JP6636902B2 - 原子力プラントシステムおよびそれを用いた訓練方法 - Google Patents

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Description

本実施形態は、訓練センターを備えた原子力プラントシステム、およびそれを用いた訓練方法に関する。
東日本大震災の影響を受けて甚大な被害をもたらした福島第一原子力発電所の事故後には、国主導により規制庁が発足し、原子力発電所をより安全な発電設備とするために新規制基準が制定された。
新規制基準では、特定重大事故が発生した場合に原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の導入を行うことが求められている。さらに、これらの設備の操作は、地震や放射線の影響を受けにくい緊急時制御室および緊急時対策所(以下、両者を合わせて、「緊急時制御室/緊急時対策所」または「非常時制御室」とも呼ぶ。)を当該原子力発電所の敷地内に設けて、遠隔操作することが求められている。
さらに、運転訓練に対しても新たな要求が加えられており、中央制御室−緊急時制御室/緊急時対策所−本店/自治体を連携した総合的な訓練が求められている。
特開2014−77896号公報 特開2004−102948号公報
従来の原子力発電所向け運転訓練シミュレータ装置(運転訓練装置)では、中央制御室や現場盤を模擬対象とし、通常の運転操作や過渡事象への対応操作の訓練を実施していた。運転訓練装置は、運転員の操作習熟訓練を目的とした設備であることから、各発電所内の訓練センターに設置され、模擬対象としている実プラントの設備や緊急時表示装置とは独立していた。
新規制基準では、特定重大事故が発生した際に原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の導入を行うとともに、これらの設備の操作は、地震や放射線の影響を受けにくい緊急時制御室および緊急時対策所を設けて遠隔操作することが求められ、加えて、実プラントの中央制御室−緊急時制御室/緊急時対策所−本店/自治体を連携した総合的な訓練が新たな要求として挙げられている。
このように、運転訓練シミュレータ装置は、従来の目的に加えて、プラント定常運転時または定期検査時における特定重大事故発生を想定した事前訓練と、実際に特定重大事故が発生した場合の事象再現および復旧対応操作の予測シナリオ訓練を、発電所中央制御室の運転員だけではなく、事故後の対応拠点となる緊急時制御室/緊急時対策所や、遠方にある本店および自治体をも含めた現実の構成下で、総合的に訓練できるよう求められている。
これに対し、従来の運転訓練シミュレータ装置は、一般的に訓練センター内での閉じた訓練設備であった。また、事故後の対応拠点となる緊急時制御室/緊急時対策所や、遠方にある本店/自治体との接続が考慮されていた場合であっても、訓練データと、実プラントの中央制御室で収集される実データの2つの異なるデータ群を別々に管理できないという欠点があった。
このため、従来は、訓練センターで収集された事象データを緊急時制御室/緊急時対策所では蓄積することができず、実データと訓練データを任意に選択し切り替えて、訓練に活用するという新たな要求に応えることはできなかった。
本実施形態は、従来の運転訓練シミュレータ装置の機能に加えて、実プラントの中央制御室と緊急時制御室/緊急時対策所などを連携した総合的な訓練を実施できるようにすることを目的とする。
原子力プラントシステムの一つの実施形態は、原子力プラントを構成する複数のプラント機器を備えた少なくとも一つのプラント機器ユニットと、中央制御室内に配置されて前記プラント機器ユニットそれぞれを制御するプラント制御装置および中央操作装置を含む少なくとも一つの中央制御室ユニットと、前記中央制御室とは別の訓練センター内に配置されて、前記少なくとも一つの中央制御室ユニットを模擬する少なくとも一つの訓練センターユニットと、前記中央制御室および前記訓練センターのいずれとも異なる非常時制御室内に配置された非常時制御室ユニットと、を有する原子力プラントシステムであって、前記訓練センターユニットそれぞれは、前記プラント制御装置を模擬するプラント制御装置模擬装置と、前記中央操作装置を模擬する訓練用中央操作装置と、前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する訓練センター内データ記憶装置と、を備え、前記非常時制御室ユニットは、前記プラント機器の状況を表示可能な非常時制御室内表示装置と、前記プラント制御装置および前記中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内実運転データ記憶装置と、前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内訓練データ記憶装置と、前記非常時制御室内表示装置を、前記プラント機器の状況を表示する実運転モードと、前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードとの間で切り替える表示切替え器と、前記表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内表示装置に表示する表示切替え状態表示装置と、を備えること、を特徴とする。
原子力プラントシステムを用いた訓練方法の一つの実施形態は、原子力プラントを構成する複数のプラント機器を備えた少なくとも一つのプラント機器ユニットと、中央制御室内に配置されて前記プラント機器ユニットそれぞれを制御するプラント制御装置および中央操作装置を含む少なくとも一つの中央制御室ユニットと、前記中央制御室とは別の訓練センター内に配置されて、前記少なくとも一つの中央制御室ユニットを模擬する少なくとも一つの訓練センターユニットと、前記中央制御室および前記訓練センターのいずれとも異なる非常時制御室内に配置された非常時制御室ユニットと、を有する原子力プラントシステムを用いた訓練方法であって、前記訓練センターユニットそれぞれは、前記プラント制御装置を模擬するプラント制御装置模擬装置と、前記中央操作装置を模擬する訓練用中央操作装置と、前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する訓練センター内データ記憶装置と、を備え、前記非常時制御室ユニットは、前記プラント機器の状況を表示可能な非常時制御室内表示装置と、前記プラント制御装置および前記中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内実運転データ記憶装置と、前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内訓練データ記憶装置と、前記非常時制御室内表示装置を、前記プラント機器の状況を表示する実運転モードと、前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードとの間で切り替える表示切替え器と、前記表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内表示装置に表示する表示切替え状態表示装置と、を備え、当該訓練方法は、前記訓練センターユニットが訓練開始信号を前記非常時制御室ユニットに発する訓練開始ステップと、前記訓練開始ステップの後に、前記表示切替え器が、前記非常時制御室内表示装置が前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードに切り替えるとともに、前記非常時制御室内表示装置が訓練モードの状態にあることを表示する訓練モード動作ステップと、前記訓練モード動作ステップの途中で前記非常時制御室ユニットが前記中央制御室ユニットからの実運転モード指令信号を受信した場合に、前記表示切替え器が、前記非常時制御室内表示装置が前記プラント機器の状況を表示する実運転モードに切り替えるとともに、前記非常時制御室内表示装置が実運転モードの状態にあることを表示する実運転モード動作ステップと、を備えること、を特徴とする。
