JP2010181000A - 軸受及び回転軸構造並びにモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品製造コストの増加を抑えつつ、回転軸の回転時の振動を抑制する。
【解決手段】本発明の回転軸構造60によれば、回転軸42は、軟磁性体により構成されており、この回転軸42を回転可能に支持する第一軸受20及び第二軸受30には、永久磁石部26及び永久磁石部36がそれぞれ設けられている。従って、回転軸42が永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せられるので、回転軸42の回転時の振動を抑制することができる。また、回転軸42を軟磁性体により構成すると共に、第一軸受20及び第二軸受30に永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の回転軸構造60によれば、回転軸42は、軟磁性体により構成されており、この回転軸42を回転可能に支持する第一軸受20及び第二軸受30には、永久磁石部26及び永久磁石部36がそれぞれ設けられている。従って、回転軸42が永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せられるので、回転軸42の回転時の振動を抑制することができる。また、回転軸42を軟磁性体により構成すると共に、第一軸受20及び第二軸受30に永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、軸受及び回転軸構造並びにモータに関する。
特許文献1には、弱い磁力を発生する1組の永久磁石と、強い磁力を発生する1組の永久磁石とで固定子が構成され、これにより、回転軸の回転時の振動を抑制させるようにした小型モータが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の小型モータでは、固定子の構造を従前の構成に対して大幅に変更する必要があるので、部品製造コストが大幅に増加するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、部品製造コストの増加を抑えつつ、回転軸の回転時の振動を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の軸受は、回転軸が挿入される孔部を有する環状に形成され、前記孔部の内周面で前記回転軸を回転可能に支持する軸受本体と、前記軸受本体の周方向の一部に設けられた永久磁石部と、を備えている。
この軸受によれば、回転軸を回転可能に支持する軸受本体の周方向の一部には、永久磁石部が設けられている。従って、回転軸が磁性体により構成された場合には、この回転軸が永久磁石部側に引き寄せられる。これにより、回転軸の回転時の振動を抑制することができる。
しかも、軸受本体の周方向の一部に永久磁石部を設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
請求項2に記載の軸受は、請求項1に記載の軸受において、前記永久磁石部が前記軸受本体の周方向の一部を構成するものである。
この軸受によれば、永久磁石部が軸受本体の周方向の一部を構成しているので、例えば、永久磁石部が軸受本体と別体に構成された場合に比して、軸受の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の軸受は、請求項2に記載の軸受において、前記永久磁石部が少なくとも前記内周面を構成するものである。
この軸受によれば、永久磁石部が回転軸と対向する内周面を少なくとも構成するので、回転軸を永久磁石部側に効率良く引き寄せることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項4に記載の回転軸構造は、磁性体により構成された回転軸と、前記回転軸が挿入される孔部を有する環状に形成され、前記孔部の内周面で前記回転軸を回転可能に支持する軸受本体と、前記軸受本体の周方向の一部に設けられ、前記回転軸との間に磁気吸引力が作用する磁性部と、を有する軸受と、を備えている。
この回転軸構造によれば、回転軸を回転可能に支持する軸受本体の周方向の一部には、回転軸との間に磁気吸引力が作用する磁性部が設けられている。従って、回転軸が磁性部側に引き寄せられるので、回転軸の回転時の振動を抑制することができる。
しかも、回転軸を磁性体により構成すると共に、軸受本体の周方向の一部に磁性部を設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
なお、互いに磁気吸引力が作用する回転軸と磁性部との組み合わせとしては、例えば、回転軸が鉄等の軟磁性体で構成され磁性部が永久磁石で構成される組み合わせ、回転軸が永久磁石で構成され磁性部が鉄等の軟磁性体で構成される組み合わせ、回転軸及び磁性部が永久磁石で構成される組み合わせ等が可能である。
