JP2014191317A - 広告再生装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カラオケの動画共有サービスにおいて、投稿された歌唱動画を紹介する広告を効果的に提示する。
【解決手段】広告再生装置1は、歌唱者が撮像された動画として投稿された歌唱動画に関する情報を含む歌唱動画広告を記憶部11に保有する。広告再生装置1は、カラオケ装置2を利用しているユーザによる、所定のカラオケサービスの過去の利用履歴を示す履歴情報(センタサーバ4が保有)を取得する。広告再生装置1は、取得した履歴情報に基づき、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する。つぎに、評価した利用度合が高いほど、歌唱動画広告を高い露出度で再生する再生時期を決定する。そして、決定した再生時期に従って、歌唱動画広告を再生する。
【選択図】図1
【解決手段】広告再生装置1は、歌唱者が撮像された動画として投稿された歌唱動画に関する情報を含む歌唱動画広告を記憶部11に保有する。広告再生装置1は、カラオケ装置2を利用しているユーザによる、所定のカラオケサービスの過去の利用履歴を示す履歴情報(センタサーバ4が保有)を取得する。広告再生装置1は、取得した履歴情報に基づき、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する。つぎに、評価した利用度合が高いほど、歌唱動画広告を高い露出度で再生する再生時期を決定する。そして、決定した再生時期に従って、歌唱動画広告を再生する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カラオケサービスを利用するユーザに対して広告を提示する広告再生装置に関する。
カラオケ施設に設置された広告再生装置を用いて、カラオケサービスを利用するユーザに広告を提示することで、ユーザに商品の購買やサービスの利用を促すことが行われている。例えば、特許文献1には、カラオケサービスで提供される各コンテンツが利用された実行頻度を集計し、実行頻度が規定値以下のコンテンツについて、そのコンテンツの利用を促す広告情報を出力する技術が開示されている。
利用頻度が低いコンテンツの広告を提示することは、ユーザの認知度が向上する効果があると考えられる。しかしながら、広告を見るユーザが必ずしも広告で紹介されたコンテンツに興味を持っているとは限らないため、コンテンツの利用促進としての広告効果は、広告を見る全てのユーザに広告効果がある広告に比べて限定的である。
例えば、カラオケサービスにおいて提供されるコンテンツの機能の一つとして、歌唱する姿を撮像した歌唱動画を歌唱ユーザが投稿し、投稿された歌唱動画を他のユーザが視聴できる動画共有サービス(以下、歌唱動画機能ともいう)がある。この種の歌唱動画機能では、投稿された歌唱動画を再利用する許可がされていた場合、その歌唱動画の再生に合わせて一緒に歌唱を行う(以下、コラボレーションともいう)他のユーザを更に撮像することが可能な機能も備えられている。
このような歌唱動画機能において、投稿された歌唱動画の視聴やコラボレーションを希望するユーザは、所望の歌唱動画を探し出して選ぶという手続きが必要である。しかしながら、ユーザが視聴やコラボレーションしたいと思う歌唱動画を探し出す上で、ユーザの歌唱動画に対する認知不足が、歌唱動画が積極的に活用されることへの足かせとなっていた。そこで、投稿された歌唱動画を紹介する広告をカラオケサービスのユーザに提示することで、歌唱動画の利用の促進を図ることが考えられる。
しかしながら、不特定多数のユーザに対して歌唱動画を紹介する広告を提示しても、広告を見るユーザが必ずしも紹介された歌唱動画に興味を持っているとは限らず、高い広告効果は期待できない。また、歌唱動画を利用してくれる見込みのないユーザに対して、歌唱動画を紹介する広告が無暗に提示されることは、紹介された歌唱動画の投稿者に否定的な印象を与えるおそれがある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものである。その目的は、カラオケの動画共有サービスにおいて、投稿された歌唱動画を紹介する広告を効果的に提示するための技術を提供することである。
本発明の広告再生装置は、記憶手段と、取得手段と、評価手段と、決定手段と、再生手段とを備える。記憶手段は、歌唱者が撮像された動画として投稿された歌唱動画に関する情報を含む歌唱広告情報を記憶する。取得手段は、カラオケ装置を利用しているユーザによる、所定のカラオケサービスの過去の利用履歴を示す履歴情報を取得する。評価手段は、取得された履歴情報に基づき、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する。決定手段は、評価されたユーザの利用度合が高いほど、記憶手段に記憶されている歌唱広告情報を高い露出度で再生する再生時期を決定する。再生手段は、決定された再生時期に従って、歌唱広告情報を再生する。
本発明では、歌唱機能や歌唱動画機能等のカラオケサービスを利用した経験を多く持つユーザほど、投稿された歌唱動画に興味を持つ傾向があり、歌唱動画を視聴やコラボレーションに利用する可能性が高いことを、歌唱広告情報の再生時期を決定する根拠とする。このようにすることで、広告を提示する対象のユーザが、紹介される歌唱動画を利用してくれる見込みがあるかどうかに応じて、そのユーザに広告を提示する時期を柔軟に制御できる。その結果、歌唱動画を紹介する広告において高い広告効果を得られ、歌唱動画による視聴やコラボレーション等の利用を効果的に促進できる。
より具体的には、請求項2に記載のように、ユーザによるカラオケサービスの利用度合が高いほど、再生時期として、歌唱広告情報の再生の頻度を高く決定することが考えられる。このようにすることで、紹介される歌唱動画を利用してくれる見込みがあるユーザに対して、歌唱動画を紹介する広告を積極的に提示することができ、歌唱動画の認知度の向上や利用促進を効率的に行うことができる。
ところで、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する指標として、カラオケサービスを利用した時期に関する情報を用いることが考えられる。具体的には、請求項3に記載のように、履歴情報には、ユーザがカラオケサービスを利用した時期を示す情報が含まれているものとする。そして、評価手段は、ユーザがカラオケサービスを最後に利用した時期が新しいほど、利用度合を高く評価する。カラオケサービスを利用した時期が新しいほど、ユーザに当時の記憶がより多く残っており、投稿された歌唱動画に対する興味の度合が高いと考えられる。よって、利用時期の新しいユーザの利用度合を高く評価して歌唱広告情報の再生時期に反映することで、広告効果を向上できる。
また、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する指標として、カラオケサービスを利用した回数に関する情報を用いることが考えられる。具体的には、請求項4に記載のように、履歴情報には、ユーザによるカラオケサービスの利用回数を示す情報が含まれているものとする。そして、評価手段は、ユーザがカラオケサービスを利用した回数が多いほど、利用度合を高く評価する。カラオケサービスを利用した回数が多いほど、そのユーザはカラオケサービスに親しみを持っており、投稿された歌唱動画に対する興味の度合が高いと考えられる。よって、利用回数の多いユーザの利用度合を高く評価して歌唱広告情報の再生時期に反映することで、広告効果を向上できる。