本実施形態によれば、従来の運転訓練シミュレータ装置の機能に加えて、実プラントの中央制御室と緊急時制御室/緊急時対策所などを連携した総合的な訓練を実施できるようになる。
第1の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図。 第1の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る原子力プラントシステムを用いた訓練方法の手順の例を示す概略流れ図。 第2の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図。 第2の実施形態に係る原子力プラントシステムを用いた訓練方法の手順の例を示す概略流れ図。 第3の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図。 第4の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図。 第5の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図。 第6の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図。 第7の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図。 第8の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る原子力プラントシステムについて説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図、図2は第1の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図、図3は第1の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図である。
ここでは、原子力プラントは、たとえば原子力発電所であるとする。原子力発電所内に複数のプラント機器11と、中央制御室12と、訓練センター13と、緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14とが配置されている。中央制御室12内に中央制御室ユニット15が配置され、訓練センター13内に訓練センターユニット(運転訓練装置)16が配置され、緊急時対策所/緊急時制御室14内に非常時制御室ユニット17が配置されている。
緊急時対策所/緊急時制御室14は、原子力発電所の特定重大事故が発生した場合に、原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の導入を行うとともに、これらの設備の操作を遠隔操作するための場所である。
原子力発電所の敷地外の遠隔地に、その原子力発電所を運営する発電会社の本店および原子力発電所を監督する自治体の監視室(以下、これらを合わせて「遠隔監視室」または「本店等」と呼ぶ。)20があり、本店等20内に遠隔ユニット21が配置されている。
中央制御室ユニット15は、通常時および事故時にプラント機器11を監視し操作するものである。訓練センターユニット16は、中央制御室ユニット15を監視・操作する運転員を訓練するとともに、事故時に緊急時対策所/緊急時制御室14内で監視などを行う作業員、事故時に本店等20内の遠隔ユニット21を通じて原子力発電所を監視し指示する者などを訓練するための設備である。
中央制御室ユニット15は、プラント制御装置24と、種々のプラント機器表示装置25と、プラント機器表示操作装置26と、中央操作装置27と、中央制御室バスライン28とを備えている。プラント制御装置24、プラント機器表示装置25、プラント機器表示操作装置26、中央操作装置27は、中央制御室バスライン28によって互いに接続されている。
プラント制御装置24はプラント機器11を制御する。プラント制御装置24は、ポンプ、操作端等の各設備からの信号を受けて、制御回路やインターロックの制御信号、制御電源を司るもので、各系統設備のプラント機器11の制御を行う。
プラント機器表示装置25は、プラント機器11等の状況を表示する。
プラント機器表示操作装置26は、発電所内各系統のプロセス監視制御および、プラント制御装置24への操作指令を行う。プラント機器表示操作装置26は、プラント機器11の状況等を表示するとともに運転員からの指示入力を受ける。
中央操作装置27はプラント全体を操作するものである。
訓練センターユニット16は、訓練用中央操作装置29と、プラント制御装置模擬装置30と、訓練用表示装置31と、訓練用表示操作装置32と、緊急時制御装置模擬装置35と、訓練用緊急時制御装置表示操作装置38と、訓練センター内データ記憶装置39と、これらの訓練センターユニット構成機器を互いに接続する訓練センターバスライン41とを備えている。訓練センターユニット16は、中央制御室ユニット15の全体を実物大で模擬するものであって、フルスコープ型運転訓練装置とも呼ばれる。
訓練用中央操作装置29は、中央操作装置27を模擬するものであって、中央制御室12内の中央操作装置27と同様の主盤・直立盤を含む。
プラント制御装置模擬装置30はプラント制御装置24を模擬し、訓練用表示装置31はプラント機器表示装置25を模擬し、訓練用表示操作装置32はプラント機器表示操作装置26を模擬する。
訓練センターユニット16はさらにプラント機器モデル40を備えている。プラント機器モデル40は、プラント制御装置模擬装置30に接続されて、プラント機器11を模擬する。プラント機器モデル40は、ポンプや操作端の各設備における信号模擬、プラント内センサや配管を流れる気体や液体の流量、圧力や温度などの物性値を、動特性物理モデルにより求めるものである。
訓練用表示操作装置32は、プラント制御装置模擬装置30の実行制御、データベース管理、インストラクタ操作指令、裏盤や現場盤のソフト模擬盤操作、プロセス監視制御および、プラント制御装置模擬装置30への操作指令などを行う。
訓練用緊急時制御装置表示操作装置38は、緊急時制御装置模擬装置35の状況を表示してそれを操作する。
緊急時制御装置模擬装置35は、原子力プラントの事故時に用いられる緊急時機器33を制御する緊急時制御装置34を模擬する。緊急時機器33は、特定重大事故が発生した場合に、原子炉の炉心溶融や水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備などである。緊急時制御装置34は、後述するように、非常時制御室ユニット17に含まれる。
