JP2014187934A - 標的核酸の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリダイゼーションを利用する標的核酸の検出において、高い精度で標的核酸を高感度に検出できる、標的核酸の検出方法の提供。
【解決手段】標的核酸と捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程の後に、捕捉プローブ又は支持体に付着した標的核酸以外の核酸を除去するための洗浄工程を有し、前記洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、捕捉プローブ中の光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させる、検出方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、支持体に固定化された捕捉プローブと標的核酸とのハイブリダイゼーションを利用した標的核酸の検出方法に関する。
各種生物の遺伝情報解析の研究が始められており、ヒト遺伝子をはじめとして、多数の遺伝子とその塩基配列、また遺伝子配列にコードされる蛋白質およびこれら蛋白質から二次的に作られる糖鎖に関する情報が急速に明らかにされつつある。配列の明らかにされた遺伝子、蛋白質、糖鎖などの生体高分子の機能については、様々な方法で調べることができる。主なものとしては、核酸についてはノーザンブロッティング、あるいはサザンブロッティングのような、各種の核酸/核酸間の相補性を利用して各種遺伝子とその生体機能発現との関係を調べることができる。蛋白質については、ウエスタンブロッティングに代表されるような、タンパク質−タンパク質間の反応を利用しタンパク質の機能および発現について調べることができる。
特に、遺伝子診断や病原菌の特定、あるいは一塩基多型の検出等、調べたい標的核酸を検出する目的では、核酸からなる捕捉プローブが用いられる。近年、多数の捕捉プローブを支持体に固定したDNAチップやDNAマイクロアレイを用いて、複数種の標的核酸の同時検出に使用されている。具体的には、支持体に固定化された捕捉プローブと標的核酸とを接触させ、捕捉プローブと標的核酸とのハイブリダイゼーションの有無による相補性を調べることにより標的核酸の配列や存在量を調べることができる。標的核酸のハイブリダイゼーションは、例えば、標的核酸に標識体を導入し、捕捉プローブとの接触後に、その標識体のシグナルを検出する方法が一般的に用いられている。
標的核酸を効率的に検出するツールとして、光反応性基を導入した捕捉プローブを用いる方法が知られている(特許文献1)。この方法は、光反応性基を導入した捕捉プローブと標的核酸とをハイブリダイズさせ、ハイブリダイズした捕捉プローブと標的核酸に光照射を行って、両者間で共有結合(架橋)を形成させ、共有結合を形成していない標的核酸以外の核酸を洗浄によって除去した後、ハイブリダイズした捕捉プローブと標的核酸に再び光照射を行って共有結合を開裂させることにより、標的核酸を効率的に検出している。
特開2009−254279号公報
従来、光反応性基を導入した捕捉プローブ固定化支持体上で、ハイブリダイゼーション法を用いて標的核酸を検出する場合、検出感度を向上させるために、ハイブリダイゼーション時に光照射を行い、捕捉プローブと標的核酸との間で共有結合を形成させていた。しかし、ハイブリダイゼーション時に光照射による共有結合形成を行うと、捕捉プローブと標的核酸以外の核酸、たとえば一塩基多型など相同性の高い配列を有する核酸とがクロスハイブリダイゼーション(非特異付着)した鎖間に共有結合が導入されてしまい、検出精度(S/N比)が低下するという新たな課題が見つかった。
本発明の目的は、光反応性基を導入した捕捉プローブと、標的核酸以外の核酸とのクロスハイブリダイゼーション等を抑制し、目的とする標的核酸とのハイブリダイゼーションを選択的に行わせることで、高精度かつ高感度で標的核酸を検出できる、標的核酸の検出方法を提供することである。
本願発明者らは、鋭意研究の結果、捕捉プローブと標的核酸との間で共有結合を形成させるに当たり、標的核酸と光反応性基を導入した捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程においては光照射による共有結合の形成は行わず、その後に、捕捉プローブ又は支持体に付着した標的核酸以外の核酸を除去するための洗浄工程を有し、当該洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させることにより、高精度かつ高感度で標的核酸を検出することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
