JP2014185310A - 粘着テープ - Google Patents

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【課題】本発明が解決しようとする課題は、有機溶剤の含有量を低減でき、優れた耐衝撃性と防水性を有する粘着テープを提供する。
【解決手段】本発明は、発泡体基材と粘着剤層とを有する両面粘着テープであって、前記発泡体の25%圧縮強度が400kPa以下であり、前記粘着剤層において、アクリル系共重合体を含有し、前記アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中のアクリル酸の含有量が4質量%以下である粘着テープを提供するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、発泡体基材を使用した粘着テープに関する。
電子手帳、携帯電話、PHS、デジタルカメラ、音楽プレーヤー、タブレット型パソコンやノートパソコン、ゲーム機等の携帯電子機器、テレビやモニター等においては、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OELD)等の情報表示部を保護するパネルと筐体との貼り合わせをはじめ、各種部材やモジュールの固定に粘着テープが使用されている。
近年、スマートフォンやタブレット型パソコンやノートパソコン、ゲーム機をはじめとして、携帯電子機器の高機能化が進んでいる。これら携帯電子機器は、高機能化にともなって容積が増大することから、携帯電子機器に使用する粘着テープにおいては、さらなる薄型化の要請が高く、また、携帯電子機器は落下による衝撃が生じやすいことから好適な耐衝撃性が求められる。市場での競争優位性を確保するために、多様な機能が求められており、その一つに防水性の機能付与が求められている。
このような粘着テープとしては、例えば、柔軟な発泡体を基材として使用した粘着テープが開示されており(特許文献1、2)、これら粘着テープは、薄型で良好な追従性を有することから、携帯電子機器の部品固定に好適に使用できることが開示されている。
また、電子機器の部品固定用に使用される粘着テープとしては、例えば、−40〜−15℃の温度領域に損失正接(tanδ)の極大値を持ち、特定の被着体に対する面接着強度が19N/cm以上の粘着剤層が支持体の両面に設けられた両面粘着テープが開示されている(特許文献3)。当該両面粘着テープは、特定の粘着剤層を有することにより、良好な接着力を有し、物体の落下時の衝撃による部品の脱落が生じにくいという優れた耐衝撃性を有するものである。しかし、保護パネルと筐体との接着のように、剛体同士の接合においては、当該両面粘着テープでは、被着体との接合面で完全な密着が得にくいため、わずかな隙間があると浸水が生じる場合があった。
密着性に優れ防水機能に優れる両面粘着テープとして、ポリオレフィン系の発泡体を基材とし、前記発泡体の25%圧縮強度が40〜160kPa、引張強度が300〜1500N/cmである、アクリル系粘着剤層を有する両面粘着テープが開示されている(特許文献4)。
これら溶剤系のアクリル粘着剤であれば、比較的均一な粘着剤層を形成できるため、粘着剤層に含まれる樹脂粒子間に浸水経路が形成される可能性は低く、優れた防水性を備えた粘着層を形成することができる。
しかし、溶剤系アクリル粘着剤に使用するアクリル樹脂を単に水性化した水性アクリル粘着剤では、粘着剤層を構成するアクリル樹脂粒子間に浸水経路を形成しやすいため、かかる粘着剤を用いて形成された粘着剤層は、溶剤系アクリル粘着剤を用いて形成された粘着剤層に匹敵するレベルの防水性を備えていない場合があった。
また、溶剤系アクリル粘着剤は、有機溶媒中で合成されるため、粘着剤を合成する際や、撹拌、塗工など粘着シートを生産する際の有機溶媒の揮発、そして、粘着製品が市場で使われた際の粘着剤中に残留した有機溶媒の揮発による人体への影響や環境影響が問題視されている。このため、上記の粘着テープにおいても有機溶剤の低減が求められている。
特開2010−155969号公報 特開2010−260880号公報 特開2005−187513号公報 特開2009−108314号公報
本発明が解決しようとする課題は、有機溶剤の含有量を低減でき、優れた耐衝撃性と防水性とを有する粘着テープを提供することにある。
本発明においては、発泡体基材と粘着剤層とを有する両面粘着テープであって、特定の柔軟性と強度を有する基材を使用し、特定のアクリル系粘着剤組成物を使用することにより、剛体同士の貼り合わせに際しても両面粘着テープと被着体との間の優れた密着性を発現でき、水の浸漬を効果的に防止できることを見出し、上記課題を解決した。
すなわち、本発明は発泡体基材と粘着剤層とを有する両面粘着テープであって、前記発泡体の25%圧縮強度が400kPa以下であり、前記粘着剤層において、アクリル系共重合体を含有し、前記アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中のアクリル酸の含有量が4質量%以下である粘着テープを提供するものである。
本発明の粘着テープは、水分散型の粘着剤組成物を使用していることから人体や環境への悪影響が少ない。また、被着体との好適な密着性を示し、密着隙間からの水の侵入を効果的に防止できることから、優れた防水機能を発現でき、各種電子機器の部品固定用に使用される両面粘着テープの粘着剤として極めて有用である。
追従性・防水性試験用の両面粘着テープつきアクリル板を示す概念図である。 追従性・防水性試験用の段差つきアクリル板を示す概念図である。 追従性・防水性試験用の両面粘着テープつきアクリル板と段差つきアクリル板とを貼り合わせた状態を、断面方向から見た概念図である。
[発泡体基材]
本発明に使用する発泡体基材は、25%圧縮強度が400kPa以下、好ましくは100〜350kPaの発泡体基材である。25%圧縮強度が当該範囲の発泡体基材を使用することにより、被着体との優れた密着性を有し、特に凹凸形状や粗面の発泡体基材に対しても好適に追従して優れた密着性を有する。また、当該圧縮強度の発泡体基材は、適度なクッション性を有するため、貼付の際の圧力が接合部に集中して接着界面に存在する空気を押し出しやすいため、剛体同士の接合においても、水が入り込む隙間を生じさせない優れた密着性を実現できる。
なお、25%圧縮強度は、50mm角に切断した試料を厚さ10mmになるまで重ね合わせる。試料より大きな面積の板で資料を挟み、23℃環境下で10mm/分の速度で試料を2.5mm(もとの厚さの25%分)圧縮させて、停止した状態で20秒間経過後の強度を測定する。
発泡体基材の見かけ密度は特に限定されないが、耐衝撃性や被着体との優れた密着性を実現しやすいことから、0.1〜0.7g/cmとすることが好ましく、0.2〜0.6g/cmであることがより好ましく、0.25〜0.5g/cmであることが特に好ましい。なお、見かけ密度は、JISK6767に準じて測定した。4cm×5cmの長方形に切断した発泡体基材を約15cm分用意し、その質量を測定して見かけ密度を求める。
発泡体基材の厚さ方向の平均気泡径は、好ましくは、1〜100μm、より好ましくは10〜50μmであり、発泡体基材の流れ方向および幅方向の平均気泡径が好ましくは、1.2〜700μm、より好ましくは10〜500μm、特に好ましくは50〜300μmである。平均気泡径を当該範囲とすることで、両面粘着テープの幅を狭くした場合にも、独立気泡を形成しやすく、発泡体基材断面からの浸水経路を好適に遮断できる。
平均気泡径の比率は特に限定されないが、発泡体基材の厚さ方向における平均気泡径に対する、発泡体基材の流れ方向における平均気泡径の比(流れ方向における平均気泡径/厚さ方向における平均気泡径)が1.2〜15が好ましく、より好ましくは3〜8である。また、発泡体基材の厚さ方向における平均気泡径に対する、発泡体基材の幅方向における平均気泡径の比(幅方向における平均気泡径/厚さ方向における平均気泡径)が1.2〜15が好ましく、より好ましくは3〜8である。また流れ方向及び幅方向の柔軟性を確保しやすいため追従性が向上する。また、15倍以下であると、発泡体基材の流れ方向と幅方向の柔軟性や引張強度のばらつきが生じにくい。
さらに、流れ方向と幅方向の平均気泡径の比率は、流れ方向を1とした場合、0.25〜4倍が好ましく、より好ましくは0.33〜3倍である。上記比率範囲であると、発泡体基材の流れ方向と幅方向の柔軟性や引張強度のばらつきが生じにくい。
なお、発泡体基材の幅方向と流れ方向、厚さ方向の平均気泡径は、下記の要領で測定する。まず、発泡体基材を幅方法、流れ方向とも1cmに切断する。次に、切断した発泡体基材の切断面中央部分をデジタルマイクロスコープ(商品名「KH−7700」、HiROX社製)により、発泡体気泡部分を200倍に拡大したのち、発泡体基材の幅方向または流れ方向の断面を発泡体基材の切断面がその基材厚さ方向の全長を観察する。得られた拡大画像において、流れ方向または幅方向の拡大前の実際の長さが2mm分の切断面に存在する気泡の気泡径を全て測定し、その平均値から平均気泡径を算出する。任意の10カ所で測定した結果から平均気泡径を求める。
