JP2003185924A - 結像素子、撮像装置 - Google Patents

結像素子、撮像装置

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JP2003185924A
JP2003185924A JP2001381131A JP2001381131A JP2003185924A JP 2003185924 A JP2003185924 A JP 2003185924A JP 2001381131 A JP2001381131 A JP 2001381131A JP 2001381131 A JP2001381131 A JP 2001381131A JP 2003185924 A JP2003185924 A JP 2003185924A
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prism
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optical
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JP2001381131A
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English (en)
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Hidenori Tenkaji
秀紀 天花寺
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の光学的性能を維持しつつ機械的な
全長を短縮して、搭載される機器の小型化を可能とする
結像素子を提供する。 【解決手段】 外部から入射した光が2つの反射面2
3,33で2回反射した後に前記入射側とは異なる方向
の外部へ出射して所定の位置に結像する結像素子であっ
て、それぞれが入射面21,31、出射面25,35及
び反射面23,33を有するプリズム状の光学素子2
0,30を一対組み合わせ配置してなり、それぞれの光
学素子20,30が有する前記入射面21,31、出射
面25,35及び前記反射面23,33を合わせた6面
21,31、25,35、23,33の内の少なくとも
2面にレンズ機能を設けると共に、それぞれの光学素子
20,30の前記入射面21,31と垂直平面内に、前
記入射面21,31と垂直な位置決め部26a,36a
をそれぞれ設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PC(Personal C
omputer)や携帯端末に搭載される等して用いられるビ
デオカメラや電子スチルカメラに配設され、被写体の像
を撮像素子の光電変換面上に結像させる結像素子、及び
この結像素子を備えた撮像装置に関し、特に従来のレン
ズ光学系に比して、より全長を短縮可能とした撮像装置
及び全長を伸ばすことなくフォーカス調整機能を備えた
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、PC(Personal Compute
r)、携帯情報端末、テレビ電話装置に搭載されたり、
あるいはセキュリティ用途の要所に設置されるなどして
用いられるビデオカメラや電子スチルカメラの内部に配
設されて撮影を行なおうとする被写体の像を、所定の結
像面(撮像素子の光電変換面)上に結像するための光学
系としては、従来、主として図9,図10に示すような
1群1枚のレンズを有する撮像装置80が用いられてい
た。
【0003】図9,図10に示す従来技術に係る撮像装
置80は、その上部略中央に撮像素子82を装着したプ
リント基板81、このプリント基板81上で前記した撮
像素子82を上方より囲む如く前記プリント基板81に
装着される、その内部に凹部89を形成すると共にその
略中央に凹部91を形成したベース83と、このベース
83の上部略中央に固定された図示しない雌ネジを刻設
したマウント部84と、前記したベース83の凹部91
内に収納されるIRカットフィルタ85と、前記したマ
ウント部84の雌ネジと螺合する雄ネジ92を外周部に
刻設すると共に略中央に有底凹陥部93を形成したホル
ダー86と、前記したホルダー86の有底凹陥部93内
に装着されるレンズ87と、その中央部に固定絞り用の
小孔90を形成し、このレンズ87の上方より前記した
