JP2014185589A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンプライアントフレームが不安定な状態となるのを抑制し、第1中間圧室への抽気を確実なものとし、圧縮機構部からの漏れ損失と呼吸損失をなくすことができるようにする。
【解決手段】ボス部2dの内部空間2gと第1中間圧室5eとを連通させる第1減圧機構3rによって、第1中間圧室内の圧力がボス部2dの内部空間2gの圧力よりも低く、吸入圧よりも高い第1中間圧となるよう減圧し、第1中間圧室5eと第2中間圧室2iとを連通させる第2減圧機構3nによって、第2中間圧室内の圧力が第1中間圧室内の第1中間圧よりも低く、吸入圧よりも高い第2中間圧となるよう減圧し、コンプライアントフレーム3が、第1中間圧室内の第1中間圧を受けて揺動スクロール2を固定スクロール1に押し付けるとともに、第2中間圧室内の第2中間圧を受けて当該コンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aにおける押付け力が軽減されるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関するものである。
密閉容器内に、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、その下方に配置されて圧縮機構部を駆動する駆動部と、圧縮機構部を潤滑する冷凍機油とを収納した高圧シェルタイプの縦型スクロール圧縮機は、一般的に知られている。このようなものにおいて、圧縮機構部は、固定板状渦巻歯を有する固定スクロールと、固定板状渦巻歯に対向して圧縮室を形成する揺動板状渦巻歯を有する揺動スクロールとを備えている。揺動スクロールは、軸方向に移動でき、その背面側の空間に導入された中間圧の冷媒の圧力を受けて固定スクロールに押し当てられ、圧縮動作中の歯先からの冷媒の漏れ損失を少なくしている。すなわち、揺動スクロールの背面側には、スラスト面が接触するようにコンプライアントフレームを配置するとともに、さらにコンプライアントフレームの背面にガイドフレームを配置し、コンプライアントフレームの背面とガイドフレームとの間に第1中間圧室を形成している。そして、第1中間圧室には、中間圧の冷媒を導入し、冷媒の圧力によってコンプライアントフレームを押し上げ、そのスラスト面を介し揺動スクロールを押し上げている。第1中間圧室への抽気方法は、圧縮機構部にて圧縮途中にある冷媒の一部をコンプライアントフレームに設けた連通穴を介して抽気することで行っており、連通穴を形成する位置、抽気範囲によって第1中間圧室の圧力は変化させることができ、第1中間圧室の圧力をPm1、吸入圧をPs、連通穴の位置や抽気範囲に応じた係数をβとすると、
Pm1=Ps×β・・・・・(式1)
という関係になっている。
さらに、揺動スクロール背面とコンプライアントフレームとの間に第2中間圧室を形成し、内部を吸入圧力よりも高い中間圧とし、反力を得て、揺動スクロールとコンプライアントフレームのスラスト面における摺動損失を低減している。すなわち、第2中間圧室内の吸入圧力よりも高い中間圧によって、揺動スクロールのスラスト面とコンプライアントフレームのスラスト軸受との圧接力を一部キャンセルさせ、揺動スクロ−ルの摺動損失が低減されるようにしている。第2中間圧室と吸入空間とは、ばねを有する減圧機構を介して連通させており、
Pm2=Ps+α・・・・・(式2)
という関係になっている(Pm2:第2中間圧室の圧力、Ps:吸入圧、α:ばね力によって決まる係数)。このように、従来のスクロール圧縮機は圧縮機構部の漏れ損失を低減しつつ、摺動損失を軽減できる高効率の圧縮機を実現している(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−161254号公報(図2) 特開2000−329075号公報(図1〜図3)
しかしながら、特許文献1,2に記載されているスクロール圧縮機は、いずれも第1中間圧室への抽気方法として、圧縮機構部にて圧縮途中にある中間圧の冷媒の一部をコンプライアントフレームを介して抽気しているため、以下のような問題があった。
(a)運転時、圧縮室内の圧力変動に伴い、コンプライアントフレームが不安定な状態となった場合は、このコンプライアントフレームが揺動スクロールから離れてしまい、第1中間圧室への抽気が不安定になり、圧力が上昇せず、コンプライアントフレームの浮上安定性を得ることができない。
(b)コンプライアントフレームが不安定な状態では、圧縮室にて圧縮した冷媒が吸入空間へ抜けてしまい漏れ損失を生じる。
(c)定常運転時には、圧縮室内の圧力変動に伴い、第1中間圧室との差圧が生じ、冷媒が圧縮室と第1中間圧室とを行き来する、いわゆる呼吸損失が生じる。