本発明に使用する発泡体基材の気泡構造は独立気泡構造とすることにより、発泡体基材の切断面からの浸水または粉じんを効果的に防ぐことができるため好ましい。独立気泡構造を形成する気泡の形状は、発泡体の厚さ方向の平均気泡径より、流れ方向や幅方向、もしくはその両方の平均気泡径が長い形状の独立気泡とすることにより、適度な追従性とクッション性を有するので好ましい。
発泡体基材の圧縮強度や引張強度は、使用する基材の素材や発泡構造により適宜調整できる。本発明に使用する発泡体基材の種類は、前記圧縮強度、引張強度を有するものであれば特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合ポリマー等からなるポリオレフィン系発泡体やポリウレタン系発泡体、アクリル系ゴムやその他のエラストマー等からなるゴム系発泡体等を使用でき、なかでも被着体表面の凹凸への追従性や衝撃吸収性等に優れた薄い発泡体基材を作製しやすいため、ポリオレフィン系発泡体を好ましく使用できる。
発泡体基材の厚さは使用する態様によって適宜調整すればよいが、50〜1200μmである。電子機器の部品固定用、特に小型、薄型の携帯電子機器の場合には、薄いテープ厚さが求められるため、基材厚さは50〜400μmであることが好ましく、50〜250μmであることがより好ましい。
このような発泡体基材は、ポリオレフィン系樹脂および熱分解型発泡剤を押し出し機に供給して溶融混練し、押し出し機からシート状に押し出すことによって形成された発泡体ポリオレフィン系樹脂シートを電子線で架橋させた後に発泡、延伸、薄肉化させることにより得られる、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂は、従来公知のものが使用できるが、四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を用いて得られたポリエチレン系樹脂を40質量%以上含有するものが好ましい。また、該発泡体を発泡させたのち、該発泡シートを厚さ方向にスライスした後に熱ロールで延伸し皮つけして製造してもよい。
発泡体基材は、粘着剤層や他の層との密着性を向上させる目的で、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理、易接着処理剤の塗布等の表面処理がなされていてもよい。表面処理は、濡れ試薬による濡れ指数が36mN/m以上が好ましく、より好ましくは40mN/mとすることで、粘着剤との良好な密着性が得られる。
発泡体基材には、必要に応じて、充てん剤(無機充てん剤、有機充てん剤等)、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤(顔料、染料等)、滑り剤、可塑剤等の各種添加剤が配合されていてもよい。
[アクリル系共重合体]
本発明に使用するアクリル系共重合体は、モノマー成分として、(メタ)アクリレートモノマー、アクリル酸を含有し、アクリル酸の含有量が、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の4質量%以下である粘着剤組成物である。好ましくは、アクリル酸の含有量が、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の3.5質量%以下とし、より好ましくは、アクリル酸の含有量が、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の3質量%以下である。アクリル酸の含有量を当該範囲とすることで、粘着テープの好適な防水性を実現できる。前記アクリル酸の含有量の下限としては、防水性に優れた粘着テープを得るうえで0質量%以上であることが好ましく、前記防水性に優れ、かつ、接着力等の粘着物性に優れた粘着テープを得るうえで、0.1質量%以上であることがより好ましい。
(メタ)アクリレートモノマーとしては、一般的なアクリル系粘着剤組成物に使用される(メタ)アクリレートモノマーを適宜使用でき、例えば、炭素数1〜14のアクリロイル基を有する(メタ)アクリレートを使用できる。具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ウンデシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、n−テトラデシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、等を例示でき、これらの1種または2種以上が用いられる。
上記の(メタ)アクリレートモノマーのなかでも、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートを使用することが好ましく、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートは、特に優れた接着性と密着性を実現しやすいため、より一層好ましい。
アクリル系共重合体中の(メタ)アクリレートモノマーの含有量は、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の50質量%以上とすることが好ましく、70〜98質量%が好適である。(メタ)アクリレートモノマーの含有量を当該範囲とすることで、好適な接着性を実現しやすくなる。
本発明においては、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分として、アクリル酸を併用することで、優れた凝集力を確保できるほか、各種被着対象との界面接着能にも優れ、高い密着性を実現できる。
また、耐水性を損なわない範囲において、接着力や保持力の向上等を目的に、アクリル酸と併用して、その他の極性基含有モノマーを使用することができる。その他の極性基含有モノマーとしては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基またはアミド基等の極性基を有するビニルモノマーを例示でき、これらモノマーは、分子間相互作用により、粘着剤層の凝集力の向上に寄与しやすいため、好ましく使用できる。
水酸基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリルエチル(メタ)アクリレート等を例示できる。
カルボキシル基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、アクリル酸ダイマー、エチレンオキサイド変性コハク酸アクリレート等が例示できる。なかでも、メタクリル酸を併用しても、耐水性が低下しにくく優れた凝集力を実現しやすいため、特に好ましく用いられる。
アミド基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等を例示できる。なかでも、N−ビニルピロリドンを併用しても、耐水性が低下しにくく優れた凝集力を実現しやすいため、特に好ましく使用できる。
アミノ基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等を例示できる。
イミノ基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、イタコンイミド等を例示できる。
その他の極性基含有モノマーの含有量としては、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の0.1〜10質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、2〜10質量%がより一層好ましく、2.5〜10質量%が特に好ましく、当該範囲で使用することで、粘着剤層の凝集力が高く、優れた接着性を発揮できる。
また、アクリル系共重合体は、必須成分と共重合可能なビニルモノマーを任意的に含有してもよい。例えば、スルホン酸基を有するビニルモノマー、グリコール系アクリルエステルモノマー、オレフィン系モノマー、アルコキシシリル基を有するビニルモノマーやリン酸基を有するビニルモノマー等を使用してもよい。なかでも、アルコキシシリル基を有するビニルモノマーやリン酸基を有するビニルモノマーは、ガラスに対しての界面接着能が向上するため、好ましく用いられる。
スルホン酸基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
グリコール系アクリルエステルモノマーとしては、具体的には、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコール等が挙げられる。
オレフィン系モノマーとしては、具体的には、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等が挙げられる。
