JP2005134834A - 撮像装置および電子的撮像機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、被写体の撮像距離に応じてプリズムユニットを第1の位置と第2の位置に切り換えることができ、より好ましくはfc調整も可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、プリズムユニットと撮像素子と固定部材とリンク機構と切換部材とを備える。プリズムユニットは、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有する。撮像素子は、固定部材によって結像面に配置されて、プリズムユニットにより形成される物体像を電気信号に変換する。リンク機構は、固定部材と前記プリズムユニットとを動作的に連結し、プリズムユニットの姿勢を保持しながら撮像素子の受光面と直交する方向に沿ってプリズムユニットを平行移動させる。切換部材は、プリズムユニットを受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と第2の位置とに選択的に位置決め保持する。
【選択図】 図12
【解決手段】撮像装置は、プリズムユニットと撮像素子と固定部材とリンク機構と切換部材とを備える。プリズムユニットは、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有する。撮像素子は、固定部材によって結像面に配置されて、プリズムユニットにより形成される物体像を電気信号に変換する。リンク機構は、固定部材と前記プリズムユニットとを動作的に連結し、プリズムユニットの姿勢を保持しながら撮像素子の受光面と直交する方向に沿ってプリズムユニットを平行移動させる。切換部材は、プリズムユニットを受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と第2の位置とに選択的に位置決め保持する。
【選択図】 図12
Description
本発明は、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話等に用いる撮像装置に係り、特に、反射面等に自由曲面を用いたプリズムを使用する撮像装置と、これを用いた撮像用機器に関する。
近年、デジタルカメラやカメラ付携帯電話に使用される撮像装置として、共軸系の光学系を用いた撮像装置が多数出願されている。共軸系とは、光学系の光軸(撮像系の絞りと撮像画面の中心を結ぶ軸)に対してレンズ等の光学素子が回転対称に設けられた光学系である。共軸系の撮像装置は例えば、下記特許文献1〜3に開示されている。
最近のデジタルカメラやカメラ付携帯電話は、小型化、薄型化、高性能化が要求されてきており、これらの機器に共軸系の光学系を使用した撮像装置においては、撮像装置の大きさをコンパクトにしようとすると、レンズの枚数を少なくする必要がある。しかしレンズの枚数を少なくすると光学系で発生する収差を小さく抑えることが困難になり、画質が低下する。また画質を良くしようとすると、レンズの枚数を多くする必要が発生し、この結果、撮像装置が大きくなるという問題が発生する。
これらの問題点を解決するための一つの手段として、偏心光学系を使用した撮像装置が提案されている。例えば自由曲面等を使用したプリズムを使用した撮像光学系を使用した撮像装置が下記の特許文献4〜6に記載されている。
これらの特許文献4〜6に記載されている技術の狙いは、プリズムを使用して撮像光学系を形成し、そのプリズムの光入射面や、光射出面、あるいは反射面に自由曲面を使用することによって、コンパクトでかつ画質の良い画像を得ることができる点である。特に、特許文献5(特開2002−196243号公報)や特許文献6(特開2003−84200号公報)では、2個のプリズムを組合わせ、物体に近い方の第1プリズムの光入射面、反射面、光射出面、および撮像面に近い方の第2プリズムの光入射面、二つの反射面、光射出面、の合計7面の全てに自由曲面を使用することが記載されている。
このような光学系の特徴としては、
(1)3面ある反射面はパワー(屈折力)を有する自由曲面を使用しているが、これらの反射面はレンズ等の屈折光学系に対して、大きなパワーを得ることができると同時に色収差の影響を受けない。
(1)3面ある反射面はパワー(屈折力)を有する自由曲面を使用しているが、これらの反射面はレンズ等の屈折光学系に対して、大きなパワーを得ることができると同時に色収差の影響を受けない。
(2)コンパクトな空間内に7面の光学面を有することができる。従って限られた空間内に光学要素を凝縮して設定することができる。
(3)光学性能を高めるには光学系全体の光路長をある程度長くすることが望ましいが、このようなプリズム光学系を使用することにより、光路を折り曲げていることによって、光路長は長いが全体の大きさをコンパクトにすることができる。
以上の理由により、コンパクトでありながら、画質を高めることが可能である。
以上の理由により、コンパクトでありながら、画質を高めることが可能である。
なお、特開平7−333505号公報に記載されている光学系では、被写体側から順に反射鏡、レンズによる光学系、反射鏡により構成されているが、この方式に比べて特許文献5や特許文献6に記載示されている光学系は、横幅を小さくすることができるため、よりコンパクトな撮像装置を提供することができる。
特開2001−272587号公報
特開2002−267928号公報
特開2002−120122号公報
特開平11−126766号公報
特開2002−196243号公報
特開2003−84200号公報
前記撮像装置を小型、薄型のデジタルカメラ、またはカメラ付携帯電話に使用する場合に、撮像光学系の画角を広角系に設定して、パンフォーカス(固定焦点でありながら、全被写体距離範囲において概略ピントが合うようにする設定)にする方法が考えられる。
