JP2014191181A - 清掃装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体の損傷を抑制し、移動体に強固に付着した残留物を除去する。
【解決手段】板状弾性部材からなる第1の清掃部材11と、第1の清掃部材11よりも下流側に設けられ、移動体15との接触部形状が非変形状態に保たれる第2の清掃部材12と、第1の清掃部材11の食込量を、通常の清掃動作で必要な食込量で食い込む第1の位置CL1と、移動体15上の表面不良状態の有無を検知するときに用いられ、第1の食込量よりも少ない食込量で食い込む第2の位置CL2との間で移動可能に調整する第1の調整機構13と、第2の清掃部材12の食込量を、移動体15が表面不良状態であるときに保守の清掃動作で必要な食込量で食い込む第3の位置CLmと、第3の食込量よりも少ない食込量で食い込む第4の位置又は移動体15とは非接触な退避位置Rmとの間で移動可能に調整する第2の調整機構14と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】板状弾性部材からなる第1の清掃部材11と、第1の清掃部材11よりも下流側に設けられ、移動体15との接触部形状が非変形状態に保たれる第2の清掃部材12と、第1の清掃部材11の食込量を、通常の清掃動作で必要な食込量で食い込む第1の位置CL1と、移動体15上の表面不良状態の有無を検知するときに用いられ、第1の食込量よりも少ない食込量で食い込む第2の位置CL2との間で移動可能に調整する第1の調整機構13と、第2の清掃部材12の食込量を、移動体15が表面不良状態であるときに保守の清掃動作で必要な食込量で食い込む第3の位置CLmと、第3の食込量よりも少ない食込量で食い込む第4の位置又は移動体15とは非接触な退避位置Rmとの間で移動可能に調整する第2の調整機構14と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、清掃装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来この種の画像形成装置又は清掃装置としては、例えば特許文献1ないし5記載のものが既に知られている。
特許文献1には、転写抵抗を測定して、予め決められた値以下の場合には、予め決められた値以上の放電生成物を含む付着物を検出したものとし、予め決められた画像を形成して転写しないように転写部を制御することで清掃部へトナー像を供給し、清掃部の弾性ブレードと金属スクレーパによって、放電生成物を含む付着物と共にトナー像を除去する画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、クリーニング対象となる中間転写ベルトに対向して、クリーニングブレードと、摺擦部材とを互いに隣接するようにそれぞれ設け、中間転写ベルト上に形成されるトナーフィルミングを摺擦部材で除去するようになし、そのトナーフィルミングの形成程度に応じて、摺擦部材の回転持続時間を変えるようにした画像形成装置が開示されている。
特許文献3には、クリーニングブレードの感光体又は中間転写体の表面に当接するエッジを含む端部に、有機材料および/または無機材料からなる微小粒子を主成分とする粒子層を設け、このクリーニングブレードを配備した電子写真装置及びプロセスカートリッジが開示されている。
特許文献4には、クリーニングブレードが熱可塑性又は熱硬化性ポリウレタンからなり、該ブレード表面の少なくとも記録担持体に接触する部分にイソシアネート化合物を含浸させた後加熱硬化させて硬化層を形成したカウンタブレード方式のクリーニング装置が開示されている。
特許文献5には、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる第1研磨部材と、ヤング率が1GPa以上の材料からなる第2研磨部材とを少なくとも含む多層構造を有し、表面移動体との当接面側に第2研磨部材が設けられているクリーニングブレードを備えたクリーニング装置が開示されている。
特許文献1には、転写抵抗を測定して、予め決められた値以下の場合には、予め決められた値以上の放電生成物を含む付着物を検出したものとし、予め決められた画像を形成して転写しないように転写部を制御することで清掃部へトナー像を供給し、清掃部の弾性ブレードと金属スクレーパによって、放電生成物を含む付着物と共にトナー像を除去する画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、クリーニング対象となる中間転写ベルトに対向して、クリーニングブレードと、摺擦部材とを互いに隣接するようにそれぞれ設け、中間転写ベルト上に形成されるトナーフィルミングを摺擦部材で除去するようになし、そのトナーフィルミングの形成程度に応じて、摺擦部材の回転持続時間を変えるようにした画像形成装置が開示されている。
特許文献3には、クリーニングブレードの感光体又は中間転写体の表面に当接するエッジを含む端部に、有機材料および/または無機材料からなる微小粒子を主成分とする粒子層を設け、このクリーニングブレードを配備した電子写真装置及びプロセスカートリッジが開示されている。
特許文献4には、クリーニングブレードが熱可塑性又は熱硬化性ポリウレタンからなり、該ブレード表面の少なくとも記録担持体に接触する部分にイソシアネート化合物を含浸させた後加熱硬化させて硬化層を形成したカウンタブレード方式のクリーニング装置が開示されている。
特許文献5には、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる第1研磨部材と、ヤング率が1GPa以上の材料からなる第2研磨部材とを少なくとも含む多層構造を有し、表面移動体との当接面側に第2研磨部材が設けられているクリーニングブレードを備えたクリーニング装置が開示されている。
本発明が解決しようとする技術的課題は、移動体の損傷を抑制し、移動体に強固に付着した残留物を効率的に除去することが可能な清掃装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が前記第1の清掃部材の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置である。
請求項2に係る発明は、移動体表面を清掃し、弾性ゴムで形成された第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、金属で形成された第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置。
請求項3に係る発明は、移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が非変形状態に保たれる第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置である。
請求項2に係る発明は、移動体表面を清掃し、弾性ゴムで形成された第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、金属で形成された第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置。
請求項3に係る発明は、移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が非変形状態に保たれる第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置である。
請求項4に係る発明は、作像材料による画像又は残画像を保持して循環移動する移動体と、この移動体表面を清掃する清掃装置と、この清掃装置に対する動作状態として、通常の清掃動作、前記移動体の表面不良状態で実施される保守の清掃動作、及び、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するときに実施される検知用の清掃動作のいずれかを選択する選択手段と、この選択手段にて前記検知用の清掃動作を選択したときに、前記移動体上に形成される作像材料による予め決められた検知用画像が前記清掃装置を通過した後の清掃不良による画像残量を検知する検知手段と、前記選択手段及び前記検知手段による情報に基づいて前記清掃装置を制御する制御装置と、を備え、前記清掃装置は、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、この第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が前記第1の清掃部材の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材と、前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の位置よりも少ない食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、この第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、前記制御装置は、前記選択手段にて通常の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記選択手段にて検知用の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するように、前記第1の調整機構及び第2の調整機構を制御することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、作像材料による画像が保持される像保持体を備え、この像保持体は、作像材料による画像を形成して保持する像形成保持体と、この像形成保持体に対向して配設され且つ前記像形成保持体に保持された画像を記録材に転写する前に一時的に転写して保持するベルト状の中間転写体と、を有し、前記清掃装置は、前記中間転写体を清掃対象である前記移動体とすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、作像材料による画像が保持される像保持体と、この像保持体に対向して配設され、前記像保持体に保持体された画像を記録材に転写する転写装置と、を備え、前記転写装置は、複数の張架部材に掛け渡されて循環移動する転写ベルトと、この転写ベルトを挟んで前記像保持体に対向して配置されて像保持体との間に転写電界を形成する転写部材とを有し、前記清掃装置は、前記転写ベルトを清掃対象である前記移動体とすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項4ないし6いずれかに係る画像形成装置において、前記検知手段は、前記移動体のうち、記録材の非通過領域又は記録材の通過頻度が低い領域に対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記検知手段は、前記像保持体に保持される作像材料による画像の濃度又は位置を制御するための制御用画像が検知可能な光学検知手段を兼用することを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記移動体としての中間転写体は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するときに、保持される検知用画像を記録材に転写させずに清掃装置を通過して検知手段に至るまで移動するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、前記第1又は第2の調整機構は、第1又は第2の清掃部材に対向する移動体の位置を調整するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、前記制御装置は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する過程で、前記第1の調整機構により前記第1の清掃部材の食込量を段階的に変化させ、それぞれに対する前記検知手段による検知情報に基づいて第1の清掃部材の摩耗度合を判別する判別部と、この判別部の判別結果に基づいて第1の清掃部材による清掃位置を補正する補正部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、作像材料による画像が保持される像保持体と、この像保持体に対向して配設され、前記像保持体に保持体された画像を記録材に転写する転写装置と、を備え、前記転写装置は、複数の張架部材に掛け渡されて循環移動する転写ベルトと、この転写ベルトを挟んで前記像保持体に対向して配置されて像保持体との間に転写電界を形成する転写部材とを有し、前記清掃装置は、前記転写ベルトを清掃対象である前記移動体とすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項4ないし6いずれかに係る画像形成装置において、前記検知手段は、前記移動体のうち、記録材の非通過領域又は記録材の通過頻度が低い領域に対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記検知手段は、前記像保持体に保持される作像材料による画像の濃度又は位置を制御するための制御用画像が検知可能な光学検知手段を兼用することを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記移動体としての中間転写体は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するときに、保持される検知用画像を記録材に転写させずに清掃装置を通過して検知手段に至るまで移動するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、前記第1又は第2の調整機構は、第1又は第2の清掃部材に対向する移動体の位置を調整するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、前記制御装置は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する過程で、前記第1の調整機構により前記第1の清掃部材の食込量を段階的に変化させ、それぞれに対する前記検知手段による検知情報に基づいて第1の清掃部材の摩耗度合を判別する判別部と、この判別部の判別結果に基づいて第1の清掃部材による清掃位置を補正する補正部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1、2又は3に係る発明によれば、移動体の損傷を抑制し、移動体に強固に付着した残留物を効率的に除去することができる。
請求項4に係る発明によれば、移動体の損傷を抑制し、移動体に強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項5に係る発明によれば、中間転写体の損傷を抑制し、中間転写体に強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項6に係る発明によれば、転写装置の転写ベルトの損傷を抑制し、転写ベルトに強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、移動体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を感度よく検知することができる。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、部品点数を増やすことなく、移動体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を検知することができる。
請求項9に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、中間転写体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を感度よく検知することができる。
請求項10に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、寿命の長い移動体に各清掃部材の各調整機構を組み込むことで、清掃装置の交換費用を低減することができる。
請求項11に係る発明によれば、第1の清掃部材が摩耗劣化したとしても、第1の清掃部材の清掃位置を補正することで第1の清掃部材による清掃性能を良好に保つことができる。
請求項4に係る発明によれば、移動体の損傷を抑制し、移動体に強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項5に係る発明によれば、中間転写体の損傷を抑制し、中間転写体に強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項6に係る発明によれば、転写装置の転写ベルトの損傷を抑制し、転写ベルトに強固に付着した作像材料残留物を効率的に除去することが可能な画像形成装置を容易に構築することができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、移動体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を感度よく検知することができる。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、部品点数を増やすことなく、移動体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を検知することができる。
