JP2014178432A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示すことができる画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置2は、印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷部8と、印刷部8による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し印刷部8が画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御部6とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1は、クリアトナー用のデータと有色トナー用のデータとの重なりを視認性の良い状態で確認できる仕組を提供することを目的として、複数の有色トナーを用いて印刷される有色トナー用のデータ、及び光沢度調整用のクリアトナーを用いて印刷されるクリアトナー用のデータを重ねて印刷するクリアトナー印刷を印刷装置に指示する印刷制御装置であって、前記クリアトナー印刷のテストプリントの指示を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段によりテストプリントの指示を受け付けた際に、前記有色トナー用のデータ内で指定されている色に対して識別可能な、それぞれ異なる第一の色及び第二の色を決定し、前記クリアトナー印刷で前記クリアトナー用のデータ内のクリアトナーが載る部分を前記第一の色で印刷するように指定し、前記クリアトナー印刷で前記クリアトナー用のデータ内のクリアトナーが載らない部分を前記第二の色で印刷するように指定する印刷指示を前記印刷装置に行う制御手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置について開示している。
特許文献2は、エッジ情報と、レベル情報と、透明性の情報を含む複数のオブジェクトからなるオブジェクト・ベースのラスタ画像に透明性を与える方法において、画像内の現在のラスタ線と交差するオブジェクトのエッジ交差データを受取り、現在のピクセル位置で、どの対応するオブジェクトが能動かを決定する工程と、現在能動状態にある全てのオブジェクトに対して、最も高い能動不透明オブジェクト・レベルを決定する工程と、現在能動状態にある全てのオブジェクトに対して、最も高い能動透明オブジェクト・レベルを決定する工程と、最も高い能動不透明オブジェクト・レベルに相当するオブジェクト・レベル情報を出力する工程と、同時に、最も高い能動不透明オブジェクト・レベルと、最も高い能動透明オブジェクト・レベルの内のより高いレベルの方の透明情報に相当する透明情報を出力する工程と、を有することを特徴とするオブジェクト・ベースのラスタ画像に透明性を与える方法について開示している。
特許文献3は、シートにカラートナーと透明トナーとによるトナー像を形成する画像形成装置に対して、当該画像形成装置により前記シートに形成されるトナー像を表す色情報を出力する画像処理装置であって、入力された画像データから特徴領域を抽出する抽出手段と、前記画像データに基づいて前記カラートナーのトナー像を表す第1の色情報を算出する第1の算出手段と、前記抽出手段により抽出された前記特徴領域に対して所定量の前記透明トナーを付与することを表す第2の色情報を算出する第2の算出手段と、前記第1および第2の算出手段により算出された色情報を前記画像形成装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装置について開示している。
特開2010−033419号公報 特開平06−236176号公報 特開2007−199291号公報
本発明の目的は、同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示すことができる画像形成装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る本発明は、印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御手段とを有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が該画像の印刷に用いられた色材と同じ色材を用いて画像を重ねて繰り返し印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が透明色材を用いて画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて印刷の繰り返し回数に関する情報を、有色色材を用いて印刷するよう制御する請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、印刷データに基づく画像の印刷領域以外の予め定められた領域に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、繰り返される印刷ごとに、印刷データを識別する情報を印刷するよう制御する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、繰り返される印刷ごとに、印刷対象の画像の頁番号を印刷するよう制御する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が画像を繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御手段とを有する画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、印刷データに基づく第1の画像の第1の色の成分値のデータについて第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記印刷制御手段は、第1の画像に対し、第2の色用色材が用いられる第2の画像が繰り返し重ねて印刷される場合に、第1の画像の第1の色の成分値のデータについて、繰り返し回数と第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータとに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷ステップと、印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項11に係る本発明は、印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷ステップと、印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し画像を繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項12に係る本発明は、前記印刷制御ステップは、さらに、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、印刷データに基づく第1の画像の第1の色の成分値のデータについて第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する請求項10又は11記載のプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示すことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、同じ色が繰り返して重ねて印刷される場合であっても、実施済みの印刷回数を示すことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加え、透明色により繰り返して印刷される場合であっても、実施済みの印刷回数を示すことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明の効果に加え、印刷データに基づいて印刷された画像に、繰り返し回数に関する情報が被って印刷されることを防ぐことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明の効果に加え、いずれの印刷データに基づく画像が印刷されたのかを示すことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明の効果に加え、いずれの頁が印刷されたのかを示すことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示しつつ、印刷データに基づく画像が印刷される記録媒体に繰り返し回数に関する情報が印刷されるのを防ぐことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明の効果に加え、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、第2の色用の色材に第1の色が混在していたとしても、本構成を有しない場合に比較して、より所望の色に近い色の仕上がりにすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加え、第1の画像に第2の画像を複数回重ねて印刷する場合であっても、本構成を有しない場合に比較して、より所望の色に近い色の仕上がりにすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項10に係る本発明によれば、同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示すことができるプログラムを提供することができる。
請求項11に係る本発明によれば、同じ記録媒体に繰り返して印刷を行なう場合に、何回の印刷が実施済みであるかを示しつつ、印刷データに基づく画像が印刷される記録媒体に繰り返し回数に関する情報が印刷されるのを防ぐことができるプログラムを提供することができる。
請求項12に係る本発明によれば、請求項10又は11に係る本発明の効果に加え、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、第2の色用の色材に第1の色が混在していたとしても、本構成を有しない場合に比較して、より所望の色に近い色の仕上がりにすることができるプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置2の模式図である。 印刷制御部6の構成の一例を示すブロック図である。 印刷制御部6の制御により印刷される、印刷の繰り返し回数に関する情報の一例を示す模式図である。(a)は、繰り返し回数に関する情報を示す画像92が、印刷データに基づく画像94とあわせて用紙90に印刷されている様子を示している。ここで、(b)〜(d)は、画像92を拡大したものであり、(b)は、初回(1回目)の印刷において印刷される画像92を示しており、(c)は、繰り返しの3回目の印刷後の状態を示しており、(d)は、繰り返しの最後(5回目)の印刷後の状態を示している。 本実施形態に係る画像形成装置2の動作の一例を示すフローチャートである。 印刷制御部6が、繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷する例を示す模式図であり、(a)は、印刷データに基づく画像が印刷される用紙群100、及び繰り返し回数に関する情報が印刷される用紙102、104を示し、(b)は、用紙102になされる印刷の一例を示し、(c)は、用紙104になされる印刷の一例を示す。 第2の実施形態に係る画像形成装置2の動作の一例を示すフローチャートである。 ステップ102におけるビットマップイメージへの展開処理の一例を示す模式図である。 ビットマップイメージを構成する矩形を表す矩形データの一例を示す表である。 複数の矩形データによりビットマップイメージを表した様子を示す模式図である。 透明色用の色材に混入する色成分についての一例を示す表である。 イエロー及びシアンの色材により形成される円形画像と、透明色用の色材により形成される長方形画像とを重ねて印刷する様子を示す模式図であり、(a)は、色の成分値について補正せずに印刷する場合を示し、(b)は、円形画像の色の成分値について補正して印刷する場合を示している。 イエロー及びシアンの色材により形成される円形画像と、透明色用の色材により形成される長方形画像とを重ねて印刷する場合における成分値データの補正について示す模式図であり、(a)は、補正前を示し、(b)は、補正後を示している。 レンダリングインテントの補正例を示す模式図である。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置2の模式図である。
