JP2014187248A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマCVD装置を用いてα−Si膜を形成している最中に、処理室の内壁に形成されたα−Si膜が剥離するのを防止する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、プラズマCVD装置の処理室に半導体基板を導入する工程と、処理室に導入された半導体基板の表面に非晶質シリコン膜を形成する工程と、非晶質シリコン膜を形成する工程の前に、処理室の内表面にシーズニング膜を形成する工程とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、プラズマCVD装置を用いて形成するアモルファスシリコン膜を含む半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置、例えばDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリー)、の微細化実現のため、ダブルパターニング等の技術が開発され、それに使用されるエッチングマスクとして、複数種類の膜を積層した積層膜が用いられるようになっている。
エッチングマスクに用いられる複数種類の膜のうちの一つとして、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜、以降、α−Si膜と称する。)があげられる。α−Si膜の成膜には、生産性に優れた、材料ガスを高周波でプラズマ化するプロセスを行うプラズマCVD装置が用いられる。プラズマCVD装置によるα−Si膜の成膜は、予め下地膜を成膜した半導体基板をプラズマCVD装置の処理室に導入し、次いで同処理室にシランガス(SiH)を導入し、導入したシランガスに高周波電力を印加してプラズマ化して半導体基板上にα−Si層を形成することにより行う。
特許文献1〜5に関連する平行平板型のプラズマCVD装置と、その装置を用いたα−Si膜の形成方法の例が開示されている。
特開昭52−16990号公報 特開昭57−67020号公報 特開平8−91987号公報 特開2000−273627号公報 特開2009−289782号公報
プラズマCVD装置を用いて半導体基板上にα−Si膜を成膜する際、α−Si膜は、半導体基板の表面だけでなくプラズマCVD装置の処理室の内壁(本明細書では、電極等の表面も含む処理室内に露出する面(内表面)を意味することがある)にも形成される。このとき、半導体基板の温度は比較的高い所定温度に制御されているが、プラズマCVD装置の処理室の内壁の温度は制御されていない。このため、処理室の内壁の温度は半導体基板の温度に比べて低い。また、処理室は、材料ガスが半導体基板に向かって供給されるように構成されているため、処理室内壁への材料ガスの供給は十分ではない。これらの理由により、プラズマCVD装置の処理室内壁に成膜されるα−Si膜の応力は、半導体基板上に成膜されるα−Si膜の応力(約1GPa)よりも大きくなる。さらに、半導体基板の表面は平面であるが、プラズマCVD装置の処理室の内壁は複雑な形状をしている。
以上のことから、半導体基板上へのα−Si膜の形成中にプラズマCVD装置の処理室の内壁に形成されたα−Si膜が部分的に剥がれ落ちることがある。処理室の内壁から剥がれ落ちたα−Si膜の小片(剥離片)は、半導体基板上に付着すると異物となり、その後の工程に影響を与える。例えば、剥離片はエッチング残りや短絡の原因となり、半導体装置の製造における歩留まりを低下させる。
処理室の内壁からのα−Si膜の剥離を防止するため、1枚の半導体基板の処理が終了する毎(一サイクル毎)に処理室のクリーニング処理が行われる。それにもかかわらず、1回に成膜するα−Si膜が厚い場合には、その成膜中に処理室の内壁からのα−Si膜の剥離が生じる場合がある。
なお、特許文献1〜5においては、プラズマCVD装置の処理室の内壁に形成されるα−Si膜が剥がれ落ちるという問題について全く認識されていない。
本発明の一形態に係る半導体装置の製造方法は、プラズマCVD装置の処理室に半導体基板を導入する工程と、前記処理室に導入された前記半導体基板の表面に非晶質シリコン膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン膜を形成する工程の前に、前記処理室の内表面にシーズニング膜を形成する工程と、を含む。
非晶質シリコン膜を形成する前に、処理室の内表面にシーズニング膜を形成しておくことで、処理室の内表面に形成される非晶質シリコン膜の剥離を防止することができる。これにより、処理室の内表面からの剥離片を原因とする欠陥の発生を防止または抑制し、半導体装置の歩留まり低下を防止することができる。