(1)検体に含まれる標的核酸と、支持体に固定された捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程を含む標的核酸の検出方法であって、捕捉プローブの核酸分子中の少なくとも一つの核酸塩基が光反応性基に置換されており、標的核酸と捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程の後に、検体に含まれる標的核酸以外の核酸であって捕捉プローブ又は支持体に付着した核酸を除去するための洗浄工程を有し、該洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させることを特徴とする、検出方法。
(2)標的核酸の変異の有無を測定する、(1)に記載の検出方法。
(3)標的核酸の遺伝子多型を測定する、(1)または(2)に記載の検出方法。
(4)光反応性基が3−シアノビニルカルバゾール基、p−カルバモイルビニルフェノール基、4,5’,8−トリメチルソラレン基又はN−メチル−5−シアノビニルウラシル基である、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の検出方法。
本発明によれば、標的核酸以外の核酸とのクロスハイブリダイゼーション等を抑制して、標的核酸とのハイブリダイゼーションを選択的に行わせることが可能となる。その結果、高精度かつ高感度で標的核酸を検出することができる。
本発明の方法は、例えば、標的核酸以外の核酸とのクロスハイブリダイゼーションの影響を受けやすい遺伝子の変異や多型の検出、miRNAの検出等の高感度が要求される微量サンプルの検出において特に有効である。
本発明の検出方法に供せられる標的核酸としては、例えば、病原菌やウイルス等の遺伝子や、遺伝病の原因遺伝子等並びにその一部分等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの標的核酸を含む検体としては、血液、血清、血漿、尿、便、髄液、唾液、ぬぐい液、各種組織液等の体液や、各種組織、パラフィン包埋検体(FFPE)及びその切片、各種飲食物並びにそれらの希釈物等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。また、被検物質となる標的核酸は、血液や細胞から常法により抽出した検体核酸であってもよく、検体から抽出したDNAやRNAなどを用いることができる。DNAとしては、染色体DNA,ウイルスDNA,細菌、カビ等のDNA、RNAを逆転写したcDNA,それらの一部である断片などを用いることができるがこれらに限定されるものではない。RNAとしては、メッセンジャーRNA,リボソームRNA,マイクロRNA(miRNA)などのsmall RNAやそれらの一部である断片などを用いることができるがこれらに限定されるものではない。また、化学的に合成したDNA、あるいはRNA等も標的核酸として用いることができる。
前記検体核酸には、測定の対象とする標的核酸以外の核酸成分(非標的核酸)も含まれていることがある。これら非標的核酸は、標的核酸との性状の差を考慮して除去してもかまわないし、除去せずに被検物質として用いてもよい。
標的核酸は、該標的核酸を鋳型として、PCR等の核酸増幅法によって増幅したものであってもよく、この場合、測定感度を大幅に向上させることが可能である。核酸増幅産物を標的核酸とする場合には、蛍光物質等で標識したヌクレオシド三リン酸の存在下で増幅を行うことにより、増幅核酸を標識することが可能である。
本発明の方法は、検体中の標的核酸の有無、ウイルスの遺伝子型、細菌の種及び株、カビの種及び株等を区別した検出に用いることができる。
本発明の方法は、検体中の標的核酸の変異の有無の検出に好ましく用いることができる。標的核酸の変異とは、標的核酸の鎖長が長い、たとえば、ゲノムDNA中の遺伝子配列の欠落・重複・融合、転写産物の欠落・重複・融合や、標的核酸の鎖長が短い、たとえば、miRNAのファミリー配列の検出等が挙げられる。
具体的には、本発明の方法は、検体中の遺伝子多型の検出に特に好ましく用いることができる。遺伝子多型とは、ゲノムDNAおよびその転写物であるRNAのSNP(一塩基多型)の検出等が挙げられる。
本発明の方法には、標的核酸をそのまま適用することも可能であるし、標的核酸の断片化処理物を適用することも可能である。標的核酸の長さは、捕捉プローブがハイブリダイズすれば特に制限はないが、標的核酸が長い場合(1500塩基以上、特に4000塩基以上の場合)には、断片化処理により、後述するように適切な長さに断片化した断片化処理物を適用することが好ましい。断片化処理物は、生じた核酸断片から特定の核酸断片を選択する必要はなく、断片化処理物をそのまま本発明の方法に供することができ、それによって検出感度を高めることが可能である。
断片化のために標的核酸を切断する方法としては、超音波を照射して切断する方法、酵素で切断する方法、制限酵素で切断する方法、ネブライザーを用いる方法、酸やアルカリで切断する方法などを用いることができる。超音波で切断する方法の場合、標的核酸に照射する超音波の出力強度と照射時間を制御することにより、所望の長さに切断することが可能である。
