JP2014189030A - ギヤ構造体及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームを良好に支持しつつウォームホイールに付勢可能なギヤ構造体及び電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ウォーム10と、ウォーム10と噛合するウォームホイール20と、ウォーム10に外嵌する第2内輪41と第2内輪41の外側に配置された第2外輪42とを有し、ウォーム10をラジアル方向において支持する第2軸受40と、第2軸受40を収容するハウジング60と、第2外輪42とハウジング60との間に配置され、磁力により、ハウジング60に対して第2外輪42を全周において浮遊させつつ、第2外輪42を支持する磁力支持装置100と、を備え、磁力支持装置100は、吸引磁力F1によりウォーム10をウォームホイール20に付勢する吸引磁力ユニットと、反発磁力F2によりウォーム10をウォームホイール20に付勢する反発磁力ユニットと、を備えるギヤ構造体1Aである。
【選択図】図4

Description

本発明は、ギヤ構造体及び電動パワーステアリング装置に関する。
一般に電動パワーステアリング装置において、補助用のモータの回転力は、減速機構を介してピニオン軸等に伝達される。減速機構は、例えば、ウォームギヤ機構で構成される。
電動パワーステアリング装置が例えばピニオンアシスト型である場合、減速機構を有するギヤ構造体は、モータの出力軸に連結されたウォームと、ウォームに噛合すると共にピニオン軸に固定されたウォームホイールと、を備えて構成される。そして、特許文献1では、ウォーム及び/又はウォームホイールが摩耗したとしても、ウォーム及びウォームホイールが良好に噛合するように、吸引磁力によってウォームをウォームホイール側に付勢する技術が提案されている。
特開2007−290441号公報
しかしながら、特許文献1は、ウォームの回転軸線とウォールホイールの回転軸線とを通る第1方向において、吸引磁力により、ウォームをウォームホイール側に付勢する構成であるので、前記第1方向と垂直であってウォームの回転軸線を通る第2方向において、ウォームが揺動する虞がある。そうすると、ウォームを支持する軸受がハウジングに接触し、異音が発生したり、軸受等が摩耗したりする虞がある。
そこで、本発明は、ウォームを良好に支持しつつウォームホイールに付勢可能なギヤ構造体及び電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、ウォームと、前記ウォームと噛合するウォームホイールと、前記ウォームに外嵌する内輪と前記内輪の外側に配置された外輪とを有し、前記ウォームをラジアル方向において支持する軸受と、前記軸受を収容するハウジングと、前記外輪と前記ハウジングとの間に配置され、磁力により、前記ハウジングに対して前記外輪を全周において浮遊させつつ、前記外輪を支持する磁力支持装置と、を備え、前記磁力支持装置は、吸引磁力により前記ウォームを前記ウォームホイールに付勢する吸引磁力ユニットと、反発磁力により前記ウォームを前記ウォームホイールに付勢する反発磁力ユニットと、を備えることを特徴とするギヤ構造体である。
このような構成によれば、吸引磁力ユニットが吸引磁力によりウォームをウォームホイールに付勢し、反発磁力ユニットが反発磁力によりウォームをウォームホイールに付勢することにより、磁力支持装置が、ハウジングに対して外輪を全周において浮遊させつつ、外輪を支持することになる。このように、磁力支持装置が吸引磁力及び反発磁力を利用して外輪を全周において浮遊させるので、ウォームを良好に支持しつつウォームホイールに付勢できる。
なお、吸引磁力によりウォームを付勢する吸引磁力ユニットは、ウォームの回転軸線を中心として概ねウォームホイール側に配置される。また、反発磁力によりウォームを付勢する反発磁力ユニットは、ウォームの回転軸線を中心として概ねウォームホイールの反対側に配置される。
また、ギヤ構造体において、前記ウォームの軸方向視において、前記吸引磁力ユニットの前記吸引磁力が発生する範囲は、前記ウォームのウォーム回転軸線と前記ウォームホイールのウォームホイール回転軸線とを結ぶ仮想線を中心として線対称であると共に、前記ウォーム回転軸線を中心として180°以下であることが好ましい。
