JP2014178775A - 事故時健全性対応装置および事故時健全性対応方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】災害が発生した場合のプラントの被害を予測し、災害発生後もプラント監視を継続させる。
【解決手段】実施形態の事故時健全性対応装置1aは、プラントを監視するプラント監視システム2と接続可能にされている。事故時健全性対応装置1aは、災害情報121を受信する災害情報受信部11と、プラントに設置された震度計から震度情報122を受信する震度情報受信部12と、プラント情報123を受信するプラント情報受信部13と、災害情報121および震度情報122に基づいてプラントの想定事故レベルを判定して災害予測データ141を生成する災害予測部15と、プラント情報123および災害予測データ141をプラント監視システム2へ送信する災害監視情報送信部16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、プラントの災害時に対応するためのプラント監視を行う事故時健全性対応装置および事故時健全性対応方法に関する。
プラント監視システムを構成しているプラント監視装置は、装置の設置場所に要求されている耐震クラスを満たす構造設計がなされ、プラント監視装置の構成機器や電源および伝送路が多重化されている。これにより、プラント監視装置は、プラント情報や様々な情報を処理する機能の信頼性を高め、プラント運転員やプラントに備えられた各システムが必要とする情報を提供している。
プラントの運転と監視を継続していくためには、プラント監視装置が決められた基準を満足し、必要とされる機能を備えておく必要があることは勿論であるが、万一プラント内での火災、爆発などの災害や津波、地震などの自然災害が発生した場合に、これらの災害情報をプラント運転員に速やかに伝達することは、プラントの運転と監視に混乱を来たさないためには重要な機能の一つである。
なお、緊急情報受信装置および緊急情報通知システムにおいて、プラントの外部で発生した緊急情報を緊急情報受信部で受信し、情報選別部は緊急情報受信部で受信した緊急情報を緊急レベルや種類毎に選別し、情報表示部は情報選別部で選別された緊急レベルや種類毎に応じて緊急情報を出力装置に出力しプラント運転員に通知することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−318332号公報
前述の特許文献1等を含む周知技術では、自然災害などのプラントの外部で発生した緊急情報や、プラント敷地内で発生した緊急事態に関する情報をプラント運転員に速やかに提供するための手段等が開示されている。
しかしながら、前述したようなプラント監視システムの技術等では、緊急情報を入力し、プラントに影響する範囲や緊急度を判定し、緊急情報通知先に出力する機能を備えているものの、地震や津波の情報を基にして、プラント運転員に注意を喚起するとともに、プラントの監視機能を強化して継続して監視していくための機能が十分ではなかった。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、災害が発生した場合のプラントの被害を予測し、災害発生後もプラント監視を継続させることができる事故時健全性対応装置および事故時健全性対応方法を提供することである。
上記課題を解決するために、実施形態の事故時健全性対応装置は、プラントを監視するプラント監視システムと接続可能にされ、前記プラントにおける災害発生または災害予測に関する情報を含む災害情報を前記プラント監視システムが備える表示装置へ送信可能な事故時健全性対応装置である。当該事故時健全性対応装置は、前記災害情報を受信する災害情報受信部と、前記プラントに設置された震度計から検出された震度計加速度信号を含む震度情報を受信する震度情報受信部と、前記プラントのプラント監視対象から出力される情報を含むプラント情報を受信するプラント情報受信部と、前記災害情報および前記震度情報に基づいて前記プラントの想定事故レベルを判定し、当該判定した想定事故レベルに基づいて災害予測データを生成する災害予測部と、前記プラント情報および前記災害予測データを前記表示装置へ送信する災害監視情報送信部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、実施形態の事故時健全性対応方法は、プラントを監視するプラント監視システムと接続可能にされ、前記プラントにおける災害発生または災害予測に関する情報を含む災害情報を前記プラント監視システムが備える表示装置へ送信可能な事故時健全性対応装置に用いられる事故時健全性対応方法である。当該事故時健全性対応方法は、前記事故時健全性対応装置が、前記災害情報を受信する災害情報受信ステップと、前記事故時健全性対応装置が、前記プラントに設置された震度計から検出された震度計加速度信号を含む震度情報を受信する震度情報受信ステップと、前記事故時健全性対応装置が、前記プラントのプラント監視対象から出力される情報を含むプラント情報を受信するプラント情報受信ステップと、前記事故時健全性対応装置が、前記災害情報および前記震度情報に基づいて前記プラントの想定事故レベルを判定し、当該判定した想定事故レベルに基づいて災害予測データを生成する災害予測ステップと、前記事故時健全性対応装置が、前記プラント情報および前記災害予測データを前記表示装置へ送信する災害監視情報送信ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る事故時健全性対応装置および事故時健全性対応方法の実施形態によれば、災害が発生した場合のプラントの被害を予測し、災害発生後もプラント監視を継続させることができる。