図1に示すように、画像形成装置2は、通信装置4、印刷制御部6、印刷部8、ユーザインタフェース(UI)装置10を備えている。印刷部8は、画像形成ユニット12、中間転写ベルト14、用紙搬送路16、用紙トレイ18、定着器20、排出トレイ22などを有し、ページ記述言語(PDL: page description language)などで表された印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する。
この画像形成装置2は、通信装置4によってネットワークを介して受信した印刷データに基づいて画像を印刷するプリント機能を備えている。なお、本実施形態では、通信装置4を介して入力された印刷データについてプリントする例を説明するが、画像形成装置2は、スキャナなどの画像読取装置から読み取った画像についてプリントしてもよいし、可搬型の記憶媒体に格納された画像を読み出してプリントしてもよい。
まず、画像形成装置2の概略を説明すると、画像形成装置2の例えば上部には、通信装置4及び印刷制御部6が配設されている。通信装置4は、LANなどのネットワークを介して外部の装置と通信を行う、データ回線終端装置などの通信装置である。印刷制御部6は、画像形成装置2による印刷処理を制御する。例えば、印刷制御部6は、通信装置4を介して入力された印刷データに対して、画像処理を施し、画像形成ユニット12に対して出力する。なお、印刷制御部6による制御の詳細は、後述する。
また、画像形成装置2の上面には、例えばタッチパネルなどのUI装置10が設けられている。UI装置10は、画像形成装置2に動作に関する情報を表示すると共に、操作入力などのユーザによる入力を受入れる入出力装置として機能する。
画像形成装置2には、透明画像と有色画像とを形成するように、複数の画像形成ユニット12が配設されている。画像形成装置2には、透明色(CL)の色材にて透明画像を形成する第1の画像形成ユニット12CLが配設されている。また、本実施形態では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の色材にて、有色画像を形成しており、各色に対応して第2の画像形成ユニット12K、第3の画像形成ユニット12Y、第4の画像形成ユニット12M及び第5の画像形成ユニット12Cも配設されている。なお、本実施形態では、色材としてトナーを用いて、電子写真方式によりプリントする例について説明するが、インクジェット方式のプリンタとして構成してもよい。ここで、各画像形成ユニット12は、中間転写ベルト14に沿って間隔を空けて例えば水平に配列されている。中間転写ベルト14は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動する。
これら5つの画像形成ユニット12CL、12K、12Y、12M、12Cは、印刷制御部6から入力されたデータに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト14に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット12CL、12K、12Y、12M、12Cの色の順序は、透明(CL)、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、他の順序であってもよい。
用紙搬送路16は、中間転写ベルト14の下方に配設されている。用紙トレイ18から供給された記録媒体である記録用紙24は、この用紙搬送路16上を搬送され、上記中間転写ベルト14上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器20によって定着され、矢印Bに沿って排出トレイ22に排出される。
次に、画像形成装置2の各構成についてより詳細に説明する。
第1の画像形成ユニット12CL、第2の画像形成ユニット12K、第3の画像形成ユニット12Y、第4の画像形成ユニット12M及び第5の画像形成ユニット12Cは、水平方向に間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット12CLについて説明する。なお、各画像形成ユニット12の構成は、CL、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット12CLは、印刷制御部6から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置26CLと、この光走査装置26CLにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置28CLとを有する。
光走査装置26CLは、半導体レーザ30CLを透明色(CL)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ30CLからレーザ光LB(CL)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ30CLから出射されたレーザ光LB(CL)は、第1の反射ミラー32CL及び第2の反射ミラー34CLを介して回転多面鏡36CLに照射され、この回転多面鏡36CLよって偏向走査され、第2の反射ミラー34CL、第3の反射ミラー38CL及び第4の反射ミラー40CLを介して、像形成装置28CLの感光体ドラム42CL上に照射される。
像形成装置28CLは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム42CLと、この感光体ドラム42CLの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン44CLと、感光体ドラム42CL上に形成された静電潜像を現像する現像器46CLと、クリーニング装置48CLとから構成されている。感光体ドラム42CLは、スコロトロン44CLにより一様に帯電され、光走査装置26CLにより照射されたレーザ光LB(CL)により静電潜像を形成される。感光体ドラム42CLに形成された静電潜像は、現像器46CLにより透明色(CL)のトナーで現像され、中間転写ベルト14に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム42CLに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置48CLによって除去される。
