JP7063102B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、追い刷り印刷を行う場合にあって、2回目以降の印刷のために、ユーザーは行うべき操作を知ることができる画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、少なくとも1回目の印刷が終了した後に、前記生成手段によって生成された説明用画像を表示する表示手段を有する画像処理装置である。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
「追刷印刷」については、図3、図4の例を用いて詳述する。
なお、本実施の形態での「媒体(メディア、記録媒体、印刷媒体ともいわれる)」は、印刷される媒体であればよく、素材は問わない。例えば、媒体として、従前の記録紙(紙、用紙)に限られず、合成樹脂等の(透明)フィルムも含む。
また、「給紙手段」(シートフィーダー、給紙トレイ、用紙トレイ、給紙カセット、デッキといわれるものを含む)についても、もちろんのことながら、給紙手段に設定(一般的には、セットともいわれる行為を含む)できるものは媒体であって、記録紙に限るものではない(給紙手段という名称に「給紙」が含まれているからといって、紙に限定する意図はない)。
受付モジュール110は、複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける。この追刷印刷指示は、ユーザーの操作による指示である。ユーザーの操作として、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、音声、視線、ジェスチャ等を用いたものがある。
ここで「少なくとも1回目の印刷が終了した後」とし、1回目の印刷が終了した後に説明用画像を表示しているので、ユーザーがそれを記憶していれば、2回目の印刷が終了した後は、必ずしも説明用画像を表示する必要はない。ただし、ユーザーがそれを記憶しているとは限らないので、毎回の印刷が終了した後(次回の印刷を開始する前)に説明用画像を表示することが好ましい。
媒体属性管理モジュール125は、生成モジュール130と接続されている。媒体属性管理モジュール125は、印刷される媒体に関する情報を管理する。ここで「印刷される媒体に関する情報」として、例えば、給紙手段内にセットされている媒体の種類、色、用紙サイズ等を管理する。具体的には、各給紙手段に備え付けられたセンサー、又は、各給紙手段にセットされている媒体を撮影するカメラ等を用いて、媒体の種類、色、用紙サイズ等を検知してもよい。
印刷モジュール135は、UI制御モジュール105、印刷ジョブ情報管理モジュール120と接続されている。印刷モジュール135は、いわゆるプリンタとしての機能を有し、印刷処理を実行する。つまり、印刷ジョブにしたがって、媒体に印刷データを印刷する。
なお、「印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直す」行為は、ユーザーが行う。ユーザーは、表示装置に表示された説明用画像を見て、その説明用画像に記載されている行為を行うことができるようになる。
また、生成モジュール130は、既に印刷された画像の縮小画像を説明用画像として生成するようにしてもよい。
ここで「既に印刷された画像」として、「1回目の印刷用の画像」であってもよいし、「前回の印刷用の画像」(直近の印刷用の画像)であってもよいし、「前回印刷された媒体上の画像(つまり、それまでに印刷された画像の重ね合わせ)」であってもよい。
また、生成モジュール130は、前回印刷された媒体上の画像の縮小画像を説明用画像として生成するようにしてもよい。
ここで「前回印刷された媒体上の画像」としたのは、追い刷りされた結果の画像であって、1回目以外は、複数回の印刷結果を反映した画像が生成されることになる。したがって、白色の追い刷りが行われた場合は、印刷回数が増えるにしたがってその白色が濃くなることになる。
ここでの説明用画像は、その時点で印刷された媒体を表していることになる。例えば、媒体の色が黒である場合は、背景が黒色の媒体の上に印刷された画像の縮小画像となる。
また、生成モジュール130は、縮小画像に対して、給紙手段に媒体を設定する方向に合わせた回転を行うようにしてもよい。
また、生成モジュール130は、給紙手段を示す画像と縮小画像を組み合わせた画像を説明用画像として生成するようにしてもよい。
ここで「設定する方向」として、例えば、「奥側」、「手前側」等を示す文言、記号等を付加してもよい。
画像形成装置200は、画像処理装置100、タッチパネル205、給紙モジュール210、排紙モジュール215を有している。画像形成装置200が、画像処理装置100の機能を有している例を示すものである。画像形成装置200は、プリンタ、複写機、ファックス、複合機(少なくともプリンタの機能を有して、スキャナ、複写機、ファックス等のいずれか1つ以上の機能を有している画像処理装置)等の機能を有する。
画像処理装置100は、タッチパネル205、給紙モジュール210、排紙モジュール215と接続されている。