また最近の傾向としてこの撮像装置を搭載したデジタルカメラまたはカメラ付携帯電話を使用してバーコードを読取ったり、書物、原稿等の文字を読取ったりするニーズが発生している。これらのニーズに応えるためには、パンフォーカスの撮像装置にマクロ撮影に適合した機構が必要であるが、上記の特許文献1〜6にはこの技術に関する記載がない。
またこのような撮像装置を量産する場合において、光学系や光学系の保持枠の部品の個々の寸法ばらつきや特性のばらつき、組み上がり上のばらつき等により、画像を読取るための撮像素子の撮像面に正確に被写体像を結像することが困難になる。
この問題を解決するために、個々の撮像装置に対して、撮像素子の入射面の位置と結像面との関係がベストになるようにピント面調整(以降fc調整と呼ぶ)を行なう必要があるが、このような撮像装置に好適なfc調整機構について前記特許文献1〜6には記載されていない。また前記のマクロ撮影に適合した機構と、fc調整機構の両方を少ない部品によって実現する手段についても開示されていない。
そこで、本発明の目的は、被写体の撮像距離に応じてプリズムユニットを第1の位置と第2の位置に切り換えることができ、より好ましくはfc調整も可能な撮像装置と、これを用いた撮像用機器を提供することにある。
本発明に係る撮像装置は、プリズムユニットと撮像素子と固定部材とリンク機構と切換部材とを備える。プリズムユニットは、物体からの光側が入射されて、結像面に物体像を形成するプリズムユニットであって、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光束が入射される入射光軸と当該プリズムユニットから結像面へ光束を射出する射出光軸とが互いに所定の間隔を有してほぼ平行に設けられる。撮像素子は、前記結像面に配置されて、前記プリズムユニットにより形成される物体像を電気信号に変換する。固定部材は、前記撮像素子を固定する。リンク機構は、前記プリズムユニットの姿勢を保持しながら前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記プリズムユニットを平行移動させるべく、前記固定部材と前記プリズムユニットとを動作的に連結する。切換部材は、前記プリズムユニットを前記受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と、前記第1の位置に比べて前記受光面から遠い第2の位置と、に選択的に位置決め保持する。
前記第1の位置は、例えば、撮像すべき物体の位置が所定の位置からほぼ無限位置までの間にある場合に対応して撮像を行なうための標準撮像位置であり、前記第2の位置は、例えば、撮像すべき物体の位置が前記所定の位置より近い場合に対応して撮像を行なうためのマクロ撮像位置である。この明細書において、標準撮像位置とは、至近距離から無限遠まで同じ設定でほぼ焦点が合うパンフォーカスの撮像状態にプリズムユニットが設定される位置を意味する。マクロ撮像位置とは、前記至近距離よりも更に接近した被写体に焦点が合わされるいわゆる接写を行なうことのできる撮像状態にプリズムユニットが設定される位置を意味する。
本発明において、前記プリズムユニットの好ましい形態の1つは、2つのプリズムとこれらの間に配置される絞り部材とを備え、それぞれのプリズムは、少なくとも1面以上の自由曲面形状の反射面と、屈折力を有する光入射面と、屈折力を有する光射出面とを有する。
本発明の好ましい形態の撮像装置は、前記切換部材に連動するマニュアル操作部材を有し、このマニュアル操作切換部材は、前記プリズムユニットを前記第1の位置に位置決め保持する第1設定位置または前記プリズムユニットを前記第2の位置に位置決め保持する第2設定位置に前記切換部材を切り換える。
また、本発明の好ましい形態において、前記固定部材は、第1リンク支持部を有し、前記プリズムユニットは、第2リンク支持部を有し、前記リンク機構は、それぞれ一端と他端との途中で支持ピンによって互いに枢支される第1腕部および第2腕部を有する。そして、前記第1腕部は、一端が前記第1リンク支持部に枢支され、他端が前記第2リンク支持部にスライド可能に支持される。また、前記第2腕部は、一端が前記第2リンク支持部に枢支され、他端が前記第1リンク支持部にスライド可能に支持される。
本発明において、前記切換部材の好ましい形態の1つは、前記プリズムユニットを第1の位置に位置決め保持する第1設定位置と前記プリズムユニットを第2の位置に位置決め保持する第2設定位置との間で、前記撮像素子の受光面と平行な方向に沿って移動可能であり、前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当接して前記プリズムユニットの位置を前記第1の位置と前記第2の位置とに選択的に位置決めする当接部を有する。この場合、前記当接部の好ましい形態の1つは、前記プリズムユニットを前記第1の位置に位置決め保持する第1当接部と、前記プリズムユニットを第2の位置に位置決め保持する第2当接部とをそれぞれ有する。言い換えると、本発明において、前記切換部材の好ましい形態の1つは、前記プリズムユニットを第1の位置に位置決めする第1設定位置と前記プリズムユニットを第2の位置に位置決めする第2設定位置との間で、前記撮像素子の受光面と平行な方向に沿って移動可能であり、前記第1設定位置にある場合に前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当て付く第1当接部と、前記第2設定位置にある場合に前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当て付く第2当接部を有する。
