JP2015050282A - レーザアニール装置及びレーザアニール方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の到達温度及び時間に金属を局所的に加熱すること。【解決手段】金属への吸収率が高い波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子を用い、ワーク20を搭載した可動ステージ90をXY方向に移動しながら、ワーク20上の加熱可領域において合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、ワーク20上の加熱不可領域において第1レーザパワーに比べて低出力のレーザパワーを選択的に実行するレーザアニール装置。【選択図】図1
Description
本発明は、金属を局所的に所定の到達温度及び時間に加熱することができるレーザアニール装置及びレーザアニール方法に関する。
一般にアニール(熱なめし)処理とは、加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させて展延性を向上させる熱処理であって、従来技術による金属アニールは、電気炉に何時間も入れてワーク全体を高温にする電気炉使用のアニール技術と、比較的高出力の固体レーザ(YAGレーザ等)やガスレーザ(エキシマレーザ等)を照射することによってワークの任意の箇所を高温にするレーザアニール技術が知られている。
なお、金属に対するアニール技術が記載された文献としては、下記の特許文献が挙げられ、特許文献1には、ワード線およびビット線より上の積層型キャパシタより下に耐熱性に優れる銅配線を形成し、キャパシタを最上部に配置し、450°C以上の電気炉他によるアニールを行なう半導体の製造技術が記載され、特許文献2には、複数のYAGレーザ光のうちの1つのレーザ光のスポットを切断して2つに分割し、分割されたレーザ光のそれぞれの切断面が外側となるように入れ替える手段と、複数のレーザ光を1つに重ね合わせ線状に形成する手段とを備えることによって被照射体に対して均一なアニールを行うレーザアニール技術が記載されている。
前記の特許文献1に記載された電気炉を用いるアニール技術は、電気炉を用いるために加熱対象以外の部位も加熱するため、例えば半導体回路をワークとした場合、ワーク全体の温度上昇によりアニール対象以外の熱に弱い回路素子や多層膜の下層他も加熱してしまうという課題がある。また、YAGレーザやエキシマレーザを用いた装置は大型の焦点レンズが必要となり、構造上、オートフォーカス機構を付加することは困難である。このため、NA(開口数)の低い固定レンズを使用し焦点深度(垂直方向の合焦点範囲)を大きくすることで、ワークの高さ方向変位(振動やワークの反り、傾き)に対する焦点ズレを回避している。
しかしながら、NAの低いレンズを使用すると、ワークの面(水平)方向、及び深さ(垂直)方向に与える熱の影響範囲は大きくなり、加熱に不向きな回路素子と加熱対象の回路素子が混在する半導体回路素子の場合、局所的(厚み方向、周辺方向)なアニールが困難であるという課題があった。
本発明の目的は、前述の従来技術による課題しようとするものであり、所定の到達温度及び時間に金属を局所的に加熱することができるレーザアニール装置及びレーザアニール方法を提供することである。
前記の目的を達成するために請求項1記載の発明は、金属が任意の箇所に配置された加熱可領域と加熱に適さない加熱不可領域とが表面に配置されたワークの金属に細長形状のラインビームを照射して加熱し、該金属の結晶粒径や結合状態を変化させるレーザアニール装置であって、
金属への吸収率が高い波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子から発せられたレーザ光を平行光に偏光するレンズと、該レンズから出光するレーザ光を通すと共に反射光を90度偏光して出光するビームスプリッタと、該ビームスプリッタを出光したレーザ光を集光したライン状のラインビームをワーク上に照射する高開口数の対物レンズと、前記ワークを搭載して平面に対してXY方向に任意の速度にて移動させる可動ステージと、前記半導体レーザ素子のレーザ発光を制御するレーザ制御部と、前記ワークからの反射光をビームスプリッタを介して検出して電気信号に変換するフォーカスディテクタと、該フォーカスディテクタが変換した電気信号に基づいてラインビームの合焦点制御を行うオートフォーカス制御部と、前記可動ステージのXY方向の移動を制御するステージ制御部と、前記レーザ制御部とオートフォーカス制御部とステージ制御部とを制御する制御手段とを備え、
前記ステージ制御部が可動ステージをXY方向に移動しながら、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱可領域においてワーク上の合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、オートフォーカス制御部が合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱不可領域において前記第1レーザパワーに比べて低出力の第2レーザパワーを選択的に実行すること特徴とする。
