JPH11345378A - 感知器の光軸調整機構 - Google Patents

感知器の光軸調整機構

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JPH11345378A
JPH11345378A JP16597098A JP16597098A JPH11345378A JP H11345378 A JPH11345378 A JP H11345378A JP 16597098 A JP16597098 A JP 16597098A JP 16597098 A JP16597098 A JP 16597098A JP H11345378 A JPH11345378 A JP H11345378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で光軸調整を可能とし、不用意な
振動・衝撃が加わった場合にも光軸位置が狂わず、さら
に調整範囲を容易に制限できて作業を迅速に行うことの
できる感知器の光軸調整機構を提供する。 【解決手段】 建屋に対して固定される固定部2と、固
定部2に対して垂直面内及び又は水平面内において回転
自在に連係されるもので光学部4を有する移動ベース5
とを備える感知器の光軸調整機構において、移動ベース
5には、固定部2側に突出する第一の球面部6を設け
る。また固定部2には、移動ベース5の第一の球面部6
に対応する形状に形成され該第一の球面部6に面接触す
る第二の球面部8を設ける。そして、これら第一の球面
部6と第二の球面部8との相互の面接触により移動ベー
ス5を固定部2に対して連係する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電式感知器の如
き感知器の送光部及び又は受光部の光軸方向を調整する
ための感知器の光軸調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、建築物の防災設備として感知器が
広く用いられている。このような感知器の一つとして、
LED等の光源から発した光を受光素子にて受光し、該
受光した光の光量変化に基づいて煙の発生等を検出する
光電式感知器がある。このような光電式感知器において
は、LED等の送光部から発した光を受光素子を備える
受光部に向けて入射させる必要があり、これら送光部の
光軸方向及び受光部の光軸方向が検出感度に大きく影響
することになる(なお必要に応じて、送光部を備える感
知器を送光器、受光部を備える感知器を受光器とし、ま
た送光器及び受光器を総称して単に感知器とする、以下
同じ)。このため光電式感知器には、送光部の光軸方向
又は受光部の光軸方向を所定方向(正確な測定を行うた
めに予め定められた方向、以下同じ)に調整する光軸調
整機構が設けられており、この光軸調整機構を用いて感
知器の設置時及び点検時に光軸調整が行われる。
【0003】図6は従来の光電式分離型煙感知器の受光
器の分解斜視図、図7は図6の受光器の正面カバーを取
外した状態における正面図である。この光電式分離型煙
感知器は、検出光を送光するための図示しない送光器
と、該送光器にて発せられた検出光を受光するための受
光器100とを所定距離隔てて対向配置して構成されて
いる。なお送光器は発光素子、その関連回路、構成部品
の一部を除き、受光器100と同一の構成である。この
図6に示すように、受光器100はカバー101と本体
102で構成され、この本体102は建屋に固定された
取付け板103に係止されることにより建屋に取付けら
れる。この本体102の内部にはレンズホルダ104が
納められ、このレンズホルダ104に保持されたレンズ
を介して送光器からの検出光が受光される。また本体1
02には光軸調整機構が設けられており、この光軸調整
機構によってレンズホルダ104の垂直面内での光軸調
整及び水平面内での光軸調整が行われる。
【0004】この光軸調整機構は、主として、本体10
2に対して移動不能に固定されたベース105と、ベー
ス105に対して移動不能に固定されたセパレータ10
6と、支持部材107とから構成されている。そしてレ
ンズホルダ104を支持部材107に対して垂直面内で
回転可能とすると共に、支持部材107をセパレータ1
06に対して水平面内で回転可能とすることによって、
