫通電極4と重なり合わず、半導体基板1と対向する部分の面積を小さくすることができるので、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量をさらに小さくすることができる。
次に、図2および図10〜図13を参照し、受電極8のさらに詳細な構造について説明する。図10および図12は、実施の形態1における受電極を示す平面図である。図11および図13は、実施の形態1における受電極を示す断面図である。図11では、受電極8と絶縁膜6とを合わせて図示しているが、理解を簡単にするために、絶縁層68、69、接続電極23、配線9、貫通孔11、絶縁膜12および貫通電極4(図2参照)の図示を省略している。図12は、図10および図11で示された受電極8のうち、4つの電極81a、2つの電極82a、および、3つの電極83aのみを拡大して示している。図13は、図12のD−D線に沿った断面図であるが、理解を簡単にするために、D−D線に沿った断面には含まれない接続電極22を示している。
図2に示すように、絶縁層6aは、絶縁層62〜69を含む。受電極8は、電極群81に加え、電極群82および電極群83を含む。
絶縁層61上には、絶縁層62が形成されている。絶縁層62には、開口部が互いに離れて形成されており、絶縁層62に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる、複数の電極81a、81bが形成されている。複数の電極81a、81bは、互いに離れて形成されており、複数の電極81a、81bからなる電極群81を形成している。すなわち、絶縁層61上には、電極群81が形成されている。
絶縁層62上、および、複数の電極81a、81b上には、絶縁層63が形成されている。すなわち、電極群81上には、絶縁層63が形成されている。絶縁層63には、絶縁層63を貫通して電極81aに達する開口部が、互いに離れて形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極21が形成されている。
絶縁層63上、および、接続電極21上には、絶縁層64が形成されている。絶縁層64には、絶縁層64を貫通して絶縁層63または接続電極21に達する開口部が、互いに離れて形成されており、絶縁層64に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる複数の電極82a、82bが形成されている。複数の電極82a、82bは、互いに離れて形成されており、複数の電極82a、82bからなる電極群82を形成している。すなわち、絶縁層63上には、電極群82が形成されている。
絶縁層64上、および、複数の電極82a、82b上には、絶縁層65が形成されている。すなわち、電極群82上には、絶縁層65が形成されている。絶縁層65には、絶縁層65を貫通して電極82aに達する開口部が、互いに離れて形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極22が形成されている。
絶縁層65上、および、接続電極22上には、絶縁層66が形成されている。絶縁層66には、絶縁層66を貫通して絶縁層65または接続電極22に達する開口部が、互いに離れて形成されており、絶縁層66に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる複数の電極83a、83bが形成されている。複数の電極83a、83bは、互いに離れて形成されており、複数の電極83a、83bからなる電極群83を形成している。すなわち、絶縁層65上には、電極群83が形成されている。
絶縁層66上、および、複数の電極83a、83b上には、絶縁層67が形成されている。すなわち、電極群83上には、絶縁層67が形成されている。絶縁層67には、絶縁層67を貫通して電極83aに達する開口部が、互いに離れて形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極23(図2参照)が形成されている。
絶縁層67上、および、接続電極23(図2参照)上には、絶縁層68(図2参照)が形成されている。絶縁層68には、絶縁層68を貫通して絶縁層67および接続電極23に達する開口部が形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなり、接続電極23と電気的に接続された配線9(図2参照)が形成されている。
配線9上、および、絶縁層68上には、絶縁層69(図2参照)が形成されている。絶縁層69には、開口部が形成されており、絶縁層69に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなるパッド電極14(図2参照)が形成されている。
電極群81に含まれる複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間は、貫通孔11を形成する際のエッチングストッパとして機能しないおそれがある。したがって、電極群82、83は、電極群81に含まれる複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間を、電極群82、83に含まれる複数の電極が覆うように、すなわちオーバーラップするように配置されている。これにより、貫通孔11を形成する際にオーバーエッチングが行われた場合でも、電極群82、83に含まれる複数の電極がエッチングストッパとして機能する。したがって、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができ、貫通孔11に埋め込まれた導電膜4a(図2参照)により、本来接続される予定のない電極または配線の間で短絡が発生することを、防止または抑制することができる。
また、電極群83は、受電極8を、配線9(図2参照)を介して例えば半導体素子7(図2参照)等の通信回路20(図4参照)、またはピラー電極2(図2参照)と電気的に接続するためのものである。
なお、絶縁層6aの材料を絶縁層61の材料と異なる材料とし、貫通孔11を形成する際のエッチングストッパとして絶縁層6aを機能させる場合、または、貫通孔11のエッチング量を精度よく制御する場合には、受電極8を電極群81のみからなるものとすることもできる。
前述したように、本実施の形態1では、平面視において、電極81a、81bが矩形形状を有し、図10のX軸方向およびY軸方向にマトリクス状に配列されている。また、本実施の形態1では、平面視において、電極82a、82bが矩形形状を有し、図10のX軸方向およびY軸方向にマトリクス状に配列されている。さらに、本実施の形態1では、平面視において、電極83a、83bが矩形形状を有し、図10のX軸方向およびY軸方向にマトリクス状に配列されている。また、平面視において、電極82a、82b、83a、83bは、矩形形状以外の形状、例えば円形形状、矩形以外の多角形形状を有してもよい。
複数の電極82a、82bは、平面視において、複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間の一部を覆うように設けられている。複数の電極82aは、接続電極21を介して電極81aと電気的に接続されている。また、複数の電極82bは、複数の電極81a、81bのいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である。
複数の電極83a、83bは、平面視において、複数の電極81a、81bであって互いに隣り合う電極の間の隙間のうち、電極82a、82bのいずれにも覆われていない部分を覆うように設けられている。複数の電極83aは、接続電極22を介して電極82aと電気的に接続されている。また、複数の電極83bは、複数の電極82a、82bのいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である。
複数の電極83aは、絶縁層67を貫通して設けられた接続電極23(図2参照)を介して、配線9(図2参照)と接続されている。したがって、複数の電極81aは、接続電極21、電極82a、接続電極22、電極83aおよび接続電極23を介して、配線9と電気的に接続されている。
