JP2014187543A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014187543A
JP2014187543A JP2013061004A JP2013061004A JP2014187543A JP 2014187543 A JP2014187543 A JP 2014187543A JP 2013061004 A JP2013061004 A JP 2013061004A JP 2013061004 A JP2013061004 A JP 2013061004A JP 2014187543 A JP2014187543 A JP 2014187543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching unit
gate
drive electrode
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013061004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5907102B2 (ja
Inventor
Tokuro Tsutsui
得郎 筒井
Masaharu Anpo
正治 安保
Ken Togyo
健 利行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013061004A priority Critical patent/JP5907102B2/ja
Publication of JP2014187543A publication Critical patent/JP2014187543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5907102B2 publication Critical patent/JP5907102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】スイッチング素子のゲート電圧が急上昇した場合であっても、ゲート電圧を素早く低下させる半導体装置を提供する。
【解決手段】
本発明における半導体装置は、第1の駆動電極を有し、第1の駆動電極にて動作される第1のスイッチング部と、第1の駆動電極側に接続されて、第1の駆動電極の電圧が第1の電圧以上で導通して第1の電圧より低い第2の電圧で導通を保持するスナップバック特性を有する第2のスイッチング部と、第2のスイッチング部が導通することにより動作して、第1の駆動電極の電荷を吸引する第3のスイッチング部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
最近、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)では、モータを駆動するのに、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子が広く利用されている。
スイッチング素子でモータを駆動するには、通常、上アームと呼ばれるスイッチング素子と、上アームと対向する下アームと呼ばれるスイッチング素子とを上下直列に接続して、上下アームの接続点に負荷となるモータの巻き線を接続し、対向するアームを交互にONさせて巻き線に流す電流を制御している。
しかし、上下アームのいずれかがスイッチングONのときに、対向するアームが短絡故障を起こした場合、ONになっている素子のゲート電極の電圧が上昇し、過電流が流れて素子を損傷させてしまうことがあった。
例えば、特許文献1には、IGBTのゲート端子の電圧に基づいてIGBTの短絡を検知してIGBTに流れる電流を遮断する技術が記載されている。
また、特許文献2には、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)のゲート電極にサイリスタを接続して、短絡電流からMOSFETを保護する技術が記載されている。
特開2011−29818号公報 特開平01−318430号公報
しかし、上記特許文献1に記載された従来の技術では、短絡を検知してから電流を遮断するまでに時間が掛かってしまい、スイッチング素子を損傷させてしまう場合があった。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、サイリスタをそのままゲートに接続するため、保護対象となるMOSFETの耐圧、電流特性にサイリスタ素子の特性を合わせるのが困難であった。