他の画像形成ユニット12K、12Y、12M及び12Cも、上記と同様に、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト14に転写する。
中間転写ベルト14は、ドライブロール50と、第1のアイドルロール52と、ステアリングロール54と、第2のアイドルロール56と、バックアップロール58と、第3のアイドルロール60との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール50が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に、定められた速度で循環駆動される。この中間転写ベルト14は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト14には、各画像形成ユニット12CL、12K、12Y、12M、12Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール62CL、第2の一次転写ロール62K、第3の一次転写ロール62Y、第4の一次転写ロール62M及び第5の一次転写ロール62Cが配設され、感光体ドラム42CL、42K、42Y、42M、42C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール62により中間転写ベルト14上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト14に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置63のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路16には、用紙トレイ18から記録用紙24を取り出す給紙ローラ64と、用紙搬送用の第1のローラ対66、第2のローラ対68及び第3のローラ対70と、記録用紙24を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール72とが配設される。
また、用紙搬送路16上の二次転写位置には、バックアップロール58に圧接する二次転写ロール74が配設されており、中間転写ベルト14上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール74による圧接力及び静電気力で記録用紙24上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙24は、第1の搬送ベルト76及び第2の搬送ベルト78によって定着器20へと搬送される。
定着器20は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙24に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙24に溶融固着させる。定着器20による加圧処理を経た記録用紙24は、排出トレイ22に排出される。
次に印刷制御部6について説明する。図2は、印刷制御部6の構成の一例を示すブロック図である。
印刷制御部6は、例えば図2に示すように、CPU80、メモリ82、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置84及びデータの入出力を行なう入出力インタフェース(IF)86が制御バス88を介して相互に接続されることにより構成され、コンピュータとしての機能を備えており、画像形成装置2を構成する各部を制御する。
CPU80は、メモリ82または記憶装置84に格納されたプログラムに応じた処理を実行する。なお、プログラムをメモリ82や記憶装置84から提供するのではなく、当該プログラムをCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。この記録媒体は磁気ディスク、半導体メモリまたはその他の記録媒体であってもよい。
入出力IF86は、データの入出力を行なうインタフェースであり、例えば、印刷制御部6と通信装置4との間で行われるデータの送受信、印刷制御部6と印刷部8との間で行なわれるデータの送受信など用いられる。
印刷制御部6は、例えば、入出力IF86により入力されたページ記述言語などの印刷データに基づいて、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の少なくともいずれかの色により印刷される有色画像、透明色(CL)により印刷される透明画像のラスタライズ処理(展開処理)などの画像処理を行い、処理後の画像データを画像形成ユニット12へと出力し、有色画像、透明画像が印刷されるよう印刷部8を制御する。
また、印刷制御部6は、印刷部8によって既に印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し、印刷部8が画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する。ここで、印刷制御部6は、印刷の繰り返し回数に関する情報については、有色色材を用いて印刷するよう制御する。
例えば、印刷の繰り返し回数N(Nは、1以上の整数)は、印刷データ(印刷ジョブ)により指定されている。本実施形態では、N回の繰り返しのうち、1回目の印刷において、少なくとも透明画像が印刷され、以降、N回目までの印刷においては、1回目に印刷された透明画像を重ねて印刷する。例えば、1回目の印刷において、有色画像と透明画像が重なるように印刷し、以降、N回目までの印刷において、1回目に印刷された透明画像を重ねて印刷する。なお、例えば、印刷面に光沢を出すためなどに、透明色の色材を用いた透明画像の印刷が行なわれるが、他の用途のために透明画像を重ねて印刷してもよい。