請求項5に記載の回転軸構造は、請求項4に記載の回転軸構造において、前記磁性部が前記軸受本体の周方向の一部を構成するものである。
この回転軸構造によれば、磁性部が軸受本体の周方向の一部を構成しているので、例えば、磁性部が軸受本体と別体に構成された場合に比して、軸受の小型化を図ることができる。
請求項6に記載の回転軸構造は、請求項4又は請求項5に記載の回転軸構造において、前記磁性部が少なくとも前記内周面を構成するものである。
この回転軸構造によれば、磁性部が回転軸と対向する内周面を少なくとも構成するので、回転軸を磁性部側に効率良く引き寄せることができる。
請求項7に記載の回転軸構造は、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の回転軸構造において、前記回転軸の軸方向に互いに離間して配置された前記軸受としての第一軸受及び第二軸受を備え、前記回転軸の軸方向における前記第一軸受と前記第二軸受との間に、前記回転軸に対する径方向外側に配置される他のギアと噛合されるギアが設けられ、前記第一軸受の前記磁性部及び前記第二軸受の前記磁性部が前記回転軸に対する前記他のギアと反対側に位置された構成とされている。
この回転軸構造によれば、第一軸受の磁性部及び第二軸受の磁性部は、回転軸に対する他のギアと反対側に位置されている。従って、他のギアからギアに反力が作用した場合には、この反力の作用する方向と、第一軸受の磁性部及び第二軸受の磁性部から回転軸に作用する磁気吸引力の方向とが一致する。これにより、回転軸の回転時の振動をより効果的に抑制することができる。
請求項8に記載の回転軸構造は、請求項7に記載の回転軸構造において、前記第一軸受と前記第二軸受とが同一の構成とされ、前記第一軸受の前記磁性部と前記第二軸受の前記磁性部とが前記回転軸に対する回転方向の相対位置が一致するように配置された構成とされている。
この回転軸構造によれば、第一軸受と第二軸受とが同一の構成とされているので、部品製造コストの増加をより一層抑えることができる。また、第一軸受の磁性部と第二軸受の磁性部とは、回転軸に対する回転方向の相対位置が一致するように配置されているので、回転軸の回転時の振動をより一層効果的に抑制することができる。
請求項9に記載の回転軸構造は、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の回転軸構造において、前記回転軸の軸方向に互いに離間して配置された前記軸受としての第一軸受及び第二軸受を備え、前記回転軸の軸方向における前記第一軸受に対する前記第二軸受と反対側には、前記回転軸に対する径方向外側に配置される他のギアと噛合されるギアが設けられ、前記第一軸受の前記磁性部が前記回転軸に対する前記他のギアと反対側に位置され、前記第二軸受の前記磁性部が前記回転軸に対する前記他のギア側に位置された構成とされている。
この回転軸構造によれば、第一軸受の磁性部は、回転軸に対する他のギアと反対側に位置され、第二軸受の磁性部は、回転軸に対する他のギア側に位置されている。従って、他のギアからギアに反力が作用した場合には、この反力の作用する方向と、第一軸受の磁性部から回転軸に作用する磁気吸引力の方向とが一致する。また、この第一軸受を支点として回転軸の第二軸受側に作用する反力の方向と、第二軸受の磁性部から回転軸に作用する磁気吸引力の方向とが一致する。これにより、回転軸の回転時の振動をより効果的に抑制することができる。
請求項10に記載の回転軸構造は、請求項9に記載の回転軸構造において、前記第一軸受と前記第二軸受とが同一の構成とされ、前記第一軸受の前記磁性部と前記第二軸受の前記磁性部とが前記回転軸を中心とした点対称となるように配置された構成とされている。
この回転軸構造によれば、第一軸受と第二軸受とが同一の構成とされているので、部品製造コストの増加をより一層抑えることができる。また、第一軸受の磁性部と第二軸受の磁性部とは、回転軸を中心とした点対称となるように配置されているので、回転軸の回転時の振動をより一層効果的に抑制することができる。
また、前記課題を解決するために、請求項11に記載のモータは、請求項4〜請求項10のいずれか一項に記載の回転軸構造と、前記回転軸に一体回転可能に設けられた回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子と、を備えている。
このモータによれば、請求項4〜請求項10のいずれか一項に記載の回転軸構造を備えているので、部品製造コストの増加を抑えつつ、回転軸の回転時の振動を抑制することができる。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本発明の第一実施形態に係るモータ10は、モータ本体12と、減速機構14と、ギアハウジング16と、第一軸受20と、第二軸受30とを主要な構成として備えている。