光軸調整を可能としている。まず垂直面内での光軸調整
機構について具体的に説明すると、レンズホルダ104
は支持部材107に対してネジ108を軸として垂直方
向に回転可能に支持されており、またレンズホルダ10
4の側面には受けネジ109が取付けられている。この
受けネジ109には垂直調整ネジ110が螺合してお
り、したがって垂直調整ネジ110を回転させると受け
ネジ109が回転し、これに伴ってレンズホルダ104
が支持部材107に対して垂直方向に回転する。
【0005】次に水平面内での光軸調整機構について具
体的に説明すると、支持部材107は取付けネジ111
を軸としてベース105に対して水平方向に回転可能に
取付けられており、また支持部材107の底面には受け
ネジ112が取付けられている。この受けネジ112に
は水平調整ネジ113が螺合しており、したがって水平
調整ネジ113を回転させると受けネジ112が回転
し、これに伴って支持部材107及びレンズホルダ10
4がベース105に対し水平方向に回転する。
【0006】図7において、垂直調整ネジ110を時計
回り方向に回転させるとレンズホルダが上方向に回転
し、反時計回り方向に回転させるとレンズホルダが下方
向に回転する。また水平調整ネジ113を時計回り方向
に回転させるとレンズホルダが右方向に回転し、反時計
回り方向に回転させるとレンズホルダが左方向に回転す
る(ここで上下左右は図7の符号正視状態における左右
に対応し、時計方向・反時計方向は図7の符号正視状態
における時計方向・反時計方向に対応する)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のような感知器の光軸調整機構は、上述のようにベース
105、セパレータ106及び支持部材107や、複数
のネジを含む多数の部品によって構成されていたので、
その製造、組立てが複雑となって、感知器の製造コスト
を上昇させる一因になっていた。また垂直方向及び水平
方向の調整がネジ同士の螺合によって行われていたの
で、垂直方向や水平方向に不用意な振動・衝撃が加わっ
た場合にはネジ同士が相対的に微動し、光軸位置が狂っ
てしまうおそれがあった。さらに単なるネジ同士の螺合
によって調整を行っており、ネジの回転を制限する機構
が存在しなかったので、ネジを無制限に回転させること
が可能であった。したがってネジを回しすぎて光軸方向
が所定の方向から大きく狂ってしまった場合でも、ネジ
を回しすぎたことに気がつかず、調整に長時間を要して
しまうことがあった。
【0008】本発明は、従来のこのような感知器の光軸
調整機構における問題点に鑑みてなされたもので、簡易
な構成で光軸調整を可能とし、不用意な振動・衝撃が加
わった場合にも光軸位置が狂わず、さらに調整範囲を容
易に制限できて作業を迅速に行うことのできる感知器の
光軸調整機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような従来の感知器
の光軸調整機構における問題点を解決するために請求項
1に記載の本発明は、建屋に対して固定される固定部
と、該固定部に対して垂直面内及び又は水平面内におい
て回転自在に連係されるもので、検出光を発光する送光
部及び又は検出光を受光する受光部を有する移動部とを
備える感知器の光軸調整機構において、上記移動部に
は、上記固定部側又は非固定部側に突出する第一の球面
部を設け、上記固定部には、上記移動部の第一の球面部
に対応する形状に形成され該第一の球面部に面接触する
第二の球面部を設け、これら第一の球面部と第二の球面
部との相互の面接触により上記移動部を上記固定部に対
して連係したことを特徴として構成されている。
【0010】また請求項2に記載の本発明は、請求項1
に記載の本発明において、上記第一の球面部又は上記第
二の球面部のいずれか一方には他方側に突出する突起部
を設け、いずれか他方には上記突起部を納めるための収
納部を形成し、該収納部の周縁に上記突起部を当接させ
ることにより上記第一の球面部と上記第二の球面部との
相互移動を規制自在としたことを特徴として構成されて
いる。
【0011】また請求項3に記載の本発明は、請求項1
又は2に記載の本発明において、上記移動部及び又は上
記固定部をこれら相互の並設方向に沿って付勢する弾性
部材と、該弾性部材に対して所定距離隔てて配置される
もので、該弾性部材の付勢力に抗して上記移動部及び又