請求項9に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、中間転写体の作像材料残留物の付着に伴う表面不良状態を感度よく検知することができる。
請求項10に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、寿命の長い移動体に各清掃部材の各調整機構を組み込むことで、清掃装置の交換費用を低減することができる。
請求項11に係る発明によれば、第1の清掃部材が摩耗劣化したとしても、第1の清掃部材の清掃位置を補正することで第1の清掃部材による清掃性能を良好に保つことができる。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図、(b)は画像形成装置で用いられる清掃装置及びその制御系の要部を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、作像材料による画像を又は残画像を保持して循環移動する移動体15と、この移動体15上の作像材料残留物を清掃する清掃装置10と、この清掃装置10に対する動作状態として、通常の清掃動作、移動体15の表面不良状態で実施される保守の清掃動作、及び、移動体15の表面不良状態の有無を検知するときに実施される検知用の清掃動作のいずれかを選択する選択手段16と、この選択手段16にて検知用の清掃動作を選択したときに、移動体15上に形成される作像材料による予め決められた検知用画像が清掃装置10を通過した後の清掃不良による画像残量を検知する検知手段17と、選択手段16及び検知手段17による情報に基づいて清掃装置10を制御する制御装置18と、を備えたものである。
そして、本例では、清掃装置10は、例えば自由端が移動体15の移動方向に対向する方向に向かうように当該移動体15に接触する板状弾性部材であって、移動体15を清掃し、移動体15との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材11と、この第1の清掃部材11よりも移動体15の移動方向下流側に設けられ、例えば自由端が移動体15の移動方向に対向する方向に向かうように当該移動体に接触する板状部材であって、移動体15を清掃し、移動体15との接触部の形状が第1の清掃部材11の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材12と、移動体15に対する第1の清掃部材11の食込量を、第1の食込量で食い込む清掃位置CL1と、この第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置CL2との間で移動可能に調整する第1の調整機構13と、移動体15に対する第2の清掃部材12の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置CLmと、この第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は移動体15とは非接触な退避位置Rmとの間で移動可能に調整する第2の調整機構15と、を備えている。
また、制御装置18は、選択手段16にて通常の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材11を第1の位置CL1に、第2の清掃部材12を退避位置Rm又は第4の位置に設定し、選択手段16にて検知用の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材11を第2の位置CL2に、第2の清掃部材12を退避位置Rmに設定した状態での移動体15の表面状態を検知することで、移動体15の表面不良状態を検知するものであり、移動体15の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材12を第3の位置CLmに設定するように、第1の調整機構13及び第2の調整機構14を制御するものである。
図1(a)は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図、(b)は画像形成装置で用いられる清掃装置及びその制御系の要部を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、作像材料による画像を又は残画像を保持して循環移動する移動体15と、この移動体15上の作像材料残留物を清掃する清掃装置10と、この清掃装置10に対する動作状態として、通常の清掃動作、移動体15の表面不良状態で実施される保守の清掃動作、及び、移動体15の表面不良状態の有無を検知するときに実施される検知用の清掃動作のいずれかを選択する選択手段16と、この選択手段16にて検知用の清掃動作を選択したときに、移動体15上に形成される作像材料による予め決められた検知用画像が清掃装置10を通過した後の清掃不良による画像残量を検知する検知手段17と、選択手段16及び検知手段17による情報に基づいて清掃装置10を制御する制御装置18と、を備えたものである。
そして、本例では、清掃装置10は、例えば自由端が移動体15の移動方向に対向する方向に向かうように当該移動体15に接触する板状弾性部材であって、移動体15を清掃し、移動体15との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材11と、この第1の清掃部材11よりも移動体15の移動方向下流側に設けられ、例えば自由端が移動体15の移動方向に対向する方向に向かうように当該移動体に接触する板状部材であって、移動体15を清掃し、移動体15との接触部の形状が第1の清掃部材11の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材12と、移動体15に対する第1の清掃部材11の食込量を、第1の食込量で食い込む清掃位置CL1と、この第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置CL2との間で移動可能に調整する第1の調整機構13と、移動体15に対する第2の清掃部材12の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置CLmと、この第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は移動体15とは非接触な退避位置Rmとの間で移動可能に調整する第2の調整機構15と、を備えている。
また、制御装置18は、選択手段16にて通常の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材11を第1の位置CL1に、第2の清掃部材12を退避位置Rm又は第4の位置に設定し、選択手段16にて検知用の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材11を第2の位置CL2に、第2の清掃部材12を退避位置Rmに設定した状態での移動体15の表面状態を検知することで、移動体15の表面不良状態を検知するものであり、移動体15の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材12を第3の位置CLmに設定するように、第1の調整機構13及び第2の調整機構14を制御するものである。
このような技術的手段において、移動体15として、代表的には中間転写方式のベルト状中間転写体、ベルト転写方式の転写装置の転写ベルトが挙げられる。
また、清掃対象としては、例えば作像材料としてのトナーが代表的であるが、清掃し難い小径粒子や形状係数が130以下である球形粒子の場合に特に有効である。
更に、清掃装置10としては、第1の清掃部材11、第2の清掃部材12、第1の調整機構13、及び第2の調整機構14を少なくとも備えていればよい。
第1の清掃部材11としては、例えばウレタンゴムなどの弾性素材を用いたものが挙げられる。弾性の程度については、移動体15に圧接される接触圧条件において、移動体15と第1の清掃部材11とが接触している領域で第1の清掃部材11側に変形するものは全て含む。
また、第2の清掃部材12としては、代表的にはSUS等の金属製スクレーパが挙げられるが、必ずしも金属製である必要はなく、硬質樹脂やセラミックス製など非金属製のものも含む。また、第2の清掃部材12は接触部の形状が非変形状態であることが好ましい。ここで、接触部形状が非変形形状であるとは、移動体15の変形量が大きい又は移動部材15と第2の清掃部材12とが接触している領域外で移動体15若しくは第2の清掃部材が撓む等の理由で、当該接触している領域に限って見たときに、第2の清掃部材12がほとんど変形していない状態を指す。例えば金属製スクレーパであれば、移動体15に対して第2の清掃部材12の自由端を接触させる場合、移動体15と第2の清掃部材12とが接触する領域外で第2の清掃部材12の全体が板厚方向に撓むことで変形し、移動体15も移動方向に直交する方向に撓むことで変形するが、このような移動体15と第2の清掃部材12とが接触する領域以外の領域が撓むことで変形する態様も第2の清掃部材12に含まれることは明らかである。
そして、第2の清掃部材12は移動体15との接触部形状が非変形状態であることから、移動体15の裏面に後述するように対向部材14aを設けるとしても、第2の清掃部材12の移動体15との接触部位は移動体15と対向部材14aとの接触領域から外れた位置に配置されることが好ましい。
また、清掃対象としては、例えば作像材料としてのトナーが代表的であるが、清掃し難い小径粒子や形状係数が130以下である球形粒子の場合に特に有効である。
更に、清掃装置10としては、第1の清掃部材11、第2の清掃部材12、第1の調整機構13、及び第2の調整機構14を少なくとも備えていればよい。
第1の清掃部材11としては、例えばウレタンゴムなどの弾性素材を用いたものが挙げられる。弾性の程度については、移動体15に圧接される接触圧条件において、移動体15と第1の清掃部材11とが接触している領域で第1の清掃部材11側に変形するものは全て含む。
また、第2の清掃部材12としては、代表的にはSUS等の金属製スクレーパが挙げられるが、必ずしも金属製である必要はなく、硬質樹脂やセラミックス製など非金属製のものも含む。また、第2の清掃部材12は接触部の形状が非変形状態であることが好ましい。ここで、接触部形状が非変形形状であるとは、移動体15の変形量が大きい又は移動部材15と第2の清掃部材12とが接触している領域外で移動体15若しくは第2の清掃部材が撓む等の理由で、当該接触している領域に限って見たときに、第2の清掃部材12がほとんど変形していない状態を指す。例えば金属製スクレーパであれば、移動体15に対して第2の清掃部材12の自由端を接触させる場合、移動体15と第2の清掃部材12とが接触する領域外で第2の清掃部材12の全体が板厚方向に撓むことで変形し、移動体15も移動方向に直交する方向に撓むことで変形するが、このような移動体15と第2の清掃部材12とが接触する領域以外の領域が撓むことで変形する態様も第2の清掃部材12に含まれることは明らかである。
そして、第2の清掃部材12は移動体15との接触部形状が非変形状態であることから、移動体15の裏面に後述するように対向部材14aを設けるとしても、第2の清掃部材12の移動体15との接触部位は移動体15と対向部材14aとの接触領域から外れた位置に配置されることが好ましい。
また、第1又は第2の調整機構13,14は、移動体15に対する第1又は第2の清掃部材11,12と食込量を調整するものであれば、例えば移動体15の背面に配設された対向部材13a,14aを移動させて移動体15の表面位置を変化させてもよいし、第1又は第2の清掃部材11,12を可動させてもよい。
そして、第1又は第2の調整機構13,14は、図2(a)〜(c)に示すように、少なくとも以下の3つの動作モードを持たせるようにすればよい。
(1)図2(a)に示すように、通常の作像モードや画像制御モードのときに実施される通常の清掃モードであり、主として第1の清掃部材11を第1の位置としての清掃位置CL1に設定する。この場合、第2の清掃部材12は移動体15とは非接触の退避位置Rmか、第1の清掃部材11による清掃動作を補助的に実施可能な位置(第3の位置としての保守清掃位置CLmよりも少ない食込量で食い込む第4の位置)に設定するようにすればよい。
(2)図2(b)に示すように、移動体15が予め決められた表面不良状態のときに実施される保守の清掃モードであり、第2の清掃部材12を第3の位置としての保守清掃位置CLmに設定すればよい。このとき、第1の清掃部材11は第1の位置としての清掃位置CL1に配置したままでもよいし、それ以外に配置するようにしてもよい。
(3)図2(c)に示すように、移動体15が表面不良状態であるか否かを検知する際に実施される検知用の清掃モードであり、少なくとも清掃が抑制されるように第1の位置としての清掃位置CL1よりも食込量の少ない食込量で食い込む第2の位置としての清掃抑制位置CL2に設定するようにすれはよい。
そして、第1又は第2の調整機構13,14は、図2(a)〜(c)に示すように、少なくとも以下の3つの動作モードを持たせるようにすればよい。
(1)図2(a)に示すように、通常の作像モードや画像制御モードのときに実施される通常の清掃モードであり、主として第1の清掃部材11を第1の位置としての清掃位置CL1に設定する。この場合、第2の清掃部材12は移動体15とは非接触の退避位置Rmか、第1の清掃部材11による清掃動作を補助的に実施可能な位置(第3の位置としての保守清掃位置CLmよりも少ない食込量で食い込む第4の位置)に設定するようにすればよい。
(2)図2(b)に示すように、移動体15が予め決められた表面不良状態のときに実施される保守の清掃モードであり、第2の清掃部材12を第3の位置としての保守清掃位置CLmに設定すればよい。このとき、第1の清掃部材11は第1の位置としての清掃位置CL1に配置したままでもよいし、それ以外に配置するようにしてもよい。
(3)図2(c)に示すように、移動体15が表面不良状態であるか否かを検知する際に実施される検知用の清掃モードであり、少なくとも清掃が抑制されるように第1の位置としての清掃位置CL1よりも食込量の少ない食込量で食い込む第2の位置としての清掃抑制位置CL2に設定するようにすれはよい。
更に、選択手段16としては、清掃装置10に対する動作モードとして、以下の3つの動作を選択するものであればよい。
(1)通常の清掃動作
(2)保守の清掃動作
(3)検知用の清掃動作
更にまた、検知手段17としては、検知用の清掃動作時に検知用画像を清掃装置に通過させ、その清掃不良による画像残量を検知するものであれば適宜選定して差し支えなく、移動体15表面に非接触状態で対向する光学検知手段が代表的である。
また、制御装置18としては、選択手段16による選択情報と、検知手段17による検知情報に基づいて、各清掃動作に対応して第1、第2の清掃部材11,12の位置を制御するようであればよい。尚、制御装置18による第1、第2の清掃部材11,12による位置制御としては、3つの清掃動作以外の清掃動作(例えば第1の清掃部材11の摩耗検査に伴う清掃動作など)を含むものであってもよい。
(1)通常の清掃動作
(2)保守の清掃動作
(3)検知用の清掃動作
更にまた、検知手段17としては、検知用の清掃動作時に検知用画像を清掃装置に通過させ、その清掃不良による画像残量を検知するものであれば適宜選定して差し支えなく、移動体15表面に非接触状態で対向する光学検知手段が代表的である。
また、制御装置18としては、選択手段16による選択情報と、検知手段17による検知情報に基づいて、各清掃動作に対応して第1、第2の清掃部材11,12の位置を制御するようであればよい。尚、制御装置18による第1、第2の清掃部材11,12による位置制御としては、3つの清掃動作以外の清掃動作(例えば第1の清掃部材11の摩耗検査に伴う清掃動作など)を含むものであってもよい。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、画像形成装置の代表的態様としては、作像材料による画像が保持される像保持体1を備え、この像保持体1は、作像材料による画像を形成して保持する像形成保持体2(本例では2a〜2d)と、この像形成保持体2に対向して配設され且つ像形成保持体2に保持された画像を記録材Sに転写する前に一時的に転写して保持するベルト状の中間転写体3と、を有し、清掃装置10は、中間転写体3を清掃対象である移動体15とするものが挙げられる。尚、図中、4は中間転写体3を循環移動可能に張架する張架部材である。
これは、中間転写方式の画像形成装置において、中間転写体3の清掃装置10に本件発明を適用した態様である。