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子のゲート電圧が急上昇した場合であっても、ゲート電圧を素早く低下させる半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明における半導体装置は、第1の駆動電極を有し、前記第1の駆動電極にて動作される第1のスイッチング部と、前記第1の駆動電極側に接続されて、前記第1の駆動電極の電圧が第1の電圧以上で導通して前記第1の電圧より低い第2の電圧で前記導通を保持するスナップバック特性を有する第2のスイッチング部と、前記第2のスイッチング部が導通することにより動作して、前記第1の駆動電極の電荷を吸引する第3のスイッチング部と、を備える。
本発明の実施形態によれば、スイッチング素子のゲート電圧が急上昇した場合であっても、ゲート電圧を素早く低下させる半導体装置を提供することができる。
第1の実施形態における回路図 第1の実施形態における、Vceのグラフ(a)、Vgeのグラフ(b)、Icのグラフ(c) 第2の実施形態における回路図 第3の実施形態における回路図 第3の実施形態における、Vceのグラフ(a)、Vgeのグラフ(b)、Icのグラフ(c) 第3の実施形態におけるVgeをシミュレーションしたグラフ
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を、実施形態1〜実施形態3の3つの態様により説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における回路図の一例である。
図1において、半導体装置1は、「第1のスイッチング部」として、IGBT素子Q1(以下、「Q1」と略す。)を備えている。本実施形態ではスイッチング素子としてIGBTを例示して説明するが、スイッチング素子は例えばMOSFETであっても良い。
Q1は、コレクタ、エミッタ及び「第1の駆動電極」としてゲートを備えている。また、Q1は、コレクタから流入するコレクタ電流Icの一部を分流させて電流を流すセンスエミッタ端子SEを備えており、センスエミッタ端子SEに接続されたセンス抵抗R1に流れる電流によって電圧に変換されて、過電流検知部12にて過電流を検出する。
Q1のコレクタとエミッタ間にはダイオードD1が接続されている。ダイオードD1は、Q1のエミッタからコレクタに向かう方向が順方向となるように接続されており、駆動するモータのコイルが電流遮断時に発生する逆起電力を逃してQ1の破損を防止している。なお、ダイオードD1は、スイッチング素子にMOSFETを使用する場合は不要である。
Q1のコレクタとゲートとの間には、容量性インピーダンスCgcが存在しており、コレクタの電圧の変動を、容量性インピーダンスCgcを通じてゲートGに伝達する。従って、Q1のコレクタの電圧が急上昇した場合、ゲートの電圧も急上昇しさせる。
Q1のコレクタには、Q1と対向する図示しないIGBT素子(上アーム)のエミッタが直列に接続されており、上下アームの組を形成している。図示しているQ1は、下アームである。半導体装置によるモータ駆動は、モータが3相の巻き線で構成される場合には、通常3組の上下アームの組によって順次巻き線が駆動される。
Q1を含む上下アームを形成するIGBTは、ゲートGに接続された駆動制御回路11によって順次駆動される。Q1は、駆動制御回路11によってゲート電極Gに電圧が加わることによりONとなり、ゲート電極Gに負の電圧が加わることによりOFFとなる。
第1の実施形態では、点線で囲ったダイナミッククランプ回路Aが「第1の駆動電極側」に接続されている。「ダイナミッククランプ回路」とは、サージなどにより発生した異常電圧を所定の電圧に戻して安定化させる回路であり、アクティブクランプと同じ意味である。本実施形態においては、Q1のゲート電圧を安定化させる。
ダイナミッククランプ回路Aにおいて、Q1のゲートには、Q1のゲートからGND(グランド)に向かう方向が逆方向となるように、ツェナーダイオードZ1(以下、「Z1」と略す。)のカソードを接続する。Z1のアノードには、Q1のゲートGからGNDに向かう方向が順方向になるように、「第2のスイッチング部」としてのサイリスタT1(以下、「T1」と略す。)のアノードを接続する。さらにT1のカソードには、抵抗R2(以下、「R2」と略す。)の一端を接続し、R2の他端はGNDに接続する。つまり、Q1のゲートからGNDの間に、逆方向のZ1、順方向のT1及びR2が直列に接続される。
Q1のゲートとGNDの間には、「第3のスイッチング部」としてnチャンネルのMOSFET素子M1(以下、「M1」と略す。)を、M1のドレインがQ1のゲートに、M1のソースがGNDに接続されるように接続する。M1のゲートは、T1のカソードと抵抗R2の間に接続する。T1は、R2に生じる電圧によって駆動される。
なお、スイッチング素子が導通(ON)状態になる動作をターンオン、非導通(OFF)状態になる動作をターンオフという。
ここで、Q1がONのときに、上アームが短絡故障を起こした場合の動作を、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態における、Vceのグラフの一例(a)、Vgeのグラフの一例(b)、及びIcのグラフの一例(c)である。ここで、Vceは、Q1のコレクタ−エミッタ間の電圧である。Vgeは、Q1のゲート−エミッタ間の電圧である。Icは、Q1のコレクタ電流である。