本発明に係る事故時健全性対応装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図。 切替条件データの構成の一例を示す図。 第1の実施形態の事故時健全性対応装置が用いる災害予測処理フローを示すフロー図。 本発明に係る事故時健全性対応装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図。 災害時対応データの構成の一例を示す図。 本発明に係る事故時健全性対応装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図。 稼動切替パターンの構成の一例を示す図。 図7のパターンBの構成の一例を示す図。 本発明に係る事故時健全性対応装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図。
以下、本発明に係る実施形態の事故時健全性対応装置および事故時健全性対応方法について、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、プラントとして原子力発電所プラントにおける事故時健全性対応装置の一例をとりあげて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る事故時健全性対応装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。また、図2は切替条件データの構成の一例を示す図であり、図3は第1の実施形態の事故時健全性対応装置が用いる災害予測処理フローを示すフロー図である。以下、図1ないし図3を参照しながら、第1の実施形態の事故時健全性対応装置について説明する。
図1に示す事故時健全性対応装置1aは、災害などが発生した場合のプラントの被害を想定事故レベルによって予測し、災害発生後もプラント監視システム2がプラント監視を継続することができるようにするための装置である。
このために、事故時健全性対応装置1aは、図1に示すように、災害情報受信部11、震度情報受信部12、プラント情報受信部13、切替条件テーブル14、災害予測部15、災害監視情報送信部16および主電源部17を備える。
また、図1には、事故時健全性対応装置1aの他にも、プラント監視システム2が備えるプロセス計算機5、中央制御室プロセス計算機6およびバッテリ63を構成の一例として示す。
主電源部17には、事故時健全性対応装置1aの緊急時の電力供給に必要となる電源として、外部に設けられているバッテリ18から電力116が供給可能である。この他にも、主電源部17には複数の電力供給手段(図示しない)から電力が供給されてもよい。例えば、ディーゼル発電機からの電力供給手段などである。また、主電源部17には、緊急時(プラント内の電源の喪失など)以外には、通常の電力供給手段(送電網、所内の発電設備等)からの電力が供給されている。また、他のバッテリ63等から電力を供給される装置等についても同様である。
災害情報受信部11は、災害の対象地域にプラント近辺が含まれている情報を受信する信号処理機能を備える。災害情報受信部11は、例えば地震が発生した直後に気象庁や民間企業等により配信される、地震主要動の到達時刻や震度を予測する緊急地震速報111や、津波に関する津波予測速報112などを受信する。
震度情報受信部12は、例えば原子炉建屋などのプラントの敷地内に設置されている地震計から発信される震度計加速度情報114を受信する。震度情報受信部12は、受信した震度計加速度情報114に基づいて、地震の加速度情報を含む震度情報122を災害予測部15へ出力する。
プラント情報受信部13は、プラントを構成している様々な設備や機器などのプラント監視対象から出力される情報を含むプラント情報115を受信する。プラント情報受信部13は、受信したプラント情報115に加えて、プロセス計算機5などの情報も含めたプラント情報123を災害予測部15へ出力する。このプラント情報115は、プラント内計器の信号のうち、特に原子炉水位や水素濃度等、過酷事故時に監視が必要な信号を適用することができる。
災害予測部15は、災害情報受信部11から災害情報121、震度情報受信部12から震度情報122、およびプラント情報受信部13からプラント情報123などの入力情報を入力する。
災害予測部15は、これらの入力情報に応じて、切替条件テーブル14から切替条件データ131を抽出する。切替条件テーブル14には、入力情報ごとに、想定事故レベルを判定するための設定値を含む切替条件データ131が格納されている。
想定事故レベルは、例えば予測される到達震度、予測される津波の高さ、震度計の加速度計測値などに応じて、プラントへの影響の有無と、さらに影響が有る場合には影響度が複数に区分される。想定事故レベルは、例えば影響度が小さい順に事故レベルA、B、Cのように3つに区分される。
切替条件テーブル14には、入力情報に応じて、想定事故レベルを判定するための設定値を含む切替条件データ131が格納されている。入力情報は、例えば図1に示す緊急地震速報111、津波予測速報112、震度計加速度情報114などである。
図2に、切替条件テーブル14の一例を示す。