また、好適には、電極81a、82a、83aの場合を図12に示すように、複数の電極82a、82bの各々は、平面視において、複数の電極81a、81bのうちX軸方向およびY軸方向に互いに隣り合う4つの電極のいずれとも重なり合う部分を有する。また、複数の電極83a、83bの各々は、平面視において、複数の電極82a、82bのうちX軸方向またはY軸方向に互いに隣り合う2つの電極のいずれとも重なり合う部分を有する。また、前述したように、電極83a、83bが、電極81a、81bの間の隙間のうち、電極82a、82bのいずれにも覆われていない部分を覆うように設けられているため、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82b、83a、83bのいずれかにより覆われることになる。
なお、図12は、電極81a、82a、83aの配置を図示しているが、電極81aの一部または全部を電極81bに代え、電極82aの一部または全部を電極82bに代え、電極83aの一部または全部を電極83bに代えた場合の配置も、図12に示した配置と同様である。
本実施の形態1では、絶縁層61〜69として、例えば酸化シリコンからなる絶縁層を用いることができる。また、電極81a、81b、82a、82b、83a、83b、接続電極21、22、23、および、配線9として、例えばダマシン法等の象嵌技術により形成された銅からなる導電膜を用いることができる。また、図12に示すように、平面視において矩形形状を有する電極81aの各辺の長さL1を、例えば数μm程度とすることができ、互いに隣り合う電極81a間の距離D1を、例えば200nm程度とすることができる。
また、前述したように、複数の電極81aは、好適には、貫通電極4すなわち貫通孔11について、想定される最大の位置ずれが発生した場合でも、貫通電極4が複数の電極81aのいずれかと電気的に接続されるように、領域8aの中心部に配置される。
図14および図15は、実施の形態1における受電極を示す平面図である。図14および図15では、貫通電極4すなわち貫通孔11の外周の位置を重ねて示している。また、図14および図15では、複数の電極81a、81bのうち、貫通電極4および配線9のいずれかと電気的に接続された電極が配置されている領域のみにおいて、電極81a、81b、82a、82b、83a、83bにハッチングを付している。このとき、ハッチングが付された領域は、電極81a、81bが貫通電極4および配線9のいずれかと電気的に接続されている領域である。一方、ハッチングが付されていない領域は、電極81bが貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である領域である。
図14は、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されている場合、すなわち、貫通電極4の中心位置が領域8aの中心位置からずれていない場合を示している。また、図15は、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されておらず、貫通電極4の中心位置が、想定される最大の位置ずれ量だけ領域8aの中心位置からずれた場合を示している。
図14および図15のいずれの場合でも、領域8aの全面に亘り一体として受電極8が設けられている場合に比べ、ハッチングが付されていない領域の面積、すなわち、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積を増加させることができる。したがって、平面視で貫通電極4と重なり合わない部分の受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減することができる。
また、図14と図15とを比較すると、図14において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積は、図15において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積よりも大きい。したがって、受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減する効果が最大となるのは、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されている場合、すなわち、貫通電極4の中心位置が領域8aの中心位置からずれていない場合であることが分かる。
<半導体装置の製造方法>
次に、本実施の形態1の半導体装置の製造方法について、図面を参照して説明する。図16〜図27は、実施の形態1の半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
半導体基板を貫通する貫通電極を形成する工程を含む半導体装置の製造方法としては、貫通電極を形成する工程を行う時点が互いに異なる3通りの製造方法がある。まず、チップに形成される回路のうち例えばMISFET等の半導体素子を形成する際に貫通電極を形成する製造方法、すなわちビアファーストプロセスと呼ばれる製造方法がある。また、半導体素子を形成した後、チップに形成される回路のうち配線を形成する際に貫通電極を形成する製造方法、すなわちビアミドルプロセスと呼ばれる製造方法がある。さらに、これら半導体素子および配線を含めて回路が形成された後に貫通電極を形成する製造方法、すなわちビアラストプロセスと呼ばれる製造方法がある。
本実施の形態1における半導体装置の製造方法は、上記した3つの製造方法のうち、ビアラストプロセスを用いるものである。
まず、図16に示すように、例えばシリコン単結晶基板からなり、表面1aおよび裏面1bを有する半導体基板1を用意する。半導体基板1として、例えば300〜500μm程度の厚さTH1(後述する図21参照)を有する半導体基板1を用いることができる。半導体基板1の表面1aに周知の方法によりMISFETその他の半導体素子7を形成する。その後、半導体基板1の表面1a上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層61をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により堆積する。
次に、絶縁層61上に、絶縁層6a(後述する図20参照)および受電極8(後述する図20参照)を形成する。
まず、図17に示すように、絶縁層61上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層62をCVD法等により形成する。次に、絶縁層62に、互いに離れた開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、互いに離れて形成された複数の電極81a、81bを形成する。このとき、複数の電極81a、81bからなる電極群81がダマシン法により形成されることになる。
次に、図18に示すように、複数の電極81a、81b上、および、絶縁層62上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層63をCVD法等により形成する。次に、絶縁層63を貫通して電極81aに達する開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、電極81aと電気的に接続された接続電極21を形成する。
次に、接続電極21上、および、絶縁層63上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層64をCVD法等により形成する。次に、絶縁層64に、互いに離れた開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、互いに離れて形成された複数の電極82a、82bを形成する。このとき、電極82aは、接続電極21と電気的に接続される。また、複数の電極82a、82bからなる電極群82がダマシン法により形成されることになる。
次に、図19に示すように、複数の電極82a、82b上、および、絶縁層64上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層65をCVD法等により形成する。次に、絶縁層65を貫通して電極82aに達する開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、電極82aと電気的に接続された接続電極22を形成する。