本発明の製造工程に用いられるプラズマCVD装置の処理室1の構造を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室内での処理工程を説明するためのフローチャートである。 図2のステップS201に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図2のステップS202に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図2のステップS203に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図2のステップS204に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図2のステップS205に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の効果を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態の効果を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態の効果を説明する模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室内での処理工程を説明するためのフローチャートである。 図11のステップS1101に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図11のステップS1102に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 図11のステップS203に対応するプラズマCVD装置の処理室の内部の様子を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室内での処理工程を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図16のフローチャートによる一工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図17の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図18の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図19の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図20の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図21の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。 図22の工程に続く工程を説明するための半導体装置の断面模式図である。
以下、本発明を適用した半導体装置の製造方法及び半導体装置について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本発明の製造工程に用いられるプラズマCVD装置の処理室の構造について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の製造工程に用いられるプラズマCVD装置の処理室1の構造を説明する模式図である。
図1に示すプラズマCVD装置の処理室1は、酸化アルミニウム等で構成され内壁1aを有する本体と、材料ガス導入管2と、排気管3と、半導体基板100を出し入れするためのゲートバルブ4を有している。また、処理室1の内部には、ヒータを内蔵し半導体基板100の保持装置を兼ねる下部電極5と、材料ガス導入管2に接続し材料ガス10の供給部を兼ねる上部電極7が、平行平板型電極を構成するように配置されている。
上部電極7は、材料ガス導入管2を介して図示されない材料ガス供給部に接続されるとともに、接地(アース)されている。下部電極5は、基板を過熱するヒータを内蔵するとともに、高周波電源部15に電気的に接続されている。処理室1は、排気管3を介して図示されない排気ポンプ部に接続され、処理室1の内部圧力は所定の圧力に保持される。
図示されない材料ガス供給部からの材料ガス10は、材料ガス導入管2を通して上部電極7へ供給され、さらに上部電極7から、上部電極7と下部電極5の間の空間に供給される。上部電極7と下部電極5との間に高周波電圧を印加することで材料ガス10はプラズマ化される。そのプラズマ20が半導体基板100に照射されることで、半導体基板10の上に、材料ガス10に応じた膜30が成膜される。このとき生成される反応ガス40は、排気管3を通して図示されない排気ポンプ部に排気される。
[第1の実施形態]
(半導体装置の製造工程)
次に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図2〜図8を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室1内での処理工程を説明するためのフローチャートである。また、図3乃至図7は、図2のフローチャートの各ステップにおける処理室の様子を示す模式図である。さらに、図8は、本発明の第1の実施形態の効果を説明するための模式図である。
図2に示すように、本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、まず、処理室1のシーズニング(ステップS201)を行う。次に、処理室1に半導体基板を導入し(ステップS202)、その表面上に非晶質シリコン膜を成膜する(ステップS203)。続いて、半導体基板を処理室1から取り出し(ステップS204)、処理室1のクリーニング(ステップS205)を行う。この後、別の半導体基板上へ非晶質シリコン膜を成膜する場合には、上記工程(ステップS201〜S205)を繰り返す。
次に、図3乃至図7を参照して各工程について詳細に説明する。
(1)シーズニング工程(ステップS201):