標的核酸には標識体を結合させることができる。本発明において、使用できる標識体としては、タンパク質結合性物質、蛍光色素、りん光色素、放射線同位体など、標識に用いる公知の物質を用いることができる。タンパク質結合性物質の例としてビオチンが挙げられる。ビオチンはアビジン又はストレプトアビジンと結合することができる。アビジン又はストレプトアビジンに蛍光色素が結合したもの、アルカリフォスファターゼやホースラディッシュペルオキシダーゼなどの酵素が結合したものを用いることができる。アルカリフォスファターゼやホースラディッシュペルオキシダーゼを用いる場合には、それぞれの基質を添加し、基質と酵素が反応した結果、発光反応が生じる。発光反応は、プレートリーダーやCCDカメラなどを用いて検出する。
標識体として、測定が簡便で、信号が検出しやすい蛍光色素を用いてもよい。具体的には、シアニン(シアニン2)、アミノメチルクマリン、フルオロセイン、インドカルボシアニン(シアニン3)、シアニン3.5、テトラメチルローダミン、ローダミンレッド、テキサスレッド、インドカルボシアニン(シアニン5)、シアニン5.5、シアニン7、オイスター、BODIPY系色素、フィコエリスリンなどの公知の蛍光色素が挙げられる。蛍光色素の検出は、蛍光顕微鏡、蛍光スキャナや蛍光分光光度計などにより行うことができる。
また、標識体として発光性を有する半導体微粒子を用いてもよい。このような半導体微粒子としては、例えばカドミウムセレン(CdSe)、カドミウムテルル(CdTe)、インジウムガリウムリン(InGaP)、カルコパイライト系微粒子、シリコン(Si)、などが挙げられる。
本発明は、標識体を結合した標的核酸を用いた場合、標識体の信号強度を測定することにより標的核酸の定量に適用することができる。なお、標的核酸の定量を行えば、必然的に標的核酸の検出が行われることになるので、本発明の「検出方法」は定量を伴う場合も包含する。
検出されたシグナルは、ノイズと比較される。具体的には、捕捉プローブとハイブリダイズした標的核酸のシグナル値(S)と、捕捉プローブに付着した標的核酸以外の核酸のシグナル値(ノイズ値(N))を比較し、前者の数値とノイズ値の比をS/N比とし、本発明では検出精度をS/N比で表す。S/N比の値が大きいほど検出精度が高いことを表し、S/N比の値が小さく0に近づくほど検出精度が低いことを表す。
本発明において、支持体は、スライドガラス、メンブレン、ビーズ等を用いることができる。支持体の材質は、特に限定されないが、ガラス、セラミック、シリコンなどの無機材料、ポリエチレンテレフタレート、酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、シリコーンゴム等のポリマーなどを挙げることができる。複数の捕捉プローブを支持体に固定したマイクロアレイを用いることにより、複数種類の標的核酸を一斉に検出することができる。
本発明において、捕捉プローブとしては、具体的にはDNA、RNA、PNA(ペプチド核酸)、LNA(Locked Nucleic Acid)などの核酸誘導体を用いることができる。ここで誘導体とは、核酸の場合、修飾ヌクレオチド(例えばハロゲン、メチルなどのアルキル、メトキシなどのアルコキシ、チオ、カルボキシメチルなどの基を含むヌクレオチド及び塩基の再構成、二重結合の飽和、脱アミノ化、酸素分子の硫黄分子への置換などを受けたヌクレオチドなど)を含む誘導体などの化学修飾誘導体を意味する。
特定の塩基配列を有する一本鎖核酸は、該塩基配列又はその一部と相補的な塩基配列を有する一本鎖核酸と選択的にハイブリダイズして結合するので、本発明でいう捕捉プローブに該当する。本発明に用いる捕捉プローブは、市販のものでもよく、また、生細胞などから得られたものでもよい。捕捉プローブとして、特に好ましいものは、核酸である。この核酸の中でも、オリゴ核酸と呼ばれる、長さが200塩基までの核酸は、合成機で容易に人工的に合成が可能である。
捕捉プローブは、標的核酸配列と相補的な配列を含んでいれば良く、どの領域を選択しても良い。また、標的核酸の異なる領域とハイブリダイズする複数種類の捕捉プローブを用いることもできる。
標的核酸が、二本鎖DNA又は二本鎖RNAである場合、センス鎖、アンチセンス鎖のいずれかの鎖に対して相補的な配列を捕捉プローブとして選択することができる。
検体核酸に含まれる、異なる標的核酸を区別して検出する場合は、例えば、患者に感染しているウイルスの型を区別して検出するなど、検体核酸に含まれうる核酸配列の中から、特異性が高い配列領域を選択することが好ましい。
標的核酸中の一塩基の変異の検出に用いることのできる捕捉プローブの設計について、Cheeらの方法(特表平9-507121号公報)を用いることができる。具体的には、変異が疑われる塩基を、捕捉プローブの中央付近に配した捕捉プローブを用い、変異が疑われる塩基部分にAを配した捕捉プローブと、変異が疑われる塩基部分にTを配した捕捉プローブと、変異が疑われる塩基部分にGを配した捕捉プローブと、変異が疑われる塩基部分にCを配した捕捉プローブとを捕捉プローブセットとして用いることができる。さらに、複数の変異を検出する場合においては、捕捉プローブセット間でTm値が近くなるような配列を選択することが、より好ましい。捕捉プローブ配列の長さを調整するといった方法を用いることができる。
本発明で用いる捕捉プローブは、核酸分子中の少なくとも一つの核酸塩基が光反応性基に置換されている。