あるいは、カラオケサービスにおいて提供される複数種類の機能ごとに、個別に利用度合を評価するようにしてもよい。具体的には、請求項5に記載のように、履歴情報には、カラオケサービスにおいて、歌唱された情報を利用して提供される複数種類の機能別に、ユーザが各機能を利用した履歴に関する情報が含まれているものとする。そして、評価手段は、履歴情報の各機能に関する履歴に基づいて機能別の利用度合を評価する。このようにすることで、カラオケサービスの機能別の利用履歴に基づいて、ユーザによるカラオケサービスの利用度合をより詳細に評価できる。例えば、カラオケサービスの機能別に利用度合の配点を変えるといった具合に、ユーザのカラオケサービスの利用傾向を反映した柔軟な態様にて利用度合を評価することができる。
さらに、請求項6に記載のように、カラオケサービスにおける複数種類の機能のうち、特定の機能に該当する利用履歴に基づく利用度合を他の機能の利用履歴に基づく利用度合より優先して評価に用いるように構成してもよい。このような構成によれば、例えば、歌唱動画を利用する動機付けとなる可能性の高い特定の機能について、利用度合を優先して評価するといった運用が可能になる。歌唱動画の利用に結びつく特定の機能を利用した実績を持つユーザに対して、利用度合を高く評価して広告を積極的に提示することで、高い広告効果を期待できる。
ところで、ある楽曲をカラオケで歌唱した経験を持つユーザは、同じ楽曲や同じアーティストの楽曲を歌唱している歌唱動画に興味を持つ傾向があり、歌唱経験のある楽曲に関連する歌唱動画を視聴やコラボレーションに利用する可能性が高いと考えられる。そこで、ユーザが過去に歌唱したことのある楽曲と、投稿された歌唱動画において歌われた楽曲との適合性に基づいて利用度合を評価するとよい。
具体的には、請求項7に記載のように、履歴情報には、カラオケサービスで提供されるカラオケ歌唱機能によってユーザが歌唱した経験のある楽曲の属性を示す歌唱曲情報が含まれているものとする。また、記憶手段は、各歌唱広告情報が紹介する歌唱動画に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報を、各歌唱広告情報に対応付けて記憶しているものとする。そして、評価手段は、履歴情報の歌唱曲情報の属性と、歌唱広告情報に対応付けられた動画曲情報の属性とが対応するとき、前記歌唱曲情報と対応する属性の動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加する。決定手段は、各歌唱広告情報別の利用度合に応じて、各歌唱広告情報の再生時期をそれぞれ決定する。このようにすることで、紹介される歌唱動画と関連する楽曲を歌唱した経験を持つユーザに対して、その歌唱動画を紹介する広告を積極的に提示できる。
また、カラオケの歌唱採点機能を利用した経験を持つユーザは、歌唱して高得点を獲得した楽曲に関して造詣が深く、その楽曲と関連する歌唱動画に対する興味の度合が高いと考えられる。そこで、ユーザがカラオケで歌唱をしたときの採点結果を、カラオケサービスの利用度合に反映することが考えられる。具体的には、請求項8に記載のように、履歴情報には、カラオケサービスで提供される歌唱採点機能によりユーザの歌唱が採点された採点結果が、歌唱曲情報に対応付けて含まれているものとする。そして、評価手段は、歌唱曲情報に対応する採点結果に応じて、歌唱曲情報に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加する。このような構成によれば、歌唱の採点結果に基づいてユーザの利用度合を評価し、採点結果に係る楽曲に適合する歌唱動画を紹介する歌唱広告情報の再生時期に反映することで、ユーザが歌唱を得意とする楽曲と関連する歌唱動画の広告を積極的に提示できる。
また、同じ楽曲を何度も歌唱した経験を持つユーザは、その楽曲が十八番であったり、上達のために練習中であったりと、その楽曲に関して造詣が深く、その楽曲と関連する歌唱動画に対する興味の度合が高いと考えられる。そこで、請求項9に記載のように、歌唱曲情報に基づく同一の楽曲が歌唱された回数に応じて、歌唱曲情報に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加するように構成するとよい。このような構成によれば、楽曲の歌唱回数に基づいてユーザの利用度合を評価し、歌唱回数の多い楽曲に適合する歌唱動画を紹介する歌唱広告情報の再生時期に反映することで、ユーザが歌唱を繰返し行った楽曲に関連する歌唱動画の広告を積極的に提示できる。
つぎに、請求項10に記載の広告再生装置は以下の特徴を有する。すなわち、記憶手段は、各歌唱広告情報が紹介する歌唱動画の制作時期を示す情報を、各歌唱広告情報に対応付けて記憶しているものとする。そして、再生手段は、制作時期が新しい歌唱動画に対応する歌唱広告情報を、制作時期が古い歌唱動画に対応する歌唱広告情報よりも優先して再生する。このような構成によれば、例えば、複数の歌唱広告情報をそれぞれに決定された再生頻度に従って再生する過程において、複数の歌唱広告情報の再生時期が重なった場合に、制作時期が新しい方の歌唱動画に対応する歌唱広告情報を優先して再生できる。制作時期が新しい方の歌唱動画を優先する理由として、新しい歌唱動画は情報鮮度が高い反面、認知度が十分でないと考えられることが挙げられる。新しい歌唱動画を紹介する広告を優先して提示することで、歌唱動画の認知度を効率よく向上させることができる。
なお、本発明は、請求項11に記載のように、コンピュータにおいて実行されるプログラム、あるいは当該プログラムを記憶する記憶媒体の態様で実現することもできる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく様々な態様にて実施することが可能である。
[カラオケシステムの構成の説明]
実施形態のカラオケシステムは、図1に示すように、カラオケ店舗の各カラオケルーム内に配置された広告再生装置1、カラオケ装置2、及びリモコン端末3と、広域ネットワークに接続されたセンタサーバ4とを含んで構成される。なお、図1では、カラオケ店舗内に複数設けられたカラオケルームのうちの1室を例に挙げたものである。また、広域ネットワークには複数のカラオケ店舗が接続されているものとする。
[カラオケシステムの構成の説明]
実施形態のカラオケシステムは、図1に示すように、カラオケ店舗の各カラオケルーム内に配置された広告再生装置1、カラオケ装置2、及びリモコン端末3と、広域ネットワークに接続されたセンタサーバ4とを含んで構成される。なお、図1では、カラオケ店舗内に複数設けられたカラオケルームのうちの1室を例に挙げたものである。また、広域ネットワークには複数のカラオケ店舗が接続されているものとする。
広告再生装置1及びカラオケ装置2は、カラオケ店舗内のLANに設けられたブロードバンドルータBRを中継して広域ネットワークに接続する。また、リモコン端末3は、無線LANのインフラストラクチャモードにより無線LANアクセスポイントAPを中継して、カラオケ店舗内のLANにネットワーク接続し、更にブロードバンドルータBRを中継して広域ネットワークに接続する。
カラオケ店舗内のカラオケルームには、広告再生装置1、カラオケ装置2、リモコン端末3、メインディスプレイ21、サブディスプレイ15が設置されている。メインディスプレイ21は、カラオケ装置2に接続されている。メインディスプレイ21には、カラオケ装置2から出力されるカラオケサービス用の映像が表示される。一方、サブディスプレイ15は、広告再生装置1に接続されている。サブディスプレイ15には、カラオケルーム内でカラオケ装置2を利用するユーザに向けた広告映像が表示される。
カラオケ装置2は、カラオケサービスを提供する業務用の装置である。カラオケサービスで提供される機能には、例えば、ユーザからリクエストされたカラオケ曲を演奏する機能や、センタサーバ4にアップロードすることで投稿された歌唱動画を取得して再生する機能がある。さらに、カラオケ装置2で演奏される楽曲を歌唱する歌唱ユーザを撮像し、撮像した歌唱動画をセンタサーバ4に投稿することで、他のユーザが歌唱動画を利用できるようにする歌唱動画機能もカラオケサービスに含まれる。この歌唱動画機能では、投稿された歌唱動画について再利用が許可されていた場合、その歌唱動画の再生に合わせて一緒に歌唱を行うコラボレーションが可能となっている。
カラオケ装置2は、店舗内LANや広域ネットワークを介して、広告再生装置1やリモコン端末3、センタサーバ4との間でデータ通信可能に構成されている。カラオケ装置2は、ユーザからリクエストされた楽曲を演奏するのに併せて、背景映像や曲の歌詞テロップをメインディスプレイ21に表示させる。また、カラオケ装置2は、本システムの利用アカウントを有するユーザが所定の手続きを経てログインすることにより、カラオケ曲の演奏や歌唱動画機能等のサービスの利用を、個々のログインユーザの識別情報に対応付けて行う。なお、カラオケ装置2のその他の機能や構成については公知技術に従っているので、ここでの詳細な説明は省略する。
リモコン端末3は、カラオケルーム内でカラオケ装置2を遠隔操作するための通信端末装置である。リモコン端末3は、本システムのアカウントを有するユーザからの所定のログイン操作を受付ける。ログイン操作を受付けると、リモコン端末3は、操作対象のカラオケ装置2にログイン要求を送信し、カラオケ装置2からログインの成否の結果を受信する。ユーザのログインが成立すると、リモコン端末3は、ログインユーザが再生を希望する楽曲や歌唱動画の予約、及び歌唱動画の撮像要求を行うためのリクエスト操作を、当該ログインユーザの識別情報に対応付けて受付ける。そして、リクエストした楽曲や歌唱動画の識別情報、撮像要求、及びリクエストしたユーザの識別情報(ユーザ名)等を含むリクエスト情報を、無線LAN通信や赤外線通信によって操作対象のカラオケ装置2に送信する。
広告再生装置1は、センタサーバ4から配信された広告コンテンツの映像を再生する業務用の情報処理装置であり、例えばパソコン等のコンピュータ装置によって具現化される。本実施形態では、再生される広告コンテンツとして、センタサーバ4に投稿された歌唱動画をカラオケサービスのユーザに対して紹介する歌唱動画広告を想定している。歌唱動画広告は、動画像や静止画像、文字情報の何れの形態のものでもよい。また、歌唱動画広告の他に、カラオケサービスのユーザに対して様々な商品やサービスを宣伝するための映像情報である一般広告映像や、風景を描写した風景映像等も再生できるようになっている。
広告再生装置1は、ハードウェア構成として制御部10、記憶部11、通信部12、映像制御部13等を備える。制御部10は、CPU、ROM、RAM、I/O等を中心に構成された情報処理デバイスであり、広告コンテンツの再生に関する処理を実行する。通信部12は、カラオケ店舗内のLANに接続して、カラオケ装置2やセンタサーバ4と通信を行うための通信インタフェースである。記憶部11は、ハードディスクドライブや不揮発性半導体メモリ等で構成された記憶装置である。記憶部11には、その一部としてプログラム記憶領域、コンテンツ記憶領域が設けられている。コンテンツ記憶領域には、センタサーバ4から配信された歌唱動画広告及び歌唱動画リスト、一般広告映像、風景映像等のコンテンツが格納されている。
制御部10は、カラオケ装置2を利用しているユーザのカラオケサービスの利用履歴に基づいて各歌唱動画広告の再生頻度を決定し、決定した再生頻度に従って各歌唱動画広告を再生する(詳細は後述する)。再生された歌唱動画広告の映像信号は、映像制御部13を介してサブディスプレイ15に出力され、広告が表示される。サブディスプレイ15は、例えば液晶パネルディスプレイ(LCD)によって具現化される。
センタサーバ4は、カラオケ店舗内の各広告再生装置1に歌唱動画広告及び歌唱動画広告リストのデータを配信するサーバ装置である。このセンタサーバ4は、適宜な処理能力を有する情報処理装置で構成されている。センタサーバ4は、カラオケ装置2からアップロードされる歌唱動画や、本システムのアカウントを有するユーザによるカラオケサービスの利用履歴を保存する。また、センタサーバ4は、カラオケ装置2からアップロードされた歌唱動画に関する歌唱動画広告と歌唱動画広告リストとを作成する。そして、作成した歌唱動画広告及び歌唱動画広告リストを、広告再生装置1に配信する。これらの一連の処理の詳細な内容については後述する。
[センタサーバ4が実行する処理の説明]
センタサーバ4が実行する処理の手順について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、センタサーバ4の稼働中に繰返し実行される。
センタサーバ4が実行する処理の手順について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、センタサーバ4の稼働中に繰返し実行される。
S100では、センタサーバ4は、発生したイベントの状況に応じて処理を分岐する。S100において、カラオケ装置2からアップロードされた歌唱動画を受信した場合(S100:歌唱動画受信)、センタサーバ4はS102に進む。なお、このとき受信する情報は、歌唱動画のデータの他に、歌唱動画に関する属性情報が含まれる。歌唱動画に関する属性情報には、歌唱者に関する歌唱ユーザ情報や、歌唱された楽曲の曲番号、再利用可否情報、歌唱動画に対応付けて歌唱者が作成したメッセージ等が含まれる。
S102では、センタサーバ4は、受信した歌唱動画をデータベースに保存する。そして、S104では、センタサーバ4は、受信した歌唱動画に対応付けられた歌唱ユーザ情報と、再利用可否情報とを、受信した歌唱動画の識別情報と対応付けて歌唱動画リストに登録する。歌唱動画リストは、歌唱者によって公開することが許可された歌唱動画の一覧である。この歌唱動画リストに登録される歌唱ユーザ情報には、撮像された歌唱者の識別情報(ユーザ名)が含まれる。また、再利用可否情報は、歌唱動画を再利用して行われるコラボレーションを許可するかしないかを規定する情報である。
