JP2014180599A - 塗膜形成方法 - Google Patents
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Abstract
各種工業製品、特に自動車の外板に適用できるハイライト(正反射光近傍)からシェード(斜め方向)に緩やかに明度が変化し、全体に彩度が高く、粒子感が少ない緻密な印象の塗色を呈する塗膜を形成可能な塗膜形成方法を提供することである。
【解決手段】本発明は、45度の角度から照射した光を正反射光に対して45度の角度で受光した場合の分光反射率から計算されたL*a*b*表色系における明度L*が40〜70の範囲内である被塗物に、鱗片状光輝性顔料を含む第1ベース塗料を塗装して第1ベース塗膜を形成し、第1ベース塗膜上に着色顔料及びビヒクル形成成分による海部と屈折率が異なる島部を含む塗膜を形成する第2ベース塗料を塗装して第2ベース塗膜を形成し、第2ベース塗膜上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法に関するものである。
【選択図】なし
Description
また、鱗片状光輝性顔料を含む塗料にさらに屈折率が高い酸化チタン顔料を併用した塗料を塗装して、鱗片状光輝性顔料による粒子感を抑制する方法も知られている。その場合、酸化チタン顔料の散乱によって、明度変化が小さくなる問題点があった。
特許文献1は、粒子感が少なく金属感に優れる高い光沢の塗膜を形成する複層塗膜形成方法に関する出願であり、基材上に鱗片状光輝性顔料を含んでなるベースコート塗料(A)を塗装して得られた塗膜上に、さらに艶調整剤を含んでなる艶消しクリヤー塗料(B)を塗装して得られた塗膜上に、最上層を形成する塗料としてトップクリヤー塗料を塗装する複層塗膜形成方法が記載されている。しかし、艶調整剤を配合した艶消しクリヤー塗料は、塗膜形成条件によって仕上がりが安定しない場合があり、また、貯蔵すると多量に配合した艶調整剤が沈降してしまう場合があるという問題点があった。
1.45度の角度から照射した光を正反射光に対して45度の角度で受光した場合の分光反射率から計算されたL*a*b*表色系における明度L*が40〜70の範囲内である被塗物に、鱗片状光輝性顔料を含む第1ベース塗料を塗装して第1ベース塗膜を形成し、第1ベース塗膜上に着色顔料及びビヒクル形成成分による海部と屈折率が異なる島部を含む塗膜を形成する第2ベース塗料を塗装して第2ベース塗膜を形成し、第2ベース塗膜上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法、
2.第1ベース塗料における鱗片状光輝性顔料の少なくとも一部が、半透明の基材を金属酸化物で被覆した光干渉性顔料である1項に記載の塗膜形成方法、
3.第2ベース塗料による塗膜における海部と島部の屈折率差が、0.05〜0.3の範囲内である1項又は2項に記載の塗膜形成方法、
4.第2ベース塗料における島部が、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、含水珪酸マグネシウム(タルク)、カオリナイトから選択される無機粒子、樹脂粒子、ビヒクル形成成分と相溶しない樹脂から選択される1種以上によって形成されるものである1項〜3項のいずれか1項に記載の塗膜形成方法、
5.第1ベース塗料と第2ベース塗料のビヒクル形成成分の少なくとも一部が同一であり、第1ベース塗料とクリヤー塗料のビヒクル形成成分は異なるものである1項〜4項のいずれか1項に記載の塗膜形成方法
に関する。
グ性などを付与するために形成されるものであり、素材表面や下塗り塗膜上に、中塗り塗
料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。中塗り塗料種は、特に限定
されるものではなく、既知のものを使用でき、例えば、熱硬化性樹脂組成物及び着色顔料
を必須成分とする有機溶剤系又は水系の中塗り塗料を好ましく使用できる。
明度L*とは、1976年に国際照明委員会で規定され、JIS Z 8729にも採用されているL*a*b*表色系における明度を表す数値を意味する。具体的には、X−Rite社製のMA−68II(商品名、多角度分光光度計)を使用して測定した数値として定義することができる。
本発明において、第1ベース塗料に着色顔料を配合せしめる場合、その配合量は、複層塗膜の明度や彩度の点から、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対し固形分として、通常0.01〜15質量部、特に0.05〜10質量部の範囲内であることが好ましい。
樹脂成分としては、具体的には、水酸基などの架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂を、メラミン樹脂、尿素樹
脂、ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤と併用したものが挙げ
られ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散して使用される。