ここで、光反応性基とは、特定の波長の光が照射されることにより、有機合成反応における反応性が活性化される有機基(光反応性部位)である。プローブ中の核酸塩基が光反応性基に置換された後のプローブは、置換前の核酸塩基と同様に標的核酸とハイブリダイズして複合体を形成することが可能である。核酸塩基が光反応性基に置換されている捕捉プローブ及び/又は検出プローブと標的核酸とがハイブリダイズして形成された複合体に、当該光反応性基の光反応性部位を活性化し得る波長の光を照射すると、当該光反応性部位が活性化され、当該光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合が形成される。
このような光反応性基として、3−シアノビニルカルバゾール基[Yoshinaga Yoshimura et al., Organic Letters 10:3227−3230(2008)]、p−カルバモイルビニルフェノール基[Takehiro Ami et al., Organic & Biomolecular Chemistry 5:2583−2586(2007)]、4,5’,8−トリメチルソラレン基[Akio Kobori et al., Chemistry Letters 38:272−273(2009)]、又は、N−メチル−5−シアノビニルウラシル基[Kenzo Fujimoto et al., Chemical Communications:3177−3179(2005)]等が挙げられるが、好ましくは、3−シアノビニルカルバゾール基である。
光反応性基として、3−シアノビニルカルバゾール基を用いるときは、捕捉プローブ中の当該塩基の5’側にプリン塩基を隣接するように設計することが好ましい。
核酸塩基が光反応性基に置換されている捕捉プローブは、例えば、公知のオリゴヌクレオチド合成機やペプチド合成装置を用いて、光反応性基を塩基にもつ光反応性塩基誘導体を用いて製造することができる。例えば、光反応性基として、3−シアノビニルカルバゾール基を用いるときは、特開2012−121899号公報に示されているアミダイトを原料として、公知のオリゴヌクレオチド合成機を用いて、ホスホロアミダイト法により、製造することができる。また、光反応性基として、p−カルバモイルビニルフェノール基を用いるときは、文献[Yoshinaga Yoshimura et al., Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 15:1299−1301(2005)]に示されているアミダイトを原料として、公知のオリゴヌクレオチド合成機を用いて、ホスホロアミダイト法により、製造することができる。また、光反応性基として、4,5’,8−トリメチルソラレン基を用いるときは、文献[Akio Kobori et al., Chemistry Letters 38:272−273(2009)]に示されているアミダイトを原料として、公知のオリゴヌクレオチド合成機を用いて、ホスホロアミダイト法により、製造することができる。また、光反応性基として、N−メチル−5−シアノビニルウラシル基を用いるときは、文献[Kenzo Fujimoto et al., Chemical Communications:3177−3179(2005)]に示されているアミダイトを原料として、公知のオリゴヌクレオチド合成機を用いて、ホスホロアミダイト法により、製造することができる。
支持体に捕捉プローブを固定化する方法としては、支持体上面部でオリゴ核酸を合成する方法と、あらかじめ合成しておいたオリゴ核酸を支持体上面部へ滴下し固定する方法が知られており、いずれも適用できる。前者の方法には、Ronaldらの方法(米国特許第5705610号明細書)、Michelらの方法(米国特許第6142266号明細書)、Francescoらの方法(米国特許第7037659号明細書)がある。これらの方法ではDNA合成反応時に有機溶媒を用いるため、支持体は有機溶媒に耐性のある材質であることが望ましい。例えば、特表平10−503841号公報に記載の方法を用いて作製した凹凸構造を有したガラス製支持体を用いることができる。特にFrancescoらの方法においては、支持体の裏面から光を照射し、DNA合成を制御するため、支持体は透光性を有する材質であることが好ましい。後者の方法には、廣田らの方法(特許第3922454号)やガラスキャピラリーを用いる方法が挙げられる。ガラスキャピラリーの一例としては、自作したガラスキャピラリーやマイクロピペット((株)マイクロサポート社製;MP−005)などの市販製品を用いることができるが、これらの方法に限定されるものではない。
生細胞からのDNA又はRNAの調製は、公知の方法、例えばDNAの抽出については、Blinらの方法( Blin et al., Nucleic Acids Res. 3: 2303 (1976))等により、また、RNAの抽出については、Favaloroらの方法[(Favaloro et.al., Methods Enzymol.65: 718 (1980)]等により行うことができる。固定化する核酸としては、更に、鎖状若しくは環状のプラスミドDNAや染色体DNA、これらを制限酵素により若しくは化学的に切断したDNA断片、試験管内で酵素等により合成されたDNA、又は化学合成したオリゴヌクレオチド等を用いることもできる。