訓練センターユニット16はさらに緊急時機器モデル37を備えている。緊急時機器モデル37は、ポンプや操作端の各緊急設備における信号模擬、プラント事故状態でのセンサや配管を流れる気体や液体の流量、圧力や温度などの物性値を動特性物理モデルにより求めるものである。
訓練センター内データ記憶装置39は、訓練用中央操作装置29、プラント制御装置模擬装置30、緊急時制御装置模擬装置35、訓練用表示操作装置32などの動作内容の履歴を記憶する。
非常時制御室ユニット17は、非常時制御室内表示装置42と、非常時制御室内表示操作装置43と、非常時制御室内訓練用表示装置44と、非常時制御室内訓練データ記憶装置45と、表示切替え器46と、表示切替え状態表示装置47と、表示操作切替え器48と、表示操作切替え状態表示装置49と、非常時制御室内実運転データ記憶装置50と、緊急時制御装置34と、緊急時機器接続装置36と、非常時制御室内実運転バスライン51と、非常時制御室内訓練切替えバスライン52と、非常時制御室内訓練用バスライン53と、を備えている。
非常時制御室内実運転データ記憶装置50と緊急時制御装置34は非常時制御室内実運転バスライン51に接続されている。非常時制御室内訓練データ記憶装置45は非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続されている。
非常時制御室内表示操作装置43と表示操作切替え状態表示装置49は、ともに、表示操作切替え器48の切替えにより、非常時制御室内実運転バスライン51と非常時制御室内訓練切替えバスライン52のいずれか一方に接続可能になっている。同様に、非常時制御室内表示装置42と表示切替え状態表示装置47は、ともに、表示切替え器46の切替えにより、非常時制御室内実運転バスライン51と非常時制御室内訓練切替えバスライン52のいずれか一方に接続可能になっている。
非常時制御室内実運転バスライン51は、専用伝送回線100により中央制御室バスライン28と接続されている。非常時制御室内訓練切替えバスライン52は、専用伝送回線101により訓練センターバスライン41と接続されている。
非常時制御室内訓練用表示装置44は非常時制御室内訓練用バスライン53に接続されている。非常時制御室内訓練用バスライン53は、専用伝送回線102により訓練センターバスライン41と接続されている。
非常時制御室内表示装置42は、プラント機器11、プラント制御装置24、中央操作装置27などの状況を表示可能である。非常時制御室内表示操作装置43は、緊急時制御装置34の状況を表示するとともに緊急時制御装置34を操作することが可能である。非常時制御室内訓練用表示装置44は、プラント制御装置模擬装置30および緊急時制御装置模擬装置35などの状況を表示する。非常時制御室内訓練データ記憶装置45は、訓練用中央操作装置29、プラント制御装置模擬装置30、緊急時制御装置模擬装置35などの動作内容の履歴を記憶する。
表示切替え器46は、非常時制御室内表示装置42を、プラント機器11などの状況を表示する実運転モード(図1に示す状態)と、プラント制御装置模擬装置30等の状況を表示する訓練モードとの間で切り替える。すなわち、非常時制御室内表示装置42は、実運転モードでは非常時制御室内実運転バスライン51に接続され、訓練モードでは非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続される。表示切替え状態表示装置47は、表示切替え器46が実運転モードか訓練モードかのいずれの状態にあるかを非常時制御室内表示装置42に表示する。
表示操作切替え器48は、実運転モードにおいては非常時制御室内表示操作装置43が緊急時制御装置34などの状況を表示するとともに緊急時制御装置34を操作し、訓練モードにおいては非常時制御室内表示操作装置43がプラント制御装置模擬装置30および緊急時制御装置模擬装置35等の状況を表示し操作するように切り替える。非常時制御室内表示操作装置43は、実運転モードでは非常時制御室内実運転バスライン51に接続され、訓練モードでは非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続される。表示操作切替え状態表示装置49は、表示操作切替え器48が実運転モードか訓練モードかのいずれの状態にあるかを非常時制御室内表示操作装置43に表示する。
非常時制御室内実運転データ記憶装置50は、プラント制御装置24、中央操作装置27、緊急時制御装置34および非常時制御室内表示操作装置43などの動作内容の履歴を記憶する。
緊急時機器接続装置36は、原子炉事故などの緊急時に、緊急時機器33と緊急時制御装置34とを接続するためのものである。
遠隔ユニット21は、遠隔表示装置55と、遠隔訓練用表示装置56と、遠隔実運転バスライン57と、遠隔訓練用バスライン58とを有する。遠隔表示装置55は遠隔実運転バスライン57に接続され、遠隔訓練用表示装置56は遠隔訓練用バスライン58に接続されている。遠隔実運転バスライン57は、専用伝送回線103により非常時制御室内実運転バスライン51に接続されている。遠隔訓練用バスライン58は、専用伝送回線104により非常時制御室内訓練用バスライン53に接続されている。
図4は、第1の実施形態に係る原子力プラントシステムを用いた訓練方法の手順の例を示す概略流れ図である。
初めに、訓練センターユニット16から非常時制御室ユニット17に対して訓練モード開始信号が出される(ステップS11)。非常時制御室ユニット17では、この信号を受けて、訓練モードへの切替えが行われる(ステップS31)。具体的には、非常時制御室14内の表示操作切替え器48および表示切替え器46が訓練モードに切り替えられる。このとき、表示操作切替え状態表示装置49および表示切替え状態表示装置47の動作により、非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42に、訓練モード状態にあることが表示される。
つぎに、プラント機器11などに何らかの異常等があって訓練を中止する必要が生じた場合、中央制御室ユニット15から非常時制御室ユニット17に対して実運転モード切替え信号が出される(ステップS22)。非常時制御室ユニット17では、この信号を受けて、実運転モードへの切替えが行われる(ステップS32)。具体的には、表示操作切替え器48および表示切替え器46が実運転モードに切り替えられる。このとき、表示操作切替え状態表示装置49および表示切替え状態表示装置47の動作により、非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42に、実運転モード状態にあることが表示される。
なお、上述の例では、中央制御室ユニット15からの実運転モード切替え信号に基いて非常時制御室ユニット17での実運転モードへの切替えが行われるものとしたが、非常時制御室ユニット17の操作員が自らの判断で実運転モードへの切替えを行なえるようにしてもよい。
上述のように、この第1の実施形態によれば、緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14で、実運転で使用される非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42を用いて、訓練センターユニット16と連携した訓練を行うことができる。