(d)定常運転時、吐出圧が低く吸入圧が高い低圧縮比条件においては、第1中間圧は必要以上に大きな中間圧となりコンプライアントフレームを押し上げる力が大きくなり摺動損失が増加する。
前記(a)〜(d)のような問題は、揺動スクロール背面とコンプライアントフレームとで第2中間圧室を形成し、第2中間圧室に第1中間圧室とは別ルートで中間圧の冷媒を導入しているものにあっても、依然として存在していた。特に、前記(a)(b)のようにコンプライアントフレームが不安定な状態となり、このコンプライアントフレームが揺動スクロールから離れてしまった場合には、第1中間圧室だけでなく第2中間圧室が吸入圧空間に開放され、第1中間圧室への抽気が不安定になり、圧力が上昇せず、揺動スクロールの浮上安定性を得ることができなかった。
本発明は、前記のような問題を解決するためになされたもので、コンプライアントフレームが不安定な状態となるのを抑制し、第1中間圧室への抽気を確実なものとし、圧縮機構部からの漏れ損失と呼吸損失をなくすことができるスクロール圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器内に、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する駆動部と、圧縮機構部を潤滑する冷凍機油とを収納し、圧縮機構部で圧縮された冷媒が、密閉容器内に吐出されてから外部に排出されるスクロール圧縮機において、圧縮機構部は、固定台板、および固定台板の一方の面に形成された固定渦巻歯を具備する固定スクロールと、固定スクロールの固定渦巻歯に対向して圧縮室を形成する揺動渦巻歯、揺動渦巻歯が設置された揺動台板、揺動台板の揺動渦巻歯が設置されない面である背面に形成されたボス部、およびボス部の内側面に揺動軸受を具備する揺動スクロールと、揺動スクロールの自転を防止するオルダム機構と、軸方向に移動でき、揺動スクロールを支持し、揺動スクロールの背面側に第2中間圧室を形成するコンプライアントフレームと、コンプライアントフレームを支持し、かつコンプライアントフレームの背面側に第1中間圧室を形成するガイドフレームと、密閉容器内に吐出された冷媒と共に冷凍機油が通過する給油穴が軸心部に形成されるとともに、主軸部の一端部に揺動スクロールのボス部の揺動軸受に摺動自在に嵌合するクランク部が設けられ、かつ駆動部を構成する電動機回転子に固定された軸と、ボス部の内部空間と第1中間圧室とを連通させ、かつ第1中間圧室内の圧力がボス部の内部空間の圧力よりも低く、吸入圧よりも高い第1中間圧となるよう減圧する第1減圧機構と、第1中間圧室と第2中間圧室とを連通させ、かつ第2中間圧室内の圧力が第1中間圧室内の第1中間圧よりも低く、吸入圧よりも高い第2中間圧となるよう減圧する第2減圧機構とを備え、コンプライアントフレームが、第1中間圧室内の第1中間圧を受けて揺動スクロールを固定スクロールに押し付けるとともに、第2中間圧室内の第2中間圧を受けて当該コンプライアントフレームのスラスト受け面における押付け力が軽減されるものである。
本発明のスクロール圧縮機によれば、ボス部の内部空間と第1中間圧室とを連通させ、かつ第1中間圧室内の圧力がボス部の内部空間の圧力よりも低く、吸入圧よりも高い第1中間圧となるよう減圧する第1減圧機構と、第1中間圧室と第2中間圧室とを連通させ、かつ第2中間圧室内の圧力が第1中間圧室内の第1中間圧よりも低く、吸入圧よりも高い第2中間圧となるよう減圧する第2減圧機構とを備え、コンプライアントフレームが、第1中間圧室内の第1中間圧を受けて揺動スクロールを固定スクロールに押し付けるとともに、第2中間圧室内の第2中間圧を受けて当該コンプライアントフレームのスラスト受け面における押付け力が軽減されるようにしているので、コンプライアントフレームが圧縮機構部の圧力変動に伴い不安定な状態となるのを抑制でき、安定した浮上性が得られる。このため、渦巻歯の歯先隙間からの漏れ損失を低減しつつ、摺動損失を軽減することができる。また、圧縮機構部からの抽気ではないため、圧縮機構部の圧力変動に伴う呼吸損失を低減することができ、圧縮効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の固定スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の揺動スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部へ給油される冷凍機油の流れを示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の第1中間圧室およびボス部の外部空間(第2中間圧室)を示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の軸のクランク部に設けられたスライダーと揺動スクロールの軸受を示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の軸のクランク部に設けられたスライダーと揺動スクロールの軸受部の動作を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の軸のクランク部に設けられたスライダーと揺動スクロールの軸受部の動作を示す模式図である。
