JP2014178655A - 現像剤搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送経路内での現像剤の凝集、架橋を効率良く、確実に防止する。
【解決手段】水平方向に現像剤Tを搬送する搬送ノズル611と、搬送ノズル内に回転自在に配置された螺旋状搬送部材614と、搬送ノズルの下部に連結し、略垂直方向に現像剤を落下搬送する落下搬送経路64と、落下搬送経路内で揺動する揺動部材640を有し、揺動部材640が、搬送ノズルと落下搬送経路の連結開口部65の上流端縁65aに螺旋状搬送部材の羽根部614aが近接する時に最下部に位置し、螺旋状搬送部材の羽根部が近接する周期の略中間時点で最上部に位置するように構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、複写機、FAX、プリンタ、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等の電子写真技術を用いた画像形成装置の現像剤搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、現像装置で粉体である現像剤中のトナーを消費するため、現像装置内のトナー濃度が低下すると、現像剤であるトナーを粉体収納容器としてのトナー容器から現像剤搬送装置を用いて供給(補給)している。
現像剤搬送装置には、略垂直方向にトナーを落下搬送する落下搬送経路内で揺動する揺動部材を有し、この揺動部材の作用によってトナーの凝集、架橋を防止するようにしたものが例えば特許文献1に開示されている。
電子写真方式の画像形成装置の分野では、高解像度の画像が要求されていることから、トナーの小粒径化が進み、これに伴い従来の現像剤搬送装置の構成では、放置や環境(高温高湿)でトナーが凝集、架橋しやすくなる傾向にあり、改善が要望されている。
本発明は上記実情に基づきなされたもので、その目的とするところは、搬送経路内での現像剤の凝集、架橋を効率良く、確実に防止することを、その目的する。
上記目的を達成するため、本発明は係る現像剤搬送装置は、少なくとも略水平方向に現像剤を搬送する搬送ノズルと、搬送ノズル内に回転自在に配置された螺旋状搬送部材と、搬送ノズルの下部に連結し、略垂直方向に粉体を落下搬送する落下搬送経路と、落下搬送経路内で揺動する揺動部材を有し、揺動部材が、搬送ノズルと落下搬送経路の連結開口部の上流端縁に螺旋状搬送部材の羽根部が近接する時に最下部に位置し、螺旋状搬送部材の羽根部が近接する周期の略中間時点で最上部に位置することを特徴としている。
本発明によれば、螺旋状搬送部材で搬送されて落下搬送経路内に落下する現像剤が揺動部材によって、その落下を妨げられなくなるので、現像剤搬送経路内での現像増の凝集、架橋を効率良く、確実に防止することができるとともに、装置の信頼性を高めることができる。
実施形態における複写機を示す全体構成図。 同複写機の作像部を示す模式図。 同複写機におけるトナー補給装置にトナー容器が設置された状態を示す模式図。 同複写機のトナー容器収容部にトナー容器が設置された状態を示す概略斜視図。 トナー容器の斜視説明図。 トナー容器(容器先端側カバーを取り外した状態)を装着する前のトナー補給装置とトナー容器との説明図。 トナー容器(容器先端側カバーを取り外した状態)を装着した状態のトナー補給装置とトナー容器との説明図。 トナー容器を装着する前のトナー補給装置とトナー容器との説明図。 (a)〜(d)は、本発明に係る現像剤搬送装置の構成と、現像剤の搬送状態と揺動部材の位置関係を説明する図。 トナー容器を先に回転させた後に搬送スクリュを回転させる構成のタイミングチャート。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)に適用した、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の複写機500の概略構成図である。複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部400という)から構成される。
プリンタ部100の上部に設けられたトナー容器収容部70には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した四つの粉体物収納容器としてのトナー容器32(Y,M,C,K)が着脱自在(交換自在)に設置されている。トナー容器収容部70の下方には中間転写ユニット85が配設されている。
中間転写ユニット85は、中間転写ベルト48、四つの一次転写バイアスローラ49(Y,M,C,K)、二次転写バックアップローラ82、複数のテンションローラ、及び、不図示の中間転写クリーニング装置等で構成される。中間転写ベルト48は、複数のローラ部材によって張架、支持されるとともに、この複数のローラ部材の1つである二次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動する。
プリンタ部100には、中間転写ベルト48に対向するように、各色に対応した四つの作像部46(Y,M,C,K)が並設されている。また、四つのトナー容器32(Y,M,C,K)の下方には、それぞれに対応した四つのトナー補給装置60(Y,M,C,K)が配設されている。そして、トナー容器32(Y,M,C,K)に収容されたトナーは、それぞれに対応するトナー補給装置60(Y,M,C,K)によって、各色に対応した作像部46(Y,M,C,K)の現像装置(粉体物使用部)内に供給(補給)される。