給紙モジュール210は、画像処理装置100と接続されている。給紙モジュール210は、画像処理装置100の印刷モジュール135による制御にしたがって、媒体を印刷モジュール135に供給する。2回目以降の追刷印刷の場合にあっては、ユーザーによって媒体(追刷印刷が1回以上行われた媒体)がセットされる。
排紙モジュール215は、画像処理装置100と接続されている。排紙モジュール215は、画像処理装置100の印刷モジュール135によって印刷が行われた媒体を排出する。2回目以降の追刷印刷の場合のために、ユーザーによって、排紙モジュール215によって排出された媒体(追刷印刷が1回以上行われた媒体)が、給紙モジュール210にセットされる。なお、このセットにあって、ユーザーは、タッチパネル205上に表示された説明用画像を参考にする。
なお、図2の例では、画像処理装置100の印刷モジュール135、給紙モジュール210、排紙モジュール215を、それぞれ別個のモジュールとしたが、画像処理装置100の印刷モジュール135が、給紙モジュール210、排紙モジュール215を含んでいてもよい。
色付きの媒体(有色メディア、例えば、黒紙等)に対する印刷を行う場合に、下地に白色トナーを印刷し、その上にCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)トナーで印刷することにより、CMYK色に対してのメディアの色の影響を減少させて表現することができる。そのため、CMYK以外に白色のトナーやメタリック(例えば、銀色等)のトナー(特殊トナー、特色トナーともいわれる)を搭載し、1回のプリント動作で下地の白及びCMYKの印刷を行うプリンタが存在する。つまり、1回のプリント動作で5色分のトナーを用いた印刷が行われる。
図3の例を用いて説明する。
例えば、図3(a)に示すように、用紙325上に、黒トナー315、イエロートナー310、マゼンタトナー305、シアントナー300を印刷した場合、用紙325が白色の場合に比べて、有色であると、印刷物として全体にその用紙325の色合いになってしまう。つまり、色付きの用紙325を用いた場合、黒トナー315、イエロートナー310、マゼンタトナー305、シアントナー300で表現される印刷の色味が本来の色味とは異なったものになってしまう。
そこで、例えば、図3(b)に示すように、用紙325に対して、まず白トナー320を印刷し、その上に黒トナー315、イエロートナー310、マゼンタトナー305、シアントナー300を印刷することが行われている。なお、白トナー320は、黒トナー315、イエロートナー310、マゼンタトナー305、シアントナー300が印刷される領域全てに印刷する。もちろんのことながら、黒トナー315、イエロートナー310、マゼンタトナー305、シアントナー300が印刷されない領域には、白トナー320を印刷せず、用紙325が背景となる。つまり、白トナー320が印刷の下地になる。このように、白トナー320を下に印刷することにより、用紙325の色による印刷の色味への影響を軽減させることができる。
例えば、図3(c1)に示すように、1回目の印刷では、用紙325上に白トナー320aだけの印刷を行う。次に、ユーザーは、印刷された用紙325(排紙モジュール215によって排出された用紙325)を給紙モジュール210に戻し、2回目の印刷を指示する。これによって、図3(c2)の例に示すように、白トナー320bがさらに印刷され、結果的に用紙325上に白トナー320a、白トナー320bが印刷されることになる。そして、N回目の印刷において、図3(b)の例に示した印刷と同様の印刷を行う。これによって、用紙325の色の影響を減少させて、有色の用紙325上でも本来の印刷の色味を表現することができるようになる。
印刷するデータは、図4(c)の例に示すように出力データ(CMYK版)420とする。この出力データ(CMYK版)420の左側にはカラーの写真画像、右側の文字画像「A」は赤、文字画像「B」は青、文字画像「C」は緑である。これを黒色の用紙410に印刷する。そのために、出力データ(CMYK版)420から追刷印刷用の出力データ(特殊トナー版)405を生成する。なお、ここで特殊トナーは白色トナーとし、図4(a)の例に示す出力データ(特殊トナー版)405上では、白色トナーの部分を黒色で示している。つまり、図4(a)の例に示す出力データ(特殊トナー版)405は、出力データ(CMYK版)420で印刷する領域(具体的には、左側の写真画像領域と右側の3文字「ABC」の文字画像領域)を白とする印刷データである。なお、出力データ(CMYK版)420内には、出力データ(特殊トナー版)405が含まれていてもよい。つまり、N回目の追刷印刷において白色データの上にCMYKデータがあってもよい(1回の印刷で、白色トナー、CMYKトナーの印刷が行われる)。
そして、ユーザーは、出力物415aを給紙モジュール210にセットして、2回目の追刷印刷の指定を行う。その結果、図4(b)の例に示すように、出力データ(特殊トナー版)405を用紙410b(図4(a)の例に示す出力物415a)に印刷することになり、出力物415bを得る。出力物415bでは、同じ箇所に対しての2回目の白色トナーによる印刷であるので、左側の写真画像領域と右側の3文字「ABC」の文字画像領域は、図4(a)の例に示す出力物415a内のものよりは白く見える。ただし、未だ灰色のように見えている。