図1は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。なお、図(他の図も含む)は模式的に描かれたものであって、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
図1において、スクロール圧縮機100は、密閉容器10と、密閉容器10の上部に配置された圧縮機構部と、密閉容器10の中央部に配置された駆動部と、密閉容器10の底部に形成された油溜まり部と、を有している。
圧縮機構部は、密閉容器10に固定された固定スクロール1と揺動スクロール2とから形成されている。駆動部は、密閉容器10に固定された電動機固定子7と電動機固定子7の内部に回転自在に配置された電動機回転子8とを有する。
[固定スクロールの構成]
図2は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の固定スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図である。
図1および図2において、固定スクロール1は、円盤状の固定台板1aの外周部がガイドフレーム5にボルト(図示せず)によって締結されている。そして、固定台板1aの一方の面(図1において下側)には、板状渦巻歯(以下「固定渦巻歯」と称す)1bが形成されている。固定渦巻歯1bの側面へは、冷媒ガスの吸入管10aが密閉容器10を貫通して圧入されている。固定台板1aの中央部には、圧縮されたガスを吐出する吐出ポート1eが設けられている。吐出ガスは、吐出ポート1eから密閉容器10内に吐出され、吐出管10bを経由して外部の冷凍サイクルに供給される。固定渦巻歯1bの外周部には、2個一対のオルダムキー溝1cがほぼ一直線上に形成されている。オルダムキー溝1cには、後述するオルダム機構9の一対の固定側オルダムキー9cが往復摺動自在に嵌入されている。
[揺動スクロールの構成]
揺動スクロール2は、円盤状の揺動台板2aの一方の面(図1において上側)に、固定渦巻歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯(以下「揺動渦巻歯」と称す)2bが形成されている。固定渦巻歯1bと揺動渦巻歯2bとの間には、相対的に容積が変化する圧縮室が形成されている。また、揺動台板2aの揺動渦巻歯2bと反対側の面(図1において下側)の中心部には、中空円筒状のボス部2dが形成され、ボス部2dの内側面に、揺動軸受2hが形成されている。
また、揺動台板2aのボス部2dと同じ側の面(図1において下側)の外周部には、スラスト面2fが形成されている。スラスト面2fは、コンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aと圧接摺動できるようになっている。
図3は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の揺動スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図である。
図1および図3において、揺動スクロール2の揺動台板2aの外周部には、固定スクロール1のオルダムキー溝1cとほぼ90度の位相差を持つ一対のオルダムキー溝2cがほぼ一直線上に形成されている。オルダムキー溝2cには、後述するオルダム機構9の一対の揺動側オルダムキー9bが往復摺動自在に係合されている。
[ガイドフレームとコンプライアントフレームの構成]
図4は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の圧縮機構部へ給油される冷凍機油の流れを示す要部断面図である。図5は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の第1中間圧室およびボス部の外部空間(第2中間圧室)を示す要部断面図である。