また、図1に示すように、プリンタ部100は四つの作像部46の下方に潜像形成手段である露光装置47を備える。露光装置47は、スキャナ部400で読み込んだ原稿画像の画像情報またはパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像情報に基づいて、後述する感光体41の表面に対して露光し、感光体41の表面に静電潜像を形成する。プリンタ部100が備える露光装置47は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
図2は、イエローに対応した作像部46Yの概略構成を示す模式図である。
作像部46Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体41Yを備える。さらに、作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、不図示の除電装置等を感光体41Yの周囲に配設した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、感光体41Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の三つの作像部46(M,C,K)も、使用されるトナーの色が異なる点以外は、イエローに対応した作像部46Yとほぼ同様の構成となっていて、各感光体41(M,C,K)上にそれぞれのトナーに対応した色の画像が形成される。以下、他の三つの作像部46(M,C,K)の説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部46Yのみの説明を行うことにする。
感光体41Yは、不図示の駆動モータによって図2中の時計回り方向に回転駆動する。そして、帯電ローラ44Yと対向する位置で、感光体41Yの表面が一様に帯電される(帯電工程)。その後、感光体41Yの表面は、露光装置47から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程)。その後、感光体41Yの表面は、現像装置50Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程)。
中間転写ユニット85の四つの一次転写バイアスローラ49(Y,M,C,K)は、それぞれ、中間転写ベルト48を感光体41(Y,M,C,K)との間に挟み込んで一次転写ニップを形成している。そして、一次転写バイアスローラ49(Y,M,C,K)に、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
現像工程でトナー像が形成された感光体41Yの表面は、中間転写ベルト48を挟んで一次転写バイアスローラ49Yと対向する一次転写ニップに達して、この一次転写ニップで感光体41Y上のトナー像が中間転写ベルト48上に転写される(一次転写工程)。このとき、感光体41Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。一次転写ニップでトナー像を中間転写ベルト48に転写した感光体41Yの表面は、感光体クリーニング装置42Yとの対向位置に達する。この対向位置で感光体41Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード42aによって機械的に回収される(クリーニング工程)。最後に、感光体41Yの表面は、不図示の除電装置との対向位置に達して、この位置で感光体41Y上の残留電位が除去される。こうして、感光体41Y上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
このような作像プロセスは、他の作像部46(M,C,K)でも、イエロー作像部46Yと同様に行われる。すなわち、作像部46(M,C,K)の下方に配設された露光装置47から、画像情報に基づいたレーザ光Lが、各作像部46(M,C,K)の感光体41(M,C,K)上に向けて照射される。詳しくは、露光装置47は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して各感光体41(M,C,K)上に照射する。その後、現像工程を経て各感光体41(M,C,K)上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト48上に転写する。
このとき、中間転写ベルト48は、図1中の矢印方向に走行して、各一次転写バイアスローラ49(Y,M,C,K)の一次転写ニップを順次通過する。これにより、各感光体41(Y,M,C,K)上の各色のトナー像が、中間転写ベルト48上に重ねて一次転写され、中間転写ベルト48上にカラートナー像が形成される。
各色のトナー像が重ねて転写され、カラートナー像が形成された中間転写ベルト48は、二次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、二次転写バックアップローラ82が、二次転写ローラ89との間に中間転写ベルト48を挟み込んで二次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト48上に形成されたカラートナー像は、二次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト48には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。二次転写ニップを通過した中間転写ベルト48は、不図示の中間転写クリーニング装置の位置に達し、その表面上の未転写トナーが回収され、中間転写ベルト48上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