この追刷印刷の処理を繰り返し、N回目(最後)の追刷印刷では、図4(c)の例に示すように、出力データ(CMYK版)420を用紙410n(N-1回の追刷り印刷が行われた出力物415)に印刷することになり、出力物415nを得る。なお、用紙410nでは、用紙410aの黒色の影響がなくなる程度に、左側の写真画像領域、右側の文字画像の領域が特殊トナー(白色トナー)で重ね塗りされている。そして、出力物415nでは、左側の写真画像領域、右側の3文字「ABC」の文字画像領域(文字画像「A」は赤、文字画像「B」は青、文字画像「C」は緑)の部分が、白色の媒体上に印刷されたかのように再現されている。
本実施の形態は、このような状況において、ユーザーが用紙のセット位置を間違えることを防止し、正確に追い刷りの運用を行える手段を提供する。
ステップS502では、受付モジュール110は、印刷指示を受け付ける。
ステップS504では、追い刷り印刷であるか否かを判断し、追い刷り印刷の場合はステップS506へ進み、それ以外(一般印刷)の場合はステップS508へ進む。
ステップS506では、印刷モジュール135は、追い刷り印刷処理を行う。ステップS506の詳細な処理については、図7の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS508では、印刷モジュール135は、一般の印刷処理を行う。ここでの一般の印刷処理とは、印刷された媒体(出力物)を給紙モジュール210にセットして、さらに印刷することがない印刷である。
図5の例に示したフローチャートのステップS502で、表示モジュール115がタッチパネル205に、画面600を表示する。画面600には、一般印刷ボタン610、追刷印刷ボタン620、追刷回数受付領域625を表示する。そして、受付モジュール110は、タッチパネル205上での一般印刷ボタン610又は追刷印刷ボタン620のいずれかのユーザーの選択操作、追刷回数受付領域625内の回数入力を受け付ける。一般印刷ボタン610が選択された場合はステップS508に進み、追刷印刷ボタン620が選択された場合はステップS506に進む。
ステップS702では、追い刷り回数(変数)に1をセットする。
ステップS704では、追い刷り2回目以降であるか否かを判断し、2回目以降の場合はステップS712へ進み、それ以外の場合(1回目の印刷の場合)はステップS706へ進む。
ステップS708では、次回の追い刷りを説明するための印刷画像を作成する。このステップS708における印刷画像として、今回のステップS706でプリント処理された結果の画像を用いてもよい。つまり、印刷された用紙の画像(1回目にあっては図4の例に示した出力物415aが該当する)であってもよい。
また、2回目以降でのステップS708は行わなくてもよい。この場合、ステップS714で表示する画像は、1回目のステップS706で生成された画像を用いればよい。同じ画像が印刷されるので(つまり、色の濃さが異なるのみであるので)、用紙の方向は分かるからである。
ステップS710では、追い刷り回数に1を加える。
ステップS714では、給紙確認用の画像(説明用画像の一例)をタッチパネル205に表示する。ユーザーは、この給紙確認用の画像を見て、印刷物を給紙モジュール210にセットする。つまり、ユーザーは、印刷物の向き、表裏等を確認した上で、セットすることができるようになる。具体的には、図8の例を用いて後述する。
ステップS716では、応答を待つ。具体的には、ユーザーによるプリント開始ボタン890の押下(追刷印刷の指示操作)を待つことになる。
ステップS718では、プリント開始ボタン890の押下を検知したか否かを判断し、検知した場合はステップS706へ進み、それ以外の場合はステップS720へ進む。
給紙確認画面800aでは、給紙手段とその給紙手段に対して印刷済みの用紙をセットする方法を表示する。具体的には、給紙確認画面800aには、説明用画像810a、キャンセルボタン880a、プリント開始ボタン890aを表示する。説明用画像810a内に、印刷済用紙画像820aを表示する。印刷済用紙画像820aは、ステップS708で作成された画像であって、媒体上に既に印刷された画像の縮小画像である。つまり、印刷済用紙画像820aは、前回の追刷印刷の結果を、使用した媒体の色及びトナーの色を反映したイメージで表示する。複数回の追刷印刷により異なるイメージが印刷されている場合は、それらを合成したイメージで表現することが望ましい。なお、媒体の色が取得できない場合は、事前に印刷されたトナーの色が認識可能な任意の色を使用するか、又は、白色の紙に黒色トナーで印字したイメージを表示してもよい。また、印刷済用紙画像820aに対して、給紙手段に媒体を設定する方向に合わせた回転を行っている。
このように表示することによって、ユーザーは、給紙手段にどのように用紙(既に印刷された用紙)をセットすべきかが分かるようになる。
そして、説明用画像810aの説明として、例えば、「トレイ1(給紙手段)に用紙を以下の方向でセットしてください。」、「用紙のセットが完了したら、プリント開始ボタン890aを押下してください。」と表示する。
キャンセルボタン880aは、追刷印刷を中止する場合に選択される。プリント開始ボタン890aは、追刷印刷を継続する場合に選択される。ユーザーはこの説明用画像810aを確認し、給紙手段の所定の位置に媒体をセットしてプリント開始ボタン890aを押下することにより、同じ媒体のセット位置で複数回の追刷印刷を行うことができるようになる。