また、本発明における撮像装置の好ましい形態の1つは、前記第1の位置と前記第2の位置の少なくともどちらか一方を、前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って微調整する調整手段を有する。この調整手段として、例えば、前記プリズムユニットの第1の位置を前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って微調整するべく、前記第1当接部の位置を微調整する微調機構を有する。調整手段の好ましい形態の1つは、前記第1当接部または前記第2当接部が前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当接する状態で、前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記プリズムユニットの位置を微調整するための微調機構を有する。
本発明に係る他の形態の撮像装置は、プリズムユニットと撮像素子と固定部材と支持部材とリンク機構と切換部材と調整機構とを備える。プリズムユニットは、物体からの光束が入射されて、結像面に物体像を形成するプリズムユニットであって、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光側が入射される入射光軸と当該プリズムユニットから結像面へ光束を射出する射出光軸とが互いに所定の間隔を有してほぼ平行に設けられる。撮像素子は、前記結像面に配置されて、前記プリズムユニットにより形成された物体像を電気信号に変換する。固定部材は、前記撮像素子を固定する。支持部材は、前記プリズムユニットを支持する。リンク機構は、前記プリズムユニットの姿勢を保持しながら前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記支持部材に支持された前記プリズムユニットを平行移動させるべく、前記固定部材と前記支持部材とを動作的に連結する。切換部材は、前記支持部材に支持されたプリズムユニットを前記受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と、前記第1の位置に比べて前記受光面から遠い第2の位置と、に選択的に位置決め保持する。微調機構は、前記支持部材と前記プリズムユニットとの相対位置関係を前記撮像素子の受光面に直交する方向に沿って微調整する。
本発明に係る撮像用装置は、上述されている撮像装置を備え、この撮像装置によって得られる電気信号に所定の電気的処理を施して画像データを得る処理手段と、適用された情報記録媒体に前記処理手段からの前記画像データを記録する記録手段とを具備する。撮像用機器の一例は、デジタルカメラやカメラ付携帯電話を含む撮像装置付電子機器である。
本発明の撮像装置によれば、被写体の撮像距離に応じて、プリズムユニットを撮像素子の受光面と直交する方向に沿って撮像素子寄りの第1の位置と撮像素子から離れた第2の位置とに、プリズムユニットの姿勢を平行に保ちながら、切り換えることができる。したがって、撮像装置は、2つの異なる焦点位置設定が可能であり、これによって得られる2つの撮像設定を選択して撮像を行なうことができる。
本発明に係る第1の実施形態の撮像用機器について、カメラを一例に図1から図20を参照して説明する。図1に示すようにデジタルカメラ1は、レリーズボタン20、フラッシュ21、ファインダ光学系22、撮像光学系23、および画像モニタ24(図2参照)がハウジング2の外部に面して設けられている。ハウジング2は、図2に示すように、撮像光学系23の主要部を構成する撮像装置10、処理手段としての画像処理回路25、記録手段としての記録部26などを内蔵している。画像処理回路25は、撮像装置10によって得られる電気信号に所定の電気的処理を施すことにより、画像データを得る機能を担っている。記録部26は、画像処理回路25からの画像データを、適用された記録媒体に記録するための記録手段として機能する。
撮像装置10は、入射光軸λiと射出光軸λoとが互いに所定の間隔を有してほぼ平行に設けられる偏心光学系の一例であるプリズムユニット30と、基板11に実装された撮像素子12とを含んでいる。プリズムユニット30の一例は、図3〜図11に示す。プリズムユニット30は、第1プリズム41と第2プリズム42と絞り部材43とを有している。撮像素子12は、例えばCCDなどの光を電気信号に変換する素子であって、プリズムユニット30の射出側に配置されている。撮像素子12の受光面には、カバーガラス12aが取り付けられている。カバーガラス12aの代わりに偏光フィルタなどの光学部材を取り付けても良い。
第1プリズム41は、図3に示すように、入射面51と、回転非対称な反射面52と、射出面53とで構成される偏心プリズムである。第1プリズム41の射出面53は、図5に示すように、光路の有効径部53aの外側領域に平坦に形成された平面部53bを有している。平面部53bは、円柱状に形成された2つの位置決め部53c,53dと、半球面状に形成された3つの突起部53e,53f,53gとを有している。位置決め部53c,53dは、有効径部53aの外側位置に設けられている。本実施形態では、図4および図5に示すように、位置決め部53c,53dは、入射光軸λiに沿う方向に有効径部53aを横切る面A1を挟んで対称の位置に配置されている。
突起部53e,53gは、面A1に対して有効径部53aを挟む位置決め部53c,53dの外側位置に設けられている。よって、有効径部53aの中心位置からの距離で比べると、位置決め部53c,53dまでの距離に比べて、突起部53e,53gまでの距離のほうが長い。突起部53fは、有効径部53aの外側であって、面A1に対して位置決め部53c,53dの内側位置に設けられている。本実施形態では、面A1が平面部53bと交差する位置に設けられている。このように、3つの突起部のうち、少なくとも2つの突起部は、有効径部53aの中心位置から距離で比べると、位置決め部までの距離に比べて長い(遠い)位置に設けられている。