切替条件テーブル14には、図2に示すように、入力情報ごとに、事故レベルA、BおよびCと判定する判定条件と、プラントへの影響なしと判定する判定条件とに区分されている。なお、事故レベルAは、プラントへの影響を小とする判定である。事故レベルBは、プラントへの影響を中とする判定である。事故レベルCは、プラントへの影響を大とする判定である。
例えば緊急地震速報111を入力情報として用いた場合、震度5以上6未満であることが事故レベルAとする判定条件である。なお、事故レベルAの場合における判定条件の設定値は、震度5以上6未満である。また、震度6以上7未満(設定値)であることが事故レベルBとする判定条件であり、震度7以上(設定値)であることが事故レベルCとする判定条件である。すなわち、災害予測部15は、緊急地震速報111を入力情報として用いた場合、切替条件データ131として、切替条件テーブル14からこれらの事故レベルA〜Cの判定条件の設定値を抽出する。
また、津波予測速報112を入力情報として用いた場合、津波の高さ1m以上5m未満であることが事故レベルAとする判定条件である。なお、事故レベルAの場合における判定条件の設定値は、津波の高さ1m以上5m未満である。また、津波の高さ5m以上7m未満(設定値)であることが事故レベルBとする判定条件であり、津波の高さ7m以上(設定値)であることが事故レベルCとする判定条件である。すなわち、災害予測部15は、津波予測速報112を入力情報として用いた場合、切替条件データ131として、切替条件テーブル14からこれらの事故レベルA〜Cの判定条件の設定値を抽出する。
また、震度計加速度情報114を入力情報として用いた場合、応答値100Gal以上300Gal未満であることが事故レベルAとする判定条件である。なお、事故レベルAの場合における判定条件の設定値は、応答値100Gal以上300Gal未満である。また、応答値300Gal以上500Gal未満(設定値)であることが事故レベルBとする判定条件であり、応答値500Gal以上(設定値)であることが事故レベルCとする判定条件である。すなわち、災害予測部15は、震度計加速度情報114を入力情報として用いた場合、切替条件データ131として、切替条件テーブル14からこれらの事故レベルA〜Cの判定条件の設定値を抽出する。
災害予測部15は、抽出した切替条件データ131に応じて、入力情報から災害または予測される災害がプラントに及ぼす影響をいずれの想定事故レベルであるかを判定する。災害予測部15は、判定した結果を災害予測データ141として、プラント情報123と共に災害監視情報送信部16へ出力する。災害予測部15は、例えば地震によるプラントへの影響を事故レベルAと判定した場合に、この判定結果とプラント情報123を災害監視情報送信部16へ出力する。
災害予測部15は、プラントへの影響が有りと判定した場合に、プラント情報123と災害予測データ141を出力する。また、災害予測部15は、さらにプラントへの影響が大きい(例えば事故レベルC)と判定した場合に、プラント情報123の更新間隔を所定の間隔(周期)よりも短くする。また、災害予測部15は、プラントへの影響が小さい(例えば事故レベルA)と判定した場合に、プラント情報123の更新間隔を所定の間隔よりも長くする。
一方、災害予測部15は、プラントへの影響が無いと判定した場合に、プラント情報123のみを出力する。なお、災害予測データ141も出力されてもよく、この場合には災害予測データ141として災害なし等を示すデータとされる。
以上説明したように、災害予測データ141は、災害予測部15により生成される。
災害監視情報送信部16は、プラント情報123および災害予測データ141を中央制御室プロセス計算機6の表示切替装置62へ送信する。これと共に、災害監視情報送信部16は、災害予測部15によりプラントへの影響が有りと判定された災害発生時または災害予測時に、表示切替装置62へプラント情報および災害予測データを表示することを促す表示切替信号を送信する。
次に、プラント監視システム2について説明する。
プラント監視システム2において、中央制御室プロセス計算機6は、計算処理機能を実現する手段の他にも、例えば安全設備監視用モニタ61と表示切替装置62とを備えている。
表示切替装置62は、災害監視情報送信部16からプラント情報123および災害予測データ141を入力する。また、表示切替装置62は、プロセス計算機5からプラント監視信号162を入力する。表示切替装置62は、入力したプラント情報123および災害予測データ141、または、プラント監視信号162のいずれか一方に切り替えて、その切り替えた側の入力を安全設備監視用モニタ61へ出力する。
プラント監視信号162は、例えば原子力プラントにおける原子炉の圧力、温度などのプロセス量などのプラント監視装置の機能を有するプロセス計算機5により監視され出力された信号であり、通常のプラント運転において監視・制御対象となる信号である。
安全設備監視用モニタ61は、例えば中央監視室に設置され、逐次、プラント状態を表示する。プラント状態は、前述したようなプラント監視信号162、または、プラント情報123および災害予測データ141により示される。
また、安全設備監視用モニタ61は、中央制御室プロセス計算機6の外部に設けられているバッテリ63から電力161の供給が可能とされる。すなわち、通常の電源の喪失時において、安全設備監視用モニタ61はバッテリ63から電力161の供給を受ける。
表示切替装置62は、プラントへの影響が無いと判定された場合に、プロセス計算機5から出力されるプラント監視信号162の入力を安全設備監視用モニタ61へ出力する。