次に、接続電極22上、および、絶縁層65上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層66をCVD法等により形成する。次に、絶縁層66に、互いに離れた開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、互いに離れて形成された複数の電極83a、83bを形成する。このとき、電極83aは、接続電極22と電気的に接続される。また、複数の電極83a、83bからなる電極群83がダマシン法により形成され、電極群81、82、83からなる受電極8が、領域8a(図6参照)内に形成されることになる。
次に、図20に示すように、複数の電極83a、83b上、および、絶縁層66上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層67をCVD法等により形成する。次に、絶縁層67を貫通して電極83aに達する開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、電極83aと電気的に接続された接続電極23を形成する。
次に、接続電極23上、および、絶縁層67上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層68をCVD法等により形成する。次に、絶縁層68を貫通して接続電極23に達する開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなり、接続電極23と電気的に接続された配線9を形成する。
次に、配線9上、および、絶縁層68上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁層69をCVD法等により形成する。次に、絶縁層69に開口部を形成し、形成された開口部を埋め込むように、例えば銅からなる導電膜をめっき法等により形成する。そして、開口部の外部の導電膜を例えばCMP法等により除去することで、開口部に埋め込まれた導電膜からなるパッド電極14を形成する。その後、パッド電極14上、および、絶縁層69上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜15をCVD法等により形成し、絶縁膜15に開口部16を形成する。
なお、図16〜図20に示す工程を行うことにより、例えばMISFETからなる半導体素子7の電極と電気的に接続されるように、プラグ10が形成される。また、プラグ10の一部は、配線9と電気的に接続される。
次に、図21に示すように、例えばCMP法等により半導体基板1の裏面1bを研磨し、半導体基板1を薄化する。薄化される前の半導体基板1の厚さTH1は、前述したように、例えば300〜500μm程度とすることができ、薄化された後の半導体基板1の厚さTH2は、例えば25〜50μm程度とすることができる。具体的には、半導体基板1を、半導体基板1とは異なる支持基板(図示は省略)上に、半導体基板1の表面1aが下を向いた状態(フェイスダウンの状態)で、すなわち半導体基板1の表面1aが支持基板と対向するように、支持基板上に固定する。そして、半導体基板1の裏面1bが上を向いた状態で、半導体基板1の裏面1bを研磨する。
なお、図21〜図26に示す工程では、半導体基板1は、上記フェイスダウンの状態であるが、理解を簡単にするために、半導体基板1の表面1aが紙面内で上方を向くように示している。
次に、図22に示すように、半導体基板1の裏面1bにレジストを塗布する。そして、例えばアライナ等の露光装置を用いた密着露光によるパターン露光を行い、さらに現像を行うことで、貫通孔11(後述する図23参照)を形成するためのレジストパターン24を形成する。レジストパターン24には、開口部24aが形成されている。パターン露光の際、開口部24aの中心位置を半導体基板1の裏面1b側から半導体基板1の表面1a上に形成された受電極8、すなわち領域8a(図6参照)の中心位置と位置合わせするために、赤外光が用いられる。また、開口部24aの直径Aは、図6を用いて説明した、貫通電極4、すなわち貫通孔11の直径Aである。
例えば開口部24aの中心位置を位置合わせするために、例えばステッパを用いる場合には、例えば1μm程度以下の位置合わせ精度、すなわち最大の位置ずれ量が得られる。一方、例えばアライナ等の露光装置を用いた密着露光を行う場合には、最大の位置ずれ量として例えば数μm程度の位置ずれ量が想定される。図22は、電極群81すなわち受電極8の幅が、直径Aを有する開口部24aの外周よりも左右両側に位置ずれ量Bだけ広がっていることを示している。この位置ずれ量Bは、図6を用いて説明した、想定される最大の位置ずれ量Bである。
次に、図23に示すように、貫通孔11を形成する。この貫通孔11を形成する工程は、異方性エッチングとしてのエッチング技術、すなわち、裏面1bに垂直な方向にのみ選択的にエッチングを行い、裏面1bに平行な方向にはほとんどエッチングを行わないエッチング技術により行う。そして、このエッチングの工程は、貫通孔11が、半導体基板1および絶縁層61を貫通して電極群81に含まれる電極81a、81bに達し、電極81a、81bが貫通孔11に露出した時点で終了させる。
ただし、貫通孔11が電極81a、81bに達した時点でエッチングを停止させるのは、困難である。したがって、通常は、貫通孔11が電極群81に含まれる電極81a、81bに達した後も、さらにある程度エッチングを行う、いわゆるオーバーエッチングを行うことになる。
ここで、例えば銅などからなる電極81a、81bのエッチング速度は、例えばシリコンなどからなる半導体基板1のエッチング速度、および、例えば酸化シリコンなどからなる絶縁層61のエッチング速度よりも小さい。したがって、貫通孔11が電極81a、81bに達した時に、エッチングが止まることになる。すなわち、受電極8により、貫通孔11を形成するためのエッチングが受電極8よりも上層の部分の絶縁層6a中に形成された配線、すなわち受電極8よりも上層の配線層に進展することを防止または抑制することができる。したがって、受電極8は、貫通電極4からの信号または電源電流をチップ内の配線または回路に伝送する機能に加え、エッチングストッパとしての機能を有する。
なお、図6を用いて前述したように、貫通孔11の直径をAとし、X軸方向およびY軸方向に想定される最大の位置ずれ量をBとするとき、受電極8が形成される領域8aのX軸方向およびY軸方向の1辺の長さは、A+2Bである。これにより、貫通孔11の中心位置が想定される最大の位置ずれ量だけ領域8aの中心位置からずれた場合でも、平面視において、貫通孔11が領域8aの外部にはみ出すことを防止することができる。
次に、図24に示すように、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜12を、貫通孔11の底面および側面に、例えばCVD法等により形成する。このとき、例えば半導体基板1の裏面1bにも、絶縁膜12と同層の絶縁膜からなる絶縁膜13を形成する。
次に、図25に示すように、例えば貫通孔11の底面に形成された絶縁膜12をドライエッチング技術により再度除去する。そして、半導体基板1の裏面1bに、底面に電極81a、81bが露出している貫通孔11を埋め込むように、例えば銅からなる貫通電極4(図26参照)用の導電膜4aを、めっき法により形成する。
次に、図26に示すように、例えばCMP法等により半導体基板1の裏面1bを研磨し、貫通孔11の外部の導電膜4aを除去することで、貫通孔11に埋め込まれた導電膜4aからなる貫通電極4を形成する。
次に、図27に示すように、半導体基板1の裏面1bに例えばアルミニウムなどの導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、導電膜からなり、貫通電極4と電気的に接続されたピラー電極3を形成する。また、開口部16内を含めて半導体基板1の表面1aに例えばアルミニウムなどの導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、開口部16に埋め込まれた導電膜からなり、パッド電極14と電気的に接続されたピラー電極2を形成する。
その後、周知の技術を用いてピラー電極2上に、半田からなるバンプ電極5を形成することにより、図2に示したようなチップCH1が形成される。
<ビアラストプロセスにより製造された半導体装置における寄生容量>