標的核酸と捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程は、従来と全く同様に行うことができる。反応温度及び時間は、ハイブリダイズさせる核酸の鎖長に応じて適宜選択されるが、核酸のハイブリダイゼーションの場合、通常30〜70℃程度で1分間〜十数時間程度である。
本発明は、標的核酸と捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程の後に、検体に含まれる標的核酸以外の核酸であって捕捉プローブ又は支持体に付着した核酸を除去するための洗浄工程を有し、当該洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させることを特徴とする、検出方法である。
本発明における洗浄工程は、ハイブリダイゼーション工程後の前記支持体と洗浄液とを接触させ、ノイズの原因となりうる標的核酸以外の核酸を捕捉プローブ又は支持体から除去する工程である。本発明において、洗浄工程は、ハイブリダイゼーション工程後の前記支持体に前記洗浄液を接触させた時から、支持体から洗浄液を除去するまでの間を意味する。
洗浄工程で用いる洗浄液としては、ハイブリダイゼーション工程後の洗浄に一般に用いられているものをそのまま使用することができ、核酸の構造を損なわない液体であれば特に限定されない。例えば、リン酸塩、炭酸塩、アミン塩、酢酸塩など緩衝機能を有する塩、具体的にはこれらの対カチオンがナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等である塩を含む水溶液を好ましく用いることができる。また、これら水溶液に、添加物として、有機溶媒が添加されていてもよく、その際の有機溶媒としては、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、アセトン、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサン、1−プロパノール、2−プロパノール、トリオキサン、又はこれらの二種類以上の混合物が挙げられ、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドが好ましく用いられる。さらに、これら水溶液に、添加物として、界面活性剤が添加されていてもよい。添加される界面活性剤としては、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウラート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレアート、または、これらの二種類以上の混合物が挙げられる。
洗浄工程では、洗浄液の温度は、25〜80℃の範囲の温度を好ましく使用することができる。
洗浄液を用いる洗浄の方法としては、前記洗浄液が入った容器にハイブリダイゼーション工程後の前記支持体を加え、任意の時間後に支持体を取り出して支持体を乾燥させる方法、ハイブリダイゼーション工程後の前記支持体に前記洗浄液を送液ポンプ等で任意の流速で任意の時間添加・接触させた後、支持体を乾燥させる方法等が挙げられる。
本発明では、標的核酸と捕捉プローブとのハイブリダイゼーション工程の後の洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射を行い、捕捉プローブ中の光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させる。光照射は、洗浄工程において、ハイブリダイゼーション工程後の前記支持体に前記洗浄液が接触している間に行う。例えば、光照射は、洗浄工程の開始と同時に開始させ、洗浄工程の終了と同時に終了させることができるし、洗浄工程のうちの任意の時間だけ行うことができる。また、光照射は、洗浄工程の間、連続的に又は断続的に行うことができる。
光照射は、使用する光反応性基に応じて、これが活性化される波長を含む光で行うことができる。例えば、光反応性基として3−シアノビニルカルバゾール基を用いるときは、波長340〜380nmの光を用いることができる。光照射させる装置としては、前記波長を含む光を照射することができる、トランスイルミネーター、ブラックライト、UV−LED、UVレーザー等を使用することができる。
以下に実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(核酸の調製)
以下の実施例、比較例に用いた核酸を表1に示す。
標的核酸としては、配列番号1で示される塩基配列を有する合成DNA「T−01」を用いた。T−01は、5’末端をCy3(登録商標)標識した合成DNAで、オペロン社にて合成した。
