JP2014185125A - 発泡性の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な方法で炭酸ガスを発生させ発泡させることができ、使用性に優れた化粧料を提供する。
【解決手段】第1の組成物及び第1の組成物とは異なる第2の組成物を化粧料の構成要素として有し、該第1の組成物と第2の組成物とを混合することにより発泡する化粧料において、第1の組成物は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む液状又はクリーム状の組成物であり、第2の組成物はα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む液状又はクリーム状の組成物であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、複数の組成物を混合することにより、炭酸ガスを発生させて用いる発泡性の化粧料に関する。
従来、炭酸ガスの生体への効果が注目されている。炭酸ガスは、経皮吸収を通して、血管を拡張し、血行を促進するとともにヘモグロビンと結びつき、酸素を遊離させ、細胞の活性を促す。
近年では、このような炭酸ガスを利用した化粧料として様々なものが上市され、人気を博している。具体的には、使用時に複数の組成物を混合し、化学反応により炭酸ガスを発生させ、泡状の化粧料として肌に適用することが提案されている。
しかしながら、従来の発泡性の化粧料は、1)炭酸塩を含む組成物と、酸を含む組成物の少なくとも一方を粉末又は顆粒とし、使用時に液状基剤と混合するもの(特許文献1など)、2)あらかじめ炭酸ガスを蓄圧式エアゾール容器などに入れておいて、使用時に吐出させ、他の化粧料基材と混合するものが主流であった。
特許第4912492号公報
上記従来の発泡性の化粧料のうち、上記1)の形態については、使用時に粉末や顆粒を取り出して液状基剤に溶解させなければならず、混合作業が煩わしいという問題があった。特に、エステティック美容等の場面において、長時間のマッサージなどに使用する場合には、その都度、上記のような混合作業を行わなければならず、実用的でない。
また、上記2)の形態については、事前に炭酸ガスを容器に充填する手間や噴射装置のコスト面を考えると使用できる場面が限られているという問題があった。すなわち、限られた商業施設でしか使用できず、一般家庭での使用には適さないという問題がある。
そこで、本発明は、より簡便な方法で炭酸ガスを発生させ発泡させることができ、使用性に優れた化粧料を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、以下のとおりである。
本発明は、第1の組成物及び第1の組成物とは異なる第2の組成物を化粧料の構成要素として有し、該第1の組成物と第2の組成物とを混合することにより発泡する化粧料であって、
第1の組成物は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む液状又はクリーム状の組成物であり、第2の組成物はα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む液状又はクリーム状の組成物であることを特徴とする。
このような化粧料は、第1の組成物と第2の組成物がいずれも液状又はクリーム状であるため、容易に混合でき、極めて使用性に優れるものである。
本発明の好ましい形態では、前記第1の組成物及び第2の組成物の少なくとも一方は、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を含むことを特徴とする。
このような形態とすることにより、第1の組成物と第2の組成物を混合した際の泡立ち及び泡持ちが良好になる。詳細には、きめの細かい泡を十分に発生させることができる。
第1の組成物を液状又はクリーム状にした場合には、沈殿を防ぐ観点から炭酸水素塩又は炭酸塩の組成物中の濃度を一定以下と制限する必要があるが、その場合でも十分な泡立ち、泡持ちを実現する観点から、これらの化合物を含有することが重要である。
本発明の好ましい形態では、前記多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物は、保湿剤及び/又は界面活性剤であることを特徴とする。
このような形態とすることにより、化粧料の安定性、保湿性を高めつつ、泡立ち及び泡持ちを実現することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、第1の組成物及び第2の組成物の総量に対し、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物の合計含有量は、3.0重量%以上であることを特徴とする。
上記化合物の含有量を上記のようにすることにより、化粧料の泡立ち、泡持ちをさらに良好にすることが可能となる。
本発明は、上述した化粧料を容器に収容した容器入り化粧料であって、前記容器は、第1の槽及び第2の槽と、前記第1の槽及び第2の槽の内容物を吐出させるための吐出部とを備え、前記第1の組成物は第1の槽に、前記第2の組成物は第2の槽に、互いに分離されて収容されていることを特徴とする。
このような容器入り化粧料は、吐出部から第1の組成物と第2の組成物を吐出することにより、これらの組成物を容易に混合し得るものである。
本発明において、吐出部は、各組成物を定量的に吐出するためのディスペンサーであることが好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記第1の組成物と第2の組成物の吐出部からの吐出量は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩に対して、α―ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸が、重量比で1:0.2〜5となるような量であることを特徴とする。