ビアファーストプロセスでは、半導体素子を形成する際の位置合わせ精度、すなわち例えば数10nm程度の位置合わせ精度で貫通電極を形成することができる。そのため、想定される貫通電極の最大の位置ずれ量は、例えば数10nm程度であり、隣り合う受電極のピッチ、すなわち中心間距離を小さくできる点で、他の製造方法よりも優れる。しかし、貫通電極を形成する導電膜の材料が、ポリシリコンなどの比較的電気抵抗率が大きい材料に限られる点、または、半導体素子を含む回路を形成する回路プロセスと、貫通電極を形成するビアプロセスとを一体として行わなくてはならず、製造設備の制約が大きい点で、他の製造方法よりも劣る。
一方、ビアミドルプロセスでは、配線を形成する際の位置合わせ精度、すなわち数100nm程度の位置合わせ精度で貫通電極を形成することができる。そのため、想定される貫通電極の最大の位置ずれ量も例えば数100nm程度であり、ビアファーストプロセスよりは劣るものの、隣り合う受電極のピッチ、すなわち中心間距離をある程度小さくできる点で、ビアラストプロセスよりも優れる。また、貫通電極として、配線と同様に、銅からなる導電膜を用いることができ、貫通電極の電気抵抗を低減できる点で、ビアファーストプロセスよりも優れる。しかし、配線を形成する配線プロセスと、貫通電極を形成するためのビアプロセスとを一体として行わなくてはならない点で、ビアラストプロセスよりも劣る。そして、シリコンと銅の間で熱膨張係数が異なるため、シリコンからなる半導体基板と、銅からなる貫通電極との間で発生するストレスにより、回路が損傷を受けるか、または、回路の電気的特性が劣化するおそれがある。
他方、ビアラストプロセスでは、回路プロセスとビアプロセスとを分離して行うことができるため、製造設備の制約が少ない。また、回路プロセスの後、ビアプロセスを行うため、プロセス全体として、シリコンからなる半導体基板と、銅からなる貫通電極との間で発生するストレスにより受ける影響を少なくすることができる。
ところが、ビアラストプロセスでは、ビアファーストプロセスおよびビアミドルプロセスに比べ、貫通電極すなわち貫通孔の位置合わせ精度が低い。これは、そもそもビアプロセスにおける位置合わせ精度が、回路プロセスにおける位置合わせ精度よりも低いためであり、また、半導体基板の裏面から位置合わせを行わなければならないためである。そのため、ビアラストプロセスでは、貫通電極の位置合わせ精度は、例えば数μm程度であり、隣り合う貫通電極のピッチ、すなわち中心間距離は、例えば数10μm程度である。
したがって、ビアラストプロセスで貫通電極を形成する場合、想定される最大の位置ずれ量が大きいので、受電極が設けられる領域の面積が大きくなってしまう。そのため、図3に示すように、受電極108が電気的に分割されていない比較例1の半導体装置では、受電極108のうち平面視で貫通電極104と重なり合わない部分が占める面積が大きくなり、受電極108のうち平面視で貫通電極104と重なり合わない部分と半導体基板との間で発生する寄生容量が大きくなる。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
一方、本実施の形態1では、受電極8は、電気的に分割されており、互いに離れて形成された複数の電極81a、81bからなる電極群81を含む。複数の電極81aのうち一部の電極81aは、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されている。また、複数の電極81bのうち一部の電極81bは、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である。したがって、受電極8と半導体基板1との間に、大きな寄生容量が発生することを防止することができ、貫通電極4からの信号や電源電流を伝送する機能が低下することを防止または抑制することができる。よって、受電極8が、貫通孔11を形成するためのエッチングの際に、エッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量を低減することができる。
また、受電極8は、電極群81に加え、電極群82および電極群83を含む。電極群82、83は、電極群81に含まれる複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間を、電極群82、83に含まれる複数の電極82a、82b、83a、83bが覆うように、すなわちオーバーラップするように、配置されている。これにより、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82b、83a、83bのいずれかにより覆われることになる。したがって、貫通孔11を形成する際に、複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間がオーバーエッチングされた場合でも、複数の電極82a、82b、83a、83bがエッチングストッパとして機能するので、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の半導体装置について説明する。本実施の形態2の半導体装置は、例えばアルミニウムなどの導電膜からなる受電極8および配線9(図2参照)が、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により形成されたものである。したがって、絶縁層6aの構成、受電極8の材質および配線9の材質以外の部分については、本実施の形態2の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と同様にすることができる。
図28は、実施の形態2における受電極を示す断面図である。図28では、受電極8と絶縁膜6とを合わせて図示しているが、理解を簡単にするために、絶縁層69、接続電極23、配線9、貫通孔11、絶縁膜12および貫通電極4(図2参照)の図示を省略している。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と異なり、絶縁層62、64、66、68(図2参照)が設けられていない。
絶縁層6aは、絶縁層63、65、67および絶縁層69(図2参照)を含むが、実施の形態1と異なり、絶縁層62、64、66、68(図2参照)を含まない。
絶縁層61上には、複数の電極81a、81bからなる電極群81が形成されている。例えばアルミニウムからなる導電膜を絶縁層61上に形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により加工することで、導電膜からなり、互いに離れた複数の電極81a、81bを形成することができる。
絶縁層61上には、複数の電極81a、81bを覆うように、絶縁層63が形成されている。すなわち、複数の電極81a、81b上には、絶縁層63が形成されている。絶縁層63には、絶縁層63を貫通して電極81aに達する開口部が形成されており、絶縁層63に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極21が形成されている。接続電極21は、電極81aと電気的に接続されている。
絶縁層63上には、複数の電極82a、82bからなる電極群82が形成されている。例えばアルミニウムからなる導電膜を絶縁層63上に形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により加工することで、導電膜からなり、互いに離れた電極82a、82bを形成することができる。電極82aは、接続電極21と電気的に接続されている。
絶縁層63上には、複数の電極82a、82bを覆うように、絶縁層65が形成されている。すなわち、複数の電極82a、82b上には、絶縁層65が形成されている。絶縁層65には、絶縁層65を貫通して電極82aに達する開口部が形成されており、絶縁層65に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極22が形成されている。接続電極22は、電極82aと電気的に接続されている。
絶縁層65上には、複数の電極83a、83bからなる電極群83が形成されている。例えばアルミニウムからなる導電膜を絶縁層65上に形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により加工することで、導電膜からなり、互いに離れた電極83a、83bを形成することができる。電極83aは、接続電極22と電気的に接続されている。