は上記固定部を相互の並設方向に沿って押圧する押圧部
とを設けたことを特徴として構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感知器の光軸調整
機構の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明
する。図1は本実施形態に係る光電式反射型煙感知器の
本体の縦断面図、図2は図1の本体の正面カバーを取外
した状態における正面図、図3は図1の要部拡大図であ
る。なお本実施形態の説明において、上下左右は図2の
符号正視状態における左右に対応し、時計方向・反時計
方向は図2の符号正視状態における時計方向・反時計方
向に対応する。これら各図に示す本体1と図示しない反
射板とは互いに所定距離隔てて対向配置されるもので、
本体1の送光部にて送光され反射板にて反射された検出
光を本体1の受光部にて受光する。
【0013】図1において本体1は、任意の建屋側壁に
固定される固定部2と、該固定部2の正面全面を覆うも
ので固定部2に対して着脱自在に取付けられる正面カバ
ー3と、これら固定部2及び正面カバー3の間に形成さ
れる空間部に収納されるもので送光部及び受光部を有す
る光学部4とを備えて構成されている。本体1には、近
赤外光のみを透過させる透光部材、例えばポリカーボネ
ートからなるレンズカバー31が設けられる。このレン
ズカバー31に対応する上下左右位置に上記光学部4が
配置され、光学部4の送光部にて送光されレンズカバー
31を透過した検出光が対向する反射板にて反射され再
びレンズカバー31を透過し、光学部4の受光部にて受
光される。
【0014】次に、このような本体1に設けられた光軸
調整機構と、該機構を用いた光軸調整とについて順次説
明する。この光学部4は、該光学部4と固定部3との間
に配置された薄厚方形板状の移動部たる移動ベース5に
固定されている。そしてこの移動ベース5の上下左右の
中央位置には、固定部2側に突出する第一の球面部6が
形成されている。この第一の球面部6は、移動ベース5
を固定部3側に屈曲して形成されるもので、図3に示す
ように、その全体に至り均等な曲率の半球状をなす。
【0015】一方、固定部2には、図1、3に示すよう
に、その上下左右の中央位置には移動ベース5側に突出
する立上げ部7が形成されている。この立上げ部7は、
その移動ベース5側の端部を、第一の球面部の固定部2
側の端部よりも移動ベース5側に位置させている。そし
て、この立上げ部7の移動ベース5側の端部には第二の
球面部8が形成されている。この第二の球面部8は、第
一の球面部6に対応する形状、すなわち立上げ部7の移
動ベース5側の端部において固定部2側に突出する球状
に形成され、その曲率を第一の球面部6の曲率とほぼ同
じとする。そして図3に示すように、これら第一の球面
部6と第二の球面部8とは相互に隣接して配置され、第
一の球面部6の固定部2側の側面に第二の球面部8の移
動ベース5側の側面が当接し、これら第一の球面部6と
第二の球面部8とが面接触することによって、移動ベー
ス5と固定部2とが連係されている。
【0016】ここで図3に示すように、第一の球面部6
にはその端部から第二の球面部8側に向けて突出する突
起部61が形成されており、一方、第二の球面部8に
は、突起部61に対応する位置に、収納部81が形成さ
れている。突起部61は第一の球面部6に一体に形成さ
れており、第二の球面部8の肉厚よりやや長く形成され
ている。また収納部81は第二の球面部8を切欠くこと
によって形成されており、その正面形状を円状としてな
る。
【0017】また図1、2に示すように、固定部2の上
下左右の各端部からは移動ベース5側に向けて支軸21
〜24が突設されており、各支軸21〜24は移動ベー
ス5を貫通している。このうち上側の支軸21と右側の
支軸22にはそれぞれ弾性部材たるバネ25が配置され
ており、下側の支軸23と左側の支軸24にはそれぞれ
押圧部たる垂直調整ツマミ27、押圧部たる水平調整ツ
マミ28が配置されている。バネ25は、図1に示すよ
うに、支軸21、22の先端部に設けられた係止部21
aと移動ベース5との間において支軸21、22に挿通
され、該支軸21、22の周辺において移動ベース5を
固定部2側に付勢する。またこの付勢力によって、支軸