ガイドフレーム5は、揺動スクロール2の背面側に中間圧室を形成する。この中間圧室は、コンプライアントフレーム3によって上下2つの中間圧室、すなわち第2中間圧室(ボス部の外部空間2i)と第1中間圧室5eとに分割される。軸方向移動フレームであるコンプライアントフレーム3は、図1のように大径の筒状部と小径の筒状部とが組み合わさったものであって、大径の筒状部の上面にスラスト受け面3aが形成されている。また、スラスト受け面3aの外側、つまり大径の筒状部の外周には、フランジ状に突出した面(以下「突出面」と称す)3hが形成され、突出面3hにオルダム機構9のオルダム機構環状部9aが載置され、往復摺動運動する。
また、突出面3hには、図4のように台板外周部空間2kとコンプライアントフレーム外部空間5fとを連通する連通穴(調整弁後流路として機能する)3iが、オルダム機構環状部9aの内側とコンプライアントフレーム外部空間5fとを連通するように形成されている。
また、コンプライアントフレーム3には、図4のようにボス部2dの内部空間2gと第1中間圧室5eとの間に設けられた冷媒流路に第1減圧機構3rが納められている。この第1減圧機構3rは、図5に示す螺旋構造のように、キャピラリー効果で減圧させてもよいし、多段オリフィスによって減圧させてもよい。螺旋構造を設ける場合は、螺旋溝をコンプライアントフレーム3側に形成しても構わない。
さらに、コンプライアントフレーム3には、図4および図5のように第1中間圧室5eの開閉弁である第2中間圧調整弁3o、弁押え3q、第2中間圧調整ばね3pを収納する第2減圧機構3nが設けられている。第2中間圧調整ばね3pは、圧縮された状態で収納されている。
また、コンプライアントフレーム3には、図4および図5のように第2中間圧室となるボス部2dの外部空間2iの開閉弁である第3中間圧調整弁3k、弁押え3m、第3中間圧調整ばね3lを収納する第3減圧機構3jが設けられている。第3中間圧調整ばね3lは、第2中間圧調整ばね3pと同様に圧縮された状態で収納されている。
ガイドフレーム5の内側面の固定スクロール1側(図1において上側)には、上嵌合円筒面5aが形成され、コンプライアントフレーム3の外周面に形成された上嵌合円筒面3bが嵌合している。
また、ガイドフレーム5の内側面の電動機側(図1において下側)には、下嵌合円筒面5bが形成され、コンプライアントフレーム3の外周面に形成された下嵌合円筒面3cが嵌合している。
ガイドフレーム5の内側面とコンプライアントフレーム3の外側面とによって形成される第1中間圧室5eは、その上下をリング状の上シール材11aおよび下シール材11bで仕切られている。ここでは、コンプライアントフレーム3の外周面に上シール材11a、および下シール材11bを収納するリング状のシール溝が2ヶ所に形成されているが、このシール溝はガイドフレーム5の内周面に形成されていてもよい。
また、上下を揺動スクロール2の揺動台板2aとコンプライアントフレーム3で囲われたスラスト受け面3aの外周側の空間、すなわち図4に示す台板外周部空間2kは、吸入ガス雰囲気の吸入圧空間となっている。
一方、図4および図5に示す揺動スクロール2のボス部2dの内部空間2gは、軸4の軸心部に形成した貫通穴である給油穴4gと繋がっており、吐出圧となる。コンプライアントフレーム3には、吐出圧下にあるボス部2dの内部空間2gと後述のように第2中間圧に減圧されるボス部2dの外部空間2iとの仕切りである端面シール材13を収納する端面シール溝3sが設けられており、端面シール溝3sに端面シール材13が収納されている。端面シール材13は、定常運転時において、ボス部2dの下端面と圧接摺動できるようになっている。なお、端面シール材13を収納する溝は、ボス部2dの下端面側に設けられてもよい。
[軸の構成]
軸4の揺動スクロール2側(図1において下側)の端部には、クランク部4aが形成され、揺動スクロール2の揺動軸受2hの内周面と摺動自在に嵌合している。
クランク部4aの下側にはコンプライアントフレーム3の主軸受3dおよび補助主軸受3eと回転自在に嵌合する主軸部4cが形成されている。主軸部4cには、軸心部の給油穴4gから主軸受3dの下端面側に連通する横穴4hが形成され、横穴4hを通して、潤滑油である冷凍機油10dを主軸受3dに供給できるようになっている。
また、軸4の他端部には、サブフレーム6の副軸受6aと回転自在に嵌合する副軸部4dが形成され、副軸部4dと主軸部4cとの間に電動機回転子8が焼嵌められている。
さらに、軸4の下端面には、オイルパイプ4iが圧入され、その周りを円筒状のうず波及防止壁14に囲まれている。オイルパイプ4iは、密閉容器10底部に溜まった冷凍機油10dを、密閉容器10内に吐出される冷媒の圧力で生じる差圧を利用して吸上げる。うず波及防止壁14は、オイルパイプ4iの回転に伴い発生するうずが周辺に波及して冷凍機油10dの吸上げに影響を与えるのを防止する。