モータ本体12は、例えば、ブラシ付き直流モータにより構成されており、回転軸42と、回転子44と、固定子46とを有して構成されている。
回転軸42は、例えば鉄等の軟磁性体により構成されている。そして、この回転軸42は、図2に示されるように、第一軸受20及び第二軸受30にそれぞれ形成された孔部22及び孔部32に挿入され、この孔部22の内周面22A及び孔部32の内周面32Aでそれぞれ回転可能に支持されている。
図1に示される回転子44は、コア、巻線、整流子等を有して構成されており、回転軸42に一体回転可能に設けられている。一方、固定子46は、永久磁石により構成されており、回転子44と回転軸42の径方向に対向して配置されている。
減速機構14は、ギアとしてのウォーム52と、ヘリカルギアにより構成された他のギアとしてのウォームホイール54とにより構成されている。ウォーム52は、回転軸42に一体に形成されており、ウォームホイール54は、回転軸42に対する径方向外側に配置されてウォーム52と噛合されると共に、ギアハウジング16に回転可能に支持されている。
第一軸受20及び第二軸受30は、回転軸42とで回転軸構造60を構成しており、ウォーム52に対する両側に回転軸42の軸方向に互いに離間して配置されている。
第一軸受20は、いわゆる含油軸受であり、図2に示されるように、孔部22を有する環状に形成された軸受本体24を有して構成されている。この軸受本体24の内周面22Aを含む周方向の一部(ここでは、一例として、中心角を180°とする円弧部;理解の容易のためにドットが多く表示された部分)は、磁性部としての永久磁石部26として構成されている。
この第一軸受20は、例えば、鉄等の軟磁性材料からなる粉体にフェライト等の硬磁性材料からなる粉体を混ぜたものを焼結することにより形成されている。そして、永久磁石部26は、焼結時に軸受本体24の永久磁石部26以外の部分よりも多く硬磁性材料からなる粉体が含まれるように調節されることによって形成されている。
第二軸受30は、第一軸受20と同一の構成とされている。つまり、第二軸受30は、孔部32を有する軸受本体34を有して構成されており、この軸受本体34の内周面32Aを含む周方向の一部は、磁性部としての永久磁石部36として構成されている。
そして、永久磁石部26及び永久磁石部36が回転軸42に対するウォームホイール54と反対側に位置されると共に、この永久磁石部26及び永久磁石部36の回転軸42に対する回転方向の相対位置が一致するように、第一軸受20及び第二軸受30は、回転軸42の回転方向に位置決めされて、図1に示されるギアハウジング16に形成された図示しない軸受収容部に収容されている。
なお、第一軸受20及び第二軸受30に突起や切欠き等が形成され、この突起や切欠きを利用してギアハウジング16に回転不能に固定されていても良い。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第一実施形態によれば、図1,図2に示されるように、回転軸42を回転可能に支持する第一軸受20及び第二軸受30には、永久磁石部26及び永久磁石部36がそれぞれ設けられている。従って、軟磁性体により構成された回転軸42が永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せられるので、回転軸42の回転時の振動を抑制することができる。
特に、永久磁石部26及び永久磁石部36は、回転軸42に対するウォームホイール54と反対側に位置されている。従って、ウォームホイール54からウォーム52に反力F1が作用した場合には、この反力F1の作用する方向と、永久磁石部26及び永久磁石部36から回転軸42に作用する磁気吸引力F2,F3の方向とが一致する。これにより、回転軸42の回転時の振動をより効果的に抑制することができる。
また、永久磁石部26と永久磁石部36とは、回転軸42に対する回転方向の相対位置が一致するように配置されている。従って、回転軸42の回転時の振動をより一層効果的に抑制することができる。
さらに、永久磁石部26及び永久磁石部36は、図2に示されるように、回転軸42と対向する内周面22A及び内周面32Aをそれぞれ構成している。従って、回転軸42を永久磁石部26及び永久磁石部36側に効率良く引き寄せることができる。
しかも、回転軸42を軟磁性体により構成すると共に、第一軸受20及び第二軸受30に永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
また、第一軸受20と第二軸受30とが同一の構成とされているので、部品製造コストの増加をより一層抑えることができる。
また、永久磁石部26及び永久磁石部36は、軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部をそれぞれ構成している。従って、例えば、永久磁石部26及び永久磁石部36が軸受本体24及び軸受本体34とそれぞれ別体に構成された場合(図5参照)に比して、第一軸受20及び第二軸受30の小型化を図ることができる。