金属への吸収率が高い波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子から発せられたレーザ光を平行光に偏光するレンズと、該レンズから出光するレーザ光を通すと共に反射光を90度偏光して出光するビームスプリッタと、該ビームスプリッタを出光したレーザ光を集光したライン状のラインビームをワーク上に照射する高開口数の対物レンズと、前記ワークを搭載して平面に対してXY方向に任意の速度にて移動させる可動ステージと、前記半導体レーザ素子のレーザ発光を制御するレーザ制御部と、前記ワークからの反射光をビームスプリッタを介して検出して電気信号に変換するフォーカスディテクタと、該フォーカスディテクタが変換した電気信号に基づいてラインビームの合焦点制御を行うオートフォーカス制御部と、前記可動ステージのXY方向の移動を制御するステージ制御部と、前記レーザ制御部とオートフォーカス制御部とステージ制御部とを制御する制御手段とを備え、
前記ステージ制御部が可動ステージをXY方向に移動しながら、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱可領域においてワーク上の合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、オートフォーカス制御部が合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱不可領域において前記第1レーザパワーに比べて低出力の第2レーザパワーを選択的に実行すること特徴とする。
本発明によるレーザアニール装置及びレーザアニール方法は、金属への吸収率が高い波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子を用い、ワークを搭載した可動ステージをXY方向に移動しながら、ワーク上の加熱可領域においてワーク上の合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、ワーク上の加熱不可領域において前記第1レーザパワーに比べて低出力の第2レーザパワーを選択的に実行することによって、加熱に不向きな回路素子と加熱対象の回路素子が混在する半導体回路素子の場合でも、局所的(厚み方向、周辺方向)に加熱することができる。
以下、本発明によるレーザアニール方法を実現するレーザアニール装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態によるレーザアニール装置は、図1に示す如く、405nm付近の波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子10と、該半導体レーザ素子10から発せられたレーザ光を平行光に偏光するレンズ11と、該レンズ11から出光するレーザ光を通すと共に後述する反射光を90度偏光して出光するビームスプリッタ50と、該ビームスプリッタ50を出光したレーザ光を集光したライン状のラインビーム30を加熱対象であるワーク20上に照射する高開口数の対物レンズ12と、前記ワーク20を搭載してXY方向に10mm/s〜1000mm/sの速度にて移動させる可動ステージ90と、前記半導体レーザ素子10のレーザ発光及びレーザパワーを制御するレーザ制御部80と、前記ワーク20上からの反射光をビームスプリッタ50により90度偏光して出光した反射レーザ光を検出して電気信号に変換するフォーカスディテクタ84と、該フォーカスディテクタ84が変換した電気信号に基づいてラインビーム30の合焦点制御を行うオートフォーカス制御部81と、前記可動ステージ90のXY方向の移動を制御するステージ制御部83と、前記レーザ制御部80とオートフォーカス制御部81とステージ制御部83とを制御するCPU(Central Processing Unit)90とを備える。なお、本実施形態による半導体レーザ波長は、金属への吸収が大きいものを選定するため、例えばCu,Ag、Auは波長が低いほど吸収が大きく、405nm付近の波長を使用し、加熱によって金属の結晶粒径や結合状態を変化させるように構成されている。