このような量で吐出させることにより、適度な泡立ち、泡持ちの化粧料となる。
本発明の好ましい形態では、前記第1の組成物における炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量が前記第1の組成物と第2の組成物の混合時の全量に対して1.0重量%以上20重量%未満となる量であることを特徴とする。
本発明は、また、第1の組成物と、第2の組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生させ、発泡させることを特徴とする、化粧料の調製方法に関するものであり、前記第1の組成物は炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む液状又はクリーム状の組成物であり、前記第2の組成物はα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む液状又はクリーム状の組成物であることを特徴とする。
本発明の調製方法においても、各組成物に含有する成分は、上述した好ましい態様を採用することができる。
また、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩に対するα―ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の混合量が、重量比で1:0.2〜5となるように、前記第1の組成物と第2の組成物を混合することが好ましい。
本発明の化粧料、容器入り化粧料、及び化粧料の調製方法は、簡便に使用できるものであり、炭酸ガスを利用した発泡化粧料の適用を広げるものである。
以下、本発明を実施するための形態について詳述する。
本発明の化粧料は、第1の組成物及び第1の組成物とは異なる第2の組成物を化粧料の構成要素として有し、該第1の組成物と第2の組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生し、発泡する化粧料である。
以下、各組成物について説明する。
<1>第1の組成物
第1の組成物は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む。
炭酸水素塩としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウムが好ましく挙げられる。また、炭酸塩としては、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウムが好ましく挙げられる。
これらは、1種のみを単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
第1の組成物における炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量は、好ましくは3重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上である。炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量の上限は、沈殿が生じない範囲であればよいが、目安として、好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である。
また、第1の組成物に対する炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量は、後述する第2の組成物と混合した際の合計量に対する割合を基準に決定することができる。
すなわち、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量は、第1の組成物と第2の組成物の合計量に対し、好ましくは0.5重量%以上45重量%未満、さらに好ましくは2重量%以上15重量%未満である。
第1の組成物は、好ましくは、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を含む。これにより優れた泡立ち、泡持ちを実現することが可能となる。
これらの化合物は、保湿剤又は界面活性剤として機能するものであることが好ましい。
第1の組成物は、好ましくは、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる保湿剤を含む。これにより優れた泡立ち、泡持ちを実現することが可能となる。
上記保湿剤としては、例えば、ポリグリセリン、ジグリセリン、果糖、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、ソルビトール、マンニトール、イノシトール、エリスリトール、キシリチルグルコシド、トレハロース、キシリトール、キシロース、マルチトール、ラフィノース、マルトース、オリゴ糖、グリコシルトレハロース、これらの誘導体が好ましく用いられる。
これらの保湿剤の含有量は、好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは2重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。上限は、製剤化が可能な範囲で決定することができるが、10重量%を目安とすることができる。
第1の組成物は、好ましくは、アルキルグルコシド型非イオン界面活性剤、エステル系非イオン界面活性剤、アルキルエーテル型非イオン界面活性剤、アルキル多糖カルボン酸塩から選ばれる界面活性剤を含む。