S106では、センタサーバ4は、S102で保存した歌唱動画のうち、コラボレーションが許可された歌唱動画に対応する歌唱動画広告を作成する。具体的には、歌唱動画の中から任意の位置の静止画像又は一部の動画像を抜出し、所定のコメントやユーザが作成したメッセージを抜出した画像上に付加して作成する。そして、S108では、センタサーバ4は、S106で作成した歌唱動画広告に関する情報を、歌唱動画広告リスト(図3(a)参照)に登録する。
図3(a)に例示されるとおり、歌唱後動画広告リストには、センタサーバ4が保有している再利用が許可された歌唱動画広告ごとに、ユーザ名、アーティスト、曲番号、広告番号、撮像時期、及びメッセージ等の情報項目からなるレコードが記述されている。ユーザ名は、紹介される歌唱動画に対応付けられた歌唱者の識別情報である。アーティストは、紹介される歌唱動画において歌唱された楽曲のアーティストを示す情報である。曲番号は、紹介される歌唱動画において歌唱された楽曲を識別する識別情報である。広告番号は、歌唱動画広告を識別する識別情報である。撮像時期は、紹介される歌唱動画が撮像された時期を示す情報である。メッセージは、歌唱動画に対応付けられた歌唱者が作成したコメント等が記録された情報である。なお、図3(a)は、ユーザ1〜5の5人のユーザにより投稿された歌唱動画に関する歌唱動画広告(広告番号11111〜55555)が、歌唱動画広告リストに登録されている事例を示している。
図2のフローチャートの説明に戻る。S100において、カラオケ装置2からユーザの利用履歴ログを受信した場合(S100:利用履歴ログ受信)、センタサーバ4はS110に進む。S110では、センタサーバ4は、受信した利用履歴ログに基づき、利用履歴ログに対応付けられているユーザに関する利用履歴の記録を更新する。
カラオケ装置2から送信される利用履歴ログは、ユーザがカラオケ装置2において利用したカラオケサービスの内容や利用した日時等が記録された情報である。例えば、ユーザがカラオケ曲を歌唱した場合、歌唱した楽曲、歌唱日時、歌唱採点機能による採点結果といった、歌唱に関する利用履歴ログが、歌唱したユーザに対応付けられてカラオケ装置2に記録される。また、歌唱動画の撮像が行われた場合、撮像日時、撮像された歌唱動画を公開したか否か、他の歌唱動画を再利用してコラボレーションをしたか否かといった、歌唱動画に関する利用履歴ログが、撮像されたユーザに対応付けられてカラオケ装置2に記録される。また、公開された歌唱動画を再利用してコラボレーションが行われた場合、再利用された歌唱動画に対応付けられた歌唱者を示す利用履歴ログがカラオケ装置2に記録される。
カラオケ装置2から歌唱に関する利用履歴ログを受信した場合、センタサーバ4は、利用履歴ログ該当するユーザの歌唱利用履歴(図3(b)参照)の記録を更新する。図3(b)に例示されるとおり、歌唱利用履歴には、歌唱日、曲番号、アーティスト、及び得点等の情報項目からなるレコードが、ユーザ名に対応付けて記録されている。歌唱日は、歌唱が行われた時期を示す情報である。曲番号は、歌唱された楽曲の識別情報である。アーティストは、歌唱された楽曲のオリジナルの歌唱者を示す情報である。得点は、カラオケ装置2において提供される歌唱採点機能により歌唱が評価された採点結果を示す情報である。
カラオケ装置2から歌唱動画に関する利用履歴ログを受信した場合、センタサーバ4は、利用履歴ログに該当するユーザの歌唱動画利用履歴(図3(c)参照)を更新する。図3(c)に例示されるとおり、歌唱動画履歴には、撮像回数、直近の撮像時期、単独公開回数、直近の公開時期、コラボ公開回数、直近のコラボ公開時期、及び、コラボされた回数等の情報項目からなるレコードが、ユーザ名に対応付けて記録されている。
撮像回数は、ユーザが歌唱するときに歌唱動画の撮像が行われた回数を示す情報である。直近の撮像時期は、歌唱動画の撮像が行われた最新の時期を示す情報である。単独公開回数は、他の歌唱動画を再利用するコラボレーションをしないで単独で撮像された歌唱動画が公開された回数を示す情報である。直近の公開時期は、歌唱動画がセンタサーバ4に公開された最新の時期を示す情報である。コラボ公開回数は、他の歌唱動画を再利用するコラボレーションをしたときに撮像された歌唱動画が公開された回数を示す情報である。直近のコラボ公開時期は、コラボレーションをしたときに撮像された歌唱動画がセンタサーバ4に公開された最新の時期を示す情報である。コラボされた回数は、ユーザが投稿した歌唱動画が再利用され、他のユーザによりコラボレーションされた回数を示す情報である。
なお、図3(b),(c)は、あるユーザ6に関する歌唱利用履歴及び歌唱動画利用履歴の事例を示しているが、このような形式の歌唱利用履歴及び歌唱動画利用履歴が、本システムのアカウントを有するユーザごとにセンタサーバ4に記憶されているものとする。図2のフローチャートの説明に戻る。S100において、システムの動作を終了する場合(S100:システム終了)、センタサーバ4は本処理を終了する。
[カラオケ装置2が実行する処理の説明]
カラオケ装置2が実行する処理の手順について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、カラオケ装置2の稼働中に繰返し実行される。
カラオケ装置2が実行する処理の手順について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、カラオケ装置2の稼働中に繰返し実行される。
S200では、カラオケ装置2は、発生したイベントの状況に応じて処理を分岐する。S200において、リクエストされた楽曲の再生時期になった場合(S200:楽曲再生時期)、カラオケ装置2はS202に進む。S202では、カラオケ装置2は、再生する楽曲のリクエスト情報において歌唱動画の視聴要求があるか否かを判定する。歌唱動画の視聴要求がある場合(S202:YES)、カラオケ装置2はS204に進む。一方、歌唱動画の視聴要求がない場合(S202:NO)、カラオケ装置2はS208に進む。
歌唱動画の視聴要求がある場合に進むS204では、カラオケ装置2は、リクエストされた歌唱動画のデータをセンタサーバ4から取得する。センタサーバ4は、カラオケ装置2から送信を要求された歌唱動画のデータを、要求元のカラオケ装置2に送信する。S206では、カラオケ装置2は、S204で取得した歌唱動画の再生を開始する。S208では、カラオケ装置2は、今回の再生対象である楽曲の再生を開始する。なお、歌唱動画の再生と楽曲の再生は、並行して行われる。
S210では、カラオケ装置2は、再生する楽曲のリクエスト情報において歌唱者の姿を撮像する撮像要求があるか否かを判定する。撮像要求がある場合(S210:YES)、カラオケ装置2はS212に進む。S212では、カラオケ装置2は、楽曲の再生と並行してカラオケ装置2に接続されている撮像手段による撮像を開始し、S200に戻る。一方、撮像要求がない場合(S210:NO)、カラオケ装置2はS200に戻る。
一方、S200において、楽曲の再生が終了したとき(S200:再生終了時)、カラオケ装置2はS216に進む。S216では、再生した楽曲のリクエスト情報において歌唱動画の撮像要求があるか否かを判定する。撮像要求がある場合(S216:YES)、カラオケ装置2はS218に進む。一方、撮像要求がない場合(S210:NO)、カラオケ装置2はS200に戻る。