本例では、ベルト状の中間転写体3として高硬度の材料(例えばポリイミド樹脂)を使用し、例えば記録材Sへの転写装置5として高硬度の材料(例えばポリイミド)からなる転写ベルト6を使用したような場合に、両者が接触する転写部位での接触圧が大きくなり、中間転写体3上に残留する画像が強く押し潰され、経時的に中間転写体3にへばりつき、所謂フィルミング現象が起こる。このような場合に、清掃装置10による清掃が不完全になると、画質不良の要因につながってしまうことから、これを解消するように清掃装置10を工夫したものである。
先ず、画像形成装置の代表的態様としては、作像材料による画像が保持される像保持体1を備え、この像保持体1は、作像材料による画像を形成して保持する像形成保持体2(本例では2a〜2d)と、この像形成保持体2に対向して配設され且つ像形成保持体2に保持された画像を記録材Sに転写する前に一時的に転写して保持するベルト状の中間転写体3と、を有し、清掃装置10は、中間転写体3を清掃対象である移動体15とするものが挙げられる。尚、図中、4は中間転写体3を循環移動可能に張架する張架部材である。
これは、中間転写方式の画像形成装置において、中間転写体3の清掃装置10に本件発明を適用した態様である。
本例では、ベルト状の中間転写体3として高硬度の材料(例えばポリイミド樹脂)を使用し、例えば記録材Sへの転写装置5として高硬度の材料(例えばポリイミド)からなる転写ベルト6を使用したような場合に、両者が接触する転写部位での接触圧が大きくなり、中間転写体3上に残留する画像が強く押し潰され、経時的に中間転写体3にへばりつき、所謂フィルミング現象が起こる。このような場合に、清掃装置10による清掃が不完全になると、画質不良の要因につながってしまうことから、これを解消するように清掃装置10を工夫したものである。
また、画像形成装置の他の代表的態様としては、作像材料による画像が保持される像保持体1と、この像保持体1に対向して配設され、像保持体1に保持体された画像を記録材Sに転写する転写装置5と、を備え、転写装置5は、複数の張架部材7に掛け渡されて循環移動する転写ベルト6と、この転写ベルト7を挟んで像保持体1に対向して配置されて像保持体1との間に転写電界を形成する転写部材8とを有し、清掃装置10’は、転写ベルト6を清掃対象である移動体15とするものが挙げられる。
これは、転写ベルト方式の転写装置5の清掃装置10’に本件発明を適用した態様である。
本例では、像保持体1(中間転写方式に限らない)と転写ベルト6との両者に高硬度の材料を使用した場合、両者が接触する転写部位での接触圧が大きくなり、像保持体1上の画像が記録材Sの通過する領域外の転写ベルト6側に直接転移することが起こる可能性がある。このように転移した画像は転写ベルト6に強固に付着することから、清掃装置10’では完全には除去しきれず、経時的に転写ベルト6にへばりつき、所謂フィルミング現象に至ることが多い。このような状態においては、転写動作時に、転写ベルト6に付着した残留物の一部が像保持体1と接触する転写部位にて像保持体1側に逆転移してしまう事態が起こり、像保持体1側の清掃装置10で清掃が不完全になると、画質不良の要因につながってしまうことから、これを解消するように清掃装置10’を工夫したものである。
これは、転写ベルト方式の転写装置5の清掃装置10’に本件発明を適用した態様である。
本例では、像保持体1(中間転写方式に限らない)と転写ベルト6との両者に高硬度の材料を使用した場合、両者が接触する転写部位での接触圧が大きくなり、像保持体1上の画像が記録材Sの通過する領域外の転写ベルト6側に直接転移することが起こる可能性がある。このように転移した画像は転写ベルト6に強固に付着することから、清掃装置10’では完全には除去しきれず、経時的に転写ベルト6にへばりつき、所謂フィルミング現象に至ることが多い。このような状態においては、転写動作時に、転写ベルト6に付着した残留物の一部が像保持体1と接触する転写部位にて像保持体1側に逆転移してしまう事態が起こり、像保持体1側の清掃装置10で清掃が不完全になると、画質不良の要因につながってしまうことから、これを解消するように清掃装置10’を工夫したものである。
また、検知手段16の好ましい態様としては、移動体15のうち、記録材Sの非通過領域又は記録材Sの通過頻度が低い領域に対向して配置されている態様が挙げられる。
つまり、使用頻度の高いサイズの記録材Sが通過する領域では、作像材料残留物の多くが記録材Sに付着することから、移動体15に作像材料が強く付着する事態が少ない。これに対し、記録材Sの非通過領域や、記録材Sの通過頻度が低い領域(例えば使用頻度の高いサイズの記録材より大きいサイズ領域)では、移動体15に作像材料が強固に付着し易いため、これらの領域で作像材料残留物の付着量を検知するのが好ましい。
更に、中間転写方式の画像形成装置においては、検知手段16の好ましい適用例としては、像保持体1に保持される作像材料による画像の濃度又は位置を制御するための制御用画像が検知可能な光学検知手段を兼用する態様が挙げられる。
一般に、中間転写方式では、中間転写体3表面に形成される制御用画像を検知する光学検知手段が設置されることが多く、このような態様では、光学検知手段を検知手段として利用するのが好ましい。
更にまた、中間転写方式の画像形成装置における中間転写体3の表面不良状態の検知サイクルの代表的態様としては、移動体15としての中間転写体3は、移動体15の表面不良状態の有無を検知するときに、保持される検知用画像を記録材Sに転写させずに清掃装置10を通過して検知手段16に至るまで移動するものが挙げられる。つまり、中間転写体3の表面不良状態の検知サイクルでは、転写装置5による転写動作を実施せずに,中間転写体3上に形成された検知用画像を清掃装置10に通過させ、検知手段16に至るようにすればよい。
つまり、使用頻度の高いサイズの記録材Sが通過する領域では、作像材料残留物の多くが記録材Sに付着することから、移動体15に作像材料が強く付着する事態が少ない。これに対し、記録材Sの非通過領域や、記録材Sの通過頻度が低い領域(例えば使用頻度の高いサイズの記録材より大きいサイズ領域)では、移動体15に作像材料が強固に付着し易いため、これらの領域で作像材料残留物の付着量を検知するのが好ましい。
更に、中間転写方式の画像形成装置においては、検知手段16の好ましい適用例としては、像保持体1に保持される作像材料による画像の濃度又は位置を制御するための制御用画像が検知可能な光学検知手段を兼用する態様が挙げられる。
一般に、中間転写方式では、中間転写体3表面に形成される制御用画像を検知する光学検知手段が設置されることが多く、このような態様では、光学検知手段を検知手段として利用するのが好ましい。
更にまた、中間転写方式の画像形成装置における中間転写体3の表面不良状態の検知サイクルの代表的態様としては、移動体15としての中間転写体3は、移動体15の表面不良状態の有無を検知するときに、保持される検知用画像を記録材Sに転写させずに清掃装置10を通過して検知手段16に至るまで移動するものが挙げられる。つまり、中間転写体3の表面不良状態の検知サイクルでは、転写装置5による転写動作を実施せずに,中間転写体3上に形成された検知用画像を清掃装置10に通過させ、検知手段16に至るようにすればよい。
また、第1又は第2の調整機構13,14の代表的態様としては、第1又は第2の清掃部材11,12に対向する移動体15の位置を調整するものが挙げられる。本例は、移動体15の位置を調整することで、移動体15と各清掃部材11,12との相対位置関係を変化させる態様であり、移動体15に各調整機構13,14を組み込むことで、移動体15よりも寿命の短い清掃装置10(又は10’)を交換するとしても、清掃装置10の一要素である各調整機構13,14をそのまま利用することが可能である。
更に、第1の清掃部材の摩耗対策としては、制御装置18は、移動体15の表面不良状態の有無を検知する過程で、第1の調整機構13により第1の清掃部材11の食込量を段階的に変化させ、それぞれに対する検知手段17による検知情報に基づいて第1の清掃部材11の摩耗度合を判別する判別部と、この判別部の判別結果に基づいて第1の清掃部材11による清掃位置を補正する補正部と、を有するものが挙げられる。
本例では、移動体15に対する第1の清掃部材11の食込量を段階的に切り替えると、検知手段17では清掃不良に伴う作像材料残留物量が夫々検知されるが、第1の清掃部材11の摩耗度合によって、その検知傾向が異なることから、この検知傾向を予め決められたテーブルなどと対比することで第1の清掃部材11の摩耗度合を予測することが可能である。
そして、補正部は、第1の清掃部材の摩擦度合を考慮して第1の清掃部材の食込量を変化させ、第1の清掃部材11による第1の位置としての清掃位置CL1を補正するようにすればよい。
更に、第1の清掃部材の摩耗対策としては、制御装置18は、移動体15の表面不良状態の有無を検知する過程で、第1の調整機構13により第1の清掃部材11の食込量を段階的に変化させ、それぞれに対する検知手段17による検知情報に基づいて第1の清掃部材11の摩耗度合を判別する判別部と、この判別部の判別結果に基づいて第1の清掃部材11による清掃位置を補正する補正部と、を有するものが挙げられる。
本例では、移動体15に対する第1の清掃部材11の食込量を段階的に切り替えると、検知手段17では清掃不良に伴う作像材料残留物量が夫々検知されるが、第1の清掃部材11の摩耗度合によって、その検知傾向が異なることから、この検知傾向を予め決められたテーブルなどと対比することで第1の清掃部材11の摩耗度合を予測することが可能である。
そして、補正部は、第1の清掃部材の摩擦度合を考慮して第1の清掃部材の食込量を変化させ、第1の清掃部材11による第1の位置としての清掃位置CL1を補正するようにすればよい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
<画像形成装置の全体構成>
図3は、実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分(本例ではシアン、マゼンタ、イエロ、ブラック)の作像材料としてのトナーによる画像が形成される複数の画像形成部20(具体的には20a〜20d)と、各画像形成部20にて形成された各色成分画像を順次転写(一次転写)保持させるベルト状の中間転写体30と、この中間転写体30上に転写された重ね画像を記録材Sに一括転写(二次転写)させる一括転写装置50と、この一括転写装置50にて一括転写された画像を記録材S上に定着させる定着装置100と、を備えたものである。
◎実施の形態1
<画像形成装置の全体構成>
図3は、実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分(本例ではシアン、マゼンタ、イエロ、ブラック)の作像材料としてのトナーによる画像が形成される複数の画像形成部20(具体的には20a〜20d)と、各画像形成部20にて形成された各色成分画像を順次転写(一次転写)保持させるベルト状の中間転写体30と、この中間転写体30上に転写された重ね画像を記録材Sに一括転写(二次転写)させる一括転写装置50と、この一括転写装置50にて一括転写された画像を記録材S上に定着させる定着装置100と、を備えたものである。
−画像形成部−
本実施の形態において、各色成分の画像形成部20は、例えばドラム状の感光体21を有し、この感光体21の周囲には、感光体21が帯電される帯電装置22、帯電された感光体21に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置などの潜像書込装置23、各色成分トナーが収容された各感光体21上の静電潜像が可視像化される現像装置24、及び、感光体21上の残留トナー等が除去される清掃装置25を順次配設したものである。
−中間転写体−
また、中間転写体30としては、樹脂又はゴムにカーボンブラック等を適量含有させることで例えば体積抵抗率が106〜1013Ω・cm程度に調整されるベルト材であれば適宜選定して差し支えないが、本例では、例えばポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とし、このベルト基材の表面にはトナー離型性のよいフッ素樹脂等の離型層を被覆したものが用いられ、複数(本例では3)の張架ロール31〜33に循環移動可能に掛け渡されている。尚、中間転写体30として、ベルト基材の単層のものにも適用できることは勿論である。
ここで、張架ロール31は中間転写体30の駆動ロール、張架ロール32,33はいずれも従動ロールであり、このうち張架ロール33が中間転写体30に張力を付与する張力付与ロールとして機能し、張架ロール33が後述する一括転写装置50の対向ロールとして機能するようになっている。
そして、各感光体21に対向する中間転写体30の裏面には感光体21上の画像が中間転写体30に対して一次転写される一次転写装置(本例では一次転写ロール)37が夫々配設されており、また、中間転写体30の一括転写域(二次転写域)よりも中間転写体30の移動方向下流側で、張架ロール33と張架ロール31との間で張架ロール31寄りの中間転写体30の表面には、一括転写後に中間転写体30上の残留トナー等が除去される清掃装置40が配設されている。
本実施の形態において、各色成分の画像形成部20は、例えばドラム状の感光体21を有し、この感光体21の周囲には、感光体21が帯電される帯電装置22、帯電された感光体21に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置などの潜像書込装置23、各色成分トナーが収容された各感光体21上の静電潜像が可視像化される現像装置24、及び、感光体21上の残留トナー等が除去される清掃装置25を順次配設したものである。
−中間転写体−
また、中間転写体30としては、樹脂又はゴムにカーボンブラック等を適量含有させることで例えば体積抵抗率が106〜1013Ω・cm程度に調整されるベルト材であれば適宜選定して差し支えないが、本例では、例えばポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とし、このベルト基材の表面にはトナー離型性のよいフッ素樹脂等の離型層を被覆したものが用いられ、複数(本例では3)の張架ロール31〜33に循環移動可能に掛け渡されている。尚、中間転写体30として、ベルト基材の単層のものにも適用できることは勿論である。
ここで、張架ロール31は中間転写体30の駆動ロール、張架ロール32,33はいずれも従動ロールであり、このうち張架ロール33が中間転写体30に張力を付与する張力付与ロールとして機能し、張架ロール33が後述する一括転写装置50の対向ロールとして機能するようになっている。
そして、各感光体21に対向する中間転写体30の裏面には感光体21上の画像が中間転写体30に対して一次転写される一次転写装置(本例では一次転写ロール)37が夫々配設されており、また、中間転写体30の一括転写域(二次転写域)よりも中間転写体30の移動方向下流側で、張架ロール33と張架ロール31との間で張架ロール31寄りの中間転写体30の表面には、一括転写後に中間転写体30上の残留トナー等が除去される清掃装置40が配設されている。
−一括転写装置−
一括転写装置50は、図3に示すように、複数(本例では4つ)の張架ロール52(本例では52a〜52d)に掛け渡されて循環移動する転写ベルト51を有し、本例では、中間転写体30の張架ロール33に対向する部位に位置する転写ベルト51の張架ロール52(本例では52a)を転写ロール53として兼用し、例えば中間転写体30の張架ロール33に給電ロール54を介して転写電圧を印加すると共に転写ロール53を接地し、中間転写体30と転写ロール53との間の一括転写域(二次転写域)に中間転写体30上の各色成分画像が一括転写域を通過する記録材S側に吸引される転写電界を形成するようにしたものである。
ここで、転写ベルト51としては、樹脂又はゴムを用いた体積抵抗率が106〜1012Ω・cmの半導電性ベルトであれば適宜選定して差し支えないが、本例では、ポリイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とするものが使用されている。
また、本例では、転写ベルト51のうち張架ロール52c、52dの間に位置するベルト部分の表面には、転写ベルト51上の汚れを清掃する清掃装置60が配設されている。
一括転写装置50は、図3に示すように、複数(本例では4つ)の張架ロール52(本例では52a〜52d)に掛け渡されて循環移動する転写ベルト51を有し、本例では、中間転写体30の張架ロール33に対向する部位に位置する転写ベルト51の張架ロール52(本例では52a)を転写ロール53として兼用し、例えば中間転写体30の張架ロール33に給電ロール54を介して転写電圧を印加すると共に転写ロール53を接地し、中間転写体30と転写ロール53との間の一括転写域(二次転写域)に中間転写体30上の各色成分画像が一括転写域を通過する記録材S側に吸引される転写電界を形成するようにしたものである。
ここで、転写ベルト51としては、樹脂又はゴムを用いた体積抵抗率が106〜1012Ω・cmの半導電性ベルトであれば適宜選定して差し支えないが、本例では、ポリイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とするものが使用されている。