上記界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルマルチトールエーテル、アルキルマルチトールエステル、マルチトールヒドロキシアルキル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグリコシド脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド、アルキルグリコールヒドロキシプロピルエーテルカルボキシメチルデキストランナトリウム、カルボキシメチルグルカンナトリウム等が挙げられる。
これらの界面活性剤の含有量は、好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは2重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。上限は、製剤化が可能な範囲で決定することができるが、10重量%を目安とすることができる。
また、第1の組成物における上述した保湿剤と界面活性剤の合計含有量は、好ましくは2重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上である。上限は、製剤化が可能な範囲で決定することができるが、20重量%を目安とすることができる。
第1の組成物は、上述したほかに、泡壁形成を補強したり、泡液の粘性を高めることができる成分が配合されればさらによく、高分子化合物からなる界面活性剤や増粘剤を含有することが好ましい。
これにより、炭酸ガスの発生により生成された泡を安定化し、泡持ちをよくすることが可能となる。
このような成分として、以下が挙げられる。
エスチン、サーファクチンナトリウム、水添リゾレシチン、サポニン、リゾレシチン、カゼインNa,ムクロジエキス等の天然界面活性剤;
デンプン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、グアーガム、クインシード、タマリンド種子ガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、アルブミン、コラーゲン、ヒアルロン酸Na等の天然高分子;
カルボキシメチルセルロース、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、加水分解コラーゲン、加水分解セリシン、シルクフィブロイン、アテロコラーゲン等の半合成の水溶性高分子;
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸誘導体などの合成水溶性高分子;
アルキルフェノールをホルマリンで架橋したポリソープ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンブロックコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルトースステアロキシエーテル、ラウリルカルバミン酸イヌリン、ヘキシルジカルバミン酸コレステリルプルラン等。
これらの界面活性剤の含有量は、好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは2重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。上限は、製剤化が可能な範囲で決定することができるが、10重量%を目安とすることができる。又、増粘剤の含有量は、好ましくは0.01重量%以上、さらに好ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは0.5重量%以上である。上限は、製剤化が可能な範囲で決定することができるが、5重量%を目安とすることができる。
第1の組成物は、液状又はクリーム状である。ここで、クリーム状とは、流動性を有するものを広く含む概念であり、乳化タイプのものに限定されない概念である。すなわち、ゲルやペーストも含む。第1の組成物は、好ましくは水を含む。第1の組成物の粘度は、25℃で好ましくは5000mPa・s以下、さらに好ましくは2000mPa・s以下である。
第1の組成物は、上記必須成分と任意成分とを混合することにより製造することができる。その製造方法は、化粧料を製造する際の常法を用いればよい。
<2>第2の組成物
第2の組成物は、α−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む。
α−ヒドロキシ酸としては、クエン酸、グリコール酸、酒石酸、乳酸が好ましく挙げられる。また、飽和二塩基酸としては、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸が好ましく挙げられる。
これらは、1種のみを単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
第2の組成物に対するα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の含有量は、混合する第1の組成物中の炭酸水素塩や炭酸塩の量とのバランスで決定すればよいが、目安として、好ましくは0.3重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上である。α−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の含有量の上限は、目安として、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である。
また、第2の組成物に対するα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の含有量は、上述した第1の組成物と混合した際の合計量に対する割合を基準に決定することができる。