図2(a)において、時刻t<t1でVgeはターンオン電圧Vg_onが印加され、Q1がON状態になっている。
時刻t=t1にて、上アームに短絡故障が発生したとすると、Q1のVceは、短絡電圧まで急上昇し一定値となる。Vceの上昇に対応して、Vgeは、図2(b)に示すとおり、容量性インピーダンスCgcの時定数によって上昇する。また、Vgeが上昇することにより、図2(c)に示すとおり、コレクタ電流Icも上昇する。
図2(b)及び(c)の点線で示した部分は、第1の実施形態による動作が行われなかった場合のグラフである。VgeはQ1のターンオン電圧Vg_onを大きく超え、Icには大きな電流が流れ、Q1には電流量に応じた熱が発生し、Q1を損傷させてしまう場合がある。容量性インピーダンスCgcによる発生する電圧は、Vceの交流成分に応じて上昇し、直流成分に対しては電圧を発生しないため、Vceの値が一定値になることによりVgeの値は所定の上限値まで達し、その後はターンオン電圧までゆっくり戻される。また、Icの値もVgeの値の低下とともに徐々に低下していく。IcはQ1がONの時の内部抵抗値により熱となるため、例えば、Icの定格値の大きいスイッチング素子を使えば熱による損傷を防ぐことができる。しかし、定格電流が増えると素子が大型化してしまい、また大きな放熱部等を必要とするため、例えば車両などでの使用は難しい。本実施の形態においては、図2(b)及び(c)の点線で示したグラフから、実線で示したグラフにVge及びIcを低減させる。
ここで、Z1の降伏電圧をVz1、「第1の電圧」としてのT1のトリガ電圧をVtrig、さらに、「第2の電圧」としてのT1のホールド電圧をVholdとする。サイリスタのトリガ電圧とは、サイリスタのアノード−カソード間の電圧がこれ以上の値になるとサイリスタがターンオンする電圧であり、ホールド電圧とは、ターンオンしたサイリスタのオン状態を保持する保持電流Iholdにおけるアノード−カソード間の電圧である。サイリスタは、トリガ電圧でターンオンし、トリガ電圧より低い電圧であるホールド電圧にて導通状態を保持するスナップバック特性を備えている。R2を流れるIholdによって生じる電圧はM1のゲートに印加される。
第1の実施形態では、Q1のゲートの電荷の引き抜きはM1によって行う。M1のゲート閾値電圧を、R2・Iholdとなるように設定する。
図2(b)において、検出閾値Vg_hiは、Q1のゲート電圧がこれ以上となった場合に異常を検出する電圧である。また、クランプ電圧Vg_lowは、Q1のゲートの電荷を引き抜くためのクランプ電圧である。クランプ電圧Vg_lowは、Q1のターンオン電圧より低くすることにより、Icの流入を制限させることができる。検出閾値Vg_hi及びクランプ電圧Vg_lowは以下の式で表される。
Vg_hi=Vtrig+Vz1・・・(イ)
Vg_low=Vhold+Vz1+R2・Ihold・・・(ロ)
第1の実施形態では、上記式(イ)及び(ロ)によって、Vtrig、Vhold及びIholdの特性を有するT1、降伏電圧がVzのZ1、及びゲート閾値がR2・IholdのM1を選択することにより、所望するVg_hi及びVg_lowの特性を有する半導体装置を提供することができる。
図2(b)のt2にて、VgeがVg_hiとなると、T1がターンオンすることにより、R2に電流が流れてM1がONとなり、VgeはT1のホールド電圧Vhold及びホールド電流Iholdによって、t3にて、Vg_lowにクランプされる。また、図2(c)のt2にて、M1がONとなると、Q1のIcは、t3より、T1のホールド電流Iholdに応じてバランスすることになり安定してQ1のゲートに溜まった電荷を引き抜くことができる。これにより、単位時間あたりの発熱量を抑えてQ1の損傷を防止することができる。
また、本実施形態においては、対向アームの短絡によるゲート電極Gの電圧の上昇を、例えばコンパレータや制御回路などを用いることなく検知できるので、ゲート電極Gの電圧を素早く低下させることができる。
また、M1を駆動するホールド電流Iholdは小さい電流で良いため、ツェナーダイオードZ1やサイリスタT1等を小型化することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、図3を用いて第2の実施形態を説明する。図3は、第2の実施形態における回路図の一例である。
図3において、点線部のダイナミッククランプ回路Bは、図1におけるダイナミッククランプ回路Aと等価な動作を行う。また、サイリスタ動作部Cは、図1におけるサイリスタT1と等価な動作を行う。図3で示す第2の実施形態の回路は、第1の実施形態における図1の回路をより実装に近い回路で例示したものである、第1の実施形態におけるサイリスタT1の特性を選択することに変えて、回路Cにおけるトランジスタ等の特性にてサイリスタT1と同等の特性を得ることができる。従って、図3の回路による第2の実施形態においても、動作は図2で説明した動作と同じである。なお、図1と重複する点線B以外の回路部分は記載を省略している。