本実施形態によるレーザアニール装置は、図1に示す如く、405nm付近の波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子10と、該半導体レーザ素子10から発せられたレーザ光を平行光に偏光するレンズ11と、該レンズ11から出光するレーザ光を通すと共に後述する反射光を90度偏光して出光するビームスプリッタ50と、該ビームスプリッタ50を出光したレーザ光を集光したライン状のラインビーム30を加熱対象であるワーク20上に照射する高開口数の対物レンズ12と、前記ワーク20を搭載してXY方向に10mm/s〜1000mm/sの速度にて移動させる可動ステージ90と、前記半導体レーザ素子10のレーザ発光及びレーザパワーを制御するレーザ制御部80と、前記ワーク20上からの反射光をビームスプリッタ50により90度偏光して出光した反射レーザ光を検出して電気信号に変換するフォーカスディテクタ84と、該フォーカスディテクタ84が変換した電気信号に基づいてラインビーム30の合焦点制御を行うオートフォーカス制御部81と、前記可動ステージ90のXY方向の移動を制御するステージ制御部83と、前記レーザ制御部80とオートフォーカス制御部81とステージ制御部83とを制御するCPU(Central Processing Unit)90とを備える。なお、本実施形態による半導体レーザ波長は、金属への吸収が大きいものを選定するため、例えばCu,Ag、Auは波長が低いほど吸収が大きく、405nm付近の波長を使用し、加熱によって金属の結晶粒径や結合状態を変化させるように構成されている。
このように構成されたレーザアニール装置は、CPU90が、半導体レーザ素子10から発光したレーザ光を細長状のラインビーム30をワーク20上に合焦点制御を行いながら照射すると共に、該ラインビーム30のワーク20上の照射位置を可動ステージ90の可動により変化させることによって、ワーク20上の所定位置の金属をレーザアニールするように構成されている。
本実施形態で説明するワーク20は、例えば、ワーク上に半導体回路素子や配線を施した加熱対象であって、例えばワーク20の平面を示す図5(a)の如く、加熱対象となるアニール領域と、加熱してはならない加熱不可領域が混在し、断面を示す図5(b)の如く、加熱対象とするアニール領域の幅方向の下位置に加熱不可領域が配置されているものとする。
本実施形態によるレーザアニール装置が生成するラインビーム30は、図2に示す如く、ワーク20上に、焦点深度が数μm(約2μm〜約4μm)、短手幅が約0.5μm〜20μm、長手幅が約6μm〜200μmの細長形状を対物レンズ12を使用して成形され、特に本実施形態によるラインビーム30は、ラインビーム短手の幅が小さいため、ワークの厚み方向に局所的に温度を上昇させることができ、長手方向も約6μm〜約200μmであれば長手方向への温度の上昇を抑制することができる。
前記可動ステージ90は、図3に示す如く、ワーク20を搭載して直線Y方向のみに移動するYステージ40と、該Yステージ40を搭載して前記直線Y方向と直交する直線X方向のみに移動するXステージ41とから構成され、ステージ制御部83の制御によって搭載したワーク20をXY平面上で送り速度10mm/s〜1000mm/sの範囲で可変に移動可能に構成されている。
前記レーザアニール装置の合焦点制御は、図1に示した半導体レーザ素子10から発せられたレーザ光をレンズ11が平行光に偏光して出光する工程と、該出光した平行レーザ光をビームスプリッタ50を通して受光した対物レンズ12が前記した形状のラインビーム30を成形してワーク20上に照射する工程と、該ワーク20上への照射により反射された反射光31をビームスプリッタ50が90度偏光してフォーカスディテクタ84に入力する工程と、該反射光31を入光したフォーカスディテクタ84が反射光31を電気信号(フォーカス信号)に変換してオートフォーカス制御部81に入力する工程と、該オートフォーカス制御部81が入力された電気信号(フォーカス信号)に基づいてラインビーム30がワーク20上で合焦点するようにオートフォーカス制御52を行う工程とを行うことによって行われる。
更に前記レーザアニール装置は、ワーク20上で合焦点したラインビーム30を用いてワーク20を加熱するアニールレーザパワーと、加熱しないフォーカスレーザパワーとの切替を行うことができる。例えば、図4(a)及び(b)に示す如く、ワーク20の表面にフォーカスレーザパワーでオートフォーカスをかけた後、ワークを図中の矢印方向に移動させ、アニール箇所30a及び30bの位置でアニールレーザパワーに切替えることによって、ワーク表面にオートフォーカスをかけながら任意の箇所のみに焦点深度が数μm(約2μm〜約4μm)のレーザ光でレーザアニールを行うことができる。