クランク部4aは、電動機回転子8と共に、軸4が回転運動をする際、軸4と一体的に回転運動することによって、揺動スクロール2に公転運動を与える。
[スライダーの構成]
図6は本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の軸のクランク部に設けられたスライダーと揺動スクロールの軸受を示す要部断面図である。図7及び図8はいずれも本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の軸のクランク部に設けられたスライダーと揺動スクロールの軸受部の動作を示す模式図である。既述したように電動機回転子8と共に、軸4が回転する際、クランク部4aが軸4と一体的に回転運動することによって、揺動スクロールに公転運動を与える。このとき、図6に示すように軸4のクランク部4aと揺動スクロール2の揺動軸受2hとの間に、摺動自在に嵌合するようにスライダー12を配置し、図7に示すようにクランク部4aとスライダー12との間に隙間gを設けてもよい。クランク部4aの回転運動は、スライダー12の内周部12bを介してスライダー12に伝達されるようにし、その回転運動によって、揺動スクロール2に公転運動を与える。
図7では、スライダー12におけるクランク部4aの偏心方向にある端部とクランク部4aとの間に隙間gを形成したものを示している。このように隙間gを配置することで、スライダー12は、クランク部4aに対して、主軸部4cの軸線に直交する面内において、揺動スクロール2の偏心方向に隙間gの分、スライドすることができる。揺動スクロール2は、揺動軸受2hがスライダー12の外周部12aと嵌合しているため、スライダー12がスライドすると共に、揺動スクロール2そのものの遠心力により偏心方向へスライドする。そして、揺動スクロール2の揺動渦巻歯2b側面を、固定スクロール1の固定渦巻歯1b側面に接触させ、圧縮室の半径方向隙間をシールさせ、漏れ損失を低減させることができる。
また、図8に示すように揺動スクロール2の偏心方向(=クランク部4aの偏心方向)とスライダー12がスライドする方向とが異なるようにしてもよい。つまり、スライダー12におけるクランク部4aの偏心方向(=揺動スクロール2の偏心方向)からその反回転方向に一定角度傾斜した方向にある端部とクランク部4aとの間に隙間gを形成してもよい。このように隙間gを配置することで、スライダー12は、クランク部4aの偏心方向に一定角度傾斜した方向、つまり揺動スクロール2の反公転方向に一定角度傾斜した方向にスライドすることができる。そして、冷媒ガスを圧縮しようとする力の反力の一部(分力)を、スライダー12を遠心方向に前進させようとする力として作用させることができる。このため、低速運転時で揺動スクロール2そのものの遠心力が小さく、固定スクロール1と揺動スクロール2の渦巻歯側面に隙間が生じてしまう運転条件の場合においても、安定して揺動渦巻歯2b側面を固定渦巻歯1b側面に押し付けることができ、圧縮室の半径方向隙間をシールし、漏れ損失を低減させることができる。
[スクロール圧縮機の動作]
次に、本実施形態に係るスクロール圧縮機100の動作について説明する。
圧縮機構部は、既述したように固定スクロール1と揺動スクロール2とを有し、固定渦巻歯1bと揺動渦巻歯2bとによって圧縮室が形成されている。かかる圧縮室は、揺動スクロール2の揺動によって、外周側から内周側にその体積を減少させながら移動する。
したがって、定常運転時には、吸入管10aから吸入された冷媒は、圧縮室で圧縮され、冷媒ガスとなり、吐出ポート1eから密閉容器10内に吐出され、吐出管10bを経由して外部の冷凍サイクルに供給される。その際、密閉容器空間10cは、吐出ガス雰囲気の吐出圧空間となるので、この吐出圧空間と軸4の給油穴4gとの間で差圧が発生し、この差圧によって密閉容器10底部の冷凍機油10dは、オイルパイプ4iに吸上げられ、軸4の給油穴4gを、図1において上方向に向かって流れる。
そして、図4において矢印で示すように、ボス部2dの内部空間2gに導かれた潤滑油である冷凍機油10dは、揺動軸受2hとクランク部4aとの隙間に供給された後、第1減圧機構3rによって減圧され、密閉容器10内の吐出圧よりも低く、かつ吸入圧よりも高い「第1中間圧」となり、第1中間圧室5eに流れる。
また、もう一つの経路として、給油穴4g内の冷凍機油10dは、図4のように軸4の横穴4hから主軸受3dの下端面に導かれ、揺動軸受2hの経路と合流し、同じく第1減圧機構3rを通って減圧されて第1中間圧室5eに流れる。