絶縁層65上には、複数の電極83a、83bを覆うように、絶縁層67が形成されている。すなわち、複数の電極83a、83b上には、絶縁層67が形成されている。図28では図示を省略するが、絶縁層67には、絶縁層67を貫通して電極83aに達する開口部が形成されており、絶縁層67に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極23(図2参照)が形成されている。図28では図示を省略するが、接続電極23は、電極83aと電気的に接続されている。
また、図28では図示を省略するが、絶縁層67上には、配線9(図2参照)が形成されている。例えばアルミニウムからなる導電膜を絶縁層67上に形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により加工することで、導電膜からなる配線9を形成することができる。
さらに、図28では図示を省略するが、配線9(図2参照)上、および、絶縁層67上には、絶縁層69(図2参照)が形成されている。絶縁層69には、開口部が形成されており、絶縁層69に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなるパッド電極14(図2参照)が形成されている。
本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、受電極8は、互いに離れて形成された複数の電極81a、81bからなる電極群81を含む。実施の形態1と同様に、複数の電極81bのうち一部の電極81bは、平面視において貫通電極4と重なり合っておらず、電気的に浮遊状態であり、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されていない。したがって、実施の形態1と同様に、受電極8が、貫通孔11を形成するためのエッチングの際に、エッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量を低減することができる。
また、実施の形態1と同様に、受電極8は、電極群81に加え、電極群82および電極群83を含む。これにより、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82b、83a、83bのいずれかにより覆われることになるので、実施の形態1と同様に、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3の半導体装置について説明する。本実施の形態3の半導体装置は、受電極8に含まれる複数の電極81a、81b、82a、82bが、平面視において、例えばY軸方向にそれぞれ延在し、かつ、Y軸方向と交差するX軸方向に配列されたものである。したがって、絶縁層6aの構成、および、受電極8の構成以外の部分については、本実施の形態3の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と同様にすることができる。
図29は、実施の形態3における受電極を示す平面図である。図30は、実施の形態3における受電極を示す断面図である。図30では、受電極8と絶縁膜6とを合わせて図示しているが、理解を簡単にするために、絶縁層68、69、接続電極23、配線9、貫通孔11、絶縁膜12および貫通電極4(図2参照)の図示を省略している。
絶縁層6aは、絶縁層62〜64、67および絶縁層68、69(図2参照)を含むが、実施の形態1と異なり、絶縁層65、66(図2参照)を含まない。受電極8は、電極群81に加え、電極群82を含むが、実施の形態1と異なり、電極群83を含まない。また、実施の形態1と異なり、接続電極22(図2参照)が設けられていない。
絶縁層61上には、絶縁層62が形成されている。絶縁層62には、開口部が互いに離れて形成されており、絶縁層62に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる、複数の電極81a、81bが形成されている。複数の電極81a、81bは、互いに離れて形成されており、複数の電極81a、81bからなる電極群81を形成している。すなわち、絶縁層61上には、電極群81が形成されている。
絶縁層62上、および、複数の電極81a、81b上には、絶縁層63が形成されている。すなわち、電極群81上には、絶縁層63が形成されている。絶縁層63には、絶縁層63を貫通して電極81aに達する開口部が、互いに離れて形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極21が形成されている。
絶縁層63上、および、接続電極21上には、絶縁層64が形成されている。絶縁層64には、絶縁層64を貫通して絶縁層63または接続電極21に達する開口部が、互いに離れて形成されており、絶縁層64に形成された開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる複数の電極82a、82bが形成されている。複数の電極82a、82bは、互いに離れて形成されており、複数の電極82a、82bからなる電極群82を形成している。すなわち、絶縁層63上には、電極群82が形成されている。
絶縁層64上、および、複数の電極82a、82b上には、絶縁層67が形成されている。すなわち、電極群82上には、絶縁層67が形成されている。図30では図示を省略するが、絶縁層67には、絶縁層67を貫通して電極82aに達する開口部が、互いに離れて形成されており、この開口部には、この開口部に埋め込まれた導電膜からなる接続電極23(図2参照)が形成されている。
また、図30では図示を省略するが、実施の形態1において図2に示したのと同様に、絶縁層67上には、絶縁層68、配線9、絶縁層69およびパッド電極14(図2参照)が形成されている。
電極群81に含まれる複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間は、貫通孔11を形成する際のエッチングストッパとして機能しないおそれがある。したがって、電極群82は、電極群81に含まれる複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間を、電極群82に含まれる複数の電極が覆うように、すなわちオーバーラップするように、配置されている。これにより、貫通孔11を形成する際にオーバーエッチングが行われた場合でも、電極群82に含まれる複数の電極がエッチングストッパとして機能する。したがって、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができ、貫通孔11に埋め込まれた導電膜4a(図2参照)により、本来接続される予定のない電極または配線との間で短絡が発生することを防止または抑制することができる。
また、電極群82は、受電極8を、配線9(図2参照)を介して例えば半導体素子7(図2参照)等の通信回路20(図4参照)、またはピラー電極2(図2参照)と電気的に接続するためのものである。
なお、絶縁層6aの材料を絶縁層61の材料と異なる材料とし、貫通孔11を形成する際のエッチングストッパとして絶縁層6aを機能させる場合、または、貫通孔11のエッチング量を精度よく制御する場合には、受電極8を電極群81のみからなるものとすることもできる。
本実施の形態3では、実施の形態1と異なり、平面視において、複数の電極81a、82bが、例えばY軸方向にそれぞれ延在し、かつ、Y軸方向と交差するX軸方向に配列されている。なお、好適には、Y軸方向は、X軸方向と直交する。
複数の電極82a、82bは、平面視において、複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間を覆うように設けられている。複数の電極82aは、接続電極21を介して電極81aと電気的に接続されている。また、複数の電極82bは、複数の電極81a、81bのいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である。
複数の電極82aは、絶縁層67を貫通して設けられた接続電極23(図2参照)を介して、配線9(図2参照)と接続されている。したがって、複数の電極81aは、接続電極21、電極82aおよび接続電極23を介して、配線9と電気的に接続されている。