次に、記録媒体Pの動きについて説明する。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200の給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト48上のカラートナー像が二次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが二次転写ニップに向けて搬送される。これにより、記録媒体P上に、所望のカラートナー像が転写される。
二次転写ニップでカラートナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置86の位置に搬送される。定着装置86では、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラートナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置86を通過した記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。こうして、複写機500における一連の画像形成プロセスが完了する。
(作像部)
次に、作像部46における現像装置50の構成及び動作について、さらに詳しく説明する。なお、ここではイエローに対応した作像部46Yを例に挙げて説明を行うが、他色の作像部46(M,C,K)においても同様である。
現像装置50Yは、図2に示すように、現像ローラ51Y、ドクタブレード52Y、二つの現像剤搬送スクリュ55Y、及び、トナー濃度検知センサ56Y等で構成される。現像ローラ51Yは、感光体41Yに対向し、ドクタブレード52Yは、現像ローラ51Yに対向する。また、二つの現像剤搬送スクリュ55Yは、二つの現像剤収容部(53Y,54Y)内に配設されている。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットローラ、及び、マグネットローラの周囲を回転するスリーブ等で構成される。第一現像剤収容部53Y及び第二現像剤収容部54Y内には、キャリアとトナーとからなる二成分の現像剤Gが収容されている。第二現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介して落下搬送経路としてのトナー落下搬送経路64Yに連通している。また、トナー濃度検知センサ56Yは、第二現像剤収容部54Y内の現像剤G中のトナー濃度を検知する。
現像装置50内の現像剤Gは、二つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。第一現像剤収容部53Y内の現像剤Gは、現像剤搬送スクリュ55Yの一方に搬送されながら現像ローラ51Y内のマグネットローラにより形成される磁界によって現像ローラ51Yのスリーブ表面上に供給され、担持される。現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印で示すように反時計回り方向に回転駆動し、現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。このとき、現像剤G中のトナーは、現像剤G中のキャリアとの摩擦帯電によりキャリアとは逆極性の電位に帯電して静電的にキャリアに吸着し、現像ローラ51Y上に形成された磁界によって引き寄せられるキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクタブレード52Yと現像ローラ51Yとが対向するドクタ部に達する。現像ローラ51Y上の現像剤Gは、ドクタ部を通過する際にその量が適量化され、その後、感光体41Yとの対向位置である現像領域まで搬送される。現像領域では、現像ローラ51Yと感光体41Yとの間に形成された現像電界によって感光体41Y上に形成された潜像に現像剤G中のトナーが吸着される。現像領域を通過した現像ローラ51Yの表面上に残った現像剤Gはスリーブの回転に伴い第一現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
現像装置50Y内の現像剤Gは、トナー濃度が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置50Y内の現像剤Gに含まれるトナーの現像による消費量に応じて、トナー容器32Yに収容されているトナーが、後述するトナー補給装置60Yを介して第二現像剤収容部54Y内に補給される。
第二現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、二つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。
(トナー補給装置)現像剤搬送装置
次に、トナー補給装置60(Y,M,C,K)について説明する。
図3は、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが設置された状態を示す模式図であり、図4は、トナー容器収容部70に四つのトナー容器32(Y,M,C,K)が設置された状態を示す概略斜視図である。
プリンタ部100のトナー容器収容部70に設置された各トナー容器32(Y,M,C,K)内のトナーは、各色の現像装置50(Y,M,C,K)内のトナー消費に応じて、適宜に各現像装置50(Y,M,C,K)内に補給される。このとき、各トナー容器32(Y,M,C,K)内のトナーは、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置60(Y,M,C,K)によって補給される。なお、四つのトナー補給装置60(Y,M,C,K)やトナー容器32(Y,M,C,K)は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。このため、以下、イエローに対応したトナー補給装置60Yやトナー容器32Yのみの説明を行い、他の三つの色に対応したトナー補給装置60(M,C,K)やトナー容器32(M,C,K)の説明を適宜に省略する。