給紙確認画面800bには、説明用画像810b、キャンセルボタン880b、プリント開始ボタン890bを表示する。説明用画像810b内に、印刷済用紙画像820b、セット方向(奥側)822b、セット方向(手前側)824bを表示する。
給紙確認画面800bに、例えば、「トレイ1(給紙手段)に用紙を以下の方向でセットしてください。」、「用紙のセットが完了したら、プリント開始ボタン890bを押下してください。」と表示する。
給紙確認画面800bは、図8(a)の例に示した給紙確認画面800aと同等の表示を行っている。ただし、説明用画像810b内には、図8(a)と異なり、給紙手段を示す画像を表示していないが、給紙手段のセット方向(奥側)822b、セット方向(手前側)824bを表示し、印刷済用紙画像820bもその方向に合わせた回転を行っている。
図9は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
画像処理装置900は、UI制御モジュール905、ジョブ情報管理モジュール920、媒体属性管理モジュール925、生成モジュール930、印刷モジュール935を有している。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
表示モジュール915は、給紙手段に媒体をセットしたことの確認のための表示を行う。例えば、後述する図14の例に示す給紙確認画面1400等を表示する。
ジョブ情報管理モジュール920は、生成モジュール930、印刷モジュール935と接続されている。ジョブ情報管理モジュール920は、生成モジュール930によって生成された印刷画像、又は白紙画像(ブランク画像、つまり紙送りをするためだけの空の印刷画像)を、対象としている印刷ジョブに挿入する。他に、図1の例に示した画像処理装置100の印刷ジョブ情報管理モジュール120と同等の機能を有している。
媒体属性管理モジュール925は、生成モジュール930と接続されている。媒体属性管理モジュール925は、例えば、2つ以上の給紙手段内にセットされている媒体の種類、色、用紙サイズ等を管理する。1つの給紙手段は、有色の媒体がセットされたものであり、他の1つの給紙手段は、普通紙がセットされたものである。他に、図1の例に示した画像処理装置100の媒体属性管理モジュール125と同等の機能を有している。
また、生成モジュール930は、給紙手段に設定する方向を示す説明用画像を生成するようにしてもよい。
また、印刷モジュール935は、印刷面を下にして排出するように制御し、説明用画像を最初のページに印刷するようにしてもよい。これによって、フェイスダウンで印刷する(印刷面を下にして排出する)ことによって、排出の順番そのままで給紙手段に印刷済み媒体を設定すればよいことになる。この場合、印刷モジュール935は排紙モジュール215(記録紙排出機構)を備えていてもよいし、排紙モジュール215を制御できるようにしてもよい。
2回目以降の印刷をする場合は、既に説明用画像が印刷された媒体をそのまま用いることができるので、説明用画像を印刷する必要がないからである。ただし、2回目以降も説明用画像を印刷することを排除するものではない。同じ説明用画像が重ねて印刷されるだけである。また、説明用画像を毎回変更して、重ねて印刷してもよい。例えば、印刷回数(例えば、2回目、3回目等)を、位置をずらしながら毎回印刷するようにしてもよい。
そして、印刷モジュール935は、説明用画像を印刷する媒体として、普通紙を用いるようにしてもよい。「普通紙」を用いるのは、一般的には、普通紙が最も安くすむからである。
なお、普通紙の大きさ(サイズ)は、追刷印刷の媒体と同じ大きさであることが望ましい。なお、普通紙の大きさと追刷印刷の媒体との大きさは完全同一である必要はなく、例えば、追刷印刷の媒体がA4サイズである場合に、説明用画像を印刷する媒体としてレター(Letter)サイズを使用することを排除するものではない。
また、印刷モジュール935は、説明用画像を黒色で印刷するようにしてもよい。「黒色で印刷」とは、いわゆる黒白印刷(モノクロ印刷)である。一般的には、黒色印刷が最も安くすむからである。
第1の実施の形態の説明で用いた図2~6の説明は、第2の実施の形態においても同様である。
ステップS1002では、追い刷り回数(変数)に1をセットする。
ステップS1004では、追い刷り2回目以降であるか否かを判断し、2回目以降の場合はステップS1012へ進み、それ以外(一般印刷)の場合はステップS1006へ進む。
なお、この追い刷り方向確認用シート画像1100は印刷ジョブで対象としている媒体と同一のサイズであり、印刷データ及び給紙手段における用紙の方向から、給紙手段に媒体をセットした際に正立する方向でイメージを作成する。また、この追い刷り方向確認用シート画像1100の印刷に使用されるトナーは、使用される媒体に対して認識可能な色を設定可能とする。
ユーザーは、2回目以降の追刷印刷の際に、図12の例に示すように、この追い刷り方向確認用シート画像1100が印刷された媒体(追い刷り方向確認用シート1200)を先頭にして、追い刷り方向確認用シート1200に印刷された方向にしたがって、給紙手段1250に追刷印刷用の媒体をセットする。なお、追い刷り方向確認用シート1200は、普通紙であり、それに印刷されている「奥側」等の文字、記号は黒色(黒トナーを用いて印刷)である。
