JP2014183152A - ビアホール形成方法及びデスミア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビアホールの底面の導電膜に与える損傷を抑制し、かつ効率的にスミアを除去することができるビアホール形成方法を提供する。
【解決手段】 導電膜上に樹脂層が形成された加工対象物に第1のレーザビームを入射させることにより、樹脂層に、導電膜まで達するビアホールを形成する。ビアホールの少なくとも一部分に、第1のレーザビームとは異なる第2のレーザビームを入射させることにより、ビアホール内の導電膜上に残っているスミアを除去する。スミアを除去する工程において、第2のレーザビームのビームプロファイルが、ビアホール内に残っているスミアの面内方向に関する分布に基づいて設定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、導電膜上に形成された樹脂層にビアホールを形成する方法、及びビアホール形成後にビアホールの底面に残った残渣(スミア)を除去するデスミア装置に関する。
多層プリント基板の配線層間を接続するためのビアホールの形成に、機械式ドリルに代えて、レーザ穴開け加工機(レーザドリル)の採用が進んでいる。例えば、炭酸ガスレーザを用いて樹脂層に穴開け加工が施される。形成されたビアホールの底面に内層の導電膜(例えば銅箔)が露出する。
ビアホールの形成にレーザドリルを用いると、形成されたビアホールの底面に、樹脂に由来する成分の残渣(スミア)が残存する。基板を、過マンガン酸液等の薬液に浸漬させることにより、スミアを除去することができる。ところが、穴の直径が小さくなると、薬液が穴の底面まで到達し難くなるため、薬液処理によるスミアの除去が困難である。
特許文献1に、スミアをパルスレーザビーム照射によって除去する技術が開示されている。スミア除去用のレーザには、たとえばNd:YLFレーザ等の固体レーザの第2高調波が用いられる。レーザを用いることにより、穴の直径が小さくなっても、底面のスミアを除去することが可能である。
特開2004−148344号公報
スミアは、ビアホールの底面の縁に残る場合が多い。スミア除去用のレーザビームとして、ガウシアンビームを用いると、スミアがほとんど残っていないビアホールの中心近傍において、光強度が高くなる。ビアホールの底面に露出した導電膜に、高強度のレーザビームが照射されると、導電膜が損傷を受ける場合がある。ビームサイズを大きくして不要な部分を遮光することにより、ビアホールの中心近傍における光強度と、ビアホールの縁の近傍における光強度との差を小さくすることができる。ところが、レーザビームの不要な部分を遮光するため、エネルギの利用効率が低下してしまう。言い換えると、スミアを除去するためのレーザの出力を大きくしなければならない。
本発明の目的は、ビアホールの底面の導電膜に与える損傷を抑制し、かつ効率的にスミアを除去することができるビアホール形成方法、及びデスミア装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
導電膜上に樹脂層が形成された加工対象物に第1のレーザビームを入射させることにより、前記樹脂層に、前記導電膜まで達するビアホールを形成する工程と、
前記ビアホールの少なくとも一部分に、前記第1のレーザビームとは異なる第2のレーザビームを入射させることにより、前記ビアホール内の前記導電膜上に残っているスミアを除去する工程と
を有し、
前記スミアを除去する工程において、前記第2のレーザビームのビームプロファイルが、前記ビアホール内に残っている前記スミアの面内方向に関する分布に基づいて設定されているビアホール形成方法が提供される。
本発明の他の観点によると、
レーザドリルによって形成されたビアホールの底面に残っているスミアを除去する特性を持つレーザビームを出射するレーザ光源と、
スミアを除去すべき加工対象物を保持するステージと、
前記レーザ光源から出射したレーザビームの経路に配置され、経路上の第1の面を、前記ステージに保持された加工対象物の表面に結像させる転写光学系と、
前記第1の面における前記レーザビームのビームプロファイルを変化させるビームプロファイル調整光学系と、
ビアホール内の除去すべきスミアの分布を規定する情報を入力する入力装置と、
前記入力装置を通して入力されたスミアの分布を規定する情報に基づいて、前記ビームプロファイル調整光学系を制御して、前記加工対象物の表面におけるビームプロファイルを変化させる制御装置と
を有するデスミア装置が提供される。