また、好適には、複数の電極82a、82bの各々は、平面視において、複数の電極81a、81bのうちX軸方向に互いに隣り合う2つの電極のいずれとも重なり合う部分を有する。これにより、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82bのいずれかにより覆われることになる。
さらに、好適には、複数の電極81aは、複数の電極81a、81bの配列の中心部に設けられており、複数の電極81bは、複数の電極81a、81bの配列の周辺部に設けられている。このような場合、複数の電極81a、81bの配列の中心部に複数の電極81bが設けられた場合に比べ、貫通電極4の中心位置が領域8aの中心位置からずれた場合にも、貫通電極4が複数の電極81aのいずれかと電気的に接続されやすくなる。
また、好適には、複数の電極81a、81bについては、複数の電極81a、81bの配列の中心部から離れて設けられている電極ほど、面積が小さい。すなわち、複数の電極81a、81bについては、複数の電極81a、81bの配列の周辺部に近く設けられている電極ほど、配列方向の幅が小さい。これにより、例えば、平面視で貫通電極4と重なり合う部分を有する1つの電極81bのうち、平面視で貫通電極4と重なり合わず、半導体基板1と対向する部分の面積を小さくすることができるので、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量をさらに小さくすることができる。
図31は、実施の形態3における受電極を示す平面図である。図31では、貫通電極4すなわち貫通孔11の外周の位置を重ねて示している。また、図31では、複数の電極81a、81bのうち、貫通電極4と電気的に接続された電極が配置されている領域のみにおいて、電極81a、81b、82a、82bにハッチングを付している。このとき、ハッチングが付された領域は、電極81a、81bが貫通電極4および配線9のいずれかと電気的に接続されている領域である。一方、ハッチングが付されていない領域は、電極81bが貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である領域である。
図31は、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されている場合、すなわち、貫通電極4の中心位置が領域8aの中心位置からずれていない場合を示している。
本実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、複数の電極81a、81bのうち一部の電極81aは、平面視において貫通電極4と重なり合っており、すなわち貫通孔11に露出しており、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されている。一方、複数の電極81a、81bのうち他の一部の電極81bは、平面視において貫通電極4と重なり合っておらず、すなわち貫通孔11に露出しておらず、電気的に浮遊状態であり、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されていない。したがって、本実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、受電極8と半導体基板1との間に、大きな寄生容量が発生することを防止または抑制することができる。
図31と実施の形態1で説明した図14とを比較すると、図31において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積は、図14において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積よりも少ない。したがって、実施の形態3における、受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減する効果は、実施の形態1における、受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減する効果よりも小さくなる。
一方、図31に示す場合でも、領域8aの全面に亘り一体として受電極8が設けられている場合に比べ、ハッチングが付されていない領域の面積、すなわち、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bの面積を増加させることができる。したがって、本実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、平面視で貫通電極4と重なり合わない部分の受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減することができる。
すなわち、本実施の形態3では、実施の形態1よりも効果は小さいものの、受電極8が、貫通孔11を形成するためのエッチングの際に、エッチングストッパとしての機能を有し、かつ、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量を低減することができる。
また、実施の形態1と同様に、受電極8は、電極群81に加え、電極群82を含む。これにより、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82bのいずれかにより覆われることになるので、実施の形態1と同様に、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4の半導体装置について説明する。本実施の形態4の半導体装置は、貫通孔11と連通し、絶縁層63を貫通して電極82aに達する接続孔25(後述する図33参照)と、接続孔25に埋め込まれた導電膜からなり、貫通電極4と電気的に接続された、擬似ビアとしての接続電極26(後述する図33参照)とを有する。また、本実施の形態4の半導体装置には、実施の形態4の半導体装置に形成されていた接続電極21が形成されていない。したがって、本実施の形態4の半導体装置のうち、接続孔25および接続電極26以外の部分については、接続電極21が形成されていない点を除き、実施の形態1の半導体装置と同様にすることができる。
図32は、実施の形態4における受電極を示す平面図である。図33および図34は、実施の形態4における受電極を示す断面図である。図33および図34では、受電極8と絶縁膜6と半導体基板1と貫通孔11とを合わせて図示しているが、理解を簡単にするために、絶縁層68、69、接続電極23および配線9(図2参照)の図示を省略している。図33は、貫通孔11を形成した後、貫通電極4を形成する前の断面を示しており、図34は、貫通電極4を形成した後の断面を示している。
絶縁層6aは、絶縁層62〜67および絶縁層68、69(図2参照)を含む。受電極8は、電極群81に加え、電極群82および電極群83を含む。絶縁層62〜67および絶縁層68、69(図2参照)ならびに電極群81〜83については、実施の形態1における絶縁層62〜69および電極群81〜83(図2参照)と同様にすることができる。また、接続電極22および接続電極23(図2参照)についても、実施の形態1における接続電極22および接続電極23(図2参照)と同様にすることができる。
ただし、本実施の形態4では、実施の形態1と異なり、接続電極21(図2参照)が形成されていない。そして、平面視において、貫通電極4すなわち貫通孔11と重なり合う領域で、互いに隣り合う電極81aの間の絶縁層63が除去されることで、絶縁層63を貫通して電極82aに達する接続孔25が形成されている。接続孔25は、貫通孔11と連通している。
本実施の形態4では、実施の形態1で図16〜図22を用いて説明した工程と同様の工程を行った後、図23を用いて説明した工程と同様の工程を行って貫通孔11を形成する際に、複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間を、オーバーエッチングする。これにより、図33に示すように、複数の電極81a、81bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間で、絶縁層63を貫通して電極82a、82bのいずれかに達する接続孔25が形成される。
また、本実施の形態4では、実施の形態1で図24を用いて説明した工程を行った後、図25を用いて説明した工程と同様の工程を行って導電膜4aを形成する際に、接続孔25にも貫通電極4を形成する導電膜4aと同一の導電膜4aを埋め込む。その後、実施の形態1で図26を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、図34に示すように、接続孔25に埋め込まれた導電膜4aからなり、貫通電極4と電気的に接続された接続電極26が形成される。