また、2回目以降の追刷印刷では、先頭ページに白紙のイメージを挿入し、1回目で作成した確認用シート(1回目で追い刷り方向確認用シート画像1100が印刷された媒体)がそのまま出力されるようにする。
ステップS1010では、追い刷り回数に1を加える。
ステップS1014では、給紙確認用の画面を表示する。具体的には、図14の例を用いて後述する。
ステップS1016では、応答を待つ。具体的には、ユーザーによるプリント開始ボタン1490の押下(追刷印刷の指示操作)を待つことになる。
ステップS1018では、プリント開始ボタン1490の押下を検知したか否かを判断し、検知した場合はステップS1008へ進み、それ以外の場合はステップS1020へ進む。
図13(a)の例に示す画像データ1305aは、図11の例に示した追い刷り方向確認用シート画像1100と同じである。画像データ1310aは、本来のプリントデータの1ページ目の画像であり、左側の矩形、右側の「ABC」の文字は下地となる白色画像である。画像データ1315aは、本来のプリントデータの2ページ目の画像であり、左側の矩形、右側の「DEF」の文字は下地となる白色画像である。画像データ1320aは、本来のプリントデータの3ページ目の画像であり、左側の矩形、右側の「GHI」の文字は下地となる白色画像である。
なお、3回目以降も白色トナーを用いた印刷を行う場合は、図13(b)の例に示す印刷データ群を用いればよい。
給紙確認画面1400は、図10の例に示したフローチャート内のステップS1014で表示する給紙確認用の画面の例である。
給紙確認画面1400には、例えば、「トレイ1(給紙手段)に、確認用のシートを上にして、印刷済みの用紙をセットしてください。」、「用紙のセットが完了したら、プリント開始ボタン1490を押下してください。」と表示し、また、キャンセルボタン1480、プリント開始ボタン1490を表示する。キャンセルボタン1480は、追刷印刷を中止する場合に選択される。プリント開始ボタン1490は、追刷印刷を継続する場合に選択される。
また、第1の実施の形態と第2の実施の形態を切り替えられるようにしてもよい。具体的には、印刷データで方向を確認できる場合は第1の実施の形態を用い、印刷データで方向を確認できない場合は第2の実施の形態を用いるようにしてもよい。「印刷データで方向を確認できない場合」として、例えば、媒体の中央に正方形、円等を描画するような印刷データである場合が該当し、それがタッチパネル205に表示されたとしてもセットの向きを確認することができないためである。また、印刷データとして文字が記載されているが、その文字が小さい場合も「印刷データで方向を確認できない場合」に該当し、タッチパネル205に表示されたとしてもセットの向きを確認することができないからである。また、タッチパネル205の大きさ又は解像度を検知し、その大きさ又は解像度が予め定められた値よりも大きい又は以上である場合は第1の実施の形態を用い、それ以外の場合は第2の実施の形態を用いるようにしてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…UI制御モジュール
110…受付モジュール
115…表示モジュール
120…印刷ジョブ情報管理モジュール
125…媒体属性管理モジュール
130…生成モジュール
135…印刷モジュール
200…画像形成装置
205…タッチパネル
210…給紙モジュール
215…排紙モジュール
900…画像処理装置
905…UI制御モジュール
915…表示モジュール
920…ジョブ情報管理モジュール
925…媒体属性管理モジュール
930…生成モジュール
935…印刷モジュール
Claims (24)
- 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷する印刷手段
を有し、
前記印刷手段は、印刷面を下にして排出するように制御し、前記説明用画像を最初のページに印刷する、
画像処理装置。 - 前記印刷手段は、2回目以降の印刷をする場合は、前記説明用画像を印刷しない、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記給紙手段に設定する方向を示す説明用画像を生成する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、説明用画像を印刷する媒体は、追刷印刷をする媒体とは異なる媒体を用いる、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を印刷する媒体として、普通紙を用いる、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を黒色で印刷する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷する印刷手段
を有し、
前記印刷手段は、2回目以降の印刷をする場合は、前記説明用画像を印刷しない、
画像処理装置。 - 前記印刷手段は、印刷面を下にして排出するように制御し、前記説明用画像を最初のページに印刷する、