ホルダー86内に装着される固定絞りであるカバー88
を、撮像素子の光電変換面である図示しない所定結像面
が、光軸95上にそれぞれ順に連なるよう構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く、ホルダ
ー86内と、マウント部84とは、ネジで結合されてお
り、フォーカス調整は、前記したホルダー86を回転さ
せることにより行っているものであるから、光学系はあ
くまでも回転対象である必要があり、かかる従来の技術
を、本発明が意図している後述する如くの回転対象では
ない光学系にそのまま用いた場合には、光学系の構造が
複雑になりすぎて、到底そのまま用いることは出来ない
という問題点がある。
【0005】また、前記した従来技術に係る撮像装置8
0の構成によれば、1群1枚のレンズ構成であるのにも
かかわらず、撮像装置80が多くの構成部分で、かつ、
それがその光軸方向に順次積層されているので、撮像装
置全体の薄型化は勿論のこと、安価な撮像装置を得るこ
とが出来ないという問題点がある。
【0006】また、前記した従来技術に係る撮像装置8
0は、レンズ87を保持するホルダー86の構成を、光
軸方向で受ける構造としてあるため、光軸方向にレンズ
座面の厚みが必要になりこれ又薄型化出来ないという問
題点がある。
【0007】更に、フォーカス調整機構が前記した如く
ホルダー86とマウント部84とのネジ結合によって構
成されているので、その調整範囲部分が光軸方向上で不
可欠なため、光軸方向の薄型化が困難であるという問題
点がある。
【0008】更にまた、IRカットフィルタ85を、光
カット用として、例えば、厚み0.1mmの固定シート
を使用し、一方赤外線カット用として、0.3mmの厚
みのモールド部材を使用していたものであるから、その
全体の厚みが0.4mmと厚くなってしまい、これまた
薄型化の隘路となっていたものである。
【0009】そこで本発明は、機械的な全長を短縮し
て、搭載される機器の小型化、薄型化を可能とする撮像
装置を提供することをその目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するためになされたものであり、請求項1にかかる
発明は、外部から入射した光が2つの反射面23,33
で2回反射した後に前記入射側とは異なる方向の外部へ
出射して所定の位置に結像する結像素子であって、それ
ぞれが入射面21,31、出射面25,35及び反射面
23,33を有するプリズム状の光学素子20,30を
一対組み合わせ配置してなり、それぞれの光学素子2
0,30が有する前記入射面21,31、出射面25,
35及び前記反射面23,33を合わせた6面21,3
1、25,35、23,33の内の少なくとも2面にレ
ンズ機能を設けると共に、それぞれの光学素子20,3
0の前記入射面21,31と垂直平面内に、前記入射面
21,31と垂直な位置決め部26a,36aをそれぞ
れ設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2にかかる発明は、外部から入射し
た光が2つの反射面23,33で2回反射した後に前記
入射側とは異なる方向の外部へ出射して所定の位置に結
像するように、それぞれが入射面21,31、出射面2
5,35及び反射面23,33を有するプリズム状の光
学素子20,30を一対組み合わせ配置し、それぞれの
光学素子20,30が有する前記入射面21,31、出
射面25,35及び前記反射面23,33を合わせた6
面21,31、25,35、23,33の内の少なくと
も2面にレンズ機能を設けると共に、それぞれの光学素
子20,30の前記入射面21,31と垂直平面内に、
前記入射面21,31と垂直な位置決め部26a,36
aをそれぞれ設けた結像素子と、上面部に前記結像素子
を収納保持する保持部材7と、撮像素子2が設けられ、
前記保持部材7と結合されるベース部材1とより構成し
たことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる結像素子及び
この結像素子を備えた撮像装置の好ましい実施の形態を
添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施
の形態は、本発明の好適な具体例であるから技術的に好
ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、