アルコキシシリル基を有するビニルモノマーとしては、例えば、シラン系(メタ)アクリレートモノマー、シラン系ビニルモノマー等が挙げられる。具体的には、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン[例えば、信越化学(株)製 KBM−502]、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン[例えば、信越化学(株)製 KBM−503]、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン[例えば、信越化学(株)製 KBE−502]、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン[例えば、信越化学(株)製 KBE−503]、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン[例えば、信越化学(株)製 KBM−5103]等が例示できる。
アルコキシシリル基を有するビニルモノマーを共重合する場合において、アルコキシシリル基を有するビニルモノマーの含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲で適宜調整し使用することが好ましい。単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよいが、全体としての含有量は、前記アクリル系共重合体に対して、1質量%以下であることが好ましい。アルコキシシリル基を有するビニルモノマーの含有量が、1質量%以上を超えると、粘着剤層の凝集力が高くなりすぎて、発泡体基材とのアンカリングの悪化や被着対象との密着性の悪化を招き、耐衝撃性や防水性が低下するため、好ましくない。
リン酸基を有するビニルモノマーとしては、具体的には、ローディア日華(株)製 Sipomer PAM−100,PAM−200,PAM−300等が例示できる。
リン酸基を有するビニルモノマーを共重合する場合において、リン酸基を有するビニルモノマーの含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲で適宜調整し使用することが好ましい。単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよいが、全体としての含有量は、前記アクリル系共重合体に対して、10質量%以下であることが好ましい。リン酸基を有するビニルモノマーの含有量が、10質量%以上を超えると、発泡体基材とのアンカリングの悪化や被着対象との密着性の悪化が生じ、耐衝撃性や防水性が低下するため、好ましくない。
(分子量)
本発明に使用するアクリル共重合体の重量平均分子量は50〜120万が好適であり、より好ましくは60〜100万である。当該範囲内とすることで、高い凝集力を保持したまま、中芯である不織布への含浸性が確保できるため、再剥離性が発現できる。前記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度は40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いた。
分子量を調整するために、重合には連鎖移動剤を用いても良い。連鎖移動剤としては、公知の連鎖移動剤、例えばラウリルメルカプタン、グリシジルメルカプタン、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、2,3−ジメチルカプト−1−プロパノールなどが使用できる。
[粘着付与樹脂]
(粘着付与樹脂の種類)
本発明に使用する粘着付与樹脂としては、水分散型の粘着剤組成物に使用する観点から、エマルジョン型の粘着付与樹脂を好ましく使用できる。当該エマルジョン型の粘着付与樹脂としては、ロジン系、ロジンエステル系、変性ロジンエステル系、重合ロジン系、重合ロジンエステル系、ロジンフェノール系、安定化ロジンエステル系、不均化ロジンエステル系、テルペン系、テルペンフェノール系、石油樹脂系等が例示できる。
ロジン系粘着付与樹脂としては、具体的には、スーパーエステルNS−100A[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−120B[荒川化学工業(株)製]等が例示できる。
ロジンエステル系粘着付与樹脂としては、具体的には、スーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−125A[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターDS−70E[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−70D[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−90D−55[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−385NS[ハリマ化成(株)製]等が例示できる。
変性ロジンエステル系粘着付与樹脂としては、具体的には、ハリエスターSK−501NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−370N[ハリマ化成(株)製]等が例示できる。
重合ロジンエステル系粘着付与樹脂としては、具体的には、スーパーエステルE−625NT[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−650[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−786−60[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−788[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−865[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−865−NT[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターSK−508[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−508H[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−816E[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−822E[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−218NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−218MT[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−323NS[ハリマ化成(株)製]等が例示できる。
ロジンフェノール系粘着付与樹脂としては、具体的には、タマノルE−100[荒川化学工業(株)製]、タマノルE−200−NT[荒川化学工業(株)製]等が例示できる。
安定化ロジンエステル系粘着付与樹脂としては、具体的には、スーパーエステルE−720[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−730−55[荒川化学工業(株)製]等が例示できる。
石油樹脂系粘着付与樹脂としては、具体的には、エマルジョンAM−1002[荒川化学工業(株)製]、エマルジョンAM−1000−NT[荒川化学工業(株)製]、エマルジョンAP−1100[荒川化学工業(株)製]、エマルジョンAP−1100−NT[荒川化学工業(株)製]、Quintone TW−301E[日本ゼオン(株)製]、Quintone LW−302E[日本ゼオン(株)製]等が例示できる。
本発明に使用する粘着付与樹脂としては、単独で使用してもよく、また2種以上を併用してもよいが、配合量としては、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、50質量部以下が好ましく、より好ましくは40質量部以下、より一層好ましくは30質量部以下、特に好ましくは5〜30質量部の範囲とすることで、粘着剤層の凝集力や被着対象との界面接着能が向上するため、高い接着性能や優れた防水性が期待できる。