撮像要求がある場合に進むS218では、カラオケ装置2は、今回撮像した歌唱動画の公開及び再利用の可否の選択をユーザから受付ける。ここでは、歌唱動画をセンタサーバ4にアップロードして公開するか否か、及び公開した歌唱動画を再利用するコラボレーションを許可するか否かを選択する操作を、ユーザがリモコン端末3を介して行う。なお、歌唱動画の公開を許可する場合、ユーザは、公開する歌唱動画に関する任意のメッセージをリモコン端末3を介して入力できるようになっているものとする。
次のS220では、カラオケ装置2は、S218で受付けた選択に基づき、歌唱動画を公開するか否かで処理を分岐する。歌唱動画を公開する場合(S220:YES)、カラオケ装置2はS222に進む。一方、歌唱動画を公開しない場合(S220:NO)、カラオケ装置2はS200に戻る。
歌唱動画を公開する場合に進むS222では、カラオケ装置2は、撮像した歌唱動画と、歌唱動画に関する属性情報とをセンタサーバ4に送信し、S200に戻る。なお、歌唱動画に関する属性情報には、歌唱動画に対応する楽曲の曲番号、歌唱ユーザ情報、再利用可否情報、歌唱者のメッセージ、歌唱動画の撮像時期等の情報が含まれる。センタサーバ4は、カラオケ装置2から受信した歌唱動画を保存すると共に、この歌唱動画に対応する歌唱動画広告の作成と、歌唱動画広告リストへの登録とを行う。
一方、S200において、ユーザによるカラオケサービスの利用履歴を示すログを送信する時期が到来した場合(S200:履歴ログ送信時期)、カラオケ装置2はS224に進む。S224では、カラオケ装置2は、利用履歴ログを前回送信したときから現時点までに蓄積した利用履歴ログをセンタサーバ4に送信し、S200に戻る。利用履歴ログは、ログインユーザが利用したサービスの内容や利用した日時を示す記録である。センタサーバ4は、カラオケ装置2から受信した利用履歴ログを、ユーザごとに蓄積している歌唱利用履歴(図3(b)参照)、及び歌唱動画利用履歴(図3(c)参照)に集計する。一方、S200において、システムの動作を終了する場合(S200:システム終了)、カラオケ装置2は本処理を終了する。
[広告再生装置1が実行する処理の説明]
広告再生装置1の制御部10が実行する処理の手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、広告再生装置1の稼働中に繰返し実行される。
広告再生装置1の制御部10が実行する処理の手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。この処理は、広告再生装置1の稼働中に繰返し実行される。
S300では、制御部10は、発生したイベントの状況に応じて処理を分岐する。S300において、歌唱動画広告の更新を行う場合(S300:広告更新)、制御部10はS302に進む。なお、歌唱動画広告の更新は、定期的に行うか、あるいはセンタサーバ4から更新の通知を受けた時に行うようにすることが考えられる。S302では、制御部10は、センタサーバ4から歌唱動画広告リストを取得し、記憶部11に保存する。センタサーバ4は、広告再生装置1からの取得要求に応じて、保有している歌唱動画広告リスト(図3(a)参照)を、要求元の広告再生装置1に送信する。次のS304では、制御部10は、S302で取得した歌唱動画広告リストに対応付けられている歌唱動画広告をセンタサーバ4から取得し、記憶部11に保存してS300に戻る。
一方、S300において、予約情報の更新を行う場合(S300:予約情報更新)、制御部10はS306に進む。予約情報の更新は、定期的(例えば1分ごと)に行うようにすることが考えられる。S306では、制御部10は、カラオケ装置2における楽曲の演奏の予約状況を示す予約情報を取得する。カラオケ装置2は、広告再生装置1からの取得要求に応じて、ログインユーザからのリクエストに基づいて演奏の予約をしている楽曲の一覧を、予約情報として要求元の広告再生装置1に送信する。予約情報には、演奏が予約された楽曲の曲番号、及びリクエストしたログインユーザのユーザ名等の情報が含まれる。制御部10は、予約情報に含まれるユーザ名から、現在カラオケ装置2を利用中であるユーザを特定する。なお、ここでは、予約情報を取得する代わりに、カラオケ装置2にログイン中のユーザの一覧を定期的にカラオケ装置2から取得してもよい。
次のS308では、制御部10は、S306で取得した予約情報に含まれるログインユーザに関するカラオケサービスの利用履歴を、カラオケ装置2から取得する。カラオケ装置2は、広告再生装置1からの取得要求に該当するユーザの歌唱利用履歴(図3(b)参照)及び歌唱動画利用履歴(図3(c)参照)をセンタサーバ4から取得し、取得した利用履歴を要求元の広告再生装置1に送信する。そして、S310では、S308で取得した利用履歴に基づいて、ログインユーザのカラオケサービス利用度合を評価し、評価結果に応じて歌唱動画広告リストに対応付けられた各歌唱動画広告の再生頻度を決定してS300に戻る。
歌唱動画広告の再生頻度を決定する具体的な方法について、図3及び図6に例示される事例を参照しながら説明する。まず、制御部10は、S308で取得した利用履歴を、図6(a)に例示される評価基準に基づいて評価し、カラオケサービスの利用度合を示す評価点を算出する。図6(a)に例示されるとおり、評価基準はA〜Nの14種類の評価項目に分かれており、ユーザの歌唱利用履歴及び歌唱動画利用履歴が各評価項目の規定条件を満たす場合、各評価項目に応じた点数が付加されるようになっている。
評価項目Aは、歌唱動画が撮像された経験の有無を評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴(図3(c)参照、以下同様)において撮像回数が1回以上であるとき、歌唱動画広告リスト(図3(a)参照、以下同様)に対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。評価項目Bは、歌唱動画の撮像回数が規定回数以上か否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴において撮像回数が10回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。評価項目Cは、直近に歌唱動画が撮像された時期が規定期間内であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されている直近の撮像時期が現時点から1ヶ月前以内であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。