第2プリズム42は、図3に示すように、入射面61と、反射面62と、反射面63と、射出面64とで構成される偏心プリズムである。反射面62と反射面63のうち少なくとも1つは回転非対称に形成されている。第2プリズム42の入射面61は、図6に示すように、光路の有効径部61aの外側領域に平坦に形成された平面部61bを有している。平面部61bは、円柱状に形成された2つの位置決め部61c,61dと、半球面状に形成された3つの突起部61e,61f,61gを有している。位置決め部61c,61dは、有効径部61aの外側位置に設けられている。位置決め部61c,61dは、射出光軸λoに沿って有効径部61aを横切る面A2を挟んで対称の位置に配置される。
突起部61e,61gは、面A2に対して有効径部61aを挟む位置決め部61c,61dの外側位置に設けられている。突起部61fは、有効径部61aの外側であって、面A2に対して位置決め部61c,61dより内側位置に設けられている。また、突起部61e,61f,61gは、入射面61上において面A2に対して非対称に配置されている。
絞り部材43は、図7から図9に示すように、2つのプリズム41,42の光学作用面の有効径に合わせて構成された開口部62aが設けられている。また、絞り部材43は、第1プリズム41と第2プリズム42の相対位置関係を維持する保持部材としても機能する。絞り部材43は、開口部62aの外側に平面状に形成された平面部62b,62cを開口部62aに臨む両面に有している。
平面部62b,62cには、位置決め保持部62d,62e,62f,62gが形成されている。これらの位置決め保持部62d〜62gは、第1および第2プリズム41,42の位置決め部53c,53d,61c,61dに対応する位置に、位置決め部53c,53c,61c,61dの形状に合わせて、嵌合可能な貫通孔として形成されている。
絞り部材43の肉厚Hの一例は、H=1.12mm、第1および第2プリズム41,42の位置決め部の長さtの一例は、それぞれt=0.55mmで設計されている。この場合、t/H=0.49である。
このように構成されたプリズムユニット30は、第1プリズム41を、絞り部材43の平面部62b側から、位置決め部53cを位置決め保持部62dに嵌合させ、位置決め部53dを位置決め保持部62eに嵌合させる。これにより、絞り部材43に対する第1プリズム41の位置が決まる。このとき、第1プリズム41の突起部53e,53f,53gが絞り部材43の平面部62bに当接することで、絞り部材43に対する第1プリズム41の傾きが決まる。
同様に、第2プリズム42を、絞り部材43の平面部62c側から、位置決め部61cを位置決め保持部62fに嵌合させ、かつ位置決め部61dを位置決め保持部62gに嵌合させる。これにより、絞り部材43に対する第2プリズムの位置が決まる。このとき第2プリズム42の突起部61e,61f,61gが絞り部材43の平面部62cに当接することで、絞り部材43に対する第2プリズム42の傾きが決まる。
このようにして、第1プリズム41と第2プリズム42は、図10に示すように絞り部材43の両側に保持される。なお、図11に示すように、第1プリズム41の重心を通る直線と、第2プリズム42の重心を通る直線とが絞り部材43上で同一直線状にこないように、一方の位置決め保持部62d,62eと他方の位置決め保持部62f,62gとは、異なる位置に設けられている。
図10の状態において、第1および第2プリズム41,42の絞り部材43に対する傾きの調整が必要な場合には、傾き方向および傾きの度合いに応じて第1プリズム41の突起部53e,53f,53gと、第2プリズム42の突起部61e,61f,61gを所定量削ることで、第1プリズム41と第2プリズム42の傾きを簡単に調整することができる。
以上説明したように本実施形態のプリズムユニット30は、少なくとも2面の自由曲面形状の反射面52,62,63を有している。しかも、物体面からの光束が入射される入射光軸λiとプリズムユニット30から結像面45に光束を射出する射出光軸λoとが互いに所定の間隔だけ離れてほぼ平衡に設けられるプリズム光学系によって構成されている。このように、構成されることによって、本実施形態のプリズムユニット30は、物体からの光束が入射されて物体像を結像面45に形成する。
次に、以上に説明したプリズムユニット30を撮像素子12の受光面に対して交差する方向、好ましくは、直交する方向に移動させる撮像装置10の機構について、図12〜図20を用いて説明する。便宜上、各図において、撮像素子12の受光面と直交する方向をX方向、第1プリズム41と第2プリズム42とが並ぶ方向をY方向、X方向およびY方向のそれぞれに対して直交する方向をZ方向とする。撮像装置10は、図12に示すように、上述のプリズムユニット30と撮像素子12の他に、固定部材13とケース部材14とリンク機構15と切換部材16と微調機構70とを備える。
固定部材13は、プリズムユニット30と撮像素子12との間に配置される。固定部材13の中央部には、窓13aが設けられている。固定部材13は、プリズムユニット30の第2プリズム42から射出される光束がこの窓13aを通過して撮像素子12の受光面で結像するように、射出光軸λo上に撮像素子12の受光面を位置決め固定している。第1プリズム41側の固定部材13には、第1プリズム41と第2プリズム42とが並ぶY方向に沿ってガイド部13bが設けられている。入射光軸λiと射出光軸λoとが通るX-Y面と直交するプリズムユニット30の幅方向(Z方向)の固定部材13の両側部13cには、第1プリズム41寄りおよび第2プリズム42寄りの合計4か所に取付穴13d,13eが凹設され、リンク機構15を支持する第1リンク支持部となる第1支持軸13f,13gが差し込まれるている。