また、訓練センター13で実施されている訓練に関するデータ群は、訓練センター内データ記憶装置39のほか、非常時制御室内訓練データ記憶装置45に記憶される。一方、中央制御室12で収集される実プラントのデータ群は、中央制御室12内の記憶装置(図示せず)に記憶されるとともに、非常時制御室内実運転データ記憶装置50に記憶される。これにより、訓練のデータ群と実プラントのデータ群とが互いに干渉されることなく、記憶され、管理される。
たとえば、訓練センター13と非常時制御室14で訓練が実施されている間であっても、実プラントの中央制御室12で収集されている実データが欠損することはない。緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14内の作業員がどちらのデータ群を用いるかは、その作業員が表示操作切替え器48および表示切替え器46を操作することにより任意に選択することができる。
また、表示操作切替え器48および表示切替え器46の切替え状態が非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42に表示されるので、緊急時対策所/緊急時制御室14内の作業員が誤認するのを防ぐことができる。
[第2の実施形態]
図5は第2の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図である。中央制御室12内の構成および訓練センター13内の構成は、第1の実施形態(図2、図3)と同様である。
この第2の実施形態では、緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14内に、遠隔表示切替え器65と遠隔表示切替え状態表示装置66が配置されている。
遠隔実運転バスライン57は、専用伝送回線103を介して遠隔表示切替え器65に接続されている。遠隔表示切替え器65の切替えにより、遠隔実運転バスライン57は、非常時制御室内実運転バスライン51と非常時制御室内訓練切替えバスライン52のうちの一方と選択的に接続可能である。遠隔表示切替え器65は表示切替え器46および表示操作切替え器48と連動して切り替わる。遠隔表示装置55は、実運転モード(図5の状態)では非常時制御室内実運転バスライン51に接続され、訓練モードでは非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続される。遠隔表示切替え状態表示装置66は、遠隔表示切替え器65が実運転モードか訓練モードかのいずれの状態にあるかを遠隔表示装置55に表示する。
上記以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
図6は第2の実施形態に係る原子力プラントシステムを用いた訓練方法の手順の例を示す概略流れ図である。
この実施形態では、図6に示すように、初めに、訓練センターユニット16から非常時制御室ユニット17に対して訓練モード開始信号が出される(ステップS11)。非常時制御室ユニット17では、この信号を受けて、訓練モードへの切替えが行われる(ステップS31)。具体的には、表示操作切替え器48および表示切替え器46が訓練モードに切り替えられる。このとき、表示操作切替え状態表示装置49および表示切替え状態表示装置47の動作により、非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42に、訓練モード状態にあることが表示される。
さらに、このとき、遠隔表示切替え器65が訓練モードに切り替えられる(ステップS41)。すなわち、遠隔実運転バスライン57は、専用伝送回線103および遠隔表示切替え器65を介して非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続され、遠隔表示切替え状態表示装置66は、遠隔表示装置55に、訓練モード状態にあることを表示させる。
つぎに、プラント機器11などに何らかの異常等があって訓練を中止する必要が生じた場合、中央制御室ユニット15から非常時制御室ユニット17に対して実運転モード切替え信号が出される(ステップS22)。非常時制御室ユニット17では、この信号を受けて、実運転モードへの切替えが行われる(ステップS32)。具体的には、表示操作切替え器48および表示切替え器46が実運転モードに切り替えられる。このとき、表示操作切替え状態表示装置49および表示切替え状態表示装置47の動作により、非常時制御室内表示操作装置43および非常時制御室内表示装置42に、実運転モード状態にあることが表示される。
さらに、このとき、遠隔表示切替え器65が実運転モードに切り替えられる(ステップS42)。すなわち、遠隔実運転バスライン57は、専用伝送回線103および遠隔表示切替え器65を介して非常時制御室内実運転バスライン51に接続され、遠隔表示切替え状態表示装置66は、遠隔表示装置55に、実運転モード状態にあることを表示させる。
なお、上記説明では、遠隔表示切替え器65と遠隔表示切替え状態表示装置66が緊急時対策所/緊急時制御室14内に配置されているものとしたが、変形例として、遠隔表示切替え器65と遠隔表示切替え状態表示装置66を本店等20に配置してもよい。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の動作を行うことができるほか、訓練センター13で実施されている訓練のデータと、実プラントの中央制御室12および緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14で収集されている実データの異なる二つのデータ群を、専用伝送回線103を介して本店等20で用いることができる。また、これら二つのデータ群は、遠隔表示切替え器65の切替えによって容易に切り替えることができる。また、本店等20内の遠隔表示装置55には、遠隔表示切替え状態表示装置66の機能によって、実運転モードにあるか訓練モードにあるかが表示されるので、本店等20内の操作員が現在のモードを誤認することを防ぐことができる。
[第3の実施形態]
図7は第3の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図である。中央制御室12内の構成および訓練センター13内の構成は、第2の実施形態と同様である。
この第3の実施形態では、中央制御室12内で、イベント判定装置70が中央制御室バスライン28に接続されている。他の構成は、第2の実施形態と同様である。
イベント判定装置70は、プラント機器11等が所定の異常状態にあるか否かを判定して、異常状態にある場合に、訓練モードから実運転モードへの切り替え指示を、表示切替え器46、表示操作切替え器48および遠隔表示切替え器65(図5参照)に送る。ここで判定される異常状態は、たとえば、原子炉スクラム、主蒸気隔離弁閉、主発電機トリップ、主タービントリップなどである。これらの判定は、発電所内の各系統からのインターロック信号に基いてプラント兆候として判断される。
この第3の実施形態によれば、実プラントの中央制御室12内のイベント判定装置70により判断されたイベント判定結果は、専用伝送回線100を介して、緊急時対策所/緊急時制御室14内に自動的に通知される。通知されたイベント判定結果に基づき、表示切替え器46、表示操作切替え器48および遠隔表示切替え器65が自動的に実運転モードから訓練モードに切り替えられる。