図3において、Q1のゲートには、ダイナミッククランプ回路Bが接続される。ダイナミッククランプ回路Bには、第1の実施形態と同じM1が使用される。一方、第2の実施形態では、トランジスタQ3及びトランジスタQ4(以下、「Q3」及び「Q4」と略す。)を備える。また、ダイオードD2及びダイオードD3(以下、「D2」及び「D3」と略す。)を備える。また、ツェナーダイオードZ2、ツェナーダイオードZ3及びツェナーダイオードZ4(以下、「Z2」、「Z3」及び「Z4」と略す。)を備える。また、抵抗R2に加えて、抵抗R4及び抵抗R5(以下、「R4」及び「R5」と略す。)を備える。
さらに、コンデンサC2及びコンデンサC3(以下、「C2」及び「C3」と略す。)を備えている。Q1のゲートには、順方向のD2、逆方向のZ2及びZ3が直列に接続されて、Z3のアノードにはZ4のカソード、Q3のコレクタ及びR4一端が並列に接続される。Q3のエミッタとZ4のアノードは、R5の一端に接続される。また、Q4のベースは、Z4のアノードとR5の間に接続される。Q4のコレクタは、R4の他端とQ3のベースに接続される。Q4のエミッタは、R5の他端とともにR2の一端に接続されて、さらにR2の他端はGNDに接続される。
ここで、Z2、Z3及びZ4の降伏電圧を、それぞれVz2、Vz3及びVz4とする。また、サイリスタ動作部Cのトリガ電圧をVtrig、トリガ電流をItrig、ホールド電圧をVholdとする。また、D2の順方向電圧をVd2とする。
第2の実施形態において、Q1のゲートの電圧検出閾値Vg_hi及びクランプ電圧Vg_lowは以下の式で表される。
Vg_hi=Vtrig+Vd2+Vz2+Vz3+Vz4・・・(ハ)
(ただし、Vtrig=(R5+R2)・Itrig)
Vg_low=Vhold+Vd2+Vz2+Vz3+R2・Ihold・・・(ニ)
ここで、Q3オン時のコレクタ−エミッタ間の順方向電圧降下をVceQ3on、トランジスタQ4のベース−エミッタ間の電圧降下をVbeQ4とすると、
Vhold=VceQ3on+VbeQ4・・・(ホ)
である(ただし、R4、R5による分流は無視する。)。
ここで、トリガ電圧をVtrigは、Q4のベースがオンとなる電圧であり、D2、Z2、Z3及びZ4、R5及びR2に流れるトリガ電流をItrigにより、R5及びR2に生じる電圧である。また、M1ゲート閾値は、第1の実施形態同様に、R2・Iholdとなるようにする。
一般的に、サイリスタを用いた回路設計を行う場合には、所望する特性に近いサイリスタを選定し、そのサイリスタの特性に合わせるように回路設計を行う。一方、第2の実施形態では、サイリスタ動作を等価回路にて設計できるので、回路設計の自由度を大きくすることができる。また、サイリスタの特性の個体差の影響を受けにくくすることが可能となる。
[第3の実施形態]
次に、図5を用いて、第3の実施形態を説明する。図5は、第3の実施形態における回路図の一例である。
第3の実施形態は、第2の実施形態に対して点線で囲った補償回路Dに追加したものである。一般的に、閾値電圧Vthのバラツキは、例えば、ゲート酸化膜内の固定電荷やトラップ電荷により生じる。M1ゲート閾値電圧(スレッシュホールド電圧)VM1thも温度によって変動することになる。例えば、温度が低下した場合、ゲート閾値電圧が降下し、R2を流れる電流が小さい場合であってもM1がオンになりクランプ状態となる。従って、温度が低下すると、クランプされるQ1のゲート電圧も低下することになる。
補償回路Dは、Z2のアノードとZ3のカソードの間に、M1と同等の素子であるMOSFET素子M2(以下、「M2」と略す。)を、M2のソースをZ2のアノードに、M2のドレインをZ3のカソードに接続するように接続する。このとき、M2は、Q1のゲートに向かって順方向バイアスとなる。なお、「同等の素子」とは、スイッチング素子の特性値が同等である素子である。例えば、同じ型式の素子を選択することにより同等の素子を利用することができる。また、製造時期や製造ロットを合わすことにより、さらに互いの特性値の個体差が少ない素子の利用が期待できる。
M1のゲート電圧は、サイリスタが動作する前において、R2に流れる電流をI、Q1のゲート電圧をVQ1g、M2オン時の順方向バイアス電圧をVM2onとすると、
VQ1g=(R5+R2)・I+Vd2+Vz2−VM2on+Vz3+Vz4・・・(ヘ)
となる。ここでVQ1gが電圧検出閾値VQ1g_hiに達すると、サイリスタ動作部Cが動作し、M1のゲート電圧VgM1は、
VQ1g_hi=VgM1+Vd2+Vz2−VM2on+Vz3+VceQ3on+VbeQ4・・・(ト)
の関係となる。
式(ト)で、VM2onは、M2がダイオード接続されているため、M2の閾値電圧をVM2thとすると、VM2on=VM2thである。