スミアの面内方向に関する分布に基づいて、レーザビームのビームプロファイルを設定することにより、スミアを効率的に除去すると共に、スミアの残っていない領域の導電膜の損傷を軽減することができる。
図1は、実施例1によるデスミア装置の概略図である。 図2A〜図2Cは、実施例1によるビアホール形成方法を説明するための加工対象物の断面図である。 図3A〜図3Bは、実施例1によるビアホール形成方法を説明するための加工対象物の断面図である。 図4Aは、実施例1によるデスミア装置の入力装置に表示される画像を示す図であり、図4Bは、オペレータがスミアの分布する領域を指定した後の画像を示す図である。 図5Aは、実施例1によるデスミア装置の入力装置に表示される画像を示す図であり、図5Bは、制御装置に設定されているスミア分布定義テーブルの例を示す図である。 図6は、実施例2によるデスミア装置の概略図である。 図7A及び図7Bは、実施例2によるデスミア装置のマスクとレーザビームの経路との位置関係を示す図である。 図8Aは、ビアホール、スミア、及びビームスポットの位置関係を示す平面図であり、図8Bは、図8Aの一点鎖線8B−8Bにおける断面図である。 図9Aは、ビアホール、スミア、及びビームスポットの位置関係を示す平面図であり、図9Bは、図9Aの一点鎖線9B−9Bにおける断面図である。 図10A〜図10Cは、ビアホール、スミア、及びビームスポットの位置関係を時系列で示す平面図である。
[実施例1]
図1に、実施例1によるデスミア装置の概略図を示す。レーザ光源10が、スミア除去用のパルスレーザビームを出射する。レーザ光源10には、例えばNd:YAGレーザ等の固体レーザが用いられ、レーザ光源10から出射するレーザビームは、紫外域の波長を
持つ3倍高調波である。
レーザ光源10から出射したレーザビームがビームエキスパンダ11でビーム径を拡大された後、ビームプロファイル調整光学系14に入射する。ビームプロファイル調整光学系14は、非球面レンズ15及び移動機構16を含む。移動機構16は、非球面レンズ15を、レーザビームの光軸に平行な方向、及び光軸に対して交差する方向(例えば直交する方向)に変位させる。
非球面レンズ15の光軸と、レーザビームの光軸とが一致しているとき、非球面レンズ15は、像面17の位置におけるビームプロファイルを均一化する。すなわち、像面17の位置において、ビームプロファイルがトップフラット形状になる。非球面レンズ15を光軸に平行な方向に変位させると、像面17も光軸に平行な方向に変位する。非球面レンズ15を光軸に垂直な方向に変位させると、像面17の位置におけるビームプロファイルが、トップフラット形状から崩れる。
非球面レンズ15の下流側にマスク18が配置されている。マスク18は、遮光部、及び遮光部内に設けられた透過窓(例えば開口)を含む。マスク18は、レーザビームのビーム断面を整形する。マスク18は、非球面レンズ15を光軸方向に移動させたときに像面17が移動する範囲内に配置される。マスク18の透過窓を透過したレーザビームが半波長板19に入射する。半波長板19は、遅相軸の向きを変化させることにより、下流側に配置されたビームスプリッタ22に対するP偏光成分とS偏光成分との比率を調整する。
半波長板19を透過したレーザビームが転写レンズ20、可変減衰器21を経由してビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22は、レーザビームを2本の経路に分岐させる。一方の経路を伝搬するレーザビームは、1/4波長板30A、ビーム走査器31A、及びfθレンズ32Aを経由して、加工対象物40に入射する。他方の経路を伝搬するレーザビームは、折り返しミラー23で反射した後、1/4波長板30B、ビーム走査器31B、及びfθレンズ32Bを経由して、加工対象物40に入射する。加工対象物40はステージ35に保持されている。図1では、一方の経路を伝搬するレーザビームと、他方の経路を伝搬するレーザビームとが同一の加工対象物40に入射する構成例を示している。2本のレーザビームが、異なる加工対象物40に入射する構成としてもよい。
加工対象物40で反射したレーザビームは、入射時の経路を逆に辿ってビームスプリッタ22に再入射する。往路と復路とで1/4波長板30Aまたは1/4波長板30Bを2回通過するため、偏光方向が90°旋回する。このため、ビームスプリッタ22で反射したレーザビームは、加工対象物40で反射した後、ビームスプリッタ22を直進してビームダンパ24に入射する。ビームスプリッタ22を直進したレーザビームは、加工対象物40で反射した後、ビームスプリッタ22で反射してビームダンパ24に入射する。