すなわち、α−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の含有量は、第1の組成物と第2の組成物の合計量に対し、好ましくは0.2重量%以上35重量%未満、さらに好ましくは1重量%以上15重量%未満である。
また、上述した第1の組成物と混合した際の合計量を基準とした場合、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量に対する、α−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の含有量は、重量基準で、好ましくは1:0.2〜5.0、さらに好ましくは1:0.3〜3.0である。
第2の組成物もまた、好ましくは、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を含む。
これらの化合物は、保湿剤又は界面活性剤としての機能を有するものを用いることが好ましい。さらに好ましい形態では、第2の組成物は、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む保湿剤、及び多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む界面活性剤の両者を含む。これにより優れた泡立ち、泡持ちを実現することが可能となる。これらの成分の好ましい形態、好ましい含有量は、第1の組成物と同様である。
また、第2の組成物は、第1の組成物と同様、上述したほかに、界面活性剤や増粘剤を含有することが好ましい。これらの成分の好ましい形態、好ましい含有量は、第1の組成物と同様である。
第2の組成物もまた、液状又はクリーム状である。クリーム状の定義は上述したとおりである。第2の組成物は、好ましくは水を含む。第2の組成物の粘度は、25℃で好ましくは5000mPa・s以下、さらに好ましくは2000mPa・s以下である。
また、第1の組成物の粘度と同等の粘度を有することが、混合の容易さ、泡の速やかな発生の観点から好ましい。
第2の組成物は、上記必須成分と任意成分とを混合することにより製造することができる。その製造方法は、化粧料を製造する際の常法を用いればよい。
第1の組成物と第2の組成物の好ましい形態として、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を含む形態について説明したが、これらは、第1の組成物と第2の組成物の何れか一方に含まれていてもよい。重要なのは、第1の組成物と第2の組成物を混合した時に上記成分が存在することである。
また、さらに好ましい形態では、第1の組成物と第2の組成物を混合した時に、保湿剤としての機能を有するものと、界面活性剤としての機能を有するものの両者が存在することが好ましい。
従って、例えば、第1の組成物は上記保湿剤を含み、第2の組成物は上記界面活性剤を含む形態、及びその逆の形態も好ましい。
もちろん、両方の組成物に上記保湿剤と界面活性剤を含む場合は、混合が速やかに行われるため、より好ましい。
上記多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物の含有量は、第1の組成物と第2の組成物の総量に対し、好ましくは3.0重量%以上、さらに好ましくは7.0重量%以上、より好ましくは10重量%以上である。
<3>本発明の化粧料
本発明の化粧料は上述した第1の組成物と第2の組成物を構成成分として有する。第1の組成物と第2の組成物は、保存時には互いに接触しないように分離した状態とする必要がある。
このような形態として、たとえば、第1の槽及び第2の槽と、前記第1の槽及び第2の槽の内容物を吐出させるための吐出部とを備える容器を用いる形態が好ましく挙げられる。この場合、前記第1の組成物は第1の槽に、前記第2の組成物は第2の槽に、互いに分離されて収容されている。
また、吐出部の形態は特に限定されないが、一定量を吐出することが可能なディスペンサーを有することが好ましい。これにより、第1の組成物と第2の組成物をそれぞれ定量し、適量を混合することができる。
本発明に好適な容器としては、(1)ばねや弁を内蔵したプッシュノズル式ディスペンサー容器、(2)減圧により底面が中味吐出と同時に上部方向にスライドするノズル容器(エアレス型ディスペンサー)、中味を収容したインナー袋の外に窒素ガスや炭酸ガスを充てんし、ガスの圧力で中味をノズルから吐出する二重容器などが挙げられる。なお、インナー袋内が減圧されることにより、内容物を吐出するタイプとすることもできる。
また、各組成物を吐出口付近で混合してから、1の吐出口から吐出する形態とすることも好ましい。この場合は、たとえば掌に、各組成物が混合することにより発泡が開始した化粧料が吐出されることになる。
また、各組成物を隣接した別々の吐出口から吐出させる形態とすることもできる。この場合は、掌に各組成物が吐出されただちに発泡が開始することになる。
また、パウチ型の容器、ブリスター容器なども用いることができる。この場合も、容器は2つの槽(収容部)を有しており、容器を開封した際に、各収容部に収容された組成物が開口から供出されることにより、手のひらで混合される。
なお、上記各組成物を、別々の容器に充填しておき、キット形態としてもよい。この場合は、各組成物を掌に取出し、指先で軽く混合することにより発泡が開始することになる。
本発明の化粧料は、クレンジング料、洗顔料、ボディ洗浄料、化粧水、乳液、美容液、クリーム、パック、マッサージ料、育毛料、口腔料、頭皮洗浄料、頭髪洗浄料など、様々な目的に応用することができる。
本発明の化粧料は、第1の組成物と第2の組成物を混合することにより、炭酸ガスを発生させるものである。第1の組成物と第2の組成物は、いずれも液状又はクリーム状であるため、混合しやすく、使用性に優れたものである。