次に、本発明の第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、永久磁石部26及び永久磁石部36は、中心角が180°となるように形成されていたが、例えば、図3に示されるように、中心角が180°未満(より好ましくは、中心角が鋭角)となるように形成されていても良い。このように構成されていると、回転軸42をより一定の方向に引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、回転軸42は、例えば鉄等の軟磁性体により構成され、第一軸受20及び第二軸受30は、永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ有して構成されていたが、次のように構成されていても良い。
すなわち、図4に示されるように、回転軸42は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の硬磁性体(磁石)により構成され、第一軸受20及び第二軸受30は、鉄等の軟磁性体により構成された磁性部28及び磁性部38をそれぞれ有して構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸42を磁性部28及び磁性部38側にそれぞれ引き寄せることができる。
なお、この場合、第一軸受20及び第二軸受30は、例えば、鉄等の軟磁性材料と銅等の非磁性材料を含んで構成される。そして、磁性部28は、軸受本体24の磁性部28以外の部分よりも多く鉄等の軟磁性材料が含まれるように調節されることによって形成され、同様に、磁性部38は、軸受本体34の磁性部38以外の部分よりも多く鉄等の軟磁性材料が含まれるように調節されることによって形成される。
また、上記実施形態において、回転軸42は、例えば鉄等の軟磁性体により構成されていたが、永久磁石により構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸42を永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、永久磁石部26及び永久磁石部36は、軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部をそれぞれ構成していたが、図5に示されるように、軸受本体24及び軸受本体34と別体に構成されると共に、この軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部に設けられていても良い。また、この場合に、軸受本体24及び軸受本体34は、例えば鉄等の軟磁性体により構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸42を永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、減速機構14は、ウォーム52及びウォームホイール54により構成されていたが、例えば、回転軸42に形成されたピニオンと、このピニオンと噛合されるラックにより構成されていても良く、また、その他のギアにより構成されていても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図6に示される本発明の第二実施形態に係るモータ110は、上述の本発明の第一実施形態に係るモータ10に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、減速機構114は、モータ110の外部に設けられており、一対のギア152,154により構成されている。一方のギア152は、回転軸142の先端側に一体回転可能に設けられており、他方のギア154は、回転軸142に対する径方向外側に配置されてギア152と噛合されている。
また、このモータ110では、上述の回転軸構造60の代わりに、回転軸構造160が採用されている。回転軸構造160は、回転軸142、第一軸受120、第二軸受130を有して構成されている。第一軸受120及び第二軸受130は、回転軸142のギア152に対する基端側において回転軸142の軸方向に互いに離間して配置されている。
そして、第一軸受120は、永久磁石部26が回転軸142に対するギア154と反対側に位置されるように、回転軸142の回転方向に位置決めされて、ギアハウジング116に形成された軸受収容部156に収容されている。一方、第二軸受130は、永久磁石部36が回転軸142に対するギア154側に位置されるように、回転軸142の回転方向に位置決めされて、ギアハウジング116に形成された軸受収容部158に収容されている。