第1中間圧室5eの第1中間圧となった冷凍機油(冷凍機油に溶解していた冷媒の発泡で、一般にはガス冷媒と冷凍機油の2相流になっている)10dは、さらに第2減圧機構3nで減圧され、第2中間圧室であるボス部2dの外部空間2iに流れる。すなわち、第1中間圧となった冷凍機油10dは、第2減圧機構3nを通る際に、第2中間圧調整ばね3pによって負荷される力に打ち勝って、開閉弁である第2中間圧調整弁3oを押し上げて、第1中間圧よりも低く、かつ吸入圧よりも高い「第2中間圧」となり、ボス部2dの外部空間2iに流れる。
ボス部2dの外部空間2iの第2中間圧となった冷凍機油10dは、さらに第3減圧機構3jで減圧され、吸入圧となり、コンプライアントフレーム外部空間5fに流れ、その後、連通穴3iを通ってオルダム機構環状部9aの内側に排出される。すなわち、第2中間圧となった冷凍機油10dは、第3減圧機構3jを通る際に、第3中間圧調整ばね3lによって負荷される力に打ち勝って、開閉弁である第3中間圧調整弁3kを押し上げて、コンプライアントフレーム外部空間5fから連通穴3iを通ってオルダム機構環状部9aの内側に排出される。
また、ボス部2dの外部空間2iの第2中間圧となった冷凍機油10dは、もう1つの径路として、揺動スクロール2のスラスト面2fとコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aとの摺動部に給油した後、即ち、揺動スクロール2のスラスト面2fとコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aの面とによって形成される給油路に給油した後、オルダム機構環状部9aの内側に排出される。
そして、これらから排出された冷凍機油10dはオルダム機構9のオルダム機構環状部9aの摺動面と、揺動側オルダムキー9bおよび固定側オルダムキー9cの摺動面とにそれぞれに給油した後、台板外周部空間2kに開放される。
ボス部2dの外部空間2iの第2中間圧(Pm2)は、コンプライアントフレーム外部空間5fの圧力(Ps)と、第3減圧機構3jの第3中間圧調整ばね3lのばね力および第3中間圧調整弁3kの中間圧露出面積とによって決定される圧力(α2)との和として、下記(式3)によって制御される。
Pm2=Ps+α2・・・・・(式3)
なお、コンプライアントフレーム外部空間の圧力(Ps)は吸入雰囲気圧力である。
同様に、第1中間圧室5eの第1中間圧(Pm1)は、ボス部2dの外部空間2iの第2中間圧(Pm2)と、第2減圧機構3nのばね力および第2中間圧調整弁3oの中間圧露出面積とによって決定される圧力(α1)との和として、下記(式4)によって制御される。
Pm1=Pm2+α1・・・・・(式4)
さて、コンプライアントフレーム3には、ボス部2dの外部空間2iの第2中間圧Pm2に起因する力(F1)と、スラスト受け面3aを介して揺動スクロール2から受ける押し付け力(F2)とを合計した力(F1+F2)が、下向きの力として作用する。
一方、コンプライアントフレーム3には、第1中間圧室5eの第1中間圧(Pm1)に起因する力(F3)と、下嵌合円筒面3cにおける密閉容器空間10cの吐出圧雰囲気に露出している下端面部分に作用する吐出圧に起因する力(F4)とを合計した力(F3+F4)が、上向きの力として作用している。
そして、定常運転時には、前記下向きの力よりも前記上向きの力が大きくなる((F1+F2)<(F3+F4))ように設定されている。
既述したように、コンプライアントフレーム3は、上嵌合円筒面3bをガイドフレーム5の上嵌合円筒面5aに、下嵌合円筒面3cをガイドフレーム5の下嵌合円筒面5bに案内され、軸方向に摺動できるようになっている。したがって、前記下向きの力よりも前記上向きの力が大きくなる定常運転時に、コンプライアントフレーム3は、ガイドフレーム5から固定スクロール1側(図1において上方)に浮き上がっている。
そして、スラスト受け面3aを介してコンプライアントフレーム3からの押付け力を受ける揺動スクロール2も、同じく上方に浮き上がる。その結果、揺動スクロール2の歯先および歯底は、それぞれ固定スクロール1の歯底および歯先に接触し摺動する。図4および図5は、この定常運転時の揺動スクロール2およびコンプライアントフレーム3の状態を示している。
また、スクロール圧縮機100の起動時等の過度期や、圧縮室の内圧が異常に上昇したときには、圧縮室の内圧が固定渦巻歯1bと揺動渦巻歯2bとを、互いに軸方向で引き離すように作用し、互いに接触する歯先と歯底との間に隙間が生じ、リリーフ状態となる。
[端面シール材の機能]
端面シール材13は、既述したようにコンプライアントフレーム3の端面シール溝3sに収められており、定常運転時において、ボス部2dの内部空間2gの吐出圧が第2中間圧であるボス部2dの外部空間2iへ流入することを防止している。