さらに実施例を示し、本発明の特徴を詳細に説明する。以下の実施例において、%は、特に断らない限り重量による表示である。
<実施例1>メーククレンジング
A槽成分 (A槽成分内での重量%)
(1)水 To 100%
(2)ジプロピレングリコール 4.5
(3)精製糖 4.0
(4)グリコシルトレハロース 2.0
(5)液状脂肪酸ソープ液(商品名:コスメテックソープKS−100:ミヨシ油脂社製)
3.0
(6)炭酸水素ナトリウム 7.0
(7)セルロース誘導体 (商品名:サンローズK:日本製紙クレシア社製) 0.3
(8)シクロヘキサメチコン 3.0
(9)POE8グリセリルモノイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS108:日本エマルジョン社製) 20.0
(10)POE20グリセリルモノイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS120:日本エマルジョン社製) 12.0
(11)POE20グリセリルトリイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS320:日本エマルジョン社製) 13.0
(12)メチルパラベン 0.1
(13)ラウリルグルコシド(商品名:マイドール10:花王社製) 3.0
(14)加水分解シルク 2.5
B槽成分 (B槽成分内での重量%)
(15)水 To 100%
(16)ジプロピレングリコール 4.5
(17)精製糖 4.0
(18)加水分解トレハロース 2.0
(19)クエン酸 2.3
(20)コハク酸 1.7
(21)キサンタンガム 0.7
(22)セルロース誘導体 (商品名:サンローズK:日本製紙クレシア社製)0.2
(23)シクロヘキサメチコン 3.0
(24)POE8グリセリルモノイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS108:日本エマルジョン社製) 20.0
(25)POE20グリセリルモノイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS120:日本エマルジョン社製) 12.0
(26)POE20グリセリルトリイソステアレート
(商品名:エマレックスGWIS320:日本エマルジョン社製) 13.0
(27)メチルパラベン 0.1
(28)ラウリルグルコシド(商品名:マイドール10:花王社製) 3.0
(29)加水分解コラーゲン 1.5
A槽成分については(6)を(1)に溶解し、順次(2)〜(14)を添加し、均一に溶解した。
B槽成分については(15)〜(29)を添加し、均一に溶解した。
ディスペンサー付き二槽一体型のボトルの各層に、A槽成分、B槽成分をそれぞれ充填した。
<実施例2>洗顔料
A槽成分 (A槽成分内での重量%)
(1)水 66.5
(2)炭酸水素ナトリウム 7.0
(3)ラウレス硫酸Na (商品名:エマール270J:花王社製) 16.0
(4)ヒドロキシエチルセルロース(商品名:メトローズ65SH:信越化学工業社製)
0.4
(5)メチルパラベン 0.1
(6)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ社製) 5.0
(7)ラウリルグリコシド(商品名:マイドール12:花王社製) 5.0

B槽成分 (B槽内での重量%)
(8)水 63.4
(9)1,3ブチレングリコール 2.0
(10)クエン酸 6.0
(11)リンゴ酸 1.0
(12)ラウレス硫酸Na (商品名:エマール270J:花王社製) 17.0
(13)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ) 5.0
(14)ラウリルグリコシド(商品名:マイドール12:花王社製) 5.0
(15)ヒドロキシエチルセルロース(メトローズ65SH:信越化学工業社製)0.4
(16)メチルパラベン 0.1
(17)香料 0.1
A槽成分については(2)を(1)に溶解し、順次(3)〜(7)を添加し、均一に溶解した。
B槽成分については(8)に順次、室温度下で(9)〜(17)を添加し、均一に溶解した。
二槽一体型のボトルにA槽成分、B槽成分をそれぞれ充填した。
本形態では、各槽専用のディスペンサーから、液がそれぞれ取り出せる構成とした。
<比較例1>洗顔料
A槽成分における各成分量は、炭酸水素ナトリウムを除き、実施例2のA槽成分量の50部、B槽成分量の50部を加算したものとした。炭酸水素ナトリウムについては、別途粉末として調製した。また、実施例2において、ラフィノース5.0重量部を1,3ブチレングリコールに、ラウリルグリコシド5.0重量部をラウレス硫酸Naに置換した。
溶液部成分 (重量%)
(1)水 54.95
(2)1,3ブチレングリコール 6.0
(3)クエン酸 3.0
(4)リンゴ酸 0.5
(5)ヒドロキシエチルセルロース(メトローズ65SH:信越化学工業) 0.4
(6)ラウレス硫酸Na (商品名:エマール270J:花王社製) 21.5
(7)メチルパラベン 0.1
(8) 香料 0.05

粉末部
(9)炭酸水素ナトリウム 3.5
溶液部については(1)に室温下で(2)〜(8)を順次、添加、撹拌溶解し、ボトルに充填・保存した。
粉末部については適切な容器に入れて保存した。
使用時に、溶液部に粉末部を添加し、混合・撹拌し、肌へ塗布する形態とした。
<試験例1>
実施例2と比較例1の洗顔料について、をエステシャン(専門パネル)5名に、組成物を混合し、発泡するまでの操作性、泡の発生量、泡の安定性・持続性について以下の基準に従い評価してもらった。評価点N=5の平均値を表1に示す。
また、使用性についてアンケートを行った結果も併せて表1に示す。
<評価基準−操作性>
5:操作性が簡単である