請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記給紙手段に設定する方向を示す説明用画像を生成する、
請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、説明用画像を印刷する媒体は、追刷印刷をする媒体とは異なる媒体を用いる、
請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を印刷する媒体として、普通紙を用いる、
請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を黒色で印刷する、
請求項10に記載の画像処理装置。 - 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷する印刷手段
を有し、
前記印刷手段は、説明用画像を印刷する媒体は、追刷印刷をする媒体とは異なる媒体を用いる、
画像処理装置。 - 前記印刷手段は、印刷面を下にして排出するように制御し、前記説明用画像を最初のページに印刷する、
請求項13に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、2回目以降の印刷をする場合は、前記説明用画像を印刷しない、
請求項13に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記給紙手段に設定する方向を示す説明用画像を生成する、
請求項13に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を印刷する媒体として、普通紙を用いる、
請求項13に記載の画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記説明用画像を黒色で印刷する、
請求項13に記載の画像処理装置。 - 印刷装置を制御するコンピュータを、
複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷を前記印刷装置にさせる場合に、該印刷装置に前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷させるように制御する印刷制御手段
として機能させ、
前記印刷制御手段は、前記印刷装置に対して、印刷面を下にして排出するように制御し、前記説明用画像を最初のページに印刷するように制御する、
画像処理プログラム。 - 印刷装置を制御するコンピュータを、
複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷を前記印刷装置にさせる場合に、該印刷装置に前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷させるように制御する印刷制御手段
として機能させ、
前記印刷制御手段は、前記印刷装置に対して、2回目以降の印刷をする場合は、前記説明用画像を印刷しないように制御する、
画像処理プログラム。 - 印刷装置を制御するコンピュータを、
複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成手段と、
少なくとも1回目の印刷を前記印刷装置にさせる場合に、該印刷装置に前記生成手段によって生成された説明用画像を印刷させるように制御する印刷制御手段
として機能させ、
前記印刷制御手段は、前記印刷装置が説明用画像を印刷する媒体は、追刷印刷をする媒体とは異なる媒体を用いるように制御する、
画像処理プログラム。 - 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成ステップと、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成ステップによって生成された説明用画像を印刷する印刷ステップ
を有し、
前記印刷ステップは、印刷面を下にして排出するように制御し、前記説明用画像を最初のページに印刷する、
画像処理方法。 - 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成ステップと、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成ステップによって生成された説明用画像を印刷する印刷ステップ
を有し、
前記印刷ステップでは、2回目以降の印刷をする場合は、前記説明用画像を印刷しない、
画像処理方法。 - 複数回同じ色を印刷する追刷印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記追刷印刷指示を受け付けた場合、印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明用画像を生成する生成ステップと、
少なくとも1回目の印刷をする場合に、前記生成ステップによって生成された説明用画像を印刷する印刷ステップ
を有し、
前記印刷ステップは、説明用画像を印刷する媒体は、追刷印刷をする媒体とは異なる媒体を用いる、
画像処理方法。
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