JP2014191680A - 光軸調整機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る光軸調整機構1は、受光素子5を内蔵する光学部7と、光学部7が設置される光学台9と、光学台9の窓部3aに対する相対位置を調整可能に支持する光学台支持機構11とを備え、光学台支持機構11は、光学台9を窓部3aに対して相対移動可能に支持する複数の下部支持線部材21および複数の上部支持線部材23と、各上部支持線部材23に係合して光学台9の窓部3aに対する相対位置を調整する第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29とを有することを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に記載の炎感知器は、「筐体を構成する窓材と、該窓材に対応して前記筐体内に設置される炎検出用受光素子と、前記筐体の外側に配置されて前記窓材の表面に対して発光する汚損検出用発光素子と、該汚損検出用発光素子の発光に基づく前記窓材の表面での反射光を受光する汚損検出用受光素子と、を備えていることを特徴とする」ものである(特許文献1の請求項1参照)。
「窓材3は、サファイアを材質として、監視区域Vからの余分な波長の光を遮断するとともに、検出の対象となる波長の光を透過するフィルタとなるように、その内面側にはカットフィルタとしてのフィルタ層が積層されている。具体的には、CO2共鳴帯域の波長の赤外線のみが炎検出用受光素子4に入力されるように構成されている。
炎検出用受光素子4は、ここでは赤外線式の受光素子として焦電素子が用いられる。この炎検出用受光素子4の監視区域Vは、筐体1に設けられる窓材3を透過可能な範囲として決定され、ここでは、その範囲を制限する押さえ部材2の開口の大きさによって監視区域Vが所定の角度に設定されている。」
しかしながら、光学部内の受光素子は、製造時のばらつきによって、光軸と窓部の中心軸とが必ずしも一致しておらず、所望の監視範囲と実際の監視範囲とがずれてしまう。
そのため、炎感知器を設置する段階で、受光素子の光軸が窓部の中心軸に一致するように調整する必要がある。
前記受光素子を内蔵する光学部と、該光学部が設置される光学台と、該光学台の前記窓部に対する相対位置を調整可能に支持する光学台支持機構とを備え、
該光学台支持機構は、前記光学台を前記窓部に対して相対移動可能に支持する支持部材と、該支持部材に係合して前記光学台の前記窓部に対する相対位置を調整する位置調整部材とを有することを特徴とするものである。
前記位置調整部材は回転可能な棒状の部材からなり、該位置調整部材が回転することで、前記上部支持線部材と前記位置調整部材との係合部が前記位置調整部材の軸方向に移動して、
これによって前記光学台が前記窓部に対して傾動可能かつ平行方向移動可能になっていることを特徴とするものである。
前記支持部材は、一端側が前記光学台にピン結合され、他端側が前記筺体側にピン結合される一対の下部支持リンク部材と、一端側が前記光学台にピン結合され、他端側が前記位置調整部材の軸方向に移動可能でかつ回動可能に結合される一対の上部支持リンク部材とを備えてなり、
前記位置調整部材は回転可能な棒状の部材からなり、該位置調整部材が回転することにより、前記上部支持リンク部材と前記位置調整部材との結合部が前記位置調整部材の軸方向に移動して、
これによって前記光学台が前記受光素子の受光部を中心に揺動可能になっていることを特徴とするものである。
本発明の一実施の形態に係る光軸調整機構1は、図1および図2に示す通り、窓部3aを有する筐体3内に収容されている。筐体3は、底部3bと、底部3bから所定の間隔を空けて設けられている前壁3cと、周壁3dを有している。なお、筐体3の周壁3dは、図1においては省略しており、図2においては二点鎖線で示している。
以下、光軸調整機構1の各部を詳細に説明する。
光学部7は、受光素子5や受光素子5に集光するレンズ7a等を有しており、受光素子5が外部からの光を受光したときに受光信号を発生させるものである。
受光素子5は、その受光面に臨む角度に応じた受光感度の分布を持つもので、その分布は、一般的には受光面に垂直な方向(光軸13、図2参照)において受光感度が最も高く、光軸13からの角度が大きくなるにつれてその受光感度が小さくなる傾向を有している。そして所望する受光感度が得られる範囲が受光素子5の視野15として定義される。図1および図2では便宜的に視野15を、逆三角形で図示している。