なお、本実施形態では、繰り返し中の各印刷が行なわれるごとに、ユーザが、排出トレイ22に排出された印刷済みの用紙を用紙トレイ18へと再び戻すことにより、繰り返し中の次の印刷に向けた用紙の準備がなされるが、印刷がなされた用紙を用紙トレイ18へと搬送する搬送機構を設け、画像形成装置2によって自動で次の印刷に向けた用紙の準備を行うよう構成してもよい。
また、本実施形態の印刷制御部6は、上述のように、繰り返しの印刷において透明画像を重ねて繰り返し印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御するが、繰り返して印刷されるのは、透明画像に限らず有色画像であってもよい。例えば、印刷制御部6は、印刷部8によって既に印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し、印刷部8がこの画像の印刷に用いられた色材と同じ色材を用いて画像を重ねて繰り返し印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御してもよい。
また、繰り返される印刷において、画像が重ねて印刷されなくてもよい。例えば、各回の印刷で、異なる画像が、記録媒体上の異なる位置に印刷される場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御してもよい。
図3は、印刷制御部6の制御により印刷される、印刷の繰り返し回数に関する情報の一例を示す模式図である。ここでは、印刷データによりmページに亘って画像が印刷されるものとし、図3では、そのうち5ページ目が印刷される用紙90を例に説明する。なお、ユーザは、初回の印刷により排出トレイ22に排出されたm枚の用紙を用紙トレイ18へと置く。用紙トレイ18に用紙を置いたユーザによって、例えば、UI装置10を介して指示を受けることにより、画像形成装置2は、2回目の用紙トレイ18に置かれた用紙に2回目の印刷を行なう。このとき、mページのうち、印刷データにより2回目の印刷が指示された画像の印刷先のページに、2回目の印刷がなされる。このようにして、3回目以降についても印刷が繰り返される。
図3(a)は、繰り返し回数に関する情報を示す画像92が、印刷データに基づく画像94とあわせて用紙90に印刷されている様子を示している。また、図3(b)〜(d)は、図3(a)に図示されている繰り返し回数に関する情報を示す画像92を拡大したものである。なお、ここでは、計5回繰り返して印刷が行なわれる場合を例にしており、図3(b)は、初回(1回目)の印刷において印刷される画像92を示しており、図3(c)は、繰り返しの3回目の印刷後の状態を示しており、図3(d)は、繰り返しの最後(5回目)の印刷後の状態を示している。
図3(a)に示されるように、例えば、印刷制御部6は、印刷データに基づく画像94の印刷領域以外の予め定められた領域に、印刷の繰り返し回数に関する情報を示す画像92を印刷するよう制御する。なお、図3(a)に示される例では、用紙90を後に断裁する際に、断裁により切除される領域に、画像92を印刷している。
また、図3(b)に示されるように、例えば、1回目の印刷の際に、画像92として、全繰り返し回数分(本例では、5回分)のチェック欄を印刷するとともに、1回目の印刷が行なわれたことを示すため、1回目のチェック欄に印を印刷する。ここでは、印として、当該印刷を指示する印刷データを識別する情報であるジョブIDと、印刷対象の画像94のページ番号とを印刷している。なお、例えば、全てのページに同じ画像を繰り返して印刷する場合には、印としてのページ番号を印刷しなくてもよい。また、例えば、繰り返して印刷されないページについては、印としてのページ番号の印刷をしなくてもよいし、さらに、画像92自体の印刷をしなくてもよい。
また、図3(c)及び(d)に示されるように、2回目以降の印刷では、印刷の繰り返し回数に関する情報として、各回に対応したチェック欄に印が印刷される。
このように、図3(b)〜(d)では、ジョブIDが「2458」の印刷データに基づく画像であり、かつ、5ページ目に印刷されるよう指示されている画像が、用紙90に計5回印刷されていることがわかる。これにより、例えば、ユーザは、用紙90が、m枚の用紙束のうち5ページ目であることを確認し、5ページ目の用紙にジョブIDが「2458」の画像が予め定められた回数だけ印刷されていることを把握する。なお、例えば、いずれかの回のチェック欄において、「2458」以外のジョブID若しくは「5」以外のページ番号が印刷されている場合、又はいずれかの回のチェック欄が空欄となっている場合には、ユーザは、画像92を確認することにより、所望の繰り返し印刷がなされていないことを把握する。したがって、例えば、ユーザが、繰り返し印刷の際に、m枚の用紙のうち、一部の用紙について用紙トレイ18への移動漏れがあった場合に、ユーザは、画像92を確認することにより、誤ったページに画像が印刷されてしまったことを把握する。
なお、図3に示すように、繰り返し回数に応じた記録媒体上の位置(図3に示す例では、繰り返し回数に応じたチェック欄)に印を印刷してもよいし、繰り返し回数に応じた色により印を印刷してもよい。例えば、1回目は、赤で印を印刷し、2回目は黄色で印を印刷するなどして、繰り返し回数に応じて予め定められた色により印を印刷してもよい。また、印としては、ジョブIDやページ番号に限らず、繰り返し回数に応じた数字(例えば、1回目であれば「1」、2回目であれば「2」とする)を印として印刷してもよい。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ100(S100)において、印刷データを受付け、ステップ102(S102)において、受付けた印刷データに基づいてラスタライズ処理(展開処理)を行なう。なお、本実施形態のステップ102における展開処理は、後述する図7による展開処理に限定されない。
ステップ104(S104)では、繰り返して印刷するか否かを判定し、用紙に対して繰り返して印刷しない場合には、ステップ106へ移行し、用紙に対して繰り返して印刷する場合には、ステップ108へと移行する。なお、繰り返して印刷するか否かは、印刷データにより指定されていてもよいし、ユーザがUI装置10などを介して指定してもよい。
ステップ106(S106)では、通常の印刷として、印刷データに基づく画像が用紙に印刷され、処理が終了する。