なお、回転軸142、第一軸受120、第二軸受130は、上述の回転軸42、第一軸受20、第二軸受30と基本的な構成は同一とされている。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
本発明の第二実施形態によれば、図6,図7に示されるように、回転軸142を回転可能に支持する第一軸受120及び第二軸受130には、永久磁石部26及び永久磁石部36がそれぞれ設けられている。従って、回転軸142が永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せられるので、回転軸142の回転時の振動を抑制することができる。
特に、永久磁石部26は、回転軸142に対するギア154と反対側に位置され、永久磁石部36は、回転軸142に対するギア154側に位置されている。従って、ギア154からギア152に反力F4が作用した場合には、この反力F4の作用する方向と、永久磁石部26から回転軸142に作用する磁気吸引力F5の方向とが一致する。また、この第一軸受120を支点として回転軸142の第二軸受130側に作用する反力F6の方向と、永久磁石部36から回転軸142に作用する磁気吸引力F7の方向とが一致する。これにより、回転軸142の回転時の振動をより効果的に抑制することができる。
また、永久磁石部26と永久磁石部36とは、回転軸142を中心とした点対称となるように配置されている。従って、回転軸142の回転時の振動をより一層効果的に抑制することができる。
さらに、永久磁石部26及び永久磁石部36は、回転軸142と対向する内周面22A及び内周面32Aをそれぞれ構成している。従って、回転軸142を永久磁石部26及び永久磁石部36側に効率良く引き寄せることができる。
しかも、回転軸142を軟磁性体により構成すると共に、第一軸受120及び第二軸受130に永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ設けただけの簡単な構成であるので、部品製造コストの増加を抑えることができる。
また、第一軸受120と第二軸受130とが同一の構成とされているので、部品製造コストの増加をより一層抑えることができる。
また、永久磁石部26及び永久磁石部36は、軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部をそれぞれ構成している。従って、例えば、永久磁石部26及び永久磁石部36が軸受本体24及び軸受本体34とそれぞれ別体に構成された場合(図10参照)に比して、第一軸受120及び第二軸受130の小型化を図ることができる。
次に、本発明の第二実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、永久磁石部26及び永久磁石部36は、中心角が180°となるように形成されていたが、例えば、図8に示されるように、中心角が180°未満(より好ましくは、中心角が鋭角)となるように形成されていても良い。このように構成されていると、回転軸142をより一定の方向に引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、回転軸142は、例えば鉄等の軟磁性体により構成され、第一軸受120及び第二軸受130は、永久磁石部26及び永久磁石部36をそれぞれ有して構成されていたが、次のように構成されていても良い。
すなわち、図9に示されるように、回転軸142は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の硬磁性体(磁石)により構成され、第一軸受120及び第二軸受130は、鉄等の軟磁性体により構成された磁性部28及び磁性部38をそれぞれ有して構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸142を磁性部28及び磁性部38側にそれぞれ引き寄せることができる。
なお、この場合、第一軸受120及び第二軸受130は、例えば、鉄等の軟磁性材料と銅等の非磁性材料を含んで構成される。そして、磁性部28は、軸受本体24の磁性部28以外の部分よりも多く鉄等の軟磁性材料が含まれるように調節されることによって形成され、同様に、磁性部38は、軸受本体34の磁性部38以外の部分よりも多く鉄等の軟磁性材料が含まれるように調節されることによって形成される。
また、上記実施形態において、回転軸142は、例えば鉄等の軟磁性体により構成されていたが、永久磁石により構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸142を永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、永久磁石部26及び永久磁石部36は、軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部をそれぞれ構成していたが、図10に示されるように、軸受本体24及び軸受本体34と別体に構成されると共に、この軸受本体24及び軸受本体34の周方向の一部に設けられていても良い。また、この場合に、軸受本体24及び軸受本体34は、例えば鉄等の軟磁性体により構成されていても良い。このように構成されていても、回転軸142を永久磁石部26及び永久磁石部36側にそれぞれ引き寄せることができる。