本発明に使用する粘着付与樹脂としては、人体への影響や環境影響の観点から、厚生労働省規制対象物質として挙げられている揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)を使用していないものが好ましく用いられる。具体的には、スーパーエステルNS−100A[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−120B[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−125A[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターSK−385NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−501NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−370N[ハリマ化成(株)製]、スーパーエステルE−625NT[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−865−NT[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターSK−218NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−218MT[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−323NS[ハリマ化成(株)製]、タマノルE−200−NT[荒川化学工業(株)製]、エマルジョンAM−1000−NT[荒川化学工業(株)製]、Quintone LW−302E[日本ゼオン(株)製]等が挙げられる。なかでも、有機溶剤を使用していないものがより好ましく用いられる。上記粘着付与樹脂のうち、スーパーエステルNS−100A[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−120B[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルNS−125A[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターSK−385NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−501NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−370N[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−218NS[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−218MT[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−323NS[ハリマ化成(株)製]、エマルジョンAM−1000−NT[荒川化学工業(株)製]、エマルジョンAP−1100−NT[荒川化学工業(株)製]等が例示できる。
[架橋剤]
粘着剤層の凝集力を向上させる目的で、架橋剤を使用できる。架橋剤としては、公知のイソシアネート、エポキシ化合物、アジリジン化合物、多価金属塩、金属キレート、ケト・ヒドラジド化合物、オキサゾリン化合物、シラン化合物、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物が使用できる。その中でも、重合終了後に添加し、架橋反応を進行させるタイプの架橋剤が好ましくい。例えば、イソシアネート系架橋剤や、エポキシ化合物、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物等が挙げられる。具体的には、エポキシ化合物では、デナコール EX−832[ナガセ化成工業(株)製]、デナコール EX−841[ナガセ化成工業(株)製]、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]、テトラッドX[三菱瓦斯化学(株)製]等が挙げられ、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物では、2−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン[KBM−303;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン[KBM−403;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン[KBE−402;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン[KBE−403;信越シリコーン(株)製]等が挙げられる。
架橋剤の使用量は、本発明の効果が損なわれない範囲において、適宜調整し使用できる。使用量を調整するために、架橋度合いの指標として、エージング後における粘着剤層をトルエンに24時間浸漬した後の不溶分を測定するゲル分率の値が用いられる。ゲル分率は15〜75質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは25〜50質量%の範囲であれば、接着性能と耐衝撃性、および防水性が良好となる。
(添加剤)
また、添加剤として、必要に応じて本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維・バルーン・ビーズ・金属粉末等の充填剤、顔料・染料等の着色剤、pH調整剤、皮膜形成補助剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡剤等の公知のものを粘着剤組成物に任意で添加することができる。
(製造方法/乳化剤の種類)
また、本発明における水分散型アクリル系粘着剤組成物は、エマルジョン型の粘着剤を得る乳化重合法により製造できる。乳化重合においては、重合安定性を確保するため、陰イオン性や非イオン性の乳化剤、その他の分散安定剤が適量用いられる。特に乳化剤は制限されず、公知の乳化剤を用いることができる。陰イオン性乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられ、非イオン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
更に、公知の「反応性乳化剤」と称される重合性不飽和基を分子内に有する乳化剤を使用することが好ましい。具体的には、ラテムルS−180[花王(株)製]、ラテムルPD−104[花王(株)製]、アクアロンHS−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンHS−20[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−05[第一工業製薬(株)製]、アクアロンRN−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンRN−20[第一工業製薬(株)製]、アクアロンER−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンER−20[第一工業製薬(株)製]、ニューフロンティアA−229E[第一工業製薬(株)製]、アデカリアソープSE−10[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSE−20[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSR−10N[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSR−20N[旭電化工業(株)製]等が挙げられる。反応性乳化剤を使用することで、重合安定性に加え、被膜の耐水性が向上するため好ましい。
(水性媒体)
本発明に使用する水分散型アクリル系粘着剤組成物において使用する水性媒体は、水の単独使用でもよく、あるいは水と水溶性溶剤の混合溶剤を用いてもよい。本発明で使用可能な前記の「水と水溶性溶剤の混合溶剤」とは、実質的に水を主体とした水溶性溶剤との混合溶剤であり、混合溶剤の全量に対して、水溶性溶剤の含有率が好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%である。前記水溶性溶剤とは、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルカルビトール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のアルコール類、あるいはN−メチルピロリドン等の極性溶剤が挙げられ、これらは単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
(開始剤)
乳化重合に際し用いられる重合開始剤は限定されず、公知の重合開始剤を用いることができる。具体的に、2,2’,−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−アルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩等のアゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物系開始剤、芳香族カルボニル化合物等のカルボニル系開始剤、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組合せ等のレドックス系開始剤などが挙げられる。
(固形分濃度)
また、本発明に使用する水分散型アクリル系粘着剤組成物の固形分濃度は、特に制限されるものではないが、製造時のコストや輸送コストという観点、及び、乾燥して使用する際の乾燥性に優れるという観点から、固形分濃度が40〜70重量%であることが好ましい。
(平均粒子径)