なお、接続電極22を形成せず、接続孔25が形成された後、さらにオーバーエッチングし、複数の電極82a、82bのうち互いに隣り合う電極の間の隙間で、絶縁層65を貫通して電極83a、83bのいずれかに達する接続孔(図示は省略)を形成することもできる。しかし、絶縁層65までオーバーエッチングする場合には、エッチングストッパとして機能する電極81a、81bに与えるエッチングダメージが大きくなるおそれがある。あるいは、複数の電極81a、81bであって互いに隣り合う電極の間の隙間のうち、電極82a、82bに覆われていない部分の面積が小さいため、平面視において、絶縁層65を貫通して形成される接続孔の面積が小さくなるおそれがある。したがって、好適には、前述したように、接続電極22を形成するものとし、また、接続孔25が形成された後は、オーバーエッチングしないものとする。
上記のような構成により、複数の電極82aは、絶縁層63を貫通して設けられた接続電極26を介して、複数の電極81aと電気的に接続されている。また、複数の電極83aは、絶縁層65を貫通して設けられた接続電極22を介して、複数の電極82aと接続されている。さらに、複数の電極83aは、絶縁層67を貫通して設けられた接続電極23(図2参照)を介して、配線9(図2参照)と接続されている。
その結果、本実施の形態4では、複数の電極81aのうち一部の電極81aは、貫通電極4と電気的に接続されており、かつ、接続電極26、電極82a、接続電極22、電極83aおよび接続電極23を介して、配線9と電気的に接続されている。そして、複数の電極81bのうち一部の電極81bは、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である。
また、本実施の形態4では、平面視において、電極群81に含まれる複数の電極のうち、配線9(図2参照)と接続された電極82aと重なり合う部分を有する電極であっても、貫通電極4と重なり合う部分を有していなければ、接続電極26を介して電極82aと接続されないため、電極81aではなく、電極81bとなる。この点で、本実施の形態4は、実施の形態1と異なる。したがって、本実施の形態4では、複数の電極81aを、配線9と電気的に接続されている電極82aと、接続電極26を介して電気的に直接接続されている電極であると定義する。一方、複数の電極81bを、配線9と電気的に接続されている電極82aとは、接続電極26を介して電気的に直接接続されていない電極であると定義する。
図35は、実施の形態4における受電極を示す平面図である。図35では、貫通電極4すなわち貫通孔11の外周の位置を重ねて示している。また、図35では、複数の電極81a、81bのうち、貫通電極4および配線9のいずれかと電気的に接続された電極が配置されている領域のみにおいて、電極81a、81b、82a、82b、83a、83bにハッチングを付している。このとき、ハッチングが付された領域は、電極81a、81bが貫通電極4および配線9のいずれかと電気的に接続されている領域である。一方、ハッチングが付されていない領域は、電極81a、81bが貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である領域である。
図35は、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されておらず、貫通電極4の中心位置が、想定される最大の位置ずれ量だけ領域8aの中心位置からずれた場合を示している。
なお、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されている場合において、ハッチングが付されていない領域の面積、すなわち、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、かつ、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積は、本実施の形態4でも、実施の形態1で図14を用いて説明した場合と同様の分布となる。したがって、貫通電極4が領域8aの中心部に形成されている場合には、実施の形態4における、受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減する効果は、実施の形態1における、受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を低減する効果と同様である。
一方、図35と実施の形態1で説明した図15とを比較する。前述したように、本実施の形態4では、電極群81に含まれる複数の電極のうち、領域8aの中心部に設けられた電極であっても、平面視で貫通電極4と重なり合う部分を有していなければ、接続電極26を介して電極82aと電気的に接続されない。つまり、電極群81に含まれる複数の電極のうち、貫通電極4と重なり合う部分を有していない電極は、電気的に浮遊状態の電極81bとなる。そのため、図35において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積は、図15において、貫通電極4および配線9のいずれとも電気的に接続されておらず、電気的に浮遊状態である電極81bが占める面積よりも大きい。したがって、実施の形態1に比べ、平面視で貫通電極4と重なり合わない部分の受電極8と半導体基板1との間で発生する寄生容量を、さらに低減することができる。
なお、図35では、複数の電極81a、81bのうち、領域8aの中心部に配置され、配線9と接続された電極82aと重なり合う電極であって、かつ、貫通電極4と重なり合わない電極81bを、破線で囲まれた領域AR1に配置された電極81bとして示している。
このように、本実施の形態4では、受電極8が、貫通孔11を形成するためのエッチングの際に、実施の形態1と同様のエッチングストッパとしての機能を有しつつ、実施の形態1に比べ、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量をさらに低減することができる。
また、実施の形態1と同様に、受電極8は、電極群81に加え、電極群82および電極群83を含む。これにより、領域8aが全面に亘り電極81a、81b、82a、82b、83a、83bのいずれかにより覆われることになるので、実施の形態1と同様に、受電極8のエッチングストッパとしての機能をさらに高めることができる。
なお、本実施の形態4で説明した擬似ビアとしての接続電極26については、実施の形態3の半導体装置にも適用することができる。すなわち、実施の形態3においても、図34を用いて説明したのと同様に、接続電極21(図30参照)を設けず、貫通孔11と連通し、絶縁層62を貫通して電極群82に達する接続孔25に埋め込まれた導電膜4aからなり、かつ貫通電極4と電気的に接続された接続電極26を設けることができる。この場合も、実施の形態3に比べ、受電極8と半導体基板1との間に発生する寄生容量をさらに低減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体装置およびその製造方法に適用して有効である。
1 半導体基板
1a 表面
1b 裏面
2、3 ピラー電極
4 貫通電極
4a 導電膜
5 バンプ電極
6 絶縁膜
6a 絶縁層
7 半導体素子
8 受電極
8a、8f 領域
8b〜8e 辺
9 配線
10 プラグ
11 貫通孔
12、13 絶縁膜
14 パッド電極
15 絶縁膜
16 開口部
20 通信回路
21〜23 接続電極
24 レジストパターン
24a 開口部
25 接続孔
26 接続電極
61〜69 絶縁層
81〜83 電極群
81a、81b、82a、82b、83a、83b 電極
AR1 領域
CH1〜CH3 チップ
CNT 中心
INT インターポーザ

Claims (12)

  1. 第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有する第1半導体基板と、
    前記第1半導体基板の前記第1主面上に設けられた第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第1電極からなる第1電極群と、