ここで、M1のオーバードライブ電圧は、VM1g−VM1thであるが、MOSFET素子M1とM2は同じ温度特性を有するため、VM1th=VM2thである。従って、ダイオード接続されたM2によって、M1のオーバードライブ電圧はVthM1の影響を相殺できる。つまり、第3の実施形態においては、温度変化によってM1の閾値電圧が変化してR2に発生する電圧が変化する場合であっても、M2の閾値電圧(負の電圧)も低下するため、Q1のゲートのクランプ電圧の変動を補償することが可能となる。
なお、補償回路DのR7は、M2のソース電圧を、VQ1g−Vd2−Vz1にクランプする。また、R6は、ダイオード接続したM2のドレイン電圧をVQ1g−Vd2−Vz1+VM2onにして、Z3より図4図示下側の回路に電流を提供する。
また、M1とM2を同じ部品とすることに、温度特性のみならず、製造プロセスによる特性のバラツキも低減させることが期待できる。
次に、第3の実施形態による効果を、図5を用いて説明する。図5は、第3の実施形態における、Vceのグラフの一例(a)、Vgeのグラフの一例(b)、及びIcのグラフの一例(c)である。ここで、図5(a)のグラフは、図2(a)と同じであるので説明を省略する。
図5(b)は、M1の閾値電圧VM1thのバラツキによるQ1のVgeの推移を説明している。M1の閾値電圧VM1thにバラツキが生じることにより、先ず、電圧検出閾値Vg_hiにバラツキが発生する。Vgeの上昇は、図1で説明したCgcの時定数によって決まるため、Vg_hiにバラツキが発生すると、Vg_hiに達する時間もt21〜t22の間でばらつくことになる。また、M1の閾値電圧VM1thにバラツキが生じると、クランプ電圧Vg_lowにもバラツキが生じる。また、図4(b)及び図4(c)に示すとおり、クランプ電圧になるまでの時間もt31〜t32の間でバラツキが生じることになる。
以上のバラツキは、全てQ1内部における発熱量の差となる。第3の実施形態では、補償回路Dによって、温度変化などの変動を補償することが可能となる。
次に、第3の実施形態におけるシミュレーション結果を、図6を用いて説明する、図6は、第3の実施形態におけるVgeをシミュレーションしたグラフの一例である。
図6において、Q1はゲート電圧Vg=約15Vがターンオン電圧である。約0.40μsecに対向アームの短絡が発生すると、ゲート電圧Vgが急上昇してターンオン電圧を超える。約0.55μsecにてサイリスタのトリガ電圧17Vに達すると急激にゲート電圧Vgが低下して、約12Vのホールド電圧を維持する。ホールド電圧はターンオン電圧より低い値にクランプされていることがわかる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、スイッチング素子を他の素子に変更することができる。

Claims (6)

  1. 第1の駆動電極を有し、前記第1の駆動電極にて動作される第1のスイッチング部と、
    前記第1の駆動電極側に接続されて、前記第1の駆動電極の電圧が第1の電圧以上で導通して前記第1の電圧より低い第2の電圧で前記導通を保持するスナップバック特性を有する第2のスイッチング部と、
    前記第2のスイッチング部が導通することにより導通して、前記第1の駆動電極の電荷を吸引する第3のスイッチング部と、を備えた半導体装置。
  2. 前記第2のスイッチング部と前記第3のスイッチング部は、前記第1の駆動電極の電圧を、前記第1のスイッチング部が動作する第3の電圧にクランプする、ダイナミッククランプ回路を形成する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の駆動電極側には、前記第1の駆動電極から前記第2のスイッチング部の方向に対して逆方向になるように接続されたツェナーダイオードをさらに備え、
    前記第2のスイッチング部は、前記ツェナーダイオードと直列接続される請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の駆動電極側には、前記第1の駆動電極から前記第2のスイッチング部の方向に対して順方向バイアスになるように接続された、前記第3のスイッチング部と同等の第4のスイッチング部をさらに備え、
    前記第2のスイッチング部は、前記第4のスイッチング部と直列接続される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2のスイッチング部は、サイリスタ動作回路である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第3のスイッチング部は、前記第2のスイッチング部が第2の電圧で前記導通を保持しているときに前記第2のスイッチング部に流れる保持電流により導通する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