また、表示切替装置62は、プラントへの影響が有りと判定された場合に、プラント監視信号162から災害予測データ141およびプラント情報123への入力側へ切り替えて、これらの入力を安全設備監視用モニタ61へ出力する。これにより、災害予測データ141およびプラント情報123が速やかに安全設備監視用モニタ61に表示可能となる。
このように、災害予測データ141は、表示切替装置62が安全設備監視用モニタ61へ災害発生または災害予測を示すための表示に切り替えさせるための切替条件となる。例えば、震度4までの緊急地震速報111の場合には、安全設備監視用モニタ61の表示対象としない切替条件である。一方、震度5以上の緊急地震速報111の場合には、安全設備監視用モニタ61の画面上に災害予測データ141などが表示される、表示切替装置62への切替条件となる。
以上の切替条件は、前述したように、事故時健全性対応装置1aの災害予測部15により判定される。この判定された切替条件に応じて、災害監視情報送信部16から表示切替装置62へ表示切替信号が送信される。
なお、安全設備監視用モニタ61の表示のための切替条件としたが、安全設備監視用モニタ61以外に表示装置を別に設けて災害予測データ141を表示させてもよく、安全設備監視用モニタ61の画面上の特定の領域に災害予測データ141を表示させ、通常のプラント監視信号162も表示させてもよい。
以上説明したように、例えば既にあるプラント監視システム2に、事故時健全性対応装置1aを設けることにより、災害が発生した場合のプラントの被害を予測し、災害発生後もプラント監視を継続させることができる。これにより、プラント監視システム2は、通常のプラント運転時はプロセス計算機5などのプラント監視装置から出力されるプラント監視信号162を表示する。一方、プラント運転に影響を及ぼすことが予測される地震や津波などの災害が発生または災害が予測された場合に、災害情報を安全設備監視用モニタ61に表示させることができる。
図3に、第1の実施形態の事故時健全性対応装置1aが用いる災害予測処理フローを示す。
災害情報受信部11が、適宜、緊急地震速報111を受信する(ステップS1)。
災害情報受信部11が、適宜、津波予測速報112を受信する(ステップS2)。
震度情報受信部12が、適宜、震度計加速度情報114を受信する(ステップS3)。
災害予測部15が、受信した入力情報に基づいて、切替条件テーブル14から切替条件データ131を抽出する(ステップS4)。
災害予測部15が、切替条件が成立するか否か判定する(ステップS5)。切替条件が不成立である場合(ステップS5のNo)、ステップS1の処理へ移行し、事故時健全性対応装置1aにおいて、適宜、本処理フロー(ステップS1〜S5)が繰り返される。
一方、切替条件が成立する場合(ステップS5のYes)、災害予測部15は、さらに、想定事故レベルを判定するために、処理をステップS6へ進める。
次に、災害予測部15は、入力情報および切替条件データ131に基づいて、想定事故レベルが事故レベルCであるか否か判定する(ステップS6)。
想定事故レベルが事故レベルCである場合(ステップS6のYes)、災害予測部15は、プラント情報受信部13を介して、プラント情報123を0.5時間ごとに入力し、その更新を720時間後に終了する(ステップS7)。なお、図3ではフローを簡単化して図示しているが、入力したプラント情報123の更新ごとに、ステップS8へ処理を移すものとする。また、ステップS10およびS11についても同様とする。
更新ごとに、災害監視情報送信部16は、プラント情報123および災害予測データ141を表示切替装置62へ送信する(ステップS8)。
一方、想定事故レベルが事故レベルCでない場合(ステップS6のNo)、災害予測部15は、想定事故レベルが事故レベルBであるか否か判定する(ステップS9)。
想定事故レベルが事故レベルBである場合(ステップS9のYes)、災害予測部15は、プラント情報受信部13を介して、プラント情報123を2時間ごとに入力し、その更新を360時間後に終了する(ステップS10)。入力したプラント情報123の更新ごとに、ステップS8へ処理を移す。
一方、想定事故レベルが事故レベルBでない場合(ステップS9のNo)、災害予測部15は、想定事故レベルを事故レベルAであると判定する。災害予測部15は、プラント情報受信部13を介して、プラント情報123を6時間ごとに入力し、その更新を72時間後に終了する(ステップS11)。入力したプラント情報123の更新ごとに、ステップS8へ処理を移し、本処理フロー(ステップS1〜S11)が繰り返される。
以上のステップS7、S10またはS11の処理と並行して、ステップS8の後、処理がステップS1に戻り、上記処理が繰り返される。例えば、当初、事故レベルAで有った判定から事故レベルBの判定に切替条件等が切り替わる場合もある。また、その他の事故レベルでも同様である。
第1の実施形態によれば、プラント運転に影響を及ぼすことが予測される地震や津波などの災害が発生した場合には、通常のプラント運転時にプラント監視システムから出力されるプラント監視情報を表示している表示装置に、災害情報および想定事故レベルを表示させることができる。これにより、災害発生後もプラント監視システムにプラント監視を継続させることができる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明に係る事故時健全性対応装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。また、図5は、災害時対応データの構成の一例を示す図である。以下、図4および図5を参照しながら、第2の実施形態の事故時健全性対応装置について説明する。