以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がな
い限り、これらの態様に限られるものではない。
【0013】図1は、本発明に係る結像素子を備えた撮
像装置の一実施例を示す平面図、図2は、図1の左側面
図、図3は、図1の右側面図、図4は、本発明に係る結
像素子を備えた撮像装置の要部構成を示す側断面図、図
5は、図4の分解斜視図、図6は、本発明に係る結像素
子の詳細説明図、図7は、図5における収納部の一部拡
大詳細図、図8は、図5におけるIR&マスク部の詳細
図である。
【0014】まず、図1〜図8を参照して本実施例にな
る撮像装置10について概略説明する。図1〜図5にお
いて、1は、その上部略中央に、例えば、矩形状の撮像
素子2を装着したベース部材となるプリント基板、3
は、このプリント基板1上で前記した矩形状の撮像素子
2を側方より囲む如く前記プリント基板1に装着された
矩形状のベースであり、このベース3は、一方の側壁3
aに結合部となる2つの突起41,42を、前記一方の側
壁3aと対向する他方の側壁3bに結合部となる1つの
突起43を、それぞれ一体的に形成してある。
【0015】また、前記した突起41,42間にはガイド
溝51を形成すると共に、前記した突起43を中心にそれ
を挟む如くガイド溝52、53がそれぞれ左右に形成され
ている。このガイド溝51〜53は、前記したベース3と
後述するホルダー7とが結合した後、例えば、フォーカ
ス調整を行うに際し、ホルダー7が上下方向に移動する
ものであるが、その移動に際し、ホルダー7をガイドす
るためのものである。なお6は、側壁3a、3b等で形
成されているベース3の外枠である。
【0016】7は、前記したベース3の上方より前記し
たベース3の外枠6を取り囲む如く前記プリント基板1
に装着される矩形状のホルダーであり、このホルダー7
は、その上面部略中央に矩形状の凹陥部9を設け、この
矩形状の凹陥部9の一方の側壁9aの内方側に突起部1
1を設けると共に、前記一方の側壁9aと対向する他方
の側壁9bの内方側の前記突起部11と対向する位置に
前記突起部11と同形状の突起部12をそれぞれ一体的
に形成しているものである。なお、このホルダー7は、
前記した如くフォーカス調整を行うに際し、上下方向に
移動するものである。
【0017】また、ここでは図示していないが、このホ
ルダー7と前記したベース3との間にバネ部材を介在さ
せれば、後述する両者の結合状態は一層増すと共にフォ
ーカス調整時におけるホルダー7の動作が確実になるも
のである。
【0018】また、前記した凹陥部9の下面9cに連続
しており、前記した突起部11、12を結ぶ直線に対し
て直交する方向に突出した部分(突部)13a,14a
を形成し、これら突部13a,14aを相対向させた状
態で、下方側(プリント基板1側)に向かって突出部1
3,14が一体的に形成してある。15,16,17,
18は、この突出部13,14を中心にしてそれを挟む
ように形成した後述するプリズム1、プリズム2及びそ
れに形成された位置決め用の突部26a,26b、36
a,36b収納用の収納部である。
【0019】以下、この収納部15,16,17,18
の構造について、図6,図7を併せ参照して説明する。
なお、説明の便宜上、収納部16及び位置決め用の突部
26aを例にとって行うが他の収納部及び位置決め用の
突部も同様であることはいうまでもないことである。
【0020】プリズム1に形成されている位置決め用の
突部26aは、大略正方形状をなし、収納部16に収納
された際、それに当接される当接面261を面精度が高
い状態で仕上げてある。一方、前記したプリズム1が収
納され、この当接面261と当接する収納部16の被当
接面161も面精度が高い状態で仕上げてある。そし
て、この被当接面161の光学的な位置は、この被当接
面161に収納されたプリズム1の当接面261が当接し
た際、プリズム1の光学位置が正しい光学設計値になる
ような位置に設定してある。
【0021】19は、斜面部であり、前記した凹陥部9
の下面9cより前記した突出部13,14の突部13
a,14a間に傾斜した状態で形成されているものであ
る。なお、この斜面部19における傾斜は、後述するプ
リズム1の反射面23と同様な角度に設定されているも
のである。
【0022】なお、7a,7b,7cは、ホルダー7と
ベース3が結合した際、前記したベース3の側壁3a,
3bに一体的に形成された突起41〜43と干渉しないよ