この第3の実施形態によれば、実プラントのプラント兆候により判断されたイベント判定結果に基づき、発電所内の緊急時対策所/緊急時制御室14および本店等20で用いられるべきデータを、オペレータの判断なしに、自動的に実プラントデータに切り替えることが可能となる。
たとえば、訓練センター13の訓練データを用いて、実プラントの中央制御室12−緊急時対策所/緊急時制御室14−本店等20を連携した防災訓練を実施している最中に、実プラントの原子炉スクラムなどのイベント事象が発生した場合、緊急時対策所/緊急時制御室14−本店等20側のデータを実プラントデータへ自動的に、瞬時に切り替えることにより、以降の事故対応操作をより迅速に行うことが可能となる。これにより、訓練中の実プラントの異常事態にも対応でき、実プラントの装置設備を有効に活用した統合運転訓練が可能となる。
[第4の実施形態]
図8は第4の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図、図9は第4の実施形態に係る原子力プラントシステムの中央制御室内の構成を示すブロック図、図10は第4の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図である。この第4の実施形態は第3の実施形態の変形である。
この第4の実施形態では、中央制御室12内で、中央制御室内COP(Common Operational Picture)表示装置74およびCOP支援装置75が中央制御室バスライン28に接続されている。中央制御室内COP表示装置74は、プラント機器表示装置25やプラント機器表示操作装置26などの複数の表示画面の内容から、その時点で優先的に対応すべき項目に関する表示内容を選択して一つの画面に表示するものである。
たとえば原子炉の事故時に、多数の表示・警報装置に警報が同時に表示され、中央制御室12内の運転員が何から優先して行えばよいかがわからなくなることが考えられる。中央制御室内COP表示装置74は、このような場合に、オペレータにとって特に重要な情報を整理して表示するものである。通常、中央制御室内COP表示装置74としては、中央制御室12内の他の表示装置よりも大画面の表示装置である。COP支援装置75は中央制御室内COP表示装置74に上記表示をさせるためのものである。
訓練センター13内で、訓練センターバスライン41に、訓練センター内COP表示装置77とCOP支援装置模擬装置78が接続されている。COP支援装置模擬装置78はCOP支援装置75を模擬するCOP機能支援エンジンであり、訓練センター内COP表示装置77は中央制御室内COP表示装置74を模擬する。
緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14内に、非常時制御室内COP表示装置79と、COP表示切替え器80と、COP表示切替え状態表示装置81が配置されている。
COP表示切替え器80は、非常時制御室内COP表示装置79の表示内容を、実運転モード(図8に示す状態)と訓練モードに切り替えるものである。非常時制御室内COP表示装置79は、COP表示切替え器80の切替えにより、実運転モードにおいては非常時制御室内実運転バスライン51に接続され、訓練モードにおいては非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続される。
本店等20内で、遠隔COP表示装置82が遠隔実運転バスライン57に接続されている。
第4の実施形態で以上説明した以外の部分の構成は第3の実施形態と同様である。
この第4の実施形態では、緊急時対策所/緊急時制御室14内のCOP表示切替え器80を訓練モードに切り替えることにより、訓練センター13内のCOP支援装置75は、実施されている訓練シナリオと、過去に経験した訓練結果に基づき、特定重大事故の進展に沿ったガイダンス情報を最適化する。その結果は、緊急時対策所/緊急時制御室14内の非常時制御室内COP表示装置79に訓練用として表示される。
訓練センター13では、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練をモデル化している。これらの緊急時設備の操作は、地震や放射線の影響を受けにくい緊急時対策所/緊急時制御室14内にて、遠隔操作することが求められているが、特定重大事故のような混乱状況下における、意思決定や情報共有が最も重要となる局面でのプロセスは、COP機能を支援する非常時制御室内COP表示装置79を用いて訓練することができる。
また、緊急時対策所/緊急時制御室14内の非常時制御室内COP表示装置79の情報は、実プラントの中央制御室12、訓練センター13および本店等20内の各COP表示装置、すなわち、中央制御室内COP表示装置74、訓練センター内COP表示装置77および遠隔COP表示装置82を介して相互に情報共有される。
この実施形態によれば、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練において、事故後の対応操作における意思決定や情報共有のためのCOP支援機能を含めて訓練を行うことができる。さらに、実施されている訓練シナリオと、過去の訓練結果に基づいた、最適なガイダンス情報を提供するCOP機能支援エンジンを用いて、特定重大事故訓練を行うことが可能となる。
これにより、特定重大事故が発生した場合を想定した、実プラントの中央制御室−緊急時対策所/緊急時制御室−本店/自治体を連携した、各所での統括的な訓練を合理的に行うことができる。
[第5の実施形態]
図11は第5の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図である。この実施形態は第4の実施形態の変形である。この第5の実施形態では、訓練センター13内の緊急時機器モデル37(図10参照)に代えて実際の緊急時機器33aを用いる。この第5の実施形態では、訓練センター13内に模擬緊急時機器接続装置85が配置されている。模擬緊急時機器接続装置85は、緊急時制御装置模擬装置35に接続されていて、緊急時機器接続装置36(図8参照)を模擬するものである。
第5の実施形態で以上説明した以外の部分の構成は第4の実施形態と同様である。
この第5の実施形態では、特定重大事故の発生を想定した訓練において、緊急時機器33aを、訓練センター13内の緊急時制御装置模擬装置35に接続する訓練も行うことができる。緊急時制御装置模擬装置35は、緊急時機器33aからの信号を、模擬緊急時機器接続装置85を経由して受け、制御回路やインターロックの制御信号・制御電源を模擬し、緊急時機器33aを制御する。
この第5の実施形態によれば、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練において、実プラントで実際に使用される緊急時機器33aを模擬緊急時機器接続装置85に接続し、訓練シナリオを実施することが可能となる。
この第5の実施形態によれば、機器モデルによる模擬に代えて、実際の緊急時機器33aを模擬緊急時機器接続装置85に接続することにより、実プラントと連携した統括的な訓練を合理的に可能とすることができる。
[第6の実施形態]
図12は第5の実施形態に係る原子力プラントシステムの訓練センター内の構成を示すブロック図である。この実施形態は第5の実施形態の変形である。この第6の実施形態では、訓練センター13内に模擬緊急時電源接続装置88および模擬緊急時給水接続装置89が配置されている。