評価項目Dは、歌唱動画を再利用するコラボレーションをしないで単独で撮像された歌唱動画を公開した経験の有無を評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されている単独公開回数が1回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に3点を付与すると定められている。評価項目Eは、コラボレーションをしないで単独で撮像された歌唱動画の公開回数が、規定回数以上か否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴において単独公開回数が5回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。評価項目Fは、コラボレーションをしないで単独で撮像された歌唱動画の直近の公開時期が、規定期間内であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されている直近の公開時期が現時点から1ヶ月前以内であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。
評価項目Gは、コラボレーションをしたときに撮像された歌唱動画を公開した経験の有無を評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されているコラボ公開回数が1回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に5点を付与すると定められている。評価項目Hは、コラボレーションをしたときに撮像された歌唱動画の公開回数が、規定回数以上か否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴においてコラボ公開回数が3回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。評価項目Iは、コラボレーションをしたときに撮像された歌唱動画の直近の公開時期が、規定期間内であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されている直近のコラボ公開時期が現時点から1ヶ月前以内であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に1点を付与すると定められている。評価項目Jは、ユーザが投稿した歌唱動画がコラボレーションに再利用された経験の有無を評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱動画利用履歴に記録されているコラボされた回数が1回以上であるとき、歌唱動画広告リストに対応付けられている各歌唱動画広告に3点を付与すると定められている。
なお、本実施形態では、評価項目Gに該当する利用履歴が存在する場合、すなわち、コラボレーションしたときの歌唱動画を公開した経験がある場合、評価項目A〜Fを評価基準から除外し、代わりに評価項目G〜Jを優先して評価基準に適用する。
評価項目Kは、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられた楽曲、すなわち、歌唱動画広告によって紹介される歌唱動画において歌唱された楽曲を歌唱した経験の有無を評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱利用履歴(図3(b)参照、以下同様)の中に、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられた曲番号に該当する楽曲を歌唱した履歴があるとき、歌唱経験のある楽曲に対応する歌唱動画広告のみ3点を付与すると定められている。評価項目Lは、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられている楽曲を歌唱した回数が、規定回数以上であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱利用履歴の中に、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられた曲番号に該当する楽曲を歌唱した履歴が5回以上記録されているとき、規定回数を満たす楽曲に対応する歌唱動画広告のみ1点を付与すると定められている。評価項目Mは、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられた楽曲を歌唱した直近の時期が、規定期間内であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱利用履歴において、歌唱動画広告に対応付けられた曲番号に該当する楽曲を直近に歌唱した時期が現時点から1ヶ月前以内であるとき、規定期間を満たす楽曲に対応する歌唱動画広告のみ1点を付与すると定められている。評価項目Nは、歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告に対応付けられている楽曲を歌唱したときの歌唱採点機能による採点結果が、規定点数以上であるか否かを評価対象とする。図6(a)の事例では、ユーザの歌唱利用履歴において、歌唱動画広告に対応付けられた曲番号に該当する楽曲を歌唱したときの得点が95点以上であるとき、規定点数を満たす楽曲に対応する歌唱動画広告のみ3点を付与すると定められている。
なお、図6(a)に例示される評価基準は一例であり、下記のような変形例が考えられる。例えば、評価項目C,F,I,Mでは、撮像時期又は公開時期が現在日と近いほど付与する点数を高くしてもよい。例えば、当日なら5点、1週間前以内なら3点、1ヶ月前以内なら1点といった具合に段階的に点数を変化させることが考えられる。また、評価項目B,E,H,Lでは、撮像回数、公開回数又は歌唱回数が多いほど付与する点数を高くしてもよい。例えば、回数の範囲ごとに段階的に異なる点数を付与してもよいし、回数をそのまま点数としてもよい。また、評価項目K,L,M,Nでは、歌唱された楽曲と、歌唱動画広告に対応する楽曲とが一致することが要件となっているが、これよりも大まかな条件として、楽曲のアーティストが一致することを要件としてもよい。また、評価項目Iでは、コラボレーションしたときの歌唱動画が公開されたことを要件としているが、公開していなくても撮像された時期を評価基準としてもよい。
図3(a)の歌唱動画広告リストの各歌唱動画広告について、図6(a)の評価基準を適用して図3(b),(c)の歌唱利用履歴及び歌唱動画利用履歴を評価した場合における、カラオケサービスの利用度合の評価結果の一例を図6(b)に例示する。なお、図6(b)の評価結果は、2013年2月20日の時点で評価が行われたことを前提とする。また、図6(b)の事例では、ユーザ6の歌唱動画利用履歴において、コラボレーションしたときの歌唱動画を公開した経験がある(評価項目G)ため、評価項目A〜Fは評価の対象外となっている。
図6(b)に例示されるとおり、広告番号11111〜55555の各歌唱動画広告について、各評価項目G〜Nに該当する点数がそれぞれ付加されている。そして、個々の歌唱動画広告ごとに各評価項目の点数を合計した評価点が、ユーザ6のカラオケサービスの利用度合の評価結果となる。図6(b)の事例では、広告番号11111の評価点が12点、広告番号22222の評価点が17点、広告番号33333の評価点が12点、広告番号44444の評価点が9点、広告番号55555の評価点が12点となっている。