また、本発明に使用する水分散型アクリル系粘着剤組成物の平均粒子径は特に制限されるものではないが、50〜1000nmの範囲が好ましい。ここでの粒子の平均粒子径とは、エマルジョン粒子の体積基準での50%メジアン径をいい、数値は動的光散乱法により測定して得られる値に基づくものである。
[粘着テープ]
本発明の粘着テープは、前記発泡体基材と上記粘着剤組成物からなる粘着剤層とを有する構成により、人体や環境への悪影響が少ない水分散型のアクリル系粘着剤組成物を使用しながらも、被着体との好適な密着性を示し、密着隙間からの水の侵入を効果的に防止できる。
本発明の粘着テープは、発泡体基材の一面に粘着剤層を有する片面粘着テープの形態であっても、発泡体基材の両面に粘着剤層を有する粘着剤層を有する両面粘着テープの形態であってもよい。両面粘着テープの形態であると、簡易に部品間の接合等に用いることができるため好ましい。また、片面粘着テープの形態であると、粘着剤層が設けられた面とは他面に、別途の接着部材や機能層を設けることで多機能化が可能となるため好ましい。
粘着テープの厚さは、使用する態様によって適宜調整すれば良いが、60〜1600μmである。電子機器の部品固定用、特に小型、薄型の携帯電子機器の場合には、薄いテープ厚さが求められるため、60〜1400μmであることが好ましく、60〜800μmであることがより好ましく、60〜600μmであることが更に好ましく、60〜450μmであることが特に好ましい。
(粘着剤層)
本発明の粘着テープにおける粘着剤層は、上記エマルジョン型粘着剤から溶媒を除去して得られる層である。粘着剤層の好ましい厚さは、使用する態様によって適宜調整すればよいが、10〜200μmである。電子機器の部品固定用、特に小型、薄型の携帯電子機器の場合には、薄いテープ厚さが求められるため、10〜100μmがより好ましい。また、粘着剤層のゲル分率は、前記の通り15〜75質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは25〜50質量%、特に好ましくは30〜45質量%の範囲であれば、接着性能、耐衝撃性及び防水性が良好となり好ましい。
(製造工程)
発泡体基材に粘着剤層を形成するには、粘着剤溶液をロールコーターやダイコーター等で直接発泡体基材に塗布する方法や、セパレーター上にいったん粘着剤層を形成後、発泡体基材に転写する方法を用いる。好ましくは、転写する方法である。
(用途)
本発明の粘着テープは、被着体との好適な密着性を示し、密着隙間からの水の侵入を効果的に防止でき、優れた防水機能を有する。このため、薄型化が進み、筐体内での容積制限が厳しく、別途の水封止手段を設けることが困難な携帯電子機器等においても効果的に防水機能を付与できる。具体的な使用態様としては、例えば、電子手帳、携帯電話、PHS、カメラ、音楽プレーヤー、タブレット型パソコンやノートパソコン、ゲーム機等の携帯電子機器において、情報表示部の保護パネルと筐体との貼り合わせ、筐体同士の貼り合わせ、筐体と装飾用シートとの貼り合わせ、その他各種部材やモジュールの固定等に好適に使用できる。
次に、本発明を実施例および比較例により詳細に説明する。実施例および比較例で得られた両面粘着テープの各特性の評価方法は以下のとおりである。
(平均粒子径)
日機装(株)製マイクロトラックUPA型粒度分布測定装置にて測定した平均粒子径(体積基準での50%メジアン径)の値を求めた。
(ゲル分率の測定)
作製した粘着テープを50mm角に切り取り、これを試料とした。次に、予め上記試料のトルエン浸漬前の重量(G1)を測定しておき、トルエン溶液中に常温で24時間浸漬した後の試料のトルエン不溶解分を300メッシュ金網で濾過することにより分離し、110℃で1時間乾燥した後の残渣の重量(G2)を測定し、以下の式に従ってゲル分率を求めた。
ゲル分率(質量%)=(G2/G1)×100
(防水性試験)
1)作製した粘着テープを、外形65mm×45mm、幅2mmの額縁状に切り抜き、厚さ2mm、外形65mm×45mmのアクリル板に貼付した。(図1)。
2)次に、もう一枚の厚さ2mm、外形65mm×45mmのアクリル板の中央部に、厚さ30μm、幅5mm長さ45cmのポリエチレンテレフタレート基材の粘着テープ2枚を、縦方向に1cm間隔で平行に貼付して、段差付きのアクリル板を作成した(図2)。
3)23℃下で段差つきアクリル板の粘着テープ部分に両面粘着テープつきアクリル板をのせた後、端部から2kgローラーで1往復加圧した(図3)。
4)試験片を、23℃の水道水にて水深1mに30分静置(JISC0920のIPX7準拠)した後に、額縁内への浸水の有無を評価した。
試料の数を5つとし、以下の基準で評価した。
◎:すべての試料において、浸水が無かった。
○:3つ以上の試料において、浸水が無かった。
△:3つ以上の試料において、浸水が有った。
×:すべての試料において、浸水が有った。
(耐衝撃性試験)
23℃環境下で、アクリル樹脂板(長さ50mm、幅50mm、厚さ2mm)に、作製した粘着テープ(長さ5mm、幅40mm)を2か所貼り付けたのち、ABS樹脂板(長さ150mm、幅100mm、厚さ2mm)を貼り合わせ、2kgローラーで1往復加圧した後、23℃環境下で1時間静置し、これを試料とした。デュポン衝撃試験機(テスター産業株式会社製)の台座の上に、厚さ5mmのアルミ製の測定台(長さ150mm、幅100mm、高さ45mm)を設置し、その測定台上に試料を、アクリル樹脂板の面を下にして乗せた。直径25mm、質量300gのステンレス製の撃芯(先端径12.7mm)を、ABS樹脂板の面から高さ50cmの位置から10cm間隔で連続落下(1段階につき5回)させ、ABS樹脂板の中心部分に衝撃を加え、試験片にテープの剥がれや破壊が認められたときの高さを計測した。なお、100cmの距離においても、脱落剥離しなかった場合は、「100<」と表示した。
(接着力測定)
作製した粘着テープを25μmのPETフィルムで裏打ちし、長さ300mm、幅20mmのサイズに切断したのち、ステンレス板(SUS304鋼板)に貼付し、2kgローラーにて1往復の加圧圧着を行った後、23℃環境下で1時間静置し、これを試料とした。引張試験機(株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100)にて、粘着テープをステンレス板から、180度方向に300mm/分の速さで引き剥がした際の粘着力を測定した。
(調製例1)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート237.5g、2−エチルヘキシルアクリレート237.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、脱イオン水338.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、乳化液の一部7.59g、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分2質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら8時間かけて滴下重合した。滴下終了後、反応容器を60℃に保ちながら2時間攪拌した後、内容物を冷却し、pHが8.0になるようにアンモニア水[有効成分10質量%]で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)を得た。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は284nm、重量平均分子量は65万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。
(調製例2)
調製例1と同様にして調整した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を得た。
(調製例3)
調製例1において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから300gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を調製した。
(調製例4)
調製例1において使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから500gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を調製した。
(調製例5)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート475g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(2)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は278nm、重量平均分子量は60万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を得た。
(調製例6)
調製例5と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を得た。
(調製例7)