図3に示すように、材料ガス導入管2を通して供給される材料ガス10を、上部電極7から、上部電極7と下部電極5との間の空間に供給する。ここでは、材料ガスとして、モノシラン(SiH)と一酸化二窒素(NO)を用いる。材料ガスの供給と同時に、上部電極7と下部電極5との間に高周波電圧を印加して材料ガス10をプラズマ20化する。プラズマ20は、処理室の内壁1a(電極等の表面も含む処理室内に露出する面(内表面))に接触し、プラズマ酸化シリコン膜31であるシーズニング膜34を成膜する。処理室1は排気管3を通して図示されない排気ポンプ部に接続されており、その内部圧力は所定の圧力に保持される。
プラズマ酸化シリコン膜31の成膜条件は、例えば、SiH:550sccm,NO:1000sccm,Power:500W,温度:400℃,圧力:360Paとすることができる。
なお、シーズニング膜34の厚さは特に制限されるものではないが、半導体基板上に50nm以上成膜される条件で形成すれば良く、半導体基板上に200nm程度形成する条件で形成すれば経験上好ましい厚さとなる。シーズニング膜34の厚さが250nmを超えると、後で実施するクリーニング工程の時間が長くなり生産性が低下する弊害がある。
(2)半導体基板導入工程(ステップS202):
図4に矢印Aで示すように、半導体基板100を、ゲートバルブ4を介して図示されない受け渡し室から処理室1内の下部電極5上に導入する。
(3)非晶質シリコン成膜工程(ステップS203):
図5に示すように、ゲートバルブ4を閉じる。処理室1を大気圧より低い圧力に維持した状態で、材料ガス導入管2を通して上部電極7から材料ガス10を処理室1内に供給する。ここでは、原料ガスとして、モノシラン(SiH)と水素(H)を用いる。原料ガスの供給とともに、上部電極7と下部電極5との間に500〜1000Wの高周波電圧を印加して材料ガス10をプラズマ20化する。プラズマ20は、半導体基板100に照射されα−Si膜32を成膜する。α−Si膜32の厚さは、例えば、70nmとする。
半導体基板100上にα−Si膜32を成膜する際、プラズマ20の一部ならびに材料ガス10が処理室1の内壁1aにも接触し、内壁1a上にもα−Si膜32が成膜される。しかし、処理室1の内壁1aには、あらかじめプラズマ酸化シリコン膜31(シーズニング膜34)が成膜されているため、処理室1の内壁1aに形成されたα−Si膜32の応力は緩和される。その結果、処理室1の内壁1aからのα−Si膜32の剥れを抑制することができる。
(4)半導体基板取り出し工程(ステップS204):
図6に矢印Bで示すように、成膜が終了した半導体基板100を、処理室1内の下部電極5上からゲートバルブ4を介して図示されない受け渡し室へ取り出す。
(5)処理室クリーニング工程(ステップS205):
図7に示すように、処理室1の圧力を130〜650Paの範囲に維持した状態で、材料ガス導入管2を通して上部電極7からクリーニングガス50を処理室1内に供給する。クリーニングガスとして、例えば、3フッ化窒素NFを用いることができる。また、上部電極7と下部電極5との間に高周波電圧を印加し、クリーニングガスをプラズマ化する。3フッ化窒素NFのプラズマ化により生成されたフッ素ラジカルにより、処理室1の内壁1a等に成膜されたα−Si膜32とプラズマ酸化シリコン膜31をドライエッチングして除去する。
この後、次に半導体基板の処理を実行する場合は、(1)〜(5)のステップを繰り返す。
次に、図8を参照して、本発明の第1の実施形態の効果を説明する。図8は、処理室の一部(図6の略右半分)を拡大した図である。
上述したように、プラズマ非晶質シリコン成膜工程(ステップS203)において、α−Si膜32は半導体基板100上のみならず、処理室1の内壁1a上にも成膜する。本実施形態では、あらかじめプラズマ酸化シリコン膜シーズニング工程(ステップS201)を実施し、処理室1の内壁1a上に、シーズニング膜34としてプラズマ酸化シリコン膜31が成膜されている。このため、α−Si膜32は、プラズマ酸化シリコン膜31の上に成膜されることになる。α−Si膜32は、処理室1の内壁1aの上に直接成膜される場合よりもプラズマ酸化シリコン膜31の上に成膜された場合の方が密着性がよい。それゆえ、α−Si膜32の応力による剥れD1を減少させ、剥離片D2が半導体基板上に異物D3となって付着することを防止また抑制できる。その結果、半導体基板100上の異物によって引き起こされるエッチング残りや短絡が発生しにくくなり、製造歩留まりの低下を防ぐことができる。
発明者の成膜実験によれば、処理室1の内壁1aが酸化アルミニウムである場合に、酸化シリコン膜のシーズニング処理を行うことなく、直径300mmの半導体基板上に厚さ70nmのα−Si膜32を成膜すると、半導体基板上に数千個オーダーの異物(5μm以上)が観測された。
これに対して、プラズマ酸化シリコン膜31が半導体基板上に200nm形成される条件で、シーズニング成膜を予め実施しておいた場合は、半導体基板上に成膜されるα−Si膜32の膜厚が60nmまで異物は観測されなかった。ハードマスクとして要求される厚さ70nmのα−Si膜32を成膜した場合でも、5μm以上の巨大異物は直径300mmの半導体基板全域において数百個レベルであった。つまり、本実施形態により、1桁程度の改善が見られた。
なお、上記の説明においては、処理室内壁1aに成膜される酸化シリコン膜31やα−Si膜32の膜厚の説明を、半導体基板上に所定の膜厚を持つ同膜が形成される条件と同じ条件で処理室内壁1aに成膜する、という間接的表現を用いている。これは、処理室の内壁1aに形成される膜の厚さを計測する適当な手段が存在しないからである。第2の実施形態以降においても同様の説明方法が採用される。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、半導体基板上に観測される異物の量に関して大きな改善が見られた。しかしながら、依然として半導体基板上には数百個レベルの異物が観測された。この原因は、以下のようなものと推測される。