このような構成によれば、ウォームの軸方向視において、吸引磁力ユニットの吸引磁力が発生する範囲は、ウォーム回転軸線とウォームホイール回転軸線とを結ぶ仮想線を中心として線対称であり、ウォーム回転軸線を中心として180°以下であるので、吸引磁力によってウォームをウォームホイールにバランス良く付勢できる。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、前記ギヤ構造体と、操舵力を補助する補助力を発生すると共に、前記ウォームを回転させるモータと、前記ウォームホイールが固定されたシャフトと、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
本発明によれば、ウォームを良好に支持しつつウォームホイールに付勢可能なギヤ構造体及び電動パワーステアリング装置を提供できる。
第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成図である。 第1実施形態にギヤ構造体の平断面図である。 第1実施形態にギヤ構造体の平断面図を拡大したものである。 第1実施形態に係るギヤ構造体の縦断面図であって、図2、図3のX1−X1線断面に対応している。 第1実施形態に係る継手の分解斜視図である。 第1実施形態に係る第1磁石の斜視図である。 第1実施形態に係る第2磁石の斜視図である。 第1実施形態に係る第3磁石の斜視図である。 第2実施形態に係るギヤ構造体の縦断面図である。 第3実施形態に係るギヤ構造体の縦断面図である。 第3実施形態に係るギヤ構造体の分解斜視図である。
≪第1実施形態≫
本発明の第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。第1実施形態は、ギヤ構造体1Aを電動パワーステアリング装置200に適用した形態である。
≪電動パワーステアリング装置の構成≫
電動パワーステアリング装置200は、アシスト力(補助力)がピニオン軸208に入力されるピニオンアシスト型である。
電動パワーステアリング装置200は、運転者が操作するステアリングホイール201と、ステアリングホイール201と一体で回転するステアリング軸202(ステアリングコラム)と、第1自在継手203を介してステアリング軸202と連結された中間軸204と、第2自在継手205を介して中間軸204と連結された入力軸206と、トーションバー207を介して入力軸206に連結されると共に下端にピニオン208aが形成されたピニオン軸208と、ピニオン208aと噛合するラック209aが形成されたラック軸209と、ギヤ構造体1Aと、を備えている。ラック軸209の両端は、タイロッド210を介して操舵輪である前輪211に連結されている。
また、電動パワーステアリング装置200は、アシスト力を発生する電動式のモータ300(図2参照)を備えている。
≪ギヤ構造体の構成≫
ギヤ構造体1Aは、図2〜図5に示すように、ウォーム10と、ウォーム10と噛合するウォームホイール20と、ウォーム10をラジアル方向において支持する第1軸受30及び第2軸受40と、第2軸受40を保持するホルダ50と、第1軸受30及び第2軸受40を収容するハウジング60と、第2軸受40を支持する磁力支持装置100と、を備えている。
<ウォーム>
ウォーム10は、略円柱状の部品であって、その周面にギヤ歯11aが形成されたウォーム本体11と、ウォーム本体11の前側(一端側)の第1軸部12と、ウォーム本体11の後側(他端側)の第2軸部13と、を備えている。第1軸部12は、第1軸受30を介して、ハウジング60に回転自在に支持されている。第2軸部13は、第2軸受40、ホルダ50、磁力支持装置100を介して、ハウジング60に回転自在に支持されている。
第1軸部12は、継手70を介して、モータ300の出力軸301に連結されている。継手70は、図5に示すように、第1軸部12に軸着された第1カップリング71と、出力軸301に軸着された第2カップリング72と、第1カップリング71及び第2カップリング72に挟持されたブッシュ73と、を備えている。
第1カップリング71のブッシュ73側には、複数(本実施形態では4本)の第1係合爪71aが周方向に等間隔で形成されている。第2カップリング72のブッシュ73側には、複数(本実施形態では4本)の第2係合爪72aが周方向に等間隔で形成されている。