第2ベース塗料のビヒクル形成成分としては、上記第1ベース塗料において樹脂成分として挙げたものの中から適宜選択して使用することができるが、本発明においては、上記第1ベース塗料と第2ベース塗料の樹脂成分の一部又は全部を同一のものとすることが、第2ベース塗料の貯蔵性や、第2ベース塗料による塗膜の付着性の点から好ましい。
第2ベース塗料における島部は、ビヒクル形成成分と屈折率が異なるものであり、第2ベース塗料中に無機粒子や樹脂粒子等の固体成分を配合したり、塗料中では不相溶であり塗膜形成時に島部を形成する樹脂を使用することができる。
本発明の第2ベース塗料におけるビヒクル形成成分である海部と島部との屈折率差は、複層塗膜の粒子感の点から、0.05〜0.3の範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.08〜0.25の範囲内である。
本明細書において屈折率は、粒子においては、CARGILLE社製のカーギル標準屈折液により測定した数値として定義するものとする。具体的な測定方法は下記の通りである。
スライドガラス上に粒子を載せ、屈折液を滴下する。粒子と屈折液をよく混ぜ、下からナトリウムランプを照射する。上部から粒子の輪郭を観察し、輪郭が見えない場合、屈折液と粒子の屈折率が等しいとする。また、造膜する樹脂においては、JIS K7142プラスチック−屈折率の求め方によって測定した数値として定義するものとする。
また、製膜する樹脂成分の屈折率は、アッベ屈折計DR−A1(商品名、アタゴ社製)を使用した数値として定義するものとする。
第2ベース塗料の島部を形成する成分として、無機粒子としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、含水珪酸マグネシウム(タルク)、フッ化カルシウム(ホタル石)、カオリナイト等の体質顔料を使用することができる。樹脂粒子としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン等の有機樹脂ビーズを使用することができる。または、シリコーン等の無機樹脂やポリシルセスキオキサン等の有機無機ハイブリッド樹脂の樹脂ビーズを使用することができる。樹脂ビーズは、表面処理されたものであってもよいし、複層構造のものであってもよい。または、塗料中では液状であり、ビヒクル形成成分と相溶しない樹脂としては、会合型のレオロジーコントロール剤等を使用することができる。
また、海部と島部との比率は、第2ベース塗料による塗膜の全光線透過率が90〜99.9%の範囲内且つ拡散光線透過率が3〜80%の範囲内となるように決定することが複層塗膜に緻密な質感を与える点から好ましく、より好ましくは全光線透過率が95〜99.5%の範囲内且つ拡散透過率が5〜20%の範囲内である。
本明細書において、全光線透過率及び拡散光線透過率は、濁度計COH−300A(商品名、日本電色工業社製)にて測定した数値として定義するものとする。具体的な測定方法は、下記の通りである。
硬化塗膜厚が15μmとなるように透明なフィルムに塗装し、硬化した塗膜をなお、全光線透過率(TT)、拡散光線透過率(DF)、平行光線透過率(PT)はJIS K7136に規定された積分球を備えた測定装置に試料フィルムを装着し、前方から光を照射して、フィルムを透過した光を積分球で捕捉して測定することができる数値である(透明なフィルムに塗膜を積層させた場合、フィルムの光線透過率は無視するものとする)。
る塗面に塗装する塗料であり、樹脂成分および溶剤を主成分とし、さらに必要に応じてそ
の他の塗料用添加剤などを配合してなる無色もしくは有色の透明塗膜を形成する液状塗料
である。
えば、基体樹脂及び架橋剤を含有する液状もしくは粉体状の塗料組成物が適用できる。基
体樹脂の例としては、水酸基、カルボキシル基、シラノール基、エポキシ基などの架橋性
官能基を含有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレ
タン樹脂、シリコン含有樹脂などが挙げられる。架橋剤としては、前記基体樹脂の官能基
と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックポリイソシ
アネート化合物、エポキシ化合物又は樹脂、カルボキシル基含有化合物又は樹脂、酸無水
物、アルコキシシラン基含有化合物又は樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、水や
有機溶剤等の溶媒、硬化触媒、消泡剤、紫外線吸収剤、レオロジーコントロール剤、酸化
防止剤、表面調整剤等の添加剤を適宜配合することができる。
を適時配合することができる。着色顔料としては、インク用、塗料用として従来公知の顔
料を1種あるいは2種以上を組み合わせて配合することができる。その添加量は、適宜決
定されて良いが、クリヤー塗膜中の樹脂固形分100質量部に対して、固形分として30
質量部以下、好ましくは0.01〜15質量部、特に好ましくは0.01〜10質量部の範
囲内である。
方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて15〜70μmの範囲内とす
るのが好ましい。クリヤー塗料の塗膜それ自体は、焼き付け乾燥型の場合、通常、約50〜約150℃の温度で架橋硬化させることができ、常温乾燥型又は強制乾燥型の場合には、常温乾燥〜約80℃の温度で架橋硬化させることができる。