うホルダー7の下面側に形成した逃げ用の凹部である。
また、81〜83は、前記したホルダー7の側面部に一体
的に形成した後述するフォーカス調整部材60が取付け
られる突起である。なお、このホルダー7の内部には、
前記したベース3の外壁3a,3bに形成されたガイド
溝51〜53と係合するため、それと対応する位置に図示
しないガイドレールが設けられているものである。
【0023】20は、光学ガラス又は光学樹脂等の光透
過性媒質により形成されたプリズム1を構成するプリズ
ム素子であり、これは、光が進行する順に第1の入射
(境界)面21(凸透過面)、第2の境界面である平面
反射面23、第3の境界面である出射面(凸透過面)2
5、プリズム1の両側面部に一体的に形成されている位
置決め用の突部26a,26bより大略構成されてい
る。なお、前記した平面反射面23には、光の反射率を
上げるためにアルミニウム等からなる反射膜が蒸着され
ているものである。また、27は、プリズム1、後述す
るプリズム2及びホルダー7の下面に取付けられるシー
トである。
【0024】また、30は、光学ガラス又は光学樹脂等
の光透過性媒質により形成されたプリズム2を構成する
プリズム素子であり、第4の入射(境界)面31(平面
透過面)、第5の境界面である平面反射面33、第6の
境界面である出射面(凹透過面)35、プリズム2の両
側面部に一体的に形成されている位置決め用の突部36
a,36bより大略構成されている。なお、前記した平
面反射面33には光の反射率を上げるためにアルミニウ
ム等からなる反射膜が蒸着されているものである。
【0025】40は、前記した凹陥部9の上方に取付け
られる矩形状のカバーであり、カバー基板41と、この
カバー基板41の上面部41aに突出形成された後述す
るIR&マスク部50が装着されるような形状に形成し
た受け部42と、前記したホルダー7の突起部11,1
2とそれぞれ係合するよう、このカバー基板41の両側
面部41b,41cにそれぞれ形成した凹部43,44
と、前記した受け部42の下方に設けた角孔45とより
大略構成されている。
【0026】50はIR&マスク部であり、これは、透
明ガラス51、この透明ガラス51の一面に蒸着された
赤外線カットフィルタ52、この透明ガラス51の他面
に形成された黒色塗装よりなる光マスク(カット)部5
3,54と、この光マスク部53,54間に形成された
固定絞り部55とより大略構成される。すなわち、本実
施例では、赤外線カットフィルタ52と固定絞り部55
とを一体化したものである。
【0027】ここで、IR&マスク部50の具体的構成
につき説明する。前記した赤外線カットフィルタ52
は、例えば、波長400〜650nmを90%以上透過
させ、波長400nm以下のものは反射させるような光
学特性に設計された蒸着薄膜にて形成されているもので
ある。そして、IR&マスク部50全体の厚みは、20
〜30μmとしてある。
【0028】60は略コ字状のスライドプレートであ
り、これは底辺部61、この底辺部61と連続している
一方の上方部62、前記した底辺部61と連続している
他方の上方部63とより大略構成されている。以下に、
その具体的構成につき詳述する。
【0029】前記した底辺部61の略中央には、後述す
るフォーカス調整用の調整手段71の雄ネジ部72が挿
通される雌ネジ部64が形成され、また、前記した一方
の上方部62の先端側には、前記したホルダー7の側面
に一体的に形成された取付け部(突起)82,83が係合
するようそれと対応した位置に所定の外径と所定の傾斜
を有する第1、第2のガイド溝65,66及びこれら第
1、第2のガイド溝65,66の略中央下方には、前記
したベース3の側壁3bに一体的に形成された突起43
と係合されるような外径形状を有する第1の透孔68が
形成されている。
【0030】更に前記した他方の上方部63の先端側に
は、前記したホルダー7の側面に一体的に形成された取
付け部(突起)81が係合するよう、所定の外径と所定
の傾斜を有する前記した第1、第2のガイド溝65,6
6と同一形状の第3のガイド溝67が形成されていると
共に、この第3のガイド溝67の下方には、前記したベ
ース3の側壁3aに一体的に形成された突起41,42
係合されるような外径形状を有する第2、第3の凹部6
9,70がそれぞれ形成されている。
【0031】次に、前記した構成を有する各部材を組立
てて、本実施例になる撮像装置10を形成する方法につ
き、主として図5を参照して説明する。