調製例6で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから200gに変更した以外は、調製例6と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を調製した。
(調製例8)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、2−エチルヘキシルアクリレート475g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は280nm、重量平均分子量は65万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を得た。
(調製例9)
調製例8と同様にして調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を得た。
(調製例10)
調製例8で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから200gに変更した以外は、調製例8と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を調製した。
(調製例11)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート234g、2−エチルヘキシルアクリレート234g、メチルメタクリレート15g、N−ビニルピロリドン7g、アクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体(4)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は267nm、重量平均分子量は59万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を得た。
(調製例12)
調製例11で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を得た。
(調製例13)
調製例11で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121 100gを、石油樹脂系粘着付与樹脂エマルジョンAM−1000−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点100℃、固形分率50質量%]100gに変更した以外は、調製例11と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(13)を調製した。
(調製例14)
調製例11で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121 100gを、石油樹脂系粘着付与樹脂エマルジョンAP−1100−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点120℃、固形分率50質量%]100gに変更した以外は、調製例11と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(14)を調製した。
(調製例15)
調製例11で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121 100gを、エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;軟化点100℃、固形分率50質量%]100gに変更した以外は、調製例11と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(15)を調製した。
(調製例16)
調製例11で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121 100gを、エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製;軟化点140℃、固形分率53質量%]94.34gに変更した以外は、調製例11と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(16)を調製した。
(調製例17)
調製例11で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121 100gを、エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルE−865−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点160℃、固形分率50質量%]100gに変更した以外は、調製例11と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(17)を調製した。
(調製例18)
調製例11で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点140℃、固形分率53質量%]94.34gとエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルE−865−NT[荒川化学工業(株)製;軟化点160℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(18)を得た。
(調製例19)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート227g、2−エチルヘキシルアクリレート227g、メチルメタクリレート25g、N−ビニルピロリドン7g、アクリル酸2g、メタクリル酸12g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は300nm、重量平均分子量は60万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体(5)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(19)を得た。
(調製例20)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート227g、2−エチルヘキシルアクリレート227g、メチルメタクリレート25g、N−ビニルピロリドン7g、アクリル酸4g、メタクリル酸10g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(6)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(6)は固形分濃度50%、平均粒子径は207nm、重量平均分子量は52万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(6)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(20)を得た。
(調製例21)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート235g、2−エチルヘキシルアクリレート235g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、4−ヒドロキシブチルアクリレート5g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(7)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(7)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は270nm、重量平均分子量は63万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(7)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(21)を得た。
(調製例22)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート235g、2−エチルヘキシルアクリレート235g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸15g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液622.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(8)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(8)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は265nm、重量平均分子量は54万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(8)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(22)を得た。