次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(製造例1)水酸基含有アクリル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート50部を仕込み、撹拌混合し、135℃に昇温した。次いで下記のモノマー/重合開始剤の混合物を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10部、2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.6部からなる混合物を同温度に保持した1時間30分かけて滴下し、さらに2時間熟成した。次にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを減圧下で留去し、水酸基価54mgKOH/g、数平均分子量20,000、樹脂固形分65質量%の水酸基含有アクリル樹脂を得た。ここで数平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
モノマー/重合開始剤の混合物:
メチルメタクリレート38部、エチルアクリレート17部、n−ブチルアクリレート17部、ヒドロキシエチルメタクリレート7部、ラウリルメタクリレート20部及びアクリル酸1部及び2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)2部からなる混合物。
(製造例2)
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器を備えた容器にエチルメチルケトン70部及びポリMMAパウダー(重量平均分子量15,000:カタログ記載値、アルドリッチ社製)30部を仕込み、ゆっくり昇温しながら撹拌混合し、80℃で120分維持し、ポリMMA樹脂溶液を得た。
(製造例3)
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器を備えた容器にキシレン70部及びポリスチレンパウダー(重量平均分子量20,000:カタログ記載値、アルドリッチ社製)30部を仕込み、ゆっくり昇温しながら撹拌混合し、80℃で120分維持して、ポリスチレン樹脂溶液を得た。
(実施例1〜13,比較例1〜6)
1)被塗物
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロンGT−10HT」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネ−ト化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
2)被塗物の明度L*測定
得られた被塗物について、被塗物に対して45度の角度から照射した光を正反射光に対して45度の角度で受光した場合のL*a*b*表色系における明度L*を多角度分光光度計MA−68II(商品名、x−rite社製)を使用して測定した。測定値は表1に示した。
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、表1に示す比率で鱗片状光輝性顔料等を配合して攪拌混合し、有機溶剤で塗装に適正な粘度まで希釈して攪拌混合し、実施例1〜13及び比較例1〜5に使用する第1ベース塗料を調製した。
5)第2ベース塗料
表1に示すビヒクル形成成分(海部)に対して、島部(粒子成分)を表1に示す配合で混合し、塗装に適正な粘度になるように有機溶剤を加えて攪拌混合して、第2ベース塗料を得た。
6)評価用試験板の調製
実施例1,2,比較例1
被塗物に表1に示す第1ベース塗料を硬化塗膜として30μmとなるように第1ベース塗料をエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、室温約20℃の実験室に塗板を静置したのち、第2ベース塗料を、エアスプレーを使用して、乾燥塗膜として30μmとなるように塗装し、室温にて15分間放置した後に、エアスプレーを使用してクリヤー塗料「アクリック1000」(商品名、関西ペイント社製、ニトロセルロース変性アクリルクリヤー塗料)を乾燥塗膜として、20μmとなるように塗装し、塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、80℃で30分間加熱して複層塗膜を得た。
実施例3,4,6〜13,比較例2〜5
被塗物に表1に示す第1ベース塗料を硬化塗膜として15μmとなるように第1ベース塗料をエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、第2ベース塗料を、硬化塗膜として表1に示す膜厚となるようにエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、クリヤー塗料「ルーガベーククリヤー」(商品名、関西ペイント製、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)をミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブ−ス温度25℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、35μmとなるように塗装し、塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて、複層塗膜を得た。