図4に示す事故時健全性対応装置1bは、想定事故レベルに対応して、監視強化が必要となるプラントの設備や項目などのプラント監視対象を中央制御室等の表示装置に表示するための装置である。
このために、図4に示す事故時健全性対応装置1bは、図1に示す事故時健全性対応装置1aの構成に加えて、災害対応知識DB(データベース)21および画像処理部22をさらに備える。また、図4には、事故時健全性対応装置1bの他にも、プラント監視システム2の構成の一例を示す。
災害対応知識DB21には、監視対象(プラント監視対象)ごとに、災害時対応データ132が格納されている。災害時対応データ132は、想定事故レベルに対応する監視対象の監視度合いを含む。監視対象は、例えばプラント内の水位や、ポンプや弁などである。
図5に、災害対応知識DB21から抽出された災害時対応データ132の構成の一例を示す。
災害時対応データ132は、プラントの複数の設備を監視対象としたデータである。災害時対応データ132は、図5に示すように、例えば非常用炉心冷却系を構成する設備を監視対象としたデータである。その監視対象として、例えば低圧注水系圧力制御プール水、低圧注水系ポンプ、低圧注水系第1隔離弁、低圧注水系第1隔離弁用バイパス弁などがある。また、図5の事故レベルの区分には、例えば緊急地震速報111に対応した事故レベルA、B、Cに対する監視度合いを示す。
なお、災害対応知識DB21には、図5に示す非常用炉心冷却系の主要設備を監視対象とする場合の災害時対応データ132の他にも、図示しない他の設備を監視対象とする災害時対応データ132が格納されている。また、事故レベルの区分は、事故レベルA、B、Cの3つの区分に限定されるものではなく、例えば監視内容に応じてさらに細かく事故レベルを区分してもよい。
図5に示すように、例えば監視対象として低圧注水系圧力制御プール水では、緊急地震速報111で予測される震度が5以上7未満の場合には、事故レベルAまたはBであるため、監視は通常の監視(通常)とされている。一方、緊急地震速報111で予測される震度が7以上の場合には、事故レベルCであるため、監視強化が必要とされている。
また、例えば監視対象として低圧注水系ポンプでは、緊急地震速報111で予測される震度が5以上の場合、すなわち、想定事故レベルが事故レベルA、BまたはCのいずれであっても、監視強化が必要とされている。なお、監視強化の内容は、監視対象ごとに、予め定められる。
事故時健全性対応装置1bでは、プラント情報受信部13を介して、プラント情報123を災害予測部15へ入力しているが、例えばこのプラント情報123の中にはプラント内の主要機器である圧力制御プール水の水位やポンプ等の稼動情報が含まれる。
災害予測部15は、入力情報に応じて、災害対応知識DB21から災害時対応データ132を抽出する。災害予測部15は、抽出した災害時対応データ132に対応する監視強化が必要な設備や機器などのプラント監視対象を示す監視強化情報を安全設備監視用モニタ61に表示が可能となるように、抽出した災害時対応データ132を画像処理部22へ出力する。
画像処理部22は、災害予測部15から災害時対応データ132を入力する。画像処理部22は、災害時対応データ132に基づいて、安全設備監視用モニタ61の画面上に、水位やポンプ等の監視強化が必要な設備や機器等を含む監視強化情報に対応する画像に特定の色を配色し、また、点滅表示する等による注意喚起可能な表示形式にする災害時対応表示データ143を生成するための画像処理を行う。画像処理部22は、このように画像処理した災害時対応表示データ143を災害監視情報送信部16へ出力する。
災害監視情報送信部16は、前述したプラント情報123および災害予測データ141に加えて、災害時対応表示データ143を中央制御室プロセス計算機6の表示切替装置62に出力する。また、災害監視情報送信部16は、災害予測部15から入力する監視強化情報に基づいて、監視強化すると判定された監視対象についてのプラント監視を優先的に行わせるための表示優先信号(図示しない)を送信する。
災害時対応表示データ143は、表示優先信号と共に表示切替装置62へ送信される。これを受信した表示切替装置62は、プラント情報123および災害予測データ141と共に、災害時対応表示データ143を安全設備監視用モニタ61に表示する。
以上説明したように、事故時健全性対応装置1bは、予測される災害または発生した災害に対応して、想定事故レベルを判定することにより、プラントの重要系統を構成している主要な設備に判定結果相当の想定事故レベルが発生した場合にも、プラント監視を継続させることができる。
第2の実施形態によれば、想定事故レベルに対応して、監視強化が必要となるプラントの設備や項目などのプラント監視対象を中央制御室等の表示装置に表示することにより、監視強化が必要となるプラント監視対象について、速やかに確認することができる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明に係る事故時健全性対応装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。また、図7は稼動切替パターンの構成の一例を示す図であり、図8は図7のパターンBの構成の一例を示す図である。以下、図6ないし図8を参照しながら、第3の実施形態の事故時健全性対応装置について説明する。