この任意箇所のアニールは、ワーク20の長手方向に加熱不可領域と加熱不可領域が交互に配置されている場合、図6に示す如く、ワーク20とラインビーム30との相対的位置を可動ステージ90の動作により変化させ、例えば、レンズ30が位置aの退避位置においてレーザ制御部80がアニールパワー(レーザ電流)調整後にレーザオフする第1工程と、位置aからフォーカス位置(ワーク20内のアニール不要エリア)へステージ制御部83がX方向及びY方向に移動して位置bにおいて一時停止する第2工程と、位置bにおいてレーザ制御部80がワークに変化を与えない程度の低パワー(フォーカスパワー)でフォーカスサーボをオンする第3工程と、位置bから位置c間においてステージ制御部83がアニール速度にステージをX方向に加速する第4工程と、位置c(アニール開始位置)から位置dにおいてレーザ制御部80がアニールパワーに切替えて焦点深度が数μm(約2μm〜約4μm)のレーザ光でレーザアニールを行う第5工程と、位置dのアニール終了位置でレーザ制御部80がフォーカスパワーに切替える第6工程と、位置dから位置e間においてステージ制御部83がX方向にステージを減速してワーク内不要エリアで一時停止し、Y方向にステージ移動して位置eからfに移動する第7工程と、位置fから位置g間においてステージ制御部83がX方向にアニール速度(レーザパワーとの組み合わせにより決定される加熱に要する相対的移動速度)までステージを加速する第8工程と、位置gのアニール開始位置から位置h間においてレーザ制御部80がアニールパワーに切替えて加熱可領域のレーザアニールを行う第9工程と、位置hのアニール終了位置でレーザ制御部80がレーザオフし、ステージ制御部83が位置aの退避位置へX方向及びY方向に移動する第10工程とを実行することによって、加熱可領域の焦点深度が数μm(約2μm〜約4μm)の深さのみをレーザアニールすることができる。特に本実施形態においては、位置bから位置c間と、位置dから位置gの間においてレーザ制御部80がフォーカスパワーによるラインビーム30を照射しながら移動するため照射位置のワーク20の加熱を防止することができる。
このように本実施形態によるレーザアニール装置及びレーザアニール方法は、ステージ制御部83が可動ステージ90をXY方向に移動しながら、レーザ制御部80が、ワーク20上の加熱可領域においてワーク上の合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、オートフォーカス制御部が合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、ワーク20上の加熱不可領域において前記第1レーザパワーに比べて低出力の第2レーザパワーを選択的に実行することによって、加熱に不向きな回路素子と加熱対象の回路素子が混在する半導体回路素子の場合でも、局所的(厚み方向、周辺方向)に加熱することができる。
10 半導体レーザ素子、11 レンズ、12 対物レンズ、
20 ワーク、30 ラインビーム、30 レンズ、30a アニール箇所、
31 反射光、40 ステージ、50 ビームスプリッタ、
52 オートフォーカス制御、80 レーザ制御部、
81 オートフォーカス制御部、83 ステージ制御部、
84 フォーカスディテクタ、90 可動ステージ
20 ワーク、30 ラインビーム、30 レンズ、30a アニール箇所、
31 反射光、40 ステージ、50 ビームスプリッタ、
52 オートフォーカス制御、80 レーザ制御部、
81 オートフォーカス制御部、83 ステージ制御部、
84 フォーカスディテクタ、90 可動ステージ
Claims (1)
- 金属が任意の箇所に配置された加熱可領域と加熱に適さない加熱不可領域とが表面に配置されたワークの金属に細長形状のラインビームを照射して加熱し、該金属の結晶粒径や結合状態を変化させるレーザアニール装置であって、
金属への吸収率が高い波長のレーザ光を発生する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子から発せられたレーザ光を平行光に偏光するレンズと、該レンズから出光するレーザ光を通すと共に反射光を90度偏光して出光するビームスプリッタと、該ビームスプリッタを出光したレーザ光を集光したライン状のラインビームをワーク上に照射する高開口数の対物レンズと、前記ワークを搭載して平面に対してXY方向に任意の速度にて移動させる可動ステージと、前記半導体レーザ素子のレーザ発光を制御するレーザ制御部と、前記ワークからの反射光をビームスプリッタを介して検出して電気信号に変換するフォーカスディテクタと、該フォーカスディテクタが変換した電気信号に基づいてラインビームの合焦点制御を行うオートフォーカス制御部と、前記可動ステージのXY方向の移動を制御するステージ制御部と、前記レーザ制御部とオートフォーカス制御部とステージ制御部とを制御する制御手段とを備え、
前記ステージ制御部が可動ステージをXY方向に移動しながら、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱可領域においてワーク上の合焦点位置における短手幅が0.5μm〜20μm、長手幅が6μm〜200μmの細長形状且つ焦点深度が2μm〜4μmとなる光学系によりラインビームを形成し、オートフォーカス制御部が合焦点制御を行いながらレーザアニールを行う加熱工程と、前記レーザ制御部が、ワーク上の加熱不可領域において前記第1レーザパワーに比べて低出力の第2レーザパワーを選択的に実行すること特徴とするレーザアニール装置。
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