実施例5
被塗物に表1に示す第1ベース塗料を硬化塗膜として15μmとなるように第1ベース塗料をエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、第2ベース塗料を、硬化塗膜として表1に示す膜厚となるようにエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、下記注1に示したカラークリヤー塗料下記注1に示したカラークリヤー塗料をミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブ−ス温度25℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、35μmとなるように塗装し、塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて、複層塗膜を得た。
注1: カラークリヤー塗料「ルーガベーククリヤー」(商品名、関西ペイント製、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂固形分100質量部に対して、PERRIND MAROON179 229−6440(商品名、有機ペリレン顔料、サンケミカル社製)0.7質量部を配合して攪拌混合し、有機溶剤で塗装に適正な粘度まで希釈して攪拌混合して、カラークリヤー塗料を得た。
比較例6
被塗物に表1に示す第1ベース塗料を硬化塗膜として15μmとなるように第1ベース塗料をエア霧化静電塗装し、室温約20℃の実験室に5分放置した後に、上記カラークリヤー塗料「ルーガベーククリヤー」(商品名、関西ペイント製、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)をミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブ−ス温度25℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、35μmとなるように塗装し、塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて、複層塗膜を得た。
7)評価
得られた試験板の意匠性を目視にて評価し、結果を表1に示した。
作成した試験板を人工太陽灯(セリック社製、色温度6500K)で照明し、試験板の照明に対する角度を変えて観察して、彩度,ハイライトからシェードへの明度変化の緩やかさ及びハイライトからシェードへの明度変化の大きさ(フリップフロップ感)を4段階で評価した。評価は、色彩開発に3年以上従事するデザイナー2名と技術者3名の計5名が行ない、平均点を採用した。
Claims (6)
- 45度の角度から照射した光を正反射光に対して45度の角度で受光した場合の分光反射率から計算されたL*a*b*表色系における明度L*が40〜70の範囲内である被塗物に、鱗片状光輝性顔料を含む第1ベース塗料を塗装して第1ベース塗膜を形成し、第1ベース塗膜上に着色顔料及びビヒクル形成成分による海部と屈折率が異なる島部を含む塗膜を形成する第2ベース塗料を塗装して第2ベース塗膜を形成し、第2ベース塗膜上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法。
- 第1ベース塗料における鱗片状光輝性顔料の少なくとも一部が、半透明の基材を金属酸化物で被覆した光干渉性顔料である請求項1に記載の塗膜形成方法。
- 第2ベース塗料による塗膜における海部と島部の屈折率差が、0.05〜0.3の範囲内である請求項1又は2に記載の塗膜形成方法。
- 第2ベース塗料における島部が、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、含水珪酸マグネシウム(タルク)、カオリナイトから選択される無機粒子、樹脂粒子、ビヒクル形成成分と相溶しない樹脂から選択される1種以上によって形成されるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗膜形成方法。
- 第1ベース塗料と第2ベース塗料のビヒクル形成成分の少なくとも一部が同一であり、第1ベース塗料とクリヤー塗料のビヒクル形成成分は異なるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗膜形成方法。
- 被塗物の、被塗物に対して45度の角度から照射した光を正反射光に対して45度の角度で受光した場合のL*a*b*表色系における明度L*が、70〜95の範囲内である請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗膜形成方法。
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