    平面視において、前記第1電極群が設けられた領域である第1領域内で、前記第1半導体基板の前記第2主面から前記第1半導体基板および前記第1絶縁層を貫通して前記第1電極群に達する第1孔部と、
    前記第1孔部に埋め込まれた第1導電膜からなる第1貫通電極と、
    前記第1半導体基板の前記第1主面上に設けられた第1配線と、
    を有し、
    前記複数の第1電極のうち一部の第1電極は、前記第1貫通電極および前記第1配線と電気的に接続されており、
    前記複数の第1電極のうち他の第1電極は、電気的に浮遊状態である、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1電極群上に設けられた第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第2電極からなる第2電極群と、
    前記第2電極群上に設けられた第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第3電極からなる第3電極群と、
    を有し、
    前記第2電極は、平面視において、互いに隣り合う前記第1電極の間の隙間の一部を覆うように設けられており、
    前記第3電極は、平面視において、互いに隣り合う前記第1電極の間の隙間のうち、前記第2電極に覆われていない部分を覆うように設けられており、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第2絶縁層を貫通して設けられた第1接続電極を介して、前記複数の第2電極のうち一部の第2電極と電気的に接続されており、
    前記複数の第2電極のうち前記一部の第2電極は、前記第3絶縁層を貫通して設けられた第2接続電極を介して、前記複数の第3電極のうち一部の第3電極と電気的に接続されており、
    前記複数の第3電極のうち前記一部の第3電極は、前記第1配線と電気的に接続されている、半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記複数の第1電極は、平面視において、第1方向および前記第1方向に交差する第2方向にマトリクス状に配列されており、
    前記複数の第2電極は、平面視において、前記第1方向および前記第2方向にマトリクス状に配列されており、
    前記第2電極は、平面視において、前記第1方向および前記第2方向に互いに隣り合う4つの前記第1電極のいずれとも重なり合う部分を有し、
    前記第3電極は、平面視において、前記第1方向または前記第2方向に互いに隣り合う2つの前記第2電極のいずれとも重なり合う部分を有する、半導体装置。
  4. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1孔部と連通し、前記第2絶縁層を貫通して前記第2電極群に達する第1接続孔と、
    前記第1接続孔に埋め込まれた前記第1導電膜からなり、かつ、前記第1貫通電極と電気的に接続された前記第1接続電極と、
    を有し、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第1接続電極を介して、前記複数の第2電極のうち前記一部の第2電極と電気的に接続されている、半導体装置。
  5. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第1領域の中心部に設けられており、
    前記複数の第1電極のうち前記他の第1電極は、前記第1領域の周辺部に設けられている、半導体装置。
  6. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1領域の中心部から離れて設けられている前記第1電極ほど、前記第1電極の面積が小さい、半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1電極群上に設けられた第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第2電極からなる第2電極群と、
    を有し、
    前記複数の第1電極は、平面視において、第1方向にそれぞれ延在し、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に配列されており、
    前記複数の第2電極は、平面視において、前記第1方向にそれぞれ延在し、かつ、前記第2方向に配列されており、
    前記第2電極は、平面視において、互いに隣り合う前記第1電極の間の隙間を覆うように設けられており、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第2絶縁層を貫通して設けられた第1接続電極を介して、前記複数の第2電極のうち一部の第2電極と電気的に接続されており、
    前記複数の第2電極のうち前記一部の第2電極は、前記第1配線と電気的に接続されている、半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記第2電極は、平面視において、前記第2方向に互いに隣り合う2つの前記第1電極のいずれとも重なり合う部分を有する、半導体装置。
  9. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記第1孔部と連通し、前記第2絶縁層を貫通して前記第2電極群に達する第1接続孔と、
    前記第1接続孔に埋め込まれた前記第1導電膜からなり、かつ、前記第1貫通電極と電気的に接続された前記第1接続電極と、
    を有し、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第1接続電極を介して、前記複数の第2電極のうち前記一部の第2電極と電気的に接続されている、半導体装置。
  10. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記複数の第1電極の配列の中心部に設けられており、
    前記複数の第1電極のうち前記他の第1電極は、前記複数の第1電極の配列の周辺部に設けられている、半導体装置。
  11. 請求項1記載の半導体装置において、
    第3主面と、前記第3主面と反対側の第4主面とを有する第2半導体基板と、
    前記第2半導体基板の前記第3主面上に設けられた第4絶縁層と、
    前記第4絶縁層上に互いに離れて設けられた複数の第4電極からなる第4電極群と、
    平面視において、前記第4電極群が設けられた領域である第2領域内で、前記第2半導体基板の前記第4主面から前記第2半導体基板および前記第4絶縁層を貫通して前記第4電極群に達する第2孔部と、
    前記第2孔部に埋め込まれた第2導電膜からなる第2貫通電極と、
    前記第2半導体基板の前記第3主面上に設けられた第2配線と、
    を有し、
    前記複数の第4電極のうち一部の第4電極は、前記第2貫通電極および前記第2配線と電気的に接続されており、
    前記複数の第4電極のうち他の第4電極は、電気的に浮遊状態であり、
    前記第1半導体基板と、前記第1絶縁層と、前記第1電極群と、前記第1孔部と、前記第1貫通電極と、前記第1配線とにより第1半導体チップが形成されており、
    前記第2半導体基板と、前記第4絶縁層と、前記第4電極群と、前記第2孔部と、前記第2貫通電極と、前記第2配線とにより第2半導体チップが形成されており、
    前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとが互いに積層されている、半導体装置。
  12. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1半導体基板の前記第1主面上に設けられた半導体素子を有し、
    前記複数の第1電極のうち前記一部の第1電極は、前記第1配線を介して前記半導体素子と電気的に接続されている、半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017038108A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社ソシオネクスト 半導体装置、及び半導体装置の製造方法

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