また、本例では、転写ベルト51のうち張架ロール52c、52dの間に位置するベルト部分の表面には、転写ベルト51上の汚れを清掃する清掃装置60が配設されている。
−記録材搬送系−
本実施の形態において、記録材搬送系80は、図3に示すように、記録材Sを供給する記録材供給装置81と、この記録材供給装置81から供給された記録材Sを一括転写装置50の一括転写域に向けて搬送する転写前搬送装置82と、一括転写装置50の一括転写域を経た記録材Sを定着装置100に向けて搬送する転写後搬送装置90と、を備えている。
本例では、転写前搬送装置82は、記録材Sの搬送経路に沿って対構成の複数の搬送ロール83〜85からなり、各搬送ロール83〜85にて記録材40を挟持して搬送するようになっている。
また、転写後搬送装置90は、複数(本例では2つ)の搬送ベルト91,92を有しており、これらの第1、第2の搬送ベルト91,92は例えばゴム系材料からなる無端状のベルト材に多数の通気孔を形成したものであり、夫々二本の張架ロールにて循環移動可能に張架すると共に、この搬送ベルト91,92内には図示外の吸引タンクを配設し、搬送ベルト91,92上に記録材Sを吸着して搬送するようになっている。
−定着装置−
更に、定着装置100は、図3に示すように、ヒータが内蔵された加熱定着ロール101と、この加熱定着ロール101に圧接配置されて所定の定着域を形成する加圧定着ロール102と、を有し、記録材S上の非定着画像を加熱加圧定着するものである。
本実施の形態において、記録材搬送系80は、図3に示すように、記録材Sを供給する記録材供給装置81と、この記録材供給装置81から供給された記録材Sを一括転写装置50の一括転写域に向けて搬送する転写前搬送装置82と、一括転写装置50の一括転写域を経た記録材Sを定着装置100に向けて搬送する転写後搬送装置90と、を備えている。
本例では、転写前搬送装置82は、記録材Sの搬送経路に沿って対構成の複数の搬送ロール83〜85からなり、各搬送ロール83〜85にて記録材40を挟持して搬送するようになっている。
また、転写後搬送装置90は、複数(本例では2つ)の搬送ベルト91,92を有しており、これらの第1、第2の搬送ベルト91,92は例えばゴム系材料からなる無端状のベルト材に多数の通気孔を形成したものであり、夫々二本の張架ロールにて循環移動可能に張架すると共に、この搬送ベルト91,92内には図示外の吸引タンクを配設し、搬送ベルト91,92上に記録材Sを吸着して搬送するようになっている。
−定着装置−
更に、定着装置100は、図3に示すように、ヒータが内蔵された加熱定着ロール101と、この加熱定着ロール101に圧接配置されて所定の定着域を形成する加圧定着ロール102と、を有し、記録材S上の非定着画像を加熱加圧定着するものである。
<清掃装置の構成例>
−第1,第2の清掃部材−
本実施の形態において、清掃装置40は、図4(a)に示すように、中間転写体30の表面に対向して開口する清掃容器45を有し、この清掃容器45の開口に面して中間転写体の移動方向上流側から順に第1の清掃部材としての弾性ブレード41及び第2の清掃部材としての金属製スクレーパ42を配設したものである。
本例では、弾性ブレード41は、例えばウレタンゴムからなる板状弾性部材からなり、その基端側がブラケット43を介して清掃容器45に固定され、その先端が中間転写体30の移動方向に対向する方向に向かうように配置されると共に、ブラケット43からの自由長を適宜選定(例えば7〜15mm)の上中間転写体30の表面に対して所定角度θ1(例えば15〜30°)傾斜して設けられている。
一方、金属製スクレーパ42は、例えばSUSからなる板状部材からなり、その基端側がブラケット44を介して清掃容器45に固定され、その先端が中間転写体30の移動方向に対向する方向に向かうように配置され、ブラケット44からの自由長を適宜選定(例えば7〜15mm)の上中間転写体30の表面に対して所定角度θ2(例えば15〜30°)傾斜して設けられている。
尚、清掃容器45の開口縁には中間転写体30に弾性的に接触するシール部材46が設けられており、清掃容器45と中間転写体30との間を気密に保つようになっている。また、清掃容器45内には搬送部材49が設けられ、この搬送部材49は弾性ブレード41,金属製スクレーパ42で回収したトナー残留物を清掃容器45の側方に設置された図示外の回収装置に向けて搬送するようになっている。
−第1,第2の清掃部材−
本実施の形態において、清掃装置40は、図4(a)に示すように、中間転写体30の表面に対向して開口する清掃容器45を有し、この清掃容器45の開口に面して中間転写体の移動方向上流側から順に第1の清掃部材としての弾性ブレード41及び第2の清掃部材としての金属製スクレーパ42を配設したものである。
本例では、弾性ブレード41は、例えばウレタンゴムからなる板状弾性部材からなり、その基端側がブラケット43を介して清掃容器45に固定され、その先端が中間転写体30の移動方向に対向する方向に向かうように配置されると共に、ブラケット43からの自由長を適宜選定(例えば7〜15mm)の上中間転写体30の表面に対して所定角度θ1(例えば15〜30°)傾斜して設けられている。
一方、金属製スクレーパ42は、例えばSUSからなる板状部材からなり、その基端側がブラケット44を介して清掃容器45に固定され、その先端が中間転写体30の移動方向に対向する方向に向かうように配置され、ブラケット44からの自由長を適宜選定(例えば7〜15mm)の上中間転写体30の表面に対して所定角度θ2(例えば15〜30°)傾斜して設けられている。
尚、清掃容器45の開口縁には中間転写体30に弾性的に接触するシール部材46が設けられており、清掃容器45と中間転写体30との間を気密に保つようになっている。また、清掃容器45内には搬送部材49が設けられ、この搬送部材49は弾性ブレード41,金属製スクレーパ42で回収したトナー残留物を清掃容器45の側方に設置された図示外の回収装置に向けて搬送するようになっている。
−第1,第2の調整機構−
また、本例では、弾性ブレード41、金属製スクレーパ42に対応する中間転写体30の裏面には第1の調整機構47、第2の調整機構48が夫々設けられている。
第1の調整機構47は、中間転写体30に対する弾性ブレード41の食込量を調整するものであり、中間転写体30と弾性ブレード41の先端部との接触部位に対応した中間転写体30の裏面に金属製の対向ロール141を有し、この対向ロール141を進退機構143にて進退させるようになっている。
一方、第2の調整機構48は、中間転写体30に対する金属製スクレーパ42の食込量を調整するものであり、中間転写体30と金属製スクレーパ42の先端部との接触部位に対し中間転写体30の移動方向上流側に僅かな寸法δ(例えば1〜7mm)だけ変位した中間転写体30の裏面に金属製の対向ロール142を有し、この対向ロール142を進退機構144にて進退させるようになっている。
そして、中間転写体30の裏面のうち、対向ロール141の前後には一対の位置出しロール145,146が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置され、更に、対向ロール142の前後には一対の位置出しロール146,147(本例では対向ロール141の一方の位置出しロール146を兼用)が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置されている。
また、本例では、弾性ブレード41、金属製スクレーパ42に対応する中間転写体30の裏面には第1の調整機構47、第2の調整機構48が夫々設けられている。
第1の調整機構47は、中間転写体30に対する弾性ブレード41の食込量を調整するものであり、中間転写体30と弾性ブレード41の先端部との接触部位に対応した中間転写体30の裏面に金属製の対向ロール141を有し、この対向ロール141を進退機構143にて進退させるようになっている。
一方、第2の調整機構48は、中間転写体30に対する金属製スクレーパ42の食込量を調整するものであり、中間転写体30と金属製スクレーパ42の先端部との接触部位に対し中間転写体30の移動方向上流側に僅かな寸法δ(例えば1〜7mm)だけ変位した中間転写体30の裏面に金属製の対向ロール142を有し、この対向ロール142を進退機構144にて進退させるようになっている。
そして、中間転写体30の裏面のうち、対向ロール141の前後には一対の位置出しロール145,146が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置され、更に、対向ロール142の前後には一対の位置出しロール146,147(本例では対向ロール141の一方の位置出しロール146を兼用)が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置されている。
ここで、進退機構143,144は、例えば図4(b)に示すように、対向ロール141,142を付勢ばね151にて中間転写体30側に付勢する一方、中心位置が周辺から偏って変化する偏心面として形成された偏心カム152の周面で対向ロール141,142の軸受部材148を支持すると共に、駆動モータ153にて偏心カム152を適宜回転させることで、偏心カム152の中心位置と対向ロール141,142の軸受部材148の中心位置との間の距離hを変化させ、中間転写体30の裏面に接触する対向ロール141,142を進退させるものである。尚、各調整機構47,48によって中間転写体33の張力が変化する懸念があるが、この張力変化は例えば張力付与ロールを兼用する張架ロール32によって基本的に吸収される。但し、各調整機構47,48による中間転写体30の張力変化が大きい場合には、図4(a)に二点鎖線で示すように、別途張力調整ロール155を付加してもよいことは勿論である。
−第1,第2の清掃部材の設定位置−
図5(a)は第1の清掃部材としての弾性ブレード41についての設定位置を示す。
同図において、第1の調整機構47が対向ロール141を進退移動させ、位置出しロール145,146の接線間を結ぶ基準線位置よりも中間転写体30が外側に張り出す方向で当該中間転写体30を進退させるものである。本例では、弾性ブレード41は、通常の清掃動作を実施するときに予め決められた食込量h(本例でいう‘食込量’とは中間転写体30に当接しないときの弾性ブレード41の先端位置と中間転写体30と弾性ブレード41との接触部位との間の距離を意味する)で中間転写体30に食い込む第1の位置としての清掃位置CL1(図5(a)中実線で示す)と、この清掃位置CL1よりも少ない食込量で中間転写体30に食い込む第2の位置として清掃性能を抑制する清掃規制位置CL2(図5(a)中二点鎖線で示す)とに設定されるようになっている。
より具体的に説明すると、図6(a)に示すように、弾性ブレード41の清掃位置CL1は、例えば中間転写体30が新品であるときに弾性ブレード41による清掃性能が発揮可能な食込量範囲内の略中央付近の位置(本例では食込量中心と称する)に対応して設定されている。
これに対し、図6(a)に示すように、弾性ブレード41の清掃抑制位置CL2は、前述したように、中間転写体30が新品であるときに弾性ブレード41による清掃性能が発揮可能な食込量範囲内の下限付近の位置(本例では食込量下限と称する)に対応して設定されている。
つまり、中間転写体30が新品の場合には、図6(b)に示すように、清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定したとしても、中間転写体30上のトナー残留物Tは弾性ブレード41によって清掃可能である。
しかしながら、中間転写体30が経時的に使用されて中古品(例えば作像枚数が予め決められた枚数n:例えばn=200〜500枚)になると、図6(c)に示すように、中間転写体30のうち記録材Sが通過しない領域では制御用画像が形成され、二次転写域で押し潰された状態で清掃装置40に至るが、トナー残留物Tが中間転写体30にへばりついて強く付着してしまい、トナー残留物Tによる付着層Tfが形成されるという所謂フィルミング現象が発生してしまう。この場合において、清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定したとしても、弾性ブレード41と中間転写体30のトナー残留物Tによる付着層Tfとの間の接触部位の摩擦抵抗が低減するため、トナー付着層Tf上に新たに形成されたトナー残留物Tの多くT’が弾性ブレード41を通過してしまい、清掃不良に至ってしまう。
但し、中間転写体30が中古品である場合に、予め決められた食込量下限の清掃抑制規制位置CL2を清掃位置CL1寄りに補正して使用すれば、弾性ブレード41の食込量が多くなり、中間転写体30に対する弾性ブレード41の接触圧が高くなり、前述したような清掃不良は抑えられるものである。
図5(a)は第1の清掃部材としての弾性ブレード41についての設定位置を示す。
同図において、第1の調整機構47が対向ロール141を進退移動させ、位置出しロール145,146の接線間を結ぶ基準線位置よりも中間転写体30が外側に張り出す方向で当該中間転写体30を進退させるものである。本例では、弾性ブレード41は、通常の清掃動作を実施するときに予め決められた食込量h(本例でいう‘食込量’とは中間転写体30に当接しないときの弾性ブレード41の先端位置と中間転写体30と弾性ブレード41との接触部位との間の距離を意味する)で中間転写体30に食い込む第1の位置としての清掃位置CL1(図5(a)中実線で示す)と、この清掃位置CL1よりも少ない食込量で中間転写体30に食い込む第2の位置として清掃性能を抑制する清掃規制位置CL2(図5(a)中二点鎖線で示す)とに設定されるようになっている。
より具体的に説明すると、図6(a)に示すように、弾性ブレード41の清掃位置CL1は、例えば中間転写体30が新品であるときに弾性ブレード41による清掃性能が発揮可能な食込量範囲内の略中央付近の位置(本例では食込量中心と称する)に対応して設定されている。
これに対し、図6(a)に示すように、弾性ブレード41の清掃抑制位置CL2は、前述したように、中間転写体30が新品であるときに弾性ブレード41による清掃性能が発揮可能な食込量範囲内の下限付近の位置(本例では食込量下限と称する)に対応して設定されている。
つまり、中間転写体30が新品の場合には、図6(b)に示すように、清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定したとしても、中間転写体30上のトナー残留物Tは弾性ブレード41によって清掃可能である。
しかしながら、中間転写体30が経時的に使用されて中古品(例えば作像枚数が予め決められた枚数n:例えばn=200〜500枚)になると、図6(c)に示すように、中間転写体30のうち記録材Sが通過しない領域では制御用画像が形成され、二次転写域で押し潰された状態で清掃装置40に至るが、トナー残留物Tが中間転写体30にへばりついて強く付着してしまい、トナー残留物Tによる付着層Tfが形成されるという所謂フィルミング現象が発生してしまう。この場合において、清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定したとしても、弾性ブレード41と中間転写体30のトナー残留物Tによる付着層Tfとの間の接触部位の摩擦抵抗が低減するため、トナー付着層Tf上に新たに形成されたトナー残留物Tの多くT’が弾性ブレード41を通過してしまい、清掃不良に至ってしまう。
但し、中間転写体30が中古品である場合に、予め決められた食込量下限の清掃抑制規制位置CL2を清掃位置CL1寄りに補正して使用すれば、弾性ブレード41の食込量が多くなり、中間転写体30に対する弾性ブレード41の接触圧が高くなり、前述したような清掃不良は抑えられるものである。
また、図5(b)は第2の清掃部材としての金属製スクレーパ42についての設定位置を示す。
同図において、第2の調整機構48が対向ロール142を進退移動させ、位置出しロール146,147の接線間を結ぶ基準線位置よりも中間転写体30が外側に張り出す方向で当該中間転写体30を進退させるものである。本例では、金属製スクレーパ42は、中間転写体30上のトナー残留物による付着量が予め決められた閾値以上の表面不良状態であることを検知した場合、当該表面不良状態を解消するための保守の清掃動作を実施するときに予め決められた食込量d(本例でいう‘食込量’とは中間転写体30に当接しないときの金属製スクレーパ42の先端位置と中間転写体30と金属製スクレーパ42との接触部位との間の距離を意味する)で中間転写体30に食い込む第3の位置としての保守清掃位置CLm(図5(b)中実線で示す)と、中間転写体30とは非接触な退避位置Rm(図5(b)中二点鎖線で示す)とに設定されるようになっている。