ケース部材14は、固定部材13側の面を除いてプリズムユニット30を覆う箱型に設けられており、プリズムユニット30が内部に装着される。ケース部材14は、プリズムユニット30の第1プリズム41に入射される光束を通過させる部分に入射窓14aが設けられている。入射窓14aには、保護ガラス14bが嵌め込まれている。保護ガラス14bとして、IRカットガラスを使用すると良い。また、Z方向にケース部材14の両側部14cには、第1プリズム41寄りおよび第2プリズム42寄りの合計4か所に取付穴14d,14eが凹設され、リンク機構15の第2リンク支持部となる第2支持軸14f,14gが差し込まれるている。
プリズムユニット30は、図15および図16に示すように、入射光軸λiおよび射出光軸λoが通る面A1,A2(X-Y面)と平行に配置されて第1プリズム41と第2プリズム42とを幅方向(Z方向)に両側から挟み込む保持板31を備えている。保持板31は、絞り部材43と一体に形成されていてもよいし、別部品として取付けられるものでも良い。また、Z方向に延びる係合ピン32が保持板31の両側に設けられており、ケース部材14に設けられている係合孔14hに通されて、ケース部材14とプリズムユニット30とを連結している。固定部材13に面した保持板31の4つの角には、固定部材13に向かって凸状に形成された第1微調当接部31aが設けられている。
なお、係合ピン32と係合孔14hとを嵌合させてプリズムユニット30をケース部材14に装着する以外に、保持板31をケース部材14の内面に直接接着固定しても良いし、これら以外の方法でプリズムユニット30をケース部材14の内側に固定しても良い。
リンク機構15は、プリズムユニット30の姿勢を保持しながら、撮像素子12の受光面と直交する方向に沿ってプリズムユニット30を平行移動させるべく、固定部材13とプリズムユニット30とを動作的に連結している。これを実現する一形態として、本実施形態では、リンク機構15は、第1腕部15aと第2腕部15bと支持ピン15cと付勢部材15dとを備える。
第1腕部15aは、一端15eに回動孔15fが設けられ、他端15gに第1腕部15aに沿う方向に長径を有した長孔15hが設けられている。第2腕部15bは、一端15pに回動孔15qが設けられ、他端15rに第2腕部15bに沿う方向に長径を有した長孔15sが設けられている。第1腕部15aと第2腕部15bとは、一端15e,15pと他端15g,15rとの途中で支持ピン15cによって互いに枢支されている。
そして、第1腕部15aは、一端15eが第1プリズム41側の第1支持軸13fに枢支され、他端15gが第2プリズム42側の第2支持軸14gにスライド可能に支持されている。第2腕部15bは、一端15pが第1プリズム41側の第2支持軸14fに枢支され、他端15rが第2プリズム42側の第1支持軸13gにスライド可能に支持されている。付勢部材15dは、支持ピン15cを支点に第1腕部15aと第2腕部15bとを回動させて互いに重なり合う方向に付勢している。
本実施形態においては、第1プリズム41側で第1腕部15aおよび第2腕部15bがそれぞれ第1支持軸13fおよび第2支持軸14fに枢支されているが、第2プリズム42側で第1腕部15aが第1支持軸13gに、第2腕部15bが第2支持軸14gにそれぞれ枢支されていても良い。また、リンク機構15は、プリズムユニット30を撮像素子12の受光面と直交する方向に姿勢を維持しながら平行移動するように、固定部材13とプリズムユニット30とを動作的に連結していれば良いので、ケース部材14の代わりに、プリズムユニット30をリンク機構15に対して連結できるように構成された支持部材を適用しても良い。
切換部材16は、プリズムユニット30を撮像素子12の受光面と直交する方向に沿って、第1の位置(一例として図2に示す標準撮像位置)P1と、第1の位置P1に比べて受光面から遠い第2の位置(一例として図2に示すマクロ撮像位置)P2とに選択的に位置決め保持する機能を有している。この切換動作を可能にする一形態として、本実施形態では、切換部材16は、図13〜図16に示されるように、リンク機構15と固定部材13との間に配置されている。切換部材16は、第1プリズム41と第2プリズム42とが並ぶY方向に移動可能である。切換部材16は、当接部16aとスライド孔16bを有している。
当接部16aは、第1腕部15aと第2腕部15bとを互いに枢着してプリズムユニット30側に突出する支持ピン15cに当接する。当接部16aは、プリズムユニット30を第1の位置P1に位置決めする第1当接部16cと、プリズムユニットを第2の位置P2に位置決めする第2当接部16dと、支持ピン15cがこれらの間を摺接した状態で移動可能にする斜面16eとを有している。この場合、リンク機構15が付勢部材15dを備えているので、支持ピン15cは、常に当接部16aに向かって押圧されている。
スライド孔16bは、切換部材16が移動する方向に長径が配置される長孔である。切換部材16は、第1支持軸13f,13gに対応する位置にスライド孔16bを有している。切換部材16は、図15に示すように、スライド孔16bに第1支持軸13f,13gが通されている。また、第1腕部15aと第2腕部15bと切換部材16とがZ方向に重なるように配置される。したがって、第1腕部15aと第2腕部15bと切換部材16とが捩れたりしないように、それぞれの板厚に応じてスペーサワッシャ18が第1支持軸13f,13gおよび第2支持軸14f,14gのそれぞれに適宜必要数、必要な位置に取り付けられる。
切換部材16は、撮像素子12の受光面と平行な方向に沿って、第1プリズム41と第2プリズム42とが並ぶY方向に第1設定位置S1と第2設定位置S2との間で移動可能に設けられている。切換部材16は、図1に示すデジタルカメラ1のハウジング2に設けられたマニュアル操作切換部材95と連動している。
微調機構70は、図12に示すように固定部材13とプリズムユニット30との間に設けられている。微調機構70は、撮像素子12の受光面と直交する方向に沿ってプリズムユニット30の第1の位置P1を微調整する。微調機構70は、保持板31の角に設けられた第1微調当接部31aのそれぞれに対応して第2微調当接部71が設けられている。