(調製例23)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート467.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸17.5g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(9)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(9)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は282nm、重量平均分子量は57万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(9)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(23)を得た。
(調製例24)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート236.5g、2−エチルヘキシルアクリレート236.5g、メチルメタクリレート15g、メタクリル酸12g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(10)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(10)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は277nm、重量平均分子量は60万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(10)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(24)を得た。
(調製例25)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、2−エチルヘキシルアクリレート473g、メチルメタクリレート15g、メタクリル酸12g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
調製例1で使用した乳化液の代わりに、上記乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(11)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(11)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は280nm、重量平均分子量は66万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(11)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(25)を得た。
(比較調製例1)
容器に脱イオン水75gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート462.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸22.5g、連鎖移動剤ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
前記の乳化液を用いた以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(H1)を調製した。ここで、得られた水分散型アクリル系共重合体の水分散液(H1)は固形分濃度50質量%、平均粒子径は282nm、重量平均分子量は57万であった。
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(H1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を得た。
(比較調製例2)
比較調製例1で調製した水分散型アクリル系共重合体の水分散液(H1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;軟化点125℃、固形分率50質量%]100g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。均一に撹拌した後、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]の10質量%エタノール溶液を2g配合し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を得た。
(比較調製例3)
比較調製例1で使用したエマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルNS−121の添加量を、100gから300gに変更した以外は、比較例3と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を調製した。
上記調製例の配合を下表に示す。表中のモノマー組成の「質量%」は、アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中の各モノマーの含有量を表し、粘着付与樹脂の「質量部」は、アクリル系共重合体100質量部に対する粘着付与樹脂の質量部を表す。
Figure 2014185310
Figure 2014185310
Figure 2014185310
Figure 2014185310
(実施例1)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例2)
実施例1において使用したポリエチレン系黒色発泡体(1)を、ポリエチレン系黒色発泡体(2)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度270kPa、厚み100μm、密度0.5g/cm、流れ方向の平均気泡径94μm、幅方向の平均気泡径369μm、厚さ方向の平均気泡径31μm]に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着テープを調製した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例3)
実施例1において使用したポリエチレン系黒色発泡体(1)を、ポリエチレン系黒色発泡体(3)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度346kPa、厚み170μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径90μm、幅方向の平均気泡径100μm、厚さ方向の平均気泡径21μm]に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着テープを調製した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例4)
調製例2で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が43.5質量%であった。
(実施例5)
調製例3で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.4質量%であった。
(実施例6)
調製例4で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が41.3質量%であった。
(実施例7)
調製例5で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が36.4質量%であった。
(実施例8)
調製例6で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が34.9質量%であった。
(実施例9)
調製例7で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が33.6質量%であった。
(実施例10)
調製例8で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が36.9質量%であった。
(実施例11)
調製例9で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が35.5質量%であった。
(実施例12)
調製例10で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が32.3質量%であった。
(実施例13)
調製例11で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.1質量%であった。
(実施例14)
調製例12で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例15)