トナー補給装置60(Y,M,C,K)は、トナー容器収容部70、搬送ノズル611(Y,M,C,K)、搬送スクリュ614(Y,M,C,K)、トナー落下搬送経路64(Y,M,C,K)、容器回転駆動部91(Y,M,C,K)等で構成されている。
トナー容器32Yが図中矢印Qの方向へ移動してプリンタ部100のトナー容器収容部70に装着されると、その装着動作に連動して、トナー容器32Yの容器先端側からトナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yが挿入される。これにより、トナー容器32Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。この装着動作に連動して連通する構成についての詳細は後述する。
本実施形態のトナー容器32Yは、略円筒状のトナーボトルであって、主として、トナー容器収容部70に非回転で保持される容器先端側カバー34Yと、容器ギア301Yが一体的に形成された容器本体33Yとから主に構成される。容器本体33Yは、容器先端側カバー34Yに対して相対的に回転可能に保持されている。
トナー容器収容部70は、主として、容器カバー受入部73と、容器受部72と、挿入口形成部71とで構成されている。容器カバー受入部73は、トナー容器32Yの容器先端側カバー34Yを保持するための部分であり、容器受部72は、トナー容器32Yの容器本体33Yを保持するための部分である。また、挿入口形成部71は、容器受部72と、トナー容器32Yの装着動作時における挿入口を形成する部分である。複写機500の手前側(図1の紙面垂直方向手前側)に設置された不図示の本体カバーを開放すると、トナー容器収容部70の挿入口形成部71が露呈される。そして、各トナー容器32(Y,M,C,K)の長手方向を水平方向とした状態で、複写機500の手前側から各トナー容器32(Y,M,C,K)の着脱操作(トナー容器32の長手方向を着脱方向とする着脱操作)を行う。なお、図3中のセットカバー608Yは、トナー容器収容部70の容器カバー受入部73の一部である。
容器受部72は、その長手方向の長さが、容器本体33Yの長手方向の長さとほぼ同等になるように形成されている。また、容器カバー受入部73は容器受部72における長手方向(着脱方向)の容器先端側に設けられ、挿入口形成部71は容器受部72における長手方向の一端側に設けられている。そのため、トナー容器32Yの装着動作にともない、容器先端側カバー34Yは、挿入口形成部71を通過した後に、しばらく容器受部72上を滑動して、その後に容器カバー受入部73に装着されることになる。
容器先端側カバー34Yが容器カバー受入部73に装着された状態で、駆動モータや駆動ギア等で構成されている容器回転駆動部91Yから容器駆動ギア601Yを介して、容器本体33Yに具備された容器ギア301Yに回転駆動が入力されることで、容器本体33Yが図3中の矢印A方向に回転駆動される。容器本体33Y自体が回転することで、容器本体33Yの内周面に螺旋状に形成された螺旋状突起302Yによって、容器本体33Yの内部に収容されたトナーが容器本体長手方向に沿って図3中の左側から右側へ搬送される。これにより、容器先端側カバー34Y側から搬送ノズル611Y内に供給される。
搬送ノズル611Y内には、搬送スクリュ614Yが配置されており、容器回転駆動部91Yから搬送スクリュギア605Yに回転駆動が入力されることで、搬送スクリュ614Yが回転し、搬送ノズル611Y内に供給されたトナーを搬送する。搬送ノズル611Yの搬送方向下流端は、トナー落下搬送経路64Yに接続されており、搬送スクリュ614Yによって搬送されたトナーは、トナー落下搬送経路64Yを自重落下して現像装置50Y(第二現像剤収容部54Y)内に補給される。
トナー容器32(Y,M,C,K)は、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったとき)に新品のものに交換される。トナー容器32の長手方向における容器先端側カバー34とは反対側の端部には把手部303が設けられており、交換の際には、作業者が把手部303を握って引き出すことで、装着されたトナー容器32を取り外すことが出来る。
上述した露光装置47で用いる画像情報に基づいて制御部90がトナー消費量を算出し、制御部90が現像装置50Yへのトナーの供給を要すると判断する場合がある。また、トナー濃度検知センサ56Yの検知結果に基づいて現像装置50Y内のトナー濃度が低下したことを制御部90にて検出する場合がある。これらの場合は、制御部90の制御によって容器回転駆動部91Yを回転駆動し、トナー容器32Yの容器本体33Yと搬送スクリュ614Yとを所定時間回転させて現像装置50Yへのトナー補給を行う。また、搬送ノズル611Y内に配置された搬送スクリュ614Yを回転することによってトナーの補給を行っているため、搬送スクリュ614Yの回転数を検出することで、トナー容器32Yからのトナー供給量を精度良く算出することもできる。トナー容器32Yを装着したときから累積的に算出したトナー供給量が装着時のトナー容器32Y内のトナー量に達した場合には、トナー容器32Y内にトナーが無いものとして、複写機500の不図示の表示部にトナー容器32Yの交換を促す旨の表示を行う。