第2微調当接部71は、プリズムユニット30が第1の位置P1に位置決め保持されている状態で、第1微調当接部31aに当接する。第2微調当接部71は、撮像素子12の受光面と直交するX方向に対して、第1プリズム41側にやや傾斜している。したがって、微調機構70をY方向に移動させると、プリズムユニット30は、ケース部材14とともにリンク機構15に支持されて、X方向に変位する。微調機構70は、第1プリズム41側において、端部70aが固定部材13のガイド部13bと嵌合している。微調機構70は、プリズムユニット30の第1の位置P1を適切な位置に調整した後、そのまま固定部材13に接着剤などによって固定される。
次に、プリズムユニット30を第1の位置P1と第2の位置P2とに切り換える場合の撮像装置10の動作について説明する。図17および図18は、微調機構70によってプリズムユニット30の第1の位置P1が微調整された状態を示している。このように、微調機構70によって第1の位置P1が微調整されると、図18に示すように、第1微調当接部31aと第2微調当接部71とが当接することによって、図17に示すように支持ピン15cと第1当接部16cとが離れた状態となる。
プリズムユニット30を第2の位置P2に切り換えるべく切換部材16がY方向に移動されると、リンク機構15の支持ピン15cは、切換部材16の移動途中で当接部16aの斜面16eに接触し、第2当接部16dまで撮像素子12の受光面と直交するX方向に沿って、受光面から離れる方向に変位する。支持ピン15cがX方向に移動することによって、第1腕部15aおよび第2腕部15bの角度が変わる。この結果、プリズムユニット30は、図19および図20に示すように、ケース部材14とともに撮像素子12の受光面から離れる方向に移動し、第2の位置P2に位置決めされる。
このように、例えば、マニュアル操作切換部材95が操作されることによって、図17および図18に示す第1設定位置S1と、図19および図20に示す第2設定位置S2とに切換わる。第1設定位置S1において切換部材16は、図18に示すように、プリズムユニット30を微調整された第1の位置P1に位置決め保持する。第2設定位置S2において切換部材16は、図20に示すようにプリズムユニットを第2の位置P2に位置決め保持する。
なお、本実施形態において、切換部材16は、固定部材13とリンク機構15との間に配置したが、リンク機構15の外側に配置し、第1腕部15aおよび第2腕部15bを貫通してプリズムユニット30から離れる方向に突出した支持ピン15cを当接部16aで支持するようにしても良い。
本発明に係る第2の実施形態の撮像装置10aについて、図21〜図26を参照して説明する。なお、第1の実施形態の撮像装置10の構成と同じ機能を有する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図21に示す撮像装置10aは、第1の実施形態の撮像装置10と比較して、固定部材13と微調機構70との間にケース部材14の支持枠14kを備えており、この支持枠14kに微調機構70が固定される点が異なる。したがって、微調機構70は、プリズムユニット30の保持板31に設けられる第1微調当接部31aに第2微調当接部71を当接させた状態で、プリズムユニット30と一体的にリンク機構15によって撮像素子12の受光面と直交する方向に沿って移動される。
また、プリズムユニット30は、微調機構70によってケース部材14の中で撮像素子12の受光面と直交するX方向に移動される。したがって、ケース部材14は、プリズムユニット30の保持板31に設けられた係合ピン32に対応する部分にX方向に長径を有した係合長孔14mが設けられる。
上記構造の撮像装置10aは、プリズムユニット30と共にケース部材14と微調機構70とが1体となって移動する。したがって、第1の位置P1において、支持ピン15cは、図23に示すように第1設定位置S1にある切換部材16の第1当接部16cに接触し、かつ保持板31の第1微調当接部31aは、図24に示すように微調機構70の第2微調当接部71に接触している。また、第2の位置P2において、支持ピン15cは、図25に示すように第2設定位置S2にある切換部材16の第2当接部16dに接触し、かつ保持板31の第1微調当接部31aは、図26に示すように微調機構70の第2微調当接部71に接触している。
つまり、この撮像装置10aは、微調機構70を用いて第1の位置P1または第2の位置P2の少なくともどちらか一方の位置を微調整することができる。この場合、第1の位置P1および第2の位置P2の双方の条件を比較して、どちらか一方に重みをおいて調整しても良いし、両方の条件のバランスの良い状態に設定しても良い。
本発明に係る第3の実施形態の撮像装置に適用される調整手段としての調整機構86について、図27および図28を参照して説明する。図27の調整機構86は、上述の実施形態の切換部材16と微調機構70との両方の機能を兼ね備えている。調整機構86は、調整部材86aと、第1微調カム86bと、第2微調カム86cとを備える。
調整部材86aは、第1プリズム41側に傾斜した調整斜面86dを有している。なお、調整斜面86dは、第2プリズム42側に傾斜していても良い。調整斜面86dは、この斜面の一部に第1当接部16cと第2当接部16dとが設けられる。第1当接部16cは、プリズムユニット30を図2で示した第1の位置P1に位置決めする位置である。第2当接部16dは、プリズムユニット30を図2で示した第2の位置P2に位置決めする位置である。調整部材86aは、第1プリズム41と第2プリズム42とが並ぶ方向である図中のY方向に沿って移動可能に設けられている。