図6(c)に例示されるように、広告再生装置1には、ユーザによるカラオケサービスの利用度合に関する評価点と、歌唱動画広告の再生頻度との関係が予め定義されている。図6(c)の事例では、評価点が15点以上で再生頻度が5分ごと、評価点が10点以上15点未満で再生頻度が15分ごと、評価点が5点以上10点未満で再生頻度が30分ごと、評価点が5点未満で再生頻度が60分ごとと定義されている。そして、この定義を図6(b)に例示される各歌唱動画広告の評価点に適用して、各歌唱動画広告の再生頻度を決定すると次のとおりになる。すなわち、広告番号11111の再生頻度が15分ごと、広告番号22222の再生頻度が5分ごと、広告番号33333の再生頻度が15分ごと、広告番号44444の再生頻度が30分ごと、広告番号55555の再生頻度が15分ごとになる。
図5のフローチャートの説明に戻る。S300において、広告コンテンツの再生を行う場合(S300:広告再生)、制御部10はS312に進む。S312では、制御部10は、S310で決定した再生頻度に基づく歌唱動画広告の再生タイミングが到来したか否かを判定する。歌唱動画広告を再生するタイミングが到来した場合(S312:YES)、制御部10はS314に進む。一方、歌唱動画広告を再生するタイミングでない場合(S312:NO)、制御部10はS316に進む。
歌唱動画広告を再生するタイミングのときに進むS314では、制御部10は、S310で決定した再生頻度(図6(c)参照)に基づき、歌唱動画広告リストの中で現時点が再生時期に該当する歌唱動画広告を再生してS300に戻る。例えば、図6(c)の事例では、5分ごとの再生頻度に該当するタイミングのときには、広告番号22222の歌唱動画広告を再生する。また、15分ごとの再生頻度に該当するタイミングのときには、広告番号11111,33333,55555の歌唱動画広告を再生する。また、30分ごとの再生頻度に該当するタイミングのときには、広告番号44444の歌唱動画広告を再生する。なお、複数の歌唱動画広告が同時に再生時期に該当する場合、例えば、歌唱動画広告リストに記録されている撮像時期が新しい方の歌唱動画広告を、撮像時期が古い方の歌唱動画広告より優先して再生し、撮像時期が古い方の歌唱動画広告を後で再生することが考えられる。
一方、歌唱動画広告を再生するタイミングでないときに進むS316では、制御部10は、記憶部11に記憶されている所定の風景映像又は一般広告映像を再生してS300に戻る。一方、S300において、システムの動作を終了する場合(S300:システム終了)、制御部10は本処理を終了する。
[効果]
実施形態の広告再生装置1によれば、以下の効果を奏する。
カラオケ装置2を利用するユーザが、カラオケ曲の歌唱や、歌唱動画の撮像及び公開等のカラオケサービスを利用した経験を多く有するかどうかに応じて、歌唱動画広告の再生頻度を柔軟に制御できる。その結果、公開された歌唱動画を利用してくれる見込みの大きいユーザに対して、より高い頻度で歌唱動画広告を提示できる。これにより、歌唱動画広告による高い広告効果を得られ、歌唱動画を用いた視聴やコラボレーション等を効果的に促進できる。
実施形態の広告再生装置1によれば、以下の効果を奏する。
カラオケ装置2を利用するユーザが、カラオケ曲の歌唱や、歌唱動画の撮像及び公開等のカラオケサービスを利用した経験を多く有するかどうかに応じて、歌唱動画広告の再生頻度を柔軟に制御できる。その結果、公開された歌唱動画を利用してくれる見込みの大きいユーザに対して、より高い頻度で歌唱動画広告を提示できる。これにより、歌唱動画広告による高い広告効果を得られ、歌唱動画を用いた視聴やコラボレーション等を効果的に促進できる。
ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する指標として、歌唱動画を撮像したり公開した回数、公開した歌唱動画におけるコラボレーションの有無、歌唱経験のある楽曲、歌唱動画の公開時期や歌唱時期等に関する種々の利用履歴を用いることができる。このように、カラオケサービスにおいて提供される様々な機能別に、ユーザの利用履歴を評価することで、カラオケサービスの利用度合に見合う再生頻度で、ユーザの興味の対象に適合した歌唱動画に関する広告を積極的に提示できる。
[変形例]
広告再生装置1が実行する処理(図5参照)のS310について、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価し、各歌唱動画広告の再生頻度を決定する演算処理を、センタサーバ4が実行するような構成であってもよい。具体的には、図6(a)に例示される評価基準をセンタサーバ4が保有する。センタサーバ4は、カラオケ装置2からログインユーザを特定する情報を取得し、特定したログインユーザの利用履歴と評価基準とに基づいて、各歌唱動画広告の再生頻度を決定する。センタサーバ4は、決定した歌唱動画広告の再生頻度を、ログインユーザのいるカラオケルームに対応する広告再生装置1に送信する。広告再生装置1は、センタサーバ4から取得した再生頻度に従って、各歌唱動画広告を再生する。
広告再生装置1が実行する処理(図5参照)のS310について、ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価し、各歌唱動画広告の再生頻度を決定する演算処理を、センタサーバ4が実行するような構成であってもよい。具体的には、図6(a)に例示される評価基準をセンタサーバ4が保有する。センタサーバ4は、カラオケ装置2からログインユーザを特定する情報を取得し、特定したログインユーザの利用履歴と評価基準とに基づいて、各歌唱動画広告の再生頻度を決定する。センタサーバ4は、決定した歌唱動画広告の再生頻度を、ログインユーザのいるカラオケルームに対応する広告再生装置1に送信する。広告再生装置1は、センタサーバ4から取得した再生頻度に従って、各歌唱動画広告を再生する。
上述の実施形態では、ユーザによるカラオケサービスの利用度合に応じて、歌唱動画広告の再生頻度(時間間隔)を決定する事例について説明した。これに限らず、例えば、ユーザによるカラオケサービスの利用度合が高いほど、個々の歌唱動画広告の再生時間長を長くするような構成であってもよい。あるいは、ユーザによるカラオケサービスの利用度合が高いほど、再生の対象となる歌唱動画広告の個数を増やし、より多くの歌唱動画広告を提示できるようにしてもよい。
上述の実施形態では、広告再生装置1により再生されるコンテンツがサブディスプレイ15に表示される事例について説明した。これに限らず、カラオケ装置2に接続されたメインディスプレイ21や、リモコン端末3に設けられたモニタにコンテンツの映像を表示してもよい。
上述の実施形態では、センタサーバ4に投稿された歌唱動画に基づいてセンタサーバ4が歌唱動画広告を予め作成する事例について説明した。これに限らず、広告再生装置1がセンタサーバ4から歌唱動画を取得し、歌唱動画の一部にユーザのメッセージを付加するなどして、歌唱動画広告を作り出してもよい。あるいは、センタサーバ4が広告再生装置1から歌唱動画広告の取得要求を受けた段階で、センタサーバ4が、投稿された歌唱動画の一部を抜出して歌唱動画広告を作り出し、要求元の広告再生装置1に送信してもよい。
[特許請求の範囲に記載の構成との対応]
実施形態に記載の構成と、特許請求の範囲に記載の構成との対応は次のとおりである。