標的核酸以外の核酸としては、配列番号2、3、4、5で示される塩基配列を有する合成DNA「M−01」、「M−02」、「M−03」、「M−04」を用いた。M−01及びM−02は、T−01と一塩基のみ異なる塩基配列を有し、M−03は、T−01と二塩基異なる塩基配列を有し、M−04は、T−01と三塩基異なる塩基配列を有する。M−01、M−03は、5’末端をFITC標識した合成DNAで、オペロン社にて合成した。M−02、M−04は、5’末端をCy5(登録商標)標識した合成DNAで、オペロン社にて合成した。
捕捉プローブ「C−01」は、配列番号6で示される塩基配列の18番目の塩基「T」の代わりに、光反応性基として3−シアノビニルカルバゾール基を導入し、5’末端をビオチン標識した合成DNAであり、つくばオリゴサービス社にて合成した。
捕捉プローブ「C−02」は、配列番号7で示される塩基配列の11番目の塩基「T」の代わりに、光反応性基として3−シアノビニルカルバゾール基を導入し、5’末端をビオチン標識した合成DNAであり、つくばオリゴサービス社にて合成した。
捕捉プローブ「C−03」は、配列番号6で示される塩基配列を有し、5’末端をビオチン標識した合成DNAであり、オペロン社にて合成した。
Figure 2014187934
表1において、塩基配列中の「K」は、光反応性基として、3−シアノビニルカルバゾール基を導入したものを示す。
[実施例1]
実施例1では、支持体に固定した捕捉プローブC−01と、標的核酸T−01、標的核酸以外の核酸M−01及びM−02とを接触させ、C−01と、標的核酸T−01とをハイブリダイズさせる工程の後に、C−01又は支持体に付着した標的核酸以外の核酸(M−01及びM−02)を除去するための洗浄工程を有し、前期洗浄工程において、T−01とC−01とがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させて、T−01を検出した。
(捕捉プローブ固定ビーズの作製)
アビジンコートビーズ(サーモサイエンティフィック社製)に、捕捉プローブとしてC−01を固定したものを用いた。
(ハイブリダイゼーション工程)
T−01(100μM)と、M−01(100μM)と、M−02(100μM)とをそれぞれ1μLずつ混合し、10mMリン酸バッファー(100mM塩化ナトリウム、0.1%Tween20含有)で希釈し、トータル液量200μLとした。インキュベーター(設定温度37℃)内の「オムニフィット」(株式会社アイシスの登録商標)ガラスカラム(内径3mm、両末端に2μmのステンレスフリッツのカラム栓)に、C−01を固定したビーズを入れ、上記混合溶液(200μL)を加えた後、5分間攪拌して、C−01とT−01のハイブリダイゼーションを行った後、溶液をろ過した。
(洗浄工程)
上記インキュベーター内において、上記ビーズに50%DMSO水溶液(200μL)を1分間に40μLの速度で添加し始めると同時に、C−01とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体にブラックライトで365nmの光を5分間照射し、C−01とT−01との間で共有結合を形成させ、その後溶液をろ過し、上記ビーズを純水(100μL)で洗浄した。
(検出)
T−01(100μM)と、M−01(100μM)と、M−02(100μM)とをそれぞれ1μLずつ混合し、10mMリン酸バッファー(100mM塩化ナトリウム、0.1%Tween20含有)で希釈し、トータル液量200μLとした溶液に、50%DMSO水溶液(100μL)を添加した溶液(A液)と、ハイブリダイゼーション工程及び洗浄工程で得られたろ液(B液)の蛍光を測定した。A液及びB液のCy3、Cy5及びFITCの蛍光強度を比較し、その比からT−01の捕捉率、M−01及びM−02の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[実施例2]
実施例1において、捕捉プローブにC−01の代わりにC−02を用いたこと以外には、実施例1と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−01及びM−02の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[実施例3]
実施例1において、標的以外の核酸にM−01及びM−02の代わりにM−03及びM−04を用いたこと以外には、実施例1と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−03及びM−04の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[実施例4]
実施例2において、標的以外の核酸にM−01及びM−02の代わりにM−03及びM−04を用いたこと以外には、実施例1と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−03及びM−04の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例1]