ビーム走査器31A、31Bは、入射するレーザビームを二次元方向に走査する。ビーム走査器31A、31Bには、例えばガルバノスキャナが用いられる。転写レンズ20とfθレンズ32Aとが、マスク18が配置された位置の第1の面上の物点を加工対象物40の表面に結像させる。同様に、転写レンズ20とfθレンズ32Bとが、マスク18が配置された位置の第1の面上の物点を加工対象物40の表面に結像させる。
ステージ35は、加工対象物40を、その上面に平行な二次元方向に移動させる。加工対象物40は、例えばレーザドリルで穴開け加工が施されたプリント基板である。
制御装置36が、レーザ光源10、移動機構16、可変減衰器21、ビーム走査器31
A、31B、及びステージ35を制御する。オペレータが、入力装置37を介して制御装置36に各種指令(コマンド)を入力する。入力装置37には、例えばディスプレイ装置とポインティングデバイスとの組み合わせ、タッチパネル等が用いられる。
図2A〜図2Cを参照して、実施例1によるビアホール形成方法について説明する。図2Aに、加工対象物40であるプリント基板の一部分の断面図を示す。コア基板41の表面の一部の領域に、導電膜42が形成されている。導電膜42には、例えば銅箔が用いられる。コア基板41及び導電膜42の上に、樹脂層43が形成されている。
図2Bに示すように、加工対象物40にパルスレーザビーム50を入射させることにより、樹脂層43にビアホール45を形成する。ビアホール45の形成には、例えば炭酸ガスレーザを利用したレーザドリルを用いることができる。ビアホール45を形成するためのパルスレーザビーム50のビームプロファイルは、例えばガウシアン形状である。平面視において、ビアホール45は内層の導電膜42に内包される。このため、ビアホール45の底面に導電膜42の一部が露出する。図2Bでは、1個のビアホール45を示しているが、1枚の加工対象物40に複数のビアホール45が形成される。
ビアホール45の底面に、樹脂層43を構成する樹脂に由来するスミア46が残る。例えば、スミア46は、ビアホール45の縁の近傍に厚く残り、中央近傍にはほとんど残らない。ビアホール45が形成された加工対象物40を、デスミア装置のステージ35(図1)に保持する。
図2Cに示すように、ビアホール45が形成されている位置に、デスミア用のパルスレーザビーム51を入射させる。デスミア用のパルスレーザビーム51は、ビーム断面の中心近傍に窪みを有するビームプロファイルを持つ。ビアホール45の縁に沿う円環状の領域において、中心部よりも光強度が高くなっている。デスミア用のパルスレーザビーム51のショット数は、1つのビアホール45に対して3〜10ショットである。
ビアホール45の縁において光強度が相対的に高くなっているため、ビアホール45の縁の近傍に残っているスミア46を効率的に除去することができる。また、スミア46がほとんど残っていない中心近傍において、光強度が相対的に低くなっているため、ビアホール45の中心近傍の導電膜42が損傷を受けにくい。
以下、ビアホール45の縁に沿う円環状の領域の光強度が、中心部の光強度よりも高いビームプロファイルを実現する方法について説明する。図1に示した像面17の位置とマスク18の位置とが一致すると、マスク18の透過窓の位置におけるビームプロファイルがトップフラット形状になる。転写レンズ20とfθレンズ32A、32Bとが、マスク18の透過窓を加工対象物40の表面に結像させるため、加工対象物40の表面におけるビームプロファイルもトップフラット形状になる。
像面17の位置を、マスク18の位置からずらすと、非球面レンズ15の特性に応じて、マスク18の位置におけるビームプロファイルが変化する。像面17をマスク18の位置よりも上流側に配置すると、マスク18の位置におけるビームプロファイルが、中央部に窪みを有する形状になる。マスク18が配置された第1の面上の物点が加工対象物40の表面に結像されるため、加工対象物40の表面におけるビームプロファイルも、中央部に窪みを有する形状になる。
ビアホール45(図2B)を形成するレーザドリルの個体差によって、ビアホール45の底面におけるスミア46(図2B)の分布が異なる。図2Bでは、ビアホール45の縁に沿う周方向に関して、ほぼ一様にスミア46が残っている例を示した。レーザドリルに
よっては、スミア46が周方向の一部分に偏る場合がある。
図3A及び図3Bを参照して、スミア46が偏って残る場合のビアホール形成方法について説明する。以下、図2A〜図2Cに示したビアホール形成方法との相違点について説明する。
図3Aに、レーザドリルでビアホール45を形成した加工対象物40の断面図を示す。スミア46が、図3Aにおいて左側に偏って残っている。