ブッシュ73は、ゴム等の弾性体で形成された部品であって、軸方向に延びる複数(本実施形態では8本)の係合孔73aが周方向において等間隔で形成されている。言い換えると、周方向において隣り合う係合孔73aの間には、係合爪73bが形成されている。
そして、複数の第1係合爪71a及び複数の第2係合爪72aは、周方向において交互に、複数の係合孔73aに係合している。これにより、モータ300の回転力(動力)が、第2カップリング72、ブッシュ73、第1カップリング71を介して、ウォーム10に伝達し、ウォーム10が回転するようになっている。
また、周方向において、第1係合爪71aと第2係合爪72aとの間にゴム製等の係合爪73bが介在し、第1係合爪71aと第2係合爪72aとが直接に接触しない構成であるので、打音や周方向のガタつきが低減されている。
<ウォームホイール>
ウォームホイール20は、円盤状の部品であり、その外周面に形成されたギヤ歯21aが前記したウォーム10のギヤ歯11aに噛合している。ウォームホイール20は、ピニオン軸208に軸着されている(図1参照)。
<第1軸受>
第1軸受30は、第1軸部12とハウジング60との間に設けられ、ウォーム10のラジアル方向(径方向)において、第1軸部12を回転自在に支持するものである。第1軸受30は、例えばボールベアリングで構成され、第1軸部12に外嵌し圧入固定された第1内輪31と、ハウジング60に挿入され、円筒状のストッパー34で締結固定された第1外輪32と、第1内輪31及び第1外輪32との間で転動する第1ボール33と、を備えている。
<第2軸受>
第2軸受40は、第1軸受30と同様に、ウォーム10のラジアル方向(径方向)において、第2軸部13を回転自在に支持するものである。第2軸受40は、例えばボールベアリングで構成され、図3に示すように、第2軸部13に外嵌し圧入固定された第2内輪41と、第2外輪42と、第2内輪41及び第2外輪42との間で転動する第2ボール43と、を備えている。
<ホルダ>
ホルダ50は、第2外輪42の外周面に固定され、第2軸受40を保持する円筒状部品である。例えば、ホルダ50内に第2軸受40が圧入することで固定されている。ホルダ50の材質は特に限定されず、例えば樹脂製とすることができるが、ホルダ50が磁力支持装置100で発生する磁場の第2ボール43への影響を抑制できる磁気シールド機能を有する材質又は構造を有することがより好ましい。
ただし、ホルダ50を備えず、後記する第1磁石110が第2外輪42に直接に固定された構成でもよい。
<ハウジング>
ハウジング60は、ウォーム10、ウォームホイール20、第1軸受30、第2軸受40等を収容する筐体である。ハウジング60は、図示しない車体フレーム等に固定されている。
<磁力支持装置>
磁力支持装置100は、吸引磁力及び反発磁力により、ハウジング60に対して所定の隙間Sを形成し全周方向において第2外輪42(第2軸受40)を浮遊させつつ、第2外輪42を支持する装置である。言い換えると、磁力支持装置100が吸引磁力及び反発磁力によりウォーム10をウォームホイール20に付勢し、ウォーム10がウォームホイール20に噛合した状態において、第2外輪42とハウジング60との間には、環状の隙間Sが形成され、第2外輪42が全周方向において浮遊するようになっている。
磁力支持装置100は、円筒状の第1磁石110(図6参照)と、軸方向視において1/4円筒状の第2磁石120(図7参照、内角θ1:90°)と、軸方向視において3/4円筒状の第3磁石130(図8参照、内角θ2:270°)と、を備えている。第1磁石110、第2磁石120、第3磁石130は、永久磁石である。
<磁力支持装置−第1磁石>
第1磁石110は、ホルダ50に外嵌し圧入固定されている。第1磁石110は、軸方向において極性が異なり(図3、図6参照)、後側の第1N極111と、前側の第1S極112と、を備えている。すなわち、第1N極111、第1S極112は、環状である。なお、軸方向において、N極、S極が逆でもよい。第2磁石120、第3磁石130についても同様である。なお、第1磁石110の後側にはカバー61が取り付けられている。カバー61の材質は特に限定されないが、磁力支持装置100の磁場に影響を与えない非磁性の材質を用いることが好ましく、例えば樹脂を用いることができる。