【0032】まず、前記したホルダー7の上部略中央に
設けた凹陥部9内に形成された収納部15〜18内に、
プリズム1を構成するプリズム素子20及びプリズム2
を構成するプリズム素子30を、上方よりそれぞれ装着
する。この際、プリズム1の反射面23に対応するよう
前記凹陥部9内に斜面部19が設けられていることによ
り、装着時、無用な隙間がなくなりゴミの侵入を防ぐこ
とができる。
【0033】また、前記した如くプリズム1に形成され
ている位置決め用の突部26aの当接面261と、収納
部16の被当接面161のそれぞれの面精度が共に高く
仕上げられており、かつ、被当接面161の光学的位置
を、予め正しい光学設計位置になるような位置に設定し
てあるので、プリズム1、プリズム2が所定の収納部1
5〜18に収納された際、プリズム1とプリズム2の光
学的な位置関係は、正しい光学位置となる。
【0034】ホルダー7の略中央に設けた凹陥部9内の
所定位置に、プリズム1を構成するプリズム素子20及
びプリズム2を構成するプリズム素子30がそれぞれ装
着された後、その上方より前記したカバー40を装着す
る。この際、カバー基板41の両側面部41b,41c
には、それぞれ凹部43,44が形成されていることに
より、この凹部43,44が前記したホルダー7の突起
部11,12とそれぞれ係合され、カバー40は、凹陥
部9内に装着されることになる。
【0035】しかる後、カバー40の上面部41aに突
出形成された受け部42に、IR&マスク部50を上方
より、例えば、前記した赤外線カットフィルタ52側を
上方にして装着することにより、本実施例の撮像装置に
おける主要部を構成するホルダー7部分の組立てが完了
する。
【0036】次に、プリント基板1にベ−ス3を装着す
る方法につき説明する。略中央部に矩形状の撮像素子2
を装着したプリント基板1の上方より、このプリント基
板1上で前記した撮像素子2を側方より囲む如く前記プ
リント基板1に装着された外枠6を有する矩形状のベー
ス3を、図示しない治具により位置決めを行って前記し
たプリント基板1の所定位置に装着する。
【0037】しかる後、前記した外枠6を有する矩形状
のベース3が装着されたプリント基板1に、前記した所
定の組立てが完了したホルダー7を上方より装着するこ
とにより、ベース3の外枠6とホルダー7の内壁部とが
嵌合し、両者の組み立てが完了する。この際、前記した
如くホルダー7の内壁部内に図示しないガイドレールが
設けられていることにより、このガイドレールと前記し
たガイド溝51〜53とが係合する。従って、このガイド
レールは、ホルダー7が上下方向に動くフォーカス調整
の際、ガイドの役割を担うものである。
【0038】このようにして、プリント基板1とホルダ
ー7との組み立てが完了すると、次に、この組み立てが
完了した両者に対してフォーカス調整用の略コ字状のス
ライドプレート60を側方(矢印方向)より装着するも
のであるが、以下その点につき詳述する。
【0039】まず、略コ字状のスライドプレート60の
一方の上方部62、他方の上方部63を手で持ち、それ
らを若干広げた状態でホルダー7及びプリント基板1上
のベース3の側面より突出している前記した結合部であ
る突起41〜43、ホルダー7の側面より突出している取
付け部である突起81〜83近傍に持ち来たし、このスラ
イドプレート60に形成された第1〜第3のガイド溝6
5〜67、第1〜第3の透孔68〜70等がそれぞれの
突起41〜43、及び81〜83に合致した位置で手を離
す。
【0040】これにより、スライドプレート60は、そ
のバネ性によりプリント基板1上のベース3に設けた突
起41〜43と第1〜第3の透孔68〜70とが結合され
ると共にホルダー7の側面より突出している突起81
3と第1〜第3のガイド溝65〜67とが結合される
(図2、図3参照)。この状態がフォーカス調整前の状
態である。なお、フォーカス前の状態であって、前記し
たプリズム1、プリズム2が所定の収納部15〜18に
収納された際、プリズム1とプリズム2の光学的な位置
関係が、正しい光学位置になっている場合は、フォーカ
ス調整を行う必要はないものである。
【0041】ここで、図6を参照して光源からの光の
入、出射の状態について説明する。なお、前記した説明
で明らかな如く、プリズム1の前面に設けられたIR&
マスク部50にて、入射光束中の不要な赤外領域光をカ
ットされた入射光が入射されるものとして説明する。