同図において、第2の調整機構48が対向ロール142を進退移動させ、位置出しロール146,147の接線間を結ぶ基準線位置よりも中間転写体30が外側に張り出す方向で当該中間転写体30を進退させるものである。本例では、金属製スクレーパ42は、中間転写体30上のトナー残留物による付着量が予め決められた閾値以上の表面不良状態であることを検知した場合、当該表面不良状態を解消するための保守の清掃動作を実施するときに予め決められた食込量d(本例でいう‘食込量’とは中間転写体30に当接しないときの金属製スクレーパ42の先端位置と中間転写体30と金属製スクレーパ42との接触部位との間の距離を意味する)で中間転写体30に食い込む第3の位置としての保守清掃位置CLm(図5(b)中実線で示す)と、中間転写体30とは非接触な退避位置Rm(図5(b)中二点鎖線で示す)とに設定されるようになっている。
−光学センサ−
本実施の形態では、中間転写体30のうち、最下流に位置する画像形成部20dよりも中間転写体30の移動方向下流側で張架ロール32に至る手前には、図3に示すように、光学センサ200が中間転写体30の表面に対向して非接触配置されている。
この光学センサ200は、図7(a)に示すように、画像濃度や画像位置を制御するための制御用画像Gcを検知可能な位置に配設されている。
本例では、制御用画像Gcは、中間転写体30のうち記録材Sの通過領域以外の領域、具体的には中間転写体30の移動方向に交差する幅方向の側方に位置する領域に形成されている。今、中間転写体30の幅方向寸法をWb、大サイズの記録材S1の幅方向寸法をWsとすると、記録材S1の通過領域の両側に、記録材S1が非通過のW1の幅寸法の領域Xが確保されることから、この領域X内に制御用画像Gcが形成されるようになっている。
この種の制御用画像Gcは、図7(b)に示すように、光学センサ200で検知された後に清掃装置40によって清掃されることから、清掃装置40の弾性ブレード41及び金属製スクレーパ42の幅方向寸法Wc1、Wc2は少なくとも制御用画像Gcを清掃可能なように、記録材S1の通過領域Wsのみならず領域Xにも及ぶように設定されている。
本実施の形態では、中間転写体30のうち、最下流に位置する画像形成部20dよりも中間転写体30の移動方向下流側で張架ロール32に至る手前には、図3に示すように、光学センサ200が中間転写体30の表面に対向して非接触配置されている。
この光学センサ200は、図7(a)に示すように、画像濃度や画像位置を制御するための制御用画像Gcを検知可能な位置に配設されている。
本例では、制御用画像Gcは、中間転写体30のうち記録材Sの通過領域以外の領域、具体的には中間転写体30の移動方向に交差する幅方向の側方に位置する領域に形成されている。今、中間転写体30の幅方向寸法をWb、大サイズの記録材S1の幅方向寸法をWsとすると、記録材S1の通過領域の両側に、記録材S1が非通過のW1の幅寸法の領域Xが確保されることから、この領域X内に制御用画像Gcが形成されるようになっている。
この種の制御用画像Gcは、図7(b)に示すように、光学センサ200で検知された後に清掃装置40によって清掃されることから、清掃装置40の弾性ブレード41及び金属製スクレーパ42の幅方向寸法Wc1、Wc2は少なくとも制御用画像Gcを清掃可能なように、記録材S1の通過領域Wsのみならず領域Xにも及ぶように設定されている。
<画像形成装置の駆動制御系>
図8は実施の形態1に係る画像形成装置の駆動制御系を示す。
同図において、符号110は画像形成装置の作像処理を制御する制御装置であり、この制御装置110は、CPU、ROM、RAM及び入出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータからなり、入出力インタフェースを介して図示外のスタートスイッチや作像モードを選択するための作像モードスイッチ111や清掃装置40に対する清掃モードを選択する清掃モードスイッチ112等のスイッチ信号や、光学センサ200を初めとする各種センサ信号等の各種入力信号を取込み、ROMに予め格納されている駆動制御処理プログラム(図9参照)をCPUで実行し、駆動制御対象に対する制御信号を夫々生成した後、各駆動制御対象に制御信号を送出するようになっている。
ここで、図8中、駆動制御対象としては、各画像形成部20(20a〜20d)の感光体21、中間転写体30の駆動ロールとしての張架ロール31、各画像形成部20に対応する一次転写装置(本例では一次転写ロール)37に対して一次転写電流を供給する電流供給装置115、一括(二次)転写装置50の給電ロール54に対し一括(二次)転写電圧を印加する電圧印加装置116、更には、中間転写体30の清掃装置40,一括転写装置50の転写ベルト57を駆動する駆動ロールとしての転写ロール53、一括転写装置50の清掃装置60などが挙げられる。
図8は実施の形態1に係る画像形成装置の駆動制御系を示す。
同図において、符号110は画像形成装置の作像処理を制御する制御装置であり、この制御装置110は、CPU、ROM、RAM及び入出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータからなり、入出力インタフェースを介して図示外のスタートスイッチや作像モードを選択するための作像モードスイッチ111や清掃装置40に対する清掃モードを選択する清掃モードスイッチ112等のスイッチ信号や、光学センサ200を初めとする各種センサ信号等の各種入力信号を取込み、ROMに予め格納されている駆動制御処理プログラム(図9参照)をCPUで実行し、駆動制御対象に対する制御信号を夫々生成した後、各駆動制御対象に制御信号を送出するようになっている。
ここで、図8中、駆動制御対象としては、各画像形成部20(20a〜20d)の感光体21、中間転写体30の駆動ロールとしての張架ロール31、各画像形成部20に対応する一次転写装置(本例では一次転写ロール)37に対して一次転写電流を供給する電流供給装置115、一括(二次)転写装置50の給電ロール54に対し一括(二次)転写電圧を印加する電圧印加装置116、更には、中間転写体30の清掃装置40,一括転写装置50の転写ベルト57を駆動する駆動ロールとしての転写ロール53、一括転写装置50の清掃装置60などが挙げられる。
<画像形成装置の作動>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
図9は本実施の形態に係る画像形成装置による駆動制御処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、本実施の形態では、制御装置110は、フィルミング検知サイクルの実施時期か否かを判別する。
ここで、‘フィルミング検知サイクル’は、中間転写体30の表面にトナー残留物による付着量が予め決められた閾値以上の表面不良状態(フィルミング)に至ったか否かを検知するサイクルである。
この種のフィルミング現象は、例えば図7(a)に示すように、中間転写体30の記録材S1の通過領域以外の領域Xに前述した制御用画像Gcを作製し、画像濃度や画像位置を制御するプロセス制御処理が経時的に繰り返し行われると、中間転写体30の表面に制御用画像Gcのトナー残留物が順次付着し、清掃し難いトナー残留物による付着層(フィルミング層)が形成されてしまう虞れがある。このようなフィルミング層は、作像回数に応じて中間転写体30に次第に蓄積する傾向にあり、また、図7(a)に示すように、小サイズの記録材S2に対する作像サイクルを実施した後に大サイズの記録材S1に対する作像サイクルに切り替えた場合に、小サイズの記録材S2が通過した領域に相当する幅方向寸法Ws以外の領域W2の一部が大サイズの記録材S1の通過領域Wsに含まれるため、大サイズの記録材S1に対する作像サイクルを実施する場合に、大サイズの記録材S1の通過領域Wsのうち、小サイズの記録材S2の通過領域Wsとその幅方向両側の領域とでは、中間転写体30の表面性(表面汚れの程度)が異なり、小サイズの記録材S2から大サイズの記録材S1に切り替わった場合に、大サイズの記録材S1の裏面が汚れ易い傾向がある。
このため、本例では、‘フィルミング検知サイクル’の実施時期として、(1)作像回数が予め決められた回数n(n=500〜1000)以上に至ったこと、(2)小サイズの記録材S2の作像サイクルから大サイズの記録材S1の作像サイクルに切り替わることなどが挙げられる。尚、本例では、清掃モードスイッチ112は清掃モードの選択を自動・手動で切り替え可能になっており、例えば清掃モードスイッチ112を手動操作にて操作し、フィルミング検知サイクルを強制的に実施することも可能である。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
図9は本実施の形態に係る画像形成装置による駆動制御処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、本実施の形態では、制御装置110は、フィルミング検知サイクルの実施時期か否かを判別する。
ここで、‘フィルミング検知サイクル’は、中間転写体30の表面にトナー残留物による付着量が予め決められた閾値以上の表面不良状態(フィルミング)に至ったか否かを検知するサイクルである。
この種のフィルミング現象は、例えば図7(a)に示すように、中間転写体30の記録材S1の通過領域以外の領域Xに前述した制御用画像Gcを作製し、画像濃度や画像位置を制御するプロセス制御処理が経時的に繰り返し行われると、中間転写体30の表面に制御用画像Gcのトナー残留物が順次付着し、清掃し難いトナー残留物による付着層(フィルミング層)が形成されてしまう虞れがある。このようなフィルミング層は、作像回数に応じて中間転写体30に次第に蓄積する傾向にあり、また、図7(a)に示すように、小サイズの記録材S2に対する作像サイクルを実施した後に大サイズの記録材S1に対する作像サイクルに切り替えた場合に、小サイズの記録材S2が通過した領域に相当する幅方向寸法Ws以外の領域W2の一部が大サイズの記録材S1の通過領域Wsに含まれるため、大サイズの記録材S1に対する作像サイクルを実施する場合に、大サイズの記録材S1の通過領域Wsのうち、小サイズの記録材S2の通過領域Wsとその幅方向両側の領域とでは、中間転写体30の表面性(表面汚れの程度)が異なり、小サイズの記録材S2から大サイズの記録材S1に切り替わった場合に、大サイズの記録材S1の裏面が汚れ易い傾向がある。
このため、本例では、‘フィルミング検知サイクル’の実施時期として、(1)作像回数が予め決められた回数n(n=500〜1000)以上に至ったこと、(2)小サイズの記録材S2の作像サイクルから大サイズの記録材S1の作像サイクルに切り替わることなどが挙げられる。尚、本例では、清掃モードスイッチ112は清掃モードの選択を自動・手動で切り替え可能になっており、例えば清掃モードスイッチ112を手動操作にて操作し、フィルミング検知サイクルを強制的に実施することも可能である。
−通常の清掃サイクル−
そして、制御装置110がフィルミング検知サイクルの実施時期ではないと判別すると、弾性ブレード41の摩耗検査を実施するか否かをチェックした後、摩耗検査を実施しないと判別した場合には、清掃装置40について‘通常の清掃モード’を選択する。尚、本例では、弾性ブレード41の摩耗検査を実施するか否かの判断は、例えば清掃モードスイッチ112を手動操作にて‘摩耗検査用の清掃モード’に指定しているか否かにより行われるようになっている。
この状態において、制御装置110は、清掃装置40の第1、第2の調整機構47、48を調整し、図10(a)に示すように、清掃位置CL1に弾性ブレード41を設定し、退避位置Rmに金属製スクレーパ42を設定する。この後、作像モードスイッチ111に従った一連の作像サイクルやプロセス制御サイクル(画像濃度、画像位置制御サイクル)が実施される。このとき、一連の作像サイクルで中間転写体30上に保持された画像は、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作(転写電圧Vt(−)を印加)を受けて記録材Sに一括転写され、残存したトナー残留物Tが清掃装置40へと搬送される。また、プロセス制御サイクルで中間転写体30に保持された制御用画像Gcは、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)にそのまま清掃装置40へと搬送される。
このため、本実施の形態では、前述した残像したトナー残留物Tや制御用画像Gcが清掃装置40に搬送され、清掃位置CL1に位置する弾性ブレード41にて清掃される。この間、本例では、金属製スクレーパ42は退避位置Rmに配置されることから、中間転写体30が金属製スクレーパ42によって不必要に摩耗することはない。
そして、制御装置110がフィルミング検知サイクルの実施時期ではないと判別すると、弾性ブレード41の摩耗検査を実施するか否かをチェックした後、摩耗検査を実施しないと判別した場合には、清掃装置40について‘通常の清掃モード’を選択する。尚、本例では、弾性ブレード41の摩耗検査を実施するか否かの判断は、例えば清掃モードスイッチ112を手動操作にて‘摩耗検査用の清掃モード’に指定しているか否かにより行われるようになっている。
この状態において、制御装置110は、清掃装置40の第1、第2の調整機構47、48を調整し、図10(a)に示すように、清掃位置CL1に弾性ブレード41を設定し、退避位置Rmに金属製スクレーパ42を設定する。この後、作像モードスイッチ111に従った一連の作像サイクルやプロセス制御サイクル(画像濃度、画像位置制御サイクル)が実施される。このとき、一連の作像サイクルで中間転写体30上に保持された画像は、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作(転写電圧Vt(−)を印加)を受けて記録材Sに一括転写され、残存したトナー残留物Tが清掃装置40へと搬送される。また、プロセス制御サイクルで中間転写体30に保持された制御用画像Gcは、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)にそのまま清掃装置40へと搬送される。
このため、本実施の形態では、前述した残像したトナー残留物Tや制御用画像Gcが清掃装置40に搬送され、清掃位置CL1に位置する弾性ブレード41にて清掃される。この間、本例では、金属製スクレーパ42は退避位置Rmに配置されることから、中間転写体30が金属製スクレーパ42によって不必要に摩耗することはない。
−フィルミング検知サイクル−
また、制御装置110がフィルミング検知サイクルの実施時期であると判別すると、制御装置110は清掃モードスイッチ112(図8参照)が自動指定であることを確認し、清掃装置40に対して検知用の清掃モードを選択し、図11(a)に示すように、第1の調整機構47は清掃位置CL1から清掃抑制位置CL2に弾性ブレード42の位置を変化させ、第2の調整機構48は退避位置Rmに金属製スクレーパ42を保つ。
この後、フィルミング検知サイクルが実施される。
本例では、フィルミング検知サイクルは、図7(a)に示すように、中間転写体30の記録材Sの通過領域Ws以外の領域Xに対し、画像形成部20にて検知用画像Gdを作製し、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)にそのまま清掃装置40へと搬送し、清掃抑制位置CL2に位置する弾性ブレード41にて清掃した後、清掃装置40による検知用画像Gdの清掃不良量Mを光学センサ200にて検知するようにしたものである。
尚、フィルミング検知サイクル中、金属製スクレーパ42は中間転写体30とは非接触な退避位置Rmに配置されているため、弾性ブレード41による検知用画像Gdの清掃不良分が金属製スクレーパ42によって掻き取られる懸念はない。
そして、制御装置110は、図12(b)に示すように、光学センサ200からの検知結果から清掃不良量Miを認識し、これに対応するフィルミングレベルLiを算出する。このとき、制御装置110による清掃不良量Miが予め決められた閾値(画像密度が基準レベルの閾値)以上であると判断すると、中間転写体30の表面が‘フィルミング有り’と判別し、一方、閾値未満と判断すると、中間転写体30の表面が‘フィルミング無し’と判別する。
本例におけるフィルミング検知サイクルの具体例については実施例3にて後述する。
尚、本例では、検知用画像Gdの清掃不良分を検知する検知器として、制御用画像Gcを検知する光学センサ200を兼用しているが、光学センサ200を兼用せずに別途設けるようにしてもよいことは勿論である。
また、制御装置110がフィルミング検知サイクルの実施時期であると判別すると、制御装置110は清掃モードスイッチ112(図8参照)が自動指定であることを確認し、清掃装置40に対して検知用の清掃モードを選択し、図11(a)に示すように、第1の調整機構47は清掃位置CL1から清掃抑制位置CL2に弾性ブレード42の位置を変化させ、第2の調整機構48は退避位置Rmに金属製スクレーパ42を保つ。
この後、フィルミング検知サイクルが実施される。
本例では、フィルミング検知サイクルは、図7(a)に示すように、中間転写体30の記録材Sの通過領域Ws以外の領域Xに対し、画像形成部20にて検知用画像Gdを作製し、図12(a)に示すように、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)にそのまま清掃装置40へと搬送し、清掃抑制位置CL2に位置する弾性ブレード41にて清掃した後、清掃装置40による検知用画像Gdの清掃不良量Mを光学センサ200にて検知するようにしたものである。