模擬緊急時電源接続装置88はプラント制御装置模擬装置30および緊急時制御装置模擬装置35に接続されている。模擬緊急時電源接続装置88は、緊急時電源接続装置(図示せず)を模擬するものである。緊急時電源接続装置は、所内電源停止を伴う原子炉事故等の緊急時に、プラント制御装置24(図9)や緊急時制御装置34(図8)などに電力を電源車(図示せず)から供給するための接続装置である。模擬緊急時電源接続装置88は、たとえば、電源車を模擬する電源車モックアップ(図示せず)に接続される。
模擬緊急時給水接続装置89は、原子炉事故等の緊急時にプラントに外部(給水車など)から給水を行うための緊急時給水接続装置(図示せず)を模擬するものである。模擬緊急時給水接続装置89は、たとえば、給水車を模擬する給水車モックアップ(図示せず)に接続される。
第6の実施形態で以上説明した以外の部分の構成は第5の実施形態と同様である。
この第6の実施形態によれば、実プラントにおいて特定重大事故が発生した場合に原子炉の炉心溶融や水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備と併せて、実際に使用が想定される電源車や給水車のモックアップを、訓練センター13内のプラント制御装置模擬装置30または緊急時制御装置模擬装置35と接続し、訓練を行うことができる。
プラント制御装置模擬装置30または緊急時制御装置模擬装置35は、給水車や電源車のモックアップからの信号を受けて、制御回路やインターロックの制御信号・制御電源を模擬し、プラント機器モデル40または緊急時機器33aを制御する。
本実施形態によれば、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練において、実プラントで実際に使用が想定される給水車や電源車などのモックアップを運転訓練センターユニット16に接続し、訓練シナリオを実施することが可能となる。実際の緊急時機器をモックアップ化し接続することで実プラントと連携した統括的な訓練を合理的に可能とすることができる。
[第7の実施形態]
図13は第7の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図である。この実施形態は第6の実施形態の変形である。この第7の実施形態では、一つの原子力発電所の敷地内に2基の原子炉が設置され、これらの原子炉それぞれが複数のプラント機器11を有している。以下、1基の原子炉に対応する1群のプラント機器11をプラント機器ユニットとも称する。
中央制御室12内に2個の中央制御室ユニット15が配置されている。2個の中央制御室ユニット15は、それぞれが1個のプラントユニットに対応している。中央制御室ユニット15それぞれの構成は第4〜6の実施形態の中央制御室ユニット15(図9参照)と同様である。各中央制御室ユニット15の中央制御室バスライン28は専用伝送回線100によって、非常時制御室内実運転バスライン51に接続されている。
訓練センター13内に2個の訓練センターユニット(フルスコープ型運転訓練装置)16が配置されている。2個の訓練センターユニット16は、2個の中央制御室ユニット15にそれぞれ対応するものである。2個の訓練センターユニット16それぞれの構成は第6の実施形態における訓練センターユニット16(図12参照)と同様である。これらの訓練センターユニット16はそれぞれが中央制御室ユニット15の全体を実物大で模擬するフルスコープ型運転訓練装置である。
2個の訓練センターユニット16それぞれの訓練センターバスライン41は、訓練センター内連携装置92によって連携している。訓練センター内連携装置92は、それぞれ専用伝送回線101、102によって、非常時制御室内訓練切替えバスライン52および非常時制御室内訓練用バスライン53に接続されている。
第7の実施形態で以上説明した以外の部分の構成は第6の実施形態と同様である。
第7の実施形態では、訓練センター13内にて発電所の各ユニットを模擬した複数の訓練センターユニット16を用い、運転訓練や特定重大事故が発生した場合の訓練を行うことができる。そして、これらの複数の訓練センターユニット16は、訓練センター内連携装置92を介すことで、実プラントと同様に、ユニット間の設備を連携することができる。
たとえば、中央制御室12に2個の中央制御室ユニット15が配置された構成の場合、事故発生時の電源確保のために、運転員は、ユニット間の所内電源融通ライン(図示せず)を相互に確認しながら復旧操作にあたる。
第7の実施形態では、実プラントと同様に、ユニット間電源融通ラインを確立させる対応操作を訓練することができる。さらに、対応操作による相互の影響は、それぞれの訓練センターユニット16のプラント機器モデル40により潮流計算から求められ、各ユニットへフィードバックされる。
これらの複数のユニット間を連携した訓練データは、専用伝送回線100〜104を介して、緊急時対策所/緊急時制御室14や、実プラントの中央制御室12および本店等20内で共有され、各所との連携した一連の訓練を行うことができる。
第7の実施形態によれば、各ユニットを模擬した複数の訓練センターユニット(フルスコープ型運転訓練装置)16同士を連携させる訓練センター内連携装置92を用いることにより、複数のユニットが相互に関係する訓練シナリオや、対応操作の訓練を実施することが可能となる。
東日本大震災の際の大規模な自然災害のように、影響が単一ユニットに限定されない事故の場合、複数のユニットが複雑に関係する事象が発生する。また、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練は、同じ原子力発電所内の各ユニット間の密接な連携が重要となる。この実施形態により、複数ユニット間の連携を想定した、中央制御室−緊急時対策所/緊急時制御室−本店/自治体を含めた、各所での統括的な訓練を合理的に可能とすることができる。
以上の説明では、一つの原子力発電所に2基の原子炉(2群のプラント機器ユニット)が設置される場合について説明したが、3基以上の原子炉(3群以上のプラント機器ユニット)が設置される場合にも同様に適用できる。
[第8の実施形態]
図14は第8の実施形態に係る原子力プラントシステムのブロック図である。この実施形態は第7の実施形態の変形である。
緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)14内に、非常用訓練ユニット連携装置95と、訓練装置選択装置96とが配置されている。非常用訓練ユニット連携装置95には、それぞれに可搬型訓練装置(非常用訓練ユニット)97を接続可能な2個の非常用訓練ユニット接続部98が接続されている。非常用訓練ユニット連携装置95は、非常時制御室内訓練切替えバスライン52に接続され、非常用訓練ユニット連携装置95と専用伝送回線101の一方に選択的に接続される。専用伝送回線101は訓練センター内連携装置92に接続されている。
訓練センター13内の訓練センターユニット(フルスコープ型運転訓練装置)16の代替手段として、緊急時対策所/緊急時制御室14内に、非常用訓練ユニット連携装置95を介して接続された複数の可搬型訓練装置97を設けている。複数の可搬型訓練装置97にはそれぞれ、発電所内の各ユニットに関わる特定重大事故のための訓練シナリオを含む、訓練センターユニット(フルスコープ型運転訓練装置)16と同じ訓練が可能なシミュレーション機能とインターフェースが実装されている。