即ち、第1の実施形態において、プラズマCVD装置の処理室1の内壁1aは温度制御されていない。そのため、処理室1の内壁1aの温度は、半導体基板100の温度に比べ低い。例えば、下部電極5の上に載置され、内蔵するヒータにより加熱された半導体基板100表面の温度を400℃とすると、処理室1の内壁1aの温度は100℃程度である。また、プラズマCVD装置の処理室1は、内壁1aに十分な材料ガスが供給されるようには構成されていない。これらの理由により、シーズニング膜34であるプラズマ酸化シリコン膜31の表面の水素終端またはダングリングボンド(未結合手)が不足し、α−Si膜32のプラズマ酸化シリコン膜31への密着性が不十分になっていると推察される。
したがって、水素終端量またはダングリングボンドが多い材料をシーズニング膜34として用いればα−Si膜32の密着性を向上させることができ、応力によるα−Si膜32の剥れをさらに減少させることができると考察した。そこで、プラズマ酸化シリコン膜31より表面水素終端量が多いプラズマ窒化シリコン膜をシーズニング膜として用いる第2の実施形態に思い至った。
(半導体装置の製造工程)
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の効果を説明する模式図である。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、先ず、シーズニング工程を行う。
シーズニング工程では、材料ガスとしてモノシラン(SiH)と窒素(N)を用いる。窒素に代えてアンモニア(NH3)を使用しても良い。原料ガスを処理室1に供給し、プラズマ化して、処理室1の内壁1aにプラズマ窒化シリコン膜33であるシーズニング膜34を成膜する。成膜条件として、例えば、SiH:250〜500sccm,N:5000〜25000sccm,Power:100〜1500W,温度:300〜550℃ ,圧力:2〜10Torr、を用いることができる。この条件で、半導体基板上に例えば200nm成膜される時間成膜を行うことで、処理室1の内壁1aにシーズニング膜34を形成する。
この後、第1の実施形態と同様に、半導体基板の導入、非晶質シリコン膜の成膜、半導体基板の取り出し、処理室1のクリーニング、を実施する。
本実施の形態においても、非晶質シリコン成膜工程の際、モノシランまたはプラズマ20が接触する部位、例えば処理室1の内壁1aにも、α−Si膜32が成膜する。あらかじめシーズニング工程でシーズニング膜34としてプラズマ窒化シリコン膜33が成膜されているため、α−Si膜32は、プラズマ窒化シリコン膜33の上に成膜される。これにより、処理室1の内壁1aの上に直接成膜される場合に比べ、α−Si膜32の密着性がよくなる。また、処理室1の内壁1aの上にプラズマ酸化シリコン膜31が形成されている場合に比べても、α−Si膜32の密着性はよくなる。
発明者の成膜実験によれば、半導体基板上で200nm形成される条件で、予めプラズマ窒化シリコン膜33のシーズニング成膜を実施しておいた場合、半導体基板上に成膜されるα−Si膜32の膜厚が少なくとも150nmまでは処理室1の内壁1aからのα−Si膜32の剥れは観測されなかった。ハードマスクとして要求される厚さ70nmのα−Si膜32を直径300mmの半導体基板上に成膜して異物検査を実施したところ、5μm以上の巨大異物は0個であった。
このように、プラズマ窒化シリコン膜33をシーズニング膜34として用いると、第1の実施形態のようにプラズマ酸化シリコン膜31をシーズニング膜34として用いた場合に比べても、著しくα−Si膜32の密着性を改善できることが明らかとなった。
したがって、処理室1の内壁1aからのα−Si膜32の剥離片が半導体基板上に異物となって付着することにより発生するエッチング残りや短絡を回避して、半導体装置の製造歩留まりの低下を防ぐことができる。
また、後述の実施形態において詳述するように、プラズマ窒化シリコン膜33からなるシーズニング膜34を用いれば、処理室1内のクリーニングの頻度を低減できる。即ち、処理室1内での半導体基板の処理を1サイクル行う毎に行っていた処理室1内のクリーニングを、半導体基板の処理を複数サイクル行うごとに1回にすることができる。これにより、製造コストの削減を実現することができる。
さらに、半導体基板上に形成すべきハードマスクの構成が、プラズマ窒化シリコン膜上にα−Si膜を積層した積層膜である場合には、シーズニング膜形成工程を省略して半導体基板を処理室へ導入し、半導体基板上へプラズマ窒化シリコン膜の成膜工程と、そのプラズマ窒化シリコン膜上へのα−Si膜の成膜工程とを連続して実施してもよい。この場合、プラズマ窒化シリコン膜の成膜工程の実施がシーズニング膜形成工程の実施と同じ働きをする。これにより、製造工程数を増やすことなく、上述した効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態においてシードニング膜34として用いるプラズマ窒化シリコン膜33は、プラズマ酸化シリコン膜31に比べるとその成膜速度が遅い。そのため、実用的な生産性を考慮すると、プラズマ窒化シリコン膜33の膜厚を例えば100nmよりも厚くすることはできない。そこで、最初にプラズマ酸化シリコン膜を成膜しておき、その上にプラズマ窒化シリコン膜を成膜すれば、シーズニング膜の表面の状態を維持したまま処理時間の短縮が望めると考察した。こうして、第1シーズニング膜であるプラズマ酸化シリコン膜を成膜した後、その上に第2シーズニング膜であるプラズマ窒化シリコン膜を成膜する第3の実施形態に思い至った。