また、上記実施形態において、減速機構114は、一対のギア152,154により構成されていたが、例えば、回転軸142に形成されたピニオンと、このピニオンと噛合されるラックにより構成されていても良く、また、回転軸142に形成されたウォームと、このウォームと噛合されるウォームホイールにより構成されていても良い。
以上、本発明の一実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10,110・・・モータ、20,120・・・第一軸受(軸受)、22,32・・・孔部、22A,32A・・・内周面、24,34・・・軸受本体、26,36・・・永久磁石部(磁性部)、28,38・・・磁性部、30,130・・・第二軸受(軸受)、42,142・・・回転軸、44・・・回転子、46・・・固定子、52・・・ウォーム(ギア)、54・・・ウォームホイール(他のギア)、60,160・・・回転軸構造、152・・・ギア、154・・・ギア(他のギア)
Claims (11)
- 回転軸が挿入される孔部を有する環状に形成され、前記孔部の内周面で前記回転軸を回転可能に支持する軸受本体と、
前記軸受本体の周方向の一部に設けられた永久磁石部と、
を備えた軸受。 - 前記永久磁石部は、前記軸受本体の周方向の一部を構成している、
請求項1に記載の軸受。 - 前記永久磁石部は、少なくとも前記内周面を構成している、
請求項2に記載の軸受。 - 磁性体により構成された回転軸と、
前記回転軸が挿入される孔部を有する環状に形成され、前記孔部の内周面で前記回転軸を回転可能に支持する軸受本体と、前記軸受本体の周方向の一部に設けられ、前記回転軸との間に磁気吸引力が作用する磁性部と、を有する軸受と、
を備えた回転軸構造。 - 前記磁性部は、前記軸受本体の周方向の一部を構成している、
請求項4に記載の回転軸構造。 - 前記磁性部は、少なくとも前記内周面を構成している、
請求項4又は請求項5に記載の回転軸構造。 - 前記回転軸の軸方向に互いに離間して配置された前記軸受としての第一軸受及び第二軸受を備え、
前記回転軸の軸方向における前記第一軸受と前記第二軸受との間には、前記回転軸に対する径方向外側に配置される他のギアと噛合されるギアが設けられ、
前記第一軸受の前記磁性部及び前記第二軸受の前記磁性部は、前記回転軸に対する前記他のギアと反対側に位置されている、
請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の回転軸構造。 - 前記第一軸受と前記第二軸受とは、同一の構成とされ、
前記第一軸受の前記磁性部と前記第二軸受の前記磁性部とは、前記回転軸に対する回転方向の相対位置が一致するように配置されている、
請求項7に記載の回転軸構造。 - 前記回転軸の軸方向に互いに離間して配置された前記軸受としての第一軸受及び第二軸受を備え、
前記回転軸の軸方向における前記第一軸受に対する前記第二軸受と反対側には、前記回転軸に対する径方向外側に配置される他のギアと噛合されるギアが設けられ、
前記第一軸受の前記磁性部は、前記回転軸に対する前記他のギアと反対側に位置され、
前記第二軸受の前記磁性部は、前記回転軸に対する前記他のギア側に位置されている、
請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の回転軸構造。 - 前記第一軸受と前記第二軸受とは、同一の構成とされ、
前記第一軸受の前記磁性部と前記第二軸受の前記磁性部とは、前記回転軸を中心とした点対称となるように配置されている、
請求項9に記載の回転軸構造。 - 請求項4〜請求項10のいずれか一項に記載の回転軸構造と、
前記回転軸に一体回転可能に設けられた回転子と、
前記回転子と対向して配置された固定子と、
を備えたモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009027082A JP2010181000A (ja) | 2009-02-09 | 2009-02-09 | 軸受及び回転軸構造並びにモータ |
Applications Claiming Priority (1)
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2009
- 2009-02-09 JP JP2009027082A patent/JP2010181000A/ja active Pending
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