第1微調カム86bは、調整部材86aが第1設定位置S1にある場合に第2当接部16d側の調整部材86aの端部86eと当接し、X方向に沿って配置された第1カム軸M1を中心にY方向に偏心するカムである。そして、プリズムユニット30を第1の位置P1に設定する調整部材86aの第1設定位置S1をY方向に微調整する。これによって、プリズムユニット30の第1の位置P1が適した位置に設定される。
第2微調カム86cは、調整部材86aが第2設定位置S2にある場合に第1当接部16c側の調整部材86aの端部86fと当接し、X方向に沿って配置された第2カム軸M2を中心にY方向に偏心するカムである。そして、プリズムユニット30を第2の位置P2に設定する調整部材86aの第2設定位置S2をY方向に微調整する。これによって、プリズムユニット30の第2の位置P2が適した位置に設定される。
以上のように、調整部材86aは、調整斜面86dを使って、プリズムユニット30を第1の位置P1と第2の位置P2とに位置決めするとともに、第1の位置P1と第2の位置P2とをそれぞれ微調整することができる。
本発明に係る撮像用機器の一例として、撮像装置をカメラ付携帯電話160に組み込んだ例を図29に示す。このカメラ付携帯電話160に、前記各実施形態で説明した撮像装置(例えば撮像装置10)を組込むことにより、カメラ付携帯電話160の小型化および薄型化、そして高画質化が可能である。
図30〜図32は、それぞれ本発明の撮像装置に適用されるプリズムユニット30a,30b,30cの互いに異なる例を示している。いずれのプリズムユニット30a,30b,30cも、前記実施形態の撮像装置と同様の切換機構により、第1の位置P1と第2の位置P2とを切り換えることができるようになっている。
図30に示したプリズムユニット30aは、第1プリズム41aと第2プリズム42aの各面201〜206が全て自由曲面からなる。第1面201より入射した光は、第1面201で屈折して第2面202で全反射し、次に、第3面203で屈折したのち、第4面204で屈折する。さらに第5面205で全反射したのち、第6面206で全反射し、第5面205で屈折したのち結像面45にて結像する。
図31に示したプリズムユニット30bの偏心プリズム210は、自由曲面からなる第1面211と、第2面212と、第3面213とを有している。絞り部材214を通って入射した光は、第1面211で屈折して偏心プリズム210に入射し、第2面212で内部反射し、再び第1面211に入射して今度は全反射し、第3面213で内部反射し、三たび第1面211にて全反射し、再び第3面213にて内部反射し、四たび第1面211で屈折されて結像面45にて結像する。
図32に示されたプリズムユニット30cは、第1プリズム221と第2プリズム222の各面231〜238が全て自由曲面からなる。第1面231より入射した光は、第1面231で屈折して第2面232で全反射し、さらに第3面233で全反射したのち、第4面234と第5面235で屈折し、さらに第6面236と第7面237で全反射したのち、第8面238で屈折し、結像面45にて結像する。
なお、この発明を実施するに当たり、プリズム光学系やガイド機構、撮像素子、切換機構をはじめとして、発明の構成要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
また前記実施形態では、マニュアル操作切換部材95によって切換機構の切換部材16を第1設定位置S1と第2設定位置S2とに切り換えるようにしたが、マニュアル操作切換部材95を使用する代りに、モータやソレノイド等のアクチュエータを使用して電動で切り換えることができるように構成してもよい。
1…デジタルカメラ(撮像用機機)、10,10a…撮像装置、12…撮像素子、13…固定部材、13f,13g…第1支持軸(第1リンク支持部)、14f,14g…第2支持軸(第2リンク支持部)、15…リンク機構、15a…第1腕部、15b…第2腕部、15c…支持ピン、15e…(第1腕部の)一端、15g…(第1腕部の)他端、15p…(第2腕部の)一端、15r…(第2腕部の)他端、16…切換部材、16a…当接部、16c…第1当接部、16d…第2当接部、30,30a,30b,30c…プリズムユニット、41,41a…第1プリズム、42,42a…第2プリズム、43…絞り部材、45…結像面、51、61…入射面、52,62,63…反射面、53,64…射出面、70…微調機構、86…調整機構、86a…調整部材、95…マニュアル操作切換部材、106…カメラ付携帯電話(撮像用機機)、λi…入射光軸、λo…射出光軸、P1…第1の位置、P2…第2の位置、S1…第1設定位置、S2…第2設定位置。
Claims (13)
- 物体からの光側が入射されて、結像面に物体像を形成するプリズムユニットであって、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光束が入射される入射光軸と当該プリズムユニットから結像面へ光束を射出する射出光軸とが互いに所定の間隔を有してほぼ平行に設けられるプリズムユニットと、
前記結像面に配置されて、前記プリズムユニットにより形成される物体像を電気信号に変換するための撮像素子と、
前記撮像素子を固定するための固定部材と、
前記プリズムユニットの姿勢を保持しながら前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記プリズムユニットを平行移動させるべく、前記固定部材と前記プリズムユニットとを動作的に連結するリンク機構と、
前記プリズムユニットを前記受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と、前記第1の位置に比べて前記受光面から遠い第2の位置と、に選択的に位置決め保持する切換部材と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置よって得られる電気信号に所定の電気的処理を施して画像データを得る処理手段と、
適用された情報記録媒体に前記処理手段からの前記画像データを記録する記録手段と