(半導体装置の製造工程)
本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図10を参照して説明する。図10は、本発明の第3の実施形態の効果を説明する模式図である。
本実施形態では、シーズニング工程において第1シーズニング膜34Aと第2シーズニング膜34Bの成膜を連続して行う。
先ず、材料ガス10としてモノシラン(SiH)と一酸化二窒素(NO)を用いて第1シーズニング膜34Aとしてプラズマ酸化シリコン膜31を成膜する。第1の実施形態におけるプラズマ酸化シリコン膜31の成膜条件と同じ成長条件を用い、処理室1の内壁1aに形成されるプラズマ酸化シリコン膜31の膜厚がH3となる時間成膜を行う。その時間は、例えば、半導体基板上にプラズマ酸化シリコン膜が100nm(50〜100nmの範囲とする)形成される時間とする。
次に、材料ガス10としてモノシラン(SiH)と窒素(N)を用いて第2シーズニング膜34Bとしてプラズマ窒化シリコン膜33を成膜する。第2の実施形態におけるプラズマ窒化シリコン膜33の成膜条件と同じ成長条件を用い、内壁1aに形成されるプラズマ窒化シリコン膜33の膜厚がH4となる時間成膜を行う。その時間は、例えば、半導体基板上にプラズマ窒化シリコン膜が100nm(50〜100nmの範囲とする)形成される時間とする。
ここで、第1シーズニング膜34Aの膜厚H3と第2シーズニング膜34Bの膜厚H4の合計が、半導体基板上に形成される膜厚で200nmとなるように膜厚H3,H4を調節する。また、膜厚H4が50nm〜100nm、例えば100nm、となるように調節する。第1シーズニング膜34Aと第2シーズニング膜34Bは、プラズマ生成を維持したまま、原料ガスNOをNに切り替えるだけで連続して成膜することができる。
このように、本実施の形態では、シーズニング膜34として、プラズマ酸化シリコン膜31とプラズマ窒化シリコン膜33の積層膜を用いることにより、所定の膜厚を有するシーズニング膜34の形成時間を、第2の実施形態に比べて短縮することができる。
本実施の形態においても、シーズニング工程以外の工程は、第1の実施形態と同様に実施される。
第1及び第2の実施形態と同様、プラズマ非晶質シリコン成膜工程において、モノシランまたはプラズマ20が接触する部位、例えば処理室1の内壁1aにも、α−Si膜32が成膜する。しかし、処理室1の内壁1aには、あらかじめシーズニング工程で、第1シーズニング膜34Aとしてのプラズマ酸化シリコン膜31と第2シーズニング膜34Bとしてのプラズマ窒化シリコン膜33が連続して成膜(積層)されている。それゆえ、α−Si膜32は、内壁1a上に直接成膜されず、プラズマ窒化シリコン膜33の上に成膜される。α−Si膜32は、処理室1の内壁1aの上に成膜される場合より、プラズマ窒化シリコン膜33の上に成膜された場合の方が密着性がよい。これにより、α−Si膜の応力による剥れを防止することができる。本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、5μm以上の巨大異物は直径300mmの半導体基板全域において0個であった。
このように、本実施の形態によれば、第2の実施形態の効果を維持しつつプラズマ窒化シリコン膜単膜の場合より、処理能力すなわち生産性を向上させることができる。
[第4の実施形態]
第1〜3の実施形態では、シーズニング工程の後に半導体基板100を処理室1に導入する。しかし、半導体基板100上にα−Si膜32の下地膜として形成される膜がシーズニング膜34と同一材料からなる膜であるならば、下地膜の成膜工程とシーズニング工程とを同一工程とすることで工程数の削減が可能であると推察し、第4の実施形態に思い至った。
図11は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室1内での処理工程を説明するためのフローチャートである。図示のように、本実施の形態では、まず半導体基板100を処理室1に導入する(ステップS1101)。次に、第1乃至第3の実施形態いずれかのシーズニング工程と同様の工程を実施して、半導体基板100上にシーズニング膜34と同一材料の下地膜を成膜する。このとき、処理室1の内壁1aには、シーズニング膜34が形成される。
この後、第1乃至第3の実施形態と同様に非晶質シリコン膜の成膜工程等が実施される。
本実施形態における処理室1内での処理工程について、図12乃至図14を参照して、詳細に説明する。
(1)半導体基板導入工程(ステップS1101):
処理室1内のシーズニング処理を実施することなく、半導体基板100を処理室1に導入する。図12に示すように、ゲートバルブ4を介して図示されない受け渡し室から処理室1内の下部電極5上に、半導体基板100を導入する。
(2)下地膜成膜を兼ねるシーズニング工程(ステップS1102):
図13に示すように、材料ガス導入管2を通して上部電極7へ材料ガス10を供給する。材料ガス10は、上部電極7から、上部電極7と下部電極5との間の空間に供給される。上部電極7と下部電極5との間に高周波電圧を印加することにより、材料ガス10をプラズマ20化する。そのプラズマ20は、半導体基板100上に照射され、半導体基板100上に下地膜35を成膜する。また、プラズマ20は、処理室1の内壁1aに接触し、シーズニング膜34を成膜する。