また、トナー濃度検知センサ56Yがトナー濃度低下を検知して、補給動作実行し、トナー濃度が回復したか否か判定を複数回繰り返しても、トナー濃度検知センサ56Yによってトナー濃度が回復したことが検知されない場合がある。この場合も、トナー容器32Y内にトナーが無いものとして、複写機500の不図示の表示部にトナー容器32Yの交換を促す旨の表示を行う。
本実施形態のトナー補給装置60Yでは、搬送スクリュ614Yの回転数によって現像装置50Yへのトナーの供給量を制御している。このため、搬送ノズル611Yを通過したトナーは、現像装置50Yへの供給量を制御されることなく、トナー落下搬送経路64Yを介して、直接に現像装置50Yへと搬送される。本実施形態のように、搬送ノズル611Yをトナー容器32Yに挿入するトナー補給装置60Yであっても、トナーホッパ等のトナー一次貯留部を設けてもよい。そして、このトナー一次貯留部から現像装置50Yへのトナーの搬送量を制御することで、現像装置50Yへのトナーの供給量を制御する構成としてもよい。
また、本実施形態のトナー補給装置60Yでは、搬送ノズル611Y内に供給されたトナーを搬送スクリュ614Yによって搬送する構成としているが、搬送ノズル611Y内に供給されたトナーを搬送する構成としては、スクリュ部材に限るものではない。例えば特開2009−276659号公報に記載のように、粉体ポンプを用いて搬送ノズル611Yの開口部に負圧を発生させる構成など、スクリュ部材以外によって搬送力を付与する構成であってもよい。
トナー一次貯留部を設ける構成では、トナー一次貯留部内に貯留されたトナーが所定量以下になったことを検知するトナーエンドセンサを設置する。そして、トナーエンドセンサのトナーエンド検知に基づいて、容器本体33Y及び搬送スクリュ614Yを所定時間回転駆動してトナー一次貯留部へのトナー補給を行う。さらに、このような制御を所定回数繰り返してもトナーエンドセンサによるトナーエンド検知が解除されない場合には、トナー容器32Y内にトナーがないものとして、複写機500の不図示の表示部にトナー容器32Yの交換を促す旨の表示を行う。このように、トナーエンドセンサのトナーエンド検知に基づいてトナー容器32Y内のトナーが無くなったことを検出する構成であれば、トナー容器32Yを装着したときからのトナー供給量を累積的に算出する必要がない。しかし、本実施形態のトナー補給装置60Yのように、トナー一次貯留部を設けない構成であれば、トナー補給装置60Yの小型化を図ることができ、複写機500全体の小型化を図ることができる。
(トナー容器)
次に、本実施形態のトナー容器32(Y,M,C,K)及びトナー補給装置60(Y,M,C,K)についてより詳細に説明する。なお、上述したように、トナー容器32(Y,M,C,K)及びトナー補給装置60(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。よって、以下、Y,M,C,Kという使用するトナーの色を示す添字を省略して説明する。
図5は、本実施形態のトナー容器32の斜視説明図である。
トナー容器32は、容器本体33と、容器先端側カバー34とから主に構成されている。
容器本体33は、略円筒状であり、円筒の中心軸を回転軸として回転する構成となっている。以下、この回転軸に平行な方向を「回転軸方向」と呼び、回転軸方向において、トナー容器32におけるノズル受入口331が形成されている側(容器先端側カバー34が配置されている側)を「容器先端側」と呼ぶことにする。また、トナー容器32における把手部303が配置されている側(容器先端側とは逆側)を「容器後端側」と呼ぶことにする。なお、上述したトナー容器32の長手方向は回転軸方向であり、トナー補給装置60にトナー容器32を装着した状態では、回転軸方向は水平方向となる。容器本体33の容器ギア301よりも容器後端側は、容器先端側よりもその外径が大きくなっており、その内周面には螺旋状突起302が形成されている。そして、容器本体33が図中の矢印A方向に回転すると、容器本体33内のトナーは螺旋状突起302の作用によって回転軸方向における一端側(容器後端側)から他端側(容器先端側)に向かう搬送力が付与される。
容器本体33は、容器本体33が図中矢印A方向に回転することで螺旋状突起部302によって容器先端側に搬送されてきたトナーの量が少なくなってきた場合でも、そのトナーをノズル開口部610及びノズル受入口331に案内できるように、開口部の近傍における内壁面で囲まれた内部空間が、上記一端側の本体部分における内部空間よりも細くなっている。すなわち、容器本体33は、開口部側の先端部分がなだらかに細くなっている。
容器本体33の汲み上げ部304よりもさらに容器先端側には、容器ギア301が形成されている。容器先端側カバー34には、容器本体33に取り付けた状態で、この容器ギア301の一部(図5中の奥側)が露出するように、ギア露出開口34aが設けられている。そして、トナー容器32をトナー補給装置60に装着することで、ギア露出開口34aから露出した容器ギア301が、トナー補給装置60側の容器駆動ギア601に噛み合う構成となっている。
容器本体33の容器ギア301よりもさらに容器先端側には、円筒状の容器開口部33aが形成されている。そして、この容器開口部33aにノズル受入部材330の受入部材固定部337を圧入することにより、容器本体33に対してノズル受入部材330を固定することが出来る。ノズル受入部材330を固定する方法としては圧入に限らず、接着剤による固定やネジ止めによる固定であっても良い。
トナー容器32は、容器本体33に対して容器開口部33aの開口からトナーを充填後、ノズル受入部材330を容器本体33の容器開口部33aに固定する構成となっている。