図6に示す事故時健全性対応装置1cは、大地震の発生による津波などの災害の発生に起因してプラント内の一部の電源が喪失した場合でも、電源設備の電力供給量に応じてプラント監視機器への電力供給を制限し、プラント監視を継続可能なプラント監視機器の稼動構成として、プラント監視を継続させるための装置である。
このために、図6に示す事故時健全性対応装置1cは、図4に示す事故時健全性対応装置1bの構成に加えて、最適パターンDB(データベース)31および稼動切替データ送信部32をさらに備える。
また、図6には、事故時健全性対応装置1cの他にも、プラント監視システム2cが備える中央制御室プロセス計算機6、プロセス計算機5c、バッテリ63およびバッテリ54の構成の一例を示す。なお、プロセス計算機5cは、複数のプラント監視機器51、稼動切替装置52および主電源部53を備えるものとする。
事故時健全性対応装置1cでは、プラント情報受信部13を介して、プラント情報123を災害予測部15へ入力する。
図6に示すプラント情報123は、プラント情報受信部13を介して受信されたプラント情報115に加えて、例えばプラント内で使用している高電圧の電源装置、低電圧の電源装置、無停電電源装置等の電源設備の稼動状態を示す稼動情報を含む。
災害発生後においても、プラント監視に関連する主要機器の電源を確保するために、災害予測部15は、最適パターンDB31に基づいて、プロセス計算機5cの稼動切替パターン133を判定する。最適パターンDB31には、想定事故レベルおよび電源設備ごとに、稼動切替パターン133が格納されている。
図7に、最適パターンDB31から抽出された稼動切替パターン133の構成の一例を示す。なお、図7の稼動切替パターン133は、プラント監視に関連する主要機器の一つであるプロセス計算機5cに関するものである。
稼動切替パターン133は、電源設備の稼動情報および想定事故レベルごとに、例えばパターンA〜パターンJまでに振り分けられる。すなわち、プラント内の複数の無停電電源装置と、事故レベルA、BおよびCとに応じた、プロセス計算機5cの稼働切替に区分されている。
稼動切替パターン133は、例えばプロセス計算機5cの構成について、各電源設備の稼動電源および停止電源に応じて、想定事故レベルに必要な監視機能を維持するための稼働パターンである。
図7に示す例では、プラント所内の無停電電源装置A〜C系がOFF(停止)とされ、かつ、想定事故レベルが事故レベルAである場合に、稼動切替パターン133はパターンAが選択される。また、プラント所内の高電圧電源装置D〜F系がOFFとされ、かつ、想定事故レベルが事故レベルCである場合に、稼動切替パターン133はパターンFが選択される。その他についても、同様である。
災害予測部15は、抽出した稼動切替パターン133に基づいて、想定事故レベルおよび電源設備の稼動情報に応じて、優先度の低いプラント監視機器51からより優先度の高いプラント監視機器51を稼動させるように、稼動構成を判定する。
なお、プロセス計算機5cでは一つの無停電電源装置であるバッテリ54から主電源部53に電力153の供給が可能とされている。また、この他の稼働構成の判定条件として、例えばバッテリ54からの電力153の供給をプロセス計算機5cへ長時間の供給可能となるパターン条件も用いられてもよい。なお、バッテリに関する稼動構成の条件は詳しくは後述する。
災害予測部15は、稼動切替パターン133を抽出した後、稼動切替データ送信部32に対して、稼動切替データ134(プロセス計算機5cを構成する各機器の稼動、停止指令)を出力する。稼動切替データ送信部32は、この稼動切替データ134を含む稼動切替指令信号152を、プロセス計算機5cの稼動切替装置52へ伝送する。
図8に、図7に示す稼動切替パターン133のうちのパターンBの一例を示す。
プラント監視機器51の各装置として、図8に示すように、例えばプロセス入出力装置A、BおよびC、プロセス入力装置AおよびB、過渡データ記録サーバAおよびB、プラント監視サーバなどが挙げられる。これらの機器ごとに、稼動(電源ON)、停止(電源OFF)等のパターンが定められ、稼動切替データ134として出力される。
稼動切替装置52は、受信した稼動切替指令信号152に基づいて、各機器の稼動指令や停止指令などを決定する。この決定後、稼動切替装置52は、プラント監視機器51の各装置に対して当該指令を実行するための稼動切替信号151を出力し、その稼動切替信号151に従って各機器が稼動(電源ON)、停止(電源OFF)等を実行する。
なお、プロセス計算機5cの稼動情報の結果は、稼動切替装置52から事故時健全性対応装置1cへ出力されるため、事故時健全性対応装置1cはプロセス計算機5cの現在の各装置の稼動状態を把握することができる。
第3の実施形態によれば、想定事故レベルおよび電源喪失時において、電源設備の電力供給量に応じて、プラント監視機器の電力供給を制限するために、プラント監視を継続可能なプラント監視機器の稼動構成とするように、稼働切替指示を実施する。これにより、プラント監視機器の電力消費を抑え、災害発生後も限られた電源設備でプラント監視を継続することができる。
[第4の実施形態]
図9は、本発明に係る事故時健全性対応装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。以下、図9を参照しながら、第4の実施形態の事故時健全性対応装置について説明する。
図9に示す事故時健全性対応装置1dは、想定事故レベルおよび電源喪失時などにおいて、バッテリによる電力供給量に応じてプラント監視機器への電力供給を制限し、プラント監視を継続可能なプラント監視機器の稼動構成として、プラント監視を継続させるための装置である。