尚、フィルミング検知サイクル中、金属製スクレーパ42は中間転写体30とは非接触な退避位置Rmに配置されているため、弾性ブレード41による検知用画像Gdの清掃不良分が金属製スクレーパ42によって掻き取られる懸念はない。
そして、制御装置110は、図12(b)に示すように、光学センサ200からの検知結果から清掃不良量Miを認識し、これに対応するフィルミングレベルLiを算出する。このとき、制御装置110による清掃不良量Miが予め決められた閾値(画像密度が基準レベルの閾値)以上であると判断すると、中間転写体30の表面が‘フィルミング有り’と判別し、一方、閾値未満と判断すると、中間転写体30の表面が‘フィルミング無し’と判別する。
本例におけるフィルミング検知サイクルの具体例については実施例3にて後述する。
尚、本例では、検知用画像Gdの清掃不良分を検知する検知器として、制御用画像Gcを検知する光学センサ200を兼用しているが、光学センサ200を兼用せずに別途設けるようにしてもよいことは勿論である。
−保守の清掃サイクル−
制御装置110が‘フィルミング有り’と判別すると、制御装置110は、清掃モードスイッチ112(図8参照)が自動指定であることを確認し、清掃装置40に対して保守の清掃モードを選択し、図11(b)に示すように、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード42を設定し、第2の調整機構48は退避位置Rmから保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42の位置を変化させる。
この状態において、制御装置110は、保守の清掃サイクルを実施する。
この保守の清掃サイクルは、保守の清掃モードに清掃装置40を設定し、一括転写装置50による転写動作を受けずに、中間転写体30を予め決められた回数(例えば10回)空回転させる。
この間、金属製スクレーパ42は中間転写体30に強く食い込んでいるため、中間転写体30上のフィルミング層は回転数を重ねる毎に除去される。
このような保守の清掃サイクルが実施されると、制御装置110は、必要に応じて、フィルミング除去確認サイクルを実施し、フィルミング除去が完了したことを確認した段階で保守の清掃サイクルを終了する。この場合におけるフィルミング除去確認サイクルは光学センサ200によりフィルミングレベルを検知し、予め決められたフィルミング除去レベルに至らない場合には、再度保守の清掃サイクルを実施し、フィルミング除去レベルを確認した段階で保守の清掃サイクルを終了するものである。
この段階で、制御装置110は、清掃装置40に対して通常の清掃モードを選択し、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード41を保ち、かつ、第2の清掃機構48は保守清掃位置CLmから退避位置Rmに金属製スクレーパ42の位置を戻す。
尚、制御装置110がフィルミング検知サイクルで‘フィルミング無し’と判別した場合には、制御装置110は清掃装置40に対して通常の清掃モードを選択することから、保守の清掃サイクルは実施されることなく、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード41を保ち、かつ、第2の清掃機構48は保守清掃位置CLmから退避位置Rmに金属製スクレーパ42の位置を戻す。
制御装置110が‘フィルミング有り’と判別すると、制御装置110は、清掃モードスイッチ112(図8参照)が自動指定であることを確認し、清掃装置40に対して保守の清掃モードを選択し、図11(b)に示すように、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード42を設定し、第2の調整機構48は退避位置Rmから保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42の位置を変化させる。
この状態において、制御装置110は、保守の清掃サイクルを実施する。
この保守の清掃サイクルは、保守の清掃モードに清掃装置40を設定し、一括転写装置50による転写動作を受けずに、中間転写体30を予め決められた回数(例えば10回)空回転させる。
この間、金属製スクレーパ42は中間転写体30に強く食い込んでいるため、中間転写体30上のフィルミング層は回転数を重ねる毎に除去される。
このような保守の清掃サイクルが実施されると、制御装置110は、必要に応じて、フィルミング除去確認サイクルを実施し、フィルミング除去が完了したことを確認した段階で保守の清掃サイクルを終了する。この場合におけるフィルミング除去確認サイクルは光学センサ200によりフィルミングレベルを検知し、予め決められたフィルミング除去レベルに至らない場合には、再度保守の清掃サイクルを実施し、フィルミング除去レベルを確認した段階で保守の清掃サイクルを終了するものである。
この段階で、制御装置110は、清掃装置40に対して通常の清掃モードを選択し、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード41を保ち、かつ、第2の清掃機構48は保守清掃位置CLmから退避位置Rmに金属製スクレーパ42の位置を戻す。
尚、制御装置110がフィルミング検知サイクルで‘フィルミング無し’と判別した場合には、制御装置110は清掃装置40に対して通常の清掃モードを選択することから、保守の清掃サイクルは実施されることなく、第1の調整機構47は清掃位置CL1に弾性ブレード41を保ち、かつ、第2の清掃機構48は保守清掃位置CLmから退避位置Rmに金属製スクレーパ42の位置を戻す。
−摩耗検査サイクル−
また、本実施の形態では、ユーザが清掃モードスイッチ112(図8参照)を手動指定して摩耗検査用の清掃モードを指定すると、制御装置110はこの指定信号を受けて清掃装置40に対して摩耗検査用の清掃モードを選択した後、摩耗検査サイクルを実施する。
本例において、摩耗検査用の清掃モードが選択されると、第1の調整機構47は清掃規制位置CL2に弾性ブレード41を設定し、第2の調整機構48は退避位置Rmに金属製スクレーパ42を設定するが、第1の調整機構47は、フィルミング検知サイクルと同等のサイクルを複数回実施する間、各サイクルで弾性ブレード41の清掃規制位置CL2を段階的に変化させるようになっている。
このため、本例では、摩耗検査サイクルは、図11(b)に示すように、フィルミング検知サイクルと同等のサイクル(中間転写体30上に検知用画像Gdを作製し、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)に、中間転写体30上の検知用画像Gdを清掃装置40を経由して光学センサ200まで導くサイクル)を複数回実施する間、弾性ブレード41の食込量を段階的に変化させ、サイクル毎に検知用画像Gdの清掃不良量Mを光学センサ200にて検知し、この検知結果から弾性ブレード41の摩耗度合を判断するようになっている。
また、本実施の形態では、ユーザが清掃モードスイッチ112(図8参照)を手動指定して摩耗検査用の清掃モードを指定すると、制御装置110はこの指定信号を受けて清掃装置40に対して摩耗検査用の清掃モードを選択した後、摩耗検査サイクルを実施する。
本例において、摩耗検査用の清掃モードが選択されると、第1の調整機構47は清掃規制位置CL2に弾性ブレード41を設定し、第2の調整機構48は退避位置Rmに金属製スクレーパ42を設定するが、第1の調整機構47は、フィルミング検知サイクルと同等のサイクルを複数回実施する間、各サイクルで弾性ブレード41の清掃規制位置CL2を段階的に変化させるようになっている。
このため、本例では、摩耗検査サイクルは、図11(b)に示すように、フィルミング検知サイクルと同等のサイクル(中間転写体30上に検知用画像Gdを作製し、一括転写装置50による転写動作を受けず(転写電圧とは逆極性の電圧Vt(+)を印加)に、中間転写体30上の検知用画像Gdを清掃装置40を経由して光学センサ200まで導くサイクル)を複数回実施する間、弾性ブレード41の食込量を段階的に変化させ、サイクル毎に検知用画像Gdの清掃不良量Mを光学センサ200にて検知し、この検知結果から弾性ブレード41の摩耗度合を判断するようになっている。
今、例えば図12(c)に示すように、弾性ブレード41の食込量hをh1〜h3(h1<h2<h3)に変化させたときの検知用画像の清掃不良量Mをプロットし、例えば3つのケースを見てみると以下のようである。
ケースIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM1、h2のときにMが略0に減少している例である。
また、ケースIIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM2(M2>M1)、h2のときにMが減少し、h3のとき略0に減少している例である。
更に、ケースIIIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM3(M3>M2)、h2のときにMが減少し、h3のときMが更に減少しているか0には至っていない例である。
このようなケースにおいて、例えばケースIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2に増加させることで弾性ブレード41の清掃不良が解消していることから、この食込量変化|h2−h1|が弾性ブレード41の摩耗度合として推測される。
また、ケースIIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2→h3に増加させることで弾性ブレード41の清掃不良が解消していることから、この食込量変化|h3−h1|が弾性ブレード41の摩耗度合として推測される。
更に、ケースIIIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2→h3に増加させても弾性ブレード41の清掃不良が解消していないことから、弾性ブレード41の摩耗度合が食込量変化|h3−h1|よりも更に大きいものと推測される。
ケースIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM1、h2のときにMが略0に減少している例である。
また、ケースIIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM2(M2>M1)、h2のときにMが減少し、h3のとき略0に減少している例である。
更に、ケースIIIは、弾性ブレード41の食込量hがh1のとき、検知用画像の清掃不良量MがM3(M3>M2)、h2のときにMが減少し、h3のときMが更に減少しているか0には至っていない例である。
このようなケースにおいて、例えばケースIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2に増加させることで弾性ブレード41の清掃不良が解消していることから、この食込量変化|h2−h1|が弾性ブレード41の摩耗度合として推測される。
また、ケースIIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2→h3に増加させることで弾性ブレード41の清掃不良が解消していることから、この食込量変化|h3−h1|が弾性ブレード41の摩耗度合として推測される。
更に、ケースIIIでは、弾性ブレード41の食込量hをh1→h2→h3に増加させても弾性ブレード41の清掃不良が解消していないことから、弾性ブレード41の摩耗度合が食込量変化|h3−h1|よりも更に大きいものと推測される。
そして、本例の摩耗検査サイクルでは、図9に示すように、推測される弾性ブレード41の摩耗度合を考慮して、弾性ブレード41の清掃位置CL1の位置が補正される。
例えば弾性ブレード41の摩耗度合が比較的小さい場合には、弾性ブレード41の清掃位置CL1として弾性ブレード41の食込量hを初期の値ha(例えば1.4mm)からhb(例えば1.6mm)に補正することで、弾性ブレード41による清掃性能の改善するようにすればよい。また、弾性ブレード41の摩耗度合が大きい場合には、弾性ブレード41の清掃位置CL1として弾性ブレード41の食込量hを初期の値ha(例えば1.4mm)からhc(例えば1.8mm)に補正することで、弾性ブレード41による清掃性能の改善するようにすればよい。
尚、本例では、弾性ブレード41の摩耗検査をユーザの指定で実施する例を示しているが、例えば清掃装置40の使用履歴から定期的に摩耗検査サイクルを実施するようにしてもよいことは勿論である。
例えば弾性ブレード41の摩耗度合が比較的小さい場合には、弾性ブレード41の清掃位置CL1として弾性ブレード41の食込量hを初期の値ha(例えば1.4mm)からhb(例えば1.6mm)に補正することで、弾性ブレード41による清掃性能の改善するようにすればよい。また、弾性ブレード41の摩耗度合が大きい場合には、弾性ブレード41の清掃位置CL1として弾性ブレード41の食込量hを初期の値ha(例えば1.4mm)からhc(例えば1.8mm)に補正することで、弾性ブレード41による清掃性能の改善するようにすればよい。
尚、本例では、弾性ブレード41の摩耗検査をユーザの指定で実施する例を示しているが、例えば清掃装置40の使用履歴から定期的に摩耗検査サイクルを実施するようにしてもよいことは勿論である。
◎実施の形態2
図13(a)は実施の形態2に係る画像形成装置で用いられる清掃装置の要部を示す説明図である。
同図において、清掃装置40の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、第2の調整機構48による第2の清掃部材としての金属製スクレーパ42の設定位置が実施の形態1と異なるものになっている。尚、実施の形態1と同様の構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、第2の調整機構48は、図13(b)に示すように、実施の形態1と同様に、保守の清掃モードでは第3の位置としての保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42を設定するものであるが、実施の形態1と異なり、通常の清掃モードでは、保守清掃位置CLmに比べて食込量が少ない第4の位置としての第1の退避位置Rm1に金属製スクレーパ42を設定し、更に、検知用の清掃モード、摩耗検査用の清掃モードでは中間転写体30とは非接触な第2の退避位置Rm2に金属スクレーパ47を設定するようにしたものである。
つまり、本例では、金属製スクレーパ47は、保守清掃位置CLm、第1の退避位置Rm1、第2の退避位置Rm2の3つの位置に設定されるようになっている。
従って、本実施の形態では、通常の清掃サイクルは、図14(a)に示すように、第1の調整機構47にて清掃位置CL1に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて第1の退避位置Rm1に金属製スクレーパ42を設定し、弾性ブレード41及び金属製スクレーパ42によって中間転写体30の表面を清掃する。
このとき、金属製スクレーパ42は、中間転写体30の表面に接触配置されているが、保守清掃位置CLmに比べて中間転写体30に対する食込量が少ないので、中間転写体30の表面を不必要に損傷させずに、弾性ブレード41による清掃機能に加えて中間転写体30の表面を補助的に清掃する。
また、フィルミング検知サイクルは、図14(b)に示すように、第1の調整機構47にて清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて第2の退避位置Rm2に金属製スクレーパ42を設定した後、実施の形態1と同様な処理を実施する。
更に、保守の清掃サイクルは、図14(c)に示すように、第1の調整機構47にて清掃位置CL1又は清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42を設定し、中間転写体30上のフィルミング層Tfを除去する。
尚、本実施の形態についても、実施の形態1と同様に、摩耗検査サイクルを実施してもよいことは勿論である。
図13(a)は実施の形態2に係る画像形成装置で用いられる清掃装置の要部を示す説明図である。
同図において、清掃装置40の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、第2の調整機構48による第2の清掃部材としての金属製スクレーパ42の設定位置が実施の形態1と異なるものになっている。尚、実施の形態1と同様の構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、第2の調整機構48は、図13(b)に示すように、実施の形態1と同様に、保守の清掃モードでは第3の位置としての保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42を設定するものであるが、実施の形態1と異なり、通常の清掃モードでは、保守清掃位置CLmに比べて食込量が少ない第4の位置としての第1の退避位置Rm1に金属製スクレーパ42を設定し、更に、検知用の清掃モード、摩耗検査用の清掃モードでは中間転写体30とは非接触な第2の退避位置Rm2に金属スクレーパ47を設定するようにしたものである。