調製例13で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(13)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が40.1質量%であった。
(実施例16)
調製例14で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(14)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が46.2質量%であった。
(実施例17)
調製例15で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(15)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が41.4質量%であった。
(実施例18)
調製例16で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(16)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が44.0質量%であった。
(実施例19)
調製例17で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(17)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が43.9質量%であった。
(実施例20)
調製例18で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(18)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が41.4質量%であった。
(実施例21)
調製例19で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(19)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が34.6質量%であった。
(実施例22)
調製例20で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(20)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が35.0質量%であった。
(実施例23)
調製例21で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(21)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が39.2質量%であった。
(実施例24)
調製例22で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(22)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が44.3質量%であった。
(実施例25)
調製例23で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(23)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が45.5質量%であった。
(実施例26)
中芯基材となるポリエチレン系発泡体(1)を、ポリエチレン系黒色発泡体(4)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度70kPa、厚み100μm、密度0.33g/cm、流れ方向の平均気泡径189μm、幅方向の平均気泡径189μm、厚さ方向の平均気泡径27μm]に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着テープを調製した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例27)
調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが35μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(実施例28)
調製例24で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(24)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が30.8質量%であった。
(実施例29)
調製例25で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(25)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(比較例1)
実施例1において使用したポリエチレン系黒色発泡体(1)を、ポリエチレン系黒色発泡体(H1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度450kPa、厚み200μm、密度0.45g/cm、流れ方向の平均気泡径80μm、幅方向の平均気泡径87μm、厚さ方向の平均気泡径27μm]に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着テープを調製した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.9質量%であった。
(比較例2)
比較調製例1で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が46.2質量%であった。
(比較例3)
比較調製例2で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が42.8質量%であった。
(比較例4)
比較調製例3で調製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を、剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥し粘着シートを得た。次に、ポリエチレン系黒色発泡体(1)[積水化学工業(株)製;25%圧縮強度130kPa、厚み140μm、密度0.4g/cm、流れ方向の平均気泡径147μm、幅方向の平均気泡径174μm、厚さ方向の平均気泡径33μm]の表面をコロナ処理でぬれ指数52mN/mとし、中芯基材を得た。前記で得られた粘着シートを中芯基材の両面に転写し、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃3日エージング後に、試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃3日エージング後のゲル分率が38.9質量%であった。
実施例及び比較例において使用したポリエチレン系発泡体、製造した両面粘着テープにつき、上記評価を行った結果を下表に示す。
Figure 2014185310
Figure 2014185310
Figure 2014185310
Figure 2014185310
Figure 2014185310
上記表から明らかなように、実施例1〜29に示した本発明の粘着テープは、良好な防水性と耐衝撃性を有し、かつ好適な接着性を示した。一方、比較例1〜4の粘着テープは、防水性に乏しい結果であった。
1 両面粘着テープ
2、3 アクリル板
4 段差形成用片面テープ

Claims (5)

  1. 発泡体基材と粘着剤層とを有する粘着テープであって、
    前記発泡体基材の25%圧縮強度が400kPa以下であり、
    前記粘着剤層が、アクリル系共重合体を含有する水分散型アクリル系粘着剤組成物からなり、前記アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中のアクリル酸の含有量が4質量%以下であることを特徴とする粘着テープ。
  2. 前記アクリル系共重合体を構成するモノマー成分中のカルボキシル基含有モノマーの含有量が0.1〜10質量%である請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 前記発泡体基材の25%圧縮強度が100〜350kPaである請求項1又は2に記載の粘着テープ。
  4. 前記水分散型アクリル系粘着剤組成物が粘着付与樹脂を含有し、水分散型アクリル系粘着剤組成物中のアクリル系共重合体100質量部に対する粘着付与樹脂の含有量が50質量部以下である請求項1〜3のいずれかに記載の粘着テープ。
  5. 前記アクリル系共重合体が、炭素数が4〜8のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを主たるモノマー成分とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テープ。
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