<磁力支持装置−第2磁石>
第2磁石120は、ハウジング60のウォームホイール20側を中心として接着剤等で固定されており、第1磁石110との間で吸引磁力F1(図4参照)を発生させるものである。
具体的には、第2磁石120は、1/4円筒状を呈しており、その軸方向視は1/4円弧状であり、ウォーム回転軸線O1を中心とする内角θ1は略90°である(図4参照)。そして、第2磁石120は、ウォーム回転軸線O1とウォームホイール回転軸線O2とを通る仮想線L1を中心として、線対称で配置されている。
また、第2磁石120は、軸方向において、極性が異なり、前側の第2N極121と、後側の第2S極122と、を備えている。そして、径方向において、第2N極121は、第1S極112と対向し、第1S極112との間で吸引磁力F1を発生しており、第2S極122は、第1N極111と対向し、第1N極111との間で吸引磁力F1を発生している。
これにより、第2磁石120と、第1磁石110のウォームホイール20側の1/4円弧部分との間で、仮想線L1を中心として線対称であると共に、ウォーム回転軸線O1を中心として内角θ1が略90°の範囲で吸引磁力F1が発生するようになっている(図4参照)。そして、吸引磁力F1は、ウォーム10をウォームホイール20側に付勢するようになっている。
ここで、吸引磁力F1の発生する範囲(θ1)は90°に限定されない。吸引磁力F1の発生する範囲(θ1)は、ウォーム10をウォームホイール20に効率的に付勢する観点からは180°以下が好ましい。さらに、効率的に付勢を行いつつ、第2軸受40をより安定的にフローティング支持する観点からは120°が好ましい。また、吸引磁力F1の発生する範囲(θ1)は、30°以上が好ましく、45°以上がさらに好ましい。
<磁力支持装置−第3磁石>
第3磁石130は、ハウジング60のウォームホイール20と反対側を中心として接着剤等で固定されており、第1磁石110との間で反発磁力F2(図4参照)を発生させるものである。
具体的には、第3磁石130は、3/4円筒状を呈しており、その軸方向視は3/4円弧状であり、ウォーム回転軸線O1を中心とする内角θ2は略270°である(図4参照)。そして、第3磁石130は、ウォーム回転軸線O1とウォームホイール回転軸線O2とを通る仮想線L1を中心として、線対称で配置されている。
また、第3磁石130は、軸方向において、極性が異なり、後側の第3N極131と、前側の第3S極132と、を備えている。そして、径方向において、第3N極131は、第1N極111と対向し、第1N極111との間で反発磁力F2を発生しており、第3S極132は、第1S極112と対向し、第1S極112との間で反発磁力F2を発生している。
これにより、第3磁石130と、第1磁石110のウォームホイール20の反対側の3/4円弧部分との間で、仮想線L1を中心として線対称であると共に、ウォーム回転軸線O1を中心として内角θ2が略270°の範囲で反発磁力F2が発生するようになっている。
そして、主に仮想線L1上の反発磁力F2は、ウォーム10をウォームホイール20側に付勢するようになっている。また、ウォーム10の径方向であって仮想線L1との直交方向L2における反発磁力F2は、この直交方向L2において、第3磁石130から第1磁石110を浮遊させることに寄与している。
ここで、吸引磁力F1によりウォーム10をウォームホイール20に付勢する吸引磁力ユニットは、第1磁石110のウォームホイール20側の1/4円筒部分と、第2磁石120と、を備えて構成されている。
また、反発磁力F2によりウォーム10をウォームホイール20に付勢する反発磁力ユニットは、第1磁石110のウォームホイール20の反対側の3/4円筒部分と、第3磁石130と、を備えて構成されている。
また、第2外輪42に固定されると共にウォーム10の軸方向において極性が異なる吸引用外輪側磁石は、第1磁石110のウォームホイール20側の1/4円筒部分で構成されている。
ハウジング60に固定されると共にウォーム10の軸方向において極性が異なり且つ径方向において吸引用外輪側磁石(第1磁石110の前記1/4円筒部分)と極性が異なる吸引用ハウジング側磁石は、第2磁石120で構成されている。