JP2013061004A 2013-03-22 2013-03-22 半導体装置 Active JP5907102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061004A JP5907102B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061004A JP5907102B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014187543A true JP2014187543A (ja) 2014-10-02
JP5907102B2 JP5907102B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=51834654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061004A Active JP5907102B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5907102B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011348A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 株式会社ノーリツ 負荷の駆動制御装置およびそれを備えた給湯装置
US10305362B2 (en) 2016-06-28 2019-05-28 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
JP2020517125A (ja) * 2016-12-16 2020-06-11 クリー ファイエットヴィル インコーポレイテッド 一体型クランプ回路を有するパワーモジュールおよびそのプロセス
JPWO2021048973A1 (ja) * 2019-09-12 2021-03-18
US11652473B2 (en) 2016-12-16 2023-05-16 Wolfspeed, Inc. Power modules having an integrated clamp circuit and process thereof
WO2023145316A1 (ja) * 2022-01-28 2023-08-03 ローム株式会社 半導体装置および半導体モジュール

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01318430A (ja) * 1988-05-06 1989-12-22 Salplex Ltd モス エフ イー ティーパワースイッチ回路
JPH03117017A (ja) * 1989-09-28 1991-05-17 Nec Corp トランジスタ出力回路
JPH0468562U (ja) * 1990-10-26 1992-06-17
JPH0888547A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Fuji Electric Co Ltd 過熱保護装置付き自己消弧素子
JP2008147923A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Renesas Technology Corp 負荷駆動回路および負荷駆動回路の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01318430A (ja) * 1988-05-06 1989-12-22 Salplex Ltd モス エフ イー ティーパワースイッチ回路
JPH03117017A (ja) * 1989-09-28 1991-05-17 Nec Corp トランジスタ出力回路
JPH0468562U (ja) * 1990-10-26 1992-06-17
JPH0888547A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Fuji Electric Co Ltd 過熱保護装置付き自己消弧素子
JP2008147923A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Renesas Technology Corp 負荷駆動回路および負荷駆動回路の製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011348A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 株式会社ノーリツ 負荷の駆動制御装置およびそれを備えた給湯装置
US10305362B2 (en) 2016-06-28 2019-05-28 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