図3Bに示すように、ビアホール45が形成された位置に、デスミア用のパルスレーザビーム51を入射させる。デスミア用のパルスレーザビーム51のビームプロファイルは、スミア46の面内方向に関する分布に基づいて設定される。より具体的には、ビアホール45の底面のうち、スミア46が残っている領域における光強度が、スミア46が残っていない領域における光強度より高くなるようにビームプロファイルが設定される。図3Bに示した例では、ビーム断面内の左側の光強度が右側の光強度より強い。スミア46に高強度のレーザビームが照射されるため、スミア46を効率的に除去することができる。また、スミア46が残っていない領域の光強度が相対的に弱いため、導電膜42の損傷を抑制することができる。
次に、図4A及び図4Bを参照して、スミア除去用のパルスレーザビーム51(図2C、図3B)のビームプロファイルを調整するための制御装置36(図1)による制御方法について説明する。制御装置36は、入力装置37(図1)に、スミアの残っている領域を指定するための画像を表示する。
図4Aに、入力装置37に表示された画像の一例を示す。入力装置37のタッチパネル内に、ビアホールを示す円形パターン38、及び方位を特定するための座標軸39が表示される。
図4Bに示すように、オペレータは、デスミア処理を行うべき加工対象物のビアホール45(図2B、図3A)内のスミア46の分布を規定する情報を入力する。例えば、スミア46が残っている領域に対応する領域を指でなぞることにより、スミア46が残っている領域の指定が行われる。オペレータによって指定された領域47が、他の領域と区別可能なように強調表示される。加工対象物40には、複数のビアホール45(図2B、図3A)が形成されているが、複数のビアホール45は同一のレーザドリルで形成されるため、スミア46の面内方向の分布は、全てのビアホール45において同様の傾向を示す。
制御装置36(図1)は、指定された領域47(図4B)の光強度が、他の領域より相対的に強くなるビームプロファイルが得られるように、移動機構16(図1)を制御する。移動機構16は、制御装置36からの制御に基づいて、非球面レンズ15(図1)を、光軸に垂直な方向に変位させる。非球面レンズ15を変位させた後、レーザ光源10(図1)を制御して、スミア除去用のパルスレーザビーム51(図2C、図3B)を出射する。出射すべきパルスレーザビーム51のショット数は、予め制御装置36に設定されている。
次に、図5A及び図5Bを参照して、スミア46の分布を指定する他の方法について説明する。この方法では、ビアホール内の除去すべきスミアの分布を規定する情報として、レーザドリルの装置番号及び基板種別が採用される。
図5Aに、入力装置37(図1)に表示された画像を示す。レーザドリルの装置番号及び
基板種別ごとに、ボタン60が表示されている。オペレータは、加工対象物40にビアホール45(図2B、図3A)を形成したレーザドリルの装置番号、及び加工対象物40の基板種別に対応するボタン60Aをタップする。タップされたボタン60Aが強調表示される。図5Aでは、装置番号2のレーザドリル、及び基板種別Bが指定された場合を示している。
図5Bに示すように、制御装置36にスミア分布定義テーブル61が準備されている。スミアは、レーザドリルの装置番号に固有の特徴的な分布を示す。また、加工対象物の基板種別によっても、基板種別に固有の特徴的な分布を示す。スミア分布定義テーブル61において、レーザドリルの装置番号及び基板種別ごとに、スミアの特徴的な分布が定義されている。一例として、面内方向の基準方位を0°とし、反時計回りを正とした方位角の範囲でスミアの分布が定義される。図5Bでは、基準方位を右向きと定義したとき、例えば装置番号2のレーザドリルで基板種別Bの基板にビアホールを形成した場合、方位角30°〜210°の範囲にスミアが残ることが示されている。
制御装置36(図1)は、オペレータによって指定されたレーザドリルの装置番号と基板種別とに基づいて、スミア分布定義テーブル61を参照して、加工対象物40のビアホール45(図2B、図3A)内に残っているスミア46の分布を決定する。スミア46の分布が決定された後の処理は、図4A及び図4Bに示した方法の処理と同一である。
図4A〜図4B、及び図5A〜図5Bに示した例では、オペレータは、非球面レンズ15(図1)の変位方向及び変位量を意識することなく、スミア46(図2B、図3A)の分布に応じて適切なデスミア処理を行うことができる。
[実施例2]