【0042】図6に示すように、図示しない被写体から
出た光線は、第1の入射(境界)面(凸透過面)21に
入射する。そして、この入射された光線は、平面反射
(第2の境界)面23によって反射され、出射面である
第3の境界面(凸透過面)25から出射される。
【0043】第3の境界面(凸透過面)25から出射さ
れた光線は、更に、プリズム2の入射面である第4の境
界面(平面透過面)31から入射され、次に、この入射
された光線は、第5の境界面(平面反射面)33によっ
て反射され、出射面である第6の境界面(凹透過面)3
5から出射され、撮像素子面上に結像される。
【0044】次に、フォーカス調整について主として図
1〜図4を参照して説明する。なお、この図1〜図4の
状態は、フォーカス調整手段71がスライドプレート6
0の底辺部61の調整用のネジ孔64内に挿通され、フ
ォーカス調整手段71のネジ部72がホルダー7の側面
に当接している状態を示しているものである。
【0045】この図1〜図4の状態で、フォーカス調整
手段71を時計方向に回転させることによりホルダー7
を矢印A方向に押し進める。この動作により、スライド
プレート60内の第1〜第3のガイド溝65〜67とこ
れと係合しているホルダー7の側面より突出している突
起81〜83との相互作用によりホルダー7は、図4中矢
印C方向に移動する。このように、ホルダー7が図4の
一点鎖線に沿って光軸95と平行に移動することによ
り、プリズム1、プリズム2を通した結像面と撮像素子
の光電変換面を合わせることできる。すなわち、フォー
カス調整を行なうことができるものである。
【0046】なお、ホルダー7を前記とは逆の図4中矢
印D方向に移動してフォーカス調整を行う場合は、前記
とは逆にフォーカス調整手段71を反時計方向に回転さ
せることによりホルダー7を矢印B方向に戻すことによ
り行えば良いこと勿論である。
【0047】また、フォーカス調整は、手動で行うこと
が出来る。なお、手動で行なわず、特に、レンズの被写
界深度を利用してある有限距離にフォーカス調整を行い
固定することにより有限距離/2から無限までをフォー
カスが合っているとするパンフォーカスの場合は、調整
後固定してしまえばフォーカス調整の必要はないもので
ある。
【0048】なお、本実施例になる2枚構成のプリズム
1、プリズム2を搭載してビデオカメラ、電子スチルカ
メラ(デジタルスチルカメラ)を構成するに際し、それ
に必要となる信号処理部、信号記録再生部等の構成は、
周知の技術を用いればよいので、ここではその説明を省
略する。
【0049】また、本実施例になる撮像装置を1つの構
成ブロックとして搭載する機器(携帯電話、パーソナル
コンピュータ、携帯情報端末)は、前記説明した如く本
実施例の技術的思想に基づき具現化された構成であり、
本発明に包含されるものであること勿論である。
【0050】このように、本実施例によれば、前記した
如く光が進行する光軸を途中の反射面で折り曲げた構成
したことにより、この結像素子(プリズム1、プリズム
2)を搭載した撮像装置全体の薄型化が可能になり、か
つ、安価な撮像装置を得ることができるものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1にかかる発明は、外部から入射
した光が2つの反射面で2回反射した後に前記入射側と
は異なる方向の外部へ出射して所定の位置に結像する結
像素子であって、それぞれが入射面、出射面及び反射面
を有するプリズム状の光学素子を一対組み合わせ配置し
てなり、それぞれの光学素子が有する前記入射面、出射
面及び前記反射面を合わせた6面の内の少なくとも2面
にレンズ機能を設けると共に、それぞれの光学素子の前
記入射面と垂直平面内に、前記入射面と垂直な位置決め
部をそれぞれ設けたことにより、所定の光学的性能を維
持しつつ機械的な全長を短縮して、搭載される機器の小
型化を可能とする結像素子を提供することが出来る。
【0052】請求項2にかかる発明は、外部から入射し
た光が2つの反射面で2回反射した後に前記入射側とは
異なる方向の外部へ出射して所定の位置に結像するよう
に、それぞれが入射面、出射面及び反射面を有するプリ
ズム状の光学素子を一対組み合わせ配置し、それぞれの
光学素子が有する前記入射面、出射面及び前記反射面を
合わせた6面の内の少なくとも2面にレンズ機能を設け
ると共に、それぞれの光学素子の前記入射面と垂直平面
内に、前記入射面と垂直な位置決め部をそれぞれ設けた
結像素子と、上面部に前記結像素子を収納保持する保持