また、第2外輪42に固定されると共にウォーム10の軸方向において極性が異なる反発用外輪側磁石は、第1磁石110のウォームホイール20の反対側の3/4円筒部分で構成されている。
ハウジング60に固定されると共にウォーム10の軸方向において極性が異なり且つ径方向において反発用外輪側磁石(第1磁石110の前記3/4円筒部分)と極性が同一である反発用ハウジング側磁石は、第3磁石130で構成されている。
なお、第2磁石120と第3磁石130とは、それぞれを着磁した後組み合わせてもよいが、第2磁石120及び第3磁石130を一体成形した後、それぞれ所望の磁極を形成するように着磁を行ってもよい。
≪ギヤ構造体の作用・効果≫
このようなギヤ構造体1Aによれば、次の作用効果を得る。
吸引磁力F1及び反発磁力F2により、ハウジング60に対して第2外輪42を全周において浮遊させつつ、第2外輪42を支持ながら、ウォーム10をウォームホイール20に付勢できる。このように第2外輪42とハウジング60とが非接触であるので、第2外輪42とハウジング60との間で異音(打音)は発生せず、また、摩耗が発生することもない。
また、第2外輪42をフローティング支持し、第1磁石110と第2磁石120又は第3磁石130との間に環状の隙間Sが形成される構成であるので、例えば、温度変化により、ホルダ50、ハウジング60が径方向において膨張/収縮しても、隙間Sの幅が変化するのみであり、温度が変化してもフローティング支持状態が良好に維持され、ウォーム10の仮想線L1に沿う方向のストローク性が良好に維持されるため、ウォーム10とウォームホイール20の噛み合いフリクション特性に影響を与え難い。
これに対して、第2外輪42とハウジング60との間に樹脂製のブッシュが介在する構成である場合、温度変化すると樹脂製のブッシュが径方向において膨張/収縮するうえ、このブッシュは精密に成形する必要があるため、生産性が低下し、高コストとなってしまう。
≪変形例≫
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよいし、後記する実施形態の構成と適宜に組み合わせてもよい。
前記した実施形態では、電動パワーステアリング装置200が、ピニオンアシスト型である構成を例示したが、その他に例えば、コラムアシスト型である構成でもよい。また、ギヤ構造体1Aを電動パワーステアリング装置200以外に適用してもよい。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態について、図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態に係るギヤ構造体1Bは、4本の第1磁石140A〜140Dと、4本の第2磁石150A〜150Dと、を備えている。ただし、第1磁石140A等、第2磁石150A等の数は4本に限定されない。
<第1磁石>
第1磁石140A〜140Dは、棒状の永久磁石で構成され、その長手方向において極性が異なっている。4本の第1磁石140A等は、円筒状のホルダ50内に径方向に延びるように埋設されると共に、周方向において等間隔(90°間隔)で配置されている。ここでは、第1磁石140A等において、N極141は径方向外側に、S極142は径方向内側に配置されている。また、第1磁石140A、第1磁石140Cは、仮想線L1上に配置されており、第1磁石140B、第1磁石140Dは、直交方向L2上に配置されている。
<第2磁石>
4本の第2磁石150A〜第150Dは、棒状の永久磁石で構成され、その長手方向において極性が異なっている。4本の第2磁石150A〜第150Dは、4本の第1磁石140A等の径方向外側において、ハウジング60内に埋設されている。すなわち、4本の第2磁石150A〜第150Dは、ハウジング60埋設されると共に、周方向において等間隔(90°間隔)で配置されている。
ウォームホイール20側の第2磁石150Aにおいて、N極151は径方向外側に、S極152は径方向内側に配置されている。これにより、第2磁石150Aとウォームホイール20側の第1磁石140Aとの間で、吸引磁力F1が発生するようになっている。