起動時においては、図5のように端面シール材13と揺動スクロール2のボス部2dの下端面との間に隙間13bが生じていることがある。しかし、この隙間13bを流れる冷媒速度に対し、端面シール材13の下部空間13aを流れる冷媒速度が遅いため、端面シール材13は、上方が負圧となって浮力を得る。そのため、端面シール材13はボス部2dの下端面に押付けられ、本来のシール材としての機能を果たす。
なお、起動時におけるシール性を向上させるため、端面シール材13の下部空間13aにバックアップリング等を配置してもよい。
このように、コンプライアントフレーム3は、軸方向に移動でき、定常運転時においては軸方向に加わる合力が上向きに作用し、上方に浮き上がる。さらに、スラスト受け面3aを介して揺動スクロール2も上方に浮き上がるため、揺動渦巻歯2bの歯先および歯底は、それぞれ固定スクロール1の固定渦巻歯1bの歯底および歯先に接触した状態で圧縮運動を行う。このため、圧縮室内の圧縮途中の冷媒、又は圧縮室中心部の吐出圧冷媒の、固定スクロール1の固定渦巻歯1bおよび揺動スクロール2の揺動渦巻歯2bの軸方向隙間からの漏れを防止することができ、圧縮効率が向上する。
コンプライアントフレーム3を軸方向へ浮上させるために、第1中間圧室5eに第1中間圧(Pm1)を導入するが、第1中間圧を導入するための冷媒ガス流路が吐出ガス雰囲気の空間から、第1減圧機構3rを通して直列的に接続されているため、冷媒ガスの経路において漏れが生じる箇所がなく、圧縮機効率が向上する。
また、第1中間圧室5eに第1中間圧を導入する方法として吐出圧を用いているため、従来のように圧縮機構部の圧縮途中の冷媒ガスを抽気する必要がなく、圧縮室内の冷媒ガスの漏れ損失が低減する。また、従来のように圧縮機構部の圧縮室から第1中間圧室5eに第1中間圧を導入するための抽気穴を、揺動スクロール2およびコンプライアントフレーム3に形成する必要がなく、揺動スクロール2のスラスト面2fとコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aとの隙間への、冷媒ガスの漏れを無くすことができる。このため、圧縮室内の圧力変動に起因する、第1中間圧室5eにおける呼吸損失も無くなり、圧縮機効率が向上する。
また、従来においては、既述したように第1中間圧室5eへの中間圧の導入を、揺動スクロール2およびコンプライアントフレーム3に形成した連通穴を介して圧縮機構部の圧縮室から直接抽気することによって行なっていたため、起動時等におけるコンプライアントフレーム3の不安定挙動に伴い、そのスラスト受け面3aから揺動スクロール2のスラスト面2fが離間し、抽気そのものができず、コンプライアントフレーム3の安定的な浮上を得ることができない場合があった。
しかし、本実施形態のスクロール圧縮機100においては、第1中間圧室5eへの第1中間圧の導入をボス部2dの内部空間2gを介して行なっているので、安定的な抽気ができ、コンプライアントフレーム3の浮上安定性を得ることができる。
また、従来においては、第1中間圧室5eの圧力(第1中間圧)であるPm1の制御を、前述の式1で説明したように、連通する圧縮室の位置でほぼ決定される所定の倍率βに依存している。このような制御の場合、吐出圧が低く吸入圧が高い条件(APF(通年エネルギー消費効率)性能に大きく影響する条件)においては、第1中間圧Pm1が必要以上に上昇してしまい、渦巻歯先の押付け力が高くなり、摺動損失が増加する。
しかし、本実施形態のスクロール圧縮機100においては、第1中間圧Pm1の制御は前述の式4で説明したように、第2減圧機構3nのばね力(Pm2)と、第2中間圧調整弁3oの中間圧露出面積とによって決定される所定の圧力(α1)との和に基づいて制御されるため、吸入圧が上昇しても第1中間圧が必要以上に上昇することがなく、渦巻歯先の押付け力を適切な状態に保つことができ、摺動損失の低減に伴い圧縮機効率が向上する。すなわち、コンプライアントフレーム3が圧縮機構部の圧力変動に伴い不安定な状態となるのを抑制でき、安定した浮上性が得られ、渦巻歯の歯先隙間からの漏れ損失を低減しつつ、摺動損失を軽減することができる。
1 固定スクロール、1a 固定台板、1b 固定渦巻歯、1c オルダムキー溝、1e 吐出ポート、2 揺動スクロール、2a 揺動台板、2b 揺動渦巻歯、2c オルダムキー溝、2d ボス部、2f スラスト面、2g 内部空間、2h 揺動軸受、2i 外部空間(第2中間圧室)、2k 台板外周部空間、3 コンプライアントフレーム、3a スラスト受け面、3b 上嵌合円筒面、3c 下嵌合円筒面、3d 主軸受、3e 補助主軸受、3h 突出面、3i 連通穴、3j 第3減圧機構、3k 第3中間圧調整弁、3l 第3中間圧調整ばね、3m 弁押え、3n 第2減圧機構、3o 第2中間圧調整弁、3p 第2中間圧調整ばね、3q 弁押え、3r 第1減圧機構、3s 端面シール溝、4 軸、4a クランク部、4c 