図6に、実施例2によるデスミア装置の概略図を示す。以下、実施例1によるデスミア装置との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例2においては、マスク18及び移動機構26が、ビームプロファイル調整光学系25としての機能を有する。移動機構26は、制御装置36から制御されることにより、レーザビームの光軸と交差する方向、例えば光軸に対して垂直な方向にマスク18を変位させる。非球面レンズ15は固定されている。非球面レンズ15の像面17の位置と、マスク18が配置された位置とが一致する。このため、マスク18が配置された位置において、ビームプロファイルがトップフラットの形状を有する。
図7A及び図7Bに、マスク18とレーザビームの経路との位置関係を示す。図7Aに示した状態では、マスク18の透過窓の中心が、レーザビームのビーム断面の中心と一致している。図7Bに示した状態では、透過窓の中心がレーザビームのビーム断面の中心からずれている。図7Bに示した状態では、透過窓の一部の領域のみをレーザビームが通過する。透過窓が、加工対象物40(図6)の表面に結像されるため、マスク18を変位させると、加工対象物40の表面におけるビームスポットの一部が遮光され、ビームプロファイルが変化する。
図8Aに、ビアホール45及びスミア46の一例の平面図を示す。ビアホール45の縁に沿ってスミア46が残っている。スミア46は、周方向にほぼ一様に分布する。スミア除去用のパルスレーザビーム51のビームスポットは、ビアホール45を内包する。
図8Bに、図8Aの一点鎖線8B−8Bにおける断面図を示す。ビアホール45の底面に、トップフラット形状のビームプロファイルを有するパルスレーザビーム51が入射する。これにより、スミア46を効率的に除去することができる。ガウシアン形状のパルス
レーザビームを用いる場合に比べて、ビアホール45の中心近傍の導電膜42が受ける損傷を軽減することができる。
図9Aに、ビアホール45及びスミア46の他の例の平面図を示す。ビアホール45の縁のうち、周方向に関して一部の領域(図9Aにおいて左上の領域)にのみスミア46が残っている。この場合、図7Bに示したように、マスク18を変位させて、スミア46が残っていない領域に入射するレーザビームを遮光する。スミア除去用のパルスレーザビーム51のビームスポットは、スミア46が残っている領域を内包する。ビームスポットの一部が遮光されているため、ビアホール45内のうち、スミア46が残っていない一部の領域はビームスポットから外れている。
図9Bに、図9Aの一点鎖線9B−9Bにおける断面図を示す。ビアホール45の底面のうち、スミア46が残っている領域に、トップフラット形状のビームプロファイルを有するパルスレーザビーム51が入射する。ビアホール45の底面のうち、マスク18によって遮光された領域(図7B)には、レーザビームが照射されない。このため、スミア46を効率的に除去すると共に、遮光された領域の導電膜42の損傷を軽減することができる。
図10A〜図10Cに、ビアホール45及びスミア46のさらに他の例の平面図を示す。図10A〜図10Cに示した例では、図9Aに示した例に比べて、周方向に関して広い領域にスミア46が残っている。このため、図9Aに示した形状のビームスポットで、スミア46が残っている領域の全域を内包することが困難である。
このような場合には、図10Aに示したビームスポット51A、図10Bに示したビームスポット51B、及び図10Cに示したビームスポット51Cのように、ビームスポットをビアホール45の外周に沿って移動させることにより、スミア46を除去することができる。この場合にも、スミア46が残っていない領域にはパルスレーザビーム51が入射しないため、導電膜42(図9B)の損傷を軽減することができる。
上記実施例1及び実施例2では、ビームプロファイルをトップフラット形状にするために非球面レンズ15(図1、図6)を用いたが、他の均一化光学系を用いてもよい。使用可能な均一化光学系の例として、回折光学素子が挙げられる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 レーザ光源
11 ビームエキスパンダ
14 ビームプロファイル調整光学系
15 非球面レンズ
16 移動機構
17 像面
18 マスク
19 半波長板
20 転写レンズ
21 可変減衰器
22 ビームスプリッタ
23 折り返しミラー
24 ビームダンパ
25 ビームプロファイル調整光学系
26 移動機構
30A、30B 1/4波長板
31A、31B ビーム走査器
32A、32B fθレンズ
35 ステージ
36 制御装置
37 入力装置
38 円形パターン
39 座標軸
40 加工対象物
41 コア基板
42 導電膜
43 樹脂層
45 ビアホール
46 スミア
47 指定された領域