21、23の周辺において移動ベース5は非固定部2側
(固定部2から離れる側、以下同じ)に付勢される。
【0018】垂直調整ツマミ27は支軸23の先端部に
おいて該支軸23に螺合するもので、該支軸23の長手
方向に沿って移動すると共に、その移動ベース5側の面
を該移動ベース5側に当接させる。この垂直調整ツマミ
27は時計方向に回転されることによって固定部2側に
移動する。また水平調整ツマミ28は支軸24の先端部
において該支軸24に螺合するもので、該支軸24の長
手方向に沿って移動すると共に、その移動ベース5側の
面を該移動ベース5側に当接させる。この水平調整ツマ
ミ28は時計方向に回転されることによって固定部2側
に移動する。
【0019】このように構成された光軸調整機構におい
て、光学部4の光軸方向は、以下のように調整される。
まず垂直方向の調整について説明する。いま、垂直調整
ツマミ27を時計方向に回転させると、該垂直調整ツマ
ミ27が固定部2側に移動する。ここで支軸23の周辺
においては移動ベース5が非固定部2側に付勢されてい
るので、垂直調整ツマミ27が固定部2側に移動する
と、移動ベース5がバネ25の付勢力に抗して固定部2
側に押圧される。したがって移動ベース5は、支軸21
を支点として垂直方向下側に傾き、また移動ベース5と
共に光学部4が垂直方向下側に傾く。逆に、垂直調整ツ
マミ27を反時計方向に回転させると、該垂直調整ツマ
ミ27が非固定部2側に移動する。ここで支軸23の周
辺においては移動ベース5が非固定部2側に付勢されて
いるので、垂直調整ツマミ27が非固定部2側に移動す
ると、該移動に伴って移動ベース5が非固定部2側に移
動する。したがって移動ベース5は、支軸21を支点と
して垂直方向上側に傾き、また移動ベース5と共に光学
部4が垂直方向上側に傾く。
【0020】次に水平方向の調整について説明するが、
該水平方向の調整は上記垂直方向の調整を90度角度変
更したものである。すなわち、水平調整ツマミ28を時
計方向に回転させると、移動ベース5がバネ26の付勢
力に抗して固定部2側に押圧され、移動ベース5が支軸
22を支点として水平方向左側に傾き、また移動ベース
5と共に光学部4が水平方向左側に傾く。逆に、水平調
整ツマミ28を反時計方向に回転させると、移動ベース
5は、支軸22を支点として水平方向右側に傾き、また
移動ベース5と共に光学部4が水平方向右側に傾く。
【0021】また当然のことながら、上記の垂直方向の
調整と水平方向の調整とを同時に行うことによって、ま
たこれら両調整の比率を任意に変えることによって、垂
直及び水平以外の任意方向に関する調整を容易に行うこ
とができる。特に移動部を固定部に対して球面部相互の
面接触によって連係させているため、いかなる方向を起
点としていかなる方向にに向けて調整する場合でも、同
様の連係状態を常時確保することができ、スムーズな調
整を行うことができる。
【0022】このような調整動作中において第一の球面
部6と第二の球面部8とは常時相互に面接触を維持しつ
つ、相対的に移動する。図4は第一の球面部6と第二の
球面部8との相対的な垂直移動範囲を説明するための図
である。この図4に示すように、垂直調整ツマミ27を
時計方向に回転すると、移動ベース5が支軸21を支点
として徐々に下側に傾くことから、第二の球面部8に対
して第一の球面部6が図4の反時計方向に回転する。こ
こで垂直調整ツマミ27を時計方向に回転し続けると、
やがて第一の球面部6の突起部61が第二の球面部8の
収納部81の下側周縁82に当接する(図4において、
この当接状態の移動部を符号5A、突起部を符号61A
にて示す)。このような当接状態においては、第二の球
面部8に対する第一の球面部6の回転が規制され、した
がって固定部2に対する移動ベース5の垂直下方への移
動が規制される。
【0023】逆に、垂直調整ツマミ27を反時計方向に
回転すると、第二の球面部8に対して第一の球面部6が
図4の時計方向に回転するが、回転し続けると、やがて
突起部61が収納部81の上側周縁83に当接する(図
4において、この当接状態の移動部を符号5B、突起部
を符号61Bにて示す)。このような当接状態において
は、第二の球面部8に対する第一の球面部6の回転が規
制され、したがって固定部2に対する移動ベース5の垂
直上方への移動が規制される。