実施例1において、ハイブリダイゼーション工程時にC−01とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体にブラックライトで365nmの光を5分間照射し、C−01とT−01との間で共有結合を形成させ、洗浄工程時にC−01とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体に光照射を行わなかったこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−01及びM−02の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例2]
実施例2において、ハイブリダイゼーション工程時にC−02とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体にブラックライトで365nmの光を5分間照射し、C−02とT−01との間で共有結合を形成させ、洗浄工程時にC−02とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体に光照射を行わなかったこと以外は、実施例2と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−01及びM−02の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例3]
実施例3において、ハイブリダイゼーション工程時にC−01とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体にブラックライトで365nmの光を5分間照射し、C−01とT−01との間で共有結合を形成させ、洗浄工程時にC−01とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体に光照射を行わなかったこと以外は、実施例3と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−03及びM−04の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例4]
実施例4において、ハイブリダイゼーション工程時にC−02とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体にブラックライトで365nmの光を5分間照射し、C−02とT−01との間で共有結合を形成させ、洗浄工程時にC−02とT−01とがハイブリダイゼーションした複合体に光照射を行わなかったこと以外は、実施例4と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−03及びM−04の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例5]
比較例5では、支持体に固定した捕捉プローブC−03と、標的核酸T−01、標的核酸以外の核酸M−01及びM−02とを接触させ、C−03と、標的核酸T−01とをハイブリダイズさせる工程の後に、C−03又は支持体に付着した標的核酸以外の核酸(M−01及びM−02)を除去するための洗浄工程を行った後、T−01を検出した。
(捕捉プローブ固定ビーズの作製)
アビジンコートビーズ(サーモサイエンティフィック社製)に、捕捉プローブとしてC−03を固定したものを用いた。
(ハイブリダイゼーション工程)
T−01(100μM)と、M−01(100μM)と、M−02(100μM)とをそれぞれ1μLずつ混合し、10mMリン酸バッファー(100mM塩化ナトリウム、0.1%Tween20含有)で希釈し、トータル液量200μLとした。インキュベーター(設定温度37℃)内の「オムニフィット」(株式会社アイシスの登録商標)ガラスカラム(内径3mm、両末端に2μmのステンレスフリッツのカラム栓)に、C−03を固定したビーズを入れ、上記混合溶液(200μL)を加えた後、5分間攪拌して、C−01とT−01のハイブリダイゼーションを行った後、溶液をろ過した。
(洗浄工程)
上記インキュベーター内において、上記ビーズに50%DMSO水溶液(200μL)を1分間に40μLの速度で添加した後、溶液をろ過し、上記ビーズを純水(100μL)で洗浄した。
(検出)
T−01(100μM)と、M−01(100μM)と、M−02(100μM)とをそれぞれ1μLずつ混合し、10mMリン酸バッファー(100mM塩化ナトリウム、0.1%Tween20含有)で希釈し、トータル液量200μLとした溶液に、50%DMSO水溶液(100μL)を添加した溶液(C液)と、ハイブリダイゼーション工程及び洗浄工程で得られたろ液(D液)の蛍光を測定した。C液及びD液のCy3、Cy5及びFITCの蛍光強度を比較し、その比からT−01の捕捉率、M−01及びM−02の付着率、及びS/N比を求めた。その結果を表2に示した。
[比較例6]
比較例5において、標的以外の核酸にM−01及びM−02の代わりにM−03及びM−04を用いたこと以外には、比較例5と同様の操作を行い、T−01の捕捉率、M−03及びM−04の付着率、及びS/N比(検出精度)を求めた。