光学台9は、光学部7を支持する台であって、光学台9の窓部3aに対する相対位置を調整することで、光軸13の窓部3aに対する相対位置が調整(光軸調整)される。なお、光学台9の窓部3aに対する相対位置は、窓部3aに対する傾動角度(以下、単に「傾動角度」という)および窓部3aに対する平行方向の位置(以下、単に「平行方向の位置」という)によって規定される。
図1および図2は光軸調整後の状態であり、光学台9の傾動角度及び平行方向の位置が調整され、この状態において視野15は窓部3aの縁で遮られておらず、監視範囲が適正な状態になっている。
光学台支持機構11は、光学台9を窓部3aに対して傾動可能かつ平行方向移動可能に支持する複数の下部支持線部材21および上部支持線部材23と、上部支持線部材23に係合して光学台9の傾動角度及び平行方向の位置を調整する3つの位置調整部材(第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29)とを有している。
下部支持線部材21および上部支持線部材23は、屈曲可能かつ光学台9を支持可能な程度の剛性を有する線部材からなり、例えば金属製の線材からなる。
下部支持線部材21は、一端側が光学台9に取り付けられ、他端側が筐体3の底部3bに取り付けられている。
上部支持線部材23は、一端側が光学台9に取り付けられ、他端側が位置調整部材(第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29)に係合している。
第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29は棒状のねじ部材からなり、前壁3cに、底部3b側に向けて挿入され、かつ回転可能に設置されている。
第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29の先端部には、上部支持線部材23の一端がねじ溝に沿って係合しており、第1位置調整部材25〜第3位置調整部材29の回転に伴って、係合部23aが軸方向に移動するようになっている。
また、第1位置調整部材25を逆回転させれば光学台9は、光学台9の該片側が窓部3aから離れる方向に傾動するとともに、第1位置調整部材25側から遠ざかる方向に平行方向移動する。
なお、筐体3の周壁3dは、図3においては図1と同様に省略しており、図4においては図2と同様に二点鎖線で示している。また、図3および図4においても便宜的に視野15を図示している。
図4に示す例では、第2位置調整部材27を回転させて、係合部23aを第2位置調整部材27の先端側に移動させることで、光学台9を、その片側を筐体3の底部3b側に傾動させるとともに、第2位置調整部材27側から遠ざける方向に平行方向移動させている。
このように、各位置調整部材を適宜回転させることで、光軸13を窓部3aの中心軸17に合わせることができる(図1および図2参照)。
上記の実施の形態1では、支持部材が線部材からなるものを例に挙げて説明したが、本実施の形態では、支持部材がリンク部材からなり、光学台支持機構をリンク機構によって構成したもの(光学台支持機構43)について説明する。
以下、図5および図6に基づいて本実施の形態を説明する。なお、図5および図6において、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付している。
上部支持リンク部材47は、一端側が光学台9にピン結合され、他端側が位置調整部材(第1位置調整部材51、第2位置調整部材53)の軸方向に移動可能でかつ回動可能に結合されている(結合部59)。
位置調整部材(第1位置調整部材51、第2位置調整部材53)を回転させることにより、結合部59が軸方向に移動する。例えば、第1位置調整部材51に結合している上部支持リンク部材47の結合部59を前壁3c側に移動し、第2位置調整部材53に結合している上部支持リンク部材47の結合部59を底部3b側に移動させると、光学台9は、図5に示すように傾動する。逆に、第1位置調整部材51に係合している上部支持リンク部材47の結合部59を底部3b側に移動し、第2位置調整部材53に係合している上部支持リンク部材47の結合部59を前壁3c側に移動させると、光学台9は、図5と反対の方向に傾動する。