を有することを特徴とする電気的撮像機器。 - 前記第1の位置は、撮像すべき物体の位置が所定の位置からほぼ無限位置までの間にある場合に対応して撮像を行なうための標準撮像位置であり、
前記第2の位置は、撮像すべき物体の位置が前記所定の位置より近い場合に対応して撮像を行なうためのマクロ撮像位置である
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記プリズムユニットは、2つのプリズムとこれらの間に配置される絞り部材とを備え、それぞれのプリズムは、少なくとも1面以上の自由曲面形状の反射面と、屈折力を有する光入射面と、屈折力を有する光射出面とを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記切換部材に連動し、前記プリズムユニットを前記第1の位置に位置決め保持する第1設定位置または前記プリズムユニットを前記第2の位置に位置決め保持する第2設定位置に前記切換部材を切り換えるマニュアル操作切換部材を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記固定部材は、第1リンク支持部を有し、
前記プリズムユニットは、第2リンク支持部を有し、
前記リンク機構は、それぞれ一端と他端との途中で支持ピンによって互いに枢支される第1腕部および第2腕部を有し、
前記第1腕部は、一端が前記第1リンク支持部に枢支され、他端が前記第2リンク支持部にスライド可能に支持され、
前記第2腕部は、一端が前記第2リンク支持部に枢支され、他端が前記第1リンク支持部にスライド可能に支持される
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記切換部材は、前記プリズムユニットを第1の位置に位置決め保持する第1設定位置と前記プリズムユニットを第2の位置に位置決め保持する第2設定位置との間で、前記撮像素子の受光面と平行な方向に沿って移動可能であり、
前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当接して前記プリズムユニットの位置を前記第1の位置と前記第2の位置とに選択的に位置決めする当接部を有することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記当接部は、前記プリズムユニットを前記第1の位置に位置決め保持する第1当接部と、前記プリズムユニットを第2の位置に位置決め保持する第2当接部とをそれぞれ有することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記第1当接部または前記第2当接部が前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当接する状態で、前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記プリズムユニットの位置を微調整するための微調機構を有することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記第1の位置と前記第2の位置の少なくともどちらか一方を、前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って微調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1または請求項6に記載の撮像装置。
- 前記切換部材は、前記プリズムユニットを第1の位置に位置決めする第1設定位置と前記プリズムユニットを第2の位置に位置決めする第2設定位置の間で、前記撮像素子の受光面と平行な方向に沿って移動可能であり、
前記切換部材は、前記第1設定位置にある場合に前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当て付く第1当接部と、前記第2設定位置にある場合に前記支持ピンまたは前記プリズムユニットの一部に当て付く第2当接部を有する
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記プリズムユニットの第1の位置を前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って微調整するべく、前記第1当接部の位置を微調整する微調機構を有することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 物体からの光束が入射されて、結像面に物体像を形成するプリズムユニットであって、少なくとも2面以上の自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光側が入射される入射光軸と当該プリズムユニットから結像面へ光束を射出する射出光軸とが互いに所定の間隔を有してほぼ平行に設けられるプリズムユニットと、
前記結像面に配置されて、前記プリズムユニットにより形成された物体像を電気信号に変換するための撮像素子と、
前記撮像素子を固定するための固定部材と、
前記プリズムユニットを支持するための支持部材と、
前記プリズムユニットの姿勢を保持しながら前記撮像素子の受光面と直交する方向に沿って前記支持部材に支持された前記プリズムユニットを平行移動させるべく、前記固定部材と前記支持部材とを動作的に連結するリンク機構と、
前記支持部材に支持されたプリズムユニットを前記受光面と直交する方向に沿って、第1の位置と、前記第1の位置に比べて前記受光面から遠い第2の位置と、に選択的に位置決め保持する切換部材と、
前記支持部材と前記プリズムユニットとの相対位置関係を前記撮像素子の受光面に直交する方向に沿って微調整する微調機構と
を備えることを特徴とする撮像装置。
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