【0024】なお水平方向の移動規制については、上述
した垂直方向の移動規制を90度角度変更したものであ
る。すなわち水平調整ツマミ28を時計方向に回転し続
けると、突起部61が収納部81の左側周縁に当接し、
固定部2に対する移動ベース5の水平左方への移動が規
制される。また水平調整ツマミ28を反時計方向に回転
し続けると、突起部61が収納部81の右側周縁に当接
し、固定部2に対する移動ベース5の水平右方への移動
が規制される。すなわち突起部61の径や、収納部81
の切欠径を適宜選択することによって移動ベース5の移
動範囲を容易に決定することができる。また上記のよう
な当接状態において光学部4や移動ベース5に振動・衝
撃が加わっても、収納部81の周縁に対する突起部61
の当接が維持されることから、光学部4の光軸方向が不
用意に微動することがない。
【0025】次に本発明の第二実施形態について説明す
る。ただし特に説明なき構造については第一実施形態と
同様である。図5は本実施形態における要部拡大図であ
り、図3に対応する部分を示す。この図5に示すよう
に、移動ベース5には非固定部2側に突出する第一の球
面部9が設けられており、また固定部2には移動ベース
5側に突出する第二の球面部10が設けられている。そ
してこれら第一の球面部9と第二の球面部10とが互い
に面接触することによって、移動ベース5が固定部2に
連係されている。また第二の球面部10には突起部11
が設けられており、また第一の球面部9には突起部11
を収納する収納部91が設けられている。そして収納部
91の周縁に突起部11を当接自在とすることによっ
て、調節範囲の規制がなされている。
【0026】このように本発明における第一の球面部は
固定部2側のみならず非固定部2側に突出するものでも
よく、その一方、第二の球面部は第一の球面部に対応す
る形状に形成され該第一の球面部に面接触するものであ
ればよい。また突起部は第一の球面部でなく第二の球面
部側に設けてもよく、収納部は第一の球面部又は第二の
球面部のうち突起部を形成していない方に形成される。
【0027】さてこれまで本発明の第一及び第二実施形
態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態
に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異
なる形態にて実施されてよいものであり、以下、これら
異なる形態について説明する。まず上記実施形態におい
ては光電式反射型煙感知器に本発明を適用した場合につ
いて説明したが、光電式反射型煙感知器に限られずあら
ゆる形式の感知器に適用されてよい。
【0028】また第一の球面部や第二の球面部は、半球
状でなくともよく、断面形状を楕円形とするものでもよ
い。また第二の球面部は第一の球面部と同様の曲率を有
するものでなくともよく、光軸調整に伴って、第一の球
面部との間において面接触を維持できるものであればよ
い。またバネは他の弾性部材にて置換することができ、
また移動ベースを固定部側に付勢するものでなく、非固
定部側に付勢するものであってもよい。すなわち移動部
又は固定部をこれら移動部と固定部との並設方向に沿っ
て付勢するものであればよい。また垂直調整ツマミや水
平調整ツマミについても、移動部又は固定部をこれら移
動部と固定部との並設方向に沿って押圧するものであれ
ば、いかなる構造のものが採用されてもよい。この他、
バネ、垂直調整ネジ、及び又は水平調整ネジの位置、数
あるいは構造は適宜変更することができる。
【0029】
【発明の効果】上記したように請求項1に記載の本発明
は、移動部には、固定部側又は非固定部側に突出する第
一の球面部を設け、固定部には、移動部の第一の球面部
に対応する形状に形成され該第一の球面部に面接触する
第二の球面部を設け、これら第一の球面部と第二の球面
部との相互の面接触により移動部を固定部に対して連係
したことにより、従来に比べて少数で簡易な部品によっ
て調整構造を構成することができ、組立て及び管理を簡
易化することができるので、感知器の製造コストを低減
させることができる。特に移動部を固定部に対して球面
部相互の面接触によって連係させているため、いかなる
方向を起点としていかなる方向にに向けて調整する場合
でも、同様の連係状態を常時確保することができ、スム
ーズな調整を行うことができる。