下地膜35とシーズニング膜34とは、同一の材料ガス10用いて形成される。下地層35として、プラズマ酸化シリコン膜を形成する場合には、第1の実施形態の成膜条件を採用すればよい。また、下地層35として、プラズマ窒化シリコン膜を形成する場合には、第2の実施形態の成膜条件を採用すればよい。あるいは、下地層35として、プラズマ酸化シリコン膜とプラズマ窒化シリコン膜との積層膜を形成する場合には、第3の実施形態の成膜条件を採用すればよい。
(3)非晶質シリコン成膜工程(ステップS203):
第1乃至第3の実施形態と同様の工程を実施し、図14に示すように、半導体基板100上に成膜された下地層35の上にα−Si膜32を成膜する。このとき、プラズマ20の一部ならびに材料ガス10が処理室1の内壁1aに接触し、内壁1a上にもα−Si膜32が成膜される。しかし、処理室1の内壁1aには、下地層と同じ材料からなるシーズニング膜34が成膜されている。このため、α−Si膜32が内壁1a上に直接成膜された場合に比べ、α−Si膜32の応力が緩和され、膜剥れを防止または抑制することができる。
(4)半導体基板取り出し工程(ステップS204):
第1乃至第3の実施形態と同様である。
(5)処理室クリーニング工程(ステップS205):
第1乃至第3の実施形態と同様である。
この後、他の半導体基板の処理を行う場合には、シーズニング工程を実施することなく他の半導体基板を処理室1に搬送し、上述した工程を繰り返す。
以上のように、本実施形態では、下地膜の成膜工程とシーズニング膜の成膜工程を一つにすることで、工程数を削減し、製造コストを下げることができる。
[第5の実施形態]
第1乃至第4の実施形態では、処理室1での処理を1サイクル行う毎に、処理室1のクリーニングを実施する。しかしながら、第2の実施形態において説明したように、シーズニング膜34としてシリコン窒化膜を用いた場合、処理室1の内壁1aからのα−Si膜の剥離を著しく減少させることができる。したがって、シーズニング膜34としてシリコン窒化膜を用いた場合には、必ずしもクリーニング工程を毎回行う必要性はない。そこで、本実施の形態では、処理室1での半導体基板の処理を所定サイクル数実施する毎に1回の割合で処理汁のクリーニング工程を実施する。これにより、処理室のクリーニング工程の実施頻度を低減し、製造コストを下げることができる。
図15は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるプラズマCVD装置の処理室1内での処理工程を説明するためのフローチャートである。図2のフローチャートとの相違は、半導体基板の取り出し工程(ステップS204)と処理室のクリーニング工程(ステップS205)との間に、処理室1のクリーニングが必要か否かの判定を行う判定工程(ステップS1501)を有している点である。
シーズニング工程(ステップS201)では、第2の実施形態または第3の実施形態と同様にシーズニング膜34を形成する。即ち、本実施の形態では、シーズニング膜34として、少なくとも表面がプラズマ窒化シリコン膜33で構成された膜を用いる。これにより、その後、処理室1の内壁1aに形成されるα−Si膜32の剥離を著しく低減できるからである。
半導体基板100の導入工程(ステップS202)、非晶質シリコン膜32の成膜工程(ステップS203)及び半導体基板100の取り出し工程(ステップS204)は、上述した第1乃至第4の実施形態と同様である。
処理を終えた半導体基板100を処理室1から取り出した後、処理室1のクリーニングが必要か否か判断する(ステップS1501)。この判断は、処理サイクル数に基づいて行うことができる。例えば、実験等により、半導体基板100上に成膜するα−Si膜32の厚さが150nmに達するまでは、処理室1の内壁1aに成膜されたα−Si膜32の剥がれは発生しないという知見が得られていると仮定する。この場合、1サイクルの処理で厚さ70nmのα−Si膜32を成膜するのであれば、2サイクルの処理を行った後でも、処理室1の内壁1aからのα−Si膜32の剥がれは発生しないと考えられる。そこで、この場合は、2サイクルに1回の割合で処理室1のクリーニング工程(ステップS205)を行うようにすることができる。また、厚さ30nmのα−Si膜32を成膜する場合は、5サイクルに1回の割合で処理室1のクリーニングを行えばよい。
通常、半導体製造工程では、25枚の半導体基板を1セットとして処理が行われる。したがって、1セットの半導体基板を処理する間に必要とされるクリーニング工程を、25回から13回もしくは5回というように削減することが可能となり大幅な生産性向上を実現することができる。
[第6実施形態]
次に、上述した第1乃至第5の実施形態のいずれかによって形成されるα−Si膜32をドライエッチングのハードマスクとして用いる半導体装置の製造工程の一例について図16乃至図23を参照して説明する。ここでは、半導体装置がDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、半導体基板に埋め込みゲート電極を埋設するためのトレンチの形成にハードマスクが用いられる例について説明する。
図16は、半導体基板に埋め込みゲート電極を埋設するためのトレンチを形成する一連の工程を説明するためのフローチャートである。また、図17乃至図23は、図16に示される工程のいずれかに対応する製造途中の半導体装置の縦断面図である。
図16に示される工程のうち、第2ハードマスク成膜工程(ステップS1602)が、第1乃至第5の実施の形態におけるα―Si膜32の形成工程(ステップS203)に相当する。