部材と、撮像素子が設けられ、前記保持部材と結合され
るベース部材とより構成したことにより、所定の光学的
性能を維持しつつ機械的な全長を短縮して、搭載される
機器の小型化を可能とする撮像装置を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結像素子を備えた撮像装置の一実
施例を示す平面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】本発明に係る撮像装置の要部構成を示す側断面
図である。
【図5】図4の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る結像素子の詳細説明図である。
【図7】図5における収納部の一部拡大詳細図である。
【図8】図5におけるIR&マスク部の詳細図である。
【図9】従来のレンズ構成を示す側断面図である。
【図10】図9の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 撮像素子 3 ベース 3a,3b 側壁 41〜43 突起 51〜53 ガイド溝 6 外枠 7 ホルダー 7a,7b,7c 凹部 81〜83 突起 9 凹陥部 9a,9b 側壁 9c 下面 10 撮像装置 11、12 突起部 13、14 突出部 13a、14a 突部 15〜18 収納部 19 斜面部 20 プリズム素子 21 第1入射面 23 反射面 25 出射面 26a,26b 位置決め用突部 27 シート 30 プリズム素子 31 第2入射面 33 反射面 35 出射面 36a,36b 位置決め用突部 40 カバー 41 カバー基板 41a 上面部 41b,41c 両側面部 42 受け部 43,44 凹部 45 角孔 50 IR&マスク部 51 透明ガラス 52 赤外線カットフィルタ 53、54 光カット部 60 スライドプレート 61 底辺部 62 一方の上方部 63 他方の上方部 64 調整用のネジ孔 65 第1のガイド溝 66 第2のガイド溝 67 第3のガイド溝 68 第1の透孔 69 第2の透孔 70 第3の透孔 71 フォーカス調整手段 72 ネジ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/17 H04N 5/335 V 5C022 H04N 5/225 G03B 3/02 5C024 5/335 Fターム(参考) 2H011 EA08 EA10 EA11 2H042 AA02 AA03 AA22 CA01 CA12 2H087 KA02 KA03 MA05 RA41 TA01 TA04 2H100 AA31 BB06 CC07 2H101 FF00 5C022 AA13 AC42 AC54 AC61 AC77 AC78 5C024 EX22 EX42 EX47

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から入射した光が2つの反射面で2回
    反射した後に前記入射側とは異なる方向の外部へ出射し
    て所定の位置に結像する結像素子であって、 それぞれが入射面、出射面及び反射面を有するプリズム
    状の光学素子を一対組み合わせ配置してなり、 それぞれの光学素子が有する前記入射面、出射面及び前
    記反射面を合わせた6面の内の少なくとも2面にレンズ
    機能を設けると共に、 それぞれの光学素子の前記入射面と垂直平面内に、前記
    入射面と垂直な位置決め部をそれぞれ設けた結像素子。
  2. 【請求項2】外部から入射した光が2つの反射面で2回
    反射した後に前記入射側とは異なる方向の外部へ出射し
    て所定の位置に結像するように、それぞれが入射面、出
    射面及び反射面を有するプリズム状の光学素子を一対組
    み合わせ配置し、 それぞれの光学素子が有する前記入射面、出射面及び前
    記反射面を合わせた6面の内の少なくとも2面にレンズ
    機能を設けると共に、 それぞれの光学素子の前記入射面と垂直平面内に、前記
    入射面と垂直な位置決め部をそれぞれ設けた結像素子
    と、 上面部に前記結像素子を収納保持する保持部材と、 撮像素子が設けられ、前記保持部材と結合されるベース
    部材とより構成したことを特徴とする撮像装置。
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