JP2020517125A (ja) * 2016-12-16 2020-06-11 クリー ファイエットヴィル インコーポレイテッド 一体型クランプ回路を有するパワーモジュールおよびそのプロセス
JP2021158669A (ja) * 2016-12-16 2021-10-07 クリー ファイエットヴィル インコーポレイテッド 一体型クランプ回路を有するパワーモジュールおよびそのプロセス
JP7136779B2 (ja) 2016-12-16 2022-09-13 ウルフスピード インコーポレイテッド 一体型クランプ回路を有するパワーモジュールおよびそのプロセス
US11652473B2 (en) 2016-12-16 2023-05-16 Wolfspeed, Inc. Power modules having an integrated clamp circuit and process thereof
US11652478B2 (en) 2016-12-16 2023-05-16 Wolfspeed, Inc. Power modules having an integrated clamp circuit and process thereof
JP7447056B2 (ja) 2016-12-16 2024-03-11 ウルフスピード インコーポレイテッド 一体型クランプ回路を有するパワーモジュールおよびそのプロセス
JPWO2021048973A1 (ja) * 2019-09-12 2021-03-18
WO2021048973A1 (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 オムロン株式会社 過電流保護回路及びスイッチング回路
JP7205636B2 (ja) 2019-09-12 2023-01-17 オムロン株式会社 過電流保護回路及びスイッチング回路
WO2023145316A1 (ja) * 2022-01-28 2023-08-03 ローム株式会社 半導体装置および半導体モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5907102B2 (ja) 2016-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9059709B2 (en) Gate drive circuit for transistor
JP5907102B2 (ja) 半導体装置
JP5452549B2 (ja) パワーモジュール
US9203393B2 (en) Semiconductor apparatus
US10236677B2 (en) Semiconductor device
JP5989265B2 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路
CN106602901B (zh) 整流器、使用该整流器的交流发电机以及电源
JP5776658B2 (ja) 半導体駆動装置
US10651839B2 (en) Power switching apparatus
EP2549650A1 (en) Method for driving IGBT
US20190158083A1 (en) Drive circuit and power module including the same
JP2014512765A (ja) ノーマリーオフ装置およびノーマリーオン装置を含むカスケードスイッチ並びに本スイッチを備える回路
JP2015154701A (ja) ゲート駆動回路
JP6388039B2 (ja) スイッチ回路及び電源システム
JP2012090435A (ja) 駆動回路及びこれを備える半導体装置
JP4779549B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路。
JP2016134882A (ja) 負荷駆動制御装置および負荷駆動制御方法
US20160269007A1 (en) Semiconductor device
JP2015080335A (ja) ゲート駆動回路
JP2018011467A (ja) 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
JP2011024382A (ja) ゲート駆動回路
JP2020127267A (ja) 過電流保護回路及びスイッチング回路
JP5730454B1 (ja) 突入電流抑制回路
JP2014143852A (ja) 過電流保護回路
WO2017143998A1 (zh) 晶体管的驱动电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5907102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151