以下、図16のフローチャートに従い、一連工程について図17乃至図23を参照しつつ説明する。
(1)ハードマスク形成工程(ステップS1601〜1603):
図17に示すように、素子分離領域102が形成された半導体基板100の表面に第1ハードマスク103、第2ハードマスク104及び第3ハードマスクを順次成膜する。
まず、半導体基板100の上に第1ハードマスク103(下地絶縁膜)を形成する。半導体基板100として、シリコン単結晶からなる基板を用いることができる。また、第1ハードマスク103として、プラズマCVD法により成膜したシリコン酸化膜を用いることができる。あるいは、第1ハードマスク103として、シリコン窒化膜を用いてもよい。第1ハードマスク102の膜厚は、例えば50nmとする。
次に、第1ハードマスク103の上に第2ハードマスク104を成膜する。上述したように、第2ハードマスク104は、α―Si膜であり、第1乃至第5の実施の形態における非晶質シリコン膜成膜工程(ステップS203)により形成する。第1のハードマスク103が形成された半導体基板100を、シーズニング工程を終えたプラズマCVD装置の処理室1へ搬送し、第2ハードマスク104を成膜する。ここでは、シーズニング工程が、第2または第3の実施形態で説明したように行われているものとする。
次に、第2ハードマスク104上に第3ハードマスク105をプラズマCVDにより形成する。第2のハードマスク104の形成に用いられた処理室1から半導体基板100を取り出して別の処理室へ導入し、第3ハードマスク105を成膜する。即ち、この処理は、第2ハードマスク104の形成に用いた処理室とは別の処理室で行う。第3ハードマスクの膜厚は、例えば100nmとする。
(2)第1パターン形成工程及び第1パターン転写工程(ステップS1604、S1605):
次に、図18に示すように、第3ハードマスク膜105上にリソグラフィによりホトレジストからなる第1マスク膜91の第1パターン106を形成する。ここでは、第1のパターン106はラインアンドスペースパターンとする。また、リソグラフィにおける最小加工寸法をFとして、そのスペースの幅を3F(例えば60nmとする)とする。
次に、第1パターン106をマスクとして、フッ素含有プラズマを用いて第3ハードマスク105をドライエッチングし、第3ハードマスク105に第1パターン106を転写する。これにより、第3ハードマスク105に、幅が3Fの第1凹部105aが形成される。
(3)第1、第2犠牲膜形成工程(ステップS1606、S1607):
次に、酸素プラズマアッシングにより第1マスク膜91を除去する。続いて、図19に示すように、第1パターン106が転写された第3ハードマスク105の上面と側面を覆うように全面に厚さF(20nm)の第1犠牲膜107を成膜する。第1犠牲膜107として、CVD法等により成膜されたシリコン窒化膜を用いることができる。こうして、第1凹部105a内には第1犠牲膜107で構成される第2凹部108が形成される。第2凹部108の幅はFとなる。
次に、第2凹部108を埋め込むように第2犠牲膜109を成膜する。第2犠牲膜109として、回転塗布法により形成される有機膜を用いることができる。
(4)第2犠牲膜エッチバック工程(ステップS1608):
次に、第2犠牲膜109を酸素含有プラズマを用いたドライエッチング法によりエッチバックして、図20に示すように、第1犠牲膜107の上面に形成された第2犠牲膜109を除去する。これにより、第2凹部108の内部のみに第2犠牲膜109を残存させる。
(5)第2パターン形成工程(ステップS1608):
次に、上面が露出している第1犠牲膜107を選択的にドライエッチングし、第3ハードマスク105の上面及び側面を覆う部分を除去する。これにより、図21に示すように、幅がFの第3凹部107aを形成する。第3凹部107aの底面には第2ハードマスク104の上面が露出する。こうして、第3ハードマスク105と第1犠牲膜107と第2犠牲膜109からなる部分と第3凹部107aとからなる第2パターン110が形成される。すなわち、第1パターン形成工程で形成された幅が3Fの第1凹部105a内に幅がFのラインで離間する幅がFの第3凹部107aからなる第2パターン110が形成される。第3凹部107aは第1トレンチを構成する。
(6)第2パターン転写工程(ステップS1609):
次に、第3ハードマスク105および第2犠牲膜109をマスクとして、フッ素含有プラズマを用いたドライエッチング法によりトレンチの底面に上面が露出する第2ハードマスク104をエッチングして第2パターン110を第2ハードマスク104に転写する。これにより、図22に示すように、幅がFの第2トレンチ104aが形成される。このドライエッチングにより、第3ハードマスク105、第2犠牲膜109、第1犠牲膜107はエッチングされて消滅する。
(7)トレンチ形成工程(ステップS1610):
第2トレンチ104aが形成された第2ハードマスク104をマスクとして、フッ素含有プラズマを用いたドライエッチング法により、第2トレンチ104aの底面に上面が露出する第1ハードマスク103をエッチングして半導体基板100の上面を露出させる。続いて、第2ハードマスク104および第1ハードマスク103をマスクとしてフッ素含有プラズマを用いたドライエッチングを行い、図23に示すように、半導体基板100内に深さ150〜200nmのトレンチ111を形成する。