このように設定することで、受光素子5の平行方向の位置を変えることなく、光学台9の傾動角度を変えることで、視野15を調整できる。
図6は光軸調整前の状態であり、光軸13が窓部3aの中心軸17に対して傾いており、視野15がその一部を窓部3aの縁によって遮られている。この状態から、各位置調整部材を適宜回転させて上部支持リンク部材47の結合部59を上下動させる。
したがって、本実施の形態では、視野15の調整を行うのに、第1位置調整部材51、第2位置調整部材53の回転調整によって、受光素子5の平行方向の位置を変えることなく光軸13の傾動角度調整ができるので、調整が容易で、作業性に優れている。
本実施の形態1及び2では、各位置調整部を独立して操作して光学台9を傾動角度調整しているが、例えば各位置調整部を連結し、連動させることによって調整できるようにしても良い。
3 筐体
3a 窓部
3b 底部
3c 前壁
3d 周壁
5 受光素子
5a 受光部
7 光学部
7a レンズ
9 光学台
11 光学台支持機構
13 光軸
15 視野
17 中心軸
21 下部支持線部材
23 上部支持線部材
23a 係合部
25 第1位置調整部材
27 第2位置調整部材
29 第3位置調整部材
41 光軸調整機構
43 光学台支持機構
45 下部支持リンク部材
47 上部支持リンク部材
51 第1位置調整部材
53 第2位置調整部材
55 支持板
59 結合部
Claims (3)
- 窓部を有する筺体内に設けられて前記筺体外部の光を受光する受光素子の光軸調整機構であって、
前記受光素子を内蔵する光学部と、該光学部が設置される光学台と、該光学台の前記窓部に対する相対位置を調整可能に支持する光学台支持機構とを備え、
該光学台支持機構は、前記光学台を前記窓部に対して相対移動可能に支持する支持部材と、該支持部材に係合して前記光学台の前記窓部に対する相対位置を調整する位置調整部材とを有することを特徴とする光軸調整機構。 - 前記支持部材は線部材からなり、一端側が前記光学台に取り付けられ、他端側が前記筺体の底部側に取り付けられる複数の下部支持線部材と、一端側が前記光学台に取り付けられ、他端側が前記位置調整部材に移動可能に係合してなる複数の上部支持線部材とを備え、
前記位置調整部材は回転可能な棒状の部材からなり、該位置調整部材が回転することで、前記上部支持線部材と前記位置調整部材との係合部が前記位置調整部材の軸方向に移動して、
これによって前記光学台が前記窓部に対して傾動可能かつ平行方向移動可能になっていることを特徴とする請求項1記載の光軸調整機構。 - 前記受光素子の受光部が、窓部の中心軸上に配置されるように前記光学台が取り付けられてなり、
前記支持部材は、一端側が前記光学台にピン結合され、他端側が前記筺体側にピン結合される一対の下部支持リンク部材と、一端側が前記光学台にピン結合され、他端側が前記位置調整部材の軸方向に移動可能でかつ回動可能に結合される一対の上部支持リンク部材とを備えてなり、
前記位置調整部材は回転可能な棒状の部材からなり、該位置調整部材が回転することにより、前記上部支持リンク部材と前記位置調整部材との結合部が前記位置調整部材の軸方向に移動して、
これによって前記光学台が前記受光素子の受光部を中心に揺動可能になっていることを特徴とする請求項1記載の光軸調整機構。
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JPS4630738Y1 (ja) * | 1969-03-31 | 1971-10-25 | ||
JPH03161895A (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-11 | Nohmi Bosai Ltd | 火災報知設備における光伝送信号の送受信方法 |
JPH11345378A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-14 | Hochiki Corp | 感知器の光軸調整機構 |
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