記憶部11が記憶手段に相当する。制御部10及び通信部12が、取得手段に相当する。制御部10が、評価手段、決定手段、及び、再生手段に相当する。また、実施形態において歌唱動画広告の再生頻度(時間間隔)を多くすること、個々の歌唱動画広告の再生時間長を長くすること、あるいは、再生の対象となる歌唱動画広告の個数を増やすことが、本発明における高い露出度とすることの一例である。
実施形態に記載の構成と、特許請求の範囲に記載の構成との対応は次のとおりである。
記憶部11が記憶手段に相当する。制御部10及び通信部12が、取得手段に相当する。制御部10が、評価手段、決定手段、及び、再生手段に相当する。また、実施形態において歌唱動画広告の再生頻度(時間間隔)を多くすること、個々の歌唱動画広告の再生時間長を長くすること、あるいは、再生の対象となる歌唱動画広告の個数を増やすことが、本発明における高い露出度とすることの一例である。
1…広告再生装置、10…制御部、11…記憶部、12…通信部、13…映像制御部、15…サブディスプレイ、2…カラオケ装置、21…メインディスプレイ、3…リモコン端末、4…センタサーバ、AP…無線LANアクセスポイント、BR…ルータ。
Claims (11)
- 歌唱者が撮像された動画として投稿された歌唱動画に関する情報を含む歌唱広告情報を記憶する記憶手段と、
カラオケ装置を利用しているユーザによる、所定のカラオケサービスの過去の利用履歴を示す履歴情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された履歴情報に基づき、前記ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する評価手段と、
前記評価手段により評価された前記ユーザの利用度合が高いほど、前記記憶手段に記憶されている歌唱広告情報を高い露出度で再生する再生時期を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された再生時期に従い、前記歌唱広告情報を再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする広告再生装置。 - 請求項1に記載の広告再生装置において、
前記決定手段は、前記評価手段により評価された利用度合が高いほど、前記再生時期として、前記歌唱広告情報の再生の頻度を高く決定すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の広告再生装置において、
前記履歴情報には、前記ユーザがカラオケサービスを利用した時期を示す情報が含まれており、
前記評価手段は、前記ユーザがカラオケサービスを最後に利用した時期が新しいほど、利用度合を高く評価すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の広告再生装置において、
前記履歴情報には、前記ユーザによるカラオケサービスの利用回数を示す情報が含まれており、
前記評価手段は、前記ユーザがカラオケサービスを利用した回数が多いほど、利用度合を高く評価すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の広告再生装置において、
前記履歴情報には、カラオケサービスにおいて、歌唱された情報を利用して提供される複数種類の機能別に、前記ユーザが各機能を利用した履歴に関する情報が含まれており、
前記評価手段は、前記履歴情報の前記各機能に関する履歴に基づいて機能別の利用度合を評価すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項5に記載の広告再生装置において、
前記評価手段は、前記複数種類の機能のうち、特定の機能に該当する利用履歴に基づく利用度合を他の機能の利用履歴に基づく利用度合より優先して評価に用いること
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の広告再生装置において、
前記履歴情報には、カラオケサービスで提供されるカラオケ歌唱機能によって前記ユーザが歌唱した経験のある楽曲の属性を示す歌唱曲情報が含まれており、
前記記憶手段は、各歌唱広告情報が紹介する歌唱動画に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報を、各歌唱広告情報に対応付けて記憶しており、
前記評価手段は、前記履歴情報に含まれる歌唱曲情報の属性と、各歌唱広告情報に対応付けられた動画曲情報の属性とが対応するとき、前記歌唱曲情報と対応する属性の動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加し、
前記決定手段は、各歌唱広告情報別の利用度合に応じて、各歌唱広告情報をユーザに対して再生する再生時期をそれぞれ決定すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項7に記載の広告再生装置において、
前記履歴情報には、カラオケサービスで提供される歌唱採点機能により前記ユーザの歌唱が採点された採点結果が、前記歌唱曲情報に対応付けて含まれており、
前記評価手段は、前記歌唱曲情報に対応する採点結果に応じて、前記歌唱曲情報に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項7又は請求項8に記載の広告再生装置において、
前記評価手段は、前記歌唱曲情報に基づく同一の楽曲が歌唱された回数に応じて、前記歌唱曲情報に対応する楽曲の属性を示す動画曲情報が対応付けられた歌唱広告情報に所定の利用度合を付加すること、
を特徴とする広告再生装置。 - 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の広告再生装置において、
前記記憶手段は、各歌唱広告情報が紹介する歌唱動画の制作時期を示す情報を、各歌唱広告情報に対応付けて記憶しており、
前記再生手段は、制作時期が新しい歌唱動画に対応する歌唱広告情報を、制作時期が古い歌唱動画に対応する歌唱広告情報よりも優先して再生すること
を特徴とする広告再生装置。 - カラオケ装置を利用しているユーザによる、所定のカラオケサービスの過去の利用履歴を示す履歴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された履歴情報に基づき、前記ユーザのカラオケサービスの利用度合を評価する評価ステップと、
前記評価ステップにおいて評価された前記ユーザの利用度合が高いほど、歌唱者が撮像された動画として投稿された歌唱動画に関する情報を含む歌唱広告情報を高い露出度で再生する再生時期を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された再生時期に従って、記憶手段に記憶されている前記歌唱広告情報を再生する再生ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2013069299A JP2014191317A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 広告再生装置、プログラム |
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