また、容器本体33の容器開口部33aの容器ギア301側の端部には、カバー爪引掛け部306が形成されている。カバー爪引掛け部306は容器開口部33aの外周面を一周するように形成されており、カバー爪部341が引っ掛かることで、容器本体33と容器先端側カバー34とは、相対的に回転可能な取り付けとなる。また、カバー爪引掛け部306が容器開口部33aの外周面を一周するように形成されていることにより、回転負荷又はカバー爪部341の外れ(爪外れ)の発生を防止できる。容器開口部33aの外周面の周方向においてカバー爪引掛け部306が隙間を有すると、回転負荷又は爪外れが発生するおそれがある。例えば、カバー爪引掛け部306がカバー爪部341の爪の幅よりも小さな隙間を有する場合は、容器本体33の回転時、爪と隙間とが干渉し、その干渉が回転負荷となる。また、カバー爪引掛け部306がカバー爪部341の爪の幅よりも大きな隙間を有する場合は、カバー爪部341の爪が外れる。
また、容器本体33は、二軸延伸ブロー成形法によって成形される。この二軸延伸ブロー成形法は、一般的にはプリフォーム成形工程と延伸ブロー成形工程との二段工程からなる。プリフォーム成形工程では、樹脂を用いて射出成形により試験管状のプリフォームを成形する。このときの射出成形により、試験管状の口部に、容器開口部33a、カバー爪引掛け部306及び容器ギア301を形成する。延伸ブロー成形工程は、プリフォーム成形工程後に冷却され、型から外されたプリフォームを加熱して軟化した後、ブロー成形すると共に延伸する。
本実施形態の容器本体33では、容器ギア301よりも容器後端側が延伸ブロー成形工程によって成形される。すなわち、汲み上げ部304、螺旋状突起302が形成されている部分、及び、把手部303は、延伸ブロー成形工程によって成形される。
容器本体33において、容器ギア301、容器開口部33a及びカバー爪引掛け部306等の容器ギア301から容器先端側の各部は、射出成形されたプリフォームのままの形状であるため、精度良く成形できる。一方、汲み上げ部304、螺旋状突起302が形成されている部分、及び、把手部303は、射出成形された後、延伸ブロー成形工程で延伸して成形されているため、成型の精度はプリフォーム成型部よりは劣る。
次に、トナー補給装置60に対するトナー容器32の装着について説明する。
図6は、トナー容器32を装着する前のトナー補給装置60と、トナー容器32の先端側端部との説明図であり、図7は、トナー容器32を装着した状態のトナー補給装置60と、容器先端側のトナー容器32の端部との説明図であり、図8はトナー容器を装着する前のトナー補給装置とトナー容器との説明図である。尚、図6及び図7は、容器先端側カバー34を省略した断面図となっている。
図6〜図8に示すように、トナー補給装置60は、複写機500本体のフレーム602に対して搬送ノズル611を固定するノズルホルダ607を備え、ノズルホルダ607に対して、セットカバー608が固定されている。さらに、ノズルホルダ607には、搬送ノズル611の下方から搬送ノズル611の内部に連通するように配置されたトナー落下搬送経路64が設けられている。
図6、図7に示すように、図中矢印Rで示した右側から左側に(画像形成装置本体に対して手前側から奥側に)トナー容器32を移動させることで、搬送ノズル611のノズル先端部611aが容器シャッタ332の容器先端側の端面に接触する。さらに、トナー容器32をトナー補給装置60の方向に移動させることで、搬送ノズル611が容器シャッタ332の容器先端側の端面を押圧する。容器シャッタ332が押圧されることで、容器シャッタバネ336が縮み、これに伴って容器シャッタ332がトナー容器32の内部側(容器後端側)に押し込まれるとともに、搬送ノズル611のノズル先端側がノズル受入口331に挿入される。このとき、ノズルシャッタ612におけるノズルシャッタ鍔部612aよりもノズル先端側のノズルシャッタ筒状部612eも搬送ノズル611とともにノズル受入口331に挿入される。
さらにトナー容器32をトナー補給装置60の方向に移動させることで、ノズルシャッタ鍔部612aのノズルシャッタバネ受け面とは反対側の面が、容器シール333の容器先端側の端面に接触する。これにより、ノズルシャッタ612のトナー容器32に対する回転軸方向の相対的位置が保持される。さらにトナー容器32をトナー補給装置60の方向に移動させることで、搬送ノズル611はさらにトナー容器32の内部側に挿入される。これにより、ノズルシャッタバネ613が縮み、ノズルシャッタ612の搬送ノズル611に対する相対的位置がノズル根元側に移動する。この相対的位置の移動に伴い、ノズルシャッタ612に覆われていたノズル開口610が容器本体33内部で露出し、容器本体33内と搬送ノズル611内とが連通する。
搬送ノズル611がノズル受入口331に挿入されている状態では、縮んだ状態の容器シャッタバネ336やノズルシャッタバネ613の付勢力によって、トナー補給装置60に対してトナー容器32を押し戻す方向(矢印Rで示した装着方向とは逆方向)の力が作用する。しかし、トナー容器32をトナー補給装置60に装着する際には、この力に抗して容器ロック部339が補給装置側ロック部材と結合する位置までトナー容器32をトナー補給装置60の方向に移動させる。これにより、容器シャッタバネ336及びノズルシャッタバネ613の付勢力と、容器ロック部339の補給装置側ロック部材に対する引っ掛かりが作用する。このような、付勢力と引っ掛かりとの作用によって、図7に示す状態で、トナー容器32のトナー補給装置60に対する回転軸方向の位置決めがなされる。