4:操作性がやや簡単である
3:操作性はふつうである
2:操作性がやや煩雑である
1:操作性が煩雑である
<評価基準−泡の操作性>
5:泡が安定し、十分に持続する
4:泡がやや安定し、持続する
3:泡の安定性はふつうである
2:泡がやや安定せず、持続性もややない
1:泡が安定せず、持続性がない
Figure 2014185125
表1に示す通り、実施例2の方が比較例1に比べ、発泡するまでの操作性、泡の安定性・持続性において顕著に優れていた。
これより、第1の組成物と第2の組成物をいずれも液状又はクリーム状とすることにより、操作性、泡の安定性・持続性において顕著な効果が得られることが分かった。
<実施例3>パック美容液
A槽成分 (A槽成分内での重量%)
(1)水 68.1
(2)ジグリセリン 5
(3)グリコシルトレハロース 10
(4)炭酸水素ナトリウム 6.0
(5)ヒドロキシエチルセルロース 1.0
(6)キサンタンガム 1.0
(7)メチルパラベン 0.1
(8)コムポールBL (日油社製) 1.5
(9)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ) 6.0
(10)β―グルカン(ADEKA社製) 0.5
(11)カードラン 0.8
B槽成分
(B槽内での重量%)
(12)水 75.1199
(13)ジグリセリン 5
(14)グリコシルトレハロース 4
(15)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ) 6.0
(16)β―グルカン(ADEKA社製) 0.5
(17)クエン酸 3
(18)マロン酸 4
(19)ADEKA GT−700(ADEKA社製) 0.4
(20)キサンタンガム 1.0
(21)ヒドロキシエチルセルロース 0.5
(22)メチルパラベン 0.1
(23)ニンジンエキス 0.1
(24)ローヤルゼリーエキス 0.15
(25)ソウハクヒエキス 0.1
(26)ヒアルロン酸Na 0.03
(27)ヒトオリゴー1 0.0001
(28)加水分解コラーゲン 1.0
A槽成分については(4)を(1)に溶解し、順次(2)〜(11)を添加し、均一に溶解した。
B槽成分については(12)の一部に(19)を85℃で加熱溶解したのち、順次室温度下で(13)〜(28)を添加し、全部を混合し、均一に溶解した。
容器については底上げ式のエアレス二槽一体型のボトルにA槽成分、B槽成分をそれぞれ充填した。
<実施例4>シャンプー
A槽成分 (A槽成分内での重量%)
(1)水 42.87
(2)精製糖 5
(3)グリコシルトレハロース 5
(4)炭酸水素ナトリウム 5.0
(5)ヒドロキシエチルセルロース 1.0
(6)エマール270J(花王社製) 10
(7)メチルパラベン 0.13
(8)ラウリルヒドロキシスルホベタイン液(商品名:アンヒトール20HD:花王社製)
18
(9)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ) 6.0
(10)デシルグルコシド 6
(11)ヒドロキシエチルウレア 1

B槽成分
(B槽内での重量%)
(12)水 38.65
(13)ジグリセリン 5
(14)グリコシルトレハロース 4
(15)ラフィノース(商品名:オリゴGGF:旭化成ケミカルズ) 6.0
(16)β―グルカン(ADEKA社製) 0.5
(17)クエン酸 3
(18)コハク酸 4
(19)エマール270J(花王社製) 10
(20)ラウリルヒドロキシスルホベタイン液(商品名:アンヒトール20HD:花王社製)
18
(21)ポリクォータニウム11 0.3
(22)安息香酸Na 0.1
(23)プロデュー500(味の素社製) 5
(24)ローヤルゼリーエキス 0.15
(25)ラウラミドプロピルベタイン 5
(26)香料 0.3
A槽成分については(4)を(1)に溶解し、順次(2)〜(11)を添加し、均一に溶解した。
B槽成分については(12)に順次、室温度下で(13)〜(26)を添加し、全部を混合し、均一に溶解した。
容器については二槽一体型のボトルにA槽成分、B槽成分をそれぞれ充填した。
<実施例5〜8>
本試験は、保湿剤及び界面活性剤として、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を用いることの効果を検討するために行った。
表2に示す処方に従い、実施例及び比較例の化粧料を作製した。A槽成分(第1の組成物)については、炭酸水素ナトリウムを水に溶解した後、他の成分と混合することにより調製した。B槽成分(第2の組成物)については、各成分を混合することにより調製した。
各組成物を、重量比1:1の割合で混合し、泡の状態を観察した。また、混合後発泡開始から、泡が消滅するまでの時間を測定した。結果を併せて表2に示す。
Figure 2014185125
表2に示す通り、糖からなる保湿剤、糖誘導体を有する界面活性剤の両者を、第1の組成物及び第2の組成物のそれぞれに含有する実施例5では、きめ細かい泡が生成し、泡の持続性にも優れるものであった。
また、糖からなる保湿剤、糖誘導体を有する界面活性剤の何れかを、第1の組成物及び第2の組成物のそれぞれに含有する実施例6、7では、泡はやや粗大であり、泡の持続性も実施例5に比して劣るものの、十分な泡持ちを有するものであった。
また、糖からなる保湿剤、糖誘導体を有する界面活性剤の何れをも含まない実施例8では、泡は粗大であり、泡の持続性も実施例5〜7に比して劣っていたが、実用上は問題ないものであった。
以上の結果より、保湿剤及び界面活性剤として、ポリグリセリン、糖、糖アルコール、多糖およびこれらの誘導体を用いることにより、泡の細かさ、及び泡持ちを増大することができることが分かった。
<実施例9〜15>