たとえば、原子炉事故等によって訓練センター13が運用できない場合においても、緊急時対策所/緊急時制御室14内の訓練装置選択装置96を切り替え、複数の可搬型訓練装置97を用いることで、発電所内の複数ユニットのシミュレーション装置と、実プラントの中央制御室12および本店等20を連携した一連の訓練を継続して行うことができる。
これにより、新規制基準に基づいた、特定重大事故が発生した場合の原子炉の炉心溶融および水素爆発を未然に防ぐための減圧設備、冷却設備および非常用電源設備の設備導入に対応した事故時訓練や、実際に特定重大事故が発生した場合の事象再現および復旧対応操作の予測シナリオ訓練を、特定重大事故後の対応拠点となる緊急時制御室/緊急時対策所14にて、継続して実施することが可能となる。
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態の特徴は、これらを適宜組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
11…プラント機器、 12…中央制御室、 13…訓練センター、 14…緊急時対策所/緊急時制御室(非常時制御室)、 15…中央制御室ユニット、 16…訓練センターユニット(運転訓練装置、運転訓練シミュレータ装置)、 17…非常時制御室ユニット、 20…本店等(遠隔監視室)、 21…遠隔ユニット、 24…プラント制御装置、 25…プラント機器表示装置、 26…プラント機器表示操作装置、 27…中央操作装置、 28…中央制御室バスライン、 29…訓練用中央操作装置、 30…プラント制御装置模擬装置、 31…訓練用表示装置、 32…訓練用表示操作装置、 33,33a…緊急時機器、 34…緊急時制御装置、 35…緊急時制御装置模擬装置、 36…緊急時機器接続装置、 37…緊急時機器モデル、 38…訓練用緊急時制御装置表示操作装置、 39…訓練センター内データ記憶装置、 40…プラント機器モデル、 41…訓練センターバスライン、 42…非常時制御室内表示装置、 43…非常時制御室内表示操作装置、 44…非常時制御室内訓練用表示装置、 45…非常時制御室内訓練データ記憶装置、 46…表示切替え器、 47…表示切替え状態表示装置、 48…表示操作切替え器、 49…表示操作切替え状態表示装置、 50…非常時制御室内実運転データ記憶装置、 51…非常時制御室内実運転バスライン、 52…非常時制御室内訓練切替えバスライン、 53…非常時制御室内訓練用バスライン、 55…遠隔表示装置、 56…遠隔訓練用表示装置、 57…遠隔実運転バスライン、 58…遠隔訓練用バスライン、 65…遠隔表示切替え器、 66…遠隔表示切替え状態表示装置、 70…イベント判定装置、 74…中央制御室内COP表示装置、 75…COP支援装置、 77…訓練センター内COP表示装置、 78…COP支援装置模擬装置、 79…非常時制御室内COP表示装置、 80…COP表示切替え器、 81…COP表示切替え状態表示装置、 82…遠隔COP表示装置、 85…模擬緊急時機器接続装置、 88…模擬緊急時電源接続装置、 89…模擬緊急時給水接続装置、 92…訓練センター内連携装置、 95…非常用訓練ユニット連携装置、 96…訓練装置選択装置、 97…可搬型訓練装置(非常用訓練ユニット)、 98…非常用訓練ユニット接続部、 100,101,102,103,104…専用伝送回線

Claims (12)

  1. 原子力プラントを構成する複数のプラント機器を備えた少なくとも一つのプラント機器ユニットと、
    中央制御室内に配置されて前記プラント機器ユニットそれぞれを制御するプラント制御装置および中央操作装置を含む少なくとも一つの中央制御室ユニットと、
    前記中央制御室とは別の訓練センター内に配置されて、前記少なくとも一つの中央制御室ユニットを模擬する少なくとも一つの訓練センターユニットと、
    前記中央制御室および前記訓練センターのいずれとも異なる非常時制御室内に配置された非常時制御室ユニットと、
    を有する原子力プラントシステムであって、
    前記訓練センターユニットそれぞれは、
    前記プラント制御装置を模擬するプラント制御装置模擬装置と、
    前記中央操作装置を模擬する訓練用中央操作装置と、
    前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する訓練センター内データ記憶装置と、
    を備え、
    前記非常時制御室ユニットは、
    前記プラント機器の状況を表示可能な非常時制御室内表示装置と、
    前記プラント制御装置および前記中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内実運転データ記憶装置と、
    前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内訓練データ記憶装置と、
    前記非常時制御室内表示装置を、前記プラント機器の状況を表示する実運転モードと、前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードとの間で切り替える表示切替え器と、
    前記表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内表示装置に表示する表示切替え状態表示装置と、
    を備えること、を特徴とする原子力プラントシステム。
  2. 前記非常時制御室ユニットは、
    前記中央制御室ユニットに接続された非常時制御室内実運転バスラインと、
    前記訓練センターユニットに接続された非常時制御室内訓練切替えバスラインと、
    をさらに備え、
    前記表示切替え器は、前記実運転モードにおいては前記非常時制御室内表示装置および前記表示切替え状態表示装置を前記非常時制御室内実運転バスラインに接続し、前記訓練モードにおいては前記非常時制御室内表示装置および前記表示切替え状態表示装置を前記非常時制御室内訓練切替えバスラインに接続するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の原子力プラントシステム。
  3. 当該原子力プラントシステムは、
    前記中央制御室、前記訓練センターおよび前記非常時制御室のいずれとも異なる遠隔監視室内に配置されて、前記プラント機器の状況を表示可能な遠隔表示装置を備えた遠隔ユニット、
    をさらに有し、
    前記非常時制御室ユニットは、
    前記実運転モードにおいては前記遠隔表示装置が前記プラント機器の状況を表示し、前記訓練モードにおいては前記遠隔表示装置が前記プラント制御装置模擬装置および前記中央操作装置の状況を表示するように切り替える遠隔表示切替え器と、
    前記遠隔表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記遠隔表示装置に表示する遠隔表示切替え状態表示装置と、
    を備えること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子力プラントシステム。
  4. 前記中央制御室ユニットは、
    前記プラント機器が所定の異常状況にあるか否かを判定して、前記プラント機器が前記所定の異常状況にある場合に、前記訓練モードから前記実運転モードへの切替えを指示する信号を発信するイベント判定装置、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  5. 前記少なくとも一つの中央制御室ユニットのそれぞれが、