このために、図9に示す事故時健全性対応装置1dは、図6に示す事故時健全性対応装置1cの構成に加えて、バッテリ残量検出部41をさらに備える。
また、図9には、事故時健全性対応装置1dの他にも、プラント監視システム2dが備える中央制御室プロセス計算機6およびプロセス計算機5dの構成の一例を示す。なお、プロセス計算機5dは、図6に示すプロセス計算機5cの構成に加えて、稼動切替判定部55をさらに備えるものとする。
はじめに、プロセス計算機5dの構成について説明する。
プラント監視機器51は、稼動状態(運転中など)により直ちに電源を遮断できない場合がある。プラント監視機器51は、稼動切替装置52から稼動切替信号151により電源を遮断する指令を受信すると、稼動状態を含む稼動情報155を稼動切替判定部55に出力する。
稼動切替判定部55は、プラント監視機器51から入力される稼動情報155と、事故時健全性対応装置1dの稼動切替データ送信部32から送信される稼動切替指令信号152とを入力する。
稼動切替判定部55は、稼動情報155および稼動切替指令信号152に基づいて、稼動切替の可否を判定する。稼動切替判定部55は、稼動切替が可である場合に、稼動切替指令として稼働切替判定信号154を稼動切替装置52に出力する。稼動切替の切替条件により、プロセス計算機5dの稼動状態に応じて動的に稼動構成を組み替え可能である。
また、稼動切替判定部55は、プロセス計算機稼動情報156を事故時健全性対応装置1dのプラント情報受信部13に出力する。
次に、事故時健全性対応装置1dの構成について説明する。
事故時健全性対応装置1dのバッテリ残量検出部41は、逐次、バッテリ18の電力116、バッテリ54の電力153およびバッテリ63の電力161などについて各々のバッテリ残量117、157および163を検出する。バッテリ残量検出部41は、これらの各々のバッテリ残量117、157および163を検出し、バッテリ残量情報124として災害予測部15へ出力する。
災害予測部15は、このバッテリ残量情報124と、前述したような災害情報121、震度情報122およびプラント情報123とを入力し、これらの入力に基づいて電力供給優先順位142を決定する。災害予測部15は、決定した電力供給優先順位142を災害監視情報送信部16へ出力する。
ここで、プロセス計算機5dでは、無停電電源装置であるバッテリ54から主電源部53に電力153の供給が可能とされているが、バッテリ54からの電力供給をプロセス計算機5dの稼動構成の装置へ長時間の供給が可能となるように、予め定められた電力供給優先順位142がパターンの条件として用いられる。
例えば、前述した図8に示す稼動切替パターン133のパターンBにおいて、災害予測部15は、さらに、電源ONの装置について電力供給優先順位142に基づいて、稼動を優先する。稼動(電源ON)のうちの装置で、例えば最も電力供給の優先度が高いプラント監視サーバ、次に高いプロセス入出力装置A、その次にプロセス入力装置A、情報管理サーバ、過渡データ記録サーバA、自動化サーバのように稼動させるための稼働優先度が定められる。
これにより、災害時においてもプラント監視を継続させるための最小限の稼動構成に移行するようにでき、所定のバッテリをより長時間使用することができる。また、バッテリ交換などの交換用バッテリの準備や取り替えのための時間をより長く確保することができる。
また、事故時健全性対応装置1dのバッテリ18、プロセス監視機器51のバッテリ54、安全設備監視用モニタ61のバッテリ63などのバッテリ低下を表示装置(安全設備監視用モニタ61)に表示して、交換用バッテリの準備や取り替えの優先順位を確認して対応することが可能となる。
第4の実施形態によれば、想定事故レベルおよび電源喪失時において、バッテリによる電力供給量に応じて、プラント監視機器への電力供給を制限するために、プラント監視を継続可能なプラント監視機器の稼動構成とするように、稼働切替指示を実施する。これにより、プラント監視機器の電力消費を抑え、災害発生後も限られたバッテリでプラント監視を継続することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a、1b、1c、1d…事故時健全性対応装置、2、2c、2d…プラント監視システム、5、5c、5d…プロセス計算機、6…中央制御室プロセス計算機、11…災害情報受信部、12…震度情報受信部、13…プラント情報受信部、14…切替条件テーブル、15…災害予測部、16…災害監視情報送信部、17、53…主電源部、18、54、63…バッテリ、21…災害対応知識DB(データベース)、22…画像処理部、31…最適パターンDB(データベース)、32…稼動切替データ送信部、51…プラント監視機器、52…稼動切替装置、41…バッテリ残量検出部、55…稼動切替判定部、61…安全設備監視用モニタ、62…表示切替装置、111…緊急地震速報、112…津波予測速報、114…震度計加速度情報、115、123…プラント情報、116、161、153…電力、117、163、157…バッテリ残量、121…災害情報、122…震度情報、124…バッテリ残量情報、131…切替条件データ、132…災害時対応データ、133…稼動切替パターン、134…稼動切替データ、141…災害予測データ、142…電力供給優先順位、143…災害時対応表示データ、151…稼動切替信号、152…稼動切替指令信号、154…稼働切替判定信号、155…稼動情報、156…プロセス計算機稼動情報、162…プラント監視信号

Claims (7)