以上の結果を表2に示した。
Figure 2014187934
実施例1、実施例2の結果から、洗浄工程において、標的核酸と光反応性基を導入した捕捉プローブとがハイブリダイズして形成される複合体に対して光照射して捕捉プローブ(C−01)と標的核酸(T−01)との間で共有結合させることにより、標的核酸(T−01)は捕捉したが、標的以外の核酸(M−01、M−02)はほとんど付着しなかった。M−01、M−02は、T−01の塩基配列の一塩基のみ異なる塩基配列を有しているが、これらの標的以外の核酸が混在する場合でも、標的核酸(T−01)を精度良く検出できた。また、実施例2のように、鎖長が短い捕捉プローブ(C−02)を用いた場合も、同様の結果が得られた。一方、比較例1、比較例2の結果から、ハイブリダイゼーション工程において光照射した場合は、標的核酸(T−01)は捕捉できたが、M−01、M−02の付着も確認され、標的核酸(T−01)の検出精度(S/N比)は低いものであった。特に、比較例1では、S/N比が0に近く、標的核酸(T−01)の検出精度は極めて低いものであった。さらに、比較例5の結果から、光反応性基を含まない捕捉プローブ(C−03)を用いた場合は、標的核酸(T−01)の捕捉率は低く、検出精度も極めて低いものであった。
実施例3、実施例4の結果から、洗浄工程において、標的核酸と光反応性基を導入した捕捉プローブとがハイブリダイズして形成される複合体に対して光照射して捕捉プローブ(C−01)と標的核酸(T−01)との間で共有結合させることにより、標的核酸(T−01)は捕捉できたが、標的以外の核酸(M−03、M−04)はほとんど付着しなかった。M−03は、T−01の塩基配列と二箇所の塩基が異なる塩基配列を有し、M−04は、T−01の塩基配列と三箇所の塩基が異なる塩基配列を有しているが、これらの標的以外の核酸が混在する場合でも、標的核酸(T−01)を精度良く検出できた。また、実施例4では、鎖長が短い捕捉プローブ(C−02)を用いたことにより、M−03、M−04はまったく付着しなかった。一方、比較例3、比較例4の結果から、ハイブリダイゼーション工程において光照射した場合、標的核酸(T−01)は捕捉できたが、M−03、M−04の付着も同様に確認され、標的核酸(T−01)の検出精度は低いものであった。特に、比較例3では、S/N比が0に近く、T−01の検出精度は極めて低いものであった。さらに、比較例6の結果から、光反応性基を含まない捕捉プローブ(C−03)を用いた場合は、標的核酸(T−01)の捕捉率は低く、検出精度も極めて低いものであった。
以上のように、洗浄工程において、標的核酸と光反応性基を導入した捕捉プローブとがハイブリダイズして形成される複合体に対して光照射して捕捉プローブと標的核酸との間で共有結合させることにより、標的核酸以外の核酸の付着率が大幅に減少し、標的核酸のみを高精度かつ高感度で検出することができた。
配列番号1:合成DNA(5’末端にCy3標識)
配列番号2:合成DNA(5’末端にFITC標識)
配列番号3:合成DNA(5’末端にCy5標識)
配列番号4:合成DNA(5’末端にFITC標識)
配列番号5:合成DNA(5’末端にCy5標識)
配列番号6:合成DNA(5’末端ビオチン化)
配列番号7:合成DNA(5’末端ビオチン化)

Claims (4)

  1. 検体に含まれる標的核酸と、支持体に固定された捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程を含む標的核酸の検出方法であって、
    捕捉プローブの核酸分子中の少なくとも一つの核酸塩基が光反応性基に置換されており、
    標的核酸と捕捉プローブとをハイブリダイズさせる工程の後に、検体に含まれる標的核酸以外の核酸であって捕捉プローブ又は支持体に付着した核酸を除去するための洗浄工程を有し、
    該洗浄工程において、標的核酸と捕捉プローブとがハイブリダイズして形成された複合体に光照射して、光反応性基と標的核酸中の核酸塩基との間で共有結合を形成させることを特徴とする、
    検出方法。
  2. 標的核酸の変異の有無を測定する、請求項1に記載の検出方法。
  3. 標的核酸の遺伝子多型を測定する、請求項1又は2に記載の検出方法。
  4. 光反応性基が3−シアノビニルカルバゾール基、p−カルバモイルビニルフェノール基、4,5’,8−トリメチルソラレン基又はN−メチル−5−シアノビニルウラシル基のいずれかである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015182601A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 東レ株式会社 標的核酸の検出方法
JP2022506723A (ja) * 2018-11-01 2022-01-17 プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ 核酸に基づくバーコーディング

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