一方、ステップ(S108)では、ステップ102で展開された画像に、繰り返し回数に関する情報を示す画像を例えば図3のように合成する。なお、図3により説明した通り、ここでは、当該印刷が何回目の印刷であるかに応じた情報を合成する。
ステップ110(S110)において、印刷データに基づく画像とあわせて印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷し、繰り返しの最後の印刷を行なった場合には(ステップ112でYes)、処理を終了し、次の印刷を繰り返す場合には(ステップ112でNo)、ステップ108へと戻る。
以上説明した実施形態では、図3に示すように、印刷データに基づく画像が印刷されたページの断裁領域に、繰り返し回数に関する情報を印刷する例を示したが、繰り返し回数に関する情報は、印刷データに基づく画像が印刷されるページとは、異なるページに印刷されてもよい。
図5は、印刷制御部6が、繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷する例を示す模式図である。ここでは、図5(a)に示されるように、印刷制御部6は、印刷データに基づく画像が印刷される用紙群100の前後の用紙102及び用紙104に、繰り返し回数に関する情報が印刷されるよう制御している。図5(b)は、用紙102に印刷される、繰り返し回数に関する情報の一例を示し、図5(c)は、用紙104に印刷される、繰り返し回数に関する情報の一例を示す。なお、図5に示した例では、印刷データに基づく画像が印刷される用紙群100の前後に、繰り返し回数に関する情報を印刷する例を示しているが、用紙群100の前又は後のいずれかに印刷するようにしてもよいし、用紙群100の間に挿入された用紙に印刷されるようにしてもよい。
また、以上の説明では、印刷データによって、印刷の繰り返し回数が指定されているもとして説明したが、印刷データに繰り返し回数の指定がなくてもよい。例えば、UI装置10により繰り返し回数を指定してもよいし、そもそも、繰り返し回数を指定せず、ユーザの所望の回数だけ印刷するよう、ユーザが画像形成装置2に対して操作を行ってもよい。また、繰り返される印刷ごとに異なる印刷データに基づく印刷がなされてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、第1の画像の第1の色の成分値を補正する点で、第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態の印刷制御部6は、印刷部8が、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、印刷データに基づく第1の画像の第1の色の成分値のデータについて第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する。
例えば、ここでは、第1の色をイエロー、第2の色を透明色として説明する。また、透明色用のトナーは、完全に透明色ではなく、イエローの色成分が混じっている場合を想定して説明する。この場合、印刷部8が少なくともイエローのトナーにより印刷される第1の画像と、透明色用のトナーにより印刷される第2の画像とを重ねて印刷するとき、第2の実施形態の印刷制御部6は、印刷データに基づく第1の画像のイエローの成分値データについて透明色用トナーに含まれるイエローの成分に応じた値だけ減じる補正を行う。
以下、1回目の印刷では、有色トナーを用いる画像と透明色用トナーを用いる画像とを重ねて印刷し、2回目以降の印刷では、1回目の印刷で透明色用トナーを用いて印刷した画像に重ねて、透明色用トナーを用いて画像を印刷する場合を例に説明する。なお、印刷は、繰り返さずに1回で終了してもよい。
図6は、第2の実施形態に係る画像形成装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ステップ200及びステップ202が追加されている点で、図3に示したフローチャートと異なる。
ステップ200及びステップ202について説明する前に、まず、図6中のステップ102におけるビットマップイメージへの展開処理について説明する。
図7は、ステップ102におけるビットマップイメージへの展開処理の一例を示す模式図である。ページ記述言語で記載された印刷データにおいて、直線やベジェ曲線等の指定によって作られた閉領域は、十分な精度を持った折れ線による表現に近似され、スキャンライン(1ピクセル幅の走査線)単位の厚さの矩形の集合に変換される。そして、これら矩形領域の塗りつぶしの繰り返しによって、ページ記述言語により表された閉領域に対応するビットマップイメージへと展開される(図7参照)。なお、直線又は曲線の指定と線幅の指定とによって描画指定された線についても、このように矩形領域により構成されるビットマップイメージに展開してもよい。また、本実施形態では、図7に示されるような方法によりビットマップイメージに展開するが、他の方法によりビットマップイメージに展開するよう構成してもよい。
図8は、ビットマップイメージを構成する矩形を表す矩形データの一例を示す表である。図8に示されるように、矩形データは、次の矩形データを指し示すポインタ、当該矩形が配置されるスキャンラインの位置(整数)、当該矩形を構成する画素の始点の位置(整数)、当該矩形を構成する画素の終点の位置(整数、ただし、始点の位置の値よりも大きい。)、当該矩形の透明、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の成分値である色値、及びレンダリングインテントに関する情報を含む構造体により表されている。印刷制御部6は、このような矩形データを用いて、図9に示されるように、ビットマップイメージを表す。
なお、レンダリングインテントとは、色変換についての設定であり、ICC(International Color Consortium)プロファイルでは、「Saturation」(彩度優先)、「Perceptual」(知覚的)、「Absolute」(絶対的)、「Relative」(相対的)の4つの分類を規定している。例えば、「Saturation」は、色変換前後における色味の維持よりも彩度の維持を優先するよう変換する設定である。