つまり、本例では、金属製スクレーパ47は、保守清掃位置CLm、第1の退避位置Rm1、第2の退避位置Rm2の3つの位置に設定されるようになっている。
従って、本実施の形態では、通常の清掃サイクルは、図14(a)に示すように、第1の調整機構47にて清掃位置CL1に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて第1の退避位置Rm1に金属製スクレーパ42を設定し、弾性ブレード41及び金属製スクレーパ42によって中間転写体30の表面を清掃する。
このとき、金属製スクレーパ42は、中間転写体30の表面に接触配置されているが、保守清掃位置CLmに比べて中間転写体30に対する食込量が少ないので、中間転写体30の表面を不必要に損傷させずに、弾性ブレード41による清掃機能に加えて中間転写体30の表面を補助的に清掃する。
また、フィルミング検知サイクルは、図14(b)に示すように、第1の調整機構47にて清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて第2の退避位置Rm2に金属製スクレーパ42を設定した後、実施の形態1と同様な処理を実施する。
更に、保守の清掃サイクルは、図14(c)に示すように、第1の調整機構47にて清掃位置CL1又は清掃抑制位置CL2に弾性ブレード41を設定すると共に、第2の調整機構48にて保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ42を設定し、中間転写体30上のフィルミング層Tfを除去する。
尚、本実施の形態についても、実施の形態1と同様に、摩耗検査サイクルを実施してもよいことは勿論である。
◎実施の形態3
図15は実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す。
同図において、画像形成装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1に加えて、更に、一括転写装置50の清掃装置60にも本件発明を適用したものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素について実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、一括転写装置50の転写ベルト51としては、ポリイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とし、中間転写体30とは異なり、ベルト基材の表面には離型層を形成することなくベルト基材の表面を露出させたものが用いられている。尚、転写ベルト51に中間転写体30と同様な離型層を設けてもよいことは勿論である。
このように、転写ベルト51はベルト基材の表面に離型層を有しておらず、中間転写体30側に離型層を有している態様では、中間転写体30上の制御用画像が一括転写域においてより一括転写装置50の転写ベルト51側に転移し易いことから、転写ベルト51側でもトナー付着に伴うフィルミング現象が起こる懸念がある。
このため、本実施の形態では、一括転写装置50の清掃装置60は図16に示すように構成されている。
図15は実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す。
同図において、画像形成装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1に加えて、更に、一括転写装置50の清掃装置60にも本件発明を適用したものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素について実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、一括転写装置50の転写ベルト51としては、ポリイミド樹脂等の高硬度樹脂をベルト基材とし、中間転写体30とは異なり、ベルト基材の表面には離型層を形成することなくベルト基材の表面を露出させたものが用いられている。尚、転写ベルト51に中間転写体30と同様な離型層を設けてもよいことは勿論である。
このように、転写ベルト51はベルト基材の表面に離型層を有しておらず、中間転写体30側に離型層を有している態様では、中間転写体30上の制御用画像が一括転写域においてより一括転写装置50の転写ベルト51側に転移し易いことから、転写ベルト51側でもトナー付着に伴うフィルミング現象が起こる懸念がある。
このため、本実施の形態では、一括転写装置50の清掃装置60は図16に示すように構成されている。
同図において、清掃装置60は、中間転写体30の清掃装置40と略同様に、転写ベルト51の張架ロール52c、52d間に位置する部分の表面に対向して開口する清掃容器65を有し、この清掃容器65の開口に面して転写ベルト51の移動方向上流側から順に第1の清掃部材としての弾性ブレード61及び第2の清掃部材としての金属製スクレーパ62を配設したものである。
本例では、弾性ブレード61は、例えばウレタンゴムからなる板状弾性部材からなり、その基端側がブラケット63を介して清掃容器65に固定され、その先端が転写ベルト51の移動方向に対向する方向に向かうように配置されると共に、ブラケット63からの自由長を適宜選定の上転写ベルト51の表面に対して所定角度傾斜して設けられている。
一方、金属製スクレーパ62は、例えばSUSからなる板状部材からなり、その基端側がブラケット64を介して清掃容器65に固定され、その先端が転写ベルト51の移動方向に対向する方向に向かうように配置され、ブラケット64からの自由長を適宜選定(の上転写ベルト51の表面に対して所定角度傾斜して設けられている。
尚、清掃容器65の開口縁には転写ベルト51に弾性的に接触するシール部材66が設けられている。
そして、本例では、弾性ブレード61、金属製スクレーパ62に対応する転写ベルト51の裏面には第1の調整機構67、第2の調整機構68が夫々設けられている。
第1の調整機構67は、転写ベルト51に対する弾性ブレード61の食込量を調整するものであり、転写ベルト51と弾性ブレード61の先端部との接触部位に対応した転写ベルト51の裏面に金属製の対向ロール161を有し、この対向ロール161を進退機構163にて進退させるようになっている。
本例では、弾性ブレード61は、中間転写体30の清掃装置40と同様に、清掃位置CL1と、清掃抑制位置CL2とに移動可能に設定されるようになっている。
一方、第2の調整機構68は、転写ベルト51に対する金属製スクレーパ62の食込量を調整するものであり、転写ベルト51と金属製スクレーパ62の先端部との接触部位に対し転写ベルト51の移動方向上流側に僅かな寸法だけ変位した転写ベルト51の裏面に金属製の対向ロール162を有し、この対向ロール162を進退機構164にて進退させるようになっている。
本例では、金属製スクレーパ62は、中間転写体30の清掃装置40と同様に、保守清掃位置CLmと、退避位置Rmとに移動可能に設定されるようになっている。
そして、転写ベルト51の裏面のうち、対向ロール161の前後には一対の位置出しロール165,166が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置され、更に、対向ロール162の前後には一対の位置出しロール167,168が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置されている。
尚、進退機構163,164としては、中間転写体30の清掃装置40と同様にカム機構を利用したものなどが用いられる。また、各調整機構67、68は図示外の制御装置によって、各清掃モードに応じて制御されるようになっている。更に、各調整機構67,68によって転写ベルト51の張力が変化するため、転写ベルト51の張架ロール52のいずれかに張力付与ロールを兼用させたり、必要に応じて、別途張力調整ロールを付加する等して、転写ベルト51の張力を調整することが好ましい。
更に、本実施の形態では、転写ベルト51のうち、清掃装置60よりも転写ベルト51の移動方向下流側で一括転写域に至る手前の表面には、光学センサ210が対向して非接触配置されている。この光学センサ210は転写ベルト51のうち記録材Sの通過領域以外の領域に対応して設けられている。
本例では、弾性ブレード61は、例えばウレタンゴムからなる板状弾性部材からなり、その基端側がブラケット63を介して清掃容器65に固定され、その先端が転写ベルト51の移動方向に対向する方向に向かうように配置されると共に、ブラケット63からの自由長を適宜選定の上転写ベルト51の表面に対して所定角度傾斜して設けられている。
一方、金属製スクレーパ62は、例えばSUSからなる板状部材からなり、その基端側がブラケット64を介して清掃容器65に固定され、その先端が転写ベルト51の移動方向に対向する方向に向かうように配置され、ブラケット64からの自由長を適宜選定(の上転写ベルト51の表面に対して所定角度傾斜して設けられている。
尚、清掃容器65の開口縁には転写ベルト51に弾性的に接触するシール部材66が設けられている。
そして、本例では、弾性ブレード61、金属製スクレーパ62に対応する転写ベルト51の裏面には第1の調整機構67、第2の調整機構68が夫々設けられている。
第1の調整機構67は、転写ベルト51に対する弾性ブレード61の食込量を調整するものであり、転写ベルト51と弾性ブレード61の先端部との接触部位に対応した転写ベルト51の裏面に金属製の対向ロール161を有し、この対向ロール161を進退機構163にて進退させるようになっている。
本例では、弾性ブレード61は、中間転写体30の清掃装置40と同様に、清掃位置CL1と、清掃抑制位置CL2とに移動可能に設定されるようになっている。
一方、第2の調整機構68は、転写ベルト51に対する金属製スクレーパ62の食込量を調整するものであり、転写ベルト51と金属製スクレーパ62の先端部との接触部位に対し転写ベルト51の移動方向上流側に僅かな寸法だけ変位した転写ベルト51の裏面に金属製の対向ロール162を有し、この対向ロール162を進退機構164にて進退させるようになっている。
本例では、金属製スクレーパ62は、中間転写体30の清掃装置40と同様に、保守清掃位置CLmと、退避位置Rmとに移動可能に設定されるようになっている。
そして、転写ベルト51の裏面のうち、対向ロール161の前後には一対の位置出しロール165,166が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置され、更に、対向ロール162の前後には一対の位置出しロール167,168が予め決められた位置に回転可能な状態で固定的に設置されている。
尚、進退機構163,164としては、中間転写体30の清掃装置40と同様にカム機構を利用したものなどが用いられる。また、各調整機構67、68は図示外の制御装置によって、各清掃モードに応じて制御されるようになっている。更に、各調整機構67,68によって転写ベルト51の張力が変化するため、転写ベルト51の張架ロール52のいずれかに張力付与ロールを兼用させたり、必要に応じて、別途張力調整ロールを付加する等して、転写ベルト51の張力を調整することが好ましい。
更に、本実施の形態では、転写ベルト51のうち、清掃装置60よりも転写ベルト51の移動方向下流側で一括転写域に至る手前の表面には、光学センサ210が対向して非接触配置されている。この光学センサ210は転写ベルト51のうち記録材Sの通過領域以外の領域に対応して設けられている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動について説明する。
本実施の形態では、中間転写体30の清掃装置40は実施の形態1と略同様に動作することに加えて、一括転写装置50の転写ベルト51の清掃装置60は以下のように動作する。
先ず、通常の清掃サイクルは、図17(a)に示すように、第1の調整機構67にて清掃位置CL1に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて退避位置Rmに金属製スクレーパ62を設定し、弾性ブレード61によって転写ベルト51の表面を清掃する。
また、フィルミング検知サイクルは、図17(b)に示すように、第1の調整機構67にて清掃抑制位置CL2に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて退避位置Rmに金属製スクレーパ62を設定した後、実施の形態1と略同様な処理を実施する。
但し、本例では、中間転写体30のフィルミング検知サイクルと異なり、転写ベルト51のフィルミング検知サイクルであることから、中間転写体30の記録材Sの通過領域Ws以外の領域X(図7(a)参照)に対し、画像形成部20(本例では20a〜20cを使用)にて検知用画像Gd(本例では、例えばY色、M色、C色の画像密度が80%のトナー像を重ね転写した画像密度240%のYMC像(所謂プロセスブラック像)を使用)を作製した後、一括転写装置50により転写ベルト51に検知用画像Gdを転写した後、清掃装置60へと搬送し、清掃抑制位置CL2に位置する弾性ブレード61にて清掃した後、光学センサ210にて検知するようにすればよい。
更に、保守の清掃サイクルは、図17(c)に示すように、第1の調整機構67にて清掃位置CL1又は清掃抑制位置CL2に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ62を設定し、転写ベルト51上のフィルミング層Tfを除去するようにすればよい。
尚、本実施の形態についても、実施の形態1と略同様に、摩耗検査サイクルを実施してもよいことは勿論である。また、本実施の形態の金属製スクレーパ62を実施の形態2のように通常の清掃サイクルで接触配置させるようにしてもよいことは勿論である。
本実施の形態では、中間転写体30の清掃装置40は実施の形態1と略同様に動作することに加えて、一括転写装置50の転写ベルト51の清掃装置60は以下のように動作する。
先ず、通常の清掃サイクルは、図17(a)に示すように、第1の調整機構67にて清掃位置CL1に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて退避位置Rmに金属製スクレーパ62を設定し、弾性ブレード61によって転写ベルト51の表面を清掃する。
また、フィルミング検知サイクルは、図17(b)に示すように、第1の調整機構67にて清掃抑制位置CL2に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて退避位置Rmに金属製スクレーパ62を設定した後、実施の形態1と略同様な処理を実施する。
但し、本例では、中間転写体30のフィルミング検知サイクルと異なり、転写ベルト51のフィルミング検知サイクルであることから、中間転写体30の記録材Sの通過領域Ws以外の領域X(図7(a)参照)に対し、画像形成部20(本例では20a〜20cを使用)にて検知用画像Gd(本例では、例えばY色、M色、C色の画像密度が80%のトナー像を重ね転写した画像密度240%のYMC像(所謂プロセスブラック像)を使用)を作製した後、一括転写装置50により転写ベルト51に検知用画像Gdを転写した後、清掃装置60へと搬送し、清掃抑制位置CL2に位置する弾性ブレード61にて清掃した後、光学センサ210にて検知するようにすればよい。
更に、保守の清掃サイクルは、図17(c)に示すように、第1の調整機構67にて清掃位置CL1又は清掃抑制位置CL2に弾性ブレード61を設定すると共に、第2の調整機構68にて保守清掃位置CLmに金属製スクレーパ62を設定し、転写ベルト51上のフィルミング層Tfを除去するようにすればよい。
尚、本実施の形態についても、実施の形態1と略同様に、摩耗検査サイクルを実施してもよいことは勿論である。また、本実施の形態の金属製スクレーパ62を実施の形態2のように通常の清掃サイクルで接触配置させるようにしてもよいことは勿論である。
◎変形の形態
本実施の形態では、各調整機構67、68は転写ベルト51の位置を変化させることで、弾性ブレード61、金属製スクレーパ62の食込量を変化させる態様であるが、これに限られるものではなく、図18に示す変形の形態のように、弾性ブレード61,金属製スクレーパ62の位置を直接的に変化させるようにしても差し支えない。
同図において、第2の調整機構68を例に挙げると、第2の調整機構68は、一端が回転台座174に固着されて回転台座174の回転中心から離れた方向(本例では下方)に延びる回転アーム176を有し、回転アーム176の自由端側に付勢バネ177による付勢力を付与し、回転台座174を介して転写ベルト51側に接触する方向に向けて金属製スクレーパ68を付勢するようになっている。尚、符号178は回転アーム176の回転位置を規制するストッパである。