この後、トレンチ111の内面をゲート絶縁膜で覆い、さらにゲート絶縁膜の表面を覆いトレンチの下部を埋設するゲート電極を形成する。半導体装置がDRAMの場合、ゲート電極はワード線を構成する。次に、ゲート電極上面を覆うキャップ絶縁膜を形成することによりトレンチの上部を埋設することにより、埋め込みゲート電極が形成される。
その後、ソースドレイン拡散層の形成工程、層間絶縁膜の形成工程、ビット線の形成工程、容量コンタクトプラグの形成工程、キャパシタの形成工程、配線形成工程などを経て、DRAMが完成する。
本実施形態の半導体装置の製造方法では、α−Si膜からなる第2ハードマスク104を第2〜第3実施形態の方法で形成しているので、処理室の内壁からのα−Si膜の剥離を回避して製造歩留まりの低下を防止することができる。
以上、本発明についていくつかの実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限らず種々の変更、変改が可能である。例えば、上記第6の実施形態では、半導体装置がDRAMの場合について説明したが、これに限らず、他の半導体装置の製造にも本発明は適用可能である。また、同実施の形態ではハードマスクをゲートトレンチの形成に用いる場合について説明したが、ハードマスクの使用目的はゲートトレンチの形成に限られない。
1 処理室
1a 内壁
2 材料ガス導入管
3 排気管
4 ゲートバルブ
5 下部電極
7 上部電極
10 材料ガス
15 高周波電源部
20 プラズマ
31 プラズマ酸化シリコン膜
32 アモルファスシリコン膜(α−Si膜)
33 プラズマ窒化シリコン膜
34 シーズニング膜
34A 第1シーズニング膜
34B 第2シーズニング膜
35 下地膜
40 反応後ガス
50 クリーニングガス
91 第1マスク膜
100 半導体基板
102 素子分離領域
103 第1ハードマスク
104 第2ハードマスク
104a 第2トレンチ
105 第3ハードマスク
105a 第1凹部
106 第1パターン
107 第1犠牲膜
107a 第3凹部
108 第2凹部
109 第2犠牲膜
110 第2パターン
111 トレンチ
D1 剥れ
D2 剥離片
D3 異物
H1〜H4 膜厚

Claims (11)

  1. プラズマCVD装置の処理室に半導体基板を導入する工程と、
    前記処理室に導入された前記半導体基板の表面に非晶質シリコン膜を形成する工程と、
    前記非晶質シリコン膜を形成する工程の前に、前記処理室の内表面にシーズニング膜を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記シーズニング膜は、プラズマ酸化シリコン膜からなる単層膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記シーズニング膜は、プラズマ窒化シリコン膜からなる単層膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記シーズニング膜は、プラズマ酸化シリコン膜とその上に形成されたプラズマ窒化シリコン膜からなる積層膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記シーズニング膜を形成する工程は、前記処理室に前記半導体基板を導入する工程の前に行われることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記シーズニング膜を形成する工程は、前記処理室に前記半導体基板を導入する工程の後に行われ、前記半導体基板上に下層絶縁膜の形成する工程を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記処理室に前記半導体基板を導入する工程の前に、前記半導体基板の表面上に予め下層絶縁膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体基板の表面に非晶質シリコン膜を形成する工程の後、
    前記半導体基板を前記処理室から取り出す工程と、
    前記処理室の内表面をクリーニングする工程と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記処理室の内表面をクリーニングする工程は、前記処理室への前記半導体基板の導入から取出しまでの処理が行われる毎に実施されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記処理室の内表面をクリーニングする工程は、前記処理室への前記半導体基板の導入から取出しまでの処理が複数回行われる毎に実施されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体基板上に形成された非晶質シリコン膜をパターニングする工程と、
    パターニングされた前記非晶質シリコン膜をマスクとして前記半導体基板をエッチングする工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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CN107083538A (zh) * 2017-04-27 2017-08-22 上海华虹宏力半导体制造有限公司 Pecvd淀积非晶硅薄膜的方法
CN115181958A (zh) * 2022-05-20 2022-10-14 东方日升(常州)新能源有限公司 一种对pecvd设备进行预镀膜处理的方法和硅片的镀膜方法

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