50 ビアホール形成用のパルスレーザビーム
51 スミア除去用のパルスレーザビーム
51A、51B、51C ビームスポット
60 ボタン
61 スミア分布定義テーブル

Claims (7)

  1. 導電膜上に樹脂層が形成された加工対象物に第1のレーザビームを入射させることにより、前記樹脂層に、前記導電膜まで達するビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホールの少なくとも一部分に、前記第1のレーザビームとは異なる第2のレーザビームを入射させることにより、前記ビアホール内の前記導電膜上に残っているスミアを除去する工程と
    を有し、
    前記スミアを除去する工程において、前記第2のレーザビームのビームプロファイルが、前記ビアホール内に残っている前記スミアの面内方向に関する分布に基づいて設定されているビアホール形成方法。
  2. 前記スミアを除去する工程において、前記ビアホール内に前記スミアが残っている領域における前記第2のレーザビームの光強度が、前記スミアが残っていない領域における前記第2のレーザビームの光強度より高いビームプロファイルで前記スミアの除去を行う請求項1に記載のビアホール形成方法。
  3. 前記スミアを除去する工程は、
    前記第2のレーザビームを出射するデスミア用レーザ光源と、
    前記第2のレーザビームの経路に配置され、像面の位置におけるビームプロファイルを均一化する非球面レンズと、
    前記非球面レンズを透過した前記第2のレーザビームの経路に配置され、第1の面上の物点を前記加工対象物の表面に結像させる転写光学系と
    を有するレーザ加工装置によって実行され、
    前記非球面レンズの前記像面を前記第1の面からずらすか、または前記非球面レンズの光軸を、前記転写光学系の光軸からずらすことによって、前記ビームプロファイルを調整する請求項1または2に記載のビアホール形成方法。
  4. 前記スミアを除去する工程は、
    前記第2のレーザビームを出射するデスミア用レーザ光源と、
    前記第2のレーザビームの経路に配置され、遮光領域内に透過窓が形成されたマスクと、
    前記透過窓を前記加工対象物の表面に結像させる転写光学系と
    を有するレーザ加工装置によって実行され、
    前記透過窓の位置を、前記第2のレーザビームの光軸と交差する方向にずらすことによって、前記ビームプロファイルを調整する請求項1または2に記載のビアホール形成方法。
  5. レーザドリルによって形成されたビアホールの底面に残っているスミアを除去する特性を持つレーザビームを出射するレーザ光源と、
    スミアを除去すべき加工対象物を保持するステージと、
    前記レーザ光源から出射したレーザビームの経路に配置され、経路上の第1の面を、前記ステージに保持された加工対象物の表面に結像させる転写光学系と、
    前記第1の面における前記レーザビームのビームプロファイルを変化させるビームプロファイル調整光学系と、
    ビアホール内の除去すべきスミアの分布を規定する情報を入力する入力装置と、
    前記入力装置を通して入力されたスミアの分布を規定する情報に基づいて、前記ビームプロファイル調整光学系を制御して、前記加工対象物の表面におけるビームプロファイルを変化させる制御装置と
    を有するデスミア装置。
  6. 前記ビームプロファイル調整光学系は、
    前記レーザビームの経路の、前記転写光学系よりも上流側に配置され、像面の位置におけるビームプロファイルを均一化する非球面レンズと、
    前記非球面レンズを、前記レーザビームの経路に対して移動させる移動機構と
    を有し、
    前記制御装置は、前記移動機構を制御して、前記第1の面から前記像面をずらすか、または前記転写光学系の光軸に対して前記非球面レンズの光軸をずらすことにより、前記加工対象物の表面におけるビームプロファイルを変化させる請求項5に記載のデスミア装置。
  7. 前記ビームプロファイル調整光学系は、
    前記レーザビームの経路の、前記第1の面の位置に配置され、遮光領域内に透過窓が形成されたマスクと、
    前記マスクを、前記レーザビームの光軸と交差する方向にずらす移動機構と
    を含み、
    前記制御装置は、前記移動機構を制御して前記透過窓の位置を、前記第レーザビームの光軸と交差する方向にずらすことにより、前記加工対象物の表面におけるビームプロファイルを調整する請求項5に記載のデスミア装置。
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