そして、この第2の調整機構68は、回転アーム176に隣接した部位に回転可能に設けられる偏心カム179を有している。この偏心カム179は回転中心と周面との距離が変化する板カムからなり、この偏心カム179が回転することで、回転アーム176とは非接触な初期位置(図18(a)参照)、又は、回転アーム176に接触して回転アーム176を図中矢印A方向に押し上げる変化位置(図18(b)参照)に配置されるようになっている。
本例では、偏心カム179の駆動系は、図18(a)(b)に示すように、例えば一方向に回転する駆動モータ180からの駆動力を駆動伝達ギア列181を介して偏心カム179に伝達するようになっており、例えば駆動モータ180を所定回転(例えば半回転)させる毎に初期位置と変化位置とに位置するように偏心カム79を回転させるものである。
今、偏心カム179が初期位置に位置するときには、図18(a)に示すように、回転アーム176の回転位置が偏心カム179による拘束を受けないため、金属製スクレーパ62は、転写ベルト51に対して接触する保守清掃位置CLmに配置される。
一方、偏心カム179が変化位置に位置するときには、図18(b)に示すように、回転アーム176が偏心カム179によって付勢バネ177に抗して図中矢印A方向に押し上げられることから、回転台座174が回転中心を中心に時計回り方向に回転し、これに伴って、金属製スクレーパ62が揺動して保守清掃位置CLmから退避位置Rmへと退避する。
尚、第1の調整機構67も、第2の調整機構68と略同様に構成し、弾性ブレード41が清掃位置CL1と清掃規制位置CL2との間で変化するように構成すればよい。
本実施の形態では、各調整機構67、68は転写ベルト51の位置を変化させることで、弾性ブレード61、金属製スクレーパ62の食込量を変化させる態様であるが、これに限られるものではなく、図18に示す変形の形態のように、弾性ブレード61,金属製スクレーパ62の位置を直接的に変化させるようにしても差し支えない。
同図において、第2の調整機構68を例に挙げると、第2の調整機構68は、一端が回転台座174に固着されて回転台座174の回転中心から離れた方向(本例では下方)に延びる回転アーム176を有し、回転アーム176の自由端側に付勢バネ177による付勢力を付与し、回転台座174を介して転写ベルト51側に接触する方向に向けて金属製スクレーパ68を付勢するようになっている。尚、符号178は回転アーム176の回転位置を規制するストッパである。
そして、この第2の調整機構68は、回転アーム176に隣接した部位に回転可能に設けられる偏心カム179を有している。この偏心カム179は回転中心と周面との距離が変化する板カムからなり、この偏心カム179が回転することで、回転アーム176とは非接触な初期位置(図18(a)参照)、又は、回転アーム176に接触して回転アーム176を図中矢印A方向に押し上げる変化位置(図18(b)参照)に配置されるようになっている。
本例では、偏心カム179の駆動系は、図18(a)(b)に示すように、例えば一方向に回転する駆動モータ180からの駆動力を駆動伝達ギア列181を介して偏心カム179に伝達するようになっており、例えば駆動モータ180を所定回転(例えば半回転)させる毎に初期位置と変化位置とに位置するように偏心カム79を回転させるものである。
今、偏心カム179が初期位置に位置するときには、図18(a)に示すように、回転アーム176の回転位置が偏心カム179による拘束を受けないため、金属製スクレーパ62は、転写ベルト51に対して接触する保守清掃位置CLmに配置される。
一方、偏心カム179が変化位置に位置するときには、図18(b)に示すように、回転アーム176が偏心カム179によって付勢バネ177に抗して図中矢印A方向に押し上げられることから、回転台座174が回転中心を中心に時計回り方向に回転し、これに伴って、金属製スクレーパ62が揺動して保守清掃位置CLmから退避位置Rmへと退避する。
尚、第1の調整機構67も、第2の調整機構68と略同様に構成し、弾性ブレード41が清掃位置CL1と清掃規制位置CL2との間で変化するように構成すればよい。
◎実施例1
実施例1は実施の形態1に係る画像形成装置の中間転写体の清掃装置を具現化したもので、第1の清掃部材としての弾性ブレード、第2の清掃部材としての金属製スクレーパのパラメータを図19(a)に示すように設定したものである。
同図において、本実施例では、弾性ブレードの清掃位置CL1の食込量を1.4mm、清掃抑制位置CL2の食込量を0.6mmに減少させ、一方、金属製スクレーパの初期位置の食込量を0又は0.5mmとし、保守清掃位置CLmを1.0mmに増加させたところ、通常の清掃サイクル、フィルミング検知サイクル、保守の清掃サイクルにおいて、清掃装置の清掃性能やフィルミング検知性能が良好であることが確認された。
◎実施例2
実施例2は実施の形態3に係る画像形成装置の一括転写装置の清掃装置を具現化したもので、第1の清掃部材としての弾性ブレード、第2の清掃部材としての金属製スクレーパのパラメータを図19(b)に示すように設定したものである。
同図において、本実施例では、弾性ブレードの清掃位置CL1の食込量を1.0mm、清掃抑制位置CL2の食込量を0.4mmに減少させ、一方、金属製スクレーパの初期位置の食込量を0.5mmとし、保守清掃位置CLmを1.0mmに増加させたところ、通常の清掃サイクル、フィルミング検知サイクル、保守の清掃サイクルにおいて、清掃装置の清掃性能やフィルミング検知性能が良好であることが確認された。
◎実施例3
実施例3は実施例1と同様な構成を有し、フィルミング検知サイクルの一例を示すものである。
本例では、画像形成部20(本例では20a〜20c)を用いて例えばY色、M色、C色の画像密度が80%のトナー像を重ね転写した画像密度240%のYMC像(所謂プロセスブラック像を使用)からなる帯状画像を検知用画像として作製し、一括転写装置50による転写動作を受けずに清掃装置40へと搬送した後、光学センサ200によって清掃装置40通過後の清掃不良像の画像密度を検知したところ、例えば10%以上においてフィルミングが発生した判断可能であることが理解された。
実施例1は実施の形態1に係る画像形成装置の中間転写体の清掃装置を具現化したもので、第1の清掃部材としての弾性ブレード、第2の清掃部材としての金属製スクレーパのパラメータを図19(a)に示すように設定したものである。
同図において、本実施例では、弾性ブレードの清掃位置CL1の食込量を1.4mm、清掃抑制位置CL2の食込量を0.6mmに減少させ、一方、金属製スクレーパの初期位置の食込量を0又は0.5mmとし、保守清掃位置CLmを1.0mmに増加させたところ、通常の清掃サイクル、フィルミング検知サイクル、保守の清掃サイクルにおいて、清掃装置の清掃性能やフィルミング検知性能が良好であることが確認された。
◎実施例2
実施例2は実施の形態3に係る画像形成装置の一括転写装置の清掃装置を具現化したもので、第1の清掃部材としての弾性ブレード、第2の清掃部材としての金属製スクレーパのパラメータを図19(b)に示すように設定したものである。
同図において、本実施例では、弾性ブレードの清掃位置CL1の食込量を1.0mm、清掃抑制位置CL2の食込量を0.4mmに減少させ、一方、金属製スクレーパの初期位置の食込量を0.5mmとし、保守清掃位置CLmを1.0mmに増加させたところ、通常の清掃サイクル、フィルミング検知サイクル、保守の清掃サイクルにおいて、清掃装置の清掃性能やフィルミング検知性能が良好であることが確認された。
◎実施例3
実施例3は実施例1と同様な構成を有し、フィルミング検知サイクルの一例を示すものである。
本例では、画像形成部20(本例では20a〜20c)を用いて例えばY色、M色、C色の画像密度が80%のトナー像を重ね転写した画像密度240%のYMC像(所謂プロセスブラック像を使用)からなる帯状画像を検知用画像として作製し、一括転写装置50による転写動作を受けずに清掃装置40へと搬送した後、光学センサ200によって清掃装置40通過後の清掃不良像の画像密度を検知したところ、例えば10%以上においてフィルミングが発生した判断可能であることが理解された。
1…像保持体,2(2a〜2d)…像形成保持体,3…中間転写体,4…張架部材,5…転写装置,6…転写ベルト,7…張架部材,8…転写部材,10,10’…清掃装置,11…第1の清掃部材,12…第2の清掃部材,13…第1の調整機構,13a…対向部材,14…第2の調整機構,14a…対向部材,15…移動体,16…選択手段,17…検知手段,18…制御装置,S…記録材
Claims (11)
- 移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、
前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が前記第1の清掃部材の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材と、
前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、
前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、
前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、
通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、
前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、
前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置。 - 移動体表面を清掃し、弾性ゴムで形成された第1の清掃部材と、
前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、金属で形成された第2の清掃部材と、
前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、
前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、
前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、
通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、
前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、
前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置。 - 移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、
前記第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体表面を清掃し、前記移動体との接触部の形状が非変形状態に保たれる第2の清掃部材と、
前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の食込量よりも少ない第2の食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、
前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む第4の位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、
前記第1の調整機構及び前記第2の調整機構は、
通常の清掃動作時には、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、
前記移動体の表面不良状態の有無を検知する検知用の清掃動作時には、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するものであり、
前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するものであることを特徴とする清掃装置。 - 作像材料による画像又は残画像を保持して循環移動する移動体と、
この移動体を清掃する清掃装置と、
この清掃装置に対する動作状態として、通常の清掃動作、前記移動体の表面不良状態で実施される保守の清掃動作、及び、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するときに実施される検知用の清掃動作のいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段にて前記検知用の清掃動作を選択したときに、前記移動体上に形成される作像材料による予め決められた検知用画像が前記清掃装置を通過した後の清掃不良による画像残量を検知する検知手段と、
前記選択手段及び前記検知手段による情報に基づいて前記清掃装置を制御する制御装置と、を備え、
前記清掃装置は、
前記移動体を清掃し、前記移動体との接触部の形状が弾性的に変形する第1の清掃部材と、
この第1の清掃部材よりも前記移動体の移動方向下流側に設けられ、前記移動体との接触部の形状が前記第1の清掃部材の変形量よりも小さい変形量に保たれる第2の清掃部材と、
前記移動体に対する前記第1の清掃部材の食込量を、第1の食込量で食い込む第1の位置と、前記第1の位置よりも少ない食込量で食い込む第2の位置との間で移動可能に調整する第1の調整機構と、
前記移動体に対する前記第2の清掃部材の食込量を、第3の食込量で食い込む第3の位置と、この第3の食込量よりも少ない第4の食込量で食い込む位置又は前記移動体とは非接触な退避位置との間で移動可能に調整する第2の調整機構と、を備え、
前記制御装置は、前記選択手段にて通常の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材を第1の位置に、第2の清掃部材を退避位置又は第4の位置に設定し、前記選択手段にて検知用の清掃動作を選択したときに、第1の清掃部材を第2の位置に、第2の清掃部材を退避位置に設定した状態での前記移動体の表面状態を検知することで、前記移動体の表面不良状態を検知するものであり、前記移動体の表面不良状態が検知されたときに、第2の清掃部材を第3の位置に設定するように、前記第1の調整機構及び第2の調整機構を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置において、
作像材料による画像が保持される像保持体を備え、
この像保持体は、作像材料による画像を形成して保持する像形成保持体と、この像形成保持体に対向して配設され且つ前記像形成保持体に保持された画像を記録材に転写する前に一時的に転写して保持するベルト状の中間転写体と、を有し、
前記清掃装置は、前記中間転写体を清掃対象である前記移動体とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置において、
作像材料による画像が保持される像保持体と、
この像保持体に対向して配設され、前記像保持体に保持体された画像を記録材に転写する転写装置と、を備え、
前記転写装置は、複数の張架部材に掛け渡されて循環移動する転写ベルトと、この転写ベルトを挟んで前記像保持体に対向して配置されて像保持体との間に転写電界を形成する転写部材とを有し、
前記清掃装置は、前記転写ベルトを清掃対象である前記移動体とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4ないし6いずれかに記載の画像形成装置において、
前記検知手段は、前記移動体のうち、記録材の非通過領域又は記録材の通過頻度が低い領域に対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
前記検知手段は、前記像保持体に保持される作像材料による画像の濃度又は位置を制御するための制御用画像が検知可能な光学検知手段を兼用することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置において、
前記移動体としての中間転写体は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知するときに、保持される検知用画像を記録材に転写させずに清掃装置を通過して検知手段に至るまで移動するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記第1又は第2の調整機構は、第1又は第2の清掃部材に対向する移動体の位置を調整するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記制御装置は、前記移動体の表面不良状態の有無を検知する過程で、前記第1の調整機構により前記第1の清掃部材の食込量を段階的に変化させ、それぞれに対する前記検知手段による検知情報に基づいて第1の清掃部材の摩耗度合を判別する判別部と、この判別部の判別結果に基づいて第1の清掃部材による清掃位置を補正する補正部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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