トナー落下搬送経路64としては、図6及び図7に記載の構成のように、その内部に揺動スプリング640を配置してもよい。この揺動スプリング640は、その一端が搬送スクリュ614の回転軸614a引掛けられていて、搬送スクリュ614の回転に伴いトナー落下搬送経路64内で上下動するよう構成されている。揺動スプリング640は、この上下動によって管状部材であるトナー落下搬送経路64の内壁面近傍に停滞・付着しているトナーを掻き落とす。トナー落下搬送経路64の詰まり防止効果の向上を図るためには、この揺動する揺動スプリング640をトナー落下搬送経路64の内壁面に近付けることが望ましい。そして、本実施形態の構成では、トナー落下搬送経路64が円筒状の部材であるため、揺動スプリング640(径がトナー落下搬送経路64の内壁の径よりもやや小さい程度の、円筒コイル状部材であるスプリング部材)を揺動部材として用いている。しかし、トナー落下搬送経路64を輪切りにした断面形状が円形以外であればそれに沿う様に、揺動部材の形状もトナー落下搬送経路64の断面形状併せて調整するのが好ましい。
図8に示すように、装置本体のフレーム602には、容器回転駆動部91が固定されている。容器回転駆動部91は、駆動モータ603及び容器駆動ギア601を備え、さらに、容器駆動ギア601の回転軸に駆動モータ603の回転駆動を伝達するウォームギア603aを備える。容器駆動ギア601の回転軸には、駆動伝達ギア604が固定されており、搬送スクリュ614の回転軸に固定された搬送スクリュギア605と噛み合う構成となっている。このような構成により、駆動モータ603を回転駆動させることで、容器駆動ギア601及び容器ギア301を介してトナー容器32を回転させることができる。また、トナー容器32を回転させるとともに、駆動伝達ギア604及び搬送スクリュギア605を介して、搬送スクリュ614を回転させることができる。
なお、駆動モータ603から容器ギア301までの駆動伝達経路や、駆動モータ603から搬送スクリュギア605までの駆動伝達経路にクラッチを設けても良い。このようなクラッチを設けることで、駆動モータ603を回転駆動させたときに、トナー容器32と搬送スクリュ614との何れか一方のみを回転させる構成を実現できる。
図7に示すように、トナー容器32をトナー補給装置60に装着した状態で、トナー容器32を回転させると、図7に示した矢印のように、トナー容器32の内部からノズル開口610を通過して、搬送ノズル611内にトナーが供給される。そして、搬送ノズル611に設けた搬送スクリュ614を回転させることによって、図中右側から左側へトナーが搬送され、トナーはトナー落下搬送経路64から現像装置或いはホッパ部へ向けて落下する。
次に図9を用いて現像剤搬送装置600の構成と作用について説明する。図9中、符号Tはトナーを示す。現像剤搬送装置600は、搬送管としての搬送ノズル611、螺旋状搬送部材としての搬送スクリュ614、トナー落下搬送経路64及び揺動部材としての揺動スプリング640で主に構成されている。
筒状の搬送ノズル611は、略水平方向に延在していて、その内部に搬送スクリュ614が回転自在に配置されている。搬送ノズル611は搬送スクリュ614が回転することで、少なくとも略水平方向にトナーTを搬送する。本形態において、トナーは、矢印Rで示す方向に搬送される。搬送ノズル611の下部には、トナー落下搬送経路64が連結されている。具体的には、筒状のトナー落下搬送経路64は、搬送ノズル611の終端部6110側の下部に連結されている。揺動スプリング640は、その一端640aが搬送スクリュ614の軸部614aの一部に設けられた偏心部としての偏心軸6140に懸架され、他端側は固定せずに自由端とされている。揺動スプリング640は、搬送スクリュ614が、図9(a)に示すように図中矢印A(時計回り方向)に回転するのに伴って、偏心軸6140の作用により、図中矢印Yで示す上下方向に上下動作するとともに、トナー落下搬送経路64内を水平方向にも移動する。水平方向へ移動するのは、偏心軸6140に対して揺動スプリング640の一端640aが軸方向に移動自在に支持されている点と、揺動スプリング640の外径に対してトナー落下搬送経路64の内径が大きく形成されているためである。このような揺動スプリング640のトナー落下搬送経路64での上下方向Yへの移動と水平方向へ移動により、揺動スプリング640は振り子のような運動をすることになり、トナー落下搬送経路64内に供給されるトナーTの凝集、架橋が防止されている。
ここで1つ問題となるのが、トナーTは搬送スクリュ614が備えているスクリュ羽根面614bに押された形で搬送ノズル611内を移動するので、図9(a)に示すうに、搬送ノズル611内にスクリュ羽根面614bに接する部位でのトナー量が最大となり、逆に、スクリュ羽根614bの下流側のトナー量は少なくなる。このため、搬送ノズル611とトナー落下搬送経路64の連結開口部65に至るトナーの量は、連結開口部65の上流端縁65aとスクリュ羽根面614bの位置関係により、周期的に変化することになる。
すなわち、図9(d)に示すように、搬送ノズル611の下面側のスクリュ羽根面614aが最も連結開口部65の上流端縁65aと近接した時に、トナー落下搬送経路64に落下するトナーは最少となり、その後、図9(b)、図9(c)に示すように、次にスクリュ羽根面614bが最も連結開口部65の上流端縁65aと近接するに従ってトナー落下量が増加する。
トナー落下搬送経路64へのトナー落下量が増加する際に、図9(a)に示すように揺動スプリング640が矢印Y1で示す上昇方向へ移動すると、落下しようとするトナーTの動きを阻害し、揺動スプリング640によるトナーTの凝集と架橋の防止機能が充分発揮されず、トナーTがトナー落下搬送経路64内で徐々に堆積することが想定される。