本試験は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と、α−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の比率の好ましい範囲を検討するために行った。
実施例1において、炭酸水素ナトリウム、クエン酸、コハク酸の含有量を表3における量に変えた処方で、第1の組成物(A槽)及び第2の組成物(B槽)を調製した。残量は水にて調整した。
各組成物を混合し、泡量を観察した結果を併せて表3に示す。
Figure 2014185125
表3に示す通り、十分な泡の発生量を実現するためには、炭酸水素ナトリウムに対するα−ヒドロキシ酸の混合重量比は、0.2〜5.0が良好であり、さらに0.3〜3.0が良好であることが分かった。
<実施例16〜19>
次に、実施例4の処方において、炭酸水素ナトリウム、クエン酸、コハク酸の含有量を変えて、炭酸水素塩及びα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の適正な配合量を、溶解性及びヒトへの刺激性の観点から評価した。
ヒトへの刺激性については、化粧料を、敏感肌の8名のパネラーの腕に塗布し、60秒間放置した際に、刺激を感じるか否かを、以下の基準でスコア付し、平均値をとることにより評価した。
<基準>
1:明らかに刺激を感じる
2:やや刺激を感じる
3:刺激を感じない
結果を表4に示す。
なお、実施例1〜3の系においても同様に適正量が存在するが、実施例4の場合と概ね同じなので、割愛する。
Figure 2014185125
表4に示す通り、炭酸水素塩の第1の組成物における含有量は、好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下であることが分かった。
また、α−ヒドロキシ酸及び飽和二塩基酸の第2の組成物における含有量は、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下であることが分かった。

Claims (10)

  1. 第1の組成物及び第1の組成物とは異なる第2の組成物を化粧料の構成要素として有し、該第1の組成物と第2の組成物とを混合することにより発泡する化粧料であって、
    第1の組成物は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む液状又はクリーム状の組成物であり、第2の組成物はα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む液状又はクリーム状の組成物であることを特徴とする、化粧料。
  2. 前記第1の組成物及び第2の組成物の少なくとも一方は、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物は、保湿剤及び/又は界面活性剤であることを特徴とする、請求項2に記載の化粧料。
  4. 第1の組成物及び第2の組成物の総量に対し、多価アルコール、還元糖、糖アルコール、並びにこれらの誘導体から選ばれる構造を含む化合物の合計含有量は、3.0重量%以上であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の化粧料。
  5. 請求項1〜4の何れかの化粧料を容器に収容した容器入り化粧料であって、
    前記容器は、第1の槽及び第2の槽と、前記第1の槽及び第2の槽の内容物を吐出させるための吐出部とを備え、
    前記第1の組成物は第1の槽に、前記第2の組成物は第2の槽に、互いに分離されて収容されていることを特徴とする、容器入り化粧料。
  6. 前記第1の組成物と第2の組成物の吐出部からの吐出量は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩に対するα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の重量比が、1:0.2〜5.0の範囲となるような量であることを特徴とする、請求項5に記載の容器入り化粧料。
  7. 前記第1の組成物における炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量が前記第1の組成物と第2の組成物の混合時の全量に対して1.0重量%以上20重量%未満となる量であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の化粧料。
  8. 第1の組成物と、第2の組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生させ、発泡させることを特徴とする、化粧料の調製方法であって、
    前記第1の組成物は炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含む液状又はクリーム状の組成物であり、前記第2の組成物はα−ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸を含む液状又はクリーム状の組成物であることを特徴とする、化粧料の調製方法。
  9. 前記第1の組成物及び第2の組成物の少なくとも一方は、糖及び誘導体から選ばれる保湿剤、並びに/又は糖及び誘導体から選ばれる界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項8に記載の化粧料の調製方法。
  10. 炭酸水素塩及び/又は炭酸塩に対するα―ヒドロキシ酸及び/又は飽和二塩基酸の混合量が、重量比で1:0.2〜5.0となるように、前記第1の組成物と第2の組成物を混合することを特徴とする、請求項8又は9に記載の化粧料の調製方法。
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