また、図8に示した例では、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の成分値については、0から255までのいずれかの整数値をとり、透明色の成分値については、0から1023までのいずれかの整数値をとる。これは、印刷の繰り返しにより、透明色による色材による印刷が最大で4回可能であること、及び有色色材による印刷が最大で1回(初回印刷のみ)であることと対応している。もちろん、繰り返し回数は、最大4回に限られず、その場合には、繰り返し回数に応じて、透明色の成分値の最大値は変わることとなる。また、有色色材による印刷についても繰り返して印刷可能とする場合には、成分値の最大値は255ではなく、繰り返し回数に応じた値となる。なお、矩形データにおける各項目の具体的な値は、印刷データに基づいて定まる。
本実施形態における印刷制御部6は、矩形データにおける色の成分値を補正し、補正後の成分値に基づいて印刷するよう制御する。以下、図6のステップ200又はステップ202における補正処理について説明する。
ここでは、図10に示すように、透明色用の色材の成分値255に対し、成分値2の比率でイエローが混入している場合を例に説明する。なお、色材(ここでは、透明色用色材)に混入している色ごとの成分値については、予め測定されており、図10に示すようなデータとして、画像形成装置2に記憶されている。また、透明色以外の他の色の画像を重ねて印刷する際に補正する場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒などの他の色の色材について、図10と同様のデータを画像形成装置2が記憶している。
図11は、イエロー及びシアンの色材により形成される円形画像と、透明色用の色材により形成される長方形画像とを重ねて印刷する様子を示す模式図であり、図11(a)は、色の成分値について補正せずに印刷する場合を示し、図11(b)は、円形画像の色の成分値について補正して印刷する場合を示している。なお、図11に示した例では、長方形画像の一部が円形画像の右下部分に重なるよう印刷される例を示している。
図11(a)に示されるように、透明色用の色材にて形成される長方形画像は、上記の通り、完全な透明色ではなくイエロー成分が混入しており、円形画像のうち長方形画像と重なる部分と重ならない部分とでは、色味に差が発生する。
一方、図11(b)に示した例では、印刷制御部6が、円形画像のうち長方形画像と重なる部分について、円形画像に指定されたイエローの成分値から、透明色用の色材に混入するイエローの成分値を差し引く補正を行っており、これによって、重ね印刷に伴う円形画像の色味の変化が抑制される。なお、この際、印刷制御部6は、円形画像を構成する各矩形のうち長方形画像と重なる矩形について、長方形画像と重なる部分からなる矩形と重ならない部分からなる矩形に分離し、長方形画像と重なる部分からなる矩形の矩形データについて補正を行う。
このように、図6のステップ200及びステップ202では、色の成分値について補正する処理を行っている。ただし、ステップ200では、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像に対して、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像が1回重ねて印刷される場合を対象として、第1の画像の第1の色の成分値から、第2の画像の印刷1回分の成分値を減ずる補正を行っている。これに対し、ステップ202では、第1の画像に対して、第2の画像が複数回繰り返して重ねて印刷される場合を対象として、第1の画像の第1の色の成分値のデータについて、繰り返し回数と第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータとに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する。
図12は、イエロー及びシアンの色材により形成される円形画像と、透明色用の色材により形成される長方形画像とを重ねて印刷する場合における成分値データの補正について示す模式図であり、図12(a)は、補正前を示し、図12(b)は、補正後を示している。図12に示した例では、透明色用の色材により形成される長方形画像を2回印刷する例を示しており、上述のステップ202の処理が行われている。なお、図12では、円形画像の最下部のスキャンラインの補正処理についてのみ例示しているが、円形画像の他のスキャンラインについても同様の処理が繰り返されている。
図12(a)に示すように、スキャンライン位置:130、始点:110、終点:120からなる円形画像の矩形については、イエロー及びシアンがそれぞれ成分値:40で印刷されるよう指示されており、さらに、この矩形に対し、始点:116、終点132の長方形画像の矩形が重ねて印刷されるよう指示されている。ここで、長方形画像の矩形については、透明色の成分値として、510(=255×2回)が指示されている。
ここで、図10に示すように、透明色用の色材の成分値255に対し、成分値2の比率でイエローが混入しているので、図12に示すように、円形画像の矩形のうち、長方形画像と重なる部分については、イエローの成分値40から、4(=2×2回)が差し引かれるよう補正される。その結果、始点:110、終点:115からなる矩形については、長方形画像が重ならないので成分値に変更はなく、始点:116、終点:120からなる矩形については、シアンの成分値は40のままであるが、イエローの成分値が36と補正されている。
なお、成分値を減ずる補正を行う場合、補正後の成分値は、0以上であるものとする。例えば、円形画像のもともとのイエローの成分値が2であった場合、補正により4差し引く場合には、補正後の成分値は、−2ではなく、0とする。
また、第1の画像が第1の色のみにより印刷されるよう印刷データによって指示されており、指定された成分値が予め定められた値以下の場合には、補正を行わないよう構成してもよい。
また、成分値の補正のみならず、レンダリングインテントについても補正するよう構成してもよい。例えば、有色色材により印刷される画像(有色画像)に、透明色用の色材により印刷される画像(透明画像)を重ねる場合には、有色画像と透明画像とが重なる部分の矩形データのレンダリングインテントを、印刷データによる指定にかかわらず、Saturationに変更する。