    前記中央制御室内の運転員が優先して対応すべき項目を選択して一つの画面に表示するためのCOP支援装置と、
    前記COP支援装置によって構成された一つの画面を表示する中央制御室内COP表示装置と、
    をさらに備え、
    前記訓練センターユニットは、
    前記COP支援装置を模擬するCOP支援装置模擬装置と、
    前記COP支援装置模擬装置によって構成された一つの画面を表示する訓練センター内COP表示装置と、
    をさらに備え、
    前記非常時制御室ユニットは、
    前記COP支援装置によって構成された画面を表示可能な非常時制御室内COP表示装置と、
    前記実運転モードにおいては前記COP支援装置模擬装置によって構成された画面を前記非常時制御室内COP表示装置に表示し、前記訓練モードにおいては前記COP支援装置模擬装置によって構成された画面を前記非常時制御室内COP表示装置に表示するように切り替えるCOP表示切替え器と、
    前記COP表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内COP表示装置に表示するCOP表示切替え状態表示装置と、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  6. 前記非常時制御室ユニットは、前記原子力プラントの事故時に用いられる緊急時機器を制御する緊急時制御装置、をさらに備え、
    前記訓練センターユニットは、
    前記緊急時制御装置を模擬する緊急時制御装置模擬装置と、
    前記緊急時制御装置模擬装置を操作する訓練用表示操作装置と、
    をさらに備え、
    前記非常時制御室ユニットは、
    前記緊急時制御装置の状況を表示するとともに前記緊急時制御装置を操作することが可能な非常時制御室内表示操作装置と、
    前記実運転モードにおいては前記非常時制御室内表示操作装置が前記緊急時制御装置の状況を表示するとともに前記緊急時制御装置を操作し、前記訓練モードにおいては前記非常時制御室内表示操作装置が前記緊急時制御装置模擬装置の状況を表示し操作するように切り替える表示操作切替え器と、
    前記表示操作切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内表示操作装置に表示する表示操作切替え状態表示装置と、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  7. 前記訓練センターユニットは、
    前記緊急時機器と前記緊急時制御装置とを接続する緊急時機器接続装置を模擬する模擬緊急時機器接続装置、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項6に記載の原子力プラントシステム。
  8. 前記訓練センターユニットは、
    緊急時に前記プラント制御装置に接続されて前記プラント制御装置に電源を供給する緊急時電源接続装置を模擬する模擬緊急時電源接続装置、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  9. 前記訓練センターユニットは、
    緊急時に前記プラント機器に接続されて前記プラント機器に給水する緊急時給水接続装置を模擬する模擬緊急時給水接続装置、
    をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  10. 複数の前記中央制御室ユニットと、
    複数の前記訓練センターユニットと、
    前記訓練センター内に配置されて前記複数の訓練センターユニットを相互に接続する訓練センター内連携装置と、
    を有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  11. 前記非常時制御室ユニットは、前記訓練モードにおいて前記少なくとも一つの中央制御室ユニットを模擬する少なくとも一つの非常用訓練ユニットを接続可能な非常用訓練ユニット接続部をさらに備えていること、を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の原子力プラントシステム。
  12. 原子力プラントを構成する複数のプラント機器を備えた少なくとも一つのプラント機器ユニットと、
    中央制御室内に配置されて前記プラント機器ユニットそれぞれを制御するプラント制御装置および中央操作装置を含む少なくとも一つの中央制御室ユニットと、
    前記中央制御室とは別の訓練センター内に配置されて、前記少なくとも一つの中央制御室ユニットを模擬する少なくとも一つの訓練センターユニットと、
    前記中央制御室および前記訓練センターのいずれとも異なる非常時制御室内に配置された非常時制御室ユニットと、
    を有する原子力プラントシステムを用いた訓練方法であって、
    前記訓練センターユニットそれぞれは、
    前記プラント制御装置を模擬するプラント制御装置模擬装置と、
    前記中央操作装置を模擬する訓練用中央操作装置と、
    前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する訓練センター内データ記憶装置と、
    を備え、
    前記非常時制御室ユニットは、
    前記プラント機器の状況を表示可能な非常時制御室内表示装置と、
    前記プラント制御装置および前記中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内実運転データ記憶装置と、
    前記プラント制御装置模擬装置および前記訓練用中央操作装置の動作内容の履歴を記憶する非常時制御室内訓練データ記憶装置と、
    前記非常時制御室内表示装置を、前記プラント機器の状況を表示する実運転モードと、前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードとの間で切り替える表示切替え器と、
    前記表示切替え器が前記実運転モードか前記訓練モードかのいずれの状態にあるかを前記非常時制御室内表示装置に表示する表示切替え状態表示装置と、
    を備え、
    当該訓練方法は、
    前記訓練センターユニットが訓練開始信号を前記非常時制御室ユニットに発する訓練開始ステップと、
    前記訓練開始ステップの後に、前記表示切替え器が、前記非常時制御室内表示装置が前記プラント制御装置模擬装置の状況を表示する訓練モードに切り替えるとともに、前記非常時制御室内表示装置が訓練モードの状態にあることを表示する訓練モード動作ステップと、
    前記訓練モード動作ステップの途中で前記非常時制御室ユニットが前記中央制御室ユニットからの実運転モード指令信号を受信した場合に、前記表示切替え器が、前記非常時制御室内表示装置が前記プラント機器の状況を表示する実運転モードに切り替えるとともに、前記非常時制御室内表示装置が実運転モードの状態にあることを表示する実運転モード動作ステップと、
    を備えること、を特徴とする訓練方法。
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