主軸部、4d 副軸部、4g 給油穴、4h 横穴、4i オイルパイプ、5 ガイドフレーム、5a 上嵌合円筒面、5b 下嵌合円筒面、5e 第1中間圧室、5f コンプライアントフレーム外部空間、6 サブフレーム、6a 副軸受、7 電動機固定子、8 電動機回転子、9 オルダム機構、9a オルダム機構環状部、9b 揺動側オルダムキー、9c 固定側オルダムキー、10 密閉容器、10a 吸入管、10b 吐出管、10c 密閉容器空間、10d 冷凍機油、11a 上シール材、11b 下シール材、12 スライダー、12a 外周部、12b 内周部、13 端面シール材(シール材)、13a、端面シール材の下部空間、13b 隙間、14 うず波及防止壁、100 スクロール圧縮機、Pm1 第1中間圧、Pm2 第2中間圧、g 隙間。

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、該圧縮機構部を駆動する駆動部と、前記圧縮機構部を潤滑する冷凍機油とを収納し、前記圧縮機構部で圧縮された冷媒が、前記密閉容器内に吐出されてから外部に排出されるスクロール圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、
    固定台板、および該固定台板の一方の面に形成された固定渦巻歯を具備する固定スクロールと、
    前記固定スクロールの前記固定渦巻歯に対向して圧縮室を形成する揺動渦巻歯、該揺動渦巻歯が設置された揺動台板、該揺動台板の前記揺動渦巻歯が設置されない面である背面に形成されたボス部、および該ボス部の内側面に揺動軸受を具備する揺動スクロールと、
    前記揺動スクロールの自転を防止するオルダム機構と、
    軸方向に移動でき、前記揺動スクロールを支持し、該揺動スクロールの背面側に第2中間圧室を形成するコンプライアントフレームと、
    前記コンプライアントフレームを支持し、かつ該コンプライアントフレームの背面側に第1中間圧室を形成するガイドフレームと、
    前記密閉容器内に吐出された冷媒と共に前記冷凍機油が通過する給油穴が軸心部に形成されるとともに、主軸部の一端部に前記揺動スクロールの前記ボス部の前記揺動軸受に摺動自在に嵌合するクランク部が設けられ、かつ前記駆動部を構成する電動機回転子に固定された軸と、
    前記ボス部の内部空間と前記第1中間圧室とを連通させ、かつ前記第1中間圧室内の圧力が前記ボス部の内部空間の圧力よりも低く、吸入圧よりも高い第1中間圧となるよう減圧する第1減圧機構と、
    前記第1中間圧室と前記第2中間圧室とを連通させ、かつ前記第2中間圧室内の圧力が前記第1中間圧室内の前記第1中間圧よりも低く、前記吸入圧よりも高い第2中間圧となるよう減圧する第2減圧機構とを備え、
    前記コンプライアントフレームが、前記第1中間圧室内の前記第1中間圧を受けて前記揺動スクロールを前記固定スクロールに押し付けるとともに、前記第2中間圧室内の前記第2中間圧を受けて当該コンプライアントフレームのスラスト受け面における押付け力が軽減されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記揺動スクロールの前記ボス部の内部空間と前記第2中間圧室との間をシールするシール材を設けたことを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記第2中間圧室内の圧力が前記第2中間圧となったら吸入圧空間側に連通させる第3減圧機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記軸の前記クランク部と前記揺動スクロールの前記揺動軸受との間にスライダーが配置され、該スライダーと前記クランク部との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記スライダーにおける前記クランク部の偏心方向にある端部と該クランク部との間に前記隙間があり、
    前記スライダーは、前記隙間の分、前記クランク部の偏心方向にスライドできることを特徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記スライダーにおける前記クランク部の偏心方向からその反回転方向に一定角度傾斜した方向にある端部と該クランク部との間に前記隙間があり、
    前記スライダーは、前記隙間の分、前記クランク部の偏心方向からその反回転方向に一定角度傾斜した方向にスライドできることを特徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。
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