第2磁石150B〜150Dにおいて、N極151は径方向内側に、S極152は径方向外側に配置されている。これにより、第2磁石150B〜150Dと径方向において隣り合う第1磁石140B〜140Dとの間で、反発磁力F2が発生するようになっている。
≪第2実施形態−変形例≫
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、第2磁石150A〜150Dが永久磁石である構成を例示したが、その他に例えば、電磁石である構成でもよい。
≪第3実施形態≫
次に、本発明の第3実施形態について、図10〜図11を参照して説明する。
第3実施形態に係るギヤ構造体1Cは、第1磁石160と、第2磁石170と、を備えている。
<第1磁石>
第1磁石160は、円筒状の永久磁石であり、第2外輪42に外嵌し圧入固定されている。すなわち、第3実施形態に係るギヤ構造体は、ホルダ50(図4参照)を備えていない。第1磁石160は、径方向において極性が異なり、径方向外側のN極161と、径方向内側のS極162と、を備えている。
<第2磁石>
第2磁石170は、円筒状の永久磁石であり、ハウジング60に内嵌し圧入固定されている。第2磁石170は、周方向において極性が異なり、ウォームホイール20の反対側の1/2円筒状のN極171と、ウォームホイール20側の1/2円筒状のS極172と、を備えている。
そして、第1磁石160のウォームホイール20側のN極161と、第2磁石170のS極172との間で吸引磁力が発生するようになっている。また、第1磁石160のウォームホイール20の反対側のN極161と、第2磁石170のN極171との間で反発磁力が発生するようになっている。
1A ギヤ構造体
10 ウォーム
20 ウォームホイール
40 第2軸受
41 第2内輪
42 第2外輪
60 ハウジング
100 磁力支持装置
110 第1磁石
111 第1N極
112 第1S極
120 第2磁石
121 第2N極
122 第2S極
130 第3磁石
131 第3N極
132 第3S極
200 電動パワーステアリング装置
208 ピニオン軸(シャフト)
300 モータ
F1 吸引磁力
F2 反発磁力
L1 仮想線
O1 ウォーム回転軸線
O2 ウォームホイール回転軸線
S 隙間

Claims (3)

  1. ウォームと、
    前記ウォームと噛合するウォームホイールと、
    前記ウォームに外嵌する内輪と前記内輪の外側に配置された外輪とを有し、前記ウォームをラジアル方向において支持する軸受と、
    前記軸受を収容するハウジングと、
    前記外輪と前記ハウジングとの間に配置され、磁力により、前記ハウジングに対して前記外輪を全周において浮遊させつつ、前記外輪を支持する磁力支持装置と、
    を備え、
    前記磁力支持装置は、
    吸引磁力により前記ウォームを前記ウォームホイールに付勢する吸引磁力ユニットと、
    反発磁力により前記ウォームを前記ウォームホイールに付勢する反発磁力ユニットと、
    を備える
    ことを特徴とするギヤ構造体。
  2. 前記ウォームの軸方向視において、前記吸引磁力ユニットの前記吸引磁力が発生する範囲は、前記ウォームのウォーム回転軸線と前記ウォームホイールのウォームホイール回転軸線とを結ぶ仮想線を中心として線対称であると共に、前記ウォーム回転軸線を中心として180°以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のギヤ構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のギヤ構造体と、
    操舵力を補助する補助力を発生すると共に、前記ウォームを回転させるモータと、
    前記ウォームホイールが固定されたシャフトと、
    を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104401389A (zh) * 2014-10-28 2015-03-11 南京林业大学 一种永磁离合电动助力转向机构
WO2016080227A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 アイシン精機株式会社 ギア装置
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