そこで、本形態では、搬送ノズル611とトナー落下搬送経路640との連結開口部65の上流端65aに、搬送スクリュ614の羽根部614bが最近接する時(図9(d))に揺動スプリング640が最下部に位置し、搬送スクリュ614の羽根部614bが近接する周期の略中間時点で図9(b)に示す最上部に揺動スプリング640が位置するような周期で回転するように、搬送スクリュ614に偏心軸6140を設けて配置した。図中矢印Y2は下方方向を示す。
このため、トナー落下搬送経路64に落下するトナーTの量に合わせて、揺動スプリング640を上下方向Yに移動させることが可能となり、トナーTの凝集、架橋を偏心軸6140が無い場合よりも効率良く、確実に防止することができる。またプリント物の高画質化のために粒径の小さなトナーを用いる場合においても、トナーの凝集、架橋をより効率良く、確実に防止することができる。
次にトナー容器32等の回転タイミングについて説明する。
上述の構成では、トナー容器32と搬送スクリュ614とを回転させるタイミングとして、トナー補給開始時にはトナー容器32を先に回転駆動し、一定時間後に搬送スクリュ614を回転させる。また、トナー補給停止時にはトナー容器32を先に停止し、一定時間後に搬送スクリュ614を停止させる。このような回転タイミングの構成のタイミングチャートを図10に示す。
図10に示す回転タイミングの構成では、トナー補給停止時に、搬送ノズル611内の搬送スクリュ614の回転駆動を停止させるより前にトナー容器32の回転駆動を停止させている。このような回転タイミングの構成により、ノズル開口610では新たなトナーの供給が停止した状態で搬送スクリュ614による搬送が継続され、一定時間後に搬送スクリュ614の回転も停止する。このため、トナー容器32の回転駆動を停止したときに搬送ノズル611のノズル開口610付近に存在したトナーTを搬送スクリュ614によってトナー落下搬送経路64側に搬送することができる。これにより、ノズル開口610付近の搬送ノズル611上に載ったままとなるトナーTの量を低減できる。その後、トナー容器32を装置本体から抜くときに、搬送ノズル611上のトナーの量が低減した状態であるため、ノズル受入部材330に設けた容器シール333によって容易に搬送ノズル611を清掃することができる。したがって、トナー容器32の装置本体に対する着脱に伴うトナー飛散及びトナー落下を防止することができる。
また、上述した回転タイミングの構成では、トナー補給開始時にトナー容器32が搬送スクリュ614よりも先に回転駆動を開始している。このため、搬送ノズル611のノズル開口610付近をトナーで満たした状態で搬送スクリュ614の回転駆動を開始することができる。これにより、搬送スクリュ614が一回転することによって搬送されるトナー量が、搬送スクリュ614の回転駆動開始時から安定するため、トナー補給量の安定性が向上する。
このように、トナー容器32と搬送スクリュ614との回転タイミングを異ならせる構成としては、それぞれを回転駆動する駆動源を独立した別駆動源とすることにより容易に実現することができる。
また、トナー容器32の回転駆動停止後、少なくとも搬送ノズル611のノズル開口610の長手方向の幅に相当する搬送量分、搬送スクリュ614を回転駆動させた後、搬送スクリュ614の回転駆動を停止すること望ましい。これにより、搬送ノズル611のノズル開口610付近に存在したトナーTをノズル開口610と対向する位置よりもトナー落下搬送経路64側に搬送することができる。この搬送により、トナー容器32の装置本体に対する着脱に伴うトナー飛散及びトナー落下をより確実に防止することができる。
また、トナー容器32の回転駆動開始後、少なくとも搬送ノズル611のノズル開口610がトナーTで満たされる程度の搬送量分、トナー容器32を回転駆動させた後に、搬送スクリュ614の回転駆動を開始することが望ましい。これにより、トナー補給量の安定性がさらに向上する。
41(Y、M、C、K) 像担持体
46(Y、M、C、K) 作像部
64 落下搬送経路
65 連結開口部
65a 上流端縁
600 現像剤搬送装置
611 搬送管
614 螺旋状搬送部材
614a 回転軸
614b 羽根部
6140 偏心部
640 揺動部材
640a 一端
T 現像剤(トナー)
特開2002−311712号公報

Claims (4)

  1. 少なくとも略水平方向に現像剤を搬送する搬送管と、前記搬送管内に回転自在に配置された螺旋状搬送部材と、前記搬送管の下部に連結し、略垂直方向に現像剤を落下搬送する落下搬送経路と、前記落下搬送経路内で揺動する揺動部材を有する現像剤搬送装置において、
    前記揺動部材は、前記搬送管と前記落下搬送経路の連結開口部の上流端縁に前記螺旋状搬送部材の羽根部が近接する時に最下部に位置し、前記螺旋状搬送部材の羽根部が近接する周期の略中間時点で最上部に位置することを特徴とする現像剤搬送装置。
  2. 前記揺動部材は、前記螺旋状搬送部材の回転軸の一部に設けられた、偏心部に、その一端が取り付けられていることを特徴とする請求項1項記載の現像剤搬送装置。
  3. 前記揺動部材が、円筒コイル状部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の現像剤搬送装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の現像剤搬送装置と、
    前記現像剤搬送装置から搬送された紛体を用いて像担持体上に画像形成する作像部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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