図13は、レンダリングインテントの補正例を示す模式図である。このように、円形画像の元の矩形データについて、色の成分値を補正するのみならず、レンダリングインテントについて、「Saturation」へと変更する補正を行ってもよい。なお、図13に示した例では、透明画像は、有色画像である円形画像の全体に被さっている。有色画像の全体が透明画像に覆われている場合に有色画像のすべての矩形データのレンダリングインテントを変更するよう補正すれば、有色画像を構成する矩形ごとのばらつきが生じないため望ましい。しかしながら、有色画像の全体が透明画像に覆われているか否かにかかわらず、有色画像の矩形のうち透明画像と重なる矩形についてのみレンダリングインテントの変更を行なうよう構成してもよい。
例えば、写真画像やイラスト画像などの有色画像に対する強調効果を期待して、光沢のある透明色材で覆って印刷することがある。このような場合、鮮やかさを維持するレンダリングインテントである「Saturation」により印刷することにより、有色画像はさらに強調される。
以上、第2の実施形態について説明したが、第2の実施形態の印刷制御部6の構成として、第1の実施形態として説明した印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷する制御については省略する構成としてもよい。
2 :画像形成装置
4 :通信装置
6 :印刷制御部
8 :印刷部
10 :UI装置
12 :画像形成ユニット
18 :用紙トレイ
20 :定着器
22 :排出トレイ
24 :記録用紙
80 :CPU
82 :メモリ
84 :記憶装置
86 :入出力IF
88 :制御バス

Claims (12)

  1. 印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が該画像の印刷に用いられた色材と同じ色材を用いて画像を重ねて繰り返し印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が透明色材を用いて画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて印刷の繰り返し回数に関する情報を、有色色材を用いて印刷するよう制御する
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、印刷データに基づく画像の印刷領域以外の予め定められた領域に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する
    請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、繰り返される印刷ごとに、印刷データを識別する情報を印刷するよう制御する
    請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、繰り返される印刷ごとに、印刷対象の画像の頁番号を印刷するよう制御する
    請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  7. 印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段による印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し前記印刷手段が画像を繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御手段と
    を有する画像形成装置。
  8. 前記印刷制御手段は、前記印刷手段が、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、印刷データに基づく第1の画像の第1の色の成分値のデータについて第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する
    請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷制御手段は、第1の画像に対し、第2の色用色材が用いられる第2の画像が繰り返し重ねて印刷される場合に、第1の画像の第1の色の成分値のデータについて、繰り返し回数と第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータとに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する
    請求項8記載の画像形成装置。
  10. 印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷ステップと、
    印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し画像を繰り返して印刷する場合に、繰り返される印刷ごとに、印刷データに基づく画像とあわせて、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  11. 印刷データに基づいて、色材を用いて記録媒体に画像を印刷する印刷ステップと、
    印刷データに基づく画像の印刷がなされた記録媒体に対し画像を繰り返して印刷する場合に、印刷データに基づく画像の印刷先である記録媒体とは異なる記録媒体に、印刷の繰り返し回数に関する情報を印刷するよう制御する印刷制御ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 前記印刷制御ステップは、さらに、少なくとも第1の色用色材により印刷される第1の画像と、第2の色以外に第1の色が含まれる第2の色用色材により印刷される第2の画像とを重ねて印刷する場合に、印刷データに基づく第1の画像の第1の色の成分値のデータについて第2の色用色材に含まれる第1の色の成分値のデータに応じた値だけ減じる補正をし、第1の画像については、補正された第1の色の成分値のデータに基づいて画像を印刷するよう制御する
    請求項10又は11記載のプログラム。
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