【0030】さらに請求項2に記載の本発明は、第一の
球面部又は第二の球面部のいずれか一方には他方側に突
出する突起部を設け、いずれか他方には突起部を納める
ための収納部を形成し、該収納部の周縁に突起部を当接
自在としたことにより、突起部や収納部の寸法を適宜選
択することによって移動部の移動範囲を容易に決定する
ことができる。したがって調整者は調整範囲を簡単に知
ることができ、また調整が大きく狂うことがないので、
迅速に調整を行うことができると共に、許容可能な移動
範囲を限定できる。また収納部の周縁に対する突起部の
当接状態において受光部や移動ベースに振動・衝撃が加
わっても、収納部の周縁に対する突起部の当接が維持さ
れることから、受光部の光軸方向が不用意に微動するこ
とがない。
【0031】しかも請求項3に記載の本発明は、移動部
及び又は固定部をこれら相互の並設方向に付勢する弾性
部材と、該弾性部材に対して所定距離隔てて配置される
もので、該弾性部材の付勢力に抗して移動部及び又は固
定部を相互の並設方向に押圧する押圧部とを設けたこと
により、押圧部による押圧力を加減することによって移
動部を容易に移動させることができ、一層簡易に調整機
構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る光電式反射型煙感
知器本体の縦断面図である。
【図2】図1の本体の正面カバーを取外した状態におけ
る正面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】第一の球面部と第二の球面部との相対的な垂直
移動範囲を説明するための図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る光電式反射型煙感
知器の本体の要部拡大図であり、図3に対応する部分を
示す。
【図6】従来の光電式分離型煙感知器の受光器の分解斜
視図である。
【図7】図6の受光器の正面カバーを取外した状態にお
ける正面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 固定部 3 正面カバー 4 光学部 5 移動ベース 6、9 第一の球面部 7 立上げ部 8、10 第二の球面部 11、61 突起部 21〜24 支軸 21a 係止部 25 バネ 27 垂直調整ツマミ 28 水平調整ツマミ 31 レンズカバー 81、91 収納部 82 下側周縁 83 上側周縁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋に対して固定される固定部と、該固
    定部に対して垂直面内及び又は水平面内において回転自
    在に連係されるもので、検出光を発光する送光部及び又
    は検出光を受光する受光部を有する移動部とを備える感
    知器の光軸調整機構において、 上記移動部には、上記固定部側または非固定部側に突出
    する第一の球面部を設け、 上記固定部には、上記移動部の第一の球面部に対応する
    形状に形成され該第一の球面部に面接触する第二の球面
    部を設け、 これら第一の球面部と第二の球面部との相互の面接触に
    より上記移動部を上記固定部に対して連係したこと、を
    特徴とする感知器の光軸調整機構。
  2. 【請求項2】 上記第一の球面部又は上記第二の球面部
    のいずれか一方には他方側に突出する突起部を設け、い
    ずれか他方には上記突起部を納めるための収納部を形成
    し、該収納部の周縁に上記突起部を当接させることによ
    り上記第一の球面部と上記第二の球面部との相互移動を
    規制自在としたことを特徴とする請求項1に記載の感知
    器の光軸調整機構。
  3. 【請求項3】 上記移動部及び又は上記固定部をこれら
    相互の並設方向に沿って付勢する弾性部材と、該弾性部
    材に対して所定距離隔てて配置されるもので、該弾性部
    材の付勢力に抗して上記移動部及び又は上記固定部を相
    互の並設方向に沿って押圧する押圧部とを設けたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の感知器の光軸調整機
    構。
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