  1. プラントを監視するプラント監視システムと接続可能にされ、前記プラントにおける災害発生または災害予測に関する情報を含む災害情報を前記プラント監視システムが備える表示装置へ送信可能な事故時健全性対応装置であって、
    前記災害情報を受信する災害情報受信部と、
    前記プラントに設置された震度計から検出された震度計加速度信号を含む震度情報を受信する震度情報受信部と、
    前記プラントのプラント監視対象から出力される情報を含むプラント情報を受信するプラント情報受信部と、
    前記災害情報および前記震度情報に基づいて前記プラントの想定事故レベルを判定し、当該判定した想定事故レベルに基づいて災害予測データを生成する災害予測部と、
    前記プラント情報および前記災害予測データを前記表示装置へ送信する災害監視情報送信部と、を備える
    ことを特徴とする事故時健全性対応装置。
  2. 前記災害監視情報送信部は、前記災害発生時または前記災害予測時に、前記表示装置へ前記プラント情報および前記災害予測データを表示することを促す表示切替信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の事故時健全性対応装置。
  3. 前記プラント監視対象ごとに前記想定事故レベルに対応する前記プラント監視対象の監視度合いを含む災害時対応データを格納した災害対応知識データベースと、
    前記災害時対応データを入力して注意喚起可能な表示形式とする表示データに変換する画像処理部と、をさらに備え、
    前記災害予測部が、前記災害対応知識データベースに格納された前記災害時対応データを参照して、前記想定事故レベルに対応した前記プラント監視対象における監視強化するか否かを判定し、
    前記災害監視情報送信部は、監視強化すると判定された前記プラント監視対象についての監視を優先的に行わせるための表示優先信号および前記表示データを前記表示装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の事故時健全性対応装置。
  4. 前記プラント監視システムが、複数の電力供給手段と、複数のプラント監視手段と、前記複数のプラント監視手段の稼動構成を切り替える稼動切替手段とを備え、
    前記事故時健全性対応装置は、
    前記想定事故レベルおよび前記電力供給手段ごとに、前記複数のプラント監視手段の稼動構成の組み合せを含む稼動切替パターンを格納する最適パターンデータベースと、
    前記複数のプラント監視手段の前記稼動構成を切り替えるための稼動切替データを前記稼動切替手段に送信する稼動切替データ送信部と、をさらに備え、
    前記災害予測部が、前記プラント情報に基づいて電源喪失が発生したと判断した場合に、前記最適パターンデータベースに格納された前記稼動切替パターンに基づいて、前記複数のプラント監視手段の前記稼動構成を判定し、判定した結果に基づいて前記複数の電力供給手段から前記複数のプラント監視手段の各々への電力供給の有無を決定し、
    前記稼動切替データ送信部は、当該決定の結果を含む前記稼動切替データを前記稼動切替手段に送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の事故時健全性対応装置。
  5. 前記複数の電力供給手段に複数のバッテリが含まれている場合に、
    前記複数のバッテリの容量について各々のバッテリ残量を検出し、当該検出した各々のバッテリ残量を含むバッテリ残量情報を出力するバッテリ残量検出部をさらに備え、
    前記災害予測部が、さらに、前記バッテリ残量検出部から前記バッテリ残量情報を得て、前記複数のプラント監視手段の各々への前記電力供給の有無を決定するに際し、前記複数の電力供給手段による電力供給優先順位および前記バッテリ残量情報に基づいて、前記複数のプラント監視手段について稼動優先度を判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の事故時健全性対応装置。
  6. 前記災害情報は、前記プラントの外部から受信する緊急地震速報および津波予測情報を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の事故時健全性対応装置。
  7. プラントを監視するプラント監視システムと接続可能にされ、前記プラントにおける災害発生または災害予測に関する情報を含む災害情報を前記プラント監視システムが備える表示装置へ送信可能な事故時健全性対応装置に用いられる事故時健全性対応方法であって、
    前記事故時健全性対応装置が、前記災害情報を受信する災害情報受信ステップと、
    前記事故時健全性対応装置が、前記プラントに設置された震度計から検出された震度計加速度信号を含む震度情報を受信する震度情報受信ステップと、
    前記事故時健全性対応装置が、前記プラントのプラント監視対象から出力される情報を含むプラント情報を受信するプラント情報受信ステップと、
    前記事故時健全性対応装置が、前記災害情報および前記震度情報に基づいて前記プラントの想定事故レベルを判定し、当該判定した想定事故レベルに基づいて災害予測データを生成する災害予測ステップと、
    前記事故時健全性対応装置が、前記プラント情報および前記災害予測データを前記表示装置へ送信する災害監視情報送信ステップと、を含む
